JP2005153233A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 キャップ部材のかしめピン上に付着するインクによる問題を解消するようなインクジェット式記録装置、広くは液体噴射装置、を提供すること。
【解決手段】 複数のノズル開口は、ヘッド部材が第1のフラッシング位置にて停止する際に、第1液体吸収機構のピン部材と略対向するノズル開口を含む対向ノズル開口群と、第1液体吸収機構のピン部材と略対向するノズル開口を含まない非対向ノズル開口群と、に分けられている。液体噴射手段は、各ノズル開口部分の液体の増粘を回復させる場合に、ヘッド部材が第1のフラッシング位置にて停止している際に、非対向ノズル開口群の各ノズル開口の液体を微小滴として吐出するフラッシング処理を実施すると共に、ヘッド部材が第2のフラッシング位置にて停止している際に、対向ノズル開口群の各ノズル開口の液体を微小滴として吐出するフラッシング処理を実施するようになっている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ノズル開口から液体滴を吐出させるヘッド部材を備えた液体噴射装置に関し、特に、ノズル開口における液体の増粘を防止するようにしたものに関する。
インクジェット式プリンタやプロッタ等のインクジェット式記録装置(液体噴射装置の一種)では、記録ヘッド(ヘッド部材)を主走査方向に沿って移動させると共に記録紙(液体被噴射媒体の一種)を副走査方向に沿って移動させ、この移動に連動して記録ヘッドのノズル開口からインク滴を吐出させることにより、記録紙上に画像(文字)を記録する。このインク滴(液体滴)の吐出は、例えば、ノズル開口に連通した圧力発生室においてインク圧力を変化させることで行われる。
インク圧力の変化は、圧力発生素子、例えば、圧電振動子(圧電部材)を利用して行われる。この場合、供給される駆動パルスに応じて圧電振動子が変形し、これにより圧力室の容積が変化し、この容積変化によって圧力室内のインクに圧力変動が生じて、ノズル開口からインク滴が吐出する。
このような記録装置では、複数のパルス波形を一連に接続してなる駆動信号が生成される。一方、階調情報を含む印字データが記録ヘッドに送信される。そして、当該送信された印字データに基づいて、必要なパルス波形のみが前記駆動信号から選択されて圧電振動子に供給される。これにより、ノズル開口から吐出させるインク滴の量を、階調情報に応じて変化させている。
一方、カラー印刷のための記録ヘッドには、複数色のインクをそれぞれ吐出する複数列のノズル開口が並列に設けられている。各色のインクが適宜に重ねて吐出されることにより、所望の色記録が実現されている。複数色のインクは、例えば、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ライトシアンインク及びライトマゼンタインク、である。
ところで、記録ヘッドのノズル開口部分では、インクが空気に曝されているので、インク溶媒(例えば、水)が徐々に蒸発する。このインク溶媒の蒸発によりノズル開口部分のインク粘度が上昇し、記録画像の画質を悪化させる。即ち、当該部分のインク粘度が上昇すると、吐出されたインク滴が正規の方向からずれた方向に飛翔し得る。
このため、インクジェット式記録装置では、ノズル開口部分のインクの増粘を防止する対策がなされている。この増粘対策として、増粘したインクを記録領域外で強制的に吐出するフラッシング動作や、メニスカスの微振動によるインクの撹拌動作がある。ここで、メニスカスとは、ノズル開口にて露出したインクの自由表面のことである。
フラッシング動作は、通常、記録ヘッドの待機ポジションに対応して設けられるインク受け部材に対して行われる。記録ヘッドが往復移動する場合には、その移動領域の両端部のそれぞれに待機ポジションが設けられ、インク受け部材も各待機ポジションに対応して設けられている。
インク受け部材としては、キャップ部材及びフラッシングボックスが用いられている。キャップ部材は、インク吸収材を保持すると共にインク吸引機構に接続される部材であり、インク吸収材を押さえておくための押さえ部材が設けられることが一般である。当該押さえ部材としては、かしめピン等が利用され得る。キャップ部材の構造の一例が、特開2002−62202号公報(特許文献2)に詳しく開示されている。
特開2003−145729 特開2002− 62202
キャップ部材のかしめピン等に向けてインクが吐出されると、図10に示すように、当該インクはかしめピン上に付着する。
図10に示すように、インク吸収材115aに吐出されたインクは、キャップ部材115に接続される吸引機構によって除去され得るが、かしめピン115p上に付着したインクには当該吸引機構の作用が及ばない。従って、かしめピン115p上に付着したインクはそこに留まったままである。
このため、かしめピン115p上へのインク吐出が繰り返されると、かしめピン115p上でインクが堆積し、最悪の場合には記録ヘッド104のノズル開口に接触して、種々の不具合を生じさせ得る。
一方、フラッシング処理時にかしめピン等に向けてインクが吐出されないように、ノズル開口がかしめピンに対して対向しないように配置関係を設定することは、各部材の設計上の自由度を低減させる。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、キャップ部材のかしめピンの位置を任意に決定することができる一方で、かしめピン上に付着するインクによる問題を解消するインクジェット式記録装置、広くは液体噴射装置、を提供することを目的とする。
本発明は、複数のノズル開口を有するヘッド部材と、各ノズル開口部分の液体を噴射させる液体噴射手段と、ヘッド部材を往復移動させる走査手段と、を備え、ヘッド部材は、走査手段によるヘッド部材の移動領域内の2カ所のフラッシング位置にて停止することが可能であり、第1のフラッシング位置にて停止するヘッド部材の複数のノズル開口に対向する位置に、第1液体吸収機構が設けられており、第2のフラッシング位置にて停止するヘッド部材の複数のノズル開口に対向する位置に、第2液体吸収機構が設けられており、第1液体吸収機構の表面には、ピン部材が露出されており、複数のノズル開口は、ヘッド部材が第1のフラッシング位置にて停止する際に、第1液体吸収機構のピン部材と略対向するノズル開口を含む対向ノズル開口群と、第1液体吸収機構のピン部材と略対向するノズル開口を含まない非対向ノズル開口群と、に分けられており、液体噴射手段は、各ノズル開口部分の液体の増粘を回復させる場合に、ヘッド部材が第1のフラッシング位置にて停止している際に、非対向ノズル開口群の各ノズル開口の液体を微小滴として吐出するフラッシング処理を実施すると共に、ヘッド部材が第2のフラッシング位置にて停止している際に、対向ノズル開口群の各ノズル開口の液体を微小滴として吐出するフラッシング処理を実施するようになっていることを特徴とする液体噴射装置である。
本発明によれば、第1液体吸収機構のピン部材と略対向するノズル開口を含む対向ノズル開口群に対するフラッシング処理は、第1液体吸収機構に対して行われず、第2液体吸収機構に対してのみ行われるため、第1液体吸収機構のピン部材上に液体が付着することが防止される。
好ましくは、複数のノズル開口は、複数のノズル列を構成しており、対向ノズル開口群は、ヘッド部材が第1のフラッシング位置にて停止する際に、第1液体吸収機構のピン部材と略対向するノズル開口を含むノズル列であり、非対向ノズル開口群は、ヘッド部材が第1のフラッシング位置にて停止する際に、第1液体吸収機構のピン部材と略対向するノズル開口を含まないノズル列である。
この場合、ノズル列単位でのフラッシング制御が実施できるため、フラッシング制御の効率化が図れる。
また、複数のノズル列にそれぞれ異なる色の液体が供給されるようになっている場合において、異なる色の液体が同一色系の濃色と淡色との対を含む場合、当該対の濃色が供給されるノズル列は、当該対の淡色が供給されるノズル列と隣接していることが好ましい。例えば、シアンインクのノズル列とライトシアンインクのノズル列、及び/または、マゼンタインクのノズル列とライトマゼンタインクのノズル列、は隣接していることが好ましい。
この場合、混色トラブルの発生による美観低下の程度を抑制することができる。
また、液体噴射手段は、隣接する2つのノズル列について、フラッシング処理を交互に実施する(すなわち、同時には実施しない)ようになっていることが好ましい。
この場合、ヘッド部材の隣接する2つのノズル列の間の領域に液体滴が付着することが防止される。
例えば、第1液体吸収機構は、キャップ部材であり、第2液体吸収機構は、フラッシングボックスである。例えば、第1液体吸収機構のピン部材は、キャップ部材内の液体吸収材を保持するために用いられるピン部材である。
また、本発明は、複数のノズル開口を有するヘッド部材と、各ノズル開口部分の液体を噴射させる液体噴射手段と、ヘッド部材を往復移動させる走査手段と、を備え、ヘッド部材は、走査手段によるヘッド部材の移動領域内の2カ所のフラッシング位置にて停止することが可能であり、第1のフラッシング位置にて停止するヘッド部材の複数のノズル開口に対向する位置に、第1液体吸収機構が設けられており、第2のフラッシング位置にて停止するヘッド部材の複数のノズル開口に対向する位置に、第2液体吸収機構が設けられており、第1液体吸収機構の表面には、ピン部材が露出されていることを特徴とする液体噴射装置を制御する制御装置であって、複数のノズル開口について、ヘッド部材が第1のフラッシング位置にて停止する際に、第1液体吸収機構のピン部材と略対向するノズル開口を含む対向ノズル開口群と、第1液体吸収機構のピン部材と略対向するノズル開口を含まない非対向ノズル開口群と、に分けて記憶する記憶部と、各ノズル開口部分の液体の増粘を回復させる場合に、液体噴射手段を制御して、ヘッド部材が第1のフラッシング位置にて停止している際に、非対向ノズル開口群の各ノズル開口の液体を微小滴として吐出するフラッシング処理を実施させると共に、ヘッド部材が第2のフラッシング位置にて停止している際に、対向ノズル開口群の各ノズル開口の液体を微小滴として吐出するフラッシング処理を実施させるようになっている制御本体部と、を備えたことを特徴とする制御装置である。
好ましくは、前記の制御装置は、隣接する2つのノズル列についてフラッシング処理が列毎に交互に実施されるように、液体噴射手段を制御するようになっている。
前記の制御装置は、コンピュータシステムによって実現され得る。
また、コンピュータシステムに各装置または各部を実現させるためのプログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体も、本件の保護対象である。
ここで、記録媒体とは、フロッピーディスク等の単体として認識できるものの他、各種信号を伝搬させるネットワークをも含む。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施の形態のインクジェット式記録装置は、インクジェット式プリンタ1であり、インクカートリッジ2を保持可能なカートリッジホルダ部3と記録ヘッド4(ヘッド部材)とを有するキャリッジ5を備えている。キャリッジ5は、ヘッド走査機構によって、主走査方向に沿って往復移動されるようになっている。
ヘッド走査機構は、ハウジングの左右方向に架設されたガイド部材6と、ハウジングの一方側に設けられたパルスモータ7と、パルスモータ7の回転軸に接続されて回転駆動される駆動プーリー8と、ハウジングの他方側に取付けられた遊転プーリー9と、駆動プーリー8及び遊転プーリー9の間に掛け渡されると共にキャリッジ5に結合されたタイミングベルト10と、パルスモータ7の回転を制御する制御部11(図7参照)と、から構成されている。これにより、パルスモータ7を作動させることによって、キャリッジ5、即ち、記録ヘッド4を、記録紙12の幅方向である主走査方向に往復移動させることができる。
また、プリンタ1は、記録紙12等の記録用媒体を紙送り方向(副走査方向)に送り出す紙送り機構を有する。この紙送り機構は、紙送りモータ13及び紙送りローラ14等から構成される。記録紙12等の記録媒体は、記録動作に連動して、順次送り出される。
キャリッジ5の移動範囲内であって記録領域よりも外側の端部領域には、ホームポジションと、記録ヘッド4(キャリッジ5)の第1待機ポジションと、が設定されている。図2に示すように、ホームポジションは、記録ヘッド4が移動し得るヘッド移動範囲の一側(図の右側)端部に設定されている。また、第1待機ポジションは、ホームポジションに対して記録領域側に略隣接して設定されている。
本実施の形態のプリンタ1は、記録ヘッド4の往動時及び復動時の両方で記録動作を実行する(双方向記録を行う)ように構成されている。そして、図2に示すように、ホームポジションと略隣接する第1待機ポジションWP1に加えて、ホームポジションとは反対側の端部に第2待機ポジションWP2が設けられている。
ホームポジションは、電源オフ時や長時問に亘って記録が行われなかった場合に記録ヘッド4が移動して留まる場所である。記録ヘッド4がホームポジションに位置する時には、図3(d)に示すように、キャッピング機構のキャップ部材15がノズルプレート16(図5参照)に当接してノズル開口17(図5参照)を封止する。キャップ部材15は、ゴム等の弾性部材を上面が開放した略四角形トレー状に成型した部材であり、内部にはフェルト等の保湿材が取り付けられている。記録ヘッド4がキャップ部材15により封止されることで、キャップ内部が高湿度に保たれて、ノズル開口17からのインク溶媒の蒸発が緩和される。
待機ポジションは、記録ヘッド4を走査する際の起点となる位置である。即ち、記録ヘッド4は、通常、この待機ポジションで待機し、記録動作時に待機ポジションから記録領域側へ走査され、記録動作が終了すると待機ポジションに戻る。
本実施の形態の場合、図2を参照して、記録ヘッド4は、第1待機ポジションWP1で待機している状態から第2待機ポジションWP2側へ走査されて往動時の記録動作を行う。この記録動作が終了すると、第2待機ポジションWP2で待機する。次に、記録ヘッド4は、第2待機ポジションWP2で待機している状態から第1の待機ポジションWP1側へ走査されて復動時の記録動作を行う。この記録動作が終了すると、第1の待機ポジションWP1で待機する。以後は、往動時の記録動作と復動時の記録動作とを交互に繰り返し実行する。
待機ポジションには、フラッシング動作(メンテナンス動作の一種)によって記録ヘッド4が排出するインクを回収するためのインク受け部材が設けられる。本実施の形態では、上記のキャップ部材15が、インク受け部材を兼ねている。即ち、キャップ部材15は、図3(a)に示すように、通常は記録ヘッド4の第1待機ポジションの下方位置(ノズルプレート16の下方に少し離隔した位置)に配置されている。そして、記録ヘッド4のホームポジションヘの移動に伴って、図3(d)に示すように、斜上方側(ホームポジション側かつノズルプレート16側)に移動して、ノズル開口17を封止する。
キャップ部材15は、図4に示すように、インク吸収材15aと、それを保持するための複数のかしめピン15pとを有している。かしめピン15pの頭部が、インク吸収材15aの表面上に露出している、
一方、図2に示すように、第2待機ポジションWP2にもインク受け部材18が配設される。このインク受け部材18は、例えば、記録ヘッド4との対向面が開放した箱状のフラッシングボックスによって構成され得る。
さらに、本実施の形態では、待機ポジションと記録領域との間に、加速領域が設定されている。加速領域は、記録ヘッド4の走査速度を所定速度まで加速させるための領域である。
次に、記録ヘッド4について説明する。記録ヘッド4は、図5に示すように、例えばプラスチックからなる箱体状のケース71の収納室72内に、櫛歯状の圧電振動子21が一方の開口から挿入されて櫛歯状先端部21aが他方の開口に臨んでいる。その他方の開口側のケース71の表面(下面)には流路ユニット74が接合され、櫛歯状先端部21aは、それぞれ流路ユニット74の所定部位に当接固定されている。
圧電振動子21は、圧電体21bを挟んで共通内部電極21cと個別内部電極21dとを交互に積層した板状の振動子板を、ドット形成密度に対応させて櫛歯状に切断して構成してある。そして、共通内部電極21cと個別内部電極21dとの間に電位差を与えることにより、各圧電振動子21は、積層方向と直交する振動子長手方向に伸縮する。
流路ユニット74は、流路形成板75を間に挟んでノズルプレート16と弾性板77を両側に積層することにより構成されている。
流路形成板75は、ノズルプレート16に複数開設したノズル開口17とそれぞれ連通して圧力発生室隔壁を隔てて列設された複数の圧力発生室22と、各圧力発生室22の少なくとも一端に連通する複数のインク供給部82と、全インク供給部82が連通する細長い共通インク室83と、が形成された板材である。例えば、シリコンウエハーをエッチング加工することにより、細長い共通インク室83が形成され、共通インク室83の長手方向に沿って圧力発生室22がノズル開口17のピッチに合わせて形成され、各圧力発生室22と共通インク室83との間に溝状のインク供給部82が形成され得る。なお、この場合、圧力発生室22の一端にインク供給部82が接続し、このインク供給部82とは反対側の端部近傍でノズル開口17が位置するように配置されている。また、共通インク室83は、インクカートリッジに貯留されたインクを圧力発生室22に供給するための室であり、その長手方向のほぼ中央にインク供給管84が連通している。
弾性板77は、ノズルプレート16とは反対側の流路形成板75の面に積層され、ステンレス板87の下面側にPPS等の高分子体フィルムを弾性体膜88としてラミネート加工した二重構造である。そして、圧力発生室22に対応した部分のステンレス板87をエッチング加工して、圧電振動子21を当接固定するためのアイランド部89が形成されている。
上記の構成を有する記録ヘッド4では、圧電振動子21を振動子長手方向に伸長させることにより、アイランド部89がノズルプレート16側に押圧され、アイランド部89周辺の弾性体膜88が変形して圧力発生室22が収縮する。また、圧力発生室22の収縮状態から圧電振動子21を長手方向に収縮させると、弾性体膜88の弾性により圧力発生室22が膨張する。圧力発生室22を一旦膨張させてから収縮させることにより、圧力発生室22内のインク圧力が高まって、ノズル開口17からインク滴が吐出される。
すなわち、記録ヘッド4では、圧電振動子21に対する充放電に伴って、対応する圧力室22の容量が変化する。このような圧力室22の圧力変動を利用して、ノズル開口17からインク滴を吐出させたり、メニスカス(ノズル開口17で露出しているインクの自由表面)を微振動させたりすることができる。
記録ヘッド4は、この場合、異なる複数種類の色が記録可能な多色記録ヘッドである。多色記録ヘッドは、複数のヘッドユニットを備えており、各ヘッドユニット毎に使用するインクの種類が設定される。
本実施の形態の記録ヘッド4は、ブラックインクを吐出可能なブラックヘッドユニットと、シアンインクを吐出可能なシアンヘッドユニットと、マゼンタインクを吐出可能なマゼンタヘッドユニットと、イエローインクを吐出可能なイエローヘッドユニットと、ライトシアンインクを吐出可能なライトシアンヘッドユニットと、ライトマゼンタインクを吐出可能なライトマゼンタヘッドユニットと、を備える。各ヘッドユニットは、対応するインクカートリッジ2の各インク収容室と連通するようになっている。そして、各ヘッドユニットが、それぞれ図5を用いて説明した構成を有しており、複数のノズル開口17からなるノズル列が、図6に示すように、各インク色(BK、C、LC、M、LM、Y)毎に形成されている。
図6の例では、各々180個のノズル開口を有する6つのノズル列17a〜17fが、副走査方向に平行に配置されている。第1ノズル列17aのノズル開口には、ブラックインクが供給されるようになっており、第2ノズル列17bのノズル開口には、シアンインクが供給されるようになっており、第3ノズル列17cのノズル開口には、ライトシアンインクが供給されるようになっており、第4ノズル列17dのノズル開口には、マゼンタインクが供給されるようになっており、第5ノズル列17eのノズル開口には、ライトマゼンタインクが供給されるようになっており、第6ノズル列17fのノズル開口には、イエローインクが供給されるようになっている。
図6には、記録ヘッド4が第1待機ポジションWP1に位置決めされた時(図2及び図3(a)参照)の、かしめピン15pの投影位置を点線で示している。すなわち、本実施の形態では、第2ノズル列17bのノズル開口の一部と第5ノズル列17eのノズル開口の一部が、第1待機ポジションWP1において、かしめピン15pに略対向するようになっている。なお、本願の特許請求の範囲及び明細書において「略対向する」とは、フラッシング動作時にノズル開口から吐出されるインク滴(液体滴)がかしめピン(ピン部材)に到達できる位置関係を表すものであり、完全に対向する位置関係の他、微小距離だけずれている位置関係をも包含する。
次に、プリンタ1の電気的構成について説明する。図7に示すように、このインクジェット式プリンタ1は、プリンタコントローラ30とプリントエンジン31とを備えている。
プリンタコントローラ30は、外部インターフェース(外部I/F)32と、各種データを一時的に記憶するRAM33と、制御プログラム等を記憶したROM34と、CPU等を含んで構成された制御部11と、クロック信号を発生する発振回路35と、記録ヘッド4へ供給するための駆動信号等を発生する駆動信号発生回路36と、駆動信号や、印刷データに基づいて展開されたドットパターンデータ(ビットマップデータ)等をプリントエンジン31に送信する内部インターフェース(内部I/F)37と、を備えている。
外部I/F32は、例えば、キャラクタコード、グラフィック関数、イメージデータ等によって構成される印刷データを、図示しないホストコンピュータ等から受信する。また、ビジー信号(BUSY)やアクノレッジ信号(ACK)が、外部I/F32を通じて、ホストコンピュータ等に対して出力される。
RAM33は、受信バッファ、中間バッファ、出力バッファ及びワークメモリ(図示せず)を有している。そして、受信バッファは、外部I/F32を介して受信された印刷データを一時的に記憶し、中間バッファは、制御部11により変換された中間コードデータを記憶し、出力バッファは、ドットパターンデータを記憶する。ここで、ドットパターンデータとは、中間コードデータ(例えば、階調データ)をデコード(翻訳)することにより得られる印字データである。
ROM34には、各種データ処理を行わせるための制御プログラム(制御ルーチン)の他に、フォントデータ、グラフィック関数等が記憶されている。さらにROM34は、メンテナンス情報保持手段として、メンテナンス動作用の設定データをも記憶している。そして、本実施の形態の場合、対向ノズル開口群として、第2ノズル列17bと第5ノズル列17eとを記憶すると共に、非対向ノズル開口群として、その他のノズル列を記憶している。
制御部11は、ROM34に記憶された制御プログラム等に従って各種の制御を行う。例えば、受信バッファ内の印刷データを読み出すと共にこの印刷データを変換して中間コードデータとし、当該中間コードデータを中間バッファに記憶させる。また、制御部11は、中間バッファから読み出した中間コードデータを解析し、ROM34に記憶されているフォントデータ及びグラフィック関数等を参照して、ドットパターンデータに展開(デコード)する。そして、制御部11は、必要な装飾処理を施した後に、このドットパターンデータを出力バッファに記憶させる。
記録ヘッド4の1回の主走査により記録可能な1行分のドットパターンデータが得られたならば、当該1行分のドットパターンデータが、出力バッファから内部I/F37を通じて順次記録ヘッド4の電気駆動系39に出力され、キャリッジ5が走査されて1行分の印刷が行われる。出力バッファから1行分のドットパターンデータが出力されると、展開済みの中間コードデータが中間バッファから消去され、次の中間コードデータについての展開処理が行われる。
さらに、制御部11は、記録ヘッド4による記録動作に先立ってなされるメンテナンス動作(回復動作)を制御する。
プリントエンジン31は、紙送り機構としての紙送りモータ13と、ヘッド走査機構としてのパルスモータ7と、記録ヘッド4の電気駆動系39と、を含んで構成してある。
次に、記録ヘッド4の電気駆動系39について説明する。電気駆動系39は、図5に示すように、順に電気的に接続されたシフトレジスタ回路40、ラッチ回路41、レベルシフタ回路42、スイッチ回路43及び圧電振動子21を備えている。これらのシフトレジスタ回路40、ラッチ回路41、レベルシフタ回路42、スイッチ回路43及び圧電振動子21は、それぞれ、記録ヘッド4の各ノズル開口17毎に設けられている。
この電気駆動系39では、スイッチ回路43に加わる印字データが「1」の場合、スイッチ回路43は接続状態となって駆動信号が圧電振動子21に直接印加され、各圧電振動子21は駆動信号の信号波形に応じて変形する。一方、スイッチ回路43に加わる印字データが「0」の場合、スイッチ回路43は非接続状態となって圧電振動子21への駆動信号の供給が遮断される。
このように、印字データに基づいて、各圧電振動子21に対して駆動信号を選択的に供給できる。このため、与えられる印字データ次第で、ノズル開口17からインク滴を吐出させたり、メニスカスを微振動させたりすることができる。
さて、本実施の形態においては、2カ所の待機ポジションを利用してのフラッシング動作が実現されるようになっている。
すなわち、第1待機ポジションWP1でのフラッシング動作のためには、図8に示す駆動信号FSが、第1ノズル列17aのノズル開口、第3ノズル列17cのノズル開口、第4ノズル列17dのノズル開口及び第6ノズル列17fのノズル開口の各圧電振動子21に対して供給されるようになっている。一方、第2待機ポジションWP2でのフラッシング動作のためには、図8に示す駆動信号FSが、第2ノズル列17bのノズル開口及び第5ノズル列17eのノズル開口の各圧電振動子21に対して供給されるようになっている。駆動信号FSは、駆動信号発生回路36において生成される。
次に、プリンタ1の動作について、図2及び図3に基づいて説明する。
電源が投入されると、まず必要な初期化動作が行われる。その後、記録ヘッド4は待機ポジションで待機する(図3(a)の状態)。1行分の印字データがRAM33の出力バッファから出力されると、記録ヘッド4は、記録動作に先だって、メンテナンス動作(回復動作)を実施する。
このメンテナンス動作は、記録ヘッド4のインク滴の吐出能力を維持するために行われるもので、例えばフラッシング動作と微振動動作とがあり、適宜に選択されて実施される。
具体的には、フラッシング動作は、記録領域外で、記録ヘッド4からインク受け部材(キャップ部材15)に向けて強制的にインクを排出させる動作である。フラッシング動作は、待機ポジションで停止している最中に行われ得る。フラッシング動作を行うと、ノズル開口17付近の増粘したインクが記録ヘッド4の外に排出され、良好な状態のインクに置換される。
微振動動作は、上記したように、インク滴を吐出させない程度に圧力室22を圧力変動させてメニスカスを微振動させる動作であり、本実施の形態では、記録ヘッド4が待機ポジションで停止している最中及び加速領域を移動している最中に行われ得る。
本実施の形態のフラッシング動作について詳細に説明すれば、フラッシング動作によるインク吐出によりキャップ部材15のかしめピン15pにインクを付着させる可能性のあるノズル開口を含むノズル列、すなわち、第2ノズル列17b及び第5ノズル列17eについては、第1待機ポジションWP1でのキャップ部材15に対してのフラッシング動作は実施されず、第2待機ポジションWP2でのフラッシングボックス18に対してのフラッシング動作が行われる。
一方、フラッシング動作によるインク吐出によりキャップ部材15のかしめピン15pにインクを付着させる可能性のあるノズル開口を含まないノズル列、すなわち、第1ノズル列17a、第3ノズル列17c、第4ノズル列17d、第6ノズル列17fについては、第1待機ポジションWP1でのキャップ部材15に対してのフラッシング動作が実施される。
以上のように、本実施の形態によれば、キャップ部材15におけるかしめピン15pの配置位置の如何に関わらず、当該かしめピン15pと略対向するノズル開口を含むノズル列(対向ノズル開口群)のフラッシング処理は、キャップ部材15に対しては行われないため、かしめピン15p上にインクが付着することが防止される。従って、かしめピン上にインクが堆積してノズル開口に接触するという問題が発生しない。
また、本実施の形態では、ノズル列単位でフラッシング動作を制御しているため、フラッシング制御の効率において優れる。
また、シアンインクのノズル列とライトシアンインクのノズル列とが隣接しており、更にマゼンタインクのノズル列とライトマゼンタインクのノズル列とが隣接しているため、たとえ混色トラブルが発生した場合でも、美観低下の程度を抑制することができる。
次に、図9には、記録ヘッド4が待機ポジションWP1に位置決めされた時(図2及び図3(a)参照)の、かしめピン15pの投影位置の他の例が点線で示されている。すなわち、本実施の形態では、第2ノズル列17bのノズル開口の一部と第6ノズル列17fのノズル開口の一部が、第1待機ポジションWP1において、かしめピン15pに略対向するようになっている。
図9のような場合には、隣接する2つのノズル列、特に第4ノズル列17dと第5ノズル列17eとについて、フラッシング処理が列毎に交互に実施される(すなわち、同時には実施されない)ことが好ましい。例えば、第4ノズル列17dのフラッシング動作を所定時間行った後に、第5ノズル列17eのフラッシング動作を所定時間行うことが好ましい。この場合、記録ヘッド4の隣接する2つのノズル列、特には第4ノズル列17dと第5ノズル列17e、の間の領域にインク滴が付着することが防止される。
なお、上記の縦振動振動モードの圧電振動子21に代えて、いわゆるたわみ振動モードの圧電振動子を用いることも可能である。たわみ振動モードの圧電振動子は、充電による変形で圧力室を収縮させ、放電による変形で圧力室を膨張させる圧電振動子である。
更には、圧力室22の容積を変化させる圧力発生素子(圧力変動手段の一例)は、圧電振動子に限定されるものではない。例えば、磁歪素子を圧力発生素子として用い、この磁歪素子によって圧力室22を膨張・収縮させて圧力変動を生じさせるようにしてもよいし、発熱素子を圧力発生素子として用い、この発熱素子からの熱で膨張・収縮する気泡によって圧力室22に圧力変動を生じさせるように構成してもよい。
なお、前述のように、プリンタコントローラ30はコンピュータシステムによって構成され得るが、コンピュータシステムに前記各要素を実現させるためのプログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体201も、本件の保護対象である。
さらに、前記の各要素が、コンピュータシステム上で動作するOS等のプログラムによって実現される場合、当該OS等のプログラムを制御する各種命令を含むプログラム及び当該プログラムを記録した記録媒体202も、本件の保護対象である。
ここで、記録媒体201、202とは、フロッピーディスク等の単体として認識できるものの他、各種信号を伝搬させるネットワークをも含む。
本発明の一実施の形態のインクジェット式記録装置の概略斜視図である。 記録ヘッドの走査範囲を説明する模式図である。 記録ヘッドの動作を説明する模式図であり、(a)は待機ポジションに位置している状態を、(b)は待機位置から記録領域側へ移動している状態を、(c)は記録領域側から待機ポジションに戻ってくる時の状態を、(d)はホームポジションに位置している状態を、それぞれ示す。 キャップ部材の構成の一例を説明するための断面図である。 記録ヘッドの構成を説明するための図である。 各色毎のノズル列とかしめピンとの位置関係の一例を示す図である。 記録ヘッドの電気的構成を示す概略ブロック図である。 フラッシング動作用の駆動信号の一例を示す図である。 各色毎のノズル列とかしめピンとの位置関係の他の例を示す図である。 かしめピンの頭部にインク滴が付着した状態を示す図である。
符号の説明
1 インクジェット式プリンタ
2 インクカートリッジ
3 カートリッジホルダ部
4 記録ヘッド
5 キャリッジ
6 ガイド部材
7 パルスモータ
8 駆動プーリー
9 遊転プーリー
10 タイミングベルト
11 制御部
12 記録紙
13 紙送りモータ
14 紙送りローラ
15 キャップ部材
16 ノズルプレート
17 ノズル開口
17a 第1ノズル列(ブラックインク)
17b 第2ノズル列(シアンインク)
17c 第3ノズル列(ライトシアンインク)
17d 第4ノズル列(マゼンタインク)
17e 第5ノズル列(ライトマゼンタインク)
17f 第6ノズル列(イエローインク)
18 インク受け部材
21 圧電振動子
21a 櫛歯状先端部
21b 圧電体
21c 共通内部電極
21d 個別内部電極
22 圧力発生室
30 プリンタコントローラ
31 プリントエンジン
32 外部インターフェース
33 RAM
34 ROM
35 発振回路
36 駆動信号発生回路
37 内部インターフェイス
39 記録ヘッドの電気駆動系
40 シフトレジスタ回路
41 ラッチ回路
42 レベルシフタ回路
43 スイッチ回路
71 ケース
72 収納室
74 流路ユニット
75 流路形成板
77 弾性板
80 ノズル開口
82 インク供給部
83 共通インク室
84 インク供給管
87 ステンレス板
88 弾性体膜
89 アイランド部
200 記録媒体
201 記録媒体

Claims (10)

  1. 複数のノズル開口を有するヘッド部材と、
    各ノズル開口部分の液体を噴射させる液体噴射手段と、
    ヘッド部材を往復移動させる走査手段と、
    を備え、
    ヘッド部材は、走査手段によるヘッド部材の移動領域内の2カ所のフラッシング位置にて停止することが可能であり、
    第1のフラッシング位置にて停止するヘッド部材の複数のノズル開口に対向する位置に、第1液体吸収機構が設けられており、
    第2のフラッシング位置にて停止するヘッド部材の複数のノズル開口に対向する位置に、第2液体吸収機構が設けられており、
    第1液体吸収機構の表面には、ピン部材が露出されており、
    複数のノズル開口は、ヘッド部材が第1のフラッシング位置にて停止する際に、第1液体吸収機構のピン部材と略対向するノズル開口を含む対向ノズル開口群と、第1液体吸収機構のピン部材と略対向するノズル開口を含まない非対向ノズル開口群と、に分けられており、
    液体噴射手段は、各ノズル開口部分の液体の増粘を回復させる場合に、ヘッド部材が第1のフラッシング位置にて停止している際に、非対向ノズル開口群の各ノズル開口の液体を微小滴として吐出するフラッシング処理を実施すると共に、ヘッド部材が第2のフラッシング位置にて停止している際に、対向ノズル開口群の各ノズル開口の液体を微小滴として吐出するフラッシング処理を実施するようになっている
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 複数のノズル開口は、複数のノズル列を構成しており、
    対向ノズル開口群は、ヘッド部材が第1のフラッシング位置にて停止する際に、第1液体吸収機構のピン部材と略対向するノズル開口を含むノズル列であり
    非対向ノズル開口群は、ヘッド部材が第1のフラッシング位置にて停止する際に、第1液体吸収機構のピン部材と略対向するノズル開口を含まないノズル列である
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 複数のノズル列は、それぞれ異なる色の液体が供給されるようになっており、
    前記異なる色の液体は、同一色系の濃色と淡色との対を含み、
    前記対の濃色が供給されるノズル列は、当該対の淡色が供給されるノズル列と隣接している
    ことを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 液体噴射手段は、隣接する2つのノズル列について、フラッシング処理を交互に実施するようになっている
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の液体噴射装置。
  5. 第1液体吸収機構は、キャップ部材であり、
    第2液体吸収機構は、フラッシングボックスである
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の液体噴射装置。
  6. 第1液体吸収機構のピン部材は、キャップ部材内の液体吸収材を保持するために用いられるピン部材である
    ことを特徴とする請求項5に記載の液体噴射装置。
  7. 複数のノズル開口を有するヘッド部材と、
    各ノズル開口部分の液体を噴射させる液体噴射手段と、
    ヘッド部材を往復移動させる走査手段と、
    を備え、
    ヘッド部材は、走査手段によるヘッド部材の移動領域内の2カ所のフラッシング位置にて停止することが可能であり、
    第1のフラッシング位置にて停止するヘッド部材の複数のノズル開口に対向する位置に、第1液体吸収機構が設けられており、
    第2のフラッシング位置にて停止するヘッド部材の複数のノズル開口に対向する位置に、第2液体吸収機構が設けられており、
    第1液体吸収機構の表面には、ピン部材が露出されている
    ことを特徴とする液体噴射装置を制御する制御装置であって、
    複数のノズル開口について、ヘッド部材が第1のフラッシング位置にて停止する際に、第1液体吸収機構のピン部材と略対向するノズル開口を含む対向ノズル開口群と、第1液体吸収機構のピン部材と略対向するノズル開口を含まない非対向ノズル開口群と、に分けて記憶する記憶部と、
    各ノズル開口部分の液体の増粘を回復させる場合に、液体噴射手段を制御して、ヘッド部材が第1のフラッシング位置にて停止している際に、非対向ノズル開口群の各ノズル開口の液体を微小滴として吐出するフラッシング処理を実施させると共に、ヘッド部材が第2のフラッシング位置にて停止している際に、対向ノズル開口群の各ノズル開口の液体を微小滴として吐出するフラッシング処理を実施させるようになっている制御本体部と、
    を備えたことを特徴とする制御装置。
  8. 隣接する2つのノズル列について、フラッシング処理が交互に実施されるように、液体噴射手段を制御するようになっている
    ことを特徴とする請求項7に記載の制御装置。
  9. 少なくとも1台のコンピュータを含むコンピュータシステムによって実行されて、前記コンピュータシステムに請求項7または8に記載の制御装置を実現させるプログラム。
  10. 少なくとも1台のコンピュータを含むコンピュータシステム上で動作する第2のプログラムを制御する命令が含まれており、
    前記コンピュータシステムによって実行されて、前記第2のプログラムを制御して、前記コンピュータシステムに請求項7または8に記載の制御装置を実現させるプログラム。
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