JP2005139932A - エンジンの動弁装置 - Google Patents

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JP2005139932A JP2003374804A JP2003374804A JP2005139932A JP 2005139932 A JP2005139932 A JP 2005139932A JP 2003374804 A JP2003374804 A JP 2003374804A JP 2003374804 A JP2003374804 A JP 2003374804A JP 2005139932 A JP2005139932 A JP 2005139932A
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Kazuaki Matsumoto
和明 松本
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Abstract

【課題】簡素な構成によりロッカーアーム側から弁体外周を伝わって燃焼室内へリークするオイル量を軽減する。
【解決手段】ロッカーアーム9の調整ねじ17が取付けられる座面部9−1aに、調整ねじ17を中心として座面部9−1aから両側面側及び先端側で下方に湾曲された側壁部9−1bを一体的に連設し、バルブコッタ14及びスプリングリテーナ15を傘状に覆うフード部を形成する。これにより、バルブコッタ14及びスプリングリテーナ15の上面にロッカーアーム9側からオイルが滴下して溜ることを防止し、バルブコッタ14の割りの隙間からステムシール13を通ってバルブガイド12とバルブステム5aとの間のクリアランスから燃焼室内に入り込むオイル量を軽減することができ、オイル消費量の増加を抑制し、オイルの燃焼による排気エミッションの悪化を回避することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃焼室に開口してシリンダヘッドに形成されたポートを開閉する弁体をロッカーアームを介して駆動するエンジンの動弁装置に関する。
一般に、エンジンの動弁装置として、ロッカーアームの揺動運動によって吸排気バルブを開閉動作させる形式のものがあり、発電機や作業機、スノーモビル等の原動機として使用される汎用エンジンにおいて多く採用されている。
図3は、ロッカーアームによって駆動される吸排気バルブ周辺の構造を示すものであり、バルブステム50がシリンダヘッド100に固設されたバルブガイド51の貫通孔51a内に摺動自在に挿通され、バルブガイド51の上部に装着されるステムシール52により、バルブステム50の軸外周が弾性的に押圧されてシールされている。
また、バルブステム50の上端側(ステムエンド)に設けられた溝部には、バルブコッタ(割環)53を介してスプリングリテーナ54が装着され、このスプリングリテーナ54とシリンダヘッド100の座面との間に介装されたバルブスプリング55により、バルブヘッド56がバルブシート57に押圧されると共に、ステムエンドの上端面がロッカーアーム58の一端に設けられた調整ねじ59に当接して押圧している。
この場合、バルブガイド51とバルブステム50との間をシールするステムシール52には、ステム外周面に油膜を形成して焼付けを防止するため、ある程度のオイルリーク量が許容されている。しかしながら、ステムシール52は、ゴム材等によって形成されているため、経年変化による劣化や磨耗等が生じることは避けられず、オイルリーク量が過多になる虞がある。
特に、図3のようなバルブ周辺の部品が動弁室内に露出している構造においては、スプリングリテーナ54やバルブコッタ53、バルブステム50の上端にオイルが溜まり易く、図3中に矢印で示すように、オイル60がバルブコッタ53の割りの隙間からステムシール52を通ってバルブガイド51とバルブステム50との間のクリアランスから燃焼室内に入り込む、いわゆる「オイル下がり」が発生する虞があり、この「オイル下がり」が発生すると、オイル消費量の増加、オイルの燃焼による排気エミッションの悪化を招く。
このため、従来から、バルブガイドとバルブステムとの間のオイル下がりを防止する各種の提案がなされており、例えば、特許文献1には、バルブガイドとステムとの双方に螺旋状の溝を設けることで油膜を確保し、中途に設けた油溜りからオイル通路、逆止弁を介してオイルを動弁室に戻すことでバルブガイドとステム間の潤滑を確保しつつ、バルブガイドとステム間のオイルリーク量が過多となることを防止する技術が開示されている。
また、特許文献2には、ステム部を、第1のスリーブ、第2のスリーブ、及び第1,第2の少なくとも一方に形成された環状の切欠部内に配置されたシールリングにより構成することで、バルブガイドとステム間の潤滑を確保しつつ、バルブガイドとステム間のオイルリーク量の過多を防止する技術が開示されている。
更に、特許文献3には、バルブガイド上部のステムの周囲にベアリングを介してオイルシールを装着することで、バルブガイドとステム間の潤滑を確保しつつ、バルブガイドとステム間のオイルリーク量の過多を防止する技術が開示されている。
特開平7−332038号公報 特開平8−28222号公報 特開平10−176512号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術は、バルブガイドとステムとの双方に螺旋状の溝を設けるため、複雑な加工を要して加工工数が増加し、また、オイル通路や逆止弁を介してオイルを動弁室に戻すことから構成が複雑化するという難点があり、コスト上昇を招く原因となる。
同様に、特許文献2や特許文献3に開示の技術も、バルブ周辺の構成が複雑化し、部品点数の増加と共に組立工数の増加を招き、コスト上昇の原因となる。更に、特許文献3に開示の技術では、高速で往復動作するバルブステムにオイルシール及びベアリングで対処しているため、耐久性に難がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、簡素な構成によりロッカーアーム側から弁体外周を伝わって燃焼室内へリークするオイル量を軽減することのできるエンジンの動弁装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明によるエンジンの動弁装置は、燃焼室に開口してシリンダヘッドに形成されたポートを開閉する弁体をロッカーアームを介して駆動するエンジンの動弁装置であって、上記ロッカーアームに、上記ロッカーアームの下部で上記弁体の上部に取付けられる周辺部品を傘状に覆うフード部を備えたことを特徴とする。
その際、上記周辺部品を、上記弁体を閉弁方向に付勢するスプリングを受けて上記弁体に取付けられるスプリングリテーナと、このスプリングリテーナを上記弁体に取付けるためのバルブコッタとする場合には、上記フード部によって上記スプリングリテーナと上記バルブコッタとを傘状に覆うことができる。
本発明のエンジンの動弁装置は、ロッカーアームに、弁体の上部に取付けられる周辺部品を傘状に覆うフード部を備えるのみの簡素な構成で、ロッカーアーム側から弁体外周を伝わって燃焼室内へリークするオイル量を軽減することができ、オイル消費量の増加を抑制すると共に、オイルの燃焼による排気エミッションの悪化を回避することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1及び図2は本発明の実施の一形態に係わり、図1はエンジンの動弁室の要部断面図、図2は図1のA−A線断面図である。
図1においては、符号1は、エンジンのシリンダヘッドであり、このシリンダヘッド1に、燃焼室2に開口する吸気ポート3と排気ポート4とが形成され、それぞれ、弁体としての吸気バルブ5、排気バルブ6によって開閉される。各バルブ5,6は、それぞれ、シリンダヘッド1の動弁室内に配設されるバルブスプリング7,7によって閉弁方向に付勢され、各バルブ5,6のステムエンドが、シリンダヘッド1に取付けられたロッカーシャフト8に揺動自在に軸支されるロッカーアーム9,9の一端に当接されている。ロッカーアーム9,9の他端には、シリンダヘッド1に軸支されるカムシャフト10のカム11に摺接するスリッパ部が設けられている。
カム11は、チェーン或いはギヤによりクランクシャフトに連結されてクランクシャフトの1/2の速度で同期回転するように設定されており、カム11が回転するとロッカーアーム9,9が揺動し、このロッカーアーム9,9の揺動により吸気バルブ5及び排気バルブ6が開閉駆動される。このシリンダヘッド1の動弁室における吸気バルブ5及び排気バルブ6周辺の構造は、詳細には、図2に示される。尚、ここでは、吸気バルブ5で代表して説明するが、排気バルブ6の周辺の構造も同様である。
図2に示すように、吸気バルブ5は、そのバルブステム5aがシリンダヘッド1に固設されたバルブガイド12の貫通孔12a内に摺動自在に挿通され、バルブガイド12の上部に装着されるゴム材等からなるステムシール13により、バルブステム5aの軸外周が弾性的に押圧されてシールされている。また、バルブステム5aの上端側(ステムエンド)に設けられた溝部に、バルブコッタ(割環)14を介してスプリングリテーナ15が装着され、このスプリングリテーナ15とシリンダヘッド1の座面との間に介装されたバルブスプリング7により、バルブヘッド5bがバルブシート16に押圧されて吸気ポート3が閉じられると共に、ステムエンドの上端面がロッカーアーム9の一端に設けられた調整ねじ17を押圧している。
ロッカーアーム9は、板金材をプレス加工する等して形成され、図1,2に示すように、ロッカーシャフト8を支点としてバルブ(吸気バルブ5、排気バルブ6)側に延出されるアーム部9−1の先端側に、バルブコッタ14及びスプリングリテーナ15を傘状に覆うフード部を備えている。このフード部は、シリンダヘッド1の動弁室内で露呈するバルブコッタ14及びスプリングリテーナ15の上面にロッカーアーム9側からオイルが滴下して溜ることを防止するものであり、本形態においては、ロッカーアーム9のバルブ側にフード部が一体的に形成されている。
すなわち、本形態のロッカーアーム9は、アーム部9−1先端側の調整ねじ17が取付けられる座面部9−1aに、調整ねじ17を中心として座面部9−1aから両側面側及び先端側で下方に湾曲された側壁部9−1bが一体的に連設され、座面部9−1aと側壁部9−1bとにより、バルブコッタ14及びスプリングリテーナ15を傘状に覆うフード部が形成されている。
尚、フード部を別部材で形成してロッカーアームに一体的に備えるようにしても良く、例えば、皿状に形成されたフード部を、アーム部9−1先端側の調整ねじ17によってロッカーアームに共締めして一体化するようにしても良い。この場合、部品点数が増加するが、従来のロッカーアームを用いることが可能であり、コスト上昇を最小限に抑えることができる。
以上のロッカーアーム9を備える動弁機構では、吸気バルブ5や排気バルブ6の上部に取付けられるバルブコッタ14及びスプリングリテーナ15がロッカーアーム9のフード部によって傘状に覆われているため、シリンダヘッド1の動弁室内に供給される潤滑オイルがロッカーアーム9のフード部に遮られ、スプリングリテーナ15及びロッカーアーム9の上面に溜ることが防止される。
これにより、バルブガイド12の上部に装着されるステムシール13に、経年変化による劣化や磨耗等が生じても、ロッカーアーム9にバルブコッタ14及びスプリングリテーナ15を傘状に覆うフード部を備えるのみの簡素な構成で、バルブコッタ14の割りの隙間からステムシール13を通ってバルブガイド12とバルブステム5aとの間のクリアランスから燃焼室内に入り込むオイル量を大幅に軽減することができ、オイル消費量の増加を抑制し、オイルの燃焼による排気エミッションの悪化を回避することができる。
エンジンの動弁室の要部断面図 図1のA−A線断面図 従来のバルブ周辺の構成を示す断面図
符号の説明
1 シリンダヘッド
2 燃焼室
3 吸気ポート
4 排気ポート
5 吸気バルブ
5a バルブステム
5b バルブヘッド
6 排気バルブ
7 バルブスプリング
9 ロッカーアーム
9−1a 座面部(フード部)
9−1b 側壁部(フード部)
14 バルブコッタ
15 スプリングリテーナ
代理人 弁理士 伊 藤 進

Claims (2)

  1. 燃焼室に開口してシリンダヘッドに形成されたポートを開閉する弁体をロッカーアームを介して駆動するエンジンの動弁装置であって、
    上記ロッカーアームに、上記ロッカーアームの下部で上記弁体の上部に取付けられる周辺部品を傘状に覆うフード部を備えたことを特徴とするエンジンの動弁装置。
  2. 上記周辺部品を、上記弁体を閉弁方向に付勢するスプリングを受けて上記弁体に取付けられるスプリングリテーナと、このスプリングリテーナを上記弁体に取付けるためのバルブコッタとし、
    上記フード部によって上記スプリングリテーナと上記バルブコッタとを傘状に覆うことを特徴とする請求項1記載のエンジンの動弁装置。
JP2003374804A 2003-11-04 2003-11-04 エンジンの動弁装置 Pending JP2005139932A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112010004052T5 (de) 2009-10-16 2012-12-06 Sumitomo Chemical Co., Ltd. Polymerelektrolytmembran, Membran-Elektroden-Anordnung und Festkörperpolymer-Brennstoffzelle
US9328186B2 (en) 2010-03-05 2016-05-03 Nippon A&L Inc. Thermoplastic resin composition for vehicle lamp housings

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE112010004052T5 (de) 2009-10-16 2012-12-06 Sumitomo Chemical Co., Ltd. Polymerelektrolytmembran, Membran-Elektroden-Anordnung und Festkörperpolymer-Brennstoffzelle
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