JP2005149627A - 薄膜磁気ヘッド、該薄膜磁気ヘッドを備えたヘッドジンバルアセンブリ及び該ヘッドジンバルアセンブリを備えた磁気ディスクドライブ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 記録磁場の垂直方向成分及び面内方向成分が適切に制御された記録品質の良好な薄膜磁気ヘッド、この薄膜磁気ヘッドを備えたHGA及びこのHGAを備えた磁気ディスクドライブ装置を提供する。
【解決手段】 下部磁極層と、ギャップ層と、ギャップ層を介して下部磁極層と対向している上部磁極層と、下部磁極層及び上部磁極層を介してギャップ層に磁束を供給するコイル導体とを備えており、上部磁極層の面内における重心位置が、下部磁極層の面内における重心位置と同じ位置又は下部磁極層の面内における重心位置よりABS側にありかつ上部磁極層の上面に近づくにつれてABS方向に移動するように構成されている。
【選択図】 図2
【解決手段】 下部磁極層と、ギャップ層と、ギャップ層を介して下部磁極層と対向している上部磁極層と、下部磁極層及び上部磁極層を介してギャップ層に磁束を供給するコイル導体とを備えており、上部磁極層の面内における重心位置が、下部磁極層の面内における重心位置と同じ位置又は下部磁極層の面内における重心位置よりABS側にありかつ上部磁極層の上面に近づくにつれてABS方向に移動するように構成されている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、磁気記録媒体に磁気情報を記録するためのインダクティブ書込みヘッド素子を備えた薄膜磁気ヘッド、この薄膜磁気ヘッドを備えたヘッドジンバルアセンブリ(HGA)及びこのHGAを備えた磁気ディスクドライブ装置に関する。
インダクティブ書込みヘッド素子を備えた薄膜磁気ヘッドは、下部磁極層と上部磁極層との間にギャップ層を設け、下部磁極層及び上部磁極層を介して供給された磁束をこのギャップ層の部分で記録媒体に印加することによって磁気記録を行う。
このような薄膜磁気ヘッドにおいて、トラック幅が狭小となっても強い記録磁場を得るために、上部磁極層の長さを下部磁極層の長さよりも長くして上部磁極層とその上に積層されるヨーク層との接触領域を大きくするようにした薄膜磁気ヘッドは公知である(特許文献1)。
近年、記録密度の向上に伴い、記録磁場を高めることのみならず、記録品質の向上も求められている。記録品質を向上させるためには、書込み電流へ敏感に応答する時間的、空間的に急峻な磁場特性を有すること、並びに記録磁場が記録媒体に対して垂直方向及び面内方向に適切に制御されることが要求される。
特許文献1には、記録磁場を高めるための工夫は提案されているものの、記録磁場の垂直方向成分及び面内方向成分を制御するための構造については何等示唆されていない。
従って本発明の目的は、記録磁場の垂直方向成分及び面内方向成分が適切に制御された記録品質の良好な薄膜磁気ヘッド、この薄膜磁気ヘッドを備えたHGA及びこのHGAを備えた磁気ディスクドライブ装置を提供することにある。
本発明によれば、下部磁極層と、ギャップ層と、ギャップ層を介して下部磁極層と対向している上部磁極層と、下部磁極層及び上部磁極層を介してギャップ層に磁束を供給するコイル導体とを備えており、上部磁極層の面内における重心位置が、下部磁極層の面内における重心位置と同じ位置又は下部磁極層の面内における重心位置より浮上面(ABS)側にありかつ上部磁極層の上面に近づくにつれてABS方向に移動するように構成されている薄膜磁気ヘッドが提供される。
上部磁極層の面内における重心位置が下部磁極層の重心位置と同じかABS側にありかつ上部磁極層の上面に近づくにつれてABS方向に移動するように構成されていることにより、上部磁極層を通過する磁束がABS側に集中する。これにより、記録磁場が強くなることはもちろんのこと、記録磁場の垂直方向成分を減らし、この垂直方向成分と面内方向成分とをバランス良く制御して記録品質を向上させることができる。
上部磁極層の下面の全面にわたって下部磁極層の上面が対向していることが好ましい。
上部磁極層のABSより遠い上面側に少なくとも1つの切り欠き部が形成されているか、少なくとも1つの凹部が形成されているか、又は少なくとも1つの凹溝が形成されていることが好ましい。
少なくとも1つの切り欠き部、少なくとも1つの凹部又は少なくとも1つの凹溝に上部磁極層を構成する材料より透磁率の小さい材料が充填されていることが好ましく、この場合、少なくとも1つの切り欠き部、少なくとも1つの凹部又は少なくとも1つの凹溝に非磁性材料が充填されていることがより好ましい。
本発明によれば、さらに、上述の薄膜磁気ヘッドとこれを支持するサスペンションとを備えたHGA、及びこのHGAを少なくとも1つ備えた磁気ディスクドライブ装置が提供される。
本発明によれば、記録磁場が強くなることはもちろんのこと、記録磁場の垂直方向成分及び面内方向成分がバランス良く制御されることとなり、記録品質を向上させることができる。
図1は本発明の一実施形態における磁気ディスクドライブ装置の要部の構成を概略的に示す斜視図である。
同図において、1は動作時に軸2の回りを回転するこの例では複数の磁気ディスク、3はその後端に薄膜磁気ヘッドが形成されている磁気ヘッドスライダをトラック上に位置決めするためのアセンブリキャリッジ装置をそれぞれ示している。アセンブリキャリッジ装置3は、軸4を中心にして角揺動可能なキャリッジ5と、このキャリッジ5を角揺動駆動する例えばボイスコイルモータ(VCM)からなるアクチュエータ6とから主として構成されている。
キャリッジ5には、軸4の方向にスタックされた複数の駆動アーム7の基部が取り付けられており、各駆動アーム7の先端部にはHGA8が固着されている。各HGA8は、サスペンション9とその先端部に設けられている磁気ヘッドスライダとから主として構成されており、この磁気ヘッドスライダが各磁気ディスク1の表面に対して対向するように駆動アーム7の先端部に設けられている。
図2は図1の実施形態における薄膜磁気ヘッドの一部の構成を概略的に示す断面図であり、図3はこの薄膜磁気ヘッドの下部磁極層及び上部磁極層の部分の構造をより分かり易く示す斜視図である。
これらの図において、10は磁性材料による下部シールド層、11は下部ヨーク層としても構成されており磁性材料による上部シールド層、12は下部シールド層10上に積層された非磁性絶縁材料によるシールドギャップ層、13はシールドギャップ層12を介して下部シールド層10及び上部シールド層11間に形成された磁気抵抗効果(MR)層、14は上部シールド層11上に積層された磁性材料による下部磁極層、15は下部磁極層11上に積層された非磁性材料によるギャップ層、16はギャップ層15上に積層された磁性材料による上部磁極層、17は上部磁極層16のABSとは反対側の上方に設けられた切り欠き部16a内に充填された非磁性材料層、18は上部シールド層11上に積層された絶縁体層、19は絶縁体層18上にパターニング形成された導電材料によるコイル導体層、20は絶縁体層18上のコイル導体層19間に形成されたレジスト材料層、21は非磁性材料層17、コイル導体層19及びレジスト材料層20上に積層された絶縁体層、22は絶縁体層21、非磁性材料層17及び上部磁極層16(ABS近傍部分及びバックギャップ部分において)上に形成されており、上部磁極層16の部分16bで磁気的に結合された磁性材料による上部ヨーク層、23はこの薄膜磁気ヘッドのABSをそれぞれ示している。
図3から分かるように、下部磁極層11及び上部磁極層16は、共に、ABS23近傍においては直方体形状のスロート部となっており、その後方(ABSから離れる方向)においてフレア形状に広がったフレア部となっている。下部磁極層11の上面は、上部磁極層16の下面の全面(スロート部及びフレア部の全面)にわたってギャップ層15を介して対向するように構成されている。上部磁極層16の面内における重心位置は、下部磁極層11の重心位置と同じかABS23側にありかつ上部磁極層16の上面に近づくにつれてABS23方向に移動するように構成されている。特に本実施形態においては、切り欠き部16aは、上部磁極層16のABSとは反対側の上方を切り欠いて形成されている。
図4は本実施形態における薄膜磁気ヘッドの上部磁極層16の重心位置を説明するための断面図である。
同図からも分かるように、上部磁極層16の面内、即ち上部磁極層16においてその積層面に平行な各平面内、における重心30の位置は、下部磁極層11の面内、即ち下部磁極層11においてその積層面に平行な各平面内、における重心31と同じ位置か又はこれよりABS23側に位置している。しかも、上部磁極層16の面内における重心30の位置は、その上面に近づくにつれて又はギャップ層15から遠ざかるにつれて、ABS23の方向に移動している。しかも、切り欠き部16a内には非磁性材料が充填されている。これによって、上部磁極層16内を通過する磁束はABS23に近い部分に集中する。その結果、記録磁場が強くなり、しかも記録磁場の垂直方向成分を減らし、その垂直方向成分及び面内方向成分をバランス良く制御して記録品質を向上することができる。
図5に示すように本発明の例として上部磁極層16′のABSとは反対側の上面側に非磁性材料17′を充填した切り欠き部16a′を形成した場合(α>0かつβ>0の場合)と、従来技術の例として上部磁極層16′のABSとは反対側を全て切り落とし非磁性材料層とした場合(α>0かつβ=0の場合)とについて、ギャップ層15近傍における垂直方向成分及び面内方向成分の記録磁場強度をシミュレーションによって求めた。
図6はギャップ層における位置と記録磁場の垂直方向成分及び面内方向成分との関係のシミュレーション結果を表す図である。同図において、縦軸は記録磁場強度(Oe)、横軸はギャップ層の下面からの距離(×10−1μm)をそれぞれ表している。
同図から分かるように、α>0かつβ>0の構造とすれば、記録磁場の垂直方向成分を低減させることができ、従って、記録磁場の垂直方向成分及び面内方向成分を適切に制御することが可能となる。
図7及び図8は本実施形態における薄膜磁気ヘッドのウエハプロセスの製造工程の一部を説明するための断面図である。以下、これらの図を用いて、本実施形態の製造工程について説明する。
まず、図7(B)に示すように、下部シールド層10、シールドギャップ層12、MR層(図7及び図8では図示を省略)及び磁性材料による上部シールド層11を順次形成した後、この上部シールド層11の表面を例えば化学機械研磨法(CMP)によって平坦化し、さらに、その上にめっき用のシード層を積層する。
次いで、図7(C)に示すように、シード層上に、磁性材料による下部磁極層14、例えばAl2O3、Ptなどの非磁性材料によるギャップ層15及び磁性材料による上部磁極層16を順次形成する。この工程は、レジスト層をパターニングすることによるレジストフレームの形成、レジストフレームを介した磁性材料のめっきによる下部磁極層14の形成、レジストフレームを介した非磁性材料のめっきによるギャップ層15の形成、レジストフレームを介した磁性材料のめっきによる上部磁極層16の形成、レジストフレームの除去及びシード層をエッチング除去する工程を含んでいる。その後、上部磁極層16の整形が行われる。この工程は、レジスト層をパターニングすることによるレジストマスクの形成、レジストマスクを介したミリング及びレジストマスクを除去する工程を含んでいる。
次いで、図7(D)に示すように、絶縁材料を積層し、絶縁体層18を形成する。この工程は、Al2O3などの非磁性材料のスパッタリングによって行われる。さらに、その上にめっき用のシード層を積層する。
次いで、図7(E)に示すように、絶縁体層18上にコイル導体層19を形成する。この工程は、めっき用のシード層のスパッタリング、その上に積層したレジスト層をパターニングすることによるレジストフレームの形成、レジストフレームを介した導電材料のめっき、レジストフレームの除去及びシード層をエッチング除去する工程を含んでいる。
次いで、図7(F)に示すように、レジスト材料20′をコイル導体層19上及びそれらの間に塗布して硬化させる。この工程は、レジスト層のパターニング、ベーキングによる硬化工程を含んでいる。
次いで、図7(G)に示すように、その上に例えばAl2O3などの絶縁材料をスパッタリングして絶縁体層24を形成し、その後、表面を例えばCMPによって平坦化する。
その後、図8(A)に示すように、上部磁極層16のABSとは反対側の上面側に切り欠き部16aを形成し、その部分に例えばAl2O3などの非磁性材料を埋め込む。この工程は、レジスト層をパターニングすることによるレジストマスクの形成、レジストマスクを介したミリングによる切り欠き部16aの形成、このレジストマスクを介したAl2O3などの非磁性材料のスパッタリングによる非磁性材料層17の形成及びレジストマスクを除去する工程を含んでいる。
次いで、図8(B)に示すように、その上に絶縁体層21を形成する。この工程は、レジスト層をパターニングすることによるレジストマスクの形成、Al2O3などの絶縁材料のスパッタリング及びレジストマスクを除去するリフトオフ工程を含んでいる。
次いで、図8(C)に示すように、ヨーク層のバックギャップ部用の開口25を形成する。この工程は、レジスト層をパターニングすることによるレジストマスクの形成、エッチングによる開口25の部分のコイル導体層19の除去、反応性イオンエッチング(RIE)及びアッシングによるその下の絶縁体層18及びギャップ層15の除去、並びにレジストマスクを除去する工程を含んでいる。
その後、図7(A)に示すように、その上に上部ヨーク層22を形成する。この工程は、シード層をスパッタリングによる積層、レジスト層をパターニングすることによるレジストフレームの形成、レジストフレームを介した磁性材料のめっき、レジストフレームの除去及びシード層をエッチング除去する工程を含んでいる。
これ以後のウエハプロセス、さらにその後に行われる加工プロセス及び研磨プロセスは、この分野においてよく知られているものであるため説明を省略する。
なお、上部磁極層16の切り欠き部16aに、非磁性材料に代えて、上部磁極層16を構成する磁性材料より透磁率の小さい磁性材料を充填するようにしても良いことは明らかである。
図9は本発明の薄膜磁気ヘッドにおける上部磁極層の種々の構成例を示す斜視図及び断面図である。
同図(A)は図1の実施形態における上部磁極層の構造を示している。前述したように、上部磁極層16のABSより遠い上面側のフレア部に1つの切り欠き部16aが形成されている。これにより、上部磁極層16の面内における重心位置が、下部磁極層11の重心位置と同じかABS23側に存在し、かつ上部磁極層16の上面に近づくにつれてABS23方向に移動する構造が提供される。
同図(B)は第1の変更態様における上部磁極層の構造を示している。この変更態様では、上部磁極層26のABSより遠い上面側のフレア部の両側に2つの切り欠き部26aが形成されている。これら切り欠き部26aには、非磁性材料又は上部磁極層26を構成する磁性材料より透磁率の小さい磁性材料が充填される。これにより、上部磁極層26の面内における重心位置が、下部磁極層の重心位置と同じかABS側に存在し、かつ上部磁極層26の上面に近づくにつれてABS方向に移動する構造が提供される。
同図(C)は第2の変更態様における上部磁極層の構造を示している。この変更態様では、上部磁極層36のABSより遠い上面側のフレア部にABSと平行に伸長する1つの凹溝36aが形成されている。この凹溝36aには、非磁性材料又は上部磁極層26を構成する磁性材料より透磁率の小さい磁性材料が充填される。これにより、上部磁極層36の面内における重心位置が、下部磁極層の重心位置と同じかABS側に存在し、かつ上部磁極層36の上面に近づくにつれてABS方向に移動する構造が提供される。
同図(D)は第3の変更態様における上部磁極層の構造を示している。この変更態様では、上部磁極層46に切り欠き部や凹部又は凹溝が設けられていないが、上部磁極層46の下面から上面に向かってフレア部がABS方向にせり出した構造となっている。これにより、上部磁極層46の面内における重心位置が、下部磁極層の重心位置と同じかABS側に存在し、かつ上部磁極層46の上面に近づくにつれてABS方向に移動する構造が提供される。なお、このような形状の上部磁極層は、レジストフレームをフレアさせた形状としてめっきを行うことによって製造可能である。
同図(E)は第4の変更態様における上部磁極層の構造を示している。この変更態様では、上部磁極層56のABSより遠い上面側のフレア部に1つの切り欠き部56aが形成されている。この切り欠き部56aには、非磁性材料又は上部磁極層56を構成する磁性材料より透磁率の小さい磁性材料が充填される。これにより、上部磁極層56の面内における重心位置が、下部磁極層の重心位置と同じかABS側に存在し、かつ上部磁極層56の上面に近づくにつれてABS方向に移動する構造が提供される。
同図(F)は第5の変更態様における上部磁極層の構造を示している。この変更態様では、上部磁極層66のABSより遠い上面側のフレア部に1つの凹部66aが形成されている。この凹部66aには、非磁性材料又は上部磁極層66を構成する磁性材料より透磁率の小さい磁性材料が充填される。これにより、上部磁極層66の面内における重心位置が、下部磁極層の重心位置と同じかABS側に存在し、かつ上部磁極層66の上面に近づくにつれてABS方向に移動する構造が提供される。
同図(G)は第6の変更態様における上部磁極層の構造を示している。この変更態様では、上部磁極層76のABSより遠い上面側のフレア部の両側に2つの切り欠き部76aが形成されている。これら切り欠き部76aには、非磁性材料又は上部磁極層76を構成する磁性材料より透磁率の小さい磁性材料が充填される。これにより、上部磁極層76の面内における重心位置が、下部磁極層の重心位置と同じかABS側に存在し、かつ上部磁極層76の上面に近づくにつれてABS方向に移動する構造が提供される。
同図(H)及び(I)は第7の変更態様における下部磁極層及び上部磁極層の構造を示している。この変更態様では、上部磁極層86に切り欠き部や凹部又は凹溝が設けられていないが、下部磁極層84、ギャップ層85及び上部磁極層86が、同図(I)に示すように、ABSに対して垂直ではなく傾斜した下地層上に形成されている。これにより、上部磁極層86の面内における重心位置が、下部磁極層84の重心位置と同じかABS側に存在し、かつ上部磁極層86の上面に近づくにつれてABS方向に移動する構造が提供される。
なお、図9は上部磁極層部分の構造のいくつかの例を示すものであり、本発明における、上部磁極層の面内における重心位置が、下部磁極層の重心位置と同じかABS側に存在し、かつ上部磁極層の上面に近づくにつれてABS方向に移動する構造は、これ以外にも種々のものが存在することは明らかである。
以上述べた実施形態は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
1 磁気ディスク
2、4 軸
3 アセンブリキャリッジ装置
5 キャリッジ
6 アクチュエータ
7 駆動アーム
8 HGA
9 サスペンション
10 下部シールド層
11 上部シールド層
12 シールドギャップ層
13 MR層
14、84 下部磁極層
15、85 ギャップ層
16、26、36、46、56、66、76、86 上部磁極層
16a、26a、56a、76a 切り欠き部
17 非磁性材料層
18、21、24 絶縁体層
19 コイル導体層
20 レジスト材料層
20′ レジスト材料
22 上部ヨーク層
23 ABS
25 バックギャップ部用の開口
36a 凹溝
66a 凹部
2、4 軸
3 アセンブリキャリッジ装置
5 キャリッジ
6 アクチュエータ
7 駆動アーム
8 HGA
9 サスペンション
10 下部シールド層
11 上部シールド層
12 シールドギャップ層
13 MR層
14、84 下部磁極層
15、85 ギャップ層
16、26、36、46、56、66、76、86 上部磁極層
16a、26a、56a、76a 切り欠き部
17 非磁性材料層
18、21、24 絶縁体層
19 コイル導体層
20 レジスト材料層
20′ レジスト材料
22 上部ヨーク層
23 ABS
25 バックギャップ部用の開口
36a 凹溝
66a 凹部
Claims (9)
- 下部磁極層と、ギャップ層と、該ギャップ層を介して前記下部磁極層と対向している上部磁極層と、前記下部磁極層及び前記上部磁極層を介して前記ギャップ層に磁束を供給するコイル導体とを備えており、前記上部磁極層の面内における重心位置が、前記下部磁極層の面内における重心位置と同じ位置又は該下部磁極層の面内における重心位置より浮上面側にありかつ該上部磁極層の上面に近づくにつれて浮上面方向に移動するように構成されていることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
- 前記上部磁極層の下面の全面にわたって前記下部磁極層の上面が対向していることを特徴とする請求項1に記載の薄膜磁気ヘッド。
- 前記上部磁極層の浮上面より遠い上面側に少なくとも1つの切り欠き部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の薄膜磁気ヘッド。
- 前記上部磁極層の浮上面より遠い上面側に少なくとも1つの凹部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の薄膜磁気ヘッド。
- 前記上部磁極層の浮上面より遠い上面側に浮上面と平行に走る少なくとも1つの凹溝が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の薄膜磁気ヘッド。
- 前記少なくとも1つの切り欠き部、前記少なくとも1つの凹部又は前記少なくとも1つの凹溝に前記上部磁極層を構成する材料より透磁率の小さい材料が充填されていることを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の薄膜磁気ヘッド。
- 前記少なくとも1つの切り欠き部、前記少なくとも1つの凹部又は前記少なくとも1つの凹溝に非磁性材料が充填されていることを特徴とする請求項3から6のいずれか1項に記載の薄膜磁気ヘッド。
- 請求項1から7のいずれか1項に記載の薄膜磁気ヘッドと、該薄膜磁気ヘッドを支持するサスペンションとを備えたことを特徴とするヘッドジンバルアセンブリ。
- 請求項8に記載のヘッドジンバルアセンブリを少なくとも1つ備えたことを特徴とする磁気ディスクドライブ装置。
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JP2003386424A JP2005149627A (ja) | 2003-11-17 | 2003-11-17 | 薄膜磁気ヘッド、該薄膜磁気ヘッドを備えたヘッドジンバルアセンブリ及び該ヘッドジンバルアセンブリを備えた磁気ディスクドライブ装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070206 |