JP2005137962A - 廃棄物処分場 - Google Patents

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Abstract

【課題】 水中に廃棄物処分場を構築する場合であっても、容易に遮水性を確認したり、補修したりすることができる廃棄物処分場を提供すること。
【解決手段】 水底6を掘削して構築する廃棄物処分場であって、円筒形に構築した連続地中壁1と、前記連続地中壁によって形成される円筒部を途中で遮断する底板2と、前記底板の下方の地下水を排水するためのディープウェル3と、からなり、下端が難透水層41に達するまで前記連続地中壁を構築し、難透水層と前記底板の間に前記ディープウェルを配置したことを特徴とするものである。

【選択図】図1

Description

本発明は、廃棄物を埋め立てるための廃棄物処分場に関するものである。
従来から廃棄物処分場は陸上に構築されることが多く、地盤を広く、浅く掘削し、掘削面に遮水シートを敷設して、内部に埋め立てた廃棄物の成分が処分場の外に漏洩しないようにしていた。
一方、このような廃棄物処分場は、広大な敷地を必要とするため土地の確保が難しい。このため、特許文献1に開示されているように、地中に円筒形の連続地中壁aを構築し、その内側を深く掘削して廃棄物処分場とする方法もある。この方法では、連続地中壁aを地中深部にある不透水層eまで構築することで、連続地中壁aの内部と外部の水の出入りを遮断する。そして、連続地中壁aの内部の内水位dを外部の地下水位cより低くすることによって、連続地中壁aに過剰な応力が発生しないようにしつつ、内部に埋め立てた汚染物質が外側に流出しないようにする。
また、新たに陸上に廃棄物処分場を構築する場合、周辺住民の理解を得ることが難しくなりつつあるため、海上に廃棄物処分場を構築しようとする計画が増えている。しかし、現時点では水上に廃棄物処分場を構築する方法として、確立した方法があるとはいえない。
特開平3−68485号公報
前記した従来の廃棄物処分場にあっては、次のような問題点がある。
<1>水底には岩礁や珊瑚が露出していることが多く、遮水シートを敷設する方法を水中に適用した場合、施工中又は施工後に遮水シートが損傷するおそれがある。また、遮水シートを作業船上で溶着することが必要になるが、船上では品質の高い溶着をおこなうことが難しい。また、水中に遮水シートを敷設した場合、漏水の検査をおこなうことができない。
<2>連続地中壁aで囲まれた内側に内水を貯留した状態で水中コンクリートを打設し、底板bを構築する方法では、水密性の高い底板bを構築することが難しい。このため、連続地中壁aの端部は不透水層eに到達する深部まで構築する必要があり、工費及び工期が増加する。
<3>遮水基盤としては、粘性土層の場合は海面処分場の全域で厚さ5m以上、透水係数がk=1×10−5(cm/sec)以下(透水係数がk=1×10−6(cm/sec)の粘性土層の場合は層厚1.6m以上)、岩盤の場合は海面処分場の全域でルジオン値1以下とする必要がある。海面処分場全域で前記遮水基盤を確保するためには連続地中壁が深くなり、工費及び工期が増加する。
上記のような課題を解決するために、本発明の廃棄物処分場は、水底を掘削して構築する廃棄物処分場であって、前記廃棄物処分場の外周を形成する連続地中壁と、前記連続地中壁の内側に構築する底板と、前記底板の下方の地下水を排水するためのディープウェルと、からなるものである。詳しくは、水底を掘削して構築する廃棄物処分場であって、円筒形に構築した連続地中壁と、前記連続地中壁によって形成される円筒部を途中で遮断する底板と、前記底板の下方の地下水を排水するためのディープウェルと、からなり、下端が難透水層に達するまで前記連続地中壁を構築し、難透水層と前記底板の間に前記ディープウェルを配置したことを特徴とするものである。
本発明の廃棄物処分場は、上記した課題を解決するための手段により、次のような効果の少なくとも一つを得ることができる。
<1>強固な構造体である連続地中壁と底板によって廃棄物処分場を構築するため、損傷し難く、表面的に損傷したとしても極端に遮水性能が低下することがない。
<2>廃棄物処分場の内部を、一旦、気中状態にすることが可能なため、水中に構築する場合であっても、容易に遮水性を確認したり、補修したりすることができる。
<3>ディープウェルを配置して底板の下方の過剰な間隙水を排除することで、底板に過剰な応力が発生することを抑えることができる。この結果、経済的に底板を構築でき、廃棄物処分場の内部から汚染水が漏洩した場合もディープウェルで回収することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
<1>廃棄物処分場
廃棄物処分場は、事務所や建設現場や一般家庭などから排出される廃棄物を埋め立てて処分するための空間である。
本発明の廃棄物処分場は、廃棄物処分場の外周を形成する連続地中壁1と、連続地中壁1の内側に構築する底板2と、底板2の下方の地下水を排水するためのディープウェル3によって構成する。
<2>連続地中壁
連続地中壁1は、地盤に溝を掘削して、掘削した溝に構築する壁である。本発明では、連続地中壁1で廃棄物処分場の外殻を形成する。例えば、円筒形、多角柱形に連続地中壁1を構築することができる。
連続地中壁1は公知の方法で構築することができるが、例えば地中を掘削して形成した溝に、鉄筋籠を挿入し、コンクリートを充填することによって構築する。このように構築した鉄筋コンクリート製の連続地中壁1は、遮水性に優れ、透水係数を1.0×10−6(cm/s)以下にすることが可能である。
本発明の連続地中壁は、地中深部に位置する不透水層42まで到達させる必要はなく、泥岩などの透水性の低い難透水層41まで到達させればよい。
<3>底板
底板2は、連続地中壁1で囲繞された空間の底蓋である。底板2は、連続地中壁1によって形成される貫通空間を途中で遮断する位置に構築する。すなわち、難透水層41に挿入した連続地中壁1の下端より上方の位置に底板2を構築する。
底板2は、水中不分離コンクリートによって仮底板21を構築した後に、連続地中壁1の内側の内水を排水して、気中状態で構築する。このため、遮水性能の高い高品質の底板2を構築することができる。例えば、鉄筋コンクリートによって底板2を構築する。
<4>ディープウェル
ディープウェル3は、底板2の下方から作用する過剰な水圧を排除するために配置する。本発明では、連続地中壁1を難透水層41までしか挿入しない場合があるため、地下水が仮底板21の下方にまで浸透し、仮底板21に大きな水圧を作用させるおそれがある。このような状態では、気中状態で底板2を構築することが難しくなるため、連続地中壁1に囲まれた内側から仮底板21を貫通するようにして配置したディープウェル3によって、仮底板21の下方の地下水位51を低下させ仮底板21に過剰な水圧が作用しないようにする。
以下、図面を参照しながら、廃棄物処分場の構築方法の実施例について説明する。
<1>連続地中壁の構築
連続地中壁1を構築する水中に堤体61を構築する。堤体61は、水底6に砕石や土砂を盛り立てて構築するが、陸地が使用できる部分は堤体61を構築する必要はない。また、築堤を行う場合は、必要に応じて水底6を地盤改良し、すべり破壊などが起きないようにする。
堤体61の表面又は地表面から難透水層41に向けて溝を掘削する。溝の幅は、所望する連続地中壁1の厚さによって任意に設定することができるが、例えば壁幅1〜2m程度の溝を掘削する。掘削中は溝内を泥水で満たすなどして孔壁の崩壊を防ぐ。
<2>掘削
連続地地中壁1で囲まれた内側の地盤を水上から掘削する。この掘削は水中掘削となる。例えばクラムシェルなどを使用して内部の掘削をおこなう。
所定の深度まで地盤を掘削した後に、掘削底面上に水中不分離コンクリートを打設して仮底板21を構築する。
<3>底板の構築
仮底板21の下方の地下水位51を低下させるためにディープウェル3を配置する。ディープウェル3は底板2と難透水層41の間に配置し、連続してこの範囲の地下水を排水させる。難透水層41から浸透してくる地下水の流量より、ディープウェル3によって排水する流量の方が大きければ、地下水位51は徐々に低下する。
地下水位51を低下させ、仮底板21に作用する水圧を減少させた後に、連続地中壁1に囲まれた内側の内水を排水して仮底板21を気中に露出させる。この気中状態で、仮底板21上に鉄筋を組み、コンクリートを打設して底板2を構築する。底板2と連続地中壁1の接合部は、気中作業によって確実に施工し、接合部の止水性を確保する。
また、気中に露出した連続地中壁1の壁面を検査したり、補修したりすることが容易におこなえる。
<4>廃棄物処分場の利用
廃棄物処分場が完成した後は、長期にわたって廃棄物を内部に埋め立てることになる。このため、ディープウェル3によって底板2より下方の過剰な間隙水の排出を続ければ、底板2に過剰な応力が発生して破損することがない。また、埋め立てた廃棄物から発生した汚染水が底板2を透過して漏洩した場合にも、ディープウェル3が汚染水を吸引して排出することができるため、廃棄物処分場の外側の地盤及び地下水を汚染することがない。
また、底板2を構築した後にディープウェル3を撤去し、連続地中壁1で囲まれた内部に水を注水してもよい。連続地中壁1の内側と外側の水圧差を小さくすることにより、連続地中壁1や底板2に過剰な応力を発生させることを抑えることができる。また、内部に貯留した内水の水位を水面5より低くすることで、廃棄物処分場内部の汚染水が外側に漏洩することを防ぐことができる。
本発明の廃棄物処分場の実施例の説明図。 従来の廃棄物処分場の実施例の説明図。
符号の説明
1・・・連続地中壁
2・・・底板
3・・・ディープウェル
41・・難透水層
6・・・水底

Claims (2)

  1. 水底を掘削して構築する廃棄物処分場であって、
    前記廃棄物処分場の外周を形成する連続地中壁と、
    前記連続地中壁の内側に構築する底板と、
    前記底板の下方の地下水を排水するためのディープウェルと、
    からなる、廃棄物処分場。
  2. 水底を掘削して構築する廃棄物処分場であって、
    円筒形に構築した連続地中壁と、
    前記連続地中壁によって形成される円筒部を途中で遮断する底板と、
    前記底板の下方の地下水を排水するためのディープウェルと、からなり、
    下端が難透水層に達するまで前記連続地中壁を構築し、難透水層と前記底板の間に前記ディープウェルを配置したことを特徴とする、
    廃棄物処分場。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2013065137A1 (ja) * 2011-11-02 2015-04-02 一昭 赤井 「水域の空(utsuro)」内に設置した廃棄物の底泥深層置換処理法

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