JP2005144719A - 耐候性に優れたガスバリア複合フイルム - Google Patents
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Abstract
【課題】初期のガスバリア性に優れ、温度、湿度、光等によっても、ガスバリア性がほとんど低下せず、特にガスバリア複合フイルムのみでJIS−C−8917の耐湿性試験、温度サイクル試験、及び温湿度サイクル試験の各試験前及び試験後の何れにおいても、酸素透過率が1.0cc/m2・24hr以下で、かつ水蒸気透過率が1.0g/m2・24hr以下であることを満足する耐候性に優れたガスバリア複合フイルムを提供する。
【解決手段】本発明は、プラスチックフイルムAの片面に、接着剤層を介して、少なくとも、SiOx薄膜層、プライマー層、プラスチックフイルムBが順次形成されたバリアフイルムが積層されているガスバリア複合フイルムにおいて、SiOx薄膜層がSiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層であること、及び接着剤層が樹脂とシランカップリング剤とからなることを特徴とする耐候性に優れたガスバリア複合フイルムである。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、プラスチックフイルムAの片面に、接着剤層を介して、少なくとも、SiOx薄膜層、プライマー層、プラスチックフイルムBが順次形成されたバリアフイルムが積層されているガスバリア複合フイルムにおいて、SiOx薄膜層がSiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層であること、及び接着剤層が樹脂とシランカップリング剤とからなることを特徴とする耐候性に優れたガスバリア複合フイルムである。
【選択図】図1
Description
本発明は、耐候性に優れたガスバリア複合フイルムに関し、詳細には各種耐候性試験前、及び試験後の何れにおいても、酸素透過率が1.0cc/m2・24hr以下で、かつ水蒸気透過率が1.0g/m2・24hr以下であることを満足するガスバリア複合フイルムであって、太陽電池用のフロントシートやバックシート、液晶ディスプレー等に使用されるプラスチック液晶セルの封止材、耐候性が必要な包装材等に使用すれば特に有益な耐候性に優れたガスバリア複合フイルムに関する。
従来から、太陽電池用のフロントシートやバックシート等に代表される、耐候性を有するガスバリア複合フイルムが知られている。
太陽電池は一般的に、フロントシート/封止材(EVAフイルムが一般的に使用されている)/発電素子/封止材(EVAフイルムが一般的に使用されている)/バックシート、からなる構成となっており、太陽電池に使用されるフロントシートやバックシートは、優れた耐候性、及びガスバリア性が必要とされる。
太陽電池は一般的に、フロントシート/封止材(EVAフイルムが一般的に使用されている)/発電素子/封止材(EVAフイルムが一般的に使用されている)/バックシート、からなる構成となっており、太陽電池に使用されるフロントシートやバックシートは、優れた耐候性、及びガスバリア性が必要とされる。
例えば、特許文献1には、封止材とバックシートが一体となった太陽電池用バックカバー材兼用封止膜が記載されており、その構成は、2枚の耐熱、耐候性フィルムを防湿フィルムを介して積層一体化してなる本体部(バックシート)と、該本体部の一方の面に設けられた接着層(封止膜)とからなっている。
そして、本体部の構成は、耐熱、耐候性フィルム/接着剤/防湿フィルム/接着剤/耐熱、耐候性フィルムとなっており、接着剤には、接着耐久性向上のために水添ポリブタジエン変性ウレタン系接着剤を使用することが記載されている。
さらに、防湿フィルムは、基材フィルム(各種樹脂フィルム)に、SiOx(x=1.7〜1.9)の蒸着膜を、防湿性及びクラック発生の点から100〜500Å(10〜50nm)、特に200〜400Å(20〜40nm)形成したものが好適であることが記載されている。
そして、本体部の構成は、耐熱、耐候性フィルム/接着剤/防湿フィルム/接着剤/耐熱、耐候性フィルムとなっており、接着剤には、接着耐久性向上のために水添ポリブタジエン変性ウレタン系接着剤を使用することが記載されている。
さらに、防湿フィルムは、基材フィルム(各種樹脂フィルム)に、SiOx(x=1.7〜1.9)の蒸着膜を、防湿性及びクラック発生の点から100〜500Å(10〜50nm)、特に200〜400Å(20〜40nm)形成したものが好適であることが記載されている。
また、特許文献2には、2枚の耐熱、耐候性フィルムを防湿フィルムを介して積層一体化してなる太陽電池用バックカバー材が記載されており、該防湿フィルムとして、基材フィルム(各種樹脂フィルム)に、アクリルウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等からなるアンカーコート層を介して、酸化ケイ素の蒸着膜を200〜400Å(20〜40nm)形成したものが好適であることが記載されている。
特開2002−26346号公報
特開2002−26343号公報
しかし、特許文献1に記載の、太陽電池用バックカバー材兼用封止膜、及び特許文献2に記載の太陽電池用バックカバー材に代表される、従来の耐候性を有するガスバリア複合フイルムは、以下に示す欠点があった。
(1)特許文献1に記載の防湿フィルムに代表されるように、防湿フィルムのガスバリア層として、SiOx(x=1.7〜1.9)の蒸着膜を使用するとともに、該防湿フィルムと耐熱、耐候性フィルムとを積層一体化するのに使用される接着剤として、ポリエステル系又はポリエーテル系等のウレタン接着剤や接着耐久性向上のために水添ポリブタジエン変性ウレタン系接着剤が使用されていたため、従来の耐候性を有するガスバリア複合フイルムは、初期のガスバリア性には優れていたが、温度、湿度、光等の影響で、経時により、防湿フィルムと耐熱、耐候性フィルム間の密着力が低下したり、ガスバリア性が低下したりした。
従って、従来のガスバリア複合フイルムを、例えばフロントシートやバックシートに使用した太陽電池は、温度、湿度、光等の影響により、経時でガスバリア複合フイルムのガスバリア性が低下して、その結果太陽電池の発電効率の低下や場合によっては発電不能となることもあった。
よって、特に過酷な耐候性試験である、結晶系太陽電池モジュールの環境試験方法及び耐久性試験方法について定めたJIS−C−8917の耐湿性試験、温度サイクル試験、及び温湿度サイクル試験をガスバリア複合フイルムのみで行ったときに、各試験前、及び試験後の何れにおいても、酸素透過率が1.0cc/m2・24hr以下で、かつ水蒸気透過率が1.0g/m2・24hr以下であることを満足するガスバリア複合フイルムは存在しなかった。
(2)また、防湿フィルムの構成、及び接着剤の種類が上記の通りであったので、従来の耐候性を有するガスバリア複合フイルムは、防湿フィルムの両面に耐熱、耐候性フィルムを積層しなければ、初期の密着性及びガスバリア性が充分とはならなかった。
(3)さらに、耐熱、耐候性フィルムを両面に積層しているので、ガスバリア複合フイルムがフレキシブル性に欠け、また軽量化が図れなかったため、より軽量化が要求されている太陽電池用フロントシートやバックシート等の用途においては使用しにくくなっており、さらには、フレキシブル性をも要求される用途にも使用が制限されていた。
(1)特許文献1に記載の防湿フィルムに代表されるように、防湿フィルムのガスバリア層として、SiOx(x=1.7〜1.9)の蒸着膜を使用するとともに、該防湿フィルムと耐熱、耐候性フィルムとを積層一体化するのに使用される接着剤として、ポリエステル系又はポリエーテル系等のウレタン接着剤や接着耐久性向上のために水添ポリブタジエン変性ウレタン系接着剤が使用されていたため、従来の耐候性を有するガスバリア複合フイルムは、初期のガスバリア性には優れていたが、温度、湿度、光等の影響で、経時により、防湿フィルムと耐熱、耐候性フィルム間の密着力が低下したり、ガスバリア性が低下したりした。
従って、従来のガスバリア複合フイルムを、例えばフロントシートやバックシートに使用した太陽電池は、温度、湿度、光等の影響により、経時でガスバリア複合フイルムのガスバリア性が低下して、その結果太陽電池の発電効率の低下や場合によっては発電不能となることもあった。
よって、特に過酷な耐候性試験である、結晶系太陽電池モジュールの環境試験方法及び耐久性試験方法について定めたJIS−C−8917の耐湿性試験、温度サイクル試験、及び温湿度サイクル試験をガスバリア複合フイルムのみで行ったときに、各試験前、及び試験後の何れにおいても、酸素透過率が1.0cc/m2・24hr以下で、かつ水蒸気透過率が1.0g/m2・24hr以下であることを満足するガスバリア複合フイルムは存在しなかった。
(2)また、防湿フィルムの構成、及び接着剤の種類が上記の通りであったので、従来の耐候性を有するガスバリア複合フイルムは、防湿フィルムの両面に耐熱、耐候性フィルムを積層しなければ、初期の密着性及びガスバリア性が充分とはならなかった。
(3)さらに、耐熱、耐候性フィルムを両面に積層しているので、ガスバリア複合フイルムがフレキシブル性に欠け、また軽量化が図れなかったため、より軽量化が要求されている太陽電池用フロントシートやバックシート等の用途においては使用しにくくなっており、さらには、フレキシブル性をも要求される用途にも使用が制限されていた。
本発明は、上記全ての欠点を除去したものであり、初期のガスバリア性に優れているとともに、温度、湿度、光等の影響によっても、経時によりガスバリア性がほとんど低下せず、特に、太陽電池モジュールとしてではなく、ガスバリア複合フイルムのみで、JIS−C−8917の耐湿性試験、温度サイクル試験、及び温湿度サイクル試験の各試験前、及び試験後の何れにおいても、酸素透過率が1.0cc/m2・24hr以下で、かつ水蒸気透過率が1.0g/m2・24hr以下であることを満足し、フレキシブル性、耐候性に優れたガスバリア複合フイルムを提供するものである。
[1]本発明は、プラスチックフイルムAの片面に、接着剤層を介して、少なくとも、SiOx薄膜層、プライマー層、プラスチックフイルムBが順次形成されたバリアフイルムが積層されているガスバリア複合フイルムにおいて、SiOx薄膜層がSiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層であること、及び接着剤層が樹脂とシランカップリング剤とからなることを特徴とする耐候性に優れたガスバリア複合フイルムである。
[2]本発明は、SiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層の厚さが、7〜25nmであり、かつシランカップリング剤が接着剤層中の樹脂固形分に対して0.5〜5重量%混入されている上記[1]記載のガスバリア複合フイルムである。
[3]本発明は、JIS−C−8917の耐湿性試験、温度サイクル試験、及び温湿度サイクル試験をガスバリア複合フイルムのみで行ったとき、各試験前、及び試験後の何れにおいても、酸素透過率が1.0cc/m2・24hr以下で、かつ水蒸気透過率が1.0g/m2・24hr以下であることを満足するものである上記[1]、又は[2]記載のガスバリア複合フイルムである。
[4]本発明は、プラスチックフイルムAが着色プラスチックフイルムである上記[1]〜[3]何れかに記載のガスバリア複合フイルムである。
[2]本発明は、SiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層の厚さが、7〜25nmであり、かつシランカップリング剤が接着剤層中の樹脂固形分に対して0.5〜5重量%混入されている上記[1]記載のガスバリア複合フイルムである。
[3]本発明は、JIS−C−8917の耐湿性試験、温度サイクル試験、及び温湿度サイクル試験をガスバリア複合フイルムのみで行ったとき、各試験前、及び試験後の何れにおいても、酸素透過率が1.0cc/m2・24hr以下で、かつ水蒸気透過率が1.0g/m2・24hr以下であることを満足するものである上記[1]、又は[2]記載のガスバリア複合フイルムである。
[4]本発明は、プラスチックフイルムAが着色プラスチックフイルムである上記[1]〜[3]何れかに記載のガスバリア複合フイルムである。
本発明のガスバリア複合フイルムは、プラスチックフイルムAの片面に、接着剤層を介して、少なくとも、SiOx薄膜層、プライマー層、プラスチックフイルムBが順次形成されたバリアフイルムが積層されているガスバリア複合フイルムにおいて、SiOx薄膜層がSiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層であること、及び接着剤層が樹脂とシランカップリング剤とからなる構成であるので、バリアフイルムとプラスチックフイルムAとの密着性がよく、初期のガスバリア性に優れているとともに、温度、湿度、光等の影響によっても、経時によりガスバリア性がほとんど低下しない。
特に、SiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層の厚さが、7〜25nmであり、かつシランカップリング剤が接着剤層中の樹脂固形分に対して0.5〜5重量%混入されているガスバリア複合フイルムとしておけば、JIS−C−8917の耐湿性試験、温度サイクル試験、及び温湿度サイクル試験をガスバリア複合フイルムのみで行ったとき、各試験前、及び試験後の何れにおいても、酸素透過率が1.0cc/m2・24hr以下で、かつ水蒸気透過率が1.0g/m2・24hr以下であることを満足する、優れた耐候性を有するガスバリア複合フイルムとすることができる。
上記の各試験前、及び試験後の何れにおいても、酸素透過率が1.0cc/m2・24hr以下で、かつ水蒸気透過率が1.0g/m2・24hr以下であることを満足するガスバリア複合フイルムであれば、優れた耐候性を必要とする太陽電池用フロントシートやバックシート等に使用しても、実用上問題ない。
上記の各試験前、及び試験後の何れにおいても、酸素透過率が1.0cc/m2・24hr以下で、かつ水蒸気透過率が1.0g/m2・24hr以下であることを満足するガスバリア複合フイルムであれば、優れた耐候性を必要とする太陽電池用フロントシートやバックシート等に使用しても、実用上問題ない。
また、本発明のガスバリア複合フイルムは、従来のガスバリア複合フイルムと比較してバリアフイルムの片面にしかプラスチックフイルムが積層されていないので、フレキシブル性に優れ、かつ軽量であるので、より軽量化が要求されている太陽電池用フロントシートやバックシート等の用途や、さらには、フレキシブル性をも要求される用途に使用すれば好適である。
また、プラスチックフイルムAを着色プラスチックフイルムとしておけば、本発明のガスバリア複合フイルムに優れた意匠性や光反射性を付与することができる。
本発明のガスバリア複合フイルムは、プラスチックフイルムAの片面に、接着剤層を介して、少なくとも、SiOx薄膜層、プライマー層、プラスチックフイルムBが順次形成されたバリアフイルムが積層されている。
そして、バリアフイルムは、SiOx薄膜層面あるいはプラスチックフイルムB面の何れの面を内側にして、すなわち接着剤層側にして積層してもよく、プラスチックフイルムB面を内側にして積層する場合には、SiOx薄膜層の保護のために、プライマー層が形成されている側と反対面側のSiOx薄膜層上にさらに樹脂からなる保護層を形成しておいてもよい。
しかし、本発明のガスバリア複合フイルムのガスバリア性を長期間維持するためには、バリア層としてのSiOx薄膜層を傷、温度、湿度、光等から保護する必要があるため、バリアフイルムは、SiOx薄膜層を内側にして積層されている方が好ましい。
もちろん、SiOx薄膜層を内側にして積層されている場合であっても、SiOx薄膜層上、すなわちSiOx薄膜層と接着剤層間に樹脂からなる保護層を形成しておいてもよいことはいうまでもない。
そして、バリアフイルムは、SiOx薄膜層面あるいはプラスチックフイルムB面の何れの面を内側にして、すなわち接着剤層側にして積層してもよく、プラスチックフイルムB面を内側にして積層する場合には、SiOx薄膜層の保護のために、プライマー層が形成されている側と反対面側のSiOx薄膜層上にさらに樹脂からなる保護層を形成しておいてもよい。
しかし、本発明のガスバリア複合フイルムのガスバリア性を長期間維持するためには、バリア層としてのSiOx薄膜層を傷、温度、湿度、光等から保護する必要があるため、バリアフイルムは、SiOx薄膜層を内側にして積層されている方が好ましい。
もちろん、SiOx薄膜層を内側にして積層されている場合であっても、SiOx薄膜層上、すなわちSiOx薄膜層と接着剤層間に樹脂からなる保護層を形成しておいてもよいことはいうまでもない。
本発明のガスバリア複合フイルムに使用するプラスチックフイルムAは、少なくとも、SiOx薄膜層、プライマー層、プラスチックフイルムBが順次形成されたバリアフイルムと、接着剤層を介して積層されているもので、バリアフイルムを傷、温度、湿度、光等から保護するものである。
プラスチックフイルムAに使用するプラスチックフイルムとしては、ポリエチレンテレフタレートフイルムやポリエチレンナフタレートフイルム等のポリエステル系フイルム、ポリメチルメタアクリレート等のアクリル系フイルム、ポリプロピレンフイルム、ポリエチレンフイルム等のオレフィン系フイルム、フッ素系フイルム、ポリエーテルサルホンフイルム、ポリスチレンフイルム、ポリアミドフイルム、塩化ビニルフイルム、ポリカーボネートフイルム等の各種プラスチックフイルムが使用できる。
しかし、本発明のガスバリア複合フイルムを太陽電池用のフロントシートや耐候性が必要な包装材等に使用する場合には、フッ素系フイルム、アクリル系フイルム、耐加水分解性フイルム(例えば、東レ社製 ルミラーX10S)、その他紫外線吸収剤が混入された各種プラスチックフイルム等の耐候性に優れたプラスチックフイルムを使用するのが好ましい。
プラスチックフイルムAに使用するプラスチックフイルムとしては、ポリエチレンテレフタレートフイルムやポリエチレンナフタレートフイルム等のポリエステル系フイルム、ポリメチルメタアクリレート等のアクリル系フイルム、ポリプロピレンフイルム、ポリエチレンフイルム等のオレフィン系フイルム、フッ素系フイルム、ポリエーテルサルホンフイルム、ポリスチレンフイルム、ポリアミドフイルム、塩化ビニルフイルム、ポリカーボネートフイルム等の各種プラスチックフイルムが使用できる。
しかし、本発明のガスバリア複合フイルムを太陽電池用のフロントシートや耐候性が必要な包装材等に使用する場合には、フッ素系フイルム、アクリル系フイルム、耐加水分解性フイルム(例えば、東レ社製 ルミラーX10S)、その他紫外線吸収剤が混入された各種プラスチックフイルム等の耐候性に優れたプラスチックフイルムを使用するのが好ましい。
プラスチックフイルムAは、透明であってもよく、半透明や不透明であってもよい。
また、プラスチックフイルムAを着色プラスチックフイルムとしておけば、本発明のガスバリア複合フイルムに優れた意匠性や光反射性を付与することができる。
より詳細には、プラスチックフイルムAを半透明や不透明の白色プラスチックフイルムとしておけば、本発明のガスバリア複合フイルムに光反射性を付与することができるので、太陽電池用バックシートに使用すれば発電効率がより向上するので好適である。
また、本発明のガスバリア複合フイルムを太陽電池用バックシートに使用する場合、プラスチックフイルムAの色を屋根材の色と同色にしておけば、屋根材の色とマッチするので外観の点から好ましい。
また、プラスチックフイルムAを黒色、青色、赤色等の所望の色にしておけば、本発明のガスバリア複合フイルムに意匠性を付与することができ、意匠性と耐候性が必要な包装材等に使用すれば好適となるものである。
プラスチックフイルムAを着色プラスチックフイルムとするには、プラスチックフイルムに所望の色の顔料等を混入するか、プラスチックフイルムを所望の色の染料で染色するか、あるいは顔料や染料を混入した樹脂塗料を各種コーティング法によりコーティングして、プラスチックフイルムAの片面又は両面に着色樹脂層を形成する方法が例示できる。
特にプラスチックフイルムAを半透明や不透明の白色プラスチックフイルムとする場合には、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化ケイ素等の白色顔料を使用した上記の方法のほか、発泡プラスチックフイルムを使用する方法も例示できる。
着色プラスチックフイルムとするための着色度合い、すなわち色の濃さ、透明度(半透明、不透明等)等は、用途により適宜決定すればよい。
また、プラスチックフイルムAを着色プラスチックフイルムとしておけば、本発明のガスバリア複合フイルムに優れた意匠性や光反射性を付与することができる。
より詳細には、プラスチックフイルムAを半透明や不透明の白色プラスチックフイルムとしておけば、本発明のガスバリア複合フイルムに光反射性を付与することができるので、太陽電池用バックシートに使用すれば発電効率がより向上するので好適である。
また、本発明のガスバリア複合フイルムを太陽電池用バックシートに使用する場合、プラスチックフイルムAの色を屋根材の色と同色にしておけば、屋根材の色とマッチするので外観の点から好ましい。
また、プラスチックフイルムAを黒色、青色、赤色等の所望の色にしておけば、本発明のガスバリア複合フイルムに意匠性を付与することができ、意匠性と耐候性が必要な包装材等に使用すれば好適となるものである。
プラスチックフイルムAを着色プラスチックフイルムとするには、プラスチックフイルムに所望の色の顔料等を混入するか、プラスチックフイルムを所望の色の染料で染色するか、あるいは顔料や染料を混入した樹脂塗料を各種コーティング法によりコーティングして、プラスチックフイルムAの片面又は両面に着色樹脂層を形成する方法が例示できる。
特にプラスチックフイルムAを半透明や不透明の白色プラスチックフイルムとする場合には、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化ケイ素等の白色顔料を使用した上記の方法のほか、発泡プラスチックフイルムを使用する方法も例示できる。
着色プラスチックフイルムとするための着色度合い、すなわち色の濃さ、透明度(半透明、不透明等)等は、用途により適宜決定すればよい。
プラスチックフイルムAの厚さは、6〜200μmが好ましい。
厚さが、6μmより薄いと、耐候性が不充分となるなどバリアフイルムの保護が充分に行えなず、さらにガスバリア複合フイルムの加工時や後加工時での作業性が悪くなるので好ましくない。
厚さが、200μmより厚いと、やはりガスバリア複合フイルムの加工時や後加工時での作業性が悪くなるとともに、ガスバリア複合フイルム全体のフレキシブル性が低下し、軽量化も図れないので好ましくない。
従って、プラスチックフイルムAの厚さは、バリアフイルムの保護、作業性、フレキシブル性、軽量化等の点から6〜200μmが好ましい。
厚さが、6μmより薄いと、耐候性が不充分となるなどバリアフイルムの保護が充分に行えなず、さらにガスバリア複合フイルムの加工時や後加工時での作業性が悪くなるので好ましくない。
厚さが、200μmより厚いと、やはりガスバリア複合フイルムの加工時や後加工時での作業性が悪くなるとともに、ガスバリア複合フイルム全体のフレキシブル性が低下し、軽量化も図れないので好ましくない。
従って、プラスチックフイルムAの厚さは、バリアフイルムの保護、作業性、フレキシブル性、軽量化等の点から6〜200μmが好ましい。
本発明のガスバリア複合フイルムのバリアフイルムは、プラスチックフイルムAの片面に、接着剤層を介して積層されており、少なくとも、SiOx薄膜層、プライマー層、プラスチックフイルムBが順次形成された構成となっている。
そして、本発明のガスバリア複合フイルムにガスバリア性を付与するものである。
そして、本発明のガスバリア複合フイルムにガスバリア性を付与するものである。
バリアフイルムに使用されるプラスチックフイルムBは、プラスチックフイルムAと同様のプラスチックフイルムが使用できる。
プラスチックフイルムBの厚さは、6〜200μmが好ましい。
厚さが、6μmより薄いと、バリアフイルムの加工時やガスバリア複合フイルムの後加工時での作業性が悪くなるので好ましくない。
厚さが、200μmより厚いと、やはりバリアフイルムの加工時やガスバリア複合フイルムの後加工時での作業性が悪くなるとともに、ガスバリア複合フイルム全体のフレキシブル性が低下し、軽量化も図れないので好ましくない。
従って、プラスチックフイルムBの厚さは、作業性、フレキシブル性、軽量化等の点から6〜200μmが好ましい。
厚さが、6μmより薄いと、バリアフイルムの加工時やガスバリア複合フイルムの後加工時での作業性が悪くなるので好ましくない。
厚さが、200μmより厚いと、やはりバリアフイルムの加工時やガスバリア複合フイルムの後加工時での作業性が悪くなるとともに、ガスバリア複合フイルム全体のフレキシブル性が低下し、軽量化も図れないので好ましくない。
従って、プラスチックフイルムBの厚さは、作業性、フレキシブル性、軽量化等の点から6〜200μmが好ましい。
バリアフイルムのSiOx薄膜層は、SiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層である必要がある。
SiOx薄膜層のx値が1.65を超えると、x値が1.35〜1.65のときと比較して、ガスバリア複合フイルムの耐候性やガスバリア性が低下するので好ましくない。
x値が1.35未満の場合には、x値が1.35〜1.65のときと比較して、ガスバリア複合フイルムの耐候性やガスバリア性が低下しない場合もあるが、SiOx薄膜層が黄色に着色して、バリアフイルムの黄色度が4.0以上となってしまい、結果的にはガスバリア複合フイルムの透明性や反射効率に影響があり、太陽電池用のフロントシート、バックシート、プラスチック液晶セルの封止材等のように、黄色の着色が直接性能に影響を与える用途には実質上使用できないので好ましくなく、また耐候性が必要な包装材等に使用した場合においても、意匠性に影響するので好ましくない。
バリアフイルムの黄色度が4.0未満であれば、上記用途に使用しても、性能や意匠性にほとんど影響を与えることはないので実用上問題ないものである。
また、SiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層は、ある1つのx値で表される均一な層ではなく、x値が厚さ方向に、1.35〜1.65の範囲で連続的に変化した不均一な層になっている。
しかも該x値は、プライマー層に近い方が大きく、プライマー層から離れるにしたがって小さくなっているのである。
このように、SiOx薄膜層をx値が厚さ方向に連続的に変化した不均一な層とすることで、x値が1つの値で表される均一なSiOx薄膜層と比較して、より耐候性、及びガスバリア性が向上するのである。
SiOx薄膜層のx値が1.65を超えると、x値が1.35〜1.65のときと比較して、ガスバリア複合フイルムの耐候性やガスバリア性が低下するので好ましくない。
x値が1.35未満の場合には、x値が1.35〜1.65のときと比較して、ガスバリア複合フイルムの耐候性やガスバリア性が低下しない場合もあるが、SiOx薄膜層が黄色に着色して、バリアフイルムの黄色度が4.0以上となってしまい、結果的にはガスバリア複合フイルムの透明性や反射効率に影響があり、太陽電池用のフロントシート、バックシート、プラスチック液晶セルの封止材等のように、黄色の着色が直接性能に影響を与える用途には実質上使用できないので好ましくなく、また耐候性が必要な包装材等に使用した場合においても、意匠性に影響するので好ましくない。
バリアフイルムの黄色度が4.0未満であれば、上記用途に使用しても、性能や意匠性にほとんど影響を与えることはないので実用上問題ないものである。
また、SiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層は、ある1つのx値で表される均一な層ではなく、x値が厚さ方向に、1.35〜1.65の範囲で連続的に変化した不均一な層になっている。
しかも該x値は、プライマー層に近い方が大きく、プライマー層から離れるにしたがって小さくなっているのである。
このように、SiOx薄膜層をx値が厚さ方向に連続的に変化した不均一な層とすることで、x値が1つの値で表される均一なSiOx薄膜層と比較して、より耐候性、及びガスバリア性が向上するのである。
SiOx薄膜層の厚さは、7〜25nmが好ましく、より好ましくは、10〜20nmである。
厚さが、7nmより薄いと、ガスバリア性が悪くなるので好ましくない。
厚さが、25nmより厚いと、SiOx薄膜層の厚さの増加に比例して耐候性が著しく低下し、その結果、やはりガスバリア性が悪くなるので好ましくない。
厚さが、7nmより薄いと、ガスバリア性が悪くなるので好ましくない。
厚さが、25nmより厚いと、SiOx薄膜層の厚さの増加に比例して耐候性が著しく低下し、その結果、やはりガスバリア性が悪くなるので好ましくない。
SiOx薄膜層は、真空蒸着法、スパッタリング蒸着法、イオンプレーティング蒸着法、EB蒸着法、CVD蒸着法等、従来公知の方法で形成できる。
中でも、誘導加熱方式、あるいは抵抗加熱方式の真空蒸着法を使用すれば、生産性が向上するので好ましい。
SiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層を形成するには、SiOを蒸着材料として使用し、真空蒸着機の真空曹内にx値に応じて適宜の量の酸素を導入し、酸素の導入量を調整して真空度を一定に保ちつつ、SiOと酸素とを反応させながら蒸着し形成する。
中でも、誘導加熱方式、あるいは抵抗加熱方式の真空蒸着法を使用すれば、生産性が向上するので好ましい。
SiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層を形成するには、SiOを蒸着材料として使用し、真空蒸着機の真空曹内にx値に応じて適宜の量の酸素を導入し、酸素の導入量を調整して真空度を一定に保ちつつ、SiOと酸素とを反応させながら蒸着し形成する。
このときに、真空度に占める酸素分圧が高すぎると、酸素とSiOとの反応率が上がりx値が1.65より大きくなり、所望の耐候性やガスバリア性が得られず好ましくない。
また、真空度に占める酸素分圧が低すぎると、x値が1.35より小さくなるために、黄色度が高くなるので好ましくない。
また、真空度に占める酸素分圧が低すぎると、x値が1.35より小さくなるために、黄色度が高くなるので好ましくない。
バリアフイルムのプラスチックフイルムBとSiOx薄膜層間には、両層間の密着性の向上を目的として、プライマー層が形成されている。
プライマー層が形成されていることで、プライマー層が形成されていない場合と比較して、両層間の密着性が、より向上するとともに、耐候性やガスバリア性も向上、安定するものである。
プライマー層が形成されていることで、プライマー層が形成されていない場合と比較して、両層間の密着性が、より向上するとともに、耐候性やガスバリア性も向上、安定するものである。
プライマー層に使用する樹脂は、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂等の樹脂やこれらの混合樹脂が使用でき、密着性や耐候性等の点から熱硬化型の樹脂が好ましい。
プライマー層の厚さは、0.01〜3μmが好ましい。
厚さが、0.01μmより薄いと、プラスチックフイルムBとSiOx薄膜層間の密着性の向上が望めず、さらには、耐候性やガスバリア性の向上、安定化も望めない。
厚さが、3μmより厚くても、密着力は向上せず不経済であり、塗りムラによる外観不良が生じるので好ましくない。
厚さが、0.01μmより薄いと、プラスチックフイルムBとSiOx薄膜層間の密着性の向上が望めず、さらには、耐候性やガスバリア性の向上、安定化も望めない。
厚さが、3μmより厚くても、密着力は向上せず不経済であり、塗りムラによる外観不良が生じるので好ましくない。
プライマー層の形成方法は、プラスチックフイルムB上に上記樹脂をグラビアコート法、リバースコート法、ダイコート法等の従来公知のコーティング法で形成する方法はもちろん、プラスチックフイルムBの製膜と同時にコーティングする、いわゆるインラインコーティング法も使用できる。
本発明のガスバリア複合フイルムの接着剤層は、プラスチックフイルムAとバリアフイルムとを積層一体化するものである。
そして、接着剤層は、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂等の通常接着剤として使用される各種樹脂と、シランカップリング剤とからなるものである。
樹脂にシランカップリング剤を混入することで、プラスチックフイルムAとバリアフイルムとの密着性が向上し、結果的にガスバリア性や耐候性が向上するものである。
また、接着剤層の樹脂を上記の各種樹脂にイソシアネートを混入した樹脂としてもよく、そうすることで、耐候性やプラスチックフイルムAとバリアフイルムとの密着性がより向上するので好ましい。
特に上記イソシアネートを、脂肪族系のイソシアネートとしておけば、芳香族系のイソシアネートを使用した場合に光等により黄色に着色することによる透明性の低下を防止できるとともに、さらに耐候性も向上するのでより好ましい。
プラスチックフイルムAとバリアフイルムとの密着力は、ガスバリア性、耐候性を考慮すると、JIS K 6854−3(接着剤−はく離接着強さ試験方法−第3部:T形はく離)に準拠して測定したはく離強度が、350g/25mm以上、好ましくは、400g/25mm以上であることが好ましい。
そして、接着剤層は、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂等の通常接着剤として使用される各種樹脂と、シランカップリング剤とからなるものである。
樹脂にシランカップリング剤を混入することで、プラスチックフイルムAとバリアフイルムとの密着性が向上し、結果的にガスバリア性や耐候性が向上するものである。
また、接着剤層の樹脂を上記の各種樹脂にイソシアネートを混入した樹脂としてもよく、そうすることで、耐候性やプラスチックフイルムAとバリアフイルムとの密着性がより向上するので好ましい。
特に上記イソシアネートを、脂肪族系のイソシアネートとしておけば、芳香族系のイソシアネートを使用した場合に光等により黄色に着色することによる透明性の低下を防止できるとともに、さらに耐候性も向上するのでより好ましい。
プラスチックフイルムAとバリアフイルムとの密着力は、ガスバリア性、耐候性を考慮すると、JIS K 6854−3(接着剤−はく離接着強さ試験方法−第3部:T形はく離)に準拠して測定したはく離強度が、350g/25mm以上、好ましくは、400g/25mm以上であることが好ましい。
接着剤層中のシランカップリング剤は、接着剤層の樹脂固形分に対して、0.5〜5重量%混入されているのが好ましく、1〜3重量%であればより好ましい。
0.5%未満の場合には、シランカップリング剤を混入する効果、すなわち密着性、ガスバリア性、耐候性の向上が望めず、シランカップリング剤を混入する意味がなく、また、5%を超えても、シランカップリング剤を混入する効果が、より向上することはない。
0.5%未満の場合には、シランカップリング剤を混入する効果、すなわち密着性、ガスバリア性、耐候性の向上が望めず、シランカップリング剤を混入する意味がなく、また、5%を超えても、シランカップリング剤を混入する効果が、より向上することはない。
ここで、本発明のガスバリア複合フイルムの構成と、ガスバリア性、及び耐候性との関係について、より詳細に説明する。
前記した通り、本発明のガスバリア複合フイルムの構成は、プラスチックフイルムAの片面に、接着剤層を介して、少なくとも、SiOx薄膜層、プライマー層、プラスチックフイルムBが順次形成されたバリアフイルムが積層されているガスバリア複合フイルムにおいて、SiOx薄膜層がSiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層であること、及び接着剤層が樹脂とシランカップリング剤とからなるものであり、また、SiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層の厚さが、7〜25nmであり、かつシランカップリング剤が接着剤層中の樹脂固形分に対して0.5〜5重量%混入されているのが好ましい。
すなわち、本発明のガスバリア複合フイルムの構成の特徴は、接着剤層が樹脂とシランカップリング剤とからなること、バリアフイルムのSiOx薄膜層がSiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層であること、そしてSiOx薄膜層が、ある1つのx値で表される均一な層ではなく、x値が厚さ方向に1.35〜1.65の範囲で連続的に変化した不均一な層になっており、しかも該x値がプライマー層に近い方が大きく、プライマー層から離れるにしたがって小さくなっていることである。
そして、この構成上の3つの特徴の相乗効果により、初めて、本発明のガスバリア複合フイルムが、優れたガスバリア性、及び耐候性を兼ね備えたものとなるのである。
従って、上記構成上の3つの特徴の内、何れか1つが欠ければ、本発明のガスバリア複合フイルムが、優れたガスバリア性、及び耐候性を兼ね備えたものとならないのである。
前記した通り、本発明のガスバリア複合フイルムの構成は、プラスチックフイルムAの片面に、接着剤層を介して、少なくとも、SiOx薄膜層、プライマー層、プラスチックフイルムBが順次形成されたバリアフイルムが積層されているガスバリア複合フイルムにおいて、SiOx薄膜層がSiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層であること、及び接着剤層が樹脂とシランカップリング剤とからなるものであり、また、SiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層の厚さが、7〜25nmであり、かつシランカップリング剤が接着剤層中の樹脂固形分に対して0.5〜5重量%混入されているのが好ましい。
すなわち、本発明のガスバリア複合フイルムの構成の特徴は、接着剤層が樹脂とシランカップリング剤とからなること、バリアフイルムのSiOx薄膜層がSiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層であること、そしてSiOx薄膜層が、ある1つのx値で表される均一な層ではなく、x値が厚さ方向に1.35〜1.65の範囲で連続的に変化した不均一な層になっており、しかも該x値がプライマー層に近い方が大きく、プライマー層から離れるにしたがって小さくなっていることである。
そして、この構成上の3つの特徴の相乗効果により、初めて、本発明のガスバリア複合フイルムが、優れたガスバリア性、及び耐候性を兼ね備えたものとなるのである。
従って、上記構成上の3つの特徴の内、何れか1つが欠ければ、本発明のガスバリア複合フイルムが、優れたガスバリア性、及び耐候性を兼ね備えたものとならないのである。
そして、本発明でいう、優れたガスバリア性、及び耐候性とは、本発明のガスバリア複合フイルムが、JIS−C−8917の耐湿性試験、温度サイクル試験、及び温湿度サイクル試験の各試験前、及び試験後の何れにおいても、酸素透過率が1.0cc/m2・24hr以下で、かつ水蒸気透過率が1.0g/m2・24hr以下であることを満足するものであることをいう。
そして、本発明のガスバリア複合フイルムは、初期に、酸素透過率が1.0cc/m2・24hr以下で、かつ水蒸気透過率が1.0g/m2・24hr以下である、優れたガスバリア性を有するのはもちろん、上記の各耐候性試験の後でも、酸素透過率が1.0cc/m2・24hr以下で、かつ水蒸気透過率が1.0g/m2・24hr以下となり、優れた耐候性を有するとともに、優れたガスバリア性を維持するものである。
そして、本発明のガスバリア複合フイルムは、初期に、酸素透過率が1.0cc/m2・24hr以下で、かつ水蒸気透過率が1.0g/m2・24hr以下である、優れたガスバリア性を有するのはもちろん、上記の各耐候性試験の後でも、酸素透過率が1.0cc/m2・24hr以下で、かつ水蒸気透過率が1.0g/m2・24hr以下となり、優れた耐候性を有するとともに、優れたガスバリア性を維持するものである。
ここで、本発明に係るガスバリア複合フイルムについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係るガスバリア複合フイルムの一例を示す一部拡大断面図であり、プラスチックフイルムA1の片面に、接着剤層2、バリアフイルム3が順次積層されおり、バリアフイルム3が、接着剤層2に近い方から順にSiOx薄膜層3a、プライマー層3b、プラスチックフイルムB3cが順次形成されている。
図1は、本発明に係るガスバリア複合フイルムの一例を示す一部拡大断面図であり、プラスチックフイルムA1の片面に、接着剤層2、バリアフイルム3が順次積層されおり、バリアフイルム3が、接着剤層2に近い方から順にSiOx薄膜層3a、プライマー層3b、プラスチックフイルムB3cが順次形成されている。
[実施例1〜5]
(バリアフイルム)
厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフイルムの片面に、ポリエステル樹脂とアクリル樹脂の混合樹脂をグラビアコート法によりコーティングして、厚さ0.02μmのプライマー層を形成し、プライマー層上に、SiOを蒸着材料とし、酸素を導入して蒸着真空度を一定に保ちつつ、誘導加熱方式による真空蒸着法により蒸着して、厚さを変化させて、表1の実施例1〜5に示すSiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層をそれぞれ形成して、実施例1〜5に係るバリアフイルムを作成した。
(ガスバリア複合フイルム)
上記の各バリアフイルムのSiOx薄膜層上に、ポリエステル系樹脂と脂肪族系イソシアネートからなる樹脂にシランカップリング剤を混入した接着剤A(シランカップリング剤の混入率:3重量%)をグラビアコート法によりコーティングして、厚さ4μmの接着剤層を形成し、該接着剤層面と、厚さ38μmで白色顔料を混入した白色ポリエチレンテレフタレートフイルムをそれぞれ貼り合わせて、実施例1〜5の本発明のガスバリア複合フイルムを作成した。
(バリアフイルム)
厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフイルムの片面に、ポリエステル樹脂とアクリル樹脂の混合樹脂をグラビアコート法によりコーティングして、厚さ0.02μmのプライマー層を形成し、プライマー層上に、SiOを蒸着材料とし、酸素を導入して蒸着真空度を一定に保ちつつ、誘導加熱方式による真空蒸着法により蒸着して、厚さを変化させて、表1の実施例1〜5に示すSiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層をそれぞれ形成して、実施例1〜5に係るバリアフイルムを作成した。
(ガスバリア複合フイルム)
上記の各バリアフイルムのSiOx薄膜層上に、ポリエステル系樹脂と脂肪族系イソシアネートからなる樹脂にシランカップリング剤を混入した接着剤A(シランカップリング剤の混入率:3重量%)をグラビアコート法によりコーティングして、厚さ4μmの接着剤層を形成し、該接着剤層面と、厚さ38μmで白色顔料を混入した白色ポリエチレンテレフタレートフイルムをそれぞれ貼り合わせて、実施例1〜5の本発明のガスバリア複合フイルムを作成した。
[比較例1〜8]
(バリアフイルム)
実施例1〜5のSiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層に替えて、表1の比較例1〜8に示すSiOx薄膜層を形成したこと以外は、実施例1〜5と同様にして、比較例1〜8に係るバリアフイルムを作成した。
(ガスバリア複合フイルム)
バリアフイルムとして、比較例1〜8に係るバリアフイルムを使用したこと以外は実施例1〜5と同様にして、比較例1〜8のガスバリア複合フイルムを作成した。
但し、比較例3のガスバリア複合フイルムについては、接着剤Aに替えて、接着剤Aのシランカップリング剤を混入していないものである接着剤Bを使用した。
(バリアフイルム)
実施例1〜5のSiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層に替えて、表1の比較例1〜8に示すSiOx薄膜層を形成したこと以外は、実施例1〜5と同様にして、比較例1〜8に係るバリアフイルムを作成した。
(ガスバリア複合フイルム)
バリアフイルムとして、比較例1〜8に係るバリアフイルムを使用したこと以外は実施例1〜5と同様にして、比較例1〜8のガスバリア複合フイルムを作成した。
但し、比較例3のガスバリア複合フイルムについては、接着剤Aに替えて、接着剤Aのシランカップリング剤を混入していないものである接着剤Bを使用した。
実施例1〜5、及び比較例1〜8で得られたガスバリア複合フイルムについて、以下の耐候性試験を行いガスバリア複合フイルムとしての性能を比較した。
1.評価方法
[酸素透過率]
JIS K 7126B法に準拠して、温度23℃、湿度75%の雰囲気下で、酸素透過率測定装置(米国 モコン社製 MOCON OX−TRAN)を使用して測定した。
[水蒸気透過率]
JIS K 7129A法に準拠して、温度40℃、湿度90%の雰囲気下で、水蒸気透過率測定装置(スイス リッシー社製 L80−4000J)を使用して測定した。
[SiOx薄膜層 厚さ]
蛍光X線膜厚計(理学電機工業社製 RX2100)を使用して測定した。
[SiOx薄膜層 x値]
X線光電子分光分析装置[XPS](日本電子社製 JPS−9010)を使用して測定した。
[密着力]
JIS K 6854−3(接着剤−はく離接着強さ試験方法−第3部:T形はく離)に準拠して、白色ポリエチレンテレフタレートフイルムとバリアフイルム間の、25mm幅のT形はく離強度を測定した(はく離速度:300mm/min)。
[黄色度]
ガスバリア複合フイルムを作製する前のバリアフイルムについて、分光式色差計(日本電色工業社製 SQ−2000)を使用して測定した。
[白色度]
分光式色差計(日本電色工業社製 SQ−2000)を使用して、白色ポリエチレンテレフタレートフイルム面側から測定した。
白色度は、光の反射効率の指標となるもので、ガスバリア複合フイルムを太陽電池用バックシートととして使用した場合には発電効率の指標ともなる。
白色度が、85以上であれば、反射効率がよく、太陽電池用バックシートとして使用しても実用上問題ない。
尚、白色度はバリアフイルムの上記黄色度の影響を受け易く、白色ポリエチレンテレフタレートフイルム面側から測定しても、バリアフイルムの上記黄色度の値により変化するものである。
[酸素透過率]
JIS K 7126B法に準拠して、温度23℃、湿度75%の雰囲気下で、酸素透過率測定装置(米国 モコン社製 MOCON OX−TRAN)を使用して測定した。
[水蒸気透過率]
JIS K 7129A法に準拠して、温度40℃、湿度90%の雰囲気下で、水蒸気透過率測定装置(スイス リッシー社製 L80−4000J)を使用して測定した。
[SiOx薄膜層 厚さ]
蛍光X線膜厚計(理学電機工業社製 RX2100)を使用して測定した。
[SiOx薄膜層 x値]
X線光電子分光分析装置[XPS](日本電子社製 JPS−9010)を使用して測定した。
[密着力]
JIS K 6854−3(接着剤−はく離接着強さ試験方法−第3部:T形はく離)に準拠して、白色ポリエチレンテレフタレートフイルムとバリアフイルム間の、25mm幅のT形はく離強度を測定した(はく離速度:300mm/min)。
[黄色度]
ガスバリア複合フイルムを作製する前のバリアフイルムについて、分光式色差計(日本電色工業社製 SQ−2000)を使用して測定した。
[白色度]
分光式色差計(日本電色工業社製 SQ−2000)を使用して、白色ポリエチレンテレフタレートフイルム面側から測定した。
白色度は、光の反射効率の指標となるもので、ガスバリア複合フイルムを太陽電池用バックシートととして使用した場合には発電効率の指標ともなる。
白色度が、85以上であれば、反射効率がよく、太陽電池用バックシートとして使用しても実用上問題ない。
尚、白色度はバリアフイルムの上記黄色度の影響を受け易く、白色ポリエチレンテレフタレートフイルム面側から測定しても、バリアフイルムの上記黄色度の値により変化するものである。
2.耐候性試験
[測定試料]
実施例1〜5の本発明のガスバリア複合フイルム、及び比較例1〜8のガスバリア複合フイルムを、下記に示す耐候性試験毎に、縦10cm、横10cmにカットしたものを各1枚ずつ作成して、測定試料とした。
[耐候性試験の種類]
(温度サイクル試験)
JIS C 8917の温度サイクル試験に準拠して、1サイクルを6時間とし、167サイクル(1002時間)行なった。
(温湿度サイクル試験)
JIS C 8917の温湿度サイクル試験に準拠して、1サイクルを6時間とし、167サイクル(1002時間)行なった。
(耐湿性試験)
JIS C 8917の耐湿性試験に準拠して、1000時間行なった。
(屋外暴露試験)
2002年3〜4月に滋賀県栗東市において、測定試料を、北西向き、地面(水平面)から70°の角度に設置して、1000時間屋外に放置した。
[測定方法]
それぞれの測定試料について、各試験の前後の酸素透過率、水蒸気透過率、及び密着強度を測定した。
[結果]
温度サイクル試験 :表2
温湿度サイクル試験:表3
耐湿性試験 :表4
屋外暴露試験 :表5
[測定試料]
実施例1〜5の本発明のガスバリア複合フイルム、及び比較例1〜8のガスバリア複合フイルムを、下記に示す耐候性試験毎に、縦10cm、横10cmにカットしたものを各1枚ずつ作成して、測定試料とした。
[耐候性試験の種類]
(温度サイクル試験)
JIS C 8917の温度サイクル試験に準拠して、1サイクルを6時間とし、167サイクル(1002時間)行なった。
(温湿度サイクル試験)
JIS C 8917の温湿度サイクル試験に準拠して、1サイクルを6時間とし、167サイクル(1002時間)行なった。
(耐湿性試験)
JIS C 8917の耐湿性試験に準拠して、1000時間行なった。
(屋外暴露試験)
2002年3〜4月に滋賀県栗東市において、測定試料を、北西向き、地面(水平面)から70°の角度に設置して、1000時間屋外に放置した。
[測定方法]
それぞれの測定試料について、各試験の前後の酸素透過率、水蒸気透過率、及び密着強度を測定した。
[結果]
温度サイクル試験 :表2
温湿度サイクル試験:表3
耐湿性試験 :表4
屋外暴露試験 :表5
1 プラスチックフイルムA
2 接着剤層
3 バリアフイルム
3a SiOx薄膜層
3b プライマー層
3c プラスチックフイルムB
2 接着剤層
3 バリアフイルム
3a SiOx薄膜層
3b プライマー層
3c プラスチックフイルムB
Claims (4)
- プラスチックフイルムAの片面に、接着剤層を介して、少なくとも、SiOx薄膜層、プライマー層、プラスチックフイルムBが順次形成されたバリアフイルムが積層されているガスバリア複合フイルムにおいて、SiOx薄膜層がSiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層であること、及び接着剤層が樹脂とシランカップリング剤とからなることを特徴とする耐候性に優れたガスバリア複合フイルム。
- SiOx(x=1.35〜1.65)薄膜層の厚さが、7〜25nmであり、かつシランカップリング剤が接着剤層中の樹脂固形分に対して0.5〜5重量%混入されている請求項1記載のガスバリア複合フイルム。
- JIS−C−8917の耐湿性試験、温度サイクル試験、及び温湿度サイクル試験をガスバリア複合フイルムのみで行ったとき、各試験前、及び試験後の何れにおいても、酸素透過率が1.0cc/m2・24hr以下で、かつ水蒸気透過率が1.0g/m2・24hr以下であることを満足するものである請求項1、又は2記載のガスバリア複合フイルム。
- プラスチックフイルムAが着色プラスチックフイルムである請求項1〜3何れかに記載のガスバリア複合フイルム。
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