JP2005137463A - 吸引ノズル及び吸引装置 - Google Patents

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信浩 庄野
Koichi Toyoda
弘一 豊田
Takahiro Ohashi
隆弘 大橋
Tomoko Negishi
知子 根岸
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Abstract

【課題】 人体の多部位を広範囲にわたって円滑に移動させることができ、しかも低入力エネルギーで効率よく強い吸引力が得られる吸引ノズル及び吸引装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 周側壁に取り囲まれた導水部と、前記周側壁の一端側に設けられた吐水口と、前記導水部に水を導入する入水部であって、前記周側壁に沿って流れ前記吐水口から外部に放出される水流を形成可能とした入水部と、前記周側壁の他端側に設けられ前記導水部から水を吸引する吸入口と、を備えたことを特徴とする吸引ノズルを提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、吸引ノズル及び吸引装置に関し、特に、水の吐水流により周囲に水膜を形成し、その内部において水を吸引することにより身体に吸引圧を作用させることができる吸引ノズル及び吸引装置に関する。
美容や健康増進を目的として身体の皮膚表面をマッサージし、血液の循環を活性化するマッサージ器は、広く用いられている。このような従来のマッサージ器としては、例えば電動式の肩たたき器や腰もみ器、減圧状態にした吸入孔を身体表面に吸着させて使う器具など等が知られている。
特許文献1には、水を用いたマッサージ装置として、人体の一部により塞がれる吸引開口と、浴槽水を内部に引き入れる浴槽水引入口と、内部の浴槽水を外部に排出する浴槽水排出口と、を有するマッサージ用吸引器が開示されている。この吸引器は、吸引開口が人体の一部で塞がれた状態で引入口から吸引して吸引マッサージを行い、排出口からジェット噴流を発生させて人体に噴流マッサージを行うことができる。
また、特許文献2には、気泡噴出口と吸引環とが別々に設けられた浴中吸引噴射マッサージ機が開示されている(特許文献2)。このマッサージ機の場合、気泡噴出口と吸引環とを適宜使い分けることにより、人体に対して気泡噴射と真空吸引のいずれかを適宜実施することができる。
一方、特許文献3には、気液噴出孔から拡開するガイド部が設けられた吸引洗浄器が開示されている。気泡を混入させた液体は、気液噴出孔から噴出しガイド部の内壁面に沿って旋回しながら人体の肌面に衝突し、肌面を広い範囲で吸引させる。
特開2001−37840号公報 実開平1−155434号公報 特開2003−38382号公報
しかし、特許文献1及び2に開示されている機器の場合、吸入口が人体に吸い付いてしまう。このため、吸引させながら吸引箇所を滑らかに移動させることが容易でなく、多部位を広範囲にわたって円滑にマッサージすることが容易でなかった。
また、特許文献3に開示されているマッサージ機の場合、砲弾状の中空部において微細気泡を含有する旋回流を形成することにより負圧を発生させているため、所定の吸引力を得るためには高い入力エネルギーすなわち高出力のポンプが必要となるという問題がある。
本発明はかかる課題の認識に基づいてなされたものであり、その目的は、人体の多部位を広範囲にわたって円滑に移動させることができ、しかも低入力エネルギーで効率よく強い吸引力が得られる吸引ノズル及び吸引装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の吸引ノズルは、周側壁に取り囲まれた導水部と、前記周側壁の一端側に設けられた吐水口と、前記導水部に水を導入する入水部であって、前記周側壁に沿って流れ前記吐水口から外部に放出される水流を形成可能とした入水部と、前記周側壁の他端側に設けられ前記導水部から水を吸引する吸入口と、を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、人体の多部位を広範囲にわたって円滑に移動させることができ、しかも低入力エネルギーで効率よく強い吸引力が得られる吸引ノズル及び吸引装置を提供することができる。
ここで、前記吐水口を被処理部位にあてがった状態において、前記吐水口と前記非処理部位との間に、前記吐水口から外部に放出される前記水流により形成される水膜が介在するものとすれば、被処理部位は常に水膜により保護された状態になり、吸引させた状態のまま吸引ノズルを滑らかに移動させることができる。その結果として、広範囲の被処理部位をくまなく吸引マッサージすることが可能となる。
また、水中で前記吐水口を被処理部位にあてがった状態において、前記吐水口と前記非処理部位との間に、吸引ノズルの周囲から前記吸入口に吸引される水の水流により形成される水膜が介在するものとすれば、やはり被処理部位は常に水膜により保護された状態になり、吸引させた状態のまま吸引ノズルを滑らかに移動させることができる。その結果として、広範囲の被処理部位をくまなく吸引マッサージすることが可能となる。
また、前記入水部から前記導水部に導入される水は、前記周側壁を旋回せずに前記吐水口に至るものとすることができ、周側壁の接線方向に入水させる必要がないので、ノズルをコンパクトに形成することができる。
一方、前記入水部から前記周側壁の略接線方向に水が導入されるものとすれば、旋回流を形成することが可能となり、吸入口を介した吸引作用に加えて旋回流により生ずる吸引力も併せて得られる。
また、前記入水部から前記導水部に導入される水は、前記周側壁に沿って旋回する旋回流を形成するものとすれば、吸入口を介した吸引作用に加えて旋回流により生ずる吸引力も併せて得られる。またさらに、旋回流を形成することにより、入水部から導入した水がノズル内で吸入口に直接吸引されることによる損失を低減することができる。
また、前記入水部は、前記導水部への入水方向に対向する方向から見たときに、前記旋回流の旋回軸に対して垂直な方向の幅よりも前記旋回軸に対して平行な方向の幅の方が大なるものとすることができる。
入水部を旋回軸の方向に沿って縦長に形成することにより、旋回室に流入する水流を旋回室の内周壁に接近させることができるので、旋回モーメントが増加し、旋回流を十分に発達させることができる。従って、同一の投入パワーまたは同一の流量においても、強い旋回流が得られ、吸引力が増大する。そして、効率良く吸引力を発生させることができるので、給水ポンプを小型化でき、初期コスト、ランニングコストを低下させ、省スペースも実現できる。
または、前記導入部への入水方向に対して垂直且つ前記旋回流の旋回軸に対して垂直な方向に沿った前記入水部の幅よりも、前記導入部に対する入水方向に対して垂直且つ前記旋回流の旋回軸に対して平行な方向に沿った前記入水部の幅の方が大なるものとすることができる。
上記構成によっても、同様に入水部を旋回軸の方向に沿って縦長に形成することにより、旋回室に流入する水流を旋回室の内周壁に接近させることができるので、旋回モーメントが増加し、旋回流を十分に発達させることができる。従って、同一の投入パワーまたは同一の流量においても、強い旋回流が得られ、吸引力が増大する。そして、効率良く吸引力を発生させることができるので、給水ポンプを小型化でき、初期コスト、ランニングコストを低下させ、省スペースも実現できる。
また、前記周側壁に沿って複数の入水部が設けられたものとすれば、合計の入水面積が同一の場合でも、それぞれの入水部の開口の中心位置を旋回流の旋回軸から遠ざかる方向に寄せて配置することができる。このようにすると、効率的に旋回流を形成することができる。また、周側壁の周壁に複数の入水部を均等に配置すると、旋回流の旋回軸を旋回室の中心軸と合致させることができる。
また、前記吸入口は、前記周側壁の中心軸上に開口してなるものとすれば、特に旋回流を形成した場合に、その負圧領域において吸引させることができ、吸引作用を重畳させることができる。
また、前記吸入口の開口面積は、前記入水部の開口面積よりも大なるものとすれば、吸入口におけるキャビテーションを防ぎ、また、大面積を吸引することにより体感的な吸引感を高めることができる。その上、旋回部底面の径方向の寸法を小さくすることができる。よって、使用者が旋回部の底面付近を把持するような場合に、特に有効である。
一方、前記吸入口の開口面積は、前記入水部の開口面積以下であるものとすれば、入水部から導入された水をノズル内で吸入口に直接吸引させる損失を低下することができ、効率をさらに向上させることができる。
また、前記導水部は、前記吐水口に向けて拡開してなるものとすれば、入水部から導入された水は吸入口から遠ざかる方向に放出されるので、ノズル内で吸入口に直接吸引させる損失を低下することができる。また、コンパクトなノズルで大面積を吸引することも可能となる。その上、水の流れをより外側方向に向かせることができるので、効率的に水膜を形成できる。
一方、前記導水部は、前記吐水口に至るまで内径が略同一の円筒状であるものとすれば、旋回流を効率的に発達させ、同時に圧力損失も抑えることができ、効率よく強い吸引力を発生させることが容易となる。また、導水部を円筒状とすることにより、吸引ノズルを樹脂などにより形成する場合の成形プロセスも確実且つ容易に実施できる。
また、前記吸引ノズルは、前記吐水口を取り囲み且つ前記吐水口よりも突出したガイド部をさらに有し、前記ガイド部の内径は、前記吐水口の口径よりも大なるものとすることができる。吐水口からの旋回流の円滑な吐出を維持し、また、ガイド部の内側全体で吸引されるので、より広い面積を吸引することができる。
また、吐水口の開口面積は、前記吸入口の開口面積よりも大なるものとすれば、入水口からみて、吸入口から離れる方向に水を放出させることが容易となり、入水口から入水された水が導水部の中で直接、吸入口に吸い込まれることを防ぎ、損失を抑制できる。そして、吐水口において水膜をより確実に形成することにより、被処理部位の上で吸引ノズルを滑らかに移動させることができる。
また、前記吸入口の周囲を取り囲み前記導水部に突出した筒状体をさらに備えたものとすれば、吸入口により形成される負圧領域を吐水口に近づけることができるので、より強い負圧を吐水口の近傍に及ぼし、被処理部位に効果的に作用させることができる。また同時に入水部から導入された水がノズル内で直接吸引されることによる損失を抑制できる。
また、前記筒状体は、前記吐水口に向けてその内径が拡大する拡開状に設けられたものとすれば、吐水口において、より広い面積に吸引力を及ぼすことが可能となり、また、吸入口に吸い込まれる水流の圧力損失を低減させることも可能である。すなわち、外部から導水部に流入する水流を滑らかに吸入口に流入させることができる。また、広い面積を吸引することにより、被処理部位に与える吸引マッサージ効果を高め、使用者に与える吸引感を増加させることも可能となる。
一方、本発明の吸引装置は、前記のいずれかの吸引ノズルと、前記吸入口を介して水を吸引する吸引手段と、前記入水部を介して水を導入する送水手段と、を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、人体の多部位を広範囲にわたって円滑に移動させることができ、しかも低入力エネルギーで効率よく強い吸引力が得られる吸引ノズル及び吸引装置を提供することができる。
またここで、前記吸引手段は、循環手段の吸引部であり、前記送水手段は、前記循環手段の送水部であるものとすれば、ひとつのポンプで水を循環させることにより効率的に強い吸引力を発生させることができる。
また、外筒内に第1の水路と第2の水路とが収容された水配管をさらに備え、前記第1の水路は、前記吸入口と前記入水部のいずれか一方に接続され、前記第2の水路は、前記吸入口と前記入水部のいずれか他方に接続されたものとすれば、水配管の取り扱いが容易で見栄えもよくなる。このような水配管としては、例えば、第1の水路の水路の回りに第2の水路が略同軸状に形成された水配管であってもよく、または、第1の水路と第2の水路とが並列して外筒内に収容された水配管であってもよい。
本発明によれば、人体の多部位を広範囲にわたって円滑に移動させることができ、しかも低入力エネルギーで効率よく強い吸引力が得られる吸引ノズル及び吸引装置を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる吸引ノズルを表す模式断面図である。すなわち、本実施形態の吸引ノズル10は、入水吸入部1と、周側壁8Wに取り囲まれた導水部8と、周側壁8Wの一端側に設けられた吐水口7と、を有する。入水吸入部1は、水(お湯)を送出する送水手段50Aと、水を吸引する吸水手段50Bと、にそれぞれ接続されている。そして、入水吸入部1は、矢印Aで表したように導水部8の周側壁8Wに沿って水(お湯)を放出する入水口と、周側壁8Wの他端に設けられ、矢印Bで表した方向に水を吸入する吸入口とを有する。なお、後に詳述するように、周側壁8Wに沿って流出する水は、吐水口7に向けて最短経路を介して流出する(非旋回流型)ようにしてもよいし、または、周側壁8Wに沿って旋回しながら吐水口7に至る(旋回流型)ようにしてもよい。
本実施形態の吸引ノズル10は、例えば浴槽に溜めた浴槽水の中の如く、水中で用いるのに適している。吸引ノズル10に水を送出する送水手段50Aとしては、例えば、送水ポンプや、水道の圧力を利用した給湯器などを用いることができる。また、吸引ノズル10から水を吸入する吸水手段50Bとしては、吸水ポンプを用いることができる。
図2は、ポンプ50により水を循環させる使用形態を表す模式図である。すなわち、本具体例の場合、吸引ノズル10の入水吸入部1には、循環手段としてのポンプ50の取水端と送水端とがそれぞれ接続されている。矢印Bで表したように吸引ノズル10から吸引された水は、ポンプ50によって、再び吸引ノズル10に送出して矢印Aの方向に放出され、浴槽水などを循環させて使用することができる。
図3は、本実施形態の吸引ノズルの使用状態を表す模式図である。すなわち、同図は、使用者が吸引ノズル10を被処理部位210にあてがって吸引マッサージを実施している状態を表す。入水吸入部1から放出された水は、周側壁8Wに沿って矢印Aの方向に流れ、吐水口7から外部に流出する水流A1を形成する。一方、この水流A1とは逆方向の水流B1が、吐水口7と被処理部位210との間において生ずる。この水流B1は、吸引ノズル10の中に流入し、矢印Bの方向に吸入される。そして、被処理部位210は、この水流B1により矢印Bの方向に吸引されマッサージ効果が与えられる。
本発明者が独自に実施した試作測定評価及び計算機による流体シミュレーションによれば、吐水口7の近傍に形成される逆向きの水流A1とB1とは、図3に例示した如く、吐水口7の円周に沿って一様に反平行の水流を形成する場合もあり、また、吐水口7の円周に沿って、水流A1のほうが強い部分と、水流B1のほうが強い部分と、が局所的に形成される場合もあることが分かった。ただし、いずれの場合においても、吐水口7と被処理部位210との間には、水流A1及びB1の少なくともいずれかが形成され、後述する押圧効果や、保護効果が得られる。
本発明においては上述の如く、吐水口7の先端と被処理部位210との間に水流A1、B1の少なくともいずれかが形成され、これらが水膜を形成する。従って、吐水口7の近傍に被処理部位210を近づけると、水流A1、B1によってドーナツ状に押され、かつその中心部は矢印Bの方向に作用する吸引力によって引っ張られる。つまり被処理部位210は、吐水口7の周辺における押圧力と、その中央における吸引力とを同時に受け、立体的に変形して効果的な吸引マッサージを受ける。
またさらに、被処理部位210は、これら水流A1、B1により形成される均質な水膜により保護された状態となるので、吸引ノズル10を被処理部位210の上で滑らかに移動させることができる。
ここで、本発明の吸引ノズル10においては、入水吸入部1において水の放出と吸入とが行われる。従って、仮に、図4に例示した如く、入水吸入部1から放出された水の全てが入水吸入部1にそのまま吸入されると、吸引ノズル10の中で吸引力は消費されてしまい、被処理部位210に対して吸引力は作用しない。
これに対して、本発明においては、入水吸入部1から放出される水が図3に矢印Aで表した如く周側壁8Wに沿った水流を形成するように、水の放出方向や放出位置が設定されている。その結果として、図3に表したように、放出された水はノズル内で吸入されずに吐水口7に達し、水流A1による均質な水膜を形成してノズル外に放出される。なお、水流A1による均質な水膜が形成されるためには、矢印Aで表されたようにノズル内に放出された水の少なくとも一部がノズル外に放出されればよい。従って、矢印Aで表されたようにノズル内に放出された水のうちで、ノズル内で矢印Bの方向に吸入される成分があってもよい。
なお、後に詳述するように、入水吸入部1から放出される水が、周側壁8Wに沿った旋回流を形成するようにした場合(旋回流型)には、さらに効果的にノズル外に放出させることができる。
以下、入水吸入部1から放出される水が旋回せずに周側壁8Wに沿って吐水口7から放出される「非旋回流型」の吸引ノズルと、周側壁8Wに沿った旋回流を形成して吐水口7から放出される「旋回流型」の吸引ノズルについて、それぞれ具体例を挙げて説明する。
図5は、本発明の実施の形態にかかる「非旋回流型」の吸引ノズルを表す模式断面図である。
また、図6は、図5のY−Y線断面図である。
すなわち、本具体例の吸引ノズルは、略円錐状に拡開した周側壁8Wに取り囲まれた導水部8を有する。周側壁8Wの一端側には、吐水口7が開口している。一方、周側壁8Wの他端側には、導水部8から水を吸引する吸入口3が設けられている。そして、吸入口3を取り囲むように略円周状に開口した入水部6が設けられている。
吸入口3は、図示しない吸水手段に接続され、矢印Bで表したように、導水部8の水を吸引する。一方、入水部6は、略円筒状の導入路5Bを経て導入路5Aに連通している。導入路5Aは、図示しない送水手段に接続され、矢印Sの方向に水が供給される。矢印Sの方向に供給された水は、入水部6から周側壁8Wに沿って矢印Aの方向に放出される。
図7は、本具体例の吸引ノズルの動作状態を表す模式図である。
略円環状の入水部6は、ノズルの外周に向けて拡開状に開口している。従って、入水部6から放出された水は、周側壁8Wの壁面に沿って矢印Aの方向に面状の水流を形成する。このため、入水部6から放出された水はノズル内で吸入口3から吸入されることが少なく、吐水口7に達し、水流A1を形成してノズル外に放出される。そして、この水流A1とは逆方向の水流B1がノズル内に流入し、矢印Bに表したように吸入口3から吸入される。
本具体例の吸引ノズルについても、本発明者が独自に実施した試作測定評価及び計算機による流体シミュレーションによれば、吐水口7の近傍に形成される逆向きの水流A1とB1とは、図7に例示した如く、吐水口7の円周に沿って一様に反平行の水流を形成する場合もあり、また、吐水口7の円周に沿って、水流A1のほうが強い部分と、水流B1のほうが強い部分と、が局所的に形成される場合もあることが分かった。ただし、いずれの場合においても、吐水口7と被処理部位210との間には、水流A1及びB1の少なくともいずれかが形成され、後述する押圧効果や、保護効果が得られる。
被処理部位210は、水流A1及びB1により形成される水膜によりドーナツ状に押圧され、その中心部は吸入口3に吸引され、立体的に変形して効果的な吸引マッサージを受ける。つまり、被処理部位210は、周辺における押圧力とその中央における吸引力とを同時に受ける。また、吐水口7と被処理部位210との間には、水流A1及びB1により形成される水膜が常に介在しているので、吸引ノズル10を被処理部位210にあてがって吸引させた状態のまま、吸引ノズル10を滑らかに移動させることができ、被処理部位210を広範囲に吸引マッサージすることができる。
なお、本発明の吸引ノズルにおいては、吸入口3よりも吐水口7の面積を大きくすることにより、入水口6からみて、吸入口3から離れる方向(矢印A)に水を放出させることができる。つまり、入水口6から入水された水が、導水部8の中で直接、吸入口3に吸い込まれることを防ぎ、損失を抑制できる。そして、水流A1による水膜をより確実に形成することにより、被処理部位210の上で吸引ノズル10を滑らかに移動させることができる。
図8は、本具体例の吸引ノズルの変型例を表す模式断面図である。すなわち、同図は、図5及び図7と同方向からみた断面図である。
本変型例の吸引ノズルの場合、導入路5は、吸入口3と同心の円環状の水路により形成されている。すなわち、内側に吸入口3が設けられ、外側に導入路5が設けられた2重管構造とされている。このようにすると、吸引ノズル10の側面(矢印Bに対して垂直な方向)に水配管を接続する必要がなく、サイズをコンパクトにできるという効果が得られる。また、2重配管を介して略円環状の導入路5から入水部6に送水できるので、略円環状の開口を有する入水部6の円周方向にみて均一な水圧で水を放出させることができる。すなわち、周側壁8Wの円周方向にみて均一な水流を形成し、吐水口7においても円周方向にみて均一な水流A1を形成することが容易となる。
以上、「非旋回流型」の吸引ノズルについて説明した。
次に、「旋回流型」の吸引ノズルについて説明する。
図9乃至図11は、本発明の実施の形態にかかる「旋回流型」の吸引ノズルを表す模式図である。すなわち、図9は、吸引ノズル10の正面図であり、図10は、図9のX−X線断面図、図11は、図10のY−Y線断面図である。
本実施形態の吸引ノズル10は、旋回部2と接続部4とを有する。旋回部2は、周側壁8Wに取り囲まれ断面が略円型である旋回室(導水部)8を有する。周側壁8Wの一端は開放され、吐水口7を形成している。また、周側壁8Wの他端側の底面8Rには吸入口3が設けられている。さらに、周側壁8Wには、入水部6が設けられている。入水部6から旋回室8の周側壁8Wの略接線方向に水が導入され、周側壁8Wに沿った旋回流CFを形成する。一方、吸入口3は、旋回室8の水を吸引し排出する。接続部4には、入水部6へ連通するよう開口された導入路5が設けられている。
旋回流CFを効率的に形成するためには、入水部6は旋回室の周壁8Wの接線方向に開口していることが望ましい。ただし、入水部6が、周壁8Wに対して正確に接線方向に開口しておらず、その開口方向あるいは開口位置に接線方向からの「ずれ」があるような場合でも、旋回流CFが形成されればよい。
ここで、「入水部6」は、図11に表したように、旋回室8へ導入される水流の導入方向を実質的に決定する入水路6Aと、その入水路6Aの旋回室8における開口端である入水口6Bと、を含む。本具体例の吸引ノズル10の場合には、旋回室8へ導入される水流の導入方向は、矢印Sの方向である。従って、入水路6Aは、矢印Sの方向に設けられた水路に対応する。また、入水口6Bは、この水路と旋回室8との境界に対応する。
接続部4は、例えば一般のシャワーヘッドのようにネジ等を設けておけば、ホースなどの水配管に連結することができ便利である。後に詳述するように、旋回室8に設けられた吸入口3からの水の吸入排出用の水配管も併せて同軸配管とすると取り扱いやすく外見もすっきりとする。
図12は、本具体例の吸引ノズル10における水の流れを表す模式断面図である。
また、図13は、この吸引ノズル10の使用状態を説明するための模式断面図である。 以下、図12及び図13を参照しつつ、本具体例の吸引ノズル10の動作について説明する。
図示しない送水手段から送られた水は、接続部4内の導入路5を通り、旋回部2内の入水部6から旋回室8へと導入される。この際に、入水部6は旋回室8の接線方向に開口されているので、旋回室8内に導入された水は、旋回流CFを形成する。この旋回流CFは、周側壁8Wに沿って旋回しながら吐水口7に達し、吐水口7から円錐状の旋回吐水(図中A)となって吐水される。この時、旋回流CFがもつ遠心力によって、旋回室8の中心部に負圧部が生じるため、吐水口7の中心軸に沿って吸引ノズル10の外から旋回室8の中へ引き込もうとする力(以下、「旋回吸引力」と呼ぶ。)が生じる。
一方、吸入口3には、図示しない吸引手段が接続され、矢印Bで表したように水を吸入し排出する。従って、吸入口3に吸引される水流による吸引力(以下、「排出吸引力」と呼ぶ。)が生ずる。
つまり、図13に表したように、被処理部位210には、旋回流CFにより生ずる「旋回吸引力」と、吸入口3により生ずる「排出吸引力」と、が重畳された吸引力Cが作用することとなる。その結果として、極めて効率的に大きな吸引力を被処理部位210に作用させ、高い吸引マッサージ効果を得ることができる。
また、本具体例の場合、入水部6から旋回室8に導入された水は、旋回流CFを形成するので、その遠心力により周側壁8Wに沿った面状の水流を維持したまま吐水口7に達し、外部に放出される。つまり、入水部6から旋回室8に導入された水は、ノズル内で吸入口3に吸入されにくくなり、吸引力の損失を最小限に抑えることができる。
そして、旋回流CFは、吐水口7と被処理部位210との間に均質な水流A1を形成し、また一方、これとは逆にノズル外部から吸入口3に流入する水流B1が形成される。被処理部位210は、水流A1及びB1により形成される水膜によりドーナツ状に押圧され、中心部は、強い吸引力Cにより吸引され、立体的に変形して効果的な吸引マッサージを受ける。つまり、被処理部位210は、周辺における押圧力とその中央における強い吸引力とを同時に受ける。またさらに、旋回流CFの旋回成分により、被処理部位210に対して「ねじり」を含めた振動が与えられる。これにより、被処理部位210は立体的に変形し、且つ振動による「揉みほぐし」の作用を受ける。
また、吐水口7と被処理部位210との間には、水流A1及びB1により形成される水膜が常に介在しているので、吸引ノズル10を被処理部位210にあてがって吸引させた状態のまま、吸引ノズル10を滑らかに移動させることができ、被処理部位210を広範囲に吸引マッサージすることができる。
なお、本具体例の吸引ノズルについても、本発明者が独自に実施した試作測定評価及び計算機による流体シミュレーションによれば、吐水口7の近傍に形成される逆向きの水流A1とB1とは、図13に例示した如く、吐水口7の円周に沿って一様に反平行の水流を形成する場合もあり、また、吐水口7の円周に沿って、水流A1のほうが強い部分と、水流B1のほうが強い部分と、が局所的に形成される場合もあることが分かった。本具体例の如く入水口6を一カ所に設けた場合には、吐水口7の円周に沿って水流A1と水流B1の強度が、分布を有する場合が多いことが分かった。これに対して、後に、図39を参照しつつ説明するように、入水口6を複数とすると、旋回流の分布が均一化され、水流A1と水流B1の強度が吐水口7の円周に沿って均一になる傾向がある。ただし、いずれの場合においても、吐水口7と被処理部位210との間には、水流A1及びB1の少なくともいずれかが形成され、前述した押圧効果や、保護効果が得られる。
なお、本発明においては、このような「旋回流型」の吸引ノズルの場合も、吸入口3よりも吐水口7の面積を大きくすることにより、入水口6から入水された水が導水部8の中で直接、吸入口3に吸い込まれることを防ぎ、損失を抑制できる。そして、水流A1による水膜をより確実に形成することにより、被処理部位210の上で吸引ノズル10を滑らかに移動させることができる。
以下、「旋回流型」の吸引ノズルに関して本発明者が実施した実験の結果について説明する。
図14は、本発明者が実施した実験の方法を表す模式図である。
すなわち、ポンプ50から吸引ノズル10に送水し、吸引ノズル10の先端から距離H3の位置において吸引圧力を測定した。具体的には、吐水口7の正面に小穴300Hが設けられた受圧板300を配置し、その小穴300Hにおける吸引圧力P3(負圧となる)をマノメータにより測定した。なお、小穴300Hの開口径は2mmφとし、吐水口7の中心同軸上に小穴300Hが配置されるように受圧板の位置を調整した。なお、吐水口7の周囲には、リング状のガイド部22を適宜設けた。
また、ポンプ50から吸引ノズル10の入水部6に至る送水経路の圧力P1(正圧となる)と、吸引ノズル10の吸入口3からポンプに至る吸引経路の圧力P2(負圧となる)も併せて測定した。その他、吸引ノズル10の構造パラメータとして、図14に表したものを以下に列挙する。

H1 旋回室8の底面8Rから吐水口7までの距離
H2 ガイドリング22の高さ
H3 ガイドリング22の先端から受圧板300までの距離
h1 旋回室8の底面8Rから入水部6の中心までの距離
S1 入水部6の開口面積
D1 旋回室8の内径
D2 吐水口7の開口径
D3 吸入口3の開口径
D4 ガイドリング22の内径

本発明者は、まず、図9乃至図13に例示した本発明の「旋回流型」の吸引ノズル10と、比較例として、吸入口3を設けず旋回流CFのみによる旋回吸引力を発生させる吸引ノズルとについて、それぞれ圧力P1、P2、P3を測定した。これら吸引ノズルの構造パラメータは、以下の如くである。

本発明(D-SFT) 比較例(SFT)
H1(mm) 45 ←
H2(mm) 15 ←
H3(mm) 1 7
h1(mm) 8.5 ←
S1(mm) 89 ←
D1(mmφ) 30及び45 30及び45
D2(mmφ) 30 ←
D3(mmφ) 10 なし
D4(mmφ) 60 ←

またここで、旋回室8の内径D1が45mmφのノズルは、図14に表したように、吐水口7の近傍に、絞り部9を設けた。つまり、吐水口7に近づくに従って、旋回室8の内径が45mmφから吐水口7の開口径30mmφに徐々に近づくように形成した。これに対して、内径D1が30mmφのノズルは、図10などに表したように、略円筒状の旋回室8を有する。
なお、ガイドリング22の先端から受圧板300までの距離H3については、本発明のノズルと比較例のノズルのそれぞれについて、最も強い負圧が得られる距離に設定した。すなわち、本発明のノズル(D-SFT)の場合、距離H3が1ミリメータにおいて最大の負圧が得られ、一方、比較例(SFT)の場合には距離H3が7ミリメータにおいて最大の負圧が得られた。
図15は、これら4種類の吸引ノズルについて吸引圧P3を測定した結果を表すグラフ図である。すなわち、同図の横軸は、ポンプ50から送水される水の流量(リッター毎分)を表し、縦軸は吸引圧P3を表す。
同図から、本発明の吸引ノズル(D-SFT)は、毎分5リッター程度の流量から吸引圧が急激に立ち上がり、毎分10リッターにおいて10000パスカル以上の吸引圧が得られていることが分かる。これに対して、比較例(SFT)の吸引ノズルの吸引圧は、毎分20リッターにおいて概ね5000パスカルであり、流量の増加に伴う吸引圧の立ち上がりもやや緩やかであることが分かる。
図16は、ポンプアップ圧力と吸引圧P3との関係を表すグラフ図である。すなわち、同図の横軸はポンプアップ圧力を表し、縦軸は吸引圧P3を表す。ここで、ポンプアップ圧力は、送水経路の圧力P1(正圧)の絶対値と、吸引経路の圧力P2(負圧)の絶対値とを合計した値であり、次式により表される。

ポンプアップ圧力=|P1|+|P2|

図16から、同一のポンプアップ圧力において、本発明の吸引ノズルは比較例の吸引ノズルよりも強い吸引圧が得られていることが分かる。
図17は、必要エネルギと吸引圧との関係を表すグラフ図である。すなわち、同図の横軸は必要エネルギ(W)を表し、縦軸は吸引圧P3を表す。ここで、必要エネルギは、ポンプの流量とポンプアップ圧力との積として表される。

必要エネルギ(W)=流量(m/秒)×ポンプアップ圧力(Pa)

図17から、本発明の吸引ノズルは比較例の吸引ノズルよりも低いエネルギで強い吸引圧が得られていることが分かる。例えば、20000パスカルの吸引圧を得るための必要エネルギについて比較すると、比較例の吸引ノズルの場合には概ね40ワット程度のエネルギが必要であるのに対して、本発明の吸引ノズルの場合には、概ね5ワット程度であり、約1/8程度のエネルギで同一レベルの吸引圧が得られている。
以上説明した結果から、本発明の吸引ノズルは、比較例の吸引ノズルと比べて極めて高い効率で吸引力を発生させることができることが分かる。
次に、本発明者は、本発明の吸引ノズルについて、旋回室8の形状を変えてその効果を調べた。測定の対象としたのは、図9乃至図13に表したように旋回室8が略円筒状の吸引ノズル(円筒)と、図18及び図19に表した吸引ノズルである。
すなわち、図18に表した吸引ノズル(拡開)は、旋回室8の内径が吐水口7に向けて連続的に拡大する拡開状の形態を有する。一方、図19に表した吸引ノズル(絞り)は、旋回室8の内径D1よりも吐水口7の開口径D2の方が小さい先絞り状の形態を有する。

略称 円筒 拡開 絞り
H1+H2(mm) 40 ← ←
H3(mm) 1 ← ←
h1(mm) 8.5 ← ←
S1(mm) 89 ← ←
D1(mmφ) 56 45〜60 56〜30
D2(mmφ) 56 60 30
D3(mmφ) 15 ← ←
D4(mmφ) 60 ← ←

図20は、これら3種類の吸引ノズルについて流量と吸引圧P3との関係を表すグラフ図である。
同図から、同一の流量において、図9乃至図13に表したような円筒状の旋回室8を有する吸引ノズルが最も吸引圧が強く、次に、図18に表した拡開状の旋回室8を有する吸引ノズルが吸引圧が強いことが分かる。図19に表した絞り状の旋回室8を有する吸引ノズルは、吸引圧が最も低かった。
3種類のうちで、絞り状のノズル(図19)において吸引圧が最も低かったのは、絞り部において圧力損失が生じ、また、旋回流のうちで吐水口7から放出されずに吸入口3に吸引される成分が多いことに起因するものと考えられる。
一方、図18に表した拡開状の旋回室の場合、圧力損失は小さく、旋回流のうちで吸入口3に吸引される成分も小さいが、旋回流が十分に発達する前に吐水口7に達する傾向があるために、円筒状の旋回室に比べて、吸引圧がやや弱くなったものと考えられる。
図21は、ポンプアップ圧力と吸引圧P3との関係を表すグラフ図である。同図から、同一のポンプアップ圧力において、円筒状の旋回室8を有する吸引ノズルと、拡開状の旋回室8を有する吸引ノズルの吸引圧はほぼ同一であり、図19に表した絞り状の旋回室8を有する吸引ノズルの吸引圧は、これらよりもやや低いことが分かる。
円筒状のノズルと拡開状のノズルで殆ど差がないのは、拡開状のノズルの場合には、圧力損失が最も小さいことが影響したためであると考えられる。
図22は、必要エネルギと吸引圧との関係を表すグラフ図である。同図から、円筒状の旋回室8を有する吸引ノズルが効率が高く、次に、図18に表した拡開状の旋回室8を有する吸引ノズルが効率が高いことが分かる。図19に表した絞り状の旋回室8を有する吸引ノズルは、効率が最も低かった。例えば、20000パスカルの吸引圧を得るためのエネルギを比較すると、円筒状のノズルの場合には約4ワット、拡開状のノズルの場合には約4.7ワット、絞り状のノズルの場合には約6.8ワットであった。
以上説明した結果から、本発明の吸引ノズルにおいては、旋回室8の内径が吐水口7に至るまで略同一あるいはやや拡がるようにすると効率よく吸引圧を発生できることが分かる。また、拡開状のノズルの場合、ノズルの外寸を抑えたまま、吐水口7を大きくすることができるので、コンパクトで持ちやすい小型の吸引ノズルで大きな面積を吸引マッサージすることが可能となるという利点が得られる。
次に、本発明者は、本発明の吸引ノズルについて、吸入口3の開口面積に関して調べた。測定した吸引ノズルの構造パラメータは、以下の通りである。

略称 L10 L15 H10 H15
H1(mm) 25 ← 45 ←
H2(mm) 15 ← ← ←
H3(mm) 1 ← ← ←
h1(mm) 8.5 ← ← ←
S1(mm) 89 ← ← ←
D1(mmφ) 45 ← ← ←
D2(mmφ) 40 ← ← ←
D3(mmφ) 10 15 10 15
D4(mmφ) 60 ← ← ←

図23は、これら4種類の吸引ノズルについて流量と吸引圧P3との関係を表すグラフ図である。
同図から、同一の流量において、吸入口3の開口面積が小さい(10mmφ)ノズルのほうが強い吸引圧が得られることがわかる。これは、吸入口3の開口面積が大きすぎると、入水部6から導入された水による旋回流のうちで、吸入口3に吸引される成分が増加し、損失が増加するためであると考えられる。
一方、吸入口3の開口面積が同じ場合には、旋回室8の底面8Rから吐水口7までの距離H1が小さい(25mm)ノズルのほうが吸引圧がやや強いことが分かる。これは、ノズルの高さH1が小さくなると、吸入口3が吐水口7に接近するので、吸入口3の開口近傍に形成される強い負圧領域が吐水口7の近傍に影響を及ぼすためであると考えられる。ただし、高さH1が小さすぎると旋回流が十分に発達しない点に留意すべきである。
図24は、ポンプアップ圧力と吸引圧P3との関係を表すグラフ図である。同図から、
同一のポンプアップ圧力において、吸入口3の開口面積が小さい(10mmφ)ノズルのほうが強い吸引圧が得られることがわかる。これは、吸入口3の開口面積が大きすぎると、入水部6から導入された水による旋回流のうちで、吸入口3に吸引される成分が増加し、損失が増加するためであると考えられる。
図25は、必要エネルギと吸引圧との関係を表すグラフ図である。同図から、吸入口3の開口面積が小さい(10mmφ)ノズルのほうが効率が高いことがわかる。これは、吸入口3の開口面積が大きすぎると、入水部6から導入された水による旋回流のうちで、吸入口3に吸引される成分が増加し、損失が増加するためであると考えられる。また、吐水口7の近傍での吸引圧の分布がなだらかに拡がるようになることも影響していると考えられる。
また一方、本発明者は、これらの吸引ノズルについて、キャビテーションの発生を観察し、さらに人体実験による体感評価を実施して吸引感について調べた。
表1は、実験結果をまとめた一覧表である。

Figure 2005137463

すなわち、表1は、ポンプ50の電圧、周波数、圧力(P1+P2)、吸引圧P3、流量、吸入口3における流速、キャビテーションの有無、必要エネルギ、実験者の被処理部位のうちで吸引された部分の高さ、吸引感、をそれぞれ表したものである。ここで、「吸引感」の指標は、以下の如くとした。

吸引感 内容
0 吸引を感じない
1 吸引を少し感じる
2 吸引を感じる
3 満足な吸引が得られる
4 やや痛い
5 痛い

まず、キャビテーションについて説明すると、吸入口3の開口径D3を10mmφとした場合には、吸引圧P3が20000パスカルを超えた条件で、吸入口3においてキャビテーションが生じ、ポンプ50が空転気味になった。また、吸入口3の開口径D3を15mmφとした場合には、吸引圧P3が25000パスカルを超えた条件で、吸入口3においてキャビテーションが生じ、ポンプ50が空転気味になった。これらキャビテーションが生ずる範囲を図25に併せて表した。吸入口3の開口径D3が小さいほうがキャビテーションが生じやすいのは、流速が速くなるからであると考えられる。
つまり、キャビテーションを防止する観点からは、吸入口3の開口径が大きいほうが有利であるといえる。入水部6から導入される水量と、吸入口3に吸引される水流とのバランスを考慮すると、吸入口3の開口面積を入水部6の開口面積よりも大きくすることにより、吸入口3の付近におけるキャビテーションを効果的に防止できる点で有利である。
一方、体感評価の結果からは、吸入口3の開口径D3が10mmφの場合には、吸引圧P3が22448パスカルの時に、吸引感が「3」すなわち「満足」であると得られたが、開口径D3が15mmφの場合には、吸引圧P3が13598パスカルにおいて、吸引感が「3」となる。これは、吸入口3の開口径D3が大きい方が、広い面積が吸引され、吸引を体感しやすいからであると考えられる。
図26は、吸引圧の分布を例示する模式図である。すなわち、同図(a)は吸入口3が小さい場合、同図(b)は吸入口3が大きい場合に、吐水口7の近傍で得られる吸引圧の分布を表す。これらの分布図からも分かるように、吸入口3が大きいと、大面積を吸引できるため、使用者が体感する吸引感は増加するものと考えられる。
次に、吸入口3の周囲に筒状体を設けた吸引ノズルについて説明する。
図27は、吸入口3の周囲の筒状体12を設けた吸引ノズルを表す正面図である。
また、図28は、図27のX−X線断面図である。
すなわち、本具体例の吸引ノズルにおいては、吸入口3の周囲に筒状体12が設けられている。本発明者は、このような吸引ノズルを試作し、筒状体12の効果について調べた。試作した吸引ノズルの構造パラメータは、以下の通りである。

略称 D円筒 筒15 筒30
H1(mm) 45 ← 45
H2(mm) 15 ← ←
H3(mm) 1 ← ←
H4(mm) なし 15 30
h1(mm) 8.5 ← ←
S1(mm) 89 ← ←
D1(mmφ) 30 ← ←
D2(mmφ) 30 ← ←
D3(mmφ) 10 ← ←
D4(mmφ) 60 ← ←
D5(mmφ) なし 15 15

ここで、H4は、筒状体12の高さを表し、D5は、筒状体12の外径を表す。なお、筒状体12の内径は、吸入口3の内径と同一とした。
図29は、これら3種類の吸引ノズルについて流量と吸引圧P3との関係を表すグラフ図である。
同図から、同一の流量において、筒状体12を設けないノズル(D円筒)よりも、筒状体12を設けたノズル(筒15、筒30)のほうが強い吸引圧が得られることがわかる。これは、筒状体12を設けることにより、入水部6から導入された水による旋回流のうちで、吸入口3に吸引される成分が減少し、損失が低下するためであると考えられる。つまり、筒状体12を設けることにより、吸引効率が向上することが分かる。また、筒状体12の高さH4を高くしたノズルのほうが吸引圧がやや強くなっているのは、吸入口3が吐水口7に実質的に接近した効果によるものと考えられる。
図30は、ポンプアップ圧力と吸引圧P3との関係を表すグラフ図である。同図からも、筒状体12を設けないノズル(D円筒)よりも、筒状体12を設けたノズル(筒15、筒30)のほうが強い吸引圧が得られることがわかる。また、同一のポンプアップ圧力において、筒状体12の高さH4を高くしたノズルのほうが吸引圧がやや強くなっていることも分かる。
図31は、必要エネルギと吸引圧との関係を表すグラフ図である。同図から、筒状体12を設けないノズル(D円筒)よりも、筒状体12を設けたノズル(筒15、筒30)のほうが高い効率が得られていることがわかる。また、同一のポンプアップ圧力において、筒状体12の高さH4を高くしたノズルのほうが効率が高いことも分かる。
例えば、20000パスカルを得るために必要なエネルギは、筒状体12を設けない場合には、約7.9ワットであるのに対して、高さH4が15mmの筒状体12を設けた場合には約5.4ワットであり、高さH4が30mmの筒状体12を設けた場合には約4.6ワットであった。
以上説明した結果から、本発明の吸引ノズルにおいては、吸入口3の周囲を取り囲み旋回室8の中に突出した筒状体12を設けることにより、効率がさらに向上することが分かる。従って、旋回流CFの形成を阻害しないサイズの筒状体12を設けることは、効率よく強い吸引圧を得るために有効であるといえる。
なお、このような筒状体12は、図5乃至図8に例示したような「非旋回流型」の吸引ノズルにおいても、同様に設けることが可能であり、同様の作用効果が得られる。
図32は、図28に表した吸引ノズルの変型例を表す模式断面図である。同図については、図1乃至図31に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本変型例においては、吐水口7に向けて内径が拡がる拡開状の筒状体12が設けられている。このように拡開状の筒状体12を設けることにより、より広い面積に吸引力を及ぼすことが可能となり、また、吸入口3に吸い込まれる水流の圧力損失を低減させることも可能である。すなわち、図13に表した水流B1が滑らかに吸入口3に流入することができる。また、広い面積を吸引することにより、被処理部位210に与える吸引マッサージ効果を高め、使用者に与える吸引感も増加させることが可能となる。
図33は、図28に表した吸引ノズルの第2の変型例を表す模式断面図である。すなわち、本変型例においては、図18に表したような拡開状の導水部8を有する吸引ノズルに対して、拡開状の筒状体12が設けられている。導水部8と筒状体12とをそれぞれ拡開状に形成することにより、吐水口7から流出させる水流A1と、外部から流入する水流B1とをそれぞれ円滑に形成することができる。その結果として、図7や図13に関して前述した押圧効果や保護効果を、より確実に得ることができる。
なお、これら拡開状の筒状体12は、図5乃至図8に例示したような「非旋回流型」の吸引ノズルにおいても、同様に設けることが可能であり、同様の作用効果が得られる。
次に、本発明における「旋回流型」の吸引ノズルの入水部6の形状について説明する。すなわち、本発明において、旋回室8の内部で吸入口3に直接吸引される成分を減らして強い吸引力を得るためには、旋回室8においてその周側壁8Wに沿った旋回流を効率的に発達させることが重要である。このためには、入水部6の開口を扁平状に形成する方法が有効である。
図34は、この方法により形成された吸引ノズルを表す模式図である。
すなわち、同図(a)は、図11に表したものと同様の断面図であり、同図(b)は、そのC−C線断面図である。
図34に表したように、この吸引ノズルの場合、旋回室8に対する入水方向(矢印S)に対向する方向から見たときに、旋回流CFの旋回軸Zに対して垂直な方向の幅W2よりも旋回軸Zに対して平行な方向の幅W1の方が大なる形態に形成されている。換言すると、旋回室8への入水方向(矢印S)に対して垂直且つ旋回流CFの旋回軸Zに対して垂直な方向に沿った入水部6の幅W2よりも、旋回室8に対する入水方向に対して垂直且つ旋回流の旋回軸Zに対して平行な方向に沿った入水部6の幅W1の方が大となるように形成されている。このように入水部6を形成することにより、旋回室8において旋回流を効率的に発達させることができる。その結果として、旋回流CFのうちで、吸入口3に直接吸引される成分を低下させ、より効率的に大きな吸引圧力が得られる。
なおここで、入水部6の全体に亘って、上述の幅W1とW2との関係が維持される必要はなく、その一部のみにおいて、上述の幅W1とW2との関係が成立すればよい。例えば、旋回流への影響度を鑑みると、入水口6Bあるいはその近傍において上述の幅W1とW2との関係が成立することが望ましく、圧力損失を低減するために、入水路6Aは導入路5から入水口6Bへと滑らかに連通していることが望ましい。
次に、本発明において、吐水口7の近傍の少なくとも一部を透明の材料により形成した吸引ノズルについて説明する。
図35は、本具体例の吸引ノズルを表す模式図である。すなわち、本具体例においては、吐水口7の近傍の少なくとも一部を透明の材料で形成することにより、被処理部位210の吸引状態を目視により確実に確認できる。本発明者の試作検討の結果においても、吐水口7の近傍を透明にすると、多くの場合に、被験者は、皮膚から受ける感触よりもはるかに大きな変位が得られていることを肉眼により確認して驚くことが多かった。つまり、本発明の吸引ノズルにより吸引マッサージを実施する場合、目視により観察される実際の変位量は、皮膚から受ける感覚よりもかなり大きな場合が多い。そして、肉眼によりこの変位を確認することによって、その効果への期待感や信頼感、安心感などが得られ、マッサージ効果やその他各種の生体効果を増進させることが可能となる。
また、図35に例示した如く、透明な吐水口7の先端付近に目盛り11を設けると、吸引による被処理部位210の変位量を定量的に確認できる。その結果、被処理部位の「たるみ」具合を評価したり、シェイプアップの指標としたり、吸引作用を調節するための指標とすることができる。
もちろん、本発明においては、吐水口7の近傍のみならず、吸引ノズル10の全体を透明な材料により形成してもよい。このようにすれば、被処理部位210が吐水口7よりも内側まで吸引されたような場合でも、確実に観察することができる。
なお、本実施例においては、被処理部位210の変形状態を肉眼で確認できればよいので、吐水口7の全体が透明である必要はない。また、その材質についても、必ずしも無色透明である必要はなく、有色透明や半透明などであっても肉眼で内部を識別しうるものであればよい。
また、旋回部2の一部(例えば、周側壁8Wや底面8R)のみが透明な材料により形成されていてもよい。これにより、吐水口から旋回室内に引き込まれた皮膚の状態も目視が可能となり、また、横方向からの目視に加えて斜め方向や正面から皮膚の変形状態を目視できるため、上述した確認効果がさらに増す。
図36は、本発明のもう一つの実施例のマッサージの側面図である。
本実施例においては、吐水口7の周囲を取り囲み、リング状に突出したガイド部22が設けられている。そして、このガイド部22の少なくとも一部が透明な材料により形成されている。このように、ガイド部22の少なくとも一部を透明の材料で形成することにより、被処理部位210の吸引状態を目視により確実に確認できる。従って、図35に関して前述したような確認効果を同様に得ることができる。
またさらに、このようなリング状のガイド部22を設けることにより、吐水口7から周囲に略円錐状に吐出される旋回流吐水の飛散を抑制できる。つまり、吐水口7から広角度に飛散する吐水成分による不快感や刺激などを緩和して、使用感が向上する。
図37は、本発明のもう一つの実施例の吸引ノズルの断面図である。
本実施例においては、ガイド部22は、旋回部2に対してネジ式の機構により高さが調節可能とされている。旋回部2にはネジ溝1Tが設けられ、ガイド部22には、これに係合するネジ溝22Tが形成されている。これらネジ溝を係合させてガイド部22を回転させることにより、ガイド部22を矢印Hの方向に移動させることができる。このようにして、吐水口7からガイド部の先端22Pまでの距離が調整可能とされている。使用者は、ガイド部22を適宜回転させ、その位置を調節することにより好みの吸引力が得られる条件で吸引マッサージを実施することができる。
またさらに、ガイド部22を着脱自在とすれば、例えば、使用者毎に最適なサイズのガイド部22を使い分けたり、また衛生感覚を満足させることもできる。
なお、このようなネジ式の他にも、ラッチ式や、バネ式、スライド式、はめ込み式など各種の高さ調節機構を適宜設けることより、同様の作用効果を得ることができる。
また、旋回部2とガイド部22との着脱機構として、ネジ式やはめ込み式などの回転を伴う機構を採用する場合には、旋回流CFの旋回方向に回した時に固定されるように、その回転方向を決定するとよい。このようにすれば、旋回流の旋回成分によって着脱機構が緩むことを防止できる。
図38は、本発明のもう一つの実施例の吸引ノズルの断面図である。
すなわち、本実施例の吸引ノズルには、吐水口7の周囲から突出した第1のガイド部22aと、その外周を取り囲むように設けられた第2のガイド部22bと、が設けられている。これらガイド部22a、22bの形状は、略円筒体でもよく、また楕円筒体や、多角形の筒状体、もしくは不定形の筒状体などでもよい。
第1のガイド部22aは旋回部2に固定され、第2のガイド部22bは、矢印Hの方向に連続的または段階的に移動し固定可能に設けられている。第2のガイド部22bの位置を適宜調節することにより、使用者の好みなどに応じて最適な吸引力が得られるように、吐水口4からガイド部の先端22Pまでの距離を調整して吸引マッサージを実施できる。また、第2のガイド部22bを取り外した状態でも使用可能とすれば、調整範囲がさらに拡大する。
ここで、第2のガイド部22bは、第1のガイド部22aに対して、摩擦力により固定されるようにしてもよく、あるいは、ネジ式、Oリングなどを利用した固定方式、クランク溝などを利用した固定方式、ラッチあるいは切り欠き溝を利用した固定方式などの各種の機構により移動と固定とを可能とすることができる。そして、第2のガイド部22bの固定機構として、ネジ式やはめ込み式などの回転を伴う機構を採用する場合には、前述した如く、旋回流CFの旋回方向に回した時に固定されるように、ガイド部の回転方向を決定するとよい。
また、図38には、第1のガイド部22aの外側を取り囲むように第2のガイド部22bが設けられた具体例を表したが、これとは逆に、第1のガイド部22aの内側に第2のガイド部22bが内装されるようにしてもよい。また、3つ以上のガイド部を組み合わせることにより、さらに調整範囲を拡大することもできる。
図39は、本発明のもう一つの吸引ノズルの一部を表す模式図である。すなわち、同図は、図11などと同様に、吸引ノズルの入水部6を表す断面図である。
本具体例の吸引ノズルにおいては、一対の入水部6が設けられている。これら入水部6のそれぞれは、旋回室8の外側に環状に形成された導水路5から水を周側壁8Wの略接線方向に水を導入する。このように複数の入水部6を設けることにより、合計の入水面積が同一の場合でも、それぞれの入水部6の開口の中心位置を旋回流CFの旋回軸から遠ざかる方向に寄せて配置することができる。このようにすると、効率的に旋回流CFを形成することができる。また、周側壁8Wの周壁に複数の入水部6を均等に配置すると、旋回流CFの旋回軸を旋回室8の中心軸と合致させることができる。
以上、図1乃至図39を参照しつつ、本発明の吸引ノズルについて説明した。
次に、これら吸引ノズルを用いた吸引装置の具体例について説明する。
すなわち、図1乃至図39に関して前述した本発明の吸引ノズルを、ポンプなどの送水手段、吸引手段と組み合わせることにより、吸引マッサージが実施可能な吸引装置が実現する。
まず、本発明の吸引装置の実施形態のいくつかについて説明する。
図40は、循環型の吸引装置の全体構成を表す概念図である。すなわち、同図(a)に例示した吸引装置の場合、吸引ノズル10、送水手段50A、吸引手段50Bは、浴槽100にはられたお湯(水)110の中に水没した状態で使用される。吸引ノズル10から吸引手段50Bにより吸引(矢印T)された水が送水手段50Aに供給(矢印U)され、再び吸引ノズル10に送出(矢印S)される。すなわち、吸引手段50Bの出力と送水手段50Aの入力とが結合(矢印U)されたポンプ50が設けられている。吸引ノズル10とポンプ50とは、直結されていてもよく、またはホースなどの可撓性の水配管により接続されていてもよい。
このようにすれば、浴槽のお湯(水)110を循環させた吸引マッサージが可能となり、経済的である。
図40(b)に表した具体例においても、循環手段としてのポンプ50が設けられている。ただし、この具体例においては、ポンプ50は浴槽の外に配置され、ホースなどの水配管により吸引ノズル10と接続されている。ポンプ50を浴槽の外に配置する場合には、耐水処理が軽度で済み、大型のポンプを用いることもできる。
図41は、循環型の第2の具体例を表す概念図である。すなわち、同図(a)に表した具体例の場合、送水手段50Aは、矢印U1により表したように、浴槽のお湯110を取り込んで吸引ノズル10に送出(矢印S)する。また、吸引手段50Bは、吸引ノズル10から吸入(矢印T)したお湯を浴槽内に排出(矢印U2)する。つまり、送水手段50Aと吸引手段50Bは、それぞれ個別に浴槽のお湯110の吸排出を行う。このようにしても、浴槽のお湯110を循環利用することができ、経済的である。
さらにまた、本具体例においては、送水手段50Aの送水量と、吸引手段50Bの吸引量と、を個別に設定することができる。つまり、吸引ノズル10に対する送水(矢印S)量と、吸引ノズル10からの吸引(矢印T)量と、をそれぞれ最適な値に設定して吸引マッサージができる。
図41(b)に表した具体例においては、送水手段50A及び吸引手段50Bを浴槽の外に配置して、同様の動作をさせることができる。
図42は、非循環型の具体例を表す概念図である。すなわち、同図(a)に表した具体例の場合、送水手段50Aは、矢印U1により表したように、外部からお湯(水)を取り込んで吸引ノズル10に送出(矢印S)する。この場合の送水手段50Aは、ポンプでもよく、または、給湯器や水道の出力でもよい。一方、吸引手段50Bは、吸引ノズル10から吸入(矢印T)したお湯を浴槽外に排出(矢印U2)する。つまり、送水手段50Aと吸引手段50Bは、それぞれ外部との間で浴槽のお湯110の吸排出を個別に行う。
本具体例によれば、例えば、給湯器や水道などからの清浄なお湯(水)を吸引ノズルに供給(矢印S)することができる。また、例えば、有効成分を含有した薬液などを貯留したタンクから送水手段50Aに給水(矢印U1)することにより、吸引マッサージに薬効効果も付加することができる。また、本具体例においても、送水手段50Aの送水量と、吸引手段50Bの吸引量と、を個別に設定することができる。つまり、吸引ノズル10に対する送水(矢印S)量と、吸引ノズル10からの吸引(矢印T)量と、をそれぞれ最適な値に設定して吸引マッサージができる。
図42(b)に表した具体例においては、送水手段50A及び吸引手段50Bを浴槽の外に配置して、同様の動作をさせることができる。
図43は、非循環型の第2の具体例を表す概念図である。本具体例においても、図42に関して前述した具体例と同様に、送水手段50Aは、矢印U1により表したように、外部からお湯(水)を取り込んで吸引ノズル10に送出(矢印S)する。この場合の送水手段50Aは、ポンプでもよく、または、給湯器や水道の出力でもよい。
一方、吸引手段50Bは、吸引ノズル10から吸入(矢印T)したお湯を浴槽内に排出(矢印U2)する。つまり、外部から供給されたお湯(水)は、浴槽100に排出される。このようにしても、図42に関して前述したものと同様の効果が得られる。さらに、本具体例によれば、外部から供給されたお湯(水)を浴槽100に溜めて入浴などに再利用できる点で経済的である。
本具体例においては、吸引マッサージを実行すると、浴槽100のお湯(水)110が次第に増加する。そこで例えば、お湯110が少ない状態においては、その状態で水没している脚や足など下半身の吸引マッサージを実施し、お湯110が増加し水没する部位が増えるに従って、腹や上半身の吸引マッサージを実施することができる。
また、図43(b)に表した具体例においては、送水手段50A及び吸引手段50Bを浴槽の外に配置して、同様の動作をさせることができる。
図44は、非循環型の第3の具体例を表す概念図である。本具体例においては、送水手段50Aは、矢印U1により表したように、浴槽内のお湯(水)110を取り込んで吸引ノズル10に送出(矢印S)する。一方、吸引手段50Bは、吸引ノズル10から吸入(矢印T)したお湯を浴槽の外に排出(矢印U2)する。つまり、浴槽100から取り込んだお湯(水)は、浴槽100に外に排出される。
本具体例においては、送水手段50Aの送水量と、吸引手段50Bの吸引量と、を個別に設定することができる。つまり、吸引ノズル10に対する送水(矢印S)量と、吸引ノズル10からの吸引(矢印T)量と、をそれぞれ最適な値に設定して吸引マッサージができる。また例えば、浴槽から排出(矢印U2)したお湯(水)を図示しない清浄装置や濾過装置などを介して、再び浴槽100に戻すことにより、浴槽のお湯(水)110の清浄度を維持することなども可能となる。
また、図44(b)に表した具体例においては、送水手段50A及び吸引手段50Bを浴槽の外に配置して、同様の動作をさせることができる。
以上、図40乃至図44を参照しつつ、本発明の吸引装置の全体構成について説明した。次に、本発明の吸引装置の実施例について説明する。
まず、本発明の吸引装置の第1の実施例として、ハンディ型の吸引装置について説明する。 図45は、本発明の第1の実施例の吸引装置の要部構成を表す模式図である。
すなわち、同図に表した吸引装置は、モータ48により駆動されるポンプ50と、このポンプ50に接続された吸引ノズル10と、を有する。吸引ノズル10として、図1乃至図39に関して前述したような本発明の吸引ノズルが設けられている。
ポンプ50は、吸引ノズル10の吸入口3から水を吸引し、入水部6に水を送水する。モータ48は、バッテリ46により駆動され、スイッチ44によりその動作を制御できる。本発明によれば、例えば、図17などに関して前述したように、通常の旋回流のみを利用した吸引装置と比較して1/8程度のエネルギで同様な吸引圧を発生させることができる。その結果として、バッテリ駆動型の小型モータ48により、十分な強さの吸引マッサージが可能となる。この吸引装置の外寸サイズは、例えば、10センチメートル前後に抑えることも可能であり、大きめのひげ剃り器程度のサイズで、強い吸引力が得れる吸引装置が実現できる。また、ホースなどの水配管や、駆動電力を供給する電気配線なども不要となるので、使い勝手がよく、使用者は身体のあらゆる部位に対して自由に吸引装置をあてがい、吸引マッサージを実施できる。
次に、本発明の吸引装置の第2の実施例として、椅子型の吸引装置について説明する。 図46及び図47は、本発明の第2の実施例の吸引装置を、斜め正面側、及び斜め後方側からそれぞれ眺めた模式図である。
また、図48は、この吸引装置の要部構成を表すブロック図である。
すなわち、本実施例の吸引装置をその外部から眺めると、筺体70と、その正面から伸びる可撓性ホース30と、その先端に設けられた吸引ノズル10と、を有する。吸引ノズル10として、図1乃至図39に関して前述したような本発明の吸引ノズルが設けられている。筺体70には、操作スイッチ72、流量調節バルブ74、持ち穴78、電源コード80などが適宜設けられている。筺体70の内部には、送水手段50が収容されている。送水手段50は、例えば耐水処理が施された電動式の送水ポンプを内蔵し、吸引ノズル10の吸入口3から取り入れた水(お湯)を吸引ノズル10の入水部6に送出する。
図49は、可撓性ホース30の断面構造を例示する模式図である。すなわち、可撓性ホース30としては、例えば、図49(a)に表したように、第1の水路32の周囲を取り囲むように、第2の水路33が同軸状に形成された水配管を用いることができる。これら水路は、外筒31の中に収容されるので、すっきりとして見栄えもよい。また、可撓性ホース30は、図49(b)に表したように、外筒31の中において第1の水路32と第2の水路33とが並列に設けられた水配管としてもよい。この場合も、これら水配管32、33を外筒31の中に収容することにより、すっきりとして見栄えもよい。
一方、送水ポンプは、例えば、筺体70の外部から交流または直流の電力の供給を受けるようにしてもよく、または、筺体70の中に充電池などの電源を内蔵して電力を供給してもよい。いずれの場合にも、浴槽内の湯に沈めて安全に使用できるよう、所定の耐水処理が適宜実施されている。
吸引ノズル10は、図46に例示した如く、シャワーヘッドに類似した外観を有する。同図に表した吸引ノズル10Aは、その先端付近を「わしづかみ」にして用いるのに適した形状を有する。また吸引ノズル10Bは、通常のシャワーヘッドの如くその根本部分を保持して用いるのに適した形状を有する。
これら吸引ノズル10(10A、10B)は、図1乃至図39に関して前述したように、吸入口3と入水部6とを有し、効率的に強い吸引圧を発生する。使用者は、この吸引ノズル10により形成される強い負圧効果を利用して、被処理部位に対して効果的な吸引マッサージを実施することができる。
図50は、本実施例の吸引装置の使用状態を説明するための模式図である。すなわち、使用者200は、湯110をはった浴槽100の中に本発明の吸引装置を設置し、筺体70の上に腰掛けた状態で吸引ノズル10を操作することができる。この際に、図3などに関して前述したように吐水による水流A1と、吸引による水流B1とにより形成される水膜により吐水口7の周囲が覆われるため、人体の被処理部位210の表面は常に均質な水膜に保護され、人体は吸引ノズルから過度の摩擦抵抗を受けない。このため、不快な刺激がなく、使用感に優れる。また、本実施形態の吸引ノズル10を浴槽内の水(お湯)の中に浸した状態で用いると、浴槽100内のお湯110を循環使用する点で、高い節水効果が得られる。
本実施例の吸引装置によれば、小型の送水ポンプで強い吸引圧力を発生させ、人体の被処理部位を効果的に変位させることにより、快適な吸引マッサージ効果や顕著な引き締め効果が得られる。また、吸引ノズル10が筺体70に対して可撓性ホース30により接続されているので、吸引ノズル10を使用者の身体のあらゆる部分の被処理部位に対して柔軟且つ自在にあてることができる。しかも、マッサージしづらいヒップや太ももの裏側が、腰掛けている状態により浴槽底面から浮いているので、ノズルをあててマッサージするスペースが得られ、確実且つ容易にマッサージできる。
また、本発明によれば、使用者200は、コンパクトな筺体70の上に腰掛けた状態で吸引ノズル10を操作できる。その結果、使用者200は、常にリラックスした状態で吸引トリートメントすることができる。またさらに、上半身、例えば脇の下から二の腕を吸引トリートメントするような場合でも、吸引ノズル10を浴槽の湯110の中に浸した状態で操作することが可能である。しかも、下半身、例えば、ヒップや太ももの裏側まで、まんべんなく吸引トリートメントすることができる。従って、これらの部位につきやすい「セルライト(老廃物と脂肪の塊)」を揉みほぐすことにより、老廃物の排出を促進し、セルライトを正常な脂肪に改善することができる。その結果として、顕著な引き締め効果が得られる。
次に、本発明の吸引装置の第3の実施例として、浴槽型の吸引装置について説明する。
図51は、本発明の吸引装置の第3の実施例を表す模式図である。すなわち、同図は、浴槽100と組み合わされた吸引装置を表す。
本実施例の場合、浴槽100の中にノズル収容部120が設けられ、吸引ノズル10は、このノズル収容部120に収容可能とされている。そして、ポンプ50は、可撓性ホース30を介して吸引ノズル10の吸入口3から水(お湯)を取水し、可撓性ホース30を介して吸引ノズル10の入水部6に送出する。
吸引ノズル10がノズル収容部120内に収納されている収納時は、浴槽内の入浴スペースを害することがなく、入浴者は入浴スペースを十分に活用でき、快適に入浴を行える。
可撓性ホース30は、例えば蛇腹管やコイル管のような、伸縮自在な部材で形成されている。また、前述したように、2重管構造とすると、すっきりとして見栄えもよい。吸引ノズル10がノズル収容部120に収納されている場合は縮んでおり、収容部120内に収納されている。吸引ノズル10をノズル収容部120から取り出す場合には、可撓性ホース30は延伸し、浴槽内に飛び出す形となる。
本実施例においては、図51(a)に表したように、ノズル収容部120に吸引ノズル10を収納した状態で、使用者は、浴槽100内に入浴し、吸引ノズル10に被処理部位をあてがうことにより吸引押圧トリートメントを受けることができる。この時、吸引ノズル10は、水没していることが望ましい。
また一方、図51(b)に表したように、吸引ノズル10をノズル収容部120から取り外して用いることができる。本実施例においては、吸引ノズル10は、可撓性ホース30により接続されているので、使用者は、吸引ノズル10を自由な位置に移動させ、被処理部位にあてて使用することができる。
本実施例においても、図1乃至図39に関して前述したような吸引ノズルを用いることにより、高い効率て強い吸引力を得ることができる。その結果として、小型のポンプ50により、高いマッサージ効果や顕著な人体引き締め効果が得られる。
図52は、本発明の吸引装置の第4の実施例を表す模式図である。同図については、図1乃至図51に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施例においては、ノズル収容部120が浴槽100の周縁の、いわゆる「エプロン」の部分に設けられている。吸引押圧トリートメントを実施する場合には、吸引ノズル10を簡単に取り外し、使用者の人体の各所に容易にあてがうことができる。ノズル収容部120を浴槽100のエプロンに設置すると、吸引ノズル10を取り外すことが極めて容易となる。また、浴槽100内に入浴した状態で、吸引ノズル10が邪魔になる心配もない。
そして、本発明においても、可撓性ホース30によりノズル収容部120と吸引ノズル10とを接続することにより、吸引ノズル10を自在に取り扱うことができる。また、本実施例においても、図1乃至図39に関して前述したような吸引ノズルを用いることにより、高い効率で強い吸引力を得ることができる。その結果として、小型のポンプ50により、高いマッサージ効果や顕著な人体引き締め効果が得られる。
以上具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
すなわち、本発明の吸引ノズル及び吸引装置を構成するいずれかの要素について当業者が設計変更を加えたものであっても、本発明の要旨を備えたものであれば、本発明の範囲に包含される。
例えば、吸引ノズルの外形や、吐水口とのサイズの比率、あるいは入水部の位置関係などについては、旋回流が得られ、その結果として負圧部が形成される範囲内であれば、本発明に包含される。
本発明の実施の形態にかかる吸引ノズルを表す模式断面図である。 ポンプ50により水を循環させる使用形態を表す模式図である。 本発明の実施の形態の吸引ノズルの使用状態を表す模式図である。 放出した水が吸引ノズル10の中でそのまま吸入されると、被処理部位210に対して吸引力は作用しないことを表す模式図である。 本発明の実施の形態にかかる「非旋回流型」の吸引ノズルを表す模式断面図である。 図5のY−Y線断面図である。 本発明の具体例の吸引ノズルの動作状態を表す模式図である。 本発明の具体例の吸引ノズルの変型例を表す模式断面図である。 本発明の実施の形態にかかる「旋回流型」の吸引ノズルの正面図である。 図9のX−X線断面図である。 図10のY−Y線断面図である。 本発明の具体例の吸引ノズル10における水の流れを表す模式断面図である。 図12の吸引ノズル10の使用状態を説明するための模式断面図である。 本発明者が実施した実験の方法を表す模式図である。 4種類の吸引ノズルについて吸引圧P3を測定した結果を表すグラフ図である。 ポンプアップ圧力と吸引圧P3との関係を表すグラフ図である。 必要エネルギと吸引圧との関係を表すグラフ図である。 旋回室8の内径が吐水口7に向けて連続的に拡大する拡開状の形態を有する吸引ノズルを表す模式図である。 旋回室8の内径D1よりも吐水口7の開口径D2の方が小さい先絞り状の形態を有する吸引ノズルを表す模式図である。 3種類の吸引ノズルについて流量と吸引圧P3との関係を表すグラフ図である。 ポンプアップ圧力と吸引圧P3との関係を表すグラフ図である。 必要エネルギと吸引圧との関係を表すグラフ図である。 4種類の吸引ノズルについて流量と吸引圧P3との関係を表すグラフ図である。 ポンプアップ圧力と吸引圧P3との関係を表すグラフ図である。 必要エネルギと吸引圧との関係を表すグラフ図である。 実験結果をまとめた一覧表である。 吸入口3の周囲の筒状体12を設けた吸引ノズルを表す正面図である。 図27のX−X線断面図である。 3種類の吸引ノズルについて流量と吸引圧P3との関係を表すグラフ図である。 ポンプアップ圧力と吸引圧P3との関係を表すグラフ図である。 必要エネルギと吸引圧との関係を表すグラフ図である。 図28に表した吸引ノズルの変型例を表す模式断面図である。 図28に表した吸引ノズルの第2の変型例を表す模式断面図である。 本発明の吸引ノズルを表す模式図である。 本発明の具体例の吸引ノズルを表す模式図である。 本発明のもう一つの実施例のマッサージの側面図である。 本発明のもう一つの実施例の吸引ノズルの断面図である。 本発明のもう一つの実施例の吸引ノズルの断面図である。 本発明のもう一つの吸引ノズルの一部を表す模式図である。 循環型の吸引装置の全体構成を表す概念図である。 循環型の第2の具体例の吸引装置の全体構成を表す概念図である。 非循環型の吸引装置の全体構成を表す概念図である。 非循環型の第2の具体例の吸引装置の全体構成を表す概念図である。 非循環型の第3の具体例の吸引装置の全体構成を表す概念図である。 本発明の第1の実施例の吸引装置の要部構成を表す模式図である。 本発明の第2の実施例の吸引装置を、斜め正面側から眺めた模式図である。 本発明の第2の実施例の吸引装置を、斜め後方側から眺めた模式図である。 本発明の吸引装置の要部構成を表すブロック図である。 可撓性ホース30の断面構造を例示する模式図である。 本発明の実施例の吸引装置の使用状態を説明するための模式図である。 本発明の吸引装置の第3の実施例を表す模式図である。 本発明の吸引装置の第4の実施例を表す模式図である。
符号の説明
10、10A、10B 吸引ノズル
1 入水吸入部
2 旋回部
3 吸入口
4 接続部
5 導入路
6、6A、6B 入水部
7 吐水口
8 導水部(旋回室)
30 導水路(可撓性ホース、水配管)
31 外筒
32 第1の水路
33 第2の水路
50 ポンプ
50A 送水手段
50B 吸引手段
70 筺体
72 操作スイッチ
76 取水口
78 持ち穴
80 電源コード
100 浴槽
110 湯
120 ノズル収容部
200 使用者
210 被処理部位
300 受圧板

Claims (21)

  1. 周側壁に取り囲まれた導水部と、
    前記周側壁の一端側に設けられた吐水口と、
    前記導水部に水を導入する入水部であって、前記周側壁に沿って流れ前記吐水口から外部に放出される水流を形成可能とした入水部と、
    前記周側壁の他端側に設けられ前記導水部から水を吸引する吸入口と、
    を備えたことを特徴とする吸引ノズル。
  2. 前記吐水口を被処理部位にあてがった状態において、前記吐水口と前記非処理部位との間に、前記吐水口から外部に放出される前記水流により形成される水膜が介在することを特徴とする請求項1記載の吸引ノズル。
  3. 水中で前記吐水口を被処理部位にあてがった状態において、前記吐水口と前記非処理部位との間に、吸引ノズルの周囲から前記吸入口に吸引される水の水流により形成される水膜が介在することを特徴とする請求項1または2に記載の吸引ノズル。
  4. 前記入水部から前記導水部に導入される水は、前記周側壁を旋回せずに前記吐水口に至ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の吸引ノズル。
  5. 前記入水部から前記周側壁の略接線方向に水が導入されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の吸引ノズル。
  6. 前記入水部から前記導水部に導入される水は、前記周側壁に沿って旋回する旋回流を形成することを特徴とする請求項1〜3及び5のいずれか1つに記載の吸引ノズル。
  7. 前記入水部は、前記導水部への入水方向に対向する方向から見たときに、前記旋回流の旋回軸に対して垂直な方向の幅よりも前記旋回軸に対して平行な方向の幅の方が大なることを特徴とする請求項6記載の吸引ノズル。
  8. 前記導入部への入水方向に対して垂直且つ前記旋回流の旋回軸に対して垂直な方向に沿った前記入水部の幅よりも、前記導入部に対する入水方向に対して垂直且つ前記旋回流の旋回軸に対して平行な方向に沿った前記入水部の幅の方が大なることを特徴とする請求項6記載の吸引ノズル。
  9. 前記周側壁に沿って複数の入水部が設けられたことを特徴とする請求項5〜8のいずれか1つに記載の吸引ノズル。
  10. 前記吸入口は、前記周側壁の中心軸上に開口してなることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の吸引ノズル。
  11. 前記吸入口の開口面積は、前記入水部の開口面積よりも大なることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の吸引ノズル。
  12. 前記吸入口の開口面積は、前記入水部の開口面積以下であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の吸引ノズル。
  13. 前記導水部は、前記吐水口に向けて拡開してなることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の吸引ノズル。
  14. 前記導水部は、前記吐水口に至るまで内径が略同一の円筒状であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の吸引ノズル。
  15. 前記吸引ノズルは、前記吐水口を取り囲み且つ前記吐水口よりも突出したガイド部をさらに有し、前記ガイド部の内径は、前記吐水口の口径よりも大なることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1つに記載の吸引ノズル。
  16. 前記吐水口の開口面積は、前記吸入口の開口面積よりも大なることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1つに記載の吸引ノズル。
  17. 前記吸入口の周囲を取り囲み前記導水部に突出した筒状体をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜16のいずれか1つに記載の吸引ノズル。
  18. 前記筒状体は、前記吐水口に向けてその内径が拡大する拡開状に設けられたことを特徴とする請求項17記載の吸引ノズル。
  19. 請求項1〜18のいずれか1つに記載の吸引ノズルと、
    前記吸入口を介して水を吸引する吸引手段と、
    前記入水部を介して水を導入する送水手段と、
    を備えたことを特徴とする吸引装置。
  20. 前記吸引手段は、循環手段の吸引部であり、
    前記送水手段は、前記循環手段の送水部であることを特徴とする請求項19記載の吸引装置。
  21. 外筒内に第1の水路と第2の水路とが収容された水配管をさらに備え、
    前記第1の水路は、前記吸入口と前記入水部のいずれか一方に接続され、
    前記第2の水路は、前記吸入口と前記入水部のいずれか他方に接続されたことを特徴とする請求項19または20に記載の吸引装置。


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