JP2005147195A - 制御弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】射出シリンダから供給される作動油の圧力と、タンクへと導出する作動油の圧力とを好適に制御することにより、キャビテーションの発生を抑制する。
【解決手段】ボディ36の内部にメインスプール38を変位自在に設けると共に、前記ボディ36の内周面36aとメインスプール38との間にサブスプール40を変位自在に設けている。そして、第2ポート50に供給された作動油の一方が、第2圧力室98に供給されると共に、他方がメインスプール38の内部に形成された作動油供給通路90等を介して第1圧力室80へと供給され、前記第1圧力室80の作動油の圧力と、前記第2圧力室98の作動油の圧力との圧力差及びサブスプール40における受圧面積の差によってサブスプール40を軸線方向に沿って変位させ、第1ポート46からタンクへと導出される作動油の流量を制御している。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば、シリンダ等から排出される作動油の圧力を制御する制御弁に関し、詳細には、キャビテーションの発生を抑制することを可能とした制御弁に関する。
従来から、ダイカストマシン等の射出機においては、鋳造製品に対する品質の悪影響を避けるために金型におけるキャビティの形状、容積及び前記金型の温度等に応じて溶湯の射出速度、射出圧力等の設定を行っている。
詳細には、射出ピストンを有する射出シリンダのピストン後室に接続された作動油流入回路に流量制御弁を設け、前記射出シリンダへと流入する作動油の流量を制御するメータイン回路、又は、ピストン前室に接続された作動油流出回路に流量制御弁を設け、前記射出シリンダから排出される作動油の流量を制御するメータアウト回路等により射出シリンダのピストン速度、すなわち、溶湯の射出速度を制御している(例えば、特許文献1参照)。
特公平4−51260号
ところで、上記の特許文献1に係る従来技術においては、作動油の流量制御を行う際、前記作動油が高圧且つ大流量である場合に作動油の導入側と導出側とにおける圧力差及び流速によってキャビテーションが発生する。
そして、作動油中でキャビテーションが潰れる際に騒音や振動が発生すると共に、前記射出シリンダにおいて作動油を介して伝達される力がキャビテーションによって消費又は吸収されるため性能が低下することが懸念される。このキャビテーションの発生を抑制するためには、導入側と導出側とにおける作動油の圧力差を小さくして前記作動油の流速を低下させればよいことがわかっている。
しかしながら、作動油の流速を低下させた場合には、本来の射出シリンダのピストン速度、すなわち、溶湯の射出速度を得ることができず、鋳造製品の品質に悪影響を及ぼすことが懸念される。
また、上述の方法とは別に作動油の圧力差を小さくする方法として、前記作動油が導入又は導出される作動油ポートを略並列に複数に設け、前記複数の作動油ポートに対して作動油を段階的に流通させることにより該作動油を徐々に減圧させ、相互の作動油ポート間の圧力差(差圧)を小さくしてキャビテーションの発生を抑制する方法が知られている。
その場合、前記作動油ポートの形状を作動油の流量に応じて設定する必要があると共に、前記作動油の流量がばらついた場合にキャビテーションを確実に抑制することが困難であるという問題がある。
本発明は、前記の種々の問題等に鑑みてなされたものであり、シリンダから導入される作動油の圧力と、タンクへと導出する作動油の圧力との差圧を好適に制御することにより、キャビテーションの発生を抑制することが可能な制御弁を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、作動油が蓄えられたタンクと、前記作動油による押圧作用下に駆動するシリンダから導出される作動油の圧力を制御する制御弁において、
前記タンクに連通する第1ポートと、前記シリンダに連通する第2ポートと、前記作動油を供給するポンプに連通する第3ポートとが形成されたスリーブと、
前記スリーブの内部を摺動自在に変位するように設けられ、前記第1ポートと前記第2ポートとが連通する前記シリンダにおけるピストンの前進状態と、前記第2ポートと第3ポートとが連通する前記ピストンの後進状態と、前記第1ポート、第2ポート及び第3ポートの連通が遮断された弁閉状態とを切り換える第1スプールと、
前記第1ポートと対向し、且つ、前記スリーブと第1スプールとの間に軸線方向に沿って変位自在に設けられ、前記第1ポートと前記第2ポートとが連通した際に、前記第1ポートから導出される作動油の圧力を、前記第2ポートに供給される作動油の圧力に応じて制御する第2スプールと、
前記第2スプールを前記第2ポート側に向かって付勢する弾性部材と、
を備え、
前記スリーブには、前記第1スプールと第2スプールと共に、前記第2スプールの一端部側に形成され、前記第2ポートから供給された作動油が、前記第1スプールの内部に形成される通路を介して供給される第1圧力室と、
前記第1スプールの変位作用下に前記第1ポートと前記第2ポートとを連通し、前記第2スプールの他端部側に形成される第2圧力室と、
前記第1スプールの変位作用下に前記第2ポートと前記第3ポートとを連通する連通室と、
を設けることを特徴とする。
本発明によれば、シリンダから導出される作動油を前記シリンダと連通した第2ポートを介して制御弁に供給し、前記作動油を、前記制御弁の第2圧力室へと導入した後に第1ポートより導出している。その際、第2ポートから第2圧力室に導入される作動油と、第1スプールの通路を介して第1圧力室に導入される作動油とによって第2スプールを軸線方向に変位させ、第2圧力室から第1ポートを介して導出される作動油の圧力を制御している。
従って、シリンダから第2ポートを介して第2圧力室へと供給される作動油の圧力に応じて第2スプールを軸線方向に沿って変位させ、前記第2スプールと第1ポートとの間から導出される作動油の圧力を好適に制御することができる。その結果、シリンダから導出される作動油の圧力に応じて第2スプールを介して所望の圧力差を好適に発生させることができ、それに伴ってキャビテーションの発生を抑制することができる。
また、第2スプールは、該第2スプールの軸線と略直交する第1圧力室側端面の受圧面積と第2圧力室側端面の受圧面積との差と、前記第1圧力室に導入される作動油の圧力と前記第2圧力室に導入される作動油の圧力との差によって、軸線方向に沿った変位量及び変位方向を設定するとよい。これにより、第1圧力室側端面の受圧面積と第2圧力室側端面の受圧面積とを所望の比率で任意に設定し、前記第2圧力室に導入される作動油の圧力に応じて第2スプールの変位量及び変位方向を好適に制御することができる。そのため、第2スプールの軸線方向に沿った変位作用下にシリンダから第2圧力室へと導入された作動油を所望の圧力に制御してタンクへと導出することができる。
さらに、第2スプールを、第1圧力室側端面の受圧面積と前記第1圧力室に導入される作動油の圧力の積が、第2圧力室側端面の受圧面積と前記第2圧力室に導入される作動油の圧力との積より大きい場合に、前記第2圧力室側に変位させると共に、前記第1圧力室側端面の受圧面積と前記第1圧力室の作動油の圧力の積が、前記第2圧力室側端面の受圧面積と前記第2圧力室に導入される作動油の圧力との積より小さい場合に、前記第1圧力室側に変位させるとよい。
すなわち、第2圧力室へ導入される作動油の圧力が大きい場合には、第2スプールが第1圧力室側へと変位して、第2圧力室からタンクへと導出される作動油の圧力を大きくなるように制御することができる共に、第2圧力室へ導入される作動油の圧力が小さい場合には、第2スプールが第2圧力室側へと変位して、前記第2圧力室からタンクへと導出される作動油の圧力を小さくなるように制御することができる。
さらにまた、第2スプールを、第1圧力室側端面の受圧面積と前記第1圧力室に導入される作動油の圧力の積と、第2圧力室側端面の受圧面積と前記第2圧力室に導入される作動油の圧力の積との差分だけ軸線方向に沿って変位させるとよい。
これにより、第1圧力室側端面の受圧面積と第2圧力室側端面の受圧面積とを所望の比率で任意に設定することが可能となり、前記第2圧力室に導入される作動油の圧力に応じた量だけ第2スプールを軸線方向に変位させることにより、第2圧力室からタンクへと導出される作動油の圧力を簡便且つ高精度に制御することができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、シリンダから導出される作動油をタンクへと導出する際、第1スプールの通路を介して第1圧力室に供給される作動油の圧力と第2圧力室に供給される作動油の圧力との間に生じる圧力差によって第2スプールを軸線方向に沿って変位させ、前記第1ポートからタンクへと導出される作動油の圧力を制御することができる。そのため、制御弁において第2スプールによって所望の圧力差が生じ、この圧力差によりキャビテーションの発生を抑制することが可能となる。
本発明に係る制御弁について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る制御弁12が適用されたダイカストマシンの射出制御機構を示す。
この射出制御機構10は、図1に示されるように、制御弁12と、作動油が所定量だけ貯められたタンク14と、前記タンク14と第1油路16を介して接続され、前記制御弁12の第3ポート54(後述する)及び圧力制御弁18に向かって作動油を吐出するポンプ20と、射出ピストン22及び増圧ピストン24がそれぞれ一体的に組み込まれた射出シリンダ26とを有する。前記制御弁12は、前記射出シリンダ26から排出される作動油の流量を調整する。
ポンプ20は、第1油路16を介してタンク14から作動油が供給される。また、制御弁12の第3ポート54との間に接続される第2油路28を介して前記制御弁12へと作動油を供給すると共に、第2油路28とは別個に接続される第3油路30を介して圧力制御弁18に対して同様に作動油を供給している。
射出シリンダ26における射出ピストン22は、ピストンロッド32を介して図示しない金型のキャビティに連通する射出スリーブ内に設けられた射出ヘッド(図示せず)に連結されている。そして、前記射出ピストン22が内装されるシリンダ室52には、図示しないポートを介して制御弁12の第2ポート50(後述する)と接続される第4油路34が接続されている。
制御弁12は、図2及び図3に示されるように、筒状のボディ(スリーブ)36と、前記ボディ36の内部に変位自在に設けられるメインスプール(第1スプール)38と、前記ボディ36の内周面36aとメインスプール38との間に設けられ、軸線方向に沿って変位自在なサブスプール(第2スプール)40と、前記ボディ36の端部をそれぞれ閉塞する第1及び第2カバー部材42、44とからなる。
ボディ36の外周面には、図1に示されるように、その一端部側に該ボディ36の内部と連通する第1ポート46が形成され、この第1ポート46は、第5油路48を介してタンク14と接続されている。ボディ36における略中央部の外周面には、前記第1ポート46と所定間隔離間して第2ポート50が形成され、前記第2ポート50がボディ36の内部と連通すると共に、第4油路34を介して射出シリンダ26のシリンダ室52と連通している。
また、ボディ36には、前記第2ポート50と所定間隔離間し、第2油路28を介してポンプ20と接続される第3ポート54が形成されている。
さらに、ボディ36の他端部側には、該ボディ36の内部と連通する一組のパイロットポート56及びドレンポート58が形成され、前記パイロットポート56は、パイロット通路60を介して圧力制御弁18の図示しないポートと接続されると共に、前記ドレンポート58は、ドレン通路62を介してタンク14に接続されている。
すなわち、ポンプ20から第3油路30を介して圧力制御弁18に供給された作動油は、図示しないコントローラからの制御信号によって前記圧力制御弁18において圧力制御され、パイロット通路60を介してパイロットポート56へと供給されている。
一方、メインスプール38が変位可能に収容されるボディ36の内周面36aは、前記メインスプール38の直径と略同一の直径で形成されている。
このメインスプール38は、図2及び図3に示されるように、シャフト状に形成され、一端部側に軸線方向に沿って所定長さだけ延在するように形成される第1軸部64と、前記第1軸部64より半径外方向に拡径した第2軸部66と、前記メインスプール38の他端部側に形成され、前記第2軸部66より半径外方向に拡径し、且つその外周径がボディ36の内周面36aと略同一直径に形成される軸本体68と、前記軸本体68から半径外方向に突出したフランジ部70とからなる。前記フランジ部70は、メインスプール38の変位作用下にパイロットポート56とドレンポート58とを選択的に閉塞することが可能である。
第1軸部64の端部には、該端部を覆うようにアダプタ72がボルト74を介して連結され、前記アダプタ72と第1カバー部材42との間には第1スプリング75が介装されている。第1スプリング75は、アダプタ72が連結されたメインスプール38を第2カバー部材44側(矢印A方向)へと付勢している。
アダプタ72は、図4及び図6に示されるように、断面略コ字状に形成され、第1軸部64の端部が挿入される凹部76と、前記凹部76より半径外方向に拡径した装填孔78とを備える。そして、アダプタ72が第1軸部64に連結されることにより形成される装填孔78と第1軸部64の外周面との間の空間に、サブスプール40の一端部側が挿入される。すなわち、アダプタ72における装填孔78と、メインスプール38における第1軸部64の外周面及びサブスプール40の一端部とによって閉塞される空間は、第1圧力室80として機能する。
さらに、拡径した第2軸部66と第1軸部64との境界部位には、係止面82が形成されている。この係止面82は、メインスプール38の軸線と略直交するように形成され、サブスプール40の他端面が当接することにより、前記サブスプール40の変位を規制する。
第2軸部66は、図2及び図3に示されるように、第1軸部64側から略一定の直径で延在し、軸本体68と隣接する部位には該軸本体68に向かって徐々に拡径する円弧部84が形成されている。この場合、第2軸部66の円弧部84から膨出部85を挟んだ反対側に半径内方向に所定深さだけ窪んだ連通室86が形成されている。
また、図5に示されるように、円弧部84と膨出部85との境界部位には境界線C1が形成され、メインスプール38が軸線方向に沿って変位した際、第2ポート50の内壁面とボディ36の内周面36aとが交差して形成される境界線C2と前記境界線C1との離間距離L1に応じて第2ポート50から第2圧力室98へと作動油が導出される。
フランジ部70は、ボディ36の内周面36aに半径外方向に環状に窪んで形成されたパイロット室88の内部に挿入され、メインスプール38が軸線方向に沿って変位する際に前記パイロット室88の内部を軸線方向に沿って変位する。なお、フランジ部70の外周径は、パイロット室88の内周径と略同等に形成され、前記パイロット室88は、パイロットポート56及びドレンポート58とそれぞれ連通している。ドレンポート58は、ドレン通路62を介してタンク14と接続されているため、パイロット室88における前記ドレンポート58側には、常に作動油が満たされている。
メインスプール38の略中央部には、軸線方向に沿って作動油供給通路(通路)90が延在し、前記作動油供給通路90の一端部が第1軸部64の端部まで貫通し、プラグ96により閉塞される。作動油供給通路90は、前記第1軸部64の半径方向に延在して形成された第1連通路(通路)92の一端部と交差して連通している。この場合、前記第1連通路92の他端部は、第1圧力室80に連通している。
一方、作動油供給通路90の他端部は、軸本体68に半径方向に延在して形成された第2連通路(通路)94と交差するように連通し、結局、前記作動油供給通路90、第1連通路92及び第2連通路94は相互に連通状態にある。
なお、図1〜図8に示されるように、第2連通路94は、軸本体68において第2軸部66の円弧部84と、前記軸本体68の連通室86との間となる位置に形成され、且つ、メインスプール38におけるボディ36の第2ポート50と常に対向する位置にある。
さらに、メインスプール38がボディ36の内部に挿入された際、前記ボディ36の第1ポート46と第2ポート50の間の内周面36aと第1及び第2軸部64、66の外周面との間に第2圧力室98が画成される。前記第2圧力室98には、第2ポート50を介して射出シリンダ26より作動油が供給される。
サブスプール40は円筒状に形成され、一方の端部が第1軸部64に連結されるアダプタ72の装填孔78に軸線方向に沿って変位自在に挿通されている。この場合、サブスプール40の前記一端部側に略一定の外周径からなる本体部100が形成されると共に、他端部側には、前記本体部100より半径外方向に拡径した拡径部102と、該拡径部102の軸中心に指向して傾斜するテーパ部104が形成されている。
拡径部102は、その外周面がボディ36の内周径と略同等の直径に形成されているため、前記サブスプール40における拡径部102の外周面が、前記ボディ36の内周面36aに沿って摺動しながら変位する。
さらに、サブスプール40のテーパ部104の端面には、該サブスプール40の軸線と略直交する鉛直面106が形成され、前記サブスプール40がその変位作用下にメインスプール38の係止面82に当接して軸線方向に沿ったサブスプール40の変位が規制される。
一方、サブスプール40の内周面には、半径外方向に拡径した介装溝108を介して第2スプリング110が収容されている。前記第2スプリング110は、アダプタ72の内壁面とサブスプール40との間に介装され、前記サブスプール40を前記アダプタ72より離間する方向(矢印A方向)に付勢している。
そして、サブスプール40が軸線方向に沿って変位した際、、図5に示されるように、第1ポート46の内壁面とボディ36の内周面36aとが交差して形成される境界線C3と、前記境界線C3から前記サブスプール40のテーパ面116に対して略直交する離間距離L2に応じて第2圧力室98の内部の作動油が第1ポート46より導出される。
本発明の実施の形態に係る制御弁12は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
先ず、射出シリンダ26における射出ピストン22の変位作用下に図示しない金型のキャビティ内に溶湯が供給され、前記射出シリンダ26のシリンダ室52から排出された作動油を制御弁12を介してタンク14へと導出する場合について説明する。なお、制御弁12において、メインスプール38がパイロットポート56に供給される作動油によって矢印B方向に変位し、第1スプリング75の弾発力と釣り合って第1ポート46、第2ポート50及び第3ポート54のいずれかのポート間における連通が遮断されると共に、第2ポート50から作動油供給通路90等を介して第1圧力室80に作動油が供給されている状態とする。
最初に、図示しないコントローラからの制御信号が圧力制御弁18へと出力され、パイロット通路60を介して前記圧力制御弁18からパイロットポート56へと供給されている作動油の圧力が低下する。
そこで、パイロットポート56からパイロット室88へと供給された作動油によってフランジ部70に付与されていた矢印B方向への押圧力が減少し、第1スプリング75の弾発力が相対的に前記押圧力より大きくなるため、メインスプール38が第2カバー部材44側へと所定量だけ変位する(図3参照)。
この場合、メインスプール38の変位量は、圧力制御弁18からパイロットポート56へと供給される作動油の圧力によって決まる。
なお、この場合、メインスプール38は、フランジ部70がパイロット室88のパイロットポート56側の壁面に当接するまで変位している。
このように、第1スプリング75の弾発力によってメインスプール38が第2カバー部材44側(矢印A方向)へと変位することにより、前記メインスプール38の円弧部84と第2ポート50の内壁面とが所定間隔離間して第2圧力室98と第2ポート50とが連通した状態となる(図3及び図4参照)。
そして、射出シリンダ26において射出ピストン22の矢印B方向への変位作用下にシリンダ室52の内部に充填された作動油が、第4油路34を介して制御弁12の第2ポート50へと排出される。この第2ポート50へと排出された作動油が、メインスプール38の第2連通路94、作動油供給通路90及び第1連通路92を介して第1圧力室80へと供給されると共に、同時に、前記メインスプール38の第2ポート50と連通した第2圧力室98へと供給される。
その際、図4及び図6に示されるように、サブスプール40には、第1圧力室80に供給された作動油の圧力P1(図6参照)によって第2ポート50(図4参照)側(矢印A方向)に向かって押圧する押圧力が付与されると共に、同時に、第2圧力室98に供給された作動油の圧力P2(図6参照)によって第1ポート46側(矢印B方向)に向かって押圧する押圧力が付与されている。
詳細には、図6に示されるように、第1圧力室80に供給される作動油の圧力P1は、サブスプール40の本体部100のアダプタ72側の端面112と、介装溝108の端面114とに加えられる。
一方、第2圧力室98に供給される作動油の圧力P2が、サブスプール40のテーパ面116と、鉛直面106とに与えられている。詳細には、前記作動油の圧力P2は、テーパ面116を仮想の略鉛直面へと投影した際の表面積S2aと、鉛直面106の表面積S2bとからなる第2受圧面の表面積S2(S2a+S2b)に付勢されている。
また、サブスプール40の第1受圧面の表面積S1は、サブスプール40の第2受圧面の表面積S2より小さく形成されている(S1<S2)。
そのため、第1受圧面の表面積S1と第1圧力室80に導入された作動油の圧力P1との積(S1×P1)と、第2受圧面の表面積S2と第2圧力室98に導入された作動油の圧力P2との積(S2×P2)の差分だけサブスプール40が軸線方向に沿って変位する。
例えば、サブスプール40の本体部100側に導入される第1圧力室80の圧力P1と、サブスプール40の本体部100側に形成される第1受圧面の表面積S1との積(S1×P1)が、サブスプール40の拡径部102側に導入される第2圧力室98の圧力P2と、サブスプール40の本体部側に形成される第2受圧面の表面積S2との積(S2×P2)より大きい場合{(S1×P1)>(S2×P2)}には、サブスプール40を第2ポート50側(矢印A方向)へと押圧する押圧力の方が、前記サブスプール40を第1ポート46側(矢印B方向)へと押圧する押圧力より大きくなるため、サブスプール40が矢印A方向へと変位する。
また、反対に、サブスプール40の本体部100側に導入される第1圧力室80の圧力P1と、サブスプール40の本体部100側に形成される第1受圧面の表面積S1との積(S1×P1)が、第2圧力室98の圧力P2と第2受圧面の表面積S2との積(S2×P2)より小さい場合{(S1×P1)<(S2×P2)}には、サブスプール40を第1ポート46側(矢印B方向)へと押圧する押圧力の方が、前記サブスプール40を第2ポート50側(矢印A方向)へと押圧する押圧力より大きくなるため、サブスプール40が矢印B方向へと変位する。
このように、サブスプール40における第1受圧面の表面積S1と第2受圧面の表面積S2との関係が所望の比率となるように予め設定された制御弁12では、射出ピストン22(図1参照)が矢印B方向に変位して図示しない金型へと溶湯を供給し始める際に、メインスプール38の円弧部84と膨出部85とからなる境界線C1と、第2ポート50の内壁面とボディ36の内周面36aとが交差して形成される境界線C2との離間距離L1(図5参照)が大きくなるようにメインスプール38が第2カバー部材44側(矢印A方向)へと変位する。
そのため、第2ポート50から第1圧力室80に供給される作動油の圧力P1に対して、第2圧力室98に供給される作動油の圧力P2の方が大きい状態となり(P1<P2)、且つ、サブスプール40における第2圧力室98側の第2受圧面の表面積S2の方が、第1圧力室80側の第1受圧面の表面積S1より大きい状態となる(S2>S1)。従って、第1圧力室80に導入される作動油の圧力P1と第1受圧面の表面積S1との積(S1×P1)より第2圧力室98に導入される作動油の圧力P2と第2受圧面の表面積S2の積(S2×P2)の方が大きくなり、それに伴ってサブスプール40は第2スプリング110の弾発力及び第1圧力室80に導入された作動油による押圧力に抗して差分{(S2×P2)−(S1×P1)}だけ第1カバー部材42側(矢印B方向)へと変位する。
その結果、第1ポート46の内壁面とボディ36の内周面36aとが交差して形成された境界線C3とサブスプール40のテーパ面116との離間距離L2(図5参照)が大きくなるため、第2圧力室98から第1ポート46へと導出される作動油の流量が増大する。これにより、前記第1ポート46から第5油路48(図1参照)を介してタンク14(図1参照)へと排出される作動油の流量が大きくなる。
そして、射出ピストン22(図1参照)が上述の状態より矢印B方向に変位するのに伴い、図示しないコントローラからの制御信号に基づいて圧力制御弁18からパイロットポート56へ供給される作動油の圧力を上昇させることにより、メインスプール38を第1スプリング75の弾発力に抗して所定量だけ第1カバー部材42側(矢印B方向)へと変位させる。その結果、メインスプール38の矢印B方向への変位作用下に該メインスプール38の境界線C1と第2ポート50とボディ36の内周面36aとからなる境界線C2との離間距離L1(図5参照)が小さくなり、それに伴って第2ポート50から第2圧力室98へと導入される作動油の流量が減少する。なお、その場合においても、第2ポート50に連通する第2連通路94を介して第1圧力室80に導入される作動油の流量は変化することがない。
これにより、作動油の圧力P1が、作動油の圧力P2より大きくなる(P1>P2)と共に、サブスプール40における第1圧力室80側の第1受圧面の表面積S1は、第2圧力室98側の第2受圧面の表面積S2より小さい(S1<S2)ため、前記作動油の圧力P1と第1受圧面の表面積S1との積と、前記作動油の圧力P2と第2受圧面の表面積S2の積との差が徐々に減少し、略同等{(S1×P1)≒(S2×P2)}に近い状態となる。
その結果、第1圧力室80に導入された作動油によりサブスプール40に付与される押圧力と、第2圧力室98に導入された作動油によりサブスプール40に付与される押圧力とが略均衡して、サブスプール40の軸線方向に沿った変位が停止してバランスした状態となる。そのため、第1ポート46の内壁面とボディ36の内周面36aとが交差して形成された境界線C3とサブスプール40のテーパ面116との離間距離L2(図5参照)が略一定に保持され、それに伴って、前記第1ポート46から第5油路48(図1参照)を介してタンク14(図1参照)へと排出される作動油の流量が略一定となる。
また、サブスプール40は、第1圧力室80に導入される作動油の圧力P1と第1受圧面の表面積S1との積(S1×P1)と、第2圧力室98に導入される作動油の圧力P2と第2受圧面の表面積S2の積(S2×P2)とが完全に同等(S1×P1=S2×P2)となった場合には、サブスプール40を矢印A方向に押圧する押圧力と矢印B方向に押圧する押圧力とが相殺されてバランスした状態となり、前記サブスプール40の軸線方向に沿った変位が完全に停止した状態となる。
次に、さらに射出ピストン22(図1参照)が矢印B方向に変位すると、図示しないコントローラからの制御信号に基づいて圧力制御弁18からパイロットポート56へ供給される作動油の圧力をさらに上昇させる。
これにより、パイロット室88に導入された作動油による押圧作用下に、メインスプール38が第1スプリング75の弾発力に抗してさらに第1カバー部材42側(矢印B方向)へと変位し(図7参照)、メインスプール38のさらなる矢印B方向への変位作用下に該メインスプール38の境界線C1と第2ポート50とボディ36の内周面36aとからなる境界線C2との離間距離L1(図5参照)がさらに小さくなり、結局、第2ポート50から第2圧力室98へと導入される作動油の流量がさらに減少する。なお、その場合においても、第2ポート50に連通する第2連通路94を介して第1圧力室80に導入される作動油の流量は変化することがない。
そのため、作動油の圧力P1が、作動油の圧力P2よりさらに大きくなり(P1>P2)、第1圧力室80に導入される作動油の圧力P1と第1受圧面の表面積S1との積(S1×P1)が、第2圧力室98に導入される作動油の圧力P2と第2受圧面の表面積S2の積(S2×P2)より大きくなるため{(S1×P1)>(S2×P2)}、上述のサブスプール40の軸線方向に沿った変位が停止してバランスした状態から、サブスプール40が第2圧力室98に導入された作動油による押圧力に抗して差分{(S1×P1)−(S2×P2)}だけ第2カバー部材44側(矢印A方向)へと変位する。
その結果、第1ポート46の内壁面とボディ36の内周面36aとが交差して形成された境界線C3とサブスプール40のテーパ面116との離間距離L2がさらに小さくなり、第2圧力室98から第1ポート46へと導出される作動油の流量がさらに減少する。それに伴って、前記第1ポート46から第5油路48(図1参照)を介してタンク14(図1参照)へと排出される作動油の流量がさらに減少し、これにより、射出シリンダ26における射出ピストン22の矢印B方向への変位速度がさらに低下する。
最後に、圧力制御弁18による制御作用下にパイロットポート56へと供給される作動油の圧力をさらに上昇させることにより、メインスプール38を第1カバー部材42側(矢印B方向)へとさらに変位させ、第2ポート50をメインスプール38の膨出部85によって閉塞することにより前記第2ポート50から第2圧力室98への作動油の流通が遮断される。
その際、サブスプール40は、第2スプリング110の弾発力によって第2ポート50側(矢印A方向)へと押圧され、前記サブスプール40の鉛直面106が係止面82に係止された状態となる。
これにより、パイロットポート56に供給される作動油によってメインスプール38を矢印B方向へと変位させる押圧力と、第1スプリング75の弾発力とが釣り合って、再び第1ポート46、第2ポート50及び第3ポート54のいずれかのポート間における連通が遮断された状態となる(図2参照)。
次に、射出シリンダ26(図1参照)の射出ピストン22(図1参照)を再び矢印A方向に変位させ、前記射出シリンダ26を初期位置へと復帰させる場合には、図示しないコントローラから制御信号を圧力制御弁18へと出力し、前記制御信号によって前記圧力制御弁18からパイロットポート56へと供給されている作動油の圧力を上昇させる。
これにより、図8に示されるように、パイロット室88に導入された作動油によるフランジ部70への押圧作用下にメインスプール38が第1スプリング75の弾発力に抗して第1カバー部材42側(矢印B方向)へと変位し、前記フランジ部70の端面がパイロット室88におけるドレンポート58側の壁面に当接する。そのため、パイロット室88の内部においてドレンポート58側に導入されていた作動油は、ドレン通路62を介してタンク14へと導出される。
そして、メインスプール38の変位作用下に該メインスプール38の外周に形成された連通室86が、第2ポート50と連通する位置まで変位し、第3ポート54と第2ポート50が連通した状態となり、ポンプ20から第2油路28を介して第3ポート54に供給されていた作動油が、連通室86を介して第2ポート50から射出シリンダ26のシリンダ室52(図1参照)へと導入される。
その結果、射出ピストン22及びピストンロッド32が、シリンダ室52に供給された作動油の押圧作用下に矢印A方向に変位して初期位置に復帰する。
その際、メインスプール38の膨出部85によって第2ポート50と第2圧力室98との連通が遮断されているため、第1ポート46から作動油が導出されることがない。
なお、上述の実施例においては、制御弁12が、射出シリンダ26から排出される作動油の流量の制御を行うことにより、射出ピストン22の速度制御を行うメータアウト回路に適用された場合について説明したが、これに限定されるものではなく、前記制御弁12を、前記射出シリンダ26に供給される作動油の流量の制御を行うことにより射出ピストン22の速度制御を行うメータイン回路に適用してもよい。
以上のように、本発明の実施の形態では、射出シリンダ26のシリンダ室52から排出される作動油の流量に基づいて、圧力制御弁18からパイロットポート56へと供給される作動油の圧力を制御し、メインスプール38の軸線方向に沿った変位量を制御している。
そして、前記メインスプール38の変位作用下に射出シリンダ26から第2ポート50へと供給される作動油の第2圧力室98への流量を制御すると共に、メインスプール38の作動油供給通路90等を介して第1圧力室80に導入される作動油によってサブスプール40を軸線方向に沿って変位させている。
その際、サブスプール40における第1受圧面の表面積S1と第1圧力室80に導入される作動油の圧力P1と、サブスプール40における第2受圧面の表面積S2と第2圧力室98に導入される作動油の圧力P2との間の関係により、前記サブスプール40を変位させ、第2ポート50から第2圧力室98へと導入される作動油の流量に応じて第1ポート46からタンク14へと導出される作動油の流量を制御することができる。すなわち、第2圧力室98から第1ポート46へと導出される作動油の流量は、サブスプール40の軸線方向に沿った変位量及び変位方向によって制御されている。
このサブスプール40の軸線方向に沿った変位量及び変位方向は、サブスプール40における第1受圧面の表面積S1と第1圧力室80の作動油の圧力P1との積(S1×P1)と、第2受圧面の表面積S2と第2圧力室98の作動油の圧力P2との積(S2×P2)との大小関係によって決まる。
このため、サブスプール40における第1受圧面の表面積S1と、第2受圧面の表面積S2とが所望の比率となるように任意に設定することにより、第1及び第2圧力室80、98に導入される作動油の圧力P1、P2に応じてサブスプール40の軸線方向に沿った変位量及び変位方向を好適に制御することができる。
従って、射出シリンダ26のシリンダ室52から第2ポート50を介して第2圧力室98に供給される作動油の圧力に対して、前記第2圧力室98の内部から第1ポート46を介して導出する際にサブスプール40の変位作用下に所望の圧力差を生じさせることができる。そのため、射出シリンダ26における射出ピストン22の変位速度を好適に制御することができると共に、その際に生じるおそれのあったキャビテーションを確実且つ好適に抑制することができる。
なお、本発明に係る制御弁12は、射出シリンダ26から排出される作動油の圧力を制御することにより,射出ピストン22の変位速度を制御する射出制御機構10に適用した場合について説明したが、上述の実施の形態に限らず、流体圧によって駆動するアクチュエータ等に接続し、前記アクチュエータに供給する作動油、又は、前記アクチュエータから排出される作動油を制御弁に導入して、前記アクチュエータ等の変位速度の制御を行うようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係る制御弁が組み込まれた射出制御機構のブロック説明図である。 本発明の実施の形態に係る制御弁においてメインスプールが変位して、第1、第2及び第3ポートの互いの連通が遮断された弁閉状態を示す縦断面図である。 図2の状態からメインスプールが変位して第1ポートと第2ポートとが連通した状態を示す縦断面図である。 図2における第1及び第2ポート近傍を示す拡大縦断面図である。 図2におけるメインスプールと第2ポートとの離間距離及びサブスプールと第1ポートとの離間距離との関係を示す説明図である。 図4の状態からメインスプール及びサブスプールが変位して第1及び第2ポートとの間を流通する作動油の流量が減少した状態を示す拡大縦断面図である。 サブスプールにおける第1受圧面と第2受圧面とを示す第1及び第2ポート近傍の一部省略拡大縦断面図である。 図3の状態からメインスプールが変位して第2ポートと第3ポートとが連通した状態を示す縦断面図である。
符号の説明
10…射出制御機構 12…制御弁
14…タンク 18…圧力制御弁
20…ポンプ 22…射出ピストン
26…射出シリンダ 36…ボディ
38…メインスプール 40…サブスプール
46…第1ポート 50…第2ポート
54…第3ポート 56…パイロットポート
58…ドレンポート 64…第1軸部
66…第2軸部 68…軸本体
70…フランジ部 72…アダプタ
75…第1スプリング 80…第1圧力室
86…連通室 88…パイロット室
90…作動油供給通路 92…第1連通路
94…第2連通路 98…第2圧力室
110…第2スプリング

Claims (4)

  1. 作動油が蓄えられたタンクと、前記作動油による押圧作用下に駆動するシリンダから導出される作動油の圧力を制御する制御弁において、
    前記タンクに連通する第1ポートと、前記シリンダに連通する第2ポートと、前記作動油を供給するポンプに連通する第3ポートとが形成されたスリーブと、
    前記スリーブの内部を摺動自在に変位するように設けられ、前記第1ポートと前記第2ポートとが連通する前記シリンダにおけるピストンの前進状態と、前記第2ポートと第3ポートとが連通する前記ピストンの後進状態と、前記第1ポート、第2ポート及び第3ポートの連通が遮断された弁閉状態とを切り換える第1スプールと、
    前記第1ポートと対向し、且つ、前記スリーブと第1スプールとの間に軸線方向に沿って変位自在に設けられ、前記第1ポートと前記第2ポートとが連通した際に、前記第1ポートから導出される作動油の圧力を、前記第2ポートに供給される作動油の圧力に応じて制御する第2スプールと、
    前記第2スプールを前記第2ポート側に向かって付勢する弾性部材と、
    を備え、
    前記スリーブには、前記第1スプールと第2スプールと共に、前記第2スプールの一端部側に形成され、前記第2ポートから供給された作動油が、前記第1スプールの内部に形成される通路を介して供給される第1圧力室と、
    前記第1スプールの変位作用下に前記第1ポートと前記第2ポートとを連通し、前記第2スプールの他端部側に形成される第2圧力室と、
    前記第1スプールの変位作用下に前記第2ポートと前記第3ポートとを連通する連通室と、
    を設けることを特徴とする制御弁。
  2. 請求項1記載の制御弁において、
    前記第2スプールは、該第2スプールの軸線と略直交する第1圧力室側端面の受圧面積と第2圧力室側端面の受圧面積との差と、前記第1圧力室に導入される作動油の圧力と前記第2圧力室に導入される作動油の圧力との差によって、軸線方向に沿った変位量及び変位方向が設定されることを特徴とする制御弁。
  3. 請求項2記載の制御弁において、
    前記第2スプールは、前記第1圧力室側端面の受圧面積と前記第1圧力室に導入される作動油の圧力の積が、前記第2圧力室側端面の受圧面積と前記第2圧力室に導入される作動油の圧力との積より大きい場合に、前記第2圧力室側に変位すると共に、前記第1圧力室側端面の受圧面積と前記第1圧力室の作動油の圧力の積が、前記第2圧力室側端面の受圧面積と前記第2圧力室に導入される作動油の圧力との積より小さい場合に、前記第1圧力室側に変位することを特徴とする制御弁。
  4. 請求項2又は3記載の制御弁において、
    前記第2スプールは、前記第1圧力室側端面の受圧面積と前記第1圧力室に導入される作動油の圧力の積と、前記第2圧力室側端面の受圧面積と前記第2圧力室に導入される作動油の圧力の積との差分だけ軸線方向に沿って変位することを特徴とする制御弁。

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