JP2005164432A - 信号線切換コネクタおよび信号線検査システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 基板に対して計測器のプローブを着脱することなく、基板の任意のテストポイントにプローブを接続できるようにする。
【解決手段】検査対象の基板3には複数のテストポイント4を集約して配置したコネクタ受け口5が設けられる。信号線切換コネクタ2は各テストポイント4とそれぞれ接続される複数の導通ピン2cと、複数のプローブ7とそれぞれ接続される複数のプローブポイント2bを備える。また、信号線切換コネクタ2は導通ピン2cとプローブポイント2bの接続を電気的に切り換える機能を備える。信号線切換コネクタ2と接続されるホストPC8は、どのテストポイント4とプローブポイント2bを接続するか設定し、信号線切換コネクタ2に通知する機能を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、検査対象の基板のテスト端子と計測器の計測端子を接続する信号線切換コネクタおよびこの信号線切換コネクタを備えた信号線検査システムに関する。詳しくは、テスト端子と計測端子の接続を電気的に切り換えられるようにすることで、基板に対して計測器の計測端子を着脱することなく、任意のテスト端子に計測端子を接続できるようにしたものである。
電気回路が形成された基板の電気的特性を検査する方法として、基板にテストポイントとなる端子を設け、テストポイントに計測器のプローブを接続して、パターンの導通検査等を行う技術がある。一般的に、計測器に設けられるプローブの本数より、検査対象の基板に設けられるテストポイントの数の方が多い。このため、全てのテストポイントの検査を行うためには、プローブの着脱が必要であった(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−264663号公報
上述したように、計測器のプローブの本数は限られており、検査対象の基板上のテストポイントの全てを一度に検査することができないため、現在プローブが接続されているテストポイントとは別のテストポイントを検査したい場合、一度プローブをテストポイントから外して別のテストポイントに挿し直す必要があった。例えば、8本のプローブで32ビットデータを見る場合には、8本のプローブをそれぞれ4回ずつ挿し換える必要があり、テストポイントの数の増加とともに検査の手間がかかり、所要時間も増加するという問題があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、基板に対して計測器のプローブを着脱することなく、基板の任意のテストポイントにプローブを接続できるようにした信号線切換コネクタおよびこの信号線切換コネクタを備えた信号線検査システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係る信号線切換コネクタは、複数のテスト端子を有するコネクタを設けた検査対象の基板の各テスト端子とそれぞれ接続される複数の第1導通手段と、計測器に設けられる複数の計測端子とそれぞれ接続される複数の第2導通手段と、任意の第1導通手段と任意の第2導通手段を接続する接続切換手段とを備えたものである。
本発明に係る信号線切換コネクタを検査対象の基板のコネクタに接続すると、基板に設けられる複数のテスト端子のそれぞれに第1導通手段が接続する。第2導通手段に計測器の計測端子を接続し、接続切換手段によってどの第1導通手段とどの第2導通手段を接続するかを切り換える。これにより、基板の任意のテスト端子に計測器の任意の計測端子が接続される。
本発明に係る信号線検査システムは、上述した信号線切換コネクタを備えるものである。すなわち、複数のテスト端子を有するコネクタを設けた検査対象の基板のコネクタと接続される信号線切換コネクタと、信号線切換コネクタと接続される端末装置とを備え、信号線切換コネクタは、複数のテスト端子とそれぞれ接続される複数の第1導通手段と、計測器に設けられる複数の計測端子とそれぞれ接続される複数の第2導通手段と、任意の第1導通手段と任意の第2導通手段を接続する接続切換手段とを備え、端末装置は、接続切換手段で接続する第1導通手段と第2導通手段を設定し、信号線切換コネクタに通知する制御手段を備えたものである。
本発明に係る信号線検査システムでは、基板のコネクタに接続した信号線切換コネクタに端末装置を接続し、端末装置でどのテスト端子とどの計測端子を接続するかを設定する。
信号線切換コネクタでは、端末装置での設定に基づいて第1導通手段と第2導通手段を接続する。これにより、複数のテスト端子と複数の計測端子の接続が一度に切り換えられる。
本発明に係る信号線切換コネクタによれば、基板のテスト端子と接続される第1導通手段と計測器の計測端子と接続される第2導通手段との間の接続を接続切換手段で切り換えることとした。よって、基板に対して計測器の計測端子を着脱することなく、基板の任意のテスト端子に計測端子を接続できる。したがって、計測端子を付け替える手間が低減される。
本発明に係る信号線検査システムによれば、上述した信号線切換コネクタを備え、端末装置からの制御で第1導通手段と第2導通手段の接続を切り換えることとした。これにより、例えば複数のテスト端子と複数の計測端子との間の接続の切り替えを一度に行うことができ、検査に要する手間を低減し、かつ検査に要する時間を削減することができる。
以下、図面を参照して本発明の信号線切換コネクタおよび信号線検査システムの実施の形態について説明する。
(1)システム構成
図1は本実施の形態の信号線検査システムの全体構成例を示す説明図である。本実施の形態の信号線検査システム1は信号線切換コネクタ2を備え、検査対象の基板3の内部信号線を検査する。基板3は内部信号線を外部から検査できるテスト端子として複数のテストポイント4を備える。複数のテストポイント4は例えばそれぞれ導通ピンとして構成され、各導通ピンを集約して配置し、ハウジング等を備えてコネクタ受け口5を構成する。
なお、コネクタ受け口5の具体的形状やピン数およびピンの配置等は任意であるが、コネクタ受け口5を標準化しておくことで、例えば種類の異なる基板に対して1種類の信号線切換コネクタ2によって対応が可能となる。
信号線切換コネクタ2はコネクタ口2aと複数のプローブポイント2bを備える。コネクタ口2aは基板3のコネクタ受け口5と着脱自在に接続できる形状で、テストポイント4と1対1で接続される導通ピン2cを備える。ここで、導通ピン2cは第1導通手段を構成し、プローブポイント2bは第2導通手段を構成する。
信号線切換コネクタ2には、基板3の検査を行う計測器6が接続される。計測器6はオシロスコープやロジックアナライザといった信号線を解析する一般的な装置で、計測端子として複数のプローブ7を備える。
計測器6の各プローブ7は、信号線切換コネクタ2の対応するプローブポイント2bに接続される。また、信号線切換コネクタ2はコネクタ口2aが基板3のコネクタ受け口5に接続され、各導通ピン2cが対応するテストポイント4に接続される。
一般的に、計測器6のプローブ7の数は基板3に設けられるテストポイント4の数より少ない。信号線切換コネクタ2のプローブポイント2bは計測器6のプローブ7の数に合わせて設けられ、基板3のテストポイント4に対応している導通ピン2cより数が少ない。そこで、信号線切換コネクタ2は、テストポイント4と接続される導通ピン2cの中から、所望のテストポイント4に対応した導通ピン2cを任意のプローブポイント2bと接続する機能を有する。
信号線切換コネクタ2には、所望のテストポイント4とプローブポイント2bを接続させるホストPC(パーソナルコンピュータ)8が接続される。ホストPC8は端末装置の一例で、一般的なWindows(R)やLinux(R)、MacOS(R)といったOS(オペレーティングシステム)が動作する制御装置に、表示装置であるディスプレイと入力装置であるキーボードやマウス等が接続される。なお、動作するOSの種類には依存しない。ホストPC8と信号線切換コネクタ2は通信ケーブル9によって接続される。
ホストPC8には、独自の通信プロトコルを用いて信号線切換コネクタ2へコマンドを送信するためのソフトウエアが格納される。ホストPC8から信号線切換コネクタ2へ送信するコマンドの詳細は後述するが、例えば、特定のプローブポイント2bを任意のテストポイント4と接続するコマンド、特定のプローブポイント2bが接続されたテストポイント4を検査するコマンド等を備える。
(2)信号線切換コネクタのハードウエア構成
図2は本実施の形態の信号線切換コネクタ2の構成例を示すハードウエアブロック図である。なお、本例では、図1に示す基板3に16本のテストポイント4が設けられ、これに対して4本のプローブポイント2bを備えた信号線切換コネクタ2のハードウエアブロックの一例を示したものである。
CPU(Central Processing Unit)10は8bit以上の中央処理装置である。CPU10はアーキテクチャーには依存しないが、CPU10の機能としては、8bitのメモリ空間と外部I/Oを接続するインタフェースを備える必要がある。
RAM(Random Access Memory)11は汎用のスタティックラム(SRAM)やダイナミックラム(DRAM)である。ROM(Read Only Memory)12には信号線切換コネクタ2全体を制御するためのプログラム、およびコンフィギュレーション情報と呼ばれる信号線切換コネクタ2上のプローブポイント2bの数やテストポイント4の数等の情報が格納されている。なお、信号線切換コネクタ2のソフトウエア構成の詳細については後述する。ROM12のプログラムは、ホストPC8からのコマンドデータの受信、プローブポイント2bとテストポイント4の接続切り替え制御、コマンドの結果の送信等を行う。
さて、ROM12にあるプログラムをRAM11で実行する場合、RAM11の容量は、最低でもROM12にあるプログラムを格納できる容量とプログラム用のワークエリアを必要とする。ROM12にあるプログラムをROM12上で実行する場合は、RAM11の容量はプログラム用のワークエリア(32k程度)があればよい。
通信インタフェース(I/F)13は一般的な通信プロトコルを採用したインタフェースである。例として、シリアルやUSB(Universal Serial Bus)、あるいはIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)で規格されているIEEE1394等が考えられる。通信I/F13はホストPC8と本例では通信ケーブル9で接続され、例えばポストPC8からのコマンドデータを受信する。通信I/F13で受信したコマンドデータはCPU10によりRAM11に一時格納される。
I/Oインタフェース14はディジタル信号を入出力するインタフェースである。表示装置15は液晶ディスプレイ等の表示手段の一例で、各プローブポイント2bに接続されているテストポイント4の番号等を表示するために使用される。ここで、信号線切換コネクタ2における表示機能は、後述するようにホストPC8上のソフトウエアでホストPC8側でも実現可能な機能であるので、必須の構成要件ではなく、例えば選択的に備えることができればよい。なお、信号線切換コネクタ2に上述した表示機能を備えると、信号線切換コネクタ2を見ることで検査を行っているテストポイント4を目視により確認できるので、ユーザビリティが向上する。
テストポイントセレクタ16は任意のプローブポイント2bを任意のテストポイント4と接続するための接続切換手段で、ホストPC8から受信したコマンドデータに基づき、CPU10によってプローブポイント2bとテストポイント4の接続が切り換えられる。
図3は本実施の形態の信号線切換コネクタ2に備えられるテストポイントセレクタ16の構成例を示すハードウエアブロック図である。テストポイントセレクタ16は電気的なスイッチで、図3では任意のプローブポイント2bと任意のテストポイント4の接続を、レジスタの値によって制御する場合のテストポイントセレクタ16の内部構成の一例を示したものである。また、図3でも4本のプローブポイント2bと16本のテストポイント4の接続を切り換える例を示している。
デコーダ20は図2で説明したCPU10から受けたアドレスを解釈してCPU10が特定のテストポイントセレクトレジスタ21にアクセスできるようにする一般的なアドレスデコーダである。テストポイントセレクトレジスタ21はCPU10によって設定されたデータを保持してその値を4ビット(BIT0〜BIT3)のデータ線21aに出力する。テストポイントセレクトレジスタ21はプローブポイント2bの数に合わせて備えられ、本例では4個のテストポイントセレクトレジスタ21が備えられ、各テストポイントセレクトレジスタ21は同じ働きをする。
テストポイントセレクトレジスタ21の4ビットのデータ線21aでは0〜15の16種類の値を表現でき、各テストポイントセレクトレジスタ21の出力で各プローブポイント2bとどのテストポイント4を対応させるかが決定される。
テストポイントセレクトレジスタ21のデータ線21aは16bit→1bitデータセレクタ22の入力に接続される。16bit→1bitデータセレクタ22の出力は4本(PP0〜PP3)のプローブポイント2bの内の1本と接続される。16bit→1bitデータセレクタ22はデータ線21aからの入力値により16本(TP0〜TP15)のテストポイント4の内の1本をプローブポイント2bに出力する。16bit→1bitデータセレクタ22は各テストポイントセレクトレジスタ21に対応して備えられ、各16bit→1bitデータセレクタ22とも、データ線21aからの入力値により16本のテストポイント4の内の1本をプローブポイント2bに出力する。
図4は16bit→1bitデータセレクタ22の構成例を示すハードウエアブロック図である。図4でも引き続き4本のプローブポイント2bと16本のテストポイント4の接続を切り換える例を示している。
16bit→1bitデータセレクタ22は4−TO−16デマルチプレクサ23を備える。4−TO−16デマルチプレクサ23の入力には図3に示すテストポイントセレクトレジスタ21からのデータ線21aが接続され、データ線21aからの4ビットの値(16種類)を入力値としている。4−TO−16デマルチプレクサ23はデータ線21aからの入力値に1対1で対応して16ビットの出力線24の内のいずれか1ビットを出力する。
図5は4−TO−16デマルチプレクサ23の入出力の対応例を示す説明図である。図5ではデータ線21aからの16種類の入力値および対応する出力の一部を示すが、4−TO−16デマルチプレクサ23はデータ線21aからの入力値に対応して、16ビットの出力線24の内のいずれか1ビットの出力を例えば「L」から「H」へ変化させる。
図4に戻り、16本のテストポイント4からの各入力線はそれぞれANDゲート25の一方の入力に接続される。また、4−TO−16デマルチプレクサ23の各出力線24はANDゲート25の他方の入力に接続される。そして、各ANDゲート25の出力はORゲート26の入力に接続される。ORゲート26の出力は1個のプローブポイント2bと接続される。
これにより、16本のテストポイント4からの各入力と16本の4−TO−16デマルチプレクサ23の各出力線24の間で論理積演算を行い、各論理積演算の結果で論理和演算を行うことにより、16本のテストポイント4の内から任意のテストポイント4を1本のプローブポイント2bと接続することができる。
(3)信号線切換コネクタのソフトウエア構成
図6は本実施の形態の信号線切換コネクタ2の構成例を示すソフトウエアブロック図である。図2で説明したROM12にはコンフィギュレーション情報領域31とプログラム領域32を備える。コンフィギュレーション情報領域31は信号線切換コネクタ2の固有情報が格納される領域で、テストポイント4の数、プローブポイント2bの数等を保持する。プログラム領域32は実行可能なプログラムが格納される領域である。本例ではROM12上でプログラム50を実行する一例を示している。
図2で説明したRAM11にはプローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧領域41とデータ送受信用バッファ42を備える。プローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧領域41は各プローブポイント2bがどのテストポイント4に対応付けられているか示す全てのプローブポイント2bの接続状態の情報が保持されている。
本例ではプローブポイント2bが4本であるので、プローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧領域41は0バイト〜3バイト目の各1バイトが0番目から3番目のプローブポイント2bに対応して、各バイトに各プローブポイント2bが接続されているテストポイント4の番号が格納される。
プローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧領域41は起動時には不定な値が入っているため、起動時に図3に示す全てのテストポイントセレクトレジスタ21の値を取得して、これらの値でプローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧領域41が初期化される。また、プローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧領域41は後述するSetコマンドでプローブポイント2bとテストポイント4の対応付けに変更が生じた場合に更新される。
データ送受信用バッファ42は図2等に示すホストPC8からのコマンド等を保持する。
プログラム50はROM12のプログラム領域32に格納され、テストポイント切り替えモジュール51と情報表示モジュール52を備える。
テストポイント切り替えモジュール51は図2に示す通信I/F13から送られてくるコマンドを取得し、そのコマンドを実行して、必要ならば通信I/F13へ実行結果を返すための機能を実現するためのモジュールである。テストポイント切り替えモジュール51はサブモジュールとしてテストポイントセレクトレジスタアクセスモジュール51a、コマンド解析モジュール51b、そして、データ送受信モジュール51cを備える。
データ送受信モジュール51cは通信I/F13とデータを送受信するモジュールである。決められたプロトコルによりデータの集合を1まとめにしてデータ送受信用バッファ42で受信をする。また、データ送受信用バッファ42に格納してあるデータの集合を決められたプロトコルにより通信I/F13を介して送信する。通信エラーが発生した場合には、決められたプロトコルにより送信元にエラー通知を行う。
コマンド解析モジュール51bはデータ送受信モジュール51cがデータ送受信用バッファ42に格納したデータを解釈してコマンドとその引数に分ける処理(コマンド解析)をするモジュールである。不正なコマンドを受信した場合には、データ送受信モジュール51cを介して送信元に通知を行う。
テストポイントセレクトレジスタアクセスモジュール51aは図3に示す各テストポイントセレクトレジスタ21にアクセスして値の設定および取得を行うモジュールである。
情報表示モジュール52は図2に示す表示装置15で全てのプローブポイント2bのテストポイント4との対応付けを表示するモジュールである。表示装置用ドライバ52bは表示装置15を制御するドライバである。プローブポイント⇔テストポイント対応付け表示モジュール52aはRAM11のプローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧領域41から現在のプローブポイント2bのテストポイント4との対応付けを取得して、そのデータを表示装置用ドライバ52bを介して表示装置15へ表示するためのモジュールである。
(4)コマンド
図7は信号線切換コネクタ2を制御するためのコマンドの一例を示す説明図である。信号線切換コネクタ2を制御するコマンドには、最低限、プローブポイント2bとテストポイント4の対応付けを行うSetコマンドとプローブポイント2bとテストポイント4の対応付けを取得するGetコマンドが必要である。
Setコマンドの引数にはプローブポイント2bの番号(PPNo.)とテストポイント4の番号(TPNo.)が必要である。特に戻り値は必要ない。Getコマンドの引数にはプローブポイント2bの番号を指定し、戻り値にテストポイント4の番号を返す。その他、必要に応じて使用される制御コマンドの一覧を図7に示す。
(5)ホストPCのソフトウエア構成
図8は本実施の形態のホストPC8の構成例を示すソフトウエアブロック図である。ホストPC8で以下のソフトウエアで実現される機能により制御手段が構成される。ホストPC8はプログラムやデータ等を保存するため、大容量記憶装置60とRAM61を備える。
大容量記憶装置60は一般的なHDD(ハードディスクドライブ装置)やMO(光磁気ディスクドライブ装置)等、永続的にファイルを記録できる装置である。記憶するファイル数が少ない場合には小容量記憶装置、例えばFD(フレキシブルディスクドライブ装置)等でも良い。
大容量記憶装置60にはプローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧ファイル62とテストポイント名称ファイル63が格納される。プローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧ファイル62は図1等に示す各プローブポイント2bとテストポイント4の対応を示すデータである。データの記述フォーマットは任意である。
以下に、プローブポイント2bが4本、テストポイント4が16本の場合のプローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧ファイル62のデータ例を示す。各行の左の項がプローブポイント2bの番号(PPNo.1〜4)を示し、右の項がプローブポイント2bに対応するテストポイント4の番号(TPNo.1〜16の何れか)を示す。
PPNo.1→TPNo.3
PPNo.2→TPNo.4
PPNo.3→TPNo.16
PPNo.4→TPNo.8
以上の例では、ユーザが認識するプローブポイント番号としてNo.1が割り当てられているプローブポイント2b(信号線としてはPP0)には、テストポイント番号としてNo.3が割り当てられているテストポイント4(TP2)が接続されていることを示している。
テストポイント名称ファイル63は全てのテストポイント4の名称を記述したファイルである。テストポイント4の名称は各テストポイント4毎に必要であるが、プローブポイント2bに対応するテストポイント4をテストポイント番号(例えば、No.1〜16)のみで指定する場合には必要がない。テストポイント4の名称例は、例えばテストポイントの番号1〜n、本例ではテストポイント番号1〜16に、信号X−1、信号Y−1・・・等の信号名を割り当てる例が考えられる。なお、後述する図9にもテストポイント名称の例を示している。
RAM61にはプローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧領域64とテストポイント名称一覧領域65およびデータ受信用バッファ66を備える。プローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧領域64は各プローブポイント2bがどのテストポイント4に対応付けられているか示す全てのプローブポイント2bの接続状態の情報が保持されている。
本例ではプローブポイント2bが4本であるので、プローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧領域64は0バイト〜3バイト目の各1バイトが0番目から3番目のプローブポイント2bに対応して、各バイトに各プローブポイント2bが接続されているテストポイント4の番号が格納される。
プローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧領域64は起動時には不定な値が入っているため、起動時に後述するコマンド送信モジュールを介して信号線切換コネクタ2から現在のプローブポイント2bとテストポイント4の対応付けを取得して、これらの値でプローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧領域64が初期化される。また、プローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧領域64は図7で説明したSetコマンドでプローブポイント2bとテストポイント4の対応付けに変更が生じた場合に更新される。
テストポイント名称一覧領域65はホストPC8でテストポイント4の名称を表示する場合に大容量記憶装置60のテストポイント名称ファイル63に保存されているテストポイント名称を一時保存する。データ受信用バッファ66は信号線切換コネクタ2からのコマンドの結果がある場合等のデータを保持する。
プログラム67は大容量記憶装置60に格納され、コマンド送信モジュール68とコマンド送受信UI(ユーザインタフェース)69を備える。コマンド送信モジュール68はコマンド送受信UI69に対して図7で説明したコマンドのインタフェースを提供するモジュールである。Setコマンドにより個々のプローブポイント2bに対応するテストポイント4を設定し、Getコマンドにより個々のプローブポイント2bの現在のテストポイント4との対応付けを取得する。
データ送受信モジュール68aはホストPC8の図示しない通信I/Fを介して信号線切換コネクタ2とデータを送受信するモジュールである。データ送受信モジュール68aは決められたプロトコルによりデータの集合を1まとめにして送信する。また、信号線切換コネクタ2からのコマンドの結果がある場合には受信したデータをRAM61のデータ受信用バッファ66に保持して、コマンド送信I/F68bが取得できるようにする。
コマンド送信I/F68bはSetコマンドとGetコマンドを実現するモジュールである。コマンド送受信UI69から渡されるコマンドと引数のデータをデータ送受信モジュール68aが送信可能なデータフォーマットに変換して、データ送受信モジュール68aを介して信号線切換コネクタ2へ送信する。また、Getコマンドの結果を取得する場合は、データ送受信モジュール68aによりRAM61のデータ受信用バッファ66に保持されたコマンド結果のデータを、コマンド送受信UI69が解釈できるフォーマットに変換して返す、という処理を行う。
コマンド送受信UI69はホストPC8のソフトウエアのユーザインタフェースの機能である。プローブポイント⇔テストポイント対応付け機能69aはSetコマンドにより個々のプローブポイント2bのテストポイント4との対応付けを行う。プローブポイント⇔テストポイント一括対応付け機能69bはSetコマンドを複数回発行することにより全てのプローブポイント2bのテストポイント4との対応付けを一括で行う。
プローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧表示機能69cはGetコマンドを複数回発行して全てのプローブポイント2bとテストポイント4との対応付けを信号線切換コネクタ2から取得をする。
テストポイント名称表示機能69dはRAM61のテストポイント名称一覧領域65よりテストポイントの名称を取得してそれらを表示する。テストポイント名称ファイル読み込み機能69eはテストポイント名称ファイル63を大容量記憶装置60より読み込み、RAM61のテストポイント名称一覧領域65へ格納する。
プローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧ファイル読み込み・保存機能69fはユーザが設定したプローブポイント2bとテストポイント4の対応付けを、大容量記憶装置60のプローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧ファイル62へ保存したり、またプローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧ファイル62からの読み出しを行う。
(6)ユーザインタフェース画面
図9はユーザインタフェース画面の一例を示す説明図である。ユーザインタフェース(UI)画面U−1は、図8に示すホストPC8のソフトウエアのコマンド送受信UI69により実現される。なお、本例では上述したように信号線切換コネクタ2のプローブポイント2bが4本で、テストポイント4が16本の場合を示す。
ユーザインタフェース画面U−1は一般的なグラフィックUIの一例である。プローブポイント番号U−2の右側に並ぶテストポイント番号U−3およびテストポイント名称U−4は、プローブポイント番号U−2に対応するテストポイント4の番号および名称を示している。
テストポイント番号U−3には左側に表示されるプローブポイント番号U−2で特定されるプローブポイント2bに対応付けたいテストポイント4の番号を入力する。入力範囲は本例では1から16までで、存在するテストポイント4の数以上の値を指定するとエラーになるものとする。
また、テストポイント名称読み込みボタンU−8により、図8で説明したテストポイント名称ファイル63を予め読み込んでおくことで、テストポイント番号U−3の変更と同期してテストポイント名称U−4が変更され、予めテストポイント番号U−3に対応させて設定してあるテストポイント名称U−4が表示される。
テストポイント名称U−4は一般的なリストボックスであり、図8で説明したテストポイント名称ファイル63をテストポイント名称一覧領域65に読み込んでおくと、プルダウンボタンU−4aを押すことで全てのテストポイント名称一覧U−4bが表示される。この一覧から1つテストポイント名称を選択することで、プローブポイント2bに対応させるテストポイント4を設定できる。
設定ボタンU−5は各プローブポイント番号U−2に対して表示され、設定ボタンU−5を押すと、設定ボタンU−5に対応しているプローブポイント番号U−2とテストポイント番号U−3を引数としてSetコマンドが発行される。
一括設定ボタンU−6は4つのプローブポイント2bの設定を一括で行うボタンで、一括設定ボタンU−6が押されると、各プローブポイント番号U−2とテストポイント番号U−3を引数としてSetコマンドを4回発行する。
現状態表示ボタンU−7はプローブポイント2bとテストポイント4の現在の対応付けをGetコマンドにより問い合わせ、変更があればテストポイント番号U−3とテストポイント名称U−4を問い合わせ、結果によって更新する。テストポイント名称読み込みボタンU−8は図8で説明したテストポイント名称ファイル63を読み込んでテストポイント名称一覧領域65に保存して、テストポイント名称一覧U−4bを更新する。
プローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧読み込みボタンU−9は、図8に示すプローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧ファイル62を読み込んで、このファイルの設定値に合わせてテストポイント番号U−3およびテストポイント名称U−4を更新する。
プローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧保存ボタンU−10は現在のプローブポイント番号U−2、テストポイント番号U−3、そしてテストポイント名称U−4の設定値を、プローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧ファイル62に保存する。
次に、本実施の形態の信号線切換コネクタ2および信号線検査システム1の動作を説明する。まず、信号線切換コネクタ2の動作について説明する。
(1)初期化
図10は信号線切換コネクタ2の初期化の処理を示すフローチャートである。図10の処理は、図6で説明したソフトウエアで実行される。ここで、信号線切換コネクタ2の初期化の方法には以下に示す2つの方法がある。どちらのケースも、プローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧領域41の情報と実際のプローブポイント2bのテストポイント4への対応付けを一致させることが目的である。
図10(a)にケース1の処理を示す。ケース1はテストポイントセレクトレジスタ21のデフォルト値が決まっている場合である。すなわち、起動時にはテストポイントセレクトレジスタ21の値がデフォルト値に決定しているため、プローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧領域41をこのデフォルト値に合わせる。
ステップSA1:各テストポイントセレクトレジスタ21の値(デフォルト値)を取得する。
ステップSA2:プローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧領域41に取得したデフォルト値をコピーする。
図10(b)にケース2の処理を示す。ケース2は特定のテストポイント4(例えばTP0)をプルアップもしくはプルダウンしておく。そして、全てのプローブポイント2bはテストポイント4(TP0)と対応していることが分かっているため、プローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧領域41を全て0(TP0)に設定する。
ステップSB1:各テストポイントセレクトレジスタ21の値を0(TP0)に設定する。
ステップSB2:プローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧領域41に全て0を設定する。
(2)全体の流れ
図11は信号線切換コネクタ2の全体の処理を示すフローチャートである。図11の処理は、図6で説明したソフトウエアで実行される。以下にホストPC8からコマンドを受け取り、コマンドを実行するまでの処理の例を説明する。
(a)通信プロトコル解析
ステップSC1:通信I/F13からのデータを待つ。
ステップSC2:通信I/F13からデータを取得し、取得したデータはデータ送受信用バッファ42に入れる。データ送受信用バッファ42の書き込み先頭アドレスを、取得したデータ分増加させる。
ステップSC3:取得したデータは先頭識別子か判定する。これは単純なプロトコルで実現される機能の一例で、データの先頭を識別するために「データの集合の先頭は特殊コード(例えば’@’等の文字)である。」というルールを設ける。これにより、これに続くデータの集合がコマンドおよび引数であるということが分かる。もし、特殊コードでなければ不正なプロトコルであると判断し、通信I/F13へプロトコルエラーを送信する(ステップSC6)。
ステップSC4:通信I/F13からのデータの取得を続ける。この処理でコマンドおよび引数のデータを取得する。取得したデータはデータ送受信用バッファ42に入れる。データ送受信用バッファ42の書き込み先頭アドレスを、取得したデータ分増加させる。
ステップSC5:取得したデータは終了識別子か判定する。これも単純なプロトコルで実現される機能の一例で、データの終了を識別するために「データの集合の最末尾は特殊コード(例えば’*’等の文字)である」というルールを設ける。これにより、ここより1つ前のデータがデータの集合の末尾であるということが分かる。終了識別子でない場合はまだデータが続くのでステップSC4へ戻る。終了識別子の場合はデータ送受信用バッファ42にコマンドおよび引数のデータが格納されていることになり、次のステップSC10以降のコマンド解析へ進む。
ステップSC6:上述したように、先頭識別子が取得できない場合は、通信I/F13へプロトコルエラーを送信する。
(b)コマンド解析
ステップSC10:取得したコマンド種別を判定する。この処理では、取得したデータが正しいコマンドであるかを判定するため、データ送受信用バッファ42のデータを解析する。
ステップSC11:コマンド種別を判定した結果、正しいコマンドであるか判定する。正しいコマンドでなければ、通信I/F13へコマンドエラーを送信する(ステップSC15)。
ステップSC12:コマンドの引数を判定する。この処理では、正しい引数であるかを判定するため、データ送受信用バッファ42のデータを解析する。
ステップSC13:コマンド引数を判定した結果、正しい引数であるか判定する。正しい引数でなければ、通信I/F13へコマンドエラーを送信する(ステップSC15)。
ステップSC14:取得したコマンドを実行する。この処理では、解析したコマンドを実行する。コマンドの種類は本例では図7で説明した通りである。
ステップSC15:上述したように、取得したコマンドが正しくない場合、あるいは引数が正しくない場合は、通信I/F13へプロトコルエラーを送信する。
図12は信号線切換コネクタ2におけるコマンド実行の処理を示すフローチャートである。図12の処理は、図6で説明したソフトウエアで実行される。以下に上述したステップSC14におけるコマンド実行処理の詳細を説明する。なお、本例では、図7で説明したようにコマンドとしてはSetコマンドとGetコマンドを用いているので、以下の説明はSetコマンドとGetコマンドについて行う。
(a)設定コマンド実行
ステップSD1:Setコマンドの引数のプローブポイント番号から、各テストポイントセレクトレジスタ21のアドレスを算出する。対応付けを行うプローブポイント2bはn[0〜3]で指定する。テストポイントセレクトレジスタ21のベースアドレスにこの値(n)をオフセットとして加算したものが対応付けを行うプローブポイント2bのテストポイントセレクトレジスタアドレスになる。
ステップSD2:算出したテストポイントセレクトレジスタアドレスにSetコマンドの引数のテストポイント番号を設定する。プローブポイント2bとの対応付けを行うテストポイント4の番号はm[0〜15]で指定する。
ステップSD3:プローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧領域41を更新し、更新した値で表示も更新する。
(b)取得コマンド実行
ステップSE1:Getコマンドの引数のプローブポイント番号から、各テストポイントセレクトレジスタ21のアドレスを算出する。このステップSE1の処理は上述したステップSD1の処理と同様である。
ステップSE2:算出したテストポイントセレクトレジスタアドレスの値を読み込む。
ステップSE3:読み込んだテストポイントセレクトレジスタアドレスの値を通信I/F13へ送信する。
次に、ホストPC8の動作について説明する。
(1)初期動作
図13はホストPC8の初期動作の処理を示すフローチャートである。図13の処理は、図8で説明したソフトウエアで実行される。
ステップSF1:起動後、デフォルトあるいは設定等で指定されたテストポイント名称ファイル63を読み込み、テストポイント名称一覧U−4bの内容を更新する。
ステップSF2:信号線切換コネクタ2の各プローブポイント2bとテストポイント4の対応付けをGetコマンドを発行して取得する。なお、Getコマンドを受信した信号線切換コネクタ2では、図12で説明した処理が行われる。
ステップSF3:ステップSF2の処理で取得したデータの内容に従って、ユーザインタフェース画面U−1における各テストポイント番号U−3とそれに対応するテストポイント名称U−4を更新する。
(2)プローブポイントとテストポイントの対応設定
図14はホストPC8におけるプローブポイントとテストポイントの対応設定の処理を示すフローチャートである。図14の処理は、図8で説明したソフトウエアで実行され、図9に示すユーザインタフェース画面U−1が表示される。ここで、プローブポイントとテストポイントの対応を設定する手順としては、以下のステップSG1a,SG2aの処理によるテストポイント番号U−3を設定する方法と、ステップSG1b,SG2bの処理によるテストポイント名称U−4を設定する方法の2種類がある。
(a)テストポイント番号U−3を設定する方法
ステップSG1a:対応付けを変更したいプローブポイント番号U−2に対応するテストポイント番号U−3を入力して、図示しないエンターキー等の確定キーを押す。
ステップSG2a:ステップSG1aで変更したテストポイント番号U−3に対応するテストポイント名称をプローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧領域64から取得して、テストポイント名称U−4の表示を更新する。
(b)テストポイント名称U−4を設定する方法
ステップSG1b:対応付けを変更したいプローブポイント名称U−4をプルダウンのテストポイント名称一覧U−4bのリストから選択する。
ステップSG2b:ステップSG1bで変更したテストポイント名称U−4に対応するテストポイント番号をプローブポイント⇔テストポイント対応付け一覧領域64から取得して、テストポイント番号U−3の表示を更新する。
以降の処理は、プローブポイント2bとテストポイント4との対応付けをテストポイント番号で設定する場合とテストポイント名称で設定する場合で共通である。
ステップSG3:現在ユーザインタフェース画面U−1で表示されているテストポイント番号U−3およびテストポイント名称U−4では、信号線切換コネクタ2側では実際の切り換えをまだ行っていないことを示すために、対応する設定ボタンU−5の色を通常の設定色とは異なる色に変更し、設定ボタンU−5を押すことで実際のコネクタ側の切り換えを行う必要があることをユーザに示す。
ステップSG4:対応する設定ボタンU−5を押す。
ステップSG5:プローブポイント番号U−2と対応するテストポイント番号U−3を引数にしてSetコマンドを発行し、信号線切換コネクタ2に送信する。なお、Setコマンドを受信した信号線切換コネクタ2では、図12で説明した処理が行われる。
ステップSG6:信号線切換コネクタ2からの返信よりSetコマンドが正常終了したか判定する。
ステップSG7:ステップSG6でSetコマンドが正常終了したと判定すると、テストポイント番号U−3で設定される値で信号線切換コネクタ2側の切り換えを行ったことを示すため、対応する設定ボタンU−5を元の色に戻す。
ステップSG8:ステップSG6でSetコマンドが異常終了したと判定すると、Setコマンドが失敗したことを示すエラーメッセージを表示する。設定ボタンU−5の色は元の色に戻さない。
(3)現状設定取得操作
図15はホストPC8における現状設定取得処理を示すフローチャートである。図15の処理は、図8で説明したソフトウエアで実行され、図9に示すユーザインタフェース画面U−1が表示される。
ステップSH1:現状態表示ボタンU−7を押す。
ステップSH2:信号線切換コネクタ2の各プローブポイント2bとテストポイント4の対応付けをGetコマンドによって取得する。
ステップSH3:ステップSH2で取得したデータの内容に従って、各テストポイント番号U−3とそれに対応するテストポイント名称U−4を更新する。
なお、以上の説明では、基板3に設けられるテストポイント4の数を16本、信号線切換コネクタ2に設けられるプローブポイント2bの数を4本として説明したが、他の本数でもよい。
ここで、図2においてテストポイントセレクタ16を操作する入力手段としての入力装置を信号線切換コネクタ2に備え、入力装置により図3に示す16bit→1bitデータセレクタ22へ値を渡す方法もある。この場合、ホストPC8は不要になり信号線切換コネクタ2単体で動作させることが可能になる。
また、本願のポイントはテストポイント4とプローブポイント2bの接続を電気的に切り換えられることにある。よって、本例ではテストポイントセレクトレジスタ21の値を設定することにより対応付けを行ったが、16bit→1bitデータセレクタ22への値の渡し方をGP−IBで行うことも可能である。
以上説明したように、本実施の形態の信号線切換コネクタ2では、1つの基板3の検査中に計測器6のプローブ7を付け替える必要がなく、基板3に対してプローブを着脱する手間を削減することができる。また、実際の基板3上でテストポイントを探す必要もなくなった。
上述した信号線切換コネクタ2をホストPC8と接続し、ホストPC8のソフトウエアを使うことで、検査するテストポイント4を名称で指定できるほか、検査するテストポイント4をまとめて切り換えることができるようになる。例えば、8本のプローブで32本のデータ線を検査する場合、従来ならば、8本×4回=計32回プローブを付け替える必要があった。本願発明では、初回8本のプローブ7を信号線切換コネクタ2に取り付ければ後はホストPC8のソフトウエアを用いて簡単な操作だけで検査するテストポイント4を変更できる。
本発明は、電気回路が形成された基板や基板上に実装される半導体素子の検査に適用される。
本実施の形態の信号線検査システムの全体構成例を示す説明図である。 本実施の形態の信号線切換コネクタの構成例を示すハードウエアブロック図である。 本実施の形態の信号線切換コネクタに備えられるテストポイントセレクタの構成例を示すハードウエアブロック図である。 16bit→1bitデータセレクタの構成例を示すハードウエアブロック図である。 4−TO−16デマルチプレクサの入出力の対応例を示す説明図である。 本実施の形態の信号線切換コネクタの構成例を示すソフトウエアブロック図である。 信号線切換コネクタを制御するための制御コマンドの一例を示す説明図である。 本実施の形態のホストPC8の構成例を示すソフトウエアブロック図である。 ユーザインタフェース画面の一例を示す説明図である。 信号線切換コネクタの初期化の処理を示すフローチャートである。 信号線切換コネクタの全体の処理を示すフローチャートである。 信号線切換コネクタにおけるコマンド実行の処理を示すフローチャートである。 ホストPCの初期動作の処理を示すフローチャートである。 ホストPCおけるプローブポイントとテストポイントの対応設定の処理を示すフローチャートである。 ホストPCにおける現状設定取得処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・信号線検査システム、2・・・信号線切換コネクタ、2a・・・コネクタ口、2b・・・プローブポイント、2c・・・導通ピン、3・・・基板、4・・・テストポイント、5・・・コネクタ受け口、6・・・計測器、7・・・プ
ローブ、8・・・ホストPC、9・・・通信ケーブル、10・・・CPU、11・・・RAM、12・・・ROM、13・・・通信I/F、14・・・I/Oインタフェース、15・・・表示装置、16・・・テストポイントセレクタ

Claims (7)

  1. 複数のテスト端子を有するコネクタを設けた検査対象の基板の前記各テスト端子とそれぞれ接続される複数の第1導通手段と、
    計測器に設けられる複数の計測端子とそれぞれ接続される複数の第2導通手段と、
    任意の前記第1導通手段と任意の前記第2導通手段を接続する接続切換手段と
    を備えたことを特徴とする信号線切換コネクタ。
  2. 前記第2導通手段の数が前記第1導通手段の数より少ない
    ことを特徴とする請求項1記載の信号線切換コネクタ。
  3. 前記接続切換手段で接続する前記第1導通手段と前記第2導通手段を設定する入力手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の信号線切換コネクタ。
  4. 前記第2導通手段と前記第1導通手段の接続関係を表示する表示手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の信号線切換コネクタ。
  5. 複数のテスト端子を有するコネクタを設けた検査対象の基板の前記コネクタと接続される信号線切換コネクタと、
    前記信号線切換コネクタと接続される端末装置とを備え、
    前記信号線切換コネクタは、
    前記複数のテスト端子とそれぞれ接続される複数の第1導通手段と、
    計測器に設けられる複数の計測端子とそれぞれ接続される複数の第2導通手段と、
    任意の前記第1導通手段と任意の前記第2導通手段を接続する接続切換手段とを備え、
    前記端末装置は、
    前記接続切換手段で接続する前記第1導通手段と前記第2導通手段を設定し、前記信号線切換コネクタに通知する制御手段を備えた
    ことを特徴とする信号線検査システム。
  6. 前記制御手段は、複数の前記第1導通手段と複数の前記第2導通手段の間の接続を一括して設定する
    ことを特徴とする請求項5記載の信号線検査システム。
  7. 前記第2導通手段の数が前記第1導通手段の数より少ない
    ことを特徴とする請求項5記載の信号線検査システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012078230A (ja) * 2010-10-04 2012-04-19 Hioki Ee Corp プロービング装置、検査装置および接続切替え方法
CN106970250A (zh) * 2017-03-29 2017-07-21 上海航天科工电器研究院有限公司 一种vpx数字信号测试装置
KR102038776B1 (ko) * 2018-09-05 2019-11-05 주식회사 카프 인쇄회로기판 검사 장치

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