JP2005139649A - コンクリート床構造体、およびその施工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも(E)セメントコンクリート床層、(D)セメントコンクリートとアクリル系エマルジョンとの混合物を硬化して得られた硬化物層、(C)セルフレベリング材用アクリル系プライマーの硬化物層、および(B)セメント系セルフレベリング材の硬化物層から構成され、前記(B)層は、前記(C)層上に、前記(C)層は、前記(D)層上に、前記(D)層は、前記(E)層上に順次積層されてなる建築物のコンクリート床構造体、および同構造体の施工方法により達成。
【選択図】図1
Description
また、コンクリートの床を打設後、その上にプライマー処理してセルフレベリング材が用いられ、その上に乾燥抑制剤を施工し、仕上材を用いる床面の仕上げ方法が知られている。(特許文献2)
ステンレス製反応容器に脱イオン水15.0部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ1部、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル1部、ゴーセノールGL−05(ポリビニルアルコール、電気化学工業株式会社製)4.0部、ゴーセノールAH−17(ポリビニルアルコール、同社製)4.0部を仕込み、窒素気流下で75〜80℃に加温、撹拌しながら、内容物を充分溶解した。次いで、過硫酸カリ0.5部を仕込み、さらに、アクリル酸2エチルヘキシル50部、メタクリル酸メチル47部、メタクリル酸3部よりなる混合物を180分間を要して滴下、共重合し、さらに、クメンハイドロパーオキサイド0.1部を加え同温度に60分間保持して重合を完結せしめた。 次いで、30℃に冷却し、6%水酸化ナトリウム水溶液およびイオン交換水15.0部を用いて、pHを8.0に調整した。得られた乳化重合体は不揮発性成分が40%、粘度1060cps、ポリマーガラス転移温度10℃であった。
(1)セルフレベリング材のスラリー調製
表1に示す配合の水硬性成分、細骨材、混和剤、凝結調整剤(総量1.5kg)を、ケミスターラーを用いて混練し水硬性組成物を調製し、さらに所定量の水を加えて3分間混練して、スラリーを得た。スラリーの調製は温度20℃、湿度65%の条件下で行なった。
フロー値:JASS 15M−103に準拠して測定する。厚さ5mmの磨き板ガラスの上に内径50mm、高さ51mmの塩化ビニル製パイプ(内容積100ml)を置き練り混ぜたスラリーを充填した後、パイプを引き上げる。広がりが静止した後、直角2方向の直径を測定し、その平均値をフロー値とする。
(i)使用材料:以下の材料を使用した。
セルフレベリング材としては、表1に示した配合よりなるものを使用した。また、プライマーとしては、UプライマーQ(宇部興産(株)製)を使用した。実施例1では、アクリ
ル系エマルジョン(以下、養生剤と称することもある。)として、FF−30(大日本インキ化学工業(株)製)を使用した。なお、比較例1では、エマルジョンからなる養生剤
に代えて、ワックス系の養生剤として市販されているマスターキュアー106(エヌエムビー社製)を使用した。セメントコンクリート床は、呼び強度21N/mm2、スランプ18cm、最大骨材径20mmからなる普通セメンを使用して、形成した。
先ず、セメントコンクリート床層(E)およびポリマーコンクリート層(D)の形成から説明する。内径300mm×300mm、高さ200mmの木枠に生コンクリートを打設した。生コンクリートの打設後、セメントコンクリート床の荒均し時に、アクリル系エマルジョンFF−30を300m1/m2の割合で散布し、その後金ゴテ押さえを行い、温度20℃、湿度65%の条件下で1ヶ月間養生し、セメントコンクリート床層(E)の上にポリマーコンクリート層(D)を形成した。
ポリマーコンクリート層(D)の形成後、1ヶ月養生した実施例1と比較例1のセメントコンクリート床にUプライマーQの6倍液(原液90g/m2に水を450g/m2加える。)を塗布した。プライマーが透明になった時点で、今度は、4倍液(原液90g/m2に水を270g/m2加える。)を塗布した。プライマー造膜後、セルフレベリング材のスラリーを乾燥時の厚さが10mmになるように流し込んだ。かくして調製したセメントコンクリート床構造体を温度20℃、湿度65%の条件下で14日間養生した。
図2に示すように、セルフレベリング材の表面に40×40mmの大きさでコンクリート基盤7に達するまで切り込み2を入れた後、セルフレベリング材層の表面に接着剤を塗り、この上に上部引張用ジグ3を載せて接着する。24時間静置した後、試験体面に対して鉛直方向に引張を加えて試料が破壊された時点での引張荷重を、最大引張荷重T(N)として、接着強さσをもとめる。この接着強度試験の結果は、以下の表2に示す。
σ=T/1600
(ここで、σは接着強さ(N/mm2)であり、Tは最大引張荷重(N)である。)
実施例1および比較例1で使用したセメントコンクリート床に代え、1年6ヶ月間養生させたセメントコンクリート床層(E)を使用した。使用したセメントコンクリート床層(E)は、ポリマーコンクリート層(D)を生コンクリート打設後、荒均し時に、アクリル系エマルジョンFF−30を300m1/m2散布し、その後金ゴテ押さえを行って、形成し、その後、温度20℃、湿度65%の条件下で1年6ヶ月間養生させたものである。実施例2においては、ポリマーコンクリート層(D)の上に、UプライマーQを塗布し、比較例2では、UプライマーQを塗布しなかった。
イ:セルフレベリング材(以下SL材と称する。)表層の破壊
ロ:SL材層の破壊
ハ:SL材層とプライマー層との界面破壊
ニ:プライマー層間での破壊
ホ:下地層とプライマー層の界面破壊
ヘ:下地層の破壊
Claims (7)
- 少なくとも(E)セメントコンクリート床層、(D)セメントコンクリートとアクリル系エマルジョンとの混合物を硬化して得られた硬化物層、(C)セルフレベリング材用アクリル系プライマーの硬化物層、および(B)セメント系セルフレベリング材の硬化物層から構成され、前記(B)層は、前記(C)層上に、前記(C)層は、前記(D)層上に、前記(D)層は、前記(E)層上に順次積層されてなる建築物のコンクリート床構造体。
- 前記(B)層の上に、(A)表面層を設けた請求項1に記載のコンクリート床構造体。
- 前記建築物が病院、学校、駅構内等の公共施設、精密機器工場、コンビニ、マンション等の建築物であることを特徴とする請求項1または2に記載のコンクリート床構造体。
- 前記硬化物層(C)のセルフレベリング材用アクリル系プライマーが、アクリル系エマルジョンであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のコンクリート床構造体。
- 前記硬化物層(D)は、セメントコンクリートにアクリル系エマルジョンを1〜10重量%混合して得られた硬化物であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のコンクリート床構造体。
- セメントコンクリートを床面に打設し、その硬化前にアクリル系エマルジョンを散布し、セメントコンクリートとアクリル系エマルジョンとの混合物のポリマーコンクリート層を形成し、形成したポリマーコンクリート層の上にセルフレベリング材用アクリル系プライマーを施工し、次いで、セメント系セルフレベリング材を施工することを特徴とするコンクリート床の施工方法。
- セメント系セルフレベリング材を施工後、セメント系セルフレベリング材の硬化物層の上に、さらに表面層を施工することを特徴とする請求項6に記載のコンクリート床の施工方法。
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