JP2005155801A - 自動変速制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 現在の車両の運転状態を維持しつつ、燃料消費率が小さくなるギア段に変速制御し、且つ変速後のギア段における車両の加速不良の抑制できる自動変速制御装置を提供する。
【解決手段】 現在の車両の運転状態を維持しつつ現ギア段から燃料消費率が最も小さくなるギア段に変速制御する変速制御手段9を備え、該変速制御手段9は、変速機3の各ギア段毎に、現ギア段から変速したときのエンジン回転速度Rに基づいて定まるエンジンの最大トルクT’と、現在の車両の運転状態を維持するために最低限必要な必要トルクTと、現在の車両の運転状態を維持したときの燃料消費率とを求め、現在のギア段が所定段以下の場合には、上記必要トルクTが最大トルクT’以下となるギア段のうち最も燃料消費率が小さいギア段に変速し、現在のギア段が所定段よりも高速側のギア段である場合には、上記最大トルクT’を仮想的に小さく加工し、上記必要トルクTがこの仮想最大トルクT’’以下となるギア段のうち最も燃料消費率が小さいギア段に変速するものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は、現在の車両の運転状態を維持しつつ現ギア段から燃料消費率が小さくなるギア段に変速制御する自動変速制御装置に係り、特に、変速後の車両の駆動力に余裕を持たせて必要な加速が得られるようにした自動変速制御装置に関する。
近年、車両用の変速機の自動変速制御装置として、現在の車両の運転状態を維持しつつ、現ギア段から燃料消費率が小さくなるギア段に変速制御するものが種々提案されており(例えば特許文献1等)、本発明者は、以下に述べるような自動変速制御装置を開発している。
この自動変速制御装置は、変速機の各ギア段毎に、現ギア段から変速したときのエンジン回転速度に基づいて定まるエンジン最大トルクと、現在の車両の運転状態を維持するために最低限必要な必要トルクと、現在の車両の運転状態を維持したときの燃料消費率とを求め、上記必要トルクが最大トルク以下となるギア段のうち最も燃料消費率が小さいギア段を選択し、現ギア段からそのギア段に変速するものである。かかる変速制御によれば、上記必要トルクが最大トルク以下となるギア段を選択することで変速後の車両の失速を防止でき、かつ低燃費を達成できる。
この変速制御の概要を図5に基づいて説明する。
先ず、現在のギア段Nのエンジン回転速度R(N)に基づき、各ギア段のギア比から、変速後のギア段のエンジン回転速度R(N+1)、R(N+2)、R(N+3)…を求める。なお、括弧内の記号は対応するギア段を示している。そして、これらのエンジン回転速度に基づいて、エンジンの最大トルク線図Bから、変速後の各ギア段におけるエンジンの最大トルクT’(N+1)、T’(N+2)、T’(N+3)…を求める。
また、現在のエンジントルクに基づいて現在の車両の運転状態を維持するために最低限必要な必要トルクT(N)を求め、この必要トルクT(N)と現ギア段Nにおけるエンジン回転速度R(N)とから現在の運転状態で定常走行するために必要な馬力を求める。そして、その馬力に基づいて、エンジン回転速度とエンジントルクとをパラメータとした等馬力線図Cを作成する。等馬力線図C上のトルクが、変速後に現在の車両の運転状態を維持するために最低限必要な必要トルクTとなる。この等馬力線図Cを用い、変速後のエンジン回転速度R(N+1)、R(N+2)、R(N+3)…における必要トルクT(N+1)、T(N+2)、T(N+3)…を求める。
また、図5にて、Aはエンジンの等燃費線図であり、同一ライン上であれば燃料消費率SFCが同じであることを意味し、この等燃費線図Aは、内側のラインに近づくほど燃費が向上し、逆に外側のラインに近づくほど燃費が悪化する。この等燃費線図Aを用い、等馬力線図C上の変速後のエンジン回転速度R(N+1)、R(N+2)、R(N+3)…における燃料消費率を求める。
以上のようにして、変速後の各ギア段毎に、最大トルクT’と必要トルクTと燃料消費率とを求めたならば、必要トルクTが最大トルクT’以下となるギア段のうち最も燃料消費率が小さいギア段を目標ギア段として選択し、現ギア段からこのギヤ段に変速制御する。これにより、現在の車両の運転状態を維持しつつ、現ギア段から燃料消費率が最も小さくなるギア段に変速制御することができる。
図5においては、現在のギア段Nに対して、N+3段にシフトアップしたと仮定すると、必要トルクT(N+3)が最大トルクT’(N+3)を超えてしまうため車両が失速することになり、N+3段は選択から外される。よって、そのような事態が生じないN+2段及びN+1段が選択の候補となり、そのなかで燃料消費率の低いN+2段が目標ギア段となり、N+2段に変速されることになる。
特公平5−14133号公報
このように、現在の車両の運転状態を維持しつつ、現ギア段から燃料消費率が最も小さくなるギア段に変速制御する場合、上記等馬力線図Cに沿ってシフトアップすべきギア段が検索され、最大トルク線図Bを超えない最も低燃費となる高速側のギア段(図例ではN+2段)に変速制御されることになる。
この制御によれば、変速後のギア段において必要トルクT<最大トルクT’が確保され、確かに変速後に車両が失速することはないものの、必要トルクTと最大トルクT’の差すなわち余裕駆動力X1が小さくなってしまう。このため、変速後、車両を加速させようとしても、高速ギア段且つアクセル全開という状況では、必要な加速が得られない事態が生じ得る。
また、エンジンがオーバーヒートしたときには、図5における最大トルク線図Bが全体的に下がるため、余裕駆動力X1が実質的に小さくなり又は零乃至マイナスとなり、変速後の車両の加速不良又は失速が生じる。
そこで、上記課題を解決すべく創案された本発明の目的は、現在の車両の運転状態を維持しつつ燃料消費率が小さくなるギア段に変速制御する自動変速制御装置であって、変速後のギア段における車両の加速不良を抑制できる自動変速制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1に係る発明は、現在の車両の運転状態を維持しつつ現ギア段から燃料消費率が最も小さくなるギア段に変速制御する変速制御手段を備え、該変速制御手段は、変速機の各ギア段毎に、現ギア段から変速したときのエンジン回転速度に基づいて定まるエンジンの最大トルクと、現在の車両の運転状態を維持するために最低限必要な必要トルクと、現在の車両の運転状態を維持したときの燃料消費率とを求め、現在のギア段が所定段以下の場合には、上記必要トルクが最大トルク以下となるギア段のうち最も燃料消費率が小さいギア段に変速し、現在のギア段が所定段よりも高速側のギア段である場合には、上記最大トルクを仮想的に小さく加工し、上記必要トルクがこの仮想最大トルク以下となるギア段のうち最も燃料消費率が小さいギア段に変速するものである。
請求項2に係る発明は、現在の車両の運転状態を維持しつつ現ギア段から燃料消費率が最も小さくなるギア段に変速制御する変速制御手段を備え、該変速制御手段は、変速機の各ギア段毎に、現ギア段から変速したときのエンジン回転速度に基づいて定まるエンジンの最大トルクと、現在の車両の運転状態を維持するために最低限必要な必要トルクと、現在の車両の運転状態を維持したときの燃料消費率とを求め、エンジンがオーバーヒートしていない場合には、上記必要トルクが最大トルク以下となるギア段のうち最も燃料消費率が小さいギア段に変速し、エンジンがオーバーヒートした場合には、上記最大トルクを仮想的に小さく加工し、上記必要トルクがこの仮想最大トルク以下となるギア段のうち最も燃料消費率が小さいギア段に変速するものである。
本発明によれば次のような効果を発揮できる。
(1)請求項1に係る発明によれば、高速側のギア段においては、最大トルクを仮想的に小さく加工した仮想最大トルクと必要トルクとを比較しているので、変速後に所定の余裕駆動力を確保でき、変速後の車両の加速不良を抑制できる。また、低速側のギア段においては、最大トルクをそのまま必要トルクと比較しているので、低燃費を確保できる。
(2)請求項2に係る発明によれば、エンジンのオーバーヒート時には、最大トルクを仮想的に小さく加工した仮想最大トルクと必要トルクとを比較しているので、変速後に所定の余裕駆動力を確保でき、変速後の車両の加速不良を抑制できる。また、エンジンがオーバーヒートしていないときには、最大トルクをそのまま必要トルクと比較しているので、低燃費を確保できる。
以下、本発明の好適な一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
図1は、本実施例に係る車両の自動変速制御装置の概略図である。
本実施例の自動変速制御装置はディーゼルエンジン1にクラッチ2を介して連結された多段変速機3(ここでは前進12段変速機)を自動変速制御するものである。
エンジン1はエンジン制御手段(ECU)6によって制御される。ECU6は基本的には、エンジン1の回転速度rpmを検出するエンジン回転センサ7と、アクセルペダル5の開度を検出するアクセル開度センサ8との出力から実際のエンジン回転速度及びアクセル開度(エンジン負荷)を読取り、主にこれらに基づいて燃料噴射量及び燃料噴射時期(エンジン出力)を制御する。
クラッチ2及び変速機3は、TMCU(変速制御手段)9によって自動制御される。ECU6とTMCU9とは互いにバスケーブル等を介して接続され、相互に連絡可能となっている。
クラッチ2にはクラッチアクチュエータ10が設けられ、TMCU9はこのクラッチアクチュエータ10に信号を出力し、クラッチアクチュエータ10を介してクラッチ2を断接制御する。なお、本実施例では、クラッチ2はクラッチペダル11によるマニュアル断接も可能となっている。クラッチ2には、クラッチプレート(図示せず)の位置を検出するためのクラッチストロークセンサ14が設けられ、クラッチストロークセンサ14の検出値はECU6及びTMCU9に送信される。
また、変速機3にはギアシフトユニット(GSU)12が設けられ、TMCU9はこのGSU12に信号を出力し、GSU12を介して変速機3を変速制御する。変速機3には、そのギアポジションを検出するためのギアポジションセンサ23が設けられ、ギアポジションセンサ23の検出値はTMCU9に送信される。また、変速機3には、そのアウトプットシャフト(図示せず)の回転速度を検出するためのアウトプットシャフトセンサ28が設けられ、アウトプットシャフトセンサ28の検出値はTMCU9に送信される。
変速機3を変速する際には、TMCU9はまずクラッチアクチュエータ10に信号を出力してクラッチ2を断し、次いでGSU12に信号を出力して変速機3の変速操作(ギア抜き、ギアイン)を実行し、変速操作が完了したならば、クラッチ2を接続する。なお、本実施例では、変速機3はシフトチェンジ手段29によるマニュアル変速もできるようになっている。
さて、上記TMCU9は、本実施形態の特長となる構成要素であり、現在の車両の運転状態を維持しつつ現ギア段から燃料消費率が小さくなるギア段に変速する制御を実行するものである。ここで、本実施形態の特長となる点は、現ギア段が所定段以下の低速側のギア段であるか所定段より高速側のギヤ段であるかに応じて変速制御の内容を異ならせ、高速側のギア段においては変速後の余裕駆動力を確保して車両の加速不良を抑制し、且つ低速側のギア段においては低燃費制御を維持するようにした点にある。
概要を説明すると、TMCU9は、図5に示すように、変速機3の各ギア段毎に、現ギア段から変速したときのエンジン回転速度Rに基づいて定まるエンジン1の最大トルクT’と、現ギア段における現在の車両の運転状態を維持するために最低限必要な必要トルクTと、現ギア段における現在の車両の運転状態を維持したときの燃料消費率とを求める。この点、背景技術の欄で説明した通りであるので、詳しい説明は省略する。
そして、ギアポジションセンサ23によって検出された現ギア段が予め定められた所定段以下の低速側のギア段である場合には、図5に示すように、上記必要トルクTが最大トルクT’以下となるギア段のうち最も燃料消費率が小さいギア段を目標ギア段とし、このギア段に変速する。かかる変速制御も、「背景技術」の欄で説明した通りであるため、詳しい説明は省略する。
他方、現在のギア段が所定段よりも高速側のギア段である場合には、図2に示すように、上記最大トルクT’を仮想的に小さく加工し、上記必要トルクTがこの仮想最大トルクT’’以下となるギア段のうち最も燃料消費率が小さいギア段に変速する。
このような変速制御により、高速側のギア段においては、最大トルクT’を仮想的に小さく加工した仮想最大トルクT’’と必要トルクTとを比較しているので、変速後に所定の余裕駆動力を確保でき、変速後の車両の加速不良を抑制できる。また、低速側のギア段においては、最大トルクT’をそのまま必要トルクTと比較しているので、低燃費を確保できることになる。
以下に、上記変速制御について詳述する。
本実施形態では、上記所定段は、変速機3の前進12段のうち4段(4速)となっている。よって、現ギア段Nが4速以下の低速側のギア段(1〜4速)である場合には、図5に基づき、各ギア段の必要トルクTと最大トルクT’とが比較され、必要トルクTが最大トルクT’以下となるギア段(図例ではN+2、N+1)のうち最も燃料消費率が小さいギア段(図例ではN+2)に変速される。これにより、現ギア段における現在の車両の運転状態を維持しつつ、現ギア段から燃料消費率が最も小さくなるギア段に変速制御されることになる。
他方、現ギア段Nが4速を超える高速側のギア段(5速〜12速)である場合には、図2に基づき、上記最大トルクT’を仮想的に小さく(95%に)加工した仮想最大トルクT’’と上記必要トルクTとが比較され、上記必要トルクTがこの仮想最大トルクT’’以下となるギア段のうち最も燃料消費率が小さいギア段N+1に変速される。これにより、高速側のギア段においては、低燃費よりも変速後に余裕駆動力を確保することが優先されることになる。
図例では、N+2段では、必要トルクT(N+2)が仮想最大トルクT’’(N+2)を超えてしまうため、N+2段に変速されることはなく、そのような事態が生じないN+1段に変速されるわけである。これにより、高速側のギア段(5速〜12速)において、変速後に所定の余裕駆動力X2を確保でき、変速後の車両の加速不良を抑制できる。
すなわち、図2において、N+2段では、必要トルクTが最大トルクT’(図5参照)以下であるので、N+2段にシフトアップしたとしても車両が失速することはないが、N+2段にシフトアップすると余裕駆動力X1が極めて小さくなってしまうため、変速後に、車両を加速させようとしても、必要な加速が得られない事態が生じ得る。
ここで、高速側のギア段(5速〜12速)では、低速側のギア段(1速〜4速)よりもギア比の関係から車両が加速し難くなるため、上記余裕駆動力X1が小さいことに因る車両の加速不良の問題が生じ易い。
そこで、本実施形態では、高速側のギア段においては、変速後のギア段を決定する際の閾値となる最大トルクT’を仮想的に小さくし、その仮想最大トルクT’’を閾値として用いている。これにより、低速側のギア段ではシフトアップされ得るN+2段が、高速側のギア段では除外されてN+1段に変速されることになり、高速側のギア段において、車両を加速させるのに十分な余裕駆動力X2を確保しているのである。
このように、最大トルクT’を仮想的に小さくし、その仮想最大トルクT’’を閾値として用いる変速制御を、低速側のギア段で行うことは適切ではない。何故なら、低速側のギア段では、もともとギア比の関係から高速側のギア段よりも車両が加速し易い状況にあり、低速側のギア段において仮想最大トルクT’’を閾値として用いる変速制御を行うと、図4に示すように、オーバーシュートが大きくなるという問題も生じる。
これについて説明すると、上記TMCU9は、大型トラック等の巨大なトルクを発生するエンジン1の変速機3の自動変速制御に用いられるものであるため、変速機3を変速するとき、実際のアクセル開度とは無関係に燃料噴射量を絞り、エンジン出力がある程度低下した状態でクラッチを断することで、クラッチの断ショックを抑えている。
しかしながら、低速側のギア段においては、大きな余裕駆動力X2が生じるためエンジン回転速度の勾配が急になり、燃料噴射量が絞られた後であっても、慣性力によってエンジン回転速度が上昇してオーバーシュートする。このとき、仮想最大トルクT’’を閾値とすると、変速タイミングがさらに遅れ、燃費が悪化する。
よって、上記所定段は、仮想最大トルクT’’を閾値として用いる変速制御を行っても、上記オーバーシュートが問題とならないギア段のうち、最も低速側のギア段に設定される。具体的には、上記オーバーシュートは、エンジン回転速度の上昇勾配と相関し、この勾配が所定角度以下であれば、オーバーシュートが小さくなり又は無くなる。よって、上記勾配が所定角度となるギア段を上記所定段に設定する。
上記TMCU9による変速制御を図3のフローチャートに基づいて説明する。このフローチャートは、所定期間毎に実行されるものである。
まず、ステップS1では、現ギア段から各ギア段に変速したと仮定したとき、変速後のエンジン回転速度を求める。この変速後のエンジン回転速度は、エンジン回転センサ7により検出された現在のギア段におけるエンジン回転速度と、現ギア段でのギア比と、変速後の各ギア段でのギア比とを用いて算出される。
ステップS2では、ステップS1で求めた変速後のエンジン回転速度と、図2及び図5に示す最大トルク線図Bとに基づいて、変速後の各ギア段におけるエンジンの最大トルクT’を求める。
ステップS3では、ギヤポジションセンサ23により検出された現在のギア段と、予め設定された所定段(図例では12段中の4速)とを比較し、現ギア段が所定段(4速)より高速側のギア段であるか否か判定する。
現ギア段が所定段(4速)より高速側のギア段(5速〜12速)であれば、ステップS4に進み、ステップS2で求めたエンジンの最大トルクT’に第1所定係数(図例では0.95)を掛けて、変速後の各ギア段における仮想最大トルクT’’を求める。
そして、図2を用いて説明したように、変速後の各ギア段において、仮想最大トルクT’’と必要トルクTとを比較し、必要トルクがTが仮想最大トルクT’’以下となるギア段のうちで最も燃料消費率が小さいギア段を目標ギア段とし、その目標ギア段に変速制御する。
他方、現ギア段が所定段(4速)以下の低速側のギア段(1速〜4速)であれば、図5を用いて説明したように、変速後の各ギア段において、最大トルクT’と必要トルクTとを比較し、必要トルクがTが最大トルクT’以下となるギア段のうちで最も燃料消費率が小さいギア段を目標ギア段とし、その目標ギア段に変速制御する。
このように、本実施形態では、高速側のギア段においては、変速後のギア段を決定する際の閾値となる最大トルクT’を仮想的に小さくし、その仮想最大トルクT’’を必要トルクTと比較し、低速側のギア段においては、上記閾値となる最大トルクT’をそのまま必要トルクTと比較しているので、変速後のギア段における車両の加速不良の抑制と、低燃費制御との両立を図ることができる。
次に、ステップS5及びステップS6に基づく制御は、エンジンがオーバーヒートしたとき、図2に示すように、最大トルク線図Bが全体的に下がるため、余裕駆動力X1が実質的に小さくなり、変速後の車両の加速不良が生じ易くなる問題を解決するための制御である。この制御は、ギア段が高速側であるか又は低速側であるかという問題とは無関係に、実行される。
ステップS5では、エンジン1の水温が予め設定された所定温度(図例では100℃)を超えるか否かについて判定する。これにより、エンジン1がオーバーヒートしているか否かを判定できる。なお、油温又は油圧に基づいてオーバーヒートを判定するようにしてもよい。
水温が所定温度(100℃)を超える場合には、オーバーヒートしていると判定し、ステップS6に進み、ステップS2で求めたエンジンの最大トルクT’に第1所定係数(図例では0.95)及び第2所定係数(図例では0.9)を掛けて、変速後の各ギア段における仮想最大トルクT’’’を求める。
そして、図2を用いて説明したように、変速後の各ギア段において、仮想最大トルクT’’’と必要トルクTとを比較し、必要トルクがTが仮想最大トルクT’’’以下となるギア段のうちで最も燃料消費率が小さいギア段を目標ギア段とし、その目標ギア段に変速制御する。
他方、水温が所定温度(100℃)以下の場合には、オーバーヒートしていないと判定し、図5を用いて説明したように、変速後の各ギア段において、最大トルクT’と必要トルクTとを比較し、必要トルクがTが最大トルクT’以下となるギア段のうちで最も燃料消費率が小さいギア段を目標ギア段とし、その目標ギア段に変速制御する。
このように、エンジン1がオーバーヒートしている場合には、変速後のギア段を決定する際の閾値となる最大トルクT’を仮想的に小さくし、その仮想最大トルクT’’’を必要トルクTと比較し、オーバーヒートしていない場合には、上記閾値となる最大トルクT’をそのまま必要トルクTと比較しているので、オーバーヒート時における変速後の車両の加速不良の抑制と、オーバーヒートしていない場合の低燃費制御との両立を図ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではない。例えば、ステップS1〜ステップS4による変速制御と、ステップS5及びステップS6による変速制御とは、図例のように直列に繋げて行う必要は必ずしもなく、いずれか一方のみを行うようにしてもよい。また、ステップS5においては、第1所定値又は第2所定値のいずれか一方のみを最大トルクに掛けるようにしてもよい。また、上記所定段は4速に限られず、上記第1所定値は1以下であれば0.95に限られず、上記第2所定値も1以下であれば0.9に限られず、上記所定温度も100℃に限られない。
本発明の実施例に係る自動変速制御装置の概略図である。 仮想必要トルクを用いた変速制御を説明するための図である。 本発明の一実施形態にかかる制御内容を示すフローチャートである。 変速時のオーバーシュートを説明するための図である。 必要トルクを用いた変速制御を説明するための図である。
符号の説明
1 エンジン
2 クラッチ
3 変速機
5 アクセルペダル
6 ECU
7 エンジン回転センサ
8 アクセルペダル開度センサ
9 TMCU(変速制御手段)
T 必要トルク
T’ 最大トルク
T’’ 仮想最大トルク

Claims (2)

  1. 現在の車両の運転状態を維持しつつ現ギア段から燃料消費率が最も小さくなるギア段に変速制御する変速制御手段を備え、
    該変速制御手段は、
    変速機の各ギア段毎に、現ギア段から変速したときのエンジン回転速度に基づいて定まるエンジンの最大トルクと、現在の車両の運転状態を維持するために最低限必要な必要トルクと、現在の車両の運転状態を維持したときの燃料消費率とを求め、
    現在のギア段が所定段以下の場合には、上記必要トルクが最大トルク以下となるギア段のうち最も燃料消費率が小さいギア段に変速し、現在のギア段が所定段よりも高速側のギア段である場合には、上記最大トルクを仮想的に小さく加工し、上記必要トルクがこの仮想最大トルク以下となるギア段のうち最も燃料消費率が小さいギア段に変速するものである
    ことを特徴とする自動変速制御装置。
  2. 現在の車両の運転状態を維持しつつ現ギア段から燃料消費率が最も小さくなるギア段に変速制御する変速制御手段を備え、
    該変速制御手段は、
    変速機の各ギア段毎に、現ギア段から変速したときのエンジン回転速度に基づいて定まるエンジンの最大トルクと、現在の車両の運転状態を維持するために最低限必要な必要トルクと、現在の車両の運転状態を維持したときの燃料消費率とを求め、
    エンジンがオーバーヒートしていない場合には、上記必要トルクが最大トルク以下となるギア段のうち最も燃料消費率が小さいギア段に変速し、エンジンがオーバーヒートした場合には、上記最大トルクを仮想的に小さく加工し、上記必要トルクがこの仮想最大トルク以下となるギア段のうち最も燃料消費率が小さいギア段に変速するものである
    ことを特徴とする自動変速制御装置。
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