JP6749672B1 - マッチング装置、マッチング方法、コンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、日本航空株式会社や全日本空輸株式会社は、「マイル(商標)」という名称のポイントを採用し、ユーザに発行している。また、アマゾンジャパン合同会社は「Amazonポイント(商標)」という名称の、楽天株式会社は、「楽天スーパーポイント(商標)」という名称のポイントを採用しており、また、著名なvisa(商標)やmaster(商標)等のブランドで発行されるクレジットカードの発行会社も、様々な名称のポイントを採用している。
ユーザは、商品の価格に対応したポイントを消費して、例えば、自己が所有するポイントで商品を購入することができる。
例えば、ポイントの発行者が販売する商品がポイントでしか購入不可能な設定となっている場合において、ユーザがその商品の購入を行うために必要なだけのポイントを所有していない場合、つまりポイントが不足している場合(若しくは十分なポイントを所有しているものの、その商品を購入できない何らかの理由がある場合を含む。以下も同じである。)においては、当該ユーザはポイントでしか購入不可能なその商品を購入することができない。
また、ポイントの発行者が販売する商品が、現金でもポイントでも購入可能なものである場合においては、十分なポイントを所有していないユーザであっても現金での購入が可能であるものの、ポイントでその商品を購入した方がユーザにとって利益が大きいとか、満足度が高い場合においても、当該ユーザはポイントを用いてのその商品の購入を行うことができないか、購入を行わない。
このような事態は、十分なポイントを持たないユーザにとって不幸であり、またそれだけでなく、ポイントで商品を購入することによるユーザ満足度の向上を狙うポイント発行者にとっても不幸である。
他方、具体的な使い途の無い余剰のポイントを持っているユーザも、おそらく存在する。そのようなユーザにとって、ポイントは意味をなさない。また、ポイントは、使用されてこそユーザの満足度の向上に資すものであるから、使用されてこそユーザの囲い込みに有用となるという性格を有し、加えて、ポイントの発行者は、ポイントが使用されようが使用されなかろうが、コストのかかる各ユーザ毎のポイントの残高管理を強いられる。そのため、余剰のポイントが使用されないで死蔵されるのは、ポイント発行者にとっても不幸である。
以上のように、ポイントを用いるポイント制度においては、現金と違ってポイントの用途が限定的であることにより、ポイントが不足したユーザと、ポイントを余したユーザとが存在する状態が生じ易く、それによって、ユーザにも、ポイント発行者にも不幸が生じ易いという事情が構造的に存在する。
上述のように、ポイント制度においては、ポイントが不足したユーザと、ポイントを余したユーザとが存在する状態が構造的に生じ易い。そうすると、ポイントが不足しているユーザは、ポイントの発行者が運営しているウェブサイトで販売されている商品をポイントを用いて購入することができず、その商品がポイントでのみ購入可能なものである場合には現金を用いても購入することができない、つまりどうやっても購入することができない、という状況が生じる。
他方、余剰のポイントを持つユーザにとって、そのポイントは少なくともある時点においては無駄なものとなっている。
このような状況下において、仮に、ポイントが不足したユーザが、余剰のポイントを持つユーザに対して、ポイントが不足したユーザに成り代わってポイントで商品を購入することを依頼することが可能であれば、余剰のポイントを持つユーザから余剰のポイントを持つユーザがポイントで商品を購入した譲り受けることにより、所望の商品を入手することが可能となる。このとき、余剰のポイントを持つユーザが行う商品の購入代行を、余剰のポイントを持つユーザが、ポイントが不足したユーザへ役務を提供したと見做し、ポイントが不足したユーザが余剰のポイントを持つユーザに対して、例えば現金で、報酬を支払う仕組みを作ることができるのであれば、ポイントが不足したユーザに対して商品の購入代行をサービスとして提供したいと希望する余剰のポイントを持つユーザも、ある割合で現れると考えられる。後は、ポイントが不足したユーザと、余剰のポイントを所有するユーザを結びつける、別の言葉でいうと、マッチングさせる工夫が存在すれば、上述の商品の購入代行の仕組みは、少なくとも原理上は成り立つことになる。
本願発明は、上記の知見に基づくものであり、従来存在しなかった上述のような仕組みを成立させるための技術を提供するものである。
本願発明は、所定のネットワークに接続される、ポイントで購入可能な状態で販売業者によって提供されている所定の商品の入手を希望する者である買い手者が使用するコンピュータ端末である買い手者端末、及び前記買い手者が入手を希望する前記商品の購入代行を希望するものである購入代行者が使用するコンピュータ端末である代行者端末と、前記ネットワークを介して通信可能な、前記買い手者と前記購入代行者とをマッチングさせるためのマッチング装置である。
本願発明のマッチング装置は、買い手者端末のユーザである複数の買い手者のうちのいずれかと、代行者端末のユーザである複数の購入代行者のうちのいずれかとを、適当な条件下でマッチングさせるための装置である。買い手者と購入代行者はそれぞれ、「発明が解決しようとする課題」でいうところの、「ポイントが不足したユーザ」と、「余剰のポイントを持つユーザ」とに相当する。買い手者端末、代行者端末は、一般的にはインターネットであるネットワークを介しての通信を行うことと、外付けでも良いからディスプレイを備えることが必要であり、一般的な、或いは市販のコンピュータ、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等で良い。
そして、マッチング装置は、複数の前記商品のデータと、前記商品のそれぞれを購入するために必要なポイント数のデータとを互いに紐付けて記録する第1記録部と、前記第1記録部に記録されたデータに基づいて、複数の前記商品を、前記商品のそれぞれを購入するために必要なポイント数と紐付けた状態で、前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスして来た前記買い手者端末を用いて、当該買い手者端末を使用する前記買い手者が閲覧可能とする第1閲覧制御部と、前記第1閲覧制御部の機能によって複数の前記商品を見た前記買い手者が、当該買い手者を特定する情報である買い手者ID情報と、複数の前記商品の中の一つであり、当該買い手者が前記購入代行者による購入代行を希望する前記商品である特定商品を特定する情報である商品特定情報と、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払う対価を特定する情報である対価情報と、を当該買い手者が使用する買い手者端末から前記ネットワークを介して送信して来たときにそれを受付ける第1受信部と、前記第1受信部で受付けた一組の前記買い手者ID情報、商品特定情報、及び対価情報を、それら3つの情報を互いに紐付けた状態で記録する第2記録部と、前記第2記録部に記録されたデータに基づいて、複数の前記特定商品を、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払われる対価と紐付けた状態で、前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスして来た前記代行者端末を用いて、当該代行者端末を使用する前記購入代行者が閲覧可能とする第2閲覧制御部と、前記第2閲覧制御部の機能によって複数の前記特定商品を見た前記購入代行者が、当該購入代行者を特定する情報である購入代行者ID情報と、複数の前記特定商品の中の一つの購入を代行する意思を示す情報である承諾情報と、を当該購入代行者が使用する代行者端末から前記ネットワークを介して送信して来たときにそれを受付ける第2受信部と、前記第2受信部で前記承諾情報を受付けた場合に、前記承諾情報と紐付けられていた前記購入代行者ID情報を、前記承諾情報によって前記購入代行者が購入を代行する意思を示した前記特定商品の前記商品特定情報と、前記購入代行者が購入を代行する意思を示した前記特定商品の購入代行を希望した買い手者の前記買い手者ID情報と紐付けて記録する第3記録部と、を備えている。
第1閲覧制御部は、第1記録部に記録されたデータに基づいて、買い手者端末によって、ネットワークを介してマッチング装置に対してアクセスして来た買い手者に、複数の商品と、各商品を購入するために必要なポイント数とを、互いに紐付けた状態で閲覧可能とするための画像を生成する。買い手者は、買い手者端末のディスプレイに表示された画像を介して、販売業者が提供する商品の内容と、各商品を購入するために必要なポイント数とを確認することができる。
買い手者端末を用いる買い手者は、上述のようにして確認した、販売業者が提供する商品の内容と、各商品を購入するために必要なポイント数とに基づき、どの商品を入手しようか、或いはどの商品を、余剰のポイントを持っている購入代行者に購入を代行させようかを決定する。そして、購入代行者に購入を代行させる商品である特定商品を特定する情報である商品特定情報を、買い手者端末を用いて生成する。かかる商品特定情報の生成は、例えば、買い手者が行う、多数の商品からの選択によって生成することができる。また、買い手者は、商品特定情報で特定される特定商品の購入を購入代行者に代行させることによる対価(これは、事実上、購入代行者が買い手者に提供する購入代行というサービスに対する報酬である。)を特定する対価情報を、買い手者端末を用いて生成する。対価情報で特定される対価は、現金(法定通貨)であり、例えば、買い手者が対価に相当するテキスト(例えば、2000円とか、$200の数字部分等)を買い手者端末に入力することにより行うことができる。他方、買い手者は、買い手者を識別するための各買い手者ごとにユニークな情報である買い手者ID情報を有している。買い手者は、買い手者端末からネットワークを介して、商品特定情報と、対価情報と、買い手者ID情報とをマッチング装置に対して送る。買い手者によるこれらデータの送信は事実上、買い手者が、不特定の購入代行者に対して、商品特定情報で特定される特定商品の購入代行を、対価情報で特定される対価で代行して購入することを求める、という意思表示に相当する。これら商品特定情報と、対価情報と、買い手者ID情報とは、マッチング装置の第1受信部によって受取られる。なお、商品特定情報と、対価情報と、買い手者ID情報とは、同時に、或いは一度に、買い手者端末からマッチング装置に送られる必要はない。例えば、買い手者端末が、マッチング装置に対してアクセスした時点でまず買い手者端末を用いる買い手者の買い手者ID情報を買い手者端末からマッチング装置に対して送信することにより、買い手者のいわゆるログインの処理を先行して行い、後から商品特定情報と対価情報とを買い手者端末からマッチング装置に送信するようにしてもよい。
買い手者端末からマッチング装置に送られ、マッチング装置の第1受信部により受付けられた一組の前記買い手者ID情報、商品特定情報、及び対価情報は、それら3つの情報を互いに紐付けた状態で、第2記録部に記録される。
第2記録部に記録されたデータは、代行者端末を介してその代行者端末を用いる購入代行者が以下のごとき画像を閲覧可能とするために用いられる。その画像のデータを作るのが第2閲覧制御部である。第2閲覧制御部は、第2記録部に記録されたデータに基づいて、買い手者から不特定の購入代行者に対して購入代行の申出のあった商品である複数の特定商品を、特定商品の購入を代行してくれた購入代行者に対して支払われる対価と紐付けた状態で、ネットワークを介してマッチング装置にアクセスして来た代行者端末を用いて、当該代行者端末を使用する購入代行者が閲覧可能とする。購入代行者は、代行者端末のディスプレイに表示された画像を介して、特定商品と、その特定商品を自分が購入代行した場合に得ることのできる対価の額とを確認することができる。ディスプレイに表示される画像には、その特定商品を購入するために必要なポイント数をも表示可能とすることも可能であり、そうすることにより、自分が購入代行を引受けた場合に消費することになる、販売業者に支払うポイント数と、自分が購入代行を引受けた場合に得ることのできる対価の相関関係を、購入代行者のそれぞれが把握することが可能となる。
代行者端末を用いる購入代行者は、上述のようにして確認した、特定商品及び対価とに基づき、どの特定商品の購入代行を行おうかを決定する。そして、複数の特定商品の中の一つの購入を代行する意思を示す情報である承諾情報を、代行者端末を用いて生成する。承諾情報には、購入代行者が購入を代行する対象となる特定商品を特定するための情報が含まれ得る。他方、購入代行者は、購入代行者を識別するための各購入代行者ごとにユニークな情報である購入代行者ID情報を有している。なお、購入代行者が買い手者を兼ねることを想定するのであれば、購入代行者ID情報は買い手者ID情報と共通でも構わない。その場合には、買い手者ID情報、購入代行者ID情報ともに、買い手者と購入代行者とを兼ねるユーザを特定する、いわゆるユーザIDとしての意味合いを持つこととなる。購入代行者は、代行者端末からネットワークを介して、承諾情報と、購入代行者ID情報とをマッチング装置に対して送る。購入代行者によるこれらデータの送信は事実上、購入代行者が、ある買い手者が申出たある特定商品の購入の代行を、その買い手者が決定した対価で引受ける、という意思表示に相当する。これら承諾情報と、購入代行者ID情報とは、マッチング装置の第2受信部によって受取られる。なお、承諾情報と、購入代行者ID情報とは、同時に、或いは一度に、代行者端末からマッチング装置に送られる必要はない。例えば、代行者端末が、マッチング装置に対してアクセスした時点でまず代行者端末を用いる購入代行者の購入代行者IDを代行者端末からマッチング装置に対して送信することにより、購入代行者のいわゆるログインの処理を先行して行い、後から承諾情報と対価情報とを代行者端末からマッチング装置に送信するようにしてもよい。
そして、マッチング装置は第3記録部を備えている。第3記録部は、マッチング装置が、その第2受信部で承諾情報を受付けた場合に、承諾情報と紐付けられていた購入代行者ID情報を、承諾情報によって購入代行者が購入を代行する意思を示した前記特定商品の商品特定情報と、購入代行者が購入を代行する意思を示した特定商品の購入代行を希望した買い手者の前記買い手者ID情報と紐付けて記録するためのものである。これにより、ある買い手者ID情報によって特定される買い手者と、商品特定情報によって特定される、その買い手者が購入代行者に購入代行を行ってもらいたいと希望した特定商品と、購入代行者IDで特定される、その買い手者が購入代行を行ってもらいたいと希望した特定商品の購入代行を行う購入代行者とが、互いに紐付けられることになる。これにて、特定商品を鎹とした、買い手者と、購入代行者との組合せ、つまり、買い手者と購入代行者とのマッチングが成立する。第3記録部に記録されたこの情報は、少なくとも自己に関連する情報については、買い手者は買い手者端末を用いて、購入代行者は代行者端末を用いて、閲覧可能とすることができる。例えば、前記マッチング装置は、前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスして来た前記買い手者端末を用いて、当該買い手者端末を使用する前記買い手者が、当該買い手者が購入代行を希望した前記特定商品の購入を代行する意思を示した前記購入代行者の前記購入代行者ID情報を、当該特定商品を特定する前記商品特定情報と紐付けた状態で、前記第3記録部に記録されたデータに基づいて閲覧可能とする第3画像生成部を備えていてもよい。また、前記マッチング装置は、前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスして来た前記代行者端末を用いて、当該代行者端末を使用する前記購入代行者が、当該購入代行者が購入を代行する意思を示した前記特定商品の購入代行を希望した前記買い手者の前記買い手者ID情報を、当該特定商品を特定する前記商品特定情報と紐付けた状態で、前記第3記録部に記録されたデータに基づいて閲覧可能とする第4画像生成部を備えていてもよい。もちろん、マッチング装置は、第3画像生成部と、第4画像生成部との双方を備えていても良い。これらの構成により、買い手者と購入代行者とは、互いに誰が購入代行者で誰が買い手者なのかを知ることができるようになる。互いに誰が購入代行者で誰が買い手者なのかを買い手者と購入代行者とに素早く知らせるために、マッチング装置が、買い手者にマッチングが成立した購入代行者の、購入代行者にマッチングが成立した買い手者の情報を、例えば電子メールやSNS(social networking service)のメッセージ機能等を利用して通知するようにしてもよい。かかる通知を第3記録部に記録されたデータを用いて実現できることは自明であろう。なお、第3記録部において互いに紐付けて記録されるデータは、購入代行の対象となった特定商品を特定するデータと、そのデータによって特定される特定商品を鎹とした、買い手者及び購入代行者をそれぞれ特定する買い手者ID情報及び購入代行者ID情報とするのが最低限であり、これらに加えて、購入代行の対象となった特定商品の購入代行がなされた場合の対価や、特定商品を購入するのに必要なポイント数のデータその他の他のデータが加えられても構わない。
購入代行者は、ポイントを用いて販売業者から特定商品を購入してそれを買い手者に送る。購入代行者が行う、ポイントを用いての販売業者からの特定商品の購入は、本願発明とは関係なく、販売業者の指定する方法で行われる。購入代行者は一度特定商品を販売業者から受取り、それを買い手者に郵送その他の方法で引渡しても良いが、一般的な販売業者は、販売業者から商品を購入する者(ポイントを支払う者)と、その商品を受取る者とを異ならせることを、例えば、前者が後者にその商品をプレゼントする等の目的で認めているため、購入代行者は、特定商品の受取人として販売業者に対して買い手者を指定することにより、購入代行者を介さずに販売業者から直接買い手者に特定商品を送らせることが可能である。
特定商品を受け取った買い手者は、特定商品の購入代行を行ってくれた購入代行者に対して、対価情報によって自らが提示した対価の支払いを行う。この対価の支払いは、マッチング装置或いはその管理者を通して行っても良いし、そうでなくてもよい。ただし、後述するように、対価の支払いがマッチング装置或いはその管理者を通して行われた方が、購入代行者に生じ得る対価を受け取れないというリスクを減じることができるので好ましいと考えられる。
このようにして、本願発明のマッチング装置によれば、ポイントが不足したユーザと、ポイントを余したユーザとが存在することによって、ポイントが不足したユーザと、ポイントを余したユーザと、ポイント発行者とにおいて生じる不幸を抑制することが可能となる。
これによれば、第1記録部に記録するデータをマッチング装置の管理者が手入力する手間を省けるし、第1記録部に記録されるデータが正確になる。
対価の支払いに関して上述の前者の方式を採用するのであれば、マッチング装置は、前記第2受信部が承諾情報を受付けた後の所定のタイミングで、前記承諾情報によって前記購入代行者が購入を代行する意思を示した前記特定商品について前記買い手者が前記マッチング装置に送信した対価情報によって特定される対価の支払いを当該買い手者から受けるとともに、所定の条件が充足されたときに、手数料を控除した当該対価を、前記承諾情報を前記マッチング装置に送った当該購入代行者に支払う決済部を備えているもの、とすることができる。
このような決済部を有するのであれば、買い手者と購入代行者とのマッチングが上述の通り成立した後に、マッチング装置が対価に相当する金銭をいわば預り金として買い手者から預かり、所定の条件が充足されたときに、マッチング装置の管理者が受領する手数料を控除してから、マッチング装置が預かっていた対価を購入代行者へ支払うという処理を実現することが可能となる。預り金としての対価を先にマッチング装置が買い手者から受取ることにより、購入代行者は確実に対価をマッチング装置から受取ることが可能となり、対価を受け取れないという状況が購入代行者に発生するおそれを小さくすることができる。この場合、手数料が、預り金としての対価から控除されるため、購入代行者が受取る対価の額は、対価情報で特定される対価の額よりも幾らか小さくなる。もっとも、購入代行者が受取る対価の額が対価情報で特定する額より幾らか小さくなったり、買い手者が支払う額が対価情報で特定される額よりも幾らか大きくなるということは、マッチング装置を用いてのマッチングサービスを提供する者にとって、同サービスを継続するために購入代行者か買い手者の少なくとも一方から手数料を徴収しなければならないという条がある以上、預り金として対価を事前に買い手者から徴収するか否かによらずどうしても生じうる。したがって、本願発明では、対価を預り金として買い手者から徴収するか否かによらず、購入代行者が受取る対価の額が対価情報で特定する額より幾らか小さくなったり、買い手者が支払う額が対価情報で特定される額よりも幾らか大きくなったりしても、対価情報が「前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払う対価を特定する情報である」という要件を充足するものとする。
所定の条件とは、例えば、買い手者の手元に特定商品が到着したことを示す通知が、買い手者からマッチング装置にあった場合、とすることができる。これによれば、対価を支払ったのに、特定商品を入手できないというという状況が買い手者に発生するおそれを小さくすることができる。上記の通知は、買い手者が、買い手者端末を用いてマッチング装置に対して上述の通知に対応するデータを送信することにより行うことができる。このとき必要な最小限の情報は、買い手者の買い手者IDと、特定商品を受取ったことを示す情報である。
本願発明によるマッチング装置では、例えば、人気のある商品に対して、複数の買い手者が、購入代行者による購入代行の申込みを行う可能性がある。そうすると、第2記録部において、1つの前記特定商品について複数の前記買い手者ID情報、及び対価情報が紐付けられている状態で記録される状態が生じる。
第2閲覧制御部は、もちろん、ある特定商品について購入代行の申し込みが複数存在する場合においては、それらの申込み内容のすべて、つまり、ある特定商品とその特定商品を購入代行者が購入代行した場合の対価を、購入代行者に対して閲覧させることも可能である。とはいえ、購入代行者にとっては、どの申込みについて購入代行を行ったとしても提供するサービスの内容は同じであるから、であれば最も多くの対価を得られる申込みについて購入代行を行うという選択を行うことが、少なくとも経済合理的である。言葉を選ばずにいえば、購入代行者から見れば、ある特定商品について購入代行の申込みが複数存在する場合、興味があるのは最も対価の高い対価を伴う申込みのみである可能性が高い。
第2閲覧制御部が、ある特定商品との関係で、最も高い対価を他の対価に優先して、購入代行者が代行者端末を介して閲覧可能とすることとすれば、購入代行者は、自分が興味のある対価を優先して確認することができるようになる。
ここで、「優先して閲覧可能とする」ことの具体例は、例えば、デフォルトの状態では最も高い対価のみが閲覧可能となっており、購入代行者が何らかの操作を行うことで、それよりも安い他の対価が閲覧可能となっている場合や、最も高い対価を含めてそれよりも安い他の対価もデフォルトの状態で代行者端末のディスプレイに表示されるものの、最も高い対価に他の対価には付されていない何らかのマークが付されているとか、最も高い対価の文字が他の対価よりも大きい場合、最も高い対価の文字の色が、他の対価を示す文字の色と異なる場合等が考えられる。
一例となるその方法は、所定のネットワークに接続される、ポイントで購入可能な状態で販売業者によって提供されている所定の商品の入手を希望する者である買い手者が使用するコンピュータ端末である買い手者端末、及び前記買い手者が入手を希望する前記商品の購入代行を希望するものである購入代行者が使用するコンピュータ端末である代行者端末と、前記ネットワークを介して通信可能な、前記買い手者と前記購入代行者とをマッチングさせるためのマッチング装置にて実行される、マッチング方法である。
このマッチング方法は、前記マッチング装置が実行する、複数の前記商品のデータと、前記商品のそれぞれを購入するために必要なポイント数のデータとを互いに紐付けて記録する第1記録過程と、前記第1記録過程で記録されたデータに基づいて、複数の前記商品を、前記商品のそれぞれを購入するために必要なポイント数と紐付けた状態で、前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスして来た前記買い手者端末を用いて、当該買い手者端末を使用する前記買い手者が閲覧可能とする第1閲覧制御過程と、前記第1閲覧制御過程の実行の結果複数の前記商品を見た前記買い手者が、当該買い手者を特定する情報である買い手者ID情報と、複数の前記商品の中の一つであり、当該買い手者が前記購入代行者による購入代行を希望する前記商品である特定商品を特定する情報である商品特定情報と、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払う対価を特定する情報である対価情報と、を当該買い手者が使用する買い手者端末から前記ネットワークを介して送信して来たときにそれを受付ける第1受信過程と、前記第1受信過程で受付けた一組の前記買い手者ID情報、商品特定情報、及び対価情報を、それら3つの情報を互いに紐付けた状態で記録する第2記録過程と、前記第2記録過程で記録されたデータに基づいて、複数の前記特定商品を、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払われる対価と紐付けた状態で、前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスして来た前記代行者端末を用いて、当該代行者端末を使用する前記購入代行者が閲覧可能とする第2閲覧制御過程と、前記第2閲覧制御過程の実行の結果複数の前記特定商品を見た前記購入代行者が、当該購入代行者を特定する情報である購入代行者ID情報と、複数の前記特定商品の中の一つの購入を代行する意思を示す情報である承諾情報と、を当該購入代行者が使用する代行者端末から前記ネットワークを介して送信して来たときにそれを受付ける第2受信過程と、前記第2受信過程で前記承諾情報を受付けた場合に、前記承諾情報と紐付けられていた前記購入代行者ID情報を、前記承諾情報によって前記購入代行者が購入を代行する意思を示した前記特定商品の前記商品特定情報と、前記購入代行者が購入を代行する意思を示した前記特定商品の購入代行を希望した買い手者の前記買い手者ID情報と紐付けて記録する第3記録過程と、を含む。
一例となるそのコンピュータプログラムは、所定のネットワークに接続される、ポイントで購入可能な状態で販売業者によって提供されている所定の商品の入手を希望する者である買い手者が使用するコンピュータ端末である買い手者端末、及び前記買い手者が入手を希望する前記商品の購入代行を希望するものである購入代行者が使用するコンピュータ端末である代行者端末と、前記ネットワークを介して通信可能な、前記買い手者と前記購入代行者とをマッチングさせるためのマッチング装置として、所定のコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムである。
そして、このコンピュータプログラムは、前記コンピュータに、複数の前記商品のデータと、前記商品のそれぞれを購入するために必要なポイント数のデータとを互いに紐付けて記録する第1記録過程と、前記第1記録過程で記録されたデータに基づいて、複数の前記商品を、前記商品のそれぞれを購入するために必要なポイント数と紐付けた状態で、前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスして来た前記買い手者端末を用いて、当該買い手者端末を使用する前記買い手者が閲覧可能とする第1閲覧制御過程と、前記第1閲覧制御過程の実行の結果複数の前記商品を見た前記買い手者が、当該買い手者を特定する情報である買い手者ID情報と、複数の前記商品の中の一つであり、当該買い手者が前記購入代行者による購入代行を希望する前記商品である特定商品を特定する情報である商品特定情報と、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払う対価を特定する情報である対価情報と、を当該買い手者が使用する買い手者端末から前記ネットワークを介して送信して来たときにそれを受付ける第1受信過程と、前記第1受信過程で受付けた一組の前記買い手者ID情報、商品特定情報、及び対価情報を、それら3つの情報を互いに紐付けた状態で記録する第2記録過程と、前記第2記録過程で記録されたデータに基づいて、複数の前記特定商品を、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払われる対価と紐付けた状態で、前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスして来た前記代行者端末を用いて、当該代行者端末を使用する前記購入代行者が閲覧可能とする第2閲覧制御過程と、前記第2閲覧制御過程の実行の結果複数の前記特定商品を見た前記購入代行者が、当該購入代行者を特定する情報である購入代行者ID情報と、複数の前記特定商品の中の一つの購入を代行する意思を示す情報である承諾情報と、を当該購入代行者が使用する代行者端末から前記ネットワークを介して送信して来たときにそれを受付ける第2受信過程と、前記第2受信過程で前記承諾情報を受付けた場合に、前記承諾情報と紐付けられていた前記購入代行者ID情報を、前記承諾情報によって前記購入代行者が購入を代行する意思を示した前記特定商品の前記商品特定情報と、前記購入代行者が購入を代行する意思を示した前記特定商品の購入代行を希望した買い手者の前記買い手者ID情報と紐付けて記録する第3記録過程と、を実行させるためのものである。
一例となる買い手者端末は、前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスすることにより、複数の前記商品を、前記商品のそれぞれを購入するために必要なポイント数と紐付けた状態で、当該買い手者端末を使用する前記買い手者に閲覧させるディスプレイと、前記ディスプレイに表示された複数の前記商品を見た前記買い手者が、当該買い手者を特定する情報である買い手者ID情報と、複数の前記商品の中の一つであり、当該買い手者が前記購入代行者による購入代行を希望する前記商品である特定商品を特定する情報である商品特定情報と、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払う対価を特定する情報である対価情報と、を入力する入力部と、前記入力部から入力された前記買い手者ID情報、商品特定情報、及び対価情報を前記ネットワークを介して前記マッチング装置に送信する送信部と、を備えている。
本願発明者は、本願発明によるマッチング装置と組合せて使用される、ディスプレイを備えた買い手者端末にて実行される方法をも本願発明の一態様として提案する。この方法による効果は、本願発明によるマッチング装置の効果に等しい。
一例となるその方法は、前記買い手者端末で実行される、前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスすることにより、複数の前記商品を、前記商品のそれぞれを購入するために必要なポイント数と紐付けた状態で、当該買い手者端末を使用する前記買い手者に前記ディスプレイを介して閲覧させる表示過程と、前記ディスプレイに表示された複数の前記商品を見た前記買い手者が、当該買い手者を特定する情報である買い手者ID情報と、複数の前記商品の中の一つであり、当該買い手者が前記購入代行者による購入代行を希望する前記商品である特定商品を特定する情報である商品特定情報と、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払う対価を特定する情報である対価情報と、を入力する入力過程と、前記入力過程で入力された前記買い手者ID情報、商品特定情報、及び対価情報を前記ネットワークを介して前記マッチング装置に送信する送信過程と、を含む。
本願発明者は、本願発明によるマッチング装置と組合せて使用される買い手者端末として、ディスプレイを備えた所定のコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムとして所定の例えば汎用のコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムをも本願発明の一態様として提案する。かかるコンピュータプログラムによる効果は、本願発明によるマッチング装置の効果に等しく、また、本願による買い手者端末として所定のコンピュータを機能させることが可能となることである。
一例となるそのコンピュータプログラムは、前記コンピュータに、前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスすることにより、複数の前記商品を、前記商品のそれぞれを購入するために必要なポイント数と紐付けた状態で、当該買い手者端末を使用する前記買い手者に前記ディスプレイを介して閲覧させる表示過程と、前記ディスプレイに表示された複数の前記商品を見た前記買い手者が、当該買い手者を特定する情報である買い手者ID情報と、複数の前記商品の中の一つであり、当該買い手者が前記購入代行者による購入代行を希望する前記商品である特定商品を特定する情報である商品特定情報と、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払う対価を特定する情報である対価情報と、を入力する入力過程と、前記入力過程で入力された前記買い手者ID情報、商品特定情報、及び対価情報を前記ネットワークを介して前記マッチング装置に送信する送信過程と、を実行させるためのものである。
一例となる代行者端末は、前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスすることにより、複数の前記特定商品を、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払われる対価と紐付けた状態で、当該代行者端末を使用する前記購入代行者に閲覧させるディスプレイと、前記ディスプレイに表示された複数の前記特定商品を見た前記購入代行者が、当該購入代行者を特定する情報である購入代行者ID情報と、複数の前記特定商品の中の一つの購入を代行する意思を示す情報である承諾情報と、を入力する入力部と、前記入力部から入力された前記購入代行者ID情報、及び許諾情報を前記ネットワークを介して前記マッチング装置に送信する送信部と、を備えている。
本願発明者は、本願発明によるマッチング装置と組合せて使用される、ディスプレイを備えた代行者端末にて実行される方法をも本願発明の一態様として提案する。この方法による効果は、本願発明によるマッチング装置の効果に等しい。
一例となるその方法は、前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスすることにより、複数の前記特定商品を、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払われる対価と紐付けた状態で、当該代行者端末を使用する前記購入代行者に前記ディスプレイを介して閲覧させる表示過程と、前記ディスプレイに表示された複数の前記特定商品を見た前記購入代行者が、当該購入代行者を特定する情報である購入代行者ID情報と、複数の前記特定商品の中の一つの購入を代行する意思を示す情報である承諾情報と、を入力する入力過程と、前記入力過程で入力された前記購入代行者ID情報、及び許諾情報を前記ネットワークを介して前記マッチング装置に送信する送信過程と、を含む。
本願発明者は、本願発明によるマッチング装置と組合せて使用される代行者端末として、ディスプレイを備えた所定のコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムとして所定の例えば汎用のコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムをも本願発明の一態様として提案する。かかるコンピュータプログラムによる効果は、本願発明によるマッチング装置の効果に等しく、また、本願による代行者端末として所定のコンピュータを機能させることが可能となることである。
一例となるそのコンピュータプログラムは、前記コンピュータに、前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスすることにより、複数の前記特定商品を、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払われる対価と紐付けた状態で、当該代行者端末を使用する前記購入代行者に前記ディスプレイを介して閲覧させる表示過程と、前記ディスプレイに表示された複数の前記特定商品を見た前記購入代行者が、当該購入代行者を特定する情報である購入代行者ID情報と、複数の前記特定商品の中の一つの購入を代行する意思を示す情報である承諾情報と、を入力する入力過程と、前記入力過程で入力された前記購入代行者ID情報、及び許諾情報を前記ネットワークを介して前記マッチング装置に送信する送信過程と、を実行させるためのものである。
実施形態によるシステムは、複数の端末100−1〜100−N(以後、単に、「端末100」と記載する場合もある。)、及びサーバ200を含んで構成されている。これらはすべて、ネットワーク400に接続可能とされている。
ネットワーク400は、これには限られないが、この実施形態ではインターネットである。
この実施形態における端末100は、本願でいう買い手者端末及び代行者端末の双方に相当するものである。つまり、これには限られないが、この実施形態では、端末100は、買い手者端末と代行者端末とを兼ねている。ただし、端末100は、ユーザの希望により買い手者端末の機能と代行者端末の機能との一方のみを選択的に有するようにされても良い。例えば、買い手者としてしか行動しないユーザの端末100は買い手者端末の機能のみを、代行者としてしか行動しないユーザの端末100は代行者端末の機能のみを持つようにしてもよい。
他方、この実施形態におけるサーバ200は、本願でいうマッチング装置に相当する。
端末100は、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ノート型パソコン、デスクトップ型パソコン等である。それらはすべて、ネットワーク400を介しての通信が可能なものであり、また後述するコンピュータプログラムをインストールすることによって後述する機能ブロックをその内部に生成し、そして後述する処理を実行できるものであることが求められ、それが可能であるのであればそれ以外の仕様は特に問わない。
例えば、端末100がスマートフォンかタブレットなのであれば、スマートフォンとしての端末100は例えば、Apple Japan合同会社が製造、販売を行うiPhone(商標)で良いし、タブレットとしての端末100は例えば、Apple Japan合同会社が製造、販売を行うiPad(商標)でよい。ノート型パソコン、デスクトップ型パソコン等により端末100が構成されているのであれば、それらはいずれも市販のもので良い。以下、これには限られないが、端末100がスマートフォンであることとして話を進める。
端末100は、ディスプレイ101を備えている。ディスプレイ101は、静止画又は動画を表示するためのものであり、公知、或いは周知のものを用いることができる。ディスプレイ101は例えば、液晶ディスプレイである。端末100がデスクトップ型パソコンである場合には、ディスプレイ101は外付けとなるが、それでもなお、本願では、端末100はディスプレイ101を備えていると扱うものとする。端末100は、また入力装置102を備えている。入力装置102は、ユーザが所望の入力を端末100に対して行うためのものである。入力装置102は、公知或いは周知のものを用いることができる。この実施形態における端末100の入力装置102はボタン式のものとなっているが、これには限られず、テンキー、キーボード、トラックボール、マウスなどを用いることも可能である。特に、端末100がノート型パソコン、デスクトップ型パソコンである場合には、入力装置102はキーボードや、マウス等の外付けのものになるであろうが、それでもなお本願では端末100が入力装置102を備えるものとして扱う。また、ディスプレイ101がタッチパネルである場合、ディスプレイ101は入力装置102の機能を兼ねることになり、この実施形態ではそうされている。
ハードウェアには、CPU(central processing unit)111、ROM(read only memory)112、RAM(random access memory)113、インターフェイス114が含まれており、これらはバス116によって相互に接続されている。
CPU111は、演算を行う演算装置である。CPU111は、例えば、ROM112、或いはRAM113に記録されたコンピュータプログラムを実行することにより、後述する処理を実行する。図示をしていないが、ハードウェアはHDD(hard disk drive)その他の大容量記録装置を備えていてもよく、コンピュータプログラムは大容量記録装置に記録されていても構わない。
ここでいうコンピュータプログラムには、後述する処理(例えば、端末100を本願発明による買い手者端末及び代行者端末として機能させるための処理)を端末100に実行させるためのコンピュータプログラムが少なくとも含まれる。このコンピュータプログラムは、端末100にプリインストールされていたものであっても良いし、端末100の出荷後にインストールされたものであっても良い。このコンピュータプログラムの端末100へのインストールは、メモリカード等の所定の記録媒体を介して行なわれても良いし、LAN或いはインターネットなどのネットワークを介して行なわれても構わない。
ROM112は、CPU111が後述する処理を実行するために必要なコンピュータプログラムやデータを記録している。ROM112に記録されたコンピュータプログラムとしては、これに限られず、端末100がスマートフォンであれば、クライアントをスマートフォンとして機能させるために必要な、例えば、通話や電子メールの機能を実現するためのコンピュータプログラムやデータが記録されている。端末100は、また、ネットワーク400を介して受取ったデータに基づいて、ホームページを閲覧することも可能とされており、それを可能とするための公知のwebブラウザを実装している。
RAM113は、CPU111が処理を行うために必要なワーク領域を提供する。場合によっては、上述のコンピュータプログラムやデータ(の一部)が記録されていてもよい。
インターフェイス114は、バス116で接続されたCPU111やRAM113等と外部との間でデータのやり取りを行うものである。インターフェイス114には、上述のディスプレイ101と、入力装置102とが接続されている。入力装置102から入力された操作内容は、インターフェイス114からバス116に入力されるようになっている。また、周知のようにディスプレイ101に画像を表示するための画像データは、バス116からインターフェイス114に送られ、インターフェイス114からディスプレイ101に出力されるようになっている。インターフェイス114は、また、インターネットであるネットワーク400を介して外部と通信を行うための公知の手段である送受信機構(図示を省略)に接続されており、それにより、端末100は、ネットワーク400を介してデータを送信することと、ネットワーク400を介してデータを受信することとが可能になっている。かかるネットワーク400を介してのデータの送受信は、有線で行われる場合もあるが無線で行われる場合もある。例えば、端末100がスマートフォンである場合には、かかる通信は無線で行われるのが通常であろう。それが可能な限り、送受信機構の構成は、公知或いは周知のものとすることができる。送受信機構がネットワーク400から受取ったデータは、インターフェイス114により受取られるようになっており、インターフェイス114から送受信機構にわたされたデータは、送受信機構によって、ネットワーク400を介して外部、例えば、サーバ200に送られるようになっている。
端末100内には、本願発明の機能との関係で、入力部121、制御部122、画像生成部123、出力部124が生成される。制御部122の中には、主制御部122A、買い手者機能制御部122B、購入代行者機能制御部122Cが生成される。
インターフェイス114からの入力部121への入力には、入力装置102からの入力がある。入力装置102からの入力には、例えば、いずれも詳細は追って説明するが、ユーザを識別するための各ユーザごとにユニークな識別情報であるユーザIDについてのデータと、端末100を本願発明における買い手者端末として機能させるか、本願発明における代行者端末として機能させるかの選択を行うデータである選択データがある。端末100が本願発明における買い手者端末として機能している場合には、いずれも後述する商品特定情報と、対価情報が入力装置102から入力される。端末100が本願発明における代行者端末として機能している場合には、これも後述する承諾情報が入力装置102から入力される。また、入力装置102からは、後述するマッチング確認情報が入力される場合がある。
また、インターフェイス114からの入力には、送受信機構からの入力がある。送受信機構からの入力には、例えば、ネットワーク400を介してサーバ200から送られて来た情報(データ)である、いずれも後述する第1制御データ、第2制御データがある。
何れにせよ、インターフェイス114から受取ったデータを、入力部121は制御部122に送るようになっている。
主制御部122Aは、例えば、買い手者機能制御部122Bと、購入代行者機能制御部122Cのいずれの機能を有効にするかを選択する機能を有する。上述したように制御部122は選択データを受取る場合があるが、選択データは制御部122内の主制御部122Aによって受取られる。これを受取った主制御部122Aは、選択データが買い手者端末として端末100を機能させることを示す場合には買い手者機能制御部122Bを有効化し、選択データが代行者端末として端末100を機能させることを示す場合には購入代行者昨日制御部122Cを有効化する。また、主制御部122Aは、選択データが買い手者端末として端末100を機能させることを示す場合には、買い手者端末として端末100を機能させることが選択されたことを示す、買い手者選択データを生成し、それを出力部124に送るようになっており、選択データが代行者端末として端末100を機能させることを示す場合には、代行者端末として端末100を機能させることが選択されたことを示す、代行者選択データを生成し、それを出力部124へ送るようになっている。また、マッチング確認情報を受取った場合には、主制御部122Aは、それを出力部124へ送るようになっている。
また、主制御部122Aは、後述するように、ユーザIDを保持している場合がある。主制御部122Aは、買い手者機能制御部122Bか購入代行者機能制御部122Cを有効化する場合には、その旨を示すデータを買い手者機能制御部122Bか購入代行者機能制御部122Cに送るようになっている。
また、主制御部122Aは、後述するタイミングで、自らが保持する、或いは入力部121から受取ったユーザIDのデータを、買い手者機能制御部122B、購入代行者機能制御部122C、出力部124に送る場合がある。また、主制御部122Aは、端末100が、買い手者端末としても、代行者端末としても機能していない場合、つまり、端末100が、買い手者端末又は代行者端末として機能する前後において、後述するような制御を行う。その場合、主制御部122Aは、後述するデータを画像生成部123又は出力部124に出力するようになっている。
買い手者機能制御部122Bは、買い手者端末として端末100を機能させるために必要な処理を実行するものである。上述したように入力部121は、入力装置102からインターフェイス114を介して、商品特定情報と、対価情報とを受付ける場合がある。これら2つの情報はいずれも、買い手者機能制御部122Bに送られるようになっている。これを受付けた買い手者機能制御部122Bは、それらを出力部124へと送るようになっている。また、買い手者機能制御部122Bは、買い手者端末として端末100が機能しているときにおいてユーザが商品特定情報と対価情報の入力を行うために必要な画像の生成を、画像生成部123に対して指示するようになっている。
購入代行者機能制御部122Cは、代行者端末として端末100を機能させるために必要な処理を実行するものである。上述したように入力部121は、入力装置102からインターフェイス114を介して、承諾情報を受付ける場合がある。承諾情報は購入代行者機能制御部122Cに送られるようになっている。これを受付けた購入代行者機能制御部122Cは、それを出力部124へと送るようになっている。また、購入代行者機能制御部122Cは、代行者端末として端末100が機能しているときにおいてユーザが承諾情報の入力を行うために必要な画像の生成を、画像生成部123に対して指示するようになっている。
画像生成部123は、端末100が買い手者端末として機能しているときには買い手者機能制御部122Bから、端末100が代行者端末として機能しているときには購入代行者機能制御部122Cから、また、端末100が買い手者端末としても代行者端末としても機能していないとき、つまり端末100が買い手者端末又は代行者端末として機能する前後においては、主制御部122Aから、どのような画像を生成するのかということを示す指示をその内容とするデータを受取る。それら指示のデータに基づいて、画像生成部123は、画像データを生成する。
生成された画像データは、画像生成部123から出力部124に送られるようになっている。
出力部124には、上述のように、制御部122中の主制御部122Aから、ユーザIDのデータ、買い手者選択データ、代行者選択データ、商品特定情報及び対価情報のデータ、承諾情報のデータ、マッチング確認情報、その他のデータを受付ける場合がある。それらを受付けた場合、出力部124は、それらデータをインターフェイス114に出力するようになっている。これらデータの大半はインターフェイス114から、送受信機構へと送られ、更には、送受信機構からネットワーク400を介してサーバ200に送られることになる。
また、出力部124には、画像生成部123から画像データが送られてくる場合がある。それを受取った出力部124は、インターフェイス114へとそれを送るようになっている。画像データは、インターフェイス114からディスプレイ101に送られ、ディスプレイ101には画像データに基づく画像が表示されるようになっている。
サーバ200は、ハードウェアとして見た場合には、既存の公知又は周知のサーバで構わない。また、そのハードウェア構成も一般的なものでよく、大雑把に言えば、CPU111、ROM112、RAM113、インターフェイス114をバス116で接続するという、端末100のハードウェア構成を踏襲することができる。もっとも、サーバ200は通常、HDDその他の大容量記録装置を有するのが一般的である。
サーバ200が備えるCPU、ROM、RAM、インターフェイス、バス、及び大容量記録装置の構成、機能は、端末100におけるそれらの構成、機能と変わらない。また、サーバ200が備えるインターフェイスには、端末100が備えていたのと同様の、サーバ200外の機器とネットワーク400を介しての通信を行うための送受信機構が接続されている。バスからインターフェイスに送られた情報(データ)は送受信機構に送られ、送受信機構からネットワーク400を介して例えば端末100へと送られるようになっている。また、ネットワーク400を介して端末100から送られてきて送受信機構で受け取られたデータは、送受信機構からインターフェイスへ送られ、インターフェイスからバスへと送られるようになっている。
なお、サーバ200が備えるインターフェイスには、端末100が備えていたのと同様のディスプレイ、及び入力装置が接続されていても構わないが、本願とはあまり関係がないのでそれらの説明は省略する。
サーバ200内には、本願発明の機能との関係で、入力部221、主制御部222、第1記録部223、第1閲覧制御部224、第2記録部225、第2閲覧制御部226、第3記録部227、第3閲覧制御部228、出力部229が生成される(図5)。また、この実施形態では、サーバ200内には、クローリング部230が生成されるが、クローリング部230は、サーバ200とは独立した他の装置により構成されても構わない。その場合には、サーバ200と当該他の装置とを組合せたものが本願発明におけるマッチング装置となる。
入力部221にインターフェイスから入力されるデータは、ネットワーク400を介して端末100から送られて来てサーバ200の送受信機構によって受け取られたデータである。
送受信機構が、端末100から受付けるデータには、例えば、ユーザIDのデータ、商品特定情報及び対価情報のデータ、承諾情報のデータ、買い手者選択データ、代行者選択データ、マッチング確認情報のデータがある。これらを受付けた場合には、入力部221はそれらを主制御部222へと送るようになっている。
また、入力部221は、クローリング部230から、後述する商品のデータとポイント数のデータを受付ける場合がある。それを受付けた場合にも入力部221はそれを主制御部222へと送るようになっている。
販売業者が販売している商品の情報には、販売業者が販売している商品を特定するために必要な情報(例えば、商品の名称)のデータ(商品データ)の他、少なくともその商品を購入するために必要なポイント数のデータ(ポイント数データ)が含まれる。商品データには、その商品の仕様、産地等のユーザが商品を選択するために有用な情報が含まれていても良いし、また、その商品の販売業者のウェブサイトにおいてその商品が掲載されているページのURLが含まれていても良い。クローリング部230は、それが収集した商品データとポイント数データを、入力部221に送るようになっている。
なお、クローリング部230は、例えば、数時間おきとか1日おきといったバッチ処理によって商品データ及びポイント数データを収集することができる。この場合には、数時間おきとか一日おきといったタイミングでクローリング部230から入力部221に対して、上述のデータが送られることになる。
主制御部222は、入力部221から、ユーザIDのデータ、商品特定情報及び対価情報のデータ、承諾情報のデータ、買い手者選択データ、代行者選択データ、マッチング確認情報のデータを受取る場合がある。これらを受取った場合、主制御部222は受取ったデータに基づき、異なる処理を実行する。
主制御部222は、その内部に、決済部222Aを有している。決済部222Aは、マッチング装置としてのサーバ200によって後述するようにして行われるマッチングによって生じる決済を実行するものである。決済部222Aは、決済に必要な各ユーザについての個人情報を保持している。個人情報には、すべてのユーザのユーザIDが少なくとも含まれている。また、必要に応じて、各ユーザのクレジットカード情報(クレジットカード番号、クレジットカードの名義、クレジットカードの有効期限等)や、各ユーザの電子決済のアカウント情報(電子決済の業者名とアカウント名等)、各ユーザの銀行口座情報(銀行口座の銀行名、支店名、口座名義、及び口座番号等)が記録されている。決済部222Aが決済を実行するときには、後述するように第3記録部227に記録されたデータが利用される。決済部222Aが実行する決済の処理の内容の詳細については後述するものとする。
主制御部222が保持する、より詳細には、この実施形態では決済部222Aが保持する各ユーザのためのユーザIDは、マッチング装置としてのサーバ200が各ユーザ宛に発行したものでもよいし、各ユーザが決定して、予めサーバ200に通知したものでも構わない。いずれにせよ、すべてが他との関係でユニークなユーザIDを多数準備すること、及びそれらをサーバ200の例えば主制御部222が保持できるようにすることは、公知技術或いは周知技術を参考にすれば容易である。
主制御部222は、上述したように、入力部221からユーザIDのデータを受付ける場合がある。主制御部222は、受付けたユーザIDが、主制御部222の決済部222Aが保持している多数のユーザIDのうちのいずれかと一致するか否かによって認証を行うことができるようになっている。端末100からサーバ200に送らせるものをユーザIDのみならず、ユーザIDとパスワードとすることによってかかる認証を行っても良いのは当然であるし、他の方法により認証を行って良いことも当然である。主制御部222は、認証を行うことができたユーザのユーザIDを、後述するタイミングで第2記録部225、第3記録部227に送る場合がある。
また、主制御部222は、上述したように、入力部221を介して、送受信機構が端末100から受取った買い手者選択データ、代行者選択データを受取る場合がある。これらのうち前者を受取ったら、主制御部222は買い手者選択データを第1閲覧制御部224に、後者を受取ったら、主制御部222は代行者選択データを第2閲覧制御部226にそれぞれ送るようになっている。
また、主制御部222は、上述したように、入力部221を介して、送受信機構が端末100から受取ったマッチング確認情報を受取る場合がある。これを受取ったら主制御部222は、マッチング確認情報を第3閲覧制御部228に送るようになっている。
主制御部222には、また、上述したように、入力部221を介して、送受信機構が端末100から受取った商品特定情報及び対価情報のデータが送られてくる場合がある。これらを受取った主制御部222はそれらを第2記録部225へと送り、第2記録部225にそれらを記録するようになっている。それらデータを記録するのが第2記録部225の機能である。第2記録部225に記録されるデータの詳細については後述する。また、主制御部222は、後述するタイミングで、第2記録部225に記録された上述のデータのうちの一部を更新し或いは削除する機能も有している。それらの処理の詳細については後述する。
主制御部222には、また、上述したように、入力部221を介して、送受信機構が端末100から受取った承諾情報が送られてくる場合がある。承諾情報を受取った主制御部222はそれを第3記録部227へと送り、第3記録部227に承諾情報に基づく情報を記録するようになっている。そのデータを記録するのが第3記録部227の機能である。第3記録部227に記録されるデータの詳細については後述する。また、主制御部222は、後述するタイミングで、第3記録部227に記録された上述のデータのうちの一部を更新し或いは削除する機能も有している。それらの処理の詳細については後述する。
主制御部222の決済部222Aは、第3記録部227に記録されている情報に基づいて決済の処理を行う場合がある。その場合、主制御部222は、第3記録部227に記録されているデータのうち必要なものを読み出すようになっている。そのデータは決済部222Aで使用される。
第1制御データは、第1記録部223に記録されている商品データに基づく商品の情報と、第1記録部223に記録されているポイント数データに基づく、そのポイント数データと対応付けられた商品データによる商品を購入するために必要なポイント数とを、互いに対応付けられた状態で、端末100のディスプレイ101に表示させるためのデータである。第1制御データを生成する場合、第1閲覧制御部224は、第1記録部223に記録されているデータのうちの少なくとも一部を読み出して、それを利用して第1制御データを生成する。具体的な第1制御データの内容、及び端末100のディスプレイ101に表示される画像の内容については後述するものとする。
第1閲覧制御部224は、第1制御データを生成したら、それを出力部229へ送るようになっている。
第2制御データを生成する場合、第2閲覧制御部226は、第2記録部225に記録されているデータのうちの少なくとも一部を読み出して、それを利用して第2制御データを生成する。具体的な第2制御データの内容、及び端末100のディスプレイ101に表示される画像の内容については後述するものとする。
第2閲覧制御部226は、第2制御データを生成したら、それを出力部229へ送るようになっている。
第3制御データを生成する場合、第3閲覧制御部228は、第3記録部227に記録されているデータのうちの少なくとも一部を読み出して、それを利用して第3制御データを生成する。具体的な第3制御データの内容、及び端末100のディスプレイ101に表示される画像の内容については後述するものとする。
第3閲覧制御部228は、第3制御データを生成したら、それを出力部229へ送るようになっている。
出力部229には、上述のように、例えば、第1閲覧制御部224から第1制御データが、第2閲覧制御部226から第2制御データ、また第3閲覧制御部228から第3制御データが送られてくる場合がある。これらのデータを受取った場合、出力部229はそれらデータを、送受信機構に送るようになっている。それらデータはともに、送受信機構から後述するようにして、所定の端末100へと送られるようになっている。
マッチングシステムが利用されるに先んじて、第1記録部223にはデータが蓄積される。そのデータは、マッチングシステムが利用されている最中に、後述するようにして更新されていくが、第1記録部223へのデータの蓄積、及びその更新は、ユーザが端末100を介してマッチングサービスの提供を受けるのとは無関係に、所定のタイミングで行われることになる。
第1記録部223に記録されるのは、商品データとポイント数データである。対応する商品についての商品データと、ポイント数データとは、対応付けられた状態で第1記録部223に記録される。商品データ及びポイント数データは、クローリング部230によって収集される。
クローリング部230は、販売業者が運営しているウェブサイトをクローリングすることにより、販売業者が販売している、ポイントで購入可能な商品の情報のデータを収集する。クローリングの技術自体は、公知、或いは周知技術であり、クローリング部230はそれらのうちの適当なものを応用してクローリングの処理を実行する。
商品データには、少なくとも商品を特定するために必要な情報が含まれる。例えば、商品名である。この実施形態における商品データには、商品の商品名、販売業者名、及びその商品が紹介されているページのURLが含まれる。他にも、商品データには、商品の仕様、産地、製造メーカー、販売終了日時、商品の画像等の情報が含まれていても構わない。他方、ポイント数データは、ポイントで購入可能な各商品を購入するときに必要とされるポイント数を特定するデータである。
クローリング部230は、この実施形態では、例えば、1日1回のバッチ処理により商品データ及びポイント数データを収集し、それらを入力部221を介して主制御部222へと送るようになっている。送られたデータは、主制御部222から第1記録部223に送られて記録される。記録されたデータの一例を、図6に示す。
図6のうち、「商品名」の欄に上下に並ぶのは、各商品の商品名、「販売業者」の欄に上下に並ぶのは各商品を販売する販売業者名、「URL」の欄に上下に並ぶのは、各商品を掲載している各販売業者が提供するページのURL、「ポイント数」の欄に上下に並ぶのは、各商品を購入するときに必要となるポイント数である。これらのうち、前3者が、商品データに相当する。「ポイント数」の欄に記載のデータがポイント数データである。また、図6の左端の「No」は、サーバ200で用いられる、各商品毎に割振られる管理用のユニークな識別子(例えば、数字のみ或いは英数字の組合せによって構成される管理ナンバー)である。当然に横並びのデータは互いに紐付けられた状態にある。なお、この実施形態においては、第1記録部223に、「商品の画像」のデータも各商品毎に記録されるが、それについては図6では記載を省略している。
マッチング装置としてのサーバ200によって提供されるマッチングサービスを利用しようとするユーザは、2つの立場のいずれかでサーバ200からサービスを受ける。2つの立場とは、買い手者と、購入代行者である。これには限られないが、この実施形態において、すべてのユーザは、これら2つの立場の一方を、マッチングサービスを利用する度に任意に選択することができる。また、各ユーザが用いる端末100のすべては、ユーザが買い手者の立場を選択した場合には本願発明における買い手者端末として、ユーザが購入代行者の立場を選択した場合には本願発明における代行者端末として機能することになる。
なお、本願においては、ユーザが買い手者の立場を選択することにより、端末100が本願発明における買い手者端末として機能することになった場合においては、その前にユーザによって行われた行為も、買い手者が行った行為と看做し、端末100によって行われた処理も、買い手者端末で行われた処理と見做すこととし、また、サーバ200によって行われた処理も、買い手者端末との関係でサーバ200によって行われた処理と見做すものとする。同様に、本願においては、ユーザが購入代行者の立場を選択することにより、端末100が本願発明における代行者端末として機能することになった場合においては、その前にユーザによって行われた行為も、購入代行者が行った行為と看做し、その前に端末100によって行われた処理も、代行者端末で行われた処理と見做すこととし、また、その前にサーバ200によって行われた処理も、代行者端末との関係でサーバ200によって行われた処理と見做すものとする。
端末100のサーバ200へのアクセス乃至そのために行われる端末100とサーバ200との通信は、公知技術或いは周知技術にならうことができる。例えば、端末100は、それが有するwebブラウザの機能により、インターネットであるネットワーク400を介してサーバ200と通信を行う。その場合、端末100を用いるユーザは、例えば、webブラウザの機能を用いて、サーバ200が提供するマッチングサービスのホームページのURLをwebブラウザのアドレスバーに打込むことにより、端末100をネットワーク400経由でサーバ200に接続させる。
この実施形態では、上述のようにして、webブラウザの機能を用いて端末100が、サーバ200にアクセスするものとする。
そうすると、そのアクセスを受けたサーバ200は、アクセスを受けるために端末100がサーバ200に送ったデータをその送受信機構で受取る。そのデータは、送受信機構からインターフェイスを経て主制御部222へと送られる。これを受取った主制御部222は、端末100のディスプレイ101にホーム(トップページ)画像の表示を行うためのデータ(例えば、画像データ)を生成して、それを出力部229へと送る。それを受取った出力部229は、そのデータをインターフェイスへ送る。そのデータは、インターフェイスから送受信機構へと送られ、更には、送受信機構からサーバ200にアクセスして来た端末100にネットワーク400を介して送られる。
ホーム画像には、図示したように、「ユーザID」という文字501、及びその直下の入力用の枠502、「送信」と書かれたボタン503、「商品棚を見る」と書かれたボタン504、「購入代行をする」と書かれたボタン505が含まれている。
「商品棚を見る」と書かれたボタン504は、ユーザが端末100を本願発明における買い手者端末として機能させる際に押す(クリックする)ためのものである。詳細は後に述べるが、ユーザがボタン504を押すと、端末100は買い手者端末として機能する状態となる。
「購入代行をする」と書かれたボタン505は、ユーザが端末100を本願発明における代行者端末として機能させる際に押すためのものである。詳細は後に述べるが、ユーザがボタン505を押すと、端末100は代行者端末として機能する状態となる。
ホーム画像がディスプレイ101に表示された状態で、ユーザは、上記の3つの処理のいずれかを選択することになる。
つまり、ログインを行うか、端末100を買い手者端末として機能させるための意思表示を行うか、端末100を代行者端末として機能させるための意思表示を行うか、である。後2者は、択一的に行われる。
ログインの処理は、ここで行っても良いし、後に行っても良い。つまり、ユーザは、ログインを行った状態のみならず、ログインを行っていない状態で端末100を買い手者端末として機能させることが可能である。ただし、端末100が買い手者端末として機能する場合においては、ユーザは例えば、商品特定情報及び対価情報のデータが端末100からサーバ200に送られる前後までに、ログインの処理を行う必要がある。また、ユーザは、ログインを行った状態のみならず、ログインを行っていない状態で端末100を代行者端末として機能させることが可能である。ただし、端末100が代行者端末として機能する場合においては、ユーザは例えば、承諾情報が端末100からサーバ200に送られる前後までに、ログインの処理を行う必要がある。
ログインを行う場合、ユーザは、ユーザIDという文字501の下の枠502に対して、各ユーザが持つユニークなユーザIDを入力する。もちろん各ユーザは通常、自己のユーザIDを把握しているから、ユーザIDの入力を行うことができる。ユーザIDの入力は、入力装置102を用いて行う。ユーザIDは、例えば、英文字、数字、或いはそれらの組み合わせであり、ユーザは公知或いは周知の方法でユーザIDを入力装置102から入力することができる。枠502にユーザIDを入力したら、ユーザは、「送信」と書かれたボタン503を押す(クリックする)。そうすると、入力装置102から入力されて、枠502に書き込まれたユーザIDに対応するユーザIDのデータは、インターフェイス114、入力部121を経て、制御部122中の主制御部122Aへと送られる。
ユーザIDのデータを、主制御部122Aは、出力部124へと送る。ユーザIDのデータは、出力部124、インターフェイス114を経て送受信機構に送られ、更にはネットワーク400を介してサーバ200に送られる。それにより、サーバ200で、ユーザIDによるユーザの認証の処理が行われることになる。
サーバ200は、ユーザIDのデータをその送受信機構で受取る。ユーザIDのデータは、インターフェイスから入力部221を経て主制御部222に送られることになる。決済部222Aには、後述するようなデータが記録されているが、記録されているデータの中には、すべてのユーザについての多数のユーザIDのデータがある。サーバ200は、端末100から送られてきたユーザIDが、決済部222Aに記録されていたユーザIDのデータの一つと一致したのであれば、ユーザIDを送ってきた端末100を利用しているユーザはそのユーザIDが割当てられた正当なユーザであると認証して、そのユーザによるマッチングサービスの以後の利用を許容する。他方、端末100から送られてきたユーザIDが決済部222Aに登録されたものではなかったのであれば、上述の認証は行われず、そのユーザによるマッチングサービスの利用は許容されないことになる。
主制御部222は、認証が認められたか、認められなかったかを示すデータを生成し、そのデータを出力部229へ送る。そのデータは、インターフェイスから送受信機構へ送られ、更にはネットワーク400を介して、ユーザIDを送ってきた端末100に返送される。そのデータは、端末100の送受信機構によって受取られ、インターフェイス114、入力部121を経て制御部122の主制御部122Aへと送られる。主制御部122Aは、ディスプレイ101に表示されるログイン前の画像をログイン済の画像に変えるべく画像生成部123に指示を送る。画像生成部123はその指示に基づいて新たなホーム画像のデータを生成し、その画像データを出力部124へ送る。その画像データは、出力部124からインターフェイス114を経てディスプレイ101に送られる。ディスプレイ101には、ログイン済の状態であることを示すホーム画像が表示される。その画像の例を図8に示す。「abcxxx」というのがこの場合における例示のユーザIDである。これにてログインの処理が終了する。なお、この例では、ログイン済となったユーザの端末100のディスプレイ101に表示される画像では、ログイン前にあった「送信」と書かれたボタン503が消え、その代わり、「マイページ」と書いたボタン507が現れる。このボタン507は、ユーザが過去のマッチングの履歴を確認するために用いられるが、その機能の詳細については後述することとする。
なお、ログインの処理を実行するために行われるサーバ200における認証にユーザIDのみならずパスワードが用いられても良いことは上述の通りであり、更には他の例えば公知或いは周知の認証の技術が用いられても良いことも当然である。
次いで、ユーザは、「商品棚を見る」と書かれたボタン504を押すことで、端末100を本願発明における買い手者端末として機能させるか、「購入代行をする」と書かれたボタン505を押すことで、端末100を本願発明における代行者端末として機能させるかを選択する。
まず、ユーザが端末100を買い手者端末として機能させる場合について説明する。
これを受取った主制御部122Aは、それまでは有効となっていなかった買い手者機能制御部122Bを有効とする。なお、上述の選択データが主制御部122Aに入力された時点で、購入代行者機能制御部122Cが有効となっていたのなら、主制御部122Aは、買い手者機能制御部122Bを有効とするとともに、購入代行者機能制御部122Cの機能を無効とする。これにより、端末100は、以後、買い手者端末として機能することになる。
他方、主制御部122Aは、買い手者端末として端末100を機能させることが選択されたことを示す買い手者選択データを生成し、それを出力部124に送る。買い手者選択データは、出力部124から、インターフェイス114、送受信機構、更にはネットワーク400を経てサーバ200に送られる。
買い手者選択データを受取った主制御部222は、買い手者選択データを第1閲覧制御部224に送るようになっている。これには限られないが、この実施形態における買い手者選択データは、第1閲覧制御部224が第1制御データを生成するためのトリガとなるようになっている。したがって、買い手者選択データを受取った第1閲覧制御部224は、第1制御データを生成する。なお、主制御部222が上述のトリガとして第1閲覧制御部224に送るのは、買い手者選択データではなく、第1制御データを生成せよ、と指示するデータであっても構わない。
第1制御データは、買い手者端末として機能する端末100に対してサーバ200から送信することにより、当該端末100のディスプレイ101に、所定の表示を行うためのデータである。かかるデータは例えば、画像データとすることもできるが詳細は適当に決定することができる。第1制御データに基づいてディスプレイ101に表示される画像には、少なくとも、商品データに基づく複数の商品の情報と、各商品を購入するためのポイント数データに基づくポイント数の情報が含まれる。上述したように、第1記録部223には、同一の商品についての商品データと、ポイント数データとが、互いに紐付けた状態で記録されている。したがって、第1記録部223に記録されている商品データとポイント数データを用いることにより、第1閲覧制御部224は、上述した内容を含む第1制御データを生成することができる。この実施形態では、第1閲覧制御部224は、第1制御データを生成する場合には、必要に応じて、第1記録部223に記録されているデータの少なくとも一部を読み出し、読みだしたデータを利用して第1制御データを生成する。
第1閲覧制御部224は、第1制御データを生成したら、それを出力部229へ送る。第1制御データは、出力部229からインターフェイス、送受信機構、更にはネットワーク400を経て、買い手者選択データを送ってきた端末100に送られる。
送受信機構は、第1制御データを受取ったらそれをインターフェイス114、入力部121を介して、制御部122中の主制御部122Aに送る。主制御部122Aは、第1制御データを画像生成部123に送る。そうすると、画像生成部123は第1制御データに基づく画像データを生成して、それを出力部124に送る。画像データは、出力部124からインターフェイス114を経てディスプレイ101に送られ、ディスプレイ101には、その画像データに基づく画像が表示される。
ディスプレイ101に表示される画像の一例を示す。
ディスプレイ101に表示される画像は、例えば、図9に示されたようなものとなる。
画像中、実線で示された縦長の矩形の範囲(矩形範囲101X)が、1つの商品に該当する。もっとも矩形範囲101Xは、必ずしも矩形である必要もないし、矩形その他の形状に区切られている必要もない。この事情は後述する矩形範囲101Yでも同じである。この実施形態では、これには限られないが、第1記録部223に記録された管理ナンバー1の商品についての情報が左上隅の矩形範囲101Xに、管理ナンバー2の商品についての情報が、右上隅の矩形範囲101Xに、管理ナンバー3の商品についての情報が、上から二段目の左側の矩形範囲101Xに、管理ナンバー4の商品についての情報が、上から二段目の右側の矩形範囲101Xに、というように、順に表示される。
図9に示した例では画像は、ディスプレイ101の範囲から下方に食み出している。これは、画像がディスプレイ101に対して、公知或いは周知の技術によって上下にスクロール可能とされており、画像を上方にスクロールさせると、ディスプレイ101と重なった部分の画像がディスプレイ101に表示されることになる、ということを示している。
各矩形範囲101Xの中には、販売業者名、商品名、商品の画像、販売業者からその商品を購入するために必要なポイントの数であるポイント数が表示されるとともに、「リンク」と記載されたボタンが表示される。また、ユーザからは見えない状態になっているが(見えるようになっていても良い。ユーザから見えないようになっている情報がユーザから見えるようになっていてもよいのは、以下に説明する他の情報についても同様である。)、各矩形範囲101Xのそれぞれには、各商品について割当てられた管理ナンバーが埋め込まれている。例えば、左上の矩形範囲101Xを例にとると、「AAポイント」というのが販売業者名(或いは、その販売業者が扱うポイントの名称)、その下の「XX牛肉1kg」というのが商品名、その下の肉の画像が商品の画像、その下の「20000P」というのがポイント数(正確には、20000がポイント数である。)に対応する。また、「リンク」と書かれたボタンは、ブラウザに表示されているページを、その商品が掲載されている販売業者のウェブサイト中の当該商品が掲載されているページに飛ばす(転送させる)ためのURL(図6に示したURL)が埋め込まれたボタンであり、ユーザは、ディスプレイ101上のボタンを押すことにより、そのボタンと紐付けられた商品が掲載された販売業者のページを閲覧できるようになる。これは、その商品の仕様その他の詳しい情報を、ユーザが自ら確認できる点で有用である。もっとも、サーバ200が、図9に示された以上の商品に関する情報をユーザに供給するようにすることも当然に可能である。
上述したように、第1記録部223には、多数の商品のそれぞれについて、各商品の管理ナンバーと紐付けた状態で、販売業者名、商品名、商品の画像、ポイント数、各商品を掲載している各販売業者が提供するページのURLについての各データを記録しているので、サーバ200の第1閲覧制御部224は、第1記録部223に記録されているデータに基づいて、各商品との関連で、矩形範囲101Xに示されたような画像を端末100のディスプレイ101に表示させるための第1制御データを生成することが当然に可能である。第1記録部223に記録された図6に示したデータも、第1制御データに基づいてディスプレイ101に表示された図9に示した画像もいずれも例示であるが、第1記録部223に記録されるデータは、図9に示した画像を作るために必要なデータを含むものとされており、また、第1閲覧制御部224が生成する第1制御データは、図9に示した画像を端末100がそのディスプレイ101に表示できるようなものとされている。
なお、図9に示した例では、矩形範囲101X内に上述の情報が表示される。特に、商品名と、その商品についてのポイント数とが同一の矩形範囲101X内に同時に表示されることになる。もっとも、商品名と、ポイント数とは、ユーザが閲覧可能に端末100のディスプレイ101に表示されるようになっていれば必ずしも同時にディスプレイ101に表示されるようになっている必要はない。例えば、図9に示した矩形範囲101Xにはポイント数は表示されておらず、矩形範囲101Xの「リンク」と記載のボタン以外の部分をユーザが押したときに、ディスプレイ101にポイント数がポップアップにより表示される、或いはポイント数が表示されるページに飛ぶようになっていても構わない。つまり、商品と、その商品についてのポイント数とが、それらが互いに対応しているということを認識しつつユーザが閲覧可能になっていれば良い。
なお、この実施形態で説明した図9に示した例では、サーバ200の第1記録部223に記録されている商品のすべてを、ユーザが用いる端末100のディスプレイ101で一覧できるように表示することとしている。しかしながら、これはその限りではない。例えば、画像中に、「AAポイント」、「BBカードポイント」、「CCマイレージポイント」のうちの任意のものを選択するための表示(例えば、切り替えタブ)を設けておき、選択された例えば、AAポイントの販売業者が扱う商品のみがディスプレイ101に選択的に表示されるようにすることができる。同様に、買い手者としてのユーザが必要とする商品のみを、例えば、「食品」とか、「電化製品」とか、「衣服」といった特定の分類の中から選択して、選択されたもののみをディスプレイ101に表示するようにすることもできる。このようなことは、公知或いは周知技術により達成可能であり、各商品に適当な分類用のタグを振っておくことにより容易に実現可能である。
第1制御データは、一度ではなく、複数回、或いは継続的にサーバ200から端末100へ送信されるようになっていても良い。
決定したら、この実施形態では、矩形範囲101Xの「リンク」と記載のボタン以外の部分をユーザが押したときに、その矩形範囲101Xに含まれる商品が、特定商品として仮決定される。なお、特定商品の選択は、各矩形範囲101X内に、例えば、「選択」とか「決定」といった文字を記載のボタンを設けておき、ユーザがそのボタンを押したときに上述の仮決定の選択が行われる等、他の手法によっても良いのは当然である。
ある商品が特定商品として仮決定されると、この実施形態では、ディスプレイ101に表示される画像が、図10に示したように切り替わる。この切替は、これには限られないが、この実施形態では、第1制御データに続けてサーバ200から端末100へ送られるデータに基づいて行われる。この例では、図9において上から3段目の左側に位置する、管理ナンバー5の商品に対応する矩形範囲101Xが選択されたものとする。
図10において、ディスプレイ101には、選択された商品をユーザが理解できるような表示(これには限られないが、この実施形態では、選択された矩形範囲101Xそのものである。)が表示されるとともに、「幾らで購入代行を依頼しますか?」と購入代行代価の対価をユーザに促す文字511と、購入代行の対価についての対価情報をユーザに入力させるための枠512と、「送信」とかかれたボタン513とが表示される。また、ユーザから見えない状態になってはいるものの、このページには、そのページに示された矩形範囲101Xに対応する商品に割振られた管理ナンバー(この例では、「5」)が埋め込まれている。ボタン513の機能については後述する。
かかる表示がなされたら、ユーザは、対価情報を、枠512に入力する。対価情報の単位は法定通貨とされる。この例では、法定通貨は「円」であるが、もちろんこの限りではない。この例における矩形範囲101Xでいえば、「XXX社テレビ52型」を購入するために必要なポイント数は300000ポイントであるところ、「BBカードポイント」を扱う販売業者が仮に1ポイントを1円に対応させているのであれば、買い手者としてのユーザは、幾らかでも購入代行を他のユーザに依頼した場合の費用を抑えたいと思うであろうから、300000円よりも安い対価情報を枠512に入力したいと考えるであろう。とはいえ、対価情報で特定される購入代行の対価が余りにも安いと、購入代行を引き受けようとする購入代行者が現れない可能性が高いので、対価情報で特定される対価は余り低くするわけには行かないという事情もある。結果として、おそらく買い手者としてのユーザは、商品を購入するのに必要なポイント数に対応した法定通貨の金額よりも幾らか低い金額を、対価情報として決定して、枠512に入力することになると思われる。図10の例では、買い手者としてのユーザが250000(円)という数字を枠512に入力したことを示している。かかる対価情報についての入力は、ユーザが入力装置102を用いて行う。対価情報のデータは、入力装置102から、インターフェイス114、入力部121を経て制御部122中の買い手者機能制御部122Bに送られる。
ユーザは、対価情報を枠512に入力したら、上述の「送信」と書かれたボタン513を入力装置102を用いて押す。そうすると、そのボタン513が押されたというデータが、対価情報のデータと同じく、入力装置102から買い手者機能制御部122Bへと送られる。この実施形態では、ボタン513が押されることにより、上述したように特定商品として仮決定されていた商品が、特定商品として正式に決定されるようになっている。ボタン513を押したという入力装置102からの入力を受取ったら、買い手者機能制御部122Bは、特定商品を特定する情報としての商品特定情報である管理ナンバーのデータを、例えば、主制御部122Aや画像生成部123から受取り、その管理ナンバーのデータを、先に受取っていた対価情報のデータとともに出力部124へ送る。
これら管理ナンバーと対価情報のデータは、出力部124からインターフェイス114を経て送受信機構へと送られ、送受信機構からネットワーク400を経てサーバ200に送られることになる。
第2記録部225には、ある特定商品についての管理ナンバーと、その特定商品の購入代行を希望する買い手者としてのユーザのユーザIDと、そのユーザが特定商品の購入代行を他のユーザに行わせたときに支払われる対価についての対価情報とが、互いに紐付けて記録されることになる。多数の買い手者としてのユーザが、他のユーザによる商品の購入代行を希望するため、第2記録部225には、上述の3つのデータのセットが多数記録されることになる。
第2記録部225に記録されるデータの例を、図11に示す。
図11中、「No」の欄に上下に並ぶのは、管理ナンバーである。この情報により、買い手者であるユーザが、他のユーザに購入代行を依頼した特定商品が特定される。「ユーザID」の欄に上下に並ぶのは、買い手者のユーザIDである。「対価情報」の欄に上下に並ぶのは、それが対応付けられた特定商品の購入代行を購入代行者が行ったときに、買い手者から購入代行者に支払われる対価を特定する対価情報である。横並びに記載されたデータは、互いに紐付けられた状態にある。
図を見ると、管理ナンバー1の商品では、ユーザID「12alY56」のユーザが、「19000(円)」の対価で、購入代行者としての他のユーザに購入代行を依頼している状態であることがわかる。
管理ナンバー2、4、6、7等は抜けているが、これは、これらの管理ナンバーで特定される商品については、どのユーザからも購入代行の依頼がなされていないことを示している。
他方、管理ナンバー5の商品では、ユーザID「abcxxx」のユーザが、「250000(円)」の対価で、購入代行者としての他のユーザに購入代行を依頼しているのみならず、ユーザID「pr3939Pp」のユーザが、「240000(円)」の対価で、購入代行者としての他のユーザに購入代行を依頼し、ユーザID「abc123ue」のユーザが、「200000(円)」の対価で、購入代行者としての他のユーザに購入代行を依頼している状態であることがわかる。人気の高い商品(特定商品)にはそのような、重複する依頼が発生することが起こりうる。なお、1つの商品(特定商品)について、購入代行の重複する依頼をサーバ200が受け入れるのであれば、例えば、図9で示した画像が端末100のディスプレイ101に表示される場合において、買い手者としての他のユーザがした依頼に付随する対価情報(対価)を閲覧できるようにする方が好ましい。そうすれば、買い手者としてのユーザは、他の買い手者がした依頼に付随する対価を参考にしながら、自分が購入代行者としての他のユーザに提示する対価の額を決定できるようになるからである。もちろん、他のユーザが提示した対価よりも高い対価を提示した方が、購入代行者としての他のユーザとのマッチングが成立する可能性が高い。他のユーザが提示した対価情報(対価)を端末100のディスプレイ101に表示できるようにするには、第1閲覧制御部224が第1制御データを生成する場合に、ある商品(特定商品)と対応付けられている対価情報を、第2記録部225から読み出すようにすれば良い。そうすることにより、対価情報を含む矩形範囲100Xのデータを含む第1制御データを第1閲覧制御部224が生成可能となる。第1閲覧制御部224が、第1記録部223と、第2記録部225の双方からデータを読み出すことが必要な場合においては、第1記録部223に記録されるデータと第2記録部225に記録されるデータの少なくとも一部が重複することもあり、第1記録部223と、第2記録部225とを1つにまとめることも可能である。
このように、この実施形態におけるサーバ200は、1つの商品(特定商品)に対して、複数の買い手者としてのユーザが、購入代行者としての他のユーザに購入代行を依頼することを許容している。もっとも、サーバ200は、1つの商品(特定商品)に1人の買い手者としてのユーザから購入代行の依頼があったのであれば、少なくともその依頼に対する購入代行者としての他のユーザのマッチングが成立しない限り、他の買い手者としてのユーザからの購入代行の依頼を受付けないという仕様を採用することができる。例えば、図9で示した画像において、既に買い手者としてのあるユーザから、購入代行の申込みのあった商品については、矩形範囲100Xの表示を行わないような第1制御データをサーバ200で生成するといった制御も可能である。
なお、この実施形態では、ユーザIDはユーザが買い手者であるとの意思表示を行う前に、或いは端末100が買い手者端末か代行者端末かが決定される前に、端末100からサーバ200に送られたが、ユーザIDは例えば、管理ナンバー、及び対価情報のデータが端末100からサーバ200に送られるのと同時に、端末100からサーバ200に送信されるようにしても良い。例えば、端末100のディスプレイ101に、図10で示した画像が表示されるときに、その画像内にユーザIDを入力するための枠を表示してユーザにユーザIDの入力を行わせるようにすれば、上記のタイミングで、管理ナンバー、及び対価情報のデータに加えて、ユーザIDのデータをも端末100から、サーバ200に送信することが可能である。
また、この実施形態では、商品特定情報として管理ナンバーを用いることとしたが、商品特定情報は、サーバ200で準備した管理ナンバーである必要はない。商品特定情報は互いにユニークであり、第1記録部223に商品データが記録される多数の商品を互いに区別できれば十分である。例えば、第1記録部223に記録されたURLを、商品特定情報として用いることも可能である。
ついで、ユーザが、「購入代行をする」と書かれたボタン505を押すことで、端末100を本願発明における代行者端末として機能させることを選択した場合について説明する。
ユーザが端末100の入力装置102を用いて、ボタン505を押すと、代行者端末として端末100を機能させることが選択されたことを示す選択データが生成される。かかる選択データは、入力装置102からインターフェイス114、入力部121を介して制御部122内の主制御部122Aに送られる。
これを受取った主制御部122Aは、それまでは有効となっていなかった購入代行者機能制御部122Cを有効とする。なお、上述の選択データが主制御部122Aに入力された時点で、買い手者機能制御部122Bが有効となっていたのなら、主制御部122Aは、購入代行者機能制御部122Cを有効とするとともに、買い手者機能制御部122Bの機能を無効とする。これにより、端末100は、以後、代行者端末として機能することになる。
他方、主制御部122Aは、代行者端末として端末100を機能させることが選択されたことを示す代行者選択データを生成し、それを出力部124に送る。代行者選択データは、出力部124から、インターフェイス114、送受信機構、更にはネットワーク400を経てサーバ200に送られる。
代行者選択データを受取った主制御部222は、代行者選択データを第2閲覧制御部226に送るようになっている。これには限られないが、この実施形態における代行者選択データは、第2閲覧制御部226が第2制御データを生成するためのトリガとなるようになっている。したがって、代行者選択データを受取った第2閲覧制御部226は、第2制御データを生成する。なお、主制御部222が第2閲覧制御部226にトリガとして送るのは、代行者選択データではなく、第2制御データを生成せよ、と指示するデータであっても構わない。
第2制御データは、代行者端末として機能する端末100に対してサーバ200から送信することにより、当該端末100のディスプレイ101に、所定の表示を行うためのデータである。かかるデータは例えば、画像データとすることもできるが詳細は適当に決定することができる。第2制御データに基づいてディスプレイ101に表示される画像には、少なくとも、複数の特定商品と、その特定商品を購入代行者としてのユーザが代行して購入した場合においてそのユーザが得られる対価が含まれる。上述したように、第2記録部225には、特定商品を特定する商品特定情報に相当する管理ナンバーのデータと、購入代行者としてのユーザがその管理ナンバーが付された特定商品の購入を代行したときに支払いを受けることができる対価を特定する対価情報とは、互いに紐付けられた状態で記録されている。したがって、第2記録部225に記録されている管理ナンバーのデータと、対価情報のデータとを用いることにより、第2閲覧制御部226は、上述した内容を含む第2制御データを生成することができる。この実施形態では、第2閲覧制御部226は、第2制御データを生成する場合には、必要に応じて、第2記録部225に記録されているデータの少なくとも一部を読み出し、読みだしたデータを利用して第2制御データを生成する。
第2閲覧制御部226は、第2制御データを生成したら、それを出力部229へ送る。第2制御データは、出力部229からインターフェイス、送受信機構、更にはネットワーク400を経て、代行者選択データを送ってきた端末100に送られる。
送受信機構は、第2制御データを受取ったらそれをインターフェイス114、入力部121を介して、制御部122中の主制御部122Aに送る。主制御部122Aは、第2制御データを画像生成部123に送る。そうすると、画像生成部123は第2制御データに基づく画像データを生成して、それを出力部124に送る。画像データは、出力部124からインターフェイス114を経てディスプレイ101に送られ、ディスプレイ101には、その画像データに基づく画像が表示される。
ディスプレイ101に表示される画像の一例を示す。
ディスプレイ101に表示される画像は、例えば、図12に示されたようなものとなる。
画像中、実線で示された縦長の矩形の範囲(矩形範囲101Y)が、1つの特定商品に該当する。この実施形態では、これには限られないが、第2記録部225に記録された管理ナンバー1の特定商品についての情報が左上隅の矩形範囲101Yに、管理ナンバー3の商品についての情報が、右上隅の矩形範囲101Yに、管理ナンバー5の商品についての情報が、上から二段目の左側の矩形範囲101Yに、管理ナンバー8の商品についての情報が、上から二段目の右側の矩形範囲101Yに、というように、順に表示される。
図12に示した例では画像は、ディスプレイ101の範囲から下方に食み出している。これは、画像がディスプレイ101に対して、公知或いは周知の技術によって上下にスクロール可能とされており、画像を上方にスクロールすると、ディスプレイ101と重なった部分の画像がディスプレイ101に表示されることになる、ということを示している。
各矩形範囲101Yの中には、販売業者名、特定商品の商品名、特定商品の画像、販売業者からその商品を購入するために必要なポイントの数であるポイント数が表示されるとともに、その特定商品の購入を代行したときに購入代行者としてのユーザが得ることのできる対価の額が表示される。また、ユーザからは見えない状態になっているが、各矩形範囲101Yのそれぞれには、各商品について割当てられた管理ナンバーが埋め込まれている。
例えば、左上の矩形範囲101Yを例にとると、「AAポイント」というのが販売業者名、「XX牛肉1kg」というのが商品名、肉の画像が特定商品の画像、その下の「20000P」というのがポイント数であるのは、図9に示された矩形範囲101Xの場合と同じである。他方、「19000円」というのが、その特定商品の購入を代行したときに購入代行者としてのユーザが得ることのできる対価の額である。矩形範囲101Yには図9に示した矩形範囲101X内に存在した「リンク」と書かれたボタンが存在しないが、同様の機能を持つボタンを矩形範囲101Yの中に設けることも可能である。購入代行者としてのユーザは、最も左上に位置する矩形範囲101Xを参照することにより、この特定商品の購入を代行すると、自らが持つAAポイントを20000ポイント消費する代わりに、19000円の報酬を手に入れることができる、と理解することができる。
上述したように、第2記録部225には、多数の特定商品のそれぞれについて、商品特定情報としての管理ナンバーが記録されている。また、第1記録部223には、多数の商品のそれぞれについて、各商品の管理ナンバーと紐付けた状態で、販売業者名、商品名、商品の画像、ポイント数、各商品を掲載している各販売業者が提供するページのURLについての各データを記録している。したがって、サーバ200の第2閲覧制御部226は、第2記録部225に記録されている管理ナンバーを読み出すとともに、第2記録部225に記録されていた管理ナンバーと同じ管理ナンバーが振られた各商品についての販売業者名、商品名、商品の画像、ポイント数を第1記録部223から読み出すことにより、読み出した各データに基づいて、各特定商品との関連で、矩形範囲101Yに示されたような画像を端末100のディスプレイ101に表示させるための第2制御データを生成することが当然に可能である。第1記録部223、第2記録部225に記録された図11に示したデータも、第2制御データに基づいてディスプレイ101に表示された図12に示した画像もいずれも例示であるが、第1記録部223、第2記録部225に記録されるデータは、図12に示した画像を作るために必要なデータを含むものとされており、また、第2閲覧制御部226が生成する第2制御データは、図12に示した画像を端末100がそのディスプレイ101に表示できるようなものとされている。なお、第2記録部225において、各特定商品についての管理ナンバーと紐付けて、第1記録部223において同じ管理ナンバーと紐付けた状態で記録されていたのと同じ、販売業者名、商品名、商品の画像、ポイント数の各データを記録することとすれば、第2閲覧制御部226は、第1記録部223及び第2記録部225の双方からデータを読み出すことなく、第2記録部225のみからデータを読み出すことにより、上述したのと同じ第2制御データを生成できることとなる。もっとも、第2記録部225に記録するデータをそのようなものとした場合には、第1記録部223と第2記録部225とは重複するデータを持つことになるので、第1記録部223と第2記録部225とは1つにまとめることも可能となる。
なお、図12に示した例では、矩形範囲101Y内に上述の情報が表示される。ただし、購入代行者としてのユーザは、特定商品の購入を代行するのみであって、特定商品それ自体を欲しているわけでもなく、有り体に言えば、特定商品には何の興味も無いかもしれない。そういう意味では、特定商品の商品名や画像は矩形範囲101Y内に表示する必要は無いかもしれない。他方、購入代行者としてのユーザは、特定商品の代行を行うことによって得られる対価が幾らか、また、特定商品を自分が代行して購入するのに必要なポイントの種類が自分が所有しているポイントと一致するのか、また、自分が所有しているポイントが特定商品を購入するのに足りるかということはおそらく知りたいであろうから、矩形範囲101Yには、対価、販売業者名(ポイントの種類)、及びポイント数は表示するのが好ましいと考えられる。もっとも、対価、販売業者名、及びポイント数は端末100のディスプレイ101に表示されるようになっているのが好ましいが、これらは必ずしも同時にディスプレイ101に表示されるようになっている必要はない。また、矩形範囲101Yには、図12に例示した以外の他の情報が表示されてももちろん構わない。
この実施形態のサーバ200は、上述したように、1つの商品(特定商品)に対して、買い手者としての複数のユーザから、他のユーザによる購入の代行の申込みが行われることを許容しており、それ故、第2記録部225では、1つの特定商品についての管理ナンバーに対して複数のユーザID、及び対価情報が紐付けられる場合がある。したがって、1つの矩形範囲101Yに対応する商品を代行して購入した場合の対価として複数の対価を設定することができる状態が生じる。この実施形態では、1つの特定商品に対して、複数の申込みがあった場合には、つまり、第2記録部225において、1つの特定商品を特定する商品特定情報である管理ナンバーに、複数のユーザID及び対価情報が紐付けられている場合には、最も高い対価情報により特定される対価が、それよりも安い他の対価に優先して矩形範囲101Y内に表示されるようにしている。これは、特定商品の購入代行を行う購入代行者としてのユーザは、特定商品を購入代行した場合に得られる対価が高い程強く興味を惹かれることが多いことを意識したものである。
例えば、管理ナンバー5の上から2段目、左側の矩形範囲101Yには、2つの対価、つまり、250000円と、240000円が表示されている。これは、第2記録部225において、管理ナンバー5の特定商品には、250000円と、240000円の対価情報が紐付けられていることと関連している。この実施形態では、最も高い対価である250000円という文字を、240000円という文字よりも大きく表示し、更には前者には後者にはない、枠囲いの表示をしている。このようにして、1つの特定商品に複数の対価が紐付き得る場合には、最も金額の高い対価を、それよりも安い対価に優先して表示することとしている。最も金額の高い対価をそれよりも安い対価よりも優先して表示するための方法は、前者の文字の大きさを後者よりも大きくする、前者の文字の色を後者の文字の色よりも目立つ色とする、前者の文字のみに、枠囲い、下線等の装飾を施す等が考えられる。つまり、最も金額の高い対価をそれよりも安い対価よりも優先して表示するための手法は、前者の文字が後者の文字よりも目立つようにされているのであれば、「優先して表示する」ということが実現される。また、最も金額の高い対価の額のみが表示され、それよりも安い金額の対価の額は表示されないか、或いはユーザが入力装置102により何らかの操作をしない限りデフォルトの状態では表示されないという場合も、「優先して表示する」の一態様に含まれ得る。例えば、管理ナンバー5の特定商品には、第2記録部225では、200000円の対価情報も紐付けられているが、この対価情報に対応する対価は、表示されても構わないのであるが、上述の矩形範囲101Yには表示されていない。同様に、240000円の対価情報に紐付けられた対価も、必ずしも、矩形範囲101Yに表示する必要がない。
第2制御データは、一度ではなく、複数回、或いは継続的にサーバ200から端末100へ送信されるようになっていても良い。
決定したら、この実施形態では、矩形範囲101Yの適当な部分をユーザが押したときに、その矩形範囲101Yに含まれる商品が、特定商品のうち購入代行者としてのユーザが代行して購入する特定商品として仮決定される。なお、かかる選択は、各矩形範囲101Y内に、例えば、「選択」とか「決定」といった文字を記載のボタンを設けておき、ユーザがそのボタンを押したときに上述の仮決定の選択が行われる等、他の手法によっても良いのは当然である。
ある特定商品が、特定商品のうち購入代行者としてのユーザが代行して購入する特定商品として仮決定されると、この実施形態では、ディスプレイ101に表示される画像が、図13に示したように切り替わる。この切替は、これには限られないが、この実施形態では、第2制御データに続けてサーバ200から端末100へ送られるデータに基づいて行われる。この例では、図12において上から2段目の左側に位置する、管理ナンバー5の商品に対応する矩形範囲101Yが選択されたものとする。
図13において、ディスプレイ101には、代行して購入する対象として選択された特定商品を購入代行者としてのユーザが理解できるような表示(これには限られないが、この実施形態では、選択された矩形範囲101Yそのものである。)が表示されるとともに、「購入を代行しますか?」という問いに対して、ユーザが承諾の意思表示を行うための「承諾」と記載のボタン521が表示される。また、ユーザから見えない状態になってはいるものの、このページには、そのページに示された矩形範囲101Yに対応する商品に割振られた管理ナンバー(この例では、「5」)が埋め込まれている。また、この実施形態においては、ディスプレイ101には、ユーザID522が表示される。このユーザIDは、その特定商品の購入代行を依頼している買い手者としてのユーザのユーザIDである。このユーザIDを見ることで、購入代行者としてのユーザは、自分が誰のために特定商品の購入代行を行うか知ることができる。必ずしも必要はないが、この実施形態では、ユーザID522の下方に、良い、悪いという表示とそれらの後に続く数字からなる評価欄523がある。これは、インターネットのオークションサイト等で公知或いは周知である、ユーザ相互間で行われる相互評価を示すものである。買い手者としてのユーザは、この評価を、特定商品の購入代行を承諾して良いかの判断の参考とすることができる。必ずしも必要ではないものの、このような相互評価のためのデータ処理もこの実施形態によるサーバ200は行うが、このような仕組みは公知或いは周知である(例えば、後述する「ヤフオク!」でも採用されている。)ので、これを実現するための技術についての説明は省略する。
かかる表示がなされ、且つ特定商品の購入代行を承諾することを決めたら、購入代行者としてのユーザは、「承諾」と書かれたボタン521を押す。それにより、ユーザによる、図13の矩形範囲101Yに示された特定商品の購入代行を承諾したという意思表示がなされ、承諾情報についてのデータが生成される。承諾情報の入力は、ユーザが入力装置102を用いて行う。承諾情報のデータは、入力装置102から、インターフェイス114、入力部121を経て制御部122中の購入代行者機能制御部122Cに送られる。
この実施形態では、ボタン521が押されることにより、承諾情報のデータがボタン521から購入代行者機能制御部122Cに送られるとともに、例えば、主制御部122A或いは画像生成部123から、図13に示されていた特定商品を特定するための商品特定情報としての管理ナンバーと、そのユーザが購入代行を承諾したその特定商品の購入代行を依頼した買い手者としてのユーザのユーザIDのデータと、その特定商品の購入代行を行ったときに購入代行者が得られる対価についての対価情報とが送られる。通常、購入代行者は、最も高い対価を提示した買い手者からの購入代行の申し出を受け入れるであろうから、一般的には、複数の買い手者としてのユーザから購入代行の依頼があった特定商品の購入代行を購入代行者が承諾した場合には、最も高い対価を提示した買い手者からの購入代行を購入代行者が承諾したものとして、最も高い対価を提示した買い手者のユーザIDと、最も高い対価を示す対価情報とが自動的に、購入代行者機能制御部122Cに送られるようにするのが便宜であろう。他方、複数の買い手者としてのユーザから購入代行の依頼があった特定商品の購入代行を購入代行者が承諾する場合には、予め、どの買い手者からの購入代行の依頼を受け入れるかということを購入代行者としてのユーザに選択させ、選択された買い手者としてのユーザのユーザID、及びそのユーザが提示した対価についての対価情報とを、購入代行者機能制御部122Cに送るという仕様を採用することも可能である。後者の仕様を採用する場合、購入代行者としてのユーザが行う買い手者としてのユーザの選択は、入力装置102からの入力によって行うことができる。
いずれにせよ、購入代行者機能制御部122Cは、承諾情報と、管理ナンバーと、買い手者としてのユーザのユーザIDと、対価情報のデータとを出力部124へ送る。
これら承諾情報と管理ナンバーとユーザIDと対価情報のデータは、出力部124からインターフェイス114を経て送受信機構へと送られ、送受信機構からネットワーク400を経てサーバ200に送られることになる。
第3記録部227には、購入代行の対象となる特定商品を特定する管理ナンバーと、その特定商品の購入代行を依頼した買い手者としてのユーザのユーザIDと、その特定商品の購入代行を承諾した購入代行者としてのユーザのユーザIDと、その特定商品の購入代行を行うことにより購入代行者としてのユーザが買い手者としてのユーザから得られる対価の額を特定する対価情報とが、互いに紐付けた状態で記録される。これら、4種類のデータが揃うことによって、買い手者としてのユーザと、購入代行者としてのユーザと、購入代行の対象となる商品(特定商品)と、購入代行の対価と、の4種類の情報が一揃いとなる。これら一揃いの情報によって、購入代行の対象となる商品を鎹とした、買い手者としてのユーザと、購入代行者としてのユーザとのマッチングが成立し、且つそのマッチングが成立した場合に買い手者としてのユーザから購入代行者としてのユーザに支払われる対価或いは報酬の額が特定されることになる。
第3記録部227に記録されるデータの一例を、図14に示す。
図14中、横並びの4つのデータは互いに紐付けられた状態にある。図14中、「No」の欄に上下に並ぶのは、購入代行の対象となる商品を特定する管理ナンバーである。「ユーザID(買い手者)」の欄に上下に並ぶのは、買い手者としてのユーザのユーザIDである。「ユーザID(購入代行者)」の欄に上下に並ぶのは、購入代行者としてのユーザのユーザIDである。「対価情報」の欄に上下に並ぶのは、それが対応付けられた特定商品の購入代行を購入代行者が行ったときに、買い手者から購入代行者に支払われる対価を特定する対価情報である。マッチングが成立したら、上述したような4つで1セットのデータが第3記録部227に順次記録されていく。
なお、この実施形態における以上の説明では、承諾情報と管理ナンバーと買い手者としてのユーザのユーザIDと対価情報のデータはすべて、代行者端末としての端末100からサーバ200に送られてきた。しかしながら、端末100がこれらのうちの承諾情報のデータを除くデータをサーバ200に送ることができるのは、別の言葉で言えば、端末100がサーバ200に送るべき上述のデータのうち承諾情報のデータを除くデータを持っているのは、それらデータをサーバ200が端末100に第2制御データ或いはそれに続くデータの例えば少なくとも一部として予め送ったからである。したがって、サーバ200はそれらデータを予め持っているのであるから、例えば、サーバ200が、端末100で承諾情報が生成された時点において、端末100のディスプレイ101に表示されている図13に示した如き画像を把握できているのであれば、サーバ200から端末100に送った、管理ナンバーと買い手者としてのユーザのユーザIDと対価情報のデータ(のうちの少なくとも一つ)は、代行者端末としての端末100から、サーバ200に送る必要はない。その場合、第3記録部227に記録されるデータのうち、管理ナンバーと買い手者としてのユーザのユーザIDと対価情報のデータは、例えば、第2閲覧制御部226から主制御部222を経て、第3記録部227に送られ、第3記録部227に記録するようにすることができる。
なお、この実施形態では、代行者端末としての端末100からサーバ200に対して承諾情報が単独のデータとして送られることとしているが、例えば、サーバ200が端末100から、管理ナンバーのデータ、買い手者としてのユーザのユーザIDのデータ、対価情報のデータ等が送られてきた場合には、代行者端末としての端末100からログインした購入代行者としてのユーザが購入代行の「承諾」の意思表示を行ったという扱いをサーバ200で行うことにより、端末100からサーバ200に送られた管理ナンバーのデータ等が、承諾情報のデータを兼ねるものとして扱うことも可能である。
以上のようにマッチングが成立すると、マッチングが成立した購入代行の申込みに関するデータを、主制御部222は第2記録部225から削除する。例えば、図14を見ると、管理ナンバー「5」の商品の、対価「250000(円)での、ユーザID「abcxxx」の買い手者としてのユーザからの購入代行の依頼は、ユーザID「QQQ9873」の購入代行者としてのユーザが承諾することにより、両ユーザ間でのマッチングが成立したので、図11における管理ナンバー「5」、ユーザID「abcxxx」、対価情報「250000(円)」のデータは第2記録部225から消去されることになる。それ以降において、代行者端末としての端末100から図11相当の画像を閲覧しようとすると、ディスプレイ101に表示される画像において、管理ナンバー5と紐付いた対価の最高値は、「240000(円)」と表示されることになる。
なお、この実施形態では、ユーザIDはユーザが購入代行者であるとの意思表示を行う前に、或いは端末100が買い手者端末か代行者端末かが決定される前に、端末100からサーバ200に送られたが、ユーザIDは例えば、承諾情報のデータが端末100からサーバ200に送られるのと同時に、端末100からサーバ200に送信されるようにしても良い。例えば、端末100のディスプレイ101に、図13で示した画像が表示されるときに、その画像内にユーザIDを入力するための枠を表示してユーザにユーザIDの入力を行わせるようにすれば、上記のタイミングで、承諾情報等のデータに加えて、ユーザIDのデータをも端末100から、サーバ200に送信することが可能である。
以上のようにして、買い手者としてのユーザと、購入代行者としてのユーザのマッチングが成立する。
マッチングが成立した場合、買い手者としてのユーザと、購入代行者としてのユーザとは、自己のマッチングの相手方と、購入代行の対象となる商品と、購入代行の対価とを確認できるようになっているのが好ましい。第3記録部227に記録されたデータを用いれば、それが可能となる。
上述したように、ログイン処理が終了したら、図8に示したように、端末100のディスプレイ101に表示された画像の中に、「マイページ」と記載のボタン507が表示される。
このボタン507を押すことにより、ユーザは、過去のマッチング履歴を含めたステイタスを閲覧して、確認することができる。もちろん、ステイタスの中には、ユーザの住所、電話番号、サーバ200からの通知を受取る電子メールアドレスやSNSのアカウント等の登録情報等が含まれていても構わない。もっともそれらをユーザが閲覧可能にする技術はいずれも、公知或いは周知技術であるから、マイページでどのように過去のマッチング履歴をユーザが閲覧できるようにするのか、という点に絞って話を進める。
閲覧情報のデータは、出力部124から、インターフェイス114を経て送受信機構に送られ、送受信機構からネットワーク400を経由してサーバ200に送られる。
サーバ200は、その送受信機構で閲覧情報のデータを受取る。閲覧情報のデータは、インターフェイス、入力部221を経て、主制御部222へと送られる。これを受取った主制御部222は、閲覧情報のデータと、ログイン処理時に先に受取っていたユーザIDのデータとを、第3閲覧制御部228に送る。閲覧情報のデータは、第3閲覧制御部228が第3制御データを生成するためのトリガとなるものであるが、閲覧情報のデータは、第3制御データを生成せよという指示のデータに置き換えることができる。
主制御部222から、閲覧情報のデータとユーザIDのデータとを受取った第3閲覧制御部228は、第3制御データを生成する。第3制御データは、端末100に対してサーバ200から送信することにより、当該端末100のディスプレイ101に、所定の表示を行うためのデータである。かかるデータは例えば、画像データとすることもできるが詳細は適当に決定することができる。第3制御データに基づいてディスプレイ101に表示される画像は、閲覧情報のデータとともに第3閲覧制御部228に送られてきたユーザIDのデータで特定されるユーザIDを持つユーザが、過去に買い手者として、或いは購入代行者として関係したマッチングの履歴を示すものとなる。つまり、端末100のディスプレイ101に表示される画像には、過去にマッチングが成立している場合には、少なくとも、その端末100を使用するユーザが買い手者である場合には、マッチングの相手方となった購入代行者の、その端末100を使用するユーザが購入代行者である場合には、マッチングの相手方となった買い手者のユーザIDがそれぞれ表示されることになる。
この実施形態における第3閲覧制御部227は、閲覧情報のデータとユーザIDのデータとを受取ったら、第3記録部228に記録されたデータの中から、「ユーザID(買い手者)」と「ユーザID(購入代行者)」のいずれかに、主制御部222から受取ったのと同じユーザIDを含むものが存在するかを検索し、主制御部222から受取ったのと同じユーザIDが「ユーザID(買い手者)」と「ユーザID(購入代行者)」のいずれかに含まれることを発見したら、その「ユーザID(買い手者)」と「ユーザID(購入代行者)」を含む、図14において横一列で表記された4種類で一揃いとされたデータのセットを読み出す。これに基づいて、第3閲覧制御部228は第3制御データを生成する。
第3制御データ、及びそれにより端末100のディスプレイ101に表示される画像の詳細については後述する。
第3閲覧制御部228は、第3制御データを生成したら、それを出力部229へ送る。第3制御データは、出力部229からインターフェイス、送受信機構、更にはネットワーク400を経て、閲覧情報のデータを送ってきた端末100に送られる。
送受信機構は、第3制御データを受取ったらそれをインターフェイス114、入力部121を介して、制御部122中の主制御部122Aに送る。主制御部122Aは、第3制御データを画像生成部123に送る。そうすると、画像生成部123は第3制御データに基づく画像データを生成して、それを出力部124に送る。画像データは、出力部124からインターフェイス114を経てディスプレイ101に送られ、ディスプレイ101には、その画像データに基づく画像が表示される。
ディスプレイ101に表示される画像の一例を示す。
ディスプレイ101に表示される画像は、例えば、図15に示されたようなものとなる。
画像には、「マイページ」という文字が最上段に表示されるとともに、その端末100を用いるユーザのユーザIDがその直下に表示される。また、画像中には、「買い手者」の文字と、「購入代行者」の文字がある。「買い手者」と「購入代行者」というの文字の下にはそれぞれ、実線で示された矩形の範囲(矩形範囲101Z)が表示される。各矩形範囲101Zが、1つのマッチングの履歴に該当する。
「買い手者」という文字の直下にある上側の矩形範囲101Zには、この端末100の使用者であるユーザID「abcxxx」が買い手者として、他のユーザに購入代行を依頼した商品を特定する「XXX社テレビ52型」という商品名の表示がある(図14の3段目のデータ参照)。その下には、その購入代行を承諾したユーザを特定する表示である「相手のユーザID」という表示があり、購入代行者としてのユーザのユーザIDが「QQQ9873」であることが示されている。また、その下には、その商品についての購入代行の対価を示す「250000円」という表示があり、購入代行の対価が250000円であることが示されている。これらの情報により、ユーザは、自己が買い手者として関わった購入代行において、誰とどのような内容でマッチングが成立したかを把握することができる。なお、この矩形範囲101Zの最も下にある「送金」という文字が記載されたボタンと、「決済」という文字が記載されたボタンはいずれも、買い手者としてのユーザが、購入代行者としてのユーザに対して対価の支払いを行うために用いられるものであるが、その機能については追って説明する。
「購入代行者」という文字の直下にある下側の矩形範囲101Zには、この端末100の使用者であるユーザID「abcxxx」が購入代行者として、他のユーザからの購入代行の依頼を承諾した商品を特定する「XX牛肉1kg」という商品名の表示がある(図14の1段目のデータ参照)。その下には、その購入代行を依頼したユーザを特定する表示である「相手のユーザID」という表示があり、買い手者としてのユーザのユーザIDが「12alY56」であることが示されている。また、その下には、その商品についての購入代行の対価を示す「19000円」という表示があり、購入代行の対価が19000円であることが示されている。これらの情報により、ユーザは、自己が購入代行者として関わった購入代行において、誰とどのような内容でマッチングが成立したかを把握することができる。なお、この矩形範囲101Zの最も下にある「決済待ち」という文字は、この購入代行に対する対価の支払いが未だ終了していない、ということを示している。対価の支払いが終了しているのであれば、この表示は、「決済済み」に変わるようになっている。
以上で説明した2つの矩形範囲101Z内の表示は勿論例示であり、上述した内容に加えて、他の内容が含まれていても構わないし、また、上側の矩形範囲101Zにおける決済に関するボタンや、下側の矩形範囲101Zにおける「決済済み」等の表示は、存在しなくても構わない。また、上述の例では、1つのページに、ユーザが買い手者となった場合のマッチングの履歴と、ユーザが購入代行者となった場合のマッチングの履歴がまとめて表示されることとしていたが、それらはユーザの選択により別のページとしてディスプレイ101に表示されるようになっていても当然に構わない。
なお、第3記録部227に記録された4種類のデータは、例えば、マッチングが成立し、且つ後述する決済が終了してから1年が経過するなど、適当な時間が経過したら、消去されるようになっている。
マッチング装置としてのサーバ200を用いてユーザに提供されるこの実施形態におけるマッチングサービスでは、マッチングが成立した後における、購入代行者としてのユーザから買い手者としてのユーザへの商品の引渡しや、買い手者としてのユーザから購入代行者としてのユーザへの対価の支払いには、サーバ200或いはサーバ200を用いてマッチングサービスを提供する者は、一切関わらないようにすることができる。
上述したように、マッチングが成立した場合、買い手者としてのユーザと購入代行者としてのユーザは、購入代行の対象となった商品と、購入代行の対価に加え、マッチングの相手方となったユーザを互いに知ることができる。ここで、マッチングが成立した場合に、例えば、サーバ200から両ユーザの端末100へ、相手側へ連絡を行うためのコンタクト情報(電子メールアドレス、SNSのアカウント)等を送信することにより、両ユーザはお互いに相手方と連絡することが可能となる。サーバ200或いはマッチングサービスを提供するものは、商品の引渡しや、対価の支払いを、互いに連絡を取合う両ユーザに完全に任せることができる。コンタクト情報は、例えば、すべてのユーザが予めサーバ200に登録しておくことによって、サーバ200から適宜のユーザの端末100へと送信することが可能となる。なお、マッチングが成立した後における両ユーザ間の連絡のための仕組みは、サーバ200が提供することも可能である。例えば、ヤフー株式会社が「ヤフオク!(商標)」の名称で提供するインターネットオークションサービスや、株式会社メルカリが「メルカリ」の名称で提供するフリーマーケットサービス等では、売り手のユーザと買い手のユーザのマッチングが成立した後において両者が連絡を取合うためのプラットフォームを提供している。そのようなプラットフォームをサーバ200が各ユーザに提供することで、個人情報であるコンタクト情報を他のユーザに知られることなく、各ユーザはマッチングされた相手方のユーザと連絡を取ることができるようになる。
本願の実施形態では、商品の引渡しと、対価の支払いのうち、特に、商品の引渡は、サーバ200或いはマッチングサービスを提供する者は関わらず、マッチングされた両ユーザに任せることとしている。購入代行者としてのユーザは、ポイントによって商品を販売する販売業者から、販売業者が指定する通常の方法にしたがって自らが所有するポイントを用いて、買い手者としてのユーザが指定した商品を購入し、購入したその商品を買い手者としてのユーザに引渡せば良い。購入代行者としてのユーザは、購入した商品を販売業者から自分へ送らせ、それを買い手者としてのユーザに転送しても構わないが、販売業者は通常、購入された商品を、その商品の購入者とは別の宛先に配送するサービスを提供しているので、そのサービスを用いれば、商品は、販売業者から直接買い手者としてのユーザに届けられることになる。
上述したように、マッチングが成立すると、第3記録部227には、成立したマッチングごとに、図14に示した如き4種類のデータが記録されていく。これらデータは既に述べたように、第3閲覧制御部228が第3制御データを生成するために用いられるが、他方、主制御部222の決済部222Aにも送られる。
他方、マッチングが成立した後、ユーザがマイページを閲覧すると、上述したように、端末100のディスプレイ101には、図15に記載の如き画像が表示される。決済部222Aに記録された上述のデータは、図15における上側の矩形範囲101Zに相当する。ここで、ユーザが、上側の矩形範囲101Z内に存在する「送金」と書かれたボタンを押すと、送金を行うことをユーザが選択した旨の情報である送金情報のデータが生成される。送金情報のデータは、入力装置102から、インターフェイス114、入力部121を経て制御部122中の主制御部122Aに送られる。なお、送金情報のデータには、商品特定情報としての管理ナンバーと、購入代行者としてのユーザのユーザIDと、対価情報とのデータが含まれる。
送金情報のデータは、主制御部122Aから出力部124に出力され、更にはインターフェイス114、送受信機構、ネットワーク400を介して、サーバ200に送られる。
サーバ200はその送受信機構で送金情報のデータを受付ける。送金情報のデータは、送受信機構からインターフェイス、入力部221を経て主制御部222に送られ、主制御部222中の決済部222Aに受取られる。決済部222Aは、送金情報を送ってきた端末100でログイン時に用いられた買い手者としてのユーザのユーザIDと、送金情報中の管理ナンバーと、購入代行者としてのユーザのユーザIDと、対価情報とのすべてが、決済部222Aに記録されたそれらデータと一致する組合せを検索する。その結果、送金情報のデータを端末100から送って来たユーザが支払いを行おうとしている対価が、図16(B)に示された対価であると把握する。それを把握した決済部222Aは、支払情報を用いて、ユーザID「abcxxx」の買い手者としてのユーザから、より正確にはクレジットカード会社から、対価情報のデータが示す250000円の支払いを受ける。これは、いわゆる預り金に相当する。このサーバ200による預り金の預かり処理が終わると、それが決済部222Aに記録される。図16(B)の「入金」という文字の右のチェックボックスにチェックが入っているのは、買い手者としてのユーザからの入金があり、預り金を預かったということを示している。
また、サーバ200が買い手者としてのユーザから預り金を預かると、それ以後において、端末100のディスプレイ101に表示されるマイページでは、例えば、図15に示した上側の矩形範囲101Zの中の「送金」と記載のボタンが消え、その場所に、「送金済」との表示が現れる。これにより、買い手者としてのユーザは、送金が完了したことを把握できることになる。なお、このような端末100のディスプレイ101における表示は、例えば、第3閲覧制御部228が、決済部222Aから受けた指示に基づいて生成し、サーバ200から端末100へネットワーク400を介して送られた、第3制御データ或いはそれに続くデータによって行われることになる。
サーバ200はその送受信機構で決済情報のデータを受付ける。決済情報のデータは、送金情報の場合と同様に、決済部222Aに送られる。決済部222Aは、決済情報を送ってきた端末100でログイン時に用いられた買い手者としてのユーザのユーザIDと、決済情報中の管理ナンバーと、購入代行者としてのユーザのユーザIDと、対価情報とのすべてが、決済部222Aに記録されたそれらデータと一致する組合せを検索する。その結果、決済情報のデータを端末100から送って来たユーザが決済を完了させようとしている対価が、図16(B)に示された対価であると把握する。それを把握した決済部222Aは、入金口座の情報を用いて、ユーザID「QQQ9873」の購入代行者としてのユーザへの支払いを行う。この場合、当該ユーザが入金口座として指定したのが「XX銀行yy支店 口座番号2468000」であるから、サーバ200はその口座へ、対価情報で示された250000円の支払いを行う。それにより、決済が完了する。決済の処理が完了すると、それが決済部222Aに記録される。例えば、図16(B)の「決済」という文字の右のチェックボックスにはチェックが入っていないが、ここにチェックが入ることにより、その記録が終わる。
決済が完了すると、例えば、図15に示した上側の矩形範囲101Xの中の「決済」と記載のボタンが消え、その場所に、「決済済」との表示が現れることで、買い手者としてのユーザは、決済が終了したことを把握できるようになる。なお、このような端末100のディスプレイ101における表示は、例えば、第3閲覧制御部228が、決済部222Aから受けた指示に基づいて生成し、サーバ200から端末100へネットワーク400を介して送られた、第3制御データ或いはそれに続くデータによって行われることになる。
以上により、マッチングサービスによってマッチングされた、買い手者としてのユーザは所望の商品を手に入れ、購入代行者としてのユーザは購入代行の対価を法定通貨で得ることができた、ということになる。これにより、本願発明によるマッチングサービスの目的が果たされた。
また、上述の如き預り金を用いる方法を採用すると、買い手者としてのユーザは、正しい商品が手元に届いてから最終的な決済を完了させることができるので、万が一購入代行者から正しい商品が届かなかった場合には、サーバ200或いはマッチングサービスの提供者から、預り金の返金を受けることができる。
つまり、預り金を用いる上述の方法を採用すると、買い手者としてのユーザ、購入代行者としてのユーザ双方の保護を行うことができるようになる。
なお、この実施形態では、買い手者としてのユーザが用いる端末100からサーバ200に送られる送金情報のデータ、及び決済情報のデータには、購入代行者のユーザIDのデータその他のデータが含まれることとしていたが、それらデータはサーバ200が、買い手者としてのユーザからの預り金の預かりと、購入代行者としてのユーザへの支払いを行う対象となる対価がどれかを特定することを目的としたものに過ぎない。したがって、かかる目的が達成されるのであれば、送金情報、決済情報のデータに含まれるデータは、他のデータとすることができることは当業者には自明であろう。
なお、サーバ200或いはマッチングサービスの提供者は、マッチングサービスの対価として、買い手者としてのユーザと購入代行者としてのユーザの少なくとも一方から手数料を取るべきである。例えば、サーバ200が購入代行者としてのユーザに支払う対価から、幾らかの手数料を控除してからその支払を行うべきである。
101 ディスプレイ
102 入力装置
121 入力部
122 制御部
122A 主制御部
122B 買い手者機能制御部
122C 購入代行者機能制御部
123 画像生成部
124 出力部
221 入力部
222 主制御部
222A 決済部
223 第1記録部
224 第1閲覧制御部
225 第2記録部
226 第2閲覧制御部
227 第3記録部
228 第3閲覧制御部
229 出力部
Claims (14)
- 所定のネットワークに接続される、ポイントで購入可能な状態で販売業者によって提供されている所定の商品の入手を希望する者である買い手者が使用するコンピュータ端末である買い手者端末、及び前記買い手者が入手を希望する前記商品の購入代行を希望するものである購入代行者が使用するコンピュータ端末である代行者端末と、前記ネットワークを介して通信可能な、前記買い手者と前記購入代行者とをマッチングさせるためのマッチング装置であって、
複数の前記商品のデータと、前記商品のそれぞれを購入するために必要なポイント数のデータとを互いに紐付けて記録する第1記録部と、
前記第1記録部に記録されたデータに基づいて、複数の前記商品を、前記商品のそれぞれを購入するために必要なポイント数と紐付けた状態で、前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスして来た前記買い手者端末を用いて、当該買い手者端末を使用する前記買い手者が閲覧可能とする第1閲覧制御部と、
前記第1閲覧制御部の機能によって複数の前記商品を見た前記買い手者が、当該買い手者を特定する情報である買い手者ID情報と、複数の前記商品の中の一つであり、当該買い手者が前記購入代行者による購入代行を希望する前記商品である特定商品を特定する情報である商品特定情報と、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払う対価を特定する情報である対価情報と、を当該買い手者が使用する買い手者端末から前記ネットワークを介して送信して来たときにそれを受付ける第1受信部と、
前記第1受信部で受付けた一組の前記買い手者ID情報、商品特定情報、及び対価情報を、それら3つの情報を互いに紐付けた状態で記録する第2記録部と、
前記第2記録部に記録されたデータに基づいて、複数の前記特定商品を、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払われる対価と紐付けた状態で、前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスして来た前記代行者端末を用いて、当該代行者端末を使用する前記購入代行者が閲覧可能とする第2閲覧制御部と、
前記第2閲覧制御部の機能によって複数の前記特定商品を見た前記購入代行者が、当該購入代行者を特定する情報である購入代行者ID情報と、複数の前記特定商品の中の一つの購入を代行する意思を示す情報である承諾情報と、を当該購入代行者が使用する代行者端末から前記ネットワークを介して送信して来たときにそれを受付ける第2受信部と、
前記第2受信部で前記承諾情報を受付けた場合に、前記承諾情報と紐付けられていた前記購入代行者ID情報を、前記承諾情報によって前記購入代行者が購入を代行する意思を示した前記特定商品の前記商品特定情報と、前記購入代行者が購入を代行する意思を示した前記特定商品の購入代行を希望した買い手者の前記買い手者ID情報と紐付けて記録する第3記録部と、
を備えている、マッチング装置。 - 前記マッチング装置は、
前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスして来た前記買い手者端末を用いて、当該買い手者端末を使用する前記買い手者が、当該買い手者が購入代行を希望した前記特定商品の購入を代行する意思を示した前記購入代行者の前記購入代行者ID情報を、当該特定商品を特定する前記商品特定情報と紐付けた状態で、前記第3記録部に記録されたデータに基づいて閲覧可能とする第3画像生成部を備えている、
請求項1記載のマッチング装置。 - 前記マッチング装置は、
前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスして来た前記代行者端末を用いて、当該代行者端末を使用する前記購入代行者が、当該購入代行者が購入を代行する意思を示した前記特定商品の購入代行を希望した前記買い手者の前記買い手者ID情報を、当該特定商品を特定する前記商品特定情報と紐付けた状態で、前記第3記録部に記録されたデータに基づいて閲覧可能とする第4画像生成部を備えている、
請求項1記載のマッチング装置。 - 前記第1記録部に記録する、複数の前記商品のデータと、前記商品のそれぞれを購入するために必要なポイント数のデータとを、前記ネットワーク上にある販売業者のウェブサイトから自動的に収集する、クローリング部を備えている、
請求項1記載のマッチング装置。 - 前記第2受信部が承諾情報を受付けた後の所定のタイミングで、前記承諾情報によって前記購入代行者が購入を代行する意思を示した前記特定商品について前記買い手者が前記マッチング装置に送信した対価情報によって特定される対価の支払いを当該買い手者から受けるとともに、所定の条件が充足されたときに、手数料を控除した当該対価を、前記承諾情報を前記マッチング装置に送った当該購入代行者に支払う決済部を備えている、
請求項1記載のマッチング装置。 - 前記第2閲覧制御部は、前記第2記録部において、1つの前記特定商品について複数の前記買い手者ID情報、及び対価情報が紐付けられている状態で記録されている場合、前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスして来た前記代行者端末を用いて、当該代行者端末を使用する前記購入代行者が、最も高い対価情報を他の対価情報に優先して閲覧可能とするようになっている、
請求項1記載のマッチング装置。 - 所定のネットワークに接続される、ポイントで購入可能な状態で販売業者によって提供されている所定の商品の入手を希望する者である買い手者が使用するコンピュータ端末である買い手者端末、及び前記買い手者が入手を希望する前記商品の購入代行を希望するものである購入代行者が使用するコンピュータ端末である代行者端末と、前記ネットワークを介して通信可能な、前記買い手者と前記購入代行者とをマッチングさせるためのマッチング装置にて実行される、マッチング方法であって、
前記マッチング装置が実行する、
複数の前記商品のデータと、前記商品のそれぞれを購入するために必要なポイント数のデータとを互いに紐付けて記録する第1記録過程と、
前記第1記録過程で記録されたデータに基づいて、複数の前記商品を、前記商品のそれぞれを購入するために必要なポイント数と紐付けた状態で、前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスして来た前記買い手者端末を用いて、当該買い手者端末を使用する前記買い手者が閲覧可能とする第1閲覧制御過程と、
前記第1閲覧制御過程の実行の結果複数の前記商品を見た前記買い手者が、当該買い手者を特定する情報である買い手者ID情報と、複数の前記商品の中の一つであり、当該買い手者が前記購入代行者による購入代行を希望する前記商品である特定商品を特定する情報である商品特定情報と、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払う対価を特定する情報である対価情報と、を当該買い手者が使用する買い手者端末から前記ネットワークを介して送信して来たときにそれを受付ける第1受信過程と、
前記第1受信過程で受付けた一組の前記買い手者ID情報、商品特定情報、及び対価情報を、それら3つの情報を互いに紐付けた状態で記録する第2記録過程と、
前記第2記録過程で記録されたデータに基づいて、複数の前記特定商品を、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払われる対価と紐付けた状態で、前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスして来た前記代行者端末を用いて、当該代行者端末を使用する前記購入代行者が閲覧可能とする第2閲覧制御過程と、
前記第2閲覧制御過程の実行の結果複数の前記特定商品を見た前記購入代行者が、当該購入代行者を特定する情報である購入代行者ID情報と、複数の前記特定商品の中の一つの購入を代行する意思を示す情報である承諾情報と、を当該購入代行者が使用する代行者端末から前記ネットワークを介して送信して来たときにそれを受付ける第2受信過程と、
前記第2受信過程で前記承諾情報を受付けた場合に、前記承諾情報と紐付けられていた前記購入代行者ID情報を、前記承諾情報によって前記購入代行者が購入を代行する意思を示した前記特定商品の前記商品特定情報と、前記購入代行者が購入を代行する意思を示した前記特定商品の購入代行を希望した買い手者の前記買い手者ID情報と紐付けて記録する第3記録過程と、
を含んでいる、マッチング方法。 - 所定のネットワークに接続される、ポイントで購入可能な状態で販売業者によって提供されている所定の商品の入手を希望する者である買い手者が使用するコンピュータ端末である買い手者端末、及び前記買い手者が入手を希望する前記商品の購入代行を希望するものである購入代行者が使用するコンピュータ端末である代行者端末と、前記ネットワークを介して通信可能な、前記買い手者と前記購入代行者とをマッチングさせるためのマッチング装置として、所定のコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータに、
複数の前記商品のデータと、前記商品のそれぞれを購入するために必要なポイント数のデータとを互いに紐付けて記録する第1記録過程と、
前記第1記録過程で記録されたデータに基づいて、複数の前記商品を、前記商品のそれぞれを購入するために必要なポイント数と紐付けた状態で、前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスして来た前記買い手者端末を用いて、当該買い手者端末を使用する前記買い手者が閲覧可能とする第1閲覧制御過程と、
前記第1閲覧制御過程の実行の結果複数の前記商品を見た前記買い手者が、当該買い手者を特定する情報である買い手者ID情報と、複数の前記商品の中の一つであり、当該買い手者が前記購入代行者による購入代行を希望する前記商品である特定商品を特定する情報である商品特定情報と、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払う対価を特定する情報である対価情報と、を当該買い手者が使用する買い手者端末から前記ネットワークを介して送信して来たときにそれを受付ける第1受信過程と、
前記第1受信過程で受付けた一組の前記買い手者ID情報、商品特定情報、及び対価情報を、それら3つの情報を互いに紐付けた状態で記録する第2記録過程と、
前記第2記録過程で記録されたデータに基づいて、複数の前記特定商品を、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払われる対価と紐付けた状態で、前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスして来た前記代行者端末を用いて、当該代行者端末を使用する前記購入代行者が閲覧可能とする第2閲覧制御過程と、
前記第2閲覧制御過程の実行の結果複数の前記特定商品を見た前記購入代行者が、当該購入代行者を特定する情報である購入代行者ID情報と、複数の前記特定商品の中の一つの購入を代行する意思を示す情報である承諾情報と、を当該購入代行者が使用する代行者端末から前記ネットワークを介して送信して来たときにそれを受付ける第2受信過程と、
前記第2受信過程で前記承諾情報を受付けた場合に、前記承諾情報と紐付けられていた前記購入代行者ID情報を、前記承諾情報によって前記購入代行者が購入を代行する意思を示した前記特定商品の前記商品特定情報と、前記購入代行者が購入を代行する意思を示した前記特定商品の購入代行を希望した買い手者の前記買い手者ID情報と紐付けて記録する第3記録過程と、
を実行させるための、コンピュータプログラム。 - 請求項1のマッチング装置と組合せて使用される買い手者端末であって、
前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスすることにより、複数の前記商品を、前記商品のそれぞれを購入するために必要なポイント数と紐付けた状態で、当該買い手者端末を使用する前記買い手者に閲覧させるディスプレイと、
前記ディスプレイに表示された複数の前記商品を見た前記買い手者が、当該買い手者を特定する情報である買い手者ID情報と、複数の前記商品の中の一つであり、当該買い手者が前記購入代行者による購入代行を希望する前記商品である特定商品を特定する情報である商品特定情報と、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払う対価を特定する情報である対価情報と、を入力する入力部と、
前記入力部から入力された前記買い手者ID情報、商品特定情報、及び対価情報を前記ネットワークを介して前記マッチング装置に送信する送信部と、
を備えている、買い手者端末。 - 請求項1のマッチング装置と組合せて使用される、ディスプレイを備えた買い手者端末にて実行される方法であって、
前記買い手者端末で実行される、
前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスすることにより、複数の前記商品を、前記商品のそれぞれを購入するために必要なポイント数と紐付けた状態で、当該買い手者端末を使用する前記買い手者に前記ディスプレイを介して閲覧させる表示過程と、
前記ディスプレイに表示された複数の前記商品を見た前記買い手者が、当該買い手者を特定する情報である買い手者ID情報と、複数の前記商品の中の一つであり、当該買い手者が前記購入代行者による購入代行を希望する前記商品である特定商品を特定する情報である商品特定情報と、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払う対価を特定する情報である対価情報と、を入力する入力過程と、
前記入力過程で入力された前記買い手者ID情報、商品特定情報、及び対価情報を前記ネットワークを介して前記マッチング装置に送信する送信過程と、
を含んでいる、方法。 - 請求項1のマッチング装置と組合せて使用される買い手者端末として、ディスプレイを備えた所定のコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスすることにより、複数の前記商品を、前記商品のそれぞれを購入するために必要なポイント数と紐付けた状態で、当該買い手者端末を使用する前記買い手者に前記ディスプレイを介して閲覧させる表示過程と、
前記ディスプレイに表示された複数の前記商品を見た前記買い手者が、当該買い手者を特定する情報である買い手者ID情報と、複数の前記商品の中の一つであり、当該買い手者が前記購入代行者による購入代行を希望する前記商品である特定商品を特定する情報である商品特定情報と、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払う対価を特定する情報である対価情報と、を入力する入力過程と、
前記入力過程で入力された前記買い手者ID情報、商品特定情報、及び対価情報を前記ネットワークを介して前記マッチング装置に送信する送信過程と、
を実行させるための、コンピュータプログラム。 - 請求項1のマッチング装置と組合せて使用される代行者端末であって、
前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスすることにより、複数の前記特定商品を、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払われる対価と紐付けた状態で、当該代行者端末を使用する前記購入代行者に閲覧させるディスプレイと、
前記ディスプレイに表示された複数の前記特定商品を見た前記購入代行者が、当該購入代行者を特定する情報である購入代行者ID情報と、複数の前記特定商品の中の一つの購入を代行する意思を示す情報である承諾情報と、を入力する入力部と、
前記入力部から入力された前記購入代行者ID情報、及び許諾情報を前記ネットワークを介して前記マッチング装置に送信する送信部と、
を備えている、代行者端末。 - 請求項1のマッチング装置と組合せて使用される、ディスプレイを備えた代行者端末にて実行される方法であって、
前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスすることにより、複数の前記特定商品を、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払われる対価と紐付けた状態で、当該代行者端末を使用する前記購入代行者に前記ディスプレイを介して閲覧させる表示過程と、
前記ディスプレイに表示された複数の前記特定商品を見た前記購入代行者が、当該購入代行者を特定する情報である購入代行者ID情報と、複数の前記特定商品の中の一つの購入を代行する意思を示す情報である承諾情報と、を入力する入力過程と、
前記入力過程で入力された前記購入代行者ID情報、及び許諾情報を前記ネットワークを介して前記マッチング装置に送信する送信過程と、
を含んでいる、方法。 - 請求項1のマッチング装置と組合せて使用される代行者端末として、ディスプレイを備えた所定のコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記ネットワークを介して前記マッチング装置にアクセスすることにより、複数の前記特定商品を、前記特定商品の購入を代行してくれた前記購入代行者に対して支払われる対価と紐付けた状態で、当該代行者端末を使用する前記購入代行者に前記ディスプレイを介して閲覧させる表示過程と、
前記ディスプレイに表示された複数の前記特定商品を見た前記購入代行者が、当該購入代行者を特定する情報である購入代行者ID情報と、複数の前記特定商品の中の一つの購入を代行する意思を示す情報である承諾情報と、を入力する入力過程と、
前記入力過程で入力された前記購入代行者ID情報、及び許諾情報を前記ネットワークを介して前記マッチング装置に送信する送信過程と、
を実行させるための、コンピュータプログラム。
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