JP2005154609A - 放射線硬化性組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一般式(1)で表されるシリコーン(a)を含有してなることを特徴とする放射線硬化性組成物を用いる。
【化1】
R1及びR2は、それぞれ独立して水素原子、メチル基又はエチル基を示し、nは3〜6の整数を意味する。シリコーン(a)の含有量が放射線硬化性組成物の重量に基づいて0.05〜15重量%であることが好ましく、また、(メタ)アクリレート(b)及び/又は(メタ)アクリロイル基含有オリゴマー(c)を含有してなることが好ましい。
【選択図】なし
Description
なお、本発明の放射線硬化型組成物には複数種類のシリコーン(a)を含有してもよい。
ヒドロキシ基を含有する(メタ)アクリレート(b1)としては、(メタ)アクリロイル基を1〜2個含有する(メタ)アクリレート(b11)及び(メタ)アクリロイル基を3〜14個含有する(メタ)アクリレート(b12)等が含まれる。
これらの(メタ)アクリレート(b)のうち、(メタ)アクリロイル基を3〜14個含有する(メタ)アクリレート(b12)及び(メタ)アクリロイル基を3〜15個含有する(メタ)アクリレート(b22)が好ましく、さらに好ましくはヒドロキシ基を含有し、(メタ)アクリロイル基を3〜14個含有する(メタ)アクリレート(b12)である。
なお、これらの好ましい(b12)及び(b22)を用いる場合でも、紫外線硬化性組成物としての性能(硬度、密着性及び耐硬化クラック性等)のバランスを得るために、(メタ)アクリロイル基を1〜2個含有する(メタ)アクリレート{(b11)及び(b21)}を併用することができる。
(メタ)アクリロイル基含有オリゴマー(c)としては、(メタ)アクリロイル基含有エステルオリゴマー(c1)、(メタ)アクリロイル基含有ウレタンオリゴマー(c2)及び(メタ)アクリロイル基含有エポキシオリゴマー(c3)等が含まれる。
カルボキシル基含有エステルプレポリマーは、カルボキシル基を2個含有するエステルプレポリマー及びカルボキシル基を3〜6個含有するエステルプレポリマー等が含まれる。
(メタ)アクリロイル基含有ポリエステルオリゴマー(c1)のうち、カルボキシル基含有エステルプレポリマーとしてカルボキシル基を3〜6個含有するエステルプレポリマーとヒドロキシ基含有(メタ)アクリレート(b1)との反応生成物が好ましく、さらに好ましくは(b1)が脂肪族(メタ)アクリレートである反応生成物である。
イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーは、イソシアネート基を2個含有するウレタンプレポリマー及びイソシアネート基を3〜16個含有するウレタンプレポリマー等が含まれる。
ジイソシアネートとしては、炭素数6〜13(イソシアナト基の炭素を除く。)のジイソシアネート等が使用でき、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4'−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート、1,3−又は1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−又は2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、2,4'−又は4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート及びα,α,α',α'−テトラメチルキシリレンジイソシアネート等が挙げられる。
グリコールとしては、(c1)に例示したグリコール以外に、ジオールとジカルボン酸とから製造され得るヒドロキシ基含有エステルプレポリマー等も使用することもできる。
(メタ)アクリロイル基含有ウレタンオリゴマー(c2)のうち、イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーとしてイソシアネート基を3〜16個有するウレタンプレポリマーとヒドロキシ基含有(メタ)アクリレート(b1)との反応生成物が好ましく、さらに好ましくは(b1)が脂肪族(メタ)アクリレートである反応生成物である。
エポキシ基含有エポキシプレポリマーは、エポキシ基を2個含有するエポキシプレポリマー及びエポキシ基を3〜10個含有するエポキシプレポリマー等が含まれる。
ジエポキシドとしては、エポキシ基を2個含有する化合物であれば制限なく使用でき、炭素数4〜32(エポキシ基の炭素は含まず)のエポキシ化合物等が用いられ、ポリエチレングリコール(n=1〜10)ジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコール(n=1〜10)ジグリシジルエーテル、ブタンジオールジグリシジルエーテル、ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ノナンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールAジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールFジグリシジルエーテル、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、N,N−ジグリシジルアニリン、(c1)に例示したジカルボン酸のジグリシジルエステル及び3’,4’−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート等が挙げられる。
(メタ)アクリロイル基含有エポキシオリゴマー(c3)のうち、エポキシ基含有エポキシプレポリマーとしてエポキシ基を3〜10個含有するエポキシプレポリマーとヒドロキシ基含有(メタ)アクリレート(b1)との反応生成物が好ましく、さらに好ましくは(b1)が脂肪族(メタ)アクリレートである反応生成物である。
これらの(メタ)アクリロイル基含有オリゴマー(c)のうち、(メタ)アクリロイル基含有ウレタンオリゴマー(c2)が好ましい。
なお、この好ましい(c2)を用いる場合でも、紫外線硬化性組成物としての性能(硬度、密着性及び耐硬化クラック性等)のバランスを得るために、(c1)及び(c2)を併用することができる。
(メタ)アクリレート(b)と(メタ)アクリロイル基含有オリゴマー(c)を併用する場合、この(b)の含有量(重量%)は、(b)及び(c)の合計重量に基づいて、10〜95が好ましく、さらに好ましくは15〜90、特に好ましくは20〜85、最も好ましくは25〜80である。また、(c)の含有量(重量%)は、(b)及び(c)の合計重量に基づいて、5〜90が好ましく、さらに好ましくは10〜85、特に好ましくは15〜80、最も好ましくは20〜75である。
紫外線重合開始剤(d)としては、ラジカル開始剤(d1)及びカチオン開始剤(d2)等が含まれる。
ラジカル開始剤(d1)としては、紫外線(波長200〜400nm程度)を受けることによりラジカルを発生する化合物であれば制限なく使用でき、ベンゾイル基含有ラジカル開始剤、モルフォニル基含有ラジカル開始剤、リン原子含有ラジカル開始剤及びイオウ原子含有ラジカル開始剤等が使用できる。
ベンゾイル基含有ラジカル開始剤としては、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン及びベンゾフェノン等が挙げられる。
モルフォニル基含有ラジカル開始剤としては、2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン及び2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタン−1−オン等が挙げられる。
リン原子含有ラジカル開始剤としては、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキシド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキシド及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシド等が挙げられる。
イオウ原子含有ラジカル開始剤としては、2,4−ジエチルチオキサントン及びイソプロピルチオキサントン等が挙げられる。
ヘキサフルオロリン酸塩としては、トリフェニルスルホニウムホスフェート、p−(フェニルチオ)フェニルジフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート、4−クロルフェニルジフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート、ビス[4−(ジフェニルスルフォニオ)フェニル]スルフィドビスヘキサフルオロフォスフェート及び(2,4−シクロペンタジエン−1−イル)[(1−メチルエチル)ベンゼン]−Fe−ヘキサフルオロホスフェート等が挙げられる。
ヘキサフルオロアンチモン酸塩としては、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、p−(フェニルチオ)フェニルジフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、4−クロルフェニルジフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、ビス[4−(ジフェニルスルフォニオ)フェニル]スルフィドビスヘキサフルオロアンチモネート及びジアリルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート等が挙げられる。
これらの紫外線重合開始剤(d)は単独で用いてもよいし、また2種類以上を併用してもよい。
これらの紫外線重合開始剤(d)のうち、ラジカル開始剤(d1)が好ましく、さらに好ましくはベンゾイル基含有ラジカル開始剤、モルフォニル基含有ラジカル開始剤及びリン原子含有ラジカル開始剤、特に好ましくはモルフォニル基含有ラジカル開始剤及びリン原子含有ラジカル開始剤である。
光増感剤(e)としては、公知の光増感剤等が使用でき、アルキルアミノ光増感剤(e1)及びジアルキルアミノフェニル光増感剤(e2)等が含まれる。
アルキルアミノ光増感剤(e1)としては、モノアルキルアミン(n−ブチルアミン及び2−エチルヘキシルアミン等)、ジアルキルアミン(ジn−ブチルアミン、ジエタノールアミン及びメチルデシルアミン等)、トリアルキルアミン(トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン及び2−ジメチルアミノエチル安息香酸等)が挙げられる。
ジアルキルアミノフェニル光増感剤(e2)としては、4,4'−ジメチルアミノベンゾフェノン、4,4'−ジエチルアミノベンゾフェノン、ジメチルアミノ安息香酸エチル、ジメチルアミノ安息香酸2−(n−ブトキシ)エチル及びジメチルアミノ安息香酸イソアシル等が挙げられる。
これらの他に、トリn−ブチルホスフィン等のりん化合物も使用できる。
これらの光増感剤(e)のうち、トリアルキリアミン及びジアルキルアミノフェニル光増感剤(e2)が好ましく、さらに好ましくはジアルキルアミノフェニル増感剤、特に好ましくは4,4'−ジアルキルアミノベンゾフェノンである。
紫外線吸収剤(f)としては、ベンゾトリアゾール紫外線吸収剤(f1)、ヒンダードアミン紫外線吸収剤(f2)、ベンゾフェノン紫外線吸収剤(f3)、サリチル酸紫外線吸収剤(f4)及びトリアジン紫外線吸収剤(f5)等が含まれる。
ベンゾトリアゾール紫外線吸収剤(f1)としては、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール及び2−(2'−ヒドロキシ−5'−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
ヒンダードアミン紫外線吸収剤(f2)としては、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル[[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドリキシフェニル]メチル]ブチルマロネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケート及びビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート等が挙げられる。
ベンゾフェノン紫外線吸収剤(f3)としては、2,4−ジヒドロベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン及び2,2'−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン等が挙げられる。
サリチル酸紫外線吸収剤(f4)としては、フェニルサリシレート、p−tert−ブチルフェニルサリシレート及びp−オクチルフェニルサリシレート等が挙げられる。
トリアジン紫外線吸収剤(f5)としては、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−トリデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン及び2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−6−(2−ヒドロキシ−4−イソオクチルオキシフェニル−1,3,5−トリアジン等が挙げられる。
これらの紫外線吸収剤(f)のうち、ベンゾトリアゾール紫外線吸収剤(f1)、ヒンダードアミン紫外線吸収剤(f2)及びトリアジン紫外線吸収剤(f5)が好ましく、さらに好ましくはヒンダードアミン紫外線吸収剤(f2)及びトリアジン紫外線吸収剤(f5)である。
無機帯電防止剤(g1)としては、ニ酸化スズ、五酸化アンチモン、スズドープ酸化インジウム、アンチモンドープニ酸化スズ及びアンチモン酸亜鉛等が挙げられる。
無機帯電防止剤(g1)は、1〜100nmの1次粒子径(体積平均粒子径)を持つことが好ましい。なお、1次粒子径は、体積平均粒子経が1nm〜100nmの場合、動的光散乱式粒度分布計(例えば、堀場製作所製LB−550)により測定さる。
これらの帯電防止剤は単独で用いてもよいし、また2種類以上を併用してもよい。
これらの帯電防止剤(g)のうち、無機帯電防止剤(g1)が好ましく、さらに好ましくは五酸化アンチモンである。
無機フィラー(h1)としては、シリカ、酸化チタン、タルク、クレー、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、硫酸バリウム、マイカ、珪藻土シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、酸化ジルコニウム及び水酸化ジルコニウム等が挙げられる。
有機フィラー(h2)としては、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、アクリル樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、メラミン樹脂、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド及びポリビニルピロリドン等が挙げられる。
これらのフィラーは単独で用いてもよいし、また2種類以上を併用してもよい。
これらのフィラー(h)のうち、無機フィラー(h1)が好ましく、さらに好ましくは酸化チタン及びシリカ、特に好ましくはシリカである。
分散剤(i)としては、カチオン界面活性剤(i1)、アニオン界面活性剤(i2)、ノニオン界面活性剤(i3)及び両性界面活性剤(i4)等が含まれる。
これらの分散剤(i)のうち、両性界面活性剤(i4)が好ましく、市場から入手できる両性界面活性剤としては、商品名として、ソルスパース20000(ゼネカ製)、ソルスパース32500(ゼネカ製)及びソルスパース32550(ゼネカ製)等が挙げられる。
分散剤(i)を含有する場合、分散剤(i)の含有量(mg/m2)は、無機帯電防止剤(g1)及び/又は無機フィラー(h1)の比表面積(m2)に基づいて、0.1〜15が好ましく、さらに好ましくは0.5〜10、特に好ましくは1〜5である。すなわち、この場合、(i)の含有量(mg/m2)の下限は、(g1)及び/又は(h1)の比表面積(m2)に基づいて、0.1が好ましく、さらに好ましくは0.5、特に好ましくは1であり、また同様に上限は、15が好ましく、さらに好ましくは10、特に好ましくは5である。
なお、無機帯電防止剤(g1)及び/又は無機フィラー(h1)の比表面積は、窒素ガスによる気体吸着法{JIS R 1626(1996)}によって測定される。
エステル(j3)としては、炭素数4〜10のエステル等が使用でき、酢酸エチル、酢酸ブチル、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、ブチルカルビトールアセテート及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等が挙げられる。
エーテル(j4)としては、炭素数4〜10のエーテル等が使用でき、エチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル及び1,4−ジオキサン等が挙げられる。
脂環式炭化水素(j6)としては、炭素数5〜10の脂環式炭化水素等が使用でき、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロペプタン、シクロオクタン、シクロノナン及びシクロデカン等が挙げられる。
脂肪族炭化水素(j7)としては、炭素数5〜10の脂肪族炭化水素等が使用でき、ペンタン、ヘキサン、ペプタン、オクタン、ノナン及びデカン等が挙げられる。
以上の他に、石油エーテル及び石油ナフサ等も使用できる。
これらの溶剤(j)のうち、アルコール(j1)、ケトン(j2)及びエーテル(j4)が好ましく、さらに好ましくはアルコール(j1)及びケトン(j2)、特に好ましくはアルコール(j1)である。
なお、溶剤(j)を含有する場合、この含有量は放射線硬化性組成物の粘度等によって適宜決定される。
(a)〜(k)の撹拌混合する順番には特に制限がなく、均一に撹拌混合できればよい。
撹拌混合温度(℃)としては均一撹拌混合できれば特に制限はないが、25〜60が好ましく、さらに好ましくは30〜50、特に好ましくは35〜45である。
撹拌混合時間(時間)としては均一撹拌混合できれば特に制限はないが、0.5〜4が好ましく、さらに好ましくは0.75〜3、特に好ましくは1〜2である。
本発明の放射線硬化性組成物をコーテイングする場合、コーティング層の厚さは、2〜100μm程度が好ましい。また、接着剤としてコーティングする場合、コーティング層の厚さは10〜400μm程度が好ましい。なお、溶剤(j)を用いた場合は、乾燥後にこの厚さになることが好ましい。
表1に示す配合量の各組成を、攪拌羽、モーター付ステンレス製配合槽に仕込み、空気雰囲気下40℃に昇温し、この温度で1時間攪拌混合して、本発明の放射線硬化性組成物(実施例1〜11)及び比較用の放射線硬化性組成物(比較例1〜2)を得た。なお、表中の数値は重量部を表し、表1で記載する略号の意味は次の通りである。
A2:デカメチルシクロペンタシロキサン(n=5)
A3:ドデカメチルシクロヘキサシロキサン(n=6)
A4:ディスパロンAQ−7120(アクリルシリコン系平滑剤,楠本化成製)
B :ジペンタエリスリトールテトラアクリレート
C :NKオリゴU−15HA(新中村化学製)
D :1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
J :プロピレングリコールモノメチルエーテル
<評価用試料の調整>
アクリル樹脂板(アクリサンデー製、品番01101、厚み1mm)を30cm(縦)×15cm(横)角にアクリルカッターにて切り出し、表面の保護フィルムを剥がし、塗工面をイソプロピルアルコールで拭き取り乾燥して被塗工板を用意した。
次いで、JIS K5400(1990)「3.3試験片の作成(7.5)バーコーター塗り」に記載されたバーコーターNo.18と同等のバーコーターを用いて、放射線硬化性組成物をアクリル樹脂板に縦方向に塗工し、塗工面が縦方向に垂直になるようにして被塗工板を吊るして22℃で5分間で放置し、さらに50℃の乾燥機内で5分間放置した後、塗工面に紫外線(高圧水銀灯,500mJ/cm2)を垂直に照射することによって放射線硬化性組成物を硬化して、評価用試料を調整した。
評価用試料の塗工面の平滑性を目視により判定した。ブラッシング(縦方向への刷毛目)、柚肌(柚の皮膜状)及びハジキのそれぞれについて、実用上問題はないが一部かすかに観察されたものには1点、一部はっきり観察される又は全体に観察されるものには2点、観察されなかったものには0点として、合計点数を平滑性としした。平滑性の最大値は6点であり、合計点数が少ないほど平滑性に優れる。実用性において問題のないものについては○(平滑性が1点以下)、問題のあるものについては×(平滑性が2点以上)で示す。
ゼブラ製ハイマッキー(油性マーカー、6mm巾、4色;黒、赤、青及び黄色)を用いて、評価用試料の塗工面に直線を5cmの長さ、約1.5cm間隔で各色4本引き、各4色の直線それぞれについて、はじきがないものを0点、1〜2ヶ所にはじきが確認できたものを1点、3ヶ所以上のはじき又は線の端の一部欠けている状態には2点、線の端が全て欠けているものには3点、線として残っていない状態には4点として、評価をおこない合計点数をリコート性とした。リコート性の最大値は16点であり、合計点数が少ないほどリコート性に優れる。実用性において問題のないものについては○(リコート性が2点以下)、問題のあるものについては×(リコート性が3点以上)で示す。
中でも、実施例3〜5((a)の含有量が紫外線硬化性組成物の重量に基づいて0.5〜5重量%且つn=4)の場合、平滑性及びリコート性に極めて優れている。
これらのうち、プラスチック及び金属蒸着プラスチック等のコーティング剤又は接着剤等として好適であり、特にプラスチックのコーティング剤として好適である。プラスチックのコーティング剤のうち、プラスチック成型体のハードコーティング剤(特に傷防止用のハードコーティング剤)として最適である。
プラスチックとしては、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂、スチレン−メタクリル樹脂、トリアセチルセルロース、、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリウレタン、ポリサルホン及びポリアクリロニトリル等が挙げられる。これらのうち、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート及びスチレン−メタクリル樹脂等の透明性の高いプラスチックに好適である。
プラスッチック成型体としては、家電製品用成型体、車両用成型体及び建築材料用成型体等が含まれる。
家電製品用成型体としては、オーディオ又は携帯電話の外装材及び液晶等の保護板等が挙げられる。
車両用成型体としては、ヘッドランプレンズ、ウインカーレンズ、サンルーフ、メーターカバー、バイクの風防及びヘルメットシールド等が挙げられる。
建築材料用成型体としては、高速道路防音壁、間仕切り板及び採光窓等が挙げられる。
これらの他に、額縁用プラスチック板、展示用パネル、光学レンズ、プラスチック容器及び装飾品等にも適用できる。
Claims (6)
- 一般式(1)で表されるシリコーン(a)を含有してなることを特徴とする放射線硬化性組成物。
- シリコーン(a)の含有量が、放射線硬化性樹脂組成物の重量に基づいて0.05〜15重量%である請求項1に記載の放射線硬化性組成物。
- (メタ)アクリレート(b)及び/又は(メタ)アクリロイル基含有オリゴマー(c)を含有してなる請求項1又は2に記載の放射線硬化型組成物。
- (メタ)アクリレート(b)が、水酸基を含有する(メタ)アクリレート(b1)及び/又は水酸基を含有しない(メタ)アクリレート(b2)である請求項3に記載の放射線硬化性組成物。
- プラスチック成型体のハードコーティング用である請求項1〜4のいずれかに記載の放射線硬化性組成物。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の放射線硬化性組成物をコーティングしてなるプラスチック成型体。
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