JP2005135523A - ターンテーブル - Google Patents

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Shigenori Daimaru
重徳 大丸
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Sumitomo Riko Co Ltd
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

【課題】ディスクが滑らないようにでき、かつ、ディスクの振れ精度も高くできるターンテーブルを提供する。
【解決手段】上面中央にディスクセンタリング部1が突設され、上面周縁部にディスク支持部2が突設されたターンテーブルであって、上記ディスクセンタリング部1とディスク支持部2との間の上面円周部に、弾性支持部Eが、上記ディスク支持部2の上面2aよりも上方に突出して設けられており、そのターンテーブルにディスクを同軸的に載置し下方に押圧すると上記ディスクの下面が上記ディスク支持部2の上面2aに当接するまで上記弾性支持部Eが収縮可能になっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、CD−ROMドライブ,DVDドライブ等のスピンドルに使用されるターンテーブルに関するものである。
CD−ROMドライブ等のスピンドルに使用されるターンテーブルは、図9に示すように、円盤状に形成されており、その上面中央には、CD−ROM等の光ディスク20をセンタリングする略円錐台状のディスクセンタリング部が突設され、上面周縁部には、光ディスク20を下方から支持するディスク支持部が突設されている。上記ディスク支持部の上面は、光ディスク20の下面との当接面となっており、この当接面の振れ精度は、光ディスク20の振れ精度に直接影響するため、高精度に形成されている。
一方、光ディスク20を情報再生記録装置で回転させる際には、光ディスク20を上記ターンテーブル上に同軸的に載置した状態で、その上面側からクランパで押圧し、光ディスク20を上記ターンテーブルとクランパとで挟持した状態で回転させる。
そして、上記回転は、情報の読み取りまたは書き込みの速度を上げるために、通常の2〜32倍の高速回転とすることがある。しかしながら、上記ターンテーブルは、通常、硬質の樹脂または金属からなるものであるため、摩擦係数が小さく、上記高速回転をするために回転加速度が加わると、光ディスク20がターンテーブル上で滑ることがある。このような滑りが発生すると、情報の読み取りや書き込みができなくなることがある。
そこで、上記滑りを防止するターンテーブルとして、図10に示すように、上面周縁部に形成される上記ディスク支持部全体を、摩擦係数が高い保持部材で形成したものが提案されている(特許文献1参照)。なお、図10において、11はディスクセンタリング部である。
特開平9−286876号公報(図1)
しかしながら、上記特許文献1の保持部材は、低硬度であり、しかも、厚みが厚く0.3mmを上回っている(特許文献1の図1より、上記保持部材の厚みは寸法fを上回っており、その寸法fは段落〔0070〕にf=0.3mmと記載されている)ため、光ディスク20をターンテーブルとクランパとで挟持しても、光ディスク20が安定せず、光ディスク20を回転させた際の振れが大きくなる。このように光ディスク20の振れが大きくなっても、上記滑りの発生と同様、情報の読み取りや書き込みができなくなることがある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、ディスクが滑らないようにでき、かつ、ディスクの振れ精度も高くできるターンテーブルの提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明のターンテーブルは、上面中央にディスクセンタリング部が突設され、上面周縁部にディスク支持部が突設されたターンテーブルであって、上記ディスクセンタリング部とディスク支持部との間の上面円周部に、弾性支持部が、上記ディスク支持部の上面よりも上方に突出して設けられており、そのターンテーブルにディスクを同軸的に載置し下方に押圧すると上記ディスクの下面が上記ディスク支持部の上面に当接するまで上記弾性部が収縮可能になっているという構成をとる。
すなわち、本発明のターンテーブルでは、弾性支持部を周縁部のディスク支持部よりも内側の上面に設けている。しかも、その弾性支持部は、下方への押圧荷重がかかっていない状態では、上記ディスク支持部の上面よりも上方に突出しており、ディスクを載置して下方に押圧すると、そのディスクの下面が上記ディスク支持部の上面に当接するまで収縮可能となっている。ここで、上記ディスク支持部の上面は、元々、ディスクの下面との当接面となっているため、振れ精度が高精度に形成されている。以上のことから、ディスクをターンテーブルとクランパ等とで挟持した状態で回転させる際には、上記弾性支持部は、ディスクの下面を上方に付勢し、ディスクがターンテーブル上で滑らないようにする働きをし、また、上記ディスク支持部の上面は、従来と同様に、ディスクの振れを小さくする働きをする。
本発明のターンテーブルによれば、ディスクセンタリング部とディスク支持部との間の上面円周部に、弾性支持部が、上記ディスク支持部の上面よりも上方に突出して設けられており、そのターンテーブルにディスクを同軸的に載置し下方に押圧すると上記ディスクの下面が上記ディスク支持部の上面に当接するまで上記弾性支持部が収縮可能になっているため、ディスクが滑らないようにすることができるとともに、ディスクの振れ精度も高くすることができる。
特に、上記弾性支持部が、周方向に等間隔で点在している場合には、ターンテーブルの回転軸回りの慣性モーメントを小さくすることができるため、ターンテーブルを回転させる際に要するエネルギーを少なくすることができ、また、その回転制御を容易にすることができる。
また、上記弾性支持部が、ポリスチレン系エラストマー,ポリオレフィン系エラストマーまたはポリウレタン系エラストマーからなる場合には、上記弾性支持部の摩擦係数が、光ディスクに対して好適となり、情報の読み取りまたは書き込みが安定する。
つぎに、本発明を図面にもとづいて詳しく説明する。
図1〜図3は、本発明のターンテーブルの一実施の形態を示している。このターンテーブルは、図9に示す従来のターンテーブルのディスクセンタリング部1とディスク支持部2との間の上面円周部に、弾性支持部Eが設けられたものであり、この実施の形態では、上記弾性支持部Eがディスク支持部2の内周側面に全周にわたって接するように、環状に形成されている。また、上記弾性支持部Eは、上記ディスク支持部2の上面2aよりも上方に突出して形成されているが、図4に示すように、光ディスク20を載置し、クランパ40等により下方に押圧すると、その光ディスク20の下面が上記ディスク支持部2の上面2aに当接するまで収縮可能となっており、その収縮状態では、上記弾性支持部Eは、光ディスク20の下面を上方に付勢するようになっている。なお、上記弾性支持部Eの形成は、接着剤や粘着材等を介するものでもよいし、2色成形やインサート成形等により行われてもよい。その2色成形やインサート成形等により行われる場合には、上記弾性支持部Eとそれ以外の部分(従来のターンテーブルに相当する部分:以下「ターンテーブル本体」という)とは、上記成形時に融着したものでもよいし、融着しないものでもよい。
より詳しく説明すると、図1〜図3に示すように、上記ディスクセンタリング部1は、上記ターンテーブルの上面中央に突設されており、略円錐台状に形成されている。すなわち、上記ディスクセンタリング部1の上面の周縁部は、面取りされて傾斜面1aに形成されており、上記ディスクセンタリング部1に光ディスクを外嵌する際のガイド面となっている。これにより、上記ディスクセンタリング部1にCD−ROM等の光ディスクの中央孔を外嵌すれば、自動的にセンタリングされるようになっている。また、上記ディスクセンタリング部1の中央には、上下に貫通するシャフト挿通部3が形成されており、そのシャフト挿通部3に、上記ターンテーブルを回転させる駆動シャフト30(図4参照)が圧入されるようになっている。
また、上記ディスク支持部2は、上記ターンテーブルの上面周縁部に全周にわたって段状に盛り上げ形成(突設)されており、このディスク支持部2と上記ディスクセンタリング部1との間の円周部は、凹部4に形成されている。そして、この凹部4の上面の外側部分に、上記環状の弾性支持部Eが形成されており、その弾性支持部Eよりも内側には、上下に貫通する貫通孔5が複数(図2では、4個)等間隔で形成されている。なお、各貫通孔5は、その一部が上記ディスクセンタリング部1の外周部を切り欠くように形成されている。
つぎに、上記ターンテーブルの材料について説明すると、上記弾性支持部Eは、弾性を示せば、特に限定されないが、エラストマーやゴム等が用いられる。なかでも、エラストマーとしては、ポリスチレン系エラストマー,ポリオレフィン系エラストマーまたはポリウレタン系エラストマーを用いることが好ましい。また、ゴムとしては、シリコーンゴムまたはウレタンゴムを用いることが好ましい。これらを用いると、上記弾性支持部Eの摩擦係数が、光ディスクに対して好適となり、情報の読み取りまたは書き込みが安定するからである。なかでも、上記ポリスチレン系エラストマーがより好ましい。このポリスチレン系エラストマーとしては、SEBS(スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン共重合体),SEPS(スチレン・エチレン・プロピレン・スチレン共重合体)を用いることが好ましい。
上記ターンテーブル本体は、従来と同様であり、ポリカーボネート等の硬質樹脂からなっている。
そして、光ディスクを情報再生記録装置で回転させる際には、図4に示すように、光ディスク20を上記ターンテーブル上に同軸的に載置した状態で、その上面側からクランパ40を押圧させ、光ディスク20を上記ターンテーブルとクランパ40とで挟持する。この挟持状態では、上記弾性支持部Eが収縮して光ディスク20の下面を上方に付勢しているとともに、ディスク支持部2の上面2aが光ディスク20の下面に当接している。
そして、上記挟持状態で光ディスク20を回転させたとき、弾性支持部Eの高い摩擦係数により、光ディスク20は、ターンテーブル上で滑らないようになっている。また、ディスク支持部2の上面2aは、元々、光ディスク20の下面との当接面となっているため、振れ精度が高精度に形成されている。これらのため、光ディスク20の回転は安定し、その振れは小さくなる。
つぎに、上記ターンテーブルの製法について説明すると、上記ターンテーブルは、貼り合わせ,2色成形またはインサート成形等により作製される。そのうち、2色成形より作製する場合は、1次成形では、ポリカーボネート等の樹脂を射出し、ターンテーブル本体を成形する。そして、2次成形では、上記弾性支持部Eの形成材料を射出し、弾性支持部Eを成形する。
一方、インサート成形より作製する場合は、予め、ターンテーブル本体を作製しておき、それを成形空間に保持した後、型締めし、上記弾性支持部Eの形成材料を射出し、弾性支持部Eを成形する。または、予め、上記弾性支持部Eを作製しておき、その弾性支持部Eを成形空間に保持した後、型締めし、ポリカーボネート等の樹脂を射出し、ターンテーブル本体を成形する。
図5および図6は、本発明のターンテーブルの他の実施の形態を示している。このターンテーブルは、弾性支持部Eが周方向に等間隔で点在(図5では、4個)して形成されている。すなわち、上記凹部4において、貫通孔5と貫通孔5との間に、それぞれ円板状の弾性支持部Eが形成されている。それ以外は、上記実施の形態と同様であり、同様の部分には、同じ符号を付している。
このように弾性支持部Eが周方向に等間隔で点在している場合には、ターンテーブルの回転軸回りの慣性モーメントが小さくなる。このため、ターンテーブルを回転させる際に要するエネルギーを少なくすることができ、また、その回転制御を容易にすることができる。
なお、図7に示すように、上記各実施の形態において、上記弾性支持部Eが形成されている部分に対応する凹部4に、柱状の穴6を形成し、その穴6に弾性支持部Eの形成材料を充填させるようにしてもよい。上記柱状の穴6は、図8に示すように、下面まで貫通したものでもよい。このようにすると、上記柱状の穴6の部分の弾性支持部Eが、光ディスクの面方向にかかる力に対して抗力を担うようになるため、光ディスク回転がより安定するようになり、その振れ精度もより向上する。さらに、弾性支持部Eが凹部4から剥がれ難くなる。なお、図1に示すように、弾性支持部Eが環状である場合には、上記柱状の穴6は、周方向に等間隔で形成されることが好ましい。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
〔実施例1〕
下記に示すようにして、図1に示すターンテーブル(弾性支持部が環状)を作製した。
〔ターンテーブル本体の材料〕
ポリカーボネート(帝人化成社製、パンライト)を使用した。
〔弾性支持部の材料〕
ポリスチレン系エラストマー(リケンテクノス社製、レオストマー)を使用した。
〔ターンテーブルの作製〕
上記材料を用い、2色成形により、ターンテーブルを作製した。すなわち、1次成形で、ターンテーブル本体を成形し、2次成形で、弾性支持部を一体成形した。ターンテーブルは、外径32mm、ディスク支持部の幅4.5mm、弾性支持部の幅4.0mmに形成し、弾性支持部の厚みは、ディスク支持部の上面よりも0.2mm上方に突出するように形成した。
〔実施例2〕
上記実施例1と同様にして、図5に示すターンテーブル(4個の弾性支持部が周方向に等間隔で点在)を作製した。弾性支持部は、円板状に形成され、外径4.0mmとし、その厚みは、ディスク支持部の上面よりも0.2mm上方に突出するように形成した。それ以外は、上記実施例1と同様にした。
〔比較例1〕
従来のターンテーブルとした。すなわち、上記実施例2において、弾性支持部が形成されていないものとした。それ以外は、上記実施例1と同様にした。
〔滑りの有無〕
このようにして得られた実施例1,2および比較例1の各ターンテーブルに対して、光ディスクの回転時の滑りの有無を調べた。これは、情報再生記録装置としてDVR−A06−J(パイオニア社製)を用い、光ディスクの回転速度を32倍とし、情報の読み取りが正確にできたものを滑り無しと評価し、情報の読み取りができなかったものを滑り有りと評価した。その結果、実施例1〜3のターンテーブルを使用すると滑りは発生しなかったが、比較例1のターンテーブルを使用すると滑りが発生した。
本発明のターンテーブルの一実施の形態を示す説明図である。 上記ターンテーブルを示す平面図である。 図2のA−O−A断面図である。 光ディスクの回転状態を示す説明図である。 本発明のターンテーブルの他の実施の形態を示す平面図である。 図5のB−O−B断面図である。 上記ターンテーブルの弾性支持部の変形例を示す要部拡大断面図である。 上記ターンテーブルの弾性支持部の他の変形例を示す要部拡大断面図である。 従来のターンテーブルを示す断面図である。 従来の他のターンテーブルを示す断面図である。
符号の説明
E 弾性支持部
1 ディスクセンタリング部
2 ディスク支持部
2a 上面

Claims (3)

  1. 上面中央にディスクセンタリング部が突設され、上面周縁部にディスク支持部が突設されたターンテーブルであって、上記ディスクセンタリング部とディスク支持部との間の上面円周部に、弾性支持部が、上記ディスク支持部の上面よりも上方に突出して設けられており、そのターンテーブルにディスクを同軸的に載置し下方に押圧すると上記ディスクの下面が上記ディスク支持部の上面に当接するまで上記弾性部が収縮可能になっていることを特徴とするターンテーブル。
  2. 上記弾性支持部が、周方向に等間隔で点在している請求項1記載のターンテーブル。
  3. 上記弾性支持部が、ポリスチレン系エラストマー,ポリオレフィン系エラストマーまたはポリウレタン系エラストマーからなる請求項1または2記載のターンテーブル。
JP2003370767A 2003-10-30 2003-10-30 ターンテーブル Pending JP2005135523A (ja)

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