JP2005148172A - 画像形成装置 - Google Patents

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潤一 白井
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Abstract

【課題】 印字データの種類にかかわらず,比較的高精度に印字データの変換処理時間を予測して,印字データの変換処理完了時期と印字可能状態への復帰時期とを一致させること。
【解決手段】 プリンタ装置Xに,入力された印字データの種類を判定するデータ種類判定手段と,上記データ種類判定手段により判定されたデータの種類に応じて,上記モード切換手段により上記低消費電力モードが上記通常印字モードに切り換えられるモード切換時期を設定するモード切換時期設定手段とが設けられているため,印字データの変換処理の完了時期と印字可能状態への復帰時期とを一致させることが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は,消費電力を低減させることを目的とする低消費電力モードを有するプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置に関し,特に,上記低消費電力モードから通常印字モードに切り換えるタイミングを調整することにより消費電力を更に低減させる画像形成装置に関するものである。
従来,プリンタやプリンタ機能を備えた複合機等の画像形成装置には,電力が供給されることにより加熱されたヒータ等の熱を利用して未定着トナー画像を転写紙に定着させる定着装置が幅広く用いられている。
この定着装置は,ヒータ等に電力を供給して定着装置を構成する定着ローラ(加熱ローラ)の表面温度を所定の定着温度に達するまで昇温させて定着可能状態とし,この定着可能状態において定着処理を行うものである。また,印字出力が行われていない待機時においては,上記定着ローラの表面温度を印刷時の上記定着温度よりも低い温度(待機温度)に維持された状態(待機状態或いは待機モード)に制御することで,装置の消費電力の低減を図りつつ,早期に定着可能状態への復帰を可能としている。また,予め設定された時間以上,パーソナルコンピュータ(以下「PC」という。)等の情報端末装置から印字データが送信(入力)されない場合は,プリンタの動作状態を,印字データの受信に必要な部分以外の定着装置を含むユニットへの電力供給を行わない状態(省エネ状態或いは省エネモード)に移行させる制御も一般的に行われている。そして,上記プリンタが上記待機モード或いは省エネモードに制御されているときに,PC等から印字データがプリンタに出力されると,プリンタ側では受信した印字データをプリンタ側で印字し得る画像データに変換する処理を開始するとともに,定着装置が待機状態にある場合は上記定着ローラを定着可能な定着温度にまで昇温させ,またプリンタが省エネ状態である場合は,定着装置やユニットへの電力供給を再開して定着ローラを定着可能な温度まで昇温させている。
ところで,近年のPCや作画ソフトウェア等の高機能化に伴って,プリンタに出力される印字データ(印刷文書)には,単純なテキストデータだけでなく,グラフィック画像等の多彩なデータが含まれるようになり,印字データが複雑化,或いはその情報量が増大化する傾向にある。また,プリンタ側でも高解像度化,ページ記述言語(Page Description Language:以下「PDL」という。)の高機能化等が進み,これにより印字データを印字可能な画像データに変換する処理に要する時間が長くなる傾向にある。
このように,処理時間が長くなることにより,例えば,定着ローラの表面が定着温度にまで昇温されて,印字出力する準備が整っているにもかかわらず,印字データを画像データに変換する変換処理が完了していないという事態が生じるようになってきた。この場合,上記定着装置では,印字出力されないにも関わらず定着ローラが定着温度に維持されるため無駄な電力が消費されることになる。この無駄な電力消費を抑制するために,印字データから画像データへの変換処理が完了してから定着ローラの昇温を開始することが考えられるが,これでは印字出力されるまでの利用者の待ち時間が長くなるという問題がある。
一方,上述の問題を解決する手法が,特許文献1及び特許文献2に開示されている。特許文献1には,印刷指示(印字コマンド)の受信個数等に基づいて,受信された印字データの変換処理時間を予測し,予測された変換処理時間がウォームアップ時間よりも長い場合はその時間の差分に相当する時間の間は低電力を維持し,その後,定着ローラへの電力供給を開始することで,データの変換処理の完了時期とエンジン(定着装置)側の印字動作可能となる時期とを一致させるように定着装置の温度を制御する方法が提案されている。また,特許文献2には,印字データとは別に,印字データの変換処理時間を算出するための情報を印字データに添付し,この情報に基づいて定着装置の復帰動作を制御する方法が提案されている。
特許第3012415号明細書(特開平06−115216号公報) 特開2002−72761号公報
しかしながら,特許文献1に記載の温度制御方法は,PCから送られてきた印字データ自体の情報量やそのデータ構造の複雑さを考慮して変換処理時間を予測するものではないため,変換処理時間を正確に予測することができなかった。
また,特許文献2に記載の画像形成装置では,印字データの処理時間を算出するための情報を添付することで,変換処理時間を精度良く予測(算出)することが可能であるものの,印字データごとの変換処理時間をその都度演算する必要があり,また,その情報を印字データに添付する処理等が必要であるため煩雑であり,CPUの処理負担も大きくなると共に,印字データにこの情報が添付されていない場合には変換処理時間に基づいた定着装置の復帰動作の制御を行うことができないという問題がある。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,印字データの種類にかかわらず,比較的高精度に印字データの変換処理時間を予測して,印字データの変換処理完了時期と印字可能状態への復帰時期とを一致させることにより,印字データの処理待ちによる無駄な電力消費を抑制することが可能な画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は,情報端末装置から入力された印字データを画像形成装置で画像形成処理することができる画像データに変換するデータ変換手段と,上記データ変換手段により変換された画像データを上記画像形成処理することにより該画像データを転写紙に印字出力する画像形成手段と,上記印字データが上記画像形成装置に入力されたことに基づき,上記画像形成装置の動作状態を低消費電力状態に移行/維持させる低消費電力モードから,上記画像形成装置の動作状態を上記画像形成手段により印字出力することができる印字可能状態に移行/維持させる通常印字モードに切り換えるモード切換手段と,を具備する画像形成装置において,上記画像形成装置に入力された印字データの種類を判定するデータ種類判定手段と,上記データ種類判定手段により判定されたデータの種類に応じて,上記モード切換手段より上記低消費電力モードが上記通常印字モードに切り換えられるモード切換時期を設定するモード切換時期設定手段と,を具備してなることを特徴とする画像形成装置として構成されるものである。
このように構成されることにより,印字データがどのような種類のものであっても,それに応じた上記モード切換時期が設定されるため,例えば,上記データ変換手段による上記印字データの変換処理の完了時期と上記画像形成装置の動作状態が上記低消費電力状態から上記印字可能状態に復帰する復帰時期とを略一致させることが可能となる。これにより,印字データの処理待ちによる無駄な電力消費が抑制されることになる。
この場合,上記データ変換手段によりなされるデータ変換処理に要するデータ変換時間を印字データの種類ごとに記憶するデータ変換時間記憶手段と,上記データ種類判定手段により判定された上記印字データの種類に対応する上記データ変換時間を上記データ変換時間記憶手段から選択するデータ変換時間選択手段とを更に備え,上記モード切換時期設定手段が,上記データ変換時間選択手段により選択された上記データ変換時間に基づいて上記モード切換時期を設定するものであることが考えられる。
これにより,印字データの種類に応じた上記データ変換時間が比較的正確に予測される。従って,この予測値に基づきモード切換時期が設定されるため,上記復帰時期を上記データ変換処理の完了時期に精度良く一致させることが可能となる。
また,上記データ変換手段によるデータ変換処理に要したデータ変換時間の履歴を記憶するデータ変換時間履歴記憶手段と,上記データ変換時間履歴記憶手段に記憶された上記データ変換時間の履歴に基づき,上記印字データの種類ごとの上記データ変換時間の平均変換時間を算出する平均変換時間算出手段と,上記平均変換時間算出手段により算出された上記平均変換時間に基づき,上記データ変換時間記憶手段に記憶された上記データ変換時間を更新するデータ変換時間更新手段と,を更に備えたものであることが望ましい。例えば,印字データが同じページ記述言語(PDL)で作成されたものであっても,その内容,或いは印字データの作成時期や作成者如何によっては,データ構造等に差が生じる場合もあり得る。従って,上記のように,変換処理に要した過去(例えば過去1月間)の変換処理時間を印字データの種類ごとに蓄積しておき,その蓄積データから算出された平均変換時間に基づいて前記モード切換時期を設定すれば,より精度高く上記変換処理の完了時期と上記印字可能状態への復帰時期とを一致させることが可能となる。
また,上記印字データの種類が,上記ページ記述言語(PDL)の種類の他に,データ形式の種類,データの情報量の程度,或いはこれらの組み合わせに基づく種類であることが望ましい。このように複数のデータの種類に応じた変換処理時間が予め定められていれば,上記復帰時期と上記変換処理の完了時期とのズレがほとんどなくなると考えられる。
更に,上記モード切換手段が,上記画像形成装置の動作状態が上記低消費電力状態であるときに,上記データ変換手段によるデータの変換処理が完了した場合は,上記低消費電力モードを上記通常印字モードに切り換えるものであれば,上記モード切換設定手段により設定されたモード切換時期よりも早い段階で上記モードが切り換えられるため,印字出力までの利用者の待ち時間を短縮することが可能となる。
以上説明したように,本発明によれば,低消費電力モードや通常印字モード等を有する画像形成装置に,該画像形成装置に入力された印字データの種類を判定するデータ種類判定手段と,上記データ種類判定手段により判定されたデータの種類に応じて,上記モード切換手段により上記低消費電力モードが上記通常印字モードに切り換えられるモード切換時期を設定するモード切換時期設定手段とが設けられているため,印字データがどのような種類のものであっても,それに応じた上記モード切換時期が設定されるため,例えば,上記データ変換手段による上記印字データの変換処理の完了時期と上記画像形成装置の動作状態が上記低消費電力状態から上記印字可能状態に復帰する復帰時期とを略一致させることが可能となる。これにより,印字データの処理待ちによる無駄な電力消費が抑制されることになる。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態及び実施例について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係るプリンタ装置Xの概略構成を示すブロック図,図2は本発明の実施の形態に係るプリンタ装置Xを構成する画像処理部の構成を示すブロック図,図3は判定されたページ記述言語ごとに予め定められたデータ変換時間等の一例を示すテーブル図,図4は定着ローラの温度に応じて予め定められた復帰時間の一例を示すテーブル図,図5は判定されたページ記述言語ごとに予め定められたデータ変換時間等の他の例を示すテーブル図,図6はモード切換時期設定処理の手順の一例を示すフローチャート,図7はデータ変換時間更新処理の手順の一例を示すフローチャートである。
ここで,図1のブロック図を用いて,本発明の実施の形態に係るプリンタ装置Xの概略構成について説明する。尚,上記プリンタ装置Xはレーザプリンタやページプリンタ等の画像形成装置の一例である。また,プリンタ機能を有する複写機,或いは複合機であってもよい。
図1に示されるように,本プリンタ装置Xは,大別すると,画像処理部9と,画像出力部10(画像形成手段の一例)と,上記画像処理部9や上記画像出力部10,及び後述する定着装置5等に電力を供給する電源装置6とにより構成されている。
また,上記画像処理部9は,PCやPDA等の情報端末装置と接続して通信することにより印字データを上記プリンタ装置Xに入力(受信)させるための外部インターフェース1(外部I/F)と,上記外部I/F1から入力された印字データを上記プリンタ装置で画像形成処理することができる画像データに変換するデータ変換処理や,後述する各処理を行うコントローラ2(データ変換手段の一例)等とを備えて構成されている。
また,上記画像出力部10は,上記画像処理部9により変換された画像データを画像形成処理することにより上記画像データを転写紙に印字出力するものであって,転写紙の位置等を検出する搬送センサ7等に基づき上記プリンタ装置Xのメインモータ8やその他の回転駆動装置等のエンジン駆動部を制御するエンジン制御部3と,転写紙に未定着トナーを定着させる定着ローラ(加熱ローラ)や加圧ローラ等からなる定着装置5とを備えて構成されている。
また,上記画像出力部10は,上記定着ローラの表面温度を検出する温度センサ11のセンサ出力等に基づき定着ローラの表面温度を制御する定着温度制御部4(モード切換手段の一例)も備えられている。かかる定着温度制御部4は,上記印字データが上記プリンタ装置Xに入力されたことに基づき,上記プリンタ装置Xの動作状態を低消費電力状態に移行/維持させる低消費電力モードから,上記プリンタ装置Xの動作状態を上記画像出力部10で印字出力することができる印字可能状態に移行/維持させる通常印字モードに切り換えるモード切換制御を行うものでもある。尚,上記低消費電力モードには,上述の背景技術の説明において述べた待機モード及び省エネモード等を含む周知の機能であるため,ここでは詳細説明を省略する。
続いて,図2のブロック図を用いて,上記コントローラ2の概略構成について説明する。
上記コントローラ2は,受信バッファ201と,CPU202と,ROM203と,RAM204と,データ変換時間記憶部208と,データ変換時間履歴記憶部210と,エンジンインターフェース209(エンジンI/F)とを備えて構成されている。
上記受信バッファ201は,上記外部I/F1に入力された印字データを効率的に処理するために一時的に読み込んでおく作業領域であるバッファメモリである。
上記ROM203は,変換された画像データや,当該コントローラ2において実行される制御プログラム等を記憶するものであり,上記RAM204は,後述するCPU202により実行される各処理を行う作業領域として用いられるものである。
上記CPU202は,上記コントローラ2内の各部を統括制御する中央演算処理装置の一例である。このCPU202により上記ROM203に格納された上記制御プログラムが読み込まれて所定の演算処理が行われることにより,上記コントローラ2を,前記データ変換手段,データ種類判定手段,モード切換時期設定手段,データ変換時間選択手段,平均変換時間算出手段,データ変換時間更新手段として機能させる。
上記データ変換時間記憶部208は,上記印字データを画像データに変換するデータ変換処理に要するデータ変換時間を印字データの種類ごとに記憶するデータ変換時間記憶手段の一例であって,例えば,図3或いは図5のテーブル図に示されるように,ページ記述言語の種類ごとに上記データ変換時間の概略等を記憶するものである。詳細なデータ変換時間は,ページ記述言語の具体的構造或いは構成等によって決まるが,ここでは概略時間を求める場合を示している。尚,上記印字データの種類はぺージ記述言語(ページプリンタ等において,ページイメージを作成するためのプリンタ制御コード(言語)であって,例えば,PostScript,HP−PCL,LIPS,ESC/Page,PRESCRIBE等に代表されるもの)の種類にとどまらず,データ形式(ファイル形式)の種類,データの情報量の程度,或いはこれらの組み合わせに基づく種類であってもかまわない。また,上記データ変換時間履歴記憶部210は,上記データ変換処理に要したデータ変換時間の履歴を記憶するデータ変換時間履歴記憶手段の一例である。これらの上記データ変換時間記憶部208,上記データ変換時間履歴記憶部210は具体的にはフラッシュメモリやEEPROM等の不揮発性メモリである。
上記エンジンI/F209は,上記画像出力部10のエンジン制御部3と接続して上記変換された画像データの通信を可能とするインターフェースである。
続いて,図6のフローチャートを用いて,プリンタ装置Xの動作状態が低消費電力状態にある場合に,入力された印字データのページ記述言語(PDL)の種類に応じて上記コントローラ2のCPU202により実行されるモード切換時期設定処理の手順について説明する。図中のS10,S20…は処理手順(ステップ)の番号を示す。処理はステップS10より開始される。
上記情報端末装置から印字データ及び印字出力命令がプリンタ装置Xに出力されると,上記CPU202により,上記印字データが上記外部I/F1を介して上記受信バッファ201に入力されたかどうかが判断される(S10)。その後,ステップS20において,プリンタ装置Xの動作モードが低消費電力モードであるかどうかが判断される。低消費電力モードであれば処理はステップS30に進む。低消費電力モードでなければ,即ち印字可能状態であれば,モード切換時期を設定する必要がないため,処理は終了する。
ステップS10において印字データの受信が確認され,ステップS20において低消費電力モードであることが確認されると,続いて,ステップS30では,入力された印字データのPDLの種類を判定する種類判定処理(データ判定処理)が実行される。かかる種類判定処理は,実際には,プリンタ装置Xにおいて認識し得るPDL全てに対して行われるものであるが,本実施形態例では説明を簡便にするためにPDLの種類をA,B,Cの三種類に限定して説明する。まず,ステップS31において,CPU202により入力された印字データのPDLの種類が“A”であるかどうかが判定され,“A”ではないと判定されると(S31のNo側),続いて,ステップS32において,ステップS31と同様にして,印字データのPDLの種類が“B”であるかどうかが判定される。ここでPDLが“B”ではないと判定されると(S32のNo側),続いて,ステップS33において,印字データのPDLの種類が“C”であるかどうかが判定される。ここでPDLが“C”ではないと判定されると(S33のNo側)と,印字データの種類が判定されないまま種類判定処理が終了する。この場合,低消費電力モードから通常印字モードへの切り換えは,PDLの種類判定処理終了後すぐに実行されることになる。上記ステップS31〜S33において,印字データのPDLがA,B,Cのいずれかであることが判定されると,処理はステップS40に進む。尚,以下の説明では,上記ステップS31においてPDLの種類が“A”であると判定された場合について説明する。
ステップS40では,上記CPU202によって,上記ステップS31において判定された印字データのPDLの種類Aに対応するデータ変換時間を前記データ変換時間記憶部208(図2)から選択するモード切換時間選択処理が実行される。即ち,上記データ変換時間記憶部208に記憶されたPDLごとのデータ変換時間が予め定められたテーブルデータ30(図3参照)から,上記PDLの種類Aに対応するデータ変換時間「20秒」が選択される。尚,上記PDLの種類Bに対応するデータ変換時間は「10秒」,上記PDLの種類Cに対応するデータ変換時間は「1秒」と設定されている。
続いて,ステップS50において,モード切換時期算出処理が実行されることにより,モード切換時期が算出される。かかる処理は,定着ローラの昇温特性や前記電源装置6(図1)から上記定着装置に供給される電力特性等により決定される復帰時間(ウォームアップ時間)と選択されたデータ変換時間とを比較して行われる。例えば,プリンタ装置Xの動作状態が低消費電力モードの一例である待機モード(例えば定着ローラの表面温度が待機温度140℃に維持された状態)である場合は,プリンタ装置Xの動作状態が印字可能状態に復帰するまでに要する復帰時間は一定(例えば2秒)であるため,この場合は,上記PDLの種類Aに対応するデータ変換時間「20秒」から上記復帰時間「2秒」を減算して得られた数値「18秒」がモード切換時期として算出される。即ち,モード切換時期が「印字データが入力されてから18秒後」であることが算出される。尚,印字データのPDLの種類が“B”であると判定された場合は,上記モード切換時期は「8秒後」と算出され,印字データのPDLの種類が“C”であると判定された場合は,復帰時間がデータ変換時間より長いため,上記モード切換時期は「0秒後」,即ち,「印字データが入力されてから0秒後」と算出される。また,上記復帰時間が予め判明している場合は,図3に示されるように,データ変換時間記憶部208(図2)にPDLごとに予め算出されたモード切換時期を記憶させておくことで,CPU202による上記モード切換時期算出処理を省略することができる。
また,上記プリンタ装置Xの動作状態が低消費電力モードの一例である省エネモード(定着ローラへの電力供給が遮断された状態)である場合は,上記復帰時間は定着ローラの表面温度によって変動するため,予め定められたPDLごとのデータ変換時間と,定着ローラの表面温度と復帰時間との関係を示すテーブルデータ40(図4)から前記温度センサ11(図1)により検出された定着ローラの表面温度に応じた復帰時間とを比較してモード切換時期が算出される。例えば,印字データが入力されたときの定着ローラの表面温度が60℃である場合(この場合の復帰時間はテーブルデータ40より15秒)は,上記PDLの種類Aに対応するデータ変換時間「20秒」から上記復帰時間「15秒」を減算して得られた数値「5秒」がモード切換時期として算出される。即ち,モード切換時期が「印字データが入力されてから5秒後」であることが算出される。また,この場合も,図5に示されるように,データ変換時間記憶部208(図2)にPDL及び定着ローラの温度ごとに予め算出されたモード切換時期を記憶させておくことで,CPU202による上記モード切換時期算出処理を省略することができる。
上記ステップS50においてモード切換時期が算出されると,続いて,ステップS60において,CPU202によりモード切換時期設定処理が実行されることにより,モード切換時期が,「印字データが入力されてから18秒後」に設定される。
このように,上記ステップS30の種類判定処理により判定された印字データのPDLの種類に応じて,上記待機モード(低消費電力モード)が上記通常印字モードに切り換えられるモード切換時期が設定されるため,上記データ変換処理の完了時期と上記プリンタ装置Xの動作状態が上記待機状態(低消費電力状態)から印字可能状態に復帰する復帰時期とを略一致させることが可能となり,その結果,印字データの処理待ちによる無駄な電力消費を抑制することが可能となる。
上述のモード切換時期設定処理は,上記データ変換時間記憶部208(図2)に予め設定されたデータ変換時間に基づいて行われるものである。このデータ変換時間記憶部208に記憶されたPDLの種類ごとのデータ変換時間は,製造元或いは利用者等により予め予測された時間であるため,実際の利用状況の下では現実のデータ変換時間と設定されたデータ変換時間との間に誤差が生じることも考えられる。そのため,本実施形態に係るプリンタ装置Xでは,より正確に上記復帰時期と上記変換処理の完了時期とを一致させることを目的として,現実の利用状況に合わせて上記データ変換時間記憶部208に設定されたデータ変換時間を更新する処理が行われる。
ここで,図7のフローチャートを用いて,上記コントローラ2のCPU202により実行されるデータ変換時間更新処理の手順について説明する。図中のS110,S120…は処理手順(ステップ)の番号を示す。処理はステップS110より開始される。
まず,上記コントローラ2のCPU202により,入力された印字データを画像データに変換処理するのに要したデータ変換時間が計時され,その計時されたデータ変換時間の履歴を前記データ変換時間履歴記憶部210(図2)に記憶する処理がなされる(S110,S120)。
続いて,ステップS130では,上記データ変換時間履歴記憶部210に記憶された上記データ変換時間の履歴に基づき,上記印字データのPDLの種類ごとの上記データ変換時間の過去1月間における平均時間(平均変換時間)が算出される。
その後,上記ステップS130で算出された上記平均変換時間に基づき,CPU202によって,上記データ変換時間記憶部208(図1)に記憶された上記データ変換時間を更新するデータ変換時間更新処理が実行される(S140)。
上述の実施形態例の説明では,図6のフローチャートのステップS30においてなされるPDLの種類判定処理は,印字データのページ記述言語(PDL)の種類を判定するものとして説明したが,当然に,印字データのデータ形式或いはデータの情報量の程度を判定するものであってよい。また,PDLの種類,データ形式の種類,データの情報量の程度の組み合わせに基づいて印字データを分別するものであってもかまわない。この場合,上記データ変換時間記憶部208には,上記各種類に応じて予め定められたデータ変換時間が記憶されることになる。
また,上述の実施形態例の説明では特に言及しなかったが,実際に印字出力が行われると,上記モード切換時期設定処理(図6のS60)により設定されたモード切換時期よりも早い時期に印字データを画像データに変換する処理が完了する場合も考えられる。従って,このように,上記プリンタ装置Xの動作状態が低消費電力状態であるときに,データ変換処理が完了した場合は,すぐに上記低消費電力モードを上記通常印字モードに切り換えることにより,設定されたモード切換時期よりも早い段階で上記モードが切り換えられるため,印字出力までの利用者の待ち時間を短縮することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るプリンタ装置Xの概略構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態に係るプリンタ装置Xを構成する画像処理部の構成を示すブロック図。 判定されたページ記述言語ごとに予め定められたデータ変換時間等の一例を示すテーブル図。 定着ローラの温度に応じて予め定められた復帰時間の一例を示すテーブル図。 判定されたページ記述言語ごとに予め定められたデータ変換時間等の他の例を示すテーブル図。 モード切換時期設定処理の手順の一例を示すフローチャート。 データ変換時間更新処理の手順の一例を示すフローチャート。
符号の説明
1…外部インターフェース
2…コントローラ
3…エンジン制御部
4…定着温度制御部
5…定着装置
6…電源装置
7…搬送センサ
8…メインモータ
9…画像処理部
10…画像出力部
11…温度センサ
30,40,50…テーブルデータ
201…受信バッファ
202…CPU
203…ROM
204…RAM
208…データ変換時間記憶部
209…エンジンインターフェース
210…データ変換時間履歴記憶部

Claims (5)

  1. 情報端末装置から入力された印字データを画像形成装置で画像形成処理することができる画像データに変換するデータ変換手段と,
    上記データ変換手段により変換された画像データを上記画像形成処理することにより該画像データを転写紙に印字出力する画像形成手段と,
    上記印字データが上記画像形成装置に入力されたことに基づき,上記画像形成装置の動作状態を低消費電力状態に移行/維持させる低消費電力モードから上記画像形成装置の動作状態を上記画像形成手段により印字出力することができる印字可能状態に移行/維持させる通常印字モードに切り換えるモード切換手段と,
    を具備する画像形成装置において,
    上記画像形成装置に入力された印字データの種類を判定するデータ種類判定手段と,
    上記データ種類判定手段により判定されたデータの種類に応じて,上記モード切換手段より上記低消費電力モードが上記通常印字モードに切り換えられるモード切換時期を設定するモード切換時期設定手段と,
    を具備してなることを特徴とする画像形成装置。
  2. 上記データ変換手段によりなされるデータ変換処理に要するデータ変換時間を印字データの種類ごとに記憶するデータ変換時間記憶手段と,
    上記データ種類判定手段により判定された上記印字データの種類に対応する上記データ変換時間を上記データ変換時間記憶手段から選択するデータ変換時間選択手段とを更に備え,
    上記モード切換時期設定手段が,上記データ変換時間選択手段により選択された上記データ変換時間に基づいて上記モード切換時期を設定するものである請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 上記データ変換手段によるデータ変換処理に要したデータ変換時間の履歴を記憶するデータ変換時間履歴記憶手段と,
    上記データ変換時間履歴記憶手段に記憶された上記データ変換時間の履歴に基づき,上記印字データの種類ごとの上記データ変換時間の平均変換時間を算出する平均変換時間算出手段と,
    上記平均変換時間算出手段により算出された上記平均変換時間に基づき,上記データ変換時間記憶手段に記憶された上記データ変換時間を更新するデータ変換時間更新手段と,
    を更に備えてなる請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 上記印字データの種類が,ページ記述言語の種類,データ形式の種類,データの情報量の程度,或いはこれらの組み合わせに基づく種類である請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 上記モード切換手段が,上記画像形成装置の動作状態が上記低消費電力状態であるときに,上記データ変換手段によるデータの変換処理が完了した場合は,上記低消費電力モードを上記通常印字モードに切り換えるものである請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
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