JP2005148176A - 近接効果補正方法及び近接効果補正装置 - Google Patents

近接効果補正方法及び近接効果補正装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 モデルベースOPC処理において適切なフラグメント設定を行なえるようにする。
【解決手段】 設計パターン21に対して、比較的粗いフラグメント21aを用いてモデルベースOPCを行なうことにより、第1のOPCパターン23を出力する。次に、第1のOPCパターン23の転写イメージのシミュレーションパターン24における設計パターン21に対するズレ量が所定値よりも大きい箇所25a及び25bを出力する。次に、該箇所25a及び25bを新たなフラグメント23aに設定して、第1のOPCパターン23に対してモデルベースOPCを行なうことにより第2のOPCパターン27を出力する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、リソグラフィー技術、特に、モデルベースOPC技術に関するものである。
近年、半導体を用いた大規模集積回路装置(以下、LSIと称する)の寸法の微細化に伴い、LSI製造工程の1つであるリソグラフィー工程においては、設計パターン(目標パターン)の寸法(マスク寸法)と、該設計パターンがレジスト上に転写されてなる転写パターン(レジストパターン)の寸法(加工寸法)との間に生じる差の大きさが無視できなくなってきている。このようなマスク寸法と加工寸法との差を縮小するために、設計パターンに微小な変形を加える技術、つまり近接効果補正(光近接効果補正:Optical Proximity Correction(OPC))が用いられている。尚、近年、OPCにおいて、光学的歪みに対する補正に加えて、プロセス歪みに対する補正を行なう場合もある。本願においては、このような場合もOPCと総称する。
OPCは、予め求めておいた補正ルール(OPCルール)に基づき設計パターンの補正を行なうルールベースOPCと、リソグラフィープロセスにおける現象をモデル化したシミュレータにより設計パターンの補正を行なうモデルベースOPCとの2種類に大別される。
ルールベースOPCにおいては、例えばウェハ上におけるテストパターンの寸法測長等によって、予め補正ルールを決めておく。
また、モデルベースOPCに用いられるシミュレーションには、単純にリソグラフィー形状を予測するリソグラフィー形状シミュレーションと、プロセス的要因も組み込んだプロセス形状シミュレーションとがある。すなわち、プロセス形状シミュレーションは、リソグラフィーに加えてドライエッチングやウェットエッチング等のプロセスに起因するレジストパターンの変形要因を考慮した形状シミュレーションであって、一般には、リソグラフィーの光強度シミュレーションに基づいて、その他の変形要因も考慮してレジストパターン形状を予測することを意味する。尚、本願においては、各形状シミュレーション及び光強度シミュレーション等を露光シミュレーション又は単にシミュレーションと総称する。
また、モデルベースOPCの実際の処理においては、特許文献1及び非特許文献1にも述べられているように、シミュレーションに膨大な時間がかかることを防止するため、シミュレータに入力された設計パターンの辺を幾つかの部分(フラグメント)に分割すると共に各フラグメントの代表点(サイト:通常はフラグメントの中点)についてシミュレーションを行なう。すなわち、フラグメント全体についてシミュレーションを行なうと膨大な時間がかかるため、各サイトについてシミュレーションを行なうことによって高速化を実現する。但し、設計パターンの補正はフラグメント単位で行なわれる。具体的には、辺の移動やハンマーヘッド等の図形の付加をフラグメント毎に行なう。以上のように、モデルベースOPCにおいては、各サイトのシミュレーション結果が所望の寸法規格に収まるまで、サイト単位のシミュレーションとフラグメント単位のパターン変形とが繰り返し行なわれる。
図19は、従来のモデルベースOPC処理方法のフロー図であり、図20(a)〜(c)は、従来のモデルベースOPC処理方法の各ステップを説明するための図である。
まず、ステップS201において、図20(a)に示すような設計パターン211をマスクデータとしてコンピュータに入力する。
次に、ステップS202において、図20(b)に示すように、設計パターン211の各辺を複数のフラグメント211aに分割すると共に、分割された各フラグメント211aの代表点(サイト)211bを決定する。
次に、ステップS203において、フラグメント211a及びサイト211bを用いてモデルベースOPCを行なって、図20(c)に示すようなOPCパターン213を出力する。すなわち、各サイト211bの転写位置のシミュレーション結果が所望の寸法規格に収まるまで、サイト単位のシミュレーションとフラグメント単位のパターン変形とを繰り返し行なう。
特表2002−543470号公報(特許第3343246号公報) ニック・コブ(Nick Cobb)他、低複雑性高速マスク設計(Fast low complexity mask design)、エス・ピー・アイ・イー シンポジウム オン マイクロリソグラフィ(SPIE Symposium on Microlithography )、米国、1995年、Vol.2440、p.313-327
しかしながら、リソグラフィーにおける超解像技術の利用、並びにパターンの微細化及び複雑化に伴い、前述のパターンの分割(フラグメント設定)を適切に行なうことが難しくなってきている。
図21(a)〜(d)及び図22(a)〜(c)は、図19に示す従来のモデルベースOPC処理方法の問題点を説明するための図である。
例えばステップS201において、図21(a)に示すような設計パターン221をマスクデータとしてコンピュータに入力した後、ステップS202において、図21(b)に示すように、設計パターン221の各辺を複数のフラグメント221aに粗く分割し、その後、粗いフラグメント221aを用いてモデルベースOPCを行なって、図21(c)に示すようなOPCパターン223を出力する。ところが、このOPCパターン233に基づきマスクを作成し、該マスクを用いて実際にウェハに対してパターン転写を行なうと、図21(d)に示すように、断線不具合等の不良が生じたパターン224が形成されてしまう。このような現象は、特に、輪帯照明等の超解像技術の利用によって顕著に現れるようになってきている。
それに対して、前述の不具合を回避するために細かいフラグメント設定を行なった場合、また別の問題が生じる。すなわち、例えばステップS201において、図22(a)に示すような設計パターン231をマスクデータとしてコンピュータに入力した後、ステップS202において、図22(b)に示すように、設計パターン231の各辺を複数のフラグメント231aに細かく分割し、その後、細かいフラグメント231aを用いてモデルベースOPCを行なって、図23(c)に示すようなOPCパターン233を出力する。ところが、細かいフラグメント設定に起因して、OPCパターン233の形状は、多数の段差等を持った複雑な形状となるので、マスクデータ量が膨大になると共に、OPC等の処理に要する時間も膨大になる。
以上のように、フラグメントが粗すぎるとOPCが不正確になると共に、フラグメントが細かすぎるとマスクデータ量やOPC処理時間が膨大となるので、適切なフラグメント設定を行なうことは困難である。
前記に鑑み、本発明は、モデルベースOPC処理において適切なフラグメント設定を行なえるようにし、それにより、マスクデータ量やOPC処理時間の増大を防止しつつ、パターン転写精度を十分に向上させることができる補正パターンを作成できるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係る第1の近接効果補正方法は、設計パターンに対してモデルベースOPCを行なうことにより、第1の補正パターンを出力する第1の工程と、第1の補正パターンを用いて露光シミュレーションを行なう第2の工程と、露光シミュレーションの結果に基づいて第1の補正パターンに対して複数のフラグメントを設定する第3の工程と、複数のフラグメントを用いて第1の補正パターンに対してモデルベースOPCを行なうことにより、第2の補正パターンを出力する第4の工程とを備えている。
第1の近接効果補正方法によると、一旦OPCを行なうことにより得られた補正パターン(第1の補正パターン)を用いて露光シミュレーションを行ない、その結果に基づいて新たなフラグメント設定を行なってモデルベースOPCを行なう。このため、シミュレーション結果を用いて第1の補正パターンにおける補正不十分な箇所を抽出することができるので、該箇所又は該箇所を含む任意の領域を新たなフラグメントとして設定することができる。すなわち、モデルベースOPC処理において適切なフラグメント設定を行なうことができるので、必要十分な箇所についてのみ補正を行なうことができる。従って、マスクデータ量やOPC処理時間の増大を防止しつつ、パターン転写精度を十分に向上させることができる補正パターン(第2の補正パターン)を作成することができる。
第1の近接効果補正方法において、第1の工程で、モデルベースOPCに代えてルールベースOPCを行なってもよい。このようにすると、OPC処理時間を短縮することができる。
第1の近接効果補正方法において、第2の工程は、露光シミュレーションによりパターニング検証を行なって、設計パターンに対する第1の補正パターンの転写像のズレ量が所定値よりも大きい箇所を出力する工程を含み、第3の工程は、第2の工程により出力された箇所をフラグメントとして設定する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、第1の補正パターンにおける補正不十分な箇所を確実に抽出することができ、それにより、該補正不十分な箇所(該箇所を含む任意の領域でもよい)を新たなフラグメントとして確実に設定することができる。ここで、パターニング検証とは、所定の条件で露光を行なった場合に得られる転写イメージのシミュレーション像と、設計パターンとを比較検証することを意味する。
第1の近接効果補正方法において、第2の工程は、露光シミュレーションによりコントラスト検証を行なって、第1の補正パターンの転写時のコントラストが所定値よりも小さい箇所を出力する工程を含み、第3の工程は、第2の工程により出力された箇所をフラグメントとして設定する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、第1の補正パターンにおける補正不十分な箇所を確実に抽出することができ、それにより、該補正不十分な箇所(該箇所を含む任意の領域でもよい)を新たなフラグメントとして確実に設定することができる。
第1の近接効果補正方法において、第2の工程は、露光シミュレーションによりフォーカスマージン検証を行なって、第1の補正パターンの転写時のフォーカスマージンが所定値よりも小さい箇所を出力する工程を含み、第3の工程は、第2の工程により出力された箇所をフラグメントとして設定する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、第1の補正パターンにおける補正不十分な箇所を確実に抽出することができ、それにより、該補正不十分な箇所(該箇所を含む任意の領域でもよい)を新たなフラグメントとして確実に設定することができる。
第1の近接効果補正方法において、第2の工程は、露光シミュレーションにより重ね合わせマージン検証を行なって、第1の補正パターンの転写時の重ね合わせマージンが所定値よりも小さい箇所を出力する工程を含み、第3の工程は、第2の工程により出力された箇所をフラグメントとして設定する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、第1の補正パターンにおける補正不十分な箇所を確実に抽出することができ、それにより、該補正不十分な箇所(該箇所を含む任意の領域でもよい)を新たなフラグメントとして確実に設定することができる。
本発明に係る第2の近接効果補正方法は、設計パターンに対してルールベースOPCを行なうことにより、第1の補正パターンを出力する第1の工程と、第1の補正パターンに対してモデルベースOPCを行なうことにより、第2の補正パターンを出力する第2の工程とを備えている。
第2の近接効果補正方法によると、ルールベースOPCを行なうことにより得られた第1の補正パターンに対してモデルベースOPCを行なうことにより、第2の補正パターンを出力する。このため、第1の補正パターンにおける補正不十分な箇所又は該箇所を含む任意の領域を新たなフラグメントとして設定し、それを用いてモデルベースOPCを行なうことができる。すなわち、モデルベースOPC処理において適切なフラグメント設定を行なうことができるので、必要十分な箇所についてのみ補正を行なうことができる。従って、マスクデータ量やOPC処理時間の増大を防止しつつ、パターン転写精度を十分に向上させることができる補正パターン(第2の補正パターン)を作成することができる。
本発明に係る第3の近接効果補正方法は、設計パターンに対してモデルベースOPCを行なうことにより、第1の補正パターンを出力する第1の工程と、第1の補正パターンに対してモデルベースOPCを行なうことにより、第2の補正パターンを出力する第2の工程とを備え、第2の工程は、第1の工程において設計パターンに対して設けられたフラグメントと比べて、より細かいフラグメントを第1の補正パターンの少なくとも一部分に対して設定する工程を含む。
第3の近接効果補正方法によると、2回目のモデルベースOPCにおいて、1回目のモデルベースOPCで用いたフラグメントと比べて、より細かいフラグメントを少なくとも部分的に用いる。すなわち、1回目のモデルベースOPCにより得られた第1の補正パターンにおける補正不十分な箇所又は該箇所を含む任意の領域を新たなフラグメントとして設定し、それを用いて2回目のモデルベースOPCを行なうことができる。このため、モデルベースOPC処理において適切なフラグメント設定を行なうことができるので、必要十分な箇所についてのみ補正を行なうことができる。従って、マスクデータ量やOPC処理時間の増大を防止しつつ、パターン転写精度を十分に向上させることができる補正パターン(第2の補正パターン)を作成することができる。
本発明に係る近接効果補正装置は、設計パターンを入力するマスク入力部と、マスク入力部に入力された設計パターンに対してモデルベースOPC又はルールベースOPCを行なうことにより第1の補正パターンを出力するOPC実行部と、OPC実行部から出力された第1の補正パターンを用いて露光シミュレーションを行なって、その結果を出力するシミュレーション実行部と、シミュレーション実行部から出力された結果に基づいて第1の補正パターンに対してフラグメントを設定するフラグ再設定部と、フラグ再設定部により設定されたフラグメントを用いて第1の補正パターンに対してモデルベースOPCを行なうことにより、第2の補正パターンを作成するモデルベースOPC実行部と、モデルベースOPC実行部により作成された第2の補正パターンを出力するOPCパターン出力部とを備えている。
本発明の近接効果補正装置によると、OPC実行部がOPCを行なうことにより得られた補正パターン(第1の補正パターン)を用いて、シミュレーション実行部が露光シミュレーションを行なう。また、そのシミュレーション結果に基づいてフラグ再設定部が第1の補正パターンに対して設定したフラグメントを用いて、モデルベースOPC実行部が第1の補正パターンに対してモデルベースOPCを行なう。このため、シミュレーション結果を用いて第1の補正パターンにおける補正不十分な箇所を抽出することができるので、該箇所又は該箇所を含む任意の領域を新たなフラグメントとして設定することができる。すなわち、モデルベースOPC処理において適切なフラグメント設定を行なうことができるので、必要十分な箇所についてのみ補正を行なうことができる。従って、マスクデータ量やOPC処理時間の増大を防止しつつ、パターン転写精度を十分に向上させることができる補正パターン(第2の補正パターン)を作成することができる。
本発明によると、一旦OPCを行なうことにより得られた補正パターン(第1の補正パターン)における補正不十分な箇所を新たなフラグメントに設定し、それを用いてモデルベースOPCを行なうことができる。このため、モデルベースOPC処理において適切なフラグメント設定を行なうことができるので、マスクデータ量やOPC処理時間の増大を防止しつつ、パターン転写精度を十分に向上させることができる補正パターン(第2の補正パターン)を作成することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る近接効果補正方法及び近接効果補正装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施形態に係る近接効果補正装置を実現するのに適したコンピュータ・システムの一例の概略構成図である。
図1に示すように、コンピュータ・システム1の各構成要素はシステム・バス2を介して互いに接続されている。具体的には、コンピュータ本体は、CPU3、ROM4、RAM5及びハードディスク6を有している。また、システム・バス2には、コンピュータ本体に加えて、ディスプレイ装置7、キーボード8及びマウス9等の入出力装置、CD−ROM等の大容量記憶装置10、並びに通信インターフェース11が接続されている。CPU3は、ディスプレイ装置7、キーボード8、マウス9及び大容量記憶装置10等との間でデータの入出力を行ないながら所定の処理を行なう。
すなわち、本実施形態の近接効果補正装置は、前述のようなハードウェアとしてのコンピュータ・システム1と、ソフトウェアとしてのOPCプログラムとから構成されるものである。例えばCD−ROM等の大容量記憶装置10に記憶されている本実施形態のOPCプログラムは、CPU3を通じて一旦ハードディスク6に格納される。CPU3は、ハードディスク6から適宜OPCプログラムをRAM5にロードして実行し、それによってOPC処理を行なう。
尚、以上に説明したコンピュータ・システム1は、本実施形態の近接効果補正装置を実現するための一例にすぎず、これに限定されるものではない。
次に、本実施形態のOPCプログラムを実行するための各機能、つまり本実施形態の近接効果補正装置の各構成部分について説明する。
図2は、第1の実施形態に係る近接効果補正装置の概略構成図である。
図2に示すように、本実施形態の近接効果補正装置は、コンピュータ・システム1の各入出力装置によって実現されるマスク入力部12及びOPCパターン出力部18と、コンピュータ・システム1のコンピュータ本体によって実現されるOPC処理ツール13とから構成されている。マスク入力部12は設計パターンの入力に用いられ、OPC処理ツール13はOPCパターンの作成に用いられ、OPCパターン出力部18はOPCパターンの出力に用いられる。また、OPC処理ツール13は、マスク入力部12に入力された設計パターンに対してモデルベースOPC又はルールベースOPCを行なうことにより第1のOPCパターンを出力するOPC実行部14と、OPC実行部14から出力された第1のOPCパターンを用いて露光シミュレーションを行なって、その結果を出力するシミュレーション実行部15と、シミュレーション実行部15から出力された結果に基づいて第1のOPCパターンに対してフラグメントを設定するフラグ再設定部16と、フラグ再設定部16により設定されたフラグメントを用いて第1のOPCパターンに対してモデルベースOPCを行なうことにより、第2のOPCパターンを作成するモデルベースOPC実行部17とを有している。
次に、図2に示す本実施形態の近接効果補正装置を用いて実施される本実施形態の近接効果補正方法、具体的には、モデルベースOPCに基づくOPC処理方法について説明する。
図3は、第1の実施形態に係る近接効果補正方法のフロー図であり、図4(a)〜(g)は、第1の実施形態に係る近接効果補正方法の各ステップを説明するための図である。
まず、ステップS11において、マスク入力部12を用いて、図4(a)に示すような設計パターン21をマスクデータとしてコンピュータに入力する。
次に、ステップS12において、OPC実行部14を用いて、図4(b)に示すように、設計パターン21の各辺を比較的粗い複数のフラグメント21aに分割し、該各フラグメント21aを用いてモデルベースOPC処理を行なった後、ステップS13において、同じくOPC実行部14を用いて、図4(c)に示すような第1のOPCパターン23を出力する。
次に、ステップS14において、シミュレーション実行部15を用いて、第1のOPCパターン23に対してリソグラフィ・パターニング検証を行なった後、ステップS15において、同じくシミュレーション実行部15を用いて、設計パターン21に対する第1のOPCパターン23の転写像(シミュレーション像)のズレ量が所定値よりも大きい箇所を出力する。
具体的には、第1のOPCパターン23に対して所定の条件で露光を行なった場合に得られる転写イメージのシミュレーションパターン24(図4(d)参照)を出力し、設計パターン21に対するシミュレーションパターン24のズレの大きさ(ズレ量)の判定を行なって、ズレ量が所定値よりも大きい箇所(例えば図4(e)に示す箇所25a及び25b)を出力する。
次に、ステップS16において、フラグ再設定部16を用いて、ステップS15でズレ量が大きいと判定された箇所が次のモデルベースOPCにおけるシミュレーション対象となるように、第1のOPCパターン23の各辺を比較的細かい複数のフラグメント23a(図4(f)参照)に分割する。その後、モデルベースOPC実行部17を用いて、複数のフラグメント23aに基づくモデルベースOPC処理を第1のOPCパターン23に対して行なうことにより、図4(g)に示すような第2のOPCパターン27を作成する。
最後に、ステップS17において、OPCパターン出力部18を用いて、第2のOPCパターン27を出力する。
ここで、ステップS12の処理内容について詳しく説明する。図5は、ステップS12の処理を示すフロー図であり、図6(a)〜(g)は、ステップS12の処理を説明するための図である。
ステップS12においては、まず、図6(a)に示すように、設計パターン21の各辺を比較的粗い複数のフラグメント21aに分割した後、図6(b)に示すように、分割された各フラグメント21aの中点にサイト21bを設定する(ステップS121)。次に、シミュレーションにより、各サイト21bでの予想仕上がり寸法を求め、該寸法に基づき、例えばフラグメント21aを移動させることにより、設計パターン21に対して補正(マスクパターン補正)を行なう(ステップS122)。例えば、図6(c)に示すように、各サイト21bでの予想仕上がり寸法に基づいて、設計パターン21の転写像の予想形状22が設計パターン21よりも太くなりすぎていると判断される場合、図6(d)に示すように、予想形状22が細くなるようにマスクパターン補正(例えばフラグメント21aの移動)を行なう。また、この補正の結果、図6(e)に示すように、予想形状22が設計パターン21よりも細くなりすぎてしまった場合、図6(f)に示すように、予想形状22が少し太くなるようにマスクパターン補正を行なう。
以上のようなステップS122におけるフラグメント21aの移動等によるマスクパターン補正とそれを反映したサイト21b単位のシミュレーションとは、ステップS123において、例えば図6(g)に示すように、予想形状22と設計パターン21とが一致又はほぼ一致するまで、つまり、シミュレーション結果(各サイト21bでの予想仕上がり寸法)が所望の寸法規格に収まるまで、繰り返し行なわれる。
尚、図6(c)〜(g)においては、図6(b)における一点鎖線で囲まれた領域を拡大して示していると共に、図6(d)〜(g)においては、当初の設計パターン21の形状を破線で示している。
続いて、ステップS13からステップS17までの処理内容について詳しく説明する。図7は、ステップS13からステップS17までの処理を示すフロー図であり、図8(a)〜(f)はステップS13からステップS17までの処理を説明するための図である。
まず、ステップS13において、目標となる設計パターン21に対してモデルベースOPC処理を行なうことにより得られた第1のOPCパターン23(図8(a)参照)を出力する。その後、ステップS131において、図8(b)に示すように、第1のOPCパターン23の各辺を、パターニング検証のためのシミュレーションに用いる細かい複数のフラグメント23cに分割すると共に、該分割された各フラグメント23cの中点に複数のサイト23dを設定する。その後、ステップS14において、各サイト23dを用いて、第1のOPCパターン23に対して所定の条件で露光を行なった場合に得られる転写イメージのシミュレーションパターン24(図8(c)参照)を出力する。次に、ステップS15において、設計パターン21に対するシミュレーションパターン24のズレ量が所定値よりも大きい箇所(例えば図8(d)に示す箇所25a及び25b)を出力する。次に、ステップS161において、図8(e)に示すように、ステップS15でズレ量が大きいと判定された箇所(正確には該箇所を含むフラグメント23c)を、次のモデルベースOPCで用いる新たなフラグメント23aとして設定する。その後、ステップS16において、フラグメント23aを用いて第1のOPCパターン23に対してモデルベースOPC処理を行なうことにより、第2のOPCパターン27(図8(f)参照)を作成した後、ステップS17において、第2のOPCパターン27を出力する。尚、ステップS161を含むステップS16の処理内容の詳細は、基本的に前述のステップS12と同様である。
以上に説明したように、第1の実施形態によると、一旦OPCを行なうことにより得られた補正パターン(第1のOPCパターン23)を用いて露光シミュレーションを行ない、その結果に基づいて新たなフラグメント23aの設定を行なってモデルベースOPCを行なう。具体的には、露光シミュレーションによりパターニング検証を行なって、設計パターン21に対する第1のOPCパターン23の転写像(シミュレーションパターン24)のズレ量が所定値よりも大きい箇所を出力し、該箇所(該箇所を含む任意の領域でもよい)を新たなフラグメント23aとして設定してモデルベースOPCを行なう。すなわち、シミュレーション結果を用いて第1のOPCパターン23における補正不十分な箇所を抽出することができるので、該箇所又は該箇所を含む任意の領域を新たなフラグメント23aとして設定することができる。このため、モデルベースOPC処理において適切なフラグメント設定を行なうことができるので、必要十分な箇所についてのみ補正を行なうことができる。従って、マスクデータ量やOPC処理時間の増大を防止しつつ、パターン転写精度を十分に向上させることができる補正パターン(第2のOPCパターン27)を作成することができる。
尚、第1の実施形態において、OPC処理の前に、設計パターン21に対して所定の変形操作が行なわれている場合(該変形操作が加えられてなるパターンをターゲットパターンと称する)、マスクデータとして本実施形態の近接効果補正装置に入力されるのは、設計パターン21ではなくターゲットパターンとなることは言うまでもない。すなわち、例えばステップS14において、シミュレーションパターン24と比較されるパターンは該ターゲットパターンとなる。
また、第1の実施形態において、ステップS14では必ずしも第1のOPCパターン23の転写イメージの全体をシミュレーションパターン24として生成する必要はない。すなわち、予め第1のOPCパターン23に設定されているサイト(23d)における転写像の予想寸法のみを計算し、該計算結果を後続のステップで用いてもよい。このようにすると、コンピュータによる計算時間を短縮することができる。
(第1の実施形態の変形例)
以下、本発明の第1の実施形態の変形例に係る近接効果補正方法について図面を参照しながら説明する。本変形例が第1の実施形態と異なっている点は、第1の実施形態では1回目のOPC(ラフなOPC)として粗いフラグメント設定に基づくモデルベースOPCを用いたのに対して、本変形例ではラフなOPCとしてルールベースOPCを用いることである。一般にルールベースOPCに要する処理時間はモデルベースOPCに要する処理時間よりも短いため、本変形例はOPC処理時間の短縮に効果がある。尚、本変形例の近接効果補正方法も、図1に示すようなコンピュータ・システムにより実現される、図2に示すような近接効果補正装置を用いて実施されるものである。
図9は、本変形例に係る近接効果補正方法のフロー図であり、図10(a)〜(g)は、本変形例に係る近接効果補正方法の各ステップを説明するための図である。尚、以下の説明においては、適宜、図2に示す近接効果補正装置の構成要素を参照する。
まず、ステップS31において、マスク入力部12を用いて、図10(a)に示すような設計パターン41をマスクデータとしてコンピュータに入力する。
次に、ステップS32において、OPC実行部14を用いて、予め求めておいた補正ルールに基づいて設計パターン41に対してルールベースOPC処理を行なう。ここで、補正ルールとしては、例えばライン幅に応じてライン幅寸法の変更を行なうライン補正、及びライン端にハンマーヘッドと呼ばれる図形を付加するハンマーヘッド補正等がある。図10(b)に、ライン補正により得られる部分パターン42aと、ハンマーヘッド補正により得られる部分パターン42bとを示す。その後、ステップS33において、同じくOPC実行部14を用いて、図10(c)に示すような第1のOPCパターン(ルールベースOPCパターン)42を出力する。
次に、ステップS34において、シミュレーション実行部15を用いて、第1のOPCパターン42に対してリソグラフィ・パターニング検証を行なった後、ステップS35において、同じくシミュレーション実行部15を用いて、設計パターン41に対する第1のOPCパターン42の転写像(シミュレーション像)のズレ量が所定値よりも大きい箇所を出力する。
具体的には、第1のOPCパターン42に対して所定の条件で露光を行なった場合に得られる転写イメージのシミュレーションパターン43(図10(d)参照)を出力し、設計パターン41に対するシミュレーションパターン43のズレの大きさ(ズレ量)の判定を行なって、ズレ量が所定値よりも大きい箇所(例えば図10(e)に示す箇所44a及び44b)を出力する。
次に、ステップS36において、フラグ再設定部16を用いて、第1のOPCパターン42の各辺を比較的細かい複数のフラグメント42c(図10(f)参照)に分割する。このとき、ステップS35でズレ量が大きいと判定された箇所(又は該箇所を含む任意の領域)をフラグメント42cとして設定する。その後、モデルベースOPC実行部17を用いて、複数のフラグメント42cに基づくモデルベースOPC処理を第1のOPCパターン42に対して行なうことにより、図10(g)に示すような第2のOPCパターン46を作成する。
最後に、ステップS47において、OPCパターン出力部18を用いて、第2のOPCパターン46を出力する。尚、本変形例におけるステップS33からステップS37までの処理内容の詳細は、基本的に第1の実施形態のステップS13からステップS17までの処理内容と同様である。
以上に説明したように、本変形例によると、一旦OPCを行なうことにより得られた補正パターン(第1のOPCパターン42)を用いて露光シミュレーションを行ない、その結果に基づいて新たなフラグメント42cの設定を行なってモデルベースOPCを行なう。具体的には、露光シミュレーションによりパターニング検証を行なって、設計パターン41に対する第1のOPCパターン42の転写像(シミュレーションパターン43)のズレ量が所定値よりも大きい箇所を出力し、該箇所(該箇所を含む任意の領域でもよい)を新たなフラグメント42cとして設定してモデルベースOPCを行なう。すなわち、シミュレーション結果を用いて第1のOPCパターン42における補正不十分な箇所を抽出することができるので、該箇所又は該箇所を含む任意の領域を新たなフラグメント42cとして設定することができる。このため、モデルベースOPC処理において適切なフラグメント設定を行なうことができるので、必要十分な箇所についてのみ補正を行なうことができる。従って、マスクデータ量やOPC処理時間の増大を防止しつつ、パターン転写精度を十分に向上させることができる補正パターン(第2のOPCパターン46)を作成することができる。
また、本変形例によると、1回目のOPCとして、モデルベースOPCに代えてルールベースOPCを行なうため、OPC処理時間を短縮することができる。
尚、本変形例において、OPC処理の前に、設計パターン41に対して所定の変形操作が行なわれている場合(該変形操作が加えられてなるパターンをターゲットパターンと称する)、マスクデータとして本実施形態の近接効果補正装置に入力されるのは、設計パターン41ではなくターゲットパターンとなることは言うまでもない。すなわち、例えばステップS34において、シミュレーションパターン43と比較されるパターンは該ターゲットパターンとなる。
また、本変形例において、ステップS44では必ずしも第1のOPCパターン42の転写イメージの全体をシミュレーションパターン43として生成する必要はない。すなわち、予め第1のOPCパターン42に設定されているサイトにおける予想寸法のみを計算し、該計算結果を後続のステップで用いてもよい。このようにすると、コンピュータによる計算時間を短縮することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る近接効果補正方法について図面を参照しながら説明する。尚、本実施形態の近接効果補正方法も、図1に示すようなコンピュータ・システムにより実現される、図2に示すような近接効果補正装置を用いて実施される。
図11は、第2の実施形態に係る近接効果補正方法のフロー図であり、図12(a)〜(g)は、第2の実施形態に係る近接効果補正方法の各ステップを説明するための図である。尚、以下の説明においては、適宜、図2に示す近接効果補正装置の構成要素を参照する。
まず、ステップS51において、マスク入力部12を用いて、図12(a)に示すような設計パターン61をマスクデータとしてコンピュータに入力する。
次に、ステップS52において、OPC実行部14を用いて、図12(b)に示すように、設計パターン61の各辺を比較的粗い複数のフラグメント61aに分割し、該各フラグメント61aを用いてモデルベースOPC処理を行なう。尚、本実施形態におけるステップS52の処理内容の詳細は、基本的に第1の実施形態のステップS12の処理内容と同様である。続いて、ステップS53において、同じくOPC実行部14を用いて、図12(c)に示すような第1のOPCパターン63を出力する。
次に、ステップS54において、シミュレーション実行部15を用いて、第1のOPCパターン63に対してリソグラフィ・コントラスト検証を行なった後、ステップS55において、同じくシミュレーション実行部15を用いて、第1のOPCパターン63の転写時のコントラストが所定値よりも小さい箇所を出力する。
具体的には、第1のOPCパターン63に対して所定の条件で露光を行なった場合に得られる光強度分布64(図12(d)参照)を計算し、コントラスト不足の箇所(例えば図12(e)に示す箇所65a及び65b)を出力する。
次に、ステップS56において、フラグ再設定部16を用いて、第1のOPCパターン63の各辺を比較的細かい複数のフラグメント63a(図12(f)参照)に分割する。このとき、ステップS55でコントラスト不足と判定された箇所(又は該箇所を含む任意の領域)をフラグメント63aとして設定する。その後、モデルベースOPC実行部17を用いて、複数のフラグメント63aに基づくモデルベースOPC処理を第1のOPCパターン63に対して行なうことにより、図12(g)に示すような第2のOPCパターン67を作成する。
最後に、ステップS57において、OPCパターン出力部18を用いて、第2のOPCパターン67を出力する。
以上に説明したように、第2の実施形態によると、一旦OPCを行なうことにより得られた補正パターン(第1のOPCパターン63)を用いて露光シミュレーションを行ない、その結果に基づいて新たなフラグメント63aの設定を行なってモデルベースOPCを行なう。具体的には、露光シミュレーションによりコントラスト検証を行なって、第1のOPCパターン63の転写時のコントラストが所定値よりも小さい箇所を出力し、該箇所(該箇所を含む任意の領域でもよい)を新たなフラグメント63aとして設定してモデルベースOPCを行なう。すなわち、シミュレーション結果を用いて第1のOPCパターン63における補正不十分な箇所を抽出することができるので、該箇所又は該箇所を含む任意の領域を新たなフラグメント63aとして設定することができる。このため、モデルベースOPC処理において適切なフラグメント設定を行なうことができるので、必要十分な箇所についてのみ補正を行なうことができる。従って、マスクデータ量やOPC処理時間の増大を防止しつつ、パターン転写精度を十分に向上させることができる補正パターン(第2のOPCパターン67)を作成することができる。
尚、第2の実施形態において、OPC処理の前に、設計パターン61に対して所定の変形操作が行なわれている場合(該変形操作が加えられてなるパターンをターゲットパターンと称する)、マスクデータとして本実施形態の近接効果補正装置に入力されるのは、設計パターン61ではなくターゲットパターンとなることは言うまでもない。
また、第2の実施形態において、1回目のOPC(ラフなOPC)として粗いフラグメント設定に基づくモデルベースOPCを用いたが、これに代えて、第1の実施形態の変形例と同様にルールベースOPCを用いてもよい。このようにすると、一般にルールベースOPCに要する処理時間はモデルベースOPCに要する処理時間よりも短いため、OPC処理時間の短縮に効果がある。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係る近接効果補正方法について図面を参照しながら説明する。尚、本実施形態の近接効果補正方法も、図1に示すようなコンピュータ・システムにより実現される、図2に示すような近接効果補正装置を用いて実施される。
図13は、第3の実施形態に係る近接効果補正方法のフロー図であり、図14(a)〜(g)は、第3の実施形態に係る近接効果補正方法の各ステップを説明するための図である。尚、以下の説明においては、適宜、図2に示す近接効果補正装置の構成要素を参照する。
まず、ステップS71において、マスク入力部12を用いて、図14(a)に示すような設計パターン81をマスクデータとしてコンピュータに入力する。
次に、ステップS72において、OPC実行部14を用いて、図14(b)に示すように、設計パターン81の各辺を比較的粗い複数のフラグメント81aに分割し、該各フラグメント81aを用いてモデルベースOPC処理を行なう。尚、本実施形態におけるステップS72の処理内容の詳細は、基本的に第1の実施形態のステップS12の処理内容と同様である。続いて、ステップS73において、同じくOPC実行部14を用いて、図14(c)に示すような第1のOPCパターン83を出力する。
次に、ステップS74において、シミュレーション実行部15を用いて、第1のOPCパターン83に対してリソグラフィ・フォーカスマージン検証を行なった後、ステップS75において、同じくシミュレーション実行部15を用いて、第1のOPCパターン83の転写時のフォーカスマージンが所定値よりも小さい箇所を出力する。
フォーカスマージン検証方法は種々考えられるが、本実施形態では、例えば第1のOPCパターン83に対してデフォーカス条件(例えばベストフォーカス位置から0.3μmデフォーカスさせた条件)で露光を行なった場合に得られる転写イメージのシミュレーションパターン84(図14(d)参照)を出力し、設計パターン81に対するシミュレーションパターン84のズレの大きさ(ズレ量)の判定を行なって、ズレ量が所定値よりも大きい箇所(例えば図14(e)に示す箇所85a及び85b)を出力する。
次に、ステップS76において、フラグ再設定部16を用いて、第1のOPCパターン83の各辺を比較的細かい複数のフラグメント83a(図14(f)参照)に分割する。このとき、ステップS75でフォーカスマージン不足と判定された箇所(又は該箇所を含む任意の領域)をフラグメント83aとして設定する。その後、モデルベースOPC実行部17を用いて、複数のフラグメント83aに基づくモデルベースOPC処理を第1のOPCパターン83に対して行なうことにより、図14(g)に示すような第2のOPCパターン87を作成する。
最後に、ステップS77において、OPCパターン出力部18を用いて、第2のOPCパターン87を出力する。
以上に説明したように、第3の実施形態によると、一旦OPCを行なうことにより得られた補正パターン(第1のOPCパターン83)を用いて露光シミュレーションを行ない、その結果に基づいて新たなフラグメント83aの設定を行なってモデルベースOPCを行なう。具体的には、露光シミュレーションによりフォーカスマージン検証を行なって、第1のOPCパターン83の転写時のフォーカスマージンが所定値よりも小さい箇所を出力し、該箇所(該箇所を含む任意の領域でもよい)を新たなフラグメント83aとして設定してモデルベースOPCを行なう。すなわち、シミュレーション結果を用いて第1のOPCパターン83における補正不十分な箇所を抽出することができるので、該箇所又は該箇所を含む任意の領域を新たなフラグメント83aとして設定することができる。このため、モデルベースOPC処理において適切なフラグメント設定を行なうことができるので、必要十分な箇所についてのみ補正を行なうことができる。従って、マスクデータ量やOPC処理時間の増大を防止しつつ、パターン転写精度を十分に向上させることができる補正パターン(第2のOPCパターン87)を作成することができる。
尚、第3の実施形態において、OPC処理の前に、設計パターン81に対して所定の変形操作が行なわれている場合(該変形操作が加えられてなるパターンをターゲットパターンと称する)、マスクデータとして本実施形態の近接効果補正装置に入力されるのは、設計パターン81ではなくターゲットパターンとなることは言うまでもない。
また、第3の実施形態において、1回目のOPC(ラフなOPC)として粗いフラグメント設定に基づくモデルベースOPCを用いたが、これに代えて、第1の実施形態の変形例と同様にルールベースOPCを用いてもよい。このようにすると、一般にルールベースOPCに要する処理時間はモデルベースOPCに要する処理時間よりも短いため、OPC処理時間の短縮に効果がある。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態に係る近接効果補正方法について図面を参照しながら説明する。尚、本実施形態の近接効果補正方法も、図1に示すようなコンピュータ・システムにより実現される、図2に示すような近接効果補正装置を用いて実施される。
図15は、第4の実施形態に係る近接効果補正方法のフロー図であり、図16(a)〜(g)は、第4の実施形態に係る近接効果補正方法の各ステップを説明するための図である。尚、以下の説明においては、適宜、図2に示す近接効果補正装置の構成要素を参照する。
まず、ステップS91において、マスク入力部12を用いて、図16(a)に示すような設計パターン101をマスクデータとしてコンピュータに入力する。
次に、ステップS92において、OPC実行部14を用いて、図16(b)に示すように、設計パターン101の各辺を比較的粗い複数のフラグメント101aに分割し、該各フラグメント101aを用いてモデルベースOPC処理を行なう。尚、本実施形態におけるステップS92の処理内容の詳細は、基本的に第1の実施形態のステップS12の処理内容と同様である。続いて、ステップS93において、同じくOPC実行部14を用いて、図16(c)に示すような第1のOPCパターン103を出力する。
次に、ステップS94において、シミュレーション実行部15を用いて、第1のOPCパターン103に対して、他層との間における重ね合わせマージン検証を行なった後、ステップS95において、同じくシミュレーション実行部15を用いて、第1のOPCパターン103の転写時の重ね合わせマージンが所定値よりも小さい箇所を出力する。
重ね合わせマージン検証方法は種々考えられるが、本実施形態では、例えば第1のOPCパターン103に対して所定の条件で露光を行なった場合に得られる転写イメージのシミュレーションパターン104a(図16(d)参照)を出力する。その後、別途求められた、上層又は下層に形成される他のパターン(例えば図16(d)に示すコンタクトパターン104b及び104c)のエッジからシミュレーションパターン104aまでの距離を測定して、該距離が所定値よりも大きい箇所(例えば図16(e)に示す箇所105a及び105b)を出力する。
次に、ステップS96において、フラグ再設定部16を用いて、第1のOPCパターン103の各辺を比較的細かい複数のフラグメント103a(図16(f)参照)に分割する。このとき、ステップS95で重ね合わせマージン不足と判定された箇所(又は該箇所を含む任意の領域)をフラグメント103aとして設定する。その後、モデルベースOPC実行部17を用いて、複数のフラグメント103aに基づくモデルベースOPC処理を第1のOPCパターン103に対して行なうことにより、図16(g)に示すような第2のOPCパターン107を作成する。
最後に、ステップS97において、OPCパターン出力部18を用いて、第2のOPCパターン107を出力する。
以上に説明したように、第4の実施形態によると、一旦OPCを行なうことにより得られた補正パターン(第1のOPCパターン103)を用いて露光シミュレーションを行ない、その結果に基づいて新たなフラグメント103aの設定を行なってモデルベースOPCを行なう。具体的には、露光シミュレーションにより重ね合わせマージン検証を行なって、第1のOPCパターン103の転写時の重ね合わせマージンが所定値よりも小さい箇所を出力し、該箇所(該箇所を含む任意の領域でもよい)を新たなフラグメント103aとして設定してモデルベースOPCを行なう。すなわち、シミュレーション結果を用いて第1のOPCパターン103における補正不十分な箇所を抽出することができるので、該箇所又は該箇所を含む任意の領域を新たなフラグメント103aとして設定することができる。このため、モデルベースOPC処理において適切なフラグメント設定を行なうことができるので、必要十分な箇所についてのみ補正を行なうことができる。従って、マスクデータ量やOPC処理時間の増大を防止しつつ、パターン転写精度を十分に向上させることができる補正パターン(第2のOPCパターン107)を作成することができる。
尚、第4の実施形態において、OPC処理の前に、設計パターン101に対して所定の変形操作が行なわれている場合(該変形操作が加えられてなるパターンをターゲットパターンと称する)、マスクデータとして本実施形態の近接効果補正装置に入力されるのは、設計パターン101ではなくターゲットパターンとなることは言うまでもない。
また、第4の実施形態において、1回目のOPC(ラフなOPC)として粗いフラグメント設定に基づくモデルベースOPCを用いたが、これに代えて、第1の実施形態の変形例と同様にルールベースOPCを用いてもよい。このようにすると、一般にルールベースOPCに要する処理時間はモデルベースOPCに要する処理時間よりも短いため、OPC処理時間の短縮に効果がある。
さらに、第1〜第4の実施形態において、最初のOPCパターンにおける補正不十分な箇所を抽出するために、露光シミュレーションを用いた、パターニング検証、コントラスト検証、フォーカスマージン検証及び重ね合わせマージン検証のうちのいずれか1つを行なった。しかし、各実施形態において、露光シミュレーションを用いた、その他の検証を行なってもよいし、又は複数の検証を任意に組み合わせて併用してもよい。
(第5の実施形態)
以下、本発明の第5の実施形態に係る近接効果補正方法について図面を参照しながら説明する。尚、本実施形態の近接効果補正方法も、図1に示すようなコンピュータ・システムにより実現される、図2に示すような近接効果補正装置を用いて実施される。
図17は、第5の実施形態に係る近接効果補正方法のフロー図であり、図18(a)〜(e)は、第5の実施形態に係る近接効果補正方法の各ステップを説明するための図である。尚、以下の説明においては、適宜、図2に示す近接効果補正装置の構成要素を参照する。
まず、ステップS111において、マスク入力部12を用いて、図18(a)に示すような設計パターン121をマスクデータとしてコンピュータに入力する。
次に、ステップS112において、OPC実行部14を用いて、図18(b)に示すように、設計パターン121の各辺を比較的粗い複数のフラグメント121aに分割し、該各フラグメント121aを用いてモデルベースOPC処理を行なう。尚、本実施形態におけるステップS112の処理内容の詳細は、基本的に第1の実施形態のステップS12の処理内容と同様である。続いて、ステップS113において、同じくOPC実行部14を用いて、図18(c)に示すような第1のOPCパターン123を出力する。
次に、ステップS114において、フラグ再設定部16を用いて、第1のOPCパターン123の各辺を比較的細かい複数のフラグメント123a(図18(d)参照)に分割する。その後、モデルベースOPC実行部17を用いて、複数のフラグメント123aに基づくモデルベースOPC処理を第1のOPCパターン123に対して行なうことにより、図18(e)に示すような第2のOPCパターン125を作成する。
最後に、ステップS115において、OPCパターン出力部18を用いて、第2のOPCパターン125を出力する。
本実施形態の特徴は、ステップS114において、ステップS112で設計パターン121に対して設けられたフラグメント121aと比べて、より細かいフラグメント123aを第1のOPCパターン123の少なくとも一部分に対して設定することである。
従って、第5の実施形態によると、1回目のモデルベースOPCにより得られた第1のOPCパターン123における補正不十分な箇所(該箇所を含む任意の領域でもよい)を新たなフラグメント123aとして設定し、それを用いて2回目のモデルベースOPCを行なうことができる。このため、モデルベースOPC処理において適切なフラグメント設定を行なうことができるので、必要十分な箇所についてのみ補正を行なうことができる。従って、マスクデータ量やOPC処理時間の増大を防止しつつ、パターン転写精度を十分に向上させることができる補正パターン(第2のOPCパターン125)を作成することができる。
また、第5の実施形態によると、第1〜第4の実施形態と比べてマスクデータ量が若干増大する可能性がある一方、パターニング検証等の露光シミュレーションを用いた検証を行なう必要がないので、第1〜第4の実施形態と比べてOPC処理時間をより一層短縮することができる。
尚、第5の実施形態において、OPC処理の前に、設計パターン121に対して所定の変形操作が行なわれている場合(該変形操作が加えられてなるパターンをターゲットパターンと称する)、マスクデータとして本実施形態の近接効果補正装置に入力されるのは、設計パターン121ではなくターゲットパターンとなることは言うまでもない。
また、第5の実施形態において、1回目のOPC(ラフなOPC)として粗いフラグメント設定に基づくモデルベースOPCを用いたが、これに代えて、第1の実施形態の変形例と同様にルールベースOPCを用いてもよい。このようにすると、一般にルールベースOPCに要する処理時間はモデルベースOPCに要する処理時間よりも短いため、OPC処理時間の短縮に効果がある。
本発明は、近接効果補正に関し、リソグラフィー技術を用いた半導体集積回路装置の製造等に利用した場合に特に有用である。
本発明の第1の実施形態に係る近接効果補正装置を実現するのに適したコンピュータ・システムの一例の概略構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る近接効果補正装置の概略構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る近接効果補正方法のフロー図である。 (a)〜(g)は本発明の第1の実施形態に係る近接効果補正方法の各ステップを説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る近接効果補正方法のステップS12の処理を示すフロー図である。 (a)〜(g)は本発明の第1の実施形態に係る近接効果補正方法のステップS12の処理を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る近接効果補正方法のステップS13からステップS17までの処理を示すフロー図である。 (a)〜(f)は本発明の第1の実施形態に係る近接効果補正方法のステップS13からステップS17までの処理を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る近接効果補正方法のフロー図である。 (a)〜(g)は本発明の第1の実施形態の変形例に係る近接効果補正方法の各ステップを説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る近接効果補正方法のフロー図である。 (a)〜(g)は本発明の第2の実施形態に係る近接効果補正方法の各ステップを説明するための図である。 本発明の第3の実施形態に係る近接効果補正方法のフロー図である。 (a)〜(g)は本発明の第3の実施形態に係る近接効果補正方法の各ステップを説明するための図である。 本発明の第4の実施形態に係る近接効果補正方法のフロー図である。 (a)〜(g)は本発明の第4の実施形態に係る近接効果補正方法の各ステップを説明するための図である。 本発明の第5の実施形態に係る近接効果補正方法のフロー図である。 (a)〜(g)は本発明の第5の実施形態に係る近接効果補正方法の各ステップを説明するための図である。 従来のモデルベースOPC処理方法のフロー図である。 (a)〜(c)は従来のモデルベースOPC処理方法の各ステップを説明するための図である。 (a)〜(d)は従来のモデルベースOPC処理方法の問題点を説明するための図である。 (a)〜(c)は従来のモデルベースOPC処理方法の問題点を説明するための図である。
符号の説明
1 コンピュータ・システム
2 システム・バス
3 CPU
4 ROM
5 RAM
6 ハードディスク
7 ディスプレイ装置
8 キーボード
9 マウス
10 大容量記憶装置
11 通信インターフェース
12 マスク入力部
13 OPC処理ツール
14 OPC実行部
15 シミュレーション実行部
16 フラグ再設定部
17 モデルベースOPC実行部
18 OPCパターン出力部
21 設計パターン
21a フラグメント
21b サイト
22 設計パターン21の転写像の予想形状
23 第1のOPCパターン
23a フラグメント
23c フラグメント
23d サイト
24 シミュレーションパターン
25a シミュレーションパターン24のズレ量が所定値よりも大きい箇所
25b シミュレーションパターン24のズレ量が所定値よりも大きい箇所
27 第2のOPCパターン
41 設計パターン
42 第1のOPCパターン
42a 部分パターン
42b 部分パターン
42c フラグメント
43 シミュレーションパターン
44a シミュレーションパターン43のズレ量が所定値よりも大きい箇所
44b シミュレーションパターン43のズレ量が所定値よりも大きい箇所
46 第2のOPCパターン
61 設計パターン
61a フラグメント
63 第1のOPCパターン
63a フラグメント
64 光強度分布
65a コントラスト不足の箇所
65b コントラスト不足の箇所
67 第2のOPCパターン
81 設計パターン
81a フラグメント
83 第1のOPCパターン
83a フラグメント
84 シミュレーションパターン
85a フォーカスマージン不足の箇所
85b フォーカスマージン不足の箇所
87 第2のOPCパターン
101 設計パターン
101a フラグメント
103 第1のOPCパターン
103a フラグメント
104a シミュレーションパターン
104b コンタクトパターン
104c コンタクトパターン
105a 重ね合わせマージン不足の箇所
105b 重ね合わせマージン不足の箇所
107 第2のOPCパターン
121 設計パターン
121a フラグメント
123 第1のOPCパターン
123a フラグメント
125 第2のOPCパターン

Claims (9)

  1. 設計パターンに対してモデルベースOPCを行なうことにより、第1の補正パターンを出力する第1の工程と、
    前記第1の補正パターンを用いて露光シミュレーションを行なう第2の工程と、
    前記露光シミュレーションの結果に基づいて前記第1の補正パターンに対して複数のフラグメントを設定する第3の工程と、
    前記複数のフラグメントを用いて前記第1の補正パターンに対してモデルベースOPCを行なうことにより、第2の補正パターンを出力する第4の工程とを備えていることを特徴とする近接効果補正方法。
  2. 前記第1の工程において、モデルベースOPCに代えてルールベースOPCを行なうことを特徴とする請求項1に記載の近接効果補正方法。
  3. 前記第2の工程は、前記露光シミュレーションによりパターニング検証を行なって、前記設計パターンに対する前記第1の補正パターンの転写像のズレ量が所定値よりも大きい箇所を出力する工程を含み、
    前記第3の工程は、前記第2の工程により出力された箇所をフラグメントとして設定する工程を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の近接効果補正方法。
  4. 前記第2の工程は、前記露光シミュレーションによりコントラスト検証を行なって、前記第1の補正パターンの転写時のコントラストが所定値よりも小さい箇所を出力する工程を含み、
    前記第3の工程は、前記第2の工程により出力された箇所をフラグメントとして設定する工程を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の近接効果補正方法。
  5. 前記第2の工程は、前記露光シミュレーションによりフォーカスマージン検証を行なって、前記第1の補正パターンの転写時のフォーカスマージンが所定値よりも小さい箇所を出力する工程を含み、
    前記第3の工程は、前記第2の工程により出力された箇所をフラグメントとして設定する工程を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の近接効果補正方法。
  6. 前記第2の工程は、前記露光シミュレーションにより重ね合わせマージン検証を行なって、前記第1の補正パターンの転写時の重ね合わせマージンが所定値よりも小さい箇所を出力する工程を含み、
    前記第3の工程は、前記第2の工程により出力された箇所をフラグメントとして設定する工程を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の近接効果補正方法。
  7. 設計パターンに対してルールベースOPCを行なうことにより、第1の補正パターンを出力する第1の工程と、
    前記第1の補正パターンに対してモデルベースOPCを行なうことにより、第2の補正パターンを出力する第2の工程とを備えていることを特徴とする近接効果補正方法。
  8. 設計パターンに対してモデルベースOPCを行なうことにより、第1の補正パターンを出力する第1の工程と、
    前記第1の補正パターンに対してモデルベースOPCを行なうことにより、第2の補正パターンを出力する第2の工程とを備え、
    前記第2の工程は、前記第1の工程において前記設計パターンに対して設けられたフラグメントと比べて、より細かいフラグメントを前記第1の補正パターンの少なくとも一部分に対して設定する工程を含むことを特徴とする近接効果補正方法。
  9. 設計パターンを入力するマスク入力部と、
    前記マスク入力部に入力された前記設計パターンに対してモデルベースOPC又はルールベースOPCを行なうことにより第1の補正パターンを出力するOPC実行部と、
    前記OPC実行部から出力された前記第1の補正パターンを用いて露光シミュレーションを行なって、その結果を出力するシミュレーション実行部と、
    前記シミュレーション実行部から出力された結果に基づいて前記第1の補正パターンに対してフラグメントを設定するフラグ再設定部と、
    前記フラグ再設定部により設定された前記フラグメントを用いて前記第1の補正パターンに対してモデルベースOPCを行なうことにより、第2の補正パターンを作成するモデルベースOPC実行部と、
    モデルベースOPC実行部により作成された前記第2の補正パターンを出力するOPCパターン出力部とを備えていることを特徴とする近接効果補正装置。
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