JPS646821Y2 - - Google Patents

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JPS646821Y2
JPS646821Y2 JP1982199380U JP19938082U JPS646821Y2 JP S646821 Y2 JPS646821 Y2 JP S646821Y2 JP 1982199380 U JP1982199380 U JP 1982199380U JP 19938082 U JP19938082 U JP 19938082U JP S646821 Y2 JPS646821 Y2 JP S646821Y2
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patella
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fixing
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、膝蓋大腿骨障害、それも主に膝蓋骨
障害の装具療法に於いて用いる保護、矯正、除痛
用膝蓋骨ブレイスに関するものである。
[背景及び従来の技術] 膝蓋大腿骨障害は、病態、即ちその症状の種類
や軽重に応じた療法によつて処置されるべきで、
このうち重度障害に対して行なわれる手術療法は
よく研究され応用されている。しかし、軽度障害
に対する保存療法特に装具療法は現在のところあ
まり研究が進んでおらず特にこれといつた方法は
ないと言つてよい。
それは、従来のブレイスでは着用時に著しく使
用者の運動性を制限するため、日常生活に支障を
きたすこと、それによる他の部位に機能障害が発
生しやすいこと、及び特に婦女子においては美的
観点から着用自体を忌避しがちであること等の欠
点を有していたためである。
例えば、昨今女子中学高校生運動部員(特にバ
レーボール部員・バスケツトボール部員など)の
中に、膝蓋骨異常を訴える者が相当数いるという
ことが問題になつている。膝蓋骨が水平方向外側
(即ち腓骨筋側)に移動するというものであるが
発生原因・女子ばかりに多い理由等不明な点が多
いので抜本的な治療が出来ず、ほとんど唯一の方
法として器具を装着させて矯正を試みる方法が採
られているが、そうした器具は概して扱いにくく
大型でごつい感じがするので異和感もあり、目立
つのである。
そもそも膝関節は、第1図に示すように大腿骨
1の下端と脛骨2の上端と膝蓋骨3の後面との間
にある関節であり、これらの骨を関節嚢4や、内
側及び外側の側副靭帯5、関節腔6内にある膝十
字靭帯7等多数の靭帯が、結合させていると同時
に運動の方向と範囲を制限している。
そしてこれらの筋肉による補強は極めて強力な
ものであるので(これは例えば外傷性脱臼が比較
的少なく、むしろ骨折が起こりやすい点からも容
易にうなずけるものである)、故障発生時、補強
力の均衡は強く崩れてしまいすぐに他の部位へ影
響を与えてしまう。その最たるものが「膝蓋骨」
である。加えて、特に膝蓋骨亜脱臼・膝蓋軟骨軟
化症などを装具療法によつて治療しようとする場
合、屈伸に従つて総ての骨・筋肉が複雑に移動や
変化するので単に強力に牽引等を行なうだけでは
治療にありえず、そうした意味で固定そのものが
難しいものであつた。
そこで、従来の膝装具を見てみると膝蓋骨をも
封じ込めて固定するという形のものが多く、それ
以外の、膝蓋骨の大きさに合わせて開窓部をもつ
ものは総てスポーツ用膝サポータの如く筒形で弾
性のある布地を、膝蓋骨固定用アーム(多くはゴ
ム製)で固定したものであつた。
[考案が解決しようとする課題] この筒形のものは、着用後脱落しにくいという
構造上の特性を持つているため激しい運動を行な
うスポーツ選手等には確かに便利なものである
が、これは装着のためには身体か脚を深く屈曲さ
せねばならず、膝蓋骨障害者、それも他人にサポ
ートされなければならない程ではない程度の軽症
者にはこうした筒形という形状だと非常に装着し
づらいものだと言える。加えて、筒形ブレイスの
場合膝蓋骨に加える圧力を治癒の段階に応じて小
さくしてゆくといつたことがなかなか面倒である
し、膝蓋骨の上下にわたつて広範囲部分を締め付
けるわけであるので運動性が非常に制限されてし
まうという欠点を有していた。
[課題を解決するための手段] そこで本考案者は、治療効果を損なうことなく
取り扱いが簡単でしかも異和感のない軽量な膝蓋
骨ブレイスとして本考案を完成したのであり、動
揺膝蓋骨を固定する固定部と、該動揺膝蓋骨を露
呈せしめる孔部とを併有する膝蓋骨保護・矯正・
除痛具において、該固定部の両端に連結用ベルト
が一基ずつ設けられ、且つ該固定部は、該ベルト
の長手方向に沿つて開口するC字形状の軟質弾性
体より成る固定具を有する点を特徴とするもので
ある。
ここで「固定部」とは、動揺膝蓋骨を固定する
部材であるが、該動揺膝蓋骨を直接押圧するので
はなく、これを露呈せしめる孔部を設け、該孔部
の周囲からこれを保持するものである。その保持
効果を更なるものとするため、本考案においては
固定部はその内部にC字形状の軟質弾性体より成
る固定具を有している。また、該固定部の両端に
は連結用ベルトが1基ずつ設けられており、上記
「C」字の開口は該ベルトの長手方向に沿つて存
在し、よつて装用時その開口は左右いずれかの方
向を向くものである。これは、既に述べたように
動揺性膝蓋骨障害では通常、膝蓋骨が水平方向外
側(即ち腓骨筋側)に移動するという事実に基づ
いて設定したものであつて、本考案ブレイスを装
用し張力を加えながらベルトを固定した場合、膝
蓋骨への押圧力が左右異なるようにすることを目
している。即ち、向かつて右側に動揺する傾向の
ある場場合であれば「C」の開口方向を左側にし
て押圧力が右側を大きくするようにし、逆の場合
には同じく開口方向を逆にしてそれに対応するこ
とになる。
なお軟質弾性体の材質については、ゴム状弾性
を有するものであれば天然ゴム・ポリウレタンフ
オーム・シリコーンゴム、等々どのようなものを
採用しても良いものとする。
「連結用ベルト」の固定部への固定方法は、縫
着によつても良いが、一体的に形成するようにし
ても良い。さらに、面フアスナーによつて着脱自
在とすることも可能である。また、連結用ベルト
同士の連結は、その張力に応じて膝蓋骨ブレイス
自身の膝蓋骨保持力が発生するという意味で、症
状の軽重、治癒の段階に応じて張力の変更が随時
可能であることが望ましく、係止箇所を多く設け
たフツクによる連結、係止可能な部分を長くとつ
た面フアスナー等が好適である。
[実施例] 以下図面に示す実施例に基づいて本考案を詳細
に説明する。
第2図・第3図は共に本考案の実施例の一つを
示すもので、第2図は膝蓋骨ブレイス8の斜視図
(一部拡大断面図を含む)、第3図は膝蓋骨ブレイ
ス8を装着したときの膝関節周辺の正面図であ
る。図より明らかなように本考案の膝蓋骨ブレイ
ス8は、孔部10とそれを取り巻く固定部11、
それに固定部11の両側方から伸びる2基のベル
ト部12,12より成る。また該膝蓋骨ブレイス
8は、端部同士連結できるようになつており、こ
こでは面フアスナー9に依つたが連結方法を限定
するものではない。
装着は、筒形のものに比べて極めて楽である。
膝蓋骨に沿うよう孔部10を位置決めし、ベルト
部12,12を関節を巻いて面フアスナー9で止
めるだけである。こうした形状・構成であるので
固定する部分は小さく、全体に軽量であり、異和
感もさしてなく運動性も制限されることもないの
で長時間の装着に何の支障もないほぼ理想的なも
のである。
また、装着方法がベルト部12,12の連結で
あるという性質上、該ベルト部12は布製かそれ
に類似したもので、且つ第2図中のA−A方向に
幾分かの弾性を有する方がよいかと思われる。
孔部10は、患者の膝蓋骨の形状・大きさに応
じて孔の形状・大きさを決定することが望ましい
が、本考案装具は布・ゴム等から構成される軟性
装具であるため装用に相当の融通がきき、数パタ
ーンで相当数の患者に対応できるかとも考えられ
る。
固定部11は、孔部10の周縁にあつてある程
度の弾性と厚さのあるC字形の固定具13をその
内部に有したものである。本例では固定具13を
シリコーンゴム製とした。そして、2枚の布でこ
の固定具13を挟むようにして縫い込んだものを
固定部11とした。
次に、装着に対しての留意点を述べる。図示し
た例に於ける膝蓋骨ブレイス8は、ベルト部1
2,12を左右逆にすることによつて、固定具1
3の「C」字の開口を左右いずれの方向にも向け
ることができるが、この開口方向は、膝蓋骨の動
揺方向とは逆の方向であるように注意しなければ
ならない。第3図の例、即ち図面向かつて右側の
脚(左脚)の膝蓋骨が水平方向外側即ち図面向か
つて右側に動揺性を示す場合には、固定具13の
開口方向は図の如く左側とする。何故なら、膝蓋
骨ブレイス8によつて軟質弾性体である固定具1
3(本例の場合ではシリコーンゴム)を、ベルト
部12締着による押圧力によつて均一に膝関節を
押圧した場合、「C」字形の開口側(図左側)で
は固定部11の厚みの差により該押圧力が低下
し、また膝蓋骨ブレイス8全体は膝蓋骨に周回固
定されているため摩擦力によつてズレることはほ
とんどないため、結果として固定具13は膝蓋骨
を「C」字形の開口方向(図左側方向)に付勢す
ることとなるからである。
又、面フアスナー9によるベルト部12の連結
方法の他の例として、ベルト部12を小さなもの
とし別体の連結ベルト部14と連結することも考
えられる(第4図)。この場合膝蓋骨ブレイス8
はベルト部12を小さくすることができる分だけ
小型になる。
次に装着について述べるが、既述したように、
本考案の膝蓋骨ブレイス8は非常に簡単に取り付
け・取り外しのできるものである。
第5図a,bで図示したものより明らかなよう
に膝蓋骨に孔部10が添うように膝蓋骨ブレイス
8を当て(同図a)、ベルト部を膝蓋骨裏面に捲
いて疾患に応じた圧力がかかるように位置決めし
たのち留めるわけで(同図b)、膝を屈伸させた
時にその動きを制限する部分が少ないので患者に
とつて非常に装着が楽である。
一般にこうした器具によつて治療しようとする
ときの動揺膝蓋骨の動揺方向は、直立時の水平方
向(脚に直交する方向)であることが多いので、
第5図a,bでは仮に膝蓋骨3は右側に流れやす
い傾向があり、本膝蓋骨ブレイス8を用いてこれ
を矯正すると仮定する。この場合孔部10を膝蓋
骨に当て、固定具13たる軟質弾性体は右側にあ
るように設置する。またブレイス全体を左側に引
つ張つて適当な力が膝蓋骨に掛かるようにするわ
けであるが、これには固定部11両端から出てい
るベルト部12,12を両手で一つずつ持つて行
えばひとりで楽にできる。次に両手を回してベル
ト部12,12を連結(ここでは両フアスナーに
よる繋留)をすればよい。この連結は、当然膝蓋
骨への圧力を与えるためとブレイス自体の固定の
ためのものであるが、その他捲き付けたことによ
つて固定部(図では面フアスナー9と連結時対向
する部分)の浮き上がりをも防止するという効果
を有する。
[考案の効果] 以上説明した如く本考案の膝蓋骨ブレイスは、
膝関節障害に対する装具療法に用いるものであつ
て、動揺膝蓋骨を固定する固定部と、該動揺膝蓋
骨を露呈せしめる孔部とを併有する膝蓋骨保護、
矯正、除痛具において、該固定部の両端に連結用
ベルトが一基ずつ設けられ、且つ該固定部は、該
ベルトの長手方向に沿つて開口するC字形状の軟
質弾性体より成る固定具を有するものであること
を特徴とするものであり、膝蓋骨の動揺方向側に
C字形状軟質弾性体(固定具)を接当させること
によつて、単に連結用ベルトを締着するだけで該
膝蓋骨の動揺を効果的に規制でき、例え運動機能
の十分でない患者であつてもひとりで簡単に着脱
可能で、しかも金属支柱等を全く使用せず全体が
小さく軽いので装着の際異和感もないという極め
て実用性の高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は膝関節周辺の構造を示す模式図、第2
図は本考案の膝蓋骨ブレイスの実施例の一つを示
す斜視図、第3図は第2図で示した膝蓋骨ブレイ
スを実際に装着してみた状態を示す正面図、第4
図は連結に別体のベルトを用いたものを示す斜視
図、第5図a,bは共に装着方法を示すもので同
図aは正面図、同図bは側面図である。 1……大腿骨、2……脛骨、3……膝蓋骨、8
……膝蓋骨ブレイス、9……面フアスナー、10
……孔部、11……固定部、12……ベルト部、
13……固定具、14……連結ベルト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 膝関節障害に対する装具療法に用いるもので
    あつて、動揺膝蓋骨を固定する固定部と、該動
    揺膝蓋骨を露呈せしめる孔部とを併有する膝蓋
    骨保護、矯正、除痛具において、該固定部の両
    端に連結用ベルトが一基ずつ設けられ、且つ該
    固定部は、該ベルトの長手方向に沿つて開口す
    るC字形状の軟質弾性体より成る固定具を有す
    るものであることを特徴とする膝蓋骨ブレイ
    ス。 2 一基ずつ出ているベルト部を連結する連結手
    段として、該両ベルトの少なくとも一方に面フ
    アスナーが固定されているものである実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の膝蓋骨ブレイス。
JP19938082U 1982-12-31 1982-12-31 膝蓋骨ブレイス Granted JPS59105113U (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19938082U JPS59105113U (ja) 1982-12-31 1982-12-31 膝蓋骨ブレイス
EP83112829A EP0115029A1 (en) 1982-12-31 1983-12-20 Patella brace

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19938082U JPS59105113U (ja) 1982-12-31 1982-12-31 膝蓋骨ブレイス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59105113U JPS59105113U (ja) 1984-07-14
JPS646821Y2 true JPS646821Y2 (ja) 1989-02-22

Family

ID=30424912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19938082U Granted JPS59105113U (ja) 1982-12-31 1982-12-31 膝蓋骨ブレイス

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JP (1) JPS59105113U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5643292U (ja) * 1979-09-09 1981-04-20

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5643292U (ja) * 1979-09-09 1981-04-20

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JPS59105113U (ja) 1984-07-14

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