JP2005142775A - 帯域制御システム、ip構内交換機及びそれに用いる帯域制御方法並びにそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 同じ帯域幅でより多くの通話を行うことが可能なIP構内交換機を提供する。
【解決手段】 IP端末が発信した時、IP−PBX1は経由するロケーション間が現在使用している帯域値を帯域制御部12で管理している現在の使用帯域テーブル121から読出す。IP−PBX1は予め設定された帯域の境界情報テーブル112から使用可能な符号化方式を読出し、予め設定されたエンドツーエンドで使用する優先順位のついた符号化方式選択テーブル111を参照し、その中で使用可能な符号化方式でありかつ優先順位の最も高い符号化方式を選択する。発信端末と着信端末との間の通話は選択された符号化方式にて行う。
【選択図】 図1
【解決手段】 IP端末が発信した時、IP−PBX1は経由するロケーション間が現在使用している帯域値を帯域制御部12で管理している現在の使用帯域テーブル121から読出す。IP−PBX1は予め設定された帯域の境界情報テーブル112から使用可能な符号化方式を読出し、予め設定されたエンドツーエンドで使用する優先順位のついた符号化方式選択テーブル111を参照し、その中で使用可能な符号化方式でありかつ優先順位の最も高い符号化方式を選択する。発信端末と着信端末との間の通話は選択された符号化方式にて行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は帯域制御システム、IP構内交換機及びそれに用いる帯域制御方法並びにそのプログラムに関し、特にIP(Internet Protocol)にしたがって通信を行う機能を持つIP−PBX(Internet Protocol−Private Branch eXchange:IP構内交換機)における帯域制御による規制に伴って引き起こされる呼損率の上昇を抑制する機能に関する。
従来、IP−PBXにおける帯域制御としては、通話に使用する回線の占有率を管理し、一定の許容量を超えると、発信を規制する方法がとられている。この場合、帯域制御による規制に伴って呼損率が上昇してしまう。
これを解決する方法としては、IP網を利用した専用線のチャネル数から帯域の占有率を把握し、使用チャネル数が多い場合に圧縮率の高い符号化方式を選択することで、使用する帯域を低減し、使用可能なチャネル数を増加させる方法がある(例えば、特許文献1参照)。
また、他の方法としては、データ通信において、必要な帯域を通信経路に通知し、必要な帯域が空いていない場合に接続を保留し、帯域が解放された時に保留した帯域を確保し、自動的に接続することで、ユーザからの再接続要求を不必要とする方法がある(例えば、特許文献2参照)。
上述した従来の帯域制御方法では、IPにしたがって通信を行う機能を持つ端末(以下、IP端末とする)と専用線とが同一のIP網を使用している場合、帯域の占有率がIP端末の通話及び専用線の通知の両方に左右されるため、専用線のチャネル数だけでは現在の帯域占有状態を判断することができず、適切な圧縮率の符号化方式を選択することができない。
また、従来の帯域制御方法では、IP−PBXに接続された端末からの発信時に自動で帯域を予約し、帯域が空いた時に自動的に接続する場合、ユーザが発信後に無音の受話器を持ったまま、いつつながるか分からずにそのまままたなければならない。
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、同じ帯域幅でより多くの通話を行うことができる帯域制御システム、IP構内交換機及びそれに用いる帯域制御方法並びにそのプログラムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、帯域制御による規制時に帯域予約を行った場合、受話器を持ったまま待つことなく、別の作業や別の通話を行うことができる帯域制御システム、IP構内交換機及びそれに用いる帯域制御方法並びにそのプログラムを提供することにある。
本発明による帯域制御システムは、IP(Internet Protocol)構内交換機と、前記IP構内交換機に接続されたインタネットプロトコルにしたがって音声通信を行う機能を持つ端末とを含む帯域制御システムであって、
前記IP構内交換機による帯域制御で管理される回線の帯域占有状態を把握する手段と、前記回線の帯域占有状態に合わせて段階的に使用可能な符号化方式を限定する手段とを前記IP構内交換機に備えている。
前記IP構内交換機による帯域制御で管理される回線の帯域占有状態を把握する手段と、前記回線の帯域占有状態に合わせて段階的に使用可能な符号化方式を限定する手段とを前記IP構内交換機に備えている。
本発明による他の帯域制御システムは、IP(Internet Protocol)構内交換機と、前記IP構内交換機に接続されたインタネットプロトコルにしたがって音声通信を行う機能を持つ端末とを含む帯域制御システムであって、
前記IP構内交換機における帯域制御による端末の発信規制時に前記端末の発信の予約を行う手段と、前記発信を予約した端末の発信に必要な帯域が空いた時にその帯域を確保する手段と、当該帯域が確保された時に発信可能であることを前記端末に通知する手段とを前記IP構内交換機に備えている。
前記IP構内交換機における帯域制御による端末の発信規制時に前記端末の発信の予約を行う手段と、前記発信を予約した端末の発信に必要な帯域が空いた時にその帯域を確保する手段と、当該帯域が確保された時に発信可能であることを前記端末に通知する手段とを前記IP構内交換機に備えている。
本発明によるIP構内交換機は、自機に接続されたインタネットプロトコルにしたがって音声通信を行う機能を持つ端末の帯域制御を行うIP(Internet Protocol)構内交換機であって、
前記帯域制御で管理される回線の帯域占有状態を把握する手段と、前記回線の帯域占有状態に合わせて段階的に使用可能な符号化方式を限定する手段とを備えている。
前記帯域制御で管理される回線の帯域占有状態を把握する手段と、前記回線の帯域占有状態に合わせて段階的に使用可能な符号化方式を限定する手段とを備えている。
本発明による他のIP構内交換機は、自機に接続されたインタネットプロトコルにしたがって音声通信を行う機能を持つ端末の帯域制御を行うIP構内交換機であって、
前記帯域制御による端末の発信規制時に前記端末の発信の予約を行う手段と、前記発信を予約した端末の発信に必要な帯域が空いた時にその帯域を確保する手段と、当該帯域が確保された時に発信可能であることを前記端末に通知する手段とを備えている。
前記帯域制御による端末の発信規制時に前記端末の発信の予約を行う手段と、前記発信を予約した端末の発信に必要な帯域が空いた時にその帯域を確保する手段と、当該帯域が確保された時に発信可能であることを前記端末に通知する手段とを備えている。
本発明による帯域制御方法は、IP(Internet Protocol)構内交換機と、前記IP構内交換機に接続されたインタネットプロトコルにしたがって音声通信を行う機能を持つ端末とを含むシステムにおいて前記端末の帯域制御を行う帯域制御方法であって、前記IP構内交換機側に、前記帯域制御で管理される回線の帯域占有状態を把握するステップと、前記回線の帯域占有状態に合わせて段階的に使用可能な符号化方式を限定するステップとを備えている。
本発明による他の帯域制御方法は、IP(Internet Protocol)構内交換機と、前記IP構内交換機に接続されたインタネットプロトコルにしたがって音声通信を行う機能を持つ端末とを含むシステムにおいて前記端末の帯域制御を行う帯域制御方法であって、前記IP構内交換機側に、前記帯域制御による端末の発信規制時に前記端末の発信の予約を行うステップと、前記発信を予約した端末の発信に必要な帯域が空いた時にその帯域を確保するステップと、当該帯域が確保された時に発信可能であることを前記端末に通知するステップとを備えている。
本発明による帯域制御方法のプログラムは、IP(Internet Protocol)構内交換機と、前記IP構内交換機に接続されたインタネットプロトコルにしたがって音声通信を行う機能を持つ端末とを含むシステムにおいて前記端末の帯域制御を行う帯域制御方法のプログラムであって、コンピュータに、前記帯域制御で管理される回線の帯域占有状態を把握する処理と、前記回線の帯域占有状態に合わせて段階的に使用可能な符号化方式を限定する処理とを実行させている。
本発明による他の帯域制御方法のプログラムは、IP(Internet Protocol)構内交換機と、前記IP構内交換機に接続されたインタネットプロトコルにしたがって音声通信を行う機能を持つ端末とを含むシステムにおいて前記端末の帯域制御を行う帯域制御方法のプログラムであって、コンピュータに、前記帯域制御による端末の発信規制時に前記端末の発信の予約を行う処理と、前記発信を予約した端末の発信に必要な帯域が空いた時にその帯域を確保する処理と、当該帯域が確保された時に発信可能であることを前記端末に通知する処理とを実行させている。
すなわち、本発明の帯域制御方法は、IP−PBX(Internet Protocol−Private Branch eXchange:IP構内交換機)における帯域制御によって、経路によらず、管理された回線の占有率に合わせて段階的に使用可能な符号化方式を限定する手段を備え、より多くの通話を可能とするように動作することを特徴とする。
また、本発明の帯域制御方法では、帯域制御によって発信が規制された場合に発信の予約を行う手段を備え、帯域が空いた時に発信に必要な帯域を確保し、ユーザに帯域が空いたことを通知することで、ユーザが受話器を置いた状態で待つことが可能となり、帯域が空いた時にユーザが受話器を上げることで自動的に再発信を行うように動作することが可能となる。
これによって、本発明の帯域制御方法では、音声の品質をできる限り落とすことなく、同じ帯域幅でより多くの通話を行うことが可能となる。また、本発明の帯域制御方法では、それでもなお帯域が不足した場合に発信の予約を行い、帯域が空き次第、その帯域を確保して発信可能であることをユーザに通知することで、ユーザ自身がその意思によって再発信を行うことが可能となり、呼損率の上昇を抑制しながらサービスの向上を実現することが可能となる。
本発明は、以下に述べるような構成及び動作とすることで、同じ帯域幅でより多くの通話を行うことができるという効果がある。
また、本発明は、以下に述べるような構成及び動作とすることで、帯域制御による規制時に帯域予約を行った場合、受話器を持ったまま待つことなく、別の作業や別の通話を行うことができるという効果が得られる。
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例によるIP−PBX(Internet Protocol−Private Branch eXchange:IP構内交換機)の構成を示すブロック図である。図1において、IP−PBX1は呼処理部11と、帯域制御部12と、IP−PBX1内部で実行されるプログラム(コンピュータで実行可能なプログラム)を格納する記録媒体13とから構成されている。
呼処理部11はエンドツーエンドのロケーション間毎に使用する符号化方式を含む符号化方式選択テーブル111と、隣接するロケーション間における帯域の境界値と符号化方式の制限とを含む帯域の境界情報テーブル112と、帯域予約設定及び帯域予約解除のための特番テーブル113とを備えている。
帯域制御部12は隣接するロケーション間毎に現在使用している帯域値を含む現在の使用帯域テーブル121と、符号化方式によって定まる1通話あたりの使用帯域を含む符号化方式毎の使用帯域テーブル122と、帯域の予約を設定している端末のID(識別情報)を含む帯域予約テーブル123とを備えている。
図2は本発明の一実施例による帯域制御システムの構成を示すブロック図である。図2において、本発明の一実施例による帯域制御システムはそれぞれIP(Internet Protocol)網(IP Network)100に接続されたIP−PBX1−1,1−2から構成され、これらIP−PBX1−1,1−2はIP網100を利用した専用線トランク3−1,3−2で接続されている。
IP−PBX1−1はIP端末2−1とIP網100を経由して通話を行うIP端末2−2とを管理し、IP−PBX1−2はIP端末2−3を管理する。尚、IP端末2−1とIP端末2−2との通話はゲートウェイ4−1を経由して行われる。尚、IP−PBX1−1,1−2は図1に示す構成となっている。
また、IP−PBX1−1とIP端末2−1と専用線トランク3−1とゲートウェイ4−1とはロケーション#1を形成し、IP端末2−2はロケーション#2を形成し、IP−PBX1−2とIP端末2−3と専用線トランク3−2とはロケーション#3を形成し、IP網100はロケーション#4を形成している。
図3は図1の符号化方式選択テーブル111の構成を示す図である。図3において、符号化方式選択テーブル111はロケーション#1〜#4の接続(ロケーション#1−#2,ロケーション#1−#3,ロケーション#1−#4)毎に優先順位(「1」,「2」,「3」)と、符号化方式(「G711」,「G729a」,「G723.1」)と、送信周期(「40ms」,「10ms」,「30ms」,「60ms」)とを対応付けて格納している。
図4は図1の帯域の境界情報テーブル112の構成を示す図である。図4において、帯域の境界情報テーブル112はロケーション#1〜#4の接続(ロケーション#1−#4,ロケーション#2−#4,ロケーション#3−#4)毎に、「限界値」,「境界1」,「境界2」に対応付けて帯域値(「1000kbps」,「800kbps」,「500kbps」,「400kbps」「300kbps」)と、許容符号化方式(「使用帯域がG723.1,30ms以下」,「使用帯域がG729a,40ms以下」,「全方式」,「使用帯域がG723.1,60ms以下」,「使用帯域がG723.1,30ms以下」)とを格納している。
図5は図1の特番テーブル113の構成を示す図である。図5において、特番テーブル113は特番(「10」,「11」,・・・)と、サービス(「帯域予約」,「帯域予約解除」,・・・)とを対応付けて格納している。
図6は図1の現在の使用帯域テーブル121の構成を示す図である。図6において、現在の使用帯域テーブル121はロケーション#1−#4の現在の使用帯域値として「220Kbps」を、ロケーション#2−#4の現在の使用帯域値として「996Kbps」を、ロケーション#3−#4の現在の使用帯域値として「412Kbps」をそれぞれ格納している。
図7は図1の符号化方式毎の使用帯域テーブル122の構成を示す図である。図7において、符号化方式毎の使用帯域テーブル122は符号化方式「G711」の場合、送信周期「10ms」に対応して帯域値「112Kbps」を、送信周期「20ms」に対応して帯域値「88Kbps」を、送信周期「30ms」に対応して帯域値「80Kbps」を、送信周期「40ms」に対応して帯域値「76Kbps」を、送信周期「60ms」に対応して「未使用」をそれぞれ格納している。
また、現在の使用帯域テーブル121は符号化方式「G729a」の場合、送信周期「10ms」に対応して帯域値「56Kbps」を、送信周期「20ms」に対応して帯域値「32Kbps」を、送信周期「30ms」に対応して帯域値「24Kbps」を、送信周期「40ms」に対応して帯域値「20Kbps」を、送信周期「60ms」に対応して「未使用」をそれぞれ格納している。
さらに、現在の使用帯域テーブル121は符号化方式「G723.1」の場合、送信周期「10ms」に対応して「未使用」を、送信周期「20ms」に対応して「未使用」を、送信周期「30ms」に対応して帯域値「21Kbps」を、送信周期「40ms」に対応して「未使用」を、送信周期「60ms」に対応して帯域値「13Kbps」をそれぞれ格納している。
図8は図1の帯域予約テーブル123の構成を示す図である。図8において、帯域予約テーブル123は発信端末のID(「020000」,「020001」,・・・)と、着信端末のID(「003120」,「004087」,・・・)と、符号化方式(「G729a,40ms」,「G711,40ms」,・・・)とを対応付けて格納している。
図9は本発明の一実施例によるIP−PBXの動作を示すフローチャートである。これら図1〜図9を参照して本発明の一実施例によるIP−PBX1−1の動作について説明する。尚、図9に示す処理はIP−PBX1−1内のCPU(図示せず)が記録媒体13のプログラムを実行することで実現される。また、IP−PBX1−2も、以下に示すIP−PBX1−1の処理と同様に処理することができる。
IP端末2−1がIP端末2−3に発信した時(図9ステップS1)、IP−PBX1は経由するロケーション間が現在使用している帯域値を帯域制御部12で管理している現在の使用帯域テーブル121から読出す(図9ステップS2)。IP端末2−1からIP端末2−3までの経路で使用している帯域は、図6に示すように、ロケーション#1−#4間が「220Kbps」、ロケーション#3−#4間が「412Kbps」となる。
次に、IP−PBX1は予め設定された帯域の境界情報テーブル112から使用可能な符号化方式を読出す(図9ステップS3)。IP端末2−1からIP端末2−3までの経路においては、図4に示すように、ロケーション#1−#4間における現在の使用帯域値が「220Kbps」であるため、「全方式」が使用可能であり、ロケーション#3−#4間における現在の使用帯域値が「412Kbps」であるため、使用可能な符号化方式として「使用帯域がG723.1,60ms以下」の使用帯域が小さい方式に限られる。
1通話の符号化方式は全経路において統一されるため、IP端末2−1からIP端末2−3までの経路、つまりロケーション#1−#3間で使用可能な符号化方式は、より条件の厳しい「G723.1,60ms以下」の使用帯域が小さい方式に限られる。
続いて、IP−PBX1は予め設定されたエンドツーエンドで使用する優先順位のついた符号化方式選択テーブル111を参照し、その中で使用可能な符号化方式であり、かつ優先順位の最も高い符号化方式を選択する(図9ステップS4)。ロケーション#1−#3間で条件を満たす符号化方式は、図3に示すように、優先順位が「3」の「G723.1」の送信周期「60ms」の方式のみとなる。
この時、各符号化方式で1通話あたりに使用される帯域値は、固定的に決まっている符号化方式毎の使用帯域テーブル122(図7参照)から導かれ、それら帯域値の大小が比較される。IP端末2−1とIP端末2−3との間の通話は上記の手順によって選択された符号化方式にて行われる(図9ステップS5)。
これによって、本実施例では、帯域制御で管理された回線の占有率が低い場合に圧縮率の低い符号化方式が選択され、回線の占有率が高い場合に圧縮率の高い符号化方式が選択されることとなる。
このように、本実施例では、帯域制御によって経路によらず管理された回線の占有率を参照し、負荷の高い回線では圧縮率の高い符号化方式を使用し、負荷の低い回線では圧縮率の低い符号化方式を使用することで、より適切な圧縮率の符号化方式を選択することができる。よって、本実施例では、いかなる経路の通話においても音声品質を確保しながら、より多くの通話を行うことができる。
次に、本発明の他の実施例について説明する。本発明の他の実施例による帯域制御システムは図2に示す本発明の一実施例による帯域制御システムと同様の構成となっており、帯域予約による再発信に用いられる例を示している。
図10は本発明の他の実施例によるIP−PBXの動作を示すフローチャートである。これら図1〜図8と図10とを参照して本発明の他の実施例によるIP−PBX1−1の動作について説明する。尚、図10に示す処理はIP−PBX1−1内のCPU(図示せず)が記録媒体13のプログラムを実行することで実現される。また、IP−PBX1−2も、以下に示すIP−PBX1−1の処理と同様に処理することができる。
上述した本発明の一実施例による帯域制御システムを用いても、呼数が増加すると、帯域を限界値まで使用してしまうので、IP−PBX1−1は発信を規制する(図10ステップS11,S12)。
この場合、IP端末2−1からIP端末2−2に発信すると、ロケーション#1−#4間とロケーション#2−#4間とを経由することになる。しかしながら、現在の使用帯域テーブル121によると、ロケーション#2−#4間の使用帯域は「996Kbps」であり、帯域の境界情報テーブル112によると、「限界値」が「1000Kbps」であるため、符号化方式選択テーブル111にある最も使用帯域の小さい符号化方式である優先順位が「3」の「G723.1」の送信周期「60ms」の方式を使用しても通話を行うことができず、発信が規制され、発信したIP端末2−1には話中音が流されることとなる。
この時、IP−PBX1−1はIP端末2−1でフッキングが行われ、予め設定された帯域予約の特番「10」(図5参照)がダイヤルされると(図10ステップS13)、IP端末2−1及びIP端末2−2、つまり発信端末及び着信端末の情報と使用する符号化方式とを帯域予約テーブル123に設定する(図10ステップS14)。
IP端末2−1〜2−3はIP−PBX1−1,1−2内に固定的かつシーケンシャルに振られたIDを持ち、このIDを発信端末及び着信端末を特定する情報として用いている。帯域予約後に、IP端末2−1は受話器を置き、帯域が空くまで待つこととなる。この時、IP端末2−1は別の端末等と通話することが可能である。
他の通話が復旧(切断)することで、ロケーション#1−#4間とロケーション#2−#4間とがIP端末2−1とIP端末2−2との間に必要な帯域である「13Kbps」だけ空いた場合(図10ステップS15,S16)、IP−PBX1−1はロケーション#1−#4間及びロケーション#2−#4間の帯域を「13Kbps」だけ確保し、帯域予約テーブル123からIP端末2−1及びIP端末2−2の情報を削除する(図10ステップS18)。
この後、IP−PBX1−1はIP端末2−1にIP端末2−2への発信が可能であることを通知するので(図10ステップS19)、IP端末2−1は受話器を上げることをトリガとして(図10ステップS20)、ダイヤルしなくとも、IP端末2−2への発信を行う(図10ステップS21)。
IP端末2−1がIP端末2−2以外の端末と通話中であった場合も、受話器を上げることをトリガとしているため、通話中の呼を復旧(切断)し、再度、受話器を上げた時にIP端末2−1からIP端末2−2への発信が自動的に行われる。
尚、帯域予約をキャンセルする場合には、特番テーブル113(図5参照)に設定されている帯域予約解除の特番「11」をダイヤルすることで(図10ステップS17)、帯域予約テーブル123からデータが削除され、帯域が空いていても確保せず、発信端末への通知も行われなくなる(図10ステップS23)。
このように、本実施例では、帯域制御によって発信が規制された場合に、特番をダイヤルして帯域を予約し、帯域が空いた時に発信可能である旨を端末側に通知することで、発信側で受話器が上げられると自動的に着信側に再発信することができるので、帯域制御による発信の規制時に、帯域の予約を行っても受話器を持ったまま待つことなく、別の作業や別の通話を行うことができ、サービスの向上を図ることができる。
1,1−1,1−2 IP−PBX
2−1〜2−3 IP端末
3−1,3−2 専用線トランク
4−1 ゲートウェイ
11 呼処理部
12 帯域制御部
13 記録媒体
100 IP網
111 符号化方式選択テーブル
112 帯域の境界情報テーブル
113 特番テーブル
121 現在の使用帯域テーブル
122 符号化方式毎の使用帯域テーブル
123 帯域予約テーブル
2−1〜2−3 IP端末
3−1,3−2 専用線トランク
4−1 ゲートウェイ
11 呼処理部
12 帯域制御部
13 記録媒体
100 IP網
111 符号化方式選択テーブル
112 帯域の境界情報テーブル
113 特番テーブル
121 現在の使用帯域テーブル
122 符号化方式毎の使用帯域テーブル
123 帯域予約テーブル
Claims (14)
- IP(Internet Protocol)構内交換機と、前記IP構内交換機に接続されたインタネットプロトコルにしたがって音声通信を行う機能を持つ端末とを含む帯域制御システムであって、
前記IP構内交換機による帯域制御で管理される回線の帯域占有状態を把握する手段と、前記回線の帯域占有状態に合わせて段階的に使用可能な符号化方式を限定する手段とを前記IP構内交換機に有することを特徴とする帯域制御システム。 - 前記IP構内交換機における帯域制御による端末の発信規制時に前記端末の発信の予約を行う手段と、前記発信を予約した端末の発信に必要な帯域が空いた時にその帯域を確保する手段と、当該帯域が確保された時に発信可能であることを前記端末に通知する手段とを前記IP構内交換機に含むことを特徴とする請求項1記載の帯域制御システム。
- IP(Internet Protocol)構内交換機と、前記IP構内交換機に接続されたインタネットプロトコルにしたがって音声通信を行う機能を持つ端末とを含む帯域制御システムであって、
前記IP構内交換機における帯域制御による端末の発信規制時に前記端末の発信の予約を行う手段と、前記発信を予約した端末の発信に必要な帯域が空いた時にその帯域を確保する手段と、当該帯域が確保された時に発信可能であることを前記端末に通知する手段とを前記IP構内交換機に有することを特徴とする帯域制御システム。 - 前記帯域が空いた時に前記端末の受話器が上がった時に前記端末の再発信を行う手段を前記IP構内交換機に含むことを特徴とする請求項2または請求項3記載の帯域制御システム。
- 自機に接続されたインタネットプロトコルにしたがって音声通信を行う機能を持つ端末の帯域制御を行うIP(Internet Protocol)構内交換機であって、
前記帯域制御で管理される回線の帯域占有状態を把握する手段と、前記回線の帯域占有状態に合わせて段階的に使用可能な符号化方式を限定する手段とを有することを特徴とするIP構内交換機。 - 前記帯域制御による端末の発信規制時に前記端末の発信の予約を行う手段と、前記発信を予約した端末の発信に必要な帯域が空いた時にその帯域を確保する手段と、当該帯域が確保された時に発信可能であることを前記端末に通知する手段とを含むことを特徴とする請求項5記載のIP構内交換機。
- 自機に接続されたインタネットプロトコルにしたがって音声通信を行う機能を持つ端末の帯域制御を行うIP構内交換機であって、
前記帯域制御による端末の発信規制時に前記端末の発信の予約を行う手段と、前記発信を予約した端末の発信に必要な帯域が空いた時にその帯域を確保する手段と、当該帯域が確保された時に発信可能であることを前記端末に通知する手段とを有することを特徴とするIP構内交換機。 - 前記帯域が空いた時に前記端末の受話器が上がった時に前記端末の再発信を行う手段を含むことを特徴とする請求項6または請求項7記載のIP構内交換機。
- IP(Internet Protocol)構内交換機と、前記IP構内交換機に接続されたインタネットプロトコルにしたがって音声通信を行う機能を持つ端末とを含むシステムにおいて前記端末の帯域制御を行う帯域制御方法であって、前記IP構内交換機側に、前記帯域制御で管理される回線の帯域占有状態を把握するステップと、前記回線の帯域占有状態に合わせて段階的に使用可能な符号化方式を限定するステップとを有することを特徴とする帯域制御方法。
- 前記IP構内交換機側に、前記帯域制御による端末の発信規制時に前記端末の発信の予約を行うステップと、前記発信を予約した端末の発信に必要な帯域が空いた時にその帯域を確保するステップと、当該帯域が確保された時に発信可能であることを前記端末に通知するステップとを含むことを特徴とする請求項9記載の帯域制御方法。
- IP(Internet Protocol)構内交換機と、前記IP構内交換機に接続されたインタネットプロトコルにしたがって音声通信を行う機能を持つ端末とを含むシステムにおいて前記端末の帯域制御を行う帯域制御方法であって、前記IP構内交換機側に、前記帯域制御による端末の発信規制時に前記端末の発信の予約を行うステップと、前記発信を予約した端末の発信に必要な帯域が空いた時にその帯域を確保するステップと、当該帯域が確保された時に発信可能であることを前記端末に通知するステップとを有することを特徴とする帯域制御方法。
- 前記IP構内交換機側に、前記帯域が空いた時に前記端末の受話器が上がった時に前記端末の再発信を行うステップを含むことを特徴とする請求項10または請求項11記載の帯域制御方法。
- IP(Internet Protocol)構内交換機と、前記IP構内交換機に接続されたインタネットプロトコルにしたがって音声通信を行う機能を持つ端末とを含むシステムにおいて前記端末の帯域制御を行う帯域制御方法のプログラムであって、コンピュータに、前記帯域制御で管理される回線の帯域占有状態を把握する処理と、前記回線の帯域占有状態に合わせて段階的に使用可能な符号化方式を限定する処理とを実行させるためのプログラム。
- IP(Internet Protocol)構内交換機と、前記IP構内交換機に接続されたインタネットプロトコルにしたがって音声通信を行う機能を持つ端末とを含むシステムにおいて前記端末の帯域制御を行う帯域制御方法のプログラムであって、コンピュータに、前記帯域制御による端末の発信規制時に前記端末の発信の予約を行う処理と、前記発信を予約した端末の発信に必要な帯域が空いた時にその帯域を確保する処理と、当該帯域が確保された時に発信可能であることを前記端末に通知する処理とを実行させるためのプログラム。
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JP2006157661A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Oki Electric Ind Co Ltd | 音声通信装置、音声通信方法及び音声通信ネットワークシステム |
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2003
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JP2006157661A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Oki Electric Ind Co Ltd | 音声通信装置、音声通信方法及び音声通信ネットワークシステム |
JP4480557B2 (ja) * | 2004-11-30 | 2010-06-16 | 沖電気工業株式会社 | 音声通信装置、音声通信方法及び音声通信ネットワークシステム |
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