JP2005160755A - 電気湯沸かし器 - Google Patents

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Toyoaki Takeshita
豊晃 竹下
Yasushi Morimoto
泰史 森本
Eiji Nishida
英士 西田
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Abstract

【課題】蓋開放つまみが蓋体開放のための付勢力に影響しないようにするとともに、蓋体開放がスムーズに行なわれるようにした電気湯沸かし器を提供することを目的とする。
【解決手段】蓋体6に、上枠4のフック部4bと係合することにより蓋体6を付勢に抗して閉とするとともに上枠4に設けた案内部4cで位置決め案内されたロックレバー7を設け、上枠4に、ロックレバー7を操作して蓋体6との係合を解除する蓋開放つまみ10を設けたものである。これにより、蓋開放つまみ10が蓋体6ではなく上枠4に設けられているので、蓋開放つまみ10の操作が蓋体開放のための付勢力に影響せず、しかもロックレバー7は上枠4に設けた案内部4cで位置決め案内されており、蓋体6とこれを支持する上枠4とがガタつきにより擦れ合うことなく、蓋体開放がスムーズに行なわれる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般家庭または事務所などで使用される電気湯沸かし器に関するものである。
従来、この種の電気湯沸かし器において、その蓋体の開放は、蓋体に設けられた蓋開放つまみを押圧操作し蓋体のロックを解除することにより、予め付与した付勢力で蓋体は自動開放されるものであった(例えば、特許文献1参照)。
特開平3−140128号公報
しかしながら、前記従来の構成では、蓋開放つまみを押圧操作する方向は、蓋体開放のための付勢力の付勢方向と逆行している。このため、蓋体開放のための付勢力は、蓋開放つまみの押圧操作力よりもかなり大きくする必要がある。また、蓋体とこれを回動自在に支持する上枠とがガタつきにより擦れ合うと、ロック解除をしても蓋体開放がスムーズに行なわれなくなる恐れもあった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、蓋開放つまみが蓋体開放のための付勢力に影響しないようにするとともに、蓋体開放がスムーズに行なわれるようにした電気湯沸かし器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電気湯沸かし器は、蓋体に、上枠と係合することにより蓋体を付勢に抗して閉とするとともに上枠に設けた案内部で位置決め案内されたロックレバーを設け、上枠に、ロックレバーを操作して蓋体との係合を解除する蓋開放つまみを設けたものである。
これにより、蓋開放つまみが蓋体ではなく上枠に設けられているので、蓋開放つまみの操作が蓋体開放のための付勢力に影響せず、しかもロックレバーは上枠に設けた案内部で位置決め案内されており、蓋体とこれを支持する上枠とがガタつきにより擦れ合うことなく、蓋体開放がスムーズに行なわれるものである。
本発明の電気湯沸かし器は、蓋開放つまみの操作が蓋体開放のための付勢力に影響せず、しかもロックレバーは位置決め案内されており、蓋体と上枠とがガタつきにより擦れ合うことなく、蓋体開放がスムーズに行なわれるものである。
第1の発明は、外郭を構成するボデーの上部に設けた上枠と、前記上枠に取付けた液体を収納する容器と、前記容器内の液体を加熱する加熱手段と、前記容器の上方開口部を覆い、前記上枠に設けたヒンジ部に回動自在に支持されかつヒンジバネにより常開方向に付勢されている蓋体とを備え、前記蓋体には、上枠と係合することにより蓋体を付勢に抗して閉とするとともに上枠に設けた案内部で位置決め案内されたロックレバーを設け、前記上枠には、ロックレバーを操作して前記蓋体との係合を解除する蓋開放つまみを設けた電気湯沸かし器とすることにより、蓋開放つまみが蓋体ではなく上枠に設けられているので、蓋開放つまみの操作が蓋体開放のための付勢力に影響せず、しかもロックレバーは上枠に設けた案内部で位置決め案内されており、蓋体とこれを支持する上枠とがガタつきにより擦れ合うことなく、蓋体開放がスムーズに行なわれるものである。
第2の発明は、特に、第1の発明において、ロックレバーと上枠の係合量より、ロックレバーと上枠に設けた案内部で位置決め案内された案内量を少なく、ロックレバーと上枠との係合解除の直前にロックレバーと案内部の位置決め案内を解除するようにしたことにより、ロック解除により蓋体開放がスムーズに行なわれるものである。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、蓋開放つまみによる蓋開放操作時に、蓋開放つまみにより操作されるロックレバーの操作面を、蓋体が開く方向に跳ね上がる傾斜面としたことにより、ロック解除と同時に、ロックレバーの傾斜面が蓋体を開く方向に跳ね上げられるので、蓋体は開放方向に勢いが与えられ、蓋体開放がよりスムーズに行なわれるものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1〜図6は本発明の実施の形態1における電気湯沸かし器を示すものである。
図に示すように、電気湯沸かし器は、外郭を構成するボデー1の上部に載置して設けた上枠4と、前記上枠4の中央開口部に取付けた液体2を収納する有底筒状の容器3と、前記容器3内の液体を加熱する加熱手段5と、前記容器3の上方開口部を覆い、前記上枠4に設けたヒンジ部4aにヒンジピン8が回動自在に支持されかつヒンジバネ9により常開方向に付勢されている蓋体6とを備えている。ヒンジバネ9は、ヒンジピン8に装備し一方を蓋体6内部に固定し、他一方を上枠4に直接あるいは間接的に固定し、常に蓋体6を開く方向に付勢している。なお、上枠4にヒンジピン8およびヒンジバネ9を取付けていてもよい。
そして、前記蓋体6には、上枠4のフック部4bと係合することにより蓋体6を付勢に抗して閉とするとともに上枠4に設けた案内部4cで移動方向が位置決め案内されたロックレバー7を設けている。ロックレバー7は、案内部4cで側部が位置決め案内される操作部7aを一対備え、また、一対の操作部7a間に位置して、上枠4のフック部4bと係合する係合部7bを備えているものであり、全体がロックバネ12によりフック部4bとの係合方向に付勢されている。なお、ロックレバー7の操作部7a側部と案内部4cとの案内隙間は、蓋体6の外周と、これに対面する上枠4の内側面との隙間よりも十分に少なく設定されているものであり、ロックレバー7の操作部7aが案内部4cで位置決め案内されている限り、蓋体6外周が上枠4に擦れ合うことはない。
また、前記上枠4には、ロックレバー7の操作部7aを押圧操作してロックレバー7を水平移動させ、前記蓋体6との係合を解除する蓋開放つまみ10を設けている。蓋開放つまみ10は、その蹴り出し部10aがロックレバー7の操作部7aと対峙する位置に一対あり、軸10bを中心に回動する。また、つまみバネ11により押圧操作部分を上方に付勢している。そして、蓋開放つまみ6は、少なくとも押圧操作部分が上枠4あるいは蓋体6の表面より突起した状態にあり、外部の操作により蓋開放つまみ10の押圧操作部分を上枠4もしくは蓋体6の表面より下方に押し込んだ場合に、蓋開放つまみ10の蹴り出し部10aでロックレバー7の操作部7aを押圧し、上枠4のフック部4bとロックレバー7の係合部7bとの係合を解除(ロック解除)するものである。なお、蓋開放つまみ10は必ずしも上枠4あるいは蓋体6の表面より突起した状態である必要はなく、例えば、蓋開放つまみ10を一度押すことにより、上枠4あるいは蓋体6の表面より突起した状態にしてから、これを操作するようにしてもよい。
次に、前記構成の電気湯沸かし器の動作を説明する。
蓋体6を開ける場合は、蓋開放つまみ10の押圧操作部分を押圧操作することで、ロックレバー7の係合部7bと上枠4のフック部4bとの係合を解除する。これは蓋開放つまみ10の操作により、蹴り出し部10aがロックレバー7の操作部7aに接触し、さらに蓋開放つまみ10を操作して蓋開放つまみ10の一部あるいは全体を上枠4もしくは蓋体6の表面より下方に押し込んだ場合に、ロックレバー7がフック部4bとの係合解除位置まで移動する。蓋体6は、ロックレバー7の係合部7bとフック部4bとの係合が解除されることで、ヒンジピン8を中心にして回動が自由になるため、ヒンジバネ9の付勢力により開く。ここで、蓋開放つまみ10が蓋体6ではなく上枠4に設けられているので、蓋開放つまみ10の操作が蓋体開放のためのヒンジバネ9の付勢力に影響せず、しかもロックレバー7は上枠4に設けた案内部4cで位置決め案内されており、蓋体6とこれを支持する上枠4とがガタつきにより擦れ合うことなく、蓋体開放がスムーズに行なわれるものである。
本実施の形態においては、蓋開放つまみ10として押圧操作するものを示したが、上方や左右方向に操作させるものであってもよく、特にその方式は限定されるものではない。また、蓋開放つまみ10の取付け構成、位置などは、特に限定されるものではない。また、蓋開放つまみ10は回動だけでなく水平、鉛直などの直線的に移動させるものでもよい。また、蓋開放つまみ10は上枠4に対して別部材を介して取付けてもよい。さらに、ロックレバー7に一体的に操作部7aを設けているが、操作部7aをロックレバー7に対し係合した別部材で構成してもよい。
このように、本実施の形態における電気湯沸かし器は、蓋開放つまみ10が上枠4に設けられているので、蓋開放つまみ10の操作が蓋体開放のためのヒンジバネ9の付勢力に影響せず、しかもロックレバー7は上枠4に設けた案内部4cで位置決め案内されているため、蓋体6とこれを支持する上枠4とがガタつきにより片寄り擦れ合って蓋体6が開放途中で止まり、十分に開かないと言ったことを防止することができ、常に、蓋体開放がスムーズに行なわれる。また、転倒時などにも蓋体6が上枠4とのガタでずれることがなく、容器3内の液体2が流出することを防ぐことができる。
本実施の形態における電気湯沸かし器については、蓋体6のロックとロック解除構成についてのみ説明し、他の構成については説明を省略したが、各図からも明らかなように、出湯沸かし、保温、出湯など通常の電気湯沸かし器の機能を備えていることは言うまでもない。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における電気湯沸かし器について説明する。基本構成は実施の形態1と同じなので図1〜図6をそのまま採用し異なる点についてのみ説明する。
本実施の形態の電気湯沸かし器は、ロックレバー7の係合部7bと上枠4のフック部4bとの係合量より、ロックレバー7の操作部7aと上枠4の案内部4cとの位置決め案内量を少なくし、ロックレバー7と上枠4との係合解除の直前にロックレバー7と案内部4cの位置決め案内を解除するようにしたものであり、この点が実施の形態1と異なる点である。
次に、本実施の形態の電気湯沸かし器についてその動作を説明する。
蓋体6を開けるときに、外部の操作により蓋開放つまみ10の一部あるいは全体を上枠4もしくは蓋体6の表面より下方に押し込むことで、実施の形態1で説明したようにロックレバー7がフック部4bとの係合解除位置まで移動する。このとき、ロックレバー7の係合部7bと上枠4のフック部4bとの係合量より、ロックレバー7の操作部7aと上枠4の案内部4cとの位置決め案内量を少なく設定しているので、ロックレバー7が上枠4との係合を解除する直前に、操作部7aと案内部4cとの位置決め案内が解除される。これにより、ロックレバー7の係合が解除され、蓋体6が開くまでに、蓋体6外周と上枠4との接触部がなくなり、蓋体6が開こうとする際に蓋体6と上枠4が擦れ合ったりすることがなくなる。
このように、本実施の形態における電気湯沸かし器は、ロックレバー7の係合解除とロックレバー7の位置決め案内との関係を配慮したことにより、蓋体6が開放途中で止まり、十分に開かないと言ったことを防止することができ、常に、ロック解除により蓋体開放がスムーズに行なわれる。
(実施の形態3)
図7は本発明の実施の形態3における電気湯沸かし器の要部を示すものである。実施の形態1と同一要素については同一符号を付して説明を省略する。
本実施の形態の電気湯沸かし器は、蓋開放つまみ10による蓋開放操作時に、蓋開放つまみ10により操作されるロックレバー7の操作部7aの操作面を、蓋体6が開く方向に跳ね上がる傾斜面7cとしたものである。すなわち、蓋開放つまみ10の押圧操作により、蹴り出し部10aがロックレバー7の操作部7aと接する際、傾斜面7cにより蓋体6が開く方向に跳ね上げられるように作用するものである。
次に、本実施の形態の電気湯沸かし器についてその動作を説明する。
蓋体6を開けるときに、外部操作により蓋開放つまみ10を押圧操作して下方に押し込んだ場合、蓋開放つまみ10の蹴り出し部10aが、ロックレバー7の操作部7aの傾斜面7cを押圧する。さらに蹴り出し部10aの回動によりロックバネ12の付勢力に抗してロックレバー7が移動することで係合が解除される。これと同時に、傾斜面7cが蓋開放つまみ10の蹴り出し部10aを滑り、跳ね上がることで蓋体6が開く方向に勢いを付与することができる。これにより、蓋体6が上枠4と擦れ合ったりして蓋体6が開かないといった不具合が防止でき、蓋体開放がよりスムーズに行なわれるものである。
ここで、ロックレバー7にはポリアセタール樹脂などの摺動性のよい材料を用いるとよりスムーズな動作が得られる。
このように、本実施の形態における電気湯沸かし器は、ロックレバー7の操作部7aの操作面を、蓋体6が開く方向に跳ね上がる傾斜面7cとしたことにより、蓋体6が開放途中で止まり、十分に開かないと言ったことを防止することができ、ロック解除により蓋体開放がよりスムーズに行なわれる。
以上のように、本発明にかかる電気湯沸かし器は、蓋体の開放操作が容易であり、かつスムーズであるので、容器の上部に蓋体を有し、それを開閉するような構成の給湯器などにも適用でき有用である。
本発明の実施の形態1、2における電気湯沸かし器の断面図 同電気湯沸かし器の斜視図 同電気湯沸かし器の容器側の要部斜視図 同電気湯沸かし器の蓋体部の要部斜視図 同電気湯沸かし器のロック構成の要部断面図 同電気湯沸かし器の蓋体部を分解して示した平面図 本発明の実施の形態3における電気湯沸かし器のロック構成の要部断面図
符号の説明
1 ボデー
2 液体
3 容器
4 上枠
4a ヒンジ部
4c 案内部
5 加熱手段
6 蓋体
7 ロックレバー
7a 操作部
7c 傾斜面
9 ヒンジバネ
10 蓋開放つまみ

Claims (3)

  1. 外郭を構成するボデーの上部に設けた上枠と、前記上枠に取付けた液体を収納する容器と、前記容器内の液体を加熱する加熱手段と、前記容器の上方開口部を覆い、前記上枠に設けたヒンジ部に回動自在に支持されかつヒンジバネにより常開方向に付勢されている蓋体とを備え、前記蓋体には、上枠と係合することにより蓋体を付勢に抗して閉とするとともに上枠に設けた案内部で位置決め案内されたロックレバーを設け、前記上枠には、ロックレバーを操作して前記蓋体との係合を解除する蓋開放つまみを設けた電気湯沸かし器。
  2. ロックレバーと上枠の係合量より、ロックレバーと上枠に設けた案内部で位置決め案内された案内量を少なく、ロックレバーと上枠との係合解除の直前にロックレバーと案内部の位置決め案内を解除するようにした請求項1に記載の電気湯沸かし器。
  3. 蓋開放つまみによる蓋開放操作時に、蓋開放つまみにより操作されるロックレバーの操作面を、蓋体が開く方向に跳ね上がる傾斜面とした請求項1または2に記載の電気湯沸かし器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009285170A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Sanyo Electric Co Ltd 電気ケトル
JP2011140310A (ja) * 2010-01-05 2011-07-21 Nakanishi Mfg Co Ltd 食器篭

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