JPH1069396A - チップ検査システム及び制御装置 - Google Patents

チップ検査システム及び制御装置

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JPH1069396A
JPH1069396A JP9127337A JP12733797A JPH1069396A JP H1069396 A JPH1069396 A JP H1069396A JP 9127337 A JP9127337 A JP 9127337A JP 12733797 A JP12733797 A JP 12733797A JP H1069396 A JPH1069396 A JP H1069396A
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JP
Japan
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chip
arithmetic processing
program information
evaluation program
control
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JP9127337A
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English (en)
Inventor
Kunio Nakaaze
邦雄 中畔
Takashi Kimura
隆志 木村
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベアチップ実装されているプリント基板に対
して、簡易な構成でチップの初期不良の有無を検査する
ことを目的とする。 【解決手段】 車載電子ユニット1のチップの初期不良
の有無を検査する時には、通常の動作電圧より高い電圧
を安定化電源回路4から車載電子ユニット1に所定時間
だけ印加し、高電圧印加終了後に、外部からシリアル通
信を介して電子部品の動作を評価するための評価プログ
ラム情報を評価用プログラム送信回路40からシリアル
通信回路SCI13上の受信レジスタ14で受信し、制
御プログラム情報と評価プログラム情報とから評価プロ
グラム情報をマルチプレクサ18で選択して命令デコー
ダ71に出力することで、通常使用時に用いられる制御
プログラム情報に代えて、チップの初期不良の有無を検
査可能な評価プログラム情報をMPU10内の命令デコ
ーダ71で解釈して命令実行するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップ検査システ
ム及び制御装置に関し、特に、制御装置を構成するベア
チップを基板実装した後にベアチップのスクリーニング
を行うことができるチップ検査システム及び制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チップ検査システム及び制御装置
としては、例えば図9に示す特開平7−287603号
公報記載の「エンジン制御装置」が知られている。
【0003】同図は、制御装置が搭載されたエンジン制
御システムを示す図であり、エンジン制御ユニット10
0からの制御信号により、エンジン102の点火時期、
空燃比等の制御を行うものである。このエンジン制御ユ
ニット100はマイコン103、入力処理回路104、
出力回路105、安定化電源回路113から構成され、
このエンジン制御ユニット100の電源は車載バッテリ
112から供給される。
【0004】このエンジン制御ユニット100を出荷す
る前にチップの初期不良の摘出を行うために、スクリー
ニングが必要となる。図9に示すものは、安定化電源切
り換え信号発生器115からの指令により安定化電源回
路113の出力電圧を通常電圧より上げて動作させるこ
とにより、マイコン103を基板にベアチップ実装した
状態でスクリーニングを行ない、チップの初期不良の有
無を検査することができるという利点を有するものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常、半導体チップの
検査はウエハ完成時及びパッケージ実装完成時に行って
いる。また、自動車用半導体ではパッケージ検査前に初
期不良があるか否かを検査するスクリーニングのために
バーンインテストを行うことがある。このバーンインテ
ストは、一般に、高温及び高電圧印加状態で所定時間動
作をさせる検査である。ベアチップ技術を採用した電子
ユニットでは、ベアチップ実装後に、ベアチップへのワ
イヤの接続状態や、ベアチップ実装後でなければ検査で
きない電気的特性値のテストを実施する必要がある。
【0006】ところが、プリント基板にベアチップを実
装すると、ベアチップの端子(パッド)がプリント基板
上の他の電子部品と接続されるので、パッケージされた
マイコンのように入出力端子に直接テスタの端子を接触
させたり、マイコンの動作確認のために、試験用プログ
ラムを記憶させた外部のメモリを接続することが困難で
あった。そこで、従来はベアチップをプリント基板に実
装した後にマイコンを動作させるため、スクリーニング
に用いる専用プログラムを本来の制御プログラムに追加
して不揮発性ROM108に格納しなければならなかっ
た。
【0007】しかしながら、スクリーニング時に初期不
良の有無を検査する場合に用いるプログラム容量は極め
て膨大なものになるので、マイコンに内蔵されるROM
の容量は増大し、その結果、マイコン103の部品コス
トが高くなるといった問題があった。本発明は上記に鑑
みてなされたもので、その目的は、ベアチップ実装され
ているプリント基板に対して、簡易な構成でチップの初
期不良の有無を検査することができるチップ検査システ
ム及び制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、上記課題を解決するため、演算処理装置及び制御プ
ログラム情報を記憶したROMを集積したチップをプリ
ント基板上にベアチップ実装された制御装置と、該制御
装置にシリアル通信線を介して接続され該演算処理装置
のチップの初期不良の有無を検査するチップ検査装置と
を備えたチップ検査システムであって、前記チップ検査
装置は、前記演算処理装置に所定時間だけ高電圧を印加
させるための電圧制御信号を発生する第1の制御信号発
生手段と、高電圧印加終了後に、前記演算処理装置のチ
ップの初期不良の有無を検査可能な評価プログラム情報
を送信する送信手段と、送信された評価プログラム情報
を選択して前記演算処理装置に入力させるための制御信
号を発生する第2の制御信号発生手段とを有し、前記制
御装置は、前記電圧制御信号に応じて、通常の動作電圧
より高い電圧を前記演算処理装置に所定時間印加する高
電圧印加手段と、高電圧印加終了後に、前記チップ検査
装置から前記シリアル通信線を介して入力した前記評価
プログラム情報を受信する受信手段と、前記制御信号に
応じて、前記制御プログラム情報に代えて前記演算処理
装置に入力する情報として受信された評価プログラム情
報を選択する選択手段とを有することを要旨とする。
【0009】請求項2記載の本発明は、上記課題を解決
するため、演算処理装置及び制御プログラム情報を記憶
したROMを集積したチップをプリント基板上にベアチ
ップ実装された制御装置であって、外部からの高電圧印
加指令に基づいて、通常の動作電圧より高い電圧を前記
演算処理装置に所定時間だけ印加する高電圧印加手段
と、高電圧印加終了後に、外部から前記演算処理装置の
チップの初期不良の有無を検査可能な評価プログラム情
報を受信する受信手段と、外部からの制御信号に応じ
て、前記制御プログラム情報に代えて前記演算処理装置
に入力する情報として受信された評価プログラム情報を
選択する選択手段とを有することを要旨とする。
【0010】請求項3記載の本発明は、上記課題を解決
するため、前記演算処理装置を駆動するための内部クロ
ック信号に代えて、外部から入力されて前記評価プログ
ラム情報を1ステップ毎に実行させるための外部クロッ
ク信号を選択して前記演算処理装置に出力するクロック
信号選択出力手段を有することを要旨とする。
【0011】請求項4記載の本発明は、上記課題を解決
するため、前記演算処理装置から出力されるアドレス情
報に従って、前記ROMから記憶情報を読み出す場合に
は、該アドレス情報をシリアル通信を介して外部に送信
する送信手段を有することを要旨とする。
【0012】請求項5記載の本発明は、上記課題を解決
するため、演算処理装置及び制御プログラム情報を記憶
したROMを集積したチップをプリント基板上にベアチ
ップ実装された制御装置に対して、該演算処理装置のチ
ップの初期不良の有無を検査するチップ検査装置であっ
て、前記演算処理装置に電源電圧を供給する電源回路に
対して、所定時間だけ高電圧を発生させるための電圧制
御信号を発生する第1の制御信号発生手段と、高電圧印
加終了後に、前記演算処理装置のチップの初期不良の有
無を検査可能な評価プログラム情報を送信する送信手段
と、送信された評価プログラム情報を選択して前記演算
処理装置に入力させるための制御信号を発生する第2の
制御信号発生手段とを有することを要旨とする。
【0013】請求項6記載の本発明は、上記課題を解決
するため、前記評価プログラム情報を1ステップ毎に実
行させるための外部クロック信号を前記演算処理装置に
出力する外部クロック発生手段を有することを要旨とす
る。
【0014】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1記載の
本発明によれば、チップ検査装置は、演算処理装置に所
定時間だけ高電圧を印加させるための電圧制御信号を発
生しておき、高電圧印加終了後に、演算処理装置のチッ
プの初期不良の有無を検査可能な評価プログラム情報を
送信する。次に、送信された評価プログラム情報を選択
して演算処理装置に入力させるための制御信号を発生す
る。一方、制御装置は、電圧制御信号に応じて、通常の
動作電圧より高い電圧を演算処理装置に所定時間印加
し、高電圧印加終了後に、チップ検査装置からシリアル
通信線を介して入力した評価プログラム情報を受信す
る。次に、制御信号に応じて、制御プログラム情報に代
えて演算処理装置に入力する情報として受信された評価
プログラム情報を選択するので、演算処理装置の初期不
良の有無を検査することができる。また、ROMの記憶
容量を増大させずに、演算処理装置の初期不良の有無を
検査することができる。
【0015】また、請求項2記載の本発明によれば、外
部からの高電圧印加指令に基づいて、通常の動作電圧よ
り高い電圧を演算処理装置に所定時間だけ印加してお
き、高電圧印加終了後に、外部から演算処理装置のチッ
プの初期不良の有無を検査可能な評価プログラム情報を
受信し、外部からの制御信号に応じて、ROMに記憶さ
れている制御プログラム情報に代えて演算処理装置に入
力する情報として受信された評価プログラム情報を選択
することで、演算処理装置の初期不良の有無を検査する
ことができる。また、ROMの記憶容量を増大させず
に、演算処理装置の初期不良の有無を検査することがで
きる。
【0016】また、請求項3記載の本発明によれば、演
算処理装置を駆動するための内部クロック信号に代え
て、外部から入力されて評価プログラム情報を1ステッ
プ毎に実行させるための外部クロック信号を選択して演
算処理装置に出力することで、演算処理装置上で評価プ
ログラム情報を1ステップ毎に実行させるようにしてい
るので、演算処理装置の初期不良の検査を個別に1ステ
ップ毎に確認しつつ行うことができる。
【0017】また、請求項4記載の本発明によれば、演
算処理装置から出力されるアドレス情報に従って、RO
Mから記憶情報を読み出す場合には、アドレス情報をシ
リアル通信を介して外部に送信することで、演算処理装
置による分岐命令やジャンプ命令の動作を外部で確認す
ることができる。
【0018】また、請求項5記載の本発明によれば、演
算処理装置に電源電圧を供給する電源回路に対して、所
定時間だけ高電圧を発生させるための電圧制御信号を発
生してチップのバーンインテストを行わせ、高電圧印加
終了後に、演算処理装置のチップの初期不良の有無を検
査可能な評価プログラム情報を送信し、送信された評価
プログラム情報を選択して演算処理装置に入力させるた
めの制御信号を発生するので、ROMに記憶されている
制御プログラム情報に代えて演算処理装置に入力する情
報として受信された評価プログラム情報を選択すること
ができ、演算処理装置の初期不良の有無を検査すること
ができる。また、ROMの記憶容量を増大させずに、演
算処理装置の初期不良の有無を検査することができる。
【0019】また、請求項6記載の本発明によれば、評
価プログラム情報を1ステップ毎に実行させるための外
部クロック信号を演算処理装置に出力することで、演算
処理装置上で評価プログラム情報を1ステップ毎に実行
させることができ、演算処理装置の初期不良の検査を個
別に1ステップ毎に確認しつつ行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態に係るチップ検査装置及び制御装置に適応可能な車載
電子ユニット1及び外部装置の構成を示す図である。
【0021】図1に示すように、車載電子ユニット1
は、入力処理回路2及び出力回路3を介して車載アクチ
ュエータ20を制御する。安定化電源回路4は、車載バ
ッテリ30からの入力電圧を1チップマイコン8(以
下、マイコン8という)、入力処理回路2、出力回路3
に必要な電圧に変換する。なお、マイコン8はプリント
基板にベアチップ実装されている。
【0022】内部発振回路5は、マイコン8の外部の水
晶発振子6を発振させて所定のクロック信号を出力す
る。マルチプレクサ7は、2入力−1出力の構成を有
し、内部発振回路5からのクロック信号が一方の入力端
子へ入力され、他方の入力端子へは外部クロック発生回
路60から出力される外部クロック信号61が入力さ
れ、マルチプレクサ7からの出力はMPU(Micro Proce
ssing Unit)10へ入力される。
【0023】マイコン8は、内部発振回路5やマルチプ
レクサ7の他、MPU10、入出力ポート11、プログ
ラムROM12、シリアル通信回路SCI13から構成
され、非バーンインテスト時(例えば車両走行時)に
は、プログラムROM12に記憶された制御プログラム
に従って動作する一方、チップの初期不良を検査する時
には、転送された評価用プログラムに従って動作する。
データパス15には、算術理論演算を行うためのALU
(Arithmetic and Logic Unit) 、複数のレジスタからな
るレジスタファイル等を含み、レジスタファイルは、C
PUで処理を行うデータを一時的に記憶する働きを持
つ。
【0024】命令レジスタ16は、プログラムROM1
2に格納されている命令コードを含むプログラムコード
をフェッチする。制御回路17は、命令レジスタ16に
フェッチされたプログラムコード中の命令コードを解釈
してデータパス15への制御信号19を出力する。マル
チプレクサ18は、命令レジスタ16からの出力とシリ
アル通信回路SCI13内の受信レジスタ14からの出
力を切り換えて制御回路17への入力とする。
【0025】MPU10は、一般に演算処理装置と呼ば
れ、命令コードの読み込み、命令コードの解釈、命令実
行、メモリや各レジスタへのアクセス、演算結果のメモ
リやレジスタへの書き込み等のステージを1命令の実行
で完了させる。入出力ポート11は、入力処理回路2及
び出力回路3とMPU10との間で入力出力データの授
受の管理を行う。プログラムROM12は、装置を制御
するための制御プログラムや制御データを記憶する読み
出し専用メモリである。
【0026】シリアル通信回路SCI13は、送信線4
2及びクロック信号線43を用いて評価用プログラム送
信回路40から送信されてくる評価用プログラムをクロ
ック同期式のデータ伝送を用いて受信する。車載バッテ
リ30は、電源を安定化電源回路4に供給する。
【0027】評価用プログラム送信回路40は、評価用
プログラムを送信線42及びクロック線43を用いてシ
リアル通信回路SCI13へクロック同期式のデータ伝
送を行う。なお、評価用プログラム送信回路40は、ハ
ンドヘルドコンピュータやパーソナルコンピュータであ
り、通常車外に配置され、車両診断等の必要なときにシ
リアル通信回路SCI13とシリアル通信線で接続して
使用する。
【0028】外部テスト信号発生回路50は、テスト信
号51を出力し、マルチプレクサ7とマルチプレクサ1
8の入力切り換えを同時に行う。また、外部テスト信号
発生回路50は、安定化電源回路4に高電圧指令信号5
4を出力して、バーンインテスト時には安定化電源回路
4の出力電圧を通常使用時(5V)より高い電圧(7
V)に設定する。外部クロック発生回路60は、クロッ
ク信号を発振させて外部クロック信号61をマルチプレ
クサ7に出力する。
【0029】次に、図2は制御回路17への入力を切り
換えるための回路の詳細を示したものである。その特徴
は、同図に示すように、命令レジスタ16及びシリアル
通信回路SCI13内部の受信レジスタ14は、それぞ
れnビットのレジスタからなる。また、マルチプレクサ
18は、命令レジスタ16及び受信レジスタ14から出
力される各ビットを入力してテスト信号51の状態に応
じて入力を切り換えて選択し、制御回路17内のnビッ
トの入力命令デコーダ71に出力する。なお、R1はテ
スト信号51に対するプルダウン抵抗である。ステート
記憶回路73は、命令デコーダ71からの出力とクロッ
ク信号74よりステート数を決定して格納する。なお、
ステート数は、マイコン8が現在何番目の処理を実行中
かを示す値である。
【0030】命令デコーダ71は、命令レジスタ16又
は受信レジスタ14からの出力、ステート記憶回路73
からの出力、データパス15からの出力の内いずれかを
デコードしてデータパス15にmビット制御信号72を
出力する。
【0031】次に、図3はMPU10へ入力されるクロ
ック信号を切り換えるための回路を詳細に示したもので
ある。水晶発振子6は、マイコン8内部の発振回路5に
より所定周波数のクロック信号を発振させ、1ビットの
分周回路83で1/2に分周されマルチプレクサ7に入
力される。マルチプレクサ7は、2入力1出力からな
り、分周後のクロック信号及び外部クロック発生回路6
0からの外部クロック信号61を入力し、テスト信号5
1の状態に応じて入力を切り換えて選択後のクロック信
号をMPU10に出力する。なお、R1はテスト信号5
1が開放状態の時に信号をLow状態に設定するプルダ
ウン抵抗である。
【0032】次に、図1〜図3を用いて車載電子ユニッ
ト1の通常使用時の動作を説明する。なお、通常使用
時、車載電子ユニット1のマルチプレクサ7,マルチプ
レクサ18及び安定化電源4に与えられるテスト信号5
1及び高電圧指令信号はLow状態である。この場合、
外部テスト信号発生回路50が接続されていないため、
図示を省略したプルダウン抵抗R1によりテスト信号5
1がLow状態になる。この時、マルチプレクサ18は
命令レジスタ16からの入力を選択し、命令レジスタ1
6の各ビットが制御回路17内の命令デコーダ71に入
力される。マルチプレクサ7は1ビット分周回路83の
クロック信号出力を選択し、水晶発振子6が接続された
マイコン内部発振回路5で生成された所定の周波数パル
スを1ビット分周回路83で分周した基本クロック信号
をMPU10に出力する。また、安定化電源回路4は通
常使用時の電源電圧(5V)を出力する。
【0033】次に、制御回路17が動作を開始し、制御
回路17は命令をフェッチするため制御信号19をデー
タパス15に出力する。データパス15は、プログラム
ROM12に格納されている命令コードを読み込むため
にアドレスを内部バス23に出力する。プログラムRO
M12は、アドレスバスに示されたアドレスから次に実
行すべき命令コードを内部バス23に出力する。制御回
路17は、この命令コードを命令レジスタ16に格納し
た後、この命令コードを解釈し、命令に従った作業を実
行する制御信号をデータパス15に出力する。こうして
1回のマシンサイクルが終了し、制御回路17は次のマ
シンサイクルを準備する。このように制御回路17は動
作する。
【0034】このように、MPU10はプログラムRO
M12に記憶された命令コードを読み出しながら動作す
る。ここで、次にプログラムROM12に記憶された命
令コードに従った動作の一例を説明する。車載アチュエ
ータ20の出力として、例えば簡単なオンオフ信号を出
力するセンサが考えられるが、センサ出力は電気的に入
力処理回路2に接続されている。入力処理回路2は入出
力ポート11に接続されており、MPU10は命令コー
ドに従い内部バス22を介してポート11に入力されて
いるセンサ信号をデータパス15に読み込む。データパ
ス15は、プログラムROM12に記憶された命令コー
ドに従って読み込んだセンサ信号に基づいて演算または
判断を行ない、次のアクチュエータ制御信号を決定す
る。次に、MPU10は内部バス23を介し、アクチュ
エータ制御信号を入出力ポート11にラッチする。ポー
ト11はMPU10から送られてきた制御信号を、次に
アクセスされるまで保持する働きを有している。ポート
11からの出力は、出力回路3に接続されており、出力
回路3は電気的に車載アクチュエータ20に接続されて
いる。このようにして、MPU10は車載ユニット1及
び車載アクチュエータ20に制御する。
【0035】次に、図1〜図3を用いて車載電子ユニッ
ト1のベアチップの初期不良を検査する場合の動作を説
明する。ベアチップの初期不良を検査時には、始めに、
ベアチップに通常の動作電圧よりも高い電圧を印加して
バーンインテストを行う。
【0036】まず、外部テスト信号発生回路50からH
igh状態の高電圧指令信号54を発生させて、安定化
電源回路4の出力電圧を7Vに設定し、車載電子ユニッ
ト1をバーンインテストが可能な状態に設定する。同時
に、評価用プログラム送信回路40では、バーンインテ
スト時間の計測を開始し、例えば数十時間に渡って高電
圧をベアチップに印加する。
【0037】バーンインテストを終了した後に、外部テ
スト信号発生回路50から出力されている高電圧指令信
号54を解除して安定化電源回路4の出力電圧を5Vに
戻す。ここで、車載電子ユニット1には外部テスト信号
発生回路50が接続されており、テスト信号51をLo
w状態にして、マルチプレクサ18に命令レジスタ16
からの出力を選択させる。
【0038】次に、評価用プログラム送信回路40から
評価プログラムを送信線42及び43を用いてシリアル
通信回路13へクロック同期式のデータ伝送を行なう。
送信線42には送るべきデータが、送信線43にはマイ
コン8にデータを読み込ませるための同期クロック信号
が評価用プログラム送信回路40から出力される。
【0039】次に、シリアル通信回路13内部の受信レ
ジスタ14は、受信したプログラムコードをマルチプレ
クサ18を介して制御回路17の命令デコーダ71に引
き渡す。次に、制御回路17によってデータパス15を
制御する制御信号19が決定される。なお、データパス
15を制御する基本クロック信号としてはテスト信号5
1により、マルチプレクサ7に入力されている外部クロ
ック発生回路60から出力されるクロック信号が入力さ
れる。
【0040】ここで、外部クロック発生回路60,外部
テスト信号発生回路50,評価用プログラム送信回路4
0は同期しており、外部テスト信号発生回路50により
外部クロック発生回路60,評価用プログラム送信回路
40は起動し、評価プログラム送信回路が命令コードを
1つ送信する毎に、MPUがこの命令コードを実行する
のに必要なクロック信号を外部クロック発生回路60か
ら供給される。
【0041】図2においては、外部テスト信号発生回路
50によりテスト信号51がHigh状態になること
で、受信レジスタ14の各ビットが選択され制御回路1
7内の命令デコーダ71に入力される。図3において
は、テスト信号51がHigh状態になることで、外部
クロック信号61がMPU10に対して出力される。
【0042】図1に示す評価用プログラム送信回路40
には、MPU10内部の制御回路17及びデータパス1
5等の回路機能をチェックするための命令コードが予め
格納されており、評価用プログラム送信回路40に記憶
されている命令コードを1行づつシリアル通信によって
シリアル通信回路SCI13に転送される。
【0043】次に、図4を用いてシリアル通信回路SC
I13によって転送される命令コードの一例を説明す
る。評価用プログラム送信回路40から、評価用プログ
ラムをシリアル通信回路SCIの受信レジスタ14に1
ワード転送する場合、図4に示すような転送フォーマッ
トを満足するように命令コードを作成すればよい。ま
た、同図において転送フォーマットの通信ビット数は1
6ビットであり、非ゼロ復帰符号であるNRZ(Non Re
turn to Zero)方式を用い、読み取りクロック信号をデ
ータと同時に送信する同期通信方式を用いる。
【0044】例えばレジスタRm上のデータをレジスタ
Rnに転送するMOV命令を転送する場合、図4(A)
に示すように、8ビットの命令コード(ロ)、各4ビッ
トのレジスタアドレス(ハ)、(ニ)を連続してNRZ
方式で送信し、同時に図4(B)に示す読み取りクロッ
ク信号を送信する。
【0045】次に、図5に示すフローチャートを用いて
車載電子ユニット1のチップの初期不良を検査する時の
動作を説明する。ステップS10では、外部テスト信号
発生回路50からHigh状態の高電圧指令信号54を
発生させて安定化電源回路4に与える。即ち、安定化電
源回路4に出力電圧7Vを出力させ、車載電子ユニット
1をバーンインテストが可能な状態に設定する。ここ
で、安定化電源回路4から出力電圧7Vが出力されるこ
とで、バーンインテスト状態になる。同時に、外部テス
ト信号発生回路50は、バーンインテストが開始された
ことを表すバーンインテスト開始信号53を評価用プロ
グラム送信回路40に出力する。評価用プログラム送信
回路40では、外部テスト信号発生回路50からのバー
ンインテスト開始信号53の入力に同期してバーンイン
テスト時間の計測を開始する。
【0046】次に、ステップS20では、計測されるバ
ーンインテスト時間が所定時間として例えば数十時間に
達したか否かを判断する。ここで、所定時間に達した場
合にはステップS30に進む一方、所定時間に達してな
い場合にはステップS20に戻り、バーンインテスト時
間が所定時間になるまで、計測を継続する。
【0047】次に、ステップS30では、数十時間に渡
るバーンインテストが終了したので、外部テスト信号発
生回路50から出力されている高電圧指令信号54を解
除して安定化電源回路4の出力電圧を5Vに戻す。ステ
ップS40では、外部テスト信号発生回路50からHi
gh状態のテスト信号51を発生させ、マルチプレクサ
7、マルチプレクサ18にこのテスト信号を与える。即
ち、テストモードとして、マルチプレクサ7に外部クロ
ック信号を選択させ、また、マルチプレクサ18に外部
命令を選択させる。
【0048】ステップS50では、評価用プログラム送
信回路40内において、予め評価プログラムを記憶する
ROM140のアドレスをインクリメントして1ワード
分のプログラムを読み出す。次に、ステップS60で
は、評価用プログラム送信回路40から、評価用プログ
ラムを送信線42及びクロック信号線43を用いてシリ
アル通信回路SCI13の受信レジスタ14にクロック
同期式のデータ伝送を用いて1ワードずつ転送する。
【0049】ステップS70では、受信レジスタ14に
受信された命令コードを実行させるために、外部クロッ
ク発生回路60からクロック信号を出力して1ワードの
命令コードをMPU10に与えステップ毎に動作させ
る。ここで、受信された1ワードの命令コードが車載ア
クチュエータ20を動作させるための例えばOUT命令
である場合に、このOUT命令に応じて入出力ポート1
1から入力回路3を経由して車載アクチュエータ20に
制御信号が伝えられ、その結果、車載アクチュエータ2
0は動作する。
【0050】ステップS80では、命令実行毎に車載ア
クチュエータ20の動作確認が行なわれるが、通常電子
ユニットのテスト時には、実物のアクチュエータを模擬
した擬似負荷を接続し、電子ユニットから出力される制
御信号をモニタする。なお、このような一連の動作は、
外部クロック発生回路60,外部テスト信号発生回路5
0,評価用プログラム送信回路40からなるチップ検査
装置によって行われるものである。
【0051】ステップS90では、チップ検査装置は定
められた一連の動作確認項目を自動的にチェックを行な
い、車載アクチュエータ20の動作が正常か否かを判断
し、動作が正常の場合にはステップS100に進む一
方、そうでない場合にはステップS110に進む。ステ
ップS100では、車載アクチュエータ20が正常動作
を続けたので、ベアチップの初期不良がなく良品として
判定する。一方、ステップS110では、車載アクチュ
エータ20が正常動作を続けられなかったので、ベアチ
ップに初期不良があると判定する。なお、本実施の形態
においては、ベアチップが良品か否かを判定する場合に
ついて説明したが、本発明はこれに限られるものではな
く、例えばプログラムROM12や入出力ポート11や
入力処理回路2や出力回路3等の電子部品の動作の良否
を判定することもできる。
【0052】このように、車載電子ユニット1の試験時
には、通常の動作電圧より高い電圧をベアチップを有す
る車載電子ユニット1に所定時間だけ印加し、高電圧印
加終了後に通常の動作電圧に戻す。次に、外部からシリ
アル通信を介してベアチップの動作を評価するための評
価プログラム情報を評価用プログラム送信回路40から
シリアル通信回路SCI13上の受信レジスタ14で受
信し、制御プログラム情報と評価プログラム情報とから
評価プログラム情報をマルチプレクサ18で選択して命
令デコーダ71に出力することで、通常使用時に用いら
れる制御プログラム情報に代わって、試験時には評価プ
ログラム情報をMPU10内の命令デコーダ71で解釈
して命令実行するようにしているので、ベアチップ実装
された基板上のチップのスクリーニングを行うことがで
きる。また、評価プログラムを外部におくため、装置に
搭載するMPU10のプログラムROM12の容量を増
大させずに、ベアチップ実装されているチップの初期不
良の有無を検査することができる。さらに、従来のよう
に、アドレス及びデータバスのビット数分の信号授受を
行うためのコネクタピンを設ける必要がなく、信号授受
のためにコネクタピン42,43,51のみを用いるた
め、部品コストの低下に寄与することができる。
【0053】(第2の実施の形態)図6は、本発明の第
2の実施の形態に係るチップ検査装置及び制御装置に適
応可能な車載電子ユニット1及び外部装置の構成を示す
図である。その特徴は、図1に示す第1の実施の形態に
おいては、シリアル通信を介して命令コードのみを転送
していたのに対し、図6に示す本実施の形態において
は、データパス15内部にあったデータレジスタに格納
されるデータも外部とのシリアル通信を介して変更でき
るようにしたものである。さらに、アドレスバスの内容
をシリアル通信を介して外部に出力できるようにしたも
のである。
【0054】図1に示す構成では命令レジスタの後方に
配置してあったマルチプレクサ18を、図6に示す構成
では命令レジスタ16の前方に配置し、マルチプレクサ
18からの出力をデータレジスタ21及び命令レジスタ
16に接続している。データレジスタ21は、データパ
ス15に既にあったレジスタである。マルチプレクサ1
6は、SCI13の受信レジスタ14からの出力と内部
データパス23からの出力を入力し、評価用プログラム
送受信回路50からのMPX選択信号52の出力によ
り、何れかの入力を選択して、命令レジスタ16及びデ
ータレジスタ21に格納する。
【0055】また、データパス15からはアドレスバス
22が出力されており、プログラムROM12,処理し
た制御情報(データ)を格納するRAM24,さらにア
ドレスデコーダ25に接続されている。アドレスデコー
ダ25は、入出力ポートに割り当てられたアドレスをデ
コードし、そのアドレスがアクセスされた時に入出力ポ
ートをイネーブルにする信号を出力する。
【0056】さらに、アドレスバス22からの出力は、
SCI13の送信レジスタ44に入力されており、送信
レジスタ44に格納されているアドレス情報は、新たに
追加した送信線(TX)41を介して、評価用プログラ
ム送受信回路40に出力される。このようにして、制御
回路17が次に読み出すべきプログラムROM12のア
ドレスを外部へ送信レジスタ44を介してシリアル通信
することができる。なお、このアドレスはデータパス1
5が演算処理した結果によって変化し、マイコン8の次
の動作を決定するものである。
【0057】次に、図6を用いて車載電子ユニット1の
スクリーニング時の動作を説明する。まず、外部テスト
信号発生回路50は、外部テスト信号端子51をHig
h状態に設定し、クロック信号を内部発振回路5の内部
クロック信号から外部クロック発生回路60の外部クロ
ック信号61に切り換える。一方、評価用プログラム送
受信装置40は、外部クロック発生回路60を起動する
と同時に、受信線(RX)42を介して最初の命令コー
ドを送信する。
【0058】マイコン8は、受信線(RX)42を介し
て命令コードが送られてくると、この命令コードは受信
レジスタ14、マルチプレクサ18を経由して命令レジ
スタ16にストアされる。制御回路17が、命令コード
に直接的(イミディエイト)データが含まれる命令コー
ドであると判断した場合、制御信号26がデータレジス
タ21に出力され、命令コード内に配置された直接的デ
ータをデータレジスタ21に格納する。
【0059】データパス15は、データレジスタ21に
格納されたデータを用いて演算処理を行なう。さらに、
実行する命令コードがRAM24に記憶されたデータを
データレジスタ21に格納する命令である場合は、マル
チプレクサ18の選択を一時的に内部データパス23に
切り換える必要がある。このために、MPX制御信号5
2が、評価用プログラム送受信回路52からマルチプレ
クサ18に供給されている。評価用プログラム送受信回
路52は、後述する方法でアドレスバス22上のアドレ
ス情報を確認し、RAM24のアドレスが出力された
時、MPX制御信号52をLow状態に変更し、マルチ
プレクサ18の選択を内部データパス側に切り換える。
これら動作は、評価用プログラム送受信回路52が外部
クロック発生回路60のクロック信号を制御しつつ実行
され、1マシンサイクルが完了した時を見計らってMP
X制御信号52を再び受信レジスタ14側に戻す。この
とき、マイコン8は、次サイクルで実行すべき命令コー
ドが転送されるまで待機する。
【0060】このようにして、外部から受信レジスタ1
4を介してシルアル転送された命令コードが、RAM上
のデータを扱う命令コードや、命令フォーマット内に直
接データを含む命令コードに場合にも、この命令コード
を実行することができる。
【0061】次に、マイコン8からアドレスバス22上
のアドレス情報を外部に出力する動作を説明する。アド
レスバス22はSCI13に接続されており、データパ
ス15からアドレスが出力される毎に送信レジスタ44
にストアされる。評価用プログラム送受信回路52は、
通信制御信号41(DRと図示してある)によってSC
I13に送信要求し、SCI13は送信要求を受け付け
ると送信レジスタ44内のアドレスを評価用プログラム
送受信回路52に出力する。
【0062】この機能は、データパス15による処理結
果に依存して、次に実行すべき命令コードが異なる場合
に有効である。データパス15は演算処理後、次にフェ
ッチすべき命令コードの格納アドレスをアドレスバス2
2に出力し、送信レジスタ44にストアされる。次に、
このアドレス情報は送信レジスタ44から通信制御信号
41を介して評価用プログラム送受信回路52に送信さ
れる。一方、評価用プログラム送受信回路52は、この
アドレス情報をシリアル通信によってモニタし、そのア
ドレス情報によってマイコン8の動作をモニタしつつ、
次に実行すべき命令コードを送信する。
【0063】このようにして、外部からシリアル通信を
用いて命令コードを受信したり、外部にアドレス情報を
送信することができるので、条件分岐のような分岐命令
や、プログラムの流れを変更するジャンプ命令等の複雑
な命令コードを実行することができる。なお、命令コー
ドの実行以外の動作は、第1の実施の形態と同様であ
り、その説明を省略する。
【0064】図7は、第2の実施の形態において図2に
示す部分の詳細な構成を示す回路図である。外部テスト
信号発生回路50から出力されるMPX制御信号51に
よりマルチプレクサ18は、入力されている内部バス信
号23及び受信レジスタ14のどちらかを選択する。M
PX信号51がHigh状態の時、受信レジスタ15側
が選択され、MPX信号15がLow状態の時、内部バ
ス信号23側が選択される。マルチプレクサ18からの
出力は命令レジスタ16,データレジスタ21に供給さ
れ、各々、制御回路17、データパス15に導入され
る。なお、データレジスタ21は説明の都合上データパ
ス15の外部に配置しているが、実際にはデータパス1
5の一部に設けられているものである。
【0065】このように、内部データパスを外部に直接
出力しないように構成されたマイコン8においては、外
部からシリアル通信により送信される命令コードを直接
MPU10内部の制御回路17、データレジスタ21に
ストアできる構成とする一方、MPU10からのアドレ
ス信号をシリアル通信により外部に送信できる構成とし
たことで、ベアチップ実装されている車載電子ユニット
1のチップの初期不良の有無を検査する際に、マイコン
8を動作させるためのプログラムをチップ内部のプログ
ラムROM12に予め配置しておく必要がなくなる。従
って、マイコン8を構成するプログラムROM12の容
量が通常時に用いるプログラムの記憶に必要な最小限の
容量でよく、チップの初期不良の有無を検査する場合に
用いるプログラムの記憶容量分だけ低コストに構成する
ことができる。
【0066】また、外部から命令コードを送信してチッ
プの初期不良を検査するのに必要な動作を行なう場合
に、ジャンプ命令、分岐命令、算術演算命令、論理演算
命令等の複雑な命令を使用することができる。
【0067】さらに、MPU内部のアドレスバス上のア
ドレス信号を直接外部でモニタでき、MPUの動作状態
を確認することができる。さらにまた、チップに追加す
るパッド数が少なくてよく、外部から命令コードをシリ
アル通信するような構成を簡単な回路を用いて実現する
ことができる。
【0068】次に、図8に示すフローチャートを用いて
チップの初期不良を検査する時に行なう評価プログラム
の一例を説明する。このようなプログラムをシリアル通
信を用いて1命令づつMPU10に送信して実行させ
る。なお、本プログラムを第1の実施の形態において用
いるようにしてもよい。なお、本プログラムは、車載ア
クチュエータ20に相当する擬似負荷を50ms毎にオ
ンオフ作動させる場合について示したものである。
【0069】ステップS210では、アクチュエータ駆
動信号のポート出力をオン状態に設定する。次に、ステ
ップS220では、変数であるCOUNT値を0に設定
する。ステップS230では、COUNT値をインクリ
メント(+1)する。この際、COUNT値をインクリ
メント(+1)するための所要時間を1μsになるよう
に、外部クロック信号発生発生回路60のクロック信号
周期を調整しておく。
【0070】ステップS240では、COUNT値が5
0000μs(50ms)に到達したか否かを判断す
る。COUNT値が50000μsに到達した場合には
ステップS250に進む一方、到達していない場合には
ステップS230に戻り、COUNT値を繰り返しイン
クリメントする。
【0071】COUNT値が50000μsに到達した
場合には、ステップS250では、アクチュエータ駆動
信号のポート出力をオフ状態に戻す。同様にして、ステ
ップS260,S270,S280で50msをカウン
トした後、再びステップS210に戻る。次に、ステッ
プS210では、アクチュエータ駆動信号のポート出力
を再度オン状態に設定する。
【0072】図6に示すように、データパス15内部に
あるデータレジスタに格納されるデータも外部とのシリ
アル通信を介して変更できるように構成し、さらに、ア
ドレスバスの内容をシリアル通信を介して外部に出力で
きるように構成したので、図8に示すステップS210
〜S280に示すように、命令フィールドの中にデータ
を含む命令(イミディエント命令)、無条件ジャンプ命
令、分岐(ブランチ)命令といった命令も扱うことがで
きる。バーンインテストや検査の時にマイコンを動作さ
せるためには、図1に示す構成を用いて基本的な動作を
実行することができるが、図6に示す本実施の形態で
は、より複雑な動作を実行することができる。
【0073】以上説明してきたように、本発明によれば
バーンインテスト後のベアチップ実装基板のチップ検査
を効率的に実現できる。ところで、バーンインテストと
は、ストレスをチップに与えて壊れかけの不良チップを
早期に抽出する検査のことであり、バーンインテストに
ついては様々な手法が知られている。通常、高温度、高
電圧の条件化においてベアチップ実装さた基板のチップ
を所定の数十時間、単純な動作をさせるダイナミックバ
ーンインテストが一般的に用いられる。
【0074】このダイナミックバーンインテストでは、
チップに高電圧、高温のストレスを印加した状態でチッ
プを動作させるため、チップ上の隅々の回路にストレス
が伝達され、初期不良チップを確実に発見できる特徴が
ある。このダイナミックバーンインテストを実施するた
めには、通常のバーンインテスト時の動作プログラムを
マイコンのプログラムROMに書き込まなければならな
い。
【0075】しかし、本発明はこのダイナミックバーン
インテストに対しても効果がある。即ち、ダイナミック
バーンインテスト時にも外部よりバーンインテスト時の
動作プログラムを送信すればよく、プログラムROM上
にバーンインテスト時の動作プログラムを記憶する必要
がなくなる。図8に示したフローチャートは、バーンイ
ンテスト時にも適用できるものであり、このような単純
なプログラムをダイナミックバーンインテスト時に使用
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るチップ検査装
置及び制御装置に適応可能な車載電子ユニット1及び外
部装置の構成を示す図である。
【図2】制御回路17への入力を切り換えるための回路
の詳細を示した図である。
【図3】MPU10へ入力されるクロック信号を切り換
えるための回路の詳細に示した図である。
【図4】シリアル通信回路SCI13によって転送され
るプログラムコードの一例を説明するための図である。
【図5】車載電子ユニット1のチップのスクリーニング
時の動作を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るチップ検査装
置及び制御装置に適応可能な車載電子ユニット1及び外
部装置の構成を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る制御回路17
への入力を切り換えるための回路の詳細を示した図であ
る。
【図8】チップの初期不良を検査する時に行なう評価プ
ログラムの一例を示すフローチャートである。
【図9】従来の制御装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 車載電子ユニット 5 内部発振回路 7 マルチプレクサ 10 MPU 12 プログラムROM 13 SCI 14 受信レジスタ 16 命令レジスタ 18 マルチプレクサ 21 データレジスタ 40 評価用プログラム送信回路 44 送信レジスタ 60 外部クロック発生回路 71 命令デコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 45/00 380 F02D 45/00 380 G06F 15/78 510 G06F 15/78 510K

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演算処理装置及び制御プログラム情報を
    記憶したROMを集積したチップをプリント基板上にベ
    アチップ実装された制御装置と、該制御装置にシリアル
    通信線を介して接続され該演算処理装置のチップの初期
    不良の有無を検査するチップ検査装置とを備えたチップ
    検査システムであって、 前記チップ検査装置は、 前記演算処理装置に所定時間だけ高電圧を印加させるた
    めの電圧制御信号を発生する第1の制御信号発生手段
    と、 高電圧印加終了後に、前記演算処理装置のチップの初期
    不良の有無を検査可能な評価プログラム情報を送信する
    送信手段と、 送信された評価プログラム情報を選択して前記演算処理
    装置に入力させるための制御信号を発生する第2の制御
    信号発生手段とを有し、 前記制御装置は、 前記電圧制御信号に応じて、通常の動作電圧より高い電
    圧を前記演算処理装置に所定時間印加する高電圧印加手
    段と、 高電圧印加終了後に、前記チップ検査装置から前記シリ
    アル通信線を介して入力した前記評価プログラム情報を
    受信する受信手段と、 前記制御信号に応じて、前記制御プログラム情報に代え
    て前記演算処理装置に入力する情報として受信された評
    価プログラム情報を選択する選択手段とを有することを
    特徴とするチップ検査システム。
  2. 【請求項2】 演算処理装置及び制御プログラム情報を
    記憶したROMを集積したチップをプリント基板上にベ
    アチップ実装された制御装置であって、 外部からの高電圧印加指令に基づいて、通常の動作電圧
    より高い電圧を前記演算処理装置に所定時間だけ印加す
    る高電圧印加手段と、 高電圧印加終了後に、外部から前記演算処理装置のチッ
    プの初期不良の有無を検査可能な評価プログラム情報を
    受信する受信手段と、 外部からの制御信号に応じて、前記制御プログラム情報
    に代えて前記演算処理装置に入力する情報として受信さ
    れた評価プログラム情報を選択する選択手段とを有する
    ことを特徴とする制御装置。
  3. 【請求項3】 前記演算処理装置を駆動するための内部
    クロック信号に代えて、外部から入力されて前記評価プ
    ログラム情報を1ステップ毎に実行させるための外部ク
    ロック信号を選択して前記演算処理装置に出力するクロ
    ック信号選択出力手段を有することを特徴とする請求項
    2記載の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記演算処理装置から出力されるアドレ
    ス情報に従って、前記ROMから記憶情報を読み出す場
    合には、該アドレス情報をシリアル通信を介して外部に
    送信する送信手段を有することを特徴とする請求項2記
    載の制御装置。
  5. 【請求項5】 演算処理装置及び制御プログラム情報を
    記憶したROMを集積したチップをプリント基板上にベ
    アチップ実装された制御装置に対して、該演算処理装置
    のチップの初期不良の有無を検査するチップ検査装置で
    あって、 前記演算処理装置に電源電圧を供給する電源回路に対し
    て、所定時間だけ高電圧を発生させるための電圧制御信
    号を発生する第1の制御信号発生手段と、 高電圧印加終了後に、前記演算処理装置のチップの初期
    不良の有無を検査可能な評価プログラム情報を送信する
    送信手段と、 送信された評価プログラム情報を選択して前記演算処理
    装置に入力させるための制御信号を発生する第2の制御
    信号発生手段とを有することを特徴とするチップ検査装
    置。
  6. 【請求項6】 前記評価プログラム情報を1ステップ毎
    に実行させるための外部クロック信号を前記演算処理装
    置に出力する外部クロック発生手段を有することを特徴
    とする請求項5記載のチップ検査装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7729632B2 (en) 2005-10-20 2010-06-01 Samsung Electronics Co., Ltd. High voltage power supply and a high voltage power control method thereof
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