JP2005163807A - ハイブリッド車両の駆動装置 - Google Patents

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倫之 羽二生
Kazuhiro Takeda
和宏 竹田
Shinobu Kamata
忍 釜田
Hiroshi Oba
大羽  拓
Hiroshi Iwano
岩野  浩
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16HGEARING
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    • F16H3/12Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts with means for synchronisation not incorporated in the clutches

Abstract

【課題】 エネルギ消費を抑制しつつ変速品質の高い変速が可能なハイブリッド車両の駆動装置を提供する。
【解決手段】 出力軸6・入力軸11、12間にドッグクラッチ21A〜21Cにより選択して動力伝達可能な歯車組20A〜20Fを有し、第1入力軸11は第1クラッチC1によりエンジン1に接続可能であり、第2入力軸12はモータジェネレータ3に接続され且つ第1入力軸11に第2クラッチC2により接続可能な変速機を備え、制御手段14は、運転者の駆動力要求が閾値以上あり、車速が閾値以下かつモータジェネレータ3がトルクアシスト可能な運転点であるとき、モータジェネレータ駆動走行からエンジン駆動走行へ移行する際は、モータジェネレータ3のトルクアシスト状態とし、エンジン1始動後、第1クラッチC1を締結して第1入力軸11を第2入力軸12と締結可能な回転数まで上昇させて第2クラッチC2を締結するようにした。
【選択図】 図4

Description

本発明は、エンジンとモータジェネレータとを組合せて搭載したハイブリッド車両の駆動装置に関し、特に、出力軸と少なくとも2つの入力軸との間に選択的に作動可能な多数の歯車組を有する変速機を備え、第1入力軸は第1クラッチを介してエンジンに接続可能であり、第2入力軸はモータジェネレータに接続され且つエンジン若しくは第1入力軸に第2クラッチを介して接続可能なハイブリッド車両の駆動装置に関するものである。
従来から伝達効率の高い手動変速機の変速動作を自動化した変速装置(以下、AMT)をベースとして変速時のトルク中断によるショックを防止するため、夫々クラッチを介して2つの入力軸をエンジンに接続可能とし、一方の入力軸をモータジェネレータ(モータジェネレータ)で駆動可能として、モータジェネレータの動作点を比較的、自由に選択できるツインクラッチ式AMT−HEVが提案されている(特許文献1参照)。
これは、変速前に次の変速段のドッグクラッチを締結するプリシフトにより、変速前にドッグクラッチを締結し、変速時の動作を2つのクラッチの掛け換え制御のみとすることで、変速時の駆動力抜けに起因する空走感(運転者に違和感を与える)の低減と、変速時間の短縮を実現するようにしている。
特開2002−89594号公報
しかしながら、上記従来例では、モータジェネレータ駆動による走行を行う場合は、ツインクラッチAMTを構成する2つの入力軸のうち、モータジェネレータが接続する入力軸上の歯車組にドッグクラッチを締結する。このとき、変速品質を上げるため、プリシフトにより他方の入力軸も連れ回し状態とすることができるが、回転慣性の増加やフリクション等による駆動力損失が発生するため、モータジェネレータの発生トルクが大きくなり、エネルギ消費が増大する。
このエネルギ消費の増大を抑制するために前記したプリシフトを禁止すると、モータジェネレータのエネルギ消費を最小に抑えることが可能であるが、モータジェネレータの駆動力が直接伝達していない入力軸の回転を停止させると、変速品質が低下するという問題が生ずる。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、エネルギ消費を抑制しつつ変速品質の高い変速が可能なハイブリッド車両の駆動装置を提供することを目的とする。
本発明は、出力軸と少なくとも2つの入力軸との間において噛合い式クラッチにより選択されて動力を伝達可能となるよう常時噛合う複数の歯車組を有し、第1入力軸は第1クラッチを介してエンジンに接続可能であり、第2入力軸はモータジェネレータに接続され且つ第1入力軸に第2クラッチを介して接続可能であり、各歯車組は噛合い式クラッチを介して動力伝達可能となる変速機と、エンジンおよびモータジェネレータを制御すると共に第1,2クラッチの締結力および噛合い式クラッチを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、運転者の駆動力要求が予め設定した閾値以上であり、車速が閾値以下かつ前記モータジェネレータがトルクアシスト可能な運転点であるとき、モータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態へ移行する際に、前記モータジェネレータのトルクアシスト状態において、第1クラッチを締結して第1入力軸の回転数を第2入力軸と締結可能な回転数まで上昇させて前記第2クラッチを締結するようにした。
したがって、本発明では、出力軸と少なくとも2つの入力軸との間において噛合い式クラッチにより選択されて動力を伝達可能となるよう常時噛合う複数の歯車組を有し、第1入力軸は第1クラッチを介してエンジンに接続可能であり、第2入力軸はモータジェネレータに接続され且つ第1入力軸に第2クラッチを介して接続可能であり、各歯車組は噛合い式クラッチを介して動力伝達可能となる変速機と、エンジン、変速機およびモータジェネレータの制御手段とを備え、前記制御手段は、運転者の駆動力要求が予め設定した閾値以上であり、車速が閾値以下かつ前記モータジェネレータがトルクアシスト可能な運転点であるとき、モータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態へ移行する際に、前記モータジェネレータのトルクアシスト状態において、第1クラッチを締結して第1入力軸の回転数を第2入力軸と締結可能な回転数まで上昇させて前記第2クラッチを締結するようにした。
このため、モータジェネレータ駆動走行状態では、エンジンが停止され、第1クラッチと第2クラッチ、および、ドッグクラッチを解放したモータジェネレータのみによる、回転慣性を可能な限り小さくできて連れ回りに起因するフリクションを減らすことができる高効率な駆動状態を得ることができる。
しかも、運転者の駆動力要求が予め設定した閾値以上であり、車速が閾値以下かつ前記モータジェネレータがトルクアシスト可能な運転点であるとき、モータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態へ移行する際に、前記モータジェネレータのトルクアシスト状態において、第1クラッチを締結して第1入力軸の回転数を第2入力軸と締結可能な回転数まで上昇させて前記第2クラッチを締結するため、プリシフトがなくとも、スムーズなモータジェネレータ駆動走行からエンジン駆動走行への移行が可能となった。
以下、本発明のハイブリッド車両の駆動装置を各実施形態に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明を適用したハイブリッド車両の駆動装置の第1実施形態を示すシステム構成図である。
図1において、第1実施形態のハイブリッド車両の駆動装置は、原動機であるエンジン1と、エンジン1により駆動される一対の入力軸11、12と出力軸(車両駆動軸)6とを備える変速装置(AMT)2と、変速装置2の一方の入力軸12に連結され、その入力軸12を介して回生若しくは力行が可能なモータジェネレータ3と、インバータ4を介してモータジェネレータ3へ電力供給および充電受入などを行うバッテリ5とを備え、変速装置2の出力軸(車両駆動軸)6は、デファレンシャル装置7を介して駆動輪8に連結されている。
前記エンジン1には、スタータと発電機の機能を有するスタータ・ジェネレータ9(S/G)が装備され、スタータ・ジェネレータ9により始動される。エンジン1は、図示しない電子制御式スロットル弁をエンジンコントローラ10により開閉制御することでアクセルペダルと独立してエンジントルクおよびエンジン回転数を制御することが可能である。
前記変速装置(AMT)2は、平行に配置されてエンジン1により駆動される第1入力軸11および第2入力軸12と、これら第1入力軸11および第2入力軸12と平行に配置された出力軸6を備える。前記第1入力軸11および第2入力軸12は、それぞれの第1クラッチC1および第2クラッチC2を介してエンジン1の出力軸Xeに連結可能である。第1入力軸11および第2入力軸12には複数の入力歯車が回転可能に取付けられ、各々の入力歯車は出力軸6に固定された複数の出力歯車のいずれか一つと常時噛合う歯車組20A〜20Gを構成し、第1または第2入力軸11、12とドッグクラッチ21A〜21Dを介して連結された際には、(図1は概略図であり、ギヤ比に対応するよう各歯車の外径が画かれていないが)夫々ギヤ比で設定する所定の変速段により車両を駆動可能である。例えば、前進6段後退1段の変速段を達成可能である。前記ドッグクラッチ21A〜21Dは、具体的構造が図示されていないが、夫々入力軸11、12と一体となって回転し且つ軸方向に摺動可能なカップリングスリーブにより構成される。
前記ドッグクラッチ21A〜21Dは、入力歯車に形成したカップリングと係合することで入力軸11、12と入力歯車との連結が達成されるよう構成され、入力歯車の間の入力軸11、12に配置される場合(21B〜21D)には、その両側の入力歯車のいずれかを選択して入力軸11、12に連結可能であり、入力歯車の側部に位置して配置される場合(21A)には、その入力歯車を入力軸11、12に連結可能である。複数のドッグクラッチ21A〜21Dは、ATMコントローラ13により、第1クラッチC1および第2クラッチC2と共に、いずれかが自動選択(自動変速)され、その締結動作および解除動作は自動的に実行される。
前記モータジェネレータ3は、変速装置2の第2入力軸12に連結され、第2入力軸12上のドッグクラッチ21A、21Bを介して選択した入力歯車および出力歯車からなる歯車組20A〜20Cを介して出力軸6を駆動する力行および出力軸6よりの駆動力により被駆動されて回生による発電が可能である。また、第2クラッチC2が締結された際には、エンジン1により被駆動されることによっても発電が可能である。力行時の電力はインバータ4を介してバッテリ5から供給され、発電時の電力はインバータ4を介してバッテリ5に充電される。
システムコントローラ14は、基本的には、検出されたアクセル操作量および車速等に基づき運転者が要求する駆動力を求め、要求駆動力が実現されるように、エンジンコントローラ10を介してエンジン1を制御し、また、ATMコントローラ13を介して変速段を選択し且つモータジェネレータ3のトルクを制御する。具体的には、運転者の要求駆動力および車速などにより、モータジェネレータ3のみによる駆動走行からエンジン1による駆動走行へ移行する条件を予め設定している。一般的には、エンジン1を比較的燃料効率の高い中負荷で運転させる為に、低負荷ではモータジェネレータ3のみにより走行し、要求駆動力が大きくなるに連れて、モータジェネレータ3による走行からエンジン1による走行へ、更に要求駆動力が大きくなる場合には、エンジン1とモータジェネレータ3との両者による走行へと移行させる。
以上の構成になるハイブリッド車両の駆動装置の変速動作について以下に説明する。ここでは、例えば、ハイブリッド車両において、長時間、渋滞路での低車速、低負荷走行を強いられてバッテリ5の残存量が少なく、高効率なモータジェネレータ駆動による走行が要求される状態からエンジン駆動による走行へ移行する場合の作動を一例として、その動作を説明する。
図2(A)〜(C)はハイブリッド車両の駆動装置のモータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態までの動力伝達状態を示した説明図、図3は低車速でモータジェネレータ駆動による走行をしている状態からエンジン始動し、エンジン駆動走行状態の充電開始までの各要素の回転数およびトルクの推移の概要を示すタイムチャートである。なお、図2(A)〜(C)では、第2入力軸12と出力軸6との間で変速段を実現する歯車組20Aのギヤ比は、第1入力軸11と出力軸6との間で変速段を実現する歯車組20Eのギヤ比よりも大きい(低速段)ものとしており、第2入力軸12と出力軸6との低変速段の歯車組20Aによる発進状態の制御、および、車両が増速されて第1入力軸11と出力軸6との高速段の歯車組20Eへのアップシフトする場合の制御について説明する。
図2(A)は、ドッグクラッチ21Aのみを歯車組20Aに締結し、第1クラッチC1と第2クラッチC2、および、ドッグクラッチ21Cを解放したモータジェネレータ駆動による走行状態である(図3のt0〜t1参照)。エンジン1は停止されている。この状態では、モータジェネレータ3がトルクを発生すれば、第2入力軸12と車両駆動軸6が回転するだけであるため、回転慣性を可能な限り小さくできて連れ回りに起因するフリクションを減らすことができ、高効率である。
車速が上昇し、エンジン1の駆動力で走行する状態への移行要求指令がシステムコントローラ14から出力され、エンジンコントローラ10はエンジン1を始動させる(図3の時点t1参照)。車速が上昇しているため、低速段である第2入力軸12と出力軸6との間の歯車組20Aによる駆動力伝達から高速段である第1入力軸11と出力軸6との間の歯車組20Eによる駆動力伝達へ切換える変速動作が開始される。変速動作は選択する変速段を歯車組20Aから歯車組20Eへ変更する動作であり、ドッグクラッチ21Cを歯車組20Eへ締結させる必要がある。
ところで、第1入力軸11を回転数がゼロの停止状態としている場合には、ドッグクラッチ21Cを車速に連動して回転している歯車組20Eに締結することはできない。そこで、第1入力軸11を歯車組20Eに見合った回転数まで上昇させることが必要となる。第1入力軸11の回転数上昇の方法として、ドッグクラッチ21Cを締結して、出力軸6よりの回転エネルギを供給する方法が考えられるが、ドッグクラッチ21C締結時にショックを伴う場合もあり、運転者に違和感を与える虞があり、実用的ではない。
本実施形態においては、ショックの発生原因が歯車組20Eと第1入力軸11の回転数差であるため、第1入力軸11の回転数を上昇させるようにする。即ち、図2(B)に示すように、第1クラッチC1の締結力を一時的に上昇させ、同時にエンジントルクも一時的に上昇させる(図3の時点t2〜t3参照)。エンジン1のトルク上昇は第1クラッチC1の締結力上昇により第1入力軸11へ伝達して第1入力軸11の回転数を上昇させる。
第1入力軸11の回転数が出力軸6と共に回転している歯車組20Eの入力側歯車の回転数と略一致する時点t3において、図2(C)に示すように、ドッグクラッチ21Cを締結させることができ、エンジントルクおよび第1クラッチC1の締結力の一時的上昇を停止させ(図3の時点t3)、エンジン1の回転数を歯車組20E相当の回転数となるように制御する(t4〜t5)。第1入力軸11の回転数上昇制御により、第1入力軸11の回転数と歯車組20Eの回転数がほぼ一致しているため、ドッグクラッチ21C締結時のショックは発生しない。
ドッグクラッチ21C締結後、第1クラッチC1の締結を開始し(t5〜t6)、エンジン1の上昇させると共に第1クラッチC1の締結力を上昇させ(t5)、エンジン駆動力を歯車組20Eを介して出力軸6に伝達してエンジン駆動走行へ移行する。エンジン1による駆動力の増加に応じて、ここまでの駆動力を発生していたモータジェネレータ3のトルクを徐々に低下させる(t5〜t6)。そして、エンジン駆動走行へ移行後、モータジェネレータ3のトルクをゼロとしたときに、ドッグクラッチ21Aを解放する(t7)。これにより、高効率なモータジェネレータ駆動走行からスムーズなエンジン駆動走行への移行が完了する。
続いて、バッテリ5の残存量が少ないため、充電の必要があり、このため、走行中充電を行うための制御を行う。モータジェネレータ3の回転数はエンジン1の回転数よりも高い状態であるので、先ず、モータジェネレータ3に発電トルクを付与し(t8)、モータジェネレータ3のイナーシャを発電吸収させて、その回転数をエンジン1に一致させる(t8〜t9)。次いで、第2クラッチC2を締結して(t9〜t10)エンジン1とモータジェネレータ3を接続する。このように、モータジェネレータ3の回転数はエンジン1の回転数と一致させてから第2クラッチC2を締結させることにより、ショックは発生しない。第2クラッチC2の締結(t10〜)後、エンジン1のトルクを発電負荷に対応して上昇させて、走行中充電を行う(t11〜)。
走行中での充電時におけるモータジェネレータ3の状態は複数存在する。上記の状態以外にも、例えば、エンジン1の駆動力の一部を出力軸6側から歯車組20Aを介して充電する方式がある。この方式では、モータジェネレータ3の回転数をエンジン1よりも高くできるため、モータジェネレータ3の充電時の運転点が高効率な場合がある。しかし、エンジン1の動力の伝達経路に2個の歯車組20Eおよび20Aを介在させるため、伝達損失が発生する。一般的にモータジェネレータ3の高効率領域は広いため、高効率な充電を行う方式としては、上記のように、第2クラッチC2を締結して充電を行う方式が適していると考える。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)出力軸6と少なくとも2つの入力軸11、12との間において噛合い式クラッチ21A〜21Dにより選択されて動力を伝達可能となるよう常時噛合う複数の歯車組20A〜20Gを有し、第1入力軸11は第1クラッチC1を介してエンジン1に接続可能であり、第2入力軸12はモータジェネレータ3に接続され且つエンジン1に第2クラッチC2を介して接続可能であり、各歯車組20A〜20Gは噛合い式クラッチ21A〜21Dを介して動力伝達可能となる変速機2と、エンジン1およびモータジェネレータ3を制御すると共に第1,2クラッチC1、C2の締結力および噛合い式クラッチ21A〜21Dを制御する制御手段10、13、14とを備え、前記制御手段は、運転者の駆動力要求および車速が閾値以下であり且つ前記モータジェネレータ3のトルクアシストが限界付近のとき、モータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態へ移行する際に、第1クラッチC1の締結力を制御して第1入力軸11の回転数をエンジン駆動走行時の歯車組20Eを達成する噛合い式クラッチ21Cが締結可能な回転数まで上昇させ、前記噛合い式クラッチ21C締結後に前記第1クラッチC1を締結するようにした。
このため、モータジェネレータ駆動走行状態では、エンジン1が停止され、第1クラッチC1と第2クラッチC2、および、ドッグクラッチ21Cを解放したモータジェネレータ3のみによる、回転慣性を可能な限り小さくできて連れ回りに起因するフリクションを減らすことができる高効率な駆動状態を得ることができる。
しかも、運転者の駆動力要求および車速が閾値以下であり且つ前記モータジェネレータ3のトルクアシストが限界付近のとき、モータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態へ移行する際に、第1クラッチC1の締結力を制御して第1入力軸11の回転数をエンジン駆動走行時の歯車組20Eを達成する噛合い式クラッチ21Cが締結可能な回転数まで上昇させ、前記噛合い式クラッチ21C締結後に前記第1クラッチC1を締結するため、プリシフトがなくとも、スムーズなモータジェネレータ駆動走行からエンジン駆動走行への移行が可能となった。
(第2実施形態)
図4〜図7は、本発明を適用したハイブリッド車両の駆動装置の第2実施形態を示し、図4はハイブリッド車両の駆動装置のシステム構成図、図5はハイブリッド車両の駆動装置のモータジェネレータ駆動走行からエンジン駆動走行へ移行する場合の動力伝達状態を示す説明図、図6は図5におけるモータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態の充電開始までの各要素の回転数およびトルクの推移を示すタイムチャート、図7はモータジェネレータ駆動走行からエンジン駆動走行状態への移行時における急速加速時の各要素の回転数およびトルクの推移を示すタイムチャートである。本実施形態においては、第2入力軸が第1入力軸に第2クラッチを介して接続される構成が第1実施形態と相違する。なお、第1実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図4において、第2実施形態のハイブリッド車両の駆動装置は、エンジン1により駆動される変速装置2A(AMT)の構成が、第1実施形態に対して相違し、その他の構成は第1実施形態と同様に構成される。
本実施形態の変速装置2Aは、出力軸(車両駆動軸)6と第1および第2入力軸11、12との間に選択的に作動可能な多数の歯車組20A〜20Fを有し、第1入力軸11は第1クラッチC1を介してエンジン1に接続可能である構成で第1実施形態の変速機と共通し、モータジェネレータ3に接続される第2入力軸12が第1入力軸11に第2クラッチC2を介して接続可能となっている構成で第1実施形態の変速装置2と相違している。図示例では、第1および第2入力軸11、12は同軸に配置され、両入力軸11、12間に第2クラッチC2を備える「ハイブリッドAMT」を構成している。
以上の構成になるハイブリッド車両の駆動装置の動作について、図6に示す説明図および図7に示す各要素の回転数およびトルクの推移の概要を示すタイムチャートに基づいて、以下に説明する。ここで、図6(A)〜(B)では、第2入力軸12と出力軸6との間で変速段を実現する歯車組20Aのギヤ比は、第1入力軸11と出力軸6との間で変速段を実現する歯車組20Eのギヤ比よりも大きい(低速段)ものとしており、第2入力軸12と出力軸6との低変速段の歯車組20Aをモータジェネレータ3による駆動状態からエンジン1による駆動状態への制御について説明する。
図5(A)は、ドッグクラッチ21Aのみを歯車組20Aに締結し、第1クラッチC1と第2クラッチC2、および、ドッグクラッチ21Cを解放したモータジェネレータ駆動による走行状態である(図6のt0〜t1参照)。エンジン1は停止されている。この状態では、モータジェネレータ3がトルクを発生すれば、第2入力軸12と車両駆動軸6が回転するだけであるため、回転慣性を可能な限り小さくできて連れ回りに起因するフリクションを減らすことができ、高効率である。
車速が上昇し、エンジン1の駆動力で走行する状態への移行要求指令がシステムコントローラ14から出力され、エンジンコントローラ10はエンジン1を始動させる(図6の時点t1参照)。エンジン1の駆動力を車両駆動軸6に伝達させるためには、第1クラッチC1および第2クラッチC2を締結させる必要がある。
ところで、第1入力軸11を回転数がゼロの停止状態としている場合には、第2クラッチC2を強制的に締結すると、第1入力軸11の慣性に起因するショックが発生して、運転者に違和感を与える虞があり、実用的ではない。
本実施形態においては、ショックの発生原因が第1入力軸11と第2入力軸12の回転数差であるため、第1入力軸11の回転数を上昇させるようにする。即ち、図5(B)に示すように、第1クラッチC1の締結力を上昇させ、同時にエンジントルクも上昇させる(図6の時点t2〜t3参照)。エンジン1のトルク上昇は第1クラッチC1の締結力上昇により第1入力軸11へ伝達して第1入力軸11の回転数を上昇させる。
第1クラッチC1の完全締結後、エンジン1のトルクを上げて(図6の時点t3−t4)、エンジン1と第1入力軸11の回転数を第2入力軸12の回転数以上、もしくは、同程度に上げる。ここまでは図5(B)の状態で走行している。
次いで、第2クラッチC2の締結制御を行いつつモータジェネレータ3の駆動トルクを低下させる。第1入力軸11(エンジン回転数)と第2入力軸12との回転数差が小さい状態で第2クラッチC2の締結を行うため、運転者に違和感を与えるようなショックは発生しない(図6の時点t4−t5参照)。また、第2クラッチC2の締結力の増加に応じて、ここまで車両を駆動していたモータジェネレータ3のトルクを低下させることにより、スムーズなエンジン駆動走行への移行が完了する。以上の制御により、運転者に違和感のないモータジェネレータ駆動走行からエンジン駆動走行への移行が可能である。
続いて、バッテリ5の残存量が少ない場合には充電の必要があり、このため、走行中充電を行うための制御を行う。モータジェネレータ3の発電トルクに応じてエンジン1のトルクを増加する(図6の時点t6〜参照)ことにより、容易に走行中充電が可能である。
次に、図7に基づいて、モータジェネレータ駆動走行から車両を急速加速させるエンジン駆動走行状態への移行制御(ローンチコントロール、Launch control)について説明する。これは、トルク増幅機能を持たない変速機に特有の発進・加速方式であり、エンジンを空吹かししてその回転数を上昇させてエンジンのストールを防止しながら、発進クラッチを滑り制御して、エンジンの回転数上昇による増加した駆動トルクのみを伝達させる発進・加速方式である。なお、2組のクラッチを並列に配置する第1実施形態のツインクラッチAMT−HEVも同様な発進・加速方式が可能であり、その場合には、第1または第2クラッチをすべり制御させる既存の変速機と同様である。それに対し、2組のクラッチを直列に配置する第2実施形態のハイブリッドAMT-HEVでは、各々のクラッチの制御方式が若干異なる。
図7において、急加速要求が発せられる時点t1までは、モータジェネレータ駆動走行、即ち、図5(A)の状態で走行している。運転者のアクセルペダルの踏込み等による急加速要求があると、システムコントローラ14はエンジンコントローラ10を介してエンジン1を始動させると同時に最大トルク発生回転数へ向けてエンジントルクを上昇させる(時点t1)。
エンジン1の始動後、第1クラッチC1の締結力を徐々に上げ、エンジン1のトルクで第1入力軸11の回転数を上昇させる(時点t2〜、図5(B)参照)。
エンジン1の回転数が最大トルク発生回転数程度に上昇し、かつ、第1入力軸11の回転数が第2入力軸12の回転数以上となったとき(時点t3)、第2クラッチC2の締結を開始する。第1入力軸11の回転数が第2入力軸12の回転数以上の状態であるから、第2クラッチC2の締結開始時には車両駆動力の低下は生じない。第2クラッチC2の締結力の増加に連れて、第1クラッチC1を経由して第1入力軸11に伝達されたエンジントルクが第2クラッチC2、第2入力軸12、ドッグクラッチ21A、歯車組20Aを経由して車両駆動軸に伝達され、車両は加速される(時点t3〜t4)。その伝達トルクは、第1クラッチC1の締結力により制御することができる。即ち、ハイブリッドAMT-HEVでは、直列に配置した2組のクラッチC1およびC2でトルク伝達量やエンジン回転数の制御ができるため、制御自由度が高く、ツインクラッチAMT-HEVよりも効率的なローンチコントロールが可能である。
第1クラッチC1の締結力を徐々に上昇させると、第1、2入力軸11、12の回転数が上昇して(時点t4〜t5)車速が上昇する。車速の上昇により第2入力軸12とエンジン1および第1入力軸11の回転数が同程度となる時点t5において、第1クラッチC1を完全締結させる。各要素の回転数差が小さいため、運転者に違和感を与えるようなショックや極端な駆動力の低下は発生しない。ここでは、図5(C)の状態で走行している。
ローンチコントロールでは,エンジン1のストールを防止しながら,クラッチ締結力相当のトルクを変速機に伝達できる。エンジン1は低回転領域でトルクが小さいため,発進時には,クラッチC1およびC2を直結して駆動力伝達をするよりも,ローンチコントロールによる駆動力伝達のほうが大きな駆動力となる。
さらに,トルクアシストが可能なモータジェネレータ3を有するハイブリッド車両では,ゼロ回転で最大トルクを発生するモータジェネレータ3のトルク特性も寄与し,エンジン1のみの従来の車両よりも大幅な発進加速性能を実現することができる。
本実施形態においては、以下に記載した効果を奏することができる。
(イ)出力軸6と少なくとも2つの入力軸11、12との間において噛合い式クラッチ21A〜21Cにより選択されて動力を伝達可能となるよう常時噛合う複数の歯車組20A〜20Fを有し、第1入力軸11は第1クラッチC1を介してエンジン1に接続可能であり、第2入力軸12はモータジェネレータ3に接続され且つ第1入力軸11に第2クラッチC2を介して接続可能であり、各歯車組20A〜20Fは噛合い式クラッチ21A〜21Cを介して動力伝達可能となる変速機2Aと、エンジン1、変速機2Aおよびモータジェネレータ3の制御手段10、13、14とを備え、前記制御手段は、運転者の駆動力要求が予め設定した閾値以上であり、車速が閾値以下かつ前記モータジェネレータ3がトルクアシスト可能な運転点であるとき、モータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態へ移行する際に、前記モータジェネレータ3のトルクアシスト状態において、第1クラッチC1を締結して第1入力軸11の回転数を第2入力軸12と締結可能な回転数まで上昇させて前記第2クラッチC2を締結するようにした。
このため、モータジェネレータ駆動走行状態では、エンジン1が停止され、第1クラッチC1と第2クラッチC2、および、ドッグクラッチ21Cを解放したモータジェネレータ3のみによる、回転慣性を可能な限り小さくできて連れ回りに起因するフリクションを減らすことができる高効率な駆動状態を得ることができる。
しかも、運転者の駆動力要求が予め設定した閾値以上であり、車速が閾値以下かつ前記モータジェネレータ3がトルクアシスト可能な運転点であるとき、モータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態へ移行する際に、前記モータジェネレータ3のトルクアシスト状態において、第1クラッチC1を締結して第1入力軸11の回転数を第2入力軸12と締結可能な回転数まで上昇させて前記第2クラッチC2を締結するため、プリシフトがなくとも、スムーズなモータジェネレータ駆動走行からエンジン駆動走行への移行が可能となった。
(ウ)図7に示す例では、制御手段10、13、14は、運転者の駆動力要求が閾値以上であり、車速が閾値以下かつ前記モータジェネレータ3がトルクアシスト可能な運転点であるとき、モータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態へ移行する際に、前記モータジェネレータ3のトルクアシスト状態において、前記第1クラッチC1の締結力を制御することで、第1入力軸11の回転数を第2入力軸12に第2クラッチC2を介して締結可能な回転数まで上昇させ、前記第2クラッチC2を締結し、前記第2クラッチC2の締結後に、第1クラッチC1の締結力を徐々に増加させるため、エンジン1のストールを防止しながら,クラッチ締結力相当のトルクを変速機に伝達でき、クラッチを直結して駆動力伝達をするよりもローンチコントロールによる駆動力伝達により大きな駆動力を得ることができる。しかも、トルクアシストが可能なモータジェネレータ3を有するハイブリッド車両では,ゼロ回転で最大トルクを発生するモータジェネレータ3のトルク特性も寄与し,エンジン1のみの車両よりも大幅な発進加速性能を実現することができる。
(第3実施形態)
図8および図9は、本発明を適用したハイブリッド車両の駆動装置の第3実施形態を示し、図8はハイブリッド車両の駆動装置のモータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態へ移行する場合の動力伝達状態を示す説明図、図9は図8におけるモータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態までの各要素の回転数およびトルクの推移を示すタイムチャートである。本実施形態においては、第2実施形態の図4に示すハイブリッドAMT-HEVにおいて、緩加速時にエンジンに余計な燃料を消費させず、また、エンジンからの排気も悪化させずに、スムーズなモータジェネレータ駆動走行からエンジン駆動走行への移行を可能とする制御方式である。なお、第2実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
本実施形態のハイブリッド車両の駆動装置の低車速でのモータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態までの緩加速制御は、バッテリ残存量が十分で、かつ、モータジェネレータ3にトルク余裕がある場合に行うものである。以下、本実施形態の緩加速時の駆動制御について、図8に示す説明図および図9に示す変速開始から変速終了までの各要素の回転数およびトルクの推移の概要を示すタイムチャートに基づいて、説明する。
なお、図8(A)〜(C)では、第2入力軸12と出力軸6との間で変速段を実現する歯車組20Aのギヤ比は、第1入力軸11と出力軸6との間で変速段を実現する歯車組20Eのギヤ比よりも大きい(低速段)ものとしている。また、比較的車速が高く、低負荷であり、第2入力軸12と出力軸6との低変速段の歯車組20Aから第1入力軸11と出力軸6とのそれより高速段の歯車組20Eへのアップシフトしてエンジン駆動走行させる場合を想定している。また、バッテリ残存量およびモータジェネレータ3のトルク余裕があることを前提としている。
図8(A)は、ドッグクラッチ21Aのみを歯車組20Aに締結し、第1クラッチC1と第2クラッチC2、および、ドッグクラッチ21Cを解放したモータジェネレータ駆動による走行状態である(図9のt0〜t1参照)。エンジン1は停止されている。この状態では、モータジェネレータ3がトルクを発生すれば、第2入力軸12と車両駆動軸6が回転するだけであるため、回転慣性を可能な限り小さくできて連れ回りに起因するフリクションを減らすことができ、高効率である。
車速が上昇し、エンジン1の駆動力で走行する状態への移行要求指令がシステムコントローラ14から出力され、エンジンコントローラ10はエンジン1を始動させる(図9の時点t1参照)。エンジン1は大型のスタータ9を有しており、そのスタータ9により瞬時にエンジン1は始動する。このとき、第1クラッチC1が解放されているため、エンジン1の始動に起因する振動などは車両に伝わらない。また、スタータ9の負荷も軽くて済む。また、比較的車速が高いため、エンジン駆動走行に適したギヤ比が歯車組20Eとなり、ドッグクラッチ21Cを締結する必要がある。
ところで、モータジェネレータ駆動走行中は、第1入力軸11は回転数がゼロの停止状態としているため、ドッグクラッチ21Cを車速に連動して回転している歯車組20Eに締結することはできない。そこで、第1入力軸11を歯車組20Eに見合った回転数まで上昇させることが必要となる。第1入力軸11の回転数上昇の方法として、ドッグクラッチ21Cを強制的に締結して、出力軸6よりの回転エネルギを供給する方法が考えられるが、ドッグクラッチ21C締結時にショックを伴う場合もあり、運転者に違和感を与える虞があり、実用的ではない。
本実施形態においては、モータジェネレータ3と第2クラッチC2の協調制御により、第1入力軸11の回転数を上昇させるようにしている。即ち、モータジェネレータ3の駆動トルクを上昇させると共に、第2クラッチC2の締結力を上昇させ、第1入力軸11の回転数を上昇させる(t2−t3)。このとき、モータジェネレータ3の応答性に比べ第2クラッチC2の応答性が遅いため、モータジェネレータ3のトルク指令は第2クラッチC2の応答性に合うように遅れ特性を持たせる。モータジェネレータ3と第2クラッチC2を同期させることにより、駆動力に変動を与えずに第1入力軸11の回転数を上昇させることができる。このとき、第1クラッチC1は解放状態であるので、エンジン1のイナーシャの影響は受けない。
第1入力軸11の回転数が、歯車組20Eよりも高くなったとき、モータジェネレータ3のトルクと第2クラッチC2の締結力を下げる(t3)。モータジェネレータ3と第2クラッチC2の協調制御により、第1入力軸11は歯車組20Eと同程度の回転数となり、ドッグクラッチ21Cが締結可能となる。
第2クラッチC2が解放状態となった後に、図8(B)に示すように、ドッグクラッチ21Cを歯車組20Eに締結する(時点t4参照)。ドッグクラッチ21Cと歯車組20Eとの回転数差が小さく、また、第2クラッチC2も解放状態であるので、ショックは発生しない。
その後、エンジン1の回転数を上昇させ(t5−t6)、第1入力軸11の回転数と同程度(第1入力軸11の回転数以上若しくは同程度)となった時点t6で、第1クラッチC1を締結し(時点t6〜t7参照)、図8(C)に示すように、エンジン駆動走行へ移行する。エンジン1の回転数が、第1入力軸11の回転数と同程度であるため、駆動力に大きな変動を与えることなく第1クラッチC1は締結可能である。
以上説明したハイブリッド車両の駆動制御装置においては、エンジン1は回転数制御をする際、自身の慣性に打勝つだけのトルクを発生するだけであるため、無駄な燃料消費を抑制できる。また、急激な回転数変化が抑制されているため、過渡時の燃料増量や排気の悪化を回避することができる。
本実施形態においては、第2実施形態における効果(イ)に加えて、以下に記載する効果を奏することができる。
(エ)出力軸6と少なくとも2つの入力軸11、12との間において噛合い式クラッチ21A〜21Cにより選択されて動力を伝達可能となるよう常時噛合う複数の歯車組20A〜20Fを有し、第1入力軸11は第1クラッチC1を介してエンジン1に接続可能であり、第2入力軸12はモータジェネレータ3に接続され且つ第1入力軸11に第2クラッチC2を介して接続可能であり、各歯車組20A〜20Fは噛合い式クラッチ21A〜21Cを介して動力伝達可能となる変速機2Aと、エンジン1およびモータジェネレータ3を制御すると共に第1,2クラッチC1、C2の締結力および噛合い式クラッチ21A〜21Cを制御する制御手段10、13、14とを備え、前記制御手段は、運転者の駆動力要求および車速が閾値以下であり且つ前記モータジェネレータ3がトルクアシスト可能な運転点であるとき、モータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態へ移行する際に、前記モータジェネレータ3のトルクアシスト状態において、前記モータジェネレータ3のトルク増加させて前記第2クラッチC2を介して前記第1入力軸11の回転数をエンジン駆動走行時の歯車組20Eを達成する噛合い式クラッチ21Cが締結可能な回転数まで上昇させ、前記噛合い式クラッチ21C締結後に前記第1クラッチC1を締結するようにした。このため、エンジン1が余計な燃料を消費しなくともスムーズなモータジェネレータ駆動走行からエンジン駆動走行への移行が可能である。
(第4実施形態)
図10および図11は、本発明を適用したハイブリッド車両の駆動装置の第4実施形態を示し、図10はハイブリッド車両の駆動制御装置におけるモータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態への移行時の動力伝達状態を示した説明図、図11は図10におけるモータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態までの各要素の回転数およびトルクの推移を示すタイムチャートである。本実施形態においては、第2実施形態の図4に示すハイブリッドAMT-HEVにおいて、緩加速時にバッテリやモータジェネレータに余力が無い場合でも、スムーズなモータジェネレータ駆動走行からエンジン駆動走行への移行を可能とする制御方式である。なお、第2実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
本実施形態のハイブリッド車両の駆動装置の低車速でのモータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態までの緩加速制御を、図10に示す説明図および図11に示す変速開始から変速終了までの各要素の回転数およびトルクの推移の概要を示すタイムチャートに基づいて、説明する。
なお、図10(A)〜(C)では、第2入力軸12と出力軸6との間で変速段を実現する歯車組20Aのギヤ比は、第1入力軸11と出力軸6との間で変速段を実現する歯車組20Eのギヤ比よりも大きい(低速段)ものとしている。また、比較的車速が高く、低負荷であり、第2入力軸12と出力軸6との低変速段の歯車組20Aから第1入力軸11と出力軸6とのそれより高速段の歯車組20Eへのアップシフトしてエンジン駆動走行させる場合を想定している。また、バッテリ残存量が少なく、もしくは、モータジェネレータ3にトルク余裕が無い場合を想定している。
図10(A)は、ドッグクラッチ21Aのみを歯車組20Aに締結し、第1クラッチC1と第2クラッチC2、および、ドッグクラッチ21Cを解放したモータジェネレータ駆動による走行状態である(図11のt0〜t1参照)。エンジン1は停止されている。この状態では、モータジェネレータ3がトルクを発生すれば、第2入力軸12と車両駆動軸6が回転するだけであるため、回転慣性を可能な限り小さくできて連れ回りに起因するフリクションを減らすことができ、高効率である。
車速が上昇し、エンジン1の駆動力で走行する状態への移行要求指令がシステムコントローラ14から出力され、エンジンコントローラ10はエンジン1を始動させる(図11の時点t1参照)。エンジン1は大型のスタータ9を有しており、そのスタータ9により瞬時にエンジン1は始動する。このとき、第1クラッチC1が解放されているため、エンジン1の始動に起因する振動などは車両に伝わらない。また、スタータ9の負荷も軽くて済む。また、比較的車速が高いため、エンジン駆動走行に適したギヤ比が歯車組20Eとなり、ドッグクラッチ21Cを締結する必要がある。
ところで、モータジェネレータ駆動走行中は、第1入力軸11は回転数がゼロの停止状態としているため、ドッグクラッチ21Cを車速に連動して回転している歯車組20Eに締結することはできない。そこで、第1入力軸11を歯車組20Eに見合った回転数まで上昇させることが必要となる。第1入力軸11の回転数上昇の方法として、ドッグクラッチ21Cを強制的に締結して、出力軸6よりの回転エネルギを供給する方法が考えられるが、ドッグクラッチ21C締結時にショックを伴う場合もあり、運転者に違和感を与える虞があり、実用的ではない。また、モータジェネレータ3と第2クラッチC2の協調制御方式が考えられるが、バッテリ残存量とモータジェネレータ3のトルク余裕が少ないため適用は困難である。
本実施形態においては、エンジン1と第1クラッチC1の協調制御により、第1入力軸11の回転数を上昇させるようにしている。即ち、エンジン1の駆動トルクを上昇させると共に、第1クラッチC1の締結力を上昇させ、第1入力軸11の回転数を上昇させる(t2−t3)。エンジン1と第1クラッチC1を同期させることにより、モータジェネレータ3による駆動力に変動を与えずに第1入力軸11の回転数を上昇させることができる。このとき、第2クラッチC2は解放状態であるので、モータジェネレータ3のイナーシャの影響は受けない。
第1入力軸11の回転数が歯車組20Eの回転数程度となったとき(t3)、第1クラッチC1の締結力を低下させ、解放状態とするとともに、エンジン1も過回転とならないようにトルクを絞る。エンジン1と第1クラッチC1の協調制御により、第1入力軸11は歯車組20Eと同程度の回転数となり、ドッグクラッチ21Cが締結可能となる。
第1クラッチC1が解放状態となった後に、図10(B)に示すように、ドッグクラッチ21Cを歯車組20Eに締結する(時点t4参照)。ドッグクラッチ21Cと歯車組20Eとの回転数差が小さく、また、第1クラッチC1も解放状態であるので、ショックは発生しない。その後、エンジン1の回転数を歯車組20Eの回転数以上に維持する。
エンジン1の回転数が第1入力軸11の回転数と同程度(第1入力軸11の回転数以上若しくは同程度)に維持された状態で、第1クラッチC1の締結を開始し(時点t5〜参照)、図10(C)に示すように、エンジン駆動走行を開始する。エンジン1の回転数が、第1入力軸11の回転数と同程度であるため、駆動力に大きな変動を与えることなく第1クラッチC1は締結可能である。その後、第1クラッチC1の締結力の上昇に応じてエンジン1の駆動トルクを上昇させる一方、モータジェネレータ3の駆動トルクを低下させることで、エンジン駆動走行への移行が完了(時点t6参照)し、必要に応じてモータジェネレータ3での発電によるバッテリ5への充電が実施される。
以上のように、本実施形態では、比較的車速が高く、低負荷であり、バッテリ残存量およびモータジェネレータ3のトルク余裕が無い場合において、エンジン1と第1クラッチC1の協調制御により第1入力軸11の回転数を上昇させるため、バッテリ5やモータジェネレータ3の状態に寄らず、スムーズなエンジン走行への移行が可能である。
本実施形態においては、第2実施形態における効果(イ)に加えて、以下に記載する効果を奏することができる。
(オ)制御手段10、13、14は、運転者の駆動力要求および車速が閾値以下であり、前記モータジェネレータ3のトルクアシストが限界付近のとき、または、前記バッテリ5の容量が下限値付近のとき、モータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態へ移行する際に、第1クラッチC1の締結力を制御することでエンジン駆動走行時の歯車組20Eを達成する噛合い式クラッチ21Cが締結可能な回転数まで上昇させ、前記噛合い式クラッチ21C締結後に前記第1クラッチC1を締結するため、比較的高車速の状態で、モータジェネレータ3の運転点が最大トルク付近、または、バッテリ5の残存量が少なくても、エンジン制御により、スムーズなモータジェネレータ走行からエンジン走行への移行が可能である。
(第5実施形態)
図12および図13は、本発明を適用したハイブリッド車両の駆動装置の第5実施形態を示し、図12はハイブリッド車両の駆動装置のバッテリやモータジェネレータに余力が無い場合におけるスムーズな急速発進時の動力伝達状態を示す説明図、図13は図12における急速発進時の各要素の回転数およびトルクの推移を示すタイムチャートである。本実施形態においては、第2実施形態の図4に示すハイブリッドAMT-HEVにおいて、バッテリやモータジェネレータに余力が無い場合でもスムーズな急速発進を可能とする制御方式である。なお、第2実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
本実施形態のハイブリッド車両の駆動装置のバッテリ5やモータジェネレータ3に余力が無い場合におけるスムーズな急速発進制御を、図12に示す説明図および図13に示すタイムチャートに基づいて、説明する。
なお、図12(A)〜(B)では、バッテリ残存量が少ない状態、若しくは、モータジェネレータ3にトルク余裕が無い状態で、モータジェネレータ3での発進が困難な場合を前提としており、発進時には、先ずエンジン1を始動し、第2入力軸12と出力軸6との間で最低速段を実現する歯車組20Aにより車両駆動軸6を駆動する場合を想定している。
図12(A)は、バッテリ残存量が少ないためにモータジェネレータ3での発進が不可能であるため、運転者のアクセルペダル踏込みなどの運転操作により急発進要求が発せられた時点t1において、システムコントローラ14により、先ずエンジン1を始動し、最低速段である歯車組20Aを選択すべく、ドッグクラッチ21Aを締結した状態を示している(時点t1〜t2参照)。車両は停止状態であり、第2入力軸12も回転数がゼロ状態であるため、ドッグクラッチ21Aは容易に締結できる。
エンジン1の始動後、第1クラッチC1の締結力を上げ、エンジン1のトルクで第1入力軸11の回転数を上昇させる(t2−t4)。第1入力軸11の回転数が上昇すると、図12(B)に示すように、第2クラッチC2の締結を開始する(時点t3)。エンジンコントローラ10は、この間、エンジン1の負荷となる軸の慣性が増えるため、徐々にトルクを増加させる。第2クラッチC2の締結力の増加に応じて、車両駆動軸6には駆動トルクが発生する(t3−t5)。この状態では、各要素の回転数は、(エンジン1>第1入力軸11>第2入力軸12)となっているため、車両駆動軸6上には駆動力が増加するのみで、引込み等は発生しない。
その後、車速が上昇し、第2入力軸12とエンジン1および第1入力軸11の回転数が同程度となる時点t5において、第2クラッチC2を完全締結させる。各要素の回転数差が小さいため、運転者に違和感を与えるようなショックや、極端な駆動力の低下は発生しない。
このように、ハイブリッドAMT-HEVでは、直列に配置した2組のクラッチC1およびC2でトルクの伝達量やエンジン回転数の制御ができるため、制御自由度が高く、ツインクラッチAMT-HEVよりも効率的なエンジン発進が可能である。
本実施形態においては、第2実施形態における効果(イ)に加えて、以下に記載する効果を奏することができる。
(カ)制御手段10、13、14は、運転者の駆動力要求が閾値以上であり、しかも、前記バッテリ5の容量が下限値付近のとき、噛合い式クラッチ21Aを締結し、前記第1クラッチC1を締結し、その後、前記第2クラッチC2を締結するため、発進時にバッテリ5の残存量が少なくても発進可能である。
(第6実施形態)
図14は、本発明によるハイブリッド車両の駆動装置の第6実施形態を示すシステムコントローラ14の駆動制御形態判定の制御フローチャートである。本実施形態においては、第2実施形態の図4に示すハイブリッドAMT-HEVにおいて、運転者による要求駆動力や車速等の車両状態およびバッテリ容量等から、第2実施形態から第5実施形態までのいずれかの駆動制御形態を選択判定し、選択判定した駆動制御形態を実行させるようにしたものである。なお、第2〜5実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
システムコントローラ14には、図4に示すように、アクセルペダルの踏込み開度APOと車両速度VSPおよび図示しないバッテリ5の残存容量が入力され、更に、エンジンコントローラ10およびATMコントローラ13からの運転情報が入力される。また、コントローラ14には、モータジェネレータ3の運転ポイントマップが記憶され、モータジェネレータ3の各運転ポイントにおけるトルク余裕が参照できるようになっている。システムコントローラ14は、これらの情報から、ハイブリッド車両の駆動制御装置として最適な駆動制御形態を選択・判定してエンジンコントローラ10およびATMコントローラ13を制御する。
図14は、システムコントローラ14により実行される駆動制御形態選択・判定の制御フローチャートであり、運転者の駆動力要求の変化に応じて実行される。以下、駆動制御形態選択・判定を図14の制御フローチャートに基づいて説明する。
運転者の駆動力要求がなされると、ステップS1では、運転者の要求駆動力がエンジン駆動力を必要としているか否かを判別する。エンジン駆動力を必要としていない場合にはステップS5へ進み、モータジェネレータ3での駆動走行を継続する。エンジン駆動力が必要な場合はステップS2へ進む。
ステップS2では、前記要求駆動力が最低速段の歯車組20A、即ち1速での加速を必要とする閾値以上かどうかを判断する。1速が必要な場合はステップS3へ進み、1速以外の場合はステップS4へ進む。
ステップS3では、バッテリ5の残存容量(SOC)が予め設定された下限値以上で且つモータジェネレータ3がその運転ポイントでトルク余裕があるかどうかが判定される。バッテリ5の残存容量が十分にあり且つモータジェネレータ3にトルク余裕がある場合にはステップS6を選択し、バッテリ5の残存容量若しくはモータジェネレータ3のトルク余裕のいずれかが欠けている場合にはステップS7を選択する。
即ち、1速での加速を必要とし、バッテリ5の残存容量が十分にあり且つモータジェネレータ3にトルク余裕がある場合には、ステップS6を選択して、モータジェネレータ3のアシスト状態において車両を加速駆動する第2実施形態の駆動制御形態が選択される。
他方、1速での加速を必要とし、バッテリ5の残存容量若しくはモータジェネレータ3のトルク余裕のいずれかが欠けている場合にはステップS7を選択して、モータジェネレータ3によるアシスト状態に頼ることなくエンジン1の駆動力により車両を加速駆動する第5実施形態の駆動制御形態が選択される。
ステップS4では、ステップS3と同様に、バッテリ5の残存容量(SOC)が予め設定された下限値以上で且つモータジェネレータ3がその運転ポイントでトルク余裕があるかどうかが判定される。バッテリ5の残存容量が十分にあり且つモータジェネレータ3にトルク余裕がある場合にはステップS8を選択し、バッテリ5の残存容量若しくはモータジェネレータ3のトルク余裕のいずれかが欠けている場合にはステップS9を選択する。
即ち、2速での緩加速を必要とし、バッテリ5の残存容量が十分にあり且つモータジェネレータ3にトルク余裕がある場合には、ステップS8を選択して、モータジェネレータ3のアシスト力を利用して2速変速のために第1入力軸11を回転上昇させて車両を緩加速駆動する第3実施形態の駆動制御形態を選択する。
他方、2速での緩加速を必要とし、バッテリ5の残存容量若しくはモータジェネレータ3のトルク余裕のいずれかが欠けている場合にはステップS9を選択して、モータジェネレータ3のアシスト力を利用して2速変速のために第1入力軸11を回転上昇させることなく、エンジントルクにより2速変速のために第1入力軸11を回転上昇させて車両を緩加速駆動する第4実施形態の駆動制御形態を選択する。
以上のように、運転者による要求駆動力や車速等の車両状態およびバッテリ容量等から、第2実施形態から第5実施形態までのいずれかの駆動制御形態を適切に選択判定でき、選択判定した駆動制御形態により車両を駆動制御することができる。
本実施形態においては、第2実施形態における効果(イ)に加えて、以下に記載する効果を奏することができる。
(キ)運転者による要求駆動力や車速等の車両状態およびバッテリ容量等から、第2実施形態から第5実施形態までのいずれかの駆動制御形態を適切に選択判定でき、選択判定した駆動制御形態により車両を駆動制御することができる。
本発明の一実施形態を示すハイブリッド車両の駆動装置のシステム構成図。 同じくハイブリッド車両の駆動装置のモータジェネレータ駆動走行態からエンジン駆動走行状態までの動力伝達状態を各段階(A)〜(C)に分けて示した説明図。 同じくモータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態までの各要素の回転数およびトルクの推移の概要を示すタイムチャート。 本発明の第2実施形態を示すハイブリッド車両の駆動装置のシステム構成図。 同じくモータジェネレータ駆動走行からエンジン駆動走行へ移行する場合の動力伝達状態を各段階(A)〜(C)に分けて示した説明図。 同じくモータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態までの各要素の回転数およびトルクの推移を示すタイムチャート。 同じくモータジェネレータ駆動走行からエンジン駆動走行状態への移行時における急速加速時の各要素の回転数およびトルクの推移を示すタイムチャート。 本発明の第3実施形態のハイブリッド車両の駆動制御装置におけるモータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態への移行時の動力伝達状態を各段階(A)〜(C)に分けて示した説明図。 同じくモータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態までの各要素の回転数およびトルクの推移を示すタイムチャート。 本発明の第4実施形態のハイブリッド車両の駆動制御装置におけるモータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態への移行時の動力伝達状態を各段階(A)〜(C)に分けて示した説明図。 同じくモータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態までの各要素の回転数およびトルクの推移を示すタイムチャート。 本発明の第5実施形態のハイブリッド車両の駆動制御装置における急速発進時の動力伝達状態を各段階(A)〜(B)に分けて示した説明図。 図12における急速発進時の各要素の回転数およびトルクの推移を示すタイムチャート。 本発明の第6実施形態のハイブリッド車両の駆動制御装置におけるシステムコントローラの駆動制御形態判定の制御フローチャート。
符号の説明
C1 第1クラッチ
C2 第2クラッチ
1 エンジン
2、2A 変速装置
3 モータジェネレータ
4 インバータ
5 バッテリ
6 出力軸、車両駆動軸
7 デファレンシャル装置
8 駆動輪
9 スタータ・ジェネレータ
10 エンジンコントローラ
11 第1入力軸
12 第2入力軸
13 ATMコントローラ
14 システムコントローラ
20A〜20G 歯車組
21A〜21D ドッグクラッチ、噛合い式クラッチ

Claims (7)

  1. 出力軸と少なくとも2つの入力軸との間において噛合い式クラッチにより選択されて動力を伝達可能となるよう常時噛合う複数の歯車組を有し、第1入力軸は第1クラッチを介してエンジンに接続可能であり、第2入力軸はモータジェネレータに接続され且つ第1入力軸に第2クラッチを介して接続可能であり、各歯車組は噛合い式クラッチを介して動力伝達可能となる変速機と、
    エンジンおよびモータジェネレータを制御すると共に第1,2クラッチの締結力および噛合い式クラッチを制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、運転者の駆動力要求が予め設定した閾値以上であり、車速が閾値以下かつ前記モータジェネレータがトルクアシスト可能な運転点であるとき、
    モータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態へ移行する際に、
    前記モータジェネレータのトルクアシスト状態において、第1クラッチを締結して第1入力軸の回転数を第2入力軸と締結可能な回転数まで上昇させて前記第2クラッチを締結するようにしたことを特徴とするハイブリッド車両の駆動制御装置。
  2. 前記制御手段は、運転者の駆動力要求が閾値以上であり、車速が閾値以下かつ前記モータジェネレータがトルクアシスト可能な運転点であるとき、
    モータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態へ移行する際に、
    前記モータジェネレータのトルクアシスト状態において、
    前記第1クラッチの締結力を制御することで、第1入力軸の回転数を第2入力軸に第2クラッチを介して締結可能な回転数まで上昇させ、
    前記第2のクラッチを締結し、
    前記第2クラッチの締結後に、第1クラッチの締結力を徐々に増加させることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の駆動制御装置。
  3. 前記制御手段は、運転者の駆動力要求が閾値以上であり且つ車速が閾値以下であり、しかも、前記バッテリの容量が下限値付近のとき、
    噛合い式クラッチを締結し、前記第1クラッチを締結し、その後、前記第2のクラッチを締結することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の駆動制御装置。
  4. 出力軸と少なくとも2つの入力軸との間において噛合い式クラッチにより選択されて動力を伝達可能となるよう常時噛合う複数の歯車組を有し、第1入力軸は第1クラッチを介してエンジンに接続可能であり、第2入力軸はモータジェネレータに接続され且つ第1入力軸に第2クラッチを介して接続可能であり、各歯車組は噛合い式クラッチを介して動力伝達可能となる変速機と、
    エンジンおよびモータジェネレータを制御すると共に第1,2クラッチの締結力および噛合い式クラッチを制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、運転者の駆動力要求および車速が閾値以下であり且つ前記モータジェネレータがトルクアシスト可能な運転点であるとき、
    モータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態へ移行する際に、
    前記モータジェネレータのトルクアシスト状態において、
    前記モータジェネレータのトルク増加させて前記第2クラッチを介して前記第1入力軸の回転数をエンジン駆動走行時の歯車組を達成する噛合い式クラッチが締結可能な回転数まで上昇させ、
    前記噛合い式クラッチ締結後に前記第1クラッチを締結することを特徴とするハイブリッド車両の駆動制御装置。
  5. 前記制御手段は、運転者の駆動力要求および車速が閾値以下であり且つ前記モータジェネレータのトルクアシストが限界付近のとき、
    モータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態へ移行する際に、
    第1クラッチの締結力を制御することでエンジン駆動走行時の歯車組を達成する噛合い式クラッチが締結可能な回転数まで上昇させ、
    前記噛合い式クラッチ締結後に前記第1のクラッチを締結することを特徴とする請求項4に記載のハイブリッド車両の駆動制御装置。
  6. 前記制御手段は、運転者の駆動力要求および車速が閾値以下であり且つ前記バッテリの容量が下限値付近のとき、
    モータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態へ移行する際に、
    第1クラッチの締結力を制御することでエンジン駆動走行時の歯車組を達成する噛合い式クラッチが締結可能な回転数まで上昇させ、
    前記噛合い式クラッチ締結後に前記第1のクラッチを締結することを特徴とする請求項4に記載のハイブリッド車両の駆動制御装置。
  7. 出力軸と少なくとも2つの入力軸との間において噛合い式クラッチにより選択されて動力を伝達可能となるよう常時噛合う複数の歯車組を有し、第1入力軸は第1クラッチを介してエンジンに接続可能であり、第2入力軸はモータジェネレータに接続され且つエンジンに第2クラッチを介して接続可能であり、各歯車組は噛合い式クラッチを介して動力伝達可能となる変速機と、
    エンジンおよびモータジェネレータを制御すると共に第1,2クラッチの締結力および噛合い式クラッチを制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、運転者の駆動力要求および車速が閾値以下であり且つ前記モータジェネレータのトルクアシストが限界付近のとき、
    モータジェネレータ駆動走行状態からエンジン駆動走行状態へ移行する際に、
    第1クラッチの締結力を制御して第1入力軸の回転数をエンジン駆動走行時の歯車組を達成する噛合い式クラッチが締結可能な回転数まで上昇させ、
    前記噛合い式クラッチ締結後に前記第1のクラッチを締結することを特徴とするハイブリッド車両の駆動制御装置。
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