JP2005138561A - カラー感熱記録方法及びカラー感熱記録装置 - Google Patents

カラー感熱記録方法及びカラー感熱記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 感熱発色後の光定着時における光照射効率が向上して省エネルギー化が図れると共に、装置自体の省スペース化を達成することができるカラー感熱記録方法及び3ヘッド1パス方式のカラー感熱記録装置の提供。
【解決手段】 支持体上に、第1感熱発色層、第2感熱発色層、第3感熱発色層、及び保護層をこの順に有するカラー感熱記録紙と、該カラー感熱記録紙における第1から第3感熱発色層に対応して設けられたサーマルヘッド及びプラテンローラを含む3つの感熱発色ユニットにより、該第3感熱発色層、第2感熱発色層、及び第1感熱発色層の順番に発色記録する感熱記録工程と、前記カラー感熱記録紙を円筒状蛍光管の周囲に巻き付かせながら通紙しつつ、発色直後の前記第3感熱発色層及び第2感熱発色層に対しそれぞれ特有な波長の電磁波を照射して定着する光定着工程とを含むことを特徴とするカラー感熱記録方法である。
【選択図】 図5

Description

本発明は、感熱発色後の光定着時における光照射効率が向上して省エネルギー化が図れると共に、装置自体の省スペース化を達成することができるカラー感熱記録方法及び3ヘッド1パス方式のカラー感熱記録装置に関する。
カラー感熱発色プリントでは、支持体上に、シアン感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、イエロー感熱発色層、及び保護層が順次設けられたカラー感熱記録紙が用いられる。これらの3つの感熱発色層のうち最上層となるイエロー感熱発色層の熱感度が最も高く、小さな熱エネルギーで発色する。他方、シアン感熱発色層は、表面からの深さが大きいので熱感度が最も低く、発色させるには大きな熱エネルギーが必要である。また、イエロー感熱発色層とマゼンタ感熱発色層には、紫外線による定着性が与えられている。
発色記録(印画)時には、サーマルヘッドに対してカラー感熱記録紙を相対移動させて、この移動中にサーマルヘッドでカラー感熱記録紙を加圧・加熱して最上層の感熱発色層から面順次で発色記録する。マゼンタ感熱発色層の記録中に、イエロー感熱発色層内に残っていた未発色成分が発色しないようにするため、イエロー画像のプリント後に420nmの近紫外線を照射して定着する。同様に、マゼンタ感熱発色層の記録後、365nmの紫外線を照射してマゼンタ感熱発色層を定着する。
図8は、従来の3ヘッド1パス方式のカラー感熱記録装置の一例を示す概略図である。この図8に示すカラー感熱記録装置では、イエロー用記録ユニット100は、カラー感熱記録紙10を加熱して、イエロー感熱発色層を発色記録するイエロー用サーマルヘッド102と、フリー回転するプラテンローラ103と、モータ(図示せず)で駆動される搬送ローラ対104とを有しており、イエロー用記録ユニット100の下流側に、マゼンタ用記録ユニット107、シアン用記録ユニット108が配置されている。これらの記録ユニット107及び108はイエロー用記録ユニット100と同じ構成をしている。イエロー用記録ユニット100とマゼンタ用記録ユニット107との間には、イエロー感熱発色層を定着するためのイエロー用光定着器110が配置されている。また、マゼンタ用記録ユニット107とシアン用記録ユニット108との間には、マゼンタ感熱発色層を定着するためのマゼンタ用光定着器111が配置されている。これら光定着器には、カラー感熱記録紙が下流側に搬送される一定時間に定着するため、2本の蛍光灯を並べたものが用いられている。
しかし、この場合、図8に示す3ヘッド1パス方式のプリンタでは、多数枚のプリントを高速で印字(記録)することができるが、3個の記録ユニット及び光定着器が直列に配置されているので装置自体が大型になってしまい、省スペース化が困難であるという問題がある。
特開平10−291332号公報
本発明は、従来における前記問題を解決し、以下の課題を解決することを目的とする。即ち、本発明は、感熱発色後の光定着時における光照射効率が向上して省エネルギー化が図れると共に、装置自体の省スペース化を達成することができるカラー感熱記録方法、及び3ヘッド1パス方式のカラー感熱記録装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 支持体上に、第1感熱発色層、第2感熱発色層、第3感熱発色層、及び保護層をこの順に有するカラー感熱記録紙と、該カラー感熱記録紙における第1から第3感熱発色層に対応して設けられたサーマルヘッド及びプラテンローラを含む3つの感熱発色ユニットにより、該第3感熱発色層、第2感熱発色層、及び第1感熱発色層の順番に発色記録する感熱記録工程と、
前記カラー感熱記録紙を円筒状蛍光管の周囲に巻き付かせて通紙しつつ、発色直後の前記第3感熱発色層及び第2感熱発色層に対しそれぞれ特有な波長の電磁波を照射して定着する光定着工程とを含むことを特徴とするカラー感熱記録方法である。
<2> カラー感熱記録紙の搬送方向に対して90度以上の角度となるように該カラー感熱記録紙を円筒状蛍光管に巻き付ける前記<1>に記載のカラー感熱記録方法である。
<3> 円筒状蛍光管が透明保護管内に挿設されている前記<1>から<2>のいずれかに記載のカラー感熱記録方法である。
<4> 円筒状蛍光管の周囲に反射部材を設けた前記<1>から<3>のいずれかに記載のカラー感熱記録方法である。
<5> 3つの感熱発色ユニットが、搬送方向に沿って直線状乃至は曲線状に配設された前記<1>から<4>のいずれかに記載のカラー感熱記録方法である。
<6> 支持体上に、第1感熱発色層、第2感熱発色層、第3感熱発色層、及び保護層をこの順に有するカラー感熱記録紙と、該カラー感熱記録紙における該第1から第3感熱発色層に対応して設けられたサーマルヘッド及びプラテンローラを含む3つの感熱発色ユニットを用いて、該第3感熱発色層、第2感熱発色層、及び第1感熱発色層の順番に発色記録する感熱記録手段と、
該発色直後の第3感熱発色層及び第2感熱発色層にそれぞれ特有な波長の電磁波を照射する円筒状蛍光管と、該円筒状蛍光管の周囲に前記カラー感熱記録紙を巻き付かせて通紙しながら電磁波を照射して定着する光定着手段とを含むことを特徴とするカラー感熱記録装置である。
<7> カラー感熱記録紙の搬送方向に対して90度以上の角度となるように該カラー感熱記録紙を円筒状蛍光管に巻き付ける前記<6>に記載のカラー感熱記録装置である。
<8> 円筒状蛍光管が透明保護管内に挿設されている前記<6>から<7>のいずれかに記載のカラー感熱記録装置である。
<9> 円筒状蛍光管の周囲に反射部材を配置した前記<6>から<8>のいずれかに記載のカラー感熱記録装置である。
<10> 3つの感熱発色ユニットが、搬送方向に沿って直線状乃至は曲線状に配置された前記<6>から<9>のいずれかに記載のカラー感熱記録装置である。
本発明のカラー感熱記録方法は、感熱記録工程と、光定着工程とを有する。前記感熱記録工程においては、支持体上に、第1感熱発色層、第2感熱発色層、第3感熱発色層、及び保護層をこの順に有するカラー感熱記録紙における第1から第3感熱発色層に対応して設けられたサーマルヘッド及びプラテンローラを含む3つの感熱発色ユニットにより、該第3感熱発色層、第2感熱発色層、及び第1感熱発色層の順番に記録する。前記光定着工程においては、該発色直後の第3感熱発色層及び第2感熱発色層にそれぞれ特有な波長の電磁波を照射する円筒状蛍光管を用い、該円筒状蛍光管の周囲に前記カラー感熱記録紙を巻き付かせて通紙しながら定着する。その結果、感熱記録後の光定着時における光照射効率を上げて省エネルギー化を図れると共に、装置自体の省スペース化を達成することができる。
本発明のカラー感熱記録装置は、感熱記録手段と、光定着手段とを含む。前記感熱記録手段では、支持体上に、第1感熱発色層、第2感熱発色層、第3感熱発色層、及び保護層をこの順に有するカラー感熱記録紙における第1から第3感熱発色層に対応して設けられたサーマルヘッド及びプラテンローラを含む3つの感熱発色ユニットを用い、該第3感熱発色層、第2感熱発色層、及び第1感熱発色層の順番に記録する。前記光定着手段では、該発色直後の第3感熱発色層及び第2感熱発色層にそれぞれ特有な波長の電磁波を照射する円筒状蛍光管を用い、該円筒状蛍光管の周囲に前記カラー感熱記録紙を巻き付かせて通紙しながら定着する。その結果、感熱記録後の光定着時における光照射効率を上げて省エネルギー化を図れると共に、装置自体の省スペース化を達成することができる。
本発明によると、従来における問題を解決することができ、感熱発色後の光定着時における光照射効率が向上して省エネルギー化が図れると共に、装置自体の省スペース化を達成することができる。
(カラー感熱記録方法及びカラー感熱記録装置)
本発明のカラー感熱記録方法は、感熱記録工程と、光定着工程とを含み、更に必要に応じてその他の工程、例えば、制御工程などを有する。
本発明のカラー感熱記録装置は、感熱記録手段と、光定着手段とを含み、更に必要に応じてその他の手段、例えば、制御手段などを有する。
本発明のカラー感熱記録方法は、本発明のカラー感熱記録装置により好適に実施することができ、前記感熱記録工程は前記感熱記録手段により行うことができ、前記光定着工程は前記光定着手段により行うことができ、前記その他の工程は前記その他の手段により行うことができる。
−カラー感熱記録紙−
前記カラー感熱記録紙は、支持体上に、熱感度及び発色する色の少なくともいずれかが異なる第1感熱発色層、第2感熱発色層、及び第3感熱発色層をこの順に少なくとも有し、必要に応じてその他の層を有する。
前記カラー感熱記録紙、例えば、支持体上に、シアン感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、イエロー感熱発色層、保護層が順次層設されている。
なお、前記各感熱発色層は、記録される順番に層設されているが、例えばマゼンタ、イエロー、シアンの順番に熱記録する場合には、イエロー感熱発色層とマゼンタ感熱発色層とが入れ換えられる。
保護層は、ポリビニルアルコール(PVA)を主材とする透明な樹脂層であり、各感熱発色層に傷が付いたりするのを防止する。この保護層には、カラー感熱記録紙のくっつきを防止するためのブロッキング防止剤、滑りをよくするための潤滑剤等が添加されている。
前記感熱発色層には、発色剤(電子供与性無色染料、ジアゾ化合物)、顕色剤(電子受容性化合物、カップリング剤)、イエロー色前駆物質、シアン色前駆物質、マゼンタ色前駆物質、及びバインダー樹脂を含み、更に必要に応じてその他の成分を含む。
前記発色剤と顕色剤としては、発色前は各々実質的に無色であるが、互いに接触することにより発色反応を起こす成分であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、電子供与性無色染料(発色剤)と電子受容性化合物(顕色剤)の組合わせ、又はジアゾ化合物(発色剤)とカップリング成分(顕色剤)の組合わせ、有機金属塩と還元剤の組合わせ、等が挙げられる。
前記電子供与性無色染料は、実質的に無色であるものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、エレクトロンを供与して、あるいは酸等のプロトンを受容して発色する性質を有するものであって、ラクトン、ラクタム、サルトン、スピロピラン、エステル、アミド等の部分骨格を有し、顕色剤と接触してこれらの部分骨格が開環もしくは開裂する化合物が好ましい。
前記発色剤としては、例えば、トリフェニルメタンフタリド系化合物、フルオラン系化合物、フェノチアジン系化合物、インドリルフタリド系化合物、ロイコオーラミン系化合物、ローダミンラクタム系化合物、トリフェニルメタン系化合物、トリアゼン系化合物、スピロピラン系化合物、フルオレン系化合物など各種の化合物がある。前記フタリド類としては、米国再発行特許明細書第23,024号、米国特許明細書第3,491,111号、同第3,491,112号、同第3,491,116号、同第3,509,174号、などが挙げられる。前記フルオラン類としては、米国特許明細書第3,624,107号、同第3,627,787号、同第3,641,011号、同第3,462,828号、同第3,681,390号、同第3,920,510号、同第3,959,571号、等が挙げられる。前記スピロジピラン類としては、米国特許明細書第3,971,808号などが挙げられる。前記ピリジン系又はピラジン系化合物類としては、米国特許明細書第3,775,424号、同第3,853,869号、同第4,246,318号、などが挙げられる。前記フルオレン系化合物としては、特開昭63−94878号公報等に記載されている。これらの中でも、特に黒発色の2−アリールアミノ−3−H、ハロゲン、アルキル又はアルコキシ−6−置換アミノフルオランが有効である。
前記発色剤として、例えば、2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−シクロヘキシル−N−メチルアミノフルオラン、2−p−クロロアニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジオクチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル−N−イソアミルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル−N−ドデシルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メトキシ−6−ジブチルアミノフルオラン、2−o−クロロアニリノ−6−ジブチルアミノフルオラン、2−p−クロロアニリノ−3−エチル−6−N−エチル−N−イソアミルアミノフルオラン、2−o−クロロアニリノ−6−p−ブチルアニリノフルオラン、2−アニリノ−3−ペンタデシル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−エチル−6−ジブチルアミノフルオラン、2−o−トルイジノ−3−メチル−6−ジイソプロピルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−イソブチル−N−エチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−N−エチル−N−イソアミルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−メチル−N−γ−エトキシプロピルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル−N−γ−エトキシプロピルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル−N−γ−プロポキシプロピルアミノフルオラン、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明においては、発色色相の異なる感熱発色層を重層して多色感熱記録紙とする場合は、イエロー色前駆物質、シアン色前駆物質及びマゼンタ色前駆物質を使用する。これらの物質の具体例については特開昭61−24495号公報に詳細に記載されている。
これらの電子供与性無色染料に対する顕色剤としては、例えば、フェノール化合物、有機酸又はその金属塩、オキシ安息香酸エステル等の酸性物質が用いられる。
前記顕色剤としては、例えば、2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)プロパン(一般名:ビスフェノールA)、2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2−ビス(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジクロロフェニル)プロパン、1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)オクタン、1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)−2−メチル−ペンタン、1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)−2−エチル−ヘキサン、1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)ドデカン、1,4−ビス(p−ヒドロキシフェニルクミル)ベンゼン、1,3−ビス(p−ヒドロキシフェニルクミル)ベンゼン、ビス(p−ヒドロキシフェニル)スルフォン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルフォン、ビス(p−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジルエステル等のビスフェノール類;3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸、3,5−ジ−ターシャリーブチルサリチル酸、3−α−α−ジメチルベンジルサリチル酸、4−(β−p−メトキシフェノキシエトキシ)サリチル酸等のサリチル酸誘導体又はその多価金属塩(特に亜鉛、アルミニウムが好ましい);p−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエルテル、p−ヒドロキシ安息香酸−2−エチルヘキシルエステル、β−レゾルシン酸−(2−フェノキシエチル)エステル等のオキシ安息香酸エステル類;p−フェニルフェノール、3,5−ジフェニルフェノール、クミルフェノール、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ−ジフェニルスルフォン、4−ヒドロキシ−4’−フェノキシ−ジフェニルスルフォン等のフェノール類、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、発色性向上の目的にはビスフェノール類が好ましい。
前記顕色剤の含有量は、前記発色剤100質量部に対し50〜800質量部が好ましく、100〜500質量部がより好ましい。
前記電子供与性染料前駆体と電子受容性化合物の組み合わせを用いる場合は、発色剤と顕色剤の発色反応を促進し、より少ない熱エネルギーでの記録を可能にするため必要に応じて増感剤を併用してもよい。
前記増感剤としては、例えば、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、β−ナフチル−ベンジルエーテル、ステアリン酸アミド、ステアリル尿素、p−ベンジルビフェニル、ジ(2−メチルフェノキシ)エタン、ジ(2−メトキシフェノキシ)エタン、β−ナフトール−(p−メチルベンジル)エーテル、α−ナフチル−ベンジルエーテル、1,4−ブタンジオール−p−メチルフェニルエーテル、1,4−ブタンジオール−p−イソプロピルフェニルエーテル、1,4−ブタンジオール−p−ターシャリーオクチルフェニルエーテル、1−フェノキシ−2−(4−エチルフェノキシ)エタン、1−フェノキシ−2−(4−クロルフェノキシ)エタン、1,4−ブタンジオールフェニルエーテル、ジエチレングリコール−ビス−(4−メトキシフェニル)エーテル、4−エトキシフェニル−p−クロルベンジルエーテル、1(4−メトキシ−フェノキシ)−2−フェノキシ−プロパン、1,3−ビス−(4−メトキシフェノキシ)プロパン、3−メチル−4−クロルフェニル−p−メトキシベンジルエーテル、3,5−ジメチル−4−クロルフェニル−p−メトキシベンジルエーテル、4−クロルフェニル−p−メトキシベンジルエーテル、1−フェノキシ−2(4−メトキシ−フェノキシ)−プロパン、シュウ酸ジベンジルエステル、シュウ酸ジ(p−メチルベンジル)エステル、等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記増感剤の含有量は、前記顕色剤100質量部に対して10〜200質量部が好ましく、20〜200質量部がより好ましい。なお、前記増感剤はあらかじめ発色剤乃至は顕色剤と熱共融物を作成した後、使用しても良い。
前記ジアゾ化合物とは、後述するカップリング成分と呼ばれる顕色剤と反応して所望の色相に発色するものを意味する。反応前に特定波長の光を受けると分解し、もはやカップリング成分が作用しても発色能力を持たなくなる光分解性ジアゾ化合物である。この発色系における色相はジアゾ化合物とカップリング成分が反応して生成したジアゾ色素により決定される。従って、良く知られているようにジアゾ化合物の化学構造を変えるか、カップリング成分の化学構造を変えれば容易に発色色相を変えることができ、組み合わせ次第で略任意の発色色相を得ることができる。
前記光分解性ジアゾ化合物とは、主として芳香族ジアゾ化合物を意味し、具体的には、芳香族ジアゾニウム塩、ジアゾスルフォネート化合物、ジアゾアミノ化合物などが挙げられる。前記ジアゾニウム塩は、一般式:ArN で示される化合物である(ただし、式中、Arは、置換又は無置換の芳香族部分を表す。N は、ジアゾニウム基を表す。Xは、酸アニオンを表す。)。
前記ジアゾスルフォネート化合物としては、多数のものが知られており、各々のジアゾニウム塩を亜硫酸塩で処理することにより得られる。
前記ジアゾアミノ化合物は、ジアゾ基をジシアンジアミド、サルコシン、メチルタウリン、N−エチルアントラニックアシッド−5−スルフォニックアシッド、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、グアニジン等でカップリングさせて得られる。なお、これらのジアゾ化合物の詳細については、例えば、特開平2−136286号公報等に記載されている。
前記ジアゾ化合物とカップリングして反応させるカップリング成分としては、例えば、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸アニリドの他、レゾルシンを初めとして特開昭62−146678号公報に記載されているもの、などを挙げることができる。
前記ジアゾ化合物とカップリング成分の組み合わせを用いる場合、カップリング反応が塩基性雰囲気で起こりやすいため、前記増感剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、塩基性物質を添加してもよい。
前記塩基性物質としては、水不溶性又は難溶性の塩基性物質や加熱によりアルカリを発生する物質が用いられる。それらの例としては、無機又は有機アンモニウム塩、有機アミン、アミド、尿素やチオ尿素又はその誘導体、チアゾール類、ピロール類、ピリミジン類、ピペラジン類、グアニジン類、インドール類、イミダゾール類、イミダゾリン類、トリアゾール類、モルフォリン類、ピペリジン類、アミジン類、フォリムアジン類、ピリジン類等の含窒素化合物が挙げられる。これらの具体例としては、例えば、特開昭61−291183号公報等に記載されている。
前記有機金属塩としては、例えば、ラウリン酸銀、ミリスチン酸銀、パルミチン酸銀、ステアリン酸銀、アラキン酸銀、ベヘン酸銀のような長鎖脂肪族カルボン酸の銀塩;ベンゾトリアゾール銀塩、ベンズイミダゾール銀塩、カルバゾール銀塩及びフタラジノン銀塩のようなイミノ基を有する有機化合物の銀塩;s−アルキルチオグリコレートのような硫黄含有化合物の銀塩;安息香酸、フタル酸銀のような芳香族カルボン酸の銀塩;エタンスルホン酸銀のようなスルホン酸の銀塩;o−トルエンスルフィン酸の銀塩;フェニルリン酸銀のようなリン酸の銀塩;バルビツール酸銀、サッカリン酸銀、サリチルアルドキシムの銀塩、又はこれらの任意の混合物が挙げられる。これらの化合物の中でも、長鎖脂肪族カルボン酸銀塩が好ましく、特にベヘン酸銀が好ましい。なお、ベヘン酸をベヘン酸銀と共に使用してもよい。
前記還元剤としては、特開昭53−1020号公報第227頁左下欄第14行目〜第229頁右上欄第11行目の記載に基づいて適宜使用することができが、例えば、モノ、ビス、トリス又はテトラキスフェノール類;モノ又はビスナフトール類;ジ又はポリヒドロキシナフタレン類;ジ又はポリヒドロキシベンゼン類;ヒドロキシモノエーテル類;アスコルビン酸類、3−ピラゾリドン類、ピラゾリン類、ピラゾロン類、還元性糖類、フェニレンジアミン類、ヒドロキシルアミン類、レダクトン類、ヒドロオキサミン酸類、ヒドラジド類、アミドオキシム類、N−ヒドロキシ尿素類、等が挙げられる。これら中でも、ポリフェノール類、スルホンアミドフェノール類、及びナフトール類等の芳香族有機還元剤が特に好ましい。
前記発色剤又は顕色剤としては、感熱発色層中に公知の方法により固体分散して使用することもできるが、感熱発色層の透明性向上の観点、常温で発色剤と顕色剤の接触を防止するといった生保存性の観点(カブリ防止)、及び所望の熱エネルギーで発色させるというような発色感度の制御の観点からカプセル化して用いることが好ましい。
前記感熱記録紙にマイクロカプセルを使用する場合は、前記感熱発色層を透明とし、ライトテーブル、シャーカステン、OHPで使用したり、該感熱発色層を重層して多色記録材料とする場合には、マイクロカプセルに含有されなかった顕色剤、固体増感剤等は、水に難溶性又は不溶性の有機溶剤に溶解せしめた後、これを界面活性剤を含有した水溶性高分子を保護コロイドとして有する水相と混合し、乳化分散した分散物の形で使用することが好ましい。
前記マイクロカプセルの製造には、界面重合法、内部重合法、及び外部重合法のいずれの方法も好適に採用することができるが、特に、電子供与性無色染料、ジアゾニウム塩等を含有した芯物質を、水溶性化合物を溶解した水溶液中で乳化した後、その油滴の周囲に高分子物質の壁を形成させる界面重合法を採用することが好ましい。
前記高分子物質を形成するリアクタントは、油滴の内部及び油滴の外部の少なくともいずれかに添加される。前記高分子物質としては、例えば、ポリウレタン、ポリウレア、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ポリスチレン、スチレンメタクリレート共重合体、スチレン−アクリレート共重合体、等が挙げられる。これらの中でも、ポリウレタン、ポリウレア、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネートが好ましく、ポリウレタン及びポリウレアが特に好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、前記水溶性高分子としては、例えば、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、等が挙げられる。
前記ポリウレアをカプセル壁材として用いる場合には、例えば、ジイソシアナート、トリイソシアナート、テトライソシアナート、ポリイソシアナートプレポリマー等のポリイソシアナートと、ジアミン、トリアミン、テトラアミン等のポリアミン、アミノ基を2個以上含むプレポリマー、ピペラジンもしくはその誘導体又はポリオール等が挙げられ、水系溶媒中で界面重合法によって反応させることにより容易にマイクロカプセル壁を形成させることができる。また、ポリウレアとポリアミドからなる複合壁又はポリウレタンとポリアミドからなる複合壁は、例えば、ポリイソシアナートと酸クロライド又はポリアミンとポリオールを用い、反応液となる乳化媒体のpHを調整した後、加温することにより調整することができる。これらのポリウレアとポリアミドからなる複合壁の製造方法の詳細については、特開昭58−66948号公報に記載されている。
本発明においては、マイクロカプセル壁をより低温で物質透過性にするため、固体増感剤を添加することもできる。前記固体増感剤としては、前記マイクロカプセル壁として用いるポリマーの可塑剤の中から、好ましくは融点が50℃以上であるものを選択して用いることができる。例えば、前記カプセル壁材が、ポリウレア、ポリウレタンからなる場合は、ヒドロキシ化合物、カルバミン酸エステル化合物、芳香族アルコキシ化合物、有機スルホンアミド化合物、脂肪族アミド化合物、アリールアミド化合物、等が好適に用いられる。
前記感熱記録紙の保存性が良好で透明なものとする観点からは、顕色剤を乳化分散物とすることが好ましい。
前記乳化分散に使用される有機溶剤としては、高沸点オイルの中から適宜選択することができる。前記高沸点オイルとしては、例えば、エステル類の他、ジメチルナフタレン、ジエチルナフタレン、ジイソプロピルナフタレン、ジメチルビフェニル、ジイソプロピルビフェニル、ジイソブチルビフェニル、1−メチル−1−ジメチルフェニル−2−フェニルメタン、1−エチル−1−ジメチルフェニル−1−フェニルメタン、1−プロピル−1−ジメチルフェニル−1−フェニルメタン;トリアリルメタン(例えば、トリトルイルメタン、トルイルジフェニルメタン);ターフェニル化合物(例えば、ターフェニル);アルキル化合物;アルキル化ジフェニルエーテル(例えば、プロピルジフェニルエーテル);水添ターフェニル(例えば、ヘキサヒドロターフェニル);ジフェニルエーテル、等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、特にエステル類を使用することが、乳化分散物の乳化安定性の観点から好ましい。
前記エステル類としては、例えば、燐酸エステル類(例えば、燐酸トリフェニル、燐酸トリクレジル、燐酸ブチル、燐酸オクチル、燐酸クレジルフェニル);フタル酸エステル類(例えば、フタル酸ジブチル、フタル酸−2−エチルヘキシル、フタル酸エチル、フタル酸オクチル、フタル酸ブチルベンジル);テトラヒドロフタル酸ジオクチル;安息香酸エステル類(例えば、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息香酸ブチル、安息香酸イソペンチル、安息香酸ベンジル);アビエチン酸エステル類(例えば、アビエチン酸エチル、アビエチン酸ベンジル);アジピン酸ジオクチル;コハク酸イソデシル;アゼライン酸ジオクチル;シュウ酸エステル類(例えば、シュウ酸ジブチル、シュウ酸ジペンチル);マロン酸ジエチル;マレイン酸エステル類(例えば、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル);クエン酸トリブチル;ソルビン酸エステル類(例えば、ソルビン酸メチル、ソルビン酸エチル、ソルビン酸ブチル);セバシン酸エステル類(例えば、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジオクチル);エチレングリコールエステル類(例えば、ギ酸モノエステル又はジエステル、酪酸モノエステル又はジエステル、ラウリン酸モノエステル又はジエステル、パルミチン酸モノエステル又はジエステル、ステアリン酸モノエステル又はジエステル、オレイン酸モノエステル又はジエステル);トリアセチン;炭酸ジエチル;炭酸ジフェニル;炭酸エチレン;炭酸プロピレン;ほう酸エステル類(例えば、ほう酸トリブチル、ほう酸トリペンチル)、等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、特に燐酸トリクレジルを単独又は混合して用いた場合には、乳化物の安定性が最も良好であり好ましい。なお、前記オイル同士、又は他のオイルとの併用も可能である。
前記有機溶剤には、更に、低沸点の溶解助剤として補助溶剤を加えることもできる。該補助溶剤としては、例えば、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、メチレンクロライド、等が挙げられる。
これらの成分を含有する油相を混合する水相に、保護コロイドとして含有する水溶性高分子としては、公知のアニオン性高分子、ノニオン性高分子、両性高分子、などが挙げられ、特に、ポリビニルアルコール、ゼラチン、セルロース誘導体が好ましい。
また、水相に含有する界面活性剤は、アニオン性又はノニオン性の界面活性剤のなかから、前記保護コロイドと作用して沈殿や凝集を起こさないものを適宜選択して使用することができる。前記界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ、アルキル硫酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム塩、ポリアルキレングリコール(例えば、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル)、等を挙げることができる。
前記乳化分散物としては、前記成分を含有した油相と保護コロイド及び界面活性剤を含有する水相を、高速撹拌、超音波分散等の通常の微粒子乳化に用いられる手段を使用して混合、分散して、容易に得ることができる。
また、油相の水相に対する比の値(油相質量/水相質量)は、0.02〜0.6が好ましく、0.1〜0.4がより好ましい。前記比の値が0.02未満であると、水相が多すぎて希薄となり十分な発色性が得られないことがあり、0.6を超えると、逆に液の値の粘度が高くなり、取扱いの不便さや塗液安定性の低下をもたらすことがある。
前記感熱発色層には、更に必要に応じて、顔料、ワックス、硬膜剤等を添加してもよい。前記感熱発色層は、発色剤、顕色剤の合計質量が0.1〜10g/mになるように塗布することが好ましい。また、該塗布層の厚みが0.1〜10μmになるように塗布することが好ましい。
上記のように調整した感熱発色層液を支持体上に塗布するに際しては、公知の水系又は有機溶剤系の塗液を用いる塗布手段が用いられる。この場合、前記感熱発色層液を安全かつ均一に塗布するとともに、塗膜の強度を保持するため、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、澱粉類、ゼラチン、ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリスチレン又はその共重合体、ポリエステル又はその共重合体、ポリエチレン又はその共重合体、エポキシ樹脂、アクリレート及びメタアクリレート系樹脂又はその共重合体、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂等をマイクロカプセルとともに併用することができる。
前記支持体は、透明であっても、不透明であってもよく、必要に応じて着色されていてもよいが、熱記録時の発熱に対しても変形せず、寸度安定性を有するものが好ましい。
前記透明支持体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステルフィルム;三酢酸セルロース等のセルロース誘導体フィルム;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンフィルム;ポリスチレンフィルム、ポリイミドフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリアクリルフィルム、ポリカーボネートフィルム、等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記支持体の厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、10〜200μmが好ましい。
前記不透明な支持体としては、例えば、紙、合成紙、アルミニウム蒸着ベース、前記透明支持体に顔料等をコートしたもの等が挙げられる。
前記支持体としては、ポリエステルフィルムに耐熱処理、帯電防止処理を施したものが特に好ましい。また、前記支持体から感熱発色層が剥離することを防止するため、前記感熱発色層及びバック層を支持体上に塗布する前に、前記支持体に下塗り層を設けることが好ましい。
前記下塗り層としては、例えば、アクリル酸エステル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、スチレン−ブタジエンラテックス、等を用いることができる。これらの組成物からなる下塗り層は、例えば、ブレード塗布法、エアナイフ塗布法、グラビア塗布法、ロールコーティング塗布法、スプレー塗布法、ディップ塗布法、バー塗布法等の公知の塗布方法により塗布される。
前記下塗り層の膜厚としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、0.1〜0.5μmが好ましい。
前記感熱発色層の表面での光散乱による見かけの透明性が低下すること等を防止するため、前記感熱発色層の上に前記保護層を公知の方法により設けることができる。前記保護層については、例えば、「紙パルプ技術タイムス」(1985年9月号)2〜4頁及び特開昭63−318546号公報等に記載されている。
前記保護層の透明性を良好なものとする上から、特に、シリカ変性ポリビニルアルコールとコロイダルシリカを組み合わせたものが好ましい。また、従来から使用されている前記保護層とともに、又はそれらの保護層に代えてシリコーン樹脂を主成分とする保護層を設けることもできる。これによって、感熱発色層の透明性を損なうことなく、耐水性も良好となる。
なお、前記発色剤としてジアゾ化合物を利用した場合には、熱記録後にジアゾ化合物を分解させることのできる波長の光を全面露光することにより画像の定着を行うことができる。
また、前記感熱発色層と反対の面に少なくとも高分子樹脂と50%体積平均粒径1〜20μmの有機粒子及び無機粒子のいずれかを含むバック層を設けることが好ましい。
前記高分子樹脂としては、例えば、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デンプン類、ゼラチン、変性ゼラチン、ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリスチレン又はその共重合体、ポリエステル又はその共重合体、ポリエチレン又はその共重合体、エポキシ樹脂、アクリレート又はそのメタアクリレート系樹脂又はその共重合体、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記有機粒子又は無機粒子としては、例えば、大麦、小麦、コーン、米、豆類より得られるでんぷん等の微粒子の他、セルロースファイバー、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、尿素ホルマリン樹脂、ポリ(メタ)アクリレート樹脂、ポリメチル(メタ)アクリレート樹脂、塩化ビニル又は酢酸ビニルの共重合体樹脂、ポリオレフィン等の合成高分子の微粒子、炭酸カルシウム、酸化チタン、カオリン、スメクタイト粘土、水酸化アルミニウム、シリカ、酸化亜鉛等の無機の微粒子、等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。また、カラー感熱記録紙の透明性を良好なものとする観点からは、屈折率が1.45〜1.75の微粒子状物質が好ましい。
前記粒子状物質の添加量は、前記高分子樹脂に対し、0.5〜10質量%の範囲が好ましく、1〜5質量%の範囲がより好ましい。
前記バック層としては、例えば、前記高分子樹脂を架橋する架橋剤;ワックス等のスベリ剤;帯電防止剤等を含むことができる。前記バック層は、ブレード塗布法、エアナイフ塗布法、グラビア塗布法、ロールコーティング塗布法、スプレー塗布法、ディップ塗布法、バー塗布法等の公知の塗布方法により塗布される。
−感熱記録工程及び感熱記録手段−
前記感熱記録手段としては、支持体上に、第1感熱発色層、第2感熱発色層、第3感熱発色層、及び保護層をこの順に有するカラー感熱記録紙における第1から第3感熱発色層に対応してサーマルヘッド及びプラテンローラを含む3つの感熱発色ユニットにより、該第3感熱発色層、第2感熱発色層、及び第1感熱発色層の順番に発色記録する。
前記3つの感熱発色ユニットは、感熱記録紙の搬送方向に沿って直線状乃至曲線上に所定間隔離間して配置され、これにより、従来に比べて省スペース化が達成できる。
前記サーマルヘッドとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、図3に示すように、複数個の発熱素子17を所定のエリア内に縦横に並べて配置したサーマルヘッド23からなるエリア型のヒータアレイ35、図4に示すように、複数個の発熱素子17を縦に配置したライン型のサーマルヘッド23A,23B,23C・・・を複数列並べたヒータアレイ35、などが好適である。
前記プラテンローラとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、前記プリントヘッドと対向配置され、印字時には、プリントヘッドがカラー感熱記録紙と圧接可能に形成されているものが好ましく、例えば、硬質ゴム製の円筒状のローラ、などが挙げられる。
−光定着手段及び光定着工程−
前記光定着は、発色直後の各感熱発色層に対し、該各感熱発色層に特有な電磁波を照射して定着するものである。
前記光定着は、発色直後の各感熱発色層に対し、該各感熱発色層に特有な電磁波を照射することができるものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、紫外線照射手段、などが挙げられる。
前記光定着においては、第3感熱発色層にサーマルヘッドを用い熱エネルギー与えて該第3感熱発色層を発色させた後、該第3感熱発色層に対し特有な波長の電磁波を照射して定着すると共に、第2感熱発色層にサーマルヘッドを用い熱エネルギーを与えて該第2感熱発色層を発色させた後、該第2感熱発色層に対し特有な波長の電磁波を照射して定着し、最後に第1感熱発色層を発色させることが好ましい。
例えば、マゼンタ感熱発色層の記録中に、イエロー感熱発色層内に残っていた未発色成分が発色しないようにするため、イエロー画像のプリント後に420nmの近紫外線を照射してイエロー感熱発色層を定着する。同様に、マゼンタ感熱発色層の記録後に、365nmの紫外線を照射してマゼンタ感熱発色層を定着している。
ここで、本発明においては、前記光定着工程において、発色直後の第3感熱発色層及び第2感熱発色層にそれぞれ特有な波長の電磁波を照射する円筒状蛍光管を用い、該円筒状蛍光管の周囲に前記カラー感熱記録紙を巻き付かせて通紙しながら電磁波を照射して定着する。これにより、従来に比べて定着時間が多く確保でき、定着効率が向上する。また、光定着器のスペースを小さくすることができ、省スペース化が図れる。
前記カラー感熱記録紙を搬送方向に対し90度以上の角度で円筒状蛍光管に巻き付けることが好ましく、90〜180度がより好ましい。また、該透明保護管が回転可能であることが、搬送効率を向上させることができる点で好ましい。
前記円筒状蛍光管の周囲には、電磁波を反射可能な反射部材を設けることが好ましい。前記反射部材としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、反射板、カラー感熱記録紙を巻き付けた後、該感熱記録紙の外側から被覆する略球状部材、などが挙げられる。
その他の手段としての制御手段は、前記各工程を制御する工程であり、制御手段により好適に行うことができる。
前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器が挙げられる。
次に、本発明のカラー感熱記録装置により本発明のカラー感熱記録方法を実施する一の態様について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、カラー感熱記録紙10は、支持体11上に、シアン感熱発色層12、マゼンタ感熱発色層13、イエロー感熱発色層14、保護層15が順次設けられている。なお、感熱発色層は、例えば、ブラック発色層等を加えた4層構成又は5層構成等であってもよい。更に、各感熱発色層の位置を変えてもよく、例えば、シアン感熱発色層を最上層としてもよい。
前記支持体11としては、原紙の両面にポリエチレン樹脂層を形成した両面ポリエチレン被覆層支持体が好適に用いられる。シアン感熱発色層12は、深層にあるために熱感度が最も低く、比較的に大きな熱エネルギーを与えたときにシアンに発色する。マゼンタ感熱発色層13は、熱感度が中程度であり、加熱によってマゼンタに発色する。イエロー感熱発色層14は、表面側に存在するために熱感度が最も高く、比較的に小さな熱エネルギーを与えたときにイエローに発色する。
この場合、混色を防止するために、マゼンタ感熱発色層13は、ほぼ365nmの紫外線が照射されると発色能力が消失し、記録された画像が定着される。イエロー感熱発色層14は、ほぼ420nmの近紫外線が照射されたときに発色能力が消失するように構成されていることが好ましい。
図2は、図1における各感熱発色層12〜14の発色特性を示すものである。各感熱発色層12〜14は、深層になるほど発色するために大きな発色熱エネルギーが必要である。このカラー感熱記録紙10では、イエロー感熱発色層14の発色熱エネルギーが最も低く、シアン感熱発色層12の発色熱エネルギーが最も高い。イエローの画素を記録する場合には、イエロー用のバイアス熱エネルギーEbyに階調熱エネルギーEgyを加えた発色熱エネルギーがカラー感熱記録紙10に与えられる。このバイアス熱エネルギーEbyは、イエロー感熱発色層14が発色する直前の熱エネルギーであり、階調熱エネルギーEgyは、記録すべき画素の発色濃度、即ちイエローの階調レベルに応じて決められる。なお、マゼンタ,シアンについても同様であるので、記号Ebm、Egm、Ebc、Egcを付してある。
次に、図5は、本発明の3ヘッド1パス方式のカラー感熱発色プリント装置の一例を示す概略図である。
イエロー用記録ユニット100は、カラー感熱記録紙10を加熱して、イエロー感熱発色層を発色記録するイエロー用サーマルヘッド102と、フリー回転するプラテンローラ103と、モータ(図示せず)で駆動される搬送ローラ対104とから構成されている。
イエロー用記録ユニット100の下流側には、マゼンタ用記録ユニット107が配置されており、このマゼンタ用記録ユニット107は、カラー感熱記録紙10を加熱して、マゼンタ感熱発色層を発色記録するマゼンタ用サーマルヘッド105、フリー回転するプラテンローラ103と、モータ(図示せず)で駆動される搬送ローラ対104とから構成されている。
マゼンタ用記録ユニット107の下流側には、シアン用記録ユニット108が配置されており、このシアン用記録ユニット108は、カラー感熱記録紙10を加熱して、シアン感熱発色層を発色記録するシアン用サーマルヘッド106フリー回転するプラテンローラ103と、モータ(図示せず)で駆動される搬送ローラ対104とから構成されている。
イエロー用記録ユニット100とマゼンタ用記録ユニット107との間には、イエロー感熱発色層を定着するためのイエロー用光定着器110が配置されている。また、マゼンタ用記録ユニット107とシアン用記録ユニット108との間には、マゼンタ感熱発色層を定着するためのマゼンタ用光定着器111が配置されている。
このイエロー用光定着器110及びマゼンタ用光定着器111は、図6に示すように、光源としての円筒状蛍光管125が透明保護管130内に挿入されている。該透明保護管130は回転可能であり、感熱記録紙10の搬送に伴ってこれに追随してスムーズに通紙が行われる。
発色された感熱記録紙10は、一対の回転ローラ121を通過すると、該透明保護管130の周囲にカラー感熱記録紙10を巻き付かせて通紙しながら円筒状蛍光管から電磁波を照射して定着される。
なお、円筒状蛍光管125から照射された電磁波は、光定着器を覆う反射部材120により反射されて、感熱記録紙に照射されるので定着効率が高く維持される。
なお、下流側の記録ユニットの記録速度が早い場合は、2つの記録ユニット間でカラー感熱記録紙10が引っ張られてしまう。そこで、各記録ユニット間に、たるみセンサ112,113が配置されている。これらのたるみセンサ112〜13により、たるみ量が一定に保たれるようにカラー感熱記録紙10の搬送速度が制御される。例えば、たるみセンサ112が、イエロー用記録ユニット100とマゼンタ用記録ユニット107との間のたるみ量が少なくなったこと検出すると、コントローラ(図示せず)がマゼンタ用記録ユニット107の搬送ローラ対の回転を低速にする。符号115は給紙ローラ対であり,符号116はカッタである。117は排紙ボックスである。カッタ116は、シアン用記録ユニット108と排紙ボックス117との間に配置され、上刃が可動であり、下刃が固定である。
次に、カラー感熱記録紙10は、イエロー用記録ユニット100に向けて給紙ローラ対115で搬送される。このカラー感熱記録紙10は、給紙ローラ対104にニップされて所定の速度で搬送される。この搬送中に、イエロー用サーマルヘッド102でカラー感熱記録紙10が加熱され、イエロー画像がプリントされる。イエロー画像がプリントされた部分は、イエロー用光定着器110からの紫外線が照射され、イエロー画像が定着される。
次に、カラー感熱記録紙10がマゼンタ用記録ユニット107に入ると、マゼンタ画像がプリントされる。マゼンタ画像がプリントされた部分は、マゼンタ用光定着器111からの紫外線が照射され、マゼンタ画像が定着される。マゼンタ用光定着器111でマゼンタ画像が定着されてから、シアン用記録ユニット108でシアン画像がプリントされ、その後、カッタ116によって1枚のプリントに切り離され、排紙ボックス117に排紙される。
この図5に示す感熱プリンタでは、カラー感熱記録紙における第1から第3感熱発色層に対応してサーマルヘッド及びプラテンローラを含む3つの感熱発色ユニットが直線状に配置されているから、カラー感熱記録紙10を一方に搬送する間にフルカラー画像がプリントされるので、プリント時間が大幅に短縮することができると共に、光定着器の大きさが小さくてすみ、省スペース化が図れる。
次に、図7は、3ヘッド1パス方式のカラー感熱発色プリント装置の他の一例を示す概略図である。この図7の感熱プリンタでは、各感熱発色ユニットが搬送方向に曲線、即ち、3つの感熱発色ユニット100、1007、108が平面視略コの字状に配置されており、大幅な省スペース化が可能である。
この図7に示す感熱プリンタでは、2個の光定着器110、111は、感熱記録紙10の進行方向に対し、約90〜120度となるように円筒状蛍光管の周囲に巻き付けられている。
なお、図7において、図5と同一の構成については同一の参照符号を付してその説明を省略する。
本発明のカラー感熱記録装置及びカラー感熱記録方法では、熱記録時の光沢度の退化を防止でき、マゼンタ発色、イエロー発色及びシアン発色が高精度に行われ、発色記録後の光定着時における光照射効率を上げて省エネルギー化を図れると共に、装置自体の省スペース化を達成することができる。
以下、本発明の一実施例について図面を用いて具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
カラー感熱記録紙(商品名:サーモオートクロームパーパーA−20、富士写真フイルム株式会社製)を用い、図5に示すカラー感熱記録装置を用いて印画を行った。
イエロー用記録ユニット100は、カラー感熱記録紙10を加熱して、イエロー感熱発色層を発色記録するイエロー用サーマルヘッド102と、フリー回転するプラテンローラ103と、モータ(図示せず)で駆動される搬送ローラ対104とから構成されている。
イエロー用記録ユニット100の下流側には、マゼンタ用記録ユニット107が配置されており、このマゼンタ用記録ユニット107は、カラー感熱記録紙10を加熱して、マゼンタ感熱発色層を発色記録するマゼンタ用サーマルヘッド105、フリー回転するプラテンローラ103と、モータ(図示せず)で駆動される搬送ローラ対104とから構成されている。
マゼンタ用記録ユニット107の下流側には、シアン用記録ユニット108が配置されており、このシアン用記録ユニット108は、カラー感熱記録紙10を加熱して、シアン感熱発色層を発色記録するシアン用サーマルヘッド106フリー回転するプラテンローラ103と、モータ(図示せず)で駆動される搬送ローラ対104とから構成されている。
イエロー用記録ユニット100とマゼンタ用記録ユニット107との間には、イエロー感熱発色層を定着するためのイエロー用光定着器110が配置されている。このイエロー用光定着器110は、図6に示すように、光源としての円筒状蛍光管125が透明保護管130内に挿入されている。該透明保護管130は回転可能であり、感熱記録紙10の搬送に伴ってこれに追随して通紙される。イエローに発色された感熱記録紙10は、一対の回転ローラ121を通過すると、該透明保護管130の周囲にカラー感熱記録紙10を巻き付かせて通紙しながらイエロー用光定着器から420nmの近紫外線を10秒間照射して定着される。
また、マゼンタ用記録ユニット107とシアン用記録ユニット108との間には、マゼンタ感熱発色層を定着するためのマゼンタ用光定着器111が配置されている。このマゼンタ用光定着器111は、図6に示すように、光源としての円筒状蛍光管125が透明保護管130内に挿入されている。該透明保護管130は回転可能であり、感熱記録紙10の搬送に伴ってこれに追随して通紙される。イエローに発色された感熱記録紙10は、一対の回転ローラ121を通過すると、該透明保護管130の周囲にカラー感熱記録紙10を巻き付かせて通紙しながらマゼンタ用光定着器から365nmの紫外線を10秒間照射して定着される。
実施例1のカラー感熱記録装置の寸法は、38cm×38cm×50cm、処理速度は10mm/秒、消費電力は600Wであった。
(実施例2)
実施例1において、図7に示すカラー感熱記録装置を用いた以外は、実施例1と同様にして、印画を行った。
なお、実施例2における、イエロー光定着器による照射時間は10秒間であり、マゼンタ光定着器による照射時間は10秒間であった。
実施例2のカラー感熱記録装置の寸法は、38cm×38cm×40cm、処理速度は10mm/秒、消費電力は600Wであった。
(比較例1)
実施例1において、図8に示す従来カラー感熱記録装置を用いた以外は、実施例1と同様にして、印画を行った。
なお、比較例1における、イエロー光定着器は2本の蛍光灯を並べたものであり、照射時間は10秒間であり、マゼンタ光定着器2本の蛍光灯を並べたものであり、照射時間は10秒間であった。
比較例1のカラー感熱記録装置の寸法は、38cm×38cm×60cm、処理速度は10mm/秒、消費電力は700Wであった。
本発明のカラー感熱記録方法は、感熱発色後の光定着時における光照射効率が向上して省エネルギー化が図れると共に、装置自体の省スペース化を達成することができ、特に3ヘッド1パス方式のカラー感熱記録装置に好適に用いられる。
図1は、本発明のカラー感熱記録紙の一例を示す概略図である。 図2は、熱エネルギーと発色濃度との関係を示すグラフである。 図3は、サーマルヘッドの一例を示す図である。 図4は、サーマルヘッドの他の例を示す図である。 図5は、本発明のカラー感熱プリンタの一例を示す概略図である。 図6は、図5の光定着手段を示す拡大図である。 図7は、本発明のカラー感熱プリンタの他の一例を示す概略図である。 図8は、従来のカラー感熱プリンタの一例を示す概略図である。
符号の説明
1 給紙ローラ
2 給紙カセット
4 給紙通路
5 排出通路
10 カラー感熱記録紙
11 支持体
12 シアン感熱発色層
13 マゼンタ感熱発色層
14 イエロー感熱発色層
15 保護層
17 発熱素子
22 プラテンローラ
23 プリントヘッド(サーマルヘッド)
35 ヒータアレイ
100 イエロー記録ユニット
102 イエロー用サーマルヘッド
103 プラテンローラ
104 搬送ローラ対
107 マゼンタ記録ユニット
108 シアン記録ユニット
110 イエロー用光定着器
111 マゼンタ用光定着器
112 たるみセンサ
113 たるみセンサ
115 給紙ローラ対
116 カッタ
117 排紙ボックス

Claims (10)

  1. 支持体上に、第1感熱発色層、第2感熱発色層、第3感熱発色層、及び保護層をこの順に有するカラー感熱記録紙と、該カラー感熱記録紙における第1から第3感熱発色層に対応して設けられたサーマルヘッド及びプラテンローラを含む3つの感熱発色ユニットにより、該第3感熱発色層、第2感熱発色層、及び第1感熱発色層の順番に発色記録する感熱記録工程と、
    前記カラー感熱記録紙を円筒状蛍光管の周囲に巻き付かせて通紙しつつ、発色直後の前記第3感熱発色層及び第2感熱発色層に対しそれぞれ特有な波長の電磁波を照射して定着する光定着工程とを含むことを特徴とするカラー感熱記録方法。
  2. カラー感熱記録紙の搬送方向に対して90度以上の角度となるように該カラー感熱記録紙を円筒状蛍光管に巻き付ける請求項1に記載のカラー感熱記録方法。
  3. 円筒状蛍光管が透明保護管内に挿設されている請求項1から2のいずれかに記載のカラー感熱記録方法。
  4. 円筒状蛍光管の周囲に反射部材を設けた請求項1から3のいずれかに記載のカラー感熱記録方法。
  5. 3つの感熱発色ユニットが、搬送方向に沿って直線状乃至は曲線状に配設された請求項1から4のいずれかに記載のカラー感熱記録方法。
  6. 支持体上に、第1感熱発色層、第2感熱発色層、第3感熱発色層、及び保護層をこの順に有するカラー感熱記録紙と、該カラー感熱記録紙における該第1から第3感熱発色層に対応して設けられたサーマルヘッド及びプラテンローラを含む3つの感熱発色ユニットを用いて、該第3感熱発色層、第2感熱発色層、及び第1感熱発色層の順番に発色記録する感熱記録手段と、
    該発色直後の第3感熱発色層及び第2感熱発色層にそれぞれ特有な波長の電磁波を照射する円筒状蛍光管と、該円筒状蛍光管の周囲に前記カラー感熱記録紙を巻き付かせて通紙しながら電磁波を照射して定着する光定着手段とを含むことを特徴とするカラー感熱記録装置。
  7. カラー感熱記録紙の搬送方向に対して90度以上の角度となるように該カラー感熱記録紙を円筒状蛍光管に巻き付ける請求項6に記載のカラー感熱記録装置。
  8. 円筒状蛍光管が透明保護管内に挿設されている請求項6から7のいずれかに記載のカラー感熱記録装置。
  9. 円筒状蛍光管の周囲に反射部材を配置した請求項6から8のいずれかに記載のカラー感熱記録装置。
  10. 3つの感熱発色ユニットが、搬送方向に沿って直線状乃至は曲線状に配置された請求項6から9のいずれかに記載のカラー感熱記録装置。
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