JP2005143407A - ロータリ耕耘機 - Google Patents
ロータリ耕耘機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005143407A JP2005143407A JP2003386496A JP2003386496A JP2005143407A JP 2005143407 A JP2005143407 A JP 2005143407A JP 2003386496 A JP2003386496 A JP 2003386496A JP 2003386496 A JP2003386496 A JP 2003386496A JP 2005143407 A JP2005143407 A JP 2005143407A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tilling
- bolt
- claw
- mounting bracket
- sheath
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Soil Working Implements (AREA)
Abstract
【課題】 このロータリ耕耘機は,耕耘爪軸1への耕耘爪2の取付け取外しの作業を容易に且つ迅速にし,耕耘爪軸1,耕耘爪2への雑草等の絡み付きを低減する。
【解決手段】耕耘爪2の耕耘用刃部5とは反対側の取付け基部7の背側18に,凹部8を形成する。耕耘負荷Fがかからない鞘部先端20の支点S側の取付ブラケット3の鞘部4に,ねじ孔9を形成する。凹部8に先端部11が係止するボルト10をねじ孔9に螺入し,耕耘爪2を耕耘爪軸1に設けた取付ブラケット3の鞘部4に固定する。
【選択図】図3
【解決手段】耕耘爪2の耕耘用刃部5とは反対側の取付け基部7の背側18に,凹部8を形成する。耕耘負荷Fがかからない鞘部先端20の支点S側の取付ブラケット3の鞘部4に,ねじ孔9を形成する。凹部8に先端部11が係止するボルト10をねじ孔9に螺入し,耕耘爪2を耕耘爪軸1に設けた取付ブラケット3の鞘部4に固定する。
【選択図】図3
Description
この発明は,耕耘爪軸に設けられた取付ブラケットに複数の耕耘爪が取り付けられたロータリ耕耘機に関する。
従来,ロータリ耕耘機は,フレームに搭載されたエンジンで駆動される車輪が取り付けられる回転軸,エンジンで回転駆動される耕耘爪軸に長手方向に隔置して設けられた複数の取付ブラケット,及びそれらの取付ブラケットにボルトとナットを用いてそれぞれ取り付けられた耕耘爪を有している。
従来のロータリ耕耘機として,草巻き付き防止用のディスクを,ロータリ機枠から爪軸を取り外さなくとも,爪軸に簡単かつ容易に着脱できるものが知られている。該ロータリ耕耘機は,耕耘爪を装着した爪軸の端部に取り付け体を設け,爪軸に径外側から嵌合して複数枚で略円形の外周を形成する草巻き付き防止用のディスクを取り付け体に固定したものである。上記ロータリ耕耘機では,耕耘爪を爪ブラケットに嵌合し,耕耘爪の孔と爪ブラケットの孔とにボルトを挿通して耕耘爪を爪軸に取り付けている(例えば,特許文献1参照)。
また,ロータリ耕耘装置において,長い草,藁,イグサ等の長稈が圃場の掘削表土上に繁茂又は散乱している場合に,耕耘爪軸と伝動ケース間に長稈が巻き付き,軸受シール等を破損させることを防止するため,ロータリ耕耘軸の草巻き付き防止装置を設けたものが知られている。該ロータリ耕耘機では,耕耘爪軸に設けた複数の爪ホルダに耕耘爪がそれぞれ取り付けられている。爪ホルダと耕耘爪と形成されたボルト孔にボルトを挿通して,爪ホルダに耕耘爪が固定されている(例えば,特許文献2参照)。
また,耕耘機におけるロータリ耕耘装置として,主耕耘爪軸筒に装着される耕耘爪に対して逆転する耕耘爪を設け,逆転耕耘爪による抑止力で機体のダッシュ現象或いは車輪スリップ現象を低下させる構成を有するものが知られている。該ロータリ耕耘装置では,主耕耘爪軸筒に設けられたブラケットと耕耘爪とには,ボルトが挿通する孔が形成され,両孔に挿通したボルトにナットを螺入してブラケットに耕耘爪を固定している(例えば,特許文献3参照)。
また,耕耘機における草巻付防止装置として,耕耘軸に耕耘爪を装着するための複数の耕耘爪取付ブラケットに,複数の草巻付防止部材の基端をそれぞれ耕耘爪に共締め固定すると共に,複数の草巻付防止部材の先端をケース側へ突接したものが知られている。該耕耘機では,耕耘軸に耕耘爪取付ブラケットを設け,耕耘爪取付ブラケットと耕耘爪とに設けた孔に,ボルトを挿通してナットを螺入することによって耕耘爪取付ブラケットに耕耘爪を固定している(例えば,特許文献4参照)。
特開2002−34301号公報
特開2001−25302号公報
実開平5−67204号公報
登録実用新案2569257号
従来のロータリ耕耘機は,一般に,上記のように,エンジンで駆動される耕耘爪軸に設けた取付ブラケットに耕耘爪を取り付ける場合に,取付ブラケットと耕耘爪とに孔を設け,両孔にボルトを挿通してナットを螺入することによって取付ブラケットに耕耘爪をそれぞれ固定したものであった。ところが,上記のような取付ブラケットに耕耘爪を固定したロータリ耕耘機では,例えば,ナットが緩んだ場合に,ボルトに雑草,メロン,スイカ等の蔓類,紐,ビニール等が巻き付いてボルトのヘッド部が摩耗によって丸くなったり,また,ボルトが緩んでナットがボルトと共回りしてロータリ刃即ち耕耘爪の取付け状態が不安定になったりすることがあった。そこで,ロータリ耕耘機では,耕耘作業中にボルトが緩んで耕耘爪の取付け状態が悪化した場合に,ボルトを締付けて耕耘爪を取付ブラケットに強固に固定する時に,ボルトとナットとの共回りを防止するため,現場ではボルトのヘッド部と取付ブラケットとの間にドライバ,シム等の工具を挿入してナットをボルトに対して締め付けて耕耘爪を取付ブラケットに固定していた。しかしながら,この時,ボルト又はナットが錆ついていたり,土壌,石ころ等がボルトやナットに当たって,ボルトステム,ねじ部等が損傷している時には,現場での作業を中断して耕耘機を家に持ち帰って修理するか又は専門店に修理を依頼しなければならない。この時は,ボルト等を焼き切ったり折損させて耕耘爪をボルトから解放し,耕耘爪を取付ブラケットから取外したりする必要があった。
また,耕耘爪を取付ブラケットに取り付けるためのボルトは,そのヘッド部が取付ブラケットの側面に平行になっているが,ナットは取付ブラケットの面より外側に突出しているため,ビニール,紐,雑草,スイカ等の蔓類等の障害物が耕耘爪軸に巻き込んだし,このような状態になると,適正な馬力以上の負荷が耕耘爪軸に掛かり,耕耘作業効率が低下する原因になったり,耕耘爪軸に巻き付いた障害物を鎌,刃物類等で耕耘爪軸から取り除く余分な作業が必要になり,作業効率を低下させる原因になっていた。
また,上記の耕耘機では,耕耘爪軸の取付ブラケットに耕耘爪をボルト・ナットで固定する時に,ボルトを取付ブラケットに通す方向が耕耘爪軸の回転軸と平行に延びており,ボルト又はナットの回転方向のベクトルが耕耘爪軸の回転方向と同一方向になっているので,スパナでボルト又はナットを回す場合に,ボルト又はナットを回すスパナの回転方向が耕耘爪軸の回転方向と同じ方向になる。従って,耕耘爪を耕耘爪軸の取付ブラケットにボルト・ナットで固定したり,又はボルト・ナットを緩めるために,耕耘爪軸が回転自在の状態では,ボルト又はナットをスパナで回す場合に,ボルト又はナットの回転方向に耕耘爪軸が共回りしてボルト又はナットの締め付けや緩める作業ができない。そこで,通常,耕耘爪軸が回転しないように,ギヤ等を入れたり,或いは別の手段で耕耘爪軸を固定状態にして,スパナでボルト又はナットを回しているのが現状である。
また,ロータリ耕耘機について,取付ブラケットに固定された耕耘爪を新しいものと交換する場合に,取付ブラケットから耕耘爪を取り外し,新しい耕耘爪を取付ブラケットに取り付けなければならないが,ボルトとナットを,耕耘爪と取付ブラケットの両者から完全に取り外さなければ,耕耘爪を交換することができず,その交換時に,ボルトやナットに上記のような悪条件が存在すると,耕耘爪の交換に多大な時間を要することになる。更に,耕耘爪の交換作業は,複雑なものでなく単純な作業であるが,耕耘爪ごとの交換作業を行う必要があって面倒な作業であり,また,耕耘爪の交換作業中に怪我等をしたりするので,ついつい耕耘爪が消耗した状態で耕耘作業を行うことになり,耕耘作業の効率が低下することになっているのが現状である。更に,消耗した耕耘爪をそのままにして耕耘作業を行うと,ボルト,耕耘爪等が破損したり,耕耘爪が回転軸から外れたりして畑や水田の圃場の土中に埋まってしまったりし,次の耕耘時に,外れた耕耘爪によって耕耘機が破損したり,怪我をするという問題が発生する。
この発明の目的は,上記の問題を解決することであり,耕耘爪軸に設けられた取付ブラケットへの耕耘爪の取付け構造をシンプルで簡単な構造に構成し,取付ブラケットへの耕耘爪の取付け取外しを極めて容易に且つ短時間で行えるようにし,ボルト等に雑草,いも,メロン,スイカ等の蔓類,紐,ビニール等が耕耘爪軸や耕耘爪に巻き付いたり,絡んだりするのを抑制し,特に,ボルトを取付ブラケットから完全に外すことなく,ボルトを取付ブラケットから緩めるだけで,取付ブラケットの鞘部から耕耘爪を引き抜き,また,その状態で取付ブラケットの鞘部に新しい耕耘爪を挿入してボルトをねじ込むだけでナット等を不要にして耕耘爪を取付ブラケットに取り付けることができ,また,取付ブラケットに耕耘爪を取付け取外しするボルトの回転方向を耕耘爪軸の回転方向に直交する方向に位置させてボルトの回転作業に耕耘爪軸が共回りするのを防止するようにしたロータリ耕耘機を提供することである。
この発明は,フレームに搭載されたエンジン,前記フレームに回転可能に支持され且つ前記エンジンで駆動される車輪が取り付けられた駆動軸,前記エンジンで回転駆動される耕耘爪軸の長手方向に隔置して設けられた複数の取付ブラケット,及び前記取付ブラケットの鞘部に取付け取外し可能にそれぞれ固定された耕耘爪を有するロータリ耕耘機において,
前記耕耘爪は耕耘用刃部と前記取付ブラケットの前記鞘部に挿入固定される取付け基部とを有し,前記取付け基部には凹部が形成されており,前記耕耘爪軸に設けた前記取付ブラケットには前記凹部に対向する前記鞘部の側部にねじ孔が形成され,前記耕耘爪の前記凹部にボルトの先端部が係止するように前記ボルトが前記取付ブラケットの前記ねじ孔に螺入されて前記耕耘爪が前記取付ブラケットに固定されていることを特徴とするロータリ耕耘機に関する。
前記耕耘爪は耕耘用刃部と前記取付ブラケットの前記鞘部に挿入固定される取付け基部とを有し,前記取付け基部には凹部が形成されており,前記耕耘爪軸に設けた前記取付ブラケットには前記凹部に対向する前記鞘部の側部にねじ孔が形成され,前記耕耘爪の前記凹部にボルトの先端部が係止するように前記ボルトが前記取付ブラケットの前記ねじ孔に螺入されて前記耕耘爪が前記取付ブラケットに固定されていることを特徴とするロータリ耕耘機に関する。
前記ボルトは,前記ボルトを前記ねじ孔に螺入するための工具が係合するヘッド部,前記取付ブラケットの前記ねじ孔に螺合するねじ部,及び前記耕耘爪の前記凹部に係合するねじ無し先端部から形成されている。
このロータリ耕耘機において,前記ボルトの前記ヘッド部は,その外周面に前記工具が係合する係合面を有している。
このロータリ耕耘機は,前記ボルトの前記ヘッド部には前記工具が嵌合する穴部を有しており,前記取付ブラケットの前記鞘部に形成された前記ねじ孔の位置には前記ボルトの前記ヘッド部が嵌合するざぐりが形成され,前記ヘッド部の高さと前記ざぐりの深さとが同一サイズに形成されている。
前記耕耘爪に形成された前記凹部は前記耕耘爪の前記耕耘用刃部の反対の背側に形成され,また,前記取付ブラケットの前記鞘部に形成された前記ねじ孔は前記耕耘用刃部に負荷される耕耘負荷を支える鞘部先端の支点側に形成され,前記ボルトの前記先端部には前記耕耘用刃部に作用する前記耕耘負荷がかからない状態になっている。
このロータリ耕耘機では,前記ボルトを螺入する前記取付ブラケットの前記鞘部に形状した前記ねじ孔は,前記鞘部先端の支点側の前記鞘部の前記側部に形成され,従って,前記ねじ孔への前記ボルトの回す方向は,前記耕耘爪軸の回転方向に交差する方向になっているものである。
このロータリ耕耘機は,上記のように構成されているので,取付ブラケットの鞘部のねじ孔に対してボルトを緩めるのみで,取付ブラケットの鞘部のねじ孔からボルトを完全に引き抜くことなく,ボルトの先端部が耕耘爪の凹部から外れた状態で,取付ブラケットから耕耘爪を引き離すことができ,新しい耕耘爪を取付ブラケットの鞘部に螺入してボルトの先端部を耕耘爪の凹部に係止させて取付ブラケットに対する耕耘爪の交換をすることができる。また,このロータリ耕耘機は,ボルトのみの使用で耕耘爪の取付ブラケットへの固定ができ,部品点数を低減でき,また,耕耘爪の凹部にボルトの先端が係止しているので,耕耘爪の回転に伴う遠心力によって耕耘爪が取付ブラケットの鞘部から飛び出したりして外れることがなく,耕耘爪は取付ブラケットに安定して固定されている。
更に,このロータリ耕耘機は,耕耘爪の凹部が耕耘用刃部の反対の背側に形成され,取付ブラケットの鞘部のねじ孔が耕耘負荷を支える鞘部先端の支点側に形成されているので,耕耘爪には,てこの原理の力点となる耕耘用刃部にかかる耕耘負荷は,支点となる取付ブラケットの鞘部先端を中心に回転モーメントを発生させ,耕耘用刃部側の取付け基部が取付ブラケットの刃部側に位置する鞘部の底部が耕耘負荷を支える作用点となり,鞘部のねじ孔に螺入されたボルトの先端部には耕耘負荷が直接作用することがなく,ボルトが耕耘負荷によって変形,摩耗等の損傷を受けることがなく,また,ボルトには耕耘負荷が直接作用しないので,ボルトは金属疲労等も発生せずに耐久性が向上され,ボルトに損傷が発生しないので,耕耘爪を新しい耕耘爪と交換するためボルトを緩める場合に,交換作業に何らの障害も発生せず,耕耘爪の交換作業を簡単に短時間にスムーズに行うことができる。
更に,このロータリ耕耘機は,耕耘爪を取付ブラケットに取り付けるボルトが取付ブラケットの耕耘爪軸の回転方向の背面に位置するので,耕耘作業中に雑草,蔓類,紐,ビニール等の障害物がボルト等に巻き付いたり絡んだりすることが少なく,それらの障害物を耕耘爪軸等に巻き込むことがほとんど無くなり,耕耘作業の効率をアップできる。また,ボルトが取付ブラケットの耕耘爪軸の回転方向の背面に位置するので,ボルトの締め付け又は緩め作業のためのボルトを回す方向は,耕耘爪軸の回転方向に直交する方向になり,スパナによるボルトの回転に耕耘爪軸が共回りすることがなく,従って,ボルトの回す作業中に,わざわざギヤを入れたり別の手段で耕耘爪軸の回転状態を固定する必要がなく,ボルトの回す作業が極めて容易になり,耕耘爪軸に設けた取付ブラケットに対する耕耘爪の取付け取外しの作業効率を向上できる。
以下,図面を参照して,この発明によるロータリ耕耘機の一実施例を説明する。このロータリ耕耘機は,田,畑,牧場等の圃場において,土壌を耕耘するのに使用され,圃場に雑草,蔓類,紐,ビニール等の障害物が散乱して残っていたとしても,それらの障害物が耕耘爪,耕耘爪軸等の機械装置に巻き付いたり,絡まったりすることなく,スムーズに耕耘作業ができるものである。図において,耕耘爪軸1に取り付けられた耕耘爪2が示されているが,耕耘爪2の形状は,図示の形状に限定されるものでなく,耕耘機の使用目的や圃場の状態によって種々の形状,例えば,取付ブラケット3の鞘部4から放射方向に延び出して先端部が横方向に屈曲する形状に形成されてもよいものであり,逆回転の場合には逆方向に屈曲させることもでき,或いは,全ての耕耘爪2を同一形状に形成せずに,種々の形状のものを取り付けてもよいことは勿論である。従って,このロータリ耕耘機では,耕耘爪2の取付ブラケット3への取付構造は, 如何なる形状の耕耘爪2にも適用できるものである。
この発明によるロータリ耕耘機は,フレーム23に搭載されたエンジン21,フレーム23に回転可能に支持され且つエンジン21で駆動される車輪22が取り付けた駆動軸6,エンジン21でプーリ,ベルト等の伝達系を介して駆動される耕耘爪軸1,耕耘爪軸1の長手方向に隔置して設けられた複数の取付ブラケット3,及び取付ブラケット3の鞘部4に取付け取外し可能にそれぞれ固定された耕耘爪2を有するものである。このロータリ耕耘機は,エンジン21で駆動され,変速レバー26,クラッチレバー27,ハンドル25を操作して,路面,圃場等を移動し,駆動される。また,このロータリ耕耘機は,耕耘爪2ではねあげられる土壌等が飛散するのを防止するためカバー24が耕耘爪2,耕耘爪軸1を覆うようにフレーム23に取り付けられている。
このロータリ耕耘機は,特に,耕耘爪2の取付ブラケット3への取付構造に特徴を有している。耕耘爪2は,耕耘用刃部5と取付ブラケット3の鞘部4に挿入固定される取付け基部7とを有する。取付け基部7には,凹部8が形成されている。取付ブラケット3には,耕耘爪2の凹部8に対向する鞘部4の側部にねじ孔9が形成されている。このロータリ耕耘機では,耕耘爪2を耕耘爪軸1に設けた取付ブラケット3に取り付ける場合には,耕耘爪2の凹部8にボルト10の先端部11が係止するように,ボルト10を取付ブラケット3のねじ孔9に螺入し,ボルト10のねじ無しの先端部11が凹部8に係止して耕耘爪2が取付ブラケット3に固定される。
ボルト10は,ボルト10を鞘部4のねじ孔9に螺入するためのスパナ等の工具が係合するヘッド部14,取付ブラケット3のねじ孔9に螺合するねじ部12,及び耕耘爪2の凹部8に係合するねじ無し先端部11から形成されている。
このロータリ耕耘機において,ボルト10は,例えば,図3,図4及び図5に示すように,ボルト10のヘッド部14は,その外周面に工具が係合する係合面15を有している。或いは,ボルト10は,図6及び図7に示すように,ボルト10のヘッド部14には工具が嵌合する工具係合穴部16を有しており,取付ブラケット3の鞘部4に形成されたねじ孔9の位置にはボルト10のヘッド部14が嵌合するざぐり17が形成されている。この構造では,ヘッド部14の高さとざぐり17の深さとが同一サイズに形成されている場合には,ヘッド部14の頂面と取付ブラケット3の鞘部4の表面が同一面になって,雑草,蔓,土等の干渉物が絡み付いたり,付着することがなく,好ましいものである。また,このロータリ耕耘機では,耕耘爪軸1に耕耘爪2をセットした後には,ボルト10の工具係合穴部16に埋栓等を嵌め込み,工具係合穴部16に土等が付着することを防止するように構成することが好ましい。
このロータリ耕耘機では,特に,耕耘爪2に形成された凹部8は,耕耘爪2の耕耘用刃部5の反対の背側18に形成され,また,取付ブラケット3の鞘部4に形成されたねじ孔9は耕耘用刃部5に負荷される耕耘負荷を支える鞘部先端部19の支点S側に形成されている。このロータリ耕耘機では,耕耘爪2の凹部8と鞘部4のねじ孔9が上記の位置に形成されることによって,耕耘作業中に,ボルト10の先端部11には,耕耘用刃部5に作用する耕耘負荷がかからない状態になり,如何なる耕耘負荷であっても,耕耘負荷によってボルト10に変形や損傷が発生しない。
このロータリ耕耘機は,図3に示すように,耕耘作業において,エンジン21によって耕耘爪軸1が矢印R方向に回転駆動されると,耕耘爪2には矢印F方向に土壌に食い込む耕耘負荷Fがかかることになる。この時,耕耘負荷Fは,てこの原理で考えれば力点となり,取付ブラケット3の鞘部先端19における耕耘用刃部5の背側18の鞘部先端20に耕耘爪2が支持されて支点S(サポーティングポイント)となり,耕耘負荷Fの回転モーメントが発生し,耕耘負荷Fの反作用として耕耘爪2の取付け基部7の端部が鞘部4の底部28に当たって作用点となり,鞘部4の底部28が耕耘負荷Fの反作用力Rを受けることになる。従って,取付ブラケット3の鞘部4の凹部8の位置は反作用力Rが回転モーメントで逃げる方向になり,ボルト10の先端部11には,耕耘負荷Fが直接かかることが無く,ボルト10が耕耘負荷Fで変形したり損傷することが無い。
このロータリ耕耘機は,上記のように構成されているので,取付ブラケット3の鞘部4のねじ孔9に対してボルト10を緩めるのみで,取付ブラケット3の鞘部4のねじ孔9からボルト10を完全に引き抜くことなく,ボルト10の先端部11が耕耘爪2の凹部8から外れた状態で,取付ブラケット3から耕耘爪2を引き離すことができ,新しい耕耘爪2を取付ブラケット3の鞘部4に螺入してボルト10の先端部11を耕耘爪2の凹部8に係止させて取付ブラケット3に対する耕耘爪2の交換を容易に且つ短時間で行うことができる。
また,このロータリ耕耘機は,耕耘爪2の凹部8にボルト10の先端部11が係止しているので,耕耘爪2の回転に伴う遠心力によって耕耘爪2が取付ブラケット3の鞘部4から飛び出したりして外れることがなく,耕耘爪2は取付ブラケット3に安定して固定されている。従って,このロータリ耕耘機は,上記のように,耕耘爪軸1の取付ブラケット3に耕耘爪2を取り付けるため,従来のように,耕耘爪軸と耕耘爪とにボルト10を挿通させる孔を設ける必要がなく,また,ボルト10に螺入するナットを不要にして部品点数を低減できる。しかも,ボルト10を取付ブラケット3の鞘部4に形成したねじ孔9に螺入した場合には,ロータリ耕耘機の移動方向にボルト10が直角に突出することが無いので,ロータリ耕耘機の耕耘作業中に,圃場に散乱して残っている雑草,蔓類,紐,ビニール等の障害物がボルト10に巻き付いたり,絡まったりすることなく,また,障害物でボルト10が摩耗したり,損傷を受けることがなく,スムーズに耕耘作業ができる。
更に,このロータリ耕耘機では,ボルト10を螺入する取付ブラケット3の鞘部4に形状したねじ孔9は,鞘部先端20の支点S側の鞘部4の側部に形成されているので,ねじ孔9へのボルト10の回す方向は,耕耘作業時に回転する耕耘爪軸1の回転方向に交差する方向になっており,ボルト10の鞘部4に対する取付け取外しの場合に,ボルト10をスパナ等の工具で回す時に,耕耘爪軸1が共回りすることがなく,ねじ孔9に対するボルト10の取付け取外し作業が容易に,迅速に行うことができる。
この発明によるロータリ耕耘機は,田,畑,牧場等の圃場において,走行させて土壌を耕耘するのに使用される。
1 耕耘爪軸
2 耕耘爪
3 取付ブラケット
4 鞘部
5 耕耘用刃部
6 駆動軸
7 取付け基部
8 凹部
9 ねじ孔
10 ボルト
11 先端部
12 ねじ部
14 ヘッド部
15 係合面
16 工具係合穴部
17 ざぐり
18 背側
19 鞘部先端部
20 鞘部先端
21 エンジン
22 車輪
23 フレーム
28 作用点
F 耕耘負荷
R 反作用力
S 支点
2 耕耘爪
3 取付ブラケット
4 鞘部
5 耕耘用刃部
6 駆動軸
7 取付け基部
8 凹部
9 ねじ孔
10 ボルト
11 先端部
12 ねじ部
14 ヘッド部
15 係合面
16 工具係合穴部
17 ざぐり
18 背側
19 鞘部先端部
20 鞘部先端
21 エンジン
22 車輪
23 フレーム
28 作用点
F 耕耘負荷
R 反作用力
S 支点
Claims (6)
- フレームに搭載されたエンジン,前記フレームに回転可能に支持され且つ前記エンジンで駆動される車輪が取り付けられた駆動軸,前記エンジンで回転駆動される耕耘爪軸の長手方向に隔置して設けられた複数の取付ブラケット,及び前記取付ブラケットの鞘部に取付け取外し可能にそれぞれ固定された耕耘爪を有するロータリ耕耘機において,
前記耕耘爪は耕耘用刃部と前記取付ブラケットの前記鞘部に挿入固定される取付け基部とを有し,前記取付け基部には凹部が形成されており,前記耕耘爪軸に設けた前記取付ブラケットには前記凹部に対向する前記鞘部の側部にねじ孔が形成され,前記耕耘爪の前記凹部にボルトの先端部が係止するように前記ボルトが前記取付ブラケットの前記ねじ孔に螺入されて前記耕耘爪が前記取付ブラケットに固定されていることを特徴とするロータリ耕耘機。 - 前記ボルトは,前記ボルトを前記ねじ孔に螺入するための工具が係合するヘッド部,前記取付ブラケットの前記ねじ孔に螺合するねじ部,及び前記耕耘爪の前記凹部に係合するねじ無しの前記先端部から形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロータリ耕耘機。
- 前記ボルトの前記ヘッド部は,その外周に前記工具が係合する係合面を有していることを特徴とする請求項2に記載のロータリ耕耘機。
- 前記ボルトの前記ヘッド部には前記工具が嵌合する穴部を有しており,前記取付ブラケットの前記鞘部に形成された前記ねじ孔の位置には前記ボルトの前記ヘッド部が嵌合するざぐりが形成され,前記ヘッド部の高さと前記ざぐりの深さとが同一サイズに形成されていることを特徴とする請求項2に記載のロータリ耕耘機。
- 前記耕耘爪に形成された前記凹部は前記耕耘爪の前記耕耘用刃部の反対の背側に形成され,また,前記取付ブラケットの前記鞘部に形成された前記ねじ孔は前記耕耘用刃部に負荷される耕耘負荷を支える鞘部先端の支点側に形成され,前記ボルトの前記先端部には前記耕耘用刃部に作用する前記耕耘負荷がかからない状態になっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のロータリ耕耘機。
- 前記ボルトを螺入する前記取付ブラケットの前記鞘部に形状した前記ねじ孔は前記鞘部先端の支点側の前記鞘部の前記側部に形成され,前記ねじ孔への前記ボルトの回す方向は前記耕耘爪軸の回転方向に交差する方向になっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のロータリ耕耘機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003386496A JP2005143407A (ja) | 2003-11-17 | 2003-11-17 | ロータリ耕耘機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003386496A JP2005143407A (ja) | 2003-11-17 | 2003-11-17 | ロータリ耕耘機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005143407A true JP2005143407A (ja) | 2005-06-09 |
Family
ID=34694167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003386496A Pending JP2005143407A (ja) | 2003-11-17 | 2003-11-17 | ロータリ耕耘機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005143407A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105122984A (zh) * | 2015-07-21 | 2015-12-09 | 潼南县玉兰铸造厂(微型企业) | 用于安装旋耕刀辊轴 |
US9763372B2 (en) | 2012-09-13 | 2017-09-19 | Husqvarna Ab | Detachable tiller tines |
-
2003
- 2003-11-17 JP JP2003386496A patent/JP2005143407A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9763372B2 (en) | 2012-09-13 | 2017-09-19 | Husqvarna Ab | Detachable tiller tines |
CN105122984A (zh) * | 2015-07-21 | 2015-12-09 | 潼南县玉兰铸造厂(微型企业) | 用于安装旋耕刀辊轴 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5064371B2 (ja) | 苅払機用耕耘刃、およびそれによる苅払機 | |
US20080011498A1 (en) | Cultivator and blade | |
JP2007097442A (ja) | 歩行型耕耘機 | |
JP2005143407A (ja) | ロータリ耕耘機 | |
JP5213054B2 (ja) | 中耕除草機 | |
KR200396449Y1 (ko) | 보행용 조,주간 제초기 | |
US6786287B2 (en) | Tool for soil cultivating machine, and machine using such tools | |
KR20100054059A (ko) | 예초기용 커터 | |
JP4138273B2 (ja) | トラクタのロータリ耕耘装置 | |
KR100691361B1 (ko) | 동력중경제초기 | |
JP4133661B2 (ja) | 農作業機 | |
JP2007159422A (ja) | 携帯用除草機 | |
JP3151436U (ja) | 耕耘用駆動刃装置及び駆動刃 | |
JP2005046004A (ja) | 植物残滓の掘り出し装置及びこれに使用する掘り出し用ロータリー刃 | |
KR200214887Y1 (ko) | 제초기 | |
KR200293966Y1 (ko) | 농업용 다목적 작업기 | |
JP4166930B2 (ja) | ロータリ耕耘機 | |
JP4479057B2 (ja) | ロータリ耕耘装置 | |
JPH0546201U (ja) | 砕土輪の側板 | |
JPS6239608Y2 (ja) | ||
JP2578015Y2 (ja) | 土壌管理作業機 | |
JP2020080852A (ja) | 耕耘装置 | |
JP2002223602A (ja) | ロ−タリ耕耘機の雑草処理装置 | |
JPH0437366Y2 (ja) | ||
JP2005261247A (ja) | 藁草屑等巻き付き防止(ピン及びガイド)装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060417 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060509 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20060926 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |