JP2005158982A - Cvd装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 RF電極等の取り外しが容易であり、メンテナンスが簡単であって生産性の高いCVD装置を開発する。
【解決手段】 RF電極3は、フランジ30の下部に垂下され、RF電極3と、フランジ30は二つの吊り金具43によって一体化されている。CVD装置をメンテナンスする場合は、フランジ30のネジを外し、クレーン等によってフランジ部分を引き上げる。その結果、RF電極3はその面に沿ってスライド移動し、フランジ30の上昇に伴ってRF電極3が電極用開口部21から取り出される。成膜室内では、多数のRF電極3とヒータが平行に配置されているが、RF電極3を面方向に移動させて抜き出すので、RF電極3を抜き出す際に抜き出されるRF電極3が隣接するヒータ等と干渉することがない。
【選択図】 図7

Description

本発明は、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition) 装置に関するものである。本発明のCVD装置は、太陽電池等の光電変換装置を製造する場合に好適である。
無尽蔵に降り注ぐ太陽エネルギーを使用して発電することができ、且つ排気ガスを排出することなくクリーンであり、さらに放射能を放出するといった危険がなく安全であることから、太陽電池が注目を集めている。
太陽電池は、ガラス基板(基体)の上に半導体層を積層したものであり、具体例としてガラス基板上にシリコン系のp層、i層及びn層を成膜して積層したものが知られている。
またこれらのシリコン系半導体層の成膜には、プラズマCVD法が活用されることが多い。
ここでプラズマCVD法とは、成膜室を高真空に減圧し、原料ガスを成膜室に供給した後、グロー放電又はアーク放電によって原料ガスを分解し、成膜室内に設置された基板上に薄膜を形成させる技術である。
プラズマCVD装置(以下 単にCVD装置)は、下記の特許文献に開示がある。
特許文献1,2,3に開示されたCVD装置は、いずれも板状のRF電極(Radio Frequency 電極 高周波電極) を備え、当該RF電極はその両面が放電面として機能する。そして特許文献1,2,3に開示されたCVD装置では、RF電極の両面に基体たるガラス基板が配置され、当該ガラス基板に所定の薄膜が成膜される。
また特許文献2,3に記載のCVD装置では、成膜室内に2列にRF電極が配され、その両側にガラス基板が配されて成膜が行われる。すなわち特許文献2,3に記載のプラズマCVD装置では、成膜室内に基板が4列に配され、4列の基板が同時に成膜される。
特開平5−283343号公報 特開昭61−15321号公報 特開昭63−247373号公報
前記した様に、太陽電池は数々の優れた特長を持つため、近年では一般家庭の屋根に取り付けるといった一般家庭用の物が開発され、需要が極めて旺盛である。そのため当業者の間では、太陽電池の生産性を向上させる技術手段の開発要求が強い。
そこで当業者の間では、より大きな基体に成膜することができ、且つ一度に多数の基体に対して成膜することができるCVD装置の開発が嘱望されている。
すなわち従来技術においては、成膜室内に1列又は2列にRF電極を配し、その両側に基体を配して2列又は4列の基体に対して同時に成膜していたが、これをさらに改良し、成膜室内に3列以上のRF電極を配してその両側に基体を配し、6列以上の基体に同時に成膜する構成の装置が望まれている。
そこで本発明者らは成膜室内に3列以上のRF電極が配置された構造のCVD装置を検討したが、この装置は、従来技術に無かった新たな問題点を有することが判明した。
すなわちCVD装置は、基体に対して成膜を行うことを目的としているが、実際上、成膜作業を行うと、基体ばかりではなく、RF電極にも薄膜と類似組成の生成物が付着する。RF電極に付着した生成物は、これが小さいうちは成膜品質に影響しないが、これが大きくなると基板の成膜品質を損なう原因となる。
そこでCVD装置では、RF電極を定期的に清掃又は取り替えるといったメンテナンスが必要がある。そのため、例えば成膜室の側面(RF電極の表面に面した部位)に扉を設け、当該扉を開いてRF電極の取り替え作業や清掃作業を行っていた。
また成膜室内に2列にRF電極を配した構成を採用する場合は、成膜室の左右側面(いずれもRF電極の表面に面した部位)に扉を設け、両扉を開いてそれぞれの開口から一つづつRF電極の取り替え作業や清掃作業を行っていた。
しかしながら、成膜室内に3列以上、RF電極を並列的に並べた場合、上記したように成膜室の側面に扉を設ける構成によると、中間部に位置するRF電極は、側面の扉を開いても扉近傍側のRF電極が邪魔になって直接目視することも触れることもできない。そのため中間部に位置するRF電極の取り替えや清掃が困難である。
もちろん、扉側に設置されたRF電極を外し、次いで奥の電極、さらにその奥と言うように順次RF電極を取り外すことは可能ではあるが、これは極めて面倒な作業である。特に、特許文献2,3の様にRF電極とヒータが互い違いに配された構造を採用する場合には、奥の電極はヒータに囲まれた位置にあり、ヒータを取り除かなければ電極を外部に取り出すことができない。
また近年、太陽電池における市場の要求としてセルサイズの大判化が求められており、1メートル四方を越える大きさの太陽電池が作られている。
先行文献記載の方法により、この様な大型サイズの基板に対して成膜処理するには、RF電極のサイズおよび加熱または保温するヒータも比例的に大きくする必要があり、RF電極やヒータ自体の重量も相当なものとなる。この結果、人手によるRF電極やヒータの取り付け・取り外し作業は困難であり、一つの成膜室内に2つ以上の大判サイズのRF電極を設置することは、実質上困難であった。
これらの事情から、従来技術のCVD装置を使用して大型サイズの基体に成膜する場合は、一つの成膜室で2つの基板までしか成膜処理をすることができず、生産性の低いものであった。
そこで本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、RF電極等の取り外しが容易であり、メンテナンスが簡単であって生産性の高いCVD装置の開発を課題とするものである。
そして上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、基体に対して薄膜を成膜するCVD装置であって、高周波電力が供給されてグロー放電を発生させる電極と、基体を加熱又は保温するヒータと、前記電極及びヒータが設置され基体を収納して基体に成膜を行う成膜室を有するCVD装置において、前記電極又はヒータの少なくともいずれかは面状であり、前記電極又はヒータの少なくともいずれかは成膜室に設置された状態から前記面に沿った方向に移動可能であり、成膜室を構成する壁面の一部であって電極又はヒータの移動方向の位置に開閉可能な開口部が設けられ、前記電極又はヒータの少なくともいずれかを面に沿った方向に移動させて前記開口部から成膜室の外部に取り出し可能であることを特徴とするCVD装置である。
本発明のCVD装置では、電極又はヒータが面状であり、電極等は成膜室に設置された状態から、電極等の面に沿った方向に移動可能である。すなわち本発明のCVD装置では、取り出すべき電極やヒータを面に沿った方向にスライド移動させることができる。本発明のCVD装置では、複数の電極等が平行に配されていても、これらを面に沿った方向にスライド移動させるので、電極等を取り出すために電極等を移動させたとき、取り出すべき電極が隣接する電極等と干渉しない。
そして本発明のCVD装置では、成膜室を構成する壁面の一部であって電極又はヒータが移動する方向の位置に開閉可能な開口部が設けられており、電極等をスライド移動させて開口部からこれを外部に取り出すことができる。
本発明のCVD装置では、上記した様に電極等を面に沿った方向にスライド移動させて外部に取り出すので、電極が並列的に配されていても隣接した電極等とは無関係に中間部の電極を取り出すことができる。
また同様の課題を解決するための請求項2に記載の発明は、基体に対して薄膜を成膜するCVD装置であって、高周波電力が供給されてグロー放電を発生させる電極と、基体を加熱又は保温するヒータと、前記電極及びヒータが設置され基体を収納して基体に成膜を行う成膜室を有するCVD装置において、前記電極又はヒータの少なくともいずれかは略板状であり、成膜室を構成する壁面の一部であって前記電極又はヒータの少なくともいずれかの周端の一部と対向する位置に開閉可能な開口部が設けられ、前記電極又はヒータの少なくともいずれかを前記開口部から成膜室の外部に取り出し可能であることを特徴とするCVD装置である。
本発明のCVD装置では電極等が略板状であり、成膜室の壁面の一部であって電極等の周端の一部と対向する位置に開閉可能な開口部が設けられている。そのため本発明のCVD装置では開口部を開いて電極等を抜き出す際に、電極等が隣接する電極等と干渉しない。そのため電極が並列的に配されていても隣接した電極等とは無関係に中間部の電極を取り出すことができる。
また請求項3に記載の発明は、成膜室には基体を出し入れする成膜室出入口が有り、前記電極又はヒータの少なくともいずれかは前記成膜室出入口以外から取り出されることを特徴とする請求項1又は2に記載のCVD装置である。
すなわち本発明のCVD装置は、基体の出入り口とは別に開口部が設けられ、当該開口部から電極等が出し入れされる。
また請求項4に記載の発明は、前記開閉可能な開口部には蓋体が設けられ、当該蓋体を取り外すことによって開口部を開放可能であり、電極又はヒータは前記蓋体に取り付けられ、蓋体の取り外しに伴って電極又はヒータが成膜室から取り出されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のCVD装置である。
本発明のCVD装置では、蓋体によって開口部を閉塞している。そして電極等は蓋体に取り付けられているから、蓋体を取り外すことによって成膜室から電極等を抜き出すことができる。
ここで蓋体はフランジ状であることが望ましく、蓋体を閉じることによって成膜室の気密性を保持させる構成が推奨される(請求項5)。
前記した「開閉可能な開口部」は、成膜室の天面、底面、および成膜室出入口に対する裏面のいずれに設けても良いが、成膜室の天面に設けることが推奨される(請求項6)。
上記した発明は、成膜室に設置された電極が一列又は2列の場合でも採用可能であるが、3列以上の電極を有する場合に特に効果的である。この点を明らかにした請求項7に記載の発明は、成膜室に設置された電極及びヒータはいずれも複数であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のCVD装置である。
また電極は板状であり、その両面が放電面として機能し、電極の両側に放電領域が形成され、各放電領域に基体が設置されることが推奨され(請求項8)、さらに望ましい態様は、電極は板状であり、成膜室内に複数の電極が設置され、各電極にはそれぞれ個別の一つの高周波電源から個別のマッチング回路を介して高周波電力が供給され、各電極の両面が放電面として機能し、各電極の両側に放電領域が形成され、各放電領域に基体が設置されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のCVD装置である。
本発明のCVD装置は、開口部を開いて電極等を抜き出す際に、電極等が隣接する電極等と干渉せず、電極等が並列的に配されていても隣接した電極等とは無関係に中間部の電極を取り出すことができる。そのため本発明のCVD装置は、電極等の取り出しが容易であり、電極等の取り替えや清掃等のメンテナンスが容易である。
また本発明のCVD装置によると、成膜室内に大判サイズのRF電極を複数設置することもできる。
そのため本発明によると、メートルサイズ以上の大判サイズにおいても、一つのチャンバ内で多数枚の基板を処理することが可能となり、一度に多数枚の基板の製膜が可能となることから、非常に生産性の高い装置とする事が可能となる。
その結果、本発明のCVD装置は、メンテナンに要する設備休止時間が短く、かつ大型の基体を複数、一度に成膜処理することができ、生産性が高いという効果がある。
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態のブラズマCVD装置の外観図である。図2は、図1のブラズマCVD装置の成膜室の天面を示す成膜室の平面図である。図3は、図1のブラズマCVD装置で使用するRF電極およびこれと一体のフランジの斜視図である。図4は、RF電極単体の断面図である。図5は、RF電極と一体のフランジを底側から見た斜視図である。図6は、本発明の実施形態のブラズマCVD装置で使用する電気・ガス供給ユニットの概念図である。図7は、図1に示すブラズマCVD装置からRF電極を抜き出す際の状態を示す要部の断面斜視図である。図8は、図1に示すブラズマCVD装置の側面断面図である。図9は、フランジとCVD装置の天面との接合部分の要部拡大断面斜視図である。図10は、図1のブラズマCVD装置で使用するヒータおよびこれと一体のフランジの斜視図であり、ヒータを抜き出す際の状態を示す。図11は、図1に示すブラズマCVD装置の平面断面図である。
図1において、1は本発明の実施形態のプラズマCVD装置(以下 単にCVD装置)を示す。本実施形態のCVD装置1は、外形が大型の箱状であり、その内部に成膜室2が設けられている。そして成膜室2の内部にRF電極3及びヒータ5が内蔵されたものである。
すなわちCVD装置1の外観形状は、図1に示すように天面10、底面11、左右側面12,13、裏面15の5面が囲まれた箱状であり、正面には長方形の成膜室出入口16が設けられている。
成膜室出入口16には、気密性を備えたシャッター18が設けられている。
シャッター18は、スライド型ゲートバルブと称されるものが採用されており、図1の矢印に示すように扉状の部材20が矢印の方向にスライドする。
シャッター18の構造は限定されるものではなく、仕切り弁型のシャッターの他、バタフライ弁型のシャッター等が採用可能である。
またCVD装置1の天面10(成膜室2の天面でもある)には、図2の様に幅の広い長穴状の開口部21と、幅の狭い長穴状の開口部22がそれぞれ多数設けられている。すなわちCVD装置1の天面10には、図2に示すように9列の長穴状開口部21,22が設けられている。また開口部は、各列、それぞれ二本の長穴状開口部21又は22が長手方向に直列に配されている。
このなかで幅が広い開口部21はRF電極3を出し入れするための開口部であり、幅の狭い開口部22は、ヒータを出し入れするための開口部である。以下、幅が広い開口部21を電極用開口部21と称し、幅が狭い開口部22をヒータ用開口部22と称する。
幅の広い電極用開口部21の開口端の一方には、図7、図9に示すように小孔25が設けられている。そして同図に示すように、成膜室2の天井壁の内部で前記小孔25は横方向に延長され、さらに上部側に延長されて外部に開放されている。言い換えると電極用開口部21の開口端の一方には、「U」字状の導通孔26が設けられており、電極用開口部21の開口端の小孔25と、これに近接する小孔27は連通している。小孔27には配管継手28が取り付けられている。
本実施形態では、5列の電極用開口部21と4列のヒータ用開口部22が設けられているが、この配置は図2の通りである。すなわちCVD装置1の左右の側面12,13に近接した部位に幅の広い電極用開口部21があり、これに隣接して幅の狭いヒータ用開口部22があり、以下、幅の広い電極用開口部21と幅の狭いヒータ用開口部22が互い違いに設けられている。
成膜室2の内部においては、図7、図8に示すように、電極用開口部21の下部にガイド部材24が2個設けられている。ガイド部材24は、成膜室2の内部の天面23から垂下されたものであり、末端部分に「コ」の字状のガイド部29が設けられている。そして前記した「コ」の字状の部分が互いに対向する様に設置されている。
成膜室2の内部は、図11に示すようにプラズマCVD法によって基体70に成膜するキャビティとなっている。そしてその内部には、図11に示すように6列12基のヒータ5と、5列10基のRF電極3が設けられている。すなわち図11で細長方形として図示されているのがヒータ5であり、太い長方形として図示されているのがRF電極3である。
RF電極3そのものは、図3、図4に示すように正面側から見て正方形の枠体33を有し、その両面にシャワープレート35が取り付けられたものである。RF電極3そのものは全体として板状であり、面状であるとも言える。
枠体33にはガスパイプ36が接続されており、後記する電気・ガス供給ユニット45に接続されている。
本実施形態に特有の構成として、RF電極3は、図3,図7に示すようにフランジ30に一体的に取り付けられている。
フランジ30は、前記した成膜室2の電極用開口部21を覆う蓋体として機能するものであり、長方形の板体である。
フランジ30の底面には、図5に示すように2個の環状溝31,32が設けられている。すなわち一つの環状溝31は、フランジ30の大部分の面積を囲うものである。これに対してもう一つの環状溝32は、フランジ30の一方の端部よりにあり、前記した環状溝31に囲まれる空間内にあってその囲う面積は小さい。
そして前記した大小の環状溝31,32内には、それぞれオーリング34,37が設けられている。
フランジ30の中央部には孔38が設けられ、小さい方の環状溝32に囲まれる領域内にも孔40が設けられている。中央部に設けられた孔38は、RF電極3にガス及び高周波電力を供給するための孔であり、前記したガスパイプ36が挿通される。一方、小さい環状溝32に囲まれた孔40は、後記する電気・ガス供給ユニット45に対してガスを供給するための孔である。
またフランジ30の周端近傍には複数のバカ孔41が設けられている。当該バカ孔41は、フランジ30を成膜室2に取り付けるための孔である。
そして本実施形態に特有の構成として、前記したRF電極3は、図3、図7の様に二つの吊り金具43によってフランジ30の下部に垂下され、RF電極3と、フランジ30は二つの吊り金具43によって一体化されている。
またフランジ30の上部には、電気・ガス供給ユニット45が載置されている。
電気・ガス供給ユニット45は、図6に示すように電力供給部46とガス供給部47が一つのユニットとなったものである。ここで本実施形態では、電気・ガス供給ユニット45は、電力供給部46に高周波電源(RF電源)48を内蔵している。すなわち本実施形態では、各RF電極3と一体のフランジ30にぞれぞれ個別に高周波電源48が搭載されている。
ここで高周波電源48とは、交流の商用電源あるいは直流電源から電力の供給を受けて高周波電流を発生させるものであり、公知の高周波発振回路を含むものである。本実施形態では、高周波電源48は、外部に設けられた直流電源50から電力が供給される。また直流電源50は整流回路であり、商用電源51から電力の供給を受けて直流にするものである。
さらに電気・ガス供給ユニット45には、マッチング回路52も内蔵されている。マッチング回路は、公知のそれと変わるものではなく、固定コンデンサーと可変コンデンサーが並列に組み合わされたものが一組となり、その回路がさらに二組並列接続された回路を含む。そして一方の組がRF電極3に接続され、他方の組はアースされている。
また電気・ガス供給ユニット45のガス供給部47は、ガス流量を制御するガスコントロール弁55を内蔵するものである。
ガス供給部47の上流側は、図3、図5、図7に示すようにフランジ30の小さい方の環状溝32に囲まれる領域に設けられた孔40に配管56によって接続されている。
本実施形態では、電気・ガス供給ユニット45とRF電極3の間は、図3、図7に示すようにガスパイプ36及び図示しない電気ケーブルによって接続されており、電気・ガス供給ユニット45からRF電極3に対してガスパイプ36を介してガス(原料ガス及びクリーニングガス)が供給される。また電気ガス供給ユニット45から枠体33に高周波交流が印加される。
RF電極3は、これと一体となったフランジ30を電極用開口部21に装着することによって成膜室2の内部に設置される。
より具体的には、RF電極3は、成膜室2の天面23(箱体の天面10)に設けられた電極用開口部21から成膜室2内に挿入され、成膜室2の内部ではRF電極3の左右側面部分がガイド部材24の「コ」の字状のガイド部29と係合する。そのためRF電極3は、フランジ30から垂下されて縦置きされた状態となっており、RF電極3の左右側面部分がガイド部材24に支持されて触れ止めされている。
またフランジ30の下面側の周端近傍は、電極用開口部21の開口周部に密接する。ここで本実施形態では、フランジ30にオーリング34が設けられているので、フランジ30を装着することによって電極用開口部21は気密的に封鎖される。
さらにフランジ30が電極用開口部21に装着された状態においては、フランジ30の小さい環状溝32に囲まれた孔40が、成膜室2の天井壁に設けられた小孔25に合致する。
小孔25からは原料ガス等が供給されるが、小孔25は前記した様に小さい環状溝32に囲まれ、さらに当該環状溝32はオーリング37が装着されているから、孔40及び小孔25の部位は気密性を有している。そのため孔40及び小孔25の周辺部から原料ガス等が洩れることはない。
なおフランジ30は、多数のバカ孔41に図示しないネジが挿通されてCVD装置1の天面10に取り付けられる。
RF電極3は前記した様に正方形の板状であるが、RF電極3が成膜室2に取り付けられた状態におけるRF電極3と電極用開口部21との関係は次の通りである。すなわち成膜室2を構成する6面の中で天面23(箱体の天面10)に相当する位置に電極用開口部21が存在し、さらに電極用開口部21はRF電極3の上部側周端44と対向する位置にある。
ヒータ5は、いずれも板状の面ヒータであるが、その内部構造は、公知のプラズマCVD装置に使用されるものと同一であり、たとえば板体の内部にシーズヒータが埋め込まれたものや、板面状のセラミックヒータ、或いはハロゲンランプが面状に配置されたもの等を採用することができる。
12基のヒータ5の内、両端部の2列4基のヒータ(5a列、5f列の4基)は、成膜室2側面の内壁57,58に取り付けられている。他のヒータ5(5b列、5c列、5d列、5eの4列8基)は、図10に示すようにフランジ60に吊り金具61によって一体的に固定され、フランジ60を成膜室2のヒータ用開口部22に取付けることによって成膜室2内に垂下されている。フランジ60の形状等は前記したRF電極3のそれと略同様であり、下面には図示しないオーリングが装着されている。
フランジ60にも多数のバカ孔(図示せず)が設けられ、図示しないネジが挿通されてCVD装置1の天面10に取り付けられる。
ヒータ5とヒータ用開口部22との関係についても前記したRF電極3と電極用開口部21との関係と同様であり、成膜室2を構成する6面の中で天面23(箱体の天面10)に相当する位置にヒータ用開口部22が存在し、さらにヒータ用開口部22はヒータ5の上部側周端62と対向する位置にある。
またヒータ用開口部22の下部にガイド部材63が2個設けられ、ヒータ5の姿勢を保持している。
成膜室2の内部においては、5列10基のRF電極3a,b,c,d,eは前記した6列12基のヒータ5a,b,c,d,e,fの間に平行に縦置きされている。なお本実施形態では、各RF電極3a,b,c,d,eは、いずれも成膜室2の天面23から垂下されて縦置きされており、成膜室2の底面と各RF電極3a,b,c,d,eの間には隙間がある。
前記したように、5列10基のRF電極3a,b,c,d,eが6列12基のヒータ5a,b,c,d,e,fの間に縦設された結果、成膜室2の内部は、図11に示す様に、側面のヒータ5a、RF電極3a、ヒータ5b,RF電極3b,ヒータ5c,RF電極3c,ヒータ5d,RF電極3d,ヒータ5e,RF電極3e及び対向側面のヒータ5fが順に平行に立設された状態となっている。
その他、成膜室2の内部には、基体移動装置65が設けられている。図12は、基体移動装置65の一例を示す斜視図である。基体移動装置65は、高さの低いリブ66が平行に2本延びており、その間にガイド溝67が形成されている。またガイド溝67の中にはピニオンギア68が一定間隔をあけて複数設けられている。ピニオンギア68は、図示しない動力によって回転する。
成膜室2の内部では、各基体移動装置65のガイド溝67内にRF電極3a〜3eが位置する。
成膜室2には図示しない真空ポンプが接続されている。
また成膜室2の外部には、原料ガスやクリーニングガスのボンベ64(図4、図9)が設置され、CVD装置1の天面10に設けられた小孔27(配管継手28)にはこれら原料ガスやクリーニングガスのボンベ64が接続される。さらに成膜室2の外部には、直流電源50(図6)が設置され、電気・ガス供給ユニット45に、直流電源50が接続される。
次に、基体70を運搬する基体キャリア72について説明する。図13は、本発明の実施形態で使用する基体キャリア72の斜視図である。図14は、図13の基体キャリア72の分解斜視図である。図15は、成膜室2に基体キャリア72を挿入する際の様子を示す概念図である。
基体キャリア72は、細長い台車に二枚の枠体77を対向して立設した様な形状をしている。すなわち基体キャリア72は、直方体のキャリアベース73を有し、その両側に合計8個の車輪75が設けられている。またキャリアベース73の底面には、ラック76が取り付けられている。
キャリアベース73の上面側の長辺部には、二枚の枠体77が平行に対向して設けられている。枠体77どうしの間は空隙74となっている。すなわちキャリアベース73と二枚の枠体77によって上向きの「コ」の字形状をなしている。
枠体77は、図13,14の様に、正方形の開口78が2個設けられたものであり、当該開口78の周囲にクリップ80が多数設けられている。
基体キャリア72の枠体77には、図14に示すように基体70たるガラス基板と背板82が取り付けられ、この二者をクリップ80が押さえている。
したがって、基体70たるガラス基板82の露出面は、対向する枠体77の内側を向いている。
次に本実施形態のCVD装置1の機能について説明する。
本実施形態のCVD装置1を使用して成膜作業を行う場合の手順は、次の通りである。すなわち最初の工程としてCVD装置1内に基体70を挿入する。基体70の挿入は、CVD装置1の成膜室出入口16に設けられたシャッター18を開き、基体キャリア72によって基体70を搬入することによって行われる。
より好ましくは、真空機能と加熱機能を備えた移動用チャンバー(図示せず)を装備し、予め移動用チャンバー内を真空にした状態で基体70を加熱しておき、昇温状態の基体70をCVD装置1の成膜室2に搬入する。
この様な移動用チャンバーを使用する場合には成膜室2内を予め真空状態としておき、この状態で、真空状態の移動用チャンバーから真空状態の成膜室2に基体キャリアー72を移す。
成膜室2内に基体キャリアー72を搬入する際には、基体キャリア72のラック76を、成膜室内のピニオンギア68と係合させ、ピニオンギア68を回転して基体キャリア72を成膜室2内に引き込む。
成膜室2内は、図11に示すようにプラズマCVD法によって基体70に成膜する成膜室2となっており、前記した様に6列12基のヒータ5a,b,c,d,e,fと、5列10基のRF電極3a,b,c,d,eが設けられている。成膜室2の内部では、各基体移動装置65のガイド溝67内にRF電極3が位置する。そして前記した様にRF電極3a,b,c,d,eは成膜室2の天面23から垂下されて縦置きされており、成膜室2の底面と各RF電極3a,b,c,d,eの間には隙間がある。
基体キャリア72のラック76は、基体移動装置65のピニオンギア68と係合するから、基体キャリア72は成膜室2内に引き込まれ、基体キャリア72の車輪は、ガイド溝67内を走行して成膜室2に進入するが、このとき基体キャリア72の長方形のキャリアベース73は、各RF電極3a,b,c,d,eの下部に設けられた隙間に入り込み、基体キャリア72の枠体77は、図15の様に各RF電極3a,b,c,d,eの両脇に入り込む。
また成膜室2の内部には6基のヒータ5a,b,c,d,e,fがあり、各RF電極3a,b,c,d,eとヒータ5a,b,c,d,e,fは互い違いに配されているから、各基体70は、いずれもヒータ5とRF電極3の間に挿入される。
その後、成膜室出入口16に設けられたシャッター18を閉じ、成膜室2内において、基体キャリア72の基体70にシリコン半導体を成膜する。
すなわちRF電極3a,b,c,d,eの枠体33内に原料ガスを供給すると共にRF電極3a,b,c,d,eに高周波交流を印加し、RF電極3a,b,c,d,eと基体キャリア72の間にグロー放電を発生させて原料ガスを分解し、縦置きされた基体70の表面上に薄膜を形成させる。
具体的に説明すると、図9の様に原料ガスボンベ64はCVD装置1の天面10に設けられた小孔27に接続されており、さらに小孔25は、「U」字状の導通孔26を介してフランジ30の下部に位置する小孔25に連通し、小孔25はこれと接するフランジ30の孔40に合致している。さらにフランジ30の孔40は配管56によって電気・ガス供給ユニット45のガス供給部47の上流側と接続されている。
したがって原料ガスボンベ64は小孔27、導通孔26、小孔、フランジ30の小孔25及び配管56を経由して電気・ガス供給ユニット45のガス供給部47に供給され、ガスコントロール弁55によって流量制御され、さらにガスパイプ36を経てRF電極3の枠体33内に供給される。そして枠体33の両面に設けられたシャワープレート35から基体70側に向かって放出される。
一方、前記した様に、成膜室2の外部に設けられた直流電源50から電気・ガス供給ユニット45に、直流電力が供給され、電気・ガス供給ユニット45に内蔵された高周波電源48によって高周波電力を発生させ、電気・ガス供給ユニット45内のマッチング回路52を経てRF電極3に高周波電力が供給される。
そしてRF電極3の両脇に配置された基体キャリア72の間にグロー放電を発生させ、原料ガスを分解し、成膜室2内に設置された基板70上に薄膜を形成させる。すなわち本実施形態では、各RF電極3は板状であり、各電極3にはそれぞれ個別の一つの高周波電源48から個別のマッチング回路52を介して高周波電力が供給される。また各RF電極3の両面が放電面として機能し、各電極3の両側に放電領域が形成され、各放電領域に基体70が設置される。
そして成膜が完了すると成膜室出入口16に設けられたシャッター18を開いて成膜後の基体70を取り出し、代わって成膜前の基体70を成膜室2に挿入して新たに成膜を行う。
こうして基体70に対する成膜を繰り返す内に、RF電極3やヒータ5に生成物が付着し、この生成物5が次第に成長する。
そしてこれらの生成物がある限度を越えたとき、あるいは所定回数成膜を行い、経験則上、生成物の除去が必要となった時、本実施形態のCVD装置1では、RF電極3等を取り出してRF電極3もしくはシャワープレート35を取り替える。
すなわち本実施形態のCVD装置1をメンテナンスする場合は、成膜室2の天面側にネジ止めされたフランジ30,60を取り外し、このフランジ30,60に一体化されたRF電極3又はヒータ5を成膜室2の外部に抜き出す。
例えばRF電極3を抜き出す場合であれば、フランジ30のネジを外し、図示しないクレーン等によってフランジ部分を引き上げる。その結果、成膜室2の内部では、RF電極3はその面に沿ってスライド移動し、フランジ30の上昇に伴ってRF電極3が電極用開口部21から取り出される。
前記した様に、成膜室2内では、多数のRF電極3とヒータ5が平行に配置されているが、本実施形態では、RF電極3を面方向に移動させて抜き出すので、RF電極3を抜き出す際に抜き出されるRF電極3が隣接するヒータ5やRF電極3と干渉することがない。すなわち図16は、成膜室2からRF電極3を抜き出す際の様子を図1のA方向から見た概念図であり、図17は、成膜室2からRF電極3を抜き出す際の様子を図1のB方向から見た概念図であるが、いずれの方向から見てもRF電極3を抜き出す際に抜き出されるRF電極3は、他の部材と干渉しない。
そのため本実施形態のCVD装置1は、中間部に設けられたRF電極3だけを抜き出すことが容易である。
抜き出されたRF電極3は、シャワープレート35が取り替えられて成膜室2内に収める。また年単位で行われるフルメンテナンスでは、新たなRF電極3をフランジ30に装着して成膜室2内に収める。
ここで本実施形態のCVD装置1の利点として、RF電極3を取り出す際にRF電極3に供給されるガスの配管を外す必要がない点が挙げられる。すなわちCVD装置では、RF電極3から原料ガスやクリーニングガスが放出されるので、RF電極3に対してガスを供給する配管が必須である。そのため従来技術においては、RF電極3を取り出す際にガスの配管を取り外す必要があった。また新たなRF電極3を成膜室2内に設置する場合には、これらの配管を取り付けなければならない。この様な配管の付け外し作業は、相当に面倒であり、時間のかかるものであった。
また原料ガスは、一般に毒性があり、爆発性を有するものもある。そのため原料ガスの洩れは重大事故に繋がる。そのため配管の取付け作業は、慎重を要し、取り付け後の点検にも時間がかかる。
これに対して本実施形態のCVD装置1では、フランジ30上に電気・ガス供給ユニット45が載置され、フランジ30の小孔40から電気・ガス供給ユニット45に至る配管についてもユニット45の一部となり、RF電極3の取り出しに際してこれらを外す必要はない。
すなわち本実施形態では、フランジ30を外すだけの作業で、RF電極3に対する管路が縁切りされる。RF電極3を成膜室2に装着する際も同様であり、フランジ30を取り付けるだけでRF電極3に対するガス流路が接続される。
また本実施形態では、フランジ30の孔40と装置天面10の小孔25を合致させることによって、成膜室2側の流路とRF電極3側の流路を接続するが、両者の孔40,25は、二つのオーリング34,37によって二重に気密保持されている。そのため両者の合わせ面からガスが洩れる心配はない。
通常のメンテナンスでは、RF電極3のシャワープレート35だけを取り替えるが、年単位のフルメンテナンスでは、RF電極3をフランジ30から取り外してRF電極3の全部を取り替える。あるいはRF電極3を取り外して洗浄する。
RF電極3をフランジ30から取り外してRF電極3を取り替える場合は、フランジ30とRF電極3間のガスパイプ36を付け外しする必要があるが、これらの作業は、十分に広い作業場で行うことができ、困難性は少ない。またこれらの部位から万が一原料ガスが洩れても、洩れたガスは成膜室2内に広がるだけであって外部に漏出する危険はない。
以上は、RF電極3を取り出す場合について説明したが、ヒータ5を取り出す場合も同様であり、フランジ60を図示しないクレーン等で吊り上げ、ヒータ5を面方向にスライド移動させてヒータ用開口部22からヒータ5を取り出す。この場合においても、抜き出されるヒータ5が隣接するRF電極3やヒータ5と干渉することはない。
以上説明した実施形態は、成膜室内にRF電極3が5列10基設けられた構成を例示したが、RF電極3の数や列数は任意である。しかしながらRF電極3の数が3列以上の時に特に本発明の効果が顕著である。また本実施形態では、RF電極3の他にヒータ5についてもフランジ60と一体化して抜き出し可能とした構成を例示したが、RF電極3だけを抜き出し可能とした構成や、ヒータ5だけを抜き出し可能とする構成も可能である。
また本実施形態では、成膜室2の天面23側に開口部21,22を設け、当該開口部からRF電極3等を取り出す構成を例示したが、開口部21,22を成膜室2の底面11側に設けて底面11側にRF電極3を抜き出す構成とすることも可能である。同様に、成膜室2の裏面15側に開口部を設けることも可能である。
しかしながら、前者の底面11側に開口部を設ける構成は、天面10側に開口部を設ける構成に比べて、RF電極3等の抜き出ししろを確保することが難しい。また後者の裏面15側に開口部を設ける場合は、本実施形態の様にRF電極3等が直列に並べて配置されている場合には不向きである。すなわち裏面15側に開口部を設けた場合、本実施形態の様にRF電極3が2基、直列に並べられていると、手前側のRF電極3を抜き出さなければ奥側にRF電極3を取り出すことができないという不便がある。
また変形例としてフランジ30,60に吊り下げ用のフック等を設ける構成が考えられる。
本発明の実施形態のブラズマCVD装置の外観図である。 図1のブラズマCVD装置の成膜室の天面を示す成膜室の平面図である。 図1のブラズマCVD装置で使用するRF電極およびこれと一体のフランジの斜視図である。 RF電極単体の断面図である。 RF電極と一体のフランジを底側から見た斜視図である。 本発明の実施形態のブラズマCVD装置で使用する電気・ガス供給ユニットの概念図である。 図1に示すブラズマCVD装置からRF電極を抜き出す際の状態を示す要部の断面斜視図である。 図1に示すブラズマCVD装置の側面断面図である。 フランジとCVD装置の天面との接合部分の要部拡大断面斜視図である。 図1のブラズマCVD装置で使用するヒータおよびこれと一体のフランジの斜視図であり、ヒータを抜き出す際の状態を示す。 図1に示すブラズマCVD装置の平面断面図である。 基体移動装置の一例を示す斜視図である。 本発明の実施形態で使用する基体キャリアの斜視図である。 図13の基体キャリアの分解斜視図である。 成膜室に基体キャリアを挿入する際の様子を示す概念図である。 成膜室からRF電極を抜き出す際の様子を図1のA方向から見た概念図である。 成膜室からRF電極を抜き出す際の様子を図1のB方向から見た概念図である。
符号の説明
1 プラズマCVD装置
2 成膜室
3 RF電極
5 ヒータ
10 天面
21 電極用開口部
22 ヒータ用開口部
24 ガイド部材
30 フランジ
43 吊り金具
44 上部側周端
45 電気・ガス供給ユニット
46 電力供給部
47 ガス供給部
48 高周波電源(RF電源)
50 直流電源
52 マッチング回路
60 フランジ

Claims (9)

  1. 基体に対して薄膜を成膜するCVD装置であって、高周波電力が供給されてグロー放電を発生させる電極と、基体を加熱又は保温するヒータと、前記電極及びヒータが設置され基体を収納して基体に成膜を行う成膜室を有するCVD装置において、前記電極又はヒータの少なくともいずれかは面状であり、前記電極又はヒータの少なくともいずれかは成膜室に設置された状態から前記面に沿った方向に移動可能であり、成膜室を構成する壁面の一部であって電極又はヒータの移動方向の位置に開閉可能な開口部が設けられ、前記電極又はヒータの少なくともいずれかを面に沿った方向に移動させて前記開口部から成膜室の外部に取り出し可能であることを特徴とするCVD装置。
  2. 基体に対して薄膜を成膜するCVD装置であって、高周波電力が供給されてグロー放電を発生させる電極と、基体を加熱又は保温するヒータと、前記電極及びヒータが設置され基体を収納して基体に成膜を行う成膜室を有するCVD装置において、前記電極又はヒータの少なくともいずれかは略板状であり、成膜室を構成する壁面の一部であって前記電極又はヒータの少なくともいずれかの周端の一部と対向する位置に開閉可能な開口部が設けられ、前記電極又はヒータの少なくともいずれかを前記開口部から成膜室の外部に取り出し可能であることを特徴とするCVD装置。
  3. 成膜室には基体を出し入れする成膜室出入口が有り、前記電極又はヒータの少なくともいずれかは前記成膜室出入口以外から取り出されることを特徴とする請求項1又は2に記載のCVD装置。
  4. 前記開閉可能な開口部には蓋体が設けられ、当該蓋体を取り外すことによって開口部を開放可能であり、電極又はヒータは前記蓋体に取り付けられ、蓋体の取り外しに伴って電極又はヒータが成膜室から取り出されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のCVD装置。
  5. 蓋体はフランジ状であり、当該蓋体を閉じることによって成膜室の気密性が保持されることを特徴とする請求項4に記載のCVD装置。
  6. 前記開閉可能な開口部は成膜室の天面部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のCVD装置。
  7. 成膜室に設置された電極及びヒータはいずれも複数であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のCVD装置。
  8. 電極は板状であり、その両面が放電面として機能し、電極の両側に放電領域が形成され、各放電領域に基体が設置されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のCVD装置。
  9. 電極は板状であり、成膜室内に複数の電極が設置され、各電極にはそれぞれ個別の一つの高周波電源から個別のマッチング回路を介して高周波電力が供給され、各電極の両面が放電面として機能し、各電極の両側に放電領域が形成され、各放電領域に基体が設置されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のCVD装置。
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