JP2002206505A - 旋回用油圧回路 - Google Patents

旋回用油圧回路

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JP2002206505A
JP2002206505A JP2001005472A JP2001005472A JP2002206505A JP 2002206505 A JP2002206505 A JP 2002206505A JP 2001005472 A JP2001005472 A JP 2001005472A JP 2001005472 A JP2001005472 A JP 2001005472A JP 2002206505 A JP2002206505 A JP 2002206505A
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JP2001005472A
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Hitoshi Iwasaki
仁 岩崎
Tadanobu Tateiwa
忠伸 立岩
Kazuto Fujiyama
和人 藤山
Yoshikazu Urimoto
義和 瓜本
Yoshiyuki Higashide
善之 東出
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Caterpillar Japan Ltd
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧ショベルの旋回起動時において、動き初
めの速度を遅くできるようにして操作性の向上を計る。 【解決手段】 旋回用モータ1の起動時において、油圧
ポンプ2から旋回用モータに供給される圧油の一部を油
タンク3側に逃がすためのブリード回路を、制御バルブ
4内に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
旋回体を備えた機械における旋回用油圧回路の技術分野
に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の旋回体を備え
た機械のなかには、旋回体を旋回せしめるための旋回用
モータと、該旋回用モータの圧油供給源となる油圧ポン
プと、旋回用モータへの圧油供給排出制御を行う制御バ
ルブとを備えた旋回用油圧回路を設けたものがあるが、
例えば油圧ショベルの上部旋回体を旋回せしめるための
旋回用油圧回路としては、従来、図9に示すようなもの
が知られている。このものにおいて、1は旋回用モー
タ、2は油圧ポンプ、3は油タンク、16は旋回用制御
バルブ、5は旋回用パイロットバルブ、6はパイロット
ポンプ、7、8、9は油圧ショベルに設けられる旋回用
モータ1以外の油圧アクチュエータ用の制御バルブであ
り、またAは油圧ポンプ2から各制御バルブ7、16、
8、9およびシグナルリリーフ弁10を経由して油タン
ク3に至るセンタバイパス油路、Bは油圧ポンプ2から
各制御バルブ16、8、9に至るパラレル油路、Cは各
制御バルブ7、16、8、9から油タンク3に至るタン
ク油路である。そして前記旋回用制御バルブ16は、パ
イロットポート16a、16bにパイロット圧が入力さ
れていない状態では、旋回用モータ1に対する圧油供給
排出を行わず、かつセンタバイパス用油路PTを開いて
いるが、操作レバー11の操作に基づき旋回用パイロッ
トバルブ5から出力されたパイロット圧がパイロットポ
ート16aまたは16bに入力されることにより、セン
タバイパス用油路PTを閉じる一方、パラレル油路Bの
圧油を旋回用モータ1に供給する供給用油路PM、およ
び旋回用モータ1からの排出油を油タンク3に流す排出
用油路MTを開くようになっている。この場合、旋回用
制御バルブ16のスプールの移動ストロークと、センタ
バイパス用油路PT、供給用油路PM、排出用油路MT
の開口面積との関係は、例えば図10のように示され
る。そして、上記センタバイパス用油路PTおよび供給
用油路PMの開口面積により、油圧ポンプ2の吐出量制
御がなされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した油
圧ショベルの上部旋回体を旋回せしめるために必要な負
荷圧は、旋回用モータの起動時には高く、起動後は低下
する。つまり、旋回用モータの起動時には負荷圧が高く
なるが、この様な高負荷時ではスプールの移動ストロー
クに対してポンプ吐出量が急激に立ち上がることになる
ため、必要以上の圧力が旋回用モータに供給されて、旋
回用モータが高速度で回転し始めることになる。この結
果、オペレータが旋回起動時の速度をコントロールしづ
らく、上部旋回体の動き始めの速度が速くて飛び出すよ
うな状態になってしまうことがあり、バケット先端の位
置合わせ作業等の細かい旋回操作が難しいという問題が
あり、ここに本発明が解決しようとする課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、旋回体を旋回せしめるための旋
回用モータと、該旋回用モータの圧油供給源となる油圧
ポンプと、旋回用モータに対する圧油供給排出制御を行
う制御バルブとを備えてなる旋回用油圧回路において、
前記旋回用モータの起動時に、油圧ポンプから旋回用モ
ータに供給される圧油の一部を油タンク側に逃がすため
のブリード回路を設けたものである。そして、この様に
することにより、旋回起動時における旋回用モータへの
圧油供給量が減少することになって、必要以上の圧力が
生じて起動時のモータ回転速度が速くなってしまうこと
を回避でき、操作性、作業性が向上する。このものにお
いて、ブリード回路を、制御バルブ内に形成することに
より、旋回用油圧回路へのブリード回路の組込みを容易
に行える。この場合、制御バルブは、油圧ポンプ側に接
続されるポンプポート、旋回用モータ側に接続されるモ
ータ接続ポート、および油タンク側に接続されるタンク
ポートを備えたスプール弁で構成される一方、ブリード
回路は、前記ポンプポートとモータ接続ポートとを連通
する油路から分岐してタンクポートに至る油路から構成
され、さらに該ブリード回路は、スプール弁の移動スト
ロークが予め設定される起動ストローク域のときに開口
するように設定することにより、旋回起動時において油
圧ポンプから旋回用モータに供給される圧油の一部を、
制御バルブに形成されるブリード回路を介して逃がすこ
とができる。さらにこのものにおいて、制御バルブに、
旋回用モータ側からブリード回路への油の流れを阻止す
るためのチェック弁を内蔵することにより、旋回用モー
タ側からブリード回路に油が流れてしまうことを阻止で
きる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に、油圧ショベルの油圧回路
の一部概略図を示すが、該図1において、1は油圧ショ
ベルの上部旋回体を旋回せしめるための旋回用モータ、
2は該旋回用モータ1の圧油供給源である油圧ポンプ、
3は油タンク、4は旋回用モータ1の圧油供給排出制御
を行うパイロット作動式の旋回用制御バルブ、5は該旋
回用制御バルブ4にパイロット圧を出力する旋回用パイ
ロットバルブ、6はパイロット圧供給源であるパイロッ
トポンプである。また、7、8、9は上記旋回用モータ
1と圧油供給源を共有する他の油圧アクチュエータ用の
制御バルブである。ここで、前記旋回用モータ1は、左
旋回側ポート1aへの圧油供給および右旋回側ポート1
bからの油排出で上部旋回体を左旋回させるべく一方向
に回転し、また右旋回側ポート1bへの圧油供給および
左旋回側ポート1aからの油排出で上部旋回体を右旋回
させるべく逆方向に回転するように構成されている。
【0006】さらに、前記図1において、Aは、油圧ポ
ンプ2から各制御バルブ7、4、8、9を通り、シグナ
ルリリーフ弁10を経て油タンク3に至るセンタバイパ
ス油路である。またBは、油圧ポンプ2から各制御バル
ブ4、8、9に至るパラレル油路である。さらに、C
は、各制御バルブ7、4、8、9から油タンク3に至る
タンク油路である。ここで、前記シグナルリリーフ弁1
0の上流側のセンタバイパス油路Aの圧力は、ネガディ
ブコントロールラインDを介して油圧ポンプ2の容量可
変手段2aに導かれる。そして該容量可変手段2aは、
ネガディブコントロールラインDの圧力が低圧のときに
は吐出量を多くし、ネガディブコントロール圧が高圧の
ときには吐出量を少なくするように油圧ポンプ2の吐出
量制御を行う構成になっている。
【0007】また、前記旋回用パイロットバルブ5は、
旋回用の操作レバー11の操作に基づき、該操作量に対
応するパイロット圧を後述する旋回用制御バルブ4の左
旋回用、右旋回用パイロットポート4a、4bに出力す
るように構成されている。
【0008】次いで、前記旋回用制御バルブ4につい
て、図2〜図7に基づいて説明すると、該旋回用制御バ
ルブ4は、前記旋回用パイロットバルブ5に接続される
左旋回用パイロットポート4a、右旋回用パイロットポ
ート4b、センタバイパス油路Aを介して油圧ポンプ2
に接続されるセンタバイパス用ポンプポート4c、パラ
レル油路Bを介して油圧ポンプ2に接続されるポンプポ
ート4d、タンク油路Cを介して油タンク3に接続され
るタンクポート4e、センタバイパス油路Aを介して油
タンク3に接続されるセンタバイパス用タンクポート4
f、左旋回側油路Eを介して旋回用モータ1の左旋回側
ポート1aに接続される左旋回側モータ接続ポート4
g、右旋回側油路Fを介して旋回用モータ1の右旋回側
ポート1bに接続される右旋回側モータ接続ポート4h
を備えている。
【0009】さらに、12は旋回用制御バルブ4を構成
するスプールであって、該スプール12は、バルブボデ
ィ13に開設されるスプール摺動孔13aに軸方向(図
3〜図7における左右方向、以下、スプール12の軸方
向を左右方向として説明するが、これに限定されないこ
とは勿論である)摺動自在に内嵌されている。また、上
記スプール摺動孔13aの左右両側には、前記左旋回側
パイロットポート4a、右旋回側パイロットポート4b
にそれぞれ連通する左右のパイロット室13b、13c
が形成されている。さらにスプール摺動孔13aの外周
側には、前記センタバイパス用ポンプポート4cに連通
する左右の第一環状溝13d、ポンプポート4dに連通
する左右の第二環状溝13e、タンクポート4eに連通
する左右の第三環状溝13f、センタバイパス用タンク
ポート4fに連通する第四環状溝13g、左旋回側モー
タ接続ポート4gに連通する第五環状溝13h、右旋回
側モータ接続ポート4hに連通する第六環状溝13iが
形成されている。
【0010】一方、スプール12の内部には、左半部に
左側チェック弁14Lが、右半部に右側チェック弁14
Rがそれぞれ内蔵されているが、これら左右のチェック
弁14L、14Rは左右逆ではあるが同様のものである
ため、左側チェック弁14Lを例にとって説明する。つ
まり、左側チェック弁14Lは、スプール12の左半部
に形成されるチェック弁摺動孔12aに左右方向摺動自
在に内嵌されているが、このチェック弁摺動孔12aの
左側には、左側チェック弁14Lを右方に押圧するため
の押圧弾機15が収納される弾機収納室12bが形成さ
れており、またチェック弁摺動孔12aの右側には、油
室12cが形成されている。さらに左側チェック弁14
Lには、第五環状溝13hに導入された圧力(右側チェ
ック弁14Rにおいては、第六環状溝13iに導入され
た圧力)を、後述する連通孔12dを介して弾機収納室
12bに導入するための第一内部通路14aと、油室1
2cを後述する第二絞り通路12eに連通させるための
第二内部通路14bとが形成されている。
【0011】ここで、前記連通路12dは、スプール1
2に内外径方向を向いて形成される孔であって、その内
径側口は第一内部通路14aに連通し、外径側口はスプ
ール12の外周面に達している。また、前記第二絞り通
路12eは、スプール12に内外径方向を向いて形成さ
れる細孔であって、その内径側口は第二内部通路14b
に連通し、外径側口はスプール12の外周面に達してい
る。さらに、12gは第一絞り通路であって、このもの
は前記第二絞り通路12eと同様にスプール12に内外
径方向を向いて形成される細孔であるが、その内径側口
は油室12cに連通し、外径側口はスプール12の外周
面に達している。
【0012】そして、前記左側チェック弁14Lは、弾
機収納室12bに導入された圧力と押圧弾機15とによ
り左側チェック弁14Lを右方に押圧する力F1が、油
室12cに導入された圧力により左側チェック弁14L
を左方に押圧する力F2以上(F1≧F2)のときに
は、シート部14cがスプール12側の弁座12hに当
接して前記油室12cと連通路12dとのあいだを遮断
する遮断位置に位置しているが、上記左方に押圧する力
F2の方が右方に押圧する力F1よりも大きく(F1<
F2)なると左方に移動し、これによりシート部14c
が弁座12hから離間して油室12cと連通路12dと
のあいだを連通する開放位置に変位するように構成され
ている。
【0013】扨、前記スプール12は、操作レバー11
が操作されておらず中立位置に位置している状態、つま
り旋回用パイロットバルブ5からパイロットポート4
a、4bにパイロット圧が出力されておらず、左右のパ
イロット室13b、13cにパイロット圧が入力されて
いない状態では、図示しない復帰弾機の付勢力により、
図3に示す中立位置Nに位置している。この状態では、
左右の第一環状溝13dと第四環状溝13gとは、スプ
ール12の外周部に形成される左右の第二凹溝12iを
介して連通しており、而して、旋回用制御バルブ4に供
給されるセンタバイパス油路Aの油は、センタバイパス
用ポンプポート4c、左右の第一環状溝13d、第二凹
溝12i、第四環状溝13gを経由して、センタバイパ
ス用タンクポート4fから流出するようになっている。
さらに、このスプール12の中立位置Nでは、左右の第
二環状溝13eはスプール12の外周面により閉鎖され
た状態になっており、而して、旋回用制御バルブ4に供
給されるパラレル油路Bの圧油は、スプール12により
遮断されて旋回用モータ1に供給されることがないよう
になっている。また、第五環状溝13hおよび第六環状
溝13iは、スプール12の外周部に形成される左右の
第一凹溝12fにより閉鎖された状態になっており、而
して旋回用モータ1から油タンク3への油の排出が阻止
されている。ここで、前記第一凹溝12fの左右方向両
縁部には、第一凹溝12fに連通する状態で第一、第二
外周ノッチ12m、12nが形成されているが、連通路
12d側に位置する第一外周ノッチ12mは、連通路1
2dとは周回り方向にずれた位置に形成されていて、第
一外周ノッチ12mと連通路12dとは連通しないよう
になっている。さらにまた、スプール12の中立位置N
で、連通路12dおよび第一絞り通路12gの外径側口
は、バルブボディ13により閉鎖されている。また、第
二絞り通路12eの外径側口は第三環状溝13fに連通
しており、これにより油室12cの圧力はタンク圧にな
っている。つまり、スプール12が中立位置Nに位置し
ている状態では、図2の図記号に示す如く、センタバイ
パス用ポンプポート4cからセンタバイパス用タンクポ
ート4fに至る油路が開いてセンタバイパス油路Aの油
が下流側に流れる一方、ポンプポート4d、タンクポー
ト4e、左旋回側モータ接続ポート4g、右旋回側モー
タ接続ポート4hは閉じた状態になっていて、旋回用モ
ータ1に対する圧油の供給排出は行われないようになっ
ている。
【0014】一方、操作レバー11を中立位置から左旋
回側に操作すると、旋回用パイロットバルブ5から出力
されたパイロット圧が左旋回側パイロットポート4aを
介して左側のパイロット室13bに入力され、これによ
りスプール12は前記中立位置Nから右方向に移動する
が、該スプール12の移動ストロークが予め設定される
起動ストローク域のとき、スプール12は、図4に示す
左旋回起動制御状態X1になる。ここで、上記起動スト
ローク域は、例えばスプール12のフルストロークの1
/4〜1/3程度の移動ストロークの範囲であって、上
部旋回体を停止状態から旋回せしめるべく操作レバー1
1を中立位置から操作したときの初期のスプール12の
移動ストローク範囲である。そして、前記スプール12
の左旋回起動制御状態X1では、第一環状溝13dと第
四環状溝13gとを連通する油路が絞られ(図4では、
スプール12外周面に形成された切欠き12jを介して
のみ左側の第一環状溝13dと第四環状溝13gとが連
通している)、而して、センタバイパス用ポンプポート
4cに供給されたセンタバイパス油路Aの油は、絞られ
た状態でセンタバイパス用タンクポート4dから流出す
るようになっている。さらに、該スプール12の左旋回
起動制御状態X1において、スプール12の左半部で
は、連通路12dの外径側口は第五環状溝13hに連通
し、また第一絞り通路12gの外径側口は第二環状溝1
3eに連通し、さらに第二絞り通路12eの外径側口は
第三環状溝13fに連通している。この場合、連通路1
2gと第五環状溝13hとは、スプール12の右方向へ
の移動に伴い第一絞り通路12gの外径側口が第二環状
溝13eに達するのと略同時的に連通する。これによ
り、パラレル油路Bからポンプポート4dを介して第二
環状溝13eに供給された圧油は、第一絞り通路12g
を経由して油室12cに流入し、そして該油室12cに
流入した圧油は、左側チェック弁14Lを左方に押圧し
て左側チェック弁14Lを開放位置に変位せしめ、これ
により油室12cに流入した圧油を、連通路12d、第
五環状溝13h、左旋回側モータ接続ポート4gを介し
て、旋回用モータ1の左旋回側ポート1aに供給するよ
うになっている。さらに、前記油室12cに流入した圧
油の一部は、左側チェック弁14Lの第二内部通路14
b、第二絞り通路12e、第三環状溝13fを経由して
タンクポート4eから油タンク3に流れるようになって
おり、これにより、パラレル油路Bから旋回用制御バル
ブ4に供給された圧油の一部を油タンク3側に逃がすブ
リード回路が形成されている。ここで、前記左側チェッ
ク弁14Lの左側の弾機収納室12bには、左旋回側油
路Eの圧力が第五環状溝13h、連通路12d、左側チ
ェック弁14Lの第一内部通路14aを介して導入され
るが、該弾機収納室12bに導入された圧力よりも前記
油室12cに流入する圧油の圧力の方が低圧の場合、つ
まりポンプ圧が旋回モータ1側の負荷圧よりも低圧の場
合には、左側チェック弁14Lを右方に押圧する力F1
の方が左方に押圧する力F2よりも大きい(F1>F
2)ため、左側チェック弁14Lは閉鎖位置に保持され
ていて開放位置に変位しない(図5参照)。これによ
り、ポンプ圧が旋回モータ1側の負荷圧よりも低圧の場
合に、左旋回側油路Eの油が左側チェック弁14Lを介
して前記ブリード回路から油タンク3側に流れてしま
う、つまり逆流してしまうことを阻止できるようになっ
ている。一方、スプール12の右半部では、第六環状溝
13iと第三環状溝13fとが、第一凹溝12f、第一
外周ノッチ12mを介して連通する。これにより、旋回
用モータ1の右旋回側ポート1bからの排出油が、右旋
回側モータ接続ポート4h、第六環状溝13i、第一凹
溝12f、第一外周ノッチ12m、第三環状溝13f、
タンクポート4eを経由して油タンク3に排出されるよ
うになっている。つまり、スプール12が左旋回起動制
御状態X1のときには、図2の図記号に示す如く、セン
タバイパス油路Aの油が絞られる一方、パラレル油路B
の圧油は、ポンプポート4d、第一絞り通路12g、左
側チェック弁14L、左旋回側モータ接続ポート4gを
経由して旋回用モータ1の左旋回側ポート1aに供給さ
れると共に、上記第一絞り通路12gを通過した圧油の
一部は、第二絞り通路12eを経由してタンクポート4
eから油タンク3に排出されるようになっている。また
旋回用モータ1の右旋回側ポート1bからの排出油は、
右旋回側モータ接続ポート4h、第一外周ノッチ12m
を経由して、タンクポート4eから油タンク3に排出さ
れるようになっている。
【0015】さらに、操作レバー11を左旋回側に操作
してスプール12の移動ストロークが前記起動ストロー
ク域を越えると、スプール12は、図6に示す左旋回状
態X2になる。そして、該スプール12の左旋回状態X
2では、左右の第一環状溝13dと第四環状溝13gと
を連通する通路が遮断され、而してセンタバイパス油路
Aは閉鎖される。さらに、該スプール12の左旋回状態
X2において、スプール12の左半部では、第一絞り通
路12gの外径側口は第二環状溝13eに連通し、第二
絞り通路12eの外径側口は閉鎖されている。また、第
二環状溝13eと第五環状溝13hとは、第二外周ノッ
チ12n、第一凹溝12fを介して連通する。これによ
り、ポンプポート4dから第二環状溝13eに流入した
パラレル油路Bの圧油が、第一絞り通路12g、油室1
2c、左側チェック弁14L、連通路12dを経由して
第五環状溝13hに供給されると共に、第二外周ノッチ
12n、第一凹溝12fを経由して第五環状溝13hに
供給され、そして該第五環状溝13hから左旋回側モー
タ接続ポート4gを経て旋回用モータ1の左旋回側ポー
ト1aに供給されるようになっている。この場合、前述
したように、第二絞り通路12eの外径側口は閉鎖され
ているため、パラレル油路Bの圧油の一部を油タンク3
側に逃がすためのブリード回路は閉じており、而して旋
回用モータ1への供給圧油の一部が油タンク3側に流れ
て旋回用モータ1への圧油供給量が不足してしまうよう
な不具合は生じない。一方、スプール12の右半部で
は、第六環状溝13iと第三環状溝13fとが第一凹溝
12fを介して連通する。これにより、旋回用モータ1
の右旋回側ポート1bから排出された油は、右旋回側モ
ータ接続ポート4h、第六環状溝13i、第一凹溝12
f、第三環状溝13f、タンクポート4eを経由して油
タンク3に排出されるようになっている。つまり、スプ
ール12が左旋回状態X2のときには、図2の図記号に
示す如く、センタバイパス油路Aが閉鎖される一方、パ
ラレル油路Bからポンプポート4dに流入した圧油は、
第一絞り通路12g、左側チェック弁14Lを経由して
左旋回側モータ接続ポート4gに至ると共に、第二外周
ノッチ12nを経由して左旋回側モータ接続ポート4g
に至り、そして該左旋回側モータ接続ポート4gから旋
回用モータ1の左旋回側ポート1aに供給されるように
なっており、また旋回用モータ1の右旋回側ポート1b
からの排出油は、右旋回側モータ接続ポート4hからタ
ンクポート4eを経由して油タンク3に排出されるよう
になっている。
【0016】また、操作レバー11を中立位置から右旋
回側に操作すると、旋回用パイロットバルブ5から出力
されたパイロット圧が右旋回側パイロットポート4bを
介して右側のパイロット室13cに入力され、これによ
りスプール12は前記中立位置Nから左方向に移動する
が、該スプール12の移動ストロークが、前述した起動
ストローク域のとき、スプール12は右旋回起動制御状
態Y1になる。この右旋回起動制御状態Y1は、前述し
た左旋回起動制御時状態X1と左右逆ではあるが同様の
ものであるため詳細な説明は省略するが、センタバイパ
ス油路Aの油が絞られる一方、パラレル油路Bからポン
プポート4dに流入した圧油は、第一絞り通路12g、
右側チェック弁14R、右旋回側モータ接続ポート4h
を経由して旋回用モータ1の右旋回側ポート1bに供給
されると共に、上記第一絞り通路12gを通過した圧油
の一部は、第二絞り通路12eを経由してタンクポート
4eから油タンク3に排出されるようになっている。ま
た旋回用モータ1の左旋回側ポート1aからの排出油
は、左旋回側モータ接続ポート4g、第一外周ノッチ1
2mを経由して、タンクポート4eから油タンク3に排
出されるようになっている。
【0017】さらに、操作レバー11を右旋回側に操作
してスプール12の移動ストロークが前記起動ストロー
ク域を越えると、スプール12は右旋回状態Y2にな
る。この右旋回状態Y2は、前述した左旋回状態X2と
左右逆ではあるが同様のものであるため詳細な説明は省
略するが、センタバイパス油路Aが閉鎖される一方、パ
ラレル油路Bからポンプポート4dに流入した圧油は、
第一絞り通路12g、右側チェック弁14Rを経由して
右旋回側モータ接続ポート4hに至ると共に、第二外周
ノッチ12nを経由して右旋回側モータ接続ポート4h
に至り、そして該右旋回側モータ接続ポート4hから旋
回用モータ1の右旋回側ポート1bに供給されるように
なっている。また旋回用モータ1の左旋回側ポート1a
からの排出油は、左旋回側モータ接続ポート4gからタ
ンクポート4eを経由して油タンク3に排出されるよう
になっている(図7参照)。
【0018】ここで、図8に、スプール12の移動スト
ロークと、旋回用制御バルブ4に形成される各油路の開
口面積との関係を示すが、該図8において、PTは、
センタバイパス用ポンプポート4cからセンタバイパス
用タンクポート4fに至る油路、PMはポンプポート
4dから第一絞り通路12gを経由して左旋回側モータ
接続ポート4gまたは右旋回側モータ接続ポート4hに
至る油路、PMはポンプポート4dから第二外周ノッ
チ12nを経由して左旋回側モータ接続ポート4gまた
は右旋回側モータ接続ポート4hに至る油路、MTは右
旋回側モータ接続ポート4hまたは左旋回側モータ接続
ポート4gからタンクポート4eに至る油路、さらにP
Tはポンプポート4dからタンクポート4eに至る油
路、つまりブリード回路である。
【0019】叙述の如く構成されたものにおいて、旋回
用制御バルブのスプール12は、操作レバー11の操作
に基づいて旋回用パイロットバルブ5から出力されるパ
イロット圧により移動するが、該スプール12の移動ス
トロークが起動ストローク域にあるとき、スプール12
は、左旋回起動制御状態X1または右旋回起動制御状態
Y1になる。そして、この起動制御状態X1またはY1
では、油圧ポンプ2から旋回用制御バルブ4を介して旋
回用モータ1に供給される圧油の一部が、ブリード回路
を経由して油タンク3にブリードされることになる。こ
れにより、起動時の旋回用モータ1に対する圧油供給量
が減少されることになって、必要以上の圧力が生じて起
動時のモータ回転速度が速くなってしまうことを回避で
き、もって上部旋回体3の動き始めの速度をコントロー
ルできることになって、操作性、作業性が向上する。し
かも、前記ブリード回路は旋回用制御バルブ4内に形成
されているため、該ブリード回路を油圧ショベルの旋回
用油圧回路に組込むにあたり、従来の旋回用制御バルブ
に換えて本発明の旋回用制御バルブ4を用いるだけでよ
く、また既存の旋回用油圧回路に後付けする場合も、旋
回用制御バルブを交換するだけでよいから簡単であっ
て、実用性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧ショベルの油圧回路の一部概略図である。
【図2】旋回用制御バルブの中立位置、左旋回起動制御
状態、左旋回状態を示す図記号である。
【図3】中立位置の旋回用制御バルブを示す断面図であ
る。
【図4】左旋回起動制御状態の旋回用制御バルブを示す
断面図である。
【図5】左旋回起動制御状態において左側チェック弁閉
鎖時の旋回用制御バルブを示す断面図である。
【図6】左旋回状態の旋回用制御バルブを示す断面図で
ある。
【図7】右旋回状態の旋回用制御バルブを示す断面図で
ある。
【図8】旋回用制御バルブに形成される油路の開口面積
とスプールの移動ストロークとの関係を示す図である。
【図9】従来例を示す油圧ショベルの油圧回路の一部概
略図である。
【図10】従来例における旋回用制御バルブに形成され
る油路の開口面積とスプールの移動ストロークとの関係
を示す図である。
【符号の説明】
1 旋回用モータ 2 油圧ポンプ 3 油タンク 4 旋回用制御バルブ 4d ポンプポート 4e タンクポート 4g 左旋回側モータ接続ポート 4h 右旋回側モータ接続ポート 12 スプール 12b 弾機収納室 12e 第二絞り通路 12g 第一絞り通路 14L 左側チェック弁 14R 右側チェック弁 14a 第一内部通路 14b 第二内部通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立岩 忠伸 東京都世田谷区用賀四丁目10番1号 新キ ャタピラー三菱株式会社内 (72)発明者 藤山 和人 兵庫県神戸市西区櫨谷町松本234 川崎重 工業株式会社西神戸工場内 (72)発明者 瓜本 義和 兵庫県神戸市西区櫨谷町松本234 川崎重 工業株式会社西神戸工場内 (72)発明者 東出 善之 兵庫県神戸市西区櫨谷町松本234 川崎重 工業株式会社西神戸工場内 Fターム(参考) 2D003 AA01 AB02 BA01 BA02 CA08 CA09 DA03 3H053 AA03 BA04 BA13 BB03 CA06 DA11 DA12 3H089 AA24 AA44 AA67 BB07 CC08 DA03 DB33 DB75 GG02 HH16 JJ02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回体を旋回せしめるための旋回用モー
    タと、該旋回用モータの圧油供給源となる油圧ポンプ
    と、旋回用モータに対する圧油供給排出制御を行う制御
    バルブとを備えてなる旋回用油圧回路において、前記旋
    回用モータの起動時に、油圧ポンプから旋回用モータに
    供給される圧油の一部を油タンク側に逃がすためのブリ
    ード回路を設けたことを特徴とする旋回用油圧回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ブリード回路は、制
    御バルブ内に形成されていることを特徴とする旋回用油
    圧回路。
  3. 【請求項3】 請求項2において、制御バルブは、油圧
    ポンプ側に接続されるポンプポート、旋回用モータ側に
    接続されるモータ接続ポート、および油タンク側に接続
    されるタンクポートを備えたスプール弁で構成される一
    方、ブリード回路は、前記ポンプポートとモータ接続ポ
    ートとを連通する油路から分岐してタンクポートに至る
    油路から構成され、さらに該ブリード回路は、スプール
    弁の移動ストロークが予め設定される起動ストローク域
    のときに開口するように設定されていることを特徴とす
    る旋回用油圧回路。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、制御バ
    ルブは、旋回用モータ側からブリード回路への油の流れ
    を阻止するためのチェック弁が内蔵されていることを特
    徴とする旋回用油圧回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005147195A (ja) * 2003-11-12 2005-06-09 Honda Motor Co Ltd 制御弁

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005147195A (ja) * 2003-11-12 2005-06-09 Honda Motor Co Ltd 制御弁

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