JP2005139976A - スクロール式流体機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】 補助クランクを適切な位置に配設することにより、旋回スクロールの裏面側で冷却風の流れを安定させ、冷却効率を高めるようにする。
【解決手段】 ケーシング1には旋回スクロール3の偏心軸10を挟んで両側に冷却風の流入口1Gと流出口1Hとを設ける。また、3個の補助クランク14,15,16のうち2個の補助クランク14,15を冷却風の流れ方向に対して偏心軸10の上流側で流入口1Gの左,右両側に配設し、1個の補助クランク16を偏心軸10の下流側で流出口1H側に配設する。これにより、旋回スクロール3の鏡板3Aの裏面側に沿って流通する冷却風の流れを補助クランク14〜16によって妨げることがなくなり、冷却風を偏心軸10に安定的に接触させることができるので、圧縮熱が伝わり易い偏心軸10等を効率よく冷却することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば空気、冷媒等の圧縮機や真空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に関する。
一般に、スクロール式流体機械は、旋回スクロールを固定スクロールに対して旋回運動させることにより、空気、冷媒等の圧縮やポンプ動作を行うものである(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−93674号公報
この種の従来技術によるスクロール式流体機械は、ケーシングと共に固定側部材を構成する固定スクロールと、ケーシング内に配置された旋回スクロールとが互いに対向して設けられている。そして、これらの固定スクロールと旋回スクロールとは、円板状に形成された鏡板と、該鏡板の表面に軸方向に立設された渦巻状のラップ部とによりそれぞれ構成され、各ラップ部の間には、複数の圧縮室が画成されている。
また、旋回スクロールの鏡板の裏面には、金属板等が間隔をもって取付けられ、これらの間には冷却風通路が形成されている。さらに、この金属板の裏面には筒状の連結部が設けられ、該連結部の内周側には旋回軸受を介して駆動軸のクランク部が連結されている。そして、スクロール式流体機械は、モータ等の駆動源によって駆動軸を回転駆動すると、旋回スクロールが旋回運動を行うことにより、空気、冷媒等の流体を各圧縮室内で順次圧縮するものである。
また、旋回スクロールに取付けられた金属板の裏面には、ケーシングとの間に位置して例えば3個の補助クランクが設けられ、これらの補助クランクは、旋回スクロールが旋回運動するときに自転するのを防止している。この場合、各補助クランクは、金属板中央の連結部を取囲むように、例えば120°程度の間隔をもって周方向に等間隔で配置されている。
一方、ケーシングには、旋回スクロールの連結部と対向する位置に冷却風の流入口と流出口とが設けられ、圧縮機の運転時には、圧縮熱等によって温度が上昇し易い連結部等を冷却する構成となっている。
この場合、連結部の周囲に配置された各補助クランクは、冷却風の流入口からみると、1個の補助クランクが冷却風の流れ方向に対して連結部の上流側に被さるように配置され、他の2個の補助クランクは、連結部の下流側に位置して連結部の両側に並んで配置されている。
ところで、上述した従来技術では、例えば3個の補助クランクを連結部の周囲に配置する構成としている。しかし、これらの補助クランクは、連結部の近傍でこれと並んで突出する突起構造物となっているため、圧縮機の運転時には、ケーシングの流入口から流入する冷却風の流れが補助クランクとぶつかることによって乱れ易くなり、連結部を効率よく冷却するのが難しいという問題がある。
即ち、ケーシングの流入口から流入する冷却風は、例えば連結部の上流側に配置された補助クランクや補助クランクの冷却フィンにぶつかることによって連結部と接触し難くなる。
また、他の課題として、ケーシングから流出しようとする冷却風は、連結部の両側に並んで配置された補助クランクによって外部への流出を妨げられることがあり、これによってケーシング内に冷却風が滞留すると、温度上昇を招くという問題がある。
また、従来技術では、旋回スクロールの鏡板の裏面に金属板を取付ける構成としているため、これによって冷却性能がある程度向上したとしても、旋回スクロールの構造が複雑化し、機械全体が大型化するという問題もある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、旋回スクロールの鏡板や駆動軸との連結部位等を効率よく冷却できると共に、旋回スクロールだけでなく、機械全体の冷却効率を簡単な構造で向上できるようにしたスクロール式流体機械を提供することにある。
上述した課題を解決するために本発明は、ケーシングと該ケーシングに設けられ鏡板の表面に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールとからなる固定側部材と、前記ケーシング内に旋回可能に設けられ鏡板の表面に前記固定スクロールのラップ部と重なり合う渦巻状のラップ部が立設された旋回スクロールと、前記ケーシングに回転可能に設けられ該旋回スクロールと連結された状態でモータによって回転駆動されることにより該旋回スクロールを旋回運動させる駆動軸と、前記ケーシングと前記旋回スクロールの鏡板の裏面との間に設けられ前記旋回スクロールの自転を防止する3個の補助クランクと、前記旋回スクロールの鏡板の裏面に沿って冷却風を流入,流出させるため前記ケーシングに前記旋回スクロールと駆動軸との連結部位を挟んで両側に設けられた流入口,流出口とを備えてなるスクロール式流体機械に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、3個の補助クランクは、旋回スクロールと駆動軸との連結部位を中心として、冷却風の流れ方向の上流側となる流入口の両側に2個配置すると共に、冷却風の流れ方向の下流側となる流出口側に1個配置する構成としたことにある。
また、請求項2の発明では、3個の補助クランクを、冷却風の流れ方向の上流側で旋回スクロールと駆動軸との連結部位と重ならないように配置する構成としている。
また、請求項3の発明によると、旋回スクロールの鏡板の裏面には冷却風の流れ方向に沿って延びる放熱フィンを設ける構成としている。
また、請求項4の発明によると、駆動軸の先端側には、回転軸線から偏心した位置に軸受収容穴を有するクランクボス部を設け、旋回スクロールの裏面側には、該クランクボス部の軸受収容穴に向けて軸方向に延び旋回軸受を介して軸受収容穴内に回転可能に連結される偏心軸を設け、該偏心軸には、圧縮作用による熱が該偏心軸を通じて旋回軸受側に伝わるのを抑えるため軸方向に延びる中空穴を設ける構成としている。
また、請求項5の発明によると、モータの出力軸と駆動軸との間には、出力軸により回転されて冷却風を発生する冷却ファンを設け、該冷却ファンにより発生する冷却風を前記固定スクロールの裏面と旋回スクロールの裏面とにそれぞれ導くファンケーシングを設ける構成としている。
さらに、請求項6の発明によると、モータケースには冷却ファンと軸方向の反対側に冷却風を吸込むモータ側吸込口を設け、ファンケーシングには冷却ファン寄りの位置に冷却風を吸込むファン側吸込口を設け、冷却ファンはモータ側吸込口とファン側吸込口とから冷却風を吸込む構成としている。
請求項1の発明によれば、例えば旋回スクロールと駆動軸との連結部位を中心として3個の補助クランクを三角形状に並べることができる。そして、連結部位の上流側に配置する2個の補助クランクは、連結部位を通って流入口と流出口とを結ぶ直線から左,右両側に離れた位置(即ち、冷却風の流入口からみて連結部位と重なり合わない位置)に配設することができる。
これにより、流入口から冷却風が流入するときには、連結部位に向けた冷却風の流れを上流側の補助クランクによって遮ることがないので、この冷却風を連結部位に効率よく接触させることができ、鏡板の中央に位置しているために圧縮熱が伝わり易い連結部位を効率よく冷却することができる。
また、連結部位の下流側に配置する1個の補助クランクは、例えば連結部位を通って流入口と流出口とを結ぶ直線上の位置(即ち、冷却風の流入口及び流出口からみて連結部位と重なり合う位置)に配設することができる。この場合、補助クランクは、冷却風の流れ方向に対して偏心軸の側方に食み出していないので、流入口から流出口に至る冷却風の流れを乱すことがなく、冷却風を円滑に流通させることができる。
従って、これら3個の補助クランクを連結部位の周囲にバランスよく配置した状態でも、旋回スクロールの裏面側で冷却風の流れを安定させることができ、旋回スクロールの鏡板や駆動軸との連結部位等を効率よく冷却できると共に、冷却性能を向上させることができる。
また、請求項2の発明によれば、各補助クランクを、冷却風の流入口からみて連結部位と重なり合わない位置に配設できるので、流入口から連結部位に向けた冷却風の流れを補助クランクによって遮ることがなくなり、旋回スクロールの裏面側で冷却風の流れを安定させることができる。これにより、圧縮熱が伝わり易い連結部位を冷却風によって効率よく冷却することができ、冷却性能を向上させることができる。
また、請求項3の発明によれば、鏡板の裏面に設けた放熱フィンによって冷却風に対する鏡板の接触面積(放熱面積)を増やすことができ、旋回スクロールの放熱性を高めることができる。
また、請求項4の発明によれば、旋回スクロールの鏡板の裏面から偏心軸を軸方向に延ばすことができ、その先端側に旋回軸受を介して駆動軸を連結することができる。これにより、圧縮熱が伝わり易い鏡板から旋回軸受を軸方向に離すことができ、旋回軸受への熱伝導を低減することができる。しかも、偏心軸には軸方向に延びる中空穴を設けているから、偏心軸の表面積を大きくして放熱性を高めることができ、また偏心軸の断面積を小さくして熱を伝わり難くすることができる。これにより、圧縮熱による旋回軸受等の温度上昇を抑え、その耐熱性や寿命を向上することができる。
また、請求項5の発明によれば、モータの出力軸と駆動軸とをこれらの間に配置した冷却ファンによって連結でき、駆動軸と一緒に冷却ファンを駆動することができる。そして、冷却ファンにより発生した冷却風をファンケーシングを介して固定スクロールの裏面と旋回スクロールの裏面とにそれぞれ供給できるから、各スクロールを効率よく冷却することができる。
また、ファンケーシングのうち冷却ファンを収容する部位をケーシングとモータとの間に介在させることができ、各スクロールの位置で発生する圧縮熱がケーシングからモータ側に伝わるのを抑えることができる。これにより、モータの温度上昇を抑制でき、その耐熱性や寿命を向上することができる。
さらに、請求項6の発明によれば、冷却ファンが作動するときには、モータ側吸込口からモータケース内に冷却風を吸込むことができ、ケース内の部品等を効率よく冷却することができる。また、このときにファン側吸込口からファンケーシング内に冷却風を吸込むことができ、この冷却風とモータ側吸込口から吸込んだ冷却風とによって固定スクロールと旋回スクロールとを効率よく冷却することができる。
従って、冷却ファンによりモータと各スクロールの両方を冷却できるから、冷却系統に関連した部品点数を削減でき、簡単な構造によって広範囲にわたる冷却系統を実現できると共に、機械の小型化を促進することができる。
以下、本発明の実施の形態によるスクロール式流体機械として、スクロール式空気圧縮機を例に挙げ、図1ないし図6に従って詳細に説明する。
1は圧縮機の外殻を構成するスクロールケーシングで、該スクロールケーシング1は、例えばアルミニウム等の金属材料からなり、後述の固定スクロール2と共に固定側部材を構成している。また、スクロールケーシング1は、図2、図3に示す如く、大径な筒部1Aと、該筒部1Aの軸方向一側を閉塞する底部1Bとからなり、筒部1Aの軸方向他側が開口した略有底筒状に形成されている。
また、底部1Bの中央には、一側に位置して小径な軸受取付筒1Cと、他側に位置して大径な軸受取付筒1Dとが設けられ、これらは後述の回転軸線O1−O1を中心として形成されている。また、底部1Bの径方向外側には、図6に示す如く、後述する補助クランク14,15,16の軸受18が取付けられる3個の軸受取付筒1Eが周方向に離間して設けられると共に、後述するファンケーシング21(ケーシング本体22)の筒状突部22Cが嵌合される環状(円弧状)の段差部1Fが設けられている。
さらに、スクロールケーシング1には、図3、図4に示す如く、後述する旋回スクロール3の鏡板3Aの裏面側に冷却風を流入させる流入口1Gと、この冷却風を外部に流出させる流出口1Hとが設けられている。そして、流入口1Gと流出口1Hとは筒部1Aの外周側に開口し、後述の偏心軸10を挟んで径方向の両側に配置されている。この場合、スクロールケーシング1は、流入口1Gの中央と流出口1Hの中央とを結ぶ図4中の直線L−Lが、偏心軸10とほぼ等しい位置を通るように形成されている。
そして、圧縮機の運転時には、後述の冷却ファン20が作動し、図2中の吸込口23,28から矢示A,B方向に冷却風がそれぞれ吸込まれると、これらの冷却風の一部は固定スクロール2の裏面側に沿って矢示C方向に流れる。また、残りの冷却風はケーシング1の流入口1Gから流入し、旋回スクロール3の裏面側に沿って矢示D方向に流れた後に、流出口1Hから外部に流出するものである。
2はスクロールケーシング1の筒部1Aに固定して設けられた固定スクロールで、該固定スクロール2は、筒部1Aの他側(開口側)に取付けられ、該筒部1Aを閉塞している。そして、固定スクロール2は、中心が回転軸線O1−O1と一致するように配設された略円板状の鏡板2Aと、該鏡板2Aの表面に立設された渦巻状のラップ部2Bと、該ラップ部2Bを取囲んで形成された短尺な筒部2Cとにより大略構成されている。また、鏡板2Aの裏面には複数の放熱フィン2Dが立設されている。
3は固定スクロール2に対向した状態でスクロールケーシング1内に収容された旋回スクロールで、該旋回スクロール3は、図3、図4に示す如く、略円板状に形成された鏡板3Aと、該鏡板3Aの表面に設けられ、固定スクロール2に向けて軸方向に立設された渦巻状のラップ部3Bとにより構成されている。
ここで、鏡板3Aの裏面には、補助クランク14,15,16の軸受19が取付けられる3個のボス部3C(図6参照)が周方向に間隔をもって設けられている。そして、各ボス部3Cは有底筒状に形成され、スクロールケーシング1の底部1Bに向けて軸方向一側に突出している。また、鏡板3Aの裏面には、冷却風の流れ方向(図4中の矢示D方向)に沿って延びる複数の放熱フィン3Dが立設されると共に、後述の偏心軸10が一体に設けられている。
4は固定スクロール2と旋回スクロール3との間に形成された複数の圧縮室で、該各圧縮室4は、固定スクロール2のラップ部2Bと旋回スクロール3のラップ部3Bとを所定角度だけずらして重なり合うように配設することにより、図2に示す如く、各ラップ部2B,3Bの間に形成されている。そして、各圧縮室4は、旋回スクロール3が旋回運動するときに、ラップ部2B,3B間で連続的に縮小され、外気を外周側の吸込口5(図6参照)から吸込みつつ、圧縮した空気を中央部の吐出口6から外部に吐出するものである。
7はスクロールケーシング1に回転可能に設けられた駆動軸で、該駆動軸7は、後述のモータ26により冷却ファン20を介して回転駆動され、回転軸線O1−O1を中心として回転する。これにより、駆動軸7は、後述のクランクボス部9、偏心軸10等を介して旋回スクロール3を旋回運動させるものである。
そして、駆動軸7は、後述の補助軸受8を介してスクロールケーシング1の軸受取付筒1Cに回転可能に支持されている。また、駆動軸7の基端側はスクロールケーシング1外に突出し、駆動軸7の先端側にはケーシング1内に位置してクランクボス部9が設けられている。
8は駆動軸7を回転可能に支持する補助軸受で、該補助軸受8は、例えばグリース封入式の深溝玉軸受等からなり、スクロールケーシング1の軸受取付筒1Cと駆動軸7の外周との間に設けられている。この場合、補助軸受8と後述の主軸受11とは、回転軸線O1−O1を中心として同軸に配置されている。
9は駆動軸7の先端側に一体に設けられたクランクボス部で、該クランクボス部9は、図3に示す如く、大径で厚肉な円板状に形成され、主軸受11を介してケーシング1の軸受取付筒1D内に回転可能に支持されると共に、回転軸線O1−O1を中心として駆動軸7と一体に回転するものである。また、クランクボス部9は、旋回スクロール3の鏡板3A(放熱フィン3D)から十分な間隔をもって軸方向に離間している。
ここで、クランクボス部9には、軸方向の他側に開口する軸受収容穴9Aが設けられている。この軸受収容穴9Aは浅底な有底円形穴として形成され、軸受収容穴9Aの軸線O2−O2は、駆動軸7の回転軸線O1−O1から偏心量δだけ偏心している。これにより、駆動軸7を回転駆動したときには、クランクボス部9の軸受収容穴9Aが偏心量δをもって旋回し、後述の偏心軸10等を介して旋回スクロール3を固定スクロール2に対して旋回運動させることができる。
10は旋回スクロール3の鏡板3Aの裏面側に一体的に設けられた偏心軸を示し、該偏心軸10は、旋回スクロール3と駆動軸7との連結部位を構成するものである。そして、偏心軸10は、内周側が中空となった段付の円柱体として形成され、鏡板3Aの裏面中央からクランクボス部9の軸受収容穴9Aに向けて軸方向一側に延びている。また、偏心軸10の先端側はクランクボス部9の軸受収容穴9A内に進入し、後述の旋回軸受12を介してクランクボス部9と回転可能に連結されている。
11はクランクボス部9(駆動軸7)を回転可能に支持する主軸受で、該主軸受11は、例えばグリース封入式の深溝玉軸受等からなり、スクロールケーシング1の軸受取付筒1Dとクランクボス部9の外周との間に設けられている。また、主軸受11は、例えば駆動軸7の回転軸線O1−O1と直交する平面F−F上に配置されている。
12は偏心軸10を回転可能に支持する旋回軸受で、該旋回軸受12は、例えば円筒ころ軸受等からなり、クランクボス部9の軸受収容穴9Aと偏心軸10の先端側との間に設けられている。
ここで、本実施の形態では、旋回スクロール3の鏡板3Aの裏面に偏心軸10を設けているため、旋回軸受12は、偏心軸10の突出寸法分だけ鏡板3Aから軸方向に離れた位置に配設され、主軸受11と軸方向の同じ位置(平面F−Fとほぼ同じ平面上)に配置されている。このため、圧縮室4から旋回軸受12側への熱伝導を低減することができる。
13は偏心軸10に軸方向に延びて設けられた中空穴で、該中空穴13は、偏心軸10の表面積を大きくして放熱性を高める機能と、偏心軸10の断面積を小さくして熱を伝わり難くする機能とを有している。これにより、中空穴13は、圧縮室4で生じた圧縮熱が偏心軸10を通じて旋回軸受12側に伝わるのを抑制し、旋回軸受12等が温度上昇するのを防止することができる。
14,15,16はスクロールケーシング1と旋回スクロール3の裏面との間に設けられた3個の補助クランクで、これらの補助クランク14,15,16は、旋回スクロール3が旋回運動するときに、その自転を防止するものである。
ここで、補助クランク14〜16(及び旋回スクロール3の各ボス部3C)は、図4に示す如く、例えば偏心軸10を中心として正三角形の頂点に対応する位置に配設され、互いに一定の間隔をもって偏心軸10を取囲んでいる。これにより、旋回スクロール3が旋回運動するときには、その自転動作を3個の補助クランク14〜16によってバランスの良い位置で安定的に規制することができる。
この場合、補助クランク14〜16のうち2個の補助クランク14,15は、冷却風の流れ方向(図4中の矢示D方向)に対して偏心軸10の上流側に配置され、偏心軸10を中心としてケーシング1の流入口1Gの左,右両側に離間している。即ち、補助クランク14,15は、偏心軸10を通って流入口1Gと流出口1Hとを結ぶ直線L−Lから左,右両側に離れた位置(即ち、流入口1Gからみて偏心軸10と重なり合わない位置)に配設されている。これにより、流入口1Gから冷却風が流入するときには、偏心軸10に向けた冷却風の流れを補助クランク14,15によって遮ることがないので、この冷却風を偏心軸10に効率よく接触させることができ、冷却効率を高めることができる。
一方、補助クランク14〜16のうち1個の補助クランク16は、冷却風の流れ方向に対して偏心軸10の下流側に配置され、前述した直線L−L上の位置(即ち、流入口1G及び流出口1Hからみて偏心軸10と重なり合う位置)となるように、流出口1Hの中央に配置されている。これにより、補助クランク16は、冷却風の流れ方向に対して偏心軸10の側方に食み出していないので、流入口1Gから流出口1Hに至る冷却風の流れを乱すことがなく、冷却風を円滑に流通させることができる。
また、各補助クランク14〜16は互いにほぼ同様の構造を有し、図3、図6に示す如く、軸方向の一側と他側とが互いに偏心して形成されたクランク状の軸部17と、該軸部17の一側をスクロールケーシング1の軸受取付筒1E内に回転可能に支持する軸受18と、軸部17の他側を旋回スクロール3のボス部3C内に回転可能に支持する他の軸受19とによりそれぞれ構成されている。
次に、20は後述するモータ26の出力軸26Bと駆動軸7との間に設けられた冷却ファンで、該冷却ファン20は、例えば遠心ファン等からなり、軸方向の一側が後述の軸継手27を介して出力軸26Bと連結されると共に、軸方向の他側がキー結合等の手段によって駆動軸7と廻止め状態で連結されている。
そして、冷却ファン20は、モータ26によって駆動軸7と一緒に回転駆動されることにより、後述のモータ側吸込口28とファン側吸込口23とから外気を吸込み、固定スクロール2及び旋回スクロール3の裏面とモータ26の内部とに冷却風を発生する構成となっている。
21は冷却ファン20の周囲から固定スクロール2の裏面側を覆うように設けられたファンケーシングで、該ファンケーシング21は、冷却ファン20により発生される冷却風を固定スクロール2の裏面と旋回スクロール3の裏面とにそれぞれ導くものである。そして、ファンケーシング21は、後述のケーシング本体22、ダクト24及びスクロールカバー25によって構成されている。
22はスクロールケーシング1とモータ26との間に設けられた有底筒状のケーシング本体で、該ケーシング本体22は、例えばアルミニウム等の金属材料からなり、図5、図6に示す如く、冷却ファン20を覆っている。
ここで、ケーシング本体22の軸方向一側には、円形状に開口したモータ取付穴22Aと、該モータ取付穴22Aの周縁部位に沿って延びる環状の段差部22Bとが設けられている。また、ケーシング本体22の軸方向他側には、図3に示す如く、筒状をなして軸方向に突出する筒状突部22Cが設けられている。
そして、ケーシング本体22は、その筒状突部22Cがスクロールケーシング1の段差部1Fに嵌合され、その段差部22Bにモータ26(モータケース26A)の筒状突部26Eが嵌合されている。これにより、スクロールケーシング1、ファンケーシング21(ケーシング本体22)及びモータ26は、これらの段差部1F,22Bと筒状突部22C,26Eとがそれぞれ嵌合されることにより回転軸線O1−O1を中心として同軸に位置合わせされ、この状態でねじ止め等の手段によって一体に固定されている。
また、ケーシング本体22は、スクロールケーシング1とモータケース26Aとの間に介在することにより、ケーシング1側で発生する圧縮熱がモータ26側に伝わるのを抑制し、モータ26の耐熱性を高める構成となっている。
23はケーシング本体22の外周側に設けられた複数のファン側吸込口で、該各ファン側吸込口23は、図2に示す如く、冷却ファン20寄りの位置でファンケーシング21内に冷却風を吸込むものである。
24はケーシング本体22に取付けられたダクトで、該ダクト24は、ケーシング本体22からスクロールケーシング1の側方を軸方向他側に延び、その先端側はスクロールケーシング1の流入口1Gに接続されると共に、固定スクロール2の鏡板2Aを越えた位置まで延びている。
25は固定スクロール2の鏡板2Aの裏面側を覆って設けられた平板状のスクロールカバーで、該スクロールカバー25は、鏡板2Aとの間に冷却風の通路を形成するものであり、この通路にはダクト24が接続されている。
26はファンケーシング21(ケーシング本体22)の軸方向他側に設けられた例えば電動式のモータで、該モータ26は、駆動軸7と冷却ファン20とを一緒に回転駆動するものである。そして、モータ26は、図2に示す如く、例えばアルミニウム等の金属材料により有底筒状に形成されたモータケース26Aと、該モータケース26Aの中心位置に回転可能に支持された出力軸26Bと、モータケース26Aの内周側に固定された略筒状のステータ26Cと、出力軸26Bの外周側に設けられ、該ステータ26Cの内周側に隙間をもって配置されたロータ26Dとにより構成されている。
この場合、モータケース26Aは、軸方向の一側が閉塞し他側が開口して形成され、その一側には後述のモータ側吸込口28が形成されている。また、モータケース26Aの他側には、図5に示す如く、筒状をなして軸方向に突出する筒状突部26Eが設けられている。また、出力軸26Bは、軸継手27と、冷却ファン20とを介して駆動軸7に連結されている。
28はモータ26のモータケース26Aに設けられた複数のモータ側吸込口で、該各モータ側吸込口28は、モータケース26Aを挟んで冷却ファン20と軸方向の反対側に配置され、この位置で冷却風を吸込むことによりモータケース26A内のステータ26C、ロータ26D等を冷却するものである。
本実施の形態によるスクロール式空気圧縮機は上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
まず、モータ26が作動すると、その出力軸26Bにより冷却ファン20を介して駆動軸7が回転駆動され、駆動軸7と一緒にクランクボス部9が回転することにより、偏心軸10が軸線O1−O1に対し偏心量δをもって旋回する。これにより、旋回スクロール3は、補助クランク14,15,16により自転を規制された状態で、固定スクロール2に対して旋回運動することができる。
そして、旋回スクロール3の旋回運動により、固定スクロール2のラップ部2Bと旋回スクロール3のラップ部3Bとの間に画成される圧縮室4が連続的に縮小される。これによって各圧縮室4は、吸込口5から吸込んだ空気を順次圧縮しつつ、この圧縮空気を吐出口6から外部の空気タンク(図示せず)等に向けて吐出する。
一方、圧縮機の運転時には、図2に示す如く、モータ26により冷却ファン20が回転駆動されると、外気がファン側吸込口23から矢示A方向に吸込まれ、ファンケーシング21内に冷却風が発生する。また、モータ側吸込口28からも外気が矢示B方向に吸込まれて冷却風となり、この冷却風はモータ26のステータ26Cとロータ26Dとの間を流れて各部品を冷却した後に、ファンケーシング21内に流入する。
そして、ファンケーシング21内に吸込まれた冷却風は、ダクト24に沿って導かれることにより、各スクロール2,3の位置に達する。これにより、冷却風の一部は固定スクロール2の鏡板2Aの裏面側に流入し、各放熱フィン2Dに沿って矢示C方向に流れることにより、鏡板2A等を冷却する。
また、残りの冷却風は、スクロールケーシング1の流入口1Gから旋回スクロール3の鏡板3Aの裏面側に流入し、各放熱フィン3Dに沿って矢示D方向に流れることにより、鏡板3A、偏心軸10等を冷却した後に、流出口1Hから外部に流出する。
この場合、鏡板3Aの裏面側には、3個の補助クランク14〜16が突設されているものの、これらは偏心軸10の上流側で流入口1Gの左,右両側に配置されたり、偏心軸10の下流側で流出口1Hの中央に配置されているため、流入口1Gから流出口1Hに向けて流れる冷却風を補助クランク14〜16によって遮ることがなくなり、冷却風を安定的に流通させることができる。
一方、このようにスクロール2,3を冷却した場合でも、各圧縮室4で発生する圧縮熱、特に中央側の圧縮室4で発生する圧縮熱は、旋回スクロール3の偏心軸10等に伝わり易い。しかし、偏心軸10は、旋回スクロール3の鏡板3Aの裏面から軸方向に突出し、主軸受11と旋回軸受12とは、偏心軸10の突出寸法分だけ鏡板3Aから軸方向に離れた平面F−F上に一緒に配置されている。従って、これらの軸受11,12を鏡板3Aから十分に離すことができ、圧縮熱が鏡板3A側から各軸受11,12に伝わるのを防止することができる。
しかも、偏心軸10は、中空穴13を有する中空構造となっているので、その表面積を大きくして圧縮熱を放出し易くすることができ、また偏心軸10の断面積を小さくして圧縮熱が軸方向に伝わり難くすることができる。この結果、偏心軸10を通じた熱伝導を確実に低減でき、軸受11,12等が温度上昇するのを抑えることができる。
かくして、本実施の形態によれば、補助クランク14,15を偏心軸10の上流側で流入口1Gの両側に配置し、補助クランク16を偏心軸10の下流側で流出口1Hの中央に配置する構成としたので、例えば偏心軸10を中心として3個の補助クランク14〜16を三角形状に並べることができる。そして、上流側の補助クランク14,15は、偏心軸10を通って流入口1Gと流出口1Hとを結ぶ直線L−Lから左,右両側に離れた位置(即ち、冷却風の流入口1Gからみて偏心軸10と重なり合わない位置)に配設することができる。
これにより、流入口1Gから矢示D方向に冷却風が流入するときには、偏心軸10に向けた冷却風の流れを上流側の補助クランク14,15によって遮ることがないので、この冷却風を偏心軸10に効率よく接触させることができ、鏡板3Aの中央に位置しているために圧縮熱が伝わり易い偏心軸10を効率よく冷却することができる。
また、下流側の補助クランク16は、直線L−L上の位置(即ち、流入口1G及び流出口1Hからみて偏心軸10と重なり合う位置)に配設することができる。これにより、この補助クランク16は、冷却風の流れ方向に対して偏心軸10の側方に食み出していないので、流入口1Gから流出口1Hに至る冷却風の流れを乱すことがなく、冷却風を円滑に流通させることができる。
従って、これら3個の補助クランク14〜16を偏心軸10の周囲にバランスよく配置した状態でも、旋回スクロール3の裏面側で冷却風の流れを安定させることができ、旋回スクロール3の鏡板3Aや偏心軸10等を効率よく冷却できると共に、冷却性能を向上させることができる。
また、旋回スクロール3の鏡板3Aの裏面には、冷却風の流れ方向に沿って延びる複数の放熱フィン3Dを設けているので、これらの放熱フィン3Dによって冷却風に対する鏡板3Aの接触面積(放熱面積)を増やすことができ、旋回スクロール3の放熱性をより一層高めることができる。
さらに、駆動軸7の先端側には、回転軸線O1−O1から偏心した位置に軸受収容穴9Aを有するクランクボス部9を設け、旋回スクロール3の裏面側には、該クランクボス部9の軸受収容穴9Aに向けて軸方向に延び旋回軸受12を介して軸受収容穴9A内に回転可能に連結される偏心軸10を設けたので、旋回スクロール3の鏡板3Aの裏面から偏心軸10を軸方向に延ばすことができ、その先端側に旋回軸受12を介して駆動軸7を連結することができる。
これにより、圧縮熱が伝わり易い鏡板3Aに対して主軸受11と旋回軸受12とを軸方向に離すことができ、これらの軸受11,12への熱伝導を低減することができる。この結果、各軸受11,12を潤滑している潤滑剤の寿命を延ばすことができるから、これに併せて各軸受11,12の寿命も延ばすことができ、信頼性、耐久性等を向上することができる。
しかも、偏心軸10には軸方向に延びる中空穴13を設けているから、偏心軸10の表面積を大きくして放熱性を高めることができ、また偏心軸10の断面積を小さくして熱を伝わり難くすることができる。これにより、圧縮熱による軸受11,12等の温度上昇をより確実に抑えることができる。
一方、モータ26の出力軸26Bと駆動軸7との間には、冷却ファン20を設け、モータ26のモータケース26Aとスクロールケーシング1との間には、冷却ファン20による冷却風を各スクロール2,3の裏面にそれぞれ導くファンケーシング21を設ける構成としている。
これにより、モータ26によって駆動軸7と冷却ファン20とを一緒に駆動でき、冷却ファン20により発生した冷却風をファンケーシング21を介して固定スクロール2の裏面と旋回スクロール3の裏面とにそれぞれ供給できるから、各スクロール2,3を効率よく冷却することができる。
また、ファンケーシング21のケーシング本体22をスクロールケーシング1とモータ26との間に介在させることができ、圧縮室4で発生する圧縮熱がスクロールケーシング1からモータ26側に伝わるのをケーシング本体22によって抑えることができる。これにより、モータ26の温度上昇を抑制でき、その耐熱性や寿命を向上することができる。
この場合、ケーシング本体22には複数のファン側吸込口23を設け、モータケース26Aには複数のモータ側吸込口28を設けたので、冷却ファン20が作動するときには、各モータ側吸込口28からモータケース26A内に冷却風を円滑に吸込むことができ、ステータ26C、ロータ26Dや軸受等を効率よく冷却することができる。
また、このときに各ファン側吸込口23からファンケーシング21内に冷却風を吸込むことができるので、この冷却風とモータ側吸込口28から吸込んだ冷却風とによって各スクロール2,3を効率よく冷却でき、十分な風量の冷却風を発生することができる。
従って、冷却ファン20によりモータ26と各スクロール2,3の両方を冷却できるから、冷却系統に関連した部品点数を削減でき、簡単な構造によって広範囲にわたる冷却系統を実現できると共に、空気圧縮機の小型化を促進することができる。
さらに、スクロールケーシング1には段差部1Fを設け、ファンケーシング21のケーシング本体22には、この段差部1Fに嵌合される筒状突部22Cと、他の段差部22Bとを設け、モータ26のモータケース26Aには、ケーシング本体22の段差部22Bに嵌合される筒状突部26Eを設けたので、例えば空気圧縮機の組立時には、これらの段差部1Fと筒状突部22C、及び段差部22Bと筒状突部22C,26Eとをそれぞれ容易に嵌合させることができる。
これにより、これらの段差部1F,22Bと筒状突部22C,26Eとを用いて、スクロールケーシング1、ファンケーシング21(ケーシング本体22)及びモータ26を回転軸線O1−O1を中心として同軸に位置合わせすることができ、その組立精度を高めることができると共に、高い精度の組立作業を簡単に行うことができる。
なお、前記実施の形態では、旋回スクロール3の鏡板3Aの裏面に偏心軸10を一体に設け、また駆動軸7とクランクボス部9とを一体に形成する構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば旋回スクロールと偏心軸とを別個に設け、これらをねじ止め、圧入、溶接等の固着手段を用いて一体的に取付ける構成としてもよい。また、駆動軸とクランクボス部も同様に、それぞれ別部品として形成した後に組立てる構成とすることができる。
また、実施の形態では、スクロール式流体機械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、冷媒を圧縮する冷媒圧縮機等の他のスクロール式流体機械に適用してもよい。
本発明の実施の形態によるスクロール式空気圧縮機を示す外観図である。 空気圧縮機を図1中の矢示II−II方向からみた縦断面図である。 図2中の固定スクロール、旋回スクロール等を拡大して示す部分拡大断面図である。 旋回スクロールの裏面側を図3中の矢示IV−IV方向からみた空気圧縮機の拡大横断面図である。 図2中のモータケースとファンケーシングとの取付部位を拡大して示す部分拡大断面図である。 空気圧縮機を組立てる前の状態で示す分解斜視図である。
符号の説明
1 スクロールケーシング
1G 流入口
1H 流出口
2 固定スクロール
2A,3A 鏡板
2B,3B ラップ部
2D,3D 放熱フィン
3 旋回スクロール
4 圧縮室
5 吸込口
6 吐出口
7 駆動軸
9 クランクボス部
9A 軸受収容穴
10 偏心軸(連結部位)
12 旋回軸受
13 中空穴
14,15,16 補助クランク
20 冷却ファン
21 ファンケーシング
22 ケーシング本体
23 ファン側吸込口
24 ダクト
25 スクロールカバー
26 モータ
26A モータケース
26B 出力軸
28 モータ側吸込口
O1−O1 回転軸線

Claims (6)

  1. ケーシングと該ケーシングに設けられ鏡板の表面に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールとからなる固定側部材と、前記ケーシング内に旋回可能に設けられ鏡板の表面に前記固定スクロールのラップ部と重なり合う渦巻状のラップ部が立設された旋回スクロールと、前記ケーシングに回転可能に設けられ該旋回スクロールと連結された状態でモータによって回転駆動されることにより該旋回スクロールを旋回運動させる駆動軸と、前記ケーシングと前記旋回スクロールの鏡板の裏面との間に設けられ前記旋回スクロールの自転を防止する3個の補助クランクと、前記旋回スクロールの鏡板の裏面に沿って冷却風を流入,流出させるため前記ケーシングに前記旋回スクロールと駆動軸との連結部位を挟んで両側に設けられた流入口,流出口とを備えてなるスクロール式流体機械において、
    前記3個の補助クランクは、前記旋回スクロールと駆動軸との連結部位を中心として、前記冷却風の流れ方向の上流側となる前記流入口の両側に2個配置すると共に、前記冷却風の流れ方向の下流側となる前記流出口側に1個配置する構成としたことを特徴とするスクロール式流体機械。
  2. ケーシングと該ケーシングに設けられ鏡板の表面に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールとからなる固定側部材と、前記ケーシング内に旋回可能に設けられ鏡板の表面に前記固定スクロールのラップ部と重なり合う渦巻状のラップ部が立設された旋回スクロールと、前記ケーシングに回転可能に設けられ該旋回スクロールと連結された状態でモータによって回転駆動されることにより該旋回スクロールを旋回運動させる駆動軸と、前記ケーシングと前記旋回スクロールの鏡板の裏面との間に設けられ前記旋回スクロールの自転を防止する3個の補助クランクと、前記旋回スクロールの鏡板の裏面に沿って冷却風を流入,流出させるため前記ケーシングに前記旋回スクロールと駆動軸との連結部位を挟んで両側に設けられた流入口,流出口とを備えてなるスクロール式流体機械において、
    前記3個の補助クランクを、前記冷却風の流れ方向の上流側で前記旋回スクロールと駆動軸との連結部位と重ならないように配置する構成としたことを特徴とするスクロール式流体機械。
  3. 前記旋回スクロールの鏡板の裏面には前記冷却風の流れ方向に沿って延びる放熱フィンを設けてなる請求項1または2に記載のスクロール式流体機械。
  4. 前記駆動軸の先端側には、回転軸線から偏心した位置に軸受収容穴を有するクランクボス部を設け、前記旋回スクロールの裏面側には、該クランクボス部の軸受収容穴に向けて軸方向に延び旋回軸受を介して前記軸受収容穴内に回転可能に連結される偏心軸を設け、該偏心軸には、圧縮作用による熱が該偏心軸を通じて前記旋回軸受側に伝わるのを抑えるため軸方向に延びる中空穴を設けてなる請求項1,2または3に記載のスクロール式流体機械。
  5. 前記モータの出力軸と前記駆動軸との間には、前記出力軸により回転されて冷却風を発生する冷却ファンを設け、該冷却ファンにより発生する冷却風を前記固定スクロールの裏面と旋回スクロールの裏面とにそれぞれ導くファンケーシングを設けてなる請求項1,2,3または4に記載のスクロール式流体機械。
  6. 前記モータケースには前記冷却ファンと軸方向の反対側に冷却風を吸込むモータ側吸込口を設け、前記ファンケーシングには前記冷却ファン寄りの位置に冷却風を吸込むファン側吸込口を設け、前記冷却ファンは前記モータ側吸込口とファン側吸込口とから冷却風を吸込む構成としてなる請求項5に記載のスクロール式流体機械。
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