JP2005148793A - データ伝送における放射ノイズの低減 - Google Patents

データ伝送における放射ノイズの低減 Download PDF

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Abstract

【課題】 データ伝送において、効果的に放射ノイズを低減する。
【解決手段】 データ送信回路とデータ受信回路との間で、複数の信号線を有する伝送路を介して複数のデータ信号を伝送するデータ伝送システムであって、前記データ送信回路は、n個(nは3以上の整数)のデータ信号ごとに区分されたm個(mは、n以上の整数)のデータ信号を、各区分内のn個のデータ信号の位相が、互いに等しい状態から、前記データ信号の伝送周期の(2・s)倍(sは1以上の整数)の長さの位相差を360度と仮定したときに、位相差(360/n)度の単位で互いにずれた状態となるように変換し、変換された前記m個のデータ信号を送信する。前記データ受信回路は、送信された前記m個のデータ信号を受信し、受信した前記m個のデータ信号を、前記各区分内の前記n個のデータ信号の位相が互いにずれた状態から元の等しい状態に戻るように変換する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子回路間のデータ伝送において発生する放射ノイズを低減する技術に関するものである。
電子機器の内部における信号の伝送路では、信号の高調波成分による放射ノイズを発生する。この放射ノイズは、他の電子機器に電磁障害(EMI:Electromagnetic Interference)を与える場合がある。このため、電子機器が発生する放射ノイズを低減する技術が所望されている。
放射ノイズを低減する技術としては、例えば、特許文献1〜4が開示されている。特許文献1〜4は、複数の伝送路を通過する信号が同時に変化することによって発生している放射ノイズを低減するために、複数の信号の変化の位相を相互にずらすことによって、複数の信号が同時に変化しないようにする技術が開示されている。
特開平6−261029号公報 特開平7−154447号公報 特開平11−7349号公報 特開平11−53081号公報
しかしながら、電子機器の高機能化に伴って、同時に伝送されるデータ信号の数が増加するとともに伝送されるデータ信号の伝送速度も高速化している。このため、従来技術のように、単純に、データ信号間の位相をずらして複数のデータ信号が同時に変化しないよにするのみでは、放射ノイズを効果的に低減できない場合もある。
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、効果的に放射ノイズを低減する技術を提供することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第1のデータ伝送システムは、データ送信回路とデータ受信回路との間で、複数の信号線を有する伝送路を介して複数のデータ信号を伝送するデータ伝送システムであって、
前記データ送信回路は、
n個(nは3以上の整数)のデータ信号ごとに区分されたm個(mは、n以上の整数)のデータ信号を、各区分内のn個のデータ信号の位相が、互いに等しい状態から、前記データ信号の伝送周期の(2・s)倍(sは1以上の整数)の長さの位相差を360度と仮定したときに、位相差(360/n)度の単位で互いにずれた状態となるように変換し、変換された前記m個のデータ信号を送信し、
前記データ受信回路は、
送信された前記m個のデータ信号を受信し、受信した前記m個のデータ信号を、前記各区分内の前記n個のデータ信号の位相が互いにずれた状態から元の等しい状態に戻るように変換する、ことを特徴とする。
上記第1のデータ伝送システムによれば、データ信号の伝送時に、m個のデータ信号の全てが同時に同じ変化をすることを防止することによって、データ信号の高調波に起因して発生する放射ノイズを抑制することができる。また、各区分内のn個のデータ信号の互いの位相が、位相差(360/n)度の単位で順にずれるように変換することができるので、発生する放射ノイズを効果的に抑制することが可能となる。
なお、前記nは3以上でm以下の奇数であることが好ましい。nを奇数とすれば、発生する放射ノイズをさらに効果的に抑制することが可能である。
また、本発明の第2のデータ伝送システムは、データ送信回路とデータ受信回路との間で、複数の信号線を有する伝送路を介して複数のデータ信号を伝送するデータ伝送システムであって、
前記データ送信回路は、
l個(lは、3以上の整数)のブロックに区分されたm個(mは、l以上の整数)のデータ信号を、あるブロックに含まれるデータ信号と他のブロックに含まれるデータ信号との互いの位相が、各ブロック間で、前記データ信号の伝送周期の(2・s)倍(sは1以上の整数)の長さの位相差を360度と仮定したときに、位相差(360/l)度の単位で互いにずれた状態となるように変換し、変換された前記m個のデータ信号を送信し、
前記データ受信回路は、
送信された前記m個のデータ信号を受信し、受信した前記m個のデータ信号を、前記各ブロックに含まれるデータ信号の位相が、前記各ブロック間で互いにずれた状態から、元の等しい状態に戻るように変換する、ことを特徴とする。
上記第2のデータ伝送システムによっても、データ信号の伝送時に、m個のデータ信号の全てが同時に同じ変化をすることを防止することによって、データ信号の高調波に起因して発生する放射ノイズを抑制することができる。また、あるブロックに含まれるデータ信号と他のブロックに含まれるデータ信号との互いの位相が、各ブロック間で、位相差(360/l)度の単位で互いにずれた状態となるように変換することができるので、発生する放射ノイズを効果的に抑制することが可能となる。
なお、前記lは3以上でm以下の奇数であることが好ましい。lを奇数とすれば、発生する放射ノイズをさらに効果的に抑制することが可能である。
なお、本発明は、以下に示すような種々の態様で実現することが可能である。
(1)データ伝送システム、データ伝送方法。
(2)データ送信回路、データ受信回路。
(3)上記システム、回路を備える装置。
以下では、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の手順で説明する。
A.第1実施例:
A.1.伝送回路の構成:
A.2.位相差発生部および位相差補正部の構成および動作:
A.3.効果:
B.第2実施例:
B.1.伝送回路の構成:
B.2.位相差発生部および位相差補正部の構成および動作:
B.3.効果:
C.第3実施例:
D.変形例:
A.第1実施例:
A.1.伝送回路の構成:
図1は、第1実施例としてのデータ伝送回路を示すブロック図である。このデータ伝送回路100は、データ送信回路200と、データ受信回路300と、伝送路400とを備えている。データ送信回路200とデータ受信回路300とは伝送路400で接続されており、データ送信回路200は、12ビットの送信データ信号S1T〜S12Tを伝送路400を介してデータ受信回路300に伝送する。
データ送信回路200は、送信データ発生部210と4つの位相差発生部220a〜220dとを備えている。
送信データ発生部210は、図示しない種々の回路から供給され、データ受信回路300に送信すべきデータを、基準クロック信号CK1に同期する12ビットのデータ信号S1〜S12として出力する。
4つの位相差発生部220a〜220dは、それぞれ、入力される3つのデータ信号を、互いに等しい位相で論理レベルが変化する同位相状態から、互いに異なった位相で論理レベルが変化する異位相状態に変換して、3つの送信データ信号として出力する。12ビットのデータ信号S1〜S12は、3ビットのデータ信号ごとに順に区分されて、4つの位相差発生部220a〜220dに入力される。上から順に第1の位相差発生部220aには第1〜第3のデータ信号S1〜S3が入力され、第1の位相差発生部220aは第1〜第3の送信データ信号S1T〜S3Tを出力する。第2の位相差発生部220bには第4〜第6のデータ信号S4〜S6が入力され、第2の位相差発生部220bは第4〜第6の送信データ信号S4T〜S6Tを出力する。第3の位相差発生部220cには第7〜第9のデータ信号S7〜S9が入力され、第3の位相差発生部220cは第7〜第9の送信データ信号S7T〜S9Tを出力する。第4の位相差発生部220dには第10〜第12のデータ信号S10〜S12が入力され、第4の位相差発生部220dは第10〜第12の送信データ信号S10T〜S12Tを出力する。
伝送路400は、12本のデータ信号線L1〜L12が並列に配線されたバス配線と、1本のクロック信号線LCK1とを有しており、データ送信回路200とデータ受信回路300との間を接続している。データ送信回路200から出力される12ビットの送信データ信号S1T〜S12Tおよび基準クロック信号CK1は、それぞれ対応するデータ信号線L1〜L12およびクロック信号線LCK1上を伝送して、データ受信回路300に供給される。
データ受信回路300は、4つの位相差補正部320a〜320dと受信データ検出部310とを備えている。
4つの位相差補正部320a〜320dは、それぞれ、入力される3つの送信データ信号を、互いに異なった位相を有している異位相状態から、互いに同じ位相を有している同位相状態に戻して、3つの受信データ信号として出力する。12ビットの送信データ信号S1T〜S12Tは、3ビットづつ順に区分されて、4つの位相差補正部320a〜320dに入力される。上から順に第1の位相差補正部320aには第1〜第3の送信データ信号S1T〜S3Tが入力され、第1の位相差補正部320aは第1〜第3の受信データ信号S1R〜S3Rを出力する。第2の位相差補正部320bには第4〜第6の送信データ信号S4T〜S6Tが入力され、第2の位相差補正部320bは第4〜第6の受信データ信号S4R〜S6Rを出力する。第3の位相差補正部320cには第7〜第9の送信データ信号S7T〜S9Tが入力され、第3の位相差補正部320cは第7〜第9の受信データ信号S7R〜S9Rを出力する。第4の位相差補正部320dには第10〜第12の送信データ信号S10T〜S12Tが入力され、第4の位相差補正部320dは第10〜第12の受信データ信号S10R〜S12Rを出力する。
4つの位相差補正部320a〜320dから出力された12ビットの受信データ信号S1R〜S12Rと、データ送信回路200から伝送された基準クロック信号CK1とは、受信データ検出部310に供給される。
受信データ検出部310は、入力された12ビットの受信データ信号S1R〜S12Rとして表されているデータを、基準クロック信号CK1に基づいて取り込み、取り込まれたデータを図示しない種々の回路に供給する。
以上のようにして、このデータ伝送回路100では、データ送信回路200とデータ受信回路300との間で伝送路400を介するデータ伝送が行われる。
次に、4つの位相差発生部220a〜220dおよび4つの位相差補正部320a〜320dの具体的な構成およびその動作について説明する。
A.2.位相差発生部および対応する位相差補正部の構成および動作:
図2は、第1の位相差発生部220aと、これに対応する第1の位相差補正部320aとを示すブロック図である。以下では、まず、位相差発生部220aの構成および動作について説明し、次に位相差補正部320aの構成および動作について説明する。
位相差発生部220aは、位相差0度部222と、位相差120度部224と、位相差240度部226と、位相差クロック生成部230とを備えている。位相差0度部222の入力には第1のデータ信号S1が入力され、その出力には第1の送信データ信号S1Tを伝送する第1のデータ信号線L1が接続されている。位相差120度部224の入力には第2のデータ信号S2が入力され、その出力には第2の送信データ信号S2Tを伝送する第2のデータ信号線L2が接続されている。位相差240度部226の入力には第3のデータ信号S3が入力され、その出力には第3の送信データ信号S3Tを伝送する第3のデータ信号線L3が接続されている。位相差クロック生成部230の入力には基準クロック信号CK1が入力されている。
位相差クロック生成部230は、基準クロック信号CK1を基準に、位相差120度クロック信号CK2Tおよび位相差240度クロック信号CK3Tを生成する。位相差120度クロック信号CK2Tは基準クロック信号CK1に対して120度位相が遅れたクロック信号であり、位相差240度クロック信号CK3Tは基準クロック信号CK1に対して240度位相が遅れたクロック信号である。
ここで、位相は、基準クロック信号CK1の1周期で表されるデータ伝送周期の2倍の長さ、すなわち、データ信号の論理レベルがデータ伝送周期ごとに反転する場合におけるデータ信号の1周期(以下、単に「データ信号周期」とも呼ぶ。)に相当する位相の差を360度として表している。
なお、位相差クロック生成部230は、一般にPLL(Phase Locked Loop)回路を利用することにより容易に構成することができるので、ここではその説明を省略する。
位相差0度部222は、入力と出力とがそのまま接続される構成を有している。これにより、位相差0度部222は、第1のデータ信号S1を第1の送信データ信号S1Tとしてそのまま出力する。
なお、この位相差0度部222は、他の位相差120度部224および位相差240度部226との位相関係を明確にするために便宜上設けられたブロックであり、必ずしも必要なブロックではない。
位相差120度部224は、1つのフリップフロップ224aにより構成されている。フリップフロップ224aのデータ入力Dには第2のデータ信号S2が入力され、クロック入力CKには位相差120度クロック信号CK2Tが入力されている。また、フリップフロップ224aの出力Qは第2のデータ信号線L2に接続されている。フリップフロップ224aは、第2のデータ信号S2を、位相差120度クロック信号CK2Tの立ち上がりエッジタイミングでラッチする。これにより、位相差120度部224は、第2のデータ信号S2に対して120度位相の遅れたデータ信号を生成し、第2の送信データ信号S2Tとして出力する。
位相差240度部226は、カスケード接続された2つのフリップフロップ226a,226bにより構成されている。1段目のフリップフロップ226aのデータ入力Dには第3のデータ信号S3が入力され、クロック入力CKには位相差120度クロック信号CK2Tが入力されている。2段目のフリップフロップ226bのデータ入力Dには1段目のフリップフロップ226aの出力Qが接続されており、クロック入力CKには位相差240度クロック信号CK3Tが入力されている。また、2段目のフリップフロップ226bの出力Qは第3のデータ信号線L3に接続されている。
1段目のフリップフロップ226aは、第3のデータ信号S3を、120度位相差クロック信号CK2の立ち上がりエッジタイミングでラッチすることにより、第3のデータ信号S3に対して120度位相の遅れたデータ信号を生成する。そして、2段目のフリップフロップ226bは、1段目のフリップフロップ226aの出力を、240度位相差クロック信号CK3の立ち上がりエッジタイミングでラッチすることにより、第3のデータ信号S3に対して240度位相の遅れたデータ信号を生成する。これにより、位相差240度部226は、第3のデータ信号S3に対して240度位相の遅れたデータ信号を第3の送信データ信号S3Tとして出力する。
図3は、位相差発生部220aの動作を示すタイミングチャートである。図3(a)は基準クロック信号CK1を示している。図3(b)は位相差120度クロック信号CK2Tを示しており、図3(c)は位相差240度クロック信号CK3Tを示している。図3(e),(f),(g)は、3つのデータ信号S1,S2,S3を示している。図3(i),(j),(k)は、3つの送信データ信号S1T,S2T,S3Tを示している。
3つのデータ信号S1,S2,S3は、説明を容易にするため、図3(e),(f),(g)に示すように、基準クロック信号CK1の立ち上がりエッジのタイミングで、1周期毎に論理レベルの変化を同じように繰り返す周期信号とする。なお、単純には、3つのデータ信号S1,S2,S3が同時に同じ変化を繰り返す周期信号である場合において、発生する放射ノイズの量が最も大きくなると考えられる。
上述したように、位相差0度部222では、図3(i)に示すように、第1のデータ信号S1をそのまま第1の送信データ信号S1Tとして出力する。また、位相差120度部224では、図3(j)に示すように、第2のデータ信号S2に対して120度位相が遅れた信号を第2の送信データ信号S2Tとして出力する。さらに、位相差240度部226では、図3(k)に示すように、第3のデータ信号S3に対して240度位相が遅れた信号を第3の送信データ信号S3Tとして出力する。
結果として、位相差発生部220aは、3つのデータ信号S1,S2,S3を、互いの位相が等しい同位相状態から、データ信号の1周期に相当する位相差360度を3等分した位相差120度の単位で、互いの位相が順にずれた異位相状態に変換して、3つの送信データ信号S1T,S2T,S3Tとして出力する。
次に、図2の位相差補正部320aの構成および動作について説明する。位相差補正部320aは、位相差240度部322と、位相差120度部324と、位相差0度部326と、位相差クロック生成部330とを備えている。位相差240度部322の入力には第1のデータ信号線L1が接続されており、第1の送信データ信号S1Tが入力されている。位相差120度部324の入力には第2のデータ信号線L2が接続されており、第2の送信データ信号S2Tが入力されている。位相差0度部326の入力には第3のデータ信号線L3が接続されており、第3の送信データ信号S3Tが入力されている。位相差クロック生成部330の入力にはクロック信号線LCK1が接続されており、基準クロック信号CK1が入力されている。
位相差クロック生成部330は、基準クロック信号CK1を基準に、位相差120度クロック信号CK2Rおよび位相差240度クロック信号CK3Rを生成する。位相差120度クロック信号CK2Rは、位相差発生部220aの位相差クロック生成部230で生成される位相差120度クロック信号CK2Tと同様に、基準クロック信号CK1に対して120度位相が遅れたクロック信号である。位相差240度クロック信号CK3Rも、位相差クロック生成部230で生成される位相差240度クロック信号CK3Tと同様に、基準クロック信号CK1に対して240度位相が遅れたクロック信号である。
なお、位相差クロック生成部330も、位相差クロック生成部230と同様にPLL回路を利用することにより容易に構成することができるので、ここではその説明を省略する。
位相差240度部322は、位相差発生部220aの位相差240度部226と同様に、カスケード接続された2つのフリップフロップ322a,322bにより構成されている。1段目のフリップフロップ322aのデータ入力Dには第1の送信データ信号S1Tが入力され、クロック入力CKには位相差120度クロック信号CK2Rが入力されている。2段目のフリップフロップ322bのデータ入力Dには1段目のフリップフロップ322aの出力Qが接続されており、クロック入力CKには位相差240度クロック信号CK3Rが入力されている。
1段目のフリップフロップ322aは、第1の送信データ信号S1Tを、120度位相差クロック信号CK2Rの立ち上がりエッジタイミングでラッチすることにより、第1の送信データ信号S1Tに対して120度位相の遅れたデータ信号を生成する。そして、2段目のフリップフロップ322bは、1段目のフリップフロップ322aの出力を、240度位相差クロック信号CK3Rの立ち上がりエッジタイミングでラッチすることにより、第1の送信データ信号S1Tに対して240度位相の遅れたデータ信号を生成する。これにより、位相差240度部322は、第1の送信データ信号S1Tに対して240度位相の遅れたデータ信号を第1の受信データ信号S1Rとして出力する。
位相差120度部324は、位相差発生部220aの位相差120度部224と同様に、1つのフリップフロップ324aにより構成されている。フリップフロップ324aのデータ入力Dには第2の送信データ信号S2Tが入力され、クロック入力CKには位相差120度クロック信号CK2Rが入力されている。フリップフロップ324aは、第2の送信データ信号S2Tを、位相差120度クロック信号CK2Rの立ち上がりエッジタイミングでラッチする。これにより、位相差120度部324は、第2の送信データ信号S2Tに対して120度位相の遅れたデータ信号を第2の受信データ信号S2Rとして出力する。
位相差0度部326は、入力と出力とがそのまま接続される構成を有している。これにより、位相差0度部326は、第3の送信データ信号S3Tを第3の受信データ信号S3Rとしてそのまま出力する。
なお、この位相差0度部326は、他の位相差240度部322および位相差120度部324との位相関係を明確にするために便宜上設けられたブロックであり、必ずしも必要なブロックではない。
図4は、位相差補正部320aの動作を示すタイミングチャートである。図4(a)は基準クロック信号CK1を示しており、図4(b)は位相差120度クロック信号CK2Rを示しており、図4(c)は位相差240度クロック信号CK3Rを示している。図4(e),(f),(g)は、3つの送信データ信号S1T,S2T,S3Tを示している。図4(i),(j),(k)は、3つの受信データ信号S1R,S2R,S3Rを示している。
なお、図3を用いて説明したように、位相差発生部220aから出力される3つの送信データ信号S1T,S2T,S3Tは、図4(e),(f),(g)に示すように、互いの位相が120度単位で順にずれている。
上述したように、位相差0度部326では、図4(i)に示すように、第3の送信データ信号S3Tをそのまま第3の同位相データ信号S3Rとして出力する。また、位相差120度部324では、図4(j)に示すように、第2の送信データ信号S2Tに対して120度位相が遅れた信号を第2の受信データ信号S2Rとして出力する。さらに、位相差240度部322では、図4(k)に示すように、第1の送信データ信号S1Tに対して240度位相が遅れた信号を第1の受信データ信号S1Rとして出力する。
結果として、位相差補正部320aは、3つの送信データ信号S1T,S2T,S3Tを、互いの位相が120度単位で順にずれた異位相状態から、互いの位相が等しい同位相状態に戻して、互いの位相が等しい3つの受信データ信号S1R,S2R,S3Rとして受信データ検出部310に供給することができる。
なお、他の位相差発生部220b〜220dおよび位相差補正部320b〜320dも、上記第1の位相差発生部220aおよびこれに対応する第1の位相差補正部320aと同様である。
A.3.効果:
以上説明したように、第1実施例のデータ伝送回路100において、データ送信回路200は、送信する12ビットデータ信号S1〜S12を、3ビットのデータ信号ごとに順に区分し、各区分内の3つのデータ信号を、互いの位相が等しい同位相状態から、データ信号周期に相当する位相差360度を3等分した位相差120度の単位で、互いの位相が順にずれた異位相状態に変換し、送信データ信号S1T〜S12Tとして伝送することが可能である。そして、データ受信回路300は、伝送された12ビットの送信データ信号S1T〜S12Tを、互いの位相が等しい同位相状態に戻して、12ビットの受信データ信号S1R〜S12Rとして受信することが可能である。これにより、第1実施例のデータ伝送回路100は、以下で説明する効果を得ることができる。
図5は、第1実施例としてのデータ伝送回路100におけるデータ伝送の効果について示す説明図である。図5(b1)〜(b9)は、実施例として、3つの送信データ信号S1T,S2T,S3Tの互いの位相が120度単位で順にずれている場合において発生する高調波について示しており、図5(a1)〜(a9)は、比較例として、3つの送信データ信号S1T,S2T,S3Tの互いの位相が等しいと仮定した場合に発生する高調波について示している。
なお、3つの送信データ信号S1T,S2T,S3Tが、順に並ぶデータ信号線L1,L2,L3を伝送することによって発生する放射ノイズは、単純には、各データ信号の高調波を合成した大きさに比例すると考えることができる。
比較例の3つの送信データ信号S1T,S2T,S3Tは、図5(a1)〜(a3)に示すように同位相で同じ変化を繰り返している周期信号である。この場合、3つの送信データ信号S1T,S2T,S3Tの第1次高調波S1−h1,S2−h1,S3−h1は、図5(a5)〜(a7)に示すように同位相で同じ変化を繰り返すサイン波となる。このため、3つの第1次高調波S1−h1,S2−h1,S3−h1を合成した合成第1次高調波σ−h1は、図5(a9)に示すように、単純には、第1次高調波S1−h1,S2−h1,S3−h1のいずれかの波高値Vを3倍した波高値(3V)を有するサイン波となる。
一方、実施例の3つの送信データ信号S1T,S2T,S3Tは、図5(b1)〜(b3)に示すように、互いの位相が120度単位で順にずれた周期信号である。この場合、3つの送信データ信号S1T,S2T,S3Tの第1次高調波S1−h1,S2−h1,S3−h1は、図5(b5)〜(b7)に示すように、互いの位相が120度単位で順にずれたサイン波となる。このとき、単純には、図5(a5)〜(a7)に示す3つの第1次高調波S1−h1,S2−h1,S3−h1の各成分は、互いに打ち消されることになり、3つの第1次高調波S1−h1,S2−h1,S3−h1の合成結果である合成第1次高調波σ−h1は、図5(b9)に示すように零となる。
ただし、実際には、それぞれの第1次高調波S1−h1,S2−h1,S3−h1の波形が全く同じで、かつ、互いの位相を正確に120度単位で順にずれた状態とすることは困難であるので、合成第1次高調波の発生を零にすることは困難である。しかしながら、本実施例のように、3つの送信データ信号S1T,S2T,S3Tの互いの位相を120度単位で順にずらすようにすれば、これらの第1次高調波の成分同士を比較的効果的に打ち消して、合成第1次高調波の発生を比較的効果的に抑制することが可能である。
なお、上記説明は、第1次高調波を例に示したが、他の高調波、特に、3次、5次等の奇数次高調波においても同様の効果を得ることができる。
また、上記説明では、第1の位相差発生部220aから送信される第1〜第3の送信データ信号S1T〜S3Tによって発生する放射ノイズの抑制効果について説明したが、他の送信データ信号、すなわち、第2の位相差発生部220bから送信される第4〜第6の送信データ信号S4T〜S6Tや、第3の位相差発生部220cから送信される第7〜第9の送信データ信号S7T〜S9T、第4の位相差発生部220dから送信される第10〜第12の送信データ信号S10T〜S12Tによって発生する放射ノイズについてもそれぞれ同様の抑制効果を得ることが可能である。
以上説明したように、第1実施例のデータ伝送回路100では、データ伝送時に、12ビットのデータ信号の全てが同時に同じ変化をすることを防止することによって、データ信号の高調波に起因して発生する放射ノイズを抑制することができる。また、12ビットのデータ信号を3ビットのデータ信号ごとに順に区分し、各区分内の3つのデータ信号の互いの位相が、データ信号周期に相当する位相差360度を3等分した位相差120度の単位で順にずれるように変換することができる。そして、このように変換されたデータ信号を送信データ信号として送信することにより、発生する放射ノイズを効果的に抑制することが可能となる。
B.第2実施例:
上記第1実施例のデータ伝送回路100は、12ビットのデータ信号を3ビットのデータ信号ごとに順に区分する構成を例に説明しているが、以下で説明するように、4ビットのデータ信号ごとに順に区分する構成とすることも可能である。
B.1.伝送回路の構成:
図6は、第2実施例としてのデータ伝送回路を示すブロック図である。このデータ伝送回路100Bは、データ送信回路200Bと、データ受信回路300Bと、伝送路400とを備えている。データ送信回路200Bとデータ受信回路300Bとは伝送路400で接続されており、データ伝送回路200Bは、第1実施例と同様に、12ビットの送信データ信号S1T〜S12Tを伝送路400を介してデータ受信回路300Bに伝送する。
データ送信回路200Bは、第1実施例の4つの位相差発生部220a〜220dに変えて3つの位相差発生部220Ba〜220Bcを備えており、データ受信回路300Bは、第1実施例の4つの位相差補正部320a〜320dに変えて3つの位相差補正部320Ba〜320Bcを備えている。
3つの位相差発生部220Ba〜220Bcは、それぞれ、入力される4つのデータ信号を、互いに等しい位相で論理レベルが変化する同位相状態から、互いに異なった位相で論理レベルが変化する異位相状態に変換して、4つの送信データ信号として出力する。12ビットのデータ信号S1〜S12は、4ビットのデータ信号ごとに順に区分されて、3つの位相差発生部220Ba〜220Bcに入力される。上から順に第1の位相差発生部220Baには第1〜第4のデータ信号S1〜S4が入力され、第1の位相差発生部220Baは第1〜第4の送信データ信号S1T〜S4Tを出力する。第2の位相差発生部220Bbには第5〜第8のデータ信号S5〜S8が入力され、第2の位相差発生部220Bbは第5〜第8の送信データ信号S5T〜S8Tを出力する。第3の位相差発生部220Bcには第9〜第12のデータ信号S9〜S12が入力され、第3の位相差発生部220Bcは第9〜第12の送信データ信号S9T〜S12Tを出力する。
3つの位相差補正部320Ba〜320Bcは、それぞれ、入力される4つの送信データ信号を、互いに異なった位相を有している異位相状態から、互いに同じ位相を有している同位相状態に戻して、4つの受信データ信号として出力する。12ビットの送信データ信号S1T〜S12Tは、4ビットづつ順に区分されて、3つの位相差補正部320Ba〜320Bcに入力される。上から順に第1の位相差補正部320aには第1〜第4の送信データ信号S1T〜S4Tが入力され、第1の位相差補正部320Baは第1〜第4の受信データ信号S1R〜S4Rを出力する。第2の位相差補正部320Bbには第5〜第8の送信データ信号S5T〜S8Tが入力され、第2の位相差補正部320Bbは第5〜第8の受信データ信号S5R〜S8Rを出力する。第3の位相差補正部320Bcには第9〜第12の送信データ信号S9T〜S12Tが入力され、第3の位相差補正部320cは第9〜第12の受信データ信号S9R〜S12Rを出力する。
なお、送信データ発生部210および受信データ検出部310は、第1実施例と同じであるので説明を省略する。
このデータ伝送回路100Bでは、データ送信回路200Bとデータ受信回路300Bとの間で伝送路400を介するデータ伝送が行われる。
次に、3つの位相差発生部220Ba〜220Bcおよび3つの位相差補正部320Ba〜320Bcの具体的な構成およびその動作について説明する。
B.2.位相差発生部および位相差補正部の構成および動作:
図7は、第1の位相差発生部220Baと、これに対応する第1の位相差補正部320Baとを示すブロック図である。以下では、まず、位相差発生部220Baの構成および動作について説明し、次に位相差補正部320Baの構成および動作について説明する。
位相差発生部220Baは、位相差0度部222Bと、位相差90度部224Bと、位相差180度部226Bと、位相差270度部228Bと、位相差クロック生成部230Bとを備えている。位相差0度部222の入力には第1のデータ信号S1が入力され、その出力にはその出力には第1の送信データ信号S1Tを伝送する第1のデータ信号線L1が接続されている。位相差90度部224Aの入力には第2のデータ信号S2が入力され、その出力には第2の送信データ信号S2Tを伝送する第2のデータ信号線L2が接続されている。位相差180度部226Aの入力には第3のデータ信号S3が入力され、その出力には第3の送信データ信号S3Tを伝送する第3のデータ信号線L3が接続されている。位相差270度部228Aの入力には第4のデータ信号S4が入力され、その出力には第4の送信データ信号S4Tを伝送する第4のデータ信号線L4が接続されている。位相差クロック生成部230Aの入力には基準クロック信号CK1が入力されている。
位相差クロック生成部230Bは、基準クロック信号CK1を基準に、位相差90度クロック信号CK2T,位相差180度クロック信号CK3Tおよび位相差270度クロック信号CK4Tを生成する。位相差90度クロック信号CK2Tは基準クロック信号CK1に対して90度位相が遅れたクロック信号である。位相差180度クロック信号CK3Tは基準クロック信号CK1に対して180度位相が遅れたクロック信号であり、位相差270度クロック信号CK4Tは基準クロック信号CK1に対して270度位相が遅れたクロック信号である。
なお、位相差クロック生成部230Bも、一般にPLL回路を利用することにより容易に構成することができるので、ここではその説明を省略する。
位相差0度部222Bは、入力と出力とがそのまま接続される構成を有している。これにより、位相差0度部222Bは、第1のデータ信号S1を第1の送信データ信号S1Tとしてそのまま出力する。
なお、この位相差0度部222Bは、他の位相差90度部224B、位相差180度部226Bおよび位相差270度部228Bとの位相関係を明確にするために便宜上設けられたブロックであり、必ずしも必要なブロックではない。
位相差90度部224Bは、1つのフリップフロップ224Baにより構成されている。フリップフロップ224Baのデータ入力Dには第2のデータ信号S2が入力され、クロック入力CKには位相差90度クロック信号CK2Tが入力されている。また、フリップフロップ224Baの出力Qは第2のデータ信号線L2に接続されている。フリップフロップ224Baは、第2のデータ信号S2を、位相差90度クロック信号CK2Tの立ち上がりエッジタイミングでラッチする。これにより、位相差90度部224Bは、第2のデータ信号S2に対して90度位相の遅れたデータ信号を生成し、第2の送信データ信号S2Tとして出力する。
位相差180度部226Bは、カスケード接続された2つのフリップフロップ226Ba,226Bbにより構成されている。1段目のフリップフロップ226Aaのデータ入力Dには第3のデータ信号S3が入力され、クロック入力CKには位相差90度クロック信号CK2Tが入力されている。2段目のフリップフロップ226Bbのデータ入力Dには1段目のフリップフロップ226Baの出力Qが接続されており、クロック入力CKには位相差180度クロック信号CK3Tが入力されている。また、2段目のフリップフロップ226Bbの出力Qは第3のデータ信号線L3に接続されている。
1段目のフリップフロップ226Baは、第3のデータ信号S3を、90度位相差クロック信号CK2Tの立ち上がりエッジタイミングでラッチすることにより、第3のデータ信号S3に対して90度位相の遅れたデータ信号を生成する。そして、2段目のフリップフロップ226Bbは、1段目のフリップフロップ226Baの出力を、180度位相差クロック信号CK3Tの立ち上がりエッジタイミングでラッチすることにより、第3のデータ信号S3に対して180度位相の遅れたデータ信号を生成する。これにより、位相差180度部226Bは、第3のデータ信号S3に対して180度位相の遅れたデータ信号を第3の送信データ信号S3Tとして出力する。
位相差270度部228Bは、カスケード接続された3つのフリップフロップ228Ba,228Bb,228Bcにより構成されている。1段目のフリップフロップ228Baのデータ入力Dには第4のデータ信号S4が入力され、クロック入力CKには位相差90度クロック信号CK2Tが入力されている。2段目のフリップフロップ228Bbのデータ入力Dには1段目のフリップフロップ228Baの出力Qが接続されており、クロック入力CKには位相差180度クロック信号CK3Tが入力されている。3段目のフリップフロップ228Bcのデータ入力Dには2段目のフリップフロップ228Bbの出力Qが接続されており、クロック入力CKには位相差270度クロック信号CK4Tが入力されている。また、3段目のフリップフロップ228Bcの出力Qは第4のデータ信号線L4に接続されている。
1段目のフリップフロップ228Baは、第4のデータ信号S4を、90度位相差クロック信号CK2Tの立ち上がりエッジタイミングでラッチすることにより、第4のデータ信号S4に対して90度位相の遅れたデータ信号を生成する。そして、2段目のフリップフロップ228Bbは、1段目のフリップフロップ228Baの出力を、180度位相差クロック信号CK3Tの立ち上がりエッジタイミングでラッチすることにより、第4のデータ信号S4に対して180度位相の遅れたデータ信号を生成する。さらに、3段目のフリップフロップ228Bcは、2段目のフリップフロップ228Bbの出力を、270度位相差クロック信号CK4Tの立ち上がりエッジタイミングでラッチすることにより、第4のデータ信号S4に対して270度位相の遅れたデータ信号を生成する。これにより、位相差270度部228Bは、第4のデータ信号S4に対して270度位相の遅れたデータ信号を第4の送信データ信号S4Tとして出力する。
図8は、位相差発生部220Baの動作を示すタイミングチャートである。図8(a)は基準クロック信号CK1を示している。図8(b)は位相差90度クロック信号CK2Tを示し、図8(c)は位相差180度クロック信号CK3Tを示し、図8(d)は位相差270度クロック信号CK4Tを示している。図8(e),(f),(g),(h)は、4つのデータ信号S1,S2,S3,S4を示している。図8(i),(j),(k),(l)は、4つの送信データ信号S1T,S2T,S3T,S4Tを示している。
4つのデータ信号S1,S2,S3,S4は、説明を容易にするため、図8(e),(f),(g),(h)に示すように、基準クロック信号CK1の立ち上がりエッジのタイミングで、1周期毎に論理レベルの変化を同じように繰り返す周期信号とする。
上述したように、位相差0度部222Bでは、図8(i)に示すように、第1のデータ信号S1をそのまま第1の送信データ信号S1Tとして出力する。また、位相差90度部224Bでは、図8(j)に示すように、第2のデータ信号S2に対して90度位相が遅れた信号を第2の送信データ信号S2Tとして出力する。さらに、位相差180度部226Bでは、図8(k)に示すように、第3のデータ信号S3に対して180度位相が遅れた信号を第3の送信データ信号S3Tとして出力する。また、位相差270度部228Bでは、図8(l)に示すように、第4のデータ信号S4に対して270度位相が遅れた信号を第4の送信データ信号S4Tとして出力する。
結果として、位相差発生部220Baは、4つのデータ信号S1,S2,S3,S4を、互いの位相が等しい同位相状態から、データ信号の1周期に相当する位相差360度を4等分した位相差90度の単位で、互いの位相が順にずれた異位相状態に変換して、4つの送信データ信号S1T,S2T,S3T,S4Tとして出力する。
次に、図7の位相差補正部320Baの構成および動作について説明する。位相差補正部320Baは、位相差270度部322Bと、位相差180度部324Bと、位相差90度部326Bと、位相差0度部328Bと、位相差クロック生成部330Bとを備えている。位相差270度部322Bの入力には第1のデータ信号線L1が接続されており、第1の送信データ信号S1Tが入力されている。位相差180度部324Bの入力には第2のデータ信号線L2が接続されており、第2の送信データ信号S2Tが入力されている。位相差90度部326Bの入力には第3のデータ信号線L3が接続されており、第3の送信データ信号S3Tが入力されている。位相差0度部328Bの入力には第4のデータ信号線L4が接続されており、第4の送信データ信号S4Tが入力されている。位相差クロック生成部330Bの入力にはクロック信号線LCK1が接続されており、基準クロック信号CK1が入力されている。
位相差クロック生成部330Bは、基準クロック信号CK1を基準に、位相差90度クロック信号CK2R、位相差180度クロック信号CK3Rおよび位相差270度kロック信号CK4Rを生成する。位相差90度クロック信号CK2Rは、位相差発生部220Baの位相差クロック生成部230Bで生成される位相差90度クロック信号CK2Tと同様に、基準クロック信号CK1に対して90度位相が遅れたクロック信号である。位相差180度クロック信号CK3Rも、位相差180度クロック信号CK3Tと同様に、基準クロック信号CK1に対して180度位相が遅れたクロック信号である。位相差270度クロック信号CK4Rも、位相差270度クロック信号CK4Tと同様に、基準クロック信号CK1に対して270度位相が遅れたクロック信号である。
なお、位相差クロック生成部330Bも、位相差クロック生成部230Bと同様にPLL回路を利用することにより容易に構成することができるので、ここではその説明を省略する。
位相差270度部322Bは、位相差発生部220Baの位相差270度部228Bと同様に、カスケード接続された3つのフリップフロップ322Ba,322Bb,322Bcにより構成されている。1段目のフリップフロップ322Baのデータ入力Dには第1の送信データ信号S1Tが入力され、クロック入力CKには位相差90度クロック信号CK2Rが入力されている。2段目のフリップフロップ322Bbのデータ入力Dには1段目のフリップフロップ322Baの出力Qが接続されており、クロック入力CKには位相差180度クロック信号CK3Rが入力されている。3段目のフリップフロップ322Bcのデータ入力Dには2段目のフリップフロップ322Abの出力Qが接続されており、クロック入力CKには位相差270度クロック信号CK4Rが入力されている。
1段目のフリップフロップ322Baは、第1の送信データ信号S1Tを、90度位相差クロック信号CK2Rの立ち上がりエッジタイミングでラッチすることにより、第1の送信データ信号S1Tに対して90度位相の遅れたデータ信号を生成する。そして、2段目のフリップフロップ322Bbは、1段目のフリップフロップ322Baの出力を、180度位相差クロック信号CK3Rの立ち上がりエッジタイミングでラッチすることにより、第1の送信データ信号S1Tに対して180度位相の遅れたデータ信号を生成する。さらに、3段目のフリップフロップ322Bcは、2段目のフリップフロップ322Bbの出力を、270度位相差クロック信号CK4Rの立ち上がりエッジタイミングでラッチすることにより、第1の送信データ信号S1Tに対して270度位相の遅れたデータ信号を生成する。これにより、位相差270度部322Bは、第1の送信データ信号S1Tに対して270度位相の遅れたデータ信号を第1の受信データ信号S1Rとして出力する。
位相差180度部324Bは、位相差発生部220Baの位相差180度部226Bと同様に、カスケード接続された2つのフリップフロップ324Ba,324Bbにより構成されている。1段目のフリップフロップ324Baのデータ入力Dには第2の送信データ信号S2Tが入力され、クロック入力CKには位相差90度クロック信号CK2Rが入力されている。2段目のフリップフロップ324Bbのデータ入力Dには1段目のフリップフロップ324Baの出力Qが接続されており、クロック入力CKには位相差180度クロック信号CK3Rが入力されている。
1段目のフリップフロップ324Baは、第2の送信データ信号S2Tを、90度位相差クロック信号CK2Rの立ち上がりエッジタイミングでラッチすることにより、第2の送信データ信号S2Tに対して90度位相の遅れたデータ信号を生成する。そして、2段目のフリップフロップ324Bbは、1段目のフリップフロップ324Baの出力を、180度位相差クロック信号CK3Rの立ち上がりエッジタイミングでラッチすることにより、第2の送信データ信号S2Tに対して180度位相の遅れたデータ信号を生成する。これにより、位相差180度部324Bは、第2の送信データ信号S2Tに対して180度位相の遅れたデータ信号を第2の受信データ信号S2Rとして出力する。
位相差90度部326Bは、第3の送信データ信号S3Tに対して90度位相が遅れた信号を第3の受信データ信号S3Rとして出力するために、以下のような構成を有している。位相差90度部326Bは、位相差発生部220Baの位相差90度部224Bと同様に、1つのフリップフロップ326Baを有している。フリップフロップ326Baのデータ入力Dには第3の送信データ信号S3Tが入力され、クロック入力CKには位相差90度クロック信号CK2Rが入力されている。フリップフロップ326Baは、第3の送信データ信号S3Tを、位相差90度クロック信号CK2Rの立ち上がりエッジタイミングでラッチする。これにより、位相差90度部326Bは、第3の送信データ信号S3Tに対して90度位相の遅れたデータ信号を第3の受信データ信号S3Rとして出力する。
位相差0度部328Bは、入力と出力とがそのまま接続される構成を有している。これにより、位相差0度部328Bは、第4の送信データ信号S4Tを第4の受信データ信号S4Rとしてそのまま出力する。
なお、この位相差0度部328Bは、他の位相差270度部322B、位相差180度部324Bおよび位相差90度部326Bとの位相関係を明確にするために便宜上設けられたブロックであり、必ずしも必要なブロックではない。
図9は、位相差補正部320Baの動作を示すタイミングチャートである。図9(a)は基準クロック信号CK1を示している。図9(b)は位相差90度クロック信号CK2Rを示し、図9(c)は位相差180度クロック信号CK3Rを示し、図9(d)は位相差270度クロック信号CK4Rを示している。図9(e),(f),(g),(h)は、4つの送信データ信号S1T,S2T,S3T,S4Tを示している。図9(i),(j),(k),(l)は、4つの受信データ信号S1R,S2R,S3R,S4Rを示している。
なお、図8を用いて説明したように、位相差発生部220Baから出力される4つの送信データ信号S1T,S2T,S3T,S4Tは、図9(e),(f),(g),(h)に示すように、互いの位相が90度単位で順にずれている。
上述したように、位相差0度部328Bでは、図9(i)に示すように、第4の送信データ信号S4Tをそのまま第4の受信データ信号S4Rとして出力する。また、位相差90度部326Bでは、図9(j)に示すように、第3の送信データ信号S3Tに対して90度位相が遅れた信号を第3の受信データ信号S3Rとして出力する。さらに、位相差180度部324Bでは、図9(k)に示すように、第2の送信データ信号S2Tに対して180度位相が遅れた信号を第2の受信データ信号S2Rとして出力する。また、位相差270度部322Bでは、図9(l)に示すように、第1の送信データ信号S1Tに対して270度位相が遅れた信号を第1の受信データ信号S1Rとして出力する。
結果として、位相差補正部320Baは、4つの送信データ信号S1T,S2T,S3T,S4Tを、互いの位相が90度単位で順にずれた異位相状態から、互いの位相が等しい同位相状態に戻して、互いの位相が等しい4つの受信データ信号S1R,S2R,S3R,S4Rとして受信データ検出部310に供給することができる。
なお、他の位相差発生部220Bb,220Bcおよび位相差補正部320Bb,320Bcも、上記第1の位相差発生部220Baおよび位相差補正部320Baと同様である。
B.3.効果:
以上説明したように、第2実施例のデータ伝送回路100Bにおいて、データ送信回路200Bは、送信する12ビットデータ信号S1〜S12を、4ビットのデータ信号ごとに順に区分し、各区分内の4つのデータ信号を、互いの位相が等しい同位相状態から、データ信号周期に相当する位相差360度を4等分した位相差90度の単位で、互いの位相が順にずれた異位相状態に変換し、送信データ信号S1T〜S12Tとして伝送することが可能である。そして、データ受信回路300Bは、伝送された12ビットの送信データ信号S1T〜S12Tを、互いの位相が等しい同位相状態に戻して、12ビットの受信データ信号S1R〜S12Rとして受信することが可能である。これにより、第2実施例のデータ伝送回路200は、以下で説明する効果を得ることができる。
図10は、第2実施例としてのデータ伝送回路100Bにおけるデータ伝送の効果について示す説明図である。図10(b1)〜(b9)は、実施例として、4つの送信データ信号S1T,S2T,S3T,S4Tの互いの位相が90度単位で順にずれている場合において発生する高調波について示しており、図10(a1)〜(a9)は、比較例として、4つの送信データ信号S1T,S2T,S3T,S4Tの互いの位相が等しいと仮定した場合に発生する高調波について示している。
なお、第1実施例においても説明したように、4つの送信データ信号S1T,S2T,S3T,S4Tが、順に並ぶデータ信号線L1,L2,L3,L4を伝送することによって発生する放射ノイズは、単純には、各データ信号の高調波を合成した大きさに比例すると考えることができる。
比較例の4つの送信データ信号S1T,S2T,S3T,S4Tは、図10(a1)〜(a4)に示すように同位相で同じ変化を繰り返している周期信号である。この場合、4つの送信データ信号S1T,S2T,S3T,S4Tの第1次高調波S1−h1,S2−h1,S3−h1,S4−h1は、図10(a5)〜(a8)に示すように同位相で同じ変化を繰り返すサイン波となる。このため、4つの第1次高調波S1−h1,S2−h1,S3−h1,S4−h1を合成した合成第1次高調波σ−h1は、図10(a9)に示すように、単純には、第1次高調波S1−h1,S2−h1,S3−h1,S4−h1のいずれかの波高値Vを4倍した波高値(4V)を有するサイン波となる。
一方、実施例の4つの送信データ信号S1T,S2T,S3T,S4Tは、図10(b1)〜(b4)に示すように、互いの位相が90度単位で順にずれた周期信号である。この場合、4つの送信データ信号S1T,S2T,S3T,S4Tの第1次高調波S1−h1,S2−h1,S3−h1,S4−h1は、図10(b5)〜(b8)に示すように、互いの位相が90度単位で順にずれたサイン波となる。このとき、単純には、図10(b5)に示す第1の第1次高調波S1−h1の成分と図10(b7)に示す第3の第1次高調波S3−h1の成分とが互いに打ち消され、また、図10(b6)に示す第2の第1次高調波S2−h1の成分と図10(b8)に示す第4の第1次高調波S4−h1の成分とが互いに打ち消されるため、4つの第1次高調波S1−h1,S2−h1,S3−h1,S4−h1の合成結果である合成第1次高調波σ−h1は、図10(b9)に示すように零となる。
ただし、実際には、第1実施例でも説明したように、それぞれの第1次高調波S1−h1,S2−h1,S3−h1,S4−h1の波形が全く同じで、かつ、互いの位相を正確に90度単位で順にずれた状態とすることは困難であるので、合成第1次高調波の発生を零にすることは困難である。しかしながら、本実施例のように、4つの送信データ信号S1T,S2T,S3T,S4Tの互いの位相を90度単位で順にずらすことにより、これらの第1次高調波の成分同士を比較的効果的に打ち消して、合成第1次高調波の発生を比較的効果的に抑制することが可能である。
なお、上記説明は、第1次高調波を例に示したが、他の高調波、特に、3次、5次等の奇数次高調波においても同様の効果を得ることができる。
また、上記説明では、第1の位相差発生部220Baから送信される第1〜第4の送信データ信号S1T〜S4Tによって発生する放射ノイズの抑制効果について説明したが、他の送信データ信号、すなわち、第2の位相差発生部220Bbから送信される第5〜第8の送信データ信号S5T〜S8T、第3の位相差発生部220Bcから送信される第9〜第12の送信データ信号S9T〜S12Tによって発生する放射ノイズについてもそれぞれ同様の抑制効果を得ることが可能である。
以上説明したように、第2実施例のデータ伝送回路100Bにおいても、第1実施例のデータ伝送回路100と同様に、データ伝送時に、12ビットのデータ信号の全てが同時に同じ変化をすることを防止することによって、データ信号の高調波に起因して発生する放射ノイズを抑制することができる。また、12ビットのデータ信号を4ビットづつ順に区分し、各区分内の4つのデータ信号の互いの位相が、データ信号周期に相当する位相差360度を4等分した位相差90度の単位で順にずれるように変換し、変換されたデータ信号を送信データ信号として送信することにより、発生する放射ノイズを比較的効果的に抑制することが可能となる。
なお、第2実施例のデータ伝送回路100Bでは、図10(b1)〜(b4)に示すように、第1の送信データ信号S1Tと第3の送信データ信号S3Tの位相差が180度となり、第2の送信データ信号S2Tと第4の送信データ信号S4Tの位相差が180度となっている。この場合、第1の送信データ信号S1Tと第3の送信データ信号S3Tの論理レベルの変化の位相がちょうど反転しており、第2の送信データ信号S2Tと第4の送信データ信号S4Tの変化の位相がちょうど反転していることになる。
このとき、第1のデータ信号S1と第3のデータ信号S3の論理レベルがちょうど反転し、第2のデータ信号S2と第4のデータ信号S4の論理レベルがちょうど反転するようなデータを伝送する場合には、第1の送信データ信号S1Tの第1次高調波S1−h1と第3の送信データ信号S3Tの第1次高調波S3−h1とが同位相となり、第2の送信データ信号S2Tの第1次高調波S2−h1と第4の送信データ信号S4Tの第1次高調波S4−h1とが同位相となり、合成第1次高調波σ−h1を零にすることはできない。この場合、4つの送信データ信号S1T,S2T,S3T,S4Tの互いの位相が等しい場合には合成第1次高調波σ−h1は零となるので、却って合成第1次高調波σ−h1が大きくなることになる。
しかしながら、このような場合であっても、第1の第1次高調波S1−h1および第3の第1次高調波S3−h1の合成波と、第2の第1次高調波S2−h1および第4の第1次高調波S4−h1の合成波とは、必ず位相が90度ずれることになるので、4つの送信データ信号S1T,S2T,S3T,S4Tが同位相で同じ変化をする場合に比べれば、合成第1次高調波の発生を抑制することができるので、全体としては合成第1次高調波の発生を抑制することが可能である。
なお、以上の点を考慮すると、第1実施例としてのデータ伝送回路100の方が、第2実施例としてのデータ伝送回路100Bに比べて、放射ノイズの効果的な抑制には有利であるといえる。
C.第3実施例:
上記第1実施例のデータ伝送回路100は、12ビットのデータ信号を3ビットのデータ信号ごとに順に区分し、各区分内の3つのデータ信号の互いの位相を、データ信号周期に相当する位相差360度を3等分した位相差120度の単位で順にずらす構成を例に説明している。しかしながら、以下で説明するように、12ビットのデータ信号を、4ビットのデータ信号ごとに3つのブロックに区分し、あるブロックに含まれるデータ信号と他のブロックに含まれるデータ信号との互いの位相が、各ブロック間で、データ伝送周期の2倍の長さの位相差を360度としたときに、この位相差360度を3等分した位相差120度の単位で互いにずれるように構成することも可能である。
図11は、第3実施例としてのデータ伝送回路を示すブロック図である。このデータ伝送回路100Cは、データ送信回路200Cと、データ受信回路300Cと、伝送路400とを備えている。データ送信回路200Cとデータ受信回路300Cとは、第1実施例の伝送回路100と同様に、伝送路400で接続されており、データ送信回路200Cは、送信データ信号S1T〜S12Tを、伝送路400を介してデータ受信回路300Cに伝送する。
データ送信回路200Cは、第1実施例の4つの位相差発生部220C〜220dに変えて位相差発生部220Cを備えている。また、データ受信回路300Cは、第1実施例の4つの位相差補正部320a〜320dに変えて位相差補正部320Cを備えている。なお、送信データ発生部210および受信データ検出部310は、第1実施例と同じであるので説明を省略する。
位相差発生部220Cは、第1実施例の位相差発生部220aにおける位相差0度部222と、位相差120度部224と、位相差240度部226とに変えて、位相差0度部222Cと、位相差120度部224Cと、位相差240度部226Cとを備えている。位相差0度部222Cの入力には第1〜第4のデータ信号S1〜S4が入力され、その出力には第1〜第4の送信データ信号S1T〜S4Tを伝送する第1〜第4のデータ信号線L1〜L4が接続されている。位相差120度部224Cの入力には第5〜第8のデータ信号S5〜S8が入力され、その出力には第5〜第8の送信データ信号S5T〜S8Tを伝送する第5〜第8のデータ信号線L5〜L8が接続されている。位相差240度部226Cの入力には第9〜第12のデータ信号S9〜S12が入力され、その出力には第9〜第12の送信データ信号S9T〜S12Tを伝送する第9〜第12のデータ信号線L9〜L12が接続されている。
位相差0度部222Cは、4つの入力と出力とがそのまま接続される構成を有している。これにより、位相差0度部222Cは、第1〜第4のデータ信号S1〜S4を第1〜第4の送信データ信号S1T〜S4Tとしてそのまま出力する。
なお、この位相差0度部222Cは、他の位相差120度部224Cおよび位相差240度部226Cとの位相関係を明確にするために便宜上設けられたブロックであり、必ずしも必要なブロックではない。
位相差120度部224Cは、1つのフリップフロップ224Caにより構成されている。フリップフロップ224Caのデータ入力Dは4つの入力端子を有しており、出力Qは4つの出力端子を有している。フリップフロップ224Caのデータ入力Dには第5〜第8のデータ信号S5〜S8が入力され、クロック入力CKには位相差120度クロック信号CK2Tが入力されている。また、フリップフロップ224Caの出力Qは第5〜第8のデータ信号線L5〜L8に接続されている。フリップフロップ224Caは、第5〜第8のデータ信号S5〜S8を、位相差120度クロック信号CK2Tの立ち上がりエッジタイミングでラッチする。これにより、位相差120度部224Cは、第5〜第8のデータ信号S5〜S8に対してそれぞれ120度位相の遅れた4つのデータ信号を生成し、第5〜第8の送信データ信号S5T〜S8Tとして出力する。
位相差240度部226Cは、カスケード接続された2つのフリップフロップ226Ca,226Cbにより構成されている。2つのフリップフロップ226Ca,226Cbの各データ入力Dは4つの入力端子を有しており、各出力Qは4つの出力端子を有している。1段目のフリップフロップ226Caのデータ入力Dには第9〜第12のデータ信号S9〜S12が入力され、クロック入力CKには位相差120度クロック信号CK2Tが入力されている。2段目のフリップフロップ226Cbのデータ入力Dには1段目のフリップフロップ226Caの出力Qから出力される4つの出力が入力されており、クロック入力CKには位相差240度クロック信号CK3Tが入力されている。また、2段目のフリップフロップ226Cbの出力Qは第9〜第12のデータ信号線L9〜L12に接続されている。
1段目のフリップフロップ226Caは、第9〜第12のデータ信号S9〜S12を、120度位相差クロック信号CK2の立ち上がりエッジタイミングでラッチすることにより、第9〜第12のデータ信号S9〜S12に対してそれぞれ120度位相の遅れた4つのデータ信号を生成する。そして、2段目のフリップフロップ226Cbは、1段目のフリップフロップ226Caの4つの出力を、240度位相差クロック信号CK3の立ち上がりエッジタイミングでラッチすることにより、第9〜第12のデータ信号S9〜S12に対してそれぞれ240度位相の遅れた4つのデータ信号を生成する。これにより、位相差240度部226は、第9〜第12のデータ信号S9〜S12に対してそれぞれ240度位相の遅れた4つのデータ信号を第9〜第12の送信データ信号S9T〜S12Tとして出力する。
位相差補正部320Cは、実施例の位相差補正部320Cにおける位相差240度部322と、位相差120度部324と、位相差0度部326とに変えて、位相差240度部322Cと、位相差120度部324Cと、位相差0度部326Cとを備えている。位相差240度部322Cの入力には、第1〜第4のデータ信号線L1〜L4が接続されており、第1〜第4の送信データ信号S1T〜S4Tが入力される。位相差120度部324Cの入力には第5〜第8のデータ信号線L5〜L8が接続されており、第5〜第8の送信データ信号S5T〜S8Tが入力される。位相差0度部326Cの入力には第9〜第12のデータ信号線L9〜L12が接続されており、第9〜第12の送信データ信号S9T〜S12Tが入力される。
位相差240度部322Cは、位相差発生部220Cの位相差240度部226Cと同様に、カスケード接続された2つのフリップフロップ322Ca,322Cbにより構成されている。2つのフリップフロップ322Ca,322Cbの各データ入力Dは4つの入力端子を有しており、各出力Qは4つの出力端子を有している。1段目のフリップフロップ322Caのデータ入力Dには第1〜第4の送信データ信号S1T〜S4Tが入力され、クロック入力CKには位相差120度クロック信号CK2Rが入力されている。2段目のフリップフロップ322Cbの4つのデータ入力Dには1段目のフリップフロップ322Caの出力Qから出力される4つの出力が入力されており、クロック入力CKには位相差240度クロック信号CK3Rが入力されている。
1段目のフリップフロップ322Caは、第1〜第4の送信データ信号S1T〜S4Tを、120度位相差クロック信号CK2Rの立ち上がりエッジタイミングでラッチすることにより、第1〜第4の送信データ信号S1T〜S4Tに対してそれぞれ120度位相の遅れた4つのデータ信号を生成する。そして、2段目のフリップフロップ322Cbは、1段目のフリップフロップ322Caの4つの出力を、240度位相差クロック信号CK3Rの立ち上がりエッジタイミングでラッチすることにより、第1〜第4の送信データ信号S1T〜S4Tに対してそれぞれ240度位相の遅れた4つのデータ信号を生成する。これにより、位相差240度部322Cは、第1〜第4の送信データ信号S1T〜S4Tに対してそれぞれ240度位相の遅れた4つのデータ信号を第1〜第4の受信データ信号S1R〜S4Rとして出力する。
位相差120度部324Cは、位相差発生部220Cの位相差120度部224Cと同様に、1つのフリップフロップ324Caにより構成されている。フリップフロップ324Caのデータ入力Dは4つの入力端子を有しており、出力Qは4つの出力端子を有している。フリップフロップ324Caのデータ入力Dには第5〜第8の送信データ信号S5T〜S8Tが入力され、クロック入力CKには位相差120度クロック信号CK2Rが入力されている。フリップフロップ324Caは、第5〜第8の送信データ信号S5T〜S8Tを、位相差120度クロック信号CK2Rの立ち上がりエッジタイミングでラッチする。これにより、位相差120度部324Cは、第5〜第8の送信データ信号S5T〜S8Tに対してそれぞれ120度位相の遅れた4つのデータ信号を生成する。これにより、位相差120度部324Cは、第5〜第8の送信データ信号S5T〜S8Tに対してそれぞれ120度位相の遅れた4つのデータ信号を第5〜第8の受信データ信号S5R〜S8Rとして出力する。
位相差0度部326Cは、4つの入力と出力とがそのまま接続される構成を有している。これにより、位相差0度部326Cは、第9〜第12の送信データ信号S9T〜S12Tを第9〜第12の受信データ信号S9R〜S12Rとしてそのまま出力する。
なお、この位相差0度部326Cは、他の位相差240度部322Cおよび位相差120度部324Cとの位相関係を明確にするために便宜上設けられたブロックであり、必ずしも必要なブロックではない。
以上のように、データ送信回路200Cは、第1〜第4のデータ信号S1〜S4を含む第1のブロック信号と、第5〜第8のデータ信号S5〜S8を含む第2のブロック信号と、第9〜第12のデータ信号S9〜S12を含む第3のブロックとを、互いの位相が120度単位で順にずれるように変換して、第1〜第4の送信データ信号S1T〜S4Tを含む第1の送信ブロック信号と、第5〜第8の送信データ信号S5〜S8を含む第2の送信ブロック信号と、第9〜第12の送信データ信号S9T〜S12Tを含む第3の送信ブロックとしている。3つの送信ブロック信号は、互いに120度単位で順にずれているので、第1実施例でも説明したように、それぞれのブロック信号の高調波成分は互いに打ち消され、結果としてそれぞれのブロック信号の高調波成分を合成した合成高調波の発生を効果的に抑制することが可能である。
以上説明したように、第3実施例としてのデータ伝送回路100Cでは、データ伝送時に、12ビットのデータ信号の全てが同時に同じ変化をすることを防止することによって、第1実施例のデータ伝送回路100と同様に、データ信号の高調波に起因して発生する放射ノイズを抑制することができる。また、12ビットのデータ信号を、4ビットのデータ信号ごとに3つのブロックに区分し、あるブロックに含まれるデータ信号と他のブロックに含まれるデータ信号との互いの位相が、各ブロック間で、データ伝送周期の2倍の長さの位相差を360度としたときに、この位相差360度を3等分した位相差120度の単位で互いにずれるように変換することによって、発生する放射ノイズを効果的に抑制することができる。
ただし、複数のデータ信号の互いの高調波成分を打ち消し合う効果は、伝送路において物理的に近い線路間で発生する高調波同士の方が大きいと考えられる。従って、第1実施例のデータ伝送回路100の方が第3実施例のデータ伝送回路100Bに比べて放射ノイズの抑制効果の点で有利と考えられる。
また、12ビットのデータ信号が、R(赤)G(緑)B(青)それぞれ4ビットの色信号を有しているようなデータ信号や、4ビットのデータ信号を独立して3組有しているようなデータ信号等の場合には、データ伝送回路の構成の容易さを考えると、第3実施例のデータ伝送回路100Bの方が第1実施例のデータ伝送回路100に比べて都合がよいと考えられる。
D.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記第1実施例では、送信する12ビットのデータ信号を、3ビットのデータ信号ごとに順に区分し、各区分内の3つのデータ信号の互いの位相が、データ伝送周期の2倍の長さの位相差を360度とし、この位相差360度を3等分した位相差120度の単位で順にずれるように変換する構成の例を示している。また、上記第2実施例では、送信する12ビットのデータ信号を、4ビットごとに順に区分し、各区分内の4つのデータ信号の互いの位相が、データ信号周期に相当する位相差360度を4等分した位相差90度の単位で順にずれるように変換する構成の例を示している。しかしながら、これらに限定されるものではない。要するに、n個(nは3以上の整数)のデータ信号ごとに区分されたm個(mは、n以上の整数)のデータ信号を、各区分内のn個のデータ信号の位相が、互いに等しい状態から、データ信号の伝送周期の2倍の長さの位相差を360度と仮定したときに、位相差(360/n)度の単位で互いにずれた状態となるように変換する構成とすることが可能である。
また、データ信号の伝送周期の2倍の長さの位相差を360度とする必要はなく、データ信号の伝送周期の(2・s)倍(sは1以上の整数)の長さの位相差を360度とするようにしてもよい。
(2)上記第3実施例では、第1実施例の変形として、送信する12ビットのデータ信号を、4ビットごとに3つのブロックに区分し、あるブロックに含まれるデータ信号と他のブロックに含まれるデータ信号との互いの位相が、各ブロック間で、データ伝送周期の2倍の長さの位相差を360度とし、この位相差360度を3等分した位相差120度の単位で互いにずれるように変換する構成の例を示している。しかしながら、これに限定されるものではない。例えば、第2実施例の変形として、送信する12ビットのデータ信号を、3ビットごとに4つのブロックに区分し、あるブロックに含まれるデータ信号と他のブロックに含まれるデータ信号との互いの位相が、各ブロック間で、データ伝送周期の2倍の長さの位相差を360度とし、この位相差360度を4等分した位相差90度の単位で互いにずれるように構成することも可能である。要するに、l個(lは、3以上の整数)のブロックに区分されたm個(mは、l以上の整数)のデータ信号を、あるブロックに含まれるデータ信号と他のブロックに含まれるデータ信号との互いの位相が、各ブロック間で、前記データ信号の伝送周期の2倍の長さの位相差を360度と仮定したときに、位相差(360/l)度の単位で互いにずれた状態となるように変換する構成とすることが可能である。
また、データ信号の伝送周期の2倍の長さの位相差を360度とする必要はなく、データ信号の伝送周期の(2・s)倍(sは1以上の整数)の長さの位相差を360度とするようにしてもよい。
(3)上記各実施例では、送信すべきデータ信号の数mが、各区分内に含まれるデータ信号の数nあるいは区分されるブロックの数nの倍数である場合を例に説明しているが、これらに限定されるものではなく、mがnの倍数でない場合でも本発明を適用可能である。ただし、mがnの倍数でない場合には、1つの区分あるいは1つのブロックに含まれるデータ信号数が他の区分あるいは他のブロックより少なくなるブロックが発生するが、足りない信号は変化しない一定信号と考えればよい。また、m個のデータ信号を全て順にn個のデータ信号ごとに順に区分する必要もない。例えば、24ビットのデータ信号を3ビットごとに区分する場合、8ビットごとに3つのブロックに分けて、各ブロックの8ビットのデータ信号を3ビットごとに区分するようにしてもよい。
(4)各実施例のデータ伝送回路におけるデータ送信回路やデータ受信回路は、独立して構成されている場合を例に説明しているが、必ずしもこれに限定される必要はなく、送信側の他の電子回路や受信側の他の電子回路の一部として構成されていてもよい。
(5)上記第1および第2の実施例では、データ送信回路の各位相差発生部にそれぞれ位相差クロック生成部を有する構成としているが、いずれかひとつの位相差発生部の位相差クロック生成部を各位相差発生部で共有する構成としてもよい。また、各位相差発生部とは独立して位相差クロック生成部を有する構成としてもよい。
なお、上記第1および第2の実施例では、データ受信回路の各位相差補正部にもそれぞれ位相差クロック生成部を有する構成としているので、同様に、いずれかひとつの位相差補正部の位相差クロック生成部を各位相差補正部で共有する構成としてもよい。また、位相差補正部とは独立して位相差クロック生成部を有する構成としてもよい。
データ送信回路からデータ受信回路に送信するクロック信号として、基準クロック信号だけでなく、位相差クロック生成部で生成した位相差クロックも送信する構成としてもよい。
(6)上記各実施例では、データ信号の位相をずらすための構成として、基準クロック信号に対して位相の遅れたクロック信号を用いて、フリップフロックでデータ信号をラッチすることにより、データ信号の位相をずらす構成を例に説明しているが、一般的な遅延線回路を用いる構成としてもよい。
第1実施例としてのデータ伝送回路を示すブロック図である。 第1の位相差発生部220aとこれに対応する第1の位相差補正部320aとを示すブロック図である。 位相差発生部220aの動作を示すタイミングチャートである。 位相差補正部320aの動作を示すタイミングチャートである。 第1実施例としてのデータ伝送回路100におけるデータ伝送の効果について示す説明図である。 第2実施例としてのデータ伝送回路を示すブロック図である。 第1の位相差発生部220Baとこれに対応する第1の位相差補正部320Baとを示すブロック図である。 位相差発生部220Baの動作を示すタイミングチャートである。 位相差補正部320Baの動作を示すタイミングチャートである。 第2実施例としてのデータ伝送回路100Bにおけるデータ伝送の効果について示す説明図である。 第3実施例としてのデータ伝送回路を示すブロック図である。
符号の説明
100...データ伝送回路
200...データ送信回路
210...送信データ発生部
220a,220b,220c,220d...位相差発生部
300...データ受信回路
310...受信データ検出部
320a,320b,320c,320d...位相差補正部
400...伝送路
222...位相差0度部
224...位相差120度部
226...位相差240度部
230...位相差クロック生成部
224a...フリップフロップ
226a,226b...フリップフロップ
322...位相差240度部
324...位相差120度部
326...位相差0度部
330...位相差クロック生成部
322a,322b...フリップフロップ
324a...フリップフロップ
100B...データ伝送回路
200B...データ送信回路
220Ba,220Bb,220Bc,220Bd...位相差発生部
300B...データ受信回路
320Ba,320Bb,320Bc,320Bd...位相差補正部
222B...位相差0度部
224B...位相差90度部
226B...位相差180度部
228B...位相差270度部
230B...位相差クロック生成部
224Ba...フリップフロップ
226Ba,226Bb...フリップフロップ
228Ba,228Bb,228Bc...フリップフロップ
322B...位相差270度部
324B...位相差180度部
326B...位相差90度部
328B...位相差0度部
330B...位相差クロック生成部
322Ba,322Bb,322Bc...フリップフロップ
324Ba,324Bb...フリップフロップ
326Ba...フリップフロップ
100C...データ伝送回路
200C...データ送信回路
220C...位相差発生部
300C...データ受信回路
320C...位相差補正部
222C...位相差0度部
224C...位相差120度部
226C...位相差240度部
224Ca...フリップフロップ
226Ca,226Cb...フリップフロップ
322C...位相差240度部
324C...位相差120度部
326C...位相差0度部
322Ca,322Cb...フリップフロップ
324Ca...フリップフロップ

Claims (10)

  1. データ送信回路とデータ受信回路との間で、複数の信号線を有する伝送路を介して複数のデータ信号を伝送するデータ伝送システムであって、
    前記データ送信回路は、
    n個(nは3以上の整数)のデータ信号ごとに区分されたm個(mは、n以上の整数)のデータ信号を、各区分内のn個のデータ信号の位相が、互いに等しい状態から、前記データ信号の伝送周期の(2・s)倍(sは1以上の整数)の長さの位相差を360度と仮定したときに、位相差(360/n)度の単位で互いにずれた状態となるように変換し、変換された前記m個のデータ信号を送信し、
    前記データ受信回路は、
    送信された前記m個のデータ信号を受信し、受信した前記m個のデータ信号を、前記各区分内の前記n個のデータ信号の位相が互いにずれた状態から元の等しい状態に戻るように変換する、
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
  2. 前記nは3以上でm以下の奇数であることを特徴とする請求項1記載のデータ伝送システム。
  3. データ送信回路とデータ受信回路との間で、複数の信号線を有する伝送路を介して複数のデータ信号を伝送するデータ伝送システムであって、
    前記データ送信回路は、
    l個(lは、3以上の整数)のブロックに区分されたm個(mは、l以上の整数)のデータ信号を、あるブロックに含まれるデータ信号と他のブロックに含まれるデータ信号との互いの位相が、各ブロック間で、前記データ信号の伝送周期の(2・s)倍(sは1以上の整数)の長さの位相差を360度と仮定したときに、位相差(360/l)度の単位で互いにずれた状態となるように変換し、変換された前記m個のデータ信号を送信し、
    前記データ受信回路は、
    送信された前記m個のデータ信号を受信し、受信した前記m個のデータ信号を、前記各ブロックに含まれるデータ信号の位相が、前記各ブロック間で互いにずれた状態から、元の等しい状態に戻るように変換する、
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
  4. 前記lは3以上でm以下の奇数であることを特徴とする請求項3記載のデータ伝送システム。
  5. 複数の信号線を有する伝送路を介して複数のデータ信号を伝送するためのデータ送信回路であって、
    n個(nは3以上の整数)のデータ信号ごとに区分されたm個(mは、n以上の整数)のデータ信号を、各区分内のn個のデータ信号の位相が、互いに等しい状態から、前記データ信号の伝送周期の(2・s)倍(sは1以上の整数)の長さの位相差を360度と仮定したときに、位相差(360/n)度の単位で互いにずれた状態となるように変換し、変換された前記m個のデータ信号を送信する、
    ことを特徴とするデータ送信回路。
  6. 複数の信号線を有する伝送路を介して複数のデータ信号を伝送するためのデータ送信回路であって、
    l個(lは、3以上の整数)のブロックに区分されたm個(mは、l以上の整数)のデータ信号を、あるブロックに含まれるデータ信号と他のブロックに含まれるデータ信号との互いの位相が、各ブロックごとに、前記データ信号の伝送周期の(2・s)倍(sは1以上の整数)の長さの位相差を360度と仮定したときに、位相差(360/l)度の単位で互いにずれた状態となるように変換し、変換された前記個のデータ信号を送信する、
  7. 複数の信号線を有する伝送路を介して複数のデータ信号を伝送するためのデータ受信回路であって、
    n個(nは3以上の整数)のデータ信号ごとに区分されたm個(mは、n以上の整数)のデータ信号を、各区分内のn個のデータ信号の位相が、互いに等しい状態から、前記データ信号の伝送周期の(2・s)倍(sは1以上の整数)の長さの位相差を360度と仮定したときに、位相差(360/n)度の単位で互いにずれた状態となるように変換して送信された前記m個のデータ信号を受信し、受信した前記m個のデータ信号を、前記各区分内の前記n個のデータ信号の位相が互いにずれた状態から元の等しい状態に戻るように変換する、
    ことを特徴とするデータ受信回路。
  8. 複数の信号線を有する伝送路を介して複数のデータ信号を伝送するためのデータ受信回路であって、
    l個(nは、3以上の整数)のブロックに区分されたm個(mは、l以上の整数)のデータ信号を、あるブロックに含まれるデータ信号と他のブロックに含まれるデータ信号との互いの位相が、各ブロックごとに、前記データ信号の伝送周期の(2・s)倍(sは1以上の整数)の長さの位相差を360度と仮定したときに、位相差(360/l)度の単位で互いにずれた状態となるように変換して送信された前記m個のデータ信号を受信し、受信した前記m個のデータ信号を、前記各ブロックに含まれるデータ信号の位相が、前記各ブロック間で互いにずれた状態から、元の等しい状態に戻るように変換する、
    ことを特徴とするデータ受信回路。
  9. 複数の信号線を有する伝送路を介して複数のデータ信号を伝送するデータ伝送方法であって、
    送信側は、n個(nは3以上の整数)のデータ信号ごとに区分されたm個(mは、n以上の整数)のデータ信号を、各区分内のn個のデータ信号の位相が、互いに等しい状態から、前記データ信号の伝送周期の(2・s)倍(sは1以上の整数)の長さの位相差を360度と仮定したときに、位相差(360/n)度の単位で互いにずれた状態となるように変換し、変換された前記m個のデータ信号を送信し、
    受信側は、送信された前記m個のデータ信号を受信し、受信した前記m個のデータ信号を、前記各区分内の前記n個のデータ信号の位相が互いにずれた状態から元の等しい状態に戻るように変換する、
    ことを特徴とするデータ伝送方法。
  10. 複数の信号線を有する伝送路を介して複数のデータ信号を伝送するデータ伝送方法であって、
    送信側は、l個(lは、3以上の整数)のブロックに区分されたm個(mは、l以上の整数)のデータ信号を、あるブロックに含まれるデータ信号と他のブロックに含まれるデータ信号との互いの位相が、各ブロック間で、前記データ信号の伝送周期の(2・s)倍(sは1以上の整数)の長さの位相差を360度と仮定したときに、位相差(360/l)度の単位で互いにずれた状態となるように変換し、変換された前記m個のデータ信号を送信し、
    受信側は、送信された前記m個のデータ信号を受信し、受信した前記m個のデータ信号を、前記各ブロックに含まれるデータ信号の位相が、前記各ブロック間で互いにずれた状態から、元の等しい状態に戻るように変換する、
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
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EP3988938A1 (en) 2016-01-08 2022-04-27 Kyoto University Diagnostic method and medicine comprising adamts13 as main ingredient

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