JP3375319B2 - 粒度分布測定装置及び粒度分布測定方法 - Google Patents

粒度分布測定装置及び粒度分布測定方法

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JP3375319B2 JP2000098408A JP2000098408A JP3375319B2 JP 3375319 B2 JP3375319 B2 JP 3375319B2 JP 2000098408 A JP2000098408 A JP 2000098408A JP 2000098408 A JP2000098408 A JP 2000098408A JP 3375319 B2 JP3375319 B2 JP 3375319B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インライン型の粒
度分布測定技術に関する。詳細には、流動処理装置内の
流動層内部や空気輸送配管(パイプ)の輸送路中等に、
測定空間を備える測定部を形成し、該測定空間中に侵入
してくる被測定粒子に対して所定のレーザ光を照射する
ことにより発生させた散乱光を受光センサで集光し、散
乱角に対応する光強度分布信号を前記受光センサに接続
された信号処理部で処理して、解析部で粒度分布を算定
する粒度分布測定装置及び粒度分布測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、砂糖、コーンスターチ、薬
品、セラミックス、金属粉等の粒子の粒径を合わせる際
に行われる粒度分布測定においては、特公平3−557
80号報に開示されているようなレーザ光の回析、散乱
を利用した粒度分布測定技術が普及している。
【0003】また、近年、流動処理装置内部の流動層や
空気輸送パイプ内部に測定部を配設して、流動状態又は
輸送状態にある粒子の粒度分布を、リアルタイムで計測
することができるインライン方式の粒度分布測定技術が
提案されている。
【0004】このインライン方式の粒度分布測定技術に
よって、測定時において、流動処理装置から粒子をその
都度サンプリングして、測定室等に持ち帰って測定する
という不便が一気に解消されるだけでなく、リアルタイ
ムで、粒度(粒径)の変化を測定することが可能となっ
ている。
【0005】例えば、図7に示す特開平11−1186
97号報に開示された粒度分布測定装置30は、レーザ
光源21からのレーザ光Pを粒子28に照射して得られ
る回折/散乱光を、受光センサ22A等を備えた測定光
学系22に導いて、その空間強度分布を測定し、その測
定結果を被測定粒子28の粒度分布に換算する装置であ
る。
【0006】この装置30は、上記レーザ光源21と測
定光学系22が一つのケーシング23内に配置されると
ともに、このケーシング23の一端部近傍に設けられ、
流動層26や図示しない輸送路の内部に配設される測定
部29には、2箇所の反射プリズム24,25が配置さ
れている。即ち、レーザ光Pは測定部29中を2度直角
に屈曲させられて、測定光学系22へ向かう構成とされ
ている。
【0007】また、測定部29には、流動層26等に連
通する測定空間27が開口形成されており、この測定空
間27に入り込んでくる粒子28に上記レーザ光Pを照
射させることによって散乱光を形成し、この散乱光が上
記測定光学系22に入射するように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の粒度分布測定装置30では、レーザ光源21からの
レーザ光Pが、測定部29に設けられた2箇所の反射プ
リズム24,25によって2回反射されて上記測定光学
系22に導かれるように構成であるから、測定部29内
に二つの光路が形成されることになる。このため、流動
層26や配管中に配設される測定部29のサイズが大き
くなってしまい、造粒工程や粒子28の流動や輸送の弊
害になるおそれがある。
【0009】そこで、本発明は、測定部におけるレーザ
ー光の反射面を1箇所に集約することにより、流動層又
は輸送路内部に配設される測定部のサイズをコンパクト
化(スリム化)した粒度分布測定装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、以下の手段を採用する。請求項1に係る
粒度分布測定装置又は請求項4に係る粒度分布測定方法
では、レーザ光源から出射されたレーザ光を測定空間に
存在する被測定粒子に照射して発生させた散乱光を、光
電変換素子からなるセンサが同心円状に複数配列された
受光センサで集光し、前記散乱光の散乱角に対応する光
強度分布信号を前記受光センサに接続された信号処理部
で処理して、解析部で粒度分布を算定する構成の粒度分
布測定装置において、次の改良手段を講じた。まず、前
記測定空間を、前記レーザ光源の前方に配置されたレン
ズと該レンズと対峙するように配置された反射鏡の間に
形成し、レーザ光源から出射されたレーザ光を、適宜の
手段で平行光に変換して前記測定空間中に入射させて
「入射測定光」を形成するとともに、この入射測定光を
前記反射鏡で反射させて前記レンズ側に戻ってくる「反
射測定光」を形成する。そして、前記測定空間を反射鏡
方向に進行する「入射測定光」と反射鏡側からレンズ側
に進行する「反射測定光」の少なくとも一方を被測定粒
子に照射させることによって散乱光を発生せしめ、この
散乱光を前記レンズで屈折させて前記受光センサで集光
するようにした。この手段では、(測定空間を備える)
測定部中において、レーザ光が2度直角に屈曲させられ
て測定光学系(受光センサ)へ向かうように構成された
上記従来技術と比較すると、測定空間に入射してきたレ
ーザ光(入射測定光)を、一つの反射鏡で反射させ、鋭
角的に折り返すようにして、測定光学系(受光センサ)
へ向かわせるという構成を採用しているため、測定部の
光路領域を狭くでき、ひいては測定部の形状、サイズを
スリム化、小型化できる。ここで、測定部をスリム化、
小型化することの技術的意義について説明すると、イン
ライン型の粒度分布測定装置では、測定部が流動層内部
に突設される構成となることから、造粒工程や輸送が円
滑に行われるためには、粒子の流動に影響を与えないよ
うにした方が好ましいという点と、測定部のスリム化、
小型化が粒度分布測定装置全体のコンパクト化にも寄与
するという点等にある。
【0011】請求項2に係る粒度分布測定装置又は請求
項5に係る粒度分布測定方法では、レーザ光源から出射
されたレーザ光を一旦収束させて焦点を形成し、前記焦
点から所定角度で広がりながら進行する拡散レーザ光
を、レンズで屈折させて平行な入射測定光に変換するよ
うにした。この手段では、散乱光をその散乱角に対応す
るように屈折させて受光センサに集光するために配置さ
れる集光レンズを、平行な測定光を形成するための測定
光形成用レンズとして兼用することができる。その結
果、測定空間へ平行な測定光を入射するために、わざわ
ざ前記集光レンズへの入射を回避する構成、例えば、レ
ーザ光源から出射されたレーザ光を、コリメータ等を介
して平行光に調整し、該平行光を集光レンズの外側から
測定空間に入射させる構成、又は、集光レンズの一部を
切断、刳り抜き等して、平行光をその切断又は刳り抜き
領域を通過させて、測定空間に導く構成等を採用する必
要が無くなるので、簡易な部材の組み合わせ構成によっ
て、測定部のコンパクト化を容易に達成できる。
【0012】請求項3に係る粒度分布測定装置では、レ
ーザ光源から出射されたレーザ光の焦点を、受光センサ
に近接する領域に形成した。この手段では、レーザ光源
を前記受光センサの真後ろ領域に近い略後方領域に配置
して、受光センサ前方に設けられた測定空間に向けてレ
ーザ光を進行させることができるため、レーザ光源、受
光センサ、測定空間を略一直線状に配置することがで
き、装置のコンパクト化、スリム化が達成しやすくな
る。尚、受光センサの一部に光通過孔を形成すれば、受
光センサの真後ろ領域にレーザー光源を配置し、該レー
ザ光源から出射されたレーサ光を、前記光通過孔位置で
一旦焦点を結ばせ、その後所定角度を持って広がり進む
拡散レーザ光を、集光レンズを利用して平行光に変換
し、測定空間に入射させる方法も考えられるが、この方
法では、受光センサにわざわざ光通過孔を形成する必要
があるため、受光センサの設計や制作に手間がかかり、
不便である。
【0013】以上のように、本発明に係る粒度分布測定
装置、又は粒度分布測定方法は、流動層内部に突設され
る測定部の形状のスリム化、サイズの小型化を達成し、
測定部が、極力、粒子の流動の障害とならないようにす
るとともに、装置全体のコンパクト化、スリム化が容易
になるという技術的意義を有する。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施形態に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明
の好適な実施形態である粒度分布測定装置1(以下「装
置1」という。)の基本構成を、図示しない流動処理装
置内部の流動層に測定部が配設(突設)された状態で、
簡略に表している。本発明に係る装置1は、いわゆるイ
ンライン方式の粒度分布測定装置である。
【0015】まず始めに、装置1の基本的な原理につい
て簡単に説明しておくことにする。装置1に配置された
レーザ光源2から出射(発振)されたレーザ光P1を所
定の方法で平行な測定光Mに変換する。この測定光M
を、全体を図示しない造粒装置の内部に設けられた流動
層11又は輸送配管(パイプ)15(図2参照)の輸送
路16から測定部12の測定空間Xに入ってくる被測定
粒子10(以下、単に「粒子」という。)に照射させる
ことによって、散乱光Sを発生せしめる。。
【0016】この散乱光Sを、集光レンズ5(以下、
「単にレンズ5」という。)で散乱角θに対応するよう
に屈折させ、受光センサ5に同心円状に設けられた光電
変換素子からなるセンサTに集光する。
【0017】そして、散乱光Sの散乱角θに対応する光
強度分布信号を受光センサ7に接続された信号処理部8
で処理し、信号処理部8に接続する解析部9で、粒子1
0の粒度分布ををリアルタイムで測定するというもので
ある。
【0018】以下、図1に基づいて、本発明の好適な実
施形態である装置1の具体的な構成について説明する。
装置1は、略矩形のケーシング101を備え、このケー
シング101の内部には、レーザ光P1を出射(発振)
させるためのレーザ光源2(He−Neレーザや半導体
レーザ等)が、受光センサ7の略後方領域に固定され
て、収容されている。
【0019】このレーザ光源2から出射されたレーザ光
1は、コリメータ3によって一定の直径(例えば、Ф
2.5mm)を備えた円形の平行光に変換される。この
コリメータ3の前方には、絞り込みレンズ4が配置され
ている。この絞り込みレンズ4によって、さらに前方に
配置されている受光センサ4に近接する領域Rに焦点F
を結ぶように光路が形成される。
【0020】焦点Fを過ぎたレーザ光P1は、一定の広
がり角を形成して進行する拡散レーザ光P2を形成しな
がら、さらに前方に配設されている測定部12へ向かう
ように構成されている。測定部12の開口する入口部分
14には、予め所定形状に形成された凸レンズ(例え
ば、レンズ口径Ф25mm)からなる集光レンズ5が固
定されて嵌めこまれている。
【0021】このレンズ5に入射した拡散レーザ光P2
は、レンズ5の屈折作用によって平行光に変換され、測
定用のレーザ光(測定光M)とされる。即ち、集光用に
設けられたレンズ5は、平行な測定光Mを形成するため
の「測定光形成用レンズ」としても機能している。
【0022】ここで、測定部12は、造粒等が行われ、
粒子10が流動している流動層11内部に突設される。
この測定部12の外筒部には、流動層11中を流動して
いる粒子10が通過できる開口部13が形成されてい
る。この開口部13を介して流動層12と連通するよう
に形成された内部領域が、開口部13から入り込んで来
る粒子10に測定光Mが照射されたときに、散乱光Sが
形成される測定空間Xとなる。
【0023】この測定空間Xを挟んで、上記レンズ5に
対峙するように、一つの反射鏡(ミラー)6が配設され
ている。この反射鏡6は、測定空間Xに入射してくる入
射測定光M1を、再びレンズ5側に、鋭角的に反射して
(折り返して)進行する反射測定光M2を形成する役割
を担っている。
【0024】この構成では、測定光Mの光路領域を狭く
設計できるため、測定部12の形状、サイズをスリム
化、小型化できる。その結果、測定部12が部粒子11
の流動の障害物になって、造粒工程などを阻害してしま
うことを効果的に防止できる。
【0025】尚、測定部12は、図2に示すように、レ
ンズ5と反射鏡6を輸送配管15の輸送路16を挟むよ
うに対向配置しても良い。この場合は、輸送路16を測
定空間Xとして利用することができる。
【0026】この構成では、測定部12が、輸送路16
内部に突設され構成ではないので、粒子10の輸送の障
害になることはないが、測定部12自体を小型化するこ
とによって、輸送配管15への測定部12の取付作業が
容易になったり、取付け位置の自由度が高まるので、都
合がよい。
【0027】以下、図3に基づいて、測定空間Xにおけ
る光散乱の構成について説明する。まず、レンズ5を経
て、測定空間Xを往復する測定光M1、M2は、反射鏡6
に向かう往路中で粒子10に照射されて後方(レンズ5
側)に散乱する後方散乱光、同往路中で粒子10に照射
されて前方(反射鏡6側)に散乱する前方散乱光、同往
路中では粒子10に照射されることなく直進し、反射鏡
10で反射されてその復路中に粒子10に照射されて後
方(反射鏡6側)に散乱する後方散乱光、同復路中に粒
子10に照射されて前方(レンズ5側)に散乱する前方
散乱光、往路、復路のいずれにおいても粒子10に照射
されないで真っ直ぐに進行する直進光のいずれか(又は
いずれかが組み合わさった)光路を辿って、再びレンズ
5に入射されることになる。
【0028】ここで、上記レンズ5は、予め所定の形状
に設計されており、該レンズ5へ入射する散乱角θが同
じである散乱光S1、S2を屈折させ、受光センサ7の同
じセンサ位置Tに入射させるという機能を発揮している
(図3参照)。
【0029】尚、測定空間X中で発生する散乱光Sは、
上記した様に、測定光Mの進行方向側に散乱する前方散
乱光と、測定光Mの後方側に散乱する後方散乱光とに大
別できるが、前方散乱光の1/100程度の頻度でしか
発生しない「後方散乱光」の散乱角に対応する光強度分
布信号については無視することができる。
【0030】また、受光センサ7で捕捉された後方散乱
光の光強度が、前方散乱光の光強度に対して無視できな
い一定値以上である場合に限り、後方散乱光の光強度分
布信号を粒度分布計算に加算するように構成してもよ
い。
【0031】ここで、「散乱角θ」と「光軸Pxから入
射位置Tまでの距離r」は、比例関係にあるとともに、
「散乱角θ」と「粒度(粒径)」は、特公平3−557
79号報に開示されている一定の関係式にあるから、受
光センサ7に同心円状に配置された各センサTで捕捉さ
れた光強度分布信号をデータ化して演算すると、粒子1
0の粒度分布を求めることができる。
【0032】以下、図4、図5に基づいて、本発明に係
る装置1の代表的な変形例について説明する。図4に示
された第1の変形例では、まず、図示しないレーザ光源
2から出射されたレーザ光P1を、コリメータ3等を使
用して平行光とし、該平行光をそのまま入射測定光m1
として利用する点に特徴がある。即ち、測定光を形成す
るのに、集光レンズ5を使用しない構成を採用してい
る。
【0033】具体的には、上記平行光が、略半円領域分
だけ切断された正面視略半円状のレンズ5aを、測定部
12の入り口14部分に配置することによって形成した
隙間14aを通過するように構成する。この構成によっ
て、レンズ5aを介さずに、測定空間Xに入射測定光m
1を導入し、該測定光m1が反射鏡6に入射し反射するこ
とによって反射測定光m2を形成する。散乱光S(S1
2)の集光手段は、上記同様であるので説明を割愛す
る。
【0034】尚、レンズ5のやや外周側領域部分を刳り
貫いて図示しない光通過孔を設け、この光通過孔部分を
測定光m1が通過するように構成することによって、上
記平行光を測定空間Xに直接、入射測定光m1として導
入するようにしても良い。
【0035】続いて、図5に示された第2の変形例で
は、受光センサ7の真後ろにレーザ光源2aを配置する
とともに、受光センサ7の中央部に光通過孔701を設
けている。
【0036】レーザ光源2aから出射されたレーザ光P
1は、コリメータ3、絞込みレンズ4を介して、前記光
通過孔701に焦点Fを結ぶように光路が形成される。
この光通過孔401を通過したレーザ光P1は、一定の
広がり角を形成しながら、さらに前方に設けられている
測定部6へ向かうように構成されており、レーザ光源
2、受光センサ7、測定部12が一直線状に配置されて
いるところが特徴となっている。
【0037】より具体的には、光源2aには、偏光レー
ザを出射する偏光レーザ光源を採用し、この光源2aと
受光センサ7の間の光路中には、偏光ビームスプリッタ
17と、1/4波長板18を配設する。
【0038】偏光ビームスプリッタ17は、一対の直角
プリズムの斜面同士を接着したキューブ状の偏光子で、
接着面(反射面)17aに45°で入射されたレーザ光
を、偏光面が互いに直交する二つの直線偏光のレーザ光
に分岐させて、正確に90°の分岐角を形成して外部に
出射する役割を果たす。1/4波長板18は、レーザ光
の偏光面を45°回転させる役割を果たす。
【0039】従って、偏光レーザ光源2aから出射(発
振)された一つの偏光面のみであるレーザ光は、偏光ビ
ームスプリッタ17を通過した後、1/4波長板18に
よって偏光面を45°回転させられて測定部6に向かう
ことになる。
【0040】そして、粒子10に照射されることなく反
射鏡6で反射されて戻ってくる直進光は、受光センサ7
の光通過孔701を再通過し、再度1/4波長板18に
入射して、更に偏光面が45°回転させられる。
【0041】このように、偏光面が往復光路中、計90
°(45°+45°)回転させられて偏光ビームスプリ
ッタ17に入射する直進光は、該スプリッタ17の接着
面17aで直角方向に反射し、第2受光センサ19に入
射することになる。この構成によって、反射鏡8で反射
されて戻って来る直進光が、偏光レーザ光源2aやコリ
メータ3のレンズに入射することを防止することができ
る。
【0042】また、粒子10に照射されないで戻ってく
る直進光のみの光強度を測定することができるので、測
定空間Xに粒子10が存在しないときのレーザ光強度の
測定(バックグランド測定)や測定空間Xに粒子10が
入り込んでいる時のレーザ光透過率を測定することが可
能となる。
【0043】しかしながら、上記第2の変形例は、図1
に示す実施形態や図4に示す第1の変形例と異なって、
受光センサ7に光通過光701をわざわざ設けなければ
ならないので、受光センサ7の設計や作成に手間がかか
るという問題や、偏光ビームスプリッタ17等を配置す
る必要があるため、装置構造が複雑になる等の欠点があ
る。
【0044】ここで、上記した変形例を含むいずれの実
施形態においても、流動層11内に突設される測定部1
2に、図示しないエアパージ機構を設けてもよい。即
ち、エアパージ機構により、測定空間Xに面しているレ
ンズ5や反射鏡6の表面に粒子10の吹き溜まりができ
ないように、均等にエアを吹き付けて、常にレンズ5や
反射鏡6の表面がクリアな状態に保持できるように工夫
して、測定精度を高いレベルで維持できるようにする。
【0045】また、図6に示すように、仮に光軸Px
が、受光センサ7のセンサ中心位置7aからずれたよう
な場合は、光軸Pxがセンサ中心位置7aに一致するよ
うに、受光センサ7を、該センサ7に連結された自動デ
ィテクタ装置Dを用いて、上下に移動できるようにして
もよい。
【0046】以下、粒度分布算出方法について、詳説し
ておくことにする。上記したように、本発明に係る粒度
分布測定装置1の測定空間Xで発生する散乱光Sは、個
々の粒子10によって生じた散乱パターンがすべて合わ
さったものであり、この散乱パターンは、粒子10の大
きさによって、どのようなパターンになるかが決まる。
【0047】即ち、測定空間X中に様々な大きさの粒子
10がある場合には、各粒子10に測定光M、mが照射
されると粒度分布に応じた散乱パターンが生じる。この
散乱パターンを多重リング状のセンサTを備えた受光セ
ンサ7によって受光し、散乱角θ(又は距離r)に対応
する散乱光強度分布を測定する。そして、この散乱光強
度分布に基づいて、粒度分布を算出する。
【0048】ここで、受光センサ7は、センサ中心位置
7aからまず第1チャンネル(半径90ミクロン程度の
もの)が形成され、その外側には同心円状の第2チャン
ネルのセンサが形成され、さらにその外側に半同心円状
の第3チャンネルのセンサが形成されるという配置構成
を繰り返すことにより、外側に広がる多重リング状の計
32チャンネルのセンサが設けられている。そして、各
リング状センサによって得られる値は、解析部9である
パソコンからのセンサー値読み込みのコマンドによっ
て、該パソコンに送られて解析される。
【0049】具体的には、受光センサ7で検出された微
妙なアナログ信号は、信号処理部8で電気信号に変換さ
れて増幅器(図示せず)で増幅された後、AD変換器
(図示せず)によってデジタル値に変換され、データ処
理装置・転送装置(図示せず)を経由して、解析部(パ
ソコン)9に送られ、粒度分布が算出される。
【0050】
【発明の効果】本発明に係る粒度分布測定装置又は粒度
分布測定方法では、流動層内に設定された測定空間を、
レーザ光源の前方に配置された(集光)レンズと該レン
ズと離間するように対向配置された反射鏡の間に形成
し、レーザ光源から出射されたレーザ光を、平行光に変
換して前記測定空間中を往復する測定光(入射測定光と
反射測定光)を形成し、この測定光を粒子に照射させる
ことによって散乱光を発生せしめ、この散乱光を前記レ
ンズで屈折させて前記受光センサで集光するように工夫
した結果、測定空間に入射してきたレーザ光(入射測定
光)を、反射鏡で鋭角的に反射させて、受光センサ側へ
向かわせるという構成が可能となるので、測定部の光路
領域を狭くでき、ひいては測定部の形状、サイズをスリ
ム化、小型化できる。
【0051】測定部をスリム化、小型化できる結果、粒
子の流動にできるだけ影響を与えないようにすることが
できるとともに、粒度分布測定装置全体のコンパクト化
が実現し易くなる。
【0052】以上にように、本発明に係る粒度分布測定
装置及び粒度分布測定方法は、種々の産業の造粒工程や
粒子輸送工程におけるリアルタイムの粒度調整作業に広
く利用され、産業の発達に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施形態である粒度分布測定装
置を、流動処理装置内部に測定部を配設した状態で簡易
に表す図
【図2】同装置の測定部を輸送配管に配設した状態を簡
易に表す図
【図3】同装置の測定空間における光散乱の様子を表す
【図4】同装置の第1の変形例の要部構成を間略に表す
【図5】同装置の第2の変形例の全体構成を間略に表す
【図6】同装置の光軸を受光センサのセンサ中心位置に
一致させる作業を表す図
【図7】従来の粒度分布測定装置の構成を示す図
【符号の説明】
1 粒度分布測定装置 2 レーザ光源 5 集光(測定光形成)レンズ 6 反射鏡(ミラー) 7 受光センサ 8 信号処理部 9 解析部 10 被測定粒子 12 測定部 F 焦点 P1 出射レーザ光 P2 拡散レーザ光 R 受光センサ7に近接する領域 S(S1、S2) 散乱光 T センサ X 測定空間 θ 散乱角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 15/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源から出射されたレーザ光を測
    定空間に存在する被測定粒子に照射して発生させた散乱
    光を、光電変換素子からなるセンサが同心円状に複数配
    列された受光センサで集光し、前記散乱光の散乱角に対
    応する光強度分布信号を前記受光センサに接続された信
    号処理部で処理して、解析部で粒度分布を算定する構成
    の粒度分布測定装置において、 前記測定空間が、前記レーザ光源の前方に配置されたレ
    ンズと該レンズと対峙するように配置された反射鏡の間
    に形成されるとともに、 前記レーザ光が平行光に変換されて前記測定空間中に入
    射される「入射測定光」と該入射測定光が前記反射鏡で
    反射して前記レンズ側に戻ってくる「反射測定光」の少
    なくとも一方を前記被測定粒子に照射することにより前
    記散乱光を形成し、 該散乱光を前記レンズで屈折させて前記受光センサで集
    光することを特徴とする粒度分布測定装置。
  2. 【請求項2】 前記レーザ光を一旦収束させて焦点を形
    成し、前記焦点から所定角度で広がりながら進行する拡
    散レーザ光を前記レンズで屈折させて平行な前記入射測
    定光に変換することを特徴とする請求項1記載の粒度分
    布測定装置。
  3. 【請求項3】 前記焦点を前記受光センサに近接する領
    域に形成したことを特徴とする請求項2記載の粒度分布
    測定装置。
  4. 【請求項4】 レーザ光源から出射されたレーザ光を測
    定空間に存在する被測定粒子に照射して発生させた散乱
    光を、光電変換素子からなるセンサが同心円状に複数配
    列された受光センサで集光し、前記散乱光の散乱角に対
    応する光強度分布信号を前記受光センサに接続された信
    号処理部で処理して、解析部で粒度分布を算定する粒度
    分布測定方法において、 前記レーザ光源の前方に配置されたレンズと該レンズと
    離間して対向配置された反射鏡の間に形成された前記測
    定空間中の前記被測定粒子に対して、前記レーザ光を平
    行光に変換して前記測定空間中へ入射させた入射測定光
    と該入射測定光を前記反射鏡で反射させて形成した反射
    測定光を照射することによって発生させた前記散乱光
    を、前記レンズで屈折させて前記受光センサで集光する
    ことを特徴とする粒度分布測定方法。
  5. 【請求項5】 前記レーザ光源から出射された前記レー
    ザー光を、一旦収束させて焦点を形成し、前記焦点から
    所定角度で広がりながら進行する拡散レーザ光を前記レ
    ンズで屈折させて平行な前記入射測定光を形成すること
    を特徴とする請求項4記載の粒度分布測定方法。
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