JP2005144967A - タイヤ成形機 - Google Patents

タイヤ成形機

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義徳 杉本
Takashi Arai
隆司 新井
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Abstract

【課題】 長手方向に対して傾斜する補強コードを有するベルトが一定の巻き方向にて巻設された巻取ドラムの回転方向を検出して、ベルトの貼り付け向きを確認することのできる回転方向検出装置を備えたタイヤ成形機を提供することを目的とする。
【解決手段】 ベルトが一定の巻き方向にて巻設された巻取ドラムが、正回転繰り出し用と逆回転繰り出し用と一対配設され、各巻取ドラムに、ベルトを繰り出す際の巻取ドラムの回転方向を検出する回転方向検出装置7が設けられている。回転方向検出装置7は、外周面3に検出部4が形成された回転軸5と、回転軸5の回転方向に沿って配設され検出部4の接近離間を検知する一対の非接触式の近接センサA,Bと、近接センサA,Bからの実際の信号パターンと予め記憶させた一対の近接センサA,Bによる検出部4の検知順番パターンとを比較して回転軸5の回転方向を判別する回転方向判別手段6と、を備える。【選択図】 図4

Description

本発明は、ゴム製タイヤの製造に用いられるタイヤ成形機に関するものである。
ゴム製タイヤの構成部材であるベルトは、タイヤ成形機の成形ドラムにおいて、一般的に1stベルトと2ndベルトとして2層貼り付けられている。ベルトは、長手方向に対して所定角度で傾斜する補強コードを有する帯状部材であり、特に、乗用車用ラジアルタイヤ(PCRタイヤ)では、その仕向け先に応じて1stベルトと2ndベルトのベルトの補強コードの傾斜方向を相互反対としてベルトを貼り付け、生タイヤを形成している(例えば、特許文献1参照)。
具体的に説明すると、一般的に国内向けのタイヤは、1stベルトの補強コードがベルトの長手方向に向かって(ベルトの送り方向に見て)右上がりの傾斜状とされ、2ndベルトの補強コードがその逆の左上がりの傾斜状として貼り付けられる。また、運転席が左側とされる地域の海外向けの自動車は、その反対に貼り付けられている。つまり、ベルトの貼り付け向きが、タイヤ性能に大きな影響を与えている。
また、ベルトを作製する工程では、ベルトの巻取ドラムへの巻取向きは、どのロットにおいても常に一定とされている。従って、同じ姿勢にて巻取ドラムからベルトを繰り出せば、所定の傾斜方向の補強コードを有するベルトは、必ず同じ傾斜方向でもって繰り出されることとなる。
そこで、1stベルトと2ndベルトとのコード傾斜方向の向きを反対とさせるためには、巻取ドラムからのベルトの繰り出し向きを反対にすることで───つまり、裏表を逆にすることで───可能となる。つまり、1stベルトの成形ドラムへの貼り付けはベルトを巻取ドラムから下出し状態として繰り出し、2ndベルトの貼り付けはベルトを巻取ドラムから上出し状態として繰り出している。
従って、成形ドラムへベルトを供給する巻取ドラムの設置向きの間違いにより、ベルトの貼り間違いが発生してしまう。
そこで、ベルトが巻設されている巻取ドラムの回転方向を検知することで、この間違いを防止することが提案されている。従来の巻取ドラムの回転方向の検知は、図7に示すように、巻取ドラムと共に回転する回転軸40に回転部材41を取着させ、回転部材41に形成した突出部42に、リミットスイッチ43を当接させることで行っている。つまり、リミットスイッチ43に方向性を持たせ、回転部材41の回転により、リミットスイッチ43のオン・オフにて、回転軸40の回転方向を検知している。具体的には、実線の矢印方向の回転は検知されて正常な回転であると判断され、破線の矢印方向の回転は検知されず間違った回転であると判断される。
特公平7−67760号公報
しかし、従来の接触式のリミットスイッチを用いた回転方向検出装置を備えるタイヤ成形機では、このリミットスイッチが約 600,000回/ 年動作することとなり、故障が頻繁に発生し、機能しなくなるという欠点がある。
本発明に係るタイヤ成形機は、長手方向に対して傾斜方向の補強コードを有するベルトが一定の巻き方向にて巻設された巻取ドラムが、正回転繰り出し用と逆回転繰り出し用と一対配設され、各巻取ドラムに、該ベルトを繰り出す際の該巻取ドラムの回転方向を検出する回転方向検出装置が設けられたタイヤ成形機であって、該回転方向検出装置が、上記巻取ドラムの回転と共に回転し外周面に検出部が形成された回転軸と、該回転軸の回転方向に沿って配設され該検出部の接近離間を検知する一対の非接触式の近接センサと、一対の該近接センサによる該検出部の検知順番パターンと該回転軸の回転方向とが対応付けられて記憶されかつ該近接センサからの実際の信号パターンと上記検知順番パターンとを比較して該回転軸の回転方向を判別する回転方向判別手段と、を備えたものである。
また、上記回転軸に形成される上記検出部は、軸心方向から見て該回転軸の外周面から径方向外方へ突出する扇形であり、上記一対の近接センサは、扇形である該検出部の中心角より狭い角度内にて並設されている。
また、上記検出部は、上記回転軸の外周面に 180°離れて2個形成されている。
本発明のタイヤ成形機によれば、回転方向検出装置において、センサが非接触式であるため故障が少なく、長期にわたって正確な回転方向の検出が可能となる。
回転方向検出装置が備える回転軸の回転方向を検出することにより、巻取ドラムの回転方向を判別でき、間違った回転方向に巻取ドラムが回転して間違った向きにてベルトが繰り出されると、それを判断することができ、すぐに運転を停止させることが可能となる。 従って、巻取ドラムが、正回転繰り出し用と逆回転繰り出し用と一対配設され、夫々が正規の回転方向に回転してベルトを繰り出させるため、2層に形成される1stベルトと2ndベルトとのコード傾斜方向の向きを確実に反対とさせることができる。
図1は、本発明のタイヤ成形機の実施の一形態を示す概略全体説明図であり、このタイヤ成形機は、ゴム製タイヤの製造に用いられるものであり、タイヤの構成部材であるベルト1が巻設された巻取ドラム2から、ベルト1をトレイ(図示省略)を経て成形ドラム8側へ繰り出し、成形ドラム8にてベルト1を巻き付け貼り付けるものである。
ベルト1は、長手方向に対して傾斜方向の補強コード18を有する帯状部材であり、タイヤの形状保持および強度部材となるものである。
図2は、ベルト1の材料工程において、作製された帯状のベルト1が巻取ドラム2に巻き取られる様子を示す説明図である。
ベルト1を作製するこの工程では、ベルト1の巻取ドラム2への巻取向き───巻取ドラム2の巻取回転方向───は、どのロットにおいても常に一定とされている。つまり、長手方向に対して傾斜方向の補強コード18を有するベルト1が、巻取ドラム2に、一定の巻き方向にて巻設されていることとなる。
具体的に説明すると、図2(a)に示すように、平面視において、ベルト1の送り方向に見て、ベルト1は、常に補強コード18を右上がりの傾斜方向として巻取ドラム2へ材料工程で巻き取られていく。さらに、図2(b)に示すように、この巻取は、巻取ドラム2の下部からベルト1を巻き始める状態とされ、かつ、巻取ドラム2の巻取回転方向は、ベルト1の送り方向右手側より軸心方向に見て、反時計廻りの回転(矢印a方向)となる。
従って、巻取ドラム2からベルト1を同じ姿勢で繰り出せば、所定の傾斜方向の補強コード18を有するベルト1は、必ず同じ傾斜方向でもって繰り出されることとなる。
つまり、図3(a)(b)は巻取ドラム2から繰り出されるベルト1を説明する説明図であり、図3(a)は、巻取ドラム2を図2に示した姿勢のまま図1のタイヤ成形機に設置した状態の図であり、これを正回転繰り出しとする。つまり、矢印b方向にベルト1を繰り出すことにより、巻取ドラム2は矢印c方向に回転し、平面視においてベルト1の送り方向に見て、ベルト1は、補強コード18を左上がりの傾斜方向として繰り出すこととなる。
他方、図3(b)は、図3(a)の巻取ドラム2の軸心方向を180 °反転させた状態の図であり、これを逆回転繰り出しとする。つまり、矢印d方向にベルト1′を繰り出すことにより、巻取ドラム2′は、矢印e方向に回転し、平面視においてベルト1′の送り方向に見て、ベルト1′は、補強コード18を右上がりの傾斜方向して繰り出されることとなる。
つまり、一定の巻き方向にてベルト1が巻設された巻取ドラム2を、正回転繰り出し用として配設し、ベルト1を巻取ドラム2の上部から繰り出した場合(上出し)と、ベルト1′が同じ巻き方向にて巻設された巻取ドラム2′を、逆回転繰り出し用として配設し、ベルト1′を巻取ドラム2′の下部から繰り出した場合(下出し)とで、両者のベルト1,1′の補強コード18,18は、逆方向の傾斜向きとなって夫々繰り出されることとなる。
さらに、図2に示すように、材料工程において作製されたベルト1は、ラミネートシート9を下面に敷いてシート9と共に巻取ドラム2へ巻き取られていく。従って、巻取ドラム2では、シート9とベルト1とが交互に積層されて巻設された状態となる。
従って、図1に示すように、夫々の巻取ドラム2(2′)からはベルト1とラミネートシート9とが繰り出され、これらの走行向きを変える第1ローラ14(第2ローラ15)を経て、ベルト1(1′)は成形ドラム8方向へ走行し、ラミネートシート9は、ベルト1から離されて第1シート用ドラム16(第2シート用ドラム17)に巻き取られる。
また、ベルト1は、補強コード18の傾斜方向と同じ角度にて先端部および後端部が切断され、補強コード18と同じ傾斜角度の切断端面───剣先部───が形成されている。
従って、図3(a)に示すように、巻取ドラム2から正回転繰り出されたベルト1は、ベルト1の送り方向に見て、ベルト1の先端部の左側が剣先(先端部が左上がり)となり、図3(b)に示すように、巻取ドラム2から逆回転繰り出しされたベルト1は、ベルト1の先端部の右側が剣先(先端部が右上がり)となる。
一般的に、ゴム製タイヤの構成部材であるベルト1は、タイヤ成形機の成形ドラム8において、1stベルトと2ndベルトとして2層貼り付けられている。そして、乗用車用ラジアルタイヤ(PCRタイヤ)において、その仕向け先に応じて、1stベルトのベルト1の補強コード18と2ndベルトのベルト1の補強コード18との傾斜方向を相互反対として貼り付け、生タイヤを形成している。
そこで、図1に示すタイヤ成形機は、1stベルトM用の逆回転繰り出し巻取ドラム2′と、2ndベルトN用の正回転繰り出し巻取ドラム2と、を一対配設している。そして、一対の巻取ドラム2,2からのベルト1,1′の繰り出し向きを反対にすることで───つまり、ベルト1,1′の裏表を逆にすることで───、1stベルトMと2ndベルトNとの補強コード18,18の傾斜の向きを反対とさせることが可能となる。
つまり、1stベルトMの成形ドラム8への貼り付けは、ベルト1′を巻取ドラム2′から下出し状態として繰り出し、2ndベルトNの貼り付けは、ベルト1を巻取ドラム2から上出し状態として繰り出している。
そして、ベルト1の成形ドラム8への貼り付け方向(補強コード18の傾斜の向き)の検出は、ベルト1の巻取ドラム2への巻取方向が一定であるため、巻取ドラム2の回転方向により判断できる。従って、本発明のタイヤ成形機の各巻取ドラム2には、ベルト1の貼り方向間違いを防止するために、ベルト1を繰り出す際の巻取ドラム2の回転方向を検出する回転方向検出装置7が設けられている。
図4は回転方向検出装置7をその軸心方向から見た図であり、回転方向検出装置7は、巻取ドラム2の回転に応じて回転するよう設けられた回転軸5と、回転軸5の近傍に設けられた一対の近接センサA,Bと、近接センサA,Bと接続され回転軸5の回転方向により巻取ドラム2の回転方向を判別する回転方向判別手段6と、を備えている。
回転軸5は、巻取ドラム2の回転と共に回転し、外周面3に検出部4が形成された回転部材である。具体的な構成は、図1に示すように、巻取ドラム2は、巻取ドラム2と共に回転する回転中心軸(レットオフ主軸)10を有し、回転中心軸10の端部にその軸心(軸心C)を中心とする断面角状突出部11(図4)が形成され、また、回転軸5に断面角状の孔部12が形成され、突出部11に孔部12を外嵌固定させて、回転軸5が巻取ドラム2と同一軸心C廻りに一体的に回転するよう構成されている。
そして、回転方向検出装置7により、巻取ドラム2の回転中心軸10の回転方向を検出し、ベルト1の向きを確認する。
また、回転軸5に形成される検出部4は、軸心方向から見て、回転軸5の外周面3から径方向外方へ突出する扇形である。
また、検出部4は、回転軸5の外周面3に 180°離れて2個形成されている。つまり、検出部4は、孔部12が形成される円盤状の本体部13の外周面3に、軸心Cを中心として点対称にて形成されている。
次に、近接センサA,Bは、回転軸5の回転方向に沿って配設され検出部4の接近又は離間を検知する一対の非接触式のセンサである。近接センサA,Bは、回転軸5の径方向外方位置に、センサ部が径方向内方へ向けられて配設されている。
また、一対の近接センサA,Bは、扇形である検出部4の中心角θより狭い角度内にて並設されている。
そして、回転する回転軸5の検出部4が近接センサA,Bに近接すると───センサA,Bと円盤状の本体部13との間に検出部4が存在すると───、センサA,Bはオン状態となって、近接センサA,Bから検知信号が出力され、検出部4が近接センサA,Bから離間すると───センサA,Bと円盤状の本体部13との間に検出部4が無くなると───、センサA,Bはオフ状態となって、検知信号は出力されない。
回転方向判別手段6は、近接センサA,Bと接続され、近接センサA,Bから発信される実際の信号パターンと、予め回転方向判別手段6内に記憶されている検知順番パターンと、を比較して、回転軸5の回転方向を判別するものであり、電気回路、メモリ等にて構成されている。なお、一対の近接センサA,Bによる検出部4の検知順番パターンは、後に具体的に説明するが、回転方向判別手段6に、回転軸5の回転方向と対応付けられて記憶されている。
次に、一対の巻取ドラム2,2′に夫々設けられた回転方向検出装置7の動作について、図4、図5、図6により説明する。
ベルト1を巻設する巻取ドラム2がベルト1の繰り出しに従って回転し、図4に示すように、回転軸5が矢印f方向に回転すると、一対の近接センサA,Bからの実際の信号パターンは図5のようになる。つまり、回転軸5の回転に従って順に、第1の近接センサAがオン状態となり(1)、遅れて第2の近接センサBもオン状態となり(2)、その後、第2の近接センサBはオン状態であるが第1の近接センサAがオフ状態となり(3)、遅れて第2の近接センサBもオフ状態となる(4)。以上、この(1)〜(4)の状態が繰り返される。
そして、この(1)〜(4)と同じパターンを検知順番パターンとして回転方向判別手段6にて保存している。そして、実際の回転軸5の回転により信号として出力される近接センサA,Bのオン・オフの信号パターンが、回転方向判別手段6にて保存されている上記検知順番パターン(1)〜(4)と同一であれば、回転方向判別手段6は、回転軸5が矢印f方向に回転していると判別できる。
即ち、図1の2ndベルトN用の巻取ドラム2に設けた回転方向検出装置7の回転方向判別手段6において、このような判別がされていると、正しい回転として回転方向判別手段6が認識し、運転が継続される。
次に、ベルト1を巻設する巻取ドラム2がベルト1の繰り出しに従って回転し、図4に示すように、回転軸5が矢印g方向に回転すると、一対の近接センサA,Bからの実際の信号パターンは図6のようになる。つまり、回転軸5の回転に従って順に、第2の近接センサBがオン状態となり(イ)、遅れて第1の近接センサAもオン状態となり(ロ)、その後、第1の近接センサAはオン状態であるが第2の近接センサBがオフ状態となり(ハ)、遅れて第1の近接センサAもオフ状態となる(ニ)。以上、この(イ)〜(ニ)の状態が繰り返される。
そして、この(イ)〜(ニ)と同じパターンが検知順番パターンとして回転方向判別手段6にて保存されている。そして、実際の回転軸5の回転により信号として出力される近接センサA,Bによるオン・オフの信号パターンが、回転方向判別手段6にて保存されている検知順番パターン(イ)〜(ニ)と同一であれば、回転方向判別手段6は、回転軸5が矢印g方向に回転していると判別できる。即ち、図1の1stベルトM用の巻取ドラム2′に設けた回転方向検出装置7の回転方向判別手段6において、このような判別がされていると、正しい回転として回転方向判別手段6にて認識され、運転が継続される。
また、各巻取ドラム2に設けた回転方向検出装置7の回転方向判別手段6が予め保存してある検知順番パターンと、実際の近接センサA,Bからの受信信号による信号パターンとが異なる場合、回転方向判別手段6は、間違った回転であるとして認識し、タイヤ成形機が備える駆動制御手段(図示省略)に緊急停止信号を送信し、駆動制御手段によりベルト1を送り出す駆動部の運転を電気的に緊急停止させることができる。
つまり、これは巻取ドラム2が反対の向きでタイヤ成形機にセットされているからであり、作業者により、巻取ドラム2を反転させて───軸心方向を180 °反転させて───再度取り付ければよい。
つまり、本発明の検知順番パターン(実際の信号パターン)は、単純にセンサAとセンサBがオン状態となるのみではなく、第1のセンサAと第2のセンサBとが共に(同時期に)オンとなる状態───図5の(2)〜(3)の状態、図6の(ロ)〜(ハ)の状態───が存在するため、(センサAとセンサBとの間隔を設備の配置上広く取っても)回転方向の判別を間違うことが無い。
つまり、近接センサA,Bのうちの一方のみがオンとなり、その後、両者がオンとなり、そして、他方のみがオンとなるパターンであるため、両者がオンとなる前にどちらがオンとなったかの判別により、回転軸5の回転方向が確実に判断される。
以上のように、本発明によれば、長手方向に対して傾斜方向の補強コード18を有するベルト1が一定の巻き方向にて巻設された巻取ドラム2が、正回転繰り出し用と逆回転繰り出し用と一対配設され、各巻取ドラム2に、ベルト1を繰り出す際の巻取ドラム2の回転方向を検出する回転方向検出装置7が設けられたタイヤ成形機であって、回転方向検出装置7が、巻取ドラム2の回転と共に回転し外周面3に検出部4が形成された回転軸5と、回転軸5の回転方向に沿って配設され検出部4の接近離間を検知する一対の非接触式の近接センサA,Bと、一対の近接センサA,Bによる検出部4の検知順番パターンと回転軸5の回転方向とが対応付けられて記憶されかつ近接センサA,Bからの実際の信号パターンと検知順番パターンとを比較して回転軸5の回転方向を判別する回転方向判別手段6と、を備えているため、回転方向検出装置7において、近接センサA,Bのうちのどちらが先に検出(オン)するかにより、回転方向の検出が可能となる。また、近接センサA,Bが非接触式であるため故障が少なく、長期にわたって正確な検出が可能となる。
さらに、回転方向検出装置7が備える回転軸5の回転方向を検出することにより、巻取ドラム2の回転方向を判別でき、間違った回転方向に巻取ドラム2が回転されてもそれを判断することができ、すぐに運転を停止させることが可能となる。
従って、巻取ドラム2が、正回転繰り出し用と逆回転繰り出し用と一対配設され、夫々を正規の回転方向に回転させてベルト1を繰り出すため、2層に形成される1stベルトMの補強コード18と2ndベルトNと補強コード18との傾斜方向の向きを確実に反対とさせることができる。
また、回転軸5に形成される検出部4は、軸心方向から見て回転軸5の外周面3から径方向外方へ突出する扇形であり、一対の近接センサA,Bは、扇形である検出部4の中心角θより狭い角度内にて並設されているため、構成が簡単であり、しかも、一般に使用されている非接触式のセンサを用いることができる。
そして、検知順番パターン(実際の信号パターン)は、単純にセンサAとセンサBがオン状態となるのみではなく、第1のセンサAと第2のセンサBとが共に(同時期に)オンとなる状態が存在するため、(センサAとセンサBとの間隔を設備の配置上広く取っても)回転方向の判別を間違うことが無い。
つまり、近接センサA,Bのうちの一方のみがオンとなり、その後、両者がオンとなり、そして、他方のみがオンとなるパターンであるため、両者がオンとなる前にどちらがオンとなったかの判別により、回転軸5の回転方向が確実に判断される。
また、検出部4は、回転軸5の外周面3に 180°離れて2個形成されているため、ベルト1を繰り出す巻取ドラム2が間違った回転方向に回転し始めても、すぐにそれを検出することができ、作業ロスを最小限にすることができる。
本発明のタイヤ成形機の実施の一形態を示す概略全体構成図である。 巻取ドラムに巻き取られるベルトを説明する説明図である。 巻取ドラムから繰り出されるベルトを説明する説明図である。 回転方向検出装置を軸心方向から見た図である。 回転方向検出装置の動作を説明する説明図である。 回転方向検出装置の動作を説明する説明図である。 従来の回転方向検出装置を軸心方向から見た図である。
符号の説明
1 ベルト
2 巻取ドラム
3 外周面
4 検出部
5 回転軸
6 回転方向判別手段
7 回転方向検出装置
A 近接センサ
B 近接センサ
θ 中心角

Claims (3)

  1. 長手方向に対して傾斜方向の補強コードを有するベルト(1)が一定の巻き方向にて巻設された巻取ドラム(2)が、正回転繰り出し用と逆回転繰り出し用と一対配設され、各巻取ドラム(2)に、該ベルト(1)を繰り出す際の該巻取ドラム(2)の回転方向を検出する回転方向検出装置(7)が設けられたタイヤ成形機であって、該回転方向検出装置(7)が、上記巻取ドラム(2)の回転と共に回転し外周面(3)に検出部(4)が形成された回転軸(5)と、該回転軸(5)の回転方向に沿って配設され該検出部(4)の接近離間を検知する一対の非接触式の近接センサ(A)(B)と、一対の該近接センサ(A)(B)による該検出部(4)の検知順番パターンと該回転軸(5)の回転方向とが対応付けられて記憶されかつ該近接センサ(A)(B)からの実際の信号パターンと上記検知順番パターンとを比較して該回転軸(5)の回転方向を判別する回転方向判別手段(6)と、を備えたことを特徴とするタイヤ成形機。
  2. 上記回転軸(5)に形成される上記検出部(4)は、軸心方向から見て該回転軸(5)の外周面(3)から径方向外方へ突出する扇形であり、上記一対の近接センサ(A)(B)は、扇形である該検出部(4)の中心角(θ)より狭い角度内にて並設されている請求項1記載のタイヤ成形機。
  3. 上記検出部(4)は、上記回転軸(5)の外周面(3)に 180°離れて2個形成されている請求項2記載のタイヤ成形機。
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