JP2017226112A - 生タイヤの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドラム上に巻き付けられたゴム部材の始端部と終端部との接合部の製造不良の発生を抑制し得る生タイヤの製造方法を提供する。【解決手段】帯状の未加硫ゴムからなるゴム部材2を、ドラム3上に巻き付けて環状に形成する生タイヤの製造方法である。ゴム部材2の厚さtを測定する測定工程S3と、ゴム部材2を、一定の長さL1に切断する切断工程S4と、ゴム部材2を、ドラム3上に巻き付ける巻付工程S5と、ゴム部材2を、環状に接合する接合工程S6とを含んでいる。切断されたゴム部材2は、ドラム3に巻き付け始める始端部2aと、ドラム2上で始端部2aに重なる終端部2bとを有している。始端部2aと終端部2bとは、ゴム部材2の厚さ方向に対して傾斜する切断面2Aを有している。切断工程S4では、切断面2Aの厚さ方向に対する傾斜角度θ1を、測定工程S3で測定されたゴム部材2の厚さtの測定値に応じて、変動させている。【選択図】図3
Description
本発明は、未加硫ゴムからなるゴム部材を、ドラム上に巻き付けて環状に形成する生タイヤの製造方法に関する。
一般的に、空気入りタイヤは、未加硫状態の生タイヤを形成し、当該生タイヤを加硫成型することで製造されている。従来、生タイヤは、帯状の未加硫ゴムからなるゴム部材が、所定の長さに切断され、円筒状のドラム上に直接的又は間接的に巻き付けられて形成されている。ゴム部材を所定の長さに切断したときの切断面は、ドラム上に巻き付け始める始端部と、ドラム上に巻き付けられた際に始端部に重なる終端部とに形成されている。そして、生タイヤは、ドラム上でこの始端部と終端部とが接合されて、環状に形成されている。
始端部と終端部とが重なる接合部において、重なり量が小さいと、接合面積が低下し、接合部が破損するおそれがある。一方、接合部において、上記重なり量が大きいと、加硫成型後のタイヤ表面に隆起部が生じ、タイヤの重量バランスやタイヤ外観が悪化するおそれがある。
例えば、下記特許文献1は、帯状のゴム部材を、長さ方向に対して所定の角度で切断することで、始端部と終端部との接合部の製造不良の発生率を低減する生タイヤの製造方法を提案している。
上記特許文献1の生タイヤの製造方法は、ゴム部材を、厚さ方向に対して一定の角度で傾けて切断していた。このため、例えば、ゴム部材の厚さが幅方向で異なるような、いわゆるプロファイル付きのゴム部材である場合、ゴム部材の切断面において、厚さの小さい部分では、接合部の重なり量が小さくなり、厚さの大きい部分では、接合部の重なり量が大きくなっていた。したがって、特許文献1の生タイヤの製造方法は、依然として製造不良が散発するという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、予め測定されたゴム部材の厚さに応じてゴム部材の切断面の傾斜角度を変動させることを基本として、ドラム上に巻き付けられたゴム部材の始端部と終端部との接合部の製造不良の発生を抑制し得る生タイヤの製造方法を提供することを主たる目的としている。
本発明は、帯状の未加硫ゴムからなるゴム部材を、ドラム上に巻き付けて環状に形成する生タイヤの製造方法であって、前記ゴム部材の厚さtを測定する測定工程と、前記ゴム部材を、一定の長さL1に切断する切断工程と、前記ゴム部材を、前記ドラム上に巻き付ける巻付工程と、前記ゴム部材を、環状に接合する接合工程とを含み、切断された前記ゴム部材は、前記ドラムに巻き付け始める始端部と、前記ドラム上で前記始端部に重なる終端部とを有し、前記始端部と前記終端部とは、前記ゴム部材の厚さ方向に対して傾斜する切断面を有し、前記切断工程では、前記切断面の厚さ方向に対する傾斜角度θ1を、前記測定工程で測定された前記ゴム部材の前記厚さtの測定値に応じて、変動させることを特徴とする。
本発明に係る生タイヤの製造方法において、前記ゴム部材の前記厚さtは、幅方向において一定ではないのが望ましい。
本発明に係る生タイヤの製造方法において、前記始端部及び前記終端部の前記切断面に沿った厚さ方向の長さL2は、前記ゴム部材の幅方向において、略一定であるのが望ましい。
本発明に係る生タイヤの製造方法において、前記ゴム部材の前記厚さtが大きい程、前記切断面の前記傾斜角度θ1が小さいのが望ましい。
本発明に係る生タイヤの製造方法において、前記切断面の前記傾斜角度θ1は、10〜45度であるのが望ましい。
本発明に係る生タイヤの製造方法において、前記ゴム部材の幅方向において、前記始端部及び前記終端部は、前記ゴム部材の長さ方向に対して、70〜85度のカット角度θ2を有するのが望ましい。
本発明に係る生タイヤの製造方法において、前記ゴム部材は、サイドウォールゴムであるのが望ましい。
本発明に係る生タイヤの製造方法において、前記測定工程は、ゲージセンサにより前記ゴム部材の前記厚さtを測定するのが望ましい。
本発明に係る生タイヤの製造方法において、前記切断工程は、前記始端部及び前記終端部を、超音波振動させたワイヤで切断するのが望ましい。
本発明に係る生タイヤの製造方法において、前記切断工程は、前記測定工程で測定された前記ゴム部材の前記厚さtの測定値に応じて、前記ワイヤの角度を変動させるのが望ましい。
本発明の生タイヤの製造方法では、ゴム部材の厚さtを測定する測定工程を含んでいる。このような測定工程は、切断するゴム部材の厚さを正確に測定することができる。
本発明の生タイヤの製造方法では、ゴム部材を、一定の長さに切断する切断工程を含んでいる。この切断工程では、切断面の厚さ方向に対する傾斜角度θ1を、測定工程で測定されたゴム部材の厚さtの測定値に応じて、変動させている。
このような切断工程は、測定されたゴム部材の厚さtに適した傾斜角度θ1で、ゴム部材を切断することができる。また、本発明の切断工程では、例えば、幅方向において厚さtが一定ではないといった複雑な形状のゴム部材であっても、それぞれの部分に適した傾斜角度θ1でゴム部材を切断することができる。このため、本発明の生タイヤの製造方法は、ゴム部材の始端部と終端部との接合部において、その重なり量を略均一にすることができ、接合部の製造不良の発生を抑制することができる。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の生タイヤの製造方法に用いられる生タイヤ製造装置1を示す模式図である。図1に示されるように、本実施形態の生タイヤ製造装置1は、帯状の未加硫ゴムからなるゴム部材2を、ドラム3上に巻き付けて環状に形成するためのものである。生タイヤ製造装置1は、ゴム部材2を移送する移送装置5と、ゴム部材2を一定の長さL1に切断する切断装置4と、ゴム部材2を巻き付けるドラム3とを含んでいる。
図1は、本実施形態の生タイヤの製造方法に用いられる生タイヤ製造装置1を示す模式図である。図1に示されるように、本実施形態の生タイヤ製造装置1は、帯状の未加硫ゴムからなるゴム部材2を、ドラム3上に巻き付けて環状に形成するためのものである。生タイヤ製造装置1は、ゴム部材2を移送する移送装置5と、ゴム部材2を一定の長さL1に切断する切断装置4と、ゴム部材2を巻き付けるドラム3とを含んでいる。
ゴム部材2は、一定の長さL1に切断され、ドラム3上に、直接的又は間接的に一周巻きされるのが望ましい。このため、ゴム部材2の一定の長さL1は、ドラム3の外周長さに等しいかやや大きい程度の長さであるのが望ましい。
本実施形態では、切断されたゴム部材2は、ドラム3に巻き付け始める始端部2aと、ドラム3上で始端部2aに重なる終端部2bとを有している。始端部2aと終端部2bとは、ゴム部材2の厚さ方向に対して傾斜する切断面2Aを有しているのが望ましい。このような切断面2Aは、始端部2aと終端部2bとの接合部10(図5に示す)の破損を抑制することができる。
ゴム部材2は、例えば、サイドウォールゴム、トレッドゴム及びチェーファゴム(ビードゴム)等である。このようなゴム部材2は、その種類に応じて、ゴム組成、断面形状及び寸法等が相違している。本実施形態では、ゴム部材2の厚さtは、幅方向において一定ではないものも含んでいる。このようなゴム部材2は、任意のプロファイルを有することができる。
移送装置5は、ゴム押出機(図示省略)等によって押出成形される所定断面形状の長尺帯状のゴム部材2を、切断装置4へ移送するのが望ましい。移送装置5は、例えば、コンベア9を含んでいる。このようなコンベア9は、ゴム部材2の移送又は停止を、自在に制御することができる。
本実施形態の切断装置4は、ゴム部材2を切断するワイヤ6と、切断時にゴム部材2を支持する受け台7と、ゴム部材2の厚さtを測定するセンサ8とを含んでいる。
ワイヤ6は、超音波振動させ、かつ、ゴム部材2の幅方向に移動させることで、ゴム部材2を切断するのが望ましい。ワイヤ6は、例えば、ゴム部材2の幅方向に沿って移動中に、その角度を自由に変動させることができる。このため、ワイヤ6は、例えば、幅方向において厚さtが一定ではないといった複雑な形状のゴム部材2であっても、それぞれの部分に適した傾斜角度θ1(図3に示す)でゴム部材2を切断することができる。
受け台7は、フレーム(図示省略)により固定されているのが望ましい。受け台7は、例えば、ゴム部材2の種類や後述するカット角度θ2(図3に示す)等に応じて、複数の受け台7の中から適したものに交換され得る。受け台7は、その形状を調節可能に構成し、ゴム部材2の種類やカット角度θ2等に応じて、形状が調節されてもよい。
センサ8は、例えば、接触式のゲージセンサ8Aである。このようなゲージセンサ8Aは、ゴム部材2の厚さtを正確に測定することができ、測定に要するコストも低減できる。センサ8は、例えば、非接触式のレーザセンサ等であってもよい。
ドラム3は、略円筒状であるのが望ましい。ドラム3は、軸芯回りに回動可能であり、その外周にゴム部材2が直接的に巻き付けられ得る。ドラム3は、例えば、その外周にカーカスプライ(図示省略)等を巻きつけた上で、ゴム部材2が間接的に巻き付けられてもよい。
次に、図1を参酌しつつ、上述の生タイヤ製造装置1を用いた生タイヤの製造方法が説明される。図2は、本実施形態の生タイヤの製造方法のフローチャートである。図2に示されるように、本実施形態の生タイヤの製造方法では、まず、ゴム部材2を押出成形する押出工程S1が行われる。押出工程S1は、従来周知のゴム押出機等によって行われるのが望ましい。押出工程S1では、例えば、所定断面形状を有する長尺帯状のゴム部材2が成形されている。
本実施形態の生タイヤの製造方法では、次に、長尺帯状のゴム部材2を切断装置4へ移送する移送工程S2が行われる。移送工程S2は、移送装置5のコンベア9により行われるのが望ましい。移送工程S2では、例えば、ゴム押出機からゴム部材2が押し出される速度及びゴム部材2がドラム3上に巻き付けられる巻付速度に同調する速度で、移送されている。
本実施形態の生タイヤの製造方法では、次に、ゴム部材2の厚さtを測定する測定工程S3が行われる。測定工程S3は、例えば、センサ8をゴム部材2の幅方向に移動させて、ゴム部材2の幅方向の複数個所の厚さtを測定している。測定工程S3は、例えば、センサ8でゴム部材2の厚さtを測定しながら、センサ8をゴム部材2の幅方向に移動させることにより、ゴム部材2の幅方向の厚さtを連続的に測定することができる。
本実施形態の測定工程S3は、ゲージセンサ8Aによりゴム部材2の厚さtを測定している。このような測定工程S3は、切断するゴム部材2の厚さを正確に測定することができ、測定に要するコストも低減できる。
本実施形態の生タイヤの製造方法では、次に、ゴム部材2を、一定の長さL1に切断する切断工程S4が行われる。切断工程S4は、長尺帯状のゴム部材2に対し、超音波振動させたワイヤ6をゴム部材2の幅方向に移動させることで切断するのが望ましい。
図3は、切断工程S4を示す概念図である。図3に示されるように、本実施形態では、ゴム部材2の厚さtは、幅方向において一定ではなく、一方側の厚さtが小さく、他方側の厚さtが大きいゴム部材2が例示されている。このようなゴム部材2の厚さtは、測定工程S3で測定される測定値ta,tbとして取得されるのが望ましい。
図4は、ゴム部材2の始端部2a及び終端部2bの側面図であり、(a)はゴム部材2の厚さtの小さい側面、(b)はゴム部材2の厚さtの大きい側面である。なお、図3では、始端部2aのみが示されているが、切断前及び切断中においては、図4に示されるように、先のゴム部材2の終端部2bと、後のゴム部材2の始端部2aとが連結している。
図3及び図4に示されるように、本実施形態の切断工程S4では、切断面2Aの厚さ方向に対する傾斜角度θ1を、測定工程S3で測定されたゴム部材2の厚さtの測定値ta,tbに応じて、変動させている。切断面2Aは、ゴム部材2の厚さtが小さい側面の傾斜角度θ1aが大きく、ゴム部材2の厚さtが大きい側面の傾斜角度θ1bが小さくなるように切断されているのが望ましい。すなわち、ゴム部材2の厚さtが大きい程、切断面2Aの傾斜角度θ1が小さいのが望ましい。
このような切断工程S4は、測定されたゴム部材2の厚さtに適した傾斜角度θ1で、ゴム部材2を切断することができる。また、切断工程S4では、例えば、幅方向において厚さtが一定ではないといった複雑な形状のゴム部材2であっても、それぞれの部分に適した傾斜角度θ1でゴム部材2を切断することができる。
始端部2a及び終端部2bの切断面2Aに沿った厚さ方向の長さL2は、ゴム部材2の幅方向において、ゴム部材2の厚さtに係らず、略一定であるのが望ましい。すなわち、切断面2Aの傾斜角度θ1は、上記長さL2が略一定のなるように決定されるのが望ましい。このような切断面2Aは、後述するように、始端部2aと終端部2bとの重なり量を略均一にすることができ、始端部2aと終端部2bとの接合部10(図5に示す)の製造不良の発生を抑制することができる。
切断面2Aの傾斜角度θ1は、好ましくは、10〜45度である。傾斜角度θ1が10度より小さいと、後述するように、接合部10(図5に示す)の重なり量が小さくなり、接合部10が破損するおそれがある。傾斜角度θ1が45度より大きいと、切断面2Aに沿った厚さ方向の長さL2が大きくなり、滑らかな切断面2Aが形成できないおそれがある。
図3に示されるように、本実施形態の切断工程S4は、始端部2a及び終端部2bを、超音波振動させたワイヤ6で切断している。また、切断工程S4は、測定工程S3で測定されたゴム部材2の厚さtの測定値ta,tbに応じて、ワイヤ6の角度を変動させつつ、ワイヤ6をゴム部材2の幅方向に移動させるのが望ましい。このとき、ワイヤ6は、ゴム部材2の長さ方向に対して、所定のカット角度θ2でゴム部材2の幅方向に移動させるのが望ましい。このようなワイヤ6は、ゴム部材2をスムーズに切断することができる。
カット角度θ2は、好ましくは、70〜85度である。カット角度θ2が70度より小さいと、切断長さが大きくなり、ワイヤ6の耐久性が低下するおそれがある。カット角度θ2が85度より大きいと、接合部10(図5に示す)において、加硫成型後にタイヤ表面に隆起部が生じ、タイヤの重量バランスやタイヤ外観が悪化するおそれがある。このため、ゴム部材2の幅方向において、始端部2a及び終端部2bは、ゴム部材2の長さ方向に対して、70〜85度のカット角度θ2を有している。
図2に示されるように、本実施形態の生タイヤの製造方法では、次に、ゴム部材2を、ドラム3上に巻き付ける巻付工程S5が行われる。巻付工程S5は、ゴム部材2の始端部2aから順次ドラム3に巻き付けているのが望ましい。本実施形態の巻付工程S5は、終端部2bの切断前に開始されている。
本実施形態の生タイヤの製造方法では、次に、ゴム部材2を、環状に接合する接合工程S6が行われる。接合工程S6では、ゴム部材2の始端部2aと終端部2bとが重ね合わせられ、接合部10(図5に示す)を形成している。
図5は、ゴム部材2の接合部10を示す斜視図である。図5に示されるように、本実施形態の接合部10は、ゴム部材2の幅方向において、始端部2aと終端部2bとの重なり量を略均一にすることができる。このため、本実施形態のゴム部材2は、ゴム部材2の種類に応じて、幅方向の全域において、適切な重なり量を確保することができ、接合部の製造不良の発生を抑制することができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
図1に示す生タイヤ製造装置を用い、タイヤサイズ205/60R16の乗用車用の生タイヤが、本発明の製造方法に基づき成形された。比較例として、切断面の傾斜角度が一定の生タイヤが成形された。各供試タイヤにおいて、サイドウォールゴムにおける接合部の製造不良発生率が測定された。各供試タイヤは、切断面の傾斜角度以外、実質的に同仕様である。
<製造不良発生率>
供試タイヤが、それぞれ、100本ずつ成形され、サイドウォールゴムの接合部の破損、接合部における基準以上の隆起部の形成といった出荷基準を満たさない製造不良の発生率が測定された。結果は、百分率で示され、数値が小さい方が、製造工程における安定性に優れていることを示す。テストの結果は次のとおりである。
供試タイヤが、それぞれ、100本ずつ成形され、サイドウォールゴムの接合部の破損、接合部における基準以上の隆起部の形成といった出荷基準を満たさない製造不良の発生率が測定された。結果は、百分率で示され、数値が小さい方が、製造工程における安定性に優れていることを示す。テストの結果は次のとおりである。
実施例の製造不良発生率: 3%
比較例の製造不良発生率:17%
比較例の製造不良発生率:17%
上記に示されるように、実施例は、比較例に対し、製造不良発生率が小さく、製造工程における安定性に優れ、その結果、製造コストを低減し得ることが確認された。
2 ゴム部材
2a 始端部
2b 終端部
2A 切断面
3 ドラム
2a 始端部
2b 終端部
2A 切断面
3 ドラム
Claims (10)
- 帯状の未加硫ゴムからなるゴム部材を、ドラム上に巻き付けて環状に形成する生タイヤの製造方法であって、
前記ゴム部材の厚さtを測定する測定工程と、
前記ゴム部材を、一定の長さL1に切断する切断工程と、
前記ゴム部材を、前記ドラム上に巻き付ける巻付工程と、
前記ゴム部材を、環状に接合する接合工程とを含み、
切断された前記ゴム部材は、前記ドラムに巻き付け始める始端部と、前記ドラム上で前記始端部に重なる終端部とを有し、
前記始端部と前記終端部とは、前記ゴム部材の厚さ方向に対して傾斜する切断面を有し、
前記切断工程では、前記切断面の厚さ方向に対する傾斜角度θ1を、前記測定工程で測定された前記ゴム部材の前記厚さtの測定値に応じて、変動させることを特徴とする生タイヤの製造方法。 - 前記ゴム部材の前記厚さtは、幅方向において一定ではない請求項1に記載の生タイヤの製造方法。
- 前記始端部及び前記終端部の前記切断面に沿った厚さ方向の長さL2は、前記ゴム部材の幅方向において、略一定である請求項1又は2に記載の生タイヤの製造方法。
- 前記ゴム部材の前記厚さtが大きい程、前記切断面の前記傾斜角度θ1が小さい請求項1乃至3のいずれかに記載の生タイヤの製造方法。
- 前記切断面の前記傾斜角度θ1は、10〜45度である請求項1乃至4のいずれかに記載の生タイヤの製造方法。
- 前記ゴム部材の幅方向において、前記始端部及び前記終端部は、前記ゴム部材の長さ方向に対して、70〜85度のカット角度θ2を有する請求項1乃至5のいずれかに記載の生タイヤの製造方法。
- 前記ゴム部材は、サイドウォールゴムである請求項1乃至6のいずれかに記載の生タイヤの製造方法。
- 前記測定工程は、ゲージセンサにより前記ゴム部材の前記厚さtを測定する請求項1乃至7のいずれかに記載の生タイヤの製造方法。
- 前記切断工程は、前記始端部及び前記終端部を、超音波振動させたワイヤで切断する請求項1乃至8のいずれかに記載の生タイヤの製造方法。
- 前記切断工程は、前記測定工程で測定された前記ゴム部材の前記厚さtの測定値に応じて、前記ワイヤの角度を変動させる請求項9に記載の生タイヤの製造方法。
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CN111216388A (zh) * | 2018-11-26 | 2020-06-02 | 通伊欧轮胎株式会社 | 轮胎部件成形装置、轮胎部件的检查方法及制造方法 |
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