JP2005166712A - Cmp用研磨パッド、及び研磨方法 - Google Patents
Cmp用研磨パッド、及び研磨方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005166712A JP2005166712A JP2003399783A JP2003399783A JP2005166712A JP 2005166712 A JP2005166712 A JP 2005166712A JP 2003399783 A JP2003399783 A JP 2003399783A JP 2003399783 A JP2003399783 A JP 2003399783A JP 2005166712 A JP2005166712 A JP 2005166712A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polishing
- polishing pad
- cmp
- polished
- convex portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
- Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
Abstract
速い研磨レートで、被研磨面の良好な表面粗さ(平坦性、研磨精度)が得られるような、被研磨面の凸部が優先して研磨でき、さらに、ドレッシングの回数を減じ又は不要とできるCMP用研磨パッド、及び研磨方法を提供する。
【解決手段】
基材11へ、圧縮率が7〜40%の複数の凸部15が配列され、好ましくは該凸部15の形状が略柱状で、高さが10〜100μmで、研磨パッド面積に対する凸部合計の上面面積が10〜90%で、凸部15の上面面積が2500〜250000μm2で、凸部15中心の間隔が100〜1000μmであるCMP用研磨パッド、及び該研磨パッドを用いるCMPによる研磨方法である。
【選択図】 図1
Description
デザインルールがサブミクロンの世代では、集積回路内の素子分離、ダマシンやディアルダマシンなどの余分な金属膜の除去のために、表面を平坦化する必要がある。また、メモリ素子のキャパシタのトレンチやスタック構造を形成するためにも、平坦化する必要がある。
CMP用研磨パッドは、被研磨面に研磨傷(スクラッチ傷)、うねり、縁ダレ(エッジダレ)などが少なく、速い研磨速度(研磨レート)で、ディッシングの少ない被研磨面の良好な表面粗さ(平坦性、研磨精度)が得られるような、被研磨面の凸部が優先して研磨できるものが求められている。
さらに、従来の発泡ウレタン系の研磨パッドでは、ダイヤモンド砥石でパッド表面を削ってパッド表面状態を一定にするドレッシングという処理を定期的に行うが、該ドレッシングの回数を減じ又は不要なものが求められている。
また、目詰まりを解消し、ドレッシングを行う頻度を減らす研磨パッドが知られている(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、このものは無気孔の高分子シートであって、研磨砥粒の目詰まりが生じにくく、また高効率な研磨が可能であるが、フロート法板ガラスの表面うねりを除去するもので、CMPによる研磨にそのまま応用できないという問題点がある。
この技術は、凹凸の形状、上面面積、高さ、ピッチを規制して成形することで、研磨を効率良く、高速に、かつプロセス管理も容易に行えるようにするものである。しかし、この技術を以ってしても依然として、被研磨面に研磨傷(スクラッチ傷)、うねり、縁ダレ(エッジダレ)などが少なく、速い研磨速度(研磨レート)で、ディッシングの少ない被研磨面の良好な表面粗さ(平坦性、研磨精度)を得ることができなかった。また、該文献中でも、かかる良好な研磨特性を安定して得ることはできなかった。
すなわち、本発明は、
(1)基材の一方の面に、複数の凸部が配列されてなるCMP用研磨パッドにおいて、前記凸部のDIN50359を基に算出される圧縮率が7〜40%であることを特徴とするCMP用研磨パッド、
(2)上記凸部の形状が略柱状であり、かつ凸部の高さが10〜100μmである上記(1)記載のCMP用研磨パッド、
(3)上記研磨パッド面積に対して、複数凸部の全上面面積が10〜90%である上記(1)又は(2)記載のCMP用研磨パッド、
(4)上記凸部の形状が略円柱状であり、かつ凸部の上面面積が2500〜250000μm2である上記(2)又は(3)記載のCMP用研磨パッド、
(5)上記複数の凸部が格子状に配列されており、凸部中心の間隔が100〜1000μmである上記(1)〜(4)のいずれかに記載のCMP用研磨パッド、
(6)上記凸部が電離放射線硬化性樹脂の硬化物からなる上記(1)〜(5)のいずれかに記載のCMP用研磨パッド、及び
(7)上記(1)〜(6)のいずれかに記載の研磨パッドと被研磨体とを押し当てて、前記研磨パッドと被研磨体との間に研磨粒子を懸濁させたスラリを供給しながら、前記研磨パッドと被研磨体を相対的に移動運動させて、被研磨体を研磨粒子による機械的研磨、及びスラリ中の酸又はアルカリ性の薬品による化学的研磨することを特徴とする研磨方法、を提供するものである。
また、本発明によれば、上記CMP用研磨パッドを用いることにより、被研磨面に、研磨傷(スクラッチ傷)が少なく、平坦な表面粗さが得られ研磨精度に優れ、かつ、被研磨面の凸部が優先して研磨できるので、研磨速度(研磨レート)に優れ、さらに、ドレッシングの回数を減じ又は不要とできるCMPによる研磨方法が提供される。
図1は、本発明の1態様を示す研磨パッドの断面図であり、図2は、本発明の1態様を示す研磨パッドの平面図である。
本発明のCMP用の研磨パッド10は、図1に示すように、基材11の一方の面に複数の凸部15が配列されており、該凸部15は電離放射線硬化性樹脂の硬化物によって形成することができる。
基材11はシート、フィルムなどであり、その材料としては、使用条件や製造に耐える耐熱性、機械的強度などがあれば、種々の材料が適用でき、例えば、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンナフタレ−ト、テレフタル酸−イソフタル酸−エチレングリコール共重合体、テレフタル酸‐シクロヘキサンジメタノール‐エチレングリコール共重合体などのポリエステル系樹脂、ナイロン6などのポリアミド系樹脂、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレートなどのアクリル系樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体などのスチレン系樹脂、トリアセチルセルロースなどのセルロース系樹脂、イミド系樹脂、ポリカ−ボネ−トなどの樹脂を用いることができる。
通常、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂フィルム、セルロース系樹脂フィルムなどが、耐熱性もよくコストも安いので好適に使用され、割れ難いこと、軽量で成形が容易なこと等の点で、ポリエチレンテレフタレートフィルムが最適である。
上記(メタ)アクリレートのオリゴマー又はプレポリマーとしては、多価アルコール等の多官能化合物の(メタ)アクリレート(以下、本明細書ではアクリレートとメタアクリレートとを(メタ)アクリレートと記載する)であり、例えば、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレート、シリコン(メタ)アクリレート等がある。
上記単量体としては、分子中に(メタ)アクリロイル基を有する単量体、例えば、エチル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート等の単官能モノマー、並びに多官能モノマー、例えば、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等、或いはスチレン、N−ビニルピロリドン等がある。
上記光重合開始剤としては分子中にラジカル重合性官能基を有する組成物に対しては、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類等が、又分子中にカチオン重合性官能基を有する組成物に対しては、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、芳香族ジアゾニウム塩、メタロセン化合物等などがあり、光増感剤としてはn−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリn−ブチルホスフィンなどがあり、これらは、通常該組成物中に0.1〜10質量%混合して使用する。これらは単独で、或いは組合わせて添加しても良い。又電離放射線硬化性樹脂組成物中には、更に必要に応じて、ウレタンエラストマー、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂等の樹脂、シリコーン等の離型剤、消泡剤、酸化防止剤、滑剤、増感剤、シリカ等の充填剤等を添加しても良い。
電離放射線として電子線を用いる場合には、コックロフトワルトン型、バンデグラフ型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、あるいは直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器等の照射源を備えた装置を用いることができ、通常50〜1000keV、好ましくは100〜300keVのエネルギーを持つ電子を照射する。照射線量としては、通常0.5〜30Mrad程度が好ましい。
凸部15の圧縮率は、凸部15を形成する電離放射線硬化性樹脂組成物の組成を変えることで制御すればよく、具体的には実施例のなかで詳細に述べる。
本発明においては、凸部15の弾性回復率は7〜60%の範囲に制御することが好ましい。弾性回復率が、上記の範囲未満では研磨パッドの凸部15の圧縮変形が保持されやすく、研磨パッドとしての寿命が短くなるおそれがある。また、上記範囲を超えると復元性が高く、微細線の安定した研磨性能が得られにくい。
(1)圧縮のための荷重値を0から200mNになるまで、0.1秒毎に100ステップで増加させる。
(2)荷重値が0.4mN(試験機最低荷重)になるまで、0.1秒毎に50ステップで減少させる。
(3)以上の(1)〜(2)を5回繰り返す。
圧縮率および弾性回復率は、下記の式により求めた。
圧縮率(%)=〔(B−A)/D〕×100
弾性回復率(%)=〔(B−C)/(B−A)〕×100
A:初期状態の押し込み深さ
B:最大荷重負荷時の最大押し込み深さ
C:除荷重後(最低荷重まで)の押し込み深さ
D:パッド凸部の膜厚
前記で説明したように、荷重の増減等を(1)〜(2)の順で5回繰り返して、その都度、荷重〜侵入深さ曲線を求め、各々について、圧縮率、弾性回復率を求めて、その平均値を求めた。
また、凸部15の上面は凸部15の先端でもあり、被研磨体面へ最初に接触するが、接触した瞬間が最も研磨作用が大きいので、一般に柱状が好ましい。円錘状、角錘状、及び半球状は上面の面積が狭く、頂部が変形しやすい上、傷付けやすく、また研磨レートが低い点で好ましくない。
複数の凸部15の配列については、特に限定はないが、図2に示すように、平面内で格子状に配列しているのが、被研磨体との接触が均一に行われる点で好ましい。また、格子状に配列された凸部においては、隣接する凸部中心と凸部中心の間隔(ピッチともいう)が100〜1000μmであることが好ましい。該ピッチが、上記範囲未満では被研磨体と強く接触するために、スクラッチ傷が付きやすく、上記範囲を超えると研磨レートが低下する場合がある。
本発明の研磨パッド10を用いるCMP用研磨装置としては、公知のCMPによる研磨が可能な装置であればよく、特に制限はない。通常、回転可能な支持体に固定された研磨パッドと、自公転運動可能な円盤状の研磨ヘッドに固定された被研磨体(例えばウエハ)とを、相対的に回転運動させ、研磨パッドとウエハとの間に研磨粒子を懸濁させたスラリを流すものであり、例えば、円盤型研磨装置が例示できる。
前記スラリとしては、公知のCMP用のスラリでよく、アルミナ、セリア、シリカなどの研磨粒子と、酸又はアルカリ物質と、必要に応じて公知の添加剤を加えて、これらを水や液状有機化合物に分散・懸濁させたスラリが例示できる。
本発明のCMP用研磨パッド10をCMP用研磨装置の研磨定盤上に固定し、被研磨体を研磨装置のホルダーに固定する。ホルダーを移動して被研磨体面を研磨パッドに押し当てる。そして、スラリを供給しながら、研磨定盤を回転させることで被研磨体面と研磨パッドとを相対的に移動運動させる。研磨条件は特に限定されないが、通常、押し当てる圧力は100kPa以下程度、研磨定盤の回転速度は200回転/分以下程度、スラリはポンプで研磨パッドの表面が常に覆われる程度に連続で供給する。
実施例1
(1)賦型用凹版の作製
厚さが200μmの銅の円筒上へ、フォトレジストを乾燥後の厚さが5μmになるように、スプレーコーティングし乾燥した後に、レーザ光ビームを該円筒面上に走査させつつ、ON−OFF(点滅)させて露光することにより直径200μm、ピッチ400μmの開口部が配列して成る正方格子状のレジスト膜パターンを形成した。その後、腐蝕液として塩化第2鉄水溶液を用いて該パターンの開口部が凹部になるように、かつ凹部の版深が50μmになるように、エッチング加工した。さらに、表面硬度を向上させるために、厚さ8μmのクロムメッキを施すことにより、賦型用凹版を作製した。
(2)電離放射線硬化性樹脂組成物の調製
紫光UV−1700B(日本合成化学社製、UV硬化性樹脂商品名)50質量部
KAYARAD R−561(日本化薬社製、商品名) 10質量部
アロニックス N−220(東亞合成社製、商品名) 40質量部
イルガキュアー184(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、光重合開始剤商 品名) 2.5質量部
イルガキュアー907(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、光重合開始剤商 品名) 2.5質量部
上記の各成分を均質に混合して、電離放射線(紫外線)硬化性樹脂組成物を調整した。
(3)研磨パッドの作製
基材として、厚さ188μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム「A4300」(東洋紡績社製、PET商品名)の片面に、上記(2)で得られた電離放射線硬化性組成物をダイコート法で、硬化後の厚さが60μmになるように塗布し、該塗膜上に上記(1)で得られた賦型用凹版を密着させた。密着した状態で高圧水銀燈を用いて1000mJ/cm2の紫外線を照射し、電離放射線硬化性樹脂組成物を硬化させて、硬化した電離放射線硬化樹脂を基材と共に賦型用凹版から剥離した。基材上に、直径200μm、高さ50μmの円柱状でピッチ400μmで配列された格子状の凸部を有する研磨パッドを得た。凸部の面積率は20%、圧縮率は8.0%、弾性回復率は11.9%であった。
電離放射線硬化性樹脂組成物として、下記の組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして、研磨パッドを得た。凸部の圧縮率は14.4%、弾性回復率は27.3%であった。
(電離放射線硬化性樹脂組成物)
紫光UV−3000B(日本合成化学社製、UV硬化性樹脂商品名)20質量部
KAYARAD R−561(日本化薬社製、商品名) 30質量部
アロニックス N−220(東亞合成社製、商品名) 40質量部
KAYARAD DPHA(日本化薬社製、商品名) 10質量部
イルガキュアー184(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、光重合開始剤商 品名) 2.5質量部
イルガキュアー907(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、光重合開始剤商 品名) 2.5質量部
電離放射線硬化性樹脂組成物として、下記の組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして、研磨パッドを得た。凸部の圧縮率は37.7%、弾性回復率は49.4%であった。
(電離放射線硬化性樹脂組成物)
紫光UV−3000B(日本合成化学社製、UV硬化性樹脂商品名)25質量部
KAYARAD R−561(日本化薬社製、商品名) 45質量部
アロニックス N−220(東亞合成社製、商品名) 30質量部
イルガキュアー184(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、光重合開始剤商 品名) 2.5質量部
イルガキュアー907(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、光重合開始剤商 品名) 2.5質量部
電離放射線硬化性樹脂組成物として、下記の組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして、研磨パッドを得た。凸部の圧縮率は5.0%で、弾性回復率は4.5%であった。
(電離放射線硬化性樹脂組成物)
紫光UV−1700B(日本合成化学社製、UV硬化性樹脂商品名)50質量部
KAYARAD R−561(日本化薬社製、商品名) 10質量部
KAYARAD DPHA(日本化薬社製、商品名) 40質量部
イルガキュアー184(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、光重合開始剤商 品名) 2.5質量部
イルガキュアー907(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、光重合開始剤商 品名) 2.5質量部
電離放射線硬化性樹脂組成物として、下記の組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして、研磨パッドを得た。凸部の圧縮率は45.0%で、弾性回復率は64.0%であった。
(電離放射線硬化性樹脂組成物)
紫光UV−7000B(日本合成化学社製、UV硬化性樹脂商品名)30質量部
KAYARAD R−561(日本化薬社製、商品名) 55質量部
アロニックス N−220(東亞合成社製、商品名) 15質量部
イルガキュアー184(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、光重合開始剤商 品名) 2.5質量部
イルガキュアー907(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、光重合開始剤商 品名) 2.5質量部
市販の研磨パッド「IC−1000」(ロデール社製、ポリウレタン製の研磨パッド商品名)を参考例1とした。凸部の圧縮率は1.4%で、弾性回復率は50.4%であった。
実施例1〜3及び比較例1、2で作製した研磨パッド並びに参考例1の研磨パッドについて、研磨試験を行い、以下に示す方法に従い、研磨レート、研磨精度、スクラッチ傷を求め、性能を評価した。結果を表1に示すと共に、研磨圧力と研磨レートとの関係を図3にグラフで示す。
<研磨試験>
研磨方法としては、被研磨体として、単結晶シリコン表面に500nmのP−TEOS膜を形成したウエハを用い、CMP用研磨装置として、小型修正リング式のラップマスター/LM15(ラップマスター社製、商品名、φ4インチ対応)を使用し、スラリとして、SS−25(キャボット社製、商品名)を使用した。研磨ヘッドに被研磨体であるウエハを水吸着/標準バッキング材(NF200)条件にて保持し、定盤に各研磨パッドを表面フラット形状のSUBA800(ロデール社製、PET不織布緩衝材商品名)を介して貼りつけて固定し、研磨圧力(圧縮圧力、圧縮強度ともいう)10〜50kPa(100〜500g/cm2)、相対速度40m/minで、スラリー供給速度10cm3/minにて、研磨を行った。
下記の式
研磨レート(nm/min)=研磨量(nm)/研磨時間(min)
より研磨レートを算出した。
(2)研磨精度
研磨後の研磨面の表面粗さRa(中心線平均粗さ)を測定した。
表面粗さは非接触光干渉型表面粗さ測定器(WYKO社製)で測定し、表面粗さRaが1.5nm以下を合格「○印」とし、それを超えるものは不合格「×印」とした。
(3)スクラッチ傷
ナノピクス2100(セイコーインスツルメント社製)で、表面を観察し、パターン面に連続したスクラッチ傷の無いものを合格「○印」とし、連続したスクラッチ傷があるものを不合格「×印」とした。
しかも、表1から分かるように、本発明の実施例1〜3では、研磨レートに加え、研磨精度、スクラッチ傷も合格である。しかもドレッシング不要で貼替も無しで研磨できた。
比較例1ではスクラッチ傷が、比較例2では研磨精度が不合格である。参考例1では研磨性能自体はよいが、定常的なドレッシングを要し、寿命が短く度々の貼替作業でスループットが低く、かつ消耗品コストが高いという欠点がある。
11:基材
15:凸部
Claims (7)
- 基材の一方の面に、複数の凸部が配列されてなるCMP用研磨パッドにおいて、前記凸部のDIN50359を基に算出される圧縮率が7〜40%であることを特徴とするCMP用研磨パッド。
- 上記凸部の形状が略柱状であり、かつ凸部の高さが10〜100μmであることを特徴とする請求項1記載のCMP用研磨パッド。
- 上記研磨パッドの面積に対して、複数凸部の全上面面積が10〜90%であることを特徴とする請求項1又は2記載のCMP用研磨パッド。
- 上記凸部の形状が略円柱状であり、凸部の上面面積が2500〜250000μm2であることを特徴とする請求項2又は3記載のCMP用研磨パッド。
- 上記複数の凸部が格子状に配列されており、凸部中心の間隔が100〜1000μmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のCMP用研磨パッド。
- 上記凸部が電離放射線硬化性樹脂の硬化物からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のCMP用研磨パッド。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の研磨パッドと被研磨体とを押し当てて、前記研磨パッドと被研磨体との間に研磨粒子を懸濁させたスラリを供給しながら、前記研磨パッドと被研磨体を相対的に移動運動させて、被研磨体を研磨粒子による機械的研磨、及びスラリ中の酸又はアルカリ性の薬品による化学的研磨することを特徴とする研磨方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003399783A JP2005166712A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | Cmp用研磨パッド、及び研磨方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003399783A JP2005166712A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | Cmp用研磨パッド、及び研磨方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005166712A true JP2005166712A (ja) | 2005-06-23 |
Family
ID=34724233
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003399783A Pending JP2005166712A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | Cmp用研磨パッド、及び研磨方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005166712A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007314715A (ja) * | 2006-05-29 | 2007-12-06 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 樹脂組成物および光硬化注型成形方法 |
JP2008024862A (ja) * | 2006-07-24 | 2008-02-07 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 樹脂組成物および注型成形方法 |
JP2008038117A (ja) * | 2006-08-10 | 2008-02-21 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 樹脂組成物および光硬化注型成形方法 |
JP2009184093A (ja) * | 2008-02-08 | 2009-08-20 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 走行基板の連続研磨装置及び研磨方法 |
JP2011067904A (ja) * | 2009-09-25 | 2011-04-07 | Fujibo Holdings Inc | 研磨布 |
JP2013049112A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-14 | Kyushu Institute Of Technology | ポリシングパッド及びその製造方法 |
WO2015161210A1 (en) * | 2014-04-17 | 2015-10-22 | Cabot Microelectronics Corporation | Cmp polishing pad with columnar structure and methods related thereto |
JP2018051730A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | 富士紡ホールディングス株式会社 | 研磨パッド及びその製造方法、並びに、研磨加工品の製造方法 |
WO2018216593A1 (ja) * | 2017-05-26 | 2018-11-29 | 富士紡ホールディングス株式会社 | 研磨パッド及びその製造方法、並びに、研磨加工品の製造方法 |
-
2003
- 2003-11-28 JP JP2003399783A patent/JP2005166712A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007314715A (ja) * | 2006-05-29 | 2007-12-06 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 樹脂組成物および光硬化注型成形方法 |
JP2008024862A (ja) * | 2006-07-24 | 2008-02-07 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 樹脂組成物および注型成形方法 |
JP2008038117A (ja) * | 2006-08-10 | 2008-02-21 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 樹脂組成物および光硬化注型成形方法 |
JP2009184093A (ja) * | 2008-02-08 | 2009-08-20 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 走行基板の連続研磨装置及び研磨方法 |
JP2011067904A (ja) * | 2009-09-25 | 2011-04-07 | Fujibo Holdings Inc | 研磨布 |
JP2013049112A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-14 | Kyushu Institute Of Technology | ポリシングパッド及びその製造方法 |
WO2015161210A1 (en) * | 2014-04-17 | 2015-10-22 | Cabot Microelectronics Corporation | Cmp polishing pad with columnar structure and methods related thereto |
JP2018051730A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | 富士紡ホールディングス株式会社 | 研磨パッド及びその製造方法、並びに、研磨加工品の製造方法 |
WO2018216593A1 (ja) * | 2017-05-26 | 2018-11-29 | 富士紡ホールディングス株式会社 | 研磨パッド及びその製造方法、並びに、研磨加工品の製造方法 |
JP2018199182A (ja) * | 2017-05-26 | 2018-12-20 | 富士紡ホールディングス株式会社 | 研磨パッド及びその製造方法、並びに、研磨加工品の製造方法 |
CN110536775A (zh) * | 2017-05-26 | 2019-12-03 | 富士纺控股株式会社 | 研磨垫及其制造方法、以及研磨加工品的制造方法 |
JP6990993B2 (ja) | 2017-05-26 | 2022-01-12 | 富士紡ホールディングス株式会社 | 研磨パッド及びその製造方法、並びに、研磨加工品の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5597140B2 (ja) | プラズマ処理された研磨物品及び同物品の作製方法 | |
EP1015175B1 (en) | Abrasive articles comprising a fluorochemical agent for wafer surface modification | |
US6007407A (en) | Abrasive construction for semiconductor wafer modification | |
TW491755B (en) | Polishing pad having an advantageous micro-texture and methods relating thereto | |
TW411306B (en) | Abrasive article for providing a clear surface finish on glass | |
JP4515316B2 (ja) | 半導体ウェーハの露出面を研磨する方法 | |
KR100892924B1 (ko) | 연마 패드 | |
US5882245A (en) | Polymer carrier gears for polishing of flat objects | |
US5769691A (en) | Methods and apparatus for the chemical mechanical planarization of electronic devices | |
KR20030068576A (ko) | 폴리싱 패드 및 그의 사용 방법 | |
JP2013526777A (ja) | 化学機械平坦化用の界面活性剤を含む固定研磨パッド | |
KR20140071896A (ko) | 반도체 웨이퍼 연마 방법 | |
US8360823B2 (en) | Splicing technique for fixed abrasives used in chemical mechanical planarization | |
US10307883B2 (en) | Finishing method and polishing material for painted surface | |
JP6792988B2 (ja) | 研磨パッド及びその製造方法、並びに、研磨加工品の製造方法 | |
JP2014508650A (ja) | 複製されたミクロ構造を有する裏材を備える研磨物品、及びこれを使用する方法 | |
JP2005166712A (ja) | Cmp用研磨パッド、及び研磨方法 | |
WO2018216593A1 (ja) | 研磨パッド及びその製造方法、並びに、研磨加工品の製造方法 | |
CN110774172A (zh) | 研磨垫 | |
JP2005183707A (ja) | Cmp用研磨パッドおよびそれを用いた研磨方法 | |
JP4845347B2 (ja) | 研磨パッドおよびその製造方法 | |
JP5145683B2 (ja) | 研磨方法、研磨パッド、研磨パッドの製造方法 | |
JP2023124048A (ja) | 研磨パッド及びその製造方法 | |
JP2024024727A (ja) | 研磨パッド及びその製造方法、並びに、研磨加工品の製造方法 | |
JP2023124056A (ja) | 研磨パッド及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061013 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090408 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090414 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090615 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090714 |