JP2005162394A - 分散供給装置及びそれを備えてなる組合せ計量装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 分散テーブルに積載される物品について、重量を検出する重量検出手段と、高さを検出する高さ検出手段と、重量検出手段に基づいて物品の供給量制御を行う制御手段とを備えてなる分散供給装置において、重量検出手段と高さ検出手段の検出結果の整合性の有無を判定する判定手段と、判定手段によって検出結果に整合性が無いと判定された場合に警告を発する警告手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
図1は、本発明を実施する形態の一例となる組合せ計量装置1を示す図であって、組合せ計量装置1は、その筐体11の上部に配設される分散供給装置2と、下部に配設される計量装置3とを備えてなる。組合せ計量装置1は、分散供給装置2により、例えばスナック菓子等のように個々の重量が異なるバラ状の物品を複数経路に一旦分散させ、計量装置3により、分散させた物品をそれぞれ計量し、それらの重量値に基づいて所定の目標重量となる組合せを求めて、求められた組合せをひとまとめにして排出する組合せ計量を行う。組合せ計量装置1から排出された物品は、その下方に設けられた包装装置4の搬送コンベア41上を搬送される包装容器Pに順次投入された後、包装容器Pの開口部がシールされることにより、自動的に包装される。
分散供給装置2は、上流工程から搬送されるバラ状の物品を供給する供給手段としての可変速コンベア21と、可変速コンベア21から供給される物品を受けて複数経路に分散する分散テーブル24と、可変速コンベア21から分散テーブル24に積載される物品について重量を検出することができる重量検出手段としてのロードセル26と、可変速コンベア21から分散テーブル24に積載される物品について複数の高さ位置を検出することができる高さ検出手段としての高さセンサ27と、ロードセル26の検出結果に基づいて可変速コンベア21の供給量制御を行う制御手段としての制御部291を有する制御操作盤29と、を備える。
可変速コンベア21は、その搬送面21aの上流端側に積載される物品を下流端側に向けて搬送し、下流端側から連続的に落下させることにより、分散テーブル24の上面に物品を供給し積載する。搬送面21aへの物品の積載は、図示されない上流工程から物品を一定速度で連続搬送する定速コンベア20により行われる。可変速コンベア21の供給量、すなわち搬送速度は、距離センサ22の検出結果に基づいて、搬送面21aに積載される物品層の厚み(以下、「層厚」という。)tが予め設定された範囲内に収まるように、かつ、ロードセル26の検出結果に基づいて、分散テーブル24に供給される物品の重量が予め設定された範囲に収まるように自動制御される。
距離センサ22は、可変速コンベア21の上方に、搬送面21aに対向するように設けられており、搬送面21a上を搬送される物品の表面までの距離Hを検出する。この検出結果に基づいて、制御部291が、搬送面21a上を搬送される物品の層厚tを予め設定された数値範囲に収めるように、可変速コンベア21の搬送速度を制御する。層厚tが常に一定となるようにすることにより、組合せ計量装置1の精度及び稼働率の向上を図るものである。具体的には層厚tが予め設定された数値範囲よりも大きい場合には、可変速コンベア21の搬送速度を速くすることにより、層厚tが小さくなるようにする一方、層厚tが予め設定された数値範囲よりも小さい場合には、可変速コンベア21の搬送速度を遅くすることにより、層厚tが大きくなるように制御する。
ホッパ23は、上広がりに形成される円形漏斗状に形成されており、可変速コンベア21から落下させられる物品を分散テーブル24の頂部24a付近に集中させて供給させるとともに、分散テーブル24に落下した物品が外部に飛散しないようにするカバーとして機能する。
分散テーブル24は、ホッパ23と同心状に設けられる円錐形状のテーブルであって、振動器25で微小振動させられることにより、可変速コンベア21からホッパ23を通して供給される物品を複数経路に分散する。物品が分散させられる複数経路は、分散テーブル24の頂部24aから周縁部24bへ向けて放射線状に延びる複数本の溝部24c(不図示)として形成される。すなわち、頂部24a付近に供給された物品は、微小振動で経路となる溝部24cに沿って周縁部24bまで移動し、周縁部24bの複数箇所から少量ずつ落下する。なお、頂部24aには、後述する重量検出シャフト262が挿通される上下貫通穴24dが形成される。
振動器25は、分散テーブル24に微小振動を与える振動発生源となる振動器本体251と、筐体11に支持される台座252と、振動器本体251と台座252の間に設けられる振動吸収体253とからなる。振動器本体251は、分散テーブル24を下面側から支持固定しており、分散テーブル24を上下方向及び円周方向に微小振動させる。なお、振動器25には、後述する重量検出シャフト262との干渉を避けるための上下貫通穴が形成されている。
ロードセル26は、筐体11に固定支持されるロードセル本体261と、ロードセル本体261から上方に突出する重量検出シャフト262とを備えてなる。重量検出シャフト262は、分散テーブル24の上下貫通穴24dに挿通されており、先端262aが分散テーブル24の上面側に露出しているため、分散テーブル24に供給される物品の重みを受けることにより、分散テーブル24へ積載される物品の重量検出を行うことができるものである。なお、分散テーブル24は上下方向及び円周方向に振動させられるが、同心線上を挿通させられる重量検出シャフト262に振動が伝達することはなく、物品の重量検出に支障を生じることがない。
高さセンサ27は、分散テーブル24に積載された物品の高さが、分散供給装置2を支障なく作動できる許容範囲からはみ出しているか否かを検出できるものであり、上記許容範囲の上限高さ位置Ph1に設置される光電センサ271と、及び上記許容範囲の下限高さ位置Ph2に設置される光電センサ272とで構成される。光電センサ271は、ホッパ23の側面部に対向配置される投光器271aと受光器271bとで構成され、投受光器間の光の遮断有無をもとに、上限高さ位置Ph1以上の高さまで物品が積載されているか否かを検出することができ、光電センサ272は、ホッパ23の側面部に対向配置される投光器272aと受光器272bとで構成され、下限高さ位置Ph2以上の高さまで物品が積載されているか否かを検出することができる。
直線フィーダ28は、分散テーブル24に形成される複数経路(溝部24c)のそれぞれに対応するように複数個設けられる振動フィーダであって、樋状のフィーダ本体281と、筐体11の上部に設けられてフィーダ本体281を振動可能に支持する振動器282とからなる。フィーダ本体281は、分散テーブル24の周縁部24bと上部ホッパ31とをつなぐように放射状に配置されており、分散テーブル24において複数経路に分散された物品を受け止める。振動器282は、フィーダ本体281を所定時間振動させて、受け止められた物品を計量装置3に設けられる上部ホッパ31に略一定量ずつ供給する。なお、フィーダ本体281は、受け止められた物品が上部ホッパ31へ移動し易いように傾斜させられている。
制御操作盤29には、上述したように、制御部291、判定部292、警告部293、及び記録部294が備えられる。制御部291は、ロードセル26の検出結果に基づいて、分散テーブル24へ積載される物品の重量を予め設定された所定範囲内に保つように、可変速コンベア21の供給量制御を行う。計量装置3への物品供給量のバラツキを抑えて、計量装置の精度及び稼働率の向上を図るためである。この供給量制御は、分散テーブル24へ積載される物品が少ない場合には、可変速コンベア21の搬送速度を早くして供給量を増やすものであり、分散テーブル24へ積載される物品が多い場合には、可変速コンベア21の搬送速度を遅くして供給量を減らすものである。したがって、可変速コンベア21の搬送速度は、距離センサ22及びロードセル26の検出結果に基づいて、制御部291で制御されることとなる。
計量装置3は、複数個の直線フィーダ28の各々に対応するように複数個設けられて、分散テーブル24から直線フィーダ28を介して分散供給される物品を受ける上部ホッパ31と、上部ホッパ31の各々に対応するように複数個設けられて、上部ホッパ31から落下させられる物品を受ける下部ホッパ32と、下部ホッパ32から落下させられる物品をひとまとめにして落下排出させることができる排出シュート33とを備えてなる。
包装装置4は、上述したように、組合せ計量装置1の下方に設けられており、排出シュートから排出される物品を受け止める包装容器Pを搬送コンベア41で搬送し、物品が投入された後、包装容器Pの開口部をシールすることにより自動包装する。なお、包装装置4による包装スピードは、制御部491で可変速コンベア21における層厚tが常に一定となるように制御されている。具体的には、層厚tが大きい場合に包装スピードを早くし、層厚tが小さい場合に包装スピードを遅くする制御が行われる。
組合せ計量装置1を始動することにより、分散供給装置2では、上流工程から定速コンベア20により搬送される物品が、可変速コンベア21により分散テーブル24に供給され、分散テーブル24で複数経路に分散される。計量装置3では、上部ホッパ31で受けた物品を、下部ホッパ32で計量して、所定の目標重量となる組合せを選択し、ひとまとめにして排出する。このとき、分散テーブル24に積載される物品は、ロードセル26による検出結果に基づいて、可変速コンベア21による供給量(搬送速度)を制御することにより、常に、分散供給装置2を支障なく作動できる所定の重量範囲内に収まるようになっている。
2 分散供給装置
3 計量装置
4 包装装置
21 可変速コンベア(供給手段)
22 距離センサ
23 ホッパ
24 分散テーブル
25 振動器
26 ロードセル(重量検出手段)
27 高さセンサ(高さ検出手段)
28 直線フィーダ
29 制御操作盤
291 制御部(制御手段)
292 判定部(判定手段)
293 警告部(警告手段)
294 記録部(記録手段)
295 表示部
Claims (4)
- 物品を供給する供給手段と、
該供給手段から供給される物品を受けて複数経路に分散する分散テーブルと、
前記供給手段から供給されて前記分散テーブルに積載される物品について、重量を検出する重量検出手段と、高さを検出する高さ検出手段と、
前記重量検出手段又は前記高さ検出手段のいずれかの検出結果に基づいて前記供給手段の供給量制御を行う制御手段と、を備えてなる分散供給装置であって、
前記重量検出手段と前記高さ検出手段の検出結果の整合性の有無を判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記検出結果に整合性が無いと判定された場合に警告を発する警告手段と、を備えることを特徴とする分散供給装置。 - 請求項1に記載の分散供給装置であって、
前記高さ検出手段は、複数の高さ位置を検出可能であることを特徴とする分散供給装置。 - 請求項1又は2に記載の分散供給装置であって、
前記重量検出手段及び前記高さ検出手段における検出結果を記録する記録手段を、備えることを特徴とする分散供給装置。 - 請求項1から3のいずれかに記載の分散供給装置を備えてなり、
複数経路に分散された物品の重量値に基づいて組合せ計量を行うことを特徴とする組合せ計量装置。
Priority Applications (1)
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JP2003403370A JP2005162394A (ja) | 2003-12-02 | 2003-12-02 | 分散供給装置及びそれを備えてなる組合せ計量装置 |
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2003
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