JP2005155337A - ハイブリッド自動車およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料加圧ポンプなどの装置を大型化することなく内燃機関の始動性を向上させると共に排気エミッションの悪化を抑止する。
【解決手段】 エンジンを始動する際には、筒内噴射を行なう燃料噴射弁に燃料を分配するデリバリパイプ内の燃圧Pfが基準圧力Pref以上のときにはスタータモータによりクランキングしてエンジンを始動し(S120)、デリバリパイプ内の燃圧Pfが基準圧力Pref未満のときには走行用の動力を出力するモータジェネレータによりエンジンをモータリングして(S130)、燃圧Pfが基準圧力Pref以上となったときにエンジンを始動する。この結果、燃圧Pfを迅速に基準圧力Pref以上とすることができ、エンジンの始動性を向上させることができる。また、燃圧Pfが基準圧力Pref未満のときにエンジンを始動する際に生じ得る排気エミッションの悪化を抑止することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ハイブリッド自動車およびその制御方法に関し、詳しくは、内燃機関からの動力と電動機からの動力とにより走行可能なハイブリッド自動車およびその制御方法に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車としては、エンジンの始動時に始動に先立って電動燃料ポンプを駆動するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この自動車では、電動燃料ポンプをエンジンの始動に先立って駆動してエンジンに供給する燃料の圧力を予め上昇させることにより、エンジンの始動性を向上させている。
特開2000−64875号公報
筒内に直接燃料噴射を行なうエンジンでは、吸気マニホールドに燃料噴射を行なうエンジンに比して高圧の燃料圧力が必要となる。このため、電動燃料ポンプから供給された燃料をエンジンの出力軸の動力を用いて更に加圧してエンジンに供給する高圧燃料ポンプが一般的に用いられている。この場合、エンジンの始動に先立って高圧燃料ポンプを駆動することができないから、燃料圧力が不足するときにはエンジンのクランキングに伴って燃料圧力が上昇するのを待つ必要がある。このとき、スタータモータによるエンジンのクランキングはエンジン回転数が低いから、燃料圧力が基準圧力になるには相当な時間を要する。こうした問題に対して電動高圧燃料ポンプを用いることも考えられるが、ポンプ性能を確保するには体格が大きくなってしまう。また、燃料圧力が基準圧力に至る前にエンジンを始動することも考えられるが、この場合、エンジン内の燃焼が安定せず、排気エミッションが悪化する場合を生じる。こうした課題は、筒内に直接燃料を噴射するエンジンに限られず、エンジンの出力軸の動力を用いて燃料を加圧して燃料噴射するタイプのエンジンにも言えることである。
本発明のハイブリッド自動車およびその制御方法は、迅速に内燃機関を始動することを目的の一つとする。また、本発明のハイブリッド自動車およびその制御方法は、ポンプなどの加圧装置を大型化することなく内燃機関の始動性を向上させることを目的の一つとする。さらに、本発明のハイブリッド自動車およびその制御方法は、内燃機関の始動時における排気エミッションの悪化を抑止することを目的の一つとする。
本発明のハイブリッド自動車およびその制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車は、
内燃機関からの動力と電動機からの動力とにより走行可能なハイブリッド自動車であって、
前記内燃機関の出力軸の動力を用いて駆動し、該内燃機関に燃料噴射するための燃料供給管に燃料を加圧して供給する加圧供給手段と、
前記燃料供給管内の燃料圧力を検出する燃圧検出手段と、
前記内燃機関の始動指示がなされたとき、前記燃圧検出手段により検出された燃料圧力が基準圧力以上のときには通常に該内燃機関を始動し、前記燃圧検出手段により検出された燃料圧力が前記基準圧力未満のときには該検出された燃料圧力が基準圧力以上となるまで前記電動機を用いて該内燃機関をモータリングして該内燃機関を始動する始動手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明のハイブリッド自動車では、内燃機関の始動指示がなされたときには、検出した燃料圧力が基準圧力以上のときには通常に内燃機関を始動し、検出した燃料圧力が基準圧力未満のときには燃料圧力が基準圧力以上となるまで電動機を用いて内燃機関をモータリングして内燃機関を始動する。即ち、燃料圧力が基準圧力未満のときには走行用の動力を出力可能な電動機により内燃機関をモータリングして内燃機関を始動するのである。このため、こうした電動機より非力なスタータモータによるクランキングに比して内燃機関の回転数を迅速に高くすることができると共に内燃機関の出力軸の動力を用いて駆動する加圧供給手段による燃料供給管内の燃料圧力を迅速に基準圧力に至らせることができる。この結果、内燃機関を迅速に始動することができる。もとより、加圧供給手段の大型化を招くこともない。また、燃料圧力が基準圧力以上となった後に内燃機関を始動するから、燃料圧力が基準圧力未満のときに内燃機関を始動することによって生じ得る排気エミッションの悪化を招くこともない。ここで、加圧供給手段は、内燃機関の筒内に燃料を直接噴射するための燃料供給管に燃料を加圧する手段とすることもできる。
こうした本発明のハイブリッド自動車において、燃料タンクから燃料を供給する燃料供給手段を備え、前記加圧供給手段は前記燃料供給手段により供給された燃料を加圧する手段であるものとすることもできる。こうすれば、加圧供給手段や燃料供給手段の小型化を図ることができる。
また、本発明のハイブリッド自動車において、前記電動機を用いた前記内燃機関のモータリングが所定時間経過したときに前記燃圧検出手段により検出された燃料圧力が前記所定圧力未満のときには燃料系に異常が発生したと判定する異常判定手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、燃料系の異常を比較的迅速に判定することができる。この場合、異常ランプを点灯するなど、判定結果を出力するのが好ましい。
さらに、本発明のハイブリッド自動車において、前記始動手段による前記内燃機関の始動の際でも運転者の操作に基づく動力が車軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する制御手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関の始動に拘わらず、運転者の要求する動力を車軸に出力することができる。
本発明のハイブリッド自動車において、前記内燃機関の始動指示は、前記ハイブリッド自動車の始動後の最初の前記内燃機関の始動指示であるものとすることもできる。これは、燃料圧力が基準圧力未満となる可能性の高い最初の始動時にこうした始動制御の必要が高いことに基づく。
本発明のハイブリッド自動車において、前記内燃機関をクランキング可能なスタータモータを備え、前記始動手段は前記燃圧検出手段により検出された燃料圧力が基準圧力以上のときには前記スタータモータを用いて前記内燃機関を始動する手段であるものとすることもできる。
本発明のハイブリッド自動車において、前記電動機の回転軸と前記内燃機関の出力軸との接続および接続の解除を行なう接続解除手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、必要に応じて電動機の回転軸と内燃機関の出力軸とを接続したりその接続を解除することができる。
本発明のハイブリッド自動車において、前記内燃機関の出力軸と車軸に連結された駆動軸とに接続され電力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する電力動力入出力手段を備え、前記電動機は前記車軸または該車軸とは異なる車軸に接続されてなり、前記始動手段は前記電動機と前記電力動力入出力手段とを用いて前記内燃機関をモータリングする手段であるものとすることもできる。
本発明のハイブリッド自動車の制御方法は、
内燃機関からの動力と電動機からの動力とにより走行が可能で、前記内燃機関の出力軸の動力を用いて駆動し該内燃機関に燃料噴射するための燃料供給管に燃料を加圧して供給する加圧供給手段を備えるハイブリッド自動車の制御方法であって、
前記内燃機関の始動指示がなされたとき、前記燃料供給管の燃料圧力が基準圧力以上のときには通常に該内燃機関を始動し、前記燃料供給管の燃料圧力が前記基準圧力未満のときには該燃料圧力が基準圧力以上となるまで前記電動機を用いて該内燃機関をモータリングして該内燃機関を始動する
ことを要旨とする。
この本発明のハイブリッド自動車の制御方法によれば、内燃機関の始動指示がなされたときに検出した燃料圧力が基準圧力未満のときには燃料圧力が基準圧力以上となるまで電動機を用いて内燃機関をモータリングして内燃機関を始動するから、こうした走行用の動力を出力可能な電動機より非力なスタータモータによるクランキングに比して内燃機関の回転数を迅速に高くすることができ、内燃機関の出力軸の動力を用いて駆動する加圧供給手段による燃料供給管内の燃料圧力を迅速に基準圧力に至らせることができる。この結果、内燃機関を迅速に始動することができる。もとより、加圧供給手段の大型化を招くこともない。また、燃料圧力が基準圧力以上となった後に内燃機関を始動するから、燃料圧力が基準圧力未満のときに内燃機関を始動することによって生じ得る排気エミッションの悪化を招くこともない。ここで、加圧供給手段は、内燃機関の筒内に燃料を直接噴射するための燃料供給管に燃料を加圧する手段とすることもできる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンにより駆動するエンジン22と、エンジン22をコントロールするエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24と、エンジン22からクランクシャフト26に出力された動力を変速してデファレンシャルギヤ32を介して駆動輪34a,34bに伝達するオートマチックトランスミッション28と、このオートマチックトランスミッション28の変速を制御するオートマチックトランスミッション用電子制御ユニット(以下、ATECUという)30と、エンジン22のクランクシャフト26と動力のやり取りを行なうモータジェネレータ36と、このモータジェネレータ36とインバータ38を介して電力のやり取りを行なうバッテリ40と、エンジン22の始動や停止,モータジェネレータ36の駆動などを制御するハイブリッド用電子制御ユニット50とを備える。
エンジン22は、各気筒内に直接燃料を噴射するようシリンダ内に燃料噴射弁22a〜22fが取り付けられた直噴形の内燃機関として構成されており、エンジン22をクランキングするスタータモータ23が併設されている。筒内噴射する燃料噴射弁22a〜22fには、車両後方に配置された燃料タンク60から燃料ポンプ62により供給されると共にクランクシャフト26の動力によって駆動する高圧燃料ポンプ64により加圧された燃料がデリバリパイプ66によって供給されている。高圧燃料ポンプ64は、例えば、クランクシャフト26の回転により回転駆動するカムシャフトの凹凸による上下運動を用いて駆動させることができる。なお、図示しないが、高圧燃料ポンプ64の吐出側には燃料の逆流を防止すると共にデリバリパイプ66内の燃料圧力を保持するチェックバルブが取り付けられている。また、デリバリパイプ66には、燃料圧力が過剰となるのを防止するリリーフバルブを介して燃料を燃料タンク60に戻すリリーフパイプが取り付けられている。
モータジェネレータ36は、電動機として駆動すると共に発電機としても駆動する同期電動発電機として構成されており、その回転軸に取り付けられたモータ用プーリ46は、エンジン22のクランクシャフト26にクラッチ42を介して接続されたエンジン側プーリ44にベルト48により接続されている。このため、モータジェネレータ36は、エンジン22からクランクシャフト26に出力された動力を用いて発電してバッテリ40を充電したり、バッテリ40からの電力を用いて動力をクランクシャフト26に出力できる。
ハイブリッド用電子制御ユニット50は、CPUを中心とするマイクロプロセッサにより構成されており、図示しないがCPUの他に処理プログラムやデータなどを記憶するROMや一時的にデータを記憶するRAMや入出力ポート、通信ポートを備えている。ハイブリッド用電子制御ユニット50には、モータジェネレータ36に取り付けられた図示しない回転数センサや温度センサからのモータ回転数やモータ温度、インバータ38内に取り付けられた図示しない電流センサからのモータジェネレータ36への相電流、バッテリ40に取り付けられた図示しない温度センサからのバッテリ温度、バッテリ40の出力端子近傍に取り付けられた図示しない電圧センサや電流センサからの端子間電圧や充放電電流、車両を始動するキースイッチ51からのスイッチ信号,シフトレバー52の操作位置を検出するシフトポジションセンサ53からのシフトポジションSP,アクセルペダル54の踏み込み量に対応したアクセル開度Accを検出するアクセルペダルポジションセンサ55からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル56の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ57からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ58からの車速V,デリバリパイプ66に取り付けられデリバリパイプ66内の燃料の圧力(以下、燃圧という)を検出する燃圧センサ68からの燃圧Pfなどが入力ポートを介して入力されており、ハイブリッド用電子制御ユニット50からは、エンジン22のクランクシャフト26をクランキングするスタータモータ23への駆動信号やモータジェネレータ36を駆動制御するためのインバータ38へのスイッチング制御信号、クラッチ42への駆動信号,運転席前方に配置され燃料系の異常を警告するアラーム59への点灯信号,燃料ポンプ62への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット50は、通信ポートを介してエンジンECU24やATECU30と接続されており、必要に応じてエンジンECU24からエンジン22の状態に関するデータやATECU30からオートマチックトランスミッション28の状態に関するデータなどを受信すると共にエンジンECU24やATECU30に制御信号を送信する。ここで、エンジン22の状態に関するデータには、冷却水の水温やエンジン回転数などの他、エンジンECU24により実行されるアイドル回転時の制御値の学習の完了や学習履歴の有無に関するデータも含まれる。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、基本的には、アイドル停車時にアクセルペダル54が踏み込まれていないアクセルOFFであると共にブレーキペダルが踏み込まれているブレーキONの状態でエンジン回転数Neが所定回転数以下であるなどの所定の停止条件が成立したときにエンジン22を自動停止し、ブレーキOFFとされると共にアクセルONとされるなどの所定の始動条件が成立したときにモータジェネレータ36によりエンジン22が自動始動されるアイドルストップ制御が行なわれる。
次に、キースイッチ51をオンとして車両を始動した後に最初にエンジン22を始動するときの処理について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット50により実行される始動処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット50の図示しないCPUは、まず、燃圧センサ68から燃圧Pfを入力し(ステップS100)、燃圧Pfが基準圧力Pref以上であるか否かを判定する(ステップS110)。ここで、基準圧力Prefは、エンジン22の筒内に安定して燃料を噴射してエンジン22を安定して始動することができる程度のデリバリパイプ66内の燃料圧力として設定されており、エンジン22の圧縮比などの性能によって定めることができる。前述したように、高圧燃料ポンプ64の吐出側には燃料の逆流を防止すると共にデリバリパイプ66内の燃料圧力を保持するチェックバルブが取り付けられているから、通常のアイドルストップ制御時には燃圧Pfは基準圧力Pref以上を保持する。デリバリパイプ66内の燃圧Pfが基準圧力Pref未満となるのは、冷間時や長期間にわたってエンジン22を始動しないときなどである。従って、通常は、燃圧Pfは基準圧力Pref以上となる。燃圧Pfが基準圧力Pref以上のときには、安定してエンジン22を始動することができると判断し、スタータモータ23によりクランキングしてエンジン22を始動して(ステップS120)、本ルーチンを終了する。
一方、冷間時や長期間にわたってエンジン22を始動しなかったことにより燃圧Pfが基準圧力Pref未満となっているときには、モータジェネレータ36によりエンジン22をモータリングすると共に運転者のアクセルペダル54の踏み込みに応じたトルクをモータジェネレータ36からクランクシャフト26に出力する(ステップS130)。このとき、クラッチ42はモータジェネレータ36によるエンジン22のモータリングに先立ってオンとされる。ここで、エンジン22をモータリングする際の回転数は、実施例では、車両が走行しているときには車速Vに応じた回転数であり、車両が走行していないときにはエンジン22のアイドル回転数程度の回転数である。そして、モータジェネレータ36によるエンジン22のモータリングを開始してから所定時間、例えば、高圧燃料ポンプ64の駆動によりデリバリパイプ66内の燃圧Pfを十分に基準圧力Pref以上に加圧することができる程度の時間より若干時間を経過したか否かを判定し(ステップS140)、所定時間経過していないときには、燃圧センサ68からの燃圧Pfを入力するステップS100の処理に戻る。モータジェネレータ36によるエンジン22のモータリングを開始してから所定時間経過する前に検出した燃圧Pfが基準圧力Pref以上になると、燃料噴射弁22a〜22fからの燃料噴射と点火制御とを開始してエンジン22を始動して(ステップS120)、本ルーチンを終了する。なお、この場合、エンジン22はモータジェネレータ36によりモータリングされているから、スタータモータ23によるクランキングの必要がないのは言うまでもない。
モータジェネレータ36によるエンジン22のモータリングを開始してから所定時間経過しても検出した燃圧Pfが基準圧力Pref未満のときには、燃料系に異常が生じていると判定し、運転席前方に配置されたアラームを点灯して(ステップS150)、エンジン22を始動することなく、このルーチンを終了する。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、キースイッチ51をオンとして車両を始動した後に最初にエンジン22を始動する際には、デリバリパイプ66内の燃圧Pfが基準圧力Pref未満のときでも、モータジェネレータ36によりエンジン22をモータリングして燃圧Pfを迅速に基準圧力Pref以上としてエンジン22を始動することができる。即ち、燃圧Pfが基準圧力Pref未満でもエンジン22を迅速に始動することができる。また、モータジェネレータ36によりエンジン22をモータリングするから、高圧燃料ポンプ64を電動化することによる大型化を回避することができる。更に、燃圧Pfが基準圧力Pref以上となった後にエンジン22を始動するから、燃圧Pfが基準圧力Pref未満のときにエンジン22を始動することによって生じ得る排気エミッションの悪化を招くこともない。もとより、こうしたエンジン22の始動時でも運転者のアクセルペダル54の踏み込み量に応じたトルクをモータジェネレータ36から出力することにより走行することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、キースイッチ51をオンとして車両を始動した後に最初にエンジン22を始動する際の処理として燃圧Pfが基準圧力Pref未満のときにはモータジェネレータ36によりエンジン22をモータリングするものとしたが、アイドルストップ制御によりエンジン22を自動始動する際の処理についても燃圧Pfが基準圧力Pref未満のときにはモータジェネレータ36によりエンジン22をモータリングするものとしてもよいのは勿論である。
実施例のハイブリッド自動車20では、燃圧Pfが基準圧力Pref以上のときにはスタータモータ23によりエンジン22をクランキングして始動するものとしたが、燃圧Pfが基準圧力Pref以上のときでもモータジェネレータ36によりエンジン22をクランキングして始動するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22のクランクシャフト26のオートマチックトランスミッション28の反対側にクラッチ42を介してモータジェネレータ36を接続するものとしたが、図3の変形例のハイブリッド自動車120に示すように、エンジン122とオートマチックトランスミッション128の間にモータジェネレータ136を配置するものとしてもよい。この場合、エンジン122の運転を停止した状態でエンジン122をモータリングすることなくモータジェネレータ136からの動力をオートマチックトランスミッション128を介して車軸に出力することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22のクランクシャフト26のオートマチックトランスミッション28の反対側にクラッチ42を介してモータジェネレータ36を接続するものとしたが、筒内噴射するエンジンのクランクシャフトの動力を用いて駆動する高圧燃料ポンプにより燃料噴射弁に燃料を供給するデリバリパイプへの燃料を加圧するものであると共にエンジンをモータリング可能なモータを備えるものであれば、如何なる構成としてもよい。例えば、図4の変形例のハイブリッド自動車220に示すように、エンジン222のクランクシャフトに遊星歯車機構224の回転要素の一つを接続し、この遊星歯車機構224の残る二つの回転要素の一方にモータ226を他方に車軸に連結された駆動軸を接続し、この駆動軸に動力を入出力するモータ228を取り付けるものとしてもよい。この場合、エンジン222のモータリングは、駆動軸に出力される反力としてのトルクをモータ228からのトルクでキャンセルしながらモータ226からトルクを出力することにより行なうことができる。また、図5の変形例のハイブリッド自動車320に示すように、エンジン322のクランクシャフトと車軸に連結された駆動軸に相対的に回転する二つのロータ324a,324bからなる対ロータモータ324のロータ324aとロータ324bとを接続し、駆動軸に動力を入出力するモータ326を取り付けるものとしてもよい。この場合、エンジン322のモータリングは、駆動軸に出力される反力としてのトルクをモータ326からのトルクでキャンセルしながら対ロータモータ324からトルクを出力することにより行なうことができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、筒内噴射形のエンジン22の燃料噴射弁22a〜22fに燃料を供給するデリバリパイプへの燃料を高圧燃料ポンプ64により加圧するものとしたが、エンジンのクランクシャフトの動力を用いて燃料噴射弁に燃料を供給するパイプへの燃料を加圧するポンプを備えるものであれば、筒内噴射形のエンジンに限られるものではなく、例えば吸気ポートや副燃焼室に燃料噴射するタイプのエンジンを用いるものとしても構わない。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車産業に利用可能である。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 ハイブリッド用電子制御ユニット50により実行される始動処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車320の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220,320 ハイブリッド自動車、22,122,222,322 エンジン、22a〜22f 燃料噴射弁、23 スタータモータ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28,128 オートマチックトランスミッション、30 オートマチックトランスミッション用電子制御ユニット(ATECU)、32 デファレンシャルギヤ、34a,34b 駆動輪、36,136 モータジェネレータ、38 インバータ、40 バッテリ、42 クラッチ、44 エンジン側プーリ、46 モータ用プーリ、48 ベルト、50 ハイブリッド用電子制御ユニット、51 キースイッチ、52 シフトレバー、53 シフトポジションセンサ、54 アクセルペダル、55 アクセルペダルポジションセンサ、56 ブレーキペダル、57 ブレーキペダルポジションセンサ、58 車速センサ、60 燃料タンク、62 燃料ポンプ、64 高圧燃料ポンプ、66 デリバリパイプ、68 燃圧センサ、226,228,326 モータ、324 対ロータモータ、324a,324b ロータ。

Claims (9)

  1. 内燃機関からの動力と電動機からの動力とにより走行可能なハイブリッド自動車であって、
    前記内燃機関の出力軸の動力を用いて駆動し、該内燃機関に燃料噴射するための燃料供給管に燃料を加圧して供給する加圧供給手段と、
    前記燃料供給管内の燃料圧力を検出する燃圧検出手段と、
    前記内燃機関の始動指示がなされたとき、前記燃圧検出手段により検出された燃料圧力が基準圧力以上のときには通常に該内燃機関を始動し、前記燃圧検出手段により検出された燃料圧力が前記基準圧力未満のときには該検出された燃料圧力が基準圧力以上となるまで前記電動機を用いて該内燃機関をモータリングして該内燃機関を始動する始動手段と、
    を備えるハイブリッド自動車。
  2. 請求項1記載のハイブリッド自動車であって、
    燃料タンクから燃料を供給する燃料供給手段を備え、
    前記加圧供給手段は、前記燃料供給手段により供給された燃料を加圧する手段である
    ハイブリッド自動車。
  3. 前記電動機を用いた前記内燃機関のモータリングが所定時間経過したときに前記燃圧検出手段により検出された燃料圧力が前記所定圧力未満のときには燃料系に異常が発生したと判定する異常判定手段を備える請求項1または2記載のハイブリッド自動車。
  4. 前記始動手段による前記内燃機関の始動の際でも運転者の操作に基づく動力が車軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する制御手段を備える請求項1ないし3いずれか記載のハイブリッド自動車。
  5. 前記内燃機関の始動指示は、前記ハイブリッド自動車の始動後の最初の前記内燃機関の始動指示である請求項1ないし4いずれか記載のハイブリッド自動車。
  6. 請求項1ないし5いずれか記載のハイブリッド自動車であって、
    前記内燃機関をクランキング可能なスタータモータを備え、
    前記始動手段は、前記燃圧検出手段により検出された燃料圧力が基準圧力以上のときには前記スタータモータを用いて前記内燃機関を始動する手段である
    ハイブリッド自動車。
  7. 前記電動機の回転軸と前記内燃機関の出力軸との接続および接続の解除を行なう接続解除手段を備える請求項1ないし6いずれか記載のハイブリッド自動車。
  8. 請求項1ないし5いずれか記載のハイブリッド自動車であって、
    前記内燃機関の出力軸と車軸に連結された駆動軸とに接続され、電力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する電力動力入出力手段を備え、
    前記電動機は、前記車軸または該車軸とは異なる車軸に接続されてなり、
    前記始動手段は、前記電動機と前記電力動力入出力手段とを用いて前記内燃機関をモータリングする手段である
    ハイブリッド自動車。
  9. 内燃機関からの動力と電動機からの動力とにより走行が可能で、前記内燃機関の出力軸の動力を用いて駆動し該内燃機関に燃料噴射するための燃料供給管に燃料を加圧して供給する加圧供給手段を備えるハイブリッド自動車の制御方法であって、
    前記内燃機関の始動指示がなされたとき、前記燃料供給管の燃料圧力が基準圧力以上のときには通常に該内燃機関を始動し、前記燃料供給管の燃料圧力が前記基準圧力未満のときには該燃料圧力が基準圧力以上となるまで前記電動機を用いて該内燃機関をモータリングして該内燃機関を始動するハイブリッド自動車の制御方法。
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