JP2005164813A - 粉体除去方法及びこれに用いる洗浄媒体、並びにこの方法を実行するための粉体収容容器洗浄装置並びにこの方法で粉体を除去した粉体収容容器 - Google Patents

粉体除去方法及びこれに用いる洗浄媒体、並びにこの方法を実行するための粉体収容容器洗浄装置並びにこの方法で粉体を除去した粉体収容容器 Download PDF

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敏之 武藤
Yoichi Okamoto
洋一 岡本
Akihiro Fuchigami
明弘 渕上
Tomoyasu Hirasawa
友康 平澤
Shigeru Yamada
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Abstract

【課題】 粉体収容容器を製品として再利用する際の画像品質を確保するとともに、原料としてリサイクルする場合にもその材料品質を容易に確保できる粉体除去方法及びこれに用いる洗浄媒体、並びにこの方法を実行するための粉体収容容器洗浄装置並びにこの方法で粉体を除去した粉体収容容器を提供する。
【解決手段】 少なくとも一つの構成部材から構成された容器へメディア2を投入して該容器の内部に付着したトナー3をメディア2に吸着させ、トナー3が吸着したメディア2を容器から排出することによって容器の内部からトナー3を除去する粉体除去方法に使用するメディア2であって、メディア2は、いずれかの構成部材と同じ材料又はこれと相溶性を有する材料で形成される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、粉体除去方法及びこの方法に用いる洗浄媒体、並びにこの方法を実行するための粉体収容容器洗浄装置並びにこの方法で粉体を除去した粉体収容容器に関する。
近年、資源枯渇や地球温暖化などが問題視されており、企業としても地球環境保全に対して取り組む必要に迫られている。このため、企業としては、使用済みの家電製品や事務機器などを回収して、部品やユニット又は製品単位で再利用したり、資源種別別にマテリアルリサイクルを行うようになってきた。
電子写真装置においても、トナーボトルや現像ユニットなどの粉体収容容器は使用後に回収され、複数回使用される。
しかし、使用済みとして回収した粉体収容容器は、容器内に劣化したトナーやキャリアが残存している場合があり、これらが容器内に残存しているのであれば、粉体収容容器を容器として再利用する場合か原料として再利用するかに関わらず除去しなければならない。
仮に、劣化したトナーやキャリアが残存している粉体収容容器を容器として再利用すると、新たに充填したトナーと劣化したトナーとが混ざってしまい、再使用時に画質が低下する恐れがある。
このため、粉体収容容器を再利用する場合には、容器内に残存する粉体を除去する工程を行わなければならず、この工程を行うことによって、再生処理に時間を要すると共に、再生コストが上昇する原因ともなっていた。
また、容器として再利用する場合その回数には限界があるため、いずれは廃棄処分しなければならない。この時、材料別に分別できれば原料として再利用することが可能となり、分別の精度が高いほど再生された原料の価値が高くなる。
一般的に、プラスチックなどを原料として再利用する場合には、簡易的に選別→破砕→材料ごとに分別→異物を除去→ペレット化という工程が採用される。
粉体収容容器の場合は、粉体であるトナーが大量に入った状態で破砕すると、粉塵爆発を起こす恐れがあるため、粉砕前に粉体を所定レベル以下に除去するか何らかの防爆処理を行う必要がある。
粉体収容容器のリサイクル工程に適用されうる技術としては、
A.粉体除去技術
B.防爆処理技術
C.再生処理(洗浄)技術
がある。
上記粉体除去技術に関する従来技術としては、特許文献1に開示される「粉体収納容器の洗浄装置」、特許文献2に開示される「電子写真ユニットの洗浄方法」、特許文献3に開示される「使用済み電子写真ユニットの洗浄方法及び洗浄装置」及び特許文献4に開示される「塗装装置類の洗浄方法」がある。
特許文献1に開示される発明は、一方端に開孔が設けられた容器の他端を係止しその移動を行い周方向に回転させる手段、回転される容器の外壁及び内壁をエアブローする手段及びエアブローによって生じたダストを集塵する手段を有する粉体収容容器の洗浄装置である。
特許文献2に開示される発明は、洗浄媒体としてキャリアを使用し、被洗浄容器外部から作用させた磁石の磁場によってキャリアを移動させトナーを吸着させる。トナーが非磁性の場合は、揺動機構を備えた磁石によってキャリアを攪拌し、トナーとの摩擦によって双方を帯電させ、静電気力によってトナーを吸着させる。磁力によって被洗浄容器外部へ排出されたキャリア及びトナーの帯電を除去した後、ふるいによって分別し、トナーを回収する。
特許文献3に開示される発明は、被洗浄容器内部に洗浄媒体として電子写真プロセスに用いるキャリアを導入した後、被洗浄容器の姿勢を制御することにより、洗浄媒体及び残存トナーの相互移動によって静電帯電させ、その後、洗浄媒体に残存トナーを吸着させて容器外部へ排出する。
特許文献4に開示される発明は、付着した粉体塗料とは逆極性に帯電する粉体を、塗装装置類の内部へ供給して洗浄する工程を有する塗装装置類の洗浄方法である。
また、上記の防爆処理に関する従来技術としては、特許文献5に開示される「画像形成装置の廃棄処理方法」がある。特許文献5に開示される発明は、加熱装置の炉台の上で、回収した現像ユニットを加熱処理し、内部のトナーを溶融させる。内部でトナー塊となって固化した現像ユニットを金属破砕機に投入して破砕する。
また、上記の再生処理(洗浄)に関する従来技術としては、特許文献6に開示される「電子機器の部品及び該部品に貼着されるシート状部材」や特許文献7に開示される「トナー容器及びその製造方法」がある。
特許文献6に開示される発明は、電子機器を構成する複写機の部品である前ドアの表面と裏面とにデカルがそれぞれ貼着され、その前ドアとデカルとが互いに相溶性のある熱可塑性樹脂によって構成されている。デカルを前ドアから剥がすことなく、そのまま破砕してこれを溶融し、成型品を再生できるものである。
特許文献7に開示される発明は、画像形成装置にトナーを補給するトナー容器及びプロセスカートリッジのトナーを収容するトナー容器において、トナー容器は、トナーとトナーのバインダー樹脂との相溶性のある原料樹脂と混合して成型され、アイゾット衝撃強度を調節することにより、トナーの混合しない新規のトナー容器と同程度の品質のトナー容器を得るものである。
特開平11−90368号公報 特開2002−268383号公報 特開2003−057995号公報 特開平11−90314号公報 特開平9−150137号公報 特許第3057472号公報 特開平7−244427号公報
上記特許文献1に開示されるようなエア洗浄は、粉体収容容器を再利用する際に広く採用されている方法である。しかし、エア洗浄は、容器内に残存する粉体の除去能力に限界があるため、トナーを完全に除去できなくても良い場合にしか適用できない。また、この方法では、容器内に固着したトナーは除去できないため、固着していたトナーの塊が剥がれ落ちて画像形成時における画質劣化の原因となる。
上記特許文献2〜4に開示されるようなメディア洗浄は、特許文献1に記載の発明のように洗浄液などを用いる必要のない乾式あるにも関わらず洗浄品質を容易に高めることができる方法である。しかし、この方法は、容器からメディアを排出するのに時間やコストがかかってしまう。特に、メディアと容器とが互いに帯電すると、メディアが容器内壁に付着して容器から排出することが困難になってしまう。そして、メディアが容器内に残ってしまうと、容器自体をマテリアルリサイクルする際に得られる再生原料の質が低下することとなる。
上記特許文献5に開示されるような防爆処理は、主としてエネルギーリサイクルの際に用いられる技術であり、製品リサイクルや原料リサイクルへの適用を想定していないため、容器から除去できる粉体の量が十分ではない。すなわち、粉体容器を加熱溶融して破砕すると、容器とは異種の材料(主としてトナーのバインダー成分)が容器に固着してしまう。よって、残存トナーの飛散や粉塵爆発の発生は防止できるものの、容器に固着したトナーを剥離させるなどして除去する工程が必要となる。しかも、容器を破砕した後に破砕片から溶融トナーを除去することは困難である。
このように、粉体収容容器の洗浄方法は、製品(容器)として再使用する場合に画像品質を確保できること、マテリアルリサイクルする場合に材料品質を容易に確保できること、マテリアルリサイクルする場合の破砕時に残存トナーが粉塵爆発を起こさないことが必要である。
特にメディア洗浄の場合には、
(1)部品として再利用する場合には、劣化した粉体を除去するために用いたメディアの排出に手間がかからないこと。
(2)原料として再利用する場合には、容器から排出できなかったメディアの分別に手間がかからないこと。
が必要である。
なお、上記特許文献6や特許文献7に記載の発明は、構成部品同士を同一樹脂や相溶性樹脂で構成することによって、マテリアルリサイクル時の分別作業の手間を軽減するものである。しかし、これらは部品としてのリサイクルを想定していないため、部品として再利用する際の画像品質の確保には何ら寄与しない。
このように、従来は、粉体収容容器を部品として再利用する際の画像品質を確保するとともに、原料としてリサイクルする場合にもその材料品質を容易に確保できる粉体容器の洗浄方法及び装置は提供されていなかった。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、粉体収容容器を部品として再利用する際の画像品質を確保するとともに、原料としてリサイクルする場合にもその材料品質を容易に確保できる粉体除去方法及びこれに用いる洗浄媒体、並びにこの方法を実行するための粉体収容容器洗浄装置並びにこの方法で粉体を除去した粉体収容容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、第1の態様として、少なくとも一つの構成部材から構成された容器へ洗浄媒体を投入して該容器の内部に付着した粉体を洗浄媒体に吸着させ、該粉体が吸着した洗浄媒体を容器から排出することによって容器の内部から粉体を除去する粉体除去方法に使用する洗浄媒体であって、いずれかの構成部材と同じ材料又はこれと相溶性を有する材料で形成されたことを特徴とする洗浄媒体を提供するものである。このようにすれば、洗浄媒体を排出しきれずに容器内に残っても、容器構成部品とともに粉砕してペレット化する際に異材料が混ざらず、再生原料の物性の劣化が小さい。よって、洗浄媒体の排出作業や洗浄媒体と容器との分別作業を簡素化できる。
上記本発明の第1の態様においては、粉体は電子写真プロセスに用いる現像剤であり、容器は電子写真プロセスに用いる現像ユニットであり、現像ユニットの外装部材と同じ材料又はこれと相溶性を有する材料で形成されることが好ましい。このようにすれば、洗浄媒体を排出しきれず容器内に残っても、容器構成部品と共に粉砕してペレット化する際に均一に混合することができ、再生原料の物性の劣化が小さい。又は、粉体は電子写真プロセスに用いる現像剤であり、容器は電子写真プロセスに用いる現像ユニットへ現像剤を供給するためのトナーボトルであり、トナーボトルの本体と同じ材料又はこれと相溶性を有する材料で形成されることが好ましい。このようにすれば、容器の大部分を占めるトナーボトルのマテリアルリサイクル時の作業効率を高めることができる。又は、粉体は電子写真プロセスに用いる現像剤であり、容器は電子写真プロセスに用いる現像ユニットであり、現像ユニット内で現像剤を攪拌するための攪拌部材と同じ材料又はこれと相溶性を有する材料で形成されることが好ましい。洗浄後に容器内に残った洗浄媒体は、そのままでも耐電特性に対してほとんど影響を与えないため、粉体除去に用いた際には、洗浄媒体を容易に容器外へ排出でき、作業効率が向上する。
本発明の第1の態様の上記のいずれの構成においても、無色又は容器と同色であることが好ましい。このようにすれば、洗浄対象をマテリアルリサイクルする際に再生原料の色劣化が低減する。
また、本発明の第1の態様の上記のいずれの構成においても、帯電制御剤が添加された材料によって形成されており、容器の内面に対する吸着性よりも、現像剤に対する吸着性が高いことが好ましい。このようにすれば、粉体と洗浄媒体との間に、粉体と容器との間よりも強いクーロン力が発生し、粉体を確実に除去できる。
また、本発明の第1の態様の上記のいずれの構成においても、容器及びこの内部に残存する洗浄媒体と同一材料又はこれと相溶性を有する材料を原料リサイクルして得られた再生原料を材料として形成されることが好ましい。このようにすれば、マテリアルリサイクルで得た再生原料を有効に活用できる。
また、上記目的を達成するため、本発明は第2の態様として、少なくとも一つの構成部材から構成された容器へ洗浄媒体を投入して該容器の内部に付着した粉体を洗浄媒体に吸着させ、該粉体が吸着した洗浄媒体を容器から排出することによって容器の内部から粉体を除去する粉体除去方法に使用する洗浄媒体であって、粉体は電子写真プロセスに用いる現像剤であり、容器は、現像ローラと該現像ローラの表面に付着した洗浄媒体を除去する洗浄媒体除去部材とを備え電子写真プロセスに適用される現像ユニットであり、最低粒径が現像ローラと洗浄媒体除去部材との間隔よりも大きいことを特徴とする洗浄媒体を提供するものである。このようにすれば、現像ローラを介して洗浄部材が感光体へ送られることはなく、画像不良が発生する原因とはならない。
上記本発明の第2の態様においては、洗浄媒体除去部材は、現像ローラへの現像剤の付着量を所定量以下に保つトナーブレードであることが好ましい。
上記本発明の第2の態様のいずれの構成においても、表面に突起が存在しない略球体、略楕円体又は略円筒体であることが好ましい。このようにすれば、洗浄媒体が欠けて小片に分裂することが無くなり、現像ローラを介して感光体へ送られにくくなるため、画像不良の原因とならない。
また、上記目的を達成するため、本発明は、第3の態様として、上記本発明の第1の態様又は第2の態様の洗浄媒体を用いて粉体収容容器を洗浄することを特徴とする粉体除去方法を提供するものである。このようにすれば、粉体の除去の品質が高く、粉砕時に粉塵爆発が生じなくなる。
上記本発明の第3の態様においては、粉体が吸着した洗浄媒体を容器から排出した後に、容器内に残存する洗浄媒体の量を測定することが好ましい。このようにすれば、再使用する容器内に洗浄媒体が大量に残存することがなくなり、帯電特性を厳密に管理できる。
また、上記目的を達成するため、本発明は、第4の態様として、上記第3の態様の粉体除去方法によって洗浄され、容器内に残存する洗浄媒体の量が所定量以下であることを特徴とする粉体収容容器を提供するものである。このようにすれば、再使用容器の品質を基準以上に保つことができる。
また、上記目的を達成するため、本発明は、第5の態様として、上記本発明の第3の態様にかかる粉体除去方法を実行するための粉体収容容器洗浄装置であって、容器を収容する洗浄槽と、洗浄槽内に収容した容器の姿勢を変化させる機構と、洗浄槽内で容器を移動させる機構と、洗浄槽の姿勢を変化させる機構とを備え、洗浄槽及び容器の姿勢及び位置を連続的に変化させて洗浄媒体に粉体を吸着させる洗浄動作実行手段と、洗浄動作実行手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする粉体収容容器洗浄装置を提供するものである。このようにすれば、洗浄媒体に粉体を吸着させる動作を自動化し、作業効率を高め、再生原料の品質を安定させることができる。
本発明によれば、粉体収容容器を部品として再利用する際の画像品質を確保するとともに、原料としてリサイクルする場合にもその材料品質を容易に確保できる粉体除去方法及びこれに用いる洗浄媒体、並びにこの方法を実行するための粉体収容容器洗浄装置並びにこの方法で粉体を除去した粉体収容容器を提供できる。
〔第1の実施形態〕
本発明を好適に実施した第1の実施形態について説明する。本実施形態では、トナーボトルを原料として再利用する。図1に、本実施形態において洗浄の対象であるトナーボトル1の構造を示す。トナーボトル1は、トナーやキャリア(現像剤)を収容し、これらを画像形成装置へ供給するためのボトルである。このトナーボトルは、一端に開口部1aが形成されており、その開口径はボトルの径よりも小さい。
本実施形態において除去の対象となる粉体は、トナー及びキャリアである。また、原料としての再利用の対象となるのはトナーボトル1の材料のみである。
図2に、本実施形態におけるメディアの構造を示す。メディア2はトナーボトル1と同じ材料で形成されているもの、又はトナーボトル1の材料と相溶性のある材料で形成されているものを用いる。例えば、トナーボトル1がHPDE(高密度ポリエチレン)で形成されているのであれば、これの洗浄には同一材料であるHPDE製のメディアかHPDEと相溶性のあるEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)やLDPE(低密度ポリエチレン)などで形成されたメディアを適用する。なお、トナーボトル1を再生原料としてメディア2を製造すれば、トナーボトル1と同じ材料のメディア2を容易に形成できるため好ましい。また、無色又はトナーボトル1と同色のメディアを用いると、トナーボトル1を原料として再利用する際の色劣化を低減できる。
メディア2の形状は、球体や扁平の球体(例えば、楕円体)などの製造が容易な形状であることが好ましい。また、メディア2の大きさは、平均粒径で100μmから数mm程度が好ましい。なお、粉体収容容器から容易に排出できるようにするためには、メディア2の粒径を大きくして一粒子の質量を大きくする方が好ましく、吸着効率を高めるためにはメディア2の粒径を小さくして比表面積を大きくするとともに、容器内に投入するメディア数を増やすことが好ましい。
なお、総合的な除去効率は、吸着効率と排出効率とによって定まる。
メディア2はトナー3との摩擦によって帯電するため、トナーボトル1に付着しているトナー3をメディア2に引きつけるためには、メディア2がトナーボトル1よりも強いクーロン力を発生させることが好ましい。例えば、メディア2を製造する際に帯電制御剤(金属錯体など)を添加することによってメディア2の帯電性を高め、トナーボトル1よりも強いクーロン力を発生させることができる。なお、トナーボトル1の内面に帯電防止剤を添加することによってトナーボトル1の帯電性を低くしても同様の効果が得られる。
図3に、トナーボトル1の洗浄に用いる装置の構成を示す。トナーボトル1の洗浄は、粉体飛散対策のため図3に示すような集塵ブース5内で行う。洗浄作業でトナーボトル1から排出されたトナー3及びメディア2は、集塵ブース5の底に設置された排気ダクト6を通って、負圧を発生する吸塵機7へと送られる。集塵機7までのダクトの途中には、サイクロンフィルタ8が設置されており、トナー3及びメディア2がエアから分離される。サイクロンフィルタ8を通過したエアは、不図示のフィルタへと送られ、このフィルタによって全ての粉塵が捕獲される。
メディア2の再生(吸着した粉体の除去)治具は、それぞれ不図示のサイクロンフィルタ、メッシュ及びブロワ吸引手段からなる。吸引手段は、空気の流入経路を切り換えることによって、集塵ブースの集塵機と共用される。
次に、トナーボトル1を洗浄する際の動作について説明する。トナーボトル1を原材料としてリサイクルする場合には、容器の回収→粉体除去→破砕→異物除去(洗浄)→分別という各工程が順を追って行われるが、本実施形態にかかる粉体容器の洗浄方法は上記各工程のうち「粉体除去」の工程において実施される。
作業用挿入口9を介して集塵ブース5内に洗浄対象のトナーボトル1を挿入し、作業テーブル10の上で洗浄作業を行う。洗浄作業を手作業で行う場合は、集塵ブース5に設けられた手袋などを介して作業を行う。回収したトナーボトル1は、キャップなどを取り除き、集塵ブース5内で開口部1aを下方としてボトル内に残っているトナー3を排出する。この時、トナーボトル1内にエアノズルを挿入するなどしてボトル内の空気を流動させ、洗浄効率を高めても良い。
その後、開口部1aからは所定量(ここでは、メディア2の総表面積がトナーボトル1の内壁の総面積の2〜3倍程度となる量)のメディア2を投入する。メディア2を投入したら開口部1aを塞ぎ、姿勢を変えながらトナーボトル1を動かしてトナーボトル1の内面全体にメディア2が接触するようにする。この際、洗浄能力を高めたいのであれば、トナーボトル1を強く振るように動かして、メディア2をトナーボトル1内面に激しく衝突させる。
トナーボトル1の姿勢を変えながら動かすことにより、トナー3とメディア2との間に摩擦が生じ、これらが相互に帯電する。例えば、トナー3が負に帯電し、メディア2が正に帯電する。この帯電によって、図4に示すように、トナー3がメディア2の表面に静電吸着する。
なお、エアの吹きつけのみによる洗浄では、トナーボトル1内面から離れた残存トナー3が再びトナーボトル1内面に付着しやすいが、メディア2に一度吸着したトナー3はトナーボトル1内面に再付着しにくいため、メディア2と共に容器外へ排出されやすい。
また、トナー3が、トナーボトル1の内面に対してよりもメディア2に対して付着しやすければ、一度メディア2に吸着されたトナー3は、よりトナーボトル1に再付着しにくくなるため、メディア2に帯電制御剤を添加して帯電強度を高めることが好ましい。また、帯電したトナー3がトナーボトル1内壁面と反発するように外部から電界を加えても良い。
その後、開口部1aを開いて下方に向け、揺動するなどしてトナーボトル1内のメディア2を排出する。
トナーボトル1から排出されたメディア2は、トナー3が付着しているが、上記のメディア再生治具を用いることによってトナーを分離できる。トナー3が付着したメディア2は、再生治具内のメッシュ4上に投入されるとブロア吸引される。図4(b)に示すように、メッシュ4にはトナー3の粒径よりも大きくメディア2の粒径よりも小さい孔が多数形成されており、トナー3はこれを通過できるがメディア2は通過できない。よって、ブロア吸引によってトナー3とメディア2とが分離される。なお、この際には、トナー3とメディア2との吸着力に打ち勝ってこれらを分離できるだけの力でブロア吸引する必要がある。
ブロア吸引によって分離中のトナー3とメディア2とには、除電ブロアによって除電処理が為されるため、これらは電荷を失って吸着力は弱くなる。よって、トナー3とメディア2との分離が促進される。
なお、メディア2の投入〜排出は、一度だけでもよいが、メディア2の汚れ(粉体の吸着)が少なくなるまで繰り返し行うことが好ましい。
上記の手法によってトナーボトル1を洗浄すれば、トナーボトル1の内部の粉体濃度を一般に安全の基準とされている20mg/l以下とできるため、そのまま破砕しても粉塵爆発を起こす恐れが無く、安全である。
また、メディア2は、トナーボトル1と同じ原料で形成されているため、洗浄後にトナーボトル1内に残存していても、トナーボトル1をマテリアルリサイクルする場合に、再生原料の品質が劣化することはない。
さらに、トナーボトル1をマテリアルリサイクルして得た再生材料を用いてメディア2を形成すれば、資源を有効に利用できるだけでなく、トナーボトル1とほぼ同一の材料でメディア2を形成できる。
なお、ここではトナーボトル1と同じ材料を用いてメディア2を形成する場合について説明したが、トナーボトル1の材質と相溶性のある材料でメディア2を形成するようにしても良い。トナーボトル1と相溶性のある材料でメディア2を形成すれば、トナーボトル1と共にメディア2を粉砕してペレット化してもそれぞれの材料をほぼ均一に混合でき、物性の劣化を低減できる。このペレットは、バージンペレットと混合することによりメディア2やトナーボトル1を成形する際に利用可能である。
〔第2の実施形態〕
本発明を好適に実施した第2の実施形態について説明する。本実施形態では、電子写真プロセスに用いる現像ユニットを原料として再利用する。図5に、本実施形態において洗浄の対象である現像ユニット11の構成を示す。現像ユニット11の内部には、アジテータ(攪拌部材)111、現像ローラ112、ブレード113などが配置されている。アジテータ111や現像ローラ112は、軸受などを介して回転可能な状態で外装部材(現像ユニットケース)115へ取り付けられている。
外装部材115の外壁には、アジテータ111や現像ローラ112を回転させるための従動ギヤ114が設けられている。また、外装部材の側面には、トナー充填用の開口部(付図示)が形成されている。さらに、現像ユニット11にはトナー用開口部と対向する面に洗浄メディア投入/排出専用の開口部116が設けられている。
本実施形態において、除去対象はトナー3である。また、材料としてのリサイクルの対象は、同じ材料の樹脂を成型、溶着、締結して構成した外装部材115である。
第1の実施形態と同様に、メディア2は洗浄対象である現像ユニット11と同じ材料又はこれと相溶性のある材料で形成されているものを用いる。
外装部材115は、PS(ポリスチレン)、PPE(ポリフェニレンエーテル)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)などの熱可塑性樹脂によって形成されることが多い。
例えば、外装部材115がPS(ポリスチレン)で形成されているのであれば、これの洗浄には同一の材料であるPS製のメディア2か、PSと相溶性のあるPPEやPC(ポリカーボネート)製のメディア2を適用する。また、外装部材115がPPE(ポリフェニレンエーテル)で形成されているのであれば、同一の材料であるPPE製のメディア2か、PPEと相溶性のあるPS、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS、PCなどで形成されたメディア2を適用する。さらに、外装部材115がABSで形成されているのであれば、これと同一の材料であるABS製のメディア2か、ABSと相溶性のあるPS、PET、PC、PVC(ポリ塩化ビニル)、PA(ポリアミド)などで形成されたメディア2を用いる。
なお、外装部材115を再生原料としてメディア2を製造すれば、外装部材115と同じ材料のメディア2を容易に形成できるため好ましい。
なお、この他についても、第1の実施形態と同様(ただし、第1の実施形態におけるトナーボトル1は本実施形態においては現像ユニット11と読み替える。)である。
図6に、現像ユニット11を洗浄するための洗浄装置の構成を示す。洗浄装置12は、洗浄槽121、洗浄動作機構122及び不図示の制御装置を有する。洗浄槽121は、洗浄対象である現像ユニット11を収容できる大きさ及び深さであり、槽内にはメディア2が配置される。
洗浄動作機構122は、外装部材115の長手方向に沿って現像ユニット11の軸周りにこれを回転させる回転軸1221と、洗浄槽全体の傾きを変える姿勢変更軸1222と、洗浄槽121を水平方向に移動させる直動軸1223と、洗浄対象を保持するためのワーク固定台1224とを有する。図6に示す例では、回転軸1221と直動軸1223とを平行に設定している。
制御装置は、所定の制御プログラムに従って洗浄動作機構122を作動させ、現像ユニット11を洗浄する。例えば、回転軸1221によって現像ユニット11の姿勢を変えながら、洗浄槽全体を姿勢制御軸1222及び直動軸1223で煽るような動作を繰り返し実行する。
次に、現像ユニット11を洗浄する際の動作について説明する。現像ユニット11の外装部材115を原材料としてリサイクルする場合には、容器の回収→粉体除去→破砕→異物除去(洗浄)→分別という各工程が順を追って行われるが、本実施形態にかかる粉体容器の洗浄方法は上記各工程のうち「粉体除去」の工程において実施される。
現像ユニット11を洗浄装置12のワーク固定台1224に取り付けるまでの作業は、手袋を用いて集塵ブース5内で行う。回収した現像ユニット11は、キャップなどを取り除き、集塵ブース5内でトナー用開口部を下方として残トナー3を排出する。この時、現像ユニット11内にエアノズルを挿入するなどして容器内の空気を流動させ、洗浄効率を高めても良い。
その後、開口部116からは所定量(ここでは、メディア2の総表面積が現像ユニット11の内壁の総面積の2〜3倍程度となる量)のメディア2を投入する。メディア2を投入したら開口部116を塞ぎ、別の集塵ブース5内に設置されている洗浄装置12に取り付ける。そして、制御装置を起動して洗浄装置12を作動させ、現像ユニット11の内面及び外面を同時に洗浄する。
その後、開口部116を開いて下方に向け、揺動するなどして現像ユニット11内のメディア2を排出する。なお、メディア2の投入〜排出は、一度だけでもよいが、メディア2の汚れ(粉体の吸着)が少なくなるまで繰り返し行うことが好ましい。また、洗浄後の現像ユニット11内に排出しきれなかったメディア2が残存していてもよい。
上記の手法によって現像ユニット11を洗浄すれば、現像ユニット11内部の粉体濃度を一般に安全の基準とされている20mg/l以下とできるため、そのまま破砕しても粉塵爆発を起こす恐れが無く、安全である。ただし、マテリアルリサイクルによって得られる再生材料の品質を向上させるためには、粉砕前に簡易解体をして外装部材115とは異なる材料で形成された部品(アジテータ111など)を除去しておくことが好ましい。現像ユニット11内に残存するメディア2は、外装ユニット115と同じ材料で形成されているため、粉砕前に取り除く必要はない。
また、さらに高品質の再生原料を得るためには、ケース粉砕後の欠片からこれに付着している粉体(トナー3など)を除去する処理を分別工程において行うことが好ましい。例えば、メッシュ状の搬送路を通してブロワ吸引することにより、破砕片から粉体のみを除去すると良い。
なお、ここではメディア2と現像ユニット11の外装部材115とが同じ材料で形成されている場合について説明したが、メディア2と現像ユニット11の外装部材115とが異なる材料で形成されている場合には、メディア2の粒径よりも大きいメッシュを用いてこれを通過する粒子を除去するようにしても良い。
〔第3の実施形態〕
本発明を好適に実施した第3の実施形態について説明する。本実施形態においては、現像ユニットを部品として再利用する。本実施形態における洗浄対象は、第2の実施形態と同様に、現像ユニット11である。また、除去対象は、現像ユニット11内部に固着・凝縮したトナー3、研磨などによって微粉化したトナー3及び劣化したキャリアである。
本実施形態においては、アジテータ(攪拌部材)111と同じ材料で形成されたメディア2を用いて現像ユニット11を洗浄する。なお、アジテータ111にはパドル形状やスクリュー形状などの様々な形状のものがあるが、その形状に関わらずブレンドPC/ABSやPETなどの熱可塑性樹脂によって形成される。
例えば、アジテータ111がブレンドPC/ABSで形成されている場合には、これと同一の材料で形成されたメディア2を適用する。また、アジテータ111がPETで形成されている場合には、これと同一の材料で形成されたメディア2を適用する。
なお、本実施形態においては、トナー薄層化ブレード113と現像ローラ112との隙間よりも粒径が大きいメディア2、好ましくは、トナー薄層化ブレード113と現像ローラ112との間隔の2倍以上の粒径を有するメディア2を用いるものとし、その形状は表面に鋭角突起を含まない略球体であることが好ましい。例えば、トナー薄層化ブレード113と現像ローラ112との隙間が0.5mmであれば、最小粒径1mmの球体のメディア2を使用すると良い。
現像ユニット11の洗浄に用いる洗浄装置12は、第2の実施形態で用いた洗浄装置12と同様のものを適用可能である。
次に、現像ユニット11を洗浄する際の動作について説明する。現像ユニット11を部品としてリサイクルする場合には、容器の回収→粉体除去→出荷検査→再充填という各工程が順を追って行われるが、本実施形態では上記各工程のうち「粉体除去」の工程において第2の実施形態と同様の粉体収容容器の洗浄方法が実施される。
また、出荷検査の工程においては、洗浄後の容器重量を電子天秤を用いて測定してメディア2の残量を推定する。すなわち、洗浄後(トナー除去後)の現像ユニット11の容器重量から空容器の重量(同機種の新品の平均容器重量)を差し引くことによって、現像ユニット11内に残存するメディア2及びトナー3の合計の重量値を算出し、これを残存メディアの重量と見なす。さらに、残存メディアの数は、残存メディアの重量を一粒あたりの重さで除することによって算出する。残存メディアの重量と見なした値は、実際には残存トナーの重量も含んだ値であるため、残存トナーの重量分だけメディア数は多く算出される。
算出した残存メディア数が所定基準値(例えば1gに該当する数以下)であれば、現像ユニット11内に投入したメディア2が十分に排出されたと判断するものとする。
メディア2の粒径は、トナー薄層化ブレード113と現像ローラ112との隙間よりも大きいため、現像ユニット11内に残ったメディア2が現像ローラ112に付着したとしても、トナー薄層化ブレード113によって余分なトナー3と共に掻き落とされる。さらに、メディア2は表面に鋭角突起を含まない略球体であるから、軸受部やブレード部の隙間に挟まりにくい。
粉体除去工程においては、大部分のメディア2が現像ユニット11外へ排出される。さらに、現像ユニット11内に残ったメディア2は、アジテータ111と同じ材料で形成されていることに加え、再充填されたトナー3によって覆われた状態になるため、帯電特性にほとんど影響を与えない。よって、メディア2の排出に要する時間を短縮し、作業効率を高めることができる。
また、仮に帯電特性に影響を及ぼすほど多量のメディア2が現像ユニット11内に残存していたとしても、出荷検査の工程において異常と判断できるため、このような容器に対してトナー3を再充填することはない。よって、現像ユニット11内にメディア2が残存することに起因して画像品質の低下が生じることはない。
なお、ここでは、現像ローラ112に付着したメディア2がトナー薄層化ブレード113によって掻き落とされるように、現像ローラ112とトナー薄層化ブレード113との隙間よりも粒径が大きいメディア2を用いる場合について説明したが、図7に示すように、メディア除去専用の遮蔽板117を設けても良い。このような構成とする場合には、遮蔽板117とトナー薄層化ブレード113との間に入り込まない粒径のメディア2を用いればよい。
また、ここではアジテータ111と同じ材料で形成されたメディア2を用いる場合を例に説明したが、帯電特性に影響を与えないのであれば他の材料を用いても構わない。上記のように、現像ユニット11内に残存するメディア2は、現像プロセス中は再充填されたトナー3によって覆われた状態となるため、どのような材料で形成されたメディア2を用いても帯電特性への影響は少ない。
ただし、現像ユニット11の構造上の問題で容器内に残存するメディア2が多くなる場合や、部品としての寿命が尽きて最終的にマテリアルリサイクルする際の材料を分別作業を考慮する場合には、現像ユニット11を構成する部材(外装部材115や攪拌部材111など)と同じ材料で形成されたメディア2を用いることが好ましい。
なお、上記のようにアジテータ111と同一の材料で形成されたメディア2を用いて内部を洗浄した現像ユニット11を最終的にマテリアルリサイクルする際には、いずれかの構成部品と同一又は相溶性のある材料を用いて形成されたメディア2を用いるとよい。
なお、上記各実施形態は本発明の好適な実施の一例であり、本発明はこれに限定されることはない。
例えば、メディアは図示したものとは異なる形状のものを適用しても良い。
このように、本発明は様々な変形が可能である。
本発明を好適に実施した第1の実施形態において洗浄の対象であるトナーボトルの形状を示す図であり、(a)は側面図(b)は断面図である。 第1の実施形態において容器の洗浄に用いるメディアの形状を示す図である。 第1の実施形態にかかる粉体除去方法を実行するための装置の構成を示す図である。 (a)は、メディアにトナーが吸着した状態を示す図であり、(b)は、メディアに吸着したトナーを除去する方法を示す図である。 本発明を好適に実施した第2の実施形態において洗浄の対象である現像ユニットの構造を示す図であり、(a)は断面図を、(b)は側面図を、(c)は斜視図を示す。 第2の実施形態において現像ユニット洗浄に用いる洗浄装置の構成を示す図である。 本発明を好適に実施した第3の実施形態において洗浄の対象である現像ユニットの別の構成を示す図である。
符号の説明
1 トナーボトル
1a、116 開口部
2 洗浄媒体(メディア)
3 トナー
4 メッシュ
5 飛散防止ブース
6 ダクト
7 集塵機
8 サイクロンフィルタ
9 作業用挿入口
10 作業テーブル
11 現像ユニット
12 洗浄装置
111 攪拌部材(アジテータ)
112 現像ローラ
113 トナー薄層化ブレード
114 従動ギヤ
115 外装部材(現像ユニットケース)
116 開口部
117 遮蔽板
121 洗浄槽
122 洗浄動作機構
1221 回転軸
1222 姿勢変更軸
1223 直動軸
1224 ワーク固定台

Claims (14)

  1. 少なくとも一つの構成部材から構成された容器へ洗浄媒体を投入して該容器の内部に付着した粉体を前記洗浄媒体に吸着させ、該粉体が吸着した洗浄媒体を前記容器から排出することによって前記容器の内部から前記粉体を除去する粉体除去方法に使用する洗浄媒体であって、
    いずれかの前記構成部材と同じ材料又はこれと相溶性を有する材料で形成されたことを特徴とする洗浄媒体。
  2. 前記粉体は電子写真プロセスに用いる現像剤であり、前記容器は電子写真プロセスに用いる現像ユニットであり、前記現像ユニットの外装部材と同じ材料又はこれと相溶性を有する材料で形成されたことを特徴とする請求項1記載の洗浄媒体。
  3. 前記粉体は電子写真プロセスに用いる現像剤であり、前記容器は電子写真プロセスに用いる現像ユニットへ前記現像剤を供給するためのトナーボトルであり、前記トナーボトルの本体と同じ材料又はこれと相溶性を有する材料で形成されたことを特徴とする請求項1記載の洗浄媒体。
  4. 前記粉体は電子写真プロセスに用いる現像剤であり、前記容器は電子写真プロセスに用いる現像ユニットであり、前記現像ユニット内で前記現像剤を攪拌するための攪拌部材と同じ材料又はこれと相溶性を有する材料で形成されたことを特徴とする請求項1記載の洗浄媒体。
  5. 無色又は前記容器と同色であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の洗浄媒体。
  6. 帯電制御剤が添加された材料によって形成されており、前記容器の内面に対する吸着性よりも、前記現像剤に対する吸着性が高いことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の洗浄媒体。
  7. 前記容器及びこの内部に残存する洗浄媒体と同一材料又はこれと相溶性を有する材料を原料リサイクルして得られた再生原料を材料として形成されたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の洗浄媒体。
  8. 少なくとも一つの構成部材から構成された容器へ洗浄媒体を投入して該容器の内部に付着した粉体を前記洗浄媒体に吸着させ、該粉体が吸着した洗浄媒体を前記容器から排出することによって前記容器の内部から前記粉体を除去する粉体除去方法に使用する洗浄媒体であって、
    前記粉体は電子写真プロセスに用いる現像剤であり、
    前記容器は、現像ローラと該現像ローラの表面に付着した前記洗浄媒体を除去する洗浄媒体除去部材とを備え電子写真プロセスに適用される現像ユニットであり、
    最低粒径が前記現像ローラと前記洗浄媒体除去部材との間隔よりも大きいことを特徴とする洗浄媒体。
  9. 前記洗浄媒体除去部材は、前記現像ローラへの前記現像剤の付着量を所定量以下に保つトナーブレードであることを特徴とする請求項8記載の洗浄媒体。
  10. 表面に突起が存在しない略球体、略楕円体又は略円筒体であることを特徴とする請求項8又は9記載の洗浄媒体。
  11. 請求項1から10のいずれか1項記載の洗浄媒体を用いて粉体収容容器を洗浄することを特徴とする粉体除去方法。
  12. 前記粉体が吸着した前記洗浄媒体を前記容器から排出した後に、前記容器内に残存する前記洗浄媒体の量を測定することを特徴とする請求項10記載の粉体除去方法。
  13. 請求項12記載の粉体除去方法によって粉体が除去され、内部に残存する前記洗浄媒体の量が所定量以下であることを特徴とする粉体収容容器。
  14. 請求項11又は12記載の粉体除去方法を実行するための粉体収容容器洗浄装置であって、
    前記容器を収容する洗浄槽と、
    前記洗浄槽内に収容した前記容器の姿勢を変化させる機構と、前記洗浄槽内で前記容器を移動させる機構と、前記洗浄槽の姿勢を変化させる機構とを備え、前記洗浄槽及び前記容器の姿勢及び位置を連続的に変化させて前記洗浄媒体に前記粉体を吸着させる洗浄動作実行手段と、
    前記洗浄動作実行手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする粉体収容容器洗浄装置。
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