JP2005149393A - 車両安全装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡易且つ安価でありながら精度の高いシステムを構築して、車両の衝突事故を防止できるようにする。
【解決手段】 一時停止位置3から第1所定距離L1だけ手前側の位置に第1の信号電波を送信する第1信号送信手段6を設け、第1信号送信手段6よりも一時停止位置3側であって、一時停止位置3から第2所定距離L2だけ手前側の位置に第2の信号電波を送信する第2信号送信手段7を設けるとともに、車両9に第1及び第2の信号電波を受信する受信手段を設け、第1の信号電波を受信すると乗員に一時停止すべき位置が存在することを知らせ、第1の信号電波の受信後に、第2の信号電波を受信すると、第1警報手段による警報とは異なる警報を行なうように構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 一時停止位置3から第1所定距離L1だけ手前側の位置に第1の信号電波を送信する第1信号送信手段6を設け、第1信号送信手段6よりも一時停止位置3側であって、一時停止位置3から第2所定距離L2だけ手前側の位置に第2の信号電波を送信する第2信号送信手段7を設けるとともに、車両9に第1及び第2の信号電波を受信する受信手段を設け、第1の信号電波を受信すると乗員に一時停止すべき位置が存在することを知らせ、第1の信号電波の受信後に、第2の信号電波を受信すると、第1警報手段による警報とは異なる警報を行なうように構成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、交差点等における車両の衝突を防止して安全性を高める、車両安全装置に関する。
通常、図5に示すような信号機の設置されていない交差点105では、一方の道路102に一時停止の標識104及び停止線103が設けられ、一時停止が義務付けられている。しかしながら、例えば図5に示すように、交差する道路101,102の幅がほとんど同じであると、どちらの道路が優先道路か気づきにくい。また、悪天候のため標識を確認できなかったり、運転者の不注意により一時停止の標識を見落としたりして、車両同士の衝突事故が発生する場合がある。
そこで、従来より信号機のない交差点において車両の衝突を防止するようにした技術が種々提案されている。
例えば、特許文献1には交差する2つの道路のそれぞれに向けてレーザレーダを設置するとともに、一方の道路から交差点に向かってくる車両を検知すると、他方の道路から交差点に向かってくる車両に対してレーザ信号を発して警報を行なうようにした技術が開示されている。
例えば、特許文献1には交差する2つの道路のそれぞれに向けてレーザレーダを設置するとともに、一方の道路から交差点に向かってくる車両を検知すると、他方の道路から交差点に向かってくる車両に対してレーザ信号を発して警報を行なうようにした技術が開示されている。
また、特許文献2には、交差点内に送信機を設け、車両が交差点に近づいて信号を受信すると、車内の表示装置に前方に交差点があることを表示するとともに、その後車両の減速が不十分であると警報を発し、それでも減速が不十分であると強制的に車両を減速させる又は停止させるようにした技術が開示されている。
なお、この特許文献2では、送信機からの信号を受信すると車両から交差点までの距離を測定するとともに、車両のその時点での速度を検出し、これら距離と車速とのデータに基づいて、車両の減速状態が検出される。
特開平7−14099号公報
特開平11−339197号公報
なお、この特許文献2では、送信機からの信号を受信すると車両から交差点までの距離を測定するとともに、車両のその時点での速度を検出し、これら距離と車速とのデータに基づいて、車両の減速状態が検出される。
しかしながら、例えば特許文献1の技術ではレーダ等を用いるためシステム全体が非常に複雑で高価なものとなるという課題があるほか、車両に対して単発的に警報を発するのみであるため、運転者が警報に気が付かない、あるいは気が付くのが遅れ、一時停止を怠って交差点内に進入してしまうおそれがある。また、特許文献1の技術では、レーダが交差点内に設置されており、車両が交差点に近づくとレーダから発信される信号を受信するように構成されている。しかしながら、このような構成では、信号を受信するタイミング(又は位置)が天候や周囲の状況等により異なることになり、警報のタイミングが一定にならず、システム全体の精度が低下するという課題がある。
また、特許文献2の技術では、送信機が交差点内に1台設置されているのみであり、やはり交差点から発信される信号を受信するタイミング(又は位置)が天候や周囲の状況等により異なってしまい、これによりシステム全体の精度が低下するという課題がある。また、特許文献2の技術では、送信機からの信号を受信すると車両から交差点までの距離が測定されるように構成されているが、どのようにして交差点までの距離を算出するかについては何ら開示されていない。仮にカメラ等の撮像手段を設け、画像解析により交差点と自車位置との距離を算出するようにした場合には、特許文献1の技術と同様にコストの増大を招くことになるし、ナビゲーションシステムからの情報に基づいて距離を算出する場合には、ナビゲーションシステムを搭載していない車両では適用することができないという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、簡易且つ安価でありながら精度の高いシステムを構築して、車両の衝突事故を防止できるようにした、車両安全装置を提供することを目的とする。
本発明の車両安全装置は、一時停止するべき位置から第1所定距離だけ手前側の位置に設けられて、第1の信号電波を送信する第1信号送信手段と、上記一時停止すべき位置と上記第1信号送信手段が設けられた位置との間で上記一時停止するべき位置から第2所定距離だけ手前側の位置に設けられて、第2の信号電波を送信する第2信号送信手段と、車両に設けられて上記第1の信号電波と上記第2の信号電波とを受信する受信手段と、上記受信手段によって上記第1の信号電波を受信したことを検知すると上記車両の乗員に上記一時停止すべき位置が存在することを知らせる第1警報手段と、上記第1の信号電波を上記受信手段によって受信した後、上記第2の信号電波を上記受信手段により受信したことを検知すると、上記第1警報手段による警報とは異なる警報を行なう第2警報手段とを有することを特徴としている(請求項1)。
なお、上記第2警報手段は、上記第1の信号電波を上記受信手段によって受信した後、上記第2の信号電波を上記受信手段により受信したことを検知すると、そのときの上記車両の速度を検知して上記速度が第1の所定値以上であると警報を行なうのが好ましい(請求項2)。
この場合、第2の信号電波を受信したときの速度が第1の所定値未満であれば、警報をキャンセルするのが好ましい。
この場合、第2の信号電波を受信したときの速度が第1の所定値未満であれば、警報をキャンセルするのが好ましい。
また、上記第1の信号電波を上記受信手段によって受信した後、上記第2の信号電波を上記受信手段により受信したことを検知すると、そのときの上記車両の速度を検知して上記速度が第2の所定値以上である場合には上記車両を減速させる減速手段を有するように構成してもよい(請求項3)。
また、上記減速手段は、上記車両のエンジンのスロットルを制御する手段や上記車両の制動装置を作動させる手段として構成してもよい(請求項4,5)。
また、上記減速手段は、上記車両のエンジンのスロットルを制御する手段や上記車両の制動装置を作動させる手段として構成してもよい(請求項4,5)。
本発明の車両安全装置は、一時停止するべき位置の手前側の2ヶ所に信号送信手段を設けるとともに車両側に受信手段を設けるという簡素な構成により、コスト増を抑制しながら交差点や踏切等の手前の所定の位置で確実に乗員に交差点や踏み切り等の存在を認識させることができる利点がある。また、一時停止すべき位置の手前で2回にわたり警報を行なうので、安全性が高められるという利点がある(請求項1)。
また、最初の警報後に十分に速度が低下していない場合、即ち、車速が第1の所定値以上である場合に、2回目の警報を行なうので、確実に減速を促すことができるという利点がある(請求項2)。
また、第2の信号電波を受信したときに車両の速度が第2の所定値以上であると車両を強制的に減速させるので、安全性を更に高めることができる(請求項3)。
また、第2の信号電波を受信したときに車両の速度が第2の所定値以上であると車両を強制的に減速させるので、安全性を更に高めることができる(請求項3)。
また、車両のエンジンのスロットルを制御したり車両の制動装置を作動させることで車両を減速させるので、比較的容易に且つ確実に車両を減速させることができる(請求項4,5)。
以下、図面により、本発明の一実施形態にかかる車両安全装置について説明すると、図1において符号1,2はいずれも道路であって、これらの道路1,2は信号機のない交差点5で交差している。また、本実施形態では一方の道路1が優先道路であり、他方の道路2の交差点5の手前の位置には停止線(一時停止すべき位置)3及び一時停止の標識4が設けられている。
また、停止線3よりも所定距離(第1所定距離)L1だけ手前側には第1送信機(第1信号送信手段)6が設けられており、また、停止線3と上記第1送信機6との間であって、上記停止線3から第2所定距離L2だけ手前側には、第2送信機(第2の信号送信手段)7が設けられている。また、これらの送信機6,7からは、それぞれ第1信号(第1の信号電波)及び第2信号(第2の信号電波)が出力されるようになっている。
また、図1に示すように、これらの送信機6,7は交差点5に向かう車両9が確実に信号を受信できるように左側通行の場合、道路2の車両進行方向左側の路肩側に設けられている。なお、図1においては、送信機6,7は道路上に設けられた非埋設型のものを示しているが、図2に示すような道路の下側に埋め込んだ埋設型の送信機6′,7′を適用してもよい。また、これらの送信機6,7,6′,7′では、道路の中央側に向かって指向性の強い信号電波を出力するように構成されている。
一方、図3に示すように、車両9には送信機6,7からの信号を受信可能な受信機(受信手段)10と、車両9の速度を検出する車速センサ(車速検出手段)11と、上記受信手段10及び車速センサ11からの信号に基づいて車両9に対する制御信号を設定するECU又はコントローラ(制御手段)12と、このECU12からの制御信号に基づいて作動する第1警報装置(第1警報手段)13,第2警報装置(第2警報手段)14及び減速手段15とが設けられている。
受信機10は、各送信機6,7の前を横切ると各送信機6,7からの信号を受信するようになっており、且つ、各送信機6,7からの信号を識別可能に構成されている。また、受信機10は送信機6,7からの信号を受信すると、いずれの送信機からの信号を受信したかをECU12に出力するようになっている。そして、ECU12では受信機10の信号に基づいて車両の現在位置を認識するようになっている。具体的には、受信機10が第1送信機6からの信号を受信すると、ECU12では車両が停止線手前から距離L1の位置にいると認識し、受信機10が第2送信機7からの信号を受信すると、停止線手前から距離L2の位置にいると認識するようになっている。なお、本実施形態においては、受信した信号が第1の信号であるのか第2の信号であるのかを受信部10で識別するように構成されているがECU12において識別するようにしてもよい。
また、受信機10は、送信機6,7からの信号を確実に受信するとともに反対車線の送信機6,7からの信号を誤って受信しないように、図3に示すように、車両の進行方向左側に設けられている。
一方、ECU12では、第1信号を受信すると、自車両9の位置が交差点から第1の所定距離L1だけ手前にいると判定するとともに、第1警報装置13に対して作動制御信号を出力し、第1警報装置13を作動させるようになっている。そして、これにより第1警報装置13から、アラーム音が出力されたり、「交差点の○○メートル手前です。減速してください。」等の音声が出力されるようになっている。なお、この第1警報装置13による警報(第1の警報)は、少なくとも運転者に一時停止するべき位置が存在することを知らせるものであれば音声に限定されるものではなく、例えばインジケータのランプを点灯させたり、メッセージをディスプレイに表示するようにしてもよい。
一方、ECU12では、第1信号を受信すると、自車両9の位置が交差点から第1の所定距離L1だけ手前にいると判定するとともに、第1警報装置13に対して作動制御信号を出力し、第1警報装置13を作動させるようになっている。そして、これにより第1警報装置13から、アラーム音が出力されたり、「交差点の○○メートル手前です。減速してください。」等の音声が出力されるようになっている。なお、この第1警報装置13による警報(第1の警報)は、少なくとも運転者に一時停止するべき位置が存在することを知らせるものであれば音声に限定されるものではなく、例えばインジケータのランプを点灯させたり、メッセージをディスプレイに表示するようにしてもよい。
また、車両9が第1送信機6の前を通過して、第1信号を受信後に第2信号を受信すると、ECU12では車速センサ12からの情報を取り込んで車速が第1の所定車速(第1の所定値)V1より大きいか否かを判定するようになっている。ここで、所定車速V1は、第2信号を受信した位置(即ち停止線から距離L2だけ手前の位置)において、比較的余裕を持って停止線3よりも手前で車両9を停止させることができるような車速である。そして、車速が所定車速V1よりも小さければ、車両9が十分減速していて運転者に一時停止する意思があると判定して、その後は何ら警報等を行なわず、制御が終了するようになっている。
一方、第2信号を受信した際に、車速が所定車速V1より大きいと車両9が十分減速していないと判定し、ECU12から第2警報装置14に対して作動制御信号が出力されるようになっている。そして、この場合には第2警報装置14から、「ブレーキを踏んでください。」等の音声が出力されるようになっている。なお、この第2警報装置14による警報(第2の警報)は、上記第1警報装置による警報と異なる警報であって、運転者に減速操作を強く促すようなものが望ましい。また、この第2警報装置14による警報についても音声に限定されるものではない。また、本実施形態では、第1警報装置13と第2警報装置14とは個別に構成されているが、2つの異なる警報を行なうことができれば、1つの警報装置で構成してもよい。
そして、上述したような第2警報装置14による警報が行なわれると、その後ECU12では再び車速センサ11からの情報を取り込んで、車速が第2の所定車速(第2の所定値)V2より大きいか否かを判定し、車速が第2の所定車速V2よりも小さければそのまま制御を終了するようになっている。ここで、第2の所定車速V2は、例えば第2警報出力後において停止線3よりも手前で車両9を停止させることができる限界の車速として設定されている。
また、車速が第2の所定車速V2よりも大きい場合には、運転者の操作で停止線3よりも手前で車両を停止させるのは困難であると判定して、強制的に車両9を減速させるようになっている。つまり、この場合には、ECU12から減速手段15に対して制御信号が出力されて、運転者の運転操作よりも優先して車両9に制動力を作用させるようになっている。
なお、この減速手段15は、本実施形態では車両9の制動装置(ブレーキ)を作動させる手段であって、具体的にはブレーキを作動させるためのブレーキアクチュエータとして構成されている。
そして、ECU12から減速指示の制御信号が出力されると、上記のブレーキアクチュエータ15が作動してブレーキが作動し、車両9が停止するようになっている。その後、ECU12は、車速センサからの信号に基づき車速が0になったことを検出すると、ブレーキアクチュエータ15への作動制御信号を解除するようになっている。
そして、ECU12から減速指示の制御信号が出力されると、上記のブレーキアクチュエータ15が作動してブレーキが作動し、車両9が停止するようになっている。その後、ECU12は、車速センサからの信号に基づき車速が0になったことを検出すると、ブレーキアクチュエータ15への作動制御信号を解除するようになっている。
なお、減速手段15は車両の速度を低減できるものであれば他の種々の構成を適用可能である。例えば車両のエンジンのスロットル開度を制御する手段であってもよいし、車両の変速機の変速段(又は変速比)を制御する手段であってもよい。さらには、排気ブレーキ等のエンジン補助ブレーキであってもよい。エンジンのスロットル開度を制御する場合には、強制的な減速に移行したときにスロットルを全閉とすればよく、また、変速機の変速段(又は変速比)を制御する場合には、変速段を低速側に変更すればよい。
そして、これにより、信号のない交差点において、一時停止の標識4を確認できなかったり、運転者の不注意により一時停止の標識4を見落としたりした場合であっても、強制的に制動力が付与されて、車両同士の衝突を確実に回避することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用安全装置は上述のように構成されているので、その作用を図4に示すフローチャートを用いて説明すると以下のようになる。すなわち、まずステップS1において、第1信号を受信したか否かを判定する。そして、第1信号を受信したと判定するとステップS2に進む。次に、ステップS2では、運転者に向けて警報(第1の警報)を行ない、交差点5が近いことを運転者に認識させる。
本発明の一実施形態に係る車両用安全装置は上述のように構成されているので、その作用を図4に示すフローチャートを用いて説明すると以下のようになる。すなわち、まずステップS1において、第1信号を受信したか否かを判定する。そして、第1信号を受信したと判定するとステップS2に進む。次に、ステップS2では、運転者に向けて警報(第1の警報)を行ない、交差点5が近いことを運転者に認識させる。
その後、ステップS3に進んで第2信号を受信したか否かを判定し、第2信号を受信したと判定すると、ステップS4で現在の車速Vが第1の所定車速V1よりも大きいか否かを判定する。そして、車速Vが第1の所定車速V1よりも小さければ、運転者に減速の意思があるものとしてリターンして一連の制御が終了する。また、車速Vが第1の所定車速V1よりも大きければステップS5に進み、第2の警報を出力して車両9の減速を促す。
次に、ステップS6に進み、車速Vが第2の所定車速V2よりも大きいか否かを判定する。そして、車速Vが第2の所定車速V2よりも小さければそのままリターンして制御を終了し、車速Vが第2の所定車速V2よりも大きければ、ステップS7に進み、強制的に(運転者の意思にかかわらず)車両を減速させて車両を一時停止させる。
したがって、本発明の一実施形態にかかる車両安全装置によれば、第1信号を受信すると、まず第1警報装置13により車両9の乗員(運転者)に一時停止すべき位置が存在することが警報(第1警報)され、第1信号を受信した後に第2の信号電波を受信すると、第2警報装置14により、上記第1警報とは異なる警報(第2警報)が実行されるので、運転者に確実に一時停止を意識させることができ、安全性が向上する。また、道路の路肩側の2ヶ所に送信機6,7を設けるとともに車両9側に受信機10を設けるという簡素な構成により、コスト増を抑制しながら交差点手前の所定の位置で確実に乗員に交差点の存在を認識させることができる利点がある。また、第1,第2送信機6,7をそれぞれ停止線3から第1,第2所定距離L1,L2だけ手前側の路肩側に設けて、且つこれらの送信機6,7の前を横切るときに信号を受信するように構成されているので、第1及び第2信号を受信すると、この時点で停止線3までの距離がL1,L2であると認識できる。したがって、従来技術のように、距離を測定するような手段を設ける必要がなく、システム全体の簡素化,低コスト化をはかることができる利点がある。また、停止線3の手前の距離L1,L2の位置で確実に警報を発することができ、従来の技術のように信号を受信するタイミングが天候や周囲の状況により影響されることがなく、システム全体の精度の向上を図ることができる。
したがって、本発明の一実施形態にかかる車両安全装置によれば、第1信号を受信すると、まず第1警報装置13により車両9の乗員(運転者)に一時停止すべき位置が存在することが警報(第1警報)され、第1信号を受信した後に第2の信号電波を受信すると、第2警報装置14により、上記第1警報とは異なる警報(第2警報)が実行されるので、運転者に確実に一時停止を意識させることができ、安全性が向上する。また、道路の路肩側の2ヶ所に送信機6,7を設けるとともに車両9側に受信機10を設けるという簡素な構成により、コスト増を抑制しながら交差点手前の所定の位置で確実に乗員に交差点の存在を認識させることができる利点がある。また、第1,第2送信機6,7をそれぞれ停止線3から第1,第2所定距離L1,L2だけ手前側の路肩側に設けて、且つこれらの送信機6,7の前を横切るときに信号を受信するように構成されているので、第1及び第2信号を受信すると、この時点で停止線3までの距離がL1,L2であると認識できる。したがって、従来技術のように、距離を測定するような手段を設ける必要がなく、システム全体の簡素化,低コスト化をはかることができる利点がある。また、停止線3の手前の距離L1,L2の位置で確実に警報を発することができ、従来の技術のように信号を受信するタイミングが天候や周囲の状況により影響されることがなく、システム全体の精度の向上を図ることができる。
また、第1信号を受信した後に第2の信号電波を受信した場合にのみ、第2警報が実行されるので、仮に反対車線の第2の信号電波を先に受信しても、警報や強制減速が実行されることがない。
また、第1警報後に十分に速度が低下していない場合に、2回目の警報を行なうので、確実に減速を促すことができるほか、運転者が十分に減速している場合には警報を行なわないので、運転者が煩わしい思いをすることもないという利点がある。また、第2警報後であっても、車速が所定車速V2より大きければ強制的に車両9を減速させるので、運転者警報に気付かない場合にも確実に車両を減速させることができ、安全性が更に向上する。また、減速手段として、車両のエンジンのスロットルを制御する手段や車両の制動装置を制御する手段等の公知の技術を適用することで、比較的容易に且つ確実に車両を減速させることができる利点がある。
また、第1警報後に十分に速度が低下していない場合に、2回目の警報を行なうので、確実に減速を促すことができるほか、運転者が十分に減速している場合には警報を行なわないので、運転者が煩わしい思いをすることもないという利点がある。また、第2警報後であっても、車速が所定車速V2より大きければ強制的に車両9を減速させるので、運転者警報に気付かない場合にも確実に車両を減速させることができ、安全性が更に向上する。また、減速手段として、車両のエンジンのスロットルを制御する手段や車両の制動装置を制御する手段等の公知の技術を適用することで、比較的容易に且つ確実に車両を減速させることができる利点がある。
なお、本発明は交差点にのみ適用されるものではなく、踏み切り等一時停止が義務付けられている場所に適用可能であるほか、有料道路の料金所等にも適用可能である。また、上述では左側通行の場合について説明したが、右側通行の場合には、送信機6,6′,7,7′を車両9の進行方向右側の路肩に設け、受信機10を車両9の右側に設けるようにすればよい。
1,2 道路
3 一時停止線(一時停止するべき位置)
5 交差点
6 送信機(第1送信手段)
7 送信機(第2送信手段)
9 車両
10 受信機(受信手段)
12 制御手段
13 第1警報装置(第1警報手段)
14 第2警報装置(第2警報手段)
15 減速手段
L1 第1所定距離
L2 第2所定距離
3 一時停止線(一時停止するべき位置)
5 交差点
6 送信機(第1送信手段)
7 送信機(第2送信手段)
9 車両
10 受信機(受信手段)
12 制御手段
13 第1警報装置(第1警報手段)
14 第2警報装置(第2警報手段)
15 減速手段
L1 第1所定距離
L2 第2所定距離
Claims (5)
- 一時停止するべき位置から第1所定距離だけ手前側の位置に設けられて、第1の信号電波を送信する第1信号送信手段と、
上記一時停止すべき位置と上記第1信号送信手段が設けられた位置との間で上記一時停止するべき位置から第2所定距離だけ手前側の位置に設けられて、第2の信号電波を送信する第2信号送信手段と、
車両に設けられて上記第1の信号電波と上記第2の信号電波とを受信する受信手段と、
上記受信手段によって上記第1の信号電波を受信したことを検知すると上記車両の乗員に上記一時停止すべき位置が存在することを知らせる第1警報手段と、
上記第1の信号電波を上記受信手段によって受信した後、上記第2の信号電波を上記受信手段により受信したことを検知すると、上記第1警報手段による警報とは異なる警報を行なう第2警報手段とを有する
ことを特徴とする、車両安全装置。 - 上記第2警報手段は、上記第1の信号電波を上記受信手段によって受信した後、上記第2の信号電波を上記受信手段により受信したことを検知すると、そのときの上記車両の速度を検知して上記車速が第1の所定値以上であると警報を行なう
ことを特徴とする、請求項1記載の車両安全装置。 - 上記第1の信号電波を上記受信手段によって受信した後、上記第2の信号電波を上記受信手段により受信したことを検知すると、そのときの上記車両の速度を検知して上記速度が第2の所定値以上である場合には上記車両を減速させる減速手段を有する
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の車両安全装置。 - 上記減速手段は、上記車両のエンジンのスロットルを制御する手段である
ことを特徴とする、請求項3記載の車両安全装置。 - 上記減速手段は、上記車両の制動装置を作動させる手段である
ことを特徴とする、請求項3記載の車両安全装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007109000A (ja) * | 2005-10-13 | 2007-04-26 | Toyota Motor Corp | 車両用運転支援装置 |
JP2010241383A (ja) * | 2009-04-09 | 2010-10-28 | Yupiteru Corp | 車載用電子機器及びプログラム |
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-
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060215 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20061020 |