しかし、従来のポイントサービス管理装置は、商品を提供する者(企業または企業グループ等)から商品を購入する者に対して発行されたポイントを管理するものであって、そのポイントの利用までも実現させるものではない。即ち、そのポイントの利用は、商品を提供する者独自のシステム(決済システム等)にてなされるものである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、種々のユーザが種々のユーザに対してポイントを共通的に利用できるようにしたポイントサービス管理装置を提供するものである。
本発明に係るポイントサービス管理装置は、所定のネットワークに接続された複数のユーザ装置と通信可能であり、各ユーザのポイントを管理するポイントサービス管理装置であって、ユーザを特定するユーザ識別情報に対応づけられ、該ユーザの使用可能なポイント数を格納するポイント口座を管理するポイント口座データベースと、ユーザが提供する商品を特定する情報及びその価格を含む商品情報を該ユーザを特定するユーザ識別情報に対応させて記憶する商品データベースと、前記ネットワークを介してユーザ装置から前記商品データベースに記憶された商品情報にて特定される商品の購入要求を受信したときに、ユーザ識別情報の要求を前記商品の購入要求元のユーザ装置に送信する商品要求ユーザ確認要求手段と、前記ユーザ識別情報の要求を送信した後に、前記ユーザ装置からユーザ識別情報を受信したときに、前記ポイント口座データベース内における前記受信したユーザ識別情報に対応するポイント口座のポイント数から前記購入要求に係る商品の価格に相当するポイント数を減算し、前記購入要求に係る商品を提供するユーザを特定するユーザ識別情報に対応したポイント口座のポイント数に前記商品の価格に相当するポイント数を加算する購入商品ポイント清算手段とを有する構成となる。
このような構成により、ポイント口座データベースにポイント口座を開設した各ユーザは、商品データベースに商品を登録することにより、所定のネットワーク上で商品を販売する際にポイントでの決済が可能となる。また、ポイント口座データベースにポイント口座を開設した各ユーザは、所定のネットワーク上で商品データベースに登録された商品を購入する際にポイントでの決済が可能となる。なお、商品を提供するユーザから商品の購入要求を行なったユーザへの当該商品の引渡しの仕組みは、商品を提供するユーザが任意に決めることができる。
前記ポイント口座の開設は、ポイントサービス管理装置の管理者に対するユーザによる書面申請(ユーザ識別情報を含む)に基づいたその管理者のポイント口座開設に係る操作に従ってポイントサービス管理装置が行なうことも、また、ユーザ装置からネットワークを介してポイントサービス管理装置に送られる情報(ユーザ識別情報を含む)に基づいて当該ポイントサービス管理装置が行なうこともできる。
ポイントサービス管理装置の管理者は、ユーザから金銭を受領した(銀行口座間の金銭の授受、直接現金の授受、銀行口座への現金振込等により)ときに、該ユーザを特定するユーザ識別情報に対応したポイント口座にその受領した金銭に相当したポイント数が格納されるようにポイントサービス管理装置の操作を行うことができる。この場合、管理者は、ポイントサービス管理装置内に滞留する総ポイント数に相当する金銭を常に確保していなければならない。それは、ユーザがポイント口座を解約する場合に、そのポイント口座のポイント数に相当した金銭を当該ユーザに返却しなければならないからである。
前記商品は、物としての商品であっても、サービスであってもよい。
前記所定のネットワークは、特に限定されることなく、インターネット等のワールドワイドなネットワークでも、WAN、LANなどのローカルなネットワークであってもよい。
商品データベースへの商品の登録は、ポイントサービス管理装置の管理者に対するユーザによる書面申請(ユーザ識別情報及び商品情報を含む)に基づいたその管理者の商品登録に係る操作に従ってポイントサービス管理装置が行なうことも、また、ユーザ装置からネットワークを介してポイント管理装置に送られる情報(ユーザ識別情報及び商品情報を含む)に基づいて当該ポイントサービス管理装置が行なうこともできる。
後者の場合、本発明に係るポイントサービス管理装置は、前記ネットワークを介してユーザ装置からユーザ識別情報を伴ったログインを受け付けた後に、該ユーザ装置から商品を特定する情報及び価格を含む商品情報を受信したときに、該商品情報を前記ユーザ識別情報に対応させて前記商品データベースに記憶させる商品登録手段を有する構成とすることができる。
また、本発明に係るポイントサービス管理装置は、前記ネットワークを介してユーザ装置からユーザ識別情報を伴ったログインを受け付けた後に、前記ネットワーク上での当該ポイントサービス管理装置へのリンク情報を前記ログインしたユーザ装置に送信する第一のリンク情報提供手段を有する構成とすることができる。
このような構成により、そのリンク情報を受信したユーザ装置では、そのリンク情報をネットワーク上に公開する商品(商品情報)紹介のためのページ(例えば、Webページ)に含めることができる。このようにすれば、他のユーザのユーザ装置は、ネットワーク上に公開されるその商品紹介のためのページを表示させた状態で、そのページに含まれるリンク情報に基づいてその商品についての購入要求をポイントサービス管理装置に送信することができることとなる。
更に、本発明に係るポイントサービス管理装置は、前記リンク情報に基づいて当該ポイントサービス管理装置に前記ネットワークを介して前記商品情報にて特定される商品の購入要求を送信するための操作ボタンを表す情報を前記商品情報の送信元のユーザ装置に送信する商品購入ボタン情報提供手段を有する構成とすることができる。
このような構成により、前記リンク情報と共にその操作ボタンを表す情報を受信したユーザ装置では、前記リンク情報に関連付けるようにして前記操作ボタンをネットワーク上に公開する商品紹介のためのページに貼り付けることができる。このようにすれば、他のユーザのユーザ装置は、ネットワーク上に公開されるその商品(商品情報)紹介のためのページを表示させた状態で、そのページに貼り付けられた操作ボタンを操作することにより、前記リンク情報に基づいてその商品についての購入要求をポイントサービス管理装置に送信することができるようになる。
本発明に係るポイントサービス管理装置は、前記ネットワークを介してユーザ装置から前記商品データベースに記憶された商品情報にて特定される商品以外の商品の購入要求を受信したときに、ユーザ識別情報、前記購入要求に係る商品を特定する情報、価格、数量、及び該商品の販売元に関する情報を含む商品購入情報の要求を前記商品の購入要求元のユーザ装置に送信する商品購入確認要求手段と、前記商品購入情報の要求を送信した後に、前記ユーザ装置から商品購入情報を受信したときに、前記ポイント口座データベース内における前記受信したユーザ識別情報に対応するポイント口座のポイント数から前記購入要求に係る商品の総価格に相当するポイント数及び所定のポイント数を減算し、所定のポイント口座のポイント数に前記購入要求に係る商品の総価格に相当するポイント数および所定のポイント数を加算する代行購入商品ポイント清算手段とを有する構成とすることができる。
このような構成により、各ユーザは、ユーザ識別情報と共に商品データベースに登録されていない商品についての商品購入情報(商品を特定する情報、価格、数量及び商品の販売元)をポイントサービス管理装置に送信することにより、その商品についてのポイント決済を行なうことができるようになる。
この場合、ポイントサービス管理装置の管理者は、ポイントサービス管理装置にて受信された商品購入情報に基づいて当該商品の代行購入を行なうことができる。前記所定のポイント口座は、ポイントサービス管理装置の管理者が利用することができる。また、所定のポイント数は、代行購入に係る手数料に相当するポイント数として決めることができる。
また、本発明に係るポイントサービス管理装置は、ユーザが提供するキャンペーンを特定する情報、そのキャンペーンにおいて配布すべきポイント総数、配布単位ポイント数及びキャンペーン用のページの前記ネットワーク上でのアドレス情報を記憶するキャンペーンデータベースと、前記キャンペーンを提供するユーザを特定するユーザ識別情報に対応したポイント口座のポイント数から前記ポイント総数を減算するキャンペーンポイント清算手段と、前記ネットワークを介してユーザ装置から前記キャンペーンデータベースに記憶された情報にて特定されるキャンペーンでのポイント取得要求を受信したときに、ユーザ識別情報の要求を前記ポイント取得要求元のユーザ装置に送信するポイント取得要求ユーザ確認要求手段と、前記ユーザ識別情報の要求を送信した後に、前記ユーザ装置からユーザ識別情報を受信したときに、ポイント取得要求に係るキャンペーンを特定する情報と共に前記キャンペーンデータベースに記憶されたキャンペーン用のページの前記ネットワーク上でのアドレス情報を前記ユーザ識別情報の送信元のユーザ装置に送信する手段と、前記ポイント口座データベース内における前記受信したユーザ識別情報に対応したポイント口座のポイント数に前記キャンペーンを特定する情報と共に前記キャンペーンデータベースに記憶された配布単位ポイント数を加算し、前記キャンペーンデータベースに記憶されたポイント総数から前記配布単位ポイント数を減算する配布ポイント清算手段とを有する構成とすることができる。
このような構成により、ポイント取得要求を行なったユーザのユーザ装置では、ポイントサービス管理装置から送られてくるキャンペーン用のページの当該ネットワーク上でのアドレス情報に基づいてそのページが表示され得る(例えば、ブラウザ機能によって)。そして、そのポイント取得要求を行なったユーザのユーザ装置にてキャンペーン用のページが表示されることを前提として、そのユーザのユーザ識別情報にて特定されるポイント口座には配布単位ポイント数のポイントが蓄積される(ポイント取得)。一方、キャンペーンを提供するユーザは、そのユーザを特定するユーザ識別情報に対応したポイント口座のポイント数からキャンペーンにて配布すべきポイント総数が差し引かれるので、独自のシステムを使用することなく、単にポイントを利用することによって自身のキャンペーン用のページを他のユーザのユーザ装置に送ることができ、そのページを介して種々の宣伝(キャンペーン)を行なうことができるようになる。
キャンペーンデータベースへの情報(キャンペーンを特定する情報、そのキャンペーンにおいて配布すべきポイント総数、配布単位ポイント数及びキャンペーン用のページの前記ネットワーク上でのアドレス情報)の登録は、ポイントサービス管理装置の管理者に対するユーザによる申請書類に基づいたその管理者のキャンペーン登録に係る操作に従ってポイントサービス管理装置が行なうことも、また、ユーザ装置からネットワークを介してポイントサービス管理装置に送られる情報に基づいて当該ポイントサービス管理装置が行なうこともできる。
後者の場合、本発明に係るポイントサービス管理装置は、前記ネットワークを介してユーザ装置からユーザ識別情報を伴ったログインを受け付けた後に、該ユーザ装置からキャンペーンを特定する情報、そのキャンペーンにおいて配布すべきポイント総数及び配布単位ポイント数を受信したときに、前記キャンペーンを特定する情報、前記ポイント総数及び配布単位ポイント数を前記キャンペーンデータベースに記憶させるキャンペーン登録手段を有し、前記キャンペーンポイント清算手段が、前記ログインにより取得したユーザ識別情報に対応するポイント口座のポイント数から前記ポイント総数を減算するように構成することができる。
また、本発明に係るポイントサービス管理装置は、前記ネットワークを介してユーザ装置からユーザ識別情報を伴ったログインを受け付けた後に、該ユーザ装置からキャンペーン用のページの前記ネットワーク上でのアドレス情報を受信したときに、前記アドレス情報を前記キャンペーンデータベースに登録するキャンペーン用ページ登録手段を有する構成することができる。
このような構成により、キャンペーンを提供するユーザのユーザ装置からキャンペーン用のページのネットワーク上でのアドレス情報をネットワークを介してポイントサービス装置に送信することにより、そのアドレス情報をキャンペーンデータベースに登録することができるようになる。
本発明に係るポイントサービス管理装置は、前記ネットワークを介してユーザ装置からユーザ識別情報を伴ったログインを受け付けた後に、前記ネットワーク上での当該ポイントサービス管理装置へのリンク情報を前記ログインしたユーザ装置に送信する第二のリンク情報提供手段を有する構成とすることができる。
このような構成により、そのリンク情報を受信したキャンペーンを提供するユーザのユーザ装置では、そのリンク情報をネットワーク上に公開するポイント配布紹介のためのページ(例えば、ホームページ)に含めることができる。このようにすれば、他のユーザのユーザ装置は、ネットワーク上で公開されるそのポイント配布紹介のためのページを表示させた状態で、そのページに含まれるリンク情報に基づいてポイント取得要求をポイントサービス管理装置に送信することができることとなる。
更に、本発明に係るポイントサービス管理装置は、前記リンク情報に基づいて当該ポイントサービス管理装置に前記ネットワークを介して前記キャンペーンでのポイント取得要求を送信するための操作ボタンを表す情報を前記ログインしたユーザ装置に送信するポイント取得ボタン情報提供手段を有する構成とすることができる。
このような構成により、前記リンク情報と共にその操作ボタンを表す情報を受信したユーザ端末では、前記リンク情報に関連付けられるようにして前記操作ボタンをネットワーク上で公開するポイント配布紹介のためのページに貼り付けることができる。このようにすれば、他のユーザのユーザ装置は、ネットワーク上に公開されるポイント配布紹介のためのページを表示させた上程で、そのページに貼り付けられた操作ボタンを操作することにより、前記リンク情報に基づいてポイント取得要求をポイントサービス管理装置に送信することができるようになる。
本発明に係るポイントサービス処理方法は、所定のネットワークに接続された複数のユーザ装置と通信可能であり、ユーザを特定するユーザ識別情報に対応づけられ、該ユーザの使用可能なポイント数を格納するポイント口座を管理するポイント口座データベースと、ユーザが提供する商品を特定する情報及びその価格を含む商品情報を該ユーザを特定するユーザ識別情報に対応させて記憶する商品データベースとを備えたポイントサービス管理装置での処理方法であって、前記ネットワークを介してユーザ装置から前記商品データベースに記憶された商品情報にて特定される商品の購入要求を受信したときに、ユーザ識別情報の要求を前記商品の購入要求元のユーザ装置に送信する商品要求ユーザ確認要求ステップと、前記ユーザ識別情報の要求を送信した後に、前記ユーザ装置からユーザ識別情報を受信したときに、前記ポイント口座データベース内における前記受信したユーザ識別情報に対応するポイント口座のポイント数から前記購入要求に係る商品の価格に相当するポイント数を減算し、前記購入要求に係る商品を提供するユーザを特定するユーザ識別情報に対応したポイント口座のポイント数に前記商品の価格に相当するポイント数を加算する購入商品ポイント清算ステップを有する構成とすることができる。
また、本発明に係るポイントサービス処理方法は、前記ポイントサービス管理装置は、ユーザが提供するキャンペーンを特定する情報、そのキャンペーンにおいて配布すべきポイント総数、配布単位ポイント数及びキャンペーン用のページの前記ネットワーク上でのアドレス情報を記憶するキャンペーンデータベースを有するものであって、前記キャンペーンを提供するユーザを特定するユーザ識別情報に対応したポイント口座のポイント数から前記ポイント総数を減算するキャンペーンポイント清算ステップと、前記ネットワークを介してユーザ装置から前記キャンペーンデータベースに記憶された情報にて特定されるキャンペーンでのポイント取得要求を受信したときに、ユーザ識別情報の要求を前記ポイント取得要求元のユーザ装置に送信するポイント取得要求ユーザ確認要求ステップと、前記ユーザ識別情報の要求を送信した後に、前記ユーザ装置からユーザ識別情報を受信したときに、ポイント取得要求に係るキャンペーンを特定する情報と共に前記キャンペーンデータベースに記憶されたキャンペーン用のページの前記ネットワーク上でのアドレス情報を前記ユーザ識別情報の送信元のユーザ装置に送信するステップと、前記ポイント口座データベース内における前記受信したユーザ識別情報に対応したポイント口座のポイント数に前記キャンペーンを特定する情報と共に前記キャンペーンデータベースに記憶された配布単位ポイント数を加算し、前記キャンペーンデータベースに記憶されたポイント総数から前記配布単位ポイント数を減算する配布ポイント清算ステップとを有する構成とすることができる。
更に、本発明に係るポイントサービス処理方法は、前記ネットワークを介してユーザ装置からユーザ識別情報を伴ったログインを受け付けた後に、該ユーザ装置からキャンペーンを特定する情報、そのキャンペーンにおいて配布すべきポイント総数及び配布単位ポイント数を受信したときに、前記キャンペーンを特定する情報、前記ポイント総数及び配布単位ポイント数を前記キャンペーンデータベースに記憶させるキャンペーン登録ステップを有し、前記キャンペーンポイント清算ステップが、前記ログインにより取得したユーザ識別情報に対応するポイント口座のポイント数から前記ポイント総数を減算する構成とすることができる。
本発明によれば、ポイント口座データベースにポイント口座を開設した各ユーザ間(BtoC、CtoC、BtoB、CtoB)のネットワーク上での商品(サービスを含み得る)売買において、ポイントを用いた決済が可能となるので、種々のユーザが種々のユーザに対してポイントを共通的に利用できるようにしたポイントサービス管理装置を実現することが可能となる。
本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
本発明の実施の形態に係るポイントサービス管理装置を含むシステムは、図1に示すように構成される。
図1において、このシステムは、ポイントサービス管理装置100と複数のユーザ装置210、220、230、240とがインターネット等のネットワーク300を介して接続されている。ポイントサービス管理装置100は、記憶部101、主制御部102及び通信部103を有している。記憶部101は、後述するような各種データベースを記憶すると共に主制御部102での処理の過程で必要となる情報を記憶する。通信部103は、ネットワーク300を介して各ユーザ装置210、220、230、240と所定のプロトコル(例えば、TCP/IP等)に従って通信を行う。主制御部102は、ポイントサービス管理に係る種々の処理を実行する。
各ユーザ装置210,220、230、240は、例えば、個人ユーザが使用するPC端末であっても、企業に設置されたサーバやPC端末であってもよい。各ユーザ装置210(220、230、240)は、ネットワーク300(例えば、インターネット)上にポイントサービス管理装置100や他のユーザ装置によって公開されるWebページを閲覧するためのブラウザ機能を備えると共に、オペレータが情報入力操作を行うための入力部211(221、231、241)、ネットワーク300を介して他のユーザ装置やポイントサービス管理装置100と通信を行うための通信部212(222、232、242)及びネットワーク300上に公開されるWebページ等を表示するための表示部213(223、233、243)を備えている。
このようなシステムにおいて、例えば、図2に示す手順に従った処理により、ポイントサービスを希望するユーザの登録がなされる。
図2において、個人ユーザが操作する例えばユーザ装置210(PC端末)にてポイントサービス管理装置100が公開するホームページを表示した状態で、そのホームページ上に設けられた登録ボタンがクリックされると、登録要求がユーザ装置210からポイントサービス管理装置100に送信される(S1)。この登録要求を受信したポイントサービス管理装置100は、所定の登録画面をネットワーク300を介して前記登録要求元となるユーザ装置210に送信する(S101)。
この登録画面を受信したユーザ装置210では表示部213にその登録画面が表示される(S2)。この状態で、ユーザが入力部211を操作してユーザ情報(ユーザ名、ユーザID(例えば、メールアドレス)、パスワード等)を入力し、情報送信のための操作を行うと、その登録画面上で入力されたユーザ情報がネットワーク300を介してポイントサービス管理装置100に送信される(S3)。
ポイントサービス管理装置100は、受信した前記ユーザ情報(ユーザ名、ユーザID、パスワード等)に基づいてユーザ登録処理を行なう。即ち、ポイントサービス管理装置100は、ユーザID及びパスワードで特定されるポイント口座(ファイル)を記憶部101に格納されたポイント口座データベースに生成する(S102)。このポイント口座データベースの構成は、例えば、次表に示すようになっている。
なお、前記登録画面に設けられているパートナーゲートウエイのチェックボタンがチェックされていれば、ポイントサービス管理装置100は、入力されたユーザ情報をポイントサービス管理装置100の管理者(管理企業)とパートナーシップとなる企業のユーザ装置(例えば、ユーザ装置220)に送信する(S103)。これにより、ユーザは1回の操作によってポイントサービス管理装置100及び他のサービスを受けたいと思う企業のユーザ装置220の双方に対してユーザ情報を送ることができることとなる。
ポイントサービス管理装置100は、その後、登録に対するお礼文が記載された画面をユーザ端末210に送信する(S104)。これにより、ユーザ端末210の表示部213にはそのお礼文の記載された画面が表示される。
上述したような処理に従ってユーザ登録を行なってポイント口座の開設を終えたユーザは、例えば、ポイントサービス管理装置100の管理者の銀行口座に金銭の振込を行なう。この銀行口座への金銭の振込を確認した管理者は、ポイントサービス管理装置100を操作してその金銭に対応したポイント数(例えば、1円の金銭に対して1ポイントの割合)をその振込を行なったユーザのポイント口座に入力する。管理者は、各ユーザから振り込まれた金銭の総額と記憶部101に格納されたポイント口座データベースの各ポイント口座のポイント残高の総計とが常に対応するようにしておかなければならない。なお、各ユーザは、ポイントサービス管理装置100の管理者に請求することにより、自分のポイント口座にあるポイントを換金することもできる。
各ユーザ装置のポイントサービス管理装置100に対するログイン処理は、図3に示す手順に従ってなされる。
まず、個人ユーザが操作するユーザ装置210にてポイントサービス管理装置100が公開するホームページを表示した状態で、そのホームページ上に設けられたログインボタンがクリックされると、ログイン要求がユーザ装置210からポイントサービス管理装置100に送信される。このログイン要求を受信したポイントサービス管理装置100は、図4に示すようなログイン画面をネットワーク300を介して前記ログイン要求元となるユーザ装置210に送信する。
ユーザ装置210は、ログイン画面を受信するとそのログイン画面(図4参照)を表示部213に表示させる。この状態で、個人ユーザが入力部211の操作によってユーザID及びパスワードを入力し、ログインボタンの操作を行うと、図3に示すように、そのログイン画面上で入力されたユーザID及びパスワードがネットワーク300を介してポイントサービス管理装置100に送信される(S11)。このユーザID及びパスワードを受信したポイントサービス管理装置100は、そのユーザID及びパスワードに対応するポイント口座を記憶部101内のポイント口座データベースから検索し、そのポイント口座に関する情報(ポイント口座情報)を抽出する(S111)。その後、ポイントサービス管理装置100は、前記ポイント口座情報をユーザ装置210に送信する(S112)。このポイント口座情報は、少なくともそのポイント口座に蓄積されたポイントの残高を含む。そして、ユーザ装置210は、前記ポイント口座情報を受信すると、そのポイント口座情報に基づいた図5に示すような個人口座トップ画面を表示部213に表示させる(S12)。このように表示部213に個人口座トップ画面が表示された状態で、ユーザ装置210は、各種のポイントサービスを受け得る状態となる。
前記個人口座トップ画面(図5参照)は、メニューバー(「トップ」、「ユーザ情報」、「ポイントマネージャ」、「換金」、「ログアウト」)、ポイント口座におけるポイントの残高、代行購入(Mediation Link)のリンクボタン及び取引(トランザクション)に関する情報を含む。個人ユーザは、この個人口座トップ画面を見ることにより、自分のポイント口座のポイント残高を知ることができると共に、メニューバーのボタンや代行購入のためのリンクボタンを操作することにより、各種のポイントサービスを受けることができる。
企業(ビジネスユーザ)が、例えば、ユーザ装置220からログイン操作を行った場合には、前述した処理(図3参照)と同様の処理が行なわれ、そのユーザ装置220の表示部223には、図6に示すようなビジネス口座トップ画面が表示される。このビジネス口座トップ画面メニューバーには、個人口座トップ画面(図5参照)には含まれていない「キャンペーン・販売作成」が含まれている。即ち、ビジネスユーザは、ポイントを利用してキャンペーン及び商品販売が可能となる。また、ビジネス口座トップ画面には、個人口座トップ画面(図5参照)にあるような代行購入のためのリンクボタンが含まれていない。即ち、ビジネスユーザは、商品の代行購入サービスを受けることができない。
次に、ビジネスユーザが商品(サービスを含み得る)の販売をネットワーク300上で行なう場合、まず、図7に示す手順に従って商品登録及びリンク情報の配布に係る各処理がなされる。
図7において、ユーザ装置220においてログイン操作がなされると、前述したような手順(図3参照)に従って処理が行なわれ、表示部223にビジネス口座トップ画面(図5参照)が表示される(S221)。この状態で、メニューバーにおける「キャンペーン・販売作成」のプルダウンメニューから「販売作成」の選択操作がなされると、ユーザ装置220から商品販売プロジェクト情報画面の依頼がネットワーク300を介してポイントサービス管理装置100に送信される(S222)。この依頼を受信したポイントサービス管理装置100は、図8に示すような商品販売プロジェクト情報表示画面をユーザ装置220に送信する(S121)。ユーザ装置220は、ポイントサービス管理装置100から商品販売プロジェクト情報表示画面を受信すると、その商品販売プロジェクト情報表示画面を表示部223に表示させる。
この状態で、ビジネスユーザが入力部221を操作して表示部223に表示される商品販売プロジェクト情報表示画面(図8参照)上でプロジェクト情報(作成日時、プロジェクトID、プロジェクト名、説明等)を入力し、販売コード作成ボタンの選択操作を行うと、ユーザ装置220から入力された前記プロジェクト情報と共に販売コード作成依頼がポイントサービス管理装置100に送信される(S223)。このプロジェクト情報及び販売コード作成依頼を受信したポイントサービス管理装置100は、図9に示すような販売コード作成画面をユーザ装置220に送信する(S122)。
ユーザ装置220では、ポイントサービス管理装置100から受信された販売コード作成画面が表示部223に表示され、ビジネスユーザが入力部221を操作して販売コード作成画面(図9参照)上で販売すべき商品についての各種情報(プロジェクト名、商品名、商品ID、価格、商品情報を掲載するページのURL、支払後にジャンプすべきページのURL、商品画像/ロゴ、商品配送方法、販売ボタン、オリジナルボタン)の入力を行なう。そして、ビジネスユーザがその各種情報の入力操作が終了した後に、送信ボタンのクリック操作を行うと、入力された前記商品についての各種情報がユーザ装置220からポイントサービス管理装置100に送信される(S224)。
ポイントサービス管理装置100は、前記商品についての各種情報を受信すると、その商品についての各種情報を、前記ログイン処理により取得されたビジネスユーザのユーザ情報(ユーザID、パスワード等)に対応付けて記憶部101に格納された商品データベースに登録する(S123)。その後、ポイントサービス管理装置100は、ネットワーク300上でのポイントサービス管理装置100へのリンク情報を記述するHTMLコードを作成すると共に、前記商品についての各種情報に含まれる販売ボタン、オリジナルボタン等の情報を参照して、サービス管理装置100に対して前記商品の購入要求を送信するための操作ボタンを記述するHTMLコードを作成する。そして、ポイントサービス管理装置100は、それらHTMLコードを前記ログインのなされたユーザ装置220に送信する(S124)。
ポイントサービス管理装置100からリンク情報を記述したHTMLコードと、商品の購入要求のための操作ボタンを記述したHTMLコードとを受信したユーザ装置220は、それらHTMLコードを図10に示すようなボタン/リンクコード表示画面として表示部223に表示させる(S225)。このように、ボタン/リンクコード表示画面が表示部223に表示されたユーザ装置220において、例えば、ビジネスユーザによる入力部221でのコピー&ペースト操作により、ボタン/リンクコード表示画面(図10参照)に表示された前記HTMLコードが当該ビジネスユーザの公開する商品販売サイト(例えば、ホームページ)の所定位置に貼り付けられる(S226)。これにより、ユーザ装置220にてネットワーク300上に配信される商品販売サイトにポイントサービス管理装置100へのリンク情報及びそのリンク情報に従ってポイントサービス管理装置100に商品の購入要求を送信するための操作ボタンが含まれることとなる。
その後、前記ビジネスユーザがユーザ装置220によってネットワーク300上に公開する前記商品販売サイトにて商品を個人ユーザが購入する場合、図11に示す手順に従って処理がなされる。
図11において、ビジネスユーザのユーザ装置220によりネットワーク300上に公開される商品販売サイトに個人ユーザのユーザ装置210がアクセスすると(S31)、販売対象となる商品情報(商品名、商品ID等を含む)の掲載された前記商品販売サイトの情報がユーザ装置220からユーザ装置210に送信される(S231)。これにより、販売対象となる商品についての商品情報が掲載されると共に、前述したポイントサービス管理装置100へのリンク情報に基づいて当該商品の購入要求を送信するための操作ボタン(購入ボタン)が配置された商品販売サイトが個人ユーザのユーザ装置210の表示部213に表示される(S32)。
この状態で、個人ユーザが前記商品販売サイトに掲載される商品情報に基づいて購入すべき商品を決定し、その商品と共に表示される購入ボタンを入力部211にて操作(クリック)すると、その購入ボタンに関連付けられたリンク情報に従ってユーザ装置210からポイントサービス管理装置100に当該商品の購入要求が送信される(S33)。この商品の購入要求を受信したポイントサービス管理装置100は、その購入要求に含まれる当該商品についての商品情報(商品ID等)に基づいて商品データベースを検索し、ビジネスユーザにて登録された商品情報を抽出する。そして、ポイントサービス管理装置100は、その抽出した商品情報及び個人ユーザのユーザID及びパスワードの入力画面を前記商品の購入要求元のユーザ装置210に送信する(S131)。
この商品情報とユーザID及びパスワードの入力画面とを受信したユーザ装置210では、その受信した商品情報と共にユーザID及びパスワードの入力画面(図4に示すログイン画面と類似した画面)が表示部213に表示される。表示部213に表示される商品情報により購入要求に係る商品について再度確認した個人ユーザが前記入力画面において入力部211を操作してユーザID及びパスワードを入力し、所定の送信ボタンを操作すると、前記ユーザID及びパスワードが商品IDと共にユーザ装置210からポイントサービス管理装置100に送信される(S34)。
ポイントサービス管理装置100は、ユーザ装置210から商品ID、ユーザID及びパスワードを受信すると、その商品IDにて特定される商品データベース内の商品情報に基づいてその商品価格に相当するポイント数を、ポイント口座データベースにおいて前記ユーザID及びパスワードにて特定されるポイント口座のポイント数から減算する(S132)。また、前記商品IDにて特定される商品データベース内の商品情報に対応付けられたビジネスユーザのユーザID及びパスワードにて特定されるポイント口座のポイント数に前記商品価格に相当するポイント数を加算する(S132)。このようにしてビジネスユーザと個人ユーザとの間の商品売買においてポイントでの決済がなされる。
ビジネスユーザは、適当なタイミングで、ユーザ装置220により販売商品についてのポイント振込の確認を行なう。このポイント振込の確認に係る処理(S232)は、例えば、次のようになされる。
ビジネスユーザは、ユーザ装置220にてログインし、ビジネス口座トップ画面(図6参照)のメニューバーにおけるポイントマネージャのプルダウンメニューから履歴確認の選択操作を行う。すると、履歴確認要求がユーザ装置220からポイントサービス管理装置100に送信され、ポイントサービス管理装置100は、その応答として履歴確認画面をユーザ装置220に送信する。これにより、図19に示すような履歴確認画面がユーザ装置220の表示部223に表示される。ビジネスユーザが入力部221によって前記履歴確認画面上で検索条件(検索開始日時、検索終了日時、検索トランザクションの種類、トランザクショ参加ユーザ名、検索トランザクションの状態、検索トランザクションの結果、検索プロジェクト名)の入力操作を行って、検索ボタン操作を行うと、その検索条件がユーザ装置220からポイントサービス管理装置220に送信される。ポイントサービス管理装置100は、常時、処理に係る情報のログ(トランザクションログを含む)を記憶部101に格納している。そして、ポイントサービス管理装置100は、前記検索条件を受信すると、その検索条件に合致したトランザクションに係る情報を記憶部101内のトランザクションログから抽出してユーザ装置220に送信する。前記抽出されたトランザクションに係る情報を受信したユーザ装置220では、そのトランザクションに係る情報に基づいて、図19に示すようなトランザクション履歴表示ウインドウが表示部223に表示される。ビジネスユーザはこのトランザクション履歴表示ウインドウを見ることにより、販売商品についてのポイント振込がなされていることを確認することができる。
ビジネスユーザは、このようにして販売商品についてのポイント振込がなされたことを確認した後に、その商品を購入した個人ユーザに対して発送することができる。
次に、個人ユーザがポイントサービス管理装置100の管理者から商品の代行購入サービスを受ける場合、図13に示す手順に従って処理がなされる。
図13において、例えば、ユーザ装置220によりネットワーク300上に公開される商品情報を含むサイトにユーザ装置210がアクセスすると(S41)、そのサイトの情報(商品情報を含む)がユーザ装置220からユーザ装置210に送信される(S241)。そして、そのサイトがユーザ装置210の表示部213に表示される(S42)。この状態で、個人ユーザは、ユーザ装置210の表示部213に表示されるサイトを見て、購入すべき商品を決めると、ユーザ装置210のブラウザ機能を利用して予め登録された代行購入(Mediation Link)のリンク情報のクリック操作を行う。すると、そのリンク情報に基づいてユーザ装置210からポイントサービス管理装置100に代行商品購入要求が送信される(S43)。
この代行商品購入要求を受信したポイントサービス管理装置100は、要求に係る商品の名前、数量、価格、商品コード、販売元及びその商品の説明を含む商品購入情報の要求と、ユーザID及びパスワードの入力画面を前記代行商品購入要求元のユーザ装置210に送信する(S141)。前記商品購入情報の要求と前記ユーザID及びパスワードの入力画面とを受信したユーザ装置210は、個人ユーザがその商品購入情報、ユーザID及びパスワードを入力部211から入力すると、それら入力された商品購入情報、ユーザID及びパスワードをポイントサービス管理装置100に送信する(S44)。
そして、ポイントサービス管理装置100は、受信した商品購入情報に基づいて算出される商品代金に相当するポイント数と代行手数料に相当するポイント数を受信したユーザID及びパスワードで特定される当該個人ユーザのポイント口座のポイント数から減算する(S142)。また、ポイントサービス管理装置100は、管理者用のポイント口座のポイント数に前記商品代金に相当するポイント数と代行手数料に相当するポイント数を加算する(S142)。その後、ポイントサービス管理装置100の管理者は、ポイントサービス管理装置100にて受信された商品購入情報に基づいて特定される商品をビジネスユーザから購入し、その商品を要求元の個人ユーザに発送する。
これにより、個人ユーザは、ポイントサービス管理装置100の商品データベースに登録されていない商品であっても、その商品の代行購入においてポイントでの決済が可能となる。
なお、前述した例(図13参照)では、ポイントサービス管理装置100にポイント口座を開設している個人ユーザがポイントサービス管理装置100にポイント口座を開設しているビジネスユーザの提供する商品(サービスも含み得る)を代行購入する場合であったが、同じような手法に従って、前記個人ユーザがポイントサービス管理装置100にポイント口座を特に開設していない者(未登録者)の提供する商品を代行購入することもできる。
次に、ビジネスユーザがユーザ装置220によりキャンペーンを依頼する際の処理について説明する。この処理は、図14に示す手順に従ってなされる。
図14において、ビジネスユーザのユーザ装置220においてログイン操作がなされると、前述したような手順(図3参照)に従って処理が行なわれ、表示部223にビジネス口座トップ画面(図5参照)が表示される(S251)。この状態で、メニューバーにおける「キャンペーン・販売作成」のブルダウンメニューから「キャンペーン・プロジェクト」の選択操作がなされると、ユーザ装置220は、キャンペーン・プロジェクト作成画面の要求をポイントサービス管理装置100に送信する(S252)。この要求を受信したポイントサービス管理装置100は、図15に示すようなプロジェクト作成画面を前記要求元のユーザ装置220に送信する(S151)。ユーザ装置220は、ポイントサービス管理装置100からプロジェクト作成画面を受信すると、そのプロジェクト作成画面を表示部223に表示させる。
この状態で、ビジネスユーザが入力部221を操作して表示部223に表示されるプロジェクト作成画面上で、プロジェクト名、キャンペーン開始日、キャンペーン終了日、キャンペーンの上限ポイント(キャンペーンで配布すべきポイント総数)、1クリック当たりのポイント数(配布単位ポイント数)、1ユーザのクリック可能数等のキャンペーン・プロジェクトに係る情報を入力する。そして、ビジネスユーザが入力部221によって送信ボタンをクリックすると、前述したキャンペーン・プロジェクトに係る情報がユーザ装置220からポイントサービス管理装置100に送信される(S254)。このキャンペーン・プロジェクトに係る情報を受信したポイントサービス管理装置100は、キャンペーン・プロジェクトに係る情報を前記ビジネスユーザのユーザID及びパスワードに対応付けて記憶部101に格納されたキャンペーンデータベースに登録し、更に、ポイント口座データベースにおける前記ビジネスユーザのユーザID及びパスワードに対応したポイント口座からからキャンペーンで配布すべきポイント総数(キャンペーンの上限ポイント)を減算する(S152)。
その後、ユーザ装置220での所定の操作に従ってポイントサービス管理装置100から図16に示すようなキャンペーン情報表示画面が配信される。そして、ユーザ装置220の表示部231に表示された前記キャンペーン情報表示画面上において前述したように登録されたキャンペーン・プロジェクトの選択がなされ、キャンペーンコード作成ボタンがクリックされると、当該キャンペーン・プロジェクトについてのキャンペーンコードの作成依頼がユーザ装置220からポイントサービス管理装置100に送信される(S255)。この作成依頼を受信したポイントサービス管理装置100は、キャンペーンに使用する情報の入力ページをユーザ装置220に送信する(S153)。そして、この入力ページを受信したユーザ装置220では表示部223にその入力ページが表示される(S256)。
ビジネスユーザが入力部221を操作して前記入力ページ上でキャンペーンに使用すべきページのURL等の情報を入力し、所定の送信操作を行うと、そのキャンペーンで使用すべきURL等の情報がユーザ装置220からポイントサービス管理装置100に送信される(S257)。ポイントサービス管理装置100は、受信したキャンペーンで使用すべきURL等の情報をキャンペーンデータベースに登録し、更に、ネットワーク300上でのポイントサービス管理装置100へのリンク情報を記述するHTMLコード及びポイントサービス管理装置100に対してポイント獲得要求を送信するための操作ボタン(ゲットポイントボタン)を記述するHTMLコードを作成する(S154)。そして、ポイントサービス管理装置100は、それらHTMLコードをユーザ装置220に送信する(S154)。
ポイントサービス管理装置100からリンク情報を記述したHTMLコードと、ポイント獲得要求を送信するためのゲットポイントボタンを記述したHTMLコードとを受信したユーザ装置220は、それらHTMLコードを前述した場合(図10参照)と同様に表示部223に表示させる(S256)。このようにリンク情報を記述したHTMLコード及びゲットポイントボタンを記述したHTMLコードが表示部223に表示されたユーザ装置において、例えば、ビジネスユーザによる入力部221でのコピー&ペースト操作により、前記各HTMLコードが当該ビジネスユーザの公開する例えばホームページの所定位置に貼り付けられる(S259)。これにより、ユーザ装置220にてネットワーク300上に配信されるホームページにポイントサービス管理装置100へのリンク情報及びそのリンク情報に従ってポイントサービス管理装置100にポイント獲得要求を送信するためのゲットポイントボタン(操作ボタン)が含まれることとなる。
その後、前記ビジネスユーザのユーザ装置220によりネットワーク300上に公開されるホームページ上に掲載されるキャンペーンに従って例えば個人ユーザがポイントを獲得する場合、図17に示す手順に従って処理がなされる。
図17において、ビジネスユーザのユーザ装置220によりネットワーク300上に公開されるホームページに個人ユーザのユーザ装置21がアクセスし、そのホームページ上に掲載されるキャンペーンに対応したゲットポイントボタンのクリック操作がなされると、ユーザ装置210から当該キャンペーンにおけるポイント獲得要求がポイントサービス管理装置100に送信される(S61)。このポイント獲得要求を受信したポイントサービス管理装置100は、そのポイント獲得要求に係るキャンペーンで使用される情報としてキャンペーンデータベースに登録された例えばURL(1)の情報、及びユーザID及びパスワードの入力を求めるページ(図3に示す画面と類似した画面)を前記ポイント獲得要求元のユーザ装置210に送信する(S161)。これにより、ユーザ装置21はそのブラウザ機能によりURL(1)にて特定されるページにアクセスしてそのページを表示部213に表示させると共に、受信した入力画面を表示部213に表示させる(S62)。
ユーザ装置210の個人ユーザは、前記URL(1)にて特定されるページに掲載される情報によってそのキャンペーン内容を知り得、更に、ポイント獲得のために自分のユーザID及びパスワードを前記入力画面上に入力する。そして、所定の送信操作がなされると、前記ユーザID及びパスワードがユーザ装置210からポイントサービス管理装置100に送信される(S63)。前記ユーザID及びパスワードを受信したポイントサービス管理装置100は、ポイント口座データベースにおける前記受信したユーザID及びパスワードにて特定される個人ユーザのポイント口座のポイント数に前記キャンペーンデータベースに登録された1クリック当たりのポイント数(配布単位ポイント数)を加算し、キャンペーンで配布すべきポイント総数からその配布単位ポイント数を減算する(S162)。
そして、ポイントサービス管理装置100は、更に、キャンペーンデータベースにキャンペーンに使用する情報として登録された例えばユーザ装置220が提供するURL(2)の情報をユーザ装置210に送信する。このURL(2)を受信したユーザ装置210はそのブラウザ機能により前記URL(2)で特定するページにアクセスする(S64)。このアクセスにより、ユーザ装置220から前記URL(2)にて特定されるページの情報がユーザ装置220からユーザ装置210に送信される(S261)。その結果、ユーザ装置210の表示部213に前記URL(2)で特定されるページの情報が表示される。
このようにビジネスユーザは、キャンペーンを行なうための特別のシステムを有していなくても、ポイント(配布すべきポイント総数)をポイントサービス管理装置100に提供するだけで、個人ユーザにキャンペーン用のWebページ(URL(1)及びURL(2))を強制的に閲覧させて自己の提供する商品(サービスを含み得る)等のキャンペーンを行なうことができる。また、個人ユーザは、そのキャンペーン用のWebページを閲覧するだけで、前述したように(図11参照)、種々のビジネスユーザが提供する商品を購入する際の決済に使用可能なポイントを取得することができる。
なお、各ユーザのユーザ装置は、ポイントサービス管理装置100にアクセスすることにより、図18に示すようなポイント送信画面を取得して、他のユーザのポイント口座にポイントを振り込んだことを当該他のユーザに通知することができる。また、各ユーザのユーザ装置は、ポイントサービス管理装置100にアクセスすることにより、図19に示すようなポイント要求画面を取得して、他のユーザにポイントを自分のポイント口座に振り込むことの要求を通知することができる。更に、各ユーザのユーザ装置は、ポイントサービス管理装置100にアクセスすることにより、図20に示すようなキャンペーン履歴検索画面を取得して、現在及び過去のキャンペーンの内容について検索することができる。