JP2005166610A - 自動車用複合電線 - Google Patents

自動車用複合電線 Download PDF

Info

Publication number
JP2005166610A
JP2005166610A JP2003407861A JP2003407861A JP2005166610A JP 2005166610 A JP2005166610 A JP 2005166610A JP 2003407861 A JP2003407861 A JP 2003407861A JP 2003407861 A JP2003407861 A JP 2003407861A JP 2005166610 A JP2005166610 A JP 2005166610A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
bundle
wire bundle
electric wire
composite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003407861A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuo Tanaka
厚雄 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2003407861A priority Critical patent/JP2005166610A/ja
Publication of JP2005166610A publication Critical patent/JP2005166610A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

【課題】 柔軟性、屈曲性に富み、頻繁に屈曲力が加わる部位への配索に有利な自動車用複合電線を提供する。
【解決手段】 少なくとも信号線12と電源線13を含む電線束を所定ピッチで撚り合わせたものの周囲にシース材16を被覆してなる自動車用複合電線において、該電線束の撚り合わせピッチが、該電線束の総心径(電線束を構成する素線の直径方向最外周の素線どうしの中心間の距離)の9〜11倍に規定されていることを特徴とする自動車用複合電線。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動車用複合電線に関し、特に柔軟性、屈曲性に富み、屈曲力が頻繁に加わる部位への配索に有利な自動車用複合電線に関するものである。
自動車では、電装品等への電気的接続のために多数の電線を束ねたワイヤハーネスが使用されている。このワイヤハーネスの中には、信号線の他、電源線を含んだ複合電線がある。この複合電線は、例えば中央に介在線を配置し、その周りに複数の信号線と電源線が撚り合わせた電線束を有し、その周りにポリエステル系テープ等でおさえ巻を施し、更にその周りにシース材を被覆した構造となっている。
自動車用複合電線において撚線構造を採用する理由は、柔軟性を持たせるため、電線断面形状を丸くするため等である。このため電線束を構成する各素線の径寸法は通常、同径寸法としてある。また、撚り合わせのピッチは、小さいとコストアップを招くため、通常、総心径(図2参照)のおよそ20倍程度(19〜21倍)が標準とされてきた。
一方、自動車には、車体とドアとの間における配線のように、ワイヤハーネスに屈曲力が頻繁に加わる部位が存在する。このような部位において、頻繁に屈曲力が加わると、断線を招くおそれがあり、従来の構造では屈曲性が十分(例えば100万回の屈曲で断線がないこと)とはいえなかった。
本発明は、このような従来技術の問題点を解消し、柔軟性、屈曲性に富み、頻繁に屈曲力が加わる部位への配索に有利な自動車用複合電線を提供することをその課題とする。
本発明によれば、上記課題は下記の技術的手段により解決される。
(1)少なくとも信号線と電源線を含む電線束を所定ピッチで撚り合わせたものの周囲にシース材を被覆してなる自動車用複合電線において、該電線束の撚り合わせピッチが、該電線束の総心径(電線束を構成する素線の直径方向最外周の素線どうしの中心間の距離)の9〜11倍に規定されていることを特徴とする自動車用複合電線。
(2)該電線束と該シース材の間におさえ巻が施されていることを特徴とする前記(1)に記載の自動車複合用電線。
(3)該電線束の中央に介在線が配置されていることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の自動車用複合電線。
本発明によれば、前記構成を採用したので、柔軟性、屈曲性に富み、頻繁に屈曲力が加わる部位への配索に有利な自動車用複合電線を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を好ましい実施例により説明する。
本発明による自動車用複合電線は、少なくとも信号線と電源線を含む電線束を所定ピッチで撚り合わせたものの周囲にシース材を被覆してなる自動車用複合電線において、該電
線束の撚り合わせピッチが、該電線束の総心径の9〜11倍に規定されていることを特徴とする。
図1に本発明による自動車用複合電線の一構成例を側面図で、図2に断面図で示す。図
中11は自動車用複合電線であり、信号線12と電源線13を有し、中央には介在線14が配されている。信号線12と電源線13は介在線14を中心に撚り合わされて、これら電源束の周囲にテープでおさえ巻15が施されている。そして更にその周囲をシース材16が被覆して複合電線を構成している。本発明では、電線束の撚り合わせピッチP(図1)を電線束の総心径L(図2)の9〜11倍、より好ましくは9〜10倍に規定してある。電線の屈曲は、屈曲部の外側には伸び歪、内側には圧縮歪を与え、これらが複合して疲労による断線を発生させることがわかっている。ところが、本発明によれば、電線束の撚り合わせピッチPと総心径Lとの関係を上記のように規定することにより、撚りが細かくなり電線束の長さ的余裕が維持されるため、柔軟性に富み、かつ、伸び歪と圧縮歪の両方を吸収できるようになり、高屈曲性能を得ることが可能となる。この場合の伸び、圧縮のイメージを撚りなしの場合と比較して図3に概念図として示す。電線束の撚り合わせピッチPの長さが上記範囲より長すぎると、要求される高屈曲性能が得られず、短すぎると、コストパフォーマンスの点で不利となる。
信号線12は、通常、導線の周りを被覆した被覆電線からなり、その導体径寸法及び電線径寸法は用途に応じて適宜設定される。導体としては、純銅や、Cu−Sn、Cu−Agなどの銅合金や、これらをSnメッキしたもの等が一般的に使用されるが、これらに限定されない。この導体は単一線でも複数本の細線を撚ったものでもよい。被覆材としては、ポリ塩化ビニル、架橋ポリエチレン等の樹脂材料が一般的に使用される。信号線12の本数は本例では4本であるが、これに限定されず必要な任意の本数とすることができる。
電源線13も、通常、導線の周りを被覆した被覆電線からなり、その導体径寸法及び電線径寸法は用途に応じて適宜設定される。導体としては、純銅や、Cu−Sn、Cu−Agなどの銅合金や、これらをSnメッキしたもの等が一般的に使用されるが、これらに限定されない。この導体は単一線でも複数本の細線を撚ったものでもよい。本例では、電源線13の導体径寸法は信号線12の導体径寸法より大きくなっているが、両者は同径寸法であってもよい。被覆材としては、ポリ塩化ビニル、架橋ポリエチレン等の樹脂材料が一般的に使用される。電源線13の本数は本例では2本であるが、分岐しての使用等によっては、これに限定されず適当な本数とすることができる。
本例では信号線12と電源線13は同径寸法のものを使用しているが、異径寸法のものを使用してもよい。
介在線14は、集合撚形状を丸く均一にすることと、屈曲時の曲げ歪の緩和を目的として設けられるが、用途によっては必ずしも設ける必要はない。介在線14としてはポリプロピレンの線状体等が使用される。介在線14の径寸法も信号線12、電源線13と同径であってもよいし、異径であってもよい。また、介在線13を複数本配置することもできる。
信号線12、電源線13、介在線14からなる電線束の周囲には、テープを用いておさえ巻15が施されている。このおさえ巻15は、前述のように、例えば電線束をシース材16で押出成形により被覆する際に押出温度による加熱で電線束の素線の絶縁体と融着させないことを目的として設けられる。テープとしては、通常、ポリエステル系テープ等が使用される。
シース材16としては、ポリ塩化ビニル、架橋ポリエチレン、架橋ポリウレタン等の樹脂材料を使用することができる。その被覆方法としては、押出成形等の方法等を用いることができる。
次に、本発明による自動車用複合電線の作製例と比較例を述べる。
作製例
電源線の導体材料:銅合金、断面積:1.25mm、絶縁被覆材料:架橋ポリエチレン(PE)、信号線直径:約20mm
信号線の導体材料:銅合金、断面積:0.5mm、絶縁被覆材料:架橋ポリエチレン(PE)、電源線直径:約1.0mm
介在線の材料:ポリプロピレン(PP)ひも、
おさえ巻用テープの材料:ポリエステル
シース材の材料:架橋ポリウレタン、厚さ:0.8mm
複合電線全体の直径:約9.0mm
電線束のピッチP:50mm
総心径L:5mm
P/L:10(倍)
以上のものを用いて図1、図2に示す構造の本発明による自動車用複合電線を作製した。
比較例
上記作製例において、下記の条件以外は同様にして比較例の自動車用複合電線を作製した。
電線束のピッチP:100mm
総心径L:5mm
P/L:20(倍)
上記で作った作製例と比較例の自動車用複合電線についてその屈曲性を評価した。屈曲性の評価は次のようにして行った。評価の様子を図4に、その結果を表1及び図6に示す(なお、同図にはP/L:15倍の測定データも示す)。
Figure 2005166610
次に、作製例と比較例の自動車用複合電線についてその柔軟性を評価した。長尺の自動車用複合電線の一端から100mmの所を固定し、その端部に荷重を加え、先端部の曲がる距離が元の位置から10mm、20mm、30mmとなる加圧力を求めた。評価の様子を図5に、その結果を表2に示す。
Figure 2005166610
表1及び表2より、本発明の作製例の自動車用複合電線の方が、比較例のものよりその柔軟性及び屈曲性が向上し、特に屈曲性については本発明のものは屈曲断線回数が要求値1000000回を満足しており非常に優れていることが確認された。
本発明による自動車用複合電線の一構造例を示す側面図(撚りピッチの説明図)である。 本発明による自動車用複合電線の一構造例を示す断面図である。 電線を屈曲させたときの伸びと圧縮のイメージを示す概念図である。 屈曲性評価の説明図である。 柔軟性評価の説明図である。 屈曲性評価のデータを示す図である。
符号の説明
11 自動車用複合電線
12 信号線
13 電源線
14 介在線
15 おさえ巻
16 シース材

Claims (3)

  1. 少なくとも信号線と電源線を含む電線束を所定ピッチで撚り合わせたものの周囲にシース材を被覆してなる自動車用複合電線において、該電線束の撚り合わせピッチが、該電線束の総心径(電線束を構成する素線の直径方向最外周の素線どうしの中心間の距離)の9〜11倍に規定されていることを特徴とする自動車用複合電線。
  2. 該電線束と該シース材の間におさえ巻が施されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車複合用電線。
  3. 該電線束の中央に介在線が配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用複合電線。
JP2003407861A 2003-12-05 2003-12-05 自動車用複合電線 Pending JP2005166610A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003407861A JP2005166610A (ja) 2003-12-05 2003-12-05 自動車用複合電線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003407861A JP2005166610A (ja) 2003-12-05 2003-12-05 自動車用複合電線

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005166610A true JP2005166610A (ja) 2005-06-23

Family

ID=34729776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003407861A Pending JP2005166610A (ja) 2003-12-05 2003-12-05 自動車用複合電線

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005166610A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011076852A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Du Pont Toray Co Ltd 導体およびそれを用いた電線

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011076852A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Du Pont Toray Co Ltd 導体およびそれを用いた電線

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4804860B2 (ja) 複合撚線導体
US7847192B2 (en) Electrical conductor
JP5953764B2 (ja) 多心ケーブルとその製造方法
JP5114867B2 (ja) 電気ケーブル
CN101313372A (zh) 汽车电线
JP2019102268A (ja) 多芯ケーブル
WO2006008982A1 (ja) 自動車用電線
JP2016110836A (ja) キャブタイヤケーブル、及び、コネクタ付ケーブル
JP2010506368A (ja) 電気制御ケーブル及びその製造方法
WO2005052955A1 (ja) 自動車用電線
JP2008153205A (ja) 電気制御ケーブル
JP6089141B1 (ja) 複合型電線
JP4821983B2 (ja) 電気ケーブル
US20020129969A1 (en) Electrical cable
JP2007305479A (ja) 電気ケーブル
JP4984626B2 (ja) 電気ケーブル
JP2005259583A (ja) 撚線導体、その製造方法及び電線
JP7265324B2 (ja) 絶縁電線、ケーブル
JP4043889B2 (ja) 自動車用アルミケーブル
JP7407627B2 (ja) 複合ケーブル
JP2005158451A (ja) 自動車用複合電線
JP2005166610A (ja) 自動車用複合電線
JP7073871B2 (ja) 導体、電線及びケーブル
JP2012022989A (ja) 電線導体及びその製造方法
JP2008218273A (ja) 絶縁電線

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20050325

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071009

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080325