JP2005157310A - 現像ローラー及びこれを用いた電子写真装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 トナーに対する摩擦現像の均一性及び耐久安定性に優れた現像ローラーを提供し、また現像効率が良好で、濃度が高く鮮明でカブリの少ない均一な画像が得られる電子写真装置を提供すること。
【解決手段】 感光ドラムに圧接し回転して、表面に担持した正帯電性の現像剤を該感光ドラム上の静電潜像上に現像、可視化する現像ローラーにおいて、該現像ローラーは軸体上に弾性層を有し、かつ最外層となる表面層は負荷電制御樹脂を含有することを特徴とする現像ローラー。
【選択図】 なし
【解決手段】 感光ドラムに圧接し回転して、表面に担持した正帯電性の現像剤を該感光ドラム上の静電潜像上に現像、可視化する現像ローラーにおいて、該現像ローラーは軸体上に弾性層を有し、かつ最外層となる表面層は負荷電制御樹脂を含有することを特徴とする現像ローラー。
【選択図】 なし
Description
本発明は、電子写真装置で用いられる現像ローラー、およびこれを用いた電子写真装置に関する。
従来、複写機やレーザービームプリンターのような電子写真装置における現像方法として、現像剤(トナーと表すことがある)を用い、そのトナーをトナー担持体上に担持して像担持体(感光ドラムと表すことがある)に接触させ、トナーをトナー担持体から像担持体表面に転移させて、像担持体上の静電潜像を現像する接触現像法が知られている。このような接触現像法に用いられるトナー担持体としては、金属の軸(芯金と表すことがある)の周囲に弾性層を設け、その上に必要に応じて表面層を設けたローラー形状の現像ローラーが知られている。
接触現像法においては、現像効率が良好で、濃度が高く鮮明でカブリの少ない均一な画像を、何れの使用環境(低温低湿度〜高温高湿度)においても安定して得るためには、現像ローラーのトナーに対する摩擦現像の均一化及び耐久安定化が必要である。しかしながら、完全には実現されていないのが現状である。また、現像ローラーが繰り返し回転しているうちに、現像ローラー上のトナー量が、多くなり過ぎ、トナーが現像ローラー表面との鏡映力により引き合って現像ローラー表面上で不動状態となり、現像ローラーから感光ドラム上の潜像に移動しにくくなる、所謂チャージアップ現象が、特に低湿下で起こり易くなる。このようなチャージアップ現象が発生すると、現像ローラーに付着しているトナーのうち、上層のトナーが移動しにくくなってトナーの現像量が低下するため、ライン画像の細りやベタ画像の画像濃度薄の如き問題点を生じる。
更に、画像部(トナー消費部)と非画像部におけるトナー層の形成状態が変わってしまうため、例えば、一度画像濃度の高いベタ画像を現像した位置が、現像ローラーの次の回転時に現像位置に来てハーフトーン画像を現像すると、画像上にベタ画像の跡が現れてしまう、所謂ゴースト現象が生じ易い。
最近では電子写真の更なる高画質化のために、トナーの小粒径化及び微粒子化が図られている。例えば、解像力やシャープネスを向上させ潜像を忠実に再現するためには、重量平均粒径約6〜9μmのトナーを用いるのが一般的である。更に、ファーストコピー時間の短縮化や省電力化の目的で、トナーの定着温度を下げる傾向にある。このような状況下においては、トナーは更に現像ローラー上に静電的に付着し易くなるとともに、外部からの物理的な力がかかることにより現像ローラー表面の汚染やトナーの融着が起こり易くなっている。
このような現象を解決する方法として、カーボンブラックの如き導電性微粉末を樹脂中に分散させた表面層が設けられている現像ローラーを電子写真装置に用いる方法がある。この方法を用いることにより、上記した現象は軽減されることが認められるが、十分とはいえないのが現状であり、現像剤に対する摩擦帯電の均一性及び耐久安定性の観点から、現像ローラーに適した表面層の更なる改良が望まれている。
最近、現像ローラーの表面層の更なる改良の手段として荷電制御剤を利用する方法が提案されている。例えば、表面層中に添加した多孔質充填剤に荷電制御剤を含浸させる方法(例えば特許文献1)、荷電制御剤を分散させた分散液で表面を処理する方法(例えば特許文献2)、表面層中の成分として荷電制御剤を含有させる方法(例えば特許文献3)が報告されている。
本発明の目的は、上記課題を解決し、トナーに対する摩擦現像の均一性及び耐久安定性に優れた現像ローラーを提供し、また現像効率が良好で、濃度が高く鮮明でカブリの少ない均一な画像が得られる電子写真装置を提供することである。
本発明は、感光ドラムに圧接し回転して、表面に担持した正帯電性の現像剤を該感光ドラム上の静電潜像上に現像、可視化する現像ローラーにおいて、該現像ローラーは軸体上に弾性層を有し、かつ最外層となる表面層は負荷電制御樹脂を含有することを特徴とする現像ローラーに関する。さらに、本発明の現像ローラーは、前記負荷電制御樹脂が、式(1)もしくは(2)で示されるカルボキシル基を有するモノマー、又は式(3)で示されるスルホン酸基を有するモノマーを共重合成分として重合した負荷電制御樹脂とすることが好ましい。さらにまた、本発明は、前記いずれかに記載の現像ローラーを用いた電子写真装置に関する。
本発明は、感光ドラムに圧接し回転して、表面に担持した正帯電性の現像剤を該感光ドラム上の静電潜像上に現像、可視化する現像ローラーにおいて、該表面層は負荷電制御樹脂を含有することを特徴とする現像ローラーである。このような構成とすることで、トナーに対する摩擦現像の均一性及び耐久安定性に優れる現像ローラーとなる。
本発明の現像ローラーは、該現像ローラーと、該現像ローラーと反対の極性を有するトナーとを用いた電子写真装置に好適である。このような構成にすることで、現像効率が良好で、濃度が高く鮮明でカブリの少ない均一な画像が得られる電子写真装置となる。
本発明の現像ローラーは、弾性層と、その上に設けられた表面層とを有するものであり、表面層に負荷電制御樹脂を含有する。負荷電制御樹脂によりトナーに対する摩擦現像の均一性及び耐久安定性に優れるようになる。負荷電制御樹脂とは、一般的には樹脂に添加することで、摩擦により発生する荷電量を適正量に制御する機能を有する樹脂であって、具体的には、カルボキシル基やスルホン酸基等を有し、樹脂に負の荷電を付与する機能を有する負荷電制御樹脂である。
本発明の現像ローラーで用いられる負荷電制御樹脂としては、式(1)または(2)で示されるカルボキシル基を有するモノマーを共重合成分として重合した負荷電制御樹脂、或いは式(3)で示されるスルホン酸基を有するモノマーを共重合成分として重合した負荷電制御樹脂を挙げることが出来る。
これらのモノマーは単独あるいは2種以上併用して使用できる。
式(1)で示されるカルボキシル基を有するモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸ダイマー、ω−カルボキシ−ポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレート(ただし、カプロラクトンユニットが10以下のもの)等が例示される。
式(2)で示されるカルボキシル基を有するモノマーとしては、例えば、コハク酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、マレイン酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、フマル酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、フタル酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、1,2−ジカルボキシシクロヘキサンモノヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等が例示される。
式(3)で示されるスルホン酸基を有するモノマーとしては、2−アクリルアミド−エタンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メタンプロパンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メタンオクタンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−フェニルエタンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−フェニル−1−メチルエタンスルホン酸、2−アクリルアミド−1,2−ジフェニルエタンスルホン酸等が例示される。
本発明の負荷電制御樹脂は、上述のような成分と、それと共重合可能なモノマーとを共重合させることで得られる。共重合可能なモノマーとしては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレンの如きスチレン誘導体;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、iso−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−アミル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、n−ノニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ジメチルフォスフェートエチル(メタ)アクリレート、ジエチルフォスフェートエチル(メタ)アクリレート、ジブチルフォスフェートエチル(メタ)アクリレート、2−ベンゾイルオキシエチル(メタ)アクリレートの如きアクリル系モノマー、メタクリル系モノマー;メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、安息香酸ビニル、ギ酸ビニルの如きビニルエステル;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルの如きビニルエーテル;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロピルケトンの如きビニルケトン等が挙げられ、現像ローラーとしたときに要求される物性に応じて適宜決定すれば良い。共重合可能なモノマーは1種類であっても2種類以上用いても良い。
式(1)もしくは式(2)または式(3)で示されるモノマーの含有量は、共重合するモノマーに対して1〜95質量%で用いることが好ましい。1質量%以上とすると摩擦帯電量が充分となり好ましい。また、95質量%以下とすると溶媒への溶解性や樹脂との相溶性が向上し好ましい。より好ましくは、3〜80質量%である。
本発明の負荷電制御樹脂を得るための重合方法としては、特に限定されるものではないが、塊状重合法、溶液重合法、乳化重合法、懸濁重合法等が挙げられる。反応を容易に制御できる点から溶液重合法が好ましく、溶媒としては、特に限定されるものではないが、キシレン、トルエン、酢酸エチル、酢酸イソブチル、イソプロピルアルコール、メタノール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルホルムアミド等が用いられ、溶媒とモノマーの比は、特に限定されるものではないが、溶媒100質量部に対してモノマー30〜400質量部で行うのが好ましい。
本発明の負荷電制御樹脂を重合するために使用する重合開始剤としては、特に限定されるものではないが、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、クミルパーピバレート、t−ブチルパーオキシラウレート、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)等が挙げられ、これらが単独あるいは併用して使用できる。
重合開始剤はモノマー100質量部に対し、0.05〜30質量部、好ましくは0.1〜15質量部、の濃度で用いられ、反応温度としては、特に限定するものではなく、使用する溶媒、重合開始剤、モノマーに応じて設定することができるが、通常、40℃〜150℃で行うのが好ましい。
本発明の負荷電制御樹脂は、酸価が5〜350mgKOH/g、重量平均分子量が2000〜200000、ガラス転移温度(Tgと表すことがある)が−100〜180℃程度が好ましい。
本発明においては、チャージアップによる現像剤の現像ローラー上への固着や、現像剤のチャージアップに伴って生じる現像ローラーの表面から現像剤への帯電付与不良を防ぐために、カーボンブラックを添加する。本発明に用いるカーボンブラックは、例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラックが挙げられる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の現像ローラーの一実施形態の構成を示すもので、(a)は芯金の中心軸に対して垂直な面における現像ローラーの概略断面図、(b)は芯金の中心軸を含む面における現像ローラーの該略断面図である。この図に示す形態の現像ローラー114は芯金114a上に弾性層114bを形成し、その外周に表面層114cを設けたもので、表面層114cが、カーボンブラック、及び負荷電制御樹脂を含有する。
図1は本発明の現像ローラーの一実施形態の構成を示すもので、(a)は芯金の中心軸に対して垂直な面における現像ローラーの概略断面図、(b)は芯金の中心軸を含む面における現像ローラーの該略断面図である。この図に示す形態の現像ローラー114は芯金114a上に弾性層114bを形成し、その外周に表面層114cを設けたもので、表面層114cが、カーボンブラック、及び負荷電制御樹脂を含有する。
芯金114aは、成形時や実使用時に耐えうる強度を有すれば良く、外径4〜10mmが好ましい。
弾性層114bは、公知の材料で形成されていれば良く、例えば、天然ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、エチレンプロピレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ネオプレンゴム、イソプレンゴム、NBR等のゴム材料に、必要に応じてカーボンブラック、グラファイト、導電性粒子、導電性ゴム等を添加したものなどが使用できる。
表面層114cは、上記のような負荷電制御樹脂、及びカーボンブラックを含むが、必要に応じて他の樹脂との混合物としても良い。混合する樹脂としては公知のものがすべて使用可能であるが、例えば、スチレン樹脂(スチレン又はスチレン置換体を含む単独重合体又は共重合体)、アクリル樹脂((メタ)アクリル酸エステルを含む単重合体又は共重合体)、塩化ビニル樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フエノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、ナイロン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂等があるが、本発明の実施上特に好ましい樹脂としては耐摩耗性やトナー帯電性、トナー搬送性等が要求されるため、ウレタン樹脂、ナイロン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂等をメチルエチルケトン、トルエン、アルコール、水等の溶媒で適宜希釈し、表面粗し材として、平均粒子径が5〜30μmの絶縁性粒子、例えばウレタン粒子、ナイロン粒子、アクリル粒子、シリコン粒子等を分散した後、硬化剤もしくは硬化触媒を添加し、攪拌することにより得られる塗料を、スプレー、ディッピング等の方法で塗布すればよい。表面層の厚みは弾性層の柔軟性を損なうことなく、また耐摩耗性を考慮し、2〜100μmが好ましい。
次に、本発明の電子写真装置について説明する。本発明の電子写真装置は前記本発明の現像ローラーを備えたことを特徴とする。本発明の現像ローラーを備えた現像装置を搭載した本発明の電子写真装置の一実施形態の構成を図2に示す。図2において、電子写真装置に搭載された現像装置10は、非磁性一成分現像方式を用いている。その現像剤容器12内には、現像剤11(正帯電性の非磁性トナーからなる一成分現像剤)が収納されており、容器12の感光ドラム1と対向した開口部内に、感光ドラム1と接触するようにして、現像ローラー24が設置されている。現像ローラー24は、上述したように、芯金24a上に、弾性層24b及び表面層24cを形成して成っている。
この現像ローラー24が矢印方向に回転すると、現像剤容器12内の現像剤11が現像ローラー24上に担持される。その現像剤11がブレード16により規制されて、現像ローラー24上に現像剤の薄層11aが形成され、この現像剤が感光ドラム1と対向した現像領域13へ搬送される。現像ローラー24と感光ドラム1間には、定電圧電源18により現像バイアスが印加されており、感光ドラム1上の静電潜像が現像される。図2において、符号19は感光ドラム1を一次帯電する帯電ローラー、Lは感光ドラム1上に静電潜像を形成するレーザビームである。
次に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明は実施例により限定されるものではない。
[実施例1]
(負荷電制御樹脂CCR1の製造)
撹拌機、冷却器、温度計および窒素導入管を付した4つ口セパラブルフラスコに、スチレン50g、アクリル酸ダイマー3.2g、溶媒としてトルエン30g、メタノール10gおよびジメチル2,2'−アゾビス(2−メチルプロピオネート)を2.0g仕込み、撹拌し、窒素下65℃で8時間溶液重合した。その後、減圧乾燥することで負荷電制御樹脂CCR1を得た。得られたCCR1の酸価、重量平均分子量(Mwと表すことがある)、Tgをそれぞれ全自動滴定装置(京都電子工業(株)製AT−510;商品名)、GPC測定(装置:東ソー(株)製HLC−8120GPC(商品名)、カラム:昭和電工(株)製KF−805L(商品名)×2本)、DSC測定(セイコーインスツルメンツ(株)製DSC6200;商品名)により測定した。酸価が19.7mgKOH/g、Mwが15000、Tgが91.3℃であった。
(負荷電制御樹脂CCR1の製造)
撹拌機、冷却器、温度計および窒素導入管を付した4つ口セパラブルフラスコに、スチレン50g、アクリル酸ダイマー3.2g、溶媒としてトルエン30g、メタノール10gおよびジメチル2,2'−アゾビス(2−メチルプロピオネート)を2.0g仕込み、撹拌し、窒素下65℃で8時間溶液重合した。その後、減圧乾燥することで負荷電制御樹脂CCR1を得た。得られたCCR1の酸価、重量平均分子量(Mwと表すことがある)、Tgをそれぞれ全自動滴定装置(京都電子工業(株)製AT−510;商品名)、GPC測定(装置:東ソー(株)製HLC−8120GPC(商品名)、カラム:昭和電工(株)製KF−805L(商品名)×2本)、DSC測定(セイコーインスツルメンツ(株)製DSC6200;商品名)により測定した。酸価が19.7mgKOH/g、Mwが15000、Tgが91.3℃であった。
(現像ローラー1の製造)
下記の要領で、本発明の、表面層に負荷電制御樹脂を含有する現像ローラー1を作成した。
外径8mmの芯金(SUM製)を内径16mmの円筒状金型内に同心となるように設置し、弾性層として液状導電性シリコーンゴム(東レダウシリコーン社製、AskerC硬度35度、体積固有抵抗10×109Ωcm)を注型後、130℃のオーブンに入れ20分加熱成型し、脱型後、200℃のオーブンで4時間2次加硫を行い、弾性層(厚み4mm)のローラーを得た。
次いで、ウレタン塗料(商品名:ニッポランN5033、日本ポリウレタン社製)を固形分濃度10%となるようにメチルエチルケトンで希釈し、負荷電制御樹脂としてCCR1をウレタン塗料の固形分100質量部に対して10質量部、導電剤としてカーボンブラック(商品名:#7360SB、東海カーボン製)を50質量部、表面粗し材として平均粒子径14μmのウレタン粒子(商品名:アートパールC400、根上工業製)を6質量部添加した。各成分が十分に分散したものに、硬化剤(変性TDI、商品名:コロネートL、日本ポリウレタン社製)をウレタン塗料の固形分100質量部に対し10質量部添加、攪拌した塗料を先に成型したローラー上にディッピングにより膜厚20μmとなるように塗布し、80℃のオーブンで15分乾燥後、140℃のオーブンで4時間硬化し、現像ローラー1を得た。
下記の要領で、本発明の、表面層に負荷電制御樹脂を含有する現像ローラー1を作成した。
外径8mmの芯金(SUM製)を内径16mmの円筒状金型内に同心となるように設置し、弾性層として液状導電性シリコーンゴム(東レダウシリコーン社製、AskerC硬度35度、体積固有抵抗10×109Ωcm)を注型後、130℃のオーブンに入れ20分加熱成型し、脱型後、200℃のオーブンで4時間2次加硫を行い、弾性層(厚み4mm)のローラーを得た。
次いで、ウレタン塗料(商品名:ニッポランN5033、日本ポリウレタン社製)を固形分濃度10%となるようにメチルエチルケトンで希釈し、負荷電制御樹脂としてCCR1をウレタン塗料の固形分100質量部に対して10質量部、導電剤としてカーボンブラック(商品名:#7360SB、東海カーボン製)を50質量部、表面粗し材として平均粒子径14μmのウレタン粒子(商品名:アートパールC400、根上工業製)を6質量部添加した。各成分が十分に分散したものに、硬化剤(変性TDI、商品名:コロネートL、日本ポリウレタン社製)をウレタン塗料の固形分100質量部に対し10質量部添加、攪拌した塗料を先に成型したローラー上にディッピングにより膜厚20μmとなるように塗布し、80℃のオーブンで15分乾燥後、140℃のオーブンで4時間硬化し、現像ローラー1を得た。
(現像ローラー1の評価)
上記で得られた現像ローラー1を、正荷電性トナーを使用する評価用複写機(キヤノン(株)製、NP6035、商品名)に取付け、32.5℃×80%RHの環境下で所定の画像(文字パターン画像)を15000枚、連続的に複写した後、現像ローラー上に付着しているトナーの帯電量指数、かぶり指数を次に述べる方法により評価した。得られた結果を表1に示す。
上記で得られた現像ローラー1を、正荷電性トナーを使用する評価用複写機(キヤノン(株)製、NP6035、商品名)に取付け、32.5℃×80%RHの環境下で所定の画像(文字パターン画像)を15000枚、連続的に複写した後、現像ローラー上に付着しているトナーの帯電量指数、かぶり指数を次に述べる方法により評価した。得られた結果を表1に示す。
(1)帯電量指数
現像ローラーに担持されたトナーを、所定形状を有する容器内に吸引し、この容器の電荷量の変化を容器に接続したクーロンメータで読みとり、且つ、吸引したトナーの質量を測定した。吸引されたトナーの電荷量を吸引したトナー質量で除算することでトナーの帯電量を得た。比較例の現像ローラー4の帯電量を100として、それぞれの現像ローラーの帯電量を帯電量指数として表した。
現像ローラーに担持されたトナーを、所定形状を有する容器内に吸引し、この容器の電荷量の変化を容器に接続したクーロンメータで読みとり、且つ、吸引したトナーの質量を測定した。吸引されたトナーの電荷量を吸引したトナー質量で除算することでトナーの帯電量を得た。比較例の現像ローラー4の帯電量を100として、それぞれの現像ローラーの帯電量を帯電量指数として表した。
(2)かぶり指数
白ベタ画像出力中にプリンターを停止し、感光ドラム上に付着したトナーをテープではがし取り、反射濃度計(マクベス社製、スペクトロアイ;商品名)にて基準(トナーをはがしとるために用いたテープ)に対する反射率の低下量(%)を測定し、かぶり量とした。比較例の現像ローラー4のかぶり量を100として、実施例1、2、3のそれぞれの現像ローラーのかぶり量をかぶり指数として表した。
白ベタ画像出力中にプリンターを停止し、感光ドラム上に付着したトナーをテープではがし取り、反射濃度計(マクベス社製、スペクトロアイ;商品名)にて基準(トナーをはがしとるために用いたテープ)に対する反射率の低下量(%)を測定し、かぶり量とした。比較例の現像ローラー4のかぶり量を100として、実施例1、2、3のそれぞれの現像ローラーのかぶり量をかぶり指数として表した。
[実施例2]
(負荷電制御樹脂CCR2の製造)
アクリル酸ダイマー3.2gの代わりにコハク酸モノヒドロキシエチルメタクリレート4.3gを用いた以外はCCR1の合成方法と同様にして負荷電制御樹脂CCR2を合成し、酸価、MwおよびTgを評価した。酸価が17.4mgKOH/g、Mwが16000、Tgが87.0℃であった。
(現像ローラー2の製造)
CCR1の代わりにCCR2を用いた以外は現像ローラー1の製造方法と同様にして、現像ローラー2を製造した。
(現像ローラー2の評価)
実施例1と同様の方法で評価した。結果を表1に示す。
(負荷電制御樹脂CCR2の製造)
アクリル酸ダイマー3.2gの代わりにコハク酸モノヒドロキシエチルメタクリレート4.3gを用いた以外はCCR1の合成方法と同様にして負荷電制御樹脂CCR2を合成し、酸価、MwおよびTgを評価した。酸価が17.4mgKOH/g、Mwが16000、Tgが87.0℃であった。
(現像ローラー2の製造)
CCR1の代わりにCCR2を用いた以外は現像ローラー1の製造方法と同様にして、現像ローラー2を製造した。
(現像ローラー2の評価)
実施例1と同様の方法で評価した。結果を表1に示す。
[実施例3]
(負荷電制御樹脂CCR3の製造)
スチレン46.8g、アクリル酸−2−エチルヘキシル9.0g、2−アクリルアミド−2−メタンプロパンスルホン酸4.2gを用いた以外はCCR1の合成方法と同様にして負荷電制御樹脂CCR3を合成し、酸価、MwおよびTgを評価した。酸価が20.3mgKOH/g、Mwが54800、Tgが70.5℃であった。
(現像ローラー3の製造)
CCR1の代わりにCCR3を用いた以外は現像ローラー1の製造方法と同様にして、現像ローラー3を製造した。
(現像ローラー3の評価)
実施例1と同様の方法で評価した。結果を表1に示す。
(負荷電制御樹脂CCR3の製造)
スチレン46.8g、アクリル酸−2−エチルヘキシル9.0g、2−アクリルアミド−2−メタンプロパンスルホン酸4.2gを用いた以外はCCR1の合成方法と同様にして負荷電制御樹脂CCR3を合成し、酸価、MwおよびTgを評価した。酸価が20.3mgKOH/g、Mwが54800、Tgが70.5℃であった。
(現像ローラー3の製造)
CCR1の代わりにCCR3を用いた以外は現像ローラー1の製造方法と同様にして、現像ローラー3を製造した。
(現像ローラー3の評価)
実施例1と同様の方法で評価した。結果を表1に示す。
[比較例1]
(現像ローラー4の製造)
CCR1を用いない以外は、現像ローラー1の製造方法と同様にして、現像ローラー4を製造した。
(現像ローラー4の評価)
実施例1と同様の方法で評価した。結果を表1に示す。
(現像ローラー4の製造)
CCR1を用いない以外は、現像ローラー1の製造方法と同様にして、現像ローラー4を製造した。
(現像ローラー4の評価)
実施例1と同様の方法で評価した。結果を表1に示す。
本発明により、トナーに対する摩擦現像の均一性および耐久安定性に優れた現像ローラーを提供することができる。またこの現像ローラーを備えた、現像効率が良好で、濃度が高く鮮明でカブリの少ない均一な画像が得られる電子写真装置を提供することができる。
1:感光ドラム
10:現像装置
11:現像剤(正帯電性の非磁性トナーからなる一成分現像剤)
11a:現像剤の薄層
12:現像剤容器
13:現像領域
16:ブレード
18:定電圧電源
19:帯電ローラー
24:現像ローラー
24a:芯金
24b:弾性層
24c:表面層
25:供給ローラー
25a:芯金
25b:弾性層
114:現像ローラー
114a:芯金
114b:弾性層
114c:表面層
L:レーザビーム
10:現像装置
11:現像剤(正帯電性の非磁性トナーからなる一成分現像剤)
11a:現像剤の薄層
12:現像剤容器
13:現像領域
16:ブレード
18:定電圧電源
19:帯電ローラー
24:現像ローラー
24a:芯金
24b:弾性層
24c:表面層
25:供給ローラー
25a:芯金
25b:弾性層
114:現像ローラー
114a:芯金
114b:弾性層
114c:表面層
L:レーザビーム
Claims (4)
- 感光ドラムに圧接し回転して、表面に担持した正帯電性の現像剤を該感光ドラム上の静電潜像上に現像、可視化する現像ローラーにおいて、該現像ローラーは軸体上に弾性層を有し、かつ最外層となる表面層は負荷電制御樹脂を含有することを特徴とする現像ローラー。
- 請求項1から3のいずれかに記載の現像ローラーを用いた電子写真装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004282038A JP2005157310A (ja) | 2003-10-31 | 2004-09-28 | 現像ローラー及びこれを用いた電子写真装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003372093 | 2003-10-31 | ||
JP2004282038A JP2005157310A (ja) | 2003-10-31 | 2004-09-28 | 現像ローラー及びこれを用いた電子写真装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005157310A true JP2005157310A (ja) | 2005-06-16 |
Family
ID=34741257
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004282038A Pending JP2005157310A (ja) | 2003-10-31 | 2004-09-28 | 現像ローラー及びこれを用いた電子写真装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005157310A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007231180A (ja) * | 2006-03-02 | 2007-09-13 | Toagosei Co Ltd | 水性分散剤及び水性インク |
US9170514B2 (en) | 2011-03-30 | 2015-10-27 | Canon Kabushiki Kaisha | Polymerizable monomer, polymeric compound, charge control agent containing the polymeric compound, and developer bearing member and toner which contain the charge control agent |
US9250552B2 (en) | 2011-03-30 | 2016-02-02 | Canon Kabushiki Kaisha | Polymerizable monomer, polymeric compound, charge control agent containing the polymeric compound, and developer bearing member and toner which contain the charge control agent |
-
2004
- 2004-09-28 JP JP2004282038A patent/JP2005157310A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007231180A (ja) * | 2006-03-02 | 2007-09-13 | Toagosei Co Ltd | 水性分散剤及び水性インク |
JP4736858B2 (ja) * | 2006-03-02 | 2011-07-27 | 東亞合成株式会社 | 水性分散剤及び水性インク |
US9170514B2 (en) | 2011-03-30 | 2015-10-27 | Canon Kabushiki Kaisha | Polymerizable monomer, polymeric compound, charge control agent containing the polymeric compound, and developer bearing member and toner which contain the charge control agent |
US9250552B2 (en) | 2011-03-30 | 2016-02-02 | Canon Kabushiki Kaisha | Polymerizable monomer, polymeric compound, charge control agent containing the polymeric compound, and developer bearing member and toner which contain the charge control agent |
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