JP2005160464A - NF−κBオリゴヌクレオチドデコイ分子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 その第一鎖において5’から3’の方向に、処方物FLANK1−CORE−FLANK2の配列を含むNF−κB二本鎖デコイオリゴデオキシヌクレオチド(dsODN)からなる特定の配列からなる群より選択される分子、および、それらを投与する炎症性疾患、免疫性疾患または自己免疫性疾患を処置する方法。
【選択図】 なし
Description
本発明は、NF−κBオリゴヌクレオチドデコイ分子に関する。
(関連技術の説明)
NF−κBは、共通の配列モチーフを認識するDNA結合タンパク質のRelファミリーのメンバーから構成される誘導性二量体転写因子のファミリーである。をの活性なDNA結合形態において、NF−κBは、NF−κB/Relファミリーのメンバーの種々の組合せから構成されるダイマーの不均質収集物である。現在のところ、このファミリーは、5個のメンバー(p52、p50、p65、cRelおよびRel Bと命名される)から構成される。このRelファミリーのメンバー間の相同性は、約300アミノ酸のサイズであり、これらのタンパク質のDNA結合ドメインを構成するRel相同性ドメインにわたる。
項目1. その第一鎖において5’から3’の方向に、処方物FLANK1−CORE−FLANK2の配列を含むNF−κB二本鎖デコイオリゴデオキシヌクレオチド(dsODN)分子であって、ここで、
COREは、GGGACTTTCC(配列番号5);GGGACTTTCC(配列番号7);GGGACTTTCCC(配列番号9);GGGATTTCC(配列番号11);GGACTTTCC(配列番号13);GACTTTCC(配列番号15);GACTTTCCC(配列番号17);GGATTTCC(配列番号19);GGATTTCCC(配列番号21);GATTTCC(配列番号23);GATTTCCC(配列番号24);GGACTTTCCC(配列番号25);およびAGGACTTTCCA(配列番号78)からなる群より選択され;
FLANK1は、CCTTGAA(配列番号79);AT;TC;CTC;CT;AGTTGA(配列番号80)、TTGA(配列番号81);AGTTGC(配列番号82);GTTGA(配列番号83);A;AAGA(配列番号84);ATAT(配列番号85);CAAC(配列番号86);CAGT(配列番号87);TGA;およびGAからなる群より選択され;
FLANK2は、TCC;GT;TC;TGT;TCA;TC;CA;AGGC(配列番号88);.AG;AGG;A;AGAG(配列番号89);TTAA(配列番号90);ACAC(配列番号91);ACTG(配列番号92);およびAGGCT(配列番号93)からなる群より選択される、NF−κB dsODN分子。
COREが、GGGATTTCC(配列番号11);GGACTTTCC(配列番号13);およびGGATTTCC(配列番号19)からなる群より選択され;
FLANK1がATであり、かつFLANK2がGTであるか;またはFLANK1がTCであり、かつFLANK2がTCであるか;またはFLANK1がCTCであり、かつFLANK2がTGTであるか;またはFLANK1がAGTTGA(配列番号80)であり、かつFLANK2がAGGC(配列番号88)である、NF−κB dsODN分子。
COREは、GGGACTTTCC(配列番号5);GGGACTTTCC(配列番号7);GGGACTTTCCC(配列番号9);GGGATTTCC(配列番号11);GGACTTTCC(配列番号13)、GACTTTCC(配列番号15);GACTTTCCC(配列番号17);GGATTTCC(配列番号19);GGATTTCCC(配列番号21);GATTTCC(配列番号23);GATTTCCC(配列番号24);GGACTTTCCC(配列番号25);およびAGGACTTTCCA(配列番号78)からなる群から選択され;
FLANK1は、CCTTGAA(配列番号79);AT;TC;CTC;CT;AGTTGA(配列番号80);TTGA(配列番号81);AGTTGC(配列番号82);GTTGA(配列番号83);A;AAGA(配列番号84);ATAT(配列番号85);CAAC(配列番号86);CAGT(配列番号87);TGA;およびGAからなる群から選択され;そして
FLANK2は、TCC;GT;TC;TGT;TCA;TC;CA;AGGC(配列番号88);AG;AGG;A;AGAG(配列番号89);TTAA(配列番号90);ACAC(配列番号91);ACTG(配列番号92);およびAGGCT(配列番号93)からなる群から選択される。
COREは、GGGATTTCC(配列番号11);GGACTTTCC(配列番号13);およびGGATTTCC(配列番号19)からなる群から選択され;そして
FLANK1は、ATであり、かつFLANK2が、GTであるか;またはFLANK1が、TCであり、かつFLANK2が、TCであるか;またはFLANK1が、CTCであり、かつFLANK2が、TGTであるか;またはFLANK1が、AGTTGA(配列番号80)であり、かつFLANK2が、AGGC(配列番号88)である。
(好ましい実施形態の詳細な説明)
(A.定義)
他に定義されない限り、本明細書中で使用される技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者により通常理解されている意味と同じ意味を有する。Singletonら、Dictionary of Microbiology and Molecular Biology 第2版、J.Wiley & Sons(New York,NY 1994)、およびMarch,Advanced Organic Chemistry Reactions,Mechanisms and Structure 第4版、John Wiley & Sons(New York,NY 1992)は、本願で使用される用語の多くに対する一般的な説明を当業者に提供する。
特異性/親和性因子=(Sp50/p50−SP65/p50)×Sp50/p50/Sp65/p50
ここで、Sp50/p50は、HIV由来の非哺乳動物NF−κBプロモーター(配列113/114)に対するp50/p50の結合の50%を完了するために必要とされるデコイのモル過剰に等しく、そしてSP65/p50は、HIV由来の非哺乳動物NF−κBプロモーター(配列113/114)に対するp65/p50の結合の50%を完了するために必要とされるデコイのモル過剰に等しい。スコア(S)は、試験されるいずれのモル比においてもデコイが結合の少なくとも50%を完了し得ない場合に、100とみなされる。
本発明の基礎にある1つの概念は、p65/p50ヘテロダイマーおよび/またはcRel/p50ヘテロダイマーを結合し得るがp50/p50ホモダイマーを結合し得ないデコイ分子、あるいはp65/p50ヘテロダイマーおよび/またはcRel/p50ヘテロダイマーを優先的に結合するデコイ分子を設計することによって、p50/p50ホモダイマーがこれらの部位を占めたままにすることにより、NF−κBに駆動されるプロモーターの余分な遮断を提供し得ることである。その結果、このような選択的デコイ分子は、当該分野において公知のNF−κBデコイよりもNF−κB活性をブロックする可能性を有する。
(1.NF−κB dsODN分子の設計)
本発明のオリゴヌクレオチドデコイは、免疫グロブリン軽鎖遺伝子(Chenら、Nature 391(6665):410−3(1998))に結合する、5’−GGGACTTTCC−3’(配列番号2)のコンセンサス配列を含むp50/p65ヘテロダイマーの結晶構造を利用して、設計された。この著者らは、p50が5塩基対のサブサイト5’−GGGAC−3’(配列番号3)に接触すること、およびp65が4塩基対のサブサイト5’−TTCC−3’(配列番号4)に接触することを示した。p50/p65ヘテロダイマーによるDNA接触は、ホモダイマー構造におけるDNA接触と類似である(Ghoshら、Nature 373(6512):303−10(1995);Mullerら、FEBS Lett.369(1):113−7(1995))。
本発明のNF−κB dsODN分子は、標準的なホスホジエステル化学またはホスホロアミデート化学によって、市販の自動合成機を使用して、合成され得る。実施例に記載される特定のdsODN分子は、自動DNA合成機(Model 380B:Applied Biosystems,Inc.,Foster City,CA)を使用して合成された。これらのデコイは、カラムクロマトグラフィーによって精製され、凍結乾燥され、そして培養培地中に溶解された。各デコイの濃度は、分光光度法により決定された。
本発明のNF−κBデコイ分子は、ゲルシフトアッセイ、または電気泳動移動度シフト(EMSA)アッセイにおいて、好都合に試験および特徴付けされ得る。このアッセイは、DNAに対する転写因子の結合の検出のための、迅速かつ高感度の方法を提供する。このアッセイは、タンパク質とDNAとの複合体が、遊離二本鎖オリゴヌクレオチドより遅く、非変性ポリアクリルアミドゲルを通って移動するという観察に基づく。ゲルシフトアッセイは、精製されたタンパク質、またはタンパク質の複雑な混合物(例えば、核抽出物)を、転写因子結合部位を含む、32Pで末端標識されたDNAフラグメントと共にインキュベートすることによって、実施される。次いで、この反応生成物は、非変性ポリアクリルアミドゲルで分析される。結合部位に対する転写因子の特異性は、目的のタンパク質に対する結合部位またはスクランブルDNA配列のいずれかを含む、過剰量のオリゴヌクレオチドを使用する競合実験によって確立される。複合体に含まれるタンパク質の同定は、タンパク質を認識する抗体を使用し、次いでDNA−タンパク質−抗体複合体の減少した移動度、または放射線標識されたオリゴヌクレオチドプローブに対するこの複合体の結合の妨害を探すことによって、確立される。
NF−κBは、多数の遺伝子の転写の調節に関与する。NF−κBによって転写的に活性化される遺伝子の代表的な分類および列挙が、以下に提供される。
本発明のNF−κBデコイを送達する好ましい様式は、圧力媒介性のトランスフェクション(例えば、米国特許第5,922,687号および同第6,395,550(これらの全開示は、本明細書中で参考として援用される)に記載される)である。簡潔には、このNF−κBデコイ分子は、細胞の細胞外環境中にデコイ核酸を配置し、そして細胞および細胞外環境の周りのインキュベーション圧力を確立することによって、組織中の細胞に送達される。インキュベーション圧力の確立は、細胞による核酸の取り込みを容易にし、そして細胞の核への局在を増強する。
(NF−κBデコイ分子の設計および試験)
(設計)
NF−κB dsODNデコイ分子を設計し、そしてNF−κBに結合する能力および/またはNF−κBの結合について競合する能力について試験した。特定の局面において、本発明の目的は、p50/p50ホモロダイマーよりも、p65/p50ヘテロダイマーおよび/またはcRel/p50ヘテロダイマーに特異的に結合する、NF−κBデコイ分子を設計することであった。p50/p50ホモロダイマーを遮断しないことの結果として、本発明の選択的デコイ分子は、これらのヘテロダイマーが、NF−κBにより調節される遺伝子のプロモーターを遮断することを可能にし、さらなるレベルの遺伝子転写の負の調節を提供する。
EMSAアッセイを使用して、NF−κB転写因子についてのオリゴヌクレオチドデコイを特徴付けた。放射標識したオリゴヌクレオチドプローブ(非哺乳動物、HIV由来のNF−κBプロモーター、配列113/114)(これは、NF−κBファミリーの関連メンバーについて、高い親和性を示す)を使用して、p65/p50、cRel/p50およびp50/p50の結合を、活性化された単球細胞株からの核抽出物を使用して試験した。上述のNF−κBファミリーメンバーに対する結合について競合するように改変された上記オリゴヌクレオチドを使用して、高い親和性の放射標識プローブに対して、および互いに、これらのオリゴヌクレオチドの結合親和性を比較することが可能であった。このアッセイはまた、NF−κBファミリーの特定のメンバーに選択的に結合するデコイの設計を可能にした。漸増濃度の種々のオリゴヌクレオチドを使用することによって、結合部位中の標的化残基を欠失または変化させることによって、p65/p50ヘテロダイマーおよびcRel/p50ヘテロダイマーに対する親和性を維持したままで、p50/p50ホモダイマーに対するデコイ分子の結合を特異的に低減させることが可能であることが観察された。
ネイティブDNAを、主に3’エキソヌクレアーゼの作用によってであるが、エンドヌクレアーゼ攻撃の結果としてでもある、細胞内部の迅速な分解に供する。従って、オリゴヌクレオチドデコイを設計し、その安定性を増強するように改変する。ヌクレオチド間連結の非架橋酸素原子を硫黄基で置換し、ホスホロチオエート(PS)オリゴヌクレオチドと称されるものを作製することは、非常に成功した。これらの分子は、比較的、ヌクレアーゼ耐性である;しかし、これらは、3’末端改変されたオリゴヌクレオチドデコイおよび非改変オリゴヌクレオチドデコイと比較して、非特異的なタンパク質結合を示すことが示されている(Brownら、J.Biol.Chem.269(43):26801−5(1994))。従って、本発明者らは、達成された特異性を維持しながら、本発明者らのオリゴヌクレオチドデコイに対するヌクレアーゼ耐性を提供するには、3’側、5’側、または内部部位において、いくつの硫黄が必要とされるかを決定するために、1セットの実験を実施した。
上述のように、本明細書中に開示される研究の1つの目的は、p50/p50ホモダイマーと比較して、NF−κBp65/p50ヘテロダイマーおよび/またはcRel/p50ヘテロダイマーに優先的に結合するNF−κBオリゴヌクレオチドデコイ分子を開発することであった。この実験結果により、p65/p50およびcRel/p50に対する結合が、一般に等価であり、従って、本発明者らの分析においてp65/p50のバンドのみが定量されることが示された。
特異性/親和性因子=(Sp50/p50−Sp65/p50)×Sp50/p50/Sp65/p50
ここで、Sp50/p50は、HIV由来の非哺乳動物NF−κBプロモーター(配列113/配列114)に対するp50/p50の結合の50%を競合するために必要なデコイのモル濃度過剰に相当し、そしてSp65/p50は、HIV由来の非哺乳動物NF−κBプロモーター(配列113/配列114、ここで、配列113に対応する逆方向鎖を、「114」と称する)に対するp65/p50の結合の50%を競合するために必要なデコイのモル濃度過剰に相当する。スコア(S)を、試験した任意のモル比で、デコイが少なくとも50%の結合を競合できない場合に、100と割り当てた。
E−Z evenは、E−Z−(2つの5’塩基)である。
E−Z a→C Evenは、6位のAが、Cに変化したE−Zである。
A−Z−2は、5’塩基および3’塩基が欠失されたA−Zである。
E−Aは、Aが、5’末端および3’末端に付加されたEコアである。
E−AG Flankは、5’隣接としてAAGAおよび3’隣接としてAGAGを有するEコアである。
E−AT Flankは、5’隣接としてATATおよび3’隣接としてTTAAを有するEコアである。
E−CA Flankは、5’隣接としてCAACおよび3’隣接としてACACを有するEコアである。
E−CAGT Flankは、5’隣接としてCAGTおよび3’隣接としてACTGを有するEコアである。
H−Z’(−3’2BP)は、2つの5’塩基が欠失されたH−Zである。
H−Z’(−3’1BP)は、2つの5’塩基が欠失され、3’末端にTが付加されたH−Zである。
E−Z−3は、5’末端からAGTが欠失され、3’末端からCが欠失されたE−Zである。
E−Z−6は、5’末端からAGTTが欠失され、3’末端からGCが欠失されたE−Zである。
類似の分析を、試験したデコイのDNA骨格の化学的改変を評価するために適用した。
デコイ分子はまた、標的転写因子のみを特異的にブロックしなければならず、関連しない転写因子を非特異的に結合およびブロックしてはならない。EMSAを使用して、関連しないプロモーターに対していずれの非特異的効果も示さないNF−κBデコイ分子を設計することが可能であることがまた立証されている。具体的には、遍在性転写因子Oct−1についてのプロモーター配列に対応する放射性標識オリゴヌクレオチドプローブを使用して、153/154(ここで「154」は、配列「153」に対応する逆方向配列をいう)POおよびH3 NF−κBデコイは、そのプロモーターに対していずれの結合親和性も示さなかったことが実証された(図3)。このことは、細胞中の他の重要なタンパク質に対するオリゴヌクレオチドの任意の非特異的効果が、処置個体に対する、デコイの所望でない毒性を生じ得るので、重要である。
ネイティブDNAは、主に3’エキソヌクレアーゼの作用を通じてであるが、エンドヌクレアーゼの攻撃の結果としても細胞内で迅速な分解に供される。従って、オリゴヌクレオチドデコイが設計される場合、それらは改変されて、それらの安定性が増強される。ヌクレオチド間連結の非架橋酸素原子の1つを、硫黄基で置換すること、ホスホロチオエートオリゴデオキシヌクレオチドといわれるものを作ることは、非常に成功した。この分子は、比較的ヌクレアーゼ耐性であり;しかし、それらは、3’末端が改変されたオリゴヌクレオチドデコイおよび非改変オリゴヌクレオチドデコイと比較して、非特異的タンパク質結合を示すことが示された(Brownら,J.Biol.Chem.269:26801−5(1994))。従って、一連の実験を行って、3’末端または5’末端にて、あるいは内部部分にてどの程度多くの硫黄が必要とされて、特異性を維持しつつ本明細書中のオリゴヌクレオチドデコイに対するヌクレアーゼ耐性を提供するかを決定した。
核局在シグナル(NLS)含有ペプチドが、オリゴヌクレオチドデコイの核への進入を改善する能力を決定するために、シミアンウイルス40ラージ腫瘍抗原に基づくNLS配列を有するペプチド(PKKKRKVEDPYC)(配列番号78)を、Sigma Genosysにより合成し、NF−κB 153 H3オリゴヌクレオチドに、以下のように結合体化した。簡潔には、6.5ナノモル濃度のオリゴヌクレオチドを、最初に、40倍モル濃度過剰のリンカースルホ−SMCC(Pierce)とともに室温にて2時間インキュベートした。NAP−10カラム(Pharmacia Biotech)によって過剰のリンカーを反応系から除去した後、活性化オリゴヌクレオチドを、5倍モル濃度過剰のNLSペプチドとともに室温にて一晩インキュベートした。NLSペプチドにうまく結合体化したオリゴヌクレオチドの百分率を評価するために、1μlを、20% PAGEゲル(非変性)にロードすることにより、反応物を分析した。ゲルを、SYBR Gold(Molecular Probes)で染色し、Typhoon Phosphorimager(Amersham)により可視化した。NLS−ペプチド結合体化一本鎖153 H3の濃度を、OD吸収により決定した。次いで、この結合体を、5’末端にビオチン分子を含むその相補鎖154 H3(等モル濃度量にて)にアニールした。ここで二本鎖になったNLSデコイ上のビオチン分子の存在は、(ストレプトアビジンを介して)顕微鏡の使用による局在化の可視化を可能にする。
Claims (43)
- その第一鎖において5’から3’の方向に、処方物FLANK1−CORE−FLANK2の配列を含むNF−κB二本鎖デコイオリゴデオキシヌクレオチド(dsODN)分子であって、ここで、
COREは、GGGACTTTCC(配列番号5);GGGACTTTCC(配列番号7);GGGACTTTCCC(配列番号9);GGGATTTCC(配列番号11);GGACTTTCC(配列番号13);GACTTTCC(配列番号15);GACTTTCCC(配列番号17);GGATTTCC(配列番号19);GGATTTCCC(配列番号21);GATTTCC(配列番号23);GATTTCCC(配列番号24);GGACTTTCCC(配列番号25);およびAGGACTTTCCA(配列番号78)からなる群より選択され;
FLANK1は、CCTTGAA(配列番号79);AT;TC;CTC;CT;AGTTGA(配列番号80)、TTGA(配列番号81);AGTTGC(配列番号82);GTTGA(配列番号83);A;AAGA(配列番号84);ATAT(配列番号85);CAAC(配列番号86);CAGT(配列番号87);TGA;およびGAからなる群より選択され;
FLANK2は、TCC;GT;TC;TGT;TCA;TC;CA;AGGC(配列番号88);.AG;AGG;A;AGAG(配列番号89);TTAA(配列番号90);ACAC(配列番号91);ACTG(配列番号92);およびAGGCT(配列番号93)からなる群より選択される、NF−κB dsODN分子。 - 請求項1に記載のNF−κB dsODN分子であって、ここで、
COREが、GGGATTTCC(配列番号11);GGACTTTCC(配列番号13);およびGGATTTCC(配列番号19)からなる群より選択され;
FLANK1がATであり、かつFLANK2がGTであるか;またはFLANK1がTCであり、かつFLANK2がTCであるか;またはFLANK1がCTCであり、かつFLANK2がTGTであるか;またはFLANK1がAGTTGA(配列番号80)であり、かつFLANK2がAGGC(配列番号88)である、NF−κB dsODN分子。 - COREがGGGATTTCC(配列番号11)であるか;またはGGACTTTCC(配列番号13)であり、FLANK1がAGTTGA(配列番号80)であり、かつFLANK2がAGGC(配列番号88)である、請求項1に記載のNF−κB dsODN分子。
- COREがGGACTTTCC(配列番号13)であり、FLANK1がAGTTGA(配列番号80)であり、かつFLANK2がAGGC(配列番号88)である、請求項3に記載のNF−κB dsODN分子。
- 少なくとも約40の特異性/親和性因子を有する、請求項3に記載のNF−κB dsODN分子。
- 前記第一鎖に少なくとも部分的に相補的な第二鎖を有する、請求項3に記載のNF−κB dsODN分子。
- 前記第一鎖に完全に相補的な第二鎖を有する、請求項3に記載のNF−κB dsODN分子。
- ホスホジエステレート骨格を有する、請求項3に記載のNF−κB dsODN分子。
- ホスホロチオエート骨格を有する、請求項3に記載のNF−κB dsODN分子。
- ホスホジエステレート−ホスホロチオエート混合骨格を有する、請求項3に記載のNF−κB dsODN分子。
- 前記第一鎖および第二鎖が、ワトソン−クリック塩基対形成によってのみ互いに結合される、請求項3に記載のNF−κB dsODN分子。
- 配列番号26〜77からなる群より選択される配列を、5’から3’方向に含む、請求項1に記載のNF−κB dsODN分子。
- 配列番号26〜77からなる群より選択される配列から構成される鎖を、5’から3’方向に含む、請求項13に記載のNF−κB dsODN分子。
- 配列番号26〜34からなる群より選択される配列を、5’から3’方向に含む、請求項1に記載のNF−κB dsODN分子。
- 配列番号26〜34の配列からなる鎖を、5’から3’方向に含む、請求項15に記載のNF−κB dsODN分子。
- 配列番号26〜31からなる群より選択される配列を、5’から3’方向に含む、請求項1に記載のNF−κB dsODN分子。
- 配列番号26〜31からなる群より選択される配列から構成される鎖を、5’から3’方向に含む、請求項17に記載のNF−κB dsODN分子。
- 配列番号30の配列を含む、請求項1に記載のNF−κB dsODN分子。
- 配列番号30の配列からなる鎖を、5’から3’方向に含む、請求項19に記載のNF−κB dsODN分子。
- 前記第一鎖内に、前記FLANK1−CORE−FLANK2配列に少なくとも部分的に相補的な配列を含む第二鎖をさらに含む、請求項1に記載のNF−κB dsODN分子。
- 前記第一鎖内に、前記FLANK1−CORE−FLANK2配列に完全に相補的な配列を含む第二鎖をさらに含む、請求項1に記載のNF−κB dsODN分子。
- 少なくとも1つの一本鎖オーバーハングをさらに含む、請求項21に記載のNF−κB dsODN分子。
- 2つの鎖が、5’末端および/3’末端で、ペプチド結合以外の共有結合によって連結される、請求項21に記載のNF−κB dsODN分子。
- 12〜28塩基長である、請求項21に記載のNF−κB dsODN分子。
- 14〜24塩基長である、請求項21に記載のNF−κB dsODN分子。
- 14〜22塩基長である、請求項21に記載のNF−κB dsODN分子。
- 改変ヌクレオチドまたは異常なヌクレオチドを含む、請求項21に記載のNF−κB dsODN分子。
- ホスホジエステル骨格を有する、請求項21に記載のNF−κB dsODN分子。
- ホスホロチオエート骨格を有する、請求項21に記載のNF−κB dsODN分子。
- ホスホジエステル−ホスホロチオエート混合骨格を有する、請求項21に記載のNF−κB dsODN分子。
- 請求項1に記載のNF−κB二本鎖デコイオリゴデオキシヌクレオチド(dsODN)分子を含む、組成物。
- 前記dsODN分子を薬学的に受容可能なキャリアと組み合わせて含む、薬学的組成物である、請求項32に記載の組成物。
- 炎症性疾患、免疫疾患または自己免疫疾患を処置する方法であって、必要のある哺乳動物被験体に、請求項1に記載のNF−κB二本鎖デコイオリゴデオキシヌクレオチド(dsODN)分子の有効量を投与する工程を包含する、方法。
- 前記哺乳動物被験体が、ヒトである、請求項34に記載の方法。
- 前記35に記載の方法であって、前記炎症性疾患、免疫疾患または自己免疫疾患が、乾癬およびアトピー性皮膚炎;全身性強皮症および硬化症;炎症性腸疾患(IBD);クローン病;潰瘍性大腸炎;外科的組織再灌流傷害;心筋梗塞;心停止;心臓手術後の再灌流;経皮経管的動脈新脈管形成後の再構築;発作;腹部大動脈瘤;発作後の大脳虚血;頭蓋外傷、血液量減少性ショック;喘息;自己免疫性糖尿病;呼吸停止;成人呼吸窮迫症候群;急性肺損傷;ベーチェット病;皮膚筋炎;多発性筋炎;多発性硬化症(MS);髄膜炎;脳炎;ブドウ膜炎;変形性関節症;ループス腎炎;全身性エリテマドーデス;慢性関節リウマチ(RA)、リウマチ様脊椎炎;痛風性関節炎;シェーグレン症候群、血管炎;白血球の漏出を含む疾患;中枢神経系(CNS)炎症性障害、アルツハイマー病;敗血症または外傷後の多臓器損傷症候群;アルコール性肝炎;細菌性肺炎;糸球体腎炎を含む抗原−抗体複合体媒介性疾患;敗血症;サルコイドーシス;組織/臓器移植に対する免疫病理学的応答;胸膜炎、歯槽骨炎、血管炎、肺炎、慢性気管支炎、気管支拡張症、びまん性汎細気管支炎、過敏性肺炎、特発性肺線維症(IPF)、慢性肺炎症性を含む、胚の炎症;嚢胞性線維症;乾癬;胸焼け;および眼アレルギーからなる群より選択される、方法。
- 前記炎症性疾患または自己免疫疾患が、慢性関節リュウマチ(RA)、リウマチ様脊椎炎、痛風性関節炎;自己免疫性糖尿病、多発性硬化症(MS)、喘息、全身性エリテマトーデス、成人呼吸窮迫症候群、ベーチェット病、乾癬、慢性肺炎症性疾患、移植片対宿主反応、クローン病、潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患(IBD)、アルツハイマー病、および胸焼けからなる群より選択される、請求項36に記載の方法。
- 前記dsODN 分子が、加圧法トランスフェクションによって投与される請求項37に記載の方法。
- 前記dsODN 分子が、レトロウイルストランスフェクションによって投与される請求項37に記載の方法。
- 前記dsODN分子が、リポソームにより投与される、請求項37に記載の方法。
- 癌を処置する方法であって、必要のある哺乳動物被験体に、請求項1に記載のNF−κB二本鎖デコイオリゴデオキシヌクレオチド(dsODN)分子の有効量を投与する工程を包含する、方法。
- 前記被験体がヒトである、請求項41に記載の方法。
- 再灌流障害または再狭窄を処置する方法であって、必要のある哺乳動物被験体に、請求項1に記載のNF−κB二本鎖デコイオリゴデオキシヌクレオチド(dsODN)分子の有効量を投与する工程を包含する、方法。
- 前記被験体がヒトである、請求項43に記載の方法。
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