JP2005146965A - ロッカアーム - Google Patents

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Kazuhisa Kitamura
和久 北村
Hiroki Matsuyama
博樹 松山
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Abstract

【課題】ラッシュアジャスタとラッシュアジャスタ受けとの摩擦トルクを低減すること。
【解決手段】ロッカアーム1は、ロッカアーム本体2の長手方向一方側に凹面状をなすラッシュアジャスタ受け16を備える。ラッシュアジャスタ受け16の受け面17に、多数のディンプル18が形成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、エンジン動弁機構の所定の場所に配置されて、カムの回転動作に伴ない揺動してバルブを開閉するロッカアームに関する。
上記ロッカアームとして、例えば特許文献1に開示されたものがある。この文献1に開示のロッカアームの場合、ロッカアーム本体において長手方向に対向する一対の側壁が互いに長手方向両側それぞれの連接壁で連結されている。
一方の連接壁にはラッシュアジャスタの上端部が嵌入するラッシュアジャスタ受けが設けられ、他方の連接壁には、バルブステムの上端部が嵌入するバルブステム受けが設けられている。そして、ラッシュアジャスタ受けはラッシュアジャスタの上端部と相対形状の凹面とされてラッシュアジャスタの上端部と接触して摺動するようになっている。
特開平5−179907号
自動車エンジンの燃費に関して自動車エンジンの動弁系が占める割合は大きいため、燃費の低減には、ロッカアームにおける対策も必要である。
本発明においては、ラッシュアジャスタ受けとラッシュアジャスタの上端部との接触構造に改良を加えて、上記燃費の向上に貢献できるロッカアームを提供するものである。
本発明によるロッカアームは、ラッシュアジャスタの受け面の形状を凹面状とし当該受け面に多数のディンプルを形成したことを特徴とするものである。上記ディンプルの形成にはショットピーニング処理があるが、ディンプルを形成できれば、ショットピーニング処理に限定されない。
本発明によると、ラッシュアジャスタ受けの凹面状とした受け面に形成した多数のディンプルにより潤滑油を効率的に保持できるから、この保持した潤滑油がラッシュアジャスタ上端部とラッシュアジャスタ受けの受け面との接触摩擦トルクが低減され、エンジンの燃費を向上させることができる。
上記ディンプルを、ショットピーニング処理により形成することが好ましい。ショットピーニング処理により形成した場合、当該受け面が加工硬化して受け面の潤滑性が増大する効果があって好ましい。
ショットピーニング処理は、小径の硬質小球としたショット材をラッシュアジャスタ受けの受け面に投射装置で加速噴射させて衝突させる冷間加工であり、当該受け面にはある程度の粗さが形成されるとともに表面が加工硬化されて、高い圧縮残留応力が付与される。ショットピーニング処理はショット材のすべての粒径範囲を含む。本発明のショットピーニング処理は、粒径が0.2mm以下の微粒子ショット材を用いる微粒子ピーニング処理も含む。
微粒子ショットピーニングでは、通常のショットピーニングより処理後の表面粗さの増大を抑えることができるので、処理後の表面に自己潤滑性を有する硬質薄膜を形成する場合、特に有効である。
このショットピーニング処理のショット材として、固体潤滑剤を含むものとすることが好ましい。ショット材を、固体潤滑剤を含むものとした場合、受け面に固体潤滑剤が溶着し、当該固体潤滑剤が受け面から容易に剥離しにくくなる結果、長期にわたって当該受け面の潤滑性を保持できるとともに、ディンプル形状も変形しにくくなって潤滑油の保持性能が確保され、接触摩擦トルクの低減等に効果があって好ましい。
固体潤滑剤としては、二硫化タングステン(WS)、窒化ホウ素(BN)、フッ化亜鉛、メラミンシアヌレート、合成硫化ニオブ、フッ化セリウム(CeF)、二硫化モリブデン(MoS)、グラファイト(Gr)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリ四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、ナイロン、ポリイミド等がある。分類の方法としては、無機化合物としては、WS、BN、MoS、等であり、有機化合物としては、PTFE、ナイロン、ポリイミド等であり、銀(Ag)や鉛(Pb)といった軟質金属も固体潤滑剤として存在する。これらは低μ(摩擦係数)であり、これらの1つないしは複数の組み合わせを用いることができる。固体潤滑剤は、潤滑油やグリースと異なって使用状態では固体状態にある潤滑剤である。
また、上記受け面に固体潤滑膜を形成することが好ましい。
固体潤滑膜を形成した場合、ディンプルによる潤滑油の保持性能と共に固体潤滑膜による潤滑性が加わり、ラッシュアジャスタ上端部と当該受け面との接触摩擦トルクの低減作用がより効果的に発揮できるようになって好ましい。この固体潤滑膜の形成方法には、各種あり、物理的、化学的、その他の前処理の後、例えば、スプレー、印刷、ディッピング等の塗装やその他を行い、焼成することにより行うことができる。いずれにもしても乾燥被膜コーティングであり、低μで、耐摩耗性等に優れる。
さらに、この固体潤滑膜を、自己潤滑性を有する硬質薄膜とすることが好ましい。固体潤滑膜として自己潤滑性を有する硬質薄膜とした場合、自己潤滑性による長期にわたる潤滑性能の維持により、上記接触摩擦トルクの低減が可能となって好ましい。この自己潤滑性を有する硬質薄膜としてはDLC膜が好ましい。DLC膜では特に硬度が高いので、潤滑性能の一層の発揮が可能となって好ましい。つまり、この硬質薄膜があれば、ディンプルで潤滑油が保持されるのに加え、硬質薄膜によってロッカアーム稼動時の摩擦トルクをより一層抑制でき、さらにエンジンの燃費を向上させることができる。DLC膜は、高真空中でプラズマプロセスであるイオンプレーティング法等により成膜して製作できる。DLC膜は、アモルファス構造のため結晶粒界をもたずきわめて平滑な平面を有するため、摩擦摩耗特性に優れている。DLC膜としては、標準のDLC膜(DLC膜単層)イオンミキシングDLC膜(Ar,N,Al,SiミキシングDLC膜)、金属添加DLC膜(金属元素または炭化物含有複合多層DLC膜)等がある。硬質薄膜の他の例としては、無処理超硬合金、TiN,CrN,TiCN,TiAlN等がある。これら硬質薄膜も、摩擦摩耗特性に優れている。
本発明によれば、稼動時の摩擦トルクを低減してエンジンの燃費向上に貢献できる。
以下、本発明の実施するための最良の形態に係るロッカアームを、図面に基づいて説明する。図1はロッカアームの斜視図、図2はロッカアームの長手方向中心の断面図、図3はロッカアームの幅方向の断面図、図4は図2のA―B部分拡大図、図5は図4の一部の部分拡大図である。
これらの図において、1はエンジン動弁機構の所定の場所に配置されるエンドピボット式のロッカアームを示す。2はロッカアーム本体、3,3はロッカアーム本体2の幅方向両側に平行に配置された側壁、4はロッカアーム本体2の長手方向一方側で側壁3,3どうしを連結する一方の連接壁、5はロッカアーム本体2の長手方向他方側で側壁3,3どうしを連結する他方の連接壁を示す。
両連接壁4,5の間で、かつ側壁3,3の間のロッカアーム本体2底部には開口6が形成されている。両側壁3,3の長手方向中央部に軸孔7,7が同心に形成されている。ロッカアーム1は、軸孔7,7に渡して非回転に組付けられた支軸9と、この支軸9に複数の針状ころ10を介して回転自在に外装されたローラ11とを有する。このローラ11は、カム21が転接するものである。
一方の連接壁4に、バルブステム12の上端部13が当接するステム当接部14が形成され、このステム当接部14の当接下面14aは下方に凸となる曲面に形成されている。他方の連接壁5に、ラッシュアジャスタ15の上端部8が嵌入するラッシュアジャスタ受け16が形成され、ラッシュアジャスタ受け16は連接壁5を上方に凸形状に湾曲させて形成されている。これによってラッシュアジャスタ受け16には、ラッシュアジャスタ15の上端部8を受ける凹面状の受け面17が形成されている。20はラッシュアジャスタ受け16の上部に形成されて、カム21とローラ11の接触面に潤滑油を供給するための穴である。
上記のロッカアーム1では、カム21が回転するとローラ11が支軸9回りに回転する。これとともに、ロッカアーム本体2がラッシュアジャスタ15の上端部8回りに揺動し、バルブステム12がその軸方向に往復移動し、不図示のバルブを開閉するようになっている。
以上のロッカアーム1において、本発明では、ラッシュアジャスタ受け16の受け面17にショットピーニング処理を施し、受け面17の表面全体に多数のディンプル18を形成し、かつその表面を残留圧縮応力により硬化させている。そして、この受け面17にMoS(二硫化モリブデン)を含む固体潤滑剤19を膜状に固着し、ラッシュアジャスタ15の上端部8と受け面17とを小面積の曲面どうしで接触させている。
このロッカアーム本体2のラッシュアジャスタ受け16の受け面17にショットピーニングを施すに際し、MoSを含むショット粒を高速で投射することでディンプル18を形成するとともに、MoSを含む固体潤滑剤19を受け面17に転写して膜状に固着するよう製造する。ショット粒は、MoSを約95重量%以上、好ましくは98重量%以上の割合で含有するものを用いた。こうすることにより、MoSを受け面17に容易に固着することができる。この場合、固体潤滑剤19は、ディンプル18により強固に固着される。
このように、ラッシュアジャスタ受け16の受け面17に固体潤滑剤19を固着することにより、ロッカアーム本体2がラッシュアジャスタ15の上端部8に接触して揺動する場合の摩擦係数を低減でき、ラッシュアジャスタ15の上端部8と受け面17とが曲面接触していたとしても、ラッシュアジャスタ受け16全体の摩擦トルクを低下させることができる。
また、このような固体潤滑剤19の固着は、ディンプル18の形成とともにショット粒から転写することで行われることにより、ディンプル18の形成と固体潤滑剤19の固着とをひとつの工程で行うことができるので、その分、工程数を削減でき、製造コストの上昇を抑えられる。
さらに、潤滑油はディンプル18によって保持されやすいから、一層、摩擦トルクを低下させられ、エンジンの燃費を向上できる。
なお、固体潤滑剤19は、ディンプル18の形成後にコーティングするようにして固着してもよく、この場合でも、固体潤滑剤19によって摩擦トルクを低減されられるとともに、潤滑油をディンプル18によって保持し、その分、摩擦トルクを低減できる。
ラッシュアジャスタ受け16の受け面17へのコーティング材料として、自己潤滑性を有する硬質薄膜、例えばDLC(ダイアモンド・ライク・カーボン)膜も有用であり、この場合は所定のラッシュアジャスタ15の上端部8との接触部分に所定の硬度を確保しつつ耐摩耗性と潤滑性とを確保できる。
本発明の最良の形態のロッカアームの斜視図 ロッカアームの長手方向中心の断面図 ロッカアームの幅方向の断面図 図2のA―B部分拡大図 図4の一部の部分拡大図
符号の説明
8 ラッシュアジャスタの上端部
16 ラッシュアジャスタ受け
17 受け面
18 ディンプル
19 固体潤滑剤

Claims (5)

  1. ラッシュアジャスタ受けの受け面の形状を凹面状としたロッカアームであって、当該受け面に多数のディンプルを形成した、ことを特徴とするロッカアーム。
  2. 上記ディンプルを、ショットピーニング処理により形成した、ことを特徴とする請求項1に記載のロッカアーム。
  3. 上記ショットピーニング処理のショット材を、固体潤滑剤を含む材料とした、ことを特徴とする請求項2に記載のロッカアーム。
  4. 上記受け面に固体潤滑膜を形成した、ことを特徴とする請求項1に記載のロッカアーム。
  5. 上記固体潤滑膜を、自己潤滑性を有する硬質薄膜とした、ことを特徴とする請求項4に記載のロッカアーム。
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