JP2003122123A - 洗浄媒体に現像剤を用いた静電吸着洗浄システム - Google Patents

洗浄媒体に現像剤を用いた静電吸着洗浄システム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子写真装置の乾式トナーの粉体収納容器等に
付着及び固着しているトナーを効果的、効率的に除去、
排出し、かつ洗浄作業の各作業工程を完全自動化し、ま
た、洗浄体を循環させて繰り返し使用できるようにし
て、上記洗浄処理の自動化、能率化、効率化を図り、洗
浄コストを低減できるように、洗浄システム、各作業手
段を工夫すること。 【解決手段】使用済み電子写真装置のトナー容器及び現
像ユニットの内部洗浄を行うに当たり、洗浄媒体として
電子写真プロセスに用いる現像剤(キャリア)を用いる
洗浄システムを、被洗浄物供給手段と、被洗浄物内部へ
の洗浄媒体導入手段と、媒体の撹拌・摩擦帯電手段と、
洗浄媒体と内部付着トナーの静電吸着手段と、洗浄媒体
及び付着トナーの外部排出手段と、洗浄媒体と吸着トナ
ーの分離・分別を行う再生手段と、再生洗浄媒体の循環
手段と、被洗浄物排出手段とにより構成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は粉体収納容器の洗浄方
法・装置、殊に、電子写真装置の乾式トナーなどの粉体
収納容器あるいは現像ユニットの内部に残留している残
留トナーを除去し、この粉体収納容器およびユニットを
繰り返し使用するための、有用な洗浄方法・装置に関す
るものであり、洗浄作業の自動化を図ることができ、被
洗浄物を連続処理による処理能力を大幅に向上させるこ
とができ、かつ洗浄作業のコストを低減できるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】粉体塗料の付着した塗装装置類の洗浄に
際して、付着した粉体塗料と逆極性に帯電する粉体と
を、塗装装置類の内部に供給して洗浄する工程を有する
塗装装置類の洗浄方法が、特開平11−90314号公
報に記載されている。また、電子写真用乾式トナーなど
の粉体収納容器の内外表面に残留付着している付着物
(汚れ)を除去する洗浄装置として、粉体が付着した物
品の粉体付着部分(被洗浄部)にエアブローする手段と
エアブローにより生じたダストを集塵する手段を備えた
ものが、特開平8−173922号公報、特開平11−
90368号公報に記載されている。
【0003】さらに、公知ではないが、使用済み電子写
真装置のトナー容器及び現像ユニットの内部を洗浄する
洗浄方法であって、洗浄媒体として電子写真プロセスに
用いる現像剤(キャリア)を使用し、外部より作用させ
た磁場あるいは、重力等の外力により洗浄媒体を容器内
部で移動させることによって、摩擦帯電で生じる帯電吸
着力により、容器内部の残留トナーを吸着して洗浄を行
う、使用済み電子写真ユニットの洗浄方法が、特願20
01−066637号、特願2001−241191号
に記載されている。
【0004】
【従来技術の問題点】近年、地球環境保全に対する企業
の取り組みは急がれており、廃棄物を減量するために、
使用済みの電子機器製品、家庭電気製品、事務機器をそ
のまま廃棄せずに、資源種類別に分別してマテリアルリ
サイクルを行ったり、一度使用した部品を再生処理して
再使用するようになってきた。この再生処理は、各種機
器製品を構成している部品単位毎に分解、洗浄、検査に
大別される。特に洗浄工程においては、従来より、洗浄
溶剤を使用した湿式の洗浄方法が中心であるが、これ
は、洗浄工程が複雑で、コスト高となる。また、湿式洗
浄は洗浄液の排水処理及び、洗浄後の乾燥のために大量
のエネルギーを消費し、環境負荷の面からも望ましいも
のではない。
【0005】電子写真用乾式トナーなどの粉体収納容器
の内外表面に残留付着している付着物(汚れ)を除去す
る洗浄装置として、粉体が付着した物品の粉体付着部分
(被洗浄部)にエアブローする手段と、エアブローによ
って容器の内外表面から落としたダストを集塵する手段
とを備えたものが特開平8−173922号公報、特開
平11−90368号公報に記載されている。しかし、
この従来の洗浄方法においては、容器の内外面に付着し
ている粉体(トナー)はエアブローによって吹き飛ばさ
れて飛散するので、集塵手段で完全に回収することは不
可能であり、また、樹脂部品等はエアブローによって物
品(容器)表面が摩擦帯電し、この静電気により微細な
粉体(トナー)が表面に再付着して残留してしまう。ま
た、エアブロー方式は被洗浄物品の形状により洗浄エア
ーの吹付け方向によって吹付け力が大きく変動し、凹凸
複雑形状や袋小路部、オーバーハング影部等においては
殆どブローによる空気圧が届かないためその除去能力が
著しく低い。更に、使用済み製品の洗浄対象となる汚れ
は上記粉体(トナー)の付着だけにとどまらず、長時間
の使用環境下においては物品の内外面に粉体(トナー)
が凝集し、固着するので、上記エアブローによる空気の
吹付け力ではこれを容易に除去することができず、その
結果、当該部品は洗浄不良のため再使用に供し得ないも
のになってしまう。
【0006】また、特開平11−90314号公報に記
載されている技術は、粉体塗料が付着した塗装装置類の
洗浄に際して、付着した粉体塗料と逆極性に帯電する粉
体を、塗装装置類の内部に供給して洗浄する工程を有す
る塗装装置類の洗浄方法である。しかし、この洗浄方法
は、付着した粉体塗料と逆極性に帯電する粉体を導入す
ることで、互いの静電吸着による洗浄効果を発揮させる
ことを狙ったものではあるが、導入する逆極性に帯電す
る粉体はそもそも異物(コンタミ)であり、内部に付着
した粉体塗料との静電吸着効果のみでは、外部への排出
が容易になされ難いことが十分予想される。更に、内部
付着粉体塗料と導入する逆極性に帯電する粉体との容積
比又は重量比が異なる場合、どちらかの粉体が静電吸着
されず内部に残留することになり、そのため返ってコン
タミの発生を招くことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記従来
方法における問題に鑑み、電子写真装置の乾式トナー等
の粉体収納容器あるいは現像ユニットの内部に残留し付
着及び固着しているトナーの除去、排出を、静電吸着に
よる洗浄媒体を使用することによって効果的、効率的に
行い、かつ複数の作業工程からなる一連の洗浄作業を完
全自動化し、また、洗浄媒体を循環させて繰り返し使用
することができるようにして、上記粉体収納容器あるい
はユニットの洗浄処理の自動化、能率化、効率化を図
り、洗浄コストを低減できるように、洗浄システム、各
作業手段を工夫することを、その課題とするものであ
る。
【0008】
【課題解決のために講じた手段】
【解決手段1】(請求項1に対応。システム構成)上記
課題解決のための、本発明の手段1は、使用済み電子写
真装置のトナー容器及び現像ユニットの内部洗浄を行う
に当たり、洗浄媒体として電子写真プロセスに用いる現
像剤(キャリア)を用いる洗浄システムを、(イ)被洗
浄物供給手段と、(ロ)被洗浄物内部への洗浄媒体導入
手段と、(ハ)媒体の撹拌・摩擦帯電手段と、(ニ)洗
浄媒体と内部付着トナーの静電吸着手段と、(ホ)洗浄
媒体及び付着トナーの外部排出手段と、(ヘ)洗浄媒体
と吸着トナーの分離・分別を行う再生手段と、(ト)再
生洗浄媒体の循環手段と、(チ)被洗浄物排出手段とに
より構成したことである。
【0009】
【作用】被洗浄物供給手段によって被洗浄物を洗浄シス
テムに供給され、供給された被洗浄物に洗浄媒体導入手
段によって所定量の洗浄媒体が導入される。洗浄媒体を
導入された被洗浄物は撹拌、摩擦帯電手段による撹拌・
摩擦帯電工程に移動し、撹拌・摩擦帯電手段において被
洗浄物を運動(被洗浄物の姿勢を連続的に変化させるよ
うに運動すること。以下同じ)させてその中の洗浄媒体
と内部付着トナーとが撹拌される。この撹拌作用で、洗
浄媒体によって内部付着トナーが擦り取られ、また、洗
浄媒体と内部付着トナーとが相互摩擦によって帯電さ
れ、洗浄媒体に内部付着トナーが静電吸着される。これ
によって内部に残留しているトナーが綺麗に被洗浄物の
内面から掻き落されるとともに洗浄媒体に吸着して捕捉
されるので、外部排出手段による排出工程で洗浄媒体及
び残留トナー(内部付着トナー)を外部に排出すること
により、被洗浄物の内部は綺麗に洗浄される。次いで、
上記再生手段による分離・再生工程において被洗浄物か
ら排出された洗浄媒体及び残留トナーの混合物を洗浄媒
体とトナーとに分離して、分離された再生洗浄媒体を循
環手段に戻し、再び被洗浄物の洗浄に供される。他方、
外部排出手段による排出工程を経た被洗浄物、すなわ
ち、洗浄された被洗浄物は被洗浄物排出手段によって洗
浄工程の外に排出される。被洗浄物は洗浄システムに順
次供給され、以上の洗浄作業は一連の順次工程で連続的
に行われ、かつ、上記各手段による各工程は別個のステ
ージで行われる形態であるから、一連の洗浄作業を完全
自動化することは容易である。また、洗浄媒体は洗浄作
業と平行して再生されて繰り返し使用されるので、洗浄
媒体の消耗が極めて少なく、また使用した洗浄媒体の後
処理はないから、洗浄作業コストは極めて低廉である。
【0010】
【解決手段2】(請求項2に対応。被洗浄物の順次搬送
機構)解決手段2は、解決手段1における(イ)被洗浄
物供給手段、(ロ)被洗浄物内部への洗浄媒体導入手
段、(ハ)媒体の撹拌、摩擦帯電手段、(ニ)洗浄媒体
と内部付着トナーの静電吸着手段、(ホ)洗浄媒体及び
付着トナーの外部排出手段、(ヘ)洗浄媒体と吸着トナ
ーの分離・分別を行う再生手段、(ト)再生洗浄媒体の
循環手段と、(チ)被洗浄物排出手段による各工程間で
被洗浄物を順次搬送する、搬送ロボット、ピックアンド
プレイス、ウオーキングビーム、コンベア等の搬送機構
を設けたことである。
【0011】
【作用】上記(イ)から(チ)の手段を上記搬送機構に
よる搬送経路に沿って配置して、被洗浄物を上記工程の
順に順次移送することによって、被洗浄物の洗浄システ
ムへの供給から、洗浄システムからの取り出しまでを自
動化して、洗浄システムを完全自動ラインにすることが
可能である。
【0012】
【解決手段3】(請求項3に対応。洗浄媒体の被洗浄物
への導入機構)解決手段3は、解決手段1、解決手段2
における被洗浄物内部への洗浄媒体導入手段を、洗浄媒
体を貯蔵する洗浄媒体供給タンク、当該タンクに接続さ
れている導入ノズル、当該導入ノズルを着脱自在に被洗
浄物に接続するノズル接続機構、上記洗浄媒体を被洗浄
物内部に導入する粉体供給装置により構成したことであ
る。
【0013】
【作用】被洗浄物に上記導入ノズルを着脱し、粉体供給
装置により洗浄媒体供給タンクから上記導入ノズルに洗
浄媒体を導入することにより、被洗浄物への洗浄媒体の
注入を自動化することが可能である。
【0014】
【解決手段4】(請求項4に対応。洗浄媒体の帯電機
構)解決手段4は、解決手段1、解決手段2における洗
浄媒体の撹拌・摩擦帯電手段を、上記被洗浄物が載置さ
れるワークテーブルにローリング、ピッチング、ヨーイ
ングの回転3自由度の機構を具備し、各軸毎に独立した
電動機等の駆動機構を備え、回転速度、回転角度、回転
時間等について予め設定されたプログラムに従って、上
記被洗浄物の運動を制御するものとし、これにより、容
器内部の付着トナーと洗浄媒体(キャリア)を撹拌し、
これによって付着トナーと洗浄媒体とを摩擦帯電させる
ようにしたことである。
【0015】
【作用】被洗浄物が載置されるワークテーブルにローリ
ング、ピッチング、ヨーイングの回転3自由度で運動さ
せるので、被洗浄物の洗浄媒体を満遍なく撹拌し、被洗
浄物の隅々まで付着したトナーを洗浄媒体で掻き落と
し、またトナーと洗浄媒体相互の摩擦作用を十分高める
ことができる。また、上記回転3自由度の各軸毎に独立
した電動機等の駆動機構を備え、回転速度、回転角度、
回転時間等について予め設定されたプログラムに従って
上記被洗浄物の運動を制御することで、撹拌運動を最も
効果的、効率的に制御することができる。
【0016】
【解決手段5】(請求項5に対応。内部残留トナーの静
電吸着機構)解決手段5は、解決手段1、解決手段2又
は解決手段4について、被洗浄物内部に導入する洗浄媒
体と被洗浄物内部付着(残留)トナーの重量比《トナー
濃度:TC(Toner-Concentration )》を5%以下にし
たことである。
【0017】
【作用】被洗浄物内部に導入する洗浄媒体と被洗浄物内
部付着(残留)トナーの重量比《トナー濃度:TC(To
ner-Concentration )》を5%以下にすることにより、
洗浄媒体表面のトナー被覆率を70〜80%に抑えら
れ、これによって洗浄媒体およびトナー(内部付着トナ
ー)の帯電電化量の適正化が図られ、静電吸着されない
で被洗浄物内部に残留することを防止できる。なお、上
記の5%以下は、上記作用を最も効果的に奏する上での
上限であり、これ以上であれば、洗浄媒体不足となっ
て、残留トナーを完全に吸着、捕捉する上で不都合を生
じることを意味する。この比率が小さいほど、洗浄媒体
過剰の状態になり、残留トナーの吸着、捕捉機能に不都
合はないが、洗浄媒体の利用効率が低下するから、当該
比率の下限値は洗浄媒体の利用効率の観点から、適宜選
択されることである。
【0018】
【解決手段6】(請求項6に対応。洗浄媒体及び吸着ト
ナーの排出機構)解決手段6は、解決手段1、解決手段
2における洗浄媒体及び吸着トナーの排出手段を、被洗
浄物の開口部に接続される吸引ノズル、及び当該吸引ノ
ズルを被洗浄物の開口部に着脱自在に接続する接続機
構、再生回収機構、吸引管、フィルター付吸引ポンプに
より構成したことである。
【0019】
【作用】接続機構によって吸引ノズルを被洗浄物の開口
部に着脱自在に接続し、上記吸引ポンプによって上記吸
引ノズルから被洗浄物内の洗浄媒体およびトナーを再生
回収機構へ吸い出し、再生回収機構で洗浄媒体を分離、
回収し、吸引ポンプのフィルターから排気することで、
当該フィルターでトナーを濾過して回収する。これによ
ってトナーが外気に放出されることを防止しつつ、被洗
浄物から排出されたトナーを効率的、能率的に回収する
ことができ、この被洗浄物内の洗浄媒体およびトナーの
被洗浄物からの排出、排出された洗浄媒体の再生、およ
びトナーの回収作業を自動化することが可能である。な
お、上記の「着脱自在に接続する接続機構」は、要する
に吸引ノズルの栓状部分を被洗浄物の充填口に単純に嵌
め込み、またこれを引き抜くハンドリング機構を意味
し、特別な構造、システムによる格別の機構を意味する
ものではない。
【0020】
【解決手段7】(請求項7に対応。洗浄媒体の回収機
構)解決手段7は、解決手段1、解決手段2、又は解決
手段6における洗浄媒体の再生回収手段を、洗浄媒体と
これに静電吸着し外部に排出された被洗浄物内部のトナ
ーとを、質量差を利用したサイクロン機構により分離、
分別して、回収するようにしたことである。
【0021】
【作用】洗浄媒体の再生回収手段をサイクロン機構によ
るものとしたことで、被洗浄物から排出される洗浄媒体
およびトナーの分離、分別、回収作業が連続的にかつ能
率的、効率的に行われる。なお、上記サイクロンにおけ
る洗浄媒体の旋回流速は、旋回流の遠心力によって洗浄
媒体とトナーとが迅速に分離される程度のものである。
必要な流速は、被洗浄物の帯電の強さ、サイクロンにお
ける旋回流の直径などに左右されるから、一概に規定さ
れるものではないから、洗浄媒体およびトナーの分離、
分別、回収作業の能率性、効率性等を勘案して、個々の
装置において適宜選択する他はない。
【0022】
【解決手段8】(請求項8に対応。洗浄媒体の再使用・
循環機構)解決手段8は、解決手段1、解決手段2又は
解決手段7における洗浄媒体の循環機構を、洗浄媒体の
回収機構により内部付着トナーとの分離、分別された洗
浄媒体を収納する回収タンクと、洗浄媒体を貯蔵する洗
浄媒体供給タンクとを接続する接続管と、上記回収洗浄
媒体を上記洗浄媒体供給タンクに輸送する粉体供給ポン
プとにより構成し、使用済み洗浄媒体を回収、再生し繰
返し使用するようにしたことである。
【0023】
【作用】回収機構によって分別、回収された洗浄媒体を
接続管を介して、回収機構から洗浄媒体供給タンクに一
旦回収し、洗浄媒体供給タンクに回収された洗浄媒体を
再使用に供することによって、洗浄媒体供給タンクがバ
ッファーとして機能するので、洗浄媒体の循環使用を円
滑に行うことができる。
【0024】
【解決手段9】(請求項9に対応。洗浄媒体の除電機
構)解決手段9は、解決手段7において、洗浄媒体と付
着トナーをサイクロン機構により分離、分別、回収する
に当たり、該サイクロン機構にイオン化エアーを導入し
洗浄媒体の帯電電荷を除去するようにしたことである。
【0025】
【作用】上記サイクロン機構にイオン化エアーを導入し
洗浄媒体の帯電電荷を除去することによって、互いに静
電吸着している洗浄媒体とトナーとの遠心力による分離
作用を促進するから、サイクロンによる洗浄媒体とトナ
ーとの分離・分別作業の能率、効率が向上する。
【0026】
【解決手段10】(請求項10に対応。洗浄媒体の帯電
とトナー静電吸着の継続作用機構)解決手段10は、解
決手段1、解決手段2において、被洗浄物のローリン
グ、ピッチング、ヨーイングの回転3自由度機構によっ
て運動を制御することによって、上記被洗浄物内部の内
部付着トナーと洗浄媒体を撹拌して互いに逆極性に静帯
電させた後、引続き同機構によって運動を制御すること
(あるいは運動させること)によって上記内部の内部付
着トナーを上記洗浄媒体に静電吸着させることである。
【0027】
【作用】被洗浄物が載置されるワークテーブルのローリ
ング、ピッチング、ヨーイングの回転3自由度機構によ
る被洗浄物の運動を制御することによって、被洗浄物内
部の内部付着トナーと洗浄媒体との摩擦帯電促進、摩擦
帯電後の内部付着トナーと洗浄媒体の吸着促進を継続的
に行うことができるので、摩擦帯電、吸着のための作業
工程が短縮され、これによって帯電・吸着作業の能率は
向上する。
【0028】
【解決手段11】(請求項11に対応。洗浄媒体の導入
時帯電付与機構)解決手段11は、解決手段1、解決手
段2又は解決手段3において、被洗浄物内部へ洗浄媒体
を導入するに当たり、上記粉体供給装置と洗浄媒体供給
タンクとの間に洗浄媒体の撹拌・帯電装置を配置し、上
記洗浄媒体を予め静帯電させた後、上記被洗浄物内に導
入することである。
【0029】
【作用】洗浄媒体が洗浄媒体供給タンクと粉体供給装置
との間に介在する撹拌、帯電装置で予め撹拌されて帯電
し、帯電した状態で被洗浄物に導入されるので、被洗浄
物内で帯電させるための撹拌時間が大幅に短縮され、洗
浄システムの処理能力が大幅に向上する。
【0030】
【解決手段12】(請求項12に対応。洗浄媒体の最適
導入量自動設定機構)解決手段12は、解決手段1、解
決手段2又は解決手段3において、被洗浄物内部へ洗浄
媒体を導入するに当たり、上記被洗浄物の重量を測定す
るための秤量器を備え、該秤量器により上記被洗浄物の
洗浄前の重量を測定し、内部付着(残留)トナー量を算
出した後、被洗浄物内部付着(残留)トナーとの重量比
(トナー濃度:TC(Toner-Concentration )が5%以
下になるように洗浄媒体導入量を算出し、当該算出量を
上記洗浄媒体の導入機構により自動導入することであ
る。
【0031】
【作用】洗浄前の段階における被洗浄物内のトナー重量
を計測し、当該トナー重量に対して重量比が5%未満に
なるように洗浄媒体の導入量を算出し、所要量を自動計
量して洗浄媒体を個々の被洗浄物に導入することで、最
も効率的に洗浄、吸着を行うために必要な量の洗浄媒体
の被洗浄物への導入作業が完全に自動化される。
【0032】
【実施の形態】
【実施例1】第4図において、感光体25は露光プロセ
スでは光照射を受けた領域の帯電は消失し、文字等画像
領域のみの帯電が残留する。現像プロセスでは現像剤中
のトナーとキャリア(現像剤)を現像ユニット内で撹拌
することにより互いに摩擦させて摩擦帯電させる。この
場合、トナーとキャリアはそれぞれ異符号の電荷をも
つ。電子写真装置の乾式トナー23は合成樹脂と顔料か
ら成っている10μm前後の粉末状のもので、一成分型
と二成分型に大別される。一成分型はトナーに磁性体の
性質がある磁性トナーでプラスの極性を持ち、現像は直
接現像スリーブ(マグネット)に磁気吸着し、感光体の
静電潜像と接触し可視像を形成する。二成分型はトナー
とキャリアを混合し使用する非磁性トナーである。トナ
ー23はプラスとマイナスの極性を持っているものがあ
り、キャリア24との摩擦により帯電し、静電潜像と接
触し、付着して可視像を形成する。なお、キャリア24
は70〜300μm程度の鉄又はフェライト粒の外側に
樹脂コート層を形成したものが一般的である。
【0033】第1図、第2図、第3図において、使用済
み電子写真装置の粉体収納容器あるいは現像ユニット等
の被洗浄物1は、供給トレイ33により洗浄システムに
供給される。供給トレイ33上の被洗浄物1はメカニカ
ルチャック等の被洗浄物把持機構41によって把持さ
れ、搬送ロボット等の被洗浄物搬送機構40により被洗
浄物供給ステージ34に載置される。被洗浄物供給ステ
ージ34では該ステージ上に電子天秤等の秤量器を備え
(図示省略)、上記被洗浄物1の重量測定を行う。被洗
浄物供給・回収機構32A(昇降機構32などによるも
の)は前述と同様に被洗浄物1を被洗浄物供給ステージ
34から洗浄媒体導入ステージ35に移載する。被洗浄
物1の開口部に接続機構(図示省略)により洗浄媒体導
入ノズル7を接続した後、予め算出された量に従って、
洗浄媒体供給機4により洗浄媒体2を洗浄媒体収納容器
5から被洗浄物1に導入する。なお、例えば印刷装置に
おけるトナー容器位置決め機構と同様の位置決め機構を
洗浄媒体導入ステージ35に設けることで、被洗浄物1
は洗浄媒体導入ステージ35の所定位置に保持されるか
ら、接続機構と被洗浄物1の口との位置関係は極めて高
い精度で規定される。そして、洗浄媒体導入ノズル7の
栓状部外周を若干のテーパー面にすることで、極めて単
純なハンドリング機構によって、洗浄媒体導入ノズル7
を被洗浄物1の口に嵌め込んで装着することができる。
したがって、上記の接続機構は洗浄媒体導入ノズル7の
栓状部は把持してこれを被洗浄物1の口に押し込む機能
を有するものであれば、常識的に想定される適宜のハン
ドリング機構でよい。被洗浄物供給・回収機構32A
(昇降機構32などによるもの)は洗浄媒体2が導入さ
れた被洗浄物1を洗浄媒体導入ステージ35から洗浄媒
体帯電・吸着ステージ36に移載する。洗浄媒体帯電・
吸着ステージ36はローリング、ピッチング、ヨーイン
グの回転3自由度機構とローリング回転モータ16、ピ
ッチング回転モータ19、ヨーイング回転モータ21の
駆動機構により回転方向、回転速度、回転角度、回転時
間等予め設定されたプログラムに従い上記被洗浄物1の
運動を制御し、被洗浄物1の内部に導入した洗浄媒体2
と内部付着トナー3を互いに撹拌し、摩擦帯電を発生さ
せる。上記撹拌摩擦帯電により洗浄媒体2と内部トナー
3は互いに逆極性に帯電し、静電吸着される。引続き被
洗浄物供給・回収機構32A(昇降機構32などによる
もの)は被洗浄物1を洗浄媒体帯電・吸着ステージ36
から洗浄媒体排出ステージ37に移載する。
【0034】上記のとおりの適宜の接続機構により洗浄
媒体排出ノズルを被洗浄物1の開口部に接続した後、洗
浄媒体排出機構に備えられた吸引装置11によって被洗
浄物1内部の洗浄媒体2及びトナー3を吸引排出する。
被洗浄物供給・回収機構32Aは上記と同様に被洗浄物
把持手段41により被洗浄物1を把持し、搬送ロボット
等の被洗浄物搬送機構40により洗浄媒体排出ステージ
37より被洗浄物排出ステージ38に移載した後、回収
トレイ39に載置する。一方、吸引装置11により被洗
浄物1の内部から吸引排出された洗浄媒体2及びトナー
3の混合物は、洗浄媒体回収装置9により洗浄媒体2が
分離回収され、その後、トナー回収装置10によりトナ
ー3が回収される。なお、被洗浄物1(具体的には印刷
装置などのトナー容器)に洗浄媒体2を注入し、あるい
は被洗浄物1から吸い出す場合は、被洗浄物1から排気
し、あるいは吸気することが必要であるが、一般的な上
記トナー容器(再利用のために回収されたもの)は、密
封構造ではなく、例えばドクターギャップ(感光体にト
ナーを供給するための極めて小さなギャップ)があるの
で、このギャップから自然に排気、吸気される。もし、
上記の自然な排気、吸気では不都合な場合には、上記の
洗浄媒体導入ノズル7、洗浄媒体排出ノズルの栓状体に
吸気ポート、排気ポートをそれぞれ設けて、これらのポ
ートから吸気、あるいは排気を行うようにすればよい。
【0035】
【実施例2】次に被洗浄物の順次搬送機構の実施例を説
明する。第2図、第3図において、被洗浄物1の順次搬
送機構は被洗浄物1を把持するメカニカルチャック等の
把持機構41、エアーシリンダ等による昇降動作を行う
昇降機構32、工程間を移動する1軸ロボット等の搬送
機構40、図示しないコントローラにより構成される。
供給トレイ33により供給される被洗浄物1は上記把持
機構41、被洗浄物供給・回収機構32A、搬送機構4
0により被洗浄物供給ステージ34、洗浄媒体導入ステ
ージ35、洗浄媒体帯電・吸着ステージ36、洗浄媒体
排出ステージ37、被洗浄物排出ステージ38、回収ト
レイ39を順次移載搬送する。
【0036】
【実施例3】次に第5図を参照して洗浄媒体の導入機構
の実施例を説明する。洗浄媒体の導入機構は一端に洗浄
媒体の導入口を備え、対向する他端に排出口を設け、内
部に一方向に回転可能な搬送スクリュー8を載置した洗
浄媒体供給機4と、上記搬送スクリュー8端部に連結さ
れていて回転駆動を与える搬送スクリュー回転モータ2
6と、被洗浄物1の開口部に接続する洗浄媒体導入ノズ
ル7、該洗浄媒体導入ノズル7と上記排出口を接続する
洗浄媒体搬送管6とにより構成される。被洗浄物1の開
口部に着脱自在の適宜の接続機構により洗浄媒体導入ノ
ズル7を接続した後、搬送スクリュー回転モータ26を
所定時間回転させることによって洗浄媒体収納容器5か
ら所定量の洗浄媒体2を被洗浄物1の内部に導入する。
【0037】
【実施例4】次に、第6図、第7図を参照して洗浄媒体
の帯電機構の実施例を説明する。被洗浄物支持台14に
被洗浄物1を載置・保持し、該被洗浄物支持台14にロ
ーリング回転軸15を連結し、該ローリング軸15の両
端部を回動可能な玉軸受等により両端支持し、該ローリ
ング軸15の一端部に正逆回転可能なローリング回転モ
ータ16を接続する。該ローリング方向の回転角度は少
なくとも正逆方向に180度であり、任意の角度におい
て停止可能である。ローリング回転モータ16はステッ
ピングモータ、サーボモータ等が適切である。上記ロー
リング駆動機構をピッチング支持台17上に載置し、ピ
ッチング回転軸18に接続し、該ピッチング回転軸18
の両端部を回動可能な玉軸受等により両端支持し、該ピ
ッチング回転軸18の一端部に正逆回転可能なピッチン
グ回転モータ19を接続する。該ピッチング方向の回転
角度は少なくとも正逆方向に180度とし、任意の角度
において停止可能にしている。ピッチング回転モータ1
9はステッピングモータ、サーボモータ等が適切であ
る。上記ピッチング駆動機構をヨーイング支持台20上
に載置し、下端部をヨーイング回転モータ21に連結
し、ベース22上に配置する。該ヨーイング方向の回転
角度は少なくとも正逆方向に180度であり、任意の角
度において停止可能である。ヨーイング回転モータ21
はステッピングモータ、サーボモータ等が適切である。
洗浄媒体帯電・吸着ステージ36では前述のローリン
グ、ピッチング、ヨーイングの回転3自由度機構とロー
リング回転モータ16、ピッチング回転モータ19、ヨ
ーイング回転モータ21の駆動機構により回転方向、回
転速度、回転角度、回転時間等について予め設定された
プログラムに従って上記被洗浄物1の運動を制御し、被
洗浄物1の内部に導入した洗浄媒体2と内部付着トナー
3を互いに撹拌して、摩擦帯電を発生させる。上記撹拌
摩擦帯電により洗浄媒体2と内部付着トナー3は互いに
逆極性に帯電する。
【0038】
【実施例5】第8図、第13図を参照して内部残留トナ
ーの静電吸着機構の実施例を説明する。上記のとおり、
互いに逆極に帯電した被洗浄物1内部の内部付着トナー
3と洗浄媒体(キャリア)2を上記ピッチング方向、ロ
ーリング方向、ヨーイング方向の少なくとも一方向以
上、且つ複数回にわたって運動させ、これによって内部
付着トナー3と洗浄媒体(キャリア)2の相互接触を繰
返えさせて、洗浄媒体(キャリア)2表面に上記内部付
着トナー3を吸着させる。このとき被洗浄物1の内部の
内部付着トナー3をより確実、かつ効率的に洗浄媒体2
に吸着させるためには、洗浄媒体2と内部付着トナー3
の重量比(トナー濃度:T.C)が重要なパラメータと
なる。T.Cを高くすると洗浄媒体2の表面に付着する
トナーの被覆率が上昇し、内部付着トナー3と洗浄媒体
2の相互の接触面積が減少し、摩擦領域が減少する。そ
の結果、撹拌摩擦により、内部付着トナー3に付与され
る静電電荷量:Q/M(μC/g)が減少し、吸着力が
低下して吸着不良を生じ、また、洗浄媒体2の表面が内
部付着トナー3で飽和された場合には静電吸着されず、
その結果、内部にトナーが残留することになる。逆に
T.Cを低くすると、必要以上の洗浄媒体2を消費する
ことになり、非効率的である。以上のことから前述の洗
浄媒体2表面のトナー被覆率を70〜80%に抑える必
要があり、そのために、トナー濃度(T.C)を5%以
下に設定するのがよい。この比率の下限は、トナー被覆
率が70〜80%になる範囲であって、個々に実験的に
確認して選択される値である。
【0039】
【実施例6】第9図を参照して洗浄媒体及び内部付着ト
ナーの排出及び回収機構の実施例を説明する。洗浄媒体
及び内部付着トナーの排出機構は、排気口にフィルター
27を装着した排風機又は真空ポンプ等の吸引装置11
に吸引管28を接続し、吸引管28をトナー回収装置1
0の排出口に接続して構成されている。一方、トナー回
収装置10の吸引口と洗浄媒体回収装置9の排気口9b
に回収搬送管13を接続する。更に、前述の洗浄媒体の
導入機構と同様に洗浄媒体回収装置9の吸引口9cは、
洗浄媒体搬送管6により、被洗浄物1の開口部に接続す
る洗浄媒体排出ノズルに接続される。内部トナーを静電
吸着した洗浄媒体2は上記の吸引装置によって、被洗浄
物1の開口部に接続した洗浄媒体排出ノズルから洗浄媒
体搬送管6を経て、洗浄媒体回収装置9に搬送される。
吸入口9cから吸込んだ内部トナー3を静電吸着した洗
浄媒体2と空気はダストカップ円筒9aの接線方向へ吸
引されて円筒側面に沿って流入して旋回気流を発生し、
この旋回気流による遠心力で空気、内部付着トナー3、
洗浄媒体2の遠心分離が起きる。質量が大きい洗浄媒体
2は遠心力で半径外方向に押し付けられて回収装置9に
残り、質量が小さい内部付着トナー3は空気と共に中心
方向に集まり、上記排気口9bより排出される。トナー
回収装置10では、洗浄媒体回収装置9により洗浄媒体
2が分離された内部付着トナー3が空気とともに吸入口
から吸入される。吸い込まれた内部付着トナー3と空気
は、上記と同様に旋回気流による遠心分離作用により分
離されて、内部付着トナー3が回収装置10に残り、空
気だけが中心方向に集まり、その排気口より排出され
る。なお、この例では、被洗浄体1(印刷装置等のトナ
ー容器)の自然排気、吸気作用によって、必要な排気、
吸気を行えるので、特別な排気、吸気を設けてはいな
い。
【0040】
【実施例7】第1図、第2図、第10図を参照して洗浄
媒体の再使用・循環機構の実施例を説明する。洗浄媒体
供給機4はその一端に洗浄媒体の導入口を備え、対向す
る他端に排出口を設け、内部に一方向に回転可能な搬送
スクリュー8を有しており、この洗浄媒体供給機4の洗
浄媒体導入口を上記洗浄媒体回収装置9の洗浄媒体回収
タンク42に接続し、他端の排出口を洗浄媒体収納容器
5に接続している。洗浄媒体2は、洗浄媒体回収装置9
により内部付着トナー3が分離されてから、洗浄媒体回
収タンク42に貯められる。その後、洗浄媒体供給機4
の適時作動により上記回収タンク42から洗浄媒体収納
容器5に搬送される。したがって、洗浄媒体2は再び前
述の洗浄媒体導入機構動作により洗浄媒体収納容器5か
ら被洗浄物1の内部に導入されて繰返し使用される。
【0041】
【実施例8】第11図を参照して洗浄媒体の除電機構の
実施例を説明する。被洗浄物1より内部付着トナー3を
静電吸着した洗浄媒体2を洗浄媒体回収装置9に吸引す
るに当たり、上記吸入口に除電用コロナ放電器30を備
えたイオン化エアー導入口を併設する。コロナ放電器3
0は針端または細線状の導体電極と対向極の平板間に電
圧を印加し、コロナ放電して、空気を局部的に電離させ
て正コロナ、又は負コロナを発生させる。洗浄媒体回収
装置9の吸入口から内部付着トナー3を静電吸着した洗
浄媒体2と空気を吸入するに当たり、上記コロナ放電器
30によりイオン化された空気を併せて吸入する。上記
イオン化された空気の正電荷は負帯電した洗浄媒体2に
作用し、また、負電荷は正帯電した内部付着トナー3に
作用して、帯電電荷の中和によりこれらが除電され、洗
浄媒体2と内部付着トナー3との分離が促進される。
【0042】
【実施例9】第6図、第7図、第8図を参照して、洗浄
媒体の帯電とトナー静電吸着の継続作用機構の実施例を
説明する。洗浄媒体帯電・吸着ステージ36において被
洗浄物1を運動させて、被洗浄物1の内部に導入した洗
浄媒体2と内部付着トナー3を互いに撹拌し、摩擦帯電
を発生させる。これにより、洗浄媒体2と内部付着トナ
ー3を互いに逆極性に帯電させる。その後、洗浄媒体帯
電・吸着ステージ36において引続き上記被洗浄物1の
運動を制御することにより、被洗浄物1の内部全域にわ
たり洗浄媒体2を拡散させ、互いに逆極性に帯電した洗
浄媒体2と内部付着トナー3とを確実に接触、吸着させ
る。 この場合、被洗浄物1に加える運動の方向、速
度、振幅の大きさは、洗浄媒体2と内部付着トナー3を
20〜30μC/g程度の帯電強度(電荷)で帯電させ
られるように制御する。帯電強度(電荷)のレベルが低
いと洗浄処理の能率、効率が低下し、他方帯電強度(電
荷)が高すぎると、洗浄媒体回収装置9における洗浄媒
体2と内部付着トナー3との回収処理の能率、効率が低
下するので、実際問題としては上記の程度に帯電させる
のが好適である。
【0043】
【実施例10】第12図を参照して洗浄媒体の導入時帯
電付与機構の実施例を説明する。撹拌パドル12は、そ
の一端に洗浄媒体の導入口を備え、対向する他端に排出
口を設け、内部に一方向に回転可能な複数の羽根を有す
るものであり、この撹拌パドル12を載置したトナー撹
拌機31と、上記撹拌パドル12の端部に前述の洗浄媒
体供給機4の搬送スクリュー8の一端を接続しており、
上記撹拌パドル12の他端に搬送スクリュー回転モータ
15を連結している。トナー撹拌機31の導入口は洗浄
媒体収納容器5に接続され、洗浄媒体供給機4の排出口
は洗浄媒体搬送管6を介し、洗浄媒体導入ノズル7によ
り被洗浄物1の開口部に接続される。撹拌パドル12及
び搬送スクリュー8を搬送スクリュー回転モータ26に
よって回転駆動し、撹拌パドル12の回転によって洗浄
媒体2を摩擦帯電させる。他方、所定量の洗浄媒体2が
搬送スクリュー8の回転によって洗浄媒体供給機4から
被洗浄物1に導入される。そして、洗浄媒体2の被洗浄
物1への導入量は、搬送スクリュー8の回転制御によっ
て制御される。
【0044】
【実施例11】第1図、第2図、第5図を参照して洗浄
媒体の最適量自動設定機構の実施例を説明する。被洗浄
物1は被洗浄物搬送機構40により被洗浄物供給ステー
ジ34に載置される。被洗浄物供給ステージ34では該
ステージ上に電子天秤等の秤量器を備え、これによって
上記被洗浄物1の重量測定を行う。制御装置のデータベ
ースに予め該当被洗浄物1の空の重量を格納してあり、
この空の重量と該秤量器により秤量した重量との差を算
出して該被洗浄物1内部のトナー量(重量)を求める。
その後、トナー濃度:T.Cがほぼ5%になるように洗
浄媒体導入量(重量)を算出し、当該算出量を上記導入
機構により被洗浄物1に自動的に導入する。なお、この
例では各ステージ間の移載を一つの被洗浄物搬送機構4
0によって全て行うようにしているが、複数の被洗浄物
搬送機構40によって分担させるのが実際的である。ま
た、図示してはいないが、被洗浄物搬送機構40を固定
的に設け、各ステージをターンテーブル上に配置し、タ
ーンテーブルを回転させて、被洗浄物搬送機構40に対
して各ステージを順次移動させるシステムとすることも
できる。
【0045】
【発明の効果】この発明の効果を、各請求項に係る発明
毎に整理すれば、次のとおりである。 (1)請求項1に係る発明の効果 洗浄媒体として電子写真プロセスに用いる現像剤を被洗
浄物内部に導入し、使用済み電子写真装置のトナー容器
及び現像ユニットの内部洗浄を行うことにより、従来エ
アブロー方式では完全に除去出来なかった被洗浄物内部
の微細な粉体(トナー)の内部残留が解消される。ま
た、凹凸複雑形状や袋小路部、オーバーハング影部等ブ
ローによる空気圧が届かない部分のトナー吸着除去が可
能となりブロー洗浄後の手作業による溶剤、洗剤等によ
る拭き取り作業が不要となる。更に湿式洗浄における溶
剤、洗剤等の使用が不要となり廃水処理や洗浄後の乾燥
工程も不要となるため、洗浄工程の簡略化が図れ、且つ
省エネルギーが図れる。更に被洗浄物供給手段と被洗浄
物内部への洗浄媒体導入手段と洗浄媒体の撹拌、摩擦帯
電手段と洗浄媒体と内部付着トナーの静電吸着手段と洗
浄媒体及び内部付着トナーの外部排出手段と、洗浄媒体
と内部付着トナーの分離・分別を行う再生手段と再生洗
浄媒体の循環手段と被洗浄物排出手段より構成すること
により、洗浄工程の自動化が容易となり、被洗浄物の連
続処理による処理能力が大幅に拡大される。その結果、
低コストで低環境負荷の洗浄が可能となり使用済み電子
写真装置の再利用、再使用が拡大し、地球環境保全に大
きく貢献できる。
【0046】(2)請求項2に係る発明の効果 被洗浄物1を把持する被洗浄物把持機構41、昇降機構
32、工程間を移動する1軸ロボット等の被洗浄物搬送
機構40、制御コントローラにより構成された被洗浄物
の順次搬送機構により、洗浄システムの工程をそれぞれ
に分割することが可能となり、したがって、自動化、連
続処理化が図れ、処理能力の大幅な拡大が図られる。そ
れゆえ、低コストで低環境負荷の洗浄が可能となり使用
済み電子写真装置の再利用、再使用が拡大し、地球環境
保全に大きく貢献できる。
【0047】(3)請求項3に係る発明の効果 洗浄媒体の導入口と排出口と内部に一方向に回転可能な
搬送スクリュー8を載置した洗浄媒体供給機4と搬送ス
クリュー8端部に連結されていて、これに回転駆動を与
える搬送スクリュー回転モータ26と、被洗浄物1の開
口部に接続する洗浄媒体導入ノズル7、該洗浄媒体導入
ノズル7と上記排出口を接続する洗浄媒体搬送管6と、
ノズル接続機構により洗浄媒体の導入機構を構成するこ
とにより、被洗浄物1の開口部に洗浄媒体導入ノズル7
を接続した後、搬送スクリュー回転モータ26を所定時
間回転させることにより、、予め定められた所定量の洗
浄媒体2を洗浄媒体収納容器5から被洗浄物1の内部に
導入することが可能となる。したがって、洗浄媒体導入
工程において速やかに洗浄媒体が導入され、導入時間の
短縮、作業効率の向上が図られる。
【0048】(4)請求項4に係る発明の効果 洗浄媒体帯電・吸着ステージにおいてローリング、ピッ
チング、ヨーイングの回転3自由度機構とローリング回
転モータ16、ピッチング回転モータ19、ヨーイング
回転モータ21の駆動機構により被洗浄物1の運動の方
向、速度、振幅等を制御し、被洗浄物1の内部に導入し
た洗浄媒体2と内部付着トナー3を互いに撹拌させるこ
とにより、洗浄媒体2と内部付着トナー3を互いに逆極
性に帯電させることが可能となる。また、被洗浄物の違
いに対しても、その形状、容積等に対応した最適な回転
方向、回転速度、回転角度、回転時間等撹拌条件を設定
することが容易であるから、被洗浄物1に種々の形状、
構造の違いに関わりなく対応できる、汎用性の高いシス
テムを実現することができる。
【0049】(5)請求項5に係る発明の効果 洗浄媒体帯電・吸着ステージにおいてローリング、ピッ
チング、ヨーイングの回転3自由度機構とローリング回
転モータ16、ピッチング回転モータ19、ヨーイング
回転モータ21の駆動機構により被洗浄物1の運動の方
向、速度、振幅等を制御し、少なくとも一方向以上の方
向で、且つ複数回にわたりその姿勢を変化させること
(運動させること)により、内部の洗浄媒体2と内部付
着トナー3との相互接触を繰返して逆極性に摩擦帯電さ
せて、洗浄媒体2の表面に内部付着トナー3を吸着させ
る。また、トナー濃度(T.C)を5%以下にし、洗浄
媒体2の表面のトナー被覆率を70〜80%に抑えるこ
とにより洗浄媒体2及びトナー3の帯電電荷量の最適化
が図れ、静電吸着されずに被洗浄物内部に残留する飽和
トナーが発生することを防止することができる。
【0050】(6)請求項6、請求項7に係る発明の効
果 洗浄媒体及び内部付着トナーの排出及び回収機構を排気
口にフィルター27を装着した吸引装置11に吸引管2
8を接続し、トナー回収装置10の排出口に接続し、ま
た、トナー回収装置10の吸引口と洗浄媒体回収装置9
の排気口に回収搬送管13を接続し、洗浄媒体回収装置
9の吸引口を、洗浄媒体排出ノズル、洗浄媒体搬送管6
を介して、被洗浄物1の開口部に接続することにより、
内部付着トナーを静電吸着した洗浄媒体2は被洗浄物1
の開口部に接続した洗浄媒体排出ノズルより洗浄媒体搬
送管6を経て洗浄媒体回収装置9に搬送され、排出され
る。他方、内部付着トナー3を静電吸着した洗浄媒体2
と空気はサイクロン方式による洗浄媒体回収機構におけ
る旋回気流と遠心分離作用により洗浄媒体2がトナー回
収装置10に残り、空気と内部付着トナー3が中心方向
に集まり、上記排気口より排出される。更にトナー回収
装置10では、洗浄媒体回収装置9により洗浄媒体2を
分離した内部付着トナー3と空気が吸入口より吸入さ
れ、吸い込んだ内部付着トナー3と空気は上記と同様に
旋回気流による遠心分離作用により内部付着トナー3が
回収装置10に残り、空気のみが中心方向に集まり、上
記排気口より排出される。以上のように、吸引装置とサ
イクロン方式による2段階分離、回収機構により洗浄媒
体2と内部付着トナー3の分離回収が容易に実現され、
排出時間の短縮、作業効率の向上が図れ、洗浄媒体の再
生が簡易になり、再使用のための再生コストの低減が図
られる。
【0051】(7)請求項8に係る発明の効果 洗浄媒体供給機4の洗浄媒体導入口を上記洗浄媒体回収
装置9の洗浄媒体回収タンク42に接続し、他端の排出
口を洗浄媒体収納容器5に接続することにより、洗浄媒
体回収タンク42に回収された洗浄媒体2は、洗浄媒体
供給機4により上記回収タンク42から洗浄媒体収納容
器5に搬送される。したがって、洗浄媒体2は再び上記
洗浄媒体導入機構によって、洗浄媒体収納容器5から被
洗浄物1の内部に導入されて繰返し使用される。一端に
洗浄媒体の導入口を備え、対向する他端に排出口を設
け、内部に一方向に回転可能な搬送スクリュー8を載置
した洗浄媒体供給機4の洗浄媒体導入口を、上記洗浄媒
体回収装置9の洗浄媒体回収タンク42に接続し、他端
の排出口を洗浄媒体収納容器5に接続する。洗浄媒体2
は洗浄媒体回収装置9により内部付着トナー3が分離さ
れ、洗浄媒体回収タンク42に貯められる。その後、洗
浄媒体供給機4の作動により、上記回収タンク42から
洗浄媒体収納容器5に搬送される。そして、洗浄媒体2
は、再び前述の洗浄媒体導入機構動作により洗浄媒体収
納容器5から被洗浄物1の内部に導入されて繰返し使用
される。以上のように、回収、再生された洗浄媒体2の
再使用のための循環が、容易になり再生コスト低減が図
られる。
【0052】(8)請求項9に係る発明の効果 洗浄媒体回収装置9の吸入口に除電用コロナ放電器30
を備えたイオン化エアー導入口を設け、コロナ放電器3
0によりイオン化された空気を併せて吸入させることに
より、正電荷は負帯電した洗浄媒体2に作用し、負電荷
は正帯電した内部付着トナー3に作用してそれぞれの帯
電電荷を中和して除電を行う。以上の作用により洗浄媒
体2と内部付着トナー3の静電吸着を解消され、これに
より、洗浄媒体2と内部付着トナー3及び当該トナー3
と吸引エアーの分離、回収の効率が向上し、洗浄媒体の
再生が簡易になり、再使用のための再生コスト低減が図
られる。
【0053】(9)請求項10に係る発明の効果 洗浄媒体帯電・吸着ステージ36においてローリング、
ピッチング、ヨーイングの回転3自由度機構とヨーイン
グ回転モータ21の駆動機構により被洗浄物1の内部に
導入した洗浄媒体2と内部付着トナー3を互いに撹拌
し、摩擦帯電を発生させるとともに上記被洗浄物1の運
動を制御することにより、被洗浄物1の内部全域にわた
り洗浄媒体2を拡散させ、互いに逆極性に帯電した洗浄
媒体2と内部付着トナー3とを確実に接触させ、吸着せ
しめることが可能となる。以上のように、摩擦帯電工程
と静電吸着工程を同一の回転3自由度機構により継続し
て行うことにより、工程の短縮、機構の簡素化が図され
る。
【0054】(10)請求項11に係る発明の効果 上記洗浄媒体収納容器5より被洗浄物1に洗浄媒体2を
導入するに当たり、撹拌機31により洗浄媒体2を撹拌
摩擦帯電させた後、上記洗浄媒体供給機4により被洗浄
物1に導入することによって、洗浄媒体1の事前帯電が
可能となり、洗浄媒体2を被洗浄1の内部に導入し、被
洗浄物1を回転3自由度機構とヨーイング回転モータ2
1の駆動機構によって帯電させるための撹拌時間が大幅
に短縮され、したがって、洗浄システムの処理能力が向
上する。
【0055】(11)請求項12に係る発明の効果 被洗浄物供給ステージ34において電子天秤等の秤量器
により上記被洗浄物1の重量測定を行い、既知の被洗浄
物1自体の重量との関係から該被洗浄物1内のトナー量
(重量)を求め、トナー濃度:T.Cが5%になるよう
に洗浄媒体導入量(重量)を算出し、上記洗浄媒体の導
入機構により被洗浄物1に自動導入することにより、被
洗浄物1の内部付着トナー3をより確実かつ効率的に洗
浄媒体2に吸着させることが可能となる。したがって、
静電吸着されずに被洗浄物内部に飽和トナーが残留する
ことが防止され、洗浄品質の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【第1図】はシステムフロー図である。
【第2図】はシステム構成の平面図である。
【第3図】はシステム構成の側面図である。
【第4図】は電子写真現像プロセスを模式的に示す図で
ある。
【第5図】は洗浄媒体の導入機構の断面図である。
【第6図】は洗浄媒体の帯電機構の斜視図である。
【第7図】は洗浄媒体の帯電機構モデルの斜視図であ
る。
【第8図】は内部付着トナーの静電吸着機構モデルの断
面図である。
【第9図】は洗浄媒体及び内部付着トナーの排出機構の
断面図である。
【第10図】は洗浄媒体の再使用・循環機構の断面図で
ある。
【第11図】は洗浄媒体の除電機構の断面図である。
【第12図】は洗浄媒体の導入時帯電付与機構の断面図
である。
【第13図】はトナー濃度/帯電量関連を示す図であ
る。
【符号の説明】 1:被洗浄物 2:洗浄媒体 3:内部付着トナー 4:洗浄媒体供給機 5:洗浄媒体収納容器 6:洗浄媒体搬送管 7:洗浄媒体導入ノズル 8:搬送スクリュー 9:洗浄媒体回収装置 10:トナー回収装置 11:吸引装置 12:撹拌パドル 13:回収搬送管 14:被洗浄物支持台 15:ローリング回転軸 16:ローリング回転モータ 17:ピッチング支持台 18:ピッチング回転軸 19:ピッチング回転モータ 20:ヨーイング支持台 21:ヨーイング回転モータ 22:ベース 23:トナー 24:キャリア(現像剤) 25:感光体 26:搬送スクリュー回転モータ 27:フィルター 28:吸引管 29:電源 30:コロナ放電噐 31:トナー撹拌機 32:昇降機構 33:供給トレイ 34:被洗浄物供給ステージ 35:洗浄媒体導入ステージ 36:洗浄媒体帯電・吸着ステージ 37:洗浄媒体排出ステージ 38:被洗浄物排出ステージ 39:回収トレイ 40:被洗浄物搬送機構 41:被洗浄物把持機構 42:洗浄媒体回収タンク 43:トナー回収タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渕上 明弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号株式会 社リコー内 Fターム(参考) 2H077 AA01 AA11 BA00 CA19 GA04 3B116 AA26 AA46 BB72 BB87 BB89 BC01 CD11 3B201 AA26 AA46 BB72 BB87 BB89 BB92 BC01 CD11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用済み電子写真装置のトナー容器及び現
    像ユニットの内部洗浄を行うに当たり、洗浄媒体として
    電子写真プロセスに用いる現像剤(キャリア)を用いる
    洗浄システムであって、(イ)被洗浄物供給手段と、
    (ロ)被洗浄物内部への洗浄媒体導入手段と、(ハ)媒
    体の撹拌、摩擦帯電手段と、(ニ)洗浄媒体と内部付着
    トナーの静電吸着手段と、(ホ)洗浄媒体及び付着トナ
    ーの外部排出手段と、(ヘ)洗浄媒体と吸着トナーの分
    離・分別を行う再生手段と、(ト)再生洗浄媒体の循環
    手段と、(チ)被洗浄物排出手段とにより構成されてい
    ることを特徴とする使用済み電子写真ユニット及びトナ
    ー容器の洗浄システム。
  2. 【請求項2】上記(イ)被洗浄物供給手段、(ロ)被洗
    浄物内部への洗浄媒体導入手段、(ハ)媒体の撹拌、摩
    擦帯電手段、(ニ)洗浄媒体と内部付着トナーの静電吸
    着手段、(ホ)洗浄媒体及び付着トナーの外部排出手
    段、(ヘ)洗浄媒体と吸着トナーの分離・分別を行う再
    生手段、(ト)再生洗浄媒体の循環手段と、(チ)被洗
    浄物排出手段による工程間で被洗浄物を順次搬送する搬
    送ロボット、ピックアンドプレイス、ウオーキングビー
    ム、コンベア等の搬送機構が設けられていることを特徴
    とする請求項1の使用済み電子写真ユニットの洗浄シス
    テム。
  3. 【請求項3】被洗浄物内部への洗浄媒体導入手段は、洗
    浄媒体を貯蔵する洗浄媒体供給タンク、当該タンクに接
    続されている導入ノズル、当該導入ノズルを着脱自在に
    被洗浄物に接続するノズル接続機構、上記洗浄媒体を被
    洗浄物内部に導入する粉体供給装置により構成されてい
    ることを特長とする請求項1又は請求項2の使用済み電
    子写真ユニットの洗浄システム。
  4. 【請求項4】洗浄媒体の撹拌・摩擦帯電手段は、上記被
    洗浄物が載置されるワークテーブルにローリング、ピッ
    チング、ヨーイングの回転3自由度の機構を具備し、各
    軸毎に独立した電動機等の駆動機構を備え、回転速度、
    回転角度、回転時間等についての予め設定されたプログ
    ラムに従って、上記被洗浄物の運動を制御し、容器内部
    の付着トナーと洗浄媒体とを撹拌し、この撹拌によって
    付着トナーと洗浄媒体とを摩擦帯電させることを特徴と
    する請求項1又は請求項2の使用済み電子写真ユニット
    の洗浄システム。
  5. 【請求項5】被洗浄物内部に導入する洗浄媒体と被洗浄
    物内部付着(残留)トナーの重量比《トナー濃度:TC
    (Toner-Concentration )》が5%以下であることを特
    徴とする請求項1、請求項2又は請求項4の使用済み電
    子写真ユニットの洗浄システム。
  6. 【請求項6】洗浄媒体及び吸着トナーの排出手段は、被
    洗浄物の開口部に接続される吸引ノズル、及び当該吸引
    ノズルを被洗浄物の開口部に着脱自在に接続する接続機
    構、再生回収機構、吸引管、フィルター付吸引ポンプに
    より構成されることを特長とする請求項1又は請求項2
    の使用済み電子写真ユニットの洗浄システム。
  7. 【請求項7】洗浄媒体の再生回収手段は、洗浄媒体とこ
    れに静電吸着し外部に排出された被洗浄物内部のトナー
    とを、質量差を利用したサイクロン機構により分離、分
    別して、回収することを特徴とする請求項1、請求項2
    又は請求項6の使用済み電子写真ユニットの洗浄システ
    ム。
  8. 【請求項8】洗浄媒体の循環機構は、洗浄媒体の回収機
    構により付着トナーとの分離、分別された洗浄媒体を収
    納する回収タンクと、洗浄媒体を貯蔵する洗浄媒体供給
    タンクとを接続する接続管と、上記回収洗浄媒体を上記
    洗浄媒体供給タンクに輸送する粉体供給ポンプとにより
    構成され、使用済み洗浄媒体を回収、再生し、繰返し使
    用することを特長とする請求項1、請求項2又は請求項
    7の使用済み電子写真ユニットの洗浄システム。
  9. 【請求項9】洗浄媒体と付着トナーをサイクロン機構に
    より分離、分別、回収するに当たり、該サイクロン機構
    にイオン化エアーを導入して洗浄媒体の帯電電荷を除去
    することを特長とする請求項7の使用済み電子写真ユニ
    ットの洗浄システム。
  10. 【請求項10】被洗浄物のローリング、ピッチング、ヨ
    ーイングの回転3自由度機構による運動制御によって上
    記被洗浄物内部の内部付着トナーと洗浄媒体を撹拌して
    互いに逆極性に静帯電させた後、引続き同機構による運
    動制御によって上記内部付着トナーを上記洗浄媒体に静
    電吸着させることを特徴とする請求項1又は請求項2の
    使用済み電子写真ユニットの洗浄システム。
  11. 【請求項11】被洗浄物内部へ洗浄媒体を導入するに当
    たり、上記粉体供給装置と洗浄媒体供給タンクとの間に
    洗浄媒体の撹拌・帯電装置を配置し、上記洗浄媒体を予
    め静帯電させた後、上記被洗浄物内部に導入することを
    特長とする請求項1、請求項2又は請求項3の使用済み
    電子写真ユニットの洗浄システム。
  12. 【請求項12】被洗浄物内部へ洗浄媒体を導入するに当
    たり、上記被洗浄物の重量を測定するための秤量器を備
    え、該秤量器により上記被洗浄物の洗浄前の重量を測定
    し、内部付着(残留)トナー量を算出した後、被洗浄物
    内部付着(残留)トナーとの重量比(トナー濃度:TC
    (Toner-Concentration )が5%以下になるように洗浄
    媒体導入量を算出し、当該算出量を上記洗浄媒体の導入
    機構により自動導入することを特徴とする請求項1、請
    求項2又は請求項3の使用済み電子写真ユニットの洗浄
    システム。
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