JP2005160145A - 電磁アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 停止状態を安定して保持することができる電磁アクチュエータを提供する。
【解決手段】 コイルに通電していない無通電時において、第2のステータヨークの2つの磁極部131a、または、第3のステータヨークの2つの磁極部141aのうちいずれか一つの磁極部141a(131a)が、ロータ11のN極着磁部の最も磁力の強い部分を含む部分と対向するように配置する。ロータ11のN極着磁部と磁極部141a(131a)との間に十分な吸引力が生じて、十分な回転止めトルクが発生する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、電磁アクチュエータに関し、特に、強い保持力を有する電磁アクチュエータに関する。
電磁アクチュエータは、コイルに通電することにより回動動作を行うものであり、様々な用途に用いられている。
このような電磁アクチュエータの一例として、カメラの絞り装置やシャッタ装置に用いられ、ロータが往復回動運動することにより、駆動対象物であるシャッタ羽根等を揺動運動させるものがある(例えば、特許文献1参照。)
特許文献1に開示されている電磁アクチュエータは、外周面に2極に着磁されたロータ(回転子)と、コイルと、コイルの一端と他端の磁束をそれぞれロータの外周面に導く第1と第2のステータヨークと、を備えている。第1および第2のステータヨークのロータの外周面に対向するロータ対向部は、それぞれ一つずつの磁極を有する。
特開2001−145323号公報 (第3頁、第1図)
この電磁アクチュエータは、細径に形成でき、また、コイルの無通電時においても、ロータの着磁部とステータヨークの磁極との間に吸引力が生じて、回転止めトルクが発生する。この回転止めトルクにより、ロータは停止状態を保持することができる。
しかしながら、上述した従来の電磁アクチュエータは、図8に示すように、ステータヨークのロータ対向部101は、ロータ外周を囲むように配置してある。このようにすると、漏れる磁束が減りエネルギーの無駄は少なくなるが、無通電時にロータが停止する位置はステータヨークの範囲内で不定となり停止位置を固定しようとすると通電を続ける必要がある。すなわち、停止状態(無通電時)において、ステータヨークのロータ対向部101が、ロータ102の磁力が強い部分102a付近のみに配置されていないので、回転止めのための十分な吸引力を得ることが難しい。このように、十分な回転止めトルクが得られないために、例えば、電磁アクチュエータに振動が生じた場合には、ロータが停止位置から動いてしまう虞がある。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、停止状態を安定して保持することができる電磁アクチュエータを提供することを目的とする。
また、本発明は、細径で、かつ、無通電時に大きい回転止トルクを得ることができる電磁アクチュエータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る電磁アクチュエータは、
複数の着磁部を有し、回動軸を中心に回動するロータと、
前記ロータの軸方向に並設され、巻回されたコイルにその中心軸線方向に貫通して挿入された第1のステータヨークと、
前記第1のステータヨークの一端に磁気的に結合されるとともに、前記ロータの軸方向に延びて形成され、前記ロータの着磁部と対向する部分に複数の突起部を有する第2のステータヨークと、
前記第1のステータヨークの他端に磁気的に結合されるとともに、前記ロータの軸方向に延びて形成され、前記ロータの着磁部と対向する部分に複数の突起部を有する第3のステータヨークと、
を備えることを特徴とする。
また、前記第2のステータヨークの複数の突起部または前記第3のステータヨークの複数の突起部のうち、少なくとも一つの突起部が、前記コイルへの無通電状態において前記ロータの着磁部の磁力の最も強い部分を含んだ部分に対向するように配置されているようにしてもよい。
また、前記ロータは、2つの前記着磁部を有するとともに前記コイルへの無通電状態において第1及び第2の停止位置にて停止し、
前記第2のステータヨークおよび前記第3のステータヨークは、それぞれ2つの前記突起部を有し、
前記ロータが第1の停止位置にある状態において、前記ロータの2つの着磁部の一方に、前記第2のステータヨークの2つの突起部および第3のステータヨークの一方の突起部が対向し、さらに、これら3つの突起部のうちの中央の突起部が前記一方の着磁部の磁力の最も強い部分を含んだ部分に対向し、さらに、前記ロータの2つの着磁部の他方に、前記第3のステータヨークの他方の突起部が対向し、
前記ロータが第2の停止位置にある状態において、前記ロータの2つの着磁部の他方に、前記第3のステータヨークの2つの突起部および第2のステータヨークの一方の突起部が対向し、さらに、これら3つの突起部のうちの中央の突起部が前記他方の着磁部の磁力の最も強い部分を含んだ部分に対向し、さらに、前記ロータの2つの着磁部の一方に、前記第2のステータヨークの他方の突起部が対向するようにしてもよい。
また、前記第2のステータヨークと第3のステータヨークの少なくとも一方は、先端部に切れ込みが形成されて突起部が形成された磁性材料の板から形成されているようにしてもよい。
本発明によれば、停止状態を安定して保持する小径のアクチュエータを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る電磁アクチュエータについて、以下図面を参照して説明する。
図1は、この発明の実施の形態にかかる電磁アクチュエータ10の構成を示す分解斜視図である。図2は、この電磁アクチュエータの平面図であり、図3は、図2のA−A’線での矢視断面図である。なお、図2および図3においては、内部の構造をわかりやすくするために上ブタ18をはずした電磁アクチュエータを表している。
この電磁アクチュエータ10は、永久磁石(PM)型の揺動モータであり、ロータ11が往復回動運動をすることにより、駆動対象であるカメラの絞りを開閉運動させるものである。
電磁アクチュエータ10は、図1に示すように、ロータ11と、駆動レバー12と、第2のステータヨーク13と、第3のステータヨーク14と、第1のステータヨークである支軸15と、コイル16が巻回されたコイルボビン17と、上ブタ18とを備えている。
ロータ11は、第2および第3のステータヨーク13、14との間の磁力により発生する回転トルクによって、回動軸を中心にして往復回動運動をするものである。ロータ11は、図4に示すように外周面に2極に着磁された永久磁石により構成されている。ロータ11の中心には、駆動レバー12の後述する回転ピン12aを挿入する挿入孔11aが形成され、その下面には、駆動レバー12の後述する凸部12bと係合する係合穴11bとが形成されている。
駆動レバー12は、駆動対象であるセクタ回動レバー等に取り付けられ、ロータ11と一体となって回動することにより、駆動対象を揺動運動させるものである。駆動レバー12には、回転ピン(回動軸)12aと、2つの凸部12bと、凹部12cと、腕部12dと、が形成されている。回転ピン12aは、ロータ11の挿入孔11aに挿入され、回転軸となる。凸部12bは、ロータ11の係合穴11bと係合する。凹部12cには、ロータ11および駆動レバー12を回動自在に支持する支軸15の後述する端部15aの先端が挿入され、係合する。腕部12dは、その先端に、この電磁アクチュエータ10の駆動対象である絞り羽根の開閉レバーに取り付けられる駆動ピン12eを備え、ロータ11の回動に伴い揺動する。
第2のステータヨーク13は、磁性材料等から構成され、励磁コイル16の一端(図3の上側)の磁束をロータ11の周面に導くためのものである。第2のステータヨーク13は、図3に示すように、ロータ11の回転軸12aの方向に延びるとともに、ロータ11の周面(着磁部)に対向して配置されるロータ対向壁13aと、ロータ対向壁13aを支持する支持部13bとにより構成されている。ロータ対向壁13aは、ロータ11の周面と対向する先端を含む部分に2つの突起状からなる磁極部131aを備えている。ロータ対向壁13aは、一枚の磁性材料板の先端を含む部分に切り込みを入れることにより形成されている。支持部13bには、支軸15の後述する端部15aが嵌合される嵌合孔131bが形成されている。
第3のステータヨーク14は、磁性材料等から構成され、励磁コイル16の他端(図3の下側)の磁束をロータ11の周面に導くものであり、図2に示すように、ロータ11を挟んで第2のステータヨーク13とほぼ対向する位置に配置されている。第3のステータヨーク14は、ロータ11の回転軸12aの方向に延びるとともに、ロータ11の周面に対向して配置されるロータ対向壁14aと、ロータ対向壁14aを支持する支持部14bとにより構成されている。ロータ対向壁14aは、ロータ11と対向する先端を含む部分に2つの突起状からなる磁極部141aを備える。ロータ対向壁14aも、ロータ対向壁13aと同様に、一枚の磁性材料板の先端を含む部分に切り込みを入れることにより形成されている。支持部14bには、支軸15の後述する端部15bが嵌合される嵌合孔141bが形成されている。
第1のステータヨークである支軸15は、駆動レバー12と一体となったロータ11を支持するとともに、励磁コイル16の磁心(コア)として第2及び第3のステータヨーク13、14を磁気的に結合する役割を果たす。支軸15は、巻回された励磁コイル16の中心軸線方向に貫通して挿入されている。支軸15は、純鉄等の磁性材料により形成されている。支軸15の一方の端部15aは、径が細くなっており、その先端が先細状になっている。支軸15の他方の端部15bも、径が細くなっている。
コイルボビン17には、励磁コイル16を構成する導電線が巻回されている。コイルボビン17の円筒状の本体部分の中央には、支軸15が挿入される支軸用孔17aが形成されている。
上ブタ18は、ゴミ等が電磁アクチュエータ10内に入ることを防ぐためのものである。上ブタ18には、回転ピン12aが挿入される挿入孔18aが中央に形成されている。この上ブタ18は、挿入孔18aに回転ピン12の先端が余裕をもって挿入されるとともに、ロータ対向壁13aおよび14aの上端に載せられて配置されることによって、電磁アクチュエータ10内を塞ぐ。
なお、第2と第3のステータヨーク13と14のロータ対向壁13a、14aの側端部132a、142aがストッパの役割をして、駆動レバー12の腕部12dの回転範囲を制限するため、ロータ11及び揺動レバー12は、ロータ対向壁13a、14aで制限される範囲内で往復回転運動(揺動運動)を行う。
次に、図4を参照して、ロータ11と第2と第3のステータヨーク13,14の突起部131a,141aの配置関係について説明する。前述のように、ロータ11は、2極に着磁されている。また、ロータ11の回転は、第2と第3のステータヨーク13と14により制限され、その回転範囲内で、ロータ11は、図4(a)に示す第1の停止位置と図4(b)に示す第2の停止位置とを有する。
ロータ11と第2と第3のステータヨーク13,14は以下i)とii)の関係が成立するように配置される。i)励磁コイル16が無通電で、ロータ11が第1の停止位置にある状態において、ロータ11のN極側に、第2のステータヨーク13の2つの突起部131aと第3のステータヨーク14の2つの突起部141aの一方が対向し、さらに、これら3つの突起部のうちの中央の突起部がN極の磁力の最も強い部分(N極着磁部が形成されているロータ11の半外周面の中央付近)に対向し、さらに、第3のステータヨーク14の2つの突起部141aの他方がロータ11のS極に対向する。ii)励磁コイル16が無通電で、ロータ11が第2の停止位置にある状態において、ロータ11のN極に、第3のステータヨーク14の2つの突起部141aと第2のステータヨーク13の2つの突起部131aの一方が対向し、さらに、これら3つの突起部のうちの中央の突起部141aがN極の磁力の最も強い部分(中央部)に対向し、さらに、第2のステータヨーク13の2つの突起部131aの他方がロータ11のS極に対向する。
次に、図1乃至図3を参照して、電磁アクチュエータ10を組み立てる方法について説明する。コイルボビン17の支軸用孔17aに、支軸15を挿入して貫通させる。支軸15の一方の端部15aを第2のステータヨーク13の嵌合孔131bに嵌合させ、他方の端部15bを第3のステータヨーク14の嵌合孔141bに嵌合させて、第2のステータヨーク13と第3のステータヨーク14との間にコイルボビン17を挟んで固定する。これにより、支軸15方向(回転軸12a方向)に、第2のステータヨーク13、コイルボビン17、および、第3のステータヨーク14が固定されるとともに、磁気的に結合される。
ロータ11の挿入孔11aに駆動レバー12の回転ピン12aを挿入するとともに、ロータ11の係合穴11bに駆動レバー12の凸部12bを係合させることにより、ロータ11と駆動レバー12とは一体となる。そして、駆動レバー12の凹部12cに、支軸15の端部15aの先端を挿入して、この端部15aを、一体となったロータ11および駆動レバー12を回動自在に支持するための支点とする。回転ピン12aが、ロータ11および駆動レバー12の回動軸となる。
図5は、カメラの絞り装置に用いる電磁アクチュエータ10を制御するための制御回路のブロック図である。図5において、制御部30は、CPU31とメモリ32とモータドライバ33とを備えている。CPU(Central Processing Unit)31は、電磁アクチュエータ10全体の制御や演算処理を行うものである。メモリ32には、電磁アクチュエータ10を制御するためのプログラムや制御情報が格納されている。モータドライバ33は、CPU31からの制御信号に応じて、励磁コイル16に正極性又は負極性の駆動電流を通電し、これを励磁する。
レリーズスイッチ42が押されると、CPU31は、光量検出部41により検出された被写体の輝度情報を読み取り、電磁アクチュエータ10の駆動(絞りによる露光量の制限)が必要か否かを判別する。CPU31は、判別結果に従って、絞り動作が必要な場合には、電磁アクチュエータ10を駆動するための正電流又は負電流の出力をモータドライバ33に指示する。モータドライバ33は、指示に従って、電磁アクチュエータ10の励磁コイル16に正電流又は負電流を通電する。
このように、電磁アクチュエータ10の励磁コイル16に通電制御することによって、ロータ11は往復回動運動をする。図6は、電磁アクチュエータ10のロータ11の回動動作を説明するための図である。なお、前述のように、ロータ11は、駆動レバー12と一体となって回動する。
ここで、図6(a)に示すように、ロータ11が第1の停止位置に位置している状態を想定する。この状態では、前述のように、第2のステータヨーク13の2つの磁極部(突起部)131a、および、第3のステータヨーク14の2つの磁極141aの一方がロータ11のN極着磁部と対向し、第2のステータヨーク13の2つの磁極部131aの一方が、ロータ11のN極着磁部の最も磁力の強い部分と対向し、第3のステータヨーク14の2つの磁極部141aの他方は、ロータ11のS極着磁部と対向する。
このように第2のステータヨーク13の2つの磁極部131aのうち一方が、ロータ11のN極着磁部の最も磁力の強い部分を含む部分と対向するように配置されているので、ロータ11のN極と第2のステータヨーク13の磁極部131aとの間に大きな吸引力が生じて、大きな回転止めトルクが発生する。この回転止めトルクにより、ロータ11は無通電でも停止状態を安定して保持することができる。
また、ロータ11が図6(d)に示す第2の停止位置に位置する場合においては、
第3のステータヨーク14の2つの磁極部141a、および、第2のステータヨーク13の2つの磁極131aの一方がロータ11のN極着磁部と対向し、2つの磁極部141aの一方が、ロータ11のN極着磁部の最も磁力の強い部分と対向し、また、第2のステータヨーク13の2つの磁極部131aの他方は、ロータ11のS極着磁部と対向する。
この状態では、第3のステータヨーク14の2つの磁極部141aの一方が、ロータ11のN極着磁部の最も磁力の強い部分を含む部分と対向するので、ロータ11のN極と第3のステータヨーク14の磁極部141aとの間に大きな吸引力が生じて、大きな回転止めトルクが発生する。この大きな回転止めトルクにより、ロータ11は無通電でも停止状態を安定して保持することができる。
図6(a)の状態において、励磁コイル16に正極性の電流を加えて励磁コイル16を励磁し、図6(b)に示すように、第2のステータヨーク13の2つの磁極部131aをN極に、第3のステータヨーク14の2つの磁極部141aを、S極に磁化すると、ロータ11には、反時計回り方向(図6(b)の矢印の方向)に回転するように回転トルクが発生し、ロータ11は反時計回り方向に回転する。ロータ11が図6(c)に示す回転位置(第2の停止位置)まで回転すると、ロータ11は停止する。この状態で、図6(d)に示すように、励磁コイル16を無通電状態にしても、ロータ11は大きな回転止めトルクにより停止状態を安定して保持する。
次に、励磁コイル16に負極性の電流パルスを供給して、図6(b)で通電した方向とは逆の方向に励磁コイル16を通電して励磁すると、図6(e)に示すように、第2のステータヨーク13の2つの磁極部131aは、S極に磁化され、第3のステータヨーク14の2つの磁極部141aは、N極に磁化される。この磁化により、ロータ11には、時計回り方向に(図6(e)の矢印の方向)回転するように回転トルクが発生し、ロータ11は時計回り方向に回転する。ロータ11が図6(f)に示す回転位置(第1の停止位置)まで回転すると、ロータ11は停止する。この状態で、図6(a)に示すように、コイル16を無通電状態にしても、ロータ11は大きな回転止めトルクにより停止状態を安定して保持する。
このように、励磁コイル16に交互に駆動電流を流すことにより、ロータ11を、所定の回動角度を反時計方向および時計方向に交互に回動させることができ、また、無通電状態においても、停止状態を安定して維持することができる。
この電磁アクチュエータ10を用いたカメラの絞り装置について、図7を参照して説明する。なお、このカメラの絞り装置は、図5における制御部30、光量検出部41およびレリーズスイッチ42を備えている。この絞り装置は、絞り羽根20を回動させて、レンズ開口30とレンズ開口30よりも小径の絞り開口21とを重ね合わせることにより、レンズ開口30を絞り込んで、光量を制限するものである。
絞り羽根20には、レンズ開口30よりも径の小さい絞り開口21と、嵌合孔22とが形成されている。絞り羽根20の嵌合孔22には、電磁アクチュエータ10の駆動ピン12eが嵌合されており、絞り羽根20は駆動ピン12eに固定される。これによりロータ11と一体となった駆動レバー12の回動に伴って、絞り羽根20も回動する。また、絞り羽根20は、ストッパ24により反時計回りの方向の回転を制限される。
この絞り装置では、レリーズスイッチ42が押されると、CPU31は、光量検出部41により検出された被写体の輝度情報等を読み取って、電磁アクチュエータ10の駆動(絞りによる露光量の制限)が必要か否かを判別する。この絞り羽根20がシャッタ開口30と重なっていないでシャッタ開口30が全開となっている初期位置のときは、電磁アクチュエータ10は図6(C)の状態となっている。CPU31は、判別結果に従って、絞りが必要だと判別すると、モータドライバ33を介して、電磁アクチュエータ10の励磁コイル16に負極性の電流を加えて励磁コイルを励磁する。すると、図6(a)〜(c)で説明したようにロータ11が回転する。このため、ロータ11と一体となって駆動レバー12が時計回り方向に回転する。この駆動レバー12の回転に伴って、絞り羽根20が時計回り方向に回転する。
絞り羽根20が時計回り方向に回転して、絞り開口21とレンズ開口30が重なり合う状態になり、開口が絞られた状態になる。この状態で駆動レバー12が突起部141aに当接して停止し、絞り羽根20の回転は停止する。この状態で、励磁コイル16を無通電状態にしても、ロータ11は大きな回転止めトルクにより停止状態を安定して保持できる。
そして、最大開口に戻すときは、電磁アクチュエータ10の励磁コイル16に正極性の電流を供給して励磁コイル16を励磁する。すると、図6(d)〜(f)で説明したようにロータ11が回転する。このため、ロータ11と一体となって駆動レバー12が反時計回り方向に回動する。この駆動レバー12の回転に伴って、絞り羽根20が反時計回り方向に回転する。絞り羽根20が反時計回り方向に回転して、ストッパ24に当接すると、駆動レバー12が突起部131aに当接する位置となる。このとき絞り羽根20の回転は停止する。この状態で、コイル16を無通電状態にしても、ロータ11は大きな回転止めトルクにより停止状態を安定して保持できる。
このように本実施の形態では、第2及び第3のステータヨーク13、14の磁極部131a、141aを、複数個ずつ形成した。従って、励磁コイル16に通電していない無通電時において、磁極部131aまたは141aのいずれかを、ロータ11のN極またはS極着磁部の最も磁力の強い部分を含む部分と対向するように配置することができる。これにより、ロータ11のN極またはS極と磁極部131aまたは141aとの間に大きな吸引力を生じさせて、十分な回転止めトルクを発生させることができるので、ロータ11の停止状態を安定して保持することができる。
また、本実施の形態の電磁アクチュエータ10は、ロータ11と励磁コイル16とを回転軸方向に配列し、磁束を第2及び第3のステータヨーク13、14でロータ11に導くように構成したので、ロータ11の径方向に小型化を図ることができる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、本実施の形態では、突起状の磁極部131a、141aをそれぞれ2つのみ形成するようにしたが、磁極部131a、141aはロータ対向壁13a、14aに複数の切れ込みを入れることにより3つ以上のものとすることも可能である。
また、上記実施の形態では、磁極部131a、141aのうちの3つがロータ11のN極と対向し、他の1つがS極と対向する構成を示したが、磁極部131a、141aのうちの3つがS極と対向し、他の1つがN極と対向する構成としてもよい。
また、本実施形態では、ロータ11の磁極の数を2としたが、ロータ11の磁極の数を2・n(nは2以上の整数)とすることも可能である。
更に、本実施形態では、励磁コイル16に通電していない無通電時において、複数の磁極部131a、141aのうち一つが、ロータ11のN極またはS極着磁部の最も磁力の強い部分と対向するように配置するように説明したが、十分な吸引力が生じれば、複数の磁極部131a、141aを、ロータ11のN極またはS極着磁部の最も磁力の強い部分を含まない部分と対向するようにしてもよい。
また、本実施形態では、ロータ対向壁13a、14aの側端部132a、142aを駆動レバー12の腕部12dの回動を制限するストッパとする例について説明したが、独立した部材によりストッパを形成することも可能である。
更に、本実施形態では、電磁アクチュエータを絞り装置に用いる例について説明したが、これに限らず、例えば、シャッタ装置やレンズ駆動装置等に用いることも可能である。
本発明の実施形態に係る電磁アクチュエータの分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る電磁アクチュエータの平面図である。 本発明の実施形態に係る電磁アクチュエータの断面図である。 本発明の実施形態に係る電磁アクチュエータのロータとステータヨークの磁極部の位置関係を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る電磁アクチュエータを制御するための制御回路のブロック図である。 本発明の実施形態に係る電磁アクチュエータの回転原理を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る電磁アクチュエータを用いたシャッタ装置の平面図である。 従来の電磁アクチュエータのロータのコイル無通電時の状態を説明するための説明図である。
符号の説明
10 電磁アクチュエータ
11 ロータ
12 駆動レバー
12a 回転ピン
12e 駆動ピン
13 第2のステータヨーク
13a、14a ロータ対向壁
131a、141a 磁極部
14 第3のステータヨーク
15 第1のステータヨーク(支軸)
16 励磁コイル
17 コイルボビン

Claims (4)

  1. 複数の着磁部を有し、回動軸を中心に回動するロータと、
    前記ロータの軸方向に並設され、巻回されたコイルにその中心軸線方向に貫通して挿入された第1のステータヨークと、
    前記第1のステータヨークの一端に磁気的に結合されるとともに、前記ロータの軸方向に延びて形成され、前記ロータの着磁部と対向する部分に複数の突起部を有する第2のステータヨークと、
    前記第1のステータヨークの他端に磁気的に結合されるとともに、前記ロータの軸方向に延びて形成され、前記ロータの着磁部と対向する部分に複数の突起部を有する第3のステータヨークと、
    を備えることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  2. 前記第2のステータヨークの複数の突起部または前記第3のステータヨークの複数の突起部のうち、少なくとも一つの突起部が、前記コイルへの無通電状態において前記ロータの着磁部の磁力の最も強い部分を含んだ部分に対向するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の電磁アクチュエータ。
  3. 前記ロータは、2つの前記着磁部を有するとともに前記コイルへの無通電状態において第1及び第2の停止位置にて停止し、
    前記第2のステータヨークおよび前記第3のステータヨークは、それぞれ2つの前記突起部を有し、
    前記ロータが前記第1の停止位置にある状態において、前記ロータの2つの着磁部の一方に、前記第2のステータヨークの2つの突起部および前記第3のステータヨークの一方の突起部が対向し、さらに、これら3つの突起部のうちの中央の突起部が前記一方の着磁部の磁力の最も強い部分を含んだ部分に対向し、さらに、前記ロータの2つの着磁部の他方に、前記第3のステータヨークの他方の突起部が対向し、
    前記ロータが前記第2の停止位置にある状態において、前記ロータの2つの着磁部の他方に、前記第3のステータヨークの2つの突起部および前記第2のステータヨークの一方の突起部が対向し、さらに、これら3つの突起部のうちの中央の突起部が前記他方の着磁部の磁力の最も強い部分を含んだ部分に対向し、さらに、前記ロータの2つの着磁部の一方に、前記第2のステータヨークの他方の突起部が対向することを特徴とする請求項2記載の電磁アクチュエータ。
  4. 前記第2のステータヨークと第3のステータヨークの少なくとも一方は、先端部に切れ込みが形成されて突起部が形成された磁性材料の板から形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電磁アクチュエータ。

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