JP2005139776A - サッシ室内側の可動面格子 - Google Patents
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Abstract
【課題】 面格子を窓サッシの室内側に設置して防犯性と緊急脱出性を確保するとともに室内側設置による幼児等による遊具化の危険や居住者の違和感を解消し得るようにする。
【解決手段】 多数の横桟8を連結して折畳み可能の可動格子体7を形成し,これをサッシ枠21の室内側に設置した面格子枠1のガイドレール6の案内によって上下方向に開閉するように配置し,その上端から奇数番目に位置する各横桟8にそれぞれ合成ゴムの押え棒15を用いて固定することにより可動格子体7の室内面をレースカーテン14で覆って可動面格子Aとする。ロック解除により可動格子体7の開閉が自由にでき,レースカーテン14が可動格子体7の開閉を妨げることなくその露出を防止して違和感を解消し,また幼児等が横桟8に上ったりする危険を解消できる。
【選択図】 図1
【解決手段】 多数の横桟8を連結して折畳み可能の可動格子体7を形成し,これをサッシ枠21の室内側に設置した面格子枠1のガイドレール6の案内によって上下方向に開閉するように配置し,その上端から奇数番目に位置する各横桟8にそれぞれ合成ゴムの押え棒15を用いて固定することにより可動格子体7の室内面をレースカーテン14で覆って可動面格子Aとする。ロック解除により可動格子体7の開閉が自由にでき,レースカーテン14が可動格子体7の開閉を妨げることなくその露出を防止して違和感を解消し,また幼児等が横桟8に上ったりする危険を解消できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は,建物における窓サッシの室内側に設置して防犯性を確保するとともに緊急脱出等必要に応じた開閉を自在とした窓サッシ室内側の可動面格子に関する。
この種の可動面格子は,その防犯用及び緊急脱出時の開放を可能としたものとされており,例えば面格子枠に回動自在に支持した左右2分割の格子体をその中央の自由端でロックし,そのロックを解除することによって各仕切体を開き戸状に開成するようにしたもの,面格子枠に着脱自在に格子体を設置し,ロックを解除することによって該格子体を外側に取り外し自在としたものとされ,これらは窓サッシの室外側に配置してその使用を行うものとされている。
しかし可動面格子を室外側に配置するものは,室外側の工具を用いたブラケット取外しやロックの破壊等を防止し得ず,侵入犯に対する防犯性を必ずしも充分に確保し得るものではないし,また面格子のないところにこれを後付設置しようとしても,壁面内の建物構造材に対してブラケットを固定するといった煩雑な作業を必要とし,サッシ枠に一体のものは既存窓サッシの除去とこれに代えた新設窓サッシの設置という大掛かりの工事を必要とするといった問題点がある。
一方,面格子を室内側に配置すれば,窓サッシにおけるサッシ戸が透明ガラスのときは室内側の面格子が室外側から透視されることによって防犯に有効であり,また不透明ガラスのときには,ガラスが破損されてサッシ戸を開けられても,侵入犯の予期しない可動面格子がその室内側に存在することによって侵入断念の契機をなし,同じく防犯に有効であり,また窓サッシの室内側には一般に窓開口を画する木製の化粧額縁が存在しているから,これを設置ベースとすれば比較的簡易な作業によってその後付設置も可能となり,従って上記室外側配置の可動面格子が有する問題点を解消することができる。
しかし可動面格子を室内側に配置することは,一般にその格子体が侵入防止のために所定ピッチ多数の格子桟を備えた外観とされ,また材料にアルミ押出材を用いて構成されるために,室内側から見ると窓開口に窓サッシととともに檻を設置した印象を与え,居住者にとって閉じ込められた圧迫感を感じるものとなり,またその外観及び素材感を著しく異にするため,室内のインテリアとも掛離れてこれに調和したものとすることが困難であり,結局は居住者が違和感を抱くものとならざるを得ないし,更に例えば幼児や児童が格子体を遊具とする危険も避け難い。このため可動面格子を室内側に設置すれば,防犯上有利であり,また緊急脱出等必要に応じた開閉が可能となり,機能上優れたものとなし得るにも拘らず,室内側配置の可動面格子を商品化することは極めて困難である。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので,その解決課題とするところは,室内側に設置することによって生じる居住者の違和感を可及的に解消し,幼児や児童の危険を可及的に解消して,侵入犯に対する防犯性,緊急脱出等の開閉性等の機能において優れた窓サッシの室内側に配置可能の可動面格子を提供するにある。
上記課題に添って本発明は,サッシ枠室内側に配置した一対のガイドレールの案内によって開閉する可動格子体を,平行多数の格子桟を離接自在に連結して,例えば折畳みや伸縮を行なうように形成し,その格子桟のうち一つ置きに位置する格子桟に,例えばカーテン,スクリーン,障子紙の如くに織布,不織布,シート等適宜な材料による可撓性の面材をそれぞれ固定し,該面材が可動格子体を覆って,その室内側への露出を防止し,室内のインテリアにマッチしたものとして,居住者の違和感を解消するとともに,例えば幼児や児童が可動格子体を遊具とする危険性を解消し,また該面材を上記可撓性のものとすることによって,該面材が可動格子体の開閉を阻害することなく,可動格子体の開成時に室内側に襞状をなす折畳みをなし得るものとして,侵入犯に対する防犯性,緊急脱出等の開閉性等の機能において優れ,更に居住者の在室中に可動格子体を開成して開放感を確保する室外設置のものに一般になし得ない使用形態をも可能とする窓サッシの室内側配置の可動面格子としたものであって,即ち請求項1に記載の発明を,サッシ枠室内側に位置する一対のガイドレールと,ロック解除時に該一対のガイドレールの案内により開閉を可能とするように平行多数の格子桟を相互に離接自在に連結して形成した可動格子体と,該可動格子体の室内側にこれを覆うように配置しその平行多数のうち一つ置きの格子桟にそれぞれ固定することによって該一つ置きの格子桟間でそれぞれ室内側に襞状をなす折畳みを自在とした可撓面材とを備えてなることを特徴とする窓サッシ室内側の可動面格子としたものである。
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,可動格子体の横引きと縦引きの開閉形態のうち,後者の縦引きの開閉形態によって可動面格子を構成することによって,可及的簡易な構造によって緊急脱出等の開閉を安定してなし得る好ましい形態のものとし得るように,これを,上記一対のガイドレールを左右配置のガイドレールとし,上記可動格子体を該左右のガイドレールによって上下方向に開閉を可能としてなることを特徴とする請求項1に記載の窓サッシ室内側の可動面格子としたものである。
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,可撓性の面材を可動格子体に着脱自在に固定して,必要に応じて面材を交換したり,面材にクリーニング等の洗浄を施したりし得るように,これを,上記一つ置きの格子桟に対する該可撓面材の固定を着脱自在とし該可撓面材の可動格子体からの取外しと再装着を自在としてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の窓サッシ室内側の可動面格子としたものである。
請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記可撓性の面材の着脱自在の固定を,例えば網戸枠に対する防虫網の固定と同様に,格子桟の受溝に可撓性の面材を押え棒によって挟み込み支持することにより簡易な取り外しと再装着を可能とするように,これを,上記一つ置きの格子桟に対する可撓面材の着脱自在の固定を,該格子桟に長手方向一連に形成した室内側開口の受溝に可撓面材を介して室内側からの押え棒を圧入することによって該可撓面材を受溝と押え棒によって挟み込み支持して行なってなることを特徴とする請求項3に記載の窓サッシ室内側の可動面格子としたものである。
請求項5に記載の発明は,同じく上記に加えて,可撓性の面材を,例えばレースカーテンとする如くにカーテン地によって形成することによって室内に配置するに好適な形態のものとするように,これを,上記可撓面材を,織布,不織布等のカーテン地によって形成してなることを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の窓サッシ室内側の可動面格子としたものである。
本発明は以上のとおりに構成したから,請求項1に記載の発明は,サッシ枠室内側に配置した一対のガイドレールの案内によって開閉する可動格子体を,平行多数の格子桟をリンク連結して構成し,その格子桟のうち一つ置きに位置する格子桟に,例えばカーテン,スクリーン,障子紙の如くに織布,不織布,シート等適宜な材料による可撓性の面材をそれぞれ固定し,該面材が可動格子体を覆って,その室内側への露出を防止し,室内のインテリアにマッチしたものとして,居住者の違和感を解消するとともに,例えば幼児や児童が可動格子体を遊具とする危険性を解消し,また該面材を上記可撓性のものとすることによって,該面材が可動格子体の開閉を阻害することなく,可動格子体の開成時に室内側に襞状をなす折畳みをなし得るものとして,侵入犯に対する防犯性,緊急脱出等の開閉性等の機能において優れ,更に居住者の在室中に可動格子体を開成して開放感を確保する室外設置のものに一般になし得ない使用形態をも可能とする窓サッシ室内側の可動面格子を提供することができる。
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,可動格子体の横引きと縦引きの開閉形態のうち,後者の縦引きの開閉形態によって可動面格子を構成することによって,可及的簡易な構造によって緊急脱出等の開閉を安定してなし得る好ましい形態のものとすることができる。
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,可撓性の面材を可動格子体に着脱自在に固定することによって,必要に応じて面材を交換したり,面材をクリーニングしたりし得るように,これを,上記一つ置きの格子桟に対する該可撓面材の固定を着脱自在とし該可撓面材の可動格子体からの取外しと再装着を自在としてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の窓サッシ室内側の可動面格子としたものである。
請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記可撓性の面材の着脱自在の固定を,例えば網戸枠に対する防虫網の固定と同様に,格子桟の受溝に可撓性の面材を押え棒によって挟み込み支持することにより簡易な取り外しと再装着を可能とするように,これを,上記一つ置きの格子桟に対する可撓面材の着脱自在の固定を,該格子桟に長手方向一連に形成した室内側開口の受溝に可撓面材を介して室内側からの押え棒を圧入することによって該可撓面材を受溝と押え棒によって挟み込み支持して行なってなることを特徴とする請求項3に記載の窓サッシ室内側の可動面格子としたものである。
請求項5に記載の発明は,同じく上記に加えて,可撓性の面材を,例えばレースカーテンとする如くにカーテン地によって形成することによって室内に配置するに好適な好ましい形態のものとすることができる。
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば,Aは可動面格子,20は窓サッシであり,該可動面格子Aは,これを窓サッシ20の室内側に配置した,本例にあって該窓サッシ20とは別体に構成した後付用のものとしてある。
可動面格子Aは,サッシ枠21室内側に位置する一対のガイドレール6と,ロック解除時に該一対のガイドレール6の案内により開閉を可能とした可動格子体7と,該可動格子体7の室内側にこれを覆うように配置した可撓面材14とを備えたものとし,本例にあって上記一対のガイドレール6は,これを左右配置のガイドレールとし,上記可動格子体7を該左右のガイドレールによって上下方向に開閉を可能としたものとし,また可撓面材14は,これを織布,不織布等のカーテン地,特にレースカーテンによって形成したものとしてある。
本例のガイドレール6は,例えばアルミ押出材の上枠2と左右の縦枠3を備え,必要に応じてこれに下枠を備えたアルミ製面格子枠1における上記左右の縦枠2に設けた,例えば対向方向を開口した上下方向に向う断面C字状の溝レールによるものとし,上記面格子枠1を,窓開口を画するように設置された木製の化粧額縁27にこれを設置ベースとしてネジ5止めすることによって,上記窓サッシ20のサッシ枠21室内側に位置するようにこれを設置してあり,このとき本例における上記面格子枠1のネジ5止めは,その上枠2を化粧額縁27の上枠(上額縁)に,左右の縦枠3を同じく化粧額縁27の縦枠(縦額縁)に,下枠を用いるときは同じく化粧額縁27の下枠(窓台乃至膳板)に,例えばアングル材4を対接し,これに所定のピッチで当接したネジ透孔からネジ5を螺入固定することによって,これを行なうものとしてある。
可動格子体7は,上記ロック解除時の開閉を可能とするように平行多数の格子桟8を相互に離接自在に連結して形成してあり,本例にあって該可動格子体7は,例えばアルミ押出材による格子桟8を横桟として用い,その最上位に位置する格子桟8aを上記面格子枠1の上枠2に一体形成し又はこれに固定する一方,最下位に位置する格子桟8bをその下枠乃至化粧額縁27の下枠に対して,これらの間に配置したロック装置16によってそのロックとロック解除を自在とするとともに,これらの中間の格子桟8を人の侵入防止を可能とするピッチでそれぞれ水平に配置するように上記最上位及び最下位に位置する格子桟8a,8bを含めて上下方向に隣接する各格子桟8を相互に連結してあり,該連結は,隣接する一方の格子桟8にガイド長孔10付の連結プレート9を,隣接する他方の格子桟8にスライド突起11を,該格子桟8の長手方向(可動格子体の幅方向)にそれぞれ複数箇所,本例にあっては上下の格子桟8における位置をずらして各左右2ヶ所に設け,上記連結プレート9のガイド長孔10にスライド突起11をそれぞれスライド自在に案内することによってその隣接する格子桟8を相互に離接自在とするようにこれを行なってある。
本例にあって連結プレート9は,これを格子桟8の設定間隔より幾分長い寸法の,例えばアルミ製,鋼製等の金属製長寸の帯板によって形成し,その幅方向中央位置に各垂直のガイド長孔10を透設したものとし,該連結プレート9を上下に隣接する各上位の格子桟8に,該格子桟8から下向きに垂下するようにその上端をネジ止め等によって固定して設置し,またスライド突起11は,例えば,例えば断面T字状の金具を,その軸部を上記ガイド長孔10に挿通し,頭部を外れ止めとするように隣接する下位の格子桟8に固定して設置することによって,左右2ヶ所において任意の隣接一対の格子桟8がそれぞれ相互に離接自在となるようにし,これによって可動格子体7を,例えば折畳み乃至伸縮自在,本例にあっては折畳み自在としたものとしてある。
本例にあって可動格子体7を形成する各格子桟8は,その長手方向両端にスライダー乃至ガイドローラー,本例にあってはガイドローラー12を設置し,これを上記ガイドレール6に係合してその走行案内を確保することによって,可動格子体7を上記ガイドレール6の案内によって安定して開閉し得るようにしてあり,このとき上記上枠2に一体成形又は固定した最上位の格子桟8aにおいてはその設置を省略する一方,中間の格子桟8においては上記溝レールの前後対向壁に転動自在のガイドローラー12を,最下位の格子桟8bにあっては,特に安定した走行案内を確保するようにそれぞれ上記溝レールの左右対向壁に転動自在の前後に一対のガイドローラー12を設置したものとしてある。
本例の上記カーテン地,特にレースカーテンによって形成した可撓面材14は,該可動格子体7の室内側にこれを覆うように配置しその平行多数のうち一つ置きの格子桟8にそれぞれ固定することによって該一つ置きの格子桟8間でそれぞれ室内側に襞状をなす折畳みを自在としたものとしてあり,このとき可撓面材14,本例にあって上記レースカーテンは,該一つ置きの格子桟8に対する固定を着脱自在としその可動格子体7からの取外しと再装着を自在としたものとし,また該一つ置きの格子桟8に対するその着脱自在の固定を,該格子桟8に長手方向一連に形成した室内側開口の受溝13に可撓面材14を介して室内側からの押え棒15を圧入することによって該可撓面材14を受溝13と押え棒15によって挟み込み支持して行なったものとしてある。
即ち本例の上記アルミ押出材の格子桟8は,その室内側にC字状乃至コ字状にして長手方向一連の受溝13を形成したものと,これを形成していないものの2種類の断面形状のものを用い,受溝13を形成した格子桟8を開閉方向固定側,上下方向に開閉する本例にあっては最上位から奇数番目に配置し,受溝13を形成していない格子桟8を同様に偶数番目に配置することによって,最上位から奇数番目の最下位に該2種類の格子桟8を交互に配置するように,奇数本の格子桟によって可動格子体7を形成し,その各奇数番目の格子桟8を上記一つ置きの格子桟とすることによりこれらに可撓面材14を着脱自在に固定してその室内側の配置を行なったものとしてある。
本例にあって押え棒15は,例えば合成ゴム等の弾性を有する軟質長尺材を用いてこれを受溝13内に圧入することによって受溝13内で可撓面材14を確実に保持する一方,必要に応じて受溝13から,例えばその端部乃至長手方向中間を引掛状に引き起してこれを取り出すことによって可撓面材14の固定を解除してその取り外しを可能としてあり,本例にあって押え棒15は,これを網戸の網張りに用いられる合成ゴムの網押え棒を使用し,これを固定手段とすることによって可撓面材14の固定を着脱自在としてある。
可撓面材14の上記受溝13への固定は,可動格子体7を閉成状態,即ち面格子状態として,その室内側から可撓面材14を可動格子体7にあてがい,可撓面材14の室内側から各受溝13に対してその長さに合せた長さの押え棒15を長手方向に順次圧入して,可撓面材14を受溝13と押え棒15とによって各一つ置きの格子桟8にその面内対面位置を水平に挟持する如くにその挟み込み支持を行なえばよい。
このように可撓面材14,本例にあってはレースカーテンを可動格子体7に着脱自在に固定することによって,可動格子体7の開成時にこれが一つ置きの格子桟8間でそれぞれ室内側に襞状,上下方向の開閉を行う本例にあっては,例えば各襞が前垂れのループ状をなす如くにその折畳みが自在となり,これによって面材が可動格子体7の開閉を阻害する開閉障害となるようなこともなく,可動格子体7を室内側で覆って,その露出を防止することによって,居住者の違和感を解消し,また幼児や児童が横桟をなす格子桟8に登る等の遊具とする危険性を同時に解消でき,更に必要に応じて可撓面材14を,例えばレースカーテンから,風景画をプリントしたスクリーンや不織布無地の障子紙に変更する如くに面材を交換したり,そのクリーニングをしたりするために,可動格子体7からの面材の取り外しと再装着を適宜に行なうことができる。
以上の構成による本例の可動面格子Aにおいては,例えば一対のガイドレール6内に吊りワイヤー17を配置し,その先端を可動格子体7における最下位格子桟8aの長手方向両端に固定し,該吊りワイヤー17を,例えば面格子枠1の上枠2に内蔵した図示省略の回転軸に固定し,該回転軸を面格子枠1の縦枠3に設置したスイッチの操作,あるいはロープの回転操作によって正方向に回転することによって電動又は手動による巻取りを行って最下位の格子桟8aを水平に上昇し,各スライド突起11を連結プレート9におけるガイド長孔10の先端,本例にあっては上端に順次スライド案内することによって各上位の格子桟8を積上げ状とするように可動格子体7を開成し,また逆に回転軸を逆方向に回転することによって吊りワイヤー17の巻戻しを行って最下位の格子桟8aを水平に降下し,各スライド突起11を連結プレート9におけるガイド長孔10の後端,本例にあっては下端に順次スライド案内することによって各下位の格子桟8を吊り下げ状とするように可動格子体7を閉成するものとしてあり,このとき最下位の格子桟8bは,その上記一対のガイドローラー12の安定した走行案内を受けてスムーズな上昇降下を行なうものとなり,またレースカーテンの可撓面材14は,該可動格子体7の動作に従って,上記その襞状の折畳みと可動格子体7被覆の伸張を行なうものとしてあり,従って侵入犯に対する防犯性,緊急脱出等の開閉性等の機能において優れ,更に居住者の在室中に可動格子体7を開成して開放感を確保する室外設置のものに一般になし得ない使用形態をも可能とする使い勝手のよいものとすることができる。
図中18は,本例にあってロープ19の回転操作により可動格子体7を上昇降下するようにしたことによって上記面格子枠1の縦枠2に設置したロープ止め用のフック,22乃至24は,窓サッシ20の上記サッシ枠21を形成する上枠,縦枠及び下枠,25はそのサッシ戸,26は水切をそれぞれ示す。
図示した例は以上のとおりとしたが,可動格子体における格子桟の離接自在の連結を,例えば隣接相互の格子桟間又は一つ置きの格子桟間にX字状リンクを介設することによる連結手段を用いて,例えば伸縮自在のものとすること,一対のガイドレールを上下配置のガイドレールとし,可動格子体を該上下のガイドレールによって左右方向に開閉を可能とするように構成すること,この場合,例えば上記スライダー乃至ガイドローラーを上方において吊り用のものとし,下方において振れ止め用のものとして構成し,その安定した開閉を行うようにすること,可撓面材の固定を,例えば接着,シール溶着等の着脱不能のものとすること,該可撓面材の固定を着脱自在とするとき,これを一つ置きの格子桟の長手方向に断続的なものとし,この場合を含めて,例えばボタン,フック,ファスナー等適宜の固定手段を用いるようにすること,面格子枠をサッシ枠と一体成形することにより可動面格子付きサッシとして窓サッシに可動面格子を付設したものとすること等を含めて,本発明の実施に当って,一対のガイドレール,可動格子体,その格子桟,可撓面材,ロック装置,必要に応じて使用する格子桟の受溝,その圧入用の押え棒,カーテン地,更には可動格子体の上昇降下の手段等の各具体的構造,材質,形状,これらの関係,これらに対する付加等は,上記発明の要旨に反しない限り,様々な形態のものとすることができる。
A 可動面格子
6 ガイドレール
7 可動格子体
8 格子桟
9 連結プレート
10 ガイド長孔
11 スライド突起
13 受溝
14 可撓面材
15 押え棒
16 ロック装置
20 窓サッシ
6 ガイドレール
7 可動格子体
8 格子桟
9 連結プレート
10 ガイド長孔
11 スライド突起
13 受溝
14 可撓面材
15 押え棒
16 ロック装置
20 窓サッシ
Claims (5)
- サッシ枠室内側に位置する一対のガイドレールと,ロック解除時に該一対のガイドレールの案内により開閉を可能とするように平行多数の格子桟を相互に離接自在に連結して形成した可動格子体と,該可動格子体の室内側にこれを覆うように配置しその平行多数のうち一つ置きの格子桟にそれぞれ固定することによって該一つ置きの格子桟間でそれぞれ室内側に襞状をなす折畳みを自在とした可撓面材とを備えてなることを特徴とする窓サッシ室内側の可動面格子。
- 上記一対のガイドレールを左右配置のガイドレールとし,上記可動格子体を該左右のガイドレールによって上下方向に開閉を可能としてなることを特徴とする請求項1に記載の窓サッシ室内側の可動面格子。
- 上記一つ置きの格子桟に対する該可撓面材の固定を着脱自在とし該可撓面材の可動格子体からの取外しと再装着を自在としてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の窓サッシ室内側の可動面格子。
- 上記一つ置きの格子桟に対する可撓面材の着脱自在の固定を,該格子桟に長手方向一連に形成した室内側開口の受溝に可撓面材を介して室内側からの押え棒を圧入することによって該可撓面材を受溝と押え棒によって挟み込み支持して行なってなることを特徴とする請求項3に記載の窓サッシ室内側の可動面格子。
- 上記可撓面材を,織布,不織布等のカーテン地によって形成してなることを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の窓サッシ室内側の可動面格子。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102268230B1 (ko) * | 2020-10-28 | 2021-06-23 | (주)한미건축종합건축사사무소 | 건축용 안전 창문틀 |
KR102406296B1 (ko) * | 2021-03-24 | 2022-06-08 | 주식회사 인정 | 틸팅과 개폐가 가능한 링크형 어닝시스템 |
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2003
- 2003-11-07 JP JP2003378482A patent/JP2005139776A/ja active Pending
Cited By (2)
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