JP2005148586A - レンズ駆動装置およびその製造方法ならびにカメラ付き携帯機器 - Google Patents

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【課題】組み立て作業が容易で、レンズ駆動部の精度が良いレンズ駆動装置およびその製造方法ならびにカメラ付き携帯機器を得ること。
【解決手段】電磁部材は、移動レンズ体10に保持されており、固定体20は、コイルの内周部に当接する円筒部(第1、第2円筒部64,72)を有すると共に、コイルの外周部の光軸Fを中心とした径方向の外側が開放されている固定分割体(第1、第2固定分割体38,40)と、固定分割体の開放されている箇所の少なくとも一部を塞いでいる外周固定体(第3固定分割体46)と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、カメラ付き携帯電話のカメラなどに用いられるレンズ駆動装置およびその製造方法ならびにカメラ付き携帯機器に関する。
カメラ付き携帯電話では、片手で携帯電話を持って自己の顔やその他の近接位置となる被写体を撮影する場合が多い。このため、カメラ付き携帯電話に用いられる撮影レンズ系は、接写撮影機能を有しているものが多い。このような接写撮影機能を有する撮影レンズ系の場合、通常の撮影を行うときのレンズ位置と接写撮影すなわちマクロ撮影を行うときのレンズ位置が異なるものとなる。接写撮影時のレンズ位置は、通常撮影時のレンズ位置よりも僅かに一定の距離だけ被写体側に近づけた位置になる。
このため、接写撮影機能を有する撮影レンズ系では、レンズ位置を通常撮影の位置とマクロ撮影の位置との間で移動させるための駆動機構を備え、スイッチの切り換えによって駆動機構を駆動し、これら2つの撮影位置の間をレンズが移動するようになっている。
このような2つの撮影位置の間をレンズが移動するレンズ駆動装置の例として、レンズを取り付けたケースを光軸の周りに回転させながらケースを光軸方向に移動させるように構成したものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
さらに別の例として、コイルが巻かれた可動部を軸に揺動自在に取り付け、その可動部を、軸方向両側からマグネットとヨークで挟むように対向させて配置し、コイルとマグネットとの間に生じ、かつ対向面に平行な方向に生じる電磁的推力によって、可動部を上述の軸中心に揺動させ、この揺動をカム機構によってレンズ系の直線移動に変換するように構成したカメラ用電磁アクチュエータが提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特開平4−222444号公報(要約) 特開2001−91981号公報(要約)
特許文献1に記載されているものは、ケースを光軸の周りに回転させながらケースを回転軸線方向すなわち光軸方向に移動させる形式のレンズ駆動装置である。このため、回転力を直線移動に変換するための機構が複雑で、部品点数が多くなり、その結果、組み立て作業が困難で、レンズ駆動部の精度が出しづらく携帯電話などの携帯機器に搭載するには適していないという問題点がある。
また、特許文献2に記載されているカメラ用電磁アクチュエータは、可動部を電磁力によって揺動させる機構と、この揺動を直線移動に変換するカム機構を備える必要がある。このため、構成が複雑で部品点数が多くなり、その結果、組み立て作業が困難で、レンズ駆動部の精度が出しづらいという問題を抱えている。また、特許文献1と同様、携帯電話などの携帯機器に搭載するには適していないという問題点がある。
本発明は、以上のような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、組み立て作業が容易で、レンズ駆動部の精度が良いレンズ駆動装置およびその製造方法ならびにカメラ付き携帯機器を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明は、レンズを有する移動レンズ体と、移動レンズ体をレンズの光軸方向に移動させる駆動機構と、移動レンズ体と駆動機構とを収納する固定体と、を有するレンズ駆動装置において、駆動機構は、光軸を囲むように巻回されているコイルと、コイルとの間で光軸方向への駆動力を発生する電磁部材と、を有し、電磁部材は、移動レンズ体に保持されており、固定体は、コイルの内周部に当接する円筒部を有すると共に、コイルの外周部の光軸を中心とした径方向の外側が開放されている固定分割体と、固定分割体の開放されている箇所の少なくとも一部を塞いでいる外周固定体と、を有する。
この発明では、コイルの内周部が固定分割体の円筒部に当接しているため、コイルの中心位置がずれにくくなり、レンズ駆動部の精度が良くなる。また、コイルの外周部の光軸を中心とした径方向の外側が開放されているため、コイルの設置作業が容易となる。特に、開放スペースを設けることで、固定分割体にコイルを直巻きすることが可能となる。
外周固定体は、固定分割体の開放されている箇所のほとんどを塞いでいることが好ましい。この構成によって、固定体の内部に塵埃が侵入するのを防止することができる。
また、外周固定体は、筒形状を有しており、固定分割体は、外周固定体の筒形状の両端の開口部を塞ぐように2つ配置されている構成を採用することができる。この構成によって、2つの固定分割体にそれぞれ部品を組み込んだ後に、外周固定体の筒形状の両端の開口部を塞ぐように固定分割体を配置することができるので、レンズ駆動装置の組み立て作業が容易になる。
さらに、外周固定体は、筒形状の両端の開口部に連通した切欠部を有し、コイルの巻線端末は、切欠部を通過している構成を採用することができる。この構成によって、レンズ駆動装置の組み立て時に、コイルの巻線端末を、固定体の内側から外側に容易に引き出すことができる。
さらに、コイルを構成している導線を自己融着線とし、コイルの本体は、加熱されて固定分割体に融着されている構成を採用することができる。この構成よって、コイルと固定分割体とを容易に、かつ確実に固定することができる。
また、他の発明は、レンズを有する移動レンズ体と、移動レンズ体の周囲に保持されたマグネットと、マグネットを挟むようにレンズの光軸方向に対向配置されると共に、光軸を囲むように巻回されている第1コイルおよび第2コイルと、第1コイルの内周部に当接する第1円筒部を有すると共に、第1コイルの外周部の光軸を中心とした径方向の外側が開放された第1固定分割体と、第2コイルの内周部に当接する第2円筒部を有すると共に、第2コイルの外周部の光軸を中心とした径方向の外側が開放された第2固定分割体と、第1固定分割体と第2固定分割体の径方向の外側を塞ぐと共に、第1固定分割体と第2固定分割体に挟まれるように配置された第3固定分割体と、を有することを特徴とするレンズ駆動装置である。
この発明では、コイルの内周部が固定分割体の円筒部に当接しているため、コイルの中心位置がずれにくくなり、レンズ駆動部の精度が良くなる。また、コイルの外周部の光軸を中心とした径方向の外側が開放されているため、コイルの設置作業が容易となる。特に、開放スペースを設けることで、固定分割体にコイルを直巻きすることが可能となる。
また、他の発明は、上述のレンズ駆動装置の製造方法であって、円筒部に導線を巻き付けてコイルを形成する工程と、コイルを形成する工程の後の、外周固定体で固定分割体の開放されている箇所の少なくとも一部を塞ぐ工程と、を有する。この発明では、固定分割体のコイルの外壁の光軸を中心とした径方向の外側が開放されているため、円筒部に導線を巻き付けてコイルを形成する工程の作業が容易になる。
また、他の発明は、上述のレンズ駆動装置の製造方法であって、第1円筒部に導線を巻き付けて第1コイルを形成する工程と、第2円筒部に導線を巻き付けて第2コイルを形成する工程と、第1コイルを形成する工程および第2コイルを形成する工程の後の、第1固定分割体と第2固定分割体の径方向の外側を塞ぐと共に、第1固定分割体と第2固定分割体に挟まれるように第3固定分割体を配置する工程と、を有する。
この発明では、第1、第2固定分割体の第1、第2コイルの外壁の光軸を中心とした径方向の外側が開放されているため、第1、第2円筒部に導線を巻き付けて第1、第2コイルを形成する工程の作業が容易になる。
また、他の発明は、上述のレンズ駆動装置と、このレンズ駆動装置によって得られた画像を表示する表示手段とを有するカメラ付き携帯機器である。この発明によって、レンズ駆動装置部分のレンズ駆動部の精度が良いカメラ付き携帯機器が得られる。このため、表示装置によって表示される画像が、品質的に安定したカメラ付き携帯機器を得ることができる。
本発明によれば、組み立て作業が容易で、レンズ駆動部の精度が良いレンズ駆動装置およびその製造方法ならびにカメラ付き携帯機器を得ることができる。
以下、図面を参照しながら本発明にかかるレンズ駆動装置およびカメラ付き携帯機器の実施の形態について説明する。本実施の形態は、携帯電話のような携帯機器のカメラ部分として搭載するのに適した構成となっているが、PDA(Personal Degital Assistance)等他の携帯機器に搭載するようにしてもよい。また、本発明に係るカメラ付き携帯機器については、レンズ駆動装置と併せて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置1の断面図である。このレンズ駆動装置1は、主に、移動レンズ体10と、移動レンズ体10をレンズ12の光軸F方向に沿って移動させる駆動機構(第1、第2駆動コイル14,16と駆動マグネット18)と、これらを収納するケースとしての役割を有している固定体20とから構成されている。
移動レンズ体10は、レンズ12と、レンズ12を保持する第1レンズ保持部材22および第2レンズ保持部材24からなるレンズホルダ26と、スペーサとしての中間部材28とから構成されている。
レンズ12は、カメラの撮影レンズで、複数枚のレンズ部材が組み合わせられることによって構成されている。図1の上側(レンズ駆動装置1の前側)が被写体側レンズ部材12aで、下側(レンズ駆動装置1の後側)がカメラボディ側レンズ部材12bである。なお、本実施の形態に係るレンズ駆動装置1では、移動レンズ体10が、レンズ12と樹脂製のレンズホルダ26(第1レンズ保持部材22、第2レンズ保持部材24)と中間部材28という複数の部材から構成されているが、これらのうち複数の部材または全ての部材が同一部材で一体に構成されていても良い。
被写体側レンズ部材12aは、中央にレンズ機能を持つ円形のレンズ部を有し、外周にレンズ部を保持して支えるためのホルダ部を有している。ホルダ部は、中間部材28に当接している。カメラボディ側レンズ部材12bは、中央にレンズ機能を持つレンズ部を有し、外周にレンズ部を保持して支えるためのホルダ部を有している。カメラボディ側レンズ部材12bのホルダ部も中間部材28に当接している。
被写体側レンズ部材12aおよびカメラボディ側レンズ部材12bのレンズ部は、樹脂製の非球面レンズとされており、ホルダ部とレンズ部は樹脂の一体成型によって形成されている。レンズホルダ26が、第1レンズ保持部材22と第2レンズ保持部材24とから構成され、また、中間部材28が存在することによって、レンズ12の取り付け作業や位置決め作業を簡易にしている。
第1レンズ保持部材22は、有底筒形状をしており、レンズ12がその筒部内に嵌め込まれている。第2レンズ保持部材24は、筒形状をしており、第1レンズ保持部材22の後方の開口部の内壁に嵌められて、第1レンズ保持部材22に組み込まれたレンズ12を後側から押さえつけて支持している。
第2レンズ保持部材24の前側面は、カメラボディ側レンズ部材12bのホルダ部に当接し、レンズ12がレンズホルダ26内の所定位置からずれないようにしている。中間部材28は、中央に孔34を有する円板状部材とされている。この中間部材28によって被写体側レンズ部材12aとカメラボディ側レンズ部材12bの間隔を一定に保持している。
第1レンズ保持部材22の前面には、被写体からの反射光をレンズ12に取り込む円形の入射窓36が形成されている。入射窓36の前方には、図示されないレンズ保持用の開閉自在のバリヤが設けられている。
移動レンズ体10をレンズ12の光軸F方向に移動させる駆動機構は、光軸Fを囲むように巻回されている第1、第2駆動コイル14,16と、第1、第2駆動コイル14,16の少なくとも一方との間で電磁吸引力または電磁反発力を発生する電磁部材である駆動マグネット18とを有する。
第1駆動コイル14は、固定体20を構成している固定分割体となる第1固定分割体38に配置されており、第2駆動コイル16は、固定体20を構成している他の固定分割体となる第2固定分割体40に配置されている。第1、第2固定分割体38,40は、共に樹脂製となっている。
第1駆動コイル14の巻線端末42,44は、第1駆動コイル14の本体から引き出され、固定体20を構成している外周固定体となる第3固定分割体46の後側端の開口部に連通している切欠部48を通過し、固定体20の外側にある図示されない電源に接続されている。同様に、第2駆動コイル16の巻線端末50,52は、第2駆動コイル16の本体から引き出され、第3固定分割体46の前側端の開口部に連通している切欠部54を通過し、固定体20の外側にある図示されない電源に接続されている。
本実施の形態に係るレンズ駆動装置1は、第1、第2駆動コイル14,16の2つのコイルを有するが、コイルは1つであっても3つ以上であっても良い。また、第1、第2駆動コイル14,16の詳細な構造および形成方法については後述する。
駆動マグネット18は、リング形状を有しており、移動レンズ体10の周囲に保持されている。具体的には、第1レンズ保持部材22の外周は、前側が大径に、後側が小径になっており、その後側の小径部であって、前側の大径部と後側の小径部の境界の段部に当接されるように、駆動マグネット18が第1レンズ保持部材22の外周に嵌められている。駆動マグネット18は、図2に示すように、中央の孔を囲む部分がN極に着磁され、全体の外周部分がS極にそれぞれ単極着磁されている。なお、この着磁関係は、NSが逆となるようにしても良い。
図1に示すように、第1駆動コイル14の後側には、リング状の第1磁性体56が、第1固定分割体38にインサート成型されている。また、第2駆動コイル16の前側には、リング状の第2磁性体58が第2固定分割体40にインサート成型されている。したがって、駆動マグネット18を挟んで光軸F方向に並んだ第1駆動コイル14と第2駆動コイル16の光軸F方向の外側にそれぞれ第1磁性体56と第2磁性体58が配置されている。なお、第1駆動コイル14の本体、第2駆動コイル16の本体、第1磁性体56、第2磁性体58の内径および外径は、いずれも等しくなっているが、略等しくなるようにしても良い。
図3に示すように、第1磁性体56には、リング形状を横断するスリット60が形成されている。第1駆動コイル14の本体から引き出される巻線端末42,44のうち、第1駆動コイル14の本体の内側かつ後側から引き出されている巻線端末42は、スリット60を通過している。同様に、第2磁性体58にも、リング形状を横断するスリット62が形成されており、第2駆動コイル16の本体から引き出される巻線端末50,52のうち、第2駆動コイル14の本体の内側かつ前側から引き出されている巻線端末52は、スリット62を通過している。
巻線端末42,52がそれぞれスリット60,62を通過しているため、スリット60,62がない場合と比べて、第1、第2駆動コイル14,16を構成している導線の直径の2倍分だけレンズ駆動装置1の前後方向(厚さ方向)の小型化が可能になる。なお、スリット60,62に代えて、第1、第2磁性体56,58の表面に、それぞれ第1、第2駆動コイル14,16を構成する導線の直径以上の深さを有する溝を、第1磁性体56,58の内周部と外周部と結ぶように設けても良い。
移動レンズ体10と、第1、第2駆動コイル14,16と、駆動マグネット18とを収納する固定体20は、それぞれ底部に孔を有する有底筒形状を主体とした第1固定分割体38および第2固定分割体40と、筒形状を有する第3固定分割体46とから構成されている。第1、第2、第3固定分割体38,40,46は、共に同一の樹脂材から形成される樹脂体としても良いが、この実施の形態では、第1固定分割体38と第2固定分割体40の樹脂体は同一樹脂から形成され、第3固定分割体46は、第1、第2固定分割体38,40より柔らかな材質の樹脂体となっている。
第1固定分割体38の中心部には、第1駆動コイル14のコイル本体の内周部が当接する円筒部である第1円筒部64が形成されている。また、第1固定分割体38の高段底部66の表面68には、第1駆動コイル14の巻線端末42の一部が収納される導線溝70が形成されている。本実施の形態に係るレンズ駆動装置1では、導線溝70が高段底部66の内周部から外周部に渡って形成されているが、巻線端末42が第1駆動コイル14の本体に重ならないように構成できれば、他の形態としても良い。たとえば、第1駆動コイル14の本体の外周部よりも外側の位置で、巻線端末42が第1固定分割体38の高段底部66の表面68から飛び出すように形成すれば良く、その場合、導線溝70は高段底部66の内周部側の一部に形成されることとなり、短いものとなる。
また、第1固定分割体38は、第1駆動コイル14を配置したときに、第1駆動コイル14の外周部の光軸Fを中心とした径方向の外側が開放されている。この構成によって、第1固定分割体38に導線を巻き付けて第1駆動コイル14を形成する場合には、導線の引き回し領域に第1固定分割体38の外周壁が存在しないため、巻き線機のノズルが外周壁に干渉することなく、巻き付け作業が容易になる。
第2固定分割体40の中心部には、第2駆動コイル16のコイル本体の内周部が当接する円筒部である第2円筒部72が形成されている。また、第2固定分割体40の高段底部74の表面76には、第2駆動コイル16の巻線端末52の一部が収納される導線溝78が形成されている。本実施の形態に係るレンズ駆動装置1では、導線溝78が高段底部74の内周部から外周部に渡って形成されているが、第2駆動コイル16の本体の外周部よりも外側の位置で、巻線端末52が第2固定分割体40の高段底部74の表面76から飛び出すように形成されていれば、導線溝78は短くても良い。この点は、先の導線溝70と同様である。
また、第2固定分割体40は、第2駆動コイル16を配置したときに、第2駆動コイル16の外周部の光軸Fを中心とした径方向の外側が開放されている。この構成によって、第2固定分割体40に導線を巻き付けて第2駆動コイル16を形成する場合には、導線の引き回し領域に第2固定分割体40の外周壁が存在しないため、巻き線機のノズルが外周壁に干渉することなく、巻き付け作業が容易になる。
移動レンズ体10が最も後側に移動した位置(以下、通常撮影位置という。)において、第1固定分割体38の内側低段底部80の前側面82は、第1レンズ保持部材22の後側面が突き当たる場所となる。また、第2固定分割体40の内側低段底部84の後側面86には、移動レンズ体10が最も前方に進出した位置(以下、マクロ撮影位置という。)での位置決めをするための突起部88が円周形状に形成されている。
なお、突起部88は、第2固定分割体40の内側低段底部84の後側面86に設けず、第2固定分割体40の内側低段底部84の後側面86を平らな面とし、第1レンズ保持部材22の前面に設けても良い。また、突起部88を円周形状とせず、120度間隔に設けられる3つの突起とする等、複数の突起で形成しても良い。
第3固定分割体46は、第1、第2駆動コイル14,16の光軸Fを中心とした径方向の外側を塞ぐと共に、第1、第2固定分割体38,40に挟まれるように配置されている。なお、第3固定分割体46の内壁と駆動マグネット18の外周と間には、隙間が形成されている。第3固定分割体46の外周部には、後側の開口部に突出した開口突出部89が形成されており、開口突出部89が、第1固定分割体38の高段底部66の外周壁90および外側低段底部92と係合するように接合されている。同様に、第3固定分割体46の外周部には、前側の開口部に突出した開口突出部94が形成されており、開口突出部94の内壁95が、第2固定分割体40の高段底部74の外周壁96に当接するように接合されている。
すなわち、第3固定分割体46は、第1固定分割体38における第1駆動コイル14の外周部の光軸Fを中心とした径方向の外側の開放されている箇所の少なくとも一部を塞いでいると共に、第3固定分割体46は、第2固定分割体40における第2駆動コイル16の外周部の光軸Fを中心とした径方向の外側の開放されている箇所の少なくとも一部を塞いでいる。換言すると、第1、第2固定分割体38,40は、第3固定分割体46の後側と前側の両端の開口部を塞ぐように配置されていることになる。
本実施の形態に係るレンズ駆動装置1では、第1、第2駆動コイル14,16の外周部の光軸Fを中心とした径方向の外側の開放されている箇所のうち、切欠部48,54が存在する箇所は、塞がれていないが、切欠部48,54が存在する箇所以外は、第3固定分割体46で塞がれている。すなわち、第3固定分割体46は、第1、第2固定分割体38,40のこの開放されている箇所のほとんどを塞いでいる。第3固定分割体46が、第1、第2固定分割体38,40の開放されている箇所のほとんどを塞いでいるため、固定体20の内部に塵埃が侵入するおそれがほとんどない。
上述したように、第3固定分割体46には、後側端の開口部に連通している切欠部48と、前側端の開口部に連通している切欠部54が形成されている。図4に示すように、第1駆動コイル14の巻線端末42,44は、切欠部48を通過しており、同様に、第2駆動コイル16の巻線端末50,52は、切欠部54を通過している。
このように、切欠部48,54が、第3固定分割体46の両端の開口部に連通されて形成されているため、レンズ駆動装置1の組み立て作業が容易になる。すなわち、第1、第2駆動コイル14,16の巻線端末42,44,50,52を固定体20の内側から外側に通過させる際には、切欠部48,54を巻線端末42,44,50,52に嵌め込むようにして第3固定分割体46と第1、第2固定分割体38,40とを係合させれば良くなり、レンズ駆動装置1の組み立て作業が容易になる。
図1に示すように、レンズ駆動装置1の光軸Fに沿った後側には、撮像素子ユニット100が配置されている。撮像素子ユニット100は、フィルタ102、撮像素子104および回路基板106等を有する。フィルタ102は、撮像素子104の検出波長に対応させて所定の波長の光をカットするためのものである。撮像素子104は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)で構成されており、その検知信号を回路基板106へ送る。検知信号となる画像信号は、回路基板106上の画像信号端子から図示されないマイクロコンピュータ等で構成されている制御部へ送られる。なお、撮像素子104としては、CMOS以外にCCDやVMIS等を採用することができる。
次に、本実施の形態に係るレンズ駆動装置1の製造方法について、図5および図6を用いて説明する。
まず、第1固定分割体38を成型する金型内に第1磁性体56を配置し、樹脂をこの金型に流し込んで固めることによって、第1固定分割体38に第1磁性体56をインサート成型する(図5(a))。第1磁性体56の上面は、第1固定分割体38の高段底部66の表面68と同一面となるようにされているが、わずかに表面68より飛び出た形状としても良い。その後、コイル(導線)を第1固定分割体38に直巻きをし、第1駆動コイル14を形成する。
具体的には、導線を第1固定分割体38の外側から内側に向けて、導線溝70およびスリット60に収納して行く。そして、第1円筒部64の外周壁に到達したところで、この外周壁に沿ってスリット60から導線を少しだけ持ち上げて、そこから第1円筒部64の外周壁に導線を当接させながら巻き付けて内側全面に巻回する。続いて、その導線に重なるようにさらに巻回していき、内側から外側に向けてふくらませていく。このようにして
第1駆動コイル14を形成する(図5(b))。この状態は、第1固定分割体38を一種のコイルボビンとして扱うことを意味する。
そして、形成された第1駆動コイル14を加熱して、第1駆動コイル14を第1固定分割体38に融着させる。これは、本実施の形態に係るレンズ駆動装置1では、コイル(導線)が自己融着線として形成されているからである。コイル(導線)が自己融着線ではない場合、接着剤を第1駆動コイル14の周囲に塗布する等により、第1駆動コイル14の巻き状態が崩れないようにする。
この一方で、第2固定分割体40を成型する金型内に第2磁性体58を配置し、樹脂をこの金型に流し込んで固めることによって、第2固定分割体40に第2磁性体58をインサート成型する(図5(c))。第2磁性体58の表面は、第2固定分割体40の高段底部74の表面76と同一面となるようにされているが、わずかに表面76より飛び出た形状としても良い。その後、コイル(導線)を第2固定分割体40に直巻きをし、第2駆動コイル16を形成する。
具体的には、導線を第2固定分割体40の外側から内側に向けて、導線溝78およびスリット62に収納して行く。そして、第2円筒部72の外周壁に到達したところで、この外周壁に沿ってスリット62から導線を少しだけ持ち上げて、そこから第2円筒部72の外周壁に導線を当接させながら巻き付けて内側から第2駆動コイル16を形成する(図5(d))。この作業は、第1駆動コイル14と同様である。
そして、形成された自己融着性を有する第2駆動コイル16を加熱して、第2駆動コイル16を第2固定分割体40に融着させる。第2駆動コイル16として自己融着性を有しないものを使用したときには、上述と同様に、接着剤を塗布する等の作業が必要となる。
上述の組み立て方法によって第1磁性体56および第1駆動コイル14が組み込まれた第1固定分割体38に、内側低段底部80の前側面82と第1レンズ保持部材22の後側面とが当接するように移動レンズ体10を嵌め込む(図6(a))。その後、第3固定分割体46を第1固定分割体38に係合する(図6(b))。この際、第3固定分割体46の開口突出部89と、第1固定分割体38の高段底部66の外周壁90および外側低段底部92とが係合するように行うと共に、第3固定分割体46の切欠部48と、第1駆動コイル14の巻線端末42,44とが対応するように行う。すなわち、スリット60、導線溝70および切欠部48が直線状に並ぶように配置させる。
そして、第3固定分割体46と第1固定分割体38とを固定する。この際、開口突出部89と、外側低段底部92や高段底部66の外周壁90とを接着して固定するが、これに代えて、開口突出部89と外側低段底部92を、それぞれの外壁同士で溶着して固定しても良い。
その後、上述の組み立て方法によって第2磁性体58および第2駆動コイル16が組み込まれた第2固定分割体40を第3固定分割体46に係合する(図6(c))。この際、第3固定分割体46の開口突出部94と、第2固定分割体40の高段底部74の外周壁96および外側低段底部98とが係合するように行うと共に、第3固定分割体46の切欠部54と、第2駆動コイル16の巻線端末50,52とが対応するように行う。すなわち、スリット62、導線溝78および切欠部54が直線状に並ぶように配置させる。なお、この時点では、第3固定分割体46と第2固定分割体40とは仮固定である。この工程によって、第3固定分割体46は、第1固定分割体38と第2固定分割体40の径方向の外側を塞ぐと共に、第1固定分割体と第2固定分割体に挟まれるように配置される。
そして、上述の組み立て方法によって組み立てられた固定体20に、撮像素子ユニット100を嵌め込む(図6(d))。この時点では、固定体20と撮像素子ユニット100とは仮固定である。
その後、第1、第2駆動コイル14,16の両方またはいずれか一方に通電して、移動レンズ体10を通常撮影位置に移動した状態で、固定体20または撮像素子ユニット100の少なくとも一方を光軸F方向に移動しながら、通常撮影画像が最適となる位置で第1固定分割体38と撮像素子ユニット100とを本固定する。この際、第1固定分割体38の外周壁と撮像素子ユニット100の突出部110の内壁面112の間に接着剤114を充填して固定するが、これに代えて、第3固定分割体46の外壁と撮像素子ユニット100の突出部110の内壁面112との隙間がほとんどないように撮像素子ユニットを形成し、突出部110の前側面116と第3固定分割体46の外壁とを溶着して固定しても良い。
そして、第1、第2駆動コイル14,16の両方またはいずれか一方に通電して、移動レンズ体10をマクロ撮影位置に移動した状態で、第3固定分割体46または第2固定分割体40の少なくとも一方を光軸F方向に移動しながら、マクロ撮影画像が最適となる位置で第3固定分割体46と第2固定分割体40とを本固定する。この際、開口突出部94と、外側低段底部98や高段底部74の外周壁96とを接着して固定するが、これに代えて、開口突出部94と外側低段底部98を、それぞれの外壁同士で溶着して固定しても良い。
本実施の形態に係るレンズ駆動装置1では、第3固定分割体46と、第1、第2固定分割体38,40との係合部を重なり合う段付きにして係合関係を強めているが、第3固定分割体46を段付きとせず単なる円筒形状としても良い。このように構成すると、第3固定分割体46の内側のスペースが広がり、駆動マグネット18と第3固定分割体46とが摺動するおそれを小さくすることができる。
次に、図7を参照しながら、このレンズ駆動装置1を含むカメラ120のシステム構成を説明する。
このカメラ120は、レンズ12を有する移動レンズ体10を駆動して切り換え動作を実現するドライバ122と、撮像素子104から得られる画像信号を処理するISP(Image Signal Processor)124と、画像データを保存するストレージデバイス126と、コントロールロジック部128と、電子処理をするための画像を一時保管する単数または複数のメモリ130と、光学画像や電子処理された電子画像を表示する表示手段132と、これらの各部材をコントロールするシステムコントローラとしてのMPU(Micro Processing Unit)134を有している。
ここで、レンズ駆動装置1に相当するカメラモジュールは、レンズ12を有する移動レンズ体10等からなるレンズ駆動装置1のメカ部分と、撮像素子104と、ドライバ122と、ISP124とから構成される。撮像素子104とドライバ122とISP124とは回路基板106に設置される。コントロールロジック部128とMPU134とで制御部が構成される。撮像素子104とISP124と制御部とで画像取得手段が構成される。MPU134は、切り換え指令を読み取る切り換え指令読取手段となり、レンズ12の操作位置を確認する操作位置確認手段となり、また、レンズ12の位置を検出する現在位置検出手段ともなる。
なお、レンズ12の位置、すなわち移動レンズ体10の位置を検出するセンサを設けることで、そのセンサが現在位置検出手段の一部を構成するようにしても良いが、特別なセンサを設けず、第1、第2駆動コイル14,16をセンサとして使用するようにしても良い。その場合、第1、第2駆動コイル14,16が現在位置検出手段の一部を構成することとなる。
また、コントロールロジック部128は、MPU134の内部に組み込むようにしても良い。また、表示手段132は、液晶からなる表示素子とその表示素子を駆動する表示ドライバとからなる。表示ドライバは、回路基板106内に配置するようにしても良い。なお、表示素子は、LED(Light Emitting Diode)やEL(Electro Luminescence)としたり、その他の表示素子としても良い。また、メモリ130を図7に示すように複数設けると、一時的に保存した画像を利用して、よりスムーズな電子処理(デジタル処理)を行ってデジタルズーム(徐々に画像が拡大したり縮小したりするズーミング)を実行したり、複数の異なる解像度の画像を合成することができる。
次に、レンズ駆動装置1における移動レンズ体10の光軸F方向の移動の仕組みについて説明する。
図1に示す状態では、駆動マグネット18が移動レンズ体10と共に後側に移動し、第1、第2駆動コイル14,16に通電されなくても、駆動マグネット18と第1磁性体56との間に生じる磁気吸引力によって通常撮影位置に保持されている。このとき、図1に示すように、第1駆動コイル14と駆動マグネット18との間にわずかな隙間が生じている。これは第1駆動コイル14と駆動マグネット18とが衝突すると、いずれか一方または両者が損傷してしまうためであり、その衝突を防止しているのである。
図1に示す状態において、図示されない所定のマクロ切り換えスイッチが操作されると、第1、第2駆動コイル14,16に通電され、電流の向きと駆動マグネット18による磁界の向きとによって、フレミングの左手の法則により駆動マグネット18を前方に押し出す向きの力が働き、駆動マグネット18と共に移動レンズ体10が前方に進出し、移動レンズ体10がマクロ撮影位置となる。なお、フレミングの左手の法則は、磁界中に線電流が流れているときに、その線電流を流している物体に働く力の関係を示すものであるが、この実施の形態では、第1、第2駆動コイル14,16が共に固定されているため反作用として駆動マグネット18に力が働くこととなる。
マクロ撮影位置における移動レンズ体10は、第1、第2駆動コイル14,16が通電されなくても、駆動マグネット18と第2磁性体58との間に生じる磁気吸引力によって保持される。このとき、第2駆動コイル16と駆動マグネット18との間にはわずかな隙間を発生させている。これは第2駆動コイル16と駆動マグネット18とが衝突し、それらが損傷することを防止するためである。
前方への移動の際に生ずる電磁力は、第1駆動コイル14への通電では駆動マグネット18を前側に押し出す向きに発生させ、第2駆動コイル16への通電では駆動マグネット18を前側に引き寄せる向きに発生させる。なお、移動レンズ体10を光軸F方向の移動する際には、第1、第2駆動コイル14,16のいずれか一方に通電するようにしても良い。
移動レンズ体10をマクロ撮影位置から通常撮影位置に切り換えるには、切り換えスイッチを通常撮影位置に切り換える。この切り換えによって、第1、第2駆動コイル14,16の両方またはいずれか一方に逆向きに通電され、この電流の向きと駆動マグネット18による磁界の向きとによって、フレミングの左手の法則により駆動マグネット18を後方に引き戻す向きの力が働き、駆動マグネット18と共に移動レンズ体10が後退して、図1に示す通常撮影位置となる。
本実施の形態に係るレンズ駆動装置1では、第1、第2固定分割体38,40にそれぞれ第1、第2磁性体56,58をインサート成形し、導線を直巻きして第1,第2駆動コイル14,16を形成するため、第1、第2磁性体56,58と第1、第2駆動コイル14,16との位置ずれを小さくすることができる。
また、第1、第2固定分割体38,40にそれぞれ第1、第2磁性体56,58をインサート成形し、導線を強固に直巻きして第1,第2駆動コイル14,16を形成することにより、第1、第2固定分割体38,40と第1、第2磁性体56,58との間や第1、第2磁性体56,58と第1,第2駆動コイル14,16との間の接着が不要となる。その結果、狭い空間での接着作業がなくなり、レンズ駆動装置1の組み立てが容易となる。
また、第1、第2固定分割体38,40に導線を直巻きして第1,第2駆動コイル14,16を形成することにより、第1,第2駆動コイル14,16の形成工程の前後に、コイルの端末を機械処理することが可能となり、組み立て作業の効率化が図れる。
また、第1、第2円筒部64,72を第1、第2駆動コイル14,16より突出させることによって、駆動マグネット18が、第1、第2駆動コイル14,16に接触するのを防ぐことができ、第1、第2駆動コイル14,16のそれぞれの本体部分で巻線がショートするのを予防できる。
さらに、第1、第2円筒部64,72を第1、第2駆動コイル14,16より突出させることによって、移動レンズ体10の前方移動限界と後方移動限界を第1、第2円筒部64,72によって規定することができ、様々な光軸F方向の長さを有する第3固定分割体46を交換すれば、移動レンズ体10の駆動距離を調整することができる。すなわち、移動レンズ体10の駆動距離を、第1、第2円筒部64,72の高さと第3固定分割体46の光軸F方向の長さで設定することができる。
以上に説明した実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更実施可能である。たとえば、第1、第2磁性体56,58を、それぞれ第1、第2固定分割体38,40にインサート成型したが、第1、第2固定分割体38,40に凹部を形成しておき、この凹部にそれぞれ第1、第2磁性体56,58を嵌めこんでも良い。また、第1磁性体56を、第1固定分割体38の高段底部66の表面68に、第2磁性体58を、第2固定分割体40の高段底部74の表面76に接着剤等を用いてそれぞれ接着しても良い。
また、第1、第2駆動コイル14,16を加熱して、それぞれ第1、第2固定分割体38,40に融着したが、第1、第2駆動コイル14,16の本体中の隙間に接着剤を流し込んで、第1、第2駆動コイル14,16中の巻線同士や第1、第2駆動コイル14,16と第1、第2固定分割体38,40とを接着しても良い。また、第1、第2駆動コイル14,16を第1、第2固定分割体38,40に直接巻く直巻きとしたが、予め第1、第2駆動コイル14,16を形成しておき、第1、第2固定分割体38,40に接着固定するようにしても良い。
また、第1固定分割体38と第3固定分割体46または第3固定分割体46と第2固定分割体40の外周壁同士を接着や溶着で固定するのに、図8(a)に示す第1変形例のように接着代140を設け、そこに接着剤を充填して固定しても良いし、図8(b)に示す第2変形例のように溶着代150を設け、そこを溶着しても良い。
また、上述の実施の形態では、駆動マグネット18と第1、第2駆動コイル14,16とで駆動機構を構成したが、コイルの位置にマグネットを配置し、駆動マグネット18の位置にコイルを配置する構成としても良い。また、駆動マグネット18を光軸F方向にNS着磁されたものとしても良い。また、第3固定分割体46を完全な円筒形状とせずに、巻線機のノズルを挿入できる開口部を有する筒形状としても良い。
また、本実施の形態では、レンズ駆動装置1をカメラ付き携帯電話のカメラ部分の機能として組み込んだ例を示したが、これらのレンズ駆動装置や薄型カメラは、モバイルコンピュータ、PDA等の他の携帯機器に使用したり、監視カメラ、医療用カメラ等他のカメラ装置や、自動車、テレビ等の電子機器にも組み込むことができる。
本発明は、カメラ装置に応用できる。また、カメラ機能を有する携帯電話等の携帯機器に適用できる。さらには、レンズの位置切り換え機構を備えている電子機器であれば、すべての電子機器に組み込むことが可能である。
本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置の駆動マグネットを示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置の第1、第2磁性体を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置の固定体であって、内部に第1、第2磁性体、第1、第2駆動コイル、移動レンズ体を組み込んだ状態での固定体の外観図である。 本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置の組立工程の前半部を説明するための図であって、(a)は第1固定分割体に第1磁性体を成型した状態における第1固定分割体の断面図、(b)は第1固定分割体に導線を巻き付けて第1駆動コイルを形成した状態における第1固定分割体の断面図、(c)は第2固定分割体に第2磁性体を成型した状態における第2固定分割体の断面図、(d)は第2固定分割体に導線を巻き付けて第2駆動コイルを形成した状態における第2固定分割体の断面図ある。 本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置の組立工程の後半部を説明するための図であって、(a)は第1固定分割体に移動レンズ体を嵌め込んだ状態における断面図、(b)は(a)の状態にさらに第3固定分割体を第1固定分割体に係合させた状態における断面図、(c)は(b)の状態にさらに第2固定分割体を第3固定分割体に係合させた状態における断面図、(d)は(c)の状態にさらに固定体に撮像素子ユニットを嵌め込んだ状態における断面図である。 本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置を含むカメラのシステム構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置における第3固定分割体と、第1、第2固定分割体との固定方法の他の例を示す図で、(a)は第1変形例で、第2、第3固定分割体の接合部付近を示す要部断面図であって接着代を設けたもの、(b)は第2変形例で、第2、第3固定分割体の接合部付近を示す要部断面図であって溶着代を設けたものである。
符号の説明
1 レンズ駆動装置
10 移動レンズ体
12 レンズ
14 第1駆動コイル
16 第2駆動コイル
18 駆動マグネット
20 固定体
38 第1固定分割体(固定分割体)
40 第2固定分割体(固定分割体)
46 第3固定分割体(外周固定体)
56 第1磁性体
58 第2磁性体
64 第1円筒部
72 第2円筒部
100 撮像素子ユニット
F 光軸

Claims (9)

  1. レンズを有する移動レンズ体と、上記移動レンズ体を上記レンズの光軸方向に移動させる駆動機構と、上記移動レンズ体と上記駆動機構とを収納する固定体と、を有するレンズ駆動装置において、
    上記駆動機構は、上記光軸を囲むように巻回されているコイルと、上記コイルとの間で上記光軸方向への駆動力を発生する電磁部材と、を有し、
    上記電磁部材は、上記移動レンズ体に保持されており、
    上記固定体は、上記コイルの内周部に当接する円筒部を有すると共に、上記コイルの外周部の上記光軸を中心とした径方向の外側が開放されている固定分割体と、上記固定分割体の上記開放されている箇所の少なくとも一部を塞いでいる外周固定体と、を有することを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記外周固定体は、前記固定分割体の前記開放されている箇所のほとんどを塞いでいることを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記外周固定体は、筒形状を有しており、
    前記固定分割体は、前記外周固定体の上記筒形状の両端の開口部を塞ぐように2つ配置されていることを特徴とする請求項1または2記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記外周固定体は、前記筒形状の両端の開口部に連通した切欠部を有し、
    前記コイルの巻線端末は、上記切欠部を通過していることを特徴とする請求項3記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記コイルを構成している導線を自己融着線とし、前記コイルの本体は、加熱されて前記固定分割体に融着されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1記載のレンズ駆動装置。
  6. レンズを有する移動レンズ体と、
    上記移動レンズ体の周囲に保持されたマグネットと、
    上記マグネットを挟むように上記レンズの光軸方向に対向配置されると共に、上記光軸を囲むように巻回されている第1コイルおよび第2コイルと、
    上記第1コイルの内周部に当接する第1円筒部を有すると共に、上記第1コイルの外周部の上記光軸を中心とした径方向の外側が開放された第1固定分割体と、
    上記第2コイルの内周部に当接する第2円筒部を有すると共に、上記第2コイルの外周部の上記光軸を中心とした径方向の外側が開放された第2固定分割体と、
    上記第1固定分割体と上記第2固定分割体の上記径方向の外側を塞ぐと共に、上記第1固定分割体と上記第2固定分割体に挟まれるように配置された第3固定分割体と、
    を有することを特徴とするレンズ駆動装置。
  7. 請求項1から5のいずれか1項記載のレンズ駆動装置の製造方法であって、
    前記円筒部に導線を巻き付けて前記コイルを形成する工程と、
    上記コイルを形成する工程の後の、前記外周固定体で前記固定分割体の前記開放されている箇所の少なくとも一部を塞ぐ工程と、
    を有することを特徴とするレンズ駆動装置の製造方法。
  8. 請求項6項記載のレンズ駆動装置の製造方法であって、
    前記第1円筒部に導線を巻き付けて前記第1コイルを形成する工程と、
    前記第2円筒部に導線を巻き付けて前記第2コイルを形成する工程と、
    上記第1コイルを形成する工程および上記第2コイルを形成する工程の後の、前記第1固定分割体と前記第2固定分割体の前記径方向の外側を塞ぐと共に、前記第1固定分割体と前記第2固定分割体に挟まれるように前記第3固定分割体を配置する工程と、
    を有することを特徴とするレンズ駆動装置の製造方法。
  9. 請求項1から6のいずれか1項記載のレンズ駆動装置と、このレンズ駆動装置によって得られた画像を表示する表示手段とを有することを特徴とするカメラ付き携帯機器。
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