JP2005153394A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 インクを貯蔵するメインタンクをキャリッジ上ではなく装置本体に置くことでキャリッジの小型化およびキャリッジ移動時のキャリッジ通過用領域を縮小でき、ひいては装置全体を小型化する。
【解決手段】 キャリッジ1の内部のインク貯留室の底部には接続部吸収体56が配置され、そのインク貯留室底部の、ヘッド部6のノズルへインクを供給するインク供給口に接するとともに、ジョイント部29の接合部34が挿入される開口部32を塞いでいる。接続部吸収体56にはサブタンク吸収体31が接合している。キャリッジ1内の上層部は大気連通穴33により大気と連通している。キャリッジ1がメインタンク28側に移動したとき、キャリッジの開口部32にジョイント部29が挿入され、メインタンク28からキャリッジ1内にインクが供給可能になっている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、紙、フィルム、布帛等の記録媒体に液滴を吐出して記録を行う液体吐出ヘッドに関する。特に、被印刷物にインクを吐出して印刷を行なうためのヘッドと、該ヘッドを搭載し被印刷物上を往復運動するキャリッジと、前記ヘッドへ供給するインクを貯蔵するメインタンクと、前記キャリッジに接合し前記ヘッドへ前記メインタンクのインクを供給するジョイント部とを有するインクジェットプリンタに関する。
従来のインクジェットプリンタについて図13、図14、図15、図16、図17、図18を用いて以下に説明する。
まず、従来のインクジェットプリンタの外観について、図13、図14、図15を用いて説明する。図13は、従来のインクジェットプリンタの正面図、図14は、従来のインクジェットプリンタの上面図、図15は、従来のインクジェットプリンタの側面図である。
図13において、インクジェットプリンタの本体25の外観は、ケース24とカバー部23にて形成されている。また、ケース24には通紙口27が設けられている。
次に、図14に示すように、カバー部23は、ケース24にヒンジ部26により連結されている。また、図15に示すように、カバー部23は、ケース24にヒンジ部26にて連結されているため、A方向へ回転自在である。
次に、図16は、図13のB−B線で切断した断面図、図17は、図15のC−C線で切断した断面図である。図16に示すように、キャリッジ1は、主走査モータ2からの駆動を伝達されたプーリ3に掛け回されたベルト4にベルト固定部5にて取り付けられているため、主走査モータ2を駆動することにより、D方向へ移動する。この時、キャリッジ1は、メインレール38とサブレール39に支えられ移動する。また、キャリッジ1には、ヘッド部6に供給するインクを貯蔵するインクカートリッジ(不図示)が着脱自在に搭載され、交換可能となっている。
また、図17に示すように、キャリッジ1に取り付けられたヘッド部6は、印刷を行っていない時には、キャップ7でキャッピングされている。ヘッド部6にて印刷を行った後にヘッド部6をクリーニングするワイパー8は、ワイパーケース9内に取り付けられており、支持プレート10でワイパーケース9は支持されている。支持プレート10は、側板(R)11に取り付けられている。ワイパーケース9の隣には、予備吐出箱12が設けられている。予備吐出箱12は、ヘッド部6のノズルのメニスカスを一定の状態に保つため、印刷を実行する前に、ヘッド部6が吐出を行った時の吐出されたインクを受けるためのものである。
予備吐出箱12は支持プレート10に取り付けられており、支持プレート10は、側板(R)11に取り付けられている。
予備吐出箱12には、廃液チューブ14が取り付けられており、廃液チューブ14は、廃液吸収体13に連結されている。そのため、予備吐出箱12内に、ヘッド部6から吐出されたインクは、廃液チューブ14を通り、廃液吸収体13に吸収される。また、上記キャップ7は、吸引チューブ21によって吸引ポンプ(不図示)に連結されており、キャップ7をヘッド部6に密着させた後に、前記吸引ポンプを作動させることで、ヘッド部6のノズル内の微細なゴミ、粘度の高くなったインクを吸い出すという働きがある。
次に、図18は、キャリッジ1が、図17においてE−E断面線より左側に移動した場合で、かつ印刷用紙15を挿入した場合の、図17のE−E線の断面図である。
印刷用紙15は、図18のF方向に挿入され、G方向より排出される。印刷用紙15をF方向より挿入すると、まず、手差しローラ17と手差し従動ローラ16に印刷用紙15が挟まれ、手差しローラ17と手差し従動ローラ16によりH方向へ印刷用紙15が送られる。その後、印刷用紙15は、プラテン20上を通り、送りローラ19と送り従動ローラ18に挟まれ、H方向へ送られ、排紙口22より排出される。また、プラテン20上に印刷用紙15が存在する時に、キャリッジ1に取り付けられたヘッド部6よりインクが、印刷用紙15へ吐出されることで、印刷用紙15上に画像が形成される。
また、特許文献1に示されるように、空気の入口が設けられ液体で満たされた液体充填装置内に多孔性の材料で形成された燈心を設け、その燈心の端部を、印刷ヘッドと一体に設けられた液体溜め内部の液体吸収材と接合することで液体を液体吸収材に供給する構成が提案されている。
特公昭54―31898号公報
従来のインクジェットプリンタにおいては、キャリッジにインクを貯蔵しておくためのインクカートリッジが搭載されている。また、キャリッジの移動範囲においてキャリッジ通過用領域を確保しなければならない。
これらの事から、インクカートリッジをキャリッジに搭載する従来技術ではキャリッジサイズが大きくなり、装置全体の小型化に向かないという問題がある。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑み、インクを貯蔵するメインタンクをキャリッジ上ではなく装置本体に置くことでキャリッジの小型化およびキャリッジ移動時のキャリッジ通過用領域を縮小でき、ひいては装置全体を小型化することができる液体吐出ヘッドを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、被印刷物に液滴を吐出して印刷を行うためのヘッドを搭載し該被印刷物上を往復移動するキャリッジを有するプリンタにおいて、前記キャリッジに設けられ、前記ヘッドへ供給する液体を貯留する貯留室と、前記貯留室に収納された液体吸収体と、前記貯留室を大気と連通させる大気連通穴と、前記貯留室が設けられた前記キャリッジとは分離して設置された、前記ヘッドへ供給する液体を収容する液体収容容器と、一端が前記液体収容容器に連結された、前記液体収容容器から前記貯留室へ液体を供給するためのジョイント部とを備え、前記液体吸収体が規則性を有する繊維束を使用しており、前記キャリッジには、前記キャリッジが所定の位置に移動したときに前記ジョイント部の他端が進入し、前記貯留室に収納された液体吸収体と接合するための開口部が設けられていることを特徴とする。
上記のとおりの構成では、キャリッジが所定の位置に移動したとき、該キャリッジに設けられた開口部にジョイント部の端部が進入し、前記キャリッジの貯留室に収納された液体吸収体と接合する。この状態で、ジョイント部に連結された液体収納容器から前記貯留室へ液体が供給可能になる。また、このような構成により、印刷を行うヘッドを有するキャリッジの貯留室は印刷に必要な液体だけを貯留する大きさでよいため、キャリッジ自体を小さくすることができる。その結果、キャリッジの移動範囲においてキャリッジ通過用領域を縮小でき装置全体の小型化が可能になる。
さらに、前記液体吸収体には規則性を有する繊維束が使用されている。このため、規則性のない繊維束の場合、液体が繊維間に均等に浸透せず液体吸収体内の繊維間の距離の大きな部分に空気が残留するので液体吸収体に吸収させる液量が比較的少なくなるが、この構成によれば、空気の残留を減少させられる分、吸収させる液量を多くすることができる。このことは、規則性を有する繊維束の吸収体の体積を、規則性のない繊維束の吸収体よりも小さくしても同一の液体保持量を実現できることを意味する。したがって、吸収体の体積を縮小化でき、キャリッジサイズをより小型化することが可能である。
さらに、前記液体吸収体の内部の空隙の体積が前記液体吸収体の全体の体積の30%以上であることが好ましい。この構成により、液体保持量が従来よりも増え、液体吸収体の縮小とともにキャリッジサイズの小型化が可能となる。
また、上記プリンタにおいて、前記キャリッジは前記貯留室の液体を前記ヘッドに供給する供給口を有し、前記液体吸収体は第1の液体吸収体と第2の液体吸収体で構成され、前記貯留室内の前記供給口の近傍に前記第1の液体吸収体が配置され、前記第2の液体吸収体が前記第1の液体吸収体の上部に設けられ、前記開口部は、前記ジョイント部の他端が前記第1の液体吸収体と接合する位置に設けられており、前記第1の液体吸収体の毛細管力が前記第2の液体吸収体の毛細管力より大きいことが好ましい。この構成により、供給口の近傍の第1の液体吸収体の毛管力により、第2の液体吸収体が保持する液体を供給口側に引き込みやすくなるので、第2の液体吸収体が保持する液体をより確実にヘッドに供給可能となる。
また、前記第2の液体吸収体のみが規則性を有する繊維束にて構成されていてもよい。この構成によれば、規則性のない繊維束にて第2の液体吸収体を構成する場合に比べて、液体の保持量がよい。
また、前記第2の液体吸収体が毛細管束にて構成され、かつ該毛細管束の一方の開口部が前記第1の液体吸収体に接する状態で前記貯留室内に収納されていてもよい。
さらに、前記第1の液体吸収体は、規則性を有する繊維束にて構成してもよいし、あるいは規則性のない繊維束にて構成してもよいが、規則性を有する繊維束を使用する方が液体保持量が増加する。また、規則性のない繊維束を使用する場合は、第1の液体吸収体の構成材料の選定範囲が広がり、より安価な材料にて第1の液体吸収体を構成することが可能になる。
また、前記ヘッドは、液滴を吐出させるための熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備えていることが好ましい。この場合、ヘッドは、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより生ずる膜沸騰を利用して前記ヘッドに設けた吐出口より液滴を吐出させるものが好ましい。
なお、規則性を有する繊維束とは疎密空間部を繊維束中に有しないものをいい、規則性のない繊維束とは疎密空間部を繊維束中に有するものをいう。

規則性のない繊維束、すなわち疎密空間部を有する繊維束」とありましたが、「繊維束の中に存在する空間の存在が規則的に揃っていないもの


本発明によれば、メインタンクとなる液体収納容器をキャリッジに搭載せず、プリンタ本体に据え付ける構成とし、キャリッジに、ヘッドへ供給するインクを貯留するサブタンクとなる貯留室を設け、液体収容容器から貯留室へ液体を供給するためのジョイント部の一端を液体収納容器に連結しておき、キャリッジが所定の位置に移動したときにジョイント部の他端がキャリッジの開口部より進入し、貯留室に収納された液体吸収体と接合する構成としたことにより、印刷を行うヘッドを有するキャリッジの貯留室を印刷に必要な液体だけを貯留する大きさで構成できるので、キャリッジ自体を小さくすることができる。その結果、キャリッジの移動範囲においてキャリッジ通過用領域を縮小でき装置全体の小型化が可能になる。
さらに、貯留室内に収容した液体吸収体の材料に、規則性を有する繊維束を使用することにより、液体吸収体に液体を供給したときに液体吸収体内の繊維間の距離の大きな部分に空気が残留し液体吸収体内に吸収される液量が減少するのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態を図1〜図9を用いて以下に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態によるインクジェットプリンタの正面図、図2は本発明の第1の実施形態によるインクジェットプリンタの上面図、図3は本発明の第1の実施形態によるインクジェットプリンタの側面図である。
図1において、インクジェットプリンタの本体25の外観は、ケース24とカバー部23にて形成されている。また、ケース24には通紙口27が設けられている。
次に、図2に示すように、カバー部23は、ケース24にヒンジ部26により連結されている。また、図3に示すように、カバー部23は、ケース24にヒンジ部26にて連結されているため、K方向へ回転自在である。
図4は、本発明の第1の実施形態によるインクジェットプリンタの主要部斜視図である。この図に示すように、キャリッジ1は、主走査モータ2からの駆動を伝達されたプーリ3に掛け回されたベルト4にベルト固定部5にて取り付けられているため、主走査モータ2を駆動することにより、M方向へ移動する。この時、キャリッジ1は、メインレール38とサブレール39に支えられ移動する。
また、インクは本体25に固定されたメインタンク28内に貯蔵されている。インク色はY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の3色でありメインタンク28も3個ある。各メインタンク28にはジョイント部29が接続されている。つまりジョイント部29も3色のインクに対応するため3個ある。それぞれのジョイント部29内部にジョイント部吸収体30が設けられているため、各色のインクがそれぞれのジョイント部吸収体30に充填される。
キャリッジ1がジョイント部29に接続する時、ジョイント部吸収体30はキャリッジ1に設けられた開口部32に挿入される。開口部32も3色のインクに対応するため3個ある。
そして、開口部32内に設けられた接続部吸収体(図5の符号56)にジョイント部吸収体30が接続され、ジョイント部吸収体30に充填されていたインクが前記接続部吸収体に供給される。前記接続部吸収体よりサブタンク吸収体31にインクが供給され、サブタンク吸収体31内にインクが保持される。接続部吸収体56とヘッド部6は、連通穴でつながっており、サブタンク吸収体31内のインクが接続部吸収体56を介してヘッドに供給され、ヘッド部6のノズルより吐出されることで、被印刷物である印刷用紙への印刷が行なわれる。本例では印刷用紙を例にとって説明しているが、紙以外の、例えばフィルムや布帛などの印刷可能なシートであればよい。
図5は、図3のL―L線に沿った断面図である。また、図5は、ヘッド部6が印刷を行なっている状態の図である。この図に示すように、キャリッジ1の内部のインク貯留室の底部には接続部吸収体56が配置され、そのインク貯留室底部の、ヘッド部6のノズルへインクを供給するインク供給口に接するとともに、ジョイント部29の接合部34が挿入される開口部32を塞いでいる。接続部吸収体56にはサブタンク吸収体31が接合している。さらに、キャリッジ1内の上部には空気層があり、大気連通穴33により大気と連通している。
図5に示したキャリッジ1に取り付けられたヘッド部6は、印刷を行っていない時には、キャップ7でキャッピングされている。ヘッド部6にて印刷を行った後にヘッド部6をクリーニングするワイパー8は、ワイパーケース9内に取り付けられており、支持プレート10でワイパーケース9は支持されている。
支持プレート10は、側板(R)11に取り付けられている。ワイパーケース9の隣には、予備吐出箱12が設けられている。予備吐出箱12は、ヘッド部6のノズルのメニスカスを一定の状態に保つため、印刷を実行する前に、ヘッド部6が吐出を行った時に吐出されたインクを受けるためのものであり、支持プレート10に取り付けられている。
予備吐出箱12には、廃液チューブ14が取り付けられており、廃液チューブ14は、廃液吸収体13に連結されている。そのため、予備吐出箱12内に、ヘッド部6から吐出されたインクは、廃液チューブ14を通り、廃液吸収体13に吸収される。
また、上記キャップ7は、吸引チューブ21によって不図示の吸引ポンプに連結されている。キャップ7をヘッド部6に密着させた後に、吸引ポンプを作動させることで、ヘッド部6のノズル内の微細なゴミ、粘度の高くなったインクを吸い出すという働きがある。なお、吸引ポンプにより吸い出されたインクは、吸引ポンプより廃液吸収体13に運ばれ廃液吸収体13に吸収される。
図6は、図5においてキャリッジ1が、サブタンク吸収体31にインクを供給するために、または印刷終了によりキャッピングを行なうためにホームポジションに戻ってきた状態の図である。
図6に示す状態では、ジョイント部29の接合部34はキャリッジ1の開口部32に挿入されている。ジョイント部吸収体30はキャリッジ1内の接続部吸収体56に接合している。キャップ7はヘッド部6に密着している。このとき、キャリッジ1には大気連通穴33が設けられているため、キャリッジ1内は大気と連通している。
次に、図7は、図5のQ−Q線に沿った断面図である。
印刷用紙15は、N方向に挿入され、P方向より排出される。印刷用紙15をN方向より挿入すると、まず、手差しローラ17と手差し従動ローラ16に印刷用紙15が挟まれ、手差しローラ17と手差し従動ローラ16によりO方向へ印刷用紙15が送られる。その後、印刷用紙15は、プラテン20上を通り、送りローラ19と送り従動ローラ18に挟まれ、P方向へ送られ、排紙口22より排出される。また、プラテン20上に印刷用紙15が存在する時に、キャリッジ1に取り付けられたヘッド部6よりインクが、印刷用紙15へ吐出されることで、印刷用紙15上に画像が形成される。
図8は、図6に示したようにキャリッジ1がホームポジションに戻ってきた状態での、メインタンク28とキャリッジ1の中を連絡する流路の詳細図である。なお、図4の記録装置主要部の斜視図ではY、M、Cの3色をキャリッジ1へ供給する構成を示したが、この図8においてはその中の1色に関する流路詳細図を示している。
図8において、メインタンク28内にはメインタンク吸収体35が設けられている。メインタンク吸収体35の内部にはインクが充填されている。メインタンク28には内部を大気に連通させる大気連通穴36が設けられている。メインタンク28には接合部53が設けられている。メインタンク28の接合部53を挿入して接合するジョイント開口部54がジョイント部29の端部に設けられており、接合時にジョイント部吸収体30とメインタンク吸収体35が密着し、メインタンク吸収体35内部のインクがジョイント部吸収体30に供給される。
メインタンク吸収体35内のインクが消費されるとメインタンク28の大気連通穴36より空気がメインタンク28内部に入るので、メインタンク28内部の空間部の圧力は大気圧に維持される。
メインタンク28の接合部53がジョイント開口部54に挿入される前には、メインタンク吸収体35内部のインク成分の蒸発を防ぐためにメインタンク28の接合部53にキャップを設ける構成としても良い。また、ジョイント部吸収体30よりインク成分の蒸発を防ぐためにジョイント開口部54に、接合部53の挿入時のみ開くシャッターを設けても良い。
図6においても説明したが、ジョイント部29の接合部34はキャリッジ1の開口部32に挿入されている。ジョイント部吸収体30はキャリッジ1内の接続部吸収体56に接合している。そして、メインタンク吸収体35よりジョイント部吸収体30に供給されたインクは、ジョイント部吸収体30より接続部吸収体56に供給される。その後、インクは接続部吸収体56からサブタンク吸収体31に供給される。サブタンク吸収体31に供給されたインクは接続部吸収体56を介してヘッド部6に供給されノズルより吐出され印刷用紙に画像を形成する。キャリッジ1には大気連通穴33が設けられている。キャップ7はヘッド6に密着している。ここでインク供給を行なうためには、キャップ7はヘッド部6に接合していても、接合していなくても良い。
インク供給が完了し印刷を行なう場合、またはキャッピングを解除し印刷を行なう場合の、メインタンク28とキャリッジ1の中を連絡する流路の詳細図が図9である。
このような場合、図9に示すように、ジョイント部29に設けられた接合部34はキャリッジ1に設けられた開口部32から離れている。そのため、接続部吸収体56はジョイント部吸収体30から離れている。また、キャップ7は不図示の昇降機構により下方に移動し、キャップ7がヘッド部6より離れた後にキャリッジ1が印刷を行なうために移動する。ここで、接続部吸収体56からのインク成分の蒸発を防止するために開口部32に、接合部34から離れた時に開口部32を閉じるシャッターを設けても良い。また、同様にジョイント部吸収体30からのインク成分の蒸発を防止するために接合部34には、キャリッジ1が離れた時にジョイント部吸収体30を覆うための手段を設けても良い。
上記サブタンク吸収体31は規則性を有する繊維束にて構成されている。サブタンク吸収体31を規則性のない繊維束、すなわち疎密空間部を有する繊維束(繊維束の中に存在する空間の存在が規則的に揃っていないもの)にて構成すると、サブタンク吸収体31に供給されたインクが比較的に毛細管力の大きい繊維間の距離の小さな部分に浸透し、比較的に毛細管力の小さい繊維間の距離の大きな部分に浸透しずらくなる。その結果、繊維間の距離の大きな部分に空気が残留しインクが充填されない部分が発生する。
サブタンク吸収体31を規則性を有する繊維束にて構成すると、サブタンク吸収体31に供給されたインクが各繊維間に均等に浸透していくため繊維間に残留する空気がサブタンク吸収体31を規則性のない繊維束にて構成した場合に比較して減少する。
そのためサブタンク吸収体31を規則性を有する繊維束にて構成した場合、サブタンク吸収体31を規則性のない繊維束にて構成した場合に比べてサブタンク吸収体31へのインク吸収量は増加する。
上記の接続部吸収体56は規則性を有する繊維束にて構成しても、規則性のない繊維束にて構成してもよい。サブタンク吸収体31と同様に、接続部吸収体56も規則性を有する繊維束にて構成した場合、接続部吸収体56を規則性のない繊維束にて構成した場合に比べて接続部吸収体56へのインク吸収量は増加する。この理由は上記サブタンク吸収体31に関する記述と同じであるため説明は省略する。
接続部吸収体56の毛細管力はサブタンク吸収体31の毛細管力より大きく構成されている。そのため接続部吸収体56内のインクがヘッド部6に供給され印刷を行なうことにより消費された場合、サブタンク吸収体31内のインクは接続部吸収体56に供給される。
また、接続部吸収体56とサブタンク吸収体31との吸収体部分を、コストダウンのために接続部吸収体56をなくし、サブタンク吸収体31のみの規則性を有する繊維束にて構成しても良い。ただし、上記の接続部吸収体56を設けた場合のほうがサブタンク吸収体31内部のインクが確実にヘッド部6近傍の接続部吸収体56に供給されるため、より確実にサブタンク吸収体31内のインクをヘッド部6に供給可能である。
またサブタンク吸収体31を毛細管束にて構成しても良い。インクを充填するために毛細管束の開口部は図9において上下方向に配置する。つまり、毛細管束の液体の流動しやすい方向が図9の上下方向となる。
図9においてサブタンク吸収体31を毛細管束にて構成した状態の拡大図が図10である。図10において毛細管束59の一方の開口部60が接続部吸収体56に接している。
この場合、ジョイント部吸収体30から供給されたインクを毛細管束59を構成する全ての毛細管に供給するため接続部吸収体56は必要である。ジョイント部吸収体30から接続部吸収体56に供給されたインクは接続部吸収体56から毛細管束59のそれぞれの毛細管に供給される。接続部吸収体56内のインクがヘッド部6に供給され印刷を行なうことにより消費された場合、毛細管束59の各毛細管内のインクは接続部吸収体56に供給される。
また、上記のサブタンク吸収体31または毛細管束59の内部の空隙が占める体積は、サブタンク吸収体31または毛細管束59の全体の体積の30%以上に構成されている。従来はサブタンク吸収体のインク吸収量がサブタンク吸収体体積の30%未満であったためキャリッジサイズの小型化に限界があったが、本発明では上記のように30%以上としたのでサブタンク吸収体31または毛細管束59を小型化でき、キャリッジサイズの小型化が可能となる。
上記のサブタンク吸収体31、毛細管束59、接続部吸収体56にはインクに対して濡れ性の悪い材質を使用するとインク吸収に時間がかかり、インク吸収からインク排出にかかかる時間(スループット)の低下の要因となるため、インクに対して濡れ性の良好な材質を使用する必要がある。
上記ジョイント部29内に設けるジョイント部吸収体30は、細管等の毛細管力を発生する部材でもよい。
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態について図11及び図12を用いて説明する。この形態による装置構成は第1の実施形態とほぼ同様であるため図面では同一符号を用い、全体の説明は省略する。
図11は、キャリッジ1が、メインタンク28と繋がっているジョイント部29に接合した状態の図である。
図11に示したようにジョイント部29の接合部34はキャリッジ1の開口部32に下方向から挿入されている。
ジョイント部29は、可撓性を有する部材により構成されたジョイントチューブ57と、キャリッジ1と接合する接合部34と、メインタンク28と接合するジョイント接合部58と、ジョイントチューブ57内に配置されたジョイント部吸収体30で構成されている。さらに、ジョイント接合部58には、メインタンク28の接合部53が装着可能なジョイント開口部54が形成されている。接合部34とジョイント接合部58はジョイントチューブ57の両端にそれぞれ連結されている。
ジョイント部吸収体30はキャリッジ1内の接続部吸収体56に接合している。このときジョイント部29の接合部34は不図示の昇降機構により上方へ移動されている。
インク供給が完了し印刷を行なう場合、またはキャッピングを解除し印刷を行なう場合の、メインタンク28とキャリッジ1の中を連絡する流路の詳細図が図12である。
このときジョイント部29の接合部34は不図示の昇降機構により下方へ移動されている。そのため、接合部34はキャリッジ1に設けられた開口部32から離れている。また、キャップ7は不図示の昇降機構により下方に移動している。
ここで、第1の実施形態と同様、接続部吸収体56からのインク成分の蒸発を防止するために開口部32に、接合部34から離れた時に開口部32を閉じるシャッターを設けても良い。また、同様にジョイント部吸収体30からのインク成分の蒸発を防止するために接合部34には、キャリッジ1が離れた時にジョイント部吸収体30を覆うための手段を設けても良い。
本発明の第1の実施形態によるインクジェットプリンタの正面図である。 本発明の第1の実施形態によるインクジェットプリンタの上面図である。 本発明の第1の実施形態によるインクジェットプリンタの側面図である。 本発明の第1の実施形態によるインクジェットプリンタの主要部斜視図である。 図3のL―L線に沿った断面図であり、キャリッジとジョイント部が離れている状態の図である。 図3のL―L線に沿った断面図であり、キャリッジとジョイント部の接合状態の図である。 図5のQ―Q線に沿った断面図である。 本発明の第1の実施形態によるインクジェットプリンタにおけるキャリッジとメインタンクの間の流路の詳細図である。 図8においてキャリッジとジョイント部が離れた状態の図である。 図9においてサブタンク吸収体を毛細管束にて構成した状態の拡大図である。 本発明の第2の実施形態によるインクジェットプリンタにおけるキャリッジとメインタンクの間の流路の詳細図である。 図11においてキャリッジとジョイント部が離れた状態の図である。 従来のインクジェットプリンタの正面図である。 従来のインクジェットプリンタの上面図である。 従来のインクジェットプリンタの側面図である。 図13のB―B線に沿った断面図である。 図15のC−C線に沿った断面図である。 図17のE―E線に沿った断面図である。
符号の説明
1 キャリッジ
2 主走査モータ
3 プーリ
4 ベルト
5 ベルト固定部
6 ヘッド部
7 キャップ
8 ワイパー
9 ワイパーケース
10 支持プレート
11 側板(R)
12 予備吐出箱
13 廃液吸収体
14 廃液チューブ
15 印刷用紙
16 手差し従動ローラ
17 手差しローラ
18 送り従動ローラ
19 送りローラ
20 プラテン
21 吸引チューブ
22 排紙口
23 カバー部
24 ケース
25 本体
26 ヒンジ部
27 通紙口
28 メインタンク
29 ジョイント部
30 ジョイント部吸収体
31 サブタンク吸収体
32 開口部
33 大気連通穴
34 接合部
35 メインタンク吸収体
36 大気連通穴
38 メインレール
39 サブレール
53 メインタンク接合部
54 ジョイント開口部
56 接続部吸収体
57 ジョイントチューブ
58 ジョイント接合部
59 毛細管束
60 開口部(毛細管束の開口部)

Claims (9)

  1. 被印刷物に液滴を吐出して印刷を行うためのヘッドを搭載し該被印刷物上を往復移動するキャリッジを有するプリンタにおいて、
    前記キャリッジに設けられ、前記ヘッドへ供給する液体を貯留する貯留室と、
    前記貯留室に収納された液体吸収体と、
    前記貯留室を大気と連通させる大気連通穴と、
    前記貯留室が設けられた前記キャリッジとは分離して設置された、前記ヘッドへ供給する液体を収容する液体収容容器と、
    一端が前記液体収容容器に連結された、前記液体収容容器から前記貯留室へ液体を供給するためのジョイント部とを備え、
    前記液体吸収体が規則性を有する繊維束を使用しており、
    前記キャリッジには、前記キャリッジが所定の位置に移動したときに前記ジョイント部の他端が進入し、前記貯留室に収納された液体吸収体と接合するための開口部が設けられていることを特徴とするプリンタ。
  2. 前記液体吸収体の内部の空隙の体積が前記液体吸収体の全体の体積の30%以上である請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記キャリッジは前記貯留室の液体を前記ヘッドに供給する供給口を有し、
    前記液体吸収体は第1の液体吸収体と第2の液体吸収体で構成され、
    前記貯留室内の前記供給口の近傍に前記第1の液体吸収体が配置され、
    前記第2の液体吸収体が前記第1の液体吸収体の上部に設けられ、
    前記開口部は、前記ジョイント部の他端が前記第1の液体吸収体と接合する位置に設けられており、
    前記第1の液体吸収体の毛細管力が前記第2の液体吸収体の毛細管力より大きい、請求項1または2に記載のプリンタ。
  4. 前記第2の液体吸収体のみが、規則性を有する繊維束にて構成されている請求項3に記載のプリンタ。
  5. 前記第2の液体吸収体が毛細管束にて構成され、かつ該毛細管束の一方の開口部が前記第1の液体吸収体に接する状態で前記貯留室内に収納されている、請求項3に記載のプリンタ。
  6. 前記第1の液体吸収体は、規則性のない繊維束にて構成されている請求項4または5に記載のプリンタ。
  7. 前記第1の液体吸収体は、規則性を有する繊維束にて構成されている請求項4または5に記載のプリンタ。
  8. 前記ヘッドは、液滴を吐出させるための熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備えている請求項1から7のいずれかに記載のプリンタ。
  9. 前記ヘッドは、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより生ずる膜沸騰を利用して前記ヘッドに設けた吐出口より液滴を吐出させる請求項8に記載のプリンタ。
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