JP2005164304A - 照射光学系及びこの照射光学系を備えた粒子処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
2個あるいはそれ以上の光源を持つ粒子解析装置の光学系が大型化する問題を解決する。
【解決手段】
レーザ光を出射する第1の光源と、第1の光源と波長の異なるレーザ光を出射する第2の光源と、第1の光源の光軸上に配置された第1の反射手段と、第1の光源のレーザ光を反射させ、且つ第2の光源のレーザ光を透過させることによりレーザ光を合成させるための合成手段と、移動する被検粒子が合成手段により合成されたレーザ光により照射されるように配置された第2の反射手段と、集光レンズ及び円形のレーザスポットを楕円形に変形させるレンズよりなる集光手段とを備え、第1の光源が第2の光源に対し、第2の反射手段により反射されたレーザ光の進行方向側に配置されることにより、小型化が可能な粒子解析装置の光学系を提供する。
【選択図】 図1
2個あるいはそれ以上の光源を持つ粒子解析装置の光学系が大型化する問題を解決する。
【解決手段】
レーザ光を出射する第1の光源と、第1の光源と波長の異なるレーザ光を出射する第2の光源と、第1の光源の光軸上に配置された第1の反射手段と、第1の光源のレーザ光を反射させ、且つ第2の光源のレーザ光を透過させることによりレーザ光を合成させるための合成手段と、移動する被検粒子が合成手段により合成されたレーザ光により照射されるように配置された第2の反射手段と、集光レンズ及び円形のレーザスポットを楕円形に変形させるレンズよりなる集光手段とを備え、第1の光源が第2の光源に対し、第2の反射手段により反射されたレーザ光の進行方向側に配置されることにより、小型化が可能な粒子解析装置の光学系を提供する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、対象物に光を照射するための照射光学系、及びこの照射光学系を備えた粒子処理装置に関する。
従来、病院等において、血液等の検体中の血球等の粒子を測定、解析するために、種々の粒子解析装置が使用されている。また、工業用微粒子の製造現場等においても、製造した微粒子の品質管理等のために種々の粒子解析装置や粒子像を撮像する粒子撮像装置が使用されている。このような粒子解析装置や粒子撮像装置等の粒子処理装置として、複数のレーザ光源を備える照射光学系を有する粒子処理装置が知られている。
例えば、図5に示すように、レーザ光源403から出射されたレーザ光が、ダイクロイックミラー414及び結像レンズ404を介してフローセル401に照射され、且つレーザ光源413から出射されたレーザ光が、全反射ミラー415、ダイクロイックミラー414及び結像レンズ404を介してフローセル401に照射される照射光学系を備えた粒子解析装置が知られている(特許文献1参照)。
また、図6に示すように、He−Cdレーザ光源501から出射されたレーザ光が、反射鏡503、ダイクロイックミラー504及び集光レンズ505を介してフローセル507に照射され、且つHe−Neレーザ光源502から出射されたレーザ光が、ダイクロイックミラー504及び集光レンズ505を介してフローセル507に照射される照射光学系を備えた粒子解析装置が知られている(特許文献2参照)。
例えば、図5に示すように、レーザ光源403から出射されたレーザ光が、ダイクロイックミラー414及び結像レンズ404を介してフローセル401に照射され、且つレーザ光源413から出射されたレーザ光が、全反射ミラー415、ダイクロイックミラー414及び結像レンズ404を介してフローセル401に照射される照射光学系を備えた粒子解析装置が知られている(特許文献1参照)。
また、図6に示すように、He−Cdレーザ光源501から出射されたレーザ光が、反射鏡503、ダイクロイックミラー504及び集光レンズ505を介してフローセル507に照射され、且つHe−Neレーザ光源502から出射されたレーザ光が、ダイクロイックミラー504及び集光レンズ505を介してフローセル507に照射される照射光学系を備えた粒子解析装置が知られている(特許文献2参照)。
特許文献1に記載された照射光学系においては、フローセル401中の粒子流に対して垂直方向(図5中のX方向)に、レーザ光源403、ダイクロイックミラー414及び結像レンズ404が一直線に配置されている。また、特許文献2に記載された照射光学系においては、フローセル507中の粒子流に対して垂直方向(図6中のX方向)に、反射鏡503、ダイクロイックミラー504及び集光レンズ505が一直線に配置されている。このような構成によって、特許文献1及び特許文献2に記載された照射光学系では、レーザ光を照射対象物(粒子流)に導くために、照射対象物に対向して直線的に配置される光学部材の数が多くなり、その長さが長くなっている。
本発明は、上述した事情を考慮して、照射対象物に対向して配置される光学部材の数を少なくし、それによって小型化された照射光学系を提供することを目的とする。
本発明は、上述した事情を考慮して、照射対象物に対向して配置される光学部材の数を少なくし、それによって小型化された照射光学系を提供することを目的とする。
本発明の照射光学系は、第1のレーザ光を出射する第1の光源と、第1のレーザ光と波長の異なる第2のレーザ光を出射する第2の光源と、第1の光源の光軸上に配置され、第1の方向に第1のレーザ光を反射する第1の反射手段と、第1の反射手段によって第1の方向に反射された第1のレーザ光を反射し、且つ第2の光源から出射された第2のレーザ光を透過することにより第1及び第2のレーザ光を合成させる合成手段と、合成手段により合成されたレーザ光を第2の方向に反射する第2の反射手段と、第2の反射手段によって反射されたレーザ光を集光するための集光手段とを備え、第1の方向と第2の方向とが平行で、且つ逆方向である。
また、本発明の照射光学系においては、上記第1の光源の光軸が、第2の光源の光軸と平行であることが好ましい。
また、本発明の照射光学系においては、上記第1の光源から集光手段までの第1のレーザ光の光路と、上記第2の光源から集光手段までの第2のレーザ光の光路とが、同一平面上にあることが好ましい。
また、本発明の照射光学系においては、前記第1の光源から集光手段までの第1のレーザ光の光路と、前記第2の光源から集光手段までの第2のレーザ光の光路とが、同一水平面上にあることが好ましい。
また、本発明の照射光学系においては、上記第1の反射手段、合成手段及び第2の反射手段がプリズムから成り、このプリズムが、第1の方向に第1のレーザ光を反射する第1の反射面と、第1のレーザ光を反射し、且つ第2のレーザ光を透過することにより第1及び第2のレーザ光を合成させる合成面と、合成面により合成されたレーザ光を第2の方向に反射する第2の反射面とを備えることが好ましい。
また、本発明の粒子処理装置は、上述した何れかの照射光学系と、水平面に対して垂直方向に粒子を移動させるフローセルと、照射光学系からのレーザ光の照射による粒子からの光を受光する受光手段とを備えることが好ましい。
請求項1記載の発明によれば、照射対象物に対向して配置される光学部材の数を少なくし、それによって小型化された照射光学系を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、上記第1及び第2の光源を無駄なスペースを必要とせず効率的に配置することができる。
請求項3記載の発明によれば、照射光学系の厚みを薄くすることができる。
請求項4記載の発明によれば、照射光学系の、水平面に対して垂直方向の厚みを薄くすることができる。
請求項5記載の発明によれば、照射光学系を構成する光学部材の数を少なくすることができるので、照射光学系を小型化することができる。
請求項6記載の発明によれば、小型化された照射光学系を備えた粒子処理装置を提供することができる。
以下、本発明の照射光学系及びこの照射光学系を備えた粒子処理装置における最良の形態について説明する。なお、これによってこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態の照射光学系を備えた粒子解析装置1の概略構成図であり、粒子解析装置1の水平断面図である。この粒子解析装置1は、照射光学系100、フローセル111、光学検出系150、信号処理部300および表示部400を備えている。
照射光学系100は、405nmの波長のレーザ光を出射する青色半導体レーザ光源101、青色半導体レーザ光源101より出射された青色レーザ光を平行光にするコリメータレンズ103、635nmの波長のレーザ光を出射する赤色半導体レーザ光源102、赤色半導体レーザ光源102より出射された赤色レーザ光を平行光にするコリメータレンズ104、コリメータレンズ103からの青色レーザ光を第1の方向(図1中の矢印aの方向)に反射する第1ミラー105、第1ミラー105からの青色レーザ光を反射し、且つコリメータレンズ104からの赤色レーザ光を透過するダイクロイックミラー107、ダイクロイックミラー107からのレーザ光を第2の方向(図1中の矢印bの方向)に反射する第2ミラー106、第2ミラー106からのレーザ光を集光するためのコンデンサレンズ系110、青色半導体レーザ光源101の出力を監視するためのフォトダイオード108、及び赤色半導体レーザ光源102の出力を監視するためのフォトダイオード109を備えている。
第1ミラー105は、青色レーザ光の反射率が90%以上(透過率数%)である。この第1ミラー105の反射面は、青色レーザ光源101の光軸に対し45度の角度を成すように配置されている。これにより第1ミラー105への入射光の光軸は反射光の光軸と垂直を成す。この第1ミラー105により第1方向に反射された青色レーザ光は、ダイクロイックミラー107に入射する。フォトダイオード108は、青色半導体レーザ光源101の光軸上で、且つ第1ミラー105の背面側に配置され、第1ミラー105を透過した数%の青色レーザ光を受光し、出力を監視する。また、フォトダイオード108は、後述する信号処理部300へ受光光量に応じた電気信号を出力する。この電気信号が予め設定された閾値を下回ると、信号処理部300は、光量低下による青色レーザ光源101劣化の警告を表示部である液晶ディスプレイ表示部400に表示させる。
赤色半導体レーザ光源102は、その光軸が第1ミラー105からの青色レーザ光の光軸と垂直になるように配置されている。また、ダイクロイックミラー107のミラー面は、赤色レーザ光源102の光軸に対し45度の角度をなすように配置され、第1ミラー105からの青色レーザ光の光軸とも45度の角度をなすように配置される。このダイクロイックミラー107は、波長405nmの光を反射し、波長635nmの光を透過する光学特性を有している。このような構成により、ダイクロイックミラー107は、第1ミラー105により導かれた青色レーザ光を反射し、赤色半導体レーザ光源102より出射された赤色レーザ光を透過する。このようにしてダイクロイックミラー107は、青色レーザ光と赤色レーザ光を合成する。ここで「青色レーザ光と赤色レーザ光の合成」とは、ダイクロイックミラー107から出射する青色レーザ光の光軸と赤色レーザ光の光軸とを一致させることを意味する。以下、ダイクロイックミラー107より出射されたレーザ光を合成レーザ光と言う。
ミラー106は、ダイクロイックミラー107からの合成レーザ光を上記第2の方向に反射し、反射光をコンデンサレンズ系110に入射させる。第2ミラー106は、赤色レーザ光の反射率が90%以上(透過率数%)である。また、第2ミラー106における青色レーザ光の反射率も90%以上(透過率数%)である。この第2ミラー106の反射面は、ダイクロイックミラー107からの合成レーザ光の光軸に対し45度の角度を成すように配置されている。これにより、第2ミラー106への入射光の光軸は反射光の光軸と垂直を成す。第2ミラー106による反射光の進行方向(第2の方向)は、第1ミラー105による反射光の進行方向(第1の方向)と平行で且つ逆方向である。
フォトダイオード109は、第2ミラー106に入射する合成レーザ光のうち、赤色レーザ光量を監視するためのものである。フォトダイオード109は、第2ミラー106に入射する合成レーザ光の光軸上で、且つ第2ミラー106の背面側に配置される。フォトダイオード109には赤色レーザ光と青色レーザ光とが共に入射されるが、フォトダイオード109における赤色レーザ光と青色レーザ光の受光感度比率は互いに異なる。そこで信号処理部300は、フォトダイオード109からの電気信号については、入力された電気信号に対し、受光感度比率に基づいて按分計算を行うことにより赤色レーザ光の電気信号として近似し、出力を監視する。このようにして得られた赤色レーザ光量分の電気信号の近似値が予め設定された閾値を下回ると、信号処理部300は、光量低下による赤色レーザ光源102劣化の警告を液晶ディスプレイ表示部400に表示させる。
コンデンサレンズ系110は、合成レーザ光を粒子に集光して照射するためのものである。このコンデンサレンズ系110は、シリンドリカルレンズ110aと、コンデンサレンズ110bとを備えている。シリンドリカルレンズ110aは、フローセル111中の粒子に照射される合成レーザ光のスポット形状を楕円形に変換する。この楕円形はフローセル111中の粒子の流れ方向に短径を有し、粒子の流れ方向と垂直を成す方向に長径を有している。このようにすることにより、粒子の流れる位置が変動しても粒子にレーザ光を確実に照射させることができる。コンデンサレンズ110bは、シリンドリカルレンズ110aで変換された合成レーザ光を被検粒子に集光する。
以上説明したように、本実施形態の照射光学系においては、照射対象物(フローセル111中の粒子流)に対向して配置される光学部材が第2ミラー106及びコンデンサレンズ系110のみとなるので、照射光学系の照射対象物に対向する部分の図1中のX方向の長さを短くすることができる。また、照射光学系100において、青色半導体レーザ光源101からコリメータレンズ103、第1ミラー105、ダイクロイックミラー107および第2ミラー106を経てコンデンサレンズ系110に至る第1の光路と、赤色半導体レーザ光源102からダイクロイックミラー107および第2ミラー106を経てコンデンサレンズ系110に至る第2の光路とが、同一水平面上に形成されるように各光学部材が配置されているので、水平面に対して垂直な方向の厚さが薄い照射光学系100を提供することができる。また、上述した実施形態においては、第1の光路および第2の光路が同一水平面上に形成されるように各光学部材を配置したが、これに限定されるものではなく、第1の光路および第2の光路が同一平面上に形成されるように各光学部材を配置するようにしてもよい。この構成によって、照射光学系100の粒子解析装置1内における配置の自由度が向上する。
なお、上述した実施形態において用いた第2ミラー106の代わりに、青色レーザ光を遮断するフィルタの表面にミラーコートを施したミラー部材を用いても良い。このミラー部材は、青色レーザ光の透過率がほぼ0%であるので、フォトダイオード109には実質的に赤色レーザ光のみが入射するようになる。
また、上述した実施形態において、信号処理部300がフォトダイオード109により入力された電気信号(赤色レーザ光と青色レーザ光との受光光量に応じた電気信号)からフォトダイオード108により入力された電気信号(青色レーザ光の受光光量に応じた電気信号)を減じることにより赤色レーザ光量を監視するようにしても良い。
フローセル111は、細管を有するガラス製の筒であり、この細管を染色された粒子流が通過する。この粒子流に、照射光学系100からの合成レーザ光が照射される。フローセル中の粒子に合成レーザ光が照射されることにより、粒子から散乱光、蛍光が発せられる。
光学検出系150は、フローセル111を通過した直接光を遮光するビームストッパ124、レーザ光が照射された粒子からの前方散乱光を集光するコンデンサレンズ112、コンデンサレンズ112からの前方散乱光のうち、青色レーザ光の前方散乱光を遮断し、赤色レーザ光の前方散乱光のみを透過するロングパスフィルター114、赤色レーザ光の前方散乱光を受光し、光電変換するフォトダイオード115、上記Y方向に発せられる側方散乱光と青色蛍光と赤色蛍光とを集光するコンデンサレンズ113、青色蛍光を反射し、赤色レーザ光を透過する光学特性を有するダイクロイックミラー116、青色レーザ光の側方散乱光を遮断し、青色蛍光のみを透過するロングパスフィルター117、青色蛍光を検出するフォトマルチプライヤー118、赤色レーザによる側方散乱光を反射し、赤色蛍光を透過する光学特性を有するダイクロイックミラー119、赤色レーザ光の側方散乱光のみを透過するロングパスフィルター120、赤色レーザ光の側方散乱光を受光し、光電変換するフォトダイオード121、赤色蛍光のみを透過するロングパスフィルター122、赤色蛍光を検出するフォトマルチプライヤー123を備えている。ビームストッパ124は、フローセル111を透過した合成レーザ光の光軸上に配置されている。これにより図1中のX方向においてビームストッパ124よりも後方に配置されているコンデンサレンズ112には、前方散乱光のみが照射される。
信号処理部300は、増幅回路、AD変換回路、CPUおよびメモリ(ROM、RAM、ハードディスク)を備えている。信号処理部300は、上記フォトダイオード115及びフォトダイオード121により検出された散乱光データと上記フォトマルチプライヤー118及びフォトマルチプライヤー123により検出された蛍光データとを解析し、解析結果を液晶ディスプレイ400に表示させる。また、信号処理部300は、上記フォトダイオード108及びフォトダイオード109により出力された信号を受け取り、レーザの出力が一定となるように監視するとともに、レーザ光量低下の警告を液晶ディスプレイ400に表示させる。
図2は、他の実施形態の照射光学系を備えた粒子解析装置2の概略図であり、照射光学系以外の構成は図1の粒子解析装置1と同じである。なお、図2の粒子解析装置2において、図1の粒子解析装置1と同じ構成の部材については同じ符号を付しており、その詳しい説明は省略している。
照射光学系200は、青色半導体レーザ光源101、コリメータレンズ103、赤色半導体レーザ光源102、コリメータレンズ104、プリズム201、プリズム201からのレーザ光を集光するためのコンデンサレンズ系110、青色半導体レーザ光源101の出力を監視するためのフォトダイオード108、及び赤色半導体レーザ光源102の出力を監視するためのフォトダイオード109を備えている。
照射光学系200は、青色半導体レーザ光源101、コリメータレンズ103、赤色半導体レーザ光源102、コリメータレンズ104、プリズム201、プリズム201からのレーザ光を集光するためのコンデンサレンズ系110、青色半導体レーザ光源101の出力を監視するためのフォトダイオード108、及び赤色半導体レーザ光源102の出力を監視するためのフォトダイオード109を備えている。
プリズム201は、コリメータレンズ103からの青色レーザ光を第1の方向(図2中の矢印aの方向)に反射する第1反射コーティング部202と、第1反射コーティング部202からの青色レーザ光を反射し且つコリメータレンズ104からの赤色レーザ光を透過する誘電体多層膜蒸着部204と、誘電体多層膜蒸着部204からのレーザ光を第2の方向(図2中の矢印bの方向)に反射する第2反射コーティング部203とを備えている。
第1反射コーティング部202は、青色レーザ光の反射率が90%以上(透過率数%)である。この第1反射コーティング部202は、青色レーザ光源101の光軸に対し45度の角度を成すように配置されている。これにより第1反射コーティング部202への入射光の光軸は反射光の光軸と垂直を成す。この第1反射コーティング部202により第1方向に反射された青色レーザ光は、誘電体多層膜蒸着部204に入射する。
また、誘電体多層膜蒸着部204は、赤色レーザ光源102の光軸に対し45度の角度をなすように配置され、第1反射コーティング部202からの青色レーザ光の光軸とも45度の角度をなすように配置される。この誘電体多層膜蒸着部204は、波長405nmの光を反射し、波長635nmの光を透過する光学特性を有している。このような構成により、誘電体多層膜蒸着部204は、第1反射コーティング部202により導かれた青色レーザ光を反射し、赤色半導体レーザ光源102より出射された赤色レーザ光を透過する。このようにして誘電体多層膜蒸着部204は、青色レーザ光と赤色レーザ光を合成する。
第2反射コーティング部203は、誘電体多層膜蒸着部204からの合成レーザ光を上記第2の方向に反射し、反射光をコンデンサレンズ系110に入射させる。第2反射コーティング部203は、赤色レーザ光の反射率が90%以上(透過率数%)である。また、第2反射コーティング部203における青色レーザ光の反射率も90%以上(透過率数%)である。この第2反射コーティング部203は、誘電体多層膜蒸着部204からの合成レーザ光の光軸に対し45度の角度を成すように配置されている。これにより、第2反射コーティング部203への入射光の光軸は反射光の光軸と垂直を成す。第2反射コーティング部203による反射光の進行方向すなわち上記第2の方向は、上述した第1反射コーティング部202による反射光の進行方向(第1の方向)と平行で且つ逆方向である。
この実施形態においては、プリズム201を用いることにより、照射光学系を構成する光学部材の数を少なくすることができ、照射光学系をより小型化することができる。
本発明の他の実施形態の照射光学系250を、図3を用いて説明する。照射光学系250は、図2に示されたプリズム201の代わりにプリズム205を備えること以外は、図2で説明した照射光学系200と同様の構成である。照射光学系250は、青色半導体レーザ光源101、コリメータレンズ103、赤色半導体レーザ光源102、コリメータレンズ104、プリズム205、プリズム205からのレーザ光を集光するためのコンデンサレンズ系110を備えている。
プリズム205は、斜面に誘電体多層膜蒸着部206が施された90度二等辺直角プリズム205aと、プリズム205bからなる。プリズム205bは、図2に示されたプリズム201において、誘電体多層膜蒸着部204を有していないこと以外は同じ構成を有している。プリズム205は、90度二等辺直角プリズム205aの誘電体多層膜蒸着部206が施された斜面とプリズム205bとを接合したものである。
この実施形態においては、赤色レーザ光が誘電体多層膜蒸着部204に入射する際の屈折の影響が出にくいため、赤色レーザ光と青色レーザ光とを容易に合成することができる。
本発明の他の実施形態の照射光学系600を、図4を用いて説明する。照射光学系600は、3つの半導体レーザ光源、および2つの合成手段(ダイクロイックミラー)を備えること以外は、図1で説明した照射光学系100と同様の構成である。照射光学系600は、第1の波長のレーザ光を出射する第1半導体レーザ光源601、第1半導体レーザ光源601より出射された第1レーザ光を平行光にするコリメータレンズ、このコリメータレンズからの第1レーザ光を第1の方向に反射する第1ミラー604、第1の波長とは異なる第2の波長のレーザ光を出射する第2半導体レーザ光源602、第2半導体レーザ光源602より出射された第2レーザ光を平行光にするコリメータレンズ、第1の波長および第2の波長とは異なる第3の波長のレーザ光を出射する第3半導体レーザ光源603、第3半導体レーザ光源603より出射された第3レーザ光を平行光にするコリメータレンズ、このコリメータレンズからの第3レーザ光を反射し、且つ第1ミラー604からの第1レーザ光を透過する光学特性を有するダイクロイックミラー606、コリメータレンズからの第2レーザ光を透過し、且つダイクロイックミラー606で合成された第1および第2レーザ光を反射する光学特性を有するダイクロイックミラー605、ダイクロイックミラー605で合成された第1〜第3レーザ光を反射する第2ミラー106、シリンドリカルレンズ110aおよびコンデンサレンズ110bを備え、ダイクロイックミラー605からの合成レーザ光をフローセル111に集光するためのコンデンサレンズ系110を備えている。
この実施形態においては、このように3つの波長の異なるレーザ光源を用いる場合でも、フローセルに対向して配置される光学部材の数を少なくすることができる。
また、上述した各実施形態においては、集光手段としてシリンドリカルレンズ110aおよびコンデンサレンズ110bからなるコンデンサレンズ系110を用いたが、コンデンサレンズのみとしても良い。
また、上述した各実施形態においては、照射光学系を粒子解析装置に適用したが、これに限定されず、例えば、撮像素子を用いて粒子像を撮像する粒子撮像装置や、撮像素子を用いて粒子像を撮像し、撮像された粒子画像を解析する粒子画像解析装置等の粒子処理装置に適用することができる。
1 粒子解析装置
2 粒子解析装置
100 照射光学系
150 光学検出系
101 青色半導体レーザ
102 赤色半導体レーザ
103 コリメータレンズ
104 コリメータレンズ
105 第1ミラー
106 第2ミラー
107 ダイクロイックミラー
108 フォトダイオード
109 フォトダイオード
110 コンデンサレンズ系
110a シリンドリカルレンズ
110b コンデンサレンズ
111 フローセル
200 照射光学系
201 プリズム
202 反射コーティング部
203 反射コーティング部
204 誘電体多層膜蒸着部
205 プリズム
250 照射光学系
300 信号処理部
400 表示部(液晶ディスプレイ)
2 粒子解析装置
100 照射光学系
150 光学検出系
101 青色半導体レーザ
102 赤色半導体レーザ
103 コリメータレンズ
104 コリメータレンズ
105 第1ミラー
106 第2ミラー
107 ダイクロイックミラー
108 フォトダイオード
109 フォトダイオード
110 コンデンサレンズ系
110a シリンドリカルレンズ
110b コンデンサレンズ
111 フローセル
200 照射光学系
201 プリズム
202 反射コーティング部
203 反射コーティング部
204 誘電体多層膜蒸着部
205 プリズム
250 照射光学系
300 信号処理部
400 表示部(液晶ディスプレイ)
Claims (6)
- 第1のレーザ光を出射する第1の光源と、
第1のレーザ光と波長の異なる第2のレーザ光を出射する第2の光源と、
第1の光源の光軸上に配置され、第1の方向に第1のレーザ光を反射する第1の反射手段と、
第1の反射手段によって第1の方向に反射された第1のレーザ光を反射し、且つ第2の光源から出射された第2のレーザ光を透過することにより第1及び第2のレーザ光を合成させる合成手段と、
合成手段により合成されたレーザ光を第2の方向に反射する第2の反射手段と、
第2の反射手段によって反射されたレーザ光を集光するための集光手段と
を備え、
第1の方向と第2の方向とが平行で、且つ逆方向であること
を特徴とする照射光学系。 - 前記第1の光源の光軸が、第2の光源の光軸と平行であることを特徴とする請求項1記載の照射光学系。
- 前記第1の光源から集光手段までの第1のレーザ光の光路と、前記第2の光源から集光手段までの第2のレーザ光の光路とが、同一平面上にあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の照射光学系。
- 前記第1の光源から集光手段までの第1のレーザ光の光路と、前記第2の光源から集光手段までの第2のレーザ光の光路とが、同一水平面上にあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の照射光学系。
- 前記第1の反射手段、合成手段および第2の反射手段がプリズムからなり、このプリズムが、第1の方向に第1のレーザ光を反射する第1の反射面と、第1のレーザ光を反射し、且つ第2のレーザ光を透過することにより第1及び第2のレーザ光を合成させる合成面と、合成面により合成されたレーザ光を第2の方向に反射する第2の反射面とを備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の照射光学系。
- 請求項1〜5の何れか1項に記載された照射光学系と、水平面に対して垂直方向に粒子を移動させるフローセルと、照射光学系からのレーザ光の照射により粒子から発生する光を受光する受光手段とを備えたことを特徴とする粒子処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003400923A JP2005164304A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 照射光学系及びこの照射光学系を備えた粒子処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003400923A JP2005164304A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 照射光学系及びこの照射光学系を備えた粒子処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005164304A true JP2005164304A (ja) | 2005-06-23 |
Family
ID=34724999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003400923A Pending JP2005164304A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 照射光学系及びこの照射光学系を備えた粒子処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005164304A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009527769A (ja) * | 2006-02-22 | 2009-07-30 | アキュリ インスツルメンツ インク. | フローサイトメータ用の光学システム |
US9513206B2 (en) | 2013-03-29 | 2016-12-06 | Sysmex Corporation | Particle measuring apparatus |
-
2003
- 2003-11-28 JP JP2003400923A patent/JP2005164304A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009527769A (ja) * | 2006-02-22 | 2009-07-30 | アキュリ インスツルメンツ インク. | フローサイトメータ用の光学システム |
US9513206B2 (en) | 2013-03-29 | 2016-12-06 | Sysmex Corporation | Particle measuring apparatus |
US10094760B2 (en) | 2013-03-29 | 2018-10-09 | Sysmex Corporation | Particle measuring apparatus |
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