JP2005143260A - 絶縁シート取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 モータ駆動用ドライブユニットの導体と絶縁シートとのラミネート構造において、簡易な構成によって安定した品質を実現できる絶縁シート取付構造を提供する。
【解決手段】 本発明にかかる絶縁シート取付構造では、挟持部材20において絶縁シート5を付勢する側の係止片が点接触状態となり、プラス極性導体3を付勢する側の逆止片の部分が面接触状態となっているため、これら絶縁シート5とプラス極性導体3との仮固定としては十分に機能する一方、絶縁シート5の挟持力は比較的小さく抑えられている。このため、絶縁シート5に大きな外力や継続的な外力が加わった場合には、その絶縁シート5が挟持部材20とプラス極性導体3との間で動いて容易に伸びることができ、絶縁シート5の磨耗による破損や絶縁耐力の低下を防止又は抑制することができる。
【選択図】 図1


Description

本発明は、モータ駆動用ドライブユニットにおいて、インバータモジュールと平滑コンデンサとの間のラミネート導体間に介装される絶縁シートの取付構造に関する。
従来、モータ駆動用ドライブユニットにおいては、例えば商用電源から供給される交流電力が整流器で直流電力に変換され、この直流電力が並列に接続された複数のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等からなるインバータで可変電圧・可変周波数の交流電力に変換され、誘導電動機を可変速運転させる。整流器の直流側とインバータの直流側とを結合している直流中間回路には平滑コンデンサが設置され、その平滑コンデンサとインバータとの間には、プラス極性導体及びマイナス極性導体からなるラミネート導体が配置されている。これら両導体間には絶縁シートが介装され、その導体間の対向する極板面積を大きくとるとともに極板間隔を小さくすることによりインピーダンスを小さくしている(例えば特許文献1)。図6は、このようなモータ駆動用ドライブユニットの構成例を表す分解斜視図である。
同図に示すように、モータ駆動用ドライブユニット100は、裏面に多数のヒートシンク101aが配設されたインバータ盤101に、1相分を3個のIGBT102a〜102cの並列接続で形成した3相インバータを搭載して構成されている。その各IGBTの上面にはプラス端子P,マイナス端子N,交流端子W(ゲート)がそれぞれ設けられており、プラス極性導体103と各IGBTのプラス端子P,マイナス極性導体104と各IGBTのマイナス端子Nを、それぞれネジ止めして接続している。各IGBTにはスナバコンデンサ106が接続され、また、プラス極性導体103とマイナス極性導体104との間に絶縁紙105(絶縁シート)を介在させることで、ラミネート構造の導体が形成される。プラス極性導体103及びマイナス極性導体104は、他方で平滑コンデンサ107のプラス極,マイナス極にそれぞれ接続されている。また、インバータ盤101には、商用電源を入力するための三相主回路端子R,S,Tと、これに接続される整流器108が設けられている。
特開平8−130884号公報(段落〔0014〕,〔0015〕)
ところで、上述したラミネート構造の組み付け過程においては、まず絶縁紙105をプラス極性導体103及びマイナス極性導体104の一方に仮固定してから他方をその絶縁紙105に載せて組み付ける。
同図の例では、マイナス極性導体104のプラス極性導体103との対向面に両面接着テープ110を貼着して絶縁紙105を所定の位置に取り付け、これをインバータ盤101に載置したプラス極性導体103に位置合せしつつ重ねる。そして、そのラミネート導体をインバータ盤101に載置し、さらにその上にスナバコンデンサ106を載置する。このとき、スナバコンデンサ106の取付孔106aと、プラス極性導体103及びマイナス極性導体104のそれぞれに設けた端子接続用孔103a,104aとを、各IGBTのプラス端子P及びマイナス端子N側に形成したネジ孔に一致させておく。そして、複数のネジ151を取付孔106a,端子接続用孔103a,104aを介してプラス端子P及びマイナス端子N側のネジ孔に螺合させるとともに、複数のネジ152をマイナス極性導体104の周囲に形成された複数の挿通孔104bを介してインバータ盤101側のネジ孔に螺合させて、ラミネート構造を組み付けるとともにこれをインバータ盤101に対して固定している。
しかしながら、このような構成においては、周囲の環境によって各導体が発熱するなどして両面接着テープ110の接着力が落ちる虞がある。また、両面接着テープ110として両導体の形状に合った専用のものを製作する必要があるため、コストが嵩むといった問題があった。
また、図7の例では、プラス極性導体103の角部に挿通孔103bを形成するとともに、そのマイナス極性導体104とは反対側の周縁部に図示しない加締めナットを配設している。一方、絶縁紙105の上記挿通孔103bと対向する位置にも挿通孔105bを設け、その絶縁紙105のプラス極性導体103とは反対側から取付けネジ120を螺合することにより、絶縁紙105をプラス極性導体103に対して固定する。そして、その絶縁紙105のプラス極性導体103とは反対側にマイナス極性導体104を位置あわせしつつ重ねる。そして、複数のネジ153を、マイナス極性導体104の周囲に形成された複数の挿通孔104bを介してインバータ盤101側のネジ孔に螺合するなどして、ラミネート構造を組み付けるとともにこれをインバータ盤101に対して固定している。
しかし、絶縁紙105には、一般に吸湿によって寸法がその繊維方向及び繊維と垂直な方向に数%伸びるという特性がある。この場合、絶縁紙105の製作時から納入状態の収納袋を開封するまでの間は湿度管理された状態になっているため寸法の変動は無いが、絶縁紙105の収納袋開封後からは、周囲の湿度状況によって寸法が伸びてしまう。このため、上述のように絶縁紙105がプラス極性導体103に対してネジ止めされていると、その取付けネジ120によって絶縁紙105の対角部が強固に固定されるため、絶縁紙105の伸びによってその絶縁紙105に撓みが生じ、取付状態が安定しない。
また、組立完了後においても、湿度の変化によって撓み部分の量が変化するため、撓んでふくらんだ部分が導体の断面部と接触していると、その部分が磨耗によって損傷し、絶縁耐力が低下してしまう虞があるといった問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、モータ駆動用ドライブユニットの導体と絶縁シートとのラミネート構造において、簡易な構成によって安定した品質を実現できる絶縁シート取付構造を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、スイッチング素子からなるインバータモジュールと、そのインバータモジュールに並列に配置される平滑コンデンサとの間に設けられるプラス極性導体とマイナス極性導体との間隙に、両導体よりも大きな絶縁シートを介装させて取り付ける絶縁シート取付構造であって、前記絶縁シートの周縁部において、前記絶縁シートの繊維方向とその繊維方向に直角な方向との中間にある前記絶縁シート全体の延伸方向に対して略平行な長孔が形成される一方、前記プラス極性導体及び前記マイナス極性導体の一方には、前記絶縁シートの長孔との対向部にその長孔の幅よりも小さな幅を有する挿通孔が設けられ、両端部に係止部が設けられた樹脂製の挟持部材を、前記長孔と前記挿通孔を貫通するように挿入し、前記係止部の弾性変形により、前記絶縁シートを前記プラス極性導体又は前記マイナス極性導体側に付勢しつつ挟持して固定することを特徴とする絶縁シート取付構造が提供される。
尚、ここでいう「インバータモジュール」には、上述したIGBTに限らず、一般のパワートランジスタ,GTO(Gate Turn Off thyristor)等種々のものが含まれる。また、「絶縁シート」には、一定の方向に伸長する繊維状のものであれば上述した絶縁紙に限らず、種々のものを適用することができる(以下同様)。
このような絶縁シート取付構造によれば、樹脂製の挟持部材の部分的な弾性変形により、絶縁シートがプラス極性導体又はマイナス極性導体に仮固定される。この弾性挟持力による固定力は従来のネジ止めによる固定力よりも小さいため、他方の導体が取り付けられる前の仮固定としては十分に機能する一方、絶縁シートに大きな外力や継続的な外力が加わった場合には、その挟持部材と導体との間で動くことができる。その際、絶縁シート側の長孔が導体側の挿通孔よりも大きいため、挟持部材の軸部が引っ掛かって絶縁シートの伸びを阻害することも防止できる。特に、その長孔の長手方向が絶縁シート全体の延伸方向に対して略平行になっているため、絶縁シートの伸びをその長孔部分で十分に吸収することができる。また、周囲の環境によって挟持部材の挟持力が大きく低下することもない。
また、挟持部材をネジのような導体ではなく樹脂材により形成したため、絶縁距離の低減を図ることができ、その結果、プラス極性導体とマイナス極性導体との極板面積を大きくしてインピーダンスの低減を実現することができる。
その際、上記挿通孔が、プラス極性導体又はマイナス極性導体における絶縁シートの長孔との対向部であって、その絶縁シートの周縁寄りの位置に設けられていると、絶縁シートの導体への密着領域を大きくとることができ、より安定した固定状態を実現することができる。
また、本発明では、スイッチング素子からなるインバータモジュールと、そのインバータモジュールに並列に配置される平滑コンデンサとの間に設けられるプラス極性導体とマイナス極性導体との間隙に、繊維方向に略平行な辺を有する略長方形状をなす絶縁シートを介装させて取り付ける絶縁シート取付構造であって、前記絶縁シートの対角線上又はその近傍の角部に、その対角線に平行な長孔が形成される一方、前記プラス極性導体及び前記マイナス極性導体の一方には、前記絶縁シートの長孔との対向部に前記長孔の幅よりも小さな幅を有する挿通孔が設けられ、両端部に係止部が設けられた樹脂製の挟持部材を、前記長孔と前記挿通孔を貫通するように挿入し、前記係止部の弾性変形により、前記絶縁シートを前記プラス極性導体又は前記マイナス極性導体側に付勢しつつ挟持して固定したことを特徴とする絶縁シート取付構造が提供される。
このような絶縁シート取付構造によれば、絶縁シートの形状によってその対角方向が、その絶縁シート全体の延伸方向と必ずしも一致するわけではない。しかし、略長方形状をなす絶縁シートがその繊維方向に略平行な辺を有することから、絶縁シートの延伸方向はその隣接する二辺の方向の中間位置あると考えられ、対角線の方向に近似したものとなると予想される。従って、このような構成においても、その長孔の長手方向が絶縁シート全体の延伸方向に略平行か又はこれに近似した方向となり、絶縁シートの伸びをその長孔部分で十分に吸収することができる。また、絶縁シート全体の延伸方向を特定するよりも対角線の方向を特定する方が容易であり、その絶縁シートの設計及び製作を容易にすることができる。
その際、上記挿通孔が、プラス極性導体又はマイナス極性導体における絶縁シートの長孔との対向部であって、その絶縁シートの角寄りの位置に設けられていると、絶縁シートの導体への密着領域を大きくとることができ、より安定した固定状態を実現することができる。
本発明の絶縁シート取付構造によれば、樹脂製の挟持部材の弾性力により絶縁シートを導体に固定し、また、絶縁シートに形成した長孔の長手方向が絶縁シート全体の延伸方向に対して略平行になっている。このため、絶縁シートが温度や湿度といった周囲の環境によって延びることがあっても、絶縁シートの伸びをその長孔部分で十分に吸収することができ、ネジ止めの場合のように絶縁シートに撓みが発生するのを抑制することができる。その結果、絶縁シートの磨耗による破損や絶縁耐力の低下を防止又は抑制することができる。
また、両面接着テープの場合とは異なり、周囲の環境によって挟持部材の挟持力が大きく低下することもなく、安定した品質を保持することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本実施の形態にかかる絶縁シート取付構造の主要部を表す部分分解斜視図であり、図2はその絶縁シートの構成を表す説明図であり、図3はその絶縁シートを挟持する挟持部材の構造を表す説明図である。尚、本実施の形態の絶縁シート取付構造において、図6及び図7に示した従来の構成と同様の構成部分については、必要に応じて同一の符号を付す等してその説明を省略する。
本実施の形態の絶縁シート取付構造は、モータ駆動用ドライブユニットにおける複数のインバータモジュール102(IGBT)と、そのインバータモジュール102の一対の電源入力端子に各電極が接続された平滑コンデンサ107との間に設けられる。尚、そのモータ駆動用ドライブユニット全体の構造については図7に示したものとほぼ同様であるため、以下においては、絶縁シート取付構造の主要部の構造を中心に説明する。
図1に示すように、この絶縁シート取付構造は、いずれも長方形状をなすプラス極性導体3とマイナス極性導体104との間に、両導体よりもひと回り大きな長方形状をなす絶縁シート5を介装したラミネート構造からなる。プラス極性導体3と絶縁シート5とは後に詳述する挟持部材20により仮固定され、これらの積層体にさらにマイナス極性導体104が積載され、インバータ盤101に固定されている。
プラス極性導体3の一対の対角のそれぞれの角部近傍には、挟持部材20を挿通するための円孔3b(挿通孔)が形成されている。
絶縁シート5はアラミド紙(絶縁紙)からなり、図2(A)に示すように略長方形状をなし、その一組の対辺(図中左右の辺)がその繊維方向に略平行となり、周囲の湿度状況による延伸方向がその一組の対角を結ぶ対角線上(図中一点鎖線)にほぼ一致するように形成されている。この絶縁シート5には、IGBTの端子を露出させるための複数の露出孔5aが整列して形成され、その上端に形成された露出孔5aについては、機器構成上の都合により上部が開放された構成となっている。
そして、絶縁シート5の一組の対角を結ぶ対角線近傍の角部には、その対角線に平行な長円孔5bがそれぞれ形成されている。図2(B)は同図(A)における長円孔5b周辺のA部拡大図(二点鎖線)である。同図(B)には、絶縁シート5がプラス極性導体3に取り付けられた際の円孔3bの状態が一点鎖線にて示されている。すなわち、円孔3bは長孔の幅よりも小さな径(幅)を有し、長円孔5bとの対向部の角寄りの位置に形成されている。尚、同図(A)のA部の対角側にある長円孔5bについても同様である。
図3は、挟持部材20により絶縁シート5及びプラス極性導体3を挟持した状態を表す説明図であり、同図(A)は挟持部材20の平面図を、同図(B)は挟持部材20の正面図を、同図(C)は挟持部材20の側面図を、それぞれ表している。
これらの図に示すように、挟持部材20は、樹脂材の射出成形により一体的に形成したものであり、円孔3bよりもやや小さな外径を有する円板状のベース部21と、ベース部21を垂直に貫通する長尺状の軸部22と、軸部22の先端に設けられた逆止片23と、軸部22の後端に設けられた係止片24とから構成されている。
軸部22は、長辺が円孔3bの径よりもやや小さな長方形状の断面を有し、その先端からその軸に対して対称に所定の角度で折り返した第1片23a及び第2片23bによって、軸部22の先端から後方に向けて1つの矢印形状を呈する逆止片23が構成されている。第1片23a及び第2片23bの先端には段部23cがそれぞれ形成されており、プラス極性導体3における円孔3bの開口周縁に面接触状態で係止可能に構成されている。この逆止片23の最大幅(第1片23a及び第2片23bの先端部の間隔)は、円孔3bの径よりもやや大きく、長円孔5bの幅よりもやや小さくなっている。
一方、係止片24は、楕円状の板材をその長軸に沿って湾曲させたようなアーチ状をなし、軸部22の後端に連設されてその軸部22と直角な方向に広がりつつ先端側に湾曲している。そして、その両先端の間隔が長円孔5bの幅よりもやや大きく形成され、その先端が絶縁シート5における長円孔5bの開口周縁に略点接触するように構成されている。
そして、この挟持部材20を取り付ける際には、プラス極性導体3と絶縁シート5とを位置あわせした状態で、挟持部材20を絶縁シート5側から押し込んでいく。その際、先端の逆止片23が円孔3bを通過する過程で軸部22の方向に弾性変形させられつつ押し込まれ、その段部23cが円孔3bの開口部に到達したところで逆止片23が軸部22と離間する方向に弾性復帰する。このとき、逆止片23の段部23cが円孔3bの開口周縁に係止され、係止片24の両先端24aが絶縁シート5の長円孔5bの開口周縁部に圧接される。すなわち、逆止片23の段部23cと係止片24の両先端24aとの間隔は、外力が負荷されない状態においては、プラス極性導体3と絶縁シート5との積層体の厚みよりもやや小さく構成されている。このため、これらの積層体を挟持した際には、逆止片23及び係止片24の少なくとも一方がそれらの離間方向に弾性変形し、その反力によって当該積層体が固定される。
図4は当該絶縁シート取付構造を備えたモータ駆動用ドライブユニット周辺の回路図である。
同図に示すように、商用電源11から入力する交流電力は、三相主回路端子R,S,Tを介してダイオードで構成した整流器108に入力され、直流電力に変換される。そして、この直流電力がIGBTで構成しているインバータモジュール102で可変電圧・可変周波数の交流電力に変換され、誘導電動機14を可変速運転させる。整流器108の直流側とインバータモジュール102の直流側とを結合している直流中間回路には、平滑コンデンサ107とヒューズ16が設けられ、供給電流を安定化させるとともに過電流が流れるのを防止している。整流器108及びインバータモジュール102には、それぞれスナバコンデンサ17,106が並列に接続されている。インバータモジュール102で変換された交流電力は、三相主回路端子U,V,Wを介して誘導電動機14側に出力される。
以上に説明したように、本実施の形態の絶縁シート取付構造では、樹脂製の挟持部材20の部分的な弾性変形により絶縁シート5がプラス極性導体3に仮固定される。特に、挟持部材20において絶縁シート5を付勢する側の係止片24が点接触状態となり、プラス極性導体3を付勢する側の逆止片の部分が面接触状態となっているため、これら絶縁シート5とプラス極性導体3との仮固定としては十分に機能する一方、絶縁シート5の挟持力は比較的小さく抑えられている。このため、絶縁シート5に大きな外力や継続的な外力が加わった場合には、その絶縁シート5が挟持部材20とプラス極性導体3との間で動いて容易に伸びることができる。また、その長円孔5bの長手方向が絶縁シート5全体の延伸方向に対して略平行になっているため、絶縁シート5の伸びをその長円孔5b部分で十分に吸収することができ、絶縁シート5の磨耗による破損や絶縁耐力の低下を防止又は抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はその特定の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の精神の範囲内での変化変形が可能であることはいうまでもない。
例えば、上記実施の形態では、長円孔5bを絶縁シート5の対角線から少しずれた位置に形成した例を示したが、対角線上に設けてもよく、対角線近傍の位置であれば適宜変更することができる。また、図2のように長円孔5bを絶縁シート5の一組の対角付近のそれぞれに設けた例について説明したが、例えば図5に示すように、絶縁シート5の一辺の両端を構成する角部のそれぞれに長円孔5bを設け、その部分に挟持部材20を取り付けるようにしてもよい。さらに、挟持部材20の取り付け箇所を3つ以上も受けることもできる。また、挟持部材20の形状を角断面形状とすることにより、上記長円孔5bや円孔3bを角孔に置き換えることもできる。
また、上記実施の形態では、挟持部材20の係止片24の形状として、楕円形状の板材を長軸に沿って湾曲させたようなものを例に挙げたが、これに限らず、その周縁部で部分的に接触するものであれば採用することができる。ただし、その接触面積は小さい方がよく、略点接触であることが好ましい。
また、上記実施の形態では、絶縁シート5を挟持部材20を介してプラス極性導体3側に固定した例を示したが、マイナス極性導体104側に固定するように構成してもよい。
さらに、上記実施の形態では、絶縁シート5を略長方形状に形成した例を示したが、プラス極性導体やマイナス極性導体の形状との関係により、それ以外の形状に形成してもよいことはもちろんである。その場合には、絶縁シートの周縁部において、その絶縁シートの繊維方向とその繊維方向に直角な方向との中間にある絶縁シート全体の延伸方向に対して略平行な長孔を形成し、この長孔に挟持部材を挿入するように構成するとよい。
導体板の表面に繊維方向のある絶縁シートを装着する技術に適用することができる。
本発明の実施の形態にかかる絶縁シート取付構造の主要部を表す部分分解斜視図である。 絶縁シートの構成を表す説明図である。 絶縁シートを挟持する挟持部材の構造を表す説明図である。 絶縁シート取付構造を備えたモータ駆動用ドライブユニット周辺の回路図である。 変形例にかかる絶縁シートの構成を表す説明図である。 従来のモータ駆動用ドライブユニットの構造を表す分解斜視図である。 従来の絶縁シート取付構造の主要部を表す部分分解斜視図である。
符号の説明
3 プラス極性導体
3b 円孔
5 絶縁シート
5b 長円孔
20 挟持部材
22 軸部
23 逆止片
24 係止片
104 マイナス極性導体
104b 挿通孔
107 平滑コンデンサ

Claims (10)

  1. スイッチング素子からなるインバータモジュールと、そのインバータモジュールに並列に配置される平滑コンデンサとの間に設けられるプラス極性導体とマイナス極性導体との間隙に、両導体よりも大きな絶縁シートを介装させて取り付ける絶縁シート取付構造であって、
    前記絶縁シートの周縁部において、前記絶縁シートの繊維方向とその繊維方向に直角な方向との中間にある前記絶縁シート全体の延伸方向に対して略平行な長孔が形成される一方、前記プラス極性導体及び前記マイナス極性導体の一方には、前記絶縁シートの長孔との対向部にその長孔の幅よりも小さな幅を有する挿通孔が設けられ、
    両端部に係止部が設けられた樹脂製の挟持部材を、前記長孔と前記挿通孔を貫通するように挿入し、前記係止部の弾性変形により、前記絶縁シートを前記プラス極性導体又は前記マイナス極性導体側に付勢しつつ挟持して固定することを特徴とする絶縁シート取付構造。
  2. 前記挿通孔が、前記プラス極性導体又は前記マイナス極性導体において、前記絶縁シートの長孔との対向部における前記絶縁シートの周縁寄りの位置に設けられたことを特徴とする請求項1記載の絶縁シート取付構造。
  3. スイッチング素子からなるインバータモジュールと、そのインバータモジュールに並列に配置される平滑コンデンサとの間に設けられるプラス極性導体とマイナス極性導体との間隙に、繊維方向に略平行な辺を有する略長方形状をなす絶縁シートを介装させて取り付ける絶縁シート取付構造であって、
    前記絶縁シートの対角線上又はその近傍の角部に、その対角線に平行な長孔が形成される一方、前記プラス極性導体及び前記マイナス極性導体の一方には、前記絶縁シートの長孔との対向部に前記長孔の幅よりも小さな幅を有する挿通孔が設けられ、
    両端部に係止部が設けられた樹脂製の挟持部材を、前記長孔と前記挿通孔を貫通するように挿入し、前記係止部の弾性変形により、前記絶縁シートを前記プラス極性導体又は前記マイナス極性導体側に付勢しつつ挟持して固定したことを特徴とする絶縁シート取付構造。
  4. 前記挿通孔が、前記プラス極性導体又は前記マイナス極性導体において、前記絶縁シートの長孔との対向部における前記絶縁シートの角寄りの位置に設けられたことを特徴とする請求項3記載の絶縁シート取付構造。
  5. 前記挟持部材は、
    長尺状の軸部と、
    前記軸部の先端から後方に向けて1つの矢印形状を呈するように延設され、その後端部の間隔が前記挿通孔の幅よりも大きく形成され、前記係止部の一方を構成する逆止片と、
    前記軸部の後端側に設けられて前記軸部と交わる方向に広がりつつ前方に湾曲したアーチ状をなし、その先端部の間隔が前記長孔の幅よりも大きく形成され、前記係止部の他方を構成する係止片と、
    を備え、前記逆止片が弾性変形しつつ前記挿通孔を貫通し、その貫通後に前記逆止片の端部が前記挿通孔の開口周縁部と係合する一方、前記係止片の周縁部が部分的に前記長孔の開口周縁部と係合するように構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の絶縁シート取付構造。
  6. 前記係止片は楕円状の樹脂板材をその長軸に沿って湾曲させて形成され、その両先端が、前記長孔の開口周縁部に略点接触するように構成されたことを特徴とする請求項5記載の絶縁シート取付構造。
  7. 前記長孔は、前記絶縁シートの一組の対角付近のそれぞれに設けられたことを特徴とする請求項3記載の絶縁シート取付構造。
  8. 前記長孔は、前記絶縁シートの一辺の両端を構成する角部にそれぞれに設けられたことを特徴とする請求項3記載の絶縁シート取付構造。
  9. スイッチング素子からなるインバータモジュールと、そのインバータモジュールに並列に配置される平滑コンデンサとの間に設けられるプラス極性導体とマイナス極性導体との間隙に、両導体よりも大きな絶縁シートを介装して構成され、前記絶縁シートの周縁部において、前記絶縁シートの繊維方向とその繊維方向に直角な方向との中間にある前記絶縁シート全体の延伸方向に対して略平行な長孔が形成される一方、前記プラス極性導体及び前記マイナス極性導体の一方には、前記絶縁シートの長孔との対向部にその長孔の幅よりも小さな幅を有する挿通孔が設けられた絶縁シート取付構造に適用され、
    両端部に係止部が設けられ、前記長孔と前記挿通孔を貫通するように挿入されて、前記絶縁シートを前記プラス極性導体又は前記マイナス極性導体側に付勢しつつ挟持して固定する樹脂製の挟持部材であって、
    長尺状の軸部と、
    前記軸部の先端から後方に向けて1つの矢印形状を呈するように延設され、その後端部の間隔が前記挿通孔の幅よりも大きく形成され、前記係止部の一方を構成する逆止片と、
    前記軸部の後端側に設けられて前記軸部と交わる方向に広がりつつ前方に湾曲したアーチ状をなし、その先端部の間隔が前記長孔の幅よりも大きく形成され、前記係止部の他方を構成する係止片と、
    を備え、前記逆止片が弾性変形しつつ前記挿通孔を貫通し、その貫通後に前記逆止片の端部が前記挿通孔の開口周縁部と係合する一方、前記係止片が、その周縁において前記長孔の開口周縁部に略点接触するような形状に構成されたことを特徴とする挟持部材。
  10. スイッチング素子からなるインバータモジュールと、そのインバータモジュールに並列に配置される平滑コンデンサとの間に設けられるプラス極性導体とマイナス極性導体との間隙に、両導体よりも大きな絶縁シートを介装して構成され、前記絶縁シートの対角線上又はその近傍の角部に、その対角線に平行な長孔が形成される一方、前記プラス極性導体及び前記マイナス極性導体の一方には、前記絶縁シートの長孔との対向部に前記長孔の幅よりも小さな幅を有する挿通孔が設けられた絶縁シート取付構造に適用され、
    両端部に係止部が設けられ、前記長孔と前記挿通孔を貫通するように挿入されて、前記絶縁シートを前記プラス極性導体又は前記マイナス極性導体側に付勢しつつ挟持して固定する樹脂製の挟持部材であって、
    長尺状の軸部と、
    前記軸部の先端から後方に向けて1つの矢印形状を呈するように延設され、その後端部の間隔が前記挿通孔の幅よりも大きく形成され、前記係止部の一方を構成する逆止片と、
    前記軸部の後端側に設けられて前記軸部と交わる方向に広がりつつ前方に湾曲したアーチ状をなし、その先端部の間隔が前記長孔の幅よりも大きく形成され、前記係止部の他方を構成する係止片と、
    を備え、前記逆止片が弾性変形しつつ前記挿通孔を貫通し、その貫通後に前記逆止片の端部が前記挿通孔の開口周縁部と係合する一方、前記係止片が、その周縁において前記長孔の開口周縁部に略点接触するような形状に構成されたことを特徴とする挟持部材。

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