JP2005156770A - プロジェクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光学要素を効率良く冷却することができるプロジェクタ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 光源(102)と、この光源(102)から出射した照明光が照射される複数の光学要素(105b、105g、105r)と、この複数の光学要素(105b、105g、105r)のうち少なくとも1つの光学要素に吸熱部が接続されたヒートパイプ(107b1、107g1、107r1)とを備えるプロジェクタ装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光源から出射された照明光を光学要素を介してスクリーンに投射するプロジェクタ装置に関するものである。
従来より、光源から出射された照明光を光学要素を介して映像としてスクリーンに投射するプロジェクタ装置が知られている。
このプロジェクタ装置は、概ね次のような構成になっている。
先ず、メタルハライドランプなどから構成される光源から出射された白色の照明光を、ダイクロイックミラーなどから構成される色分離光学系により赤、緑、青の三色の色光に色分離を行う。そして、この色分離された各色光それぞれに対して、液晶表示パネルなどから構成される光変調装置により、光変調装置を駆動する映像信号に応じた光変調を行う。そしてさらに、色光毎に光変調された3つの色光をダイクロイッククロスプリズムなどから構成される色光合成光学系により1つの光束に合成する。
この合成された照明光を、投射レンズを介してスクリーン上に投射すると、スクリーン上には、光変調装置を駆動する映像信号に応じた映像が投射される。
スクリーンに投射される映像は、光変調装置の位置に形成された映像が、投射レンズにより拡大投射されたものである。例えば、光変調装置としての液晶表示パネルからスクリーンまでの投射距離が1メートル前後あるいは数メートルに設定され、また、液晶表示パネルの画面サイズ(矩形画面の対角線の長さ)が1インチ前後であるのに対し、スクリーン上に投射される映像の画面サイズ(矩形画面の対角線の長さ)は、1メートルあるいは2メートルさらにはそれ以上に大きく拡大されて投射されるようになっている。
このように構成されるプロジェクタ装置においては、スクリーンに投射される映像の視認性を良くするために、投射される映像の明るさを周囲の明るさに対して十分に明るくする必要がある。ところが、光変調装置により光変調された照明光は、スクリーン上に広く分散された状態で投射される。したがって、スクリーン上に照明光が分散されても明るい映像を観賞することができるように、光変調装置に対して十分に照度の高い照明光を照射させる必要がある。そのため、光源には、例えば、消費電力が100ワット前後、あるいは数百ワットという強力な光源が使用される。
光源から投射レンズまでの間の照明光は、光の発散を抑えられた状態で、偏光変換光学系、色分離光学系、光変調光学系、色合成光学系などの光学要素を透過する。そのため、照明光の光源として上述したような消費電力が100ワットあるいは数百ワットという強力な光源を使った場合には、照明光が透過する光学要素において光吸収による発熱が発生する。
特に、光変調装置として液晶表示パネルを使用した場合には、液晶表示パネルやこの液晶表示パネルの前後に配置される偏光板においては光吸収量が大きい。そのため、液晶表示パネルや偏光板の冷却を怠ると、液晶の液化を招いたり、偏光板を構成している偏光フィルムの溶解などの問題を生ずる。
そこで、プロジェクタ装置における液晶表示パネル、偏光板、さらには光源などの発熱部に対して、モータで駆動されるファンにより送風を行い、この送風によって発熱部を空冷することにより温度の上昇を抑える手段が、例えば、特許文献1あるいは特許文献2として知られている。
特開平8−146374号(図1、図2) 特開平8−201916号(図1、図2)
しかしながら、上記従来の構成のようなファンを用いた空冷による場合は、ファンを駆動するモータ音、あるいはファンの風切音が映像を観賞する際の騒音となる。特に、投射映像の明るさを上げるために照明光の光量を大きくした場合には、照明光量が大きくなるのに伴い発熱部の発熱量も大きくなるため、送風量を増やす必要が生ずる。そして、送風量を増やすためにモータとファンの大型化を図る必要があるが、これに伴いモータの消費電力が増加し、また、モータ音やファンの風切音による騒音も大きくなる。さらに、プロジェクタ装置の大型化を余儀なくされるといった問題点がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたもので、上記問題点を解決するために光学要素を効率良く冷却することができるプロジェクタ装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、光源と、この光源から出射した照明光が照射される複数の光学要素と、この複数の光学要素のうち少なくとも1つの光学要素に吸熱部が接続されたヒートパイプとを備えたことを特徴とするプロジェクタ装置に関するものである。
プロジェクタ装置をこのように構成することにより、光学要素に発生する熱の放熱効率を高くすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のヒートパイプの放熱部が、プロジェクタ装置に取り付けられている熱拡散部に接続されていることを特徴とするプロジェクタ装置に関するものである。
プロジェクタ装置をこのように構成することにより、ヒートパイプの放熱効率を高くすることができ、そのため、光学要素に発生する熱の放熱効率をさらに高くすることができる。
請求項3に記載の発明は、熱拡散部が、プロジェクタ装置の金属材により形成される外装筐体であることを特徴とするプロジェクタ装置に関するものである。
プロジェクタ装置をこのように構成することにより、ヒートパイプの放熱効率を一層高くすることができ、そのため、光学要素に発生する熱の放熱効率をさらに高くすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の吸熱部が接続された光学要素は、光変調装置または偏光板の少なくとも1つであることを特徴とするプロジェクタ装置に関するものである。
プロジェクタ装置をこのように構成することにより、プロジェクタ装置において、照明光の光吸収による発熱が大きい箇所である光変調装置または偏光板の放熱効率を高くすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の吸熱部が、集熱部を介して光学要素に接続されていることを特徴とするプロジェクタ装置に関するものである。
プロジェクタ装置をこのように構成することにより、光学要素に発生する熱を効率よくヒートパイプの吸熱部に伝導させることができる。
本発明によれば、光学要素を効率良く冷却することができることとなる。この結果、光学要素の冷却にファンを併用した場合には、ファンによる送風量を少なくすることができるようになり、ファンを駆動するモータ音やファンの風切音を小さくすることができる。また、光学要素の冷却の効率化が図られることにより、ファンを併用した場合、ファンを駆動するモータの小型化を行うことが可能となり、消費電力の節減とプロジェクタ装置の小型化にも寄与することができる。
以下に、図1から図5を参照しながら本発明の第1の実施の形態に係るプロジェクタ装置について説明する。図1は、当該プロジェクタ装置の概略的な構成を上方から見た配置図を示すものである。この図1において、当該プロジェクタ装置の投射方向は、図面に矢印で示す方向、すなわち、図面の上方を投射方向として描かれている。図2の(A)は、当該プロジェクタ装置について図1と同じく概略的な構成を投射方向に向かって左側の側面から見た主要部の配置図を示すものである。図2において、当該プロジェクタ装置の投射方向は、図面に矢印で示す方向、すなわち、図面の左側の方向が投射方向として描かれている。
当該プロジェクタ装置は、光学ユニット100と外装筐体200とを備えている。
光学ユニット100は、導光筐体101、この導光筐体101内に備えられる後述の光学要素、光源としてのランプ装置102および投射レンズ103などから構成されている。
外装筐体200は、図1及び図2(A)から判るように、平面方向に扁平した略直方体を呈している。また、この外側筐体200は、重量が軽く材料や製造のコストが低い樹脂材、例えば、ABS樹脂などから形成されている。
そして、光学ユニット100は、投射レンズ103の照明光の出射面と焦点距離などを調整するための調整環が設けられている先端部付近を除いて外装筐体200の内側に配置されている。
なお、外装筐体200の内側には、光学ユニット100の他に、光学要素を空冷するためのシロッコファン301、ランプ装置102を空冷するためのシロッコファン302、さらには、図示を省略しているが電源装置やプロジェクタ装置の動作を制御するための駆動回路部などが配置されている。
ランプ装置102は、例えば、メタルハライドランプなどから構成されていて、白色の照明光が出射される。ランプ装置102から出射された照明光は、導光筐体101の内側に光学要素の一部として備えられている不図示の偏光変換光学系を透過した後、同じく導光筐体101の内側に光学要素の一部として備えられている不図示の色光分離光学系に入射する。
偏光変換光学系は、ランプ装置102から非偏光光として出射される照明光の偏光方向を揃える機能を有する。この偏光変換光学系の概略的な構成は次のようになっている。
P偏光あるいはS偏光のいずれか一方の偏光光を透過し、他方の偏光光を反射する偏光分離面を備える偏光分離光学系と、この偏光分離光学系から出射したいずれか一方の偏光光を他方の偏光方向に変換する位相差板とを備えていて、位相差板を透過しない偏光分離光学系から出射した偏光光と位相差板を透過した偏光光とが一つの光束となって出射するように構成されている。
色分離光学系は、上記の偏光変換光学系から偏光方向が揃えられて出射した照明光について、赤色光、緑色光、青色光の3つの色光の照明光に分離する機能を有する。この色分離光学系の概略的な構成は次のようになっている。
透過波長と反射波長が異なるダイクロイック面が形成された2枚のダイクロイックミラーを備えていて、例えば、先ず、赤色光を反射するが緑色光と青色光については透過する特性を持つ一つ目のダイクロイックミラーにより、赤色光の照明光と、緑色光および青色光が混在した照明光に分離する。次いで、一つ目のダイクロイックミラーにおいて分離された照明光、すなわち緑色光と青色光が混在した照明光について、緑色光を反射するが青色光については透過する特性を持つ二つ目のダイクロイックミラーにより、緑色光の照明光と青色光の照明光とを分離するように構成されている。
導光筐体101は、図1に示すように、略中央部に平面方向の3方が導光筐体101に囲まれた空間部101Sを有していて、上方から見た平面の形状が全体として略コ字型を呈している。
空間部101Sの内側には光学要素の一部としての色光合成光学系であるダイクロイッククロスプリズム(以下、DXPと記載する)104が配置されている。このDXP104は3つの側面を導光筐体101に囲まれている。また、空間部101Sの導光筐体101に囲まれていない平面方向の開口部には投射レンズ103が配置されている。
この導光筐体101は、図1に示すA−Aにおいて、上下方向、つまり、紙面の表側から裏側の方向に切断した断面部の形状が、図4に示すように、上方が開口した略コ字型の溝型を呈している導光筐体の主体部101Mと、この主体部101Mの開口部を塞ぐ略平板型の蓋体部101Hから構成されている。
導光筐体101は、主体部101Mの内側、つまり主体部101Mの溝内に偏光変換光学系や色分離光学系などの光学要素を所定の位置に配設された状態で、主体部101Mの開口部を蓋体部101Hにより塞がれ、この蓋体部101Hが主体部101Mに対してねじなどにより固定されている。つまり、導光筐体101は、主体部101Mの開口部が蓋体部101Hにより塞がれた状態において、4方を壁面で覆われた管体を呈し、この管体の内部が、照明光が通る導光部となっている。
この管体を呈する導光筐体101の一端の開口部101aには、ランプ装置102が照明光の出射部を対向させて配置されている。つまり、この開口部101aからランプ装置102から出射された照明光が導光筐体101内に入射する。
そして、導光筐体101の空間部101Sに面している3つの面には開口部101aから導光筐体101に入射したランプ装置102の照明光が出射する出射開口部101b、101g、101rが形成されている。この出射開口部101b、101g、101rは、矩形の形状に開口していて、その大きさは、後述する液晶表示パネル105b、105g、105rの光変調部の全面に照明光が入射することができるように、これらの光変調部より大きく形成されている。
開口部101aから入射したランプ光源102の照明光は、偏光変換光学系(不図示)により偏光方向を揃えられた後、色分離光学系(不図示)により3つの色光に分離される。
色分離光学系(不図示)により色分離された各色光は、導光筐体101内に配置される光学要素の一部を構成する不図示の反射ミラーやレンズ光学系に導かれて、色光毎に異なる出射開口部101b、101g、101rからDXP104が配置される空間部101Sに出射するようになっている。
本実施の形態においては、青色光については、プロジェクタ装置を上方から見て左側の出射開口部101bから出射し、赤色光については、出射開口部101bと対向する右側の出射開口部101rから出射する。そして、緑色光については、残りの出射開口部、つまり青色光と赤色光が出射する出射開口部を結ぶ方向に対して平行に開口している出射開口部101gから出射する。
DXP104は、立方体または直方体を呈していて、2つのダイクロイック面104r、104bが備えられている。ダイクロイック面104r、104bは、ダイクロイック面をプロジェクタ装置の上下方向に沿う方向に向け、DXP104の中心部において互いに直交して十字面になるように形成されている。ダイクロイック面104rは、赤色光を反射し、青色光と緑色光を透過する特性を有し、ダイクロイック面104bは、青色光を反射し、赤色光と緑色光を透過する特性を有する。
DXP104は、赤色光と青色光を投射レンズ103の側に反射させる向きに配置され、DXP104の上下の面を除く4つの側面のうち3つの各側面は、導光筐体101の出射開口部101b、101g、101rに対向している。残りの1つの面には、投射レンズ103の照明光の入射端面が対向している。
したがって、出射開口部101bから空間部101Sに出射した青色光は、DXP104内に入射してダイクロイック面104bで反射して、DXP104の投射レンズ103が配置される側の側面から出射して投射レンズ103に入射する。また、出射開口部101rから空間部101Sに出射した赤色光は、DXP104内に入射してダイクロイック面104rで反射して、DXP104の投射レンズ103が配置される側の側面から出射して投射レンズ103に入射する。そしてまた、出射開口部101gから空間部101Sに出射した緑色光は、DXP104内に入射してダイクロイック面104r、104bを透過して、DXP104の投射レンズ103が配置される側の側面から出射して投射レンズ103に入射する。
DXP104の青色光が入射する側面と出射開口部101bとの間には液晶表示パネル(以下、LCDと記載する。)105bが配置されている。また、DXP104の緑色光が入射する側面と出射開口部101gとの間にはLCD105gが配置されている。またさらに、DXP104の赤色光が入射する側面と出射開口部101rとの間にはLCD105rが配置されている。
つまり、出射開口部101bから出射した青色光はLCD105bに入射し、出射開口部101gから出射した緑色光はLCD105gに入射し、そして、出射開口部101rから出射した赤色光はLCD105rに入射する。
各LCD105b、105g、105rは、不図示のLCD駆動回路からの映像信号によりそれぞれ駆動され、各LCD105b、105g、105rに入射した色光に対して光変調を行う。
そして各LCD105b、105g、105rから光変調されて出射した色光は、DXP104で一つの光束に合成されて、投射レンズ103を介して不図示のスクリーン上に映像として投射される。
各LCD105b、105g、105rの前後、つまり照明光の入射側と出射側には、それぞれ偏光板106b1、106b2、106g1、106g2、106r1、106r2が配置されている。
各LCD105b、105g、105rの前側、つまり照明光の入射側に備えられる偏光板106b1、106g1、106r1は、いわゆる偏光子として機能し、各LCD105b、105g、105rの後側、つまり照明光の出射側に備えられる偏光板106b2、106g2、106r2は、いわゆる検光子として機能している。
各LCD105b、105g、105rには、それぞれヒートパイプ107b1、107g1、107r1の吸熱部が接続されている。なお、この接続の詳細については後述する。
また、各偏光板106b1、106g1、106r1にも、それぞれヒートパイプ107b2、107g2、107r2の吸熱部が接続されている。なお、この接続の詳細についても後述する。
またさらに、各偏光板106b2、106g2、106r2にも、それぞれヒートパイプ107b3、107g3、107r3の吸熱部が接続されている。なお、この接続の詳細についても後述する。
そして、各ヒートパイプの放熱部は熱拡散部としての熱拡散板108に接続されている。この熱拡散板108は、アルミ材から形成されたやや肉厚の板状体を呈していて、導光筐体101の出射開口部101gに対して導光部を挟んだ反対側の外側面に、板状体の幅広面が外側面に沿うように取り付けられている。
ここで、ヒートパイプについて簡単に説明する。
ヒートパイプは、吸熱部と放熱部とこの吸熱部と放熱部との間を繋ぐ密閉管体(両端部が密閉された線状のパイプ体)を備えていて、吸熱部から吸熱された熱が管体を介して放熱部に移動し、この放熱部から吸熱した熱を放熱する機能を有する装置である。
このヒートパイプの概略の構造と原理は次のようになっている。
密閉管体は銅材のような金属材から形成され、両端部が密閉された線状のパイプ体を呈していて、パイプの長さは数センチから数十センチのものまで様々である。また内径も1ミリ前後から数ミリ、あるいは1センチを超えるものまで様々である。そして、この管内には水やアルコールなどの液体が封入されている。また、密閉管体の内面には、一端から他端に渡って、つまり、密閉管体の長さ方向に渡って、ウィックと称される無数の溝が形成されている。
このような構造を呈するヒートパイプは、一端を熱源に接触させられ、他端は低温部、例えば常温の空気中あるいは放熱板に接触させられて設置させられる。
そして、熱源に接触されられた一端側が加熱させられると、この加熱された部分にある液体が蒸気となり、その際の潜熱吸収作用により加熱を行う熱源に対して吸熱を行う。そしてこの蒸気は、他端側の低温部に移動する。
低温部に移動した蒸気は、この低温部において潜熱放熱が行われ凝縮して液体に還元する。この蒸気が凝縮してできた液体は、ウィックと称される溝の内側を毛細管現象により加熱された部分まで移動する。
そして、引き続き、再び加熱される部分において蒸発による吸熱を行い、低温部である放熱部で放熱を行うという還流を繰り返すことにより熱源に対して冷却を行う。
なお、密閉管体に封入される液体のことを、吸熱部と発熱部の間を還流して移動することから、一般に「作動液」と呼んでいる。
また、ウィックは、放熱部で蒸気から凝縮した液体を加熱部に還流するための毛細管現象を生ずる構造であればよく、溝の他にガラスウールや金網材などが内周面に沿わせて配置されている構造のものもある。
上記の構造と原理により作動するヒートパイプには、数ミリあるいは1センチ前後の細い線状の円筒形をしたいわゆるパイプ型のもの、あるいは、1センチ程度の幅で厚さが1mm前後の帯状のもの、さらには、数センチの幅で、厚さが1mm前後のシート状のものといった外観形状のものがあるとともに、いずれも吸熱部と放熱部までの経路の配設、つまり密閉管体の引き回しを自由に設定できるという利便性がある。
本実施の形態においては、シート状のヒートパイプを利用した例を示しているが、パイプ状、あるいは帯状のものであっても何ら問題なく利用することができる。
上記に説明したヒートパイプの熱伝導率は、作動液の種類やウィックの構造などにより異なるが、銀の数百倍から1000倍近いものである。
ここで、説明を図1、図2の図面を参照しての説明に戻す。
LCD105gに吸熱部K1が接続されたヒートパイプ107g1、偏光板106g1に吸熱部K2が接続されたヒートパイプ107g2、および偏光板106g2に吸熱部K3が接続されたヒートパイプ107g3は、図2(A)に示すように下から順にヒートパイプ107g2、107g1、107g3の順序で重ねられている。すなわち、ヒートパイプ107g1、107g2、107g3は、それぞれLCD105g、偏光板106g1、偏光板106g2のそれぞれの前側上方から熱拡散板108の側面上方までの範囲に渡って、導光筐体101の蓋体部101Hの上面に沿って這うようにて配設されている。各吸熱部K1、K2、K3は、図2(A)に示すように導光筐体101の蓋体部101Hの上面に沿う平面から直角下方に曲がった部分の先端部に備えられている。このような構成は、他のヒートパイプ107b1、107b2、107b3、ヒートパイプ107r1、107r2、107r3についても同様となっている。
そして、ヒートパイプ107g2、107g1、107g3の放熱部H2、H1、H3は、図2(B)に示すように、熱拡散板108の幅広面の上部に、上から順にヒートパイプ107g2の放熱部H2、107g1の放熱部H1、107g3の放熱部H3の順序で接続されている。
LCD105b、偏光板106b1、106b2に吸熱部が接続されたヒートパイプ107b1、107b2、107b3についても同様に、下から順にヒートパイプ107b2、107b1、107b3の順序で重ねられている。また、吸熱部とLCD105b、偏光板106b1、106b2の接続の構成や、熱拡散板108までの配設の構成についても、上述したヒートパイプ107g1、107g2、107g3と同様である。
ヒートパイプ107b2、107b1、107b3の放熱部J2、J1、J3は、図3の(A)および(B)に示すように熱拡散板108の幅広面の左側部に、左側から順にヒートパイプ107b2の放熱部J2、107b1の放熱部J1、107b3の放熱部J3の順序で接続されている。
LCD105r、偏光板106r1、106r2に、吸熱部が接続されたヒートパイプ107r1、107r2、107r3についても同様に、下から順にヒートパイプ107r2、107r1、107r3の順序で重ねられている。また、吸熱部とLCD105r、偏光板106r1、106r2の接続の構成や、熱拡散板108までの配設の構成については、上述したヒートパイプ107g1、107g2、107g3と同様である。
そして、ヒートパイプ107r2、107r1、107r3の放熱部は、図3(A)に示すように熱拡散板108の幅広面の右側部に右側から順にヒートパイプ107r2、107r1、107r3の順序で接続されている。なお、ヒートパイプ107r2、107r1、107r3の放熱部は、ヒートパイプ107g2、107g1、107g3やヒートパイプ107b2、107b1、107b3同様に、ヒートパイプ107r2、107r1、107r3の吸熱部に対する他端部に備えられている。
なお、図2(A)については、LCD105b、偏光板106b1、106b2、およびこれらに接続されるヒートパイプなどについては、図面が煩雑になるため説明の便宜上、図示を省略している。
次に、図5を参照しながら、LCDとヒートパイプの吸熱部の接続について説明する。
なお、LCD105bとヒートパイプ107b1、LCD105gとヒートパイプ107g1、LCD105rとヒートパイプ107r1との接続はそれぞれ同一であるので、ここでは、LCD105bとヒートパイプ107b1の接続についてのみ説明し、他のLCDとヒートパイプとの接続については説明および図示を省略する。なお、この図5においては、LCD105bとヒートパイプ107b1の接続の様子を判りやすくするため、偏光板106b1、106b2およびヒートパイプ107b2、107b3についてもその図示を省略している。
LCD105bは、光変調部105b1とこの光変調部105b1を保持する枠体105b2とを備えている。枠体105b2の枠内は矩形の開口部105b2aとして形成されていて、この開口部105b2a内に光変調部105b1が配置されている。この枠体105b2は、ABSなどの樹脂材から形成されている。
光変調部105b1は、2枚のガラス基板内に液晶層や液晶に対して電圧を印加する電極と液晶層を挟んで配置される偏光子と検光子の機能を有する偏光板などから構成される周知の構造となっていて、この光変調部105b1を駆動する映像信号に応じて、この光変調部105b1に入射した照明光に対して光変調を行う。
また、枠体105b2の照明光が出射する側には、光変調部105b1から出射した照明光が遮光されることなく通過する開口部が形成されている板状体を呈した集熱部としての取付板109Bが配置されている。この取付板109Bは、鉄材などの空気よりも熱伝導率の高い金属から形成されている。また、この取付板109Bは、枠体105b2に対して接着あるいはねじ止めなどにより、一体的に取り付けられている。
取付板109Bの外周の形状は、光変調部105b1に照明光が入射する方向から見て上下に長い矩形形状をしていて、4隅にはそれぞれ一方の面から他方の面に貫通する孔部109Bhが形成されている。
DXP104の上面と下面には、それぞれ取付板109BをDXP104に対して支持する支持具110Bが取り付けられている。なお、下面側の支持具110Bは図示を省略している。
それぞれの支持具110Bの両側、つまり、青色光が入射するDXP104の側面の幅方向の2箇所には、側面の側に突出する支持ピン110Bpが設けられている。支持ピン110Bpは、DXP104の上側の面に取り付けられた支持具110Bと下側に取り付けられた支持具110Bとのそれぞれ2つずつ合計4つ設けられている。
また、これら4つの支持ピン110Bpは、青色光が入射するDXP104の側面のやや外側の位置に配設され、取付板109Bの孔部109Bhと対応した位置に配設されている。そして、4つの孔部109Bhにはそれぞれに支持ピン110Bpが1つずつ通され、光変調部105b1がDXP104の照明光が入射する側面に平行になるように支持された状態で、取付板109Bは支持具110Bに固定されている。取付板109Bの支持具110Bに対する固定は、孔部109Bhと支持ピン110Bpとの間に紫外線硬化樹脂を充填し、取付板109BのDXP104に対する姿勢を調整した状態で、充填された紫外線硬化樹脂が硬化させることにより行っている。つまり、LCD105bは、取付板109Bおよび支持具110Bを介して、DXP104に対して支持されていることになる。
LCD105g、およびLCD105rについても上記と同様の構成によりDXP104に対して支持されている。なお、図5にはLCD105gを支持する支持具110Gとこの支持具110に設けられている支持ピン110Gpが現れている。
取付板109Bの上側の側面には、ヒートパイプ107b1の吸熱部K1が接続されている。したがって、青色光の照明光が、光変調部105b1を透過する際に、この光変調部105b1において、液晶や偏光板などに照明光が光吸収されることにより発生した熱は、枠体105b2を介して取付板109Bに伝導し、ヒートパイプ107b1の吸熱部K1に一部が吸収される。つまり、LCD105bは、取付板109Bを介してヒートパイプ107b1に接続され、LCD105bで発生した熱の一部がヒートパイプ107b1により吸収される。
ヒートパイプ107b1の吸熱部K1において吸収された熱は、熱拡散板108に接続されるヒートパイプ107b1の放熱部J1に移動し、熱拡散板108に対して放熱される。
LCD105g、およびLCD105rについても同様に、それぞれヒートパイプ107g1、およびヒートパイプ107r1を介して、熱拡散板108に対して放熱される。
次に、図6、図7を参照しながら、偏光板とヒートパイプの吸熱部の接続について説明する。
なお、偏光板106b1とヒートパイプ107b2、偏光板106b2とヒートパイプ107b3、偏光板106g1とヒートパイプ107g2、偏光板106g2とヒートパイプ107g3、偏光板106r1とヒートパイプ107r2、偏光板106r2とヒートパイプ107r3との接続はそれぞれ同一であるので、偏光板106b1とヒートパイプ107b2の接続についてのみ説明し、他の偏光板とヒートパイプとの接続については説明を省略する。
偏光板106b1は、ガラス基板106b1gの上に偏光フィルム106b1fが貼り付けられて構成されている。
そして、この偏光板106b1は、鉄材などの空気よりも熱伝導率の高い金属材から形成されている集熱部としての枠体112に保持されている。
この枠体112は、偏光板106b1への照明光の入射方向、あるいは出射方向から見たときに、偏光面の上側と左右の3方向に枠部が配置されているもので、全体として、下側に開口部が形成される略コ字型を呈している。
そして、この枠体112には、図7に示すように偏光板106b1のガラス基板106b1gの外周部が嵌合される溝部112aが、枠体112の内周縁全域に渡って形成されている。
したがって、偏光板106b1は、溝部112aにガラス基板106b1gの3方向の外周部が嵌合されることにより枠体112に保持されていることになる。
溝部112aは、枠体112の下端部に開放していて、ガラス基板106b1gの外周部はこの開放部から溝部112aに挿入することができるようになっている。
また、枠体112は、図6に点線で示すようなフック部112bなどの適宜な手段により導光筐体101、あるいは、取付板109Bに対して、出射開口部101bから出射した青色光の照明光が偏光板106b1を透過してLCD105bに入射するように位置決めされた状態で支持されている。
枠体112の上側の枠部の側面には、ヒートパイプ107b2の吸熱部K2が接続されている。したがって、青色光の照明光が、偏光板106b1を透過する際に、偏光フィルム106b1fにおいて、照明光が光吸収されることにより発生した熱は、ガラス基板106b1gを介して枠体112に伝導し、ヒートパイプ107b2の吸熱部K2に一部が吸収される。
つまり、偏光板106b1は、枠体112を介してヒートパイプ107b2に接続され、偏光板106b1で発生した熱がヒートパイプ107b2により吸収される。
ヒートパイプ107b2の吸熱部K2において吸収された熱は、熱拡散板108に接続されるヒートパイプ107b2の放熱部J2に移動し、熱拡散板108に対して放熱される。
他の偏光板106b2、106g1、106g2、106r1、106r2についても同様に、それぞれヒートパイプ107b3、107g2、107g3、107r2、107r3を介して、各偏光板において発生した熱の一部が熱拡散板108に対して放熱される。
図1および図2に示すように、外側筐体200には、熱拡散板108と対向する位置に通風孔201が形成されていて、この通風孔201を介して、外側筐体200の内部の空気が外部に流れ出るようになっている。なお、この通風孔201は、上下に長いスリット状の開口部が平面方向に複数は配列された構成となっている。
したがって、熱拡散板108に対して放熱されたLCD105b、105g、105rおよび偏光板106b1、106b2、106g1、106g2、106r1、106r2の熱は、通風孔201を介して外側筐体200の外側、つまりプロジェクタ装置の外側に排出される。
取付板109Bは、上述したように空気より熱伝導率の高い鉄材などの金属から形成され、枠体105b2の照明光が出射する側の側面のほぼ全面が接触している。したがって、枠体105b2に伝わった熱が、この取付板109Bとの接触面を介して取付板109Bに伝導し、ヒートパイプ107b1の吸熱部に吸収される。
つまり、空気よりも熱伝導率の高い取付板109Bは、枠体105b2に広い面積で接触することにより枠体105b2の熱を集熱する機能を発揮している。そして、この取付板109Bが熱伝導率の極めて高いヒートパイプ107b1により接続されているため、枠体105b2の熱は空気に直接放熱されるよりも効率良く行われる。
また、枠体112も、上述したように空気より熱伝導率の高い鉄材などの金属から構成されている。この枠体112に対して、ガラス基板106b1gの3方向の外周部が接触している。
ガラス基板106b1gの3方向の外周部が接触している枠体112は、ガラス基板106b1gの熱を集熱する機能を発揮している。そして、この枠体112が熱伝導率の極めて高いヒートパイプ107b2に接続されているため、ガラス基板106b1g熱は空気に直接放熱されるよりも効率良く行われる。
本実施の形態のプロジェクタ装置は、図2(A)に示すように、DXP104が配置されると共に導光筐体101の出射開口部101b、101g、101rに3方を囲まれた空間部101Sを、下側から上側に向かって送風するシロッコファン301により冷却している。シロッコファン301による空間部101Sへの送風は、図2(A)に示すように送風路301aを介して行っている。したがって、各LCDと各偏光板は、上述したようにヒートパイプによる放熱に加えて、シロッコファン301の送風による空冷が行われる。なお図1においては、この送風路301aは図示を省略している。
ヒートパイプによりLCDあるいは偏光板の放熱を行っているため、LCDおよび偏光板をシロッコファンの送風だけで冷却するときに比べ、シロッコファンの送風量の低減やシロッコファンの小型化を図ることができる。そのため、モータの消費電力を少なくすること、あるいは、モータ音やシロッコファンの風切音を小さくすることができる。さらに、プロジェクタ装置の小型化を図ることもできる。
なお、外側筐体200の通風孔201の代わりに、外側筐体200の内側の空気を外部放出するファンを設ければ、熱拡散板108における放熱の効率が高くなる。
本実施の形態においては、各ヒートパイプの放熱部は一枚の熱拡散板108に接続されているが、複数の熱拡散板に分けて放熱部を接続したり、あるいは、熱拡散板の体積、あるいは表面をフィン状にするなどして表面積を大きくすれば放熱効果が一層高まる。
また、熱拡散板108および通風孔201を配置する位置については、本実施の形態に示した位置に限ることなく、ヒートパイプの長さや引き回し、あるいはランプ装置102などの他の熱源から熱拡散板108に加わる熱の影響を小さくすることなどを考慮して適宜の配置が考えられる。
熱拡散板108の材質については、アルミ材の他、銅材や銀材を使用すれば、放熱効率が向上する。また、取付板109Bおよび保持枠112の材質についても、鉄材に比べて熱伝導率が高いアルミ材や銅材あるいは銀材を使用すれば放熱効率が向上する。
また、アルミ材、銅材あるいは銀材にくらべ熱伝導率の低いが、これらの材料にくらべ安価な鉄材を使用することも、LCDや偏光板での発熱があまり大きくない場合には可能である。
偏光フィルム106b1fが貼り付けられるガラス基板106b1gについては、ガラス材に比べて熱伝導率の高いサファイアガラスを使用することにより、偏光部で発生した熱を効率よく枠体112に伝導させることができ、放熱効果を高めることができる。
次に、図8および図9を参照しながら、本発明の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態の説明においては、上述の第1の実施の形態と同様の部材について同一の図番を付しその説明を省略する。
第2の実施の形態における外側筐体202は、上述の実施の形態における外側筐体200が樹脂材から形成されていたのに対し、マグネシウム材、アルミ材、鉄材などの金属材から構成されている。
そして、ヒートパイプ107b1、107b2、107b3、107g1、107g2、107g3、107r1、107r2、107r3の放熱部は、図8に示すように外側筐体202の上側面に接続されている。なお図9においては、ヒートパイプ107g1、107g2、107g3の放熱部H1、H2、H3と外側筐体202の上側面に接続についてのみ図示しているが、他のヒートパイプ107b1、107b2、107b3、107r、107r2、107r3の放熱部と外側筐体202の上側面との接続についても同様の構成になっている。
つまり、外側筐体202が、熱拡散部としての機能を果たしている。外側筐体202を熱拡散部として利用した場合には、表面積が大きく取れるため放熱を効率良く行うことができる。
また、ヒートパイプの吸熱部と放熱部との間の距離を短く設定することができるので、作動液の還流のサイクルが早くなるため放熱の効率を高くすることができる。
さらに、本実施の形態においては、ヒートパイプの放熱部は、導光筐体101の空間部101Sの上側の辺りに接続されるとともに、シロッコファン301からの送風が空間部101Sを通って、この空間部101Sの上側に配置される外側筐体202の内面に及ぶ構成としている。そのため、この送風によりヒートパイプの放熱部およびこの放熱部が接続される外側筐体202の部分が空冷され、ヒートパイプによる放熱の効率が一層高くなる。
なお、外側筐体202のヒートパイプの放熱部が接続される部分を空冷した後のシロッコファン301からの送風が外側筐体202の外側に放出されるように、外側筐体202に通風孔を形成することとすれば、ヒートパイプによる放熱の効率が一層高くなる。なお、通風孔は外側筐体202の上面または背面が好ましい。
次に、図10を参照しながら、本発明の第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態の説明においては、上述の第3の実施の形態と同様の部材について同一の図番を付しその説明を省略する。
本実施の形態は、上述の実施の形態においては、ヒートパイプ107b1の吸熱部K1の接続は取付板109Bのみに接続されていたのに対し、枠体105b2と取付板109Bの計2箇所への接続を介してヒートパイプ107b1の吸熱部K1がLCD105bに接続させたものである。
この構成によれば、各LCDと各ヒートパイプの吸熱部との接触面積が広くなるため、各LCDから各ヒートパイプへの吸熱効果が大きくなる。
なお、図11に示す第4の実施の形態のように、ヒートパイプ107b1の吸熱部K1を、LCD105bに入射する照明光を遮光しないように、枠体105b2の内側の上部に沿わせて配設してガラス基板に接続するようにすれば、LCD105bからヒートパイプ107b1への吸熱効果はさらに向上する。
以上に説明した各実施の形態においては、LCDとこのLCDの前後に備えられる偏光板にヒートパイプを接続する構成のプロジェクタ装置を示したが、ヒートパイプを接続する光学要素は、LCDとこのLCDの前後に備えられる偏光板に限ることなく、他の光学要素に接続することにより、この光学要素で発生した熱の放熱を効率行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係るプロジェクタ装置の概略的な構成を上方から見た配置図である。 図Aは、図1のプロジェクタ装置の構成を側面から見た主要部の配置図である。図Bは、ヒートパイプの放熱部と熱拡散板との接続部を拡大して表した図である。 図Aは、図1のプロジェクタ装置中のヒートポンプと熱拡散板の接続を示す図である。図Bは、ヒートパイプ107の放熱部と熱拡散板との接続の様子を上方から見た拡大図である。 図1のプロジェクタ装置中の導光筐体におけるA−A線で切断した断面図である。 図1のプロジェクタ装置中のLCDとヒートパイプの接続を示す斜視図である。 図1のプロジェクタ装置中の偏光板とヒートパイプの接続を示す斜視図である。 図1のプロジェクタ装置中の偏光板の枠体への取り付けの状態を示す図で、図6のA−A線で切断した断面図である。 本発明の第2の実施の形態におけるプロジェクタ装置の構成を概略的に示した平面図である。 第2の実施の形態におけるプロジェクタ装置の構成を概略的に示した側面図である。 本発明の第3の実施の形態におけるLCDとヒートパイプの接続を示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態における偏光板とヒートパイプの接続を示す斜視図である。
符号の説明
100 光学ユニット
101 導光筐体
102 ランプ装置(光源)
103 投射レンズ(光学要素)
104 ダイクロイックプリズム(光学要素)
105b LCD(光学要素)
105g LCD(光学要素)
105r LCD(光学要素)
106b1 偏光板(光学要素)
106b2 偏光板(光学要素)
106g1 偏光板(光学要素)
106g2 偏光板(光学要素)
106r1 偏光板(光学要素)
106r2 偏光板(光学要素)
107b1 ヒートパイプ
107b2 ヒートパイプ
107b3 ヒートパイプ
107g1 ヒートパイプ
107g2 ヒートパイプ
107g3 ヒートパイプ
107r1 ヒートパイプ
107r2 ヒートパイプ
107r3 ヒートパイプ
108 熱拡散板(熱拡散部)
109B 取付板(集熱部)
112 枠体(集熱部)
200 外装筐体
H1、H2、H3 放熱部
J1、J2、J3 放熱部
K1、K2、K3 吸熱部

Claims (5)

  1. 光源と、
    この光源から出射した照明光が照射される複数の光学要素と、
    この複数の光学要素のうち少なくとも1つの光学要素に吸熱部が接続されたヒートパイプと、
    を備えたことを特徴とするプロジェクタ装置。
  2. 前記ヒートパイプの放熱部は、前記プロジェクタ装置に取り付けられている熱拡散部に接続されていることを特徴とする請求項1記載のプロジェクタ装置。
  3. 前記熱拡散部は、前記プロジェクタ装置の金属材により形成される外装筐体であることを特徴とする請求項2記載のプロジェクタ装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の前記吸熱部が接続された光学要素は、光変調装置または偏光板の少なくとも1つであることを特徴とするプロジェクタ装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の前記吸熱部は、集熱部を介して光学要素に接続されていることを特徴とするプロジェクタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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