JP2005160202A - スピンドルモータおよびそれを備えたディスク駆動装置 - Google Patents

スピンドルモータおよびそれを備えたディスク駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡易な構成によって信頼性の高いスピンドルモータを低廉にて得ることを可能とする。
【解決手段】 インナーロータ型の構造にて配置されたステータコイル14からの漏洩磁束を吸収し低減するドーナツ状の磁性平板部材からなる磁気絶縁板(磁気インシュレータ)15または25に、内周側端縁部からステータコア14側に向かって屈曲してステータコア14の集磁部14d,14eに近接する内周側吸引舌片15cまたは補助磁極舌片25cを設け、内周側吸引舌片15cとステータコア14またはロータマグネット22dとの間に、軸受装置に対するスラスト負荷を軽減する方向の磁気吸引力(磁気バイアス力)を発生させ、または補助磁極舌片25cの磁気作用でコギングトルクを低減させることによって、良好な起動特性を得るとともに軸受摩耗を低減させるように構成したもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ステータコイルからの漏洩磁束を吸収し低減する磁気絶縁板を備えたインナーロータ型のスピンドルモータおよびそれを備えたディスク駆動装置に関する。
一般に、インナーロータ型構造のスピンドルモータは、ステータコアの内周側にロータハブが配置されており、例えば図5に示されたハードディスク駆動装置(HDD)に用いられているスピンドルモータにおいては、本体フレーム1に固定されたステータコア2の外周側環状基部2aの内周壁面から、複数の突極部2b,2b,・・・が、中心軸側に向かって放射状に延出する構成になされており、それらの各突極部2bのリブ部に対してステータコイル2cがそれぞれ巻回されている。また、上記各突極部2bの内周側先端部分には、傘状をなす集磁部2dが、円周方向に互いに隣接するようにそれぞれ設けられていて、それらの集磁部2d,2d,・・・の内周側に、ロータマグネット3aを有するロータハブ3が回転自在に配置されている。
このように、インナーロータ型構造のスピンドルモータにおいては、ロータハブ3の外周側にステータコイル2cが配置された構造になされているが、当該ステータコイル2cからの漏洩磁束による磁気的影響を防止するために、磁性平板部材からなる磁気絶縁板6を配置した構造が従来から採用されている(例えば下記の特許文献1参照)。
例えば、上述した図5のハードディスク駆動装置(HDD)に用いられているスピンドルモータにおいては、ロータハブ3の外周側壁面に、情報記録用のハードディスク4,5が軸方向に挿通されるようにして装着されており、図示下側に配置されたハードディスク5が、ステータコイル2cに対して軸方向に近接した直上位置に配置されている。このような状態下においてステータコイル2cが露出したままになされていると、そのステータコイル2cからの漏洩磁束によってハードディスク5に対する記録再生の動作に不具合を生じるおそれがある。
上述した図5の場合には、ステータコイル2cの図示上方部分、つまり当該ステータコイル2cとハードディスク5との間の部分を、ドーナツ状の磁性平板部材からなる磁気絶縁板(磁気インシュレータ)6により覆うことによって、ハードディスク5側に向かう漏洩磁束を吸収し低減させるようにしている。
特開2003−319602号公報
ところが、このような磁気絶縁板(磁気インシュレータ)6を備えたインナーロータ型構造のスピンドルモータにおいては、磁気絶縁板6が配置されていることによってステータコイル2cの配置スペースが制限されたものとなってしまい、特に小型化されたものにおいては、ロータマグネット3aも小型化されているために十分な駆動磁束が得られなくなる傾向がある。そのための対策として、ロータマグネット3aに飽和着磁を施したり、ステータコイル2cの巻線数を増大させることなどの手段が従来から採用されており、それらの対策によって、所望のトルク定数を得るようにしている。
しかしながら、飽和着磁を行う場合には、モータのコギングトルクが大きくなって起動不良が発生することがある。また、ステータコイル2cの巻線数を増大させた場合には、ステータコイル2cの厚みが増大することによって、上述した図5に示されているように、ロータマグネット3aとステータコア2bとの間の磁気中心が軸方向に位置ズレしてしまうことがあり、その結果、磁束の流れが悪化して非効率的な磁気回路になってしまうおそれがあるとともに、図5のようにステータコア2bの集磁部を図示上方側に屈曲させてロータマグネット3aの磁気中心に合わせる構成を採用した場合には、生産性が低下する原因にもなってしまう。
さらに、そのように磁気中心に軸方向ズレを生じたロータマグネット3aとステータコア2との間には、軸方向の磁気吸引力(磁気バイアス力)が生じることとなるため、それによって軸受装置7に対して無用なスラスト負荷を与えてしまうことがある。さらに、本体フレーム1が鉄製などの磁性材から形成されている場合には、ロータマグネット3aと本体フレーム1との間にも軸受装置7にスラスト負荷を与えるような軸方向の磁気吸引力を生じてしまう。特に、潤滑流体の動圧を利用して非接触で軸支持を行うようにした動圧軸受装置にあっては、スラスト方向へ浮上させるのに必要な回転数が増大する結果となり、起動トルクの増大によって上述したと同様な起動不良が発生するとともに、軸受摩耗が早期に進行するなどの問題を招来することがある。
そこで本発明は、磁気絶縁板(磁気インシュレータ)を備えたインナーロータ型構造を採用した場合にあっても、簡易な構成により良好な起動特性を得ることができるとともに、軸受寿命を延長することができるようにしたスピンドルモータおよびそれを備えたディスク駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の請求項1にかかるスピンドルモータでは、インナーロータ型の構造にて配置されたステータコイルからの漏洩磁束を吸収し低減するドーナツ状の磁性平板部材からなる磁気絶縁板に、該磁気絶縁板の内周側の端縁部分からステータコア側に向かって屈曲して延在する内周側吸引舌片が設けられ、その内周側吸引舌片がステータコアの集磁部と近接するように延在している。
例えば、本発明の請求項2にかかるスピンドルモータでは、上記請求項1における本体フレームまたはステータコアとロータマグネットとの間に、ロータハブを本体フレーム側に向かって軸方向に押圧する磁気吸引作用が発生することによって軸受装置に対するスラスト負荷が形成される構成になされている一方、磁気絶縁板の内周側吸引舌片が、ステータコアまたはロータマグネットとの間において前記軸受装置に対するスラスト負荷に抗する方向の磁気吸引作用を生成するように配置されている。
このような構成を有する請求項1または請求項2にかかるスピンドルモータにおいては、磁気絶縁板の内周側吸引舌片と、ステータコアまたはロータマグネットとの間に、軸受装置に対するスラスト負荷を軽減する方向の磁気吸引力(磁気バイアス力)が発生することから、従来から用いられている磁気絶縁板を利用して、良好な起動特性が得られるとともに、軸受摩耗が低減されるようになっている。
また、本発明の請求項3にかかるスピンドルモータでは、上記請求項1における磁気絶縁板の内周側吸引舌片が、周方向に沿って円環状に連続するように形成されている。
このような構成を有する請求項3にかかるスピンドルモータにおいては、上述した磁気絶縁板の内周側吸引舌片による磁気吸引力(磁気バイアス力)が、円周方向の全体にわたって生じることから、より良好な起動特性、および摩耗低減作用が得られる。
さらに、本発明の請求項4にかかるスピンドルモータでは、上記請求項1における磁気絶縁板の内周側吸引舌片が、周方向に沿って適宜の間隔をなして櫛歯状に配置されている。
このような構成を有する請求項4にかかるスピンドルモータにおいては、上述した磁気絶縁板の内周側吸引舌片による磁気吸引力(磁気バイアス力)が、櫛歯状部分において生じることから、良好な起動特性、および摩耗低減作用が得られる。
さらにまた、本発明の請求項5にかかるスピンドルモータでは、インナーロータ型の構造にて配置されたステータコイルからの漏洩磁束を吸収し低減するドーナツ状の磁性平板部材からなる磁気絶縁板に、該磁気絶縁板の内周側の端縁部分から前記ステータコア側に向かって屈曲して延在する補助磁極舌片が設けられ、その補助磁極舌片が、周方向に隣接するように配置された一対の集磁部どうしの間部分に入り込むように延在している。
このような構成を有する請求項5にかかるスピンドルモータにおいては、突極部の集磁部どうしの間部分に入り込むように配置された磁気絶縁板の補助磁極舌片の磁気作用によって、モータのコギング現象が低減されるようになっている。
一方、本発明の請求項6にかかるディスク駆動装置は、請求項1から請求項5のいずれかに記載のスピンドルモータと、該スピンドルモータのロータハブに搭載された情報記録ディスクと、該情報記録ディスクに情報を記録し、または再生する記録ヘッドとを有している。
このような構成を有する請求項6にかかるディスク駆動装置においては、請求項1から請求項5のいずれかに記載のスピンドルモータによる作用が同様に得られる。
以上のように本発明にかかるスピンドルモータは、インナーロータ型の構造にて配置されたステータコイルからの漏洩磁束を吸収し低減するドーナツ状の磁性平板部材からなる磁気絶縁板(磁気インシュレータ)に、該磁気絶縁板の内周側の端縁部分からステータコア側に向かって屈曲してステータコアの集磁部に近接する内周側吸引舌片を設け、その磁気絶縁板の内周側吸引舌片と、ステータコアまたはロータマグネットとの間に、軸受装置に対するスラスト負荷を軽減する方向の磁気吸引力(磁気バイアス力)を発生させることによって、良好な起動特性を得るとともに軸受摩耗を低減させるように構成したものであるから、従来から用いられている磁気絶縁板を利用した簡易な構成によって信頼性の高いスピンドルモータを低廉にて得ることができる。
また、本発明にかかるスピンドルモータは、インナーロータ型の構造にて配置されたステータコイルからの漏洩磁束を吸収し低減するドーナツ状の磁性平板部材からなる磁気絶縁板(磁気インシュレータ)に、該磁気絶縁板の内周側の端縁部分からステータコア側に向かって屈曲してステータコアの集磁部に入り込むように延在する補助磁極舌片を設け、その磁気絶縁板の補助磁極舌片の磁気的作用によって、モータのコギングトルクを低減させるように構成したものであるから、従来から用いられている磁気絶縁板を利用した簡易な構成によって信頼性の高いスピンドルモータを低廉にて得ることができる。
以下、本発明をハードディスク駆動装置(HDD)用のスピンドルモータに適用した実施形態について図面に基づいて説明する。
まず、図1に示されている軸回転/インナーロータ型のHDD用スピンドルモータの全体は、固定部材としてのステータ組10と、そのステータ組10に対して図示上側から組み付けられた回転側部としてのロータ組20とから構成されている。
このうちステータ組10は、図示を省略した磁気ディスク装置(HDD)の支持プレートにネジ止めされる略円盤状の本体フレーム11を有しており、その本体フレーム11の略中央部分に立設するようにして形成された筒状の軸受ホルダー12の内部側には、動圧軸受装置を構成する中空円筒状の軸受スリーブ13が圧入や焼き嵌め等の固定手段によって接合されている。この軸受スリーブ13は、加工を容易化するためにリン青銅などの銅系材料から形成されており、軸方向に貫通するようにして中心孔が形成されている。
上記軸受スリーブ13の中心孔内には、上述したロータ組20の一部を構成する軸部材としての回転軸21が回転自在に挿入されている。本実施形態における回転軸21は、ステンレス鋼から形成されており、その回転軸21の外周面及び上記軸受スリーブ13の内周面には動圧面が各々形成されている。そして、それら回転軸21側の動圧面と、軸受スリーブ13側の動圧面とは、半径方向に微少隙間を介して対向するように配置されており、その微少隙間部分にラジアル動圧軸受部RBが構成されている。より詳細には、上記各ラジアル動圧軸受部RBにおける軸受スリーブ13側の動圧面と回転軸21側の動圧面とは、数μmのラジアルギャップを介して対向配置されており、そのラジアルギャップからなる軸受空間内には、潤滑性オイル等からなる適宜の潤滑流体が注入されている。
さらに、上記軸受スリーブ13および回転軸21の両動圧面の少なくとも一方側には、図示を省略した例えばヘリングボーン形状のラジアル動圧発生用溝が、軸方向に2ブロックに分かれて凹設されており、回転軸21の回転駆動時に、当該ラジアル動圧発生用溝のポンピング作用により潤滑流体が加圧されて動圧を生じ、その潤滑流体の動圧力によって、上記回転軸21およびその回転軸21に固着されたロータハブ22がラジアル方向に浮上した非接触状態で回転支持される構成になされている。
上記回転軸21とともにロータ組20を構成しているロータハブ22は、磁気ディスク等の記録媒体ディスク(図示省略)を搭載するための略カップ形状をなすように形成されており、当該ロータハブ22の中心部に設けられた接合穴22aに上記回転軸21の図示上端部分が圧入や焼き嵌めあるいは接着等の固定手段によって固定されている。
そのロータハブ22は、外周部にロータ部を構成するための環状立壁部22bを有しているとともに、その環状立壁部22bから半径方向外方側に向かって張り出すように設けられたリング状のディスク搭載部22cに、記録媒体ディスク(図5参照)が軸方向に載置される構成になされている。また、上記環状立壁部22b図示下端側の外周部分には、周方向に一定間隔でNS交互に着磁が施された円筒状のロータマグネット22dが装着されていることによりロータ部が構成されていて、そのロータマグネット22dの外周面に対して、後述するステータコア14が外方側から環状に近接対向するように配置されている。
一方、前記軸受スリーブ13の図示下端側に設けられた開口部は、カバー13aにより密閉状に閉塞されており、上述した各ラジアル動圧軸受部RB内の潤滑流体が外部に漏出しない構成になされている。
また、上記軸受スリーブ13の図示上端面と、上述したロータハブ22の中心側部分における図示下端面とは、軸方向に近接した状態で対向するように配置されており、それら軸受スリーブ13の図示上端面と、ロータハブ22の図示下端面との間のスラスト対向領域内の一部にスラスト動圧軸受部SBが設けられている。すなわち、上記スラスト対向領域を構成している両対向動圧面13,22の少なくとも一方側には、例えばへリングボーン形状のスラスト動圧発生溝が形成されており、そのスラスト動圧発生溝を含む軸方向対向部分がスラスト動圧軸受部SBになされている。
このようなスラスト動圧軸受部SBを構成している軸受スリーブ13の図示上端面側の動圧面と、それに近接対向するロータハブ22の図示下端面側の動圧面とは、軸方向に対向配置されているとともに、オイルや磁性流体やエアー等の潤滑流体が、上述したラジアル動圧軸受部RBから後述の毛細管シール部23まで連続的に充填されていて、回転時に、上述したスラスト動圧発生溝のポンピング作用によって上記潤滑流体が加圧されて動圧を生じ、その潤滑流体の動圧によって、前記回転軸21及びロータハブ22が、スラスト方向に浮上した非接触状態で軸支持される構成になされている。
さらに、上記動圧軸受部材としての軸受スリーブ13の最外周壁面には、毛細管シール部23からなる流体シール部が画成されている。すなわち、この流体シール部としての毛細管シール部23は、前述したスラスト動圧軸受部SBを含む軸方向のスラスト対向領域に対して半径方向外方側から連設されるように設けられており、上記前記軸受スリーブ13の外周壁面と、その軸受スリーブ13の外周壁面と半径方向に対向するように形成された抜け止め部材としてのカウンタープレート24の内周壁面とにより、上記毛細管シール部23が画成されている。上記カウンタープレート24は、上述したロータハブ22に設けられたフランジ部22eに固定されたリング状部材からなり、当該カウンタープレート24の内周壁面と、上述した軸受スリーブ13の外周壁面との間の隙間を、図示下方側の開口部に向かって連続的に拡大することによって、テーパ状のシール空間を画成している。そして、上記スラスト動圧軸受部SB内の潤滑流体が、毛細管シール部23に至るまで連続的に充填されている。
またこのとき、上記軸受スリーブ13の図示上端部分には、半径方向外方側に張り出すようにして抜止め鍔部13bが設けられており、その抜止め鍔部13bの一部が、上述したカウンタープレート24の一部に対して軸方向に対向するように配置されている。そして、これらの両部材13b,24によって、前記ロータハブ22が軸方向に抜け出すことを防止する構成になされている。
一方、上述した本体フレーム11の外周側には、環状のコア取付壁部11aが軸方向の段差を形成するように立設されており、そのコア取付壁部11aの内周面側には、ステータコア14の環状基部14aが、軸方向に挿通されるようにして固定されている。このステータコア14の環状基部14aの内周壁面からは、複数の突極部14bが、中心軸に向かって放射状に延出するように設けられており、それら複数の各突極部14bに設けられたリブ部にはステータコイル14cがそれぞれ巻回されている。
さらに、上記各突極部14bの内周側における先端部分には、傘状をなす集磁部(ティース部)14dが円周方向の両側に向かって張り出すように設けられていて、それらの各集磁部14d,14d,・・・が円周方向に沿って隣接するようにそれぞれ配置されている。そして、それらの各集磁部14dの内周側に、上述したロータマグネット22dを有するロータハブ22が回転自在に配置されていることによってインナーロータ型構造のスピンドルモータが構成されている。
このとき、本実施形態においては、上述したステータコア14とロータマグネット22dとの間に、磁気中心の軸方向における位置ズレが設けられていることから、これらステータコア14とロータマグネット22dとの間には、前記ロータハブ22を本体フレーム11側に向かって軸方向に押圧する磁気吸引作用(磁気バイアス)が発生することとなっており、そのような磁気吸引作用によって、上述した動圧軸受装置のスラスト動圧軸受部SBに対するスラスト負荷が形成される構成になされている。また、本体フレーム11が鉄製の場合には、本体フレーム11とロータマグネット22dとの間にも、ロータハブ22を本体フレーム11側に向かって軸方向に押圧する磁気吸引作用(磁気バイアス)が発生することとなっており、そのような磁気吸引作用によっても、上述した動圧軸受装置のスラスト動圧軸受部SBに対するスラスト負荷が形成される構成になされている。
一方、上記ステータコイル14cの直上位置には、ドーナツ状の磁性平板部材からなる磁気絶縁板(磁気インシュレータ)15が軸方向に近接して配置されている。この磁気絶縁板15は、前記ロータハブ22に装着された記録媒体ディスク(図示省略)に対する磁気的影響を低減するために採用されたものであって、上述したステータコイル14cから漏洩する磁束を吸収する磁性材から形成されており、当該磁気絶縁板15の外周側に設けられた取付基部15aが、上述した本体フレーム11のコア取付壁部11aから半径方向外方側に向かって延出している環状固定部11b上に固着されている。
この磁気絶縁板15の取付基部15aからは、当該磁気絶縁板15の本体板15bが、図1の上方側に適宜の段差をなすように立ち上がった後に、半径方向の中心側に向かって薄板状をなすようにして延出している。この磁気絶縁板15の本体板15bは、上述したステータコイル14cの図示上端側面に近接した状態で対面しつつ、前記突極部14bの延在方向に沿って中心側に向かって延在しているが、上述した突極部14bの集磁部14dに相当する内周側の端縁位置において、図1の下方側に向かって屈曲して延びる内周側吸引舌片15cが設けられている。
この内周側吸引舌片15cは、上述したステータコア14側に向かって略直角に屈曲した後に軸方向に延在して、前記ステータコア14に近接するように配置されており、平面視において周方向に円環状に連続するように形成されていることによって、前記ステータコア14またはロータマグネット22dとの間に磁気吸引作用(磁気バイアス)が形成されるようになっている。
すなわち、この内周側吸引舌片15cと、ステータコア14またはロータマグネット22dとの間における磁気吸引作用(磁気バイアス)は、ロータハブ22を本体フレーム11側から図1の上方側に向かって軸方向に引き出すように吸引する作用力となっていて、この内周側吸引舌片15cよる磁気吸引作用は、前述したステータコア14とロータマグネット22dとの間に生成されている動圧軸受装置のスラスト動圧軸受部SBへのスラスト負荷に抗するものとなっている。
このような構成を有する本実施形態においては、磁気絶縁板15の内周側吸引舌片15cと、ステータコア14またはロータマグネット22dとの間に、軸受装置のスラスト負荷を軽減する方向の磁気的吸引力(磁気バイアス力)が発生することから、良好な起動特性が得られるとともに、軸受摩耗が低減されるようになっている。
このとき、特に本実施形態においては、磁気絶縁板15の内周側吸引舌片15cの作用が円周方向の全体にわたって生じることから、より良好な起動特性および摩耗低減作用が得られるようになっている。
なお、内周側吸引舌片15cが周方向に沿って適宜の間隔をなす櫛歯状に形成されていることによって、前記ステータコア14またはロータマグネット22dとの間に磁気吸引作用(磁気バイアス)が形成されるようにした場合においても、内周側吸引舌片15cによる磁気吸引力が、櫛歯状部分において生じることから、良好な起動特性、および摩耗低減作用を得ることはできる。
一方、上述した実施形態と同一の構成物に対して同一の符号を付した図2および図3にかかる実施形態は、モータのコギング現象を低減させるものである。本実施形態では、ステータコア14における集磁部14eの部位が、図示上方側に向かって斜めに屈曲させられており、当該集磁部14eの内端面が、ロータマグネット22dに対して、磁気中心が略一致するにように対面させられている。このような構成を採用すれば、ステータコア14とロータマグネット22dとの間における磁気中心の位置ズレはなくなる。従って、ロータハブ22を本体フレーム11側に向かって軸方向に押圧する磁気吸引作用(磁気バイアス)も発生しなくなり、上述した動圧軸受装置のスラスト動圧軸受部SBに対するスラスト負荷は軽減されることとなる。
ここで、本実施形態においても、磁気絶縁板25の取付基部25aから本体板25bが、図2の上方側に適宜の段差をなすように立ち上がった後に、半径方向の中心側に向かって薄板状をなすようにして延出している。この磁気絶縁板25の本体板25bは、上述したステータコイル14cの図示上端側面に近接した状態で対面しつつ、前記突極部14bの延在方向に沿って中心側に向かって延在しているが、上述した突極部14bの集磁部14eに相当する内周側の端縁位置において、図2の下方側に向かって屈曲して延びる補助磁極舌片25cが設けられている。
この補助磁極舌片25cにおける軸方向突出側(図2下端側)に形成された端縁部分には、上述した突極部14bにおける集磁部(ティース部)14e,14eどうしの間部分に相当する各部位から図示下方側に向かって突出する突起片25dが、設けられている。これらの各突起片25dは、周方向に互いに隣接する各突極部14b,14bにそれぞれ設けられた両集磁部14e,14eどうしの間部分に入り込むように延在していて、モータのコギングを低減する部材を構成するように配置されている。このコギングを低減する作用は、例えば実開平6−88178号公報に記載されたものと同様である。
このように本実施形態では、補助磁極舌片25cの磁気作用によりモータのコギング現象が低減されることによって、良好な起動特性が得られるとともに、軸受摩耗が低減されるようになっている。
一方、前述した各実施形態におけるスピンドルモータは、例えば図4に示されているようなハードディスク駆動装置(HDD)の内部に装着されて使用され、同様な作用・効果が得られる。
すなわち、同図に示されているように、上述した各実施形態にかかるスピンドルモータMは、密閉状のハウジング100を構成している本体プレート100aに固定されることによって使用され、そのスピンドルモータM含むハウジング100の内部空間は、前記本体プレート100aに嵌合する密閉蓋100bによって清浄空間100cに形成されている。前記スピンドルモータMのロータハブ(図1中の符号22参照)には、ハードディスク等の情報記録ディスク101が搭載されているとともに、前記回転ハブに対して螺子102により固着されたクランプ103によって、前記情報記録ディスク101が不動状態に保持される。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのは言うまでもない。
例えば、上述した第1の実施形態(図1)と、第2の実施形態(図2および図3)とを組み合わせた構成も採用することが可能である。すなわち、前述した第1の実施形態における内周側吸引舌片15cにおける環状の端縁部に、上述した第2の実施形態における補助磁極舌片25cに相当する部材を設けるようにしておけば、これら双方の実施形態における作用・効果を、同時に得ることが可能となる。
さらに、上述した各実施形態は、ハードディスク駆動装置(HDD)に対して本発明を適用したものであるが、本発明はそれに限定されるものではなく、他の多種多様な装置に用いられるディスク装置、その他の各種モータに対しても同様に適用することができるものである。
本発明を適用したインナーロータ型構造のスピンドルモータの一実施形態を表した縦断面説明図である。 本発明の他の実施形態にかかるスピンドルモータを表した縦断面説明図である。 図2に示されたスピンドルモータのステータコア部分を拡大して表した平面説明図である。 本発明にかかるスピンドルモータを使用したディスク駆動装置の概略構造例を表した縦断面説明図である。 従来におけるインナーロータ型構造のスピンドルモータの一例を表した縦断面説明図である。
符号の説明
11 本体フレーム
13 軸受スリーブ(動圧軸受装置)
14 ステータコア
14a 環状基部
14b 突極部
14c ステータコイル
14d 集磁部(ティース部)
14e 集磁部
15 磁気絶縁板(磁気インシュレータ)
15a 取付基部
15b 本体板
15c 内周側吸引舌片
21 回転軸
22 ロータハブ
22d ロータマグネット
25 磁気絶縁板
25a 取付基部
25b 本体板
25c 補助磁極舌片
25d 突起片
SB スラスト動圧軸受部
M スピンドルモータ
100 ハウジング
101 情報記録ディスク

Claims (6)

  1. 本体フレームに固定されたステータコアの外周側に環状基部が設けられているとともに、その外周側環状基部の内周壁面から中心軸側に向かって放射状に延出する複数の突極部のリブ部に対してステータコイルがそれぞれ巻回され、かつ
    上記各突極部の内周側先端部分には、傘状をなす集磁部が円周方向に互いに隣接するようにそれぞれ設けられ、それら集磁部の内周側に、ロータマグネットを有するロータハブが回転自在に配置されたインナーロータ型の構造をなすものであって、
    前記ステータコイルからの漏洩磁束を吸収し低減するドーナツ状の磁性平板部材からなる磁気絶縁板が、前記ステータコイルの一側面に近接して対面するように配置されたスピンドルモータにおいて、
    前記磁気絶縁板には、該磁気絶縁板の内周側の端縁部分から前記ステータコア側に向かって屈曲して延在する内周側吸引舌片が設けられ、
    その内周側吸引舌片は、前記ステータコアの集磁部と近接するように延在していることを特徴とするスピンドルモータ。
  2. 前記本体フレームまたはステータコアとロータマグネットとの間に、前記ロータハブを前記本体フレーム側に向かって軸方向に押圧する磁気吸引作用が発生することによって、軸受装置に対するスラスト負荷が形成される構成になされている一方、
    前記磁気絶縁板の内周側吸引舌片が、前記ステータコアまたはロータマグネットとの間において、前記軸受装置に対するスラスト負荷に抗する方向の磁気吸引作用を生成するように配置されていることを特徴とする請求項1記載のスピンドルモータ。
  3. 前記磁気絶縁板の内周側吸引舌片は、周方向に沿って円環状に連続するように形成されていることを特徴とする請求項1記載のスピンドルモータ。
  4. 前記磁気絶縁板の内周側吸引舌片が、周方向に沿って適宜の間隔をなして櫛歯状に配置されていることを特徴とする請求項1記載のスピンドルモータ。
  5. 本体フレームに固定されたステータコアの外周側に環状基部が設けられているとともに、その外周側環状基部の内周壁面から中心軸側に向かって放射状に延出する複数の突極部のリブ部に対してステータコイルがそれぞれ巻回され、かつ
    上記各突極部の内周側先端部分には、傘状をなす集磁部が円周方向に互いに隣接するようにそれぞれ設けられ、それら集磁部の内周側に、ロータマグネットを有するロータハブが回転自在に配置されたインナーロータ型の構造をなすものであって、
    前記ステータコイルからの漏洩磁束を吸収し低減するドーナツ状の磁性平板部材からなる磁気絶縁板が、前記ステータコイルの一側面に近接して対面するように配置されたスピンドルモータにおいて、
    前記磁気絶縁板には、該磁気絶縁板の内周側の端縁部分から前記ステータコア側に向かって屈曲して延在する補助磁極舌片が設けられ、
    その補助磁極舌片が、周方向に隣接するように配置された集磁部どうしの間部分に入り込むように延在していることを特徴とする請求項1記載のスピンドルモータ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のスピンドルモータと、該スピンドルモータのロータハブに搭載された情報記録ディスクと、該情報記録ディスクに情報を記録し、または再生する記録ヘッドとを有することを特徴とするディスク駆動装置。
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