JP6769196B2 - 帯状ゴム部材の製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、帯状ゴム部材の製造装置に関する。
特開2015−217618号公報には、タイヤのサイドウォール部材の生産方法が開示されている。このサイドウォール部材は、幅方向に非対称な形状を備えている。このサイドウォール部材は、未加硫ゴムの帯状部材から得られる。この生産方法では、サイドウォール部材に溝が形成されている。この溝によって、サイドウォール部材の向きが正しく識別される。サイドウォール部材が正しい向きに配置される。予備成形工程において、このサイドウォール部材を正しい向きで他の部材に貼り合わせることが、容易にされている。
特開2015−217618公報
タイヤには、TOS構造のものと、SOT構造のものとがある。タイヤの予備成形工程では、TOS構造では、トレッド部材がサイドウォール部材の半径方向外側に重ねられる。SOT構造では、サイドウォール部材がトレッド部材の半径方向外側に重ねられる。予備成形工程では、TOS構造とSOT構造とで、貼り合わされるサイドウォール部材の表裏の向きが逆にされる。多品種を生産するラインでは、これらのサイドウォール部材は、同じ押出装置で押し出される。この押出装置は、これらのサイドウォール部材の表裏を同様の向きに押し出す。
このため、予備成形工程において、サイドウォール部材のうち、TOS構造用のものとSOT構造用のものとのいずれか一方で、その表裏が反転される。この反転は、別途の生産工数を発生させる。この反転のために、予備成形装置毎に、反転装置が必要とされる。
本発明の目的は、表裏を反転させる帯状部材の製造装置の提供にある。
本発明に係る帯状部材の製造装置は、未加硫ゴムの帯状部材を押し出し成形する押出装置と、上記帯状部材を搬送する搬送装置と、上記押出装置と上記搬送装置との間で上記帯状部材の表裏の反転を補助する反転補助装置とを備えている。
上記反転補助装置は、2本の補助ローラーを備えている。この2本の補助ローラーは回転可能にされている。この2本の補助ローラーは、上記帯状部材の送り方向に間隔を空けて配置されている。上記2本の補助ローラーの回転軸は、上記帯状部材の送り方向に直交して且つ帯状部材の幅方向に直交している。
好ましくは、上記反転補助装置は、上記押出装置と上記搬送装置との間で上記帯状部材の反転を補助する稼働位置と、上記押出装置と上記搬送装置との間で搬送される上記帯状部材から離れる退避位置との間で移動可能にされている。
好ましくは、この製造装置は、制御装置と位置検知センサーとを備えている。上記制御装置は、上記位置検知センサーから上記反転補助装置が稼働位置にあるか否かの検知信号を受信する機能を備えている。
好ましくは、上記制御装置は、上記押出装置を制御する機能を備えている。上記制御装置は、上記帯状部材の反転の要否を記憶する機能と、上記帯状部材の反転の要否と上記反転補助装置が稼働位置にあるか否かの検知信号との整合性を判定する機能と、上記整合性がないと判定したときに上記押出装置を停止させる機能とを備えている。
好ましくは、この製造装置は、制御装置と、上記2本の補助ローラーのそれぞれの回転向きを検知する回転検知センサーとを備えている。上記制御装置は、上記回転検知センサーから2本の補助ローラーの回転向きの検知信号を受信する機能を備えている。
好ましくは、上記制御装置は、上記押出装置を制御する機能を備えている。上記制御装置は、上記2本の補助ローラーの回転向きの検知信号から上記2本の補助ローラーの回転向きが互いに逆向きか否かを判定する機能と、上記2本の補助ローラーの回転向きが互いに逆向きでないと判定したときに上記押出装置を停止させる機能とを備えている。
本発明に係るサイドウォール部材の製造方法は、未加硫ゴムからなる帯状部材が押し出される押出工程と、上記帯状部材が切断されてサイドウォール部材が得られる切断工程とを備えている。
上記押出工程において、上記帯状部材を押し出す押出装置と、上記帯状部材を搬送する搬送装置と、上記押出装置と上記搬送装置との間で上記帯状部材の表裏の反転を補助する反転補助装置とが準備されている。上記反転補助装置は、2本の補助ローラーを備えている。この2本の補助ローラーは回転可能にされている。この2本の補助ローラは上記帯状部材の送り方向に間隔を空けて配置されている。上記2本の補助ローラーの回転軸は上記帯状部材の送り方向に直交して且つ帯状部材の幅方向に交差している。上記帯状部材は上記2本の補助ローラーの間を通されている。上記帯状部材の表裏は上記押出装置と上記搬送装置との間で反転させられている。
好ましくは、この製造方法では、上記サイドウォール部材は、加硫されてサイドウォールを形成する本体部材と、加硫されてクリンチを構成するクリンチ部材とからなっている。
本発明に係る製造装置では、2本の補助ローラーを用いて帯状部材を反転させている。これにより、帯状部材が容易に反転させられる。反転された帯状部材が元に戻ることが抑制されている。この製造装置では、後工程で帯状部材の表裏を反転する必要がない。
図1は、本発明の一実施形態に係る製造装置によって得られる帯状部材の一部とサイドウォール部材とが示された説明図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る製造装置の一部が示された概念図である。 図3は、図2の製造装置の説明図である。 図4(a)はSOT構造のタイヤにおけるサイドウォール部材の姿勢の説明図であり、図4(b)はTOS構造のタイヤにおけるサイドウォール部材の姿勢の説明図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、一対の帯状部材2の一部と、カッター4と、一対のサイドウォール部材6とが示されている。図1では、帯状部材2が所定の長さにカッター4で切断されて、サイドウォール部材6が得られている。図1の矢印Xrはサイドウォール部材6(帯状部材2)の長手方向を表し、矢印Yrは幅方向を表し、矢印Zrは厚さ方向を表している。このサイドウォール部材6では、本体部材8とクリンチ部材10とが一体にされている。この本体部材8は、加硫されてタイヤのサイドウォールを形成する部材である。クリンチ部材10は、加硫されてタイヤのクリンチを形成する部材である。
図示されないが、タイヤにおいて、サイドウォールは、路面に接地するトレッドの端から半径方向略内向きに延びる。このサイドウォールは、耐カット性及び耐候性が要求される。サイドウォール用ゴムの組成は、乗り心地性能を考慮して設計されている。クリンチは、サイドウォールの半径方向略内側に位置して、リムのフランジに当接する。クリンチ用ゴムの組成は、耐摩耗性や耐久性を考慮して設計されている。このサイドウォールとクリンチとは、異なるゴムが用いられる。
このサイドウォール部材6では、本体部材8の未加硫ゴムの組成と、クリンチ部材10のそれとは異なっている。このサイドウォール部材6では、幅方向一方に本体部材8が位置し他方にクリンチ部材10が位置している。サイドウォール部材6は、その幅方向において、厚さが変化している。このサイドウォール部材6の形状は、幅方向において非対称である。また、このサイドウォール部材6は、表面6aの形状と裏面6bの形状が異なっている。
図2には、帯状部材2を製造する製造装置12の一部が示されている。図2において、矢印Xは製造装置12の前後方向前向きを表し、矢印Yは左右方向左向きを表し、矢印Zは上下方向上向きを表している。この製造装置12は、一対の押出装置14、一対の反転補助装置16、位置型替装置18、搬送装置20及び一対の位置検知センサー22を備えている。図示されないが、製造装置12は、更に、4つの回転検知センサー及び制御装置を備えている。
それぞれの押出装置14は、図示されないが、本体部材押出機、クリンチ部材押出機及び口金を備えている。本体部材押出機は、投入された本体部材8の未加硫ゴムを所定の断面形状で押し出す機能を備えている。クリンチ部材押出機は、投入されたクリンチ部材10の未加硫ゴムを所定の断面形状に押し出す機能を備えている。口金は、押し出される本体部材8とクリンチ部材10とを一体にして、帯状部材2の断面形状にする機能を備えている。この製造装置12は一対の押出装置14を備えているが、この一対の押出装置14は、一体にされて一台の押出装置にされてもよい。また、製造装置12は、一対の押出装置14のうちの一方のみのを備えていてもよい。
それぞれの反転補助装置16は、押出装置14と搬送装置20との間に位置している。この反転補助装置16は、ヘッド24及び一対の補助ローラー26を備えている。一対の補助ローラー26は、ヘッド24に支持されている。一対の補助ローラー26は、上下方向に並べて配置されている。それぞれの補助ローラー26は、前後方向を回転軸にして、回転可能にされている。
位置型替装置18は、一対の反転補助装置16を支持している。位置型替装置18は、ガイドレール28と、図示されない駆動部とを備えている。この駆動部として、例えばシリンダーが用いられる。このガイドレール28は、左右方向に延びている。シリンダーによって、それぞれの反転補助装置16は、ガイドレール28に沿って移動可能にされている。図示されないが、位置型替装置18は、一対の反転補助装置16を、稼働位置と退避位置との間で位置変更する機能を備えている。反転補助装置16は、押出装置14の下方から左右方向にずれた退避位置に移動しうる。この退避位置では、一対の補助ローラー26は、押出装置14から送り出される帯状部材2から離れている。
図2では、一対の反転補助装置16は、稼働位置にある。この稼働位置では、反転補助装置16は、押出装置14と搬送装置20との間に位置している。反転補助装置16は、押出装置14の下方に位置している。一対の補助ローラー26は、押出装置14の図示されない口金の下方に位置している。言い換えると、一対の補助ローラー26は、帯状部材2の送り方向に配置されている。
搬送装置20は、ガイドローラー30と、送りローラー32と、図示されない駆動部としてのモータを備えている。ガイドローラー30は、押出装置14の下方に位置している。ガイドローラー30は左右方向を回転軸にして回転しうる。ガイドローラー30は、帯状部材2を送りローラー32に案内する機能を備えている。送りローラー32は、モータの駆動によって、帯状部材2を後工程に向かって送る機能を備えている。この送りローラー32に代えて、ベルトコンベアーが用いられてもよい。ベルトコンベアーによって、帯状部材2が後工程に向かって送られてもよい。
位置検知センサー22は、稼働位置にある反転補助装置16を検知する機能を備えている。この位置検知センサー22としては、例えば、近接センサーが使用される。この位置検知センサーとして、近接センサーの様に渦電流で検知するセンサーの他、光で検知するセンサーやリミットスイッチ等が使用されてもよい。この位置検知センサー22は、反転補助装置16が稼働位置にあるか否かを検知できればよく、特に限定されない。この位置検知センサー22は、反転補助装置16の検知に代えて、位置型替装置18のシリンダーロッドの位置検知をしてもよい。
図示されないが、4つの回転検知センサーは、補助ローラー26の回転向きを検知する機能を備えている。それぞれの回転検知センサーは、それぞれ対応する補助ローラー26の回転向きを検知する機能を備えている。この回転検知センサーとして、例えば、過電流で検知するセンサーや光で検知するセンサー等が使用される。この回転検知センサーは、補助ローラー26の回転向きを検知できればよく、非接触式でも接触式でもよく、特に限定されない。
図示されないが、制御装置は、押出装置14、搬送装置20、位置検知センサー22及び回転検知センサーの稼働及び停止を制御する。制御装置は、位置検知センサー22及び回転検知センサーの検知信号を受信する機能を備えている。制御装置は、帯状部材2の品種と帯状部材2の表裏の反転の要否を記憶する機能を備えている。制御装置は、帯状部材2の表裏の反転の要否と、位置検知センサー22の検知信号との組み合わせの適否を判定する機能を備えている。更に、制御装置は、回転検知センサーの検知信号から、上下の補助ローラー26の回転向きが互いに逆向きか否かを判定する機能を備えている。
図3の両矢印Pは、上下に配置された補助ローラー26の間隔を表している。この間隔Pは、一方の補助ローラー26の回転中心から、他方の補助ローラー26の回転中心までの直線距離として測定される。両矢印Dは、補助ローラー26の直径を表している。この製造装置2では、上下に配置された補助ローラー26は、いずれも直径Dの外周面を備えている。
この製造装置12を用いたタイヤの製造方法が説明される。この製造方法は、帯状部材2が得られる押出工程と、帯状部材2が切断されてサイドウォール部材6が得られる切断工程と、このサイドウォール部材6を含む多数の部材が貼り合わされてローカバーが成形される予備成形工程と、このローカバーが金型で加硫される加硫工程とを備えている。この加硫工程では、このローカバーからタイヤが得られる。
ここでは、SOT構造のタイヤの押出工程と切断工程とが説明される。この押出工程では、作業者が製造装置12の制御装置に、帯状部材2の品種を入力する。この帯状部材2は、SOT構造のタイヤに使用される。作業者が、位置型替装置18によって、反転補助装置16を、図2の稼働位置に移動させる。位置検知センサー22は、反転補助装置16の検知信号を制御装置に送信する。制御装置は、この検知信号を受信する。制御装置は、検知信号を受信後に、押出装置14を稼働する。押出装置14から、帯状部材2が下方に向かって押し出される。この帯状部材2は、押出装置14から、表裏を前後方向に向けて押し出される。
作業者は、押し出された帯状部材2を上方の補助ローラー26の外周面に沿わせる。帯状部材2は、その表裏が90°回転させられる。このとき、帯状部材2の表裏は左右方向に面している。作業者は、帯状部材2を一対の補助ローラー26の間を通す。作業者は、更に、帯状部材2を下方の補助ローラー26の外周面に沿わせる。作業者は、更に、帯状部材2をガイドローラー30の外周面に沿わせる。帯状部材2は、その表裏が更に90°回転させられている。このとき、帯状部材2の表裏は前後方向に面している。この様にして、押出装置14からガイドローラー30までの間で、帯状部材2の表裏は前後方向において逆向きにされる。作業者は、更に、ガイドローラー30の外周面に沿って、帯状部材2の送り方向を前後方向前向きにして、送りローラー32に沿わせる。このとき、帯状部材2の表裏は上下方向に面している。帯状部材2は、送りローラー32によって、切断工程に送られる。この帯状部材2は、切断工程に送られる前に、リールに捲き取られてよい。捲き取られた帯状部材が切断工程に送られてもよい。
切断工程では、図1に示される様に、帯状部材2が所定の長さに切断される。帯状部材2からサイドウォール部材6が得られる。このサイドウォール部材6では、表面6aは下方に面しており、裏面6bは上方に面している。この姿勢で、サイドウォール部材6は、予備成形工程に送られる。
図4(a)には、予備成形工程におけるサイドウォール部材6の姿勢が示されている。予備成形工程では、一対のサイドウォール部材6が他の部材と共に、図示されないドラム外周面に巻回される。図4(a)において、上方が半径方向外向きであり、下方が半径方向内向きであり、左右方向が軸方向である。一対のサイドウォール部材6は、図4(a)に示されるより広い間隔を軸方向に空けて巻回されている。それぞれのサイドウォール部材6は、裏面6bを外周面とし、表面6aを内周面にして円筒形状にされる。サイドウォール部材6は、クリンチ部材10を軸方向内側に位置させて、本体部材8を軸方向外側に位置させている。一対のサイドウォール部材の軸方向内側で図示されないカーカスプライ部材がトロイド状に拡径される。拡径されたカーカスプライ部材の半径方向外側に、図示されないトレッド部材が載置される。トレッド部材が載置された後に、一対のクリンチ部材10を半径方向内側にして、一対の本体部材8を半径方向外向きに起こして、カーカスプライ部材の軸方向外側に張り合わされる。このとき、本体部材8の半径方向外端部が、トレッド部材の軸方向端部の上に積層される。このサイドウォール部材6の表面6aは、ローカバーの軸方向外側面を形成する。このローカバーは加硫工程に送られる。
加硫工程では、ローカバーが金型に投入されて、加硫される。ローカバーが加硫されて、タイヤが得られる。この加硫工程を経て、本体部材8はタイヤのサイドウォールを形成する。この加硫工程を経て、クリンチ部材10はタイヤのクリンチを形成する。同様に、図示されないトレッド部材はトレッドを形成し、カーカスプライ部材はカーカスを形成する。この様にして、タイヤが形成される。
次に、この製造装置12を用いたTOS構造のタイヤの製造方法が説明される。押出工程では、作業者が製造装置12の制御装置に、帯状部材2の品種を入力する。この帯状部材2は、TOS構造のタイヤに使用される。作業者は、位置型替装置18によって、反転補助装置16を退避位置に移動させる。位置検知センサー22は、反転補助装置16を検知しない。制御装置は、位置検知センサー22が反転補助装置16を検知していないことを確認する。制御装置は、押出装置14を稼働する。押出装置14から、帯状部材2が下方に向かって押し出される。この帯状部材2は、押出装置14から、表裏を前後方向に向けて押し出される。
作業者は、ガイドローラー30の外周面に沿って、帯状部材2の送り方向を前後方向前向きにして、送りローラー32に沿わせる。このとき、帯状部材2の表裏は上下方向に面する。帯状部材2は、送りローラー32によって、切断工程に送られる。
切断工程では、帯状部材2が所定の長さに切断される。帯状部材2からサイドウォール部材6が得られる。このサイドウォール部材6では、図1と逆向きに、表面6aは上方に面して裏面6bは下方に面している。TOS構造のタイヤでは、SOT構造のタイヤと、サイドウォール部材6の表裏の向きが逆向きにされている。この姿勢で、サイドウォール部材6は、予備成形工程に送られる。
図4(b)には、予備成形工程におけるサイドウォール部材6の姿勢が示されている。一対のサイドウォール部材6が、図示されないドラムの外周面に円筒状に巻回される。図4(b)において、上方が半径方向外向きであり、下方が半径方向内向きであり、左右方向が軸方向である。一対のサイドウォール部材6は、図4(b)に示されるより広い間隔を軸方向に空けて巻回されている。このサイドウォール部材6では、表面6aは外周面にされ、裏面6bは内周面にされる。サイドウォール部材6は、それぞれクリンチ部材10を軸方向外側に位置させて、本体部材8を軸方向内側に位置させている。一対のサイドウォール部材の軸方向内側で図示されないカーカスプライ部材がトロイド状に拡径される。このカーカスプライ部材の拡径に伴って、一対のクリンチ部材10は半径方向内側にされ、一対の本体部材8は半径方向外向きに起こされる。一対のサイドウォール部材6は、拡径されたカーカスプライ部材の軸方向外側に配置される。その後に、図示されないトレッド部材が載置される。このとき、トレッド部材の軸方向端部が、本体部材8の半径方向外端部の上に積層される。このサイドウォール部材6の表面6aは、ローカバーの軸方向外側面を形成する。このローカバーは加硫工程に送られる。
加硫工程では、SOT構造のタイヤの製造方法と同様にして、ローカバーからタイヤが得られる。
この図4(a)及び図4(b)に示される様に、SOT構造のタイヤと、TOS構造のタイヤとでは、ドラムに巻かれるサイドウォール部材6の表裏の向きは逆向きになっている。ここでは、SOT構造において帯状部材2の表裏が反転され、TOS構造において帯状部材2の表裏が反転されなかったが、これに限られない。SOT構造において帯状部材2の表裏が反転されず、TOS構造において帯状部材2の表裏が反転されてもよい。
この製造装置12は、反転補助装置16を備えている。この反転補助装置16は、2本の補助ローラー26の間を通して、帯状部材2の表裏を反転させている。この帯状部材2には、この反転を元に戻そうとする力が作用する。この反転補助装置16では、上方の補助ローラー26において帯状部材2が元に戻ろうとすることを、下方の補助ローラー26によって抑制している。一方で、下方の補助ローラー26において帯状部材2が元に戻ろうとすることを、上方の補助ローラー26によって抑制している。この反転補助装置16は、反転した帯状部材2が元に戻ることを抑制している。
この製造装置2では、補助ローラー26の回転軸と帯状部材2の送り方向とが直交している。更に、補助ローラー26の回転軸と帯状部材2の幅方向とが直交している。これらの直交は、帯状部材2の表裏を反転させる際に、帯状部材2を補助ローラー26に沿わせて安定的に送れる程度の交差角度であれば足りる。本発明でいう直交は、厳密に90°で交差することに限られない。この観点から、本発明でいう直交には、80°を越え100°未満の交差角度が含まれる。
搬送装置20によって、後工程に向かって引っ張られる帯状部材2では、この反転を元に戻そうとする長手方向の張力が作用する。この反転補助装置16は、この様な帯状部材2の反転が元に戻ることを抑制できる。この反転補助装置16は、搬送装置20によって長手方向に引っ張られる帯状部材2の反転に、適している。
また、幅の狭い帯状部材2では、反転が元に戻り易い。この反転補助装置16は、比較的に幅の狭い帯状部材2の反転に特に適している。この反転補助装置16は、幅が150mm以下の帯状部材2の反転に、特に適している。この反転補助装置16は、幅が100mm以上の帯状部材2であれば、反転を十分に維持しうる。
直径Dが大きい補助ローラー26は、反転される帯状部材2に局所的な力が作用することを抑制しうる。この観点から、この直径Dは、好ましくは20mm以上であり、更に好ましくは25mm以上であり、特に好ましくは30mm以上である。一方で、直径Dが小さい補助ローラー26は反転補助装置16の小型化に寄与する。小型の反転補助装置16は、押出装置14と搬送装置20との狭い空間にも配置することができる。この観点から、この直径Dは、好ましくは60mm以下であり、更に好ましくは50mm以下であり、特に好ましくは40mm以下である。
間隔Pが大きい補助ローラー26は、反転される帯状部材2に与える負荷を抑制しうる。この観点から、この間隔Pは、好ましくは100mm以上であり、更に好ましくは150mm以上であり、特に好ましくは200mm以上である。一方で、間隔Pが小さい補助ローラー26は反転補助装置16の小型化に寄与する。この観点から、この間隔Pは、好ましくは300mm以下であり、更に好ましくは250mm以下である。
反転補助装置16は稼働位置と退避位置との間で移動可能にされている。この製造装置2は、帯状部材2を反転させない場合にも、反転補助装置16が邪魔にならない。また、位置型替装置18によって、反転補助装置16が移動させられるので、反転させる帯状部材2の生産と反転させない帯状部材2の生産との型替が、容易にされている。この製造装置12は、多品種の混流生産に適している。
この製造装置12では、位置検知センサー22が反転補助装置16が稼働位置にあるか否かを検知している。制御装置が位置検知センサー22の検知信号を受信している。これにより、反転補助装置16が、稼働位置にあるか否かが確実に確認されている。この位置検知センサー22は、反転させる帯状部材2の生産と反転させない帯状部材2の生産との型替ミスの防止に寄与する。
この製造装置12では、更に、制御装置は帯状部材2の反転の要否の情報を記憶する機能を備えている。制御装置は、この反転の要否の情報と、反転補助装置16が稼働位置にあるか否かの検知信号との整合性を判定する機能を備えている。この制御装置は、反転させる帯状部材2の生産と反転させない帯状部材2の生産との型替ミスの防止に寄与する。更に、制御装置は、この整合性がないと判定したときに、押出装置14を停止させる機能を備えている。これにより、この制御装置は、帯状部材2の反転の要否を誤って、帯状部材2を生産することが防止されている。
この製造装置12では、回転検知センサーが補助ローラー26の回転向きを検知している。制御装置が、回転検知センサーから補助ローラー26の回転向きの検知信号を受信している。これにより、反転される帯状部材2が補助ローラー26に沿って送られているか否かが確認されている。
この制御装置は、上下2本の補助ローラー26の回転向きが互いに逆向きか否かを判定する機能を備えている。この回転向きを判定することで、帯状部材2が、上下2本の補助ローラー26の間を正しく通されていることが確認されている。この制御装置は、反転補助装置16での、帯状部材2の案内ミスの防止に寄与する。更に、制御装置は、上下2本の補助ローラー26の回転向きが逆向きでないと判定したときに上記押出装置を停止させる機能を備えている。これにより、この制御装置は、帯状部材2の反転を誤って、帯状部材2を生産することを抑制しうる。
押出装置14から押し出された直後の帯状部材2の温度は、比較的に高温である。この帯状部材2は、冷却された後に比べて、軟らかい。この反転補助装置16は、この帯状部材2を反転させている。押し出された直後の帯状部材2を反転させることによって、帯状部材2が損傷することが抑制されている。この反転装置16は、帯状部材2の品質の安定に寄与する。また、この帯状部材2の反転は比較的容易にできる。この反転補助装置16は、反転させる帯状部材2の生産が容易にされている。
タイヤの生産ラインでは、1台の押出装置14に対して、数十台の予備成形装置で、タイヤが生産される。帯状部材2を予備成形工程において反転させる場合、一台の押出装置14に対して、数十台の反転補助装置が必要となる。この製造装置2は、反転補助装置14の台数を最小限に抑制しうる。
このサイドウォール部材は本体部材8とクリンチ部材10とが一体にされている。押出装置14は、本体部材押出機とクリンチ部材押出機とを備えている。この様に組成の異なるゴム部材が一体にされた帯状部材2では、押出装置14の口金の形状を変更することで、その表裏を反転させることはできない。この製造装置12は、2種類以上の異なるゴム部材を一体にした帯状部材2の反転に特に適している。
また、単一組成のゴムからなる帯状部材2では、押出装置14の口金の形状を変更することで反転させることはできる。しかしながら、押出機14の口金の型替は、時間と工数を要する。これに対して、この製造装置2では、反転補助装置16を用いて、容易に且つ確実に、帯状部材2を反転させることができる。この製造装置12は、帯状部材2の生産性に優れている。
この製造装置12では、制御装置が、位置型替装置18を制御してもよい。制御装置が記憶した帯状部材2の反転の要否の情報に基づいて、位置型替装置18によって、反転補助装置16を稼働位置と退避位置とに移動させてもよい。これにより、作業者が帯状部材2の反転の要否を誤ることが防止されうる。
ここでは、サイドウォール部材の帯状部材を例に説明がされたが、この製造装置12は、押出成形される帯状部材であって、後工程において表裏を反転させて使用される部材に広く適用されうる。
2・・・帯状部材
6・・・サイドウォール部材
8・・・本体部材
10・・・クリンチ部材
12・・・製造装置
14・・・押出装置
16・・・反転補助装置
18・・・位置型替装置
20・・・搬送装置
22・・・位置検知センサー
24・・・ヘッド
26・・・補助ローラー
28・・・ガイドレール
30・・・ガイドローラー
32・・・送りローラー

Claims (8)

  1. 未加硫ゴムの帯状部材を押し出し成形する押出装置と、上記帯状部材を搬送する搬送装置と、上記押出装置と上記搬送装置との間で上記帯状部材の表裏の反転を補助する反転補助装置とを備えており、
    上記反転補助装置が、2本の補助ローラーを備えており、この2本の補助ローラーが回転可能にされており、この2本の補助ローラーが上記帯状部材の送り方向に間隔を空けて配置されており、上記2本の補助ローラーの回転軸が上記帯状部材の送り方向に直交して且つ帯状部材の幅方向に直交している帯状部材の製造装置。
  2. 上記反転補助装置が、上記押出装置と上記搬送装置との間で上記帯状部材の反転を補助する稼働位置と、上記押出装置と上記搬送装置との間で搬送される上記帯状部材から離れる退避位置との間で移動可能にされている請求項1に記載の製造装置。
  3. 制御装置と位置検知センサーとを備えており、
    上記制御装置が、上記位置検知センサーから上記反転補助装置が稼働位置にあるか否かの検知信号を受信する機能を備えている請求項2に記載の製造装置。
  4. 上記制御装置が上記押出装置を制御する機能を備えており、
    上記制御装置が、
    上記帯状部材の反転の要否を記憶する機能と、
    上記帯状部材の反転の要否と上記反転補助装置が稼働位置にあるか否かの検知信号との整合性を判定する機能と、
    上記整合性がないと判定したときに上記押出装置を停止させる機能と
    を備えている請求項3に記載の製造装置。
  5. 制御装置と、上記2本の補助ローラーのそれぞれの回転向きを検知する回転検知センサーとを備えており、
    上記制御装置が、上記回転検知センサーから2本の補助ローラーの回転向きの検知信号を受信する機能を備えている請求項1から4のいずれかに記載の製造装置。
  6. 上記制御装置が上記押出装置を制御する機能を備えており、
    上記制御装置が、
    上記2本の補助ローラーの回転向きの検知信号から上記2本の補助ローラーの回転向きが互いに逆向きか否かを判定する機能と、
    上記2本の補助ローラーの回転向きが互いに逆向きでないと判定したときに上記押出装置を停止させる機能と
    を備えている請求項5に記載の製造装置。
  7. 未加硫ゴムからなる帯状部材が押し出される押出工程と、上記帯状部材が切断されてサイドウォール部材が得られる切断工程とを備えており、
    上記押出工程において、上記帯状部材を押し出す押出装置と、上記帯状部材を搬送する搬送装置と、上記押出装置と上記搬送装置との間で上記帯状部材の表裏の反転を補助する反転補助装置とが準備されており、
    上記反転補助装置が、2本の補助ローラーを備えており、この2本の補助ローラーが回転可能にされており、この2本の補助ローラーが上記帯状部材の送り方向に間隔を空けて配置されており、上記2本の補助ローラーの回転軸が上記帯状部材の送り方向に直交して且つ帯状部材の幅方向に直交しており、
    上記押出工程において、上記帯状部材が上記2本の補助ローラーの間を通されており、上記帯状部材の表裏が上記押出装置と上記搬送装置との間で反転させられているサイドウォール部材の製造方法。
  8. 上記サイドウォール部材が加硫されてサイドウォールを形成する本体部材と加硫されてクリンチを構成するクリンチ部材とからなっている請求項7に記載の製造方法。
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