JP2005151157A - 無線通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 無線通信システムにおいて通信状態が悪化した場合に信号の劣化を抑制する。
【解決手段】 無線通信システムの親機が通信状態に応じて実行するフィルタの選択処理は、サブ親機から送信された信号の電界強度を検出するステップ(S302)と、メモリから閾値Aを読み出すステップ(S303)と、電界強度が閾値A以下である場合に(S304にてYES)、フィルタをONに設定するステップ(S306)と、メモリから閾値Bを読み出すステップ(S307)と、電界強度が閾値B以上である場合に(S308にてYES)、フィルタをOFFに設定するステップ(S310)とを含む。
【選択図】 図3
【解決手段】 無線通信システムの親機が通信状態に応じて実行するフィルタの選択処理は、サブ親機から送信された信号の電界強度を検出するステップ(S302)と、メモリから閾値Aを読み出すステップ(S303)と、電界強度が閾値A以下である場合に(S304にてYES)、フィルタをONに設定するステップ(S306)と、メモリから閾値Bを読み出すステップ(S307)と、電界強度が閾値B以上である場合に(S308にてYES)、フィルタをOFFに設定するステップ(S310)とを含む。
【選択図】 図3
Description
本発明は、通信システムに関し、特に、無線により音声および画像信号の通信を行なう無線通信システムに関する。
従来、一戸建てあるいはマンション等において、来訪者を屋内で確認するための通信システムがある。この通信システムは、屋外に設置されて、来訪者を撮像するためのカメラ付きのドアホン子機と、ドアホン子機と応答するためのドアホン親機と、ドアホン親機と同様に使用されるドアホンサブ親機とを含む。ドアホン親機は、屋内に設置されて、ドアホン子機からの画像をモニタに表示し、音声をスピーカに出力する。ドアホンサブ親機は、ドアホン親機と別の場所に設置されて、ドアホン子機と通信することができる。このような通信システムでは、ドアホン子機とドアホン親機との間の通信、あるいは各親機との間の通信は有線回線により行なわれるため、設置場所を容易に変更することができない。そのため、このようなシステムを一度屋内に設置すると、利用場所がその設置場所に限られるという問題があった。
そこで、このような問題を解決するために、たとえば特開2000−224316号公報(特許文献1)は、親機間において無線通信することができるモニタ付ワイヤレス通話システムを開示する。このシステムは、カメラ付きドアホン子機と、その子機と有線接続されたモニタ付きインターホン親機と、モニタ付きインターホン副親機とを含む。
特許文献1に開示された通話システムによると、モニタ付きインターホン親機は、ドアホン子機と有線回線により接続される一方、インターホン親機とインターホン副親機とは無線通信するため、インターホン副親機の設置場所を容易に変更することができる。
特開2000−224316号公報
しかしながら、たとえば特許文献1に開示された無線通信システムによると、インターホン副親機の場所によって、あるいは電子レンジその他の電子機器による電波の干渉等によって、通信状態が悪化する場合がある。その結果、転送レートが低下したり、ノイズの干渉により、音声信号や画像信号の品質が低下するという問題があった。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、通信状態が悪化した場合に音声信号あるいは画像信号の劣化を最小限に抑制することにより、信号の伝送を維持することができる無線通信システムを提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明のある局面に従うと、無線通信システムは、第1の通信装置と第2の通信装置とを含む。第1の通信装置は、第2の通信装置と無線通信するための第1の通信手段と、第1の通信手段により受信される音声信号の電界強度を検出するための第1の検出手段と、音声信号を音声に変換して出力するための第1の音声出力手段と、音声信号の一部を第1の音声出力手段に伝送するための第1のフィルタ処理手段と、電界強度に基づいて、第1のフィルタ処理手段の作動および停止の切換を制御するための第1の制御手段とを含む。
このような構成を有する無線通信システムによると、第1の通信装置が第2の通信装置から音声信号を受信すると、第1の検出手段がその信号の電界強度を検出する。第1の制御手段は、その電界強度に基づいて(たとえば電界強度のレベルに応じて)、第1のフィルタ処理手段(たとえば、LPF(Low Pass Filter))の動作(たとえばフィルタ処理のONあるいはOFF)を切り換える。たとえば、電界強度のレベルが所定の値よりも小さい場合には、第1のフィルタ処理手段を作動させる。あるいは、電界強度のレベルが所定の値よりも大きい場合には、第1のフィルタ処理手段の作動を停止する。このようにすると、たとえば音声信号に高周波の雑音が含まれている場合には、第1のフィルタ処理手段の作動により、その雑音が除去されるため、第1の音声出力手段は、通信のための音声信号を明瞭に出力することができる。すなわち、通信状態が悪化した場合にも音声信号の劣化を最小限に抑制することができる。その結果、通信状態が悪化した場合にも、信号の伝送を維持することができる無線通信システムを提供することができる。
好ましくは、第1の検出手段は、電界強度を継続して検出する。第1の制御手段は、電界強度と予め定められた閾値との大小関係に基づいて、切換を制御するための第1の動作制御手段を含む。予め定められた閾値は、第1の閾値と、第1の閾値よりも大きな値である第2の閾値とを含む。
このような構成を有する無線通信システムによると、検出される電界強度が閾値を上回っても、あるいは下回わっても、第1のフィルタ処理手段の動作を適切に制御することができる。ここで、第2の閾値は、第1の閾値よりも大きな値を設定する。第1の通信装置において2つの閾値を予め設定することにより、第2の通信装置からの信号の受信状態に応じて、音声信号の伝送を維持することができる。
好ましくは、第1の動作制御手段は、電界強度が第1の閾値を下回る場合には、第1のフィルタ処理手段を作動させ、電界強度が第2の閾値を上回るまで、第1のフィルタ処理手段の作動を継続させ、かつ、電界強度が第2の閾値を上回る場合には、第1のフィルタ処理手段の作動を停止し、電界強度が第1の閾値を下回るまで、第1のフィルタ処理手段の作動の停止を継続する。
このような構成を有する無線通信システムによると、信号の通信が、電界強度が変動するような環境で行なわれても、信号の伝送を維持することができる。第1の通信装置において、電界強度が予め定められた第1の閾値を下回る場合には、第1のフィルタ処理手段が作動するため、所定の条件を満足する音声信号(たとえば所定の周波数以下の音声信号)のみが通過する。また、第1のフィルタ処理手段の作動中に電界強度が一時的に第1の閾値を上回っても、第1のフィルタ処理手段は所定の信号を除去しつづける。その結果、第1の音声出力手段は、明瞭な音声を出力することができる。一方、電界強度が予め定められた第2の閾値を上回る場合には、第1のフィルタ処理手段が作動しないため、受信された音声信号は、全て通過する。また、第1のフィルタ処理手段の作動中に電界強度が一時的に第2の閾値を下回っても、第1のフィルタ処理手段は作動しないため、音声信号の変動が防止される。このようにすると、第1の音声出力手段から出力される音声が利用者にとって聞きづらくなることを防止することができる。
好ましくは、第2の通信装置は、第1の通信装置と無線通信するための第2の通信手段と、第2の通信手段により受信される音声信号の電界強度を検出するための第2の検出手段と、音声信号を音声に変換して出力するための第2の音声出力手段と、音声信号の一部を第2の音声出力手段に伝送するための第2のフィルタ処理手段と、第2の検出手段により検出された電界強度に基づいて、第2のフィルタ処理手段の作動および停止の切換を制御するための第2の制御手段とを含む。
このような構成を有する無線通信システムによると、第2の通信装置が第1の通信装置から音声信号を受信すると、第2の検出手段がその信号の電界強度を検出する。第2の制御手段は、その電界強度に基づいて(たとえば電界強度のレベルに応じて)、第2のフィルタ処理手段(たとえば、LPF)の動作(たとえばフィルタ処理のONあるいはOFF)を制御する。たとえば、電界強度のレベルが所定の値よりも小さい場合には、第2のフィルタ処理手段を作動させる。あるいは、電界強度のレベルが所定の値よりも大きい場合には、第2のフィルタ処理手段の作動を停止する。このようにすると、たとえば音声信号に高周波の雑音が含まれている場合には、第2のフィルタ処理手段の作動により、その雑音が除去されるため、第2の音声出力手段は、通信のための音声信号を明瞭に出力することができる。すなわち、第1の通信装置からの信号の通信状態が悪化した場合にも音声信号の劣化を最小限に抑制することができる。
好ましくは、第2の検出手段は、電界強度を継続して検出する。第2の制御手段は、電界強度と予め定められた閾値との大小関係に基づいて、切換を制御するための第2の動作制御手段を含む。予め定められた閾値は、第3の閾値と、第3の閾値よりも大きな値である第4の閾値とを含む。
このような構成を有する無線通信システムによると、検出される電界強度が閾値を上回っても、あるいは下回っても、第2のフィルタ処理手段の動作を適切に制御することができる。ここで、第4の閾値は、第3の閾値よりも大きな値を設定する。第2の通信装置において2つの閾値を予め設定することにより、第1の通信装置からの信号の受信状態に応じて、音声信号の伝送を維持することができる。
好ましくは、第2の動作制御手段は、電界強度が第3の閾値を下回る場合には、第2のフィルタ処理手段を作動させ、電界強度が第4の閾値を上回るまで、第2のフィルタ処理手段の作動を継続させ、かつ、電界強度が第4の閾値を上回る場合には、第2のフィルタ処理手段の作動を停止し、電界強度が第3の閾値を下回るまで、第2のフィルタ処理手段の作動の停止を継続する。
このような構成を有する無線通信システムによると、信号の通信が、電界強度が変動するような環境で行なわれても、信号の伝送を維持することができる。第2の通信装置において、電界強度が予め定められた第3の閾値を下回る場合には、第2のフィルタ処理手段が作動するため、所定の条件を満足する音声信号(たとえば所定の周波数以下の音声信号)のみが通過する。また、第2のフィルタ処理手段の作動中に電界強度が一時的に第3の閾値を上回っても、第1のフィルタ処理手段は所定の信号を除去しつづける。その結果、第2の音声出力手段は、明瞭な音声を出力することができる。一方、電界強度が予め定められた第4の閾値を上回る場合には、第2のフィルタ処理手段が作動しないため、受信された音声信号は、全て通過する。また、第2のフィルタ処理手段の停止中に電界強度が一時的に第2の閾値を下回っても、第2のフィルタ処理手段は作動しないため、音声信号の変動が防止される。このようにすると、第2の音声出力手段から出力される音声が利用者にとって聞きづらくなることを防止することができる。
好ましくは、無線通信システムはさらに、第1の通信装置と有線通信することができる第3の通信装置を含む。第1の通信装置はさらに、利用者が音声を入力するための第1の入力手段と、第3の通信装置からの信号を受信するための第1の受信手段と、第1の入力手段から入力される信号と、第1の受信手段から入力される信号とを選択的に切り換えて、第1の通信手段に伝送するための入力切換手段と、第3の通信装置に音声信号を出力するための音声信号出力手段と、第1のフィルタ処理手段からの音声信号の出力先を、第1の音声出力手段および音声信号出力手段のいずれかに切り換えるための出力切換手段とを含む。
このような構成を有する無線通信システムによると、第3の通信装置と第1の通信装置との通信、あるいは第3の通信装置と第2の通信装置との通信では、電界強度に基づく音声信号のフィルタ処理により、音声を明瞭に伝送することができる。
この発明の他の局面に従うと、無線通信システムは、第1の通信装置と、第1の通信装置と無線通信する第2の通信装置とを含む。第1の通信装置は、予め定められたデータである第1の基準データに基づいて、画像信号を圧縮するための圧縮手段と、圧縮された画像信号を第2の通信装置に送信するための送信手段とを含む。第2の通信装置は、第1の通信装置から送信された信号を受信するための受信手段と、信号の通信状態を検出するための検出手段と、予め定められたデータである、画像信号の伸張処理のための第2の基準データを記憶するための記憶手段と、通信状態に基づいて、第2の基準データから、伸張処理に使用される基準データを選択するための選択手段と、選択された第2の基準データに基づいて、画像信号に対して伸張処理を実行するための伸張手段と、画像を表示するための表示手段とを含む。
このような構成を有する無線通信システムによると、第1の通信装置は、予め定められた第1の基準データ(たとえば量子化データ)により画像信号を圧縮して無線により送信する。第2の通信装置が第1の通信装置から送信された信号を受信すると、その信号の通信状態が検出される。選択手段は、その通信状態(たとえば、電界強度)に基づいて、画像信号の伸張処理に使用するための第2の基準データ(たとえば量子化データ)を選択する。このようにすると、第1の通信装置からの受信信号の状態に応じて画像の復元の程度が切り換えられるため、第2の通信装置は、良好な画像を表示することができる。これにより、信号の通信状態に応じて、画像信号の伝送を維持することができる無線通信システムを提供することができる。
好ましくは、検出手段は、第1の通信装置から送信された信号の電界強度を検出するための電界強度検出手段と、信号のビット誤り率を検出するためのビット誤り率検出手段とを含む。記憶手段は、第2の基準データとして、電界強度の範囲とビット誤り率の閾値と予め定められた複数の量子化テーブルのデータを記憶する。選択手段は、電界強度の範囲とビット誤り率の閾値とに基づいて、複数の量子化テーブルから、伸張処理に使用される量子化テーブルを選択するための量子化テーブル選択手段を含む。
このような構成を有する無線通信システムによると、第2の通信装置が第1の通信装置から信号を受信すると、第2の通信装置において、第1の通信装置から送信された信号の電界強度と、信号のビット誤り率とが検出される。また、第2の通信装置は、第1の通信装置からの信号の電界強度の範囲とビット誤り率の範囲とに応じた量子化テーブルを選択する。第2の通信装置は、電界強度あるいはビット誤り率の範囲(たとえば、上限値と下限値、あるいは特定の閾値以上であるか否か)に基づいて画像を復元する。したがって、第2の通信装置における画像信号の伸張処理は、電界強度の範囲とビット誤り率の閾値とに応じて選択されたデータに基づいて実行することができるため、通信状態に応じて画像を良好に再現することができる。
好ましくは、電界強度の範囲は、予め定められた第1の閾値と、第1の閾値よりも大きな第2の閾値とにより定められる。複数の量子化テーブルは、第1の量子化テーブルのデータと、第1の量子化テーブルのデータよりも小さなデータである第2の量子化テーブルのデータとを含む。量子化テーブル選択手段は、検出された電界強度が第1の閾値以下である場合、および検出された電界強度が第1の閾値を上回り、かつビット誤り率が予め定められた閾値より大きい場合のいずれかの場合には、第1の量子化テーブルを選択し、検出された電界強度が第2の閾値以上である場合、および検出された電界強度が第2の閾値を下回り、かつビット誤り率が予め定められた閾値以下である場合のいずれかの場合には、第2の量子化テーブルを選択する。
このような構成を有する無線通信システムによると、たとえば第1の通信装置からの信号の電界強度が第1の閾値以下である場合には、伸張手段は、第1の量子化テーブルに格納されたデータ(すなわち圧縮率)に基づいて、画像信号を復元する。この場合、第1の量子化テーブルに格納されたデータは、第2の量子化テーブルに格納されているデータよりも大きいため、復元される画像信号は、第2の量子化テーブルのデータに基づいて復元される画像よりも、圧縮伸張率が大きい為、荒く復元される。一方、たとえば、第1の通信装置からの信号の電界強度が第2の閾値以上である場合には、画像信号は、第2の量子化テーブルのデータに基づいて復元されるため、第1の量子化テーブルに基づいて復元される場合よりも、圧縮伸張率が小さい為、第1の量子化テーブルより劣化していない画像が復元される。
好ましくは、第2の通信装置はさらに、量子化テーブル選択手段の選択結果を表わす情報を第1の通信装置に送信するための送信手段を含む。第1の通信装置はさらに、第2の通信装置から送信された情報を受信するための受信手段と、受信された情報から、選択結果を取得するための取得手段と、取得された選択結果に基づいて、第1の基準データである予め定められた量子化テーブルに変更するための変更手段とを含む。
このような構成を有する無線通信システムによると、第2の通信装置が画像信号の伸張のためのデータの選択結果を表わす情報を送信する。第1の通信装置がその情報を受信すると、選択結果が検出される。第1の通信装置は、その結果に基づいて(たとえば選択結果に対応する電界強度に応じて)、量子化テーブルを変更する。このようにすると、第1の通信装置から第2の通信装置に送信される画像信号は変更された量子化テーブルにより圧縮される。この量子化テーブルは、第1の通信装置と第2の通信装置との間の通信状態に応じて変更されている。したがって、第2の通信装置は、通信状態に応じて圧縮された画像信号を受信することができるため、画像信号を伸張するためのデータを適切に選択することができる。その結果、第2の通信装置は、通信状態が悪化した場合であっても、良好な画像信号を表示することができる。
好ましくは、第1の通信装置はさらに、第2の通信装置において検出された電界強度に応じた複数の量子化テーブルを記憶するための量子化テーブル記憶手段を含む。取得手段は、受信された情報から、第2の通信装置において検出された電界強度と、適切な量子化テーブルが選択されなかったことを表わす情報とを取得する。変更手段は、エラー情報が取得された場合に、量子化テーブル記憶手段から、電界強度に応じた量子化テーブルを選択するための手段と、予め定められた量子化テーブルを、選択された量子化テーブルに変更するための手段とを含む。
このような構成を有する無線通信システムによると、第2の通信装置において適切な量子化テーブルが選択されなかった場合には、第2の通信装置は、その旨およびその場合の電界強度を含む情報を第1の通信装置に通知する。第1の通信装置がその情報を受信する
と、第2の通信装置は前回処理(1フレーム前の処理)で選択された量子化テーブルを継続して使用する事として設定される。その結果、変更後の圧縮率に基づいて圧縮された画像信号が、第1の通信装置から第2の通信装置に送信されるため、第2の通信装置は、受信した画像信号を再び適切に復元することができる。
と、第2の通信装置は前回処理(1フレーム前の処理)で選択された量子化テーブルを継続して使用する事として設定される。その結果、変更後の圧縮率に基づいて圧縮された画像信号が、第1の通信装置から第2の通信装置に送信されるため、第2の通信装置は、受信した画像信号を再び適切に復元することができる。
好ましくは、無線通信システムはさらに、第1の通信装置と有線通信する第3の通信装置を含む。第1の通信装置は、第3の通信装置から入力される画像信号からデジタルの画像信号を生成するための生成手段をさらに含む。圧縮手段は、予め定められた量子化テーブルに基づいて、生成された画像信号を圧縮する。
このような構成を有する無線通信システムによると、第3の通信装置(たとえば家屋のドアに設置されるドアホン)に入力される画像信号は、第1の通信装置を経て第2の通信装置に伝送される。このとき、電界強度に基づいて画像信号の量子化テーブルが切り換えられるため、第3の通信装置と第2の通信装置との間の通信において、伝送される信号の劣化を防止することができる。
好ましくは、第1の通信装置と第2の通信装置との間における無線通信は、ブルートゥース規格に対応した通信である。
このような構成を有する無線通信システムによると、第1の通信装置と第2の通信装置との間において電波干渉を受けても、各通信装置間における通信に影響を受けなくなる。その結果、通信信号の劣化を防止し、また通信のリアルタイム性を確保することができる。また、ブルートゥース規格には、音声専用のチャネルが存在するため、音声信号に関するアプリケーションの使用が容易になる。その結果、無線通信システムにおける通信を多様化することができる。さらに、その他の通信規格に基づく通信に比べて、電力の消費を抑制することができるため、第1の通信装置あるいは第2の通信装置のいずれかが携帯可能な移動通信端末であっても、使用可能電力の不足等による使用の制限を受けにくくなる。これにより、利用者に対する利便性を向上させることができる。
本発明に係る無線通信システムによると、通信装置間において無線通信時における通信状態が悪化しても、音声信号あるいは画像信号の劣化が最小限に抑制されるため、信号の伝送レベルの低下を防止することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る無線通信システムに含まれる親機100とサブ親機200と子機150とを表わすブロック図である。親機100とサブ親機200との間の無線通信は、たとえばBluetooth規格のSCO(Synchronous Connection Oriented)リンクに基づいて行なわれるが、通信の態様はこれに限られない。親機100と子機150との間の通信は、たとえば有線通信であるが、通信の態様はこれに限られず、無線通信であってもよい。
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る無線通信システムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る無線通信システムに含まれる親機100とサブ親機200と子機150とを表わすブロック図である。親機100とサブ親機200との間の無線通信は、たとえばBluetooth規格のSCO(Synchronous Connection Oriented)リンクに基づいて行なわれるが、通信の態様はこれに限られない。親機100と子機150との間の通信は、たとえば有線通信であるが、通信の態様はこれに限られず、無線通信であってもよい。
なお、本実施の形態に係る無線通信システムとは、親機、子機等と称される複数の通信装置が戸外(たとえばドアの外側)と屋内とにそれぞれ設置されるドアホンシステム、インターホンシステム等をいう。
図1に示すように、親機100は、親機マイク103と、親機スピーカ104と、親機音声入力セレクタ105と、親機音声出力セレクタ106と、親機A/D(Analog to Digital)変換部107と、親機D/A(Digital to Analog)変換部108と、親機音声圧縮部109と、親機音声伸張部110と、親機マイコン111と、親機フィルタ選択部112と、親機無線制御部120と、親機アンテナ119とを含む。
親機無線制御部120は、親機送信用信号処理部113と、親機受信用信号処理部114と、親機送信部115と、親機受信部116と、親機送受信切換スイッチ117と、親機電界強度検出部118とを含む。親機無線制御部120は、好ましくは、たとえばBluetoothベースバンドチップであるが、これに限られない。
同様に、サブ親機200は、サブ親機マイク221と、サブ親機スピーカ222と、サブ親機A/D変換部223と、サブ親機D/A変換部224と、サブ親機音声圧縮部225と、サブ親機音声伸張部226と、サブ親機マイコン227と、サブ親機フィルタ選択部228と、サブ親機無線制御部236と、サブ親機アンテナ235とを含む。
サブ親機無線制御部236は、サブ親機送信用信号処理部229と、サブ親機受信用信号処理部230と、サブ親機送信部231と、サブ親機受信部232と、サブ親機送受信切換スイッチ233と、サブ親機電界強度検出部234とを含む。サブ親機無線制御部236は、好ましくは、たとえばBluetoothベースバンドチップであるが、これに限られない。
また、子機150は、子機マイク153と、子機送信用信号処理部154と、子機受信用信号処理部155と、子機スピーカ156とを含む。
図1を再び参照して、親機100において、親機マイク103を介して入力される信号および子機150から入力される音声信号は、親機音声入力セレクタ105に入力される。親機音声入力セレクタ105は、親機マイコン111から出力される制御信号に基づいて、信号の入力経路を選択する。その結果、親機マイク103からの信号と子機150からの信号とのいずれかの信号が、親機音声入力セレクタ105から出力される。
親機音声入力セレクタ105から出力される信号は、A/D変換部107に入力される。A/D変換部107は、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
A/D変換部107から出力される信号は、親機音声圧縮部109に入力される。親機音声圧縮部109は、所定の圧縮条件に基づいて入力信号を圧縮する。このときの圧縮処理の態様は、特に限られない。
親機音声圧縮部109から出力される信号は、親機無線制御部120の親機送信用信号処理部113に入力される。親機送信用信号処理部113は、誤り検出符号を入力信号に付加する。親機送信用信号処理部113は、その後、所定の条件に基づいて、暗号化処理と、データの白色化処理と、誤り訂正符号化処理とを実行する。
親機送信用信号処理部113から出力される信号は、親機送信部115に入力される。親機送信部115は、入力信号を変調して、送信用の信号を生成する。
親機送信部115から出力される信号は、親機送受信切換スイッチ117を介して親機アンテナ119に出力され、さらに無線送信される。
一方、親機100において、親機アンテナ119が受信した信号は、親機送受信切換スイッチ117を介して親機受信部116と親機電界強度検出部118とに入力される。親機受信部116は、受信信号を復調する。親機電界強度検出部118は、受信信号の電界強度を検出する。電界強度は、RSSI(Received Signal Strength Indicator)値として表わされる。この検出結果は、親機マイコン111に入力される。
親機受信部116から出力される信号は、親機受信用信号処理部114に入力される。親機受信用信号処理部114は、入力信号に対して、誤り訂正、逆白色化、誤り検出、その他の処理を実行する。
親機受信用信号処理部114から出力される信号は、親機フィルタ選択部112に入力される。親機フィルタ選択部112は、入力信号を選択的に通過するように、親機マイコン111により選択されたフィルタ処理を実行する。これにより、親機フィルタ選択部112は、所定の周波数を下回る音声信号を出力したり、所定の周波数を上回る音声信号を出力したり、あるいは特定の周波数域に含まれる音声信号を出力したりすることができる。このフィルタ処理の選択に関する制御構造は、図3において詳述する。
親機マイコン111は、親機無線制御部120との間で所定の通信を行なう。親機マイコン111は、電界強度検出部118からの信号に基づいて、フィルタ処理を選択する。親機マイコン111は、切換信号を親機音声出力セレクタ106に送信することにより、親機音声入力セレクタ105における信号の入力源、あるいは親機音声出力セレクタ106における信号の出力先を切り換える。
親機フィルタ選択部112から出力される信号は、親機音声伸張部110に入力される。親機音声伸張部110は、所定の信号処理が可能になるように、予め設定された伸張条件に基づいて入力信号を伸張する。
親機音声伸張部110から出力される信号は、親機D/A変換部108に入力される。親機D/A変換部108は、デジタル信号をアナログ信号に変換する。
親機D/A変換部108から出力される信号は、親機音声出力セレクタ106に入力される。親機音声出力セレクタ106は、親機マイコン111からの制御信号に基づいて、親機スピーカ104と子機150とのいずれかに対して、音声信号を選択的に出力する。
図1を再び参照して、サブ親機200において、サブ親機マイク221を介して入力される信号は、サブ親機A/D変換部223に入力される。サブ親機A/D変換部223は、アナログの音声信号をデジタルの音声信号に変換する。
サブ親機A/D変換部223から出力される信号は、サブ親機音声圧縮部225に入力される。サブ親機音声圧縮部225は、予め設定された圧縮率に基づいて、音声信号を圧縮する。
サブ親機音声圧縮部225から出力される信号は、サブ親機無線制御部236のサブ親機送信用信号処理部229に入力される。サブ親機送信用信号処理部229は、所定の誤り検出符号を入力信号に付加する。サブ親機送信用信号処理部229はさらに、暗号化処理、データの白色化処理、あるいは誤り訂正符号化処理等を実行する。
サブ親機送信用信号処理部229から出力される信号は、サブ親機送信部231に入力される。サブ親機送信部231は、入力信号を変調することにより、送信用の信号を生成する。
サブ親機送信部231から出力される信号は、サブ親機送受信切換スイッチ233を介してサブ親機アンテナ235に出力され、無線送信される。
一方、サブ親機200のサブ親機無線アンテナ235が受信した無線信号は、サブ親機送受信切換スイッチ233を介して、サブ親機受信部232とサブ親機電界強度検出部234とに入力される。サブ親機受信部232は、入力信号を復調する。サブ親機電界強度検出部234は、受信信号の電界強度を検出する。この検出結果は、サブ親機マイコン227に入力される。
サブ親機受信部232から出力される信号は、サブ親機受信用信号処理部230に入力される。サブ親機受信用信号処理部230は、入力信号に対して、誤り訂正処理、逆白色化処理、暗号解読処理、あるいは誤り検出処理等を実行する。
サブ親機受信用信号処理部230から出力される信号は、サブ親機フィルタ選択部228に入力される。サブ親機フィルタ選択部228は、サブ親機マイコン227からの制御信号に基づいて、選択されたフィルタ処理を実行して、特定の音声信号を出力する。
サブ親機フィルタ選択部228から出力される信号は、サブ親機音声伸張部226に入力される。サブ親機音声伸張部226は、予め定められた伸張処理の設定に基づいて、入力信号を伸張する。これにより、圧縮されていた信号は、復元される。
サブ親機音声伸張部226から出力される信号は、サブ親機D/A変換部224に入力される。サブ親機D/A変換部224は、デジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換する。
サブ親機D/A変換部224から出力される信号は、サブ親機スピーカ222に入力される。その結果、サブ親機スピーカ222は、サブ親機200が無線により受信した信号を出力することができる。
図1を再び参照して、子機マイク153から出力される信号は、子機送信用信号処理部154に入力される。子機送信用信号処理部154は、入力信号を変換して送信信号を生成する。
子機送信用信号処理部154から出力される送信信号は、通信回線を介して親機100の親機音声入力セレクタ105に入力される。
親機100の親機音声出力セレクタ106から出力される信号は、子機受信用信号処理部155に入力される。子機受信用信号処理部155は、入力信号を変換して、子機スピーカ156に出力する。これにより、子機スピーカ156は、親機100からの音声信号を出力することができる。
図2を参照して、本実施の形態に係る親機100が使用するフィルタの特性について説明する。図2(A)および(B)は、所定の閾値に対して受信信号の電界強度の推移を表わすタイミングチャートである。
図2(A)を参照して、フィルタのONおよびOFFを切り換えるための基準となる閾値が1つである場合、電界強度が閾値を上回ったり下回ったりするごとに、フィルタの動作が切り換えられる。したがって、たとえば電波強度が不安定な状態が長時間継続すると、フィルタがONになったり、OFFになったりする場合が生じ得る。この場合は、出力される音声が聞きづらくなる場合がある。
その一方、図2(B)を参照して、フィルタのONおよびOFFを切り換えるための基準となる閾値が2つ(すなわち、閾値AとB)である場合、電界強度は、これらの閾値の間を推移する間は、フィルタの設定が変化しない。閾値Aと閾値Bとは、予め定められたフィルタのONおよびOFFを選択するための値である。これらの値は、たとえば、親機マイコン111が有するメモリ130に予め記憶されている。
図2に示すように、親機フィルタ選択部112は、初期状態ではフィルタをOFFに設定する(時刻t(0))。
その後、電界が検出されその電界の強度が閾値Aを下回ると(時刻t(1))、親機フィルタ選択部112は、フィルタ動作をONに設定する。これにより、予め定められた周波数よりも低い周波数が通過可能となり、逆に所定の周波数よりも高い周波数はカットされる。その結果、高周波数ノイズが削除される。
その後、受信信号の電界強度が継続して検出され、その強度が閾値Bを上回ると(時刻t(2))、親機フィルタ選択部112は、フィルタ動作をOFFに設定する。これにより、親機フィルタ選択部112は予め定められたフィルタ動作を実行しなくなるため、受信された信号は、フィルタ処理を受けることなく親機音声伸張部110に出力される。このようにすると、電界強度の変動があっても、フィルタのON/OFFの設定が頻繁に切り換わらなくなる。その結果、2つの閾値に基づいて受信信号をフィルタ処理を実行した方が、1つの閾値に基づいてフィルタ処理を実行する場合よりも、音声信号を明瞭に出力することができる。
図3を参照して、本実施の形態に係る無線通信システムを構成する親機100の制御構造について説明する。図3は、親機100の親機マイコン111によるフィルタ動作の選択処理の手順を表わすフローチャートである。
ステップS302にて、親機マイコン111は、親機電界強度検出部118により検出された信号に基づいて、受信信号の電界強度を検出する。
ステップS303にて、親機マイコン111は、メモリ130の記憶領域に予め記憶されていた閾値Aを、そのメモリの作業領域に読み出す。
ステップS304にて、親機マイコン111は、検出された電界強度と閾値Aとを比較することにより、電界強度が閾値A以下であるか否かを判断する。電界強度が閾値A以下である場合には(ステップS304にてYES)、処理はステップS306に移される。そうでない場合には(ステップS304にてNO)、処理はステップS307に移される。
ステップS306にて、親機マイコン111は、所定の制御信号を出力することにより親機フィルタ選択部112におけるフィルタ動作をONに設定する。これにより、たとえば親機フィルタ選択部112がLPFを有している場合には、予め定められた周波数よりも低い周波数の信号のみが、親機フィルタ選択部112から出力される。したがって、その所定の周波数よりも高周波のノイズが親機フィルタ選択部112から出力されなくなるため、雑音が出力音声に混じりにくくなる。
ステップS307にて、親機マイコン111は、メモリ130の記憶領域に予め記憶されていた閾値Bを、そのメモリの作業領域に読み出す。
ステップS308にて、親機マイコン111は、検出された電界強度と閾値Bとを比較することにより、電界強度が閾値B以上であるか否かを判断する。電界強度が閾値B以上である場合には(ステップS308にてYES)、処理はステップS310に移される。そうでない場合には(ステップS308にてNO)、処理は終了する。
ステップS310にて、親機マイコン111は、予め定められた制御信号を親機フィルタ選択部112に出力して、親機フィルタ選択部112におけるフィルタ動作をOFFに設定する。これにより、親機フィルタ選択部112に入力された受信信号は、フィルタ処理が行なわれることなく親機音声伸張部110に出力される。
図4を参照して、本実施の形態に係る無線通信システムを構成するサブ親機200の制御構造について説明する。図4は、サブ親機200のサブ親機マイコン227によるフィルタ動作の選択処理の手順を表わすフローチャートである。
ステップS402にて、サブ親機マイコン227は、サブ親機電界強度検出部234により検出された信号に基づいて、受信信号の電界強度を検出する。
ステップS403にて、サブ親機マイコン227は、メモリ240の記憶領域に予め記憶されていた閾値Cを、そのメモリの作業領域に読み出す。
ステップS404にて、サブ親機マイコン227は、検出された電界強度と閾値Cとを比較することにより、電界強度が閾値C以下であるか否かを判断する。電界強度が閾値C以下である場合には(ステップS404にてYES)、処理はステップS406に移される。そうでない場合には(ステップS404にてNO)、処理はステップS407に移される。
ステップS406にて、サブ親機マイコン227は、所定の制御信号を出力することにより、サブ親機フィルタ選択部228におけるフィルタ動作をONに設定する。その結果、たとえばサブ親機フィルタ選択部228がLPFを有している場合には、予め定められた周波数よりも低い周波数の信号のみが、サブ親機フィルタ選択部228から出力される。したがって、その所定の周波数よりも高周波のノイズがサブ親機フィルタ選択部228から出力されなくなるため、雑音が出力音声に混じりにくくなる。
ステップS407にて、サブ親機マイコン227は、メモリ240の記憶領域に予め記憶されていた閾値Dを、そのメモリの作業領域に読み出す。
ステップS408にて、サブ親機マイコン227は、検出された電界強度と閾値Dとを比較することにより、電界強度が閾値D以上であるか否かを判断する。電界強度が閾値D以上である場合には(ステップS408にてYES)、処理はステップS410に移される。そうでない場合には(ステップS408にてNO)、処理は終了する。
ステップS410にて、サブ親機マイコン227は、予め定められた制御信号をサブ親機フィルタ選択部228に出力して、サブ親機フィルタ選択部228におけるフィルタ動作をOFFに設定する。これにより、サブ親機フィルタ選択部228に入力された受信信号はフィルタ処理が行なわれることなくサブ親機音声伸張部226に出力される。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る無線通信システムの動作について、通信状態が良好でない場合と改善した場合とに分けて説明する。以下では、利用者がサブ親機200を使用して、親機100を介して子機150と通信する場合を説明する。
[通信状態が良好でない場合]
サブ親機200の利用者がサブ親機マイク221に対して発話すると、その発話された音声信号はサブ親機A/D変換部223によりデジタル信号に変換される。デジタル信号は、所定の圧縮条件に基づいて圧縮され、その後、サブ親機無線制御部236に入力される。サブ親機無線制御部236が所定の送信処理を実行すると、その信号はサブ親機アンテナ235から無線送信される。
サブ親機200の利用者がサブ親機マイク221に対して発話すると、その発話された音声信号はサブ親機A/D変換部223によりデジタル信号に変換される。デジタル信号は、所定の圧縮条件に基づいて圧縮され、その後、サブ親機無線制御部236に入力される。サブ親機無線制御部236が所定の送信処理を実行すると、その信号はサブ親機アンテナ235から無線送信される。
親機100において、親機アンテナ119が、親機アンテナ119を介してサブ親機200からの信号を受信すると、その受信信号は親機受信部116と親機電界強度検出部118とに入力される。親機マイコン111が親機電界強度検出部118からの信号に基づいて受信信号の電界強度を検出すると(ステップS302)、その強度と予め定められた閾値Aとの大小関係が判断される。サブ親機200から受信した信号の電界強度が閾値A以下である場合には(ステップS304にてYES)、親機マイコン111は、親機フィルタ選択部112における所定のフィルタをONに設定する(ステップS306)。
その結果、親機フィルタ選択部112は、所定の高周波数ノイズが除去された信号を出力する。この信号が音声伸張部110に入力され、さらに親機D/A変換部108にてアナログの音声信号に変換される。したがって、親機100の音声信号の出力先が、たとえば切換ボタン(図示しない)によって、子機150に設定されている場合には、サブ親機200においてサブ親機マイク221に発話されたメッセージは、子機スピーカ156から出力される。
このようにすると、親機100とサブ親機200との間の通信状態が良好でない場合(電界強度が所定値以下である場合)には、所定のフィルタ処理により高周波数ノイズが除去される。したがって、親機100から子機150に対する信号は、雑音の少ない信号として送信される。
[通信状態が改善した場合]
その後、サブ親機200の利用者の移動により、親機100とサブ親機200との間の通信状態が改善されると、サブ親機200から送信された信号は、以前よりも改善された電界強度を有する信号として、親機100に受信される。
その後、サブ親機200の利用者の移動により、親機100とサブ親機200との間の通信状態が改善されると、サブ親機200から送信された信号は、以前よりも改善された電界強度を有する信号として、親機100に受信される。
親機100において、親機マイコン111がサブ親機200からの信号の電界強度は所定の閾値B以上であると判断すると(ステップS308にてYES)、親機マイコン111は、親機フィルタ選択部112におけるフィルタ動作をOFFに設定する(ステップS310)。その結果、サブ親機200からの無線信号は、フィルタ処理が実行されることなく、親機音声伸張部110に出力される。この信号が、親機音声出力セレクタ106を介して子機150に送信されると、サブ親機200の利用者は、子機150の通話者と良好に通話することができる。
以上のようにして、本実施の形態に係る無線通信システムによると、親機100とサブ親機200との間の通信状態が逐次検知され、受信信号の電界強度が検出される。その結果、受信信号の電界強度が所定の閾値A以下である場合には、予め定められたフィルタ動作により特定の周波数(たとえば所定値以上の高周波)がカットされるため、ノイズの発生が抑制される。一方、受信信号の電界強度が所定の閾値B以上である場合には、特定のフィルタ動作が実行されないため、無線により受信された信号は、そのまま出力される。
このようにすると、親機100とサブ親機200との間は、通信状態の変化による影響を抑制することにより、音声信号を明瞭に通信することができる。これにより、親機100とサブ親機200との間の無線通信における音声信号の劣化を最小限に抑制して、信号の伝送を維持することができる無線通信システムを提供することができる。
<第2の実施の形態>
以下、図5〜図8を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。
以下、図5〜図8を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図5を参照して、本実施の形態に係る無線通信システムの構成について説明する。図5は、本実施の形態に係る無線通信システムに含まれる親機400とサブ親機500と子機600とを表わすブロック図である。親機400とサブ親機500との間の無線通信は、たとえばBluetooth規格のACL(Asynchronous Connection Less)リンクに基づいて行なわれるが、通信の態様は、これに限られない。
なお、本実施の形態に係る無線通信システムにおいて、前述の第1の実施の形態に係る無線通信システムが有するハードウェア構成と同一の構成には、同一の番号を付してある。それらの機能も同じである。したがって、それらについての説明は繰り返さない。
図5に示すように、親機400は、親機ビデオデコーダ442と、親機画像圧縮部443と、親機画像バッファ444と、親機マイコン411と、親機無線制御部420と、親機エラー情報検出部452と、親機アンテナ119とを含む。親機無線制御部420は、親機送信用信号処理部113と、親機受信用信号処理部414と、親機送信部115と、親機受信部116と、親機送受信切換スイッチ117とを含む。
親機400において、子機600から入力される画像信号は、親機ビデオデコーダ442に入力される。親機ビデオデコーダ442は、入力信号をYUV信号その他のデジタル画像信号に変換する。
親機ビデオデコーダ442から出力される信号は、親機画像圧縮部443と、LCD(Liquid Crystal Display)その他の親機表示部460とに入力される。親機画像圧縮部443は、親機画像バッファ444におけるFIFO(First-in First-out)方式に基づいて、画像信号の圧縮処理を実行する。この時に使用される圧縮方法は、たとえばJPEG(Joint Photographic Experts Group)符号化方式やMPEG−4(Moving Picture Experts Group Phase 4)符号化方式が好ましいが、画像信号の圧縮方法は、これらに限られない。
親機画像圧縮部443から出力される信号は、I/O(Input/Output)ポートを介して親機マイコン411に入力される。親機マイコン411は、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)その他の論理インターフェースを介して、入力信号を親機無線制御部420の親機送信用信号処理部113に出力する。親機マイコン411はさらに、入力される信号に基づいて、所定の動作を制御する。この動作の制御については、後述する。
親機受信部116から出力される信号は、親機受信用信号処理部414に入力される。親機受信用信号処理部414は、入力信号に対して、誤り訂正、逆白色化、誤り検出、その他の処理を実行する。
親機受信用信号処理部414から出力される信号は、親機マイコン411とエラー情報検出部452とに入力される。エラー情報検出部452は、入力信号からエラー情報を検出する。このエラー情報には、たとえば通信状態が所定値以下であることを表わす情報等が含まれる。このエラー情報は、親機マイコン411に入力される。
親機マイコン411は、このようにして入力された各信号に基づいて、親機画像圧縮方法選択部445に所定の制御信号を送信することにより、画像圧縮のための量子化テーブルを選択する。
次に、図5を再び参照して、本実施の形態に係る無線通信システムに含まれるサブ親機500の構成について説明する。
サブ親機500は、サブ親機画像伸張部555と、サブ親機画像バッファ556と、サブ親機マイコン527と、サブ親機無線制御部536と、サブ親機アンテナ235と、サブ親機表示部560とを含む。サブ親機無線制御部536は、サブ親機送信用信号処理部229と、サブ親機受信用信号処理部230と、サブ親機送信部231と、サブ親機受信部232と、サブ親機送受信切換スイッチ233と、サブ親機電界強度検出部234と、サブ親機ビット誤り率検出部565とを含む。
サブ親機500において、サブ親機アンテナ235により受信された信号は、サブ親機送受信切換スイッチ233を介して、サブ親機受信部232とサブ親機電界強度検出部234とに入力される。
サブ親機受信用信号処理部230から出力される信号は、サブ親機マイコン527と、サブ親機ビット誤り率検出部565とに入力される。サブ親機ビット誤り率検出部565は、サブ親機アンテナ235を介して受信した信号のビット誤り率を検出する。その検出結果は、サブ親機マイコン527に送信される。
サブ親機マイコン527は、各部から入力される信号に基づいて、画像信号を伸張する方法を選択する処理を実行する。この処理は、サブ親機マイコン527内のサブ親機画像伸張方法選択手段557により、所定の方法を選択する。
サブ親機画像伸張部555は、サブ親機画像バッファ556におけるFIFO方式に基づいて、選択された画像伸張方法を使用して受信信号を伸張する。この画像伸張方法は、たとえばJPEG符号化方式、MPEG−4符号化方式が好ましいが、これらの方式に限られない。
サブ親機画像伸張部555から出力される画像信号は、サブ親機表示部560に出力される。これにより、サブ親機500のモニタ560は、親機400において入力された画像を表示することができる。
さらに、図5を参照して、子機600の構成について説明する。子機600は、カメラ610と、子機画像信号処理部620とを含む。カメラ610は、たとえば固体撮像素子を有するカメラを含む。
カメラ610が撮像した被写体(たとえば、訪問客)の信号は、子機画像信号処理部620に入力される。子機画像信号処理部620は、入力信号を変換して、所定の送信信号を生成する。子機画像信号処理部620は、送信信号を親機400に送信する。
図6を参照して、本実施の形態に係る無線通信システムを構成するサブ親機500に記憶されるデータについて説明する。図6(A)は、サブ親機マイコン527が有するメモリ540における量子化テーブルの記憶の態様を説明するための図である。図6(B)は、メモリ540に予め記憶されている量子化テーブルの一例を表わす図である。
図6(A)に示すように、メモリ540は、予め設定された複数の量子化テーブルを記憶している。この量子化テーブルに格納されるデータは、受信信号の電界強度に応じて予め設定されている(たとえば図6(B))。なお、このようにして予め記憶される量子化テーブルの数は、特に限られない。
上記のようにサブ親機メモリ540に予め記憶されている量子化テーブルに対して、サブ親機画像伸張方法選択手段557は、入力された信号に基づいて、図6に示したような量子化テーブルの選択が適切であるか否かを判断する。その量子化テーブルが選択された場合には、そのテーブルにおいて設定されている圧縮率に基づいて、所定の画像伸張処理が実行される。
図7を参照して、本実施の形態に係る無線通信システムを構成するサブ親機500の制御構造について説明する。図7は、サブ親機500において実行される電界強度検出処理とビット誤り率検出処理との手順を表わすフローチャートである。サブ親機500の初期状態では、量子化テーブルは、「T2」に設定されている。
ステップS701とステップS702にて、サブ親機無線制御部536は、親機400から受信した信号に基づいて、受信信号の電界強度とビット誤り率とを検出する。
ステップS703にて、サブ親機マイコン527は、メモリ540から予め定められた閾値Aを読み出す。
ステップS704にて、サブ親機マイコン527は、検出した電界強度が予め定められた閾値A以下であるか否かを判断する。電界強度が閾値A以下である場合には(ステップS704にてYES)、処理はステップS706に移される。そうでない場合には(ステップS704にてNO)、処理はステップS707に移される。
ステップS706にて、サブ親機マイコン527は、予めメモリ540に記憶された量子化テーブルT1を選択する。
ステップS707にて、サブ親機マイコン527は、メモリ540から予め定められた閾値Xを読み出す。
ステップS708にて、サブ親機マイコン527は、検出されたビット誤り率が予め定められた閾値X以下であるか否かを判断する。ビット誤り率が予め定められた閾値X以下である場合には(ステップS708にてYES)、処理はステップS706に移される。そうでない場合には(ステップS708にてNO)、処理はステップS709に移される。
ステップS709にて、サブ親機マイコン527は、メモリ540から予め定められた閾値Bを読み出す。
ステップS710にて、サブ親機マイコン527は、検出された電界強度が予め定められた閾値B以上であるか否かを判断する。電界強度が閾値B以上である場合には(ステップS710にてYES)、処理はステップS712に移される。そうでない場合には(ステップS710にてNO)、処理はステップS713に移される。
ステップS712にて、サブ親機マイコン527は、複数の量子化テーブルの中から、量子化テーブルT2を選択する。
ステップS713にて、サブ親機マイコン527は、メモリ540から予め定められた閾値Xを読み出す。
ステップS714にて、サブ親機マイコン527は、検出されたビット誤り率が予め定められた閾値X以上であるか否かを判断する。ビット誤り率が閾値X以上である場合には(ステップS714にてYES)、処理はステップS712に移される。そうでない場合には(ステップS714にてNO)、処理はステップS716に移される。
ステップS716にて、サブ親機マイコン527は、親機400に量子化テーブル選択した結果をエラー情報として送信する。
図8を参照して、本実施の形態に係る無線通信システムを構成する親機400の制御構造について説明する。図8は、親機400が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。なお、親機400の初期状態では、量子化テーブルは、「T2」に設定されている。
ステップS802にて、親機400の親機マイコン411は、サブ親機500から送信された情報を受信する。この情報は、サブ親機500における量子化テーブルの選択情報を含む。この選択情報は、選択された量子化テーブル、あるいはいずれの量子化テーブルも選択されなかった場合には、その旨を表わすデータを含む。
ステップS804にて、エラー情報検出部452は、サブ親機500から受信した情報から、エラー情報を検出する。このエラー情報は、たとえばサブ親機500において適切な量子化テーブルが決定されなかったことを通知するためのデータを含む。
ステップS806にて、親機画像圧縮方法選択部445は、親機エラー情報検出部452からの信号に基づいて、親機マイコン411が有するメモリ430に予め記憶された量子化テーブルを選択する。なお、メモリ430には、メモリ540が記憶している量子化テーブルと同一のデータ(量子化テーブルT1と量子化テーブルT2)が記憶されている。
ステップS808にて、親機画像圧縮部443は、選択された量子化テーブルに含まれるデータを圧縮率として設定する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る無線通信システムを構成する親機400およびサブ親機500の動作について説明する。
ドアに取付けられた子機600において撮像された被写体(たとえば訪問者)の画像信号が、親機400のビデオデコーダ442に入力される。この信号は、親機画像圧縮部443において所定の圧縮処理が行なわれた後、親機無線制御部420から親機アンテナ119を介してサブ親機500に送信される。
サブ親機500がサブ親機アンテナ235を介して親機400からの信号を受信すると、サブ親機無線制御部536において電界強度およびビット誤り率が検出される(ステップS701とステップS702)。検出された電界強度が予め定められた閾値A以下である場合には(ステップS704にてYES)、予め定められた量子化テーブルT1が選択される(ステップS706)。その後、親機400からの電波の受信状態が変動して、電界強度が予め定められた閾値B以上になると(ステップS710にてYES)、サブ親機マイコン527は、量子化テーブルT2を選択する(ステップS712)。
サブ親機500は、サブ親機無線制御部536を介してサブ親機アンテナ235から親機400にエラー情報を送信する(ステップS716)。親機400がサブ親機500から信号を受信して(ステップS802)、エラー情報を検出すると(ステップS804)、その情報に基づいて量子化テーブルを選択する(ステップS806)。
このようにして親機400が選択した量子化テーブルは、サブ親機500が選択した量子化テーブルと同じ内容のデータを含む。したがって、親機400がその後その量子化テーブルに基づいて画像信号を圧縮して送信することにより、サブ親機500は画像信号を明瞭に伸張することができる。
以上のようにして、本実施の形態に係る無線通信システムによると、親機400が送信した信号がサブ親機500において受信され、電界強度とビット誤り率とが検出される。その場合、親機400とサブ親機500との間の通信状態が悪化することにより、電界強度とビット誤り率とが変化した場合でも、サブ親機500において適切な量子化テーブルが選択される。このようにして選択された量子化テーブルと通信状態の悪化を表わすエラー情報とをサブ親機500が親機400に送信するため、親機400は、適切な量子化テーブルを選択し直すことができる。その結果、通信状態の悪化が防止される。これにより、親機400とサブ親機500との間のデータ転送がスムーズに行なわれ、また画像信号の劣化を最小限に抑えることができる。
さらに、その量子化テーブルを選択する際に2つの電界強度の閾値を使用することにより、ヒステリシスを持たせることができる。このようにすると、1つの閾値を使用する場合に比べて、電界強度が閾値付近を変動する場合における処理のふらつきを防止することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、少なくとも2つの無線通信装置を有する無線通信システムに利用することができる。
100,400 親機、103 親機マイク、104 親機スピーカ、105 親機音声入力セレクタ、106 親機音声出力セレクタ、107 親機A/D変換部、108 親機D/A変換部、109 親機音声圧縮部、110 親機音声伸張部、111 親機マイコン、112 親機フィルタ選択部、113 親機送信用信号処理部、114,414 親機受信用信号処理部、115 親機送信部、116 親機受信部、117 親機送受信切換スイッチ、118 親機電界強度検出部、119 親機アンテナ、120 親機無線制御部、130,240,430,540 メモリ、150,600 子機、153 子機マイク、154 子機送信用信号処理部、155 子機受信用信号処理部、156 子機スピーカ、200,500 サブ親機、221 サブ親機マイク、222 サブ親機スピーカ、223 サブ親機A/D変換部、224 サブ親機D/A変換部、225 サブ親機音声圧縮部、226 サブ親機音声伸張部、227 サブ親機マイコン、229 サブ親機送信用信号処理部、230 サブ親機受信用信号処理部、231 サブ親機送信部、232 サブ親機受信部、233 サブ親機送受信切換スイッチ、234 サブ親機電界強度検出部、235 サブ親機アンテナ、236 サブ親機無線制御部、442 親機ビデオデコーダ、443 親機画像圧縮部、444 親機画像バッファ、445 親機画像圧縮方法選択部、452 親機エラー情報検出部、460 親機表示部、555 サブ親機画像伸張部、556 サブ親機画像バッファ、557 サブ親機画像伸張方法選択手段、560 親機表示部、565 サブ親機ビット誤り率検出部、610 カメラ、620 子機画像信号処理部。
Claims (14)
- 第1の通信装置と第2の通信装置とを含む無線通信システムであって、
前記第1の通信装置は、
前記第2の通信装置と無線通信するための第1の通信手段と、
前記第1の通信手段により受信される音声信号の電界強度を検出するための第1の検出手段と、
前記音声信号を音声に変換して出力するための第1の音声出力手段と、
前記音声信号の一部を前記第1の音声出力手段に伝送するための第1のフィルタ処理手段と、
前記電界強度に基づいて、前記第1のフィルタ処理手段の作動および停止の切換を制御するための第1の制御手段とを含む、無線通信システム。 - 前記第1の検出手段は、前記電界強度を継続して検出し、
前記第1の制御手段は、前記電界強度と予め定められた閾値との大小関係に基づいて、前記切換を制御するための第1の動作制御手段を含み、
前記予め定められた閾値は、第1の閾値と、前記第1の閾値よりも大きな値である第2の閾値とを含む、請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記第1の動作制御手段は、
前記電界強度が前記第1の閾値を下回る場合には、前記第1のフィルタ処理手段を作動させ、
前記電界強度が前記第2の閾値を上回るまで、前記第1のフィルタ処理手段の作動を継続させ、
かつ、前記電界強度が前記第2の閾値を上回る場合には、前記第1のフィルタ処理手段の作動を停止し、
前記電界強度が前記第1の閾値を下回るまで、前記第1のフィルタ処理手段の作動の停止を継続する、請求項2に記載の無線通信システム。 - 前記第2の通信装置は、
前記第1の通信装置と無線通信するための第2の通信手段と、
前記第2の通信手段により受信される音声信号の電界強度を検出するための第2の検出手段と、
前記音声信号を音声に変換して出力するための第2の音声出力手段と、
前記音声信号の一部を前記第2の音声出力手段に伝送するための第2のフィルタ処理手段と、
前記第2の検出手段により検出された前記電界強度に基づいて、前記第2のフィルタ処理手段の作動および停止の切換を制御するための第2の制御手段とを含む、請求項1〜3のいずれかに記載の無線通信システム。 - 前記第2の検出手段は、前記電界強度を継続して検出し、
前記第2の制御手段は、前記電界強度と予め定められた閾値との大小関係に基づいて、前記切換を制御するための第2の動作制御手段を含み、
前記予め定められた閾値は、第3の閾値と、前記第3の閾値よりも大きな値である第4の閾値とを含む、請求項4に記載の無線通信システム。 - 前記第2の動作制御手段は、前記電界強度が前記第3の閾値を下回る場合には、前記第2のフィルタ処理手段を作動させ、
前記電界強度が前記第4の閾値を上回るまで、前記第2のフィルタ処理手段の作動を継続させ、
かつ、前記電界強度が前記第4の閾値を上回る場合には、前記第2のフィルタ処理手段の作動を停止し、
前記電界強度が前記第3の閾値を下回るまで、前記第2のフィルタ処理手段の作動の停止を継続する、請求項5に記載の無線通信システム。 - 前記無線通信システムはさらに、前記第1の通信装置と有線通信することができる第3の通信装置を含み、
前記第1の通信装置はさらに、
利用者が音声を入力するための第1の入力手段と、
前記第3の通信装置からの信号を受信するための第1の受信手段と、
前記第1の入力手段から入力される信号と、前記第1の受信手段から入力される信号とを選択的に切り換えて、前記第1の通信手段に伝送するための入力切換手段と、
前記第3の通信装置に前記音声信号を出力するための音声信号出力手段と、
前記第1のフィルタ処理手段からの音声信号の出力先を、前記第1の音声出力手段および前記音声信号出力手段のいずれかに切り換えるための出力切換手段とを含む、請求項1〜6のいずれかに記載の無線通信システム。 - 第1の通信装置と、前記第1の通信装置と無線通信する第2の通信装置とを含む無線通信システムであって、
前記第1の通信装置は、
予め定められたデータである第1の基準データに基づいて、画像信号を圧縮するための圧縮手段と、
圧縮された前記画像信号を前記第2の通信装置に送信するための送信手段とを含み、
前記第2の通信装置は、
前記第1の通信装置から送信された信号を受信するための受信手段と、
前記信号の通信状態を検出するための検出手段と、
予め定められたデータである、前記画像信号の伸張処理のための第2の基準データを記憶するための記憶手段と、
前記通信状態に基づいて、前記第2の基準データから、前記伸張処理に使用される基準データを選択するための選択手段と、
選択された前記第2の基準データに基づいて、前記画像信号に対して前記伸張処理を実行するための伸張手段と、
画像を表示するための表示手段とを含む、無線通信システム。 - 前記検出手段は、
前記第1の通信装置から送信された信号の電界強度を検出するための電界強度検出手段と、
前記信号のビット誤り率を検出するためのビット誤り率検出手段とを含み、
前記記憶手段は、前記第2の基準データとして、電界強度の範囲とビット誤り率の閾値と予め定められた複数の量子化テーブルのデータを記憶し、
前記選択手段は、前記電界強度の範囲と前記ビット誤り率の閾値とに基づいて、前記複数の量子化テーブルから、前記伸張処理に使用される量子化テーブルを選択するための量子化テーブル選択手段を含む、請求項8に記載の無線通信システム。 - 前記電界強度の範囲は、予め定められた第1の閾値と、前記第1の閾値よりも大きな第2の閾値とにより定められ、
前記複数の量子化テーブルは、第1の量子化テーブルのデータと、前記第1の量子化テーブルのデータよりも小さなデータである第2の量子化テーブルのデータとを含み、
前記量子化テーブル選択手段は、
検出された前記電界強度が前記第1の閾値以下である場合、および検出された前記電界強度が前記第1の閾値を上回り、かつ前記ビット誤り率が予め定められた閾値より大きい場合のいずれかの場合には、前記第1の量子化テーブルを選択し、
検出された前記電界強度が前記第2の閾値以上である場合、および検出された前記電界強度が前記第2の閾値を下回り、かつ前記ビット誤り率が予め定められた閾値以下である場合のいずれかの場合には、前記第2の量子化テーブルを選択する、請求項9に記載の無線通信システム。 - 前記第2の通信装置はさらに、前記量子化テーブル選択手段の選択結果を表わす情報を前記第1の通信装置に送信するための送信手段を含み、
前記第1の通信装置はさらに、
前記第2の通信装置から送信された情報を受信するための受信手段と、
受信された前記情報から、前記選択結果を取得するための取得手段と、
取得された前記選択結果に基づいて、前記第1の基準データである予め定められた前記量子化テーブルに変更するための変更手段とを含む、請求項8〜10のいずれかに記載の無線通信システム。 - 前記第1の通信装置はさらに、前記第2の通信装置において検出された前記電界強度に応じた前記複数の量子化テーブルを記憶するための量子化テーブル記憶手段を含み、
前記取得手段は、受信された前記情報から、前記第2の通信装置において検出された前記電界強度と、適切な前記量子化テーブルが選択されなかったことを表わす情報とを取得し、
前記変更手段は、
前記エラー情報が取得された場合に、前記量子化テーブル記憶手段から、前記電界強度に応じた前記量子化テーブルを選択するための手段と、
前記予め定められた量子化テーブルを、選択された前記量子化テーブルに変更するための手段とを含む、請求項11に記載の無線通信システム。 - 前記無線通信システムはさらに、前記第1の通信装置と有線通信する第3の通信装置を含み、
前記第1の通信装置は、前記第3の通信装置から入力される画像信号からデジタルの画像信号を生成するための生成手段をさらに含み、
前記圧縮手段は、前記予め定められた量子化テーブルに基づいて、生成された前記画像信号を圧縮する、請求項8〜12のいずれかに記載の無線通信システム。 - 前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との間における前記無線通信は、ブルートゥース規格に対応した通信である、請求項1〜13のいずれかに記載の無線通信システム。
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007318377A (ja) * | 2006-05-25 | 2007-12-06 | Matsushita Electric Works Ltd | ワイヤレスインターホン装置 |
JP2007318374A (ja) * | 2006-05-25 | 2007-12-06 | Matsushita Electric Works Ltd | ワイヤレスインターホン装置 |
JP2007318375A (ja) * | 2006-05-25 | 2007-12-06 | Matsushita Electric Works Ltd | ワイヤレスインターホン装置 |
JP2012129805A (ja) * | 2010-12-15 | 2012-07-05 | Hitachi Ltd | 無線ネットワークシステム、及び、無線通信装置 |
CN118555037A (zh) * | 2024-07-29 | 2024-08-27 | 深圳市晟江科技有限公司 | 一种中长距离无线视频的信号波动控制方法及系统 |
-
2003
- 2003-11-14 JP JP2003385555A patent/JP2005151157A/ja active Pending
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